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マチネの終わりに(文庫版)
マチネの終わりに(文庫版)
平野啓一郎/コルク
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総合評価

653件)
3.9
206
191
135
33
12
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    常々、平野啓一郎さんのSNSでの発信力に感銘を受けていたので、代表作を読んでみることにした。 クラシック音楽と恋愛が真ん中に、テロ、PTSD、戦争、そして東日本大地震まで盛り込む内容に圧倒されっぱなしだった。そのうえ、 「この日の音像は、まろやかさを感じさせつつも細部に至るまで透徹して冴えていた。(中略)蒔野の演奏も、より構築的で、和声の断面はよく磨かれた鏡のように澄んでいる。音に漲る生気には客観性の優しさとも言うべきものが仄めいていて、重厚さと軽やかさが互いに手を引き合い、数多の声が幻影と共に、美しく縒り合わされていた。」 まさに吉田秀和氏を彷彿とさせる文章表現だ。 ストーリーはあくまでもピュアで切なかった。 「未来は常に過去を変える」 この言葉に出会ったのは2回目だ。 1回目は娘がまだ小さかった頃。娘のヴァイオリンの先生の家で、何気なく開いたキリスト教の雑誌。 なぜかその言葉が鮮烈で残っている。 よし、映画も観よう。

    67
    投稿日: 2026.08.02
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    好きだけど別れる/離れるということは本当にあるのと、未来は常に過去は変えている 人生は2択の連続であって 別れが辛いのは、その人といる自分にもう2度と会えないからという、平野さんが唱える分人主義が大好きです

    1
    投稿日: 2026.07.28
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    ●2026年7月26日、YouTubeでサカナクションの山口一郎さんの配信の切り抜き動画をみてた。その動画のコメント欄にて、いっくんの話が「平野啓一郎さんの分人主義に通じるものがある」という書き込みがあり、平野啓一郎さんを知って、きっと著書があるだろうと思いブクログにて検索。読書メーターでランキング1,2位の作品をチェックした。 YouTube動画: 〈「友達に本当の自分を知ってもらおうと思っちゃダメ」友達の作り方について相談に乗る〉 https://youtu.be/RZzlaxMYccU?si=vGb6_akdQqjZiMT3

    0
    投稿日: 2026.07.26
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    作品に溶け込んだ音色の心地良さが「蜜蜂と遠雷」や「羊と鋼の森」を彷彿とさせる。理性的な主人公2人と、平野啓一郎さんの文章の相性の良さ。お互いの想いを内包したラストの再会シーンが美しかった。静かに染み入ってくる作品、好き。

    1
    投稿日: 2026.07.24
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    すれ違うというのはご縁がないということ 子どもが欲しいという描写にイライラしてしまうのは自分の余裕がないからかーと内省した

    0
    投稿日: 2026.07.23
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    読んでて一番きついのは、二人とも相手を嫌いになったわけでも、気持ちが冷めたわけでもないってこと。むしろ想い合ってるのに、誤解とか、ちょっとした選択のズレとか、自分から動けない不器用さとかが積み重なって、取り返しのつかないところまで行ってしまう。「あの時ちゃんと確かめてたら」「あの一言を言えてたら」って、読んでるこっちが何度もやきもきさせられた。 平野啓一郎の「人生は連続してるようで、実はいくつかの決定的な選択の積み重ねでできてる」みたいな考え方が、この二人のすれ違いを通してめちゃくちゃ説得力持って迫ってくる。恋愛小説っていうより、大人になってからの選択とか後悔について考えさせられる話やった。 読み終わった後、しばらく他の本に手が伸びんかったくらい、余韻がすごい一冊。

    0
    投稿日: 2026.07.18
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    会えない時間が愛を育むとは言われたものですけど、ここまで深く人を愛せるのは羨ましいですね 大人な恋愛だけどもっとコアな部分から繋がるような恋愛の物語なのかなーって思いました

    0
    投稿日: 2026.07.15
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    平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』を読了。最後の数ページ、終わって欲しくなくて繰るのがためらわれた作品は久しぶりでした。素敵な本に出逢うと見慣れた部屋の景色さえ色鮮やかになる気がします。娘が成長したらきっと手にとって欲しい。感謝。

    1
    投稿日: 2026.07.12
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    絶賛されてる本ですが私にはイマイチでした。とにかく、読んでいてすぐ飽きてしまう。読書初心者にはハードルが高かったかもしれないです。

    0
    投稿日: 2026.07.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人と出会うタイミングは選べないから、人生は難しいんだなぁと思った。 最後、2人が再開することができて良かった。どれだけ時間がかかっても、会った回数は少なくても、相手を想う気持ちは運命を変えていけるんだと気付かされた。

    4
    投稿日: 2026.06.27
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    なんてドラマチックな大人のラブストーリー!今までで1番の恋愛小説だった。イラク戦争、PTSD、金融市場、音楽業界、広げ過ぎというくらい複雑な設定を丁寧に点と点を結んでいく、深くて緻密なプロットが凄まじい。平野さんからは世界がこんな風に見えてるのか。本物の教養ってこれか、、、。文章は抽象的な形容詞をわかりやすく使って描写されていて、読みやすいのに圧倒された。 一階の奥の席に座る洋子に幸福の硬貨を贈る場面、大泣き。これは泣くなと言われても無理!!! 心がぴったり合う、運命的な出会い憧れるなぁ。現実は違うにしても、物語で追体験できるならこれ程幸せなことはない。平野さんありがとう。 そして洋子が終始素敵すぎる。賢くて温かくて、内面から溢れ出るセンスを身に纏うようなこんな女性になりたい、、、。余韻に1ヶ月くらい浸った。最高の読書体験をありがとうございます。

    1
    投稿日: 2026.06.25
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    大人の惹かれ合う恋愛の物語。 タイミングやかけ違いの難しさや、自分達の選択でどれだけ今ある状況や運命を変えることができるのか。 "未来は常に過去を変えている(変わっている)"というこれまでなかった考え方も面白かった。 どれだけ運命を変えられるか抗ってみたい。

    2
    投稿日: 2026.06.20
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    2回目の読了。 映画も良かったけど、小説はもっと感情が読み取れて、切ない。 洋子のような女性に憧れる。 柔らかいけど、強さを持ち合わせていて、自分を生きてる。 あんなに惹かれ合う恋をしてみたい。 大人の恋の魅力、憧れが詰まった作品。 最後に再開した二人を想像して、また幸せになれる。 どれだけ悔しくて、もどかしくて、愛しく思えただろ。

    0
    投稿日: 2026.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ギタリストと女性ジャーナリストの恋愛。会話が高尚すぎる。クラシックギターのバッハが聴きたくなる。なんだかもやもやするラストでした。

    1
    投稿日: 2026.06.04
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     三谷が嘘のメールを送った時点で胸糞が悪くなり、挫折しかけたが、なんとか読了した。  大人同士の静かな、しかし互いを思いやる恋愛が切なく胸に残る。  最後に向かう展開も明確に描かれすぎず、読後に想像する余白があって面白かった。

    2
    投稿日: 2026.06.03
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    自分がいましているような若い恋愛ではなく、詩的で思慮深い大人の恋愛だった。困難が多く、憧れはしないが、素敵だった。イラクの話や音楽の話は正直あまりピンときていないが、その情景描写や、登場人物の心理描写は、こちらが経験していなくとも共感するほど繊細だった。初めて知る言葉遣いや熟語が多く、3ページごとにスマホでその意味や用法を検索した。自分の気持ちや状況を緻密に表現する力が向上した気がする。

    0
    投稿日: 2026.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    音楽のことはわからないから情景はあまり想像できずそこは映画を見て確かめてみたい。 正直早苗のやっていることは共感できなかったが そこをうまくまとめて最後には嫌悪感はなくなったから良かった。

    0
    投稿日: 2026.05.28
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    自分の意思はどれほど運命を変えることが出来るのかを考えさせられた 起きた出来事は同じだとしても、その捉え方とこれからの生き方次第で過去も変えられることが出来るというのがこの本を読んでたどり着いた答えな気がする "自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は居じる必要がある。だからこそ、過去に対しては侮根となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある。" 洋子の父も、言葉として表現していないだけで大半の人が、特に変えられない過去の出来事に対してはこの運命論を信じざるを得ないことも多いと思う。 そう思うと過去は変えられるのだと信じていた蒔野は強いなというか、人間としての軸があるなと思った。 ずっと積読していた本GWに一気読み出来て幸せ〜

    0
    投稿日: 2026.05.04
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    すれ違いと運命 面白かった。未来が変わることで過去が変わる。過去も変えることができる。 抜粋 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 洋子は、長い黒い髪を首の辺りで押さえながら、何度も頷いて話を聴いていた。 「今のこの瞬間も例外じゃないのね。未来から振り返れば、それくらい繊細で、感じやすいもの。 ....・生きていく上で、どうなのかしらね、でも、その考えは?少し怖い気もする。楽しい夜だから。いつまでもこのままであればいいのに。」 三谷早苗のしたことは決して良くないが、その後彼女は後悔と共に過ごしてたであろう。打ち明けることができホッとしたのではないだろうか。蒔野は、聞きたくなかったと言っていたが、真実を知ることは知らないこととは世界が異なる。実際すれ違いが生じたのは、真実を知らなかったからである。 私は26歳で、恋愛経験も少ない。だが運命的な出会いの素晴らしさ大人の恋の難しさを痛感した。 平野啓一郎ワールド全開の一冊。 紛争、テロ、地震さまざまなものが現実の世界でも後を絶たない。そんな中で生きる我々は小さな存在かもしれない。だが小さくて大きいこの人生を素晴らしいものにしたい。 未来が過去を変える。

    0
    投稿日: 2026.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・難しくて途中でやめてしまおうかと思った。半分あたりまで進んでもイマイチ乗れず、けど辞めずに正解だった ・『消失点』で一気に引き込まれて本を置くのがイヤ!ってくらいに続きが気になり過ぎた ・早苗の行動が私には理解できないし、許せないけど、結局は言う通りなのかもしれない。あのすれ違いがなくて2人が結ばれたとしても、主役と主役の人生ではうまくいかないのかもな...と最後に思ったのは悔しかった。 ・物語の内容以外にも戦争の事やリーマンショックの事とか勉強になった。と同時に色々な事を考えさせられた。 ・心の繋がり、心の話をした時に通じ合える相手はこの世界にどれだけいるのだろう?「この話したいな」と思える相手がいる事は幸福なのだと思う。

    1
    投稿日: 2026.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人の恋愛小説。温度感がいいなと思った。現実の目の前の選択肢から選んで生きている大人の人生。時を超えて、掛け違えたボタンに気づき、また再びふたりが向き合うラストに報われる。

    1
    投稿日: 2026.04.18
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    思わず読み入った。 すれ違いこそあるが、純粋にお互いを思い、恋焦がれている2人を読みながら、一喜一憂して読み進められた。 綺麗な物語でした。 (再読)@Audible 20260411 やっぱり綺麗な文章だった。 一読目のあとに映画を見たため、福山雅治と石田ゆり子の絵が浮かんでしまうのが最初は好ましくないと思っていたけど、途中から一切気にならなくなり、むしろイメージが深まりよかった。 聴く読書で泣けるとは思っていなかった。 時間を空けてまた読みたい一作。

    1
    投稿日: 2026.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平野啓一郎さんに興味があって読んだ 教養ある大人の2人のやりとりだと思って読み進めてたけど、 飲み会の席で他愛もない家族の話になったときに、洋子さんが母子家庭の話や、庭で祖母が死んだ話など、何とも言えない身の上話を聞いてもないのに続けることに笑ってしまった。 その感性に2人は共感してるけど、なんなんだ… 大人ならもっと話題選べるんじゃないのか… 〜118 音楽家の心情、恋心に気がつく描写、抑え込もうとする様子 よくこんなに書けるなって思った。 2人の心情が書かれてるから互いに惹かれあってるのは明確だけど、薪野の方がこんなに愛されてる自信があるのはなぜ? 信頼できる友人と思われている可能性は考えないのか?私の感覚がゆるいのか?恋人とかじゃない友人とのやりとりってあるんじゃないか?

    0
    投稿日: 2026.04.02
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    蒔野が洋子のために弾こうとしていた曲――それが「幸福の硬貨」のテーマである。 物語を過度に説明するのは野暮と知りつつ、いくつかの前提に触れておきたい。主人公はクラシックギタリストの蒔野聡史。若くして名声を得ながら、いまは演奏に迷いを抱えている。対する小峰洋子は海外通信社の記者。この二人の出会いが、物語の軸となる。 タイトルにある「マチネ」は昼公演を指す言葉だ。蒔野はパリの音楽院でのその舞台で、演奏の途中、いわゆる「楽譜が飛ぶ」状態に陥る。音楽家にとって致命的ともいえる瞬間だ。そのため、本来アンコールで奏でるはずだった「幸福の硬貨」は、弾かれぬまま終わる。 その曲が、後に洋子のもとで静かに奏でられようとする。洋子の父である映画監督ソリッチの代表作の主題であり、作中にはリルケの詩が重ねられている。音楽と言葉、記憶と時間が、ここでひとつに結ばれる。 本作は単なる恋愛小説にとどまらない。背後には確かな知性と教養が通っている。だが、だからといって人の感情が整理されるわけではない。むしろ、どれほど理性を備えていても、恋は思いがけない方向へ人を運ぶ。 洋子は婚約を解き、蒔野はその選択に責任を感じる。出会いはわずか数度。それでも関係は一気に深まる。だが、その熱は長くは持続しない。些細な齟齬と第三者の介在によって、二人は離れていく。 五年半後。蒔野は再び舞台に立つ。ニューヨークのマチネ。客席に洋子の姿を見出したとき、彼はアンコールの最後にあの曲を選ぶ。 言葉ではなく、音で応える。 そして、静かに次の場所を示す。 終わりに近づくほど、始まりの気配が濃くなる物語である。

    1
    投稿日: 2026.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021/09/15読了 大人の恋愛の物語 今まで私は恋愛ものってあんまり読んでこやんかったし読んでも若い人が主人公のものばかりやった、大人の恋愛物語は初めてでした。 まず思ったことは全てにおいて“大人やから”てことがついてくるんかなってこと。大人やから、もうこの歳やから、我慢しよう、理解しよう、わがまま言わんとこう、相手に心配かけないように、とか、 この物語の1番の盛り上がり?(言い方)どころである2人が早苗のせいですれ違ってしまう場面。早苗が薪野の携帯で洋子に別れようってメールする場面。洋子は落ち込むけどしょうがないと受け入れる。薪野はそのメールの存在自体しらない。薪野はなんで洋子が自分と会いたがらないのか怒っているのかわからない。歩み寄ろうとするけど拒否される。お互いがお互いにフられたと思っている。何と切ない。ここにわたしは1番“大人やから”を感じた。たぶん若いなら激しい喧嘩になってたんちゃうかな。洋子も「急になんでなん?」とか、薪野も「なんで怒ってるん。なんで会うの嫌なん」って。もしあそこで2人がぶつかり合っていたら早苗のメールの件はすぐにわかって2人は結婚していたかもしれない。2人が大人であるが故に1人で考えるていう手段をとってしまったのかな。お互いがお互いのために身を引いてしまったみたいなところが大人の恋愛やからこそなのかなという印象を受けた。 さらに、そのまま物語は流れて2人とも別の人(洋子はリチャードと、薪野は早苗)と結婚して子供が産まれた。おそらく2人とも結婚生活後もお互いの存在を忘れたことはないやろうし、できるならもう一度会ってあの日の夜のことを話したいと思っていたと思うけど、子供が産まれることで、お互いを思い、考えることはいけないことであると思うようになったんじゃないかな。子供に罪はないし。子供が産まれた時点で2人が結婚するという選択肢は消えていたのかもしれない。 最後に、薪野がニューヨークでコンサートをした時洋子を見つけたのはやっぱり2人にはなにか惹かれ合うものがあるからじゃないのかなって思った。再会できて本当に良かったと思う。特に、薪野が言った、“for you”は本当に痺れたなぁ。あのfor youには「あなたを忘れたことはなかった。あなたと出会えて良かった。今僕の人生に小峰洋子の文字はないけど、過去の僕には確実に小峰洋子の文字があった。今まではどちらかと言うとマイナスな思い出として残っていたかもしれないけど、今、僕は、小峰洋子という人に出会えてよかったと心から思える」みたいな意味がこもってるのかなって感じた。 あと、この本今まで私が読んだ本の中でダントツに表現とか漢字とか難しくて、読むのに体力がいった(笑)

    0
    投稿日: 2026.03.29
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    長編小説 クラシックギタリストとジャーナリストの 博識で大人で綺麗な愛が綴られていて、読み応えがあった

    0
    投稿日: 2026.03.20
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    大人の恋愛小説の代表と言っても過言ではないでしょう。 2人の間に強い気持ちがあるにも関わらず、環境や周りの人たちによって一つ歯車がズレるだけで、全然違う展開になっていくのが、読者にはわかっているだけにもどかしいです。 最後の最後まで2人を見守っていたくなります。 そして、滲み出てくる我慢の愛情を感じることができました。

    8
    投稿日: 2026.03.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この素晴らしき世界にを聴きながら感想を書いています。 どうしてなの?という展開ばかりで本当にやるせなかった。うまくいかなくなってしまう予感はしていたけどこんなチープな展開ある?と早苗のメールの時はがっかりしてしまったけど大人だから起こり得てしまうんだろうなーと。大人ということだけでなくPTSDとかプライドとかそういうものがあった。 どうか2人がこれから2人で幸せになれますように。 洋子のイメージは石田ゆり子がぴったりかも。 音楽の話、世界情勢の話、神話、文学など2人のいる世界があまりにも違いすぎて半分くらいしか理解できなかった。なかなか進まず、2ヶ月かけて読み切った。 未来は常に過去を変えている。

    1
    投稿日: 2026.03.13
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    内容はさておき、この人の政治的な発言(投稿)にはうんざりしている。古いタイプの「文化人」への憧れでもあるのだろうか、左派的なスタンスで政権批判ばかりなのだ。なぜ、それと同じかそれ以上のエネルギーで中国・ロシア・北朝鮮に対して批判しないのだろうか。戦後、縁の下で平和を支えてきた人々の努力があってこその平和で、その平和があって執筆・出版活ができていることへの想像が欠落している。そんな作家が描く男女の情愛を評価する気にはなれない。

    0
    投稿日: 2026.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    会社上司のおすすめ作家の中から手に取った1冊です。 まさに「運命のいたずら」という言葉がピッタリの作品でした。 実際には蒔野のマネージャー、三谷の謀らいをきっかけに、洋子のPTSDや祖父江の件も重なるわけですが、以後も連絡を取ろうと思えば取れたのに、こうも2人は繋がらないのかと読んでいてもどかしく感じました。 平野さんの作品は初めて読みましたが、個人的には表現が少し回りくどいと思う箇所もあったものの、全体的には読みやすかったです。 ただ、イラク関連の話も出てきて、これは勉強不足の私には少し難しい内容でした。 ラストシーンがとても美しいので、一度手に取ったなら積読にせず、是非最後まで読んで欲しい作品です。 ※福山雅治さん・石田ゆりこさん主演で映画化もされています。

    2
    投稿日: 2026.03.07
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    だれかを愛することの素晴らしさ、苦しさ、残酷さ、美しさ。相手のことを"心の底から"愛すること。人生が終わるまでにそんな恋をしてみたいとさえ思う。

    1
    投稿日: 2026.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    過去は変えられる 『人は変えられるのは未来だけと思ってる。でも未来は常に過去を変えている。過去はそれくらい繊細で感じやすいものじゃないですか。』 ある出来事がきっかけで、別々の道を歩むことになった2人の男女の物語。 悲しいすれ違いが故に、2人は傷つきその愛(そして過去)に後悔を残してしまう。しかし未来を経てその過去をかけがえのない愛へと昇華させ、それぞれの未来へ歩き出していく。その愛はきっとかけがえのない過去となり、これからの2人の人生を支えていくことだろう。2人は結ばれなかったがその様に、ある種の爽やかな読後感と深い感動、そして未来への希望を感じた。 早苗の行動については行き過ぎで嫌悪感を覚えてしまうが、それほどまでに蒔野のことを思える一途さで絶対許せないとまでは思わせず、また当事者の2人が許していることからもある種キャラクターとしての魅力となっている。

    0
    投稿日: 2026.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    うーん...何がこんなに「うーん」なのだろう 描写はどこを切り取っても映像が目に浮かぶように繊細で美しいし、プラトニックな大人の恋愛も嫌いじゃなくてすごく良いとは思うのだけど、やっぱりマネージャーの性格が悪すぎてそこが気になるのかな 自分の悪行の言い訳として「誰でも死ぬまでに一定数の罪を犯す、自分はまだそれに達してないはずだからまだ猶予がある」的なことを言ってたと思うけどな訳あるか そんな頭悪い理由で皆が悪いことばっかりしてたら世の中成り立たんわ 妊娠がわかってから伝えたのもタチ悪いなと思った。ほんとに自分のことしか考えてないんだなって メールを送った当時は衝動的になってた、でまだ説明がつくけど、2回目の対面での牽制は明らかに冷静になれる余裕あったよね?そんなことする勇気があるくらいなら先に告白しちゃえばよかったのに、それは振られるとわかってるからできないんだろうな こういう自分から行動起こす勇気は無いくせに、人の足引っ張ることには異様に執着して、おそらく人生でまたとない熱量を発揮する女が世界で一番嫌い。そのエネルギー他で使え 物語を成り立たせるためには仕方ないんだろうけど、そこが胸糞すぎてどうしても好きになれなかった。文章はすごく好きなので他の作品も読んでみます

    1
    投稿日: 2026.02.02
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    プラトニックな大人の恋愛小説です。 クラシック・ギタリスト(蒔野)と、ハーフでフランス通信の記者(洋子)の恋愛が人生の中心となってやがて大きな岐路に立つことになります。はじめて出会ってから、すれ違いが多々あり、やがてお互いの人生を歩み出します。 互いにバイリンガルでパリと日本を行き来するなどの恋愛模様が繰り広げられます。イラクやパリ、バグダッドなど世界を飛び回り、身近には感じられませんが、二人の年齢が進むにつれて考え方が変わる様子が素敵でした。 大人になるって、妥協や許すことを求められる事がたくさん出てくるなと感じられました。 二人の未来を想像するのも楽しいラストです。素敵な出会いって、自分自身を成長させてくれますね。

    2
    投稿日: 2026.02.01
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    音楽や歴史に自分が疎いこともあり、さらさらと滑らすように読んでしまった部分はあったものの総じて自分と向き合う時間になったと思う。

    1
    投稿日: 2026.01.27
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    すごく良かった!!! 変わるのは未来だけじゃない。何かの渦中にいる時には知ることができなかったものを改めて知って、それだけで簡単に過去の見え方が変わってしまう感覚がそのまま感じられた。 私も転勤が多くて、自分のルーツとかに関しては重なる部分があってすごく考えさせられた。 恋愛小説なのに、むしろそこより哲学的な要素が強く感じられて面白かった

    1
    投稿日: 2026.01.21
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    日記を書いたり写真を見返したりして思い出を振り返るばかりの私を掬ってくれるような一冊。明るい未来のために現在を生きるしい人よりも、過去の記憶を心に大切に携えながら生きるようなとても諦めの悪い人を中心に描いてくれて救われた。そういう意味でわたしにぴったりの本だったと思う未来のために今があると言うよりも、過去を変えてくれるいまの瞬間は多くあるのだから現在を過ごしてみようと思う方が私に合っている気がする。私はそういう後ろ向きな人間だとつくづく思う。 「年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、10代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである」、、これは年齢と経験を 経て確固たる自己を築いた野(と洋子)ならではの気持ちだと思った....私はまだ、憧れを抱く相手に対して欠けているものを考えては「自意識の煩悶」に陥ることがよくあるからまだ充分青いのだと思った...。 久しぶりに長めの小説の世界の中にいられて、心満ちた充実した時間だった〜満員電車の中でも周りの音が聞こえないくらい食い入るように読んでた。それに、文字を追える集中力とその作品世界に没頭できる想像のキャパシティがまだ自分にあったことが嬉しかった、読み切るための体力が落ちてしまったと思っていたので。

    0
    投稿日: 2026.01.14
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    天才ギタリスト・蒔野聡史と、聡明なジャーナリスト・小峰洋子。細胞レベルで惹かれ合う二人の恋模様を描いた本作は、読み終えた後も、胸の奥で心地よい余韻が鳴り止まない一冊でした。 特に印象に残ったのは、「言葉の旋律」「現実と虚構の融合」「ラストシーンの希望」という三つの要素です。 1. 音楽のように響く、言葉の旋律 この作品に散りばめられた言葉の数々は、まるで蒔野が爪弾くギターの音色のように、美しく気高い旋律を奏でていました。中でも、私の心に深く刻まれた二つの言葉があります。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。」 この本を貫く最大のテーマです。私自身、かつて「素敵な思い出を壊したくない」という理由で20年ぶりの同窓会を欠席したことがありました。今思えば、それは過去を固定されたものとして守ろうとする臆病さだったのかもしれません。「過去はこれほどまでに繊細で、変容しうるものなのか」という新たな視点に、強い衝撃を受けました。 「神様が戯れに折って投げた紙ひこうきみたいな才能ね。……その軌跡自体が美しい。」 最初、この一節を読んだときは立ち止まってしまいました。しかし、何度も読み返すうちに、その知的な比喩に込められた深い情愛がじわじわと染み渡り、戦慄を覚えるほどの感動を覚えたのです。 2. 現実とフィクションの巧みな交差 本作のもう一つの魅力は、フィクションとノンフィクションの境界が溶け合うような精巧な描写です。実在の事件や社会情勢が巧みに織り交ぜられているため、「蒔野や洋子が、世界のどこかに実在しているのではないか」と錯覚してしまうほどのリアリティがありました。この圧倒的な没入感こそが、平野啓一郎さんの筆力の賜物だと感じます。 3. 沈黙の先に待つラストシーン 物語の最後、多くの過酷な試練を乗り越え、二人はついに再会を果たします。その後の二人の会話や運命は、あえて文字にはされていません。しかし、再会の瞬間の静謐な描写を読めば、もう誰にも、何ものにも、彼らを引き離すことはできないのだと容易に想像できます。 未来が過去を書き換えるのであれば、彼らが離れていた空白の数年間さえも、これからの二人の幸福によって「必要なプロセス」へと変わっていくのでしょう。

    28
    投稿日: 2026.01.09
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    この人の著作がいまのとこ全部苦手。少女漫画的恋愛は少女の頃に終わらせたい主義なので、特にこの作品はしんどかった。わたし大人の恋愛小説向いてないのかも。20代前半に出会っていたらもっと違う印象を持てた気がする。いっそのこと有川浩くらい振り切って少女漫画してくれればいいのに。クラシックも好きなのかもだけど本編にハマりきらずって感じ。クラシック出しとけばおしゃれでしょ?感が拭えない。菅田将暉のあのドラマ感。 逆に綺麗でお茶漬けサラサラな大人恋愛として読むならいいのかもね。

    2
    投稿日: 2026.01.03
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    なりふり構わずただ一緒にいたいという激しい想い。世界のどこかで生きていてくれれば自分も生きていけると思う包み込むような想い。愛の形はそれぞれで、優劣をつけるべきではないのだろう。それはその人の生き様そのものなんだ。この物語がこんなにも胸をうつのは、2人の生き様が、描いた愛の形が美しかったからだろう。年齢を重ね多くのものを背負った2人が、狂おしいくらい相手を求め、同時に相手の立場を想い揺らぐ。そんな2人が辿り着いたラストは、合わせた視線の熱が、思いが伝わってきて、その場に居合わせたかのような感動に包まれた。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    大人の恋愛小説として儚くもあり、美しくもある小説。一方で、運命なのか自由(選択)なのかという切り口で、自身の過去と今、そして未来を少し考えさせられた小説。

    1
    投稿日: 2026.01.02
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    マチネとは何ぞや?午後の演奏会。ふむ。むかしテレビで渡辺満里奈が自慢のマリネを作って「これがマリナマリネです」と妙に心地よい響きを奏でたのを思い出してみる。ビートたけしは「コマネチ」を連呼していた。「コマネチ」→「コマチネ」→「小マチネ」→「小さな午後の演奏会」。コマネチが世界中で読み継がれてる絵本のタイトルのようになるなんて。なんていうか、つまり、すれ違いの末、過去をドラマチックに変えたマチネの終わりということです。

    1
    投稿日: 2025.12.31
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    冬に合うほろ苦恋愛小説、クラシックやクリスマスジャズを聴きながら幸せで静謐な時間を過ごせた 恋愛小説に出てくる人物の行き過ぎた心理や、何番煎じか分からない試練を斜に構えて見てしまうのだが、これは作家との相性なのか、本作の人物の肩書きは馴染みのないもので、それが逆に愛に対する人の熱や引っ込み思案は万人共通するんだと思えた。 アポロ13の引用が本作の核だと思った 『大気圏に無事突入するには、2.5度の幅の回廊を通らなくてはなりません。角度が急だと摩擦熱で炎上しますし、浅すぎると、池に石を投げた時のように、外に弾き飛ばされます。』 初めての平野啓一郎さんでしたが 持ちわせてる知識に圧倒されながらも、文章が美しく、物語の構成も良くて、もっとこの人の本を読んでみたいと思った。 作品って何かを伝えたいという作者の祈りだと思うんだけど、愛という通俗的な物をこの形で伝えられる彼の思慮深さに感服した。 早苗はマジでヤバ人ムーブかましてたけど、世の中見てても別に全部が美しさや正解で成り立ってるわけじゃないし、この美しすぎて嘘みたいな物語を地に止める役割を果たせていたと感じた

    16
    投稿日: 2025.12.17
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    わたしは平野啓一郎がつくる、この独特な理解はできない難しいけどどこか素敵な世界観が大好きななので、、、!ただの恋愛のはずなのに、難しい言葉や色々な行為や自称に例え話に例え話を重ねるこのワールドに超魅了された!幸せになりたいね、そして人の幸せを奪いたくはないね、過去は変えられる、本当にいい言葉だ、、、

    1
    投稿日: 2025.12.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人(エリート)の恋愛 現在の考え方次第で過去の捉え方が変わるという考え方は初めて。たしかに。事実と感情の交差があって人によって物事の捉え方が違うんだなあ。 でも、なんか腑に落ちない。そもそも、物事は捉え方次第!と思って生きてるし、捉え方が人によって違うのは肝に銘じてる。そうすると、新しい知見を得ることはできなかったと言えるのかも。 基本的に、登場人物たちは結局自分の社会的な立ち位置、人からの評価を気にしてる。恋愛をテーマにしてるのに、複雑な感情の移り変わりより、自分は他人にとってどういう立ち位置か、という内容が多かった気がする。私は、感情の推移の細かい描写が好き。 ようこは、心の底で自分が愛されて当然と思ってる、育ちがいいお嬢様なのにたまに悲観的で…それが人並みだと思っているのが鼻についた。 みたにに共感しつつも、みたにのまきのへの思いが邪魔だった。こんなに自制がきかない人を横において大丈夫…? みんな恋愛にうつつを抜かしすぎじゃない?ライフステージを真剣に考えるってそういうものなのか? 友達が純粋にこんな恋バナしてきたら、無意識にマウント取られてるようでイラっとするな〜。 あと、もっと社会や芸術に関する知識があればイメージ湧いたはずだけど。わたしはエリートではないので。 そして、文体が単調なのは良い面もあるけど、つまらない恋愛話が続くところは、とても長く感じた。

    1
    投稿日: 2025.12.08
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    愛は運命的なものか? それとも選択によって形成されるものか? 作為的に変えられるものなのか? 読んで初めて、 映画では削ぎ落とされた微細な感情や思想が、 どれほど物語の核だったのかがわかった。 平野さん、駄作だと思ってました。ごめんなさい。

    3
    投稿日: 2025.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何度読んでも2人が結ばれなかったのが惜しく感じてしまいます( ᐪ ᐪ ) 後半にかけて止まらなくなる。かっこいい洋子さんが大好き

    0
    投稿日: 2025.12.02
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    なんて美しく、苦しい文章を書く人だろうか。 経験したことのある感情からない感情まで、ありとあらゆるすべてが手に取れるところにゴロゴロと転がってきた。初めから終わりまで、心を揺さぶられ続けた。これから先、何度でも読み返したい一冊。

    5
    投稿日: 2025.11.29
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    かなり良かった。過去は変えられるというキーワード。お互いがお互いを同じ尺度で理解し合える、ということの強い引力。外的要因での嘘みたいなすれ違いは後半ずっと苦しい。大人であることの難しさを感じた。

    2
    投稿日: 2025.11.24
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    アラフォーになって運命の人に出会うという大人の恋愛小説。 40代目前とは、一般的に社会的な地位をある程度確立し、人生設計を考える時期なのかなあと思う。 そんな中で人生のパートナーを決めるというのは、愛以上に安定を求めるものなのかなと私は考えている。 そんな中で、まるで学生の恋愛のように、燃えるような愛に突き動かされて惹かれ合う2人が印象的だった。 こんな運命の人って素敵だなあ。 安定や好条件を投げ打ってでも、愛に従う2人がかっこいいなあと思った。人を愛している自分が好きってめちゃめちゃ素敵だと思う。 2人の大人な価値観とその葛藤もとても丁寧に描写されていて引き込まれた。文章表現がとても繊細で、美しくて胸を打たれた。 すごく好きでした、、たくさんのいい文章に出会えた。 "人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。 だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。" 過去は捉えようによって変えられるという考えがこの本のテーマに掲げられていると感じた。 過去から目を背けるのではなく、過去をどのようによって捉えるかは人生においてとても大事なことだと思った。 終わり方がとても好きだな。2人が過去をどう捉え、どう変えていくのか余韻を残した終わり方がとっても良い。 (オーディブルにて)

    20
    投稿日: 2025.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半の半分くらいはただの恋愛小説?あまり面白くないのかなと思っていたが、三谷が洋子にメールを送ってからはストーリーが加速して一気に読み終えた。有名な作品で評価も高く期待して読んだが、恋愛系の話はやはり何か物足りなく感じてしまったため評価は星3つ。

    1
    投稿日: 2025.11.16
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    恋愛の経験も、そもそも人と接した経験も浅いけど、人との関わり方が大きく変わって行くことに戸惑いや寂しさを感じることが増えた20代前半の今、この本に出会えてすごくよかったと思う。そして、どんな関係であれ、人と人とが真摯に向き合い続ければ、たとえ別の道を進んでも笑顔でまた再会できるよっていう明るいメッセージが込められた本だと思った。

    1
    投稿日: 2025.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    やっぱり平野啓一郎さんの聡明で堅実な文章が好きだ。 マチネの終わりに私も一緒に泣いてしまった。あくまでも賢い大人である二人の純愛が尊い。 蒔野と洋子、それにリチャードや早苗や武田もそれぞれ違う価値観をもった深い人間味があって、今もそれぞれの人生を歩んでいる気がするから平野さんはすごい。現実にモデルがいるのだろうか。 冷たいと評されていたけれも、大切な家族リチャードに対してもあくまで客観的に評価して真っ直ぐであり続ける洋子の強さに感銘を受けた。真似しようとしてもできないよ。

    1
    投稿日: 2025.11.05
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    「赦す」って難しい。負の感情を理性で納得させるのは難しい。 アーレントの「赦しは、過去を消すことではなく、過去に対する自由を与えることである。」はこの作品にはまる言葉だと思う。

    1
    投稿日: 2025.11.01
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    外国が舞台に出てくる男女の物語ということで、最初、昔読んだ『冷静と情熱のあいだ』が思い出されました。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです」の言葉が心に残っています。なるほど、現在未来の捉え方によっては、過去の解釈が変わることはあり得るなと気付かされました。 あと、無理をして通してきたことは、結局は何年かかってもバネのように戻ることになるのだなと思いました。大きな流れには逆らえず、在るべきところに向かって流れていく。 平野啓一郎さん、沢山の文献を参考にしたり調査されたとは思いますが、このような作品に書き上げるなんて凄い方だなと思いました。

    11
    投稿日: 2025.10.30
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    善とか悪とか、そういう平面的な判断基準を超越したところにある、二人の関係。 会っている時間の長さや回数、結婚とか付き合うとか明確な言葉で定義された明確な関係でいること、そういう社会的な俗的な一般的な交わりを超えた先にある、二人の深い交わり、心の結び付き、魂の深いところの共有。 その様がありありと、没入できるほどに事細かに描かれていて、ずっとずっと引き込まれた。 現実を生きることで変えていけるのは未来だけではなく、過去までをも変えられるというのは個人的には新しい視点だった。 展開がどうとかではなくて、情念の共有ができた感じ。 これから先も心に残り続ける小説だと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.16
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    図書館。平野啓一郎さんをYouTubeでお見かけしたので借りた。 まず読み応えがあった。抽象とか隠喩から具体、直喩にもっていく文章表現に引き込まれる。登場人物の描写については、洋子と三谷の違い(蒔野視点から見ると”差”かもしれない)が見事に書き分けられていたし、その後の展開にもじわじわと効いてきた。蒔野と洋子の会話は高尚で疎い分野は正直ついていけないところもあったが、時にその哲学的な内省が刺さるし、小説の良さが詰まった小説だと思う。第6章のむず痒いもどかしい内容と、章題「消失点」がドンピシャでハマってると思う。最後読み切ってよかったと心から思った。 平野啓一郎さんの作品また読みたいです。きっとこの人の文体が好きだと思う。

    16
    投稿日: 2025.10.03
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    「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。」 このパッセージがメインテーマだと思うが、蒔野と洋子の、未来だけでなく大切な過去を変えうる現在を繊細に扱うような生き方をすごく素敵に感じた。 また僕が一番心を惹かれたのは洋子の生き方だった。 世間では彼女のことを「冷たい」「選民思想的」と評する声もある。でも僕にはそうは映らなかった。 洋子はただ、自分に誇りを持って生きることを何よりも大事にしていた。それは他人を見下すためのものじゃない。人に真に優しくするためには、まず自分の自己愛を満たし、自分の歩みに嘘をつかないこと。その姿勢を貫こうとするからこそ、行き過ぎない優しさや、厳しさの中の愛がにじみ出るんだと思う。 リチャードの間違いを正したときも、彼を攻撃したわけじゃない。ただ、自分が築いてきた「誇りある生き方」を守るために譲れなかったのだと思う。そこに僕は冷たさではなく、凛とした美しさを感じた。 世間から見れば「冷たい」と見えるその強さも、僕には「深い思慮の末の優しさ」に見える。僕自身もまた「周りの目に左右されず、内なる声に従って生きたい」と思わせてくれた。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    「人はかえられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど実際は、未来は常に過去を変えている、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい、繊細で感じやすいもの」という蒔野の言葉が心に残った。なるほどなー。 福山と石田ゆり子の映画も見てみたいなーと思った。大人な素敵な恋愛小説だった。

    4
    投稿日: 2025.09.27
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    あいつ許さん。と思ったのは私だけじゃないはず。 すれ違いというか、すれ違ったというよりも…。 でも二人はそういう運命だったのかな。 あの最後からどう動くんだろう。

    2
    投稿日: 2025.09.24
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     ギターリストが魅力的な女性と出会い、お互いに想いを深めてゆくの物語。男性女性のそれぞれの視点から物語が進むが、非常に長い年月が語られる。お互いの想いと、そのずれを長い時間の中で描いてゆくところは、「汝、星の如く」とも少し似ている気もしたが、それよりは硬い雰囲気の小説だった。

    1
    投稿日: 2025.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーの面白さと著者の練り上げられた文章に惹き込まれ、一気に読み切った。音楽家と国際ジャーナリストの恋という題材が、作品に知性と美しさを添えているように思う。当時の時事問題が巧みに織り込まれている点も興味深く、最後までドラマチックだった。なかでも「あの池の辺り」で描かれるラストシーンは特に心に残った。

    3
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    鑑賞日 2025/6~2025/8 評価点3.8 過去に打ち勝てなかった人たちに寄り添う作品。 平野啓一郎という作家は、過去に対しての向き合い方を恋愛や家族といった人間関係をテーマにして度々問い直そうとしてくれる。 多分、内容のなかで述べられていたみたいに、現在(いま)以降の結果を変えていかないと過去に向き合うことなんて出来るはずもなかったんだろう。理性でどう言い聞かせ、どう問い直そうとしても、感性が納得しない限りは再定義など出来るはずもないのだから。だから過去とは末恐ろしいもので、未来の可能性に思い馳せるか、単に忘れようとするかでその回想という時制を回避しなければならなくなる。実際、どんなに挑んだところで、打ち負けてばかりなんだから。 でも、向き合うことはやめてはならないんだろうな。結局いつかは未来が途絶えて、過去しかなくなってしまう瞬間が来てしまうんだろうから…。 時間という、誰もが共有しなければならない普遍的なテーマに向き合わせてくれる作品です。 正直煮えきらない終わり方だったけれど、読んで良かったな。とは思えました。

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ★★★★★大人の読み物。難しい漢字と熟語の乱舞。わからなさ過ぎて開き直ったくらいから物語に引き込まれる。蒔野と洋子のすれ違いにその度にハラハラされられ、その後の時の流れが痛々しい。離婚後のケンの親権については複雑な気分。ニューヨークで演奏中の蒔野のギターと溢れさせてしまった愛はもう止めようがなかった。眩しくて美しい再会に乾杯。残された早苗とゆきについてはご想像にお任せしますか。救われることを願ってやまない。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しい単語や表現が多く、最初は読みづらかったが、慣れてくると物語の世界観に入り込むことができた。 天才ギタリストと映画監督の娘でありジャーナリストという2人が結ばれて、色んなアクシデントがあって関係を終わらせることになって、お互い別の人と結婚したけど、2人の思い出をずっと忘れずに心にしまっていて、すてきだった。 2人の関係を邪魔することが起きたとき、自分が物語に入り込んで全部説明したくなったぐらい物語にのめりこんだ。

    1
    投稿日: 2025.08.21
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    うーーーーん。読んでで常に「いい大人がなにしてるんですか…」ってなった。これが人間なのかしら…? 「え、そんなに好きならもっとこうしろよ!!!」とか「え、なんでそんなことしてるん…?」みたいなの多くて私はまだまだ子供だと思いました。 蒔田と洋子、カッコつけすぎだよ〜、、相手のために何かをすると言うよりも自分のプライド?との葛藤が多くてよく分からん 欲しいものはなんでも手に入れる!というさなえの方がまだ人間味あるって...

    3
    投稿日: 2025.08.11
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    平野啓一郎さんの手による恋愛小説。 フーガの技法のように、惹かれ合う男女の距離が縮まって離れて、双方に裏切りがあったりする話。 エンターテイメントとしても極上。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    洋子と蒔野の知的な会話に憧れる。 「未来は常に過去を変える」というテーマ、宇多田ヒカルが「人が亡くなっても、その人との関係はそこで終わらない。自分との対話を続けていれば、故人との関係も変化し続ける」と書いていることを思い出した。

    1
    投稿日: 2025.08.06
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    芸術を介した大人の恋のお話。 かっこいいけど、、、 そこで終わり? あとはご想像にお任せします、ってこと? 不完全燃焼。 問題だけ羅列しておいて終わる韓国ドラマかよ、と 文章が美しかっただけに惜しく感じた。

    1
    投稿日: 2025.07.28
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    本当に愛する相手と一緒にいたい、というテーマが私にとって切実だったのでとてものめり込んで読んだ。 独白のめんどくさい思考回路が私は好きだった。 わかりあえる相手となんでも話せるっていう状況にときめいた。 天才ギタリストとか天才映画監督の賢くて美しい娘とか、設定がおとぎ話的なのに、突っ込むのを忘れて、2人の再会を願ってしまった!

    1
    投稿日: 2025.07.24
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    この本に、大学生の時に出逢えてよかった。 平野啓一郎さんの本はこの作品が初読みで、最初は慣れない文体や語彙の難解さに幾度となく躓いた。現代文学とは思えない格式高い日本語の美しさに久々?いや、初めてかな?というくらいに浸らせていただいた。 また、著者の教養が幅広いことに終始驚いた。世界情勢、歴史、宗教、言語、医療、音楽、哲学。。。時折図鑑や新書を読んでいるような気分だった。 三谷早苗さんが洋子さんに打ち明けたシーンが終わり、洋子さんが一人で号泣したというシーンで私も号泣した。 洋子おおおおおおおおおお、毅然としていて、芯が強くて、思いやりがあって、優しい。誰がなんといおうと、優しいよ、洋子!!!!東日本大震災の復興コンサートへの批判を、洋子が匿名ながらも擁護し、それを匿名ながらも感謝した牧野。 もう深すぎて、誰も干渉しえないフェーズで、彼らは愛し合っているんだよ。もう社会的な正しさとか、人生のコマとか、責任とか、そんなのすべて彼らの前では一瞬でいいから吹き飛んであげてよ!って思うばかりだった。 お互いがお互いを「もう先に進んでいるから」と愛し合って、連絡を絶ったこと。それぞれが授かった子どももいながら、どこか結ばれていたかも、何かできたかもしれないという過去を憂いている姿。なんか、、、羨ましいです!!! 最後の再会はもうむせび泣いた。 アイラブ プラトニック恋愛

    1
    投稿日: 2025.07.14
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    自分の心が考えさせられたフレーズ 人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? 生きることと引き換えに、現代人は際限もないうるささに耐えている。音ばかりじゃない。 映像も、匂いも、味も、ひょっとすると、ぬくもりのようなものでさえも。 人類は今後、未来永劫、疲れた存在であり続ける。五感を喧噪に直接揉みしだかれながら、毎日をフーフー言って生きている。痛ましいほど必死に。 美しくないから、快活でないから、自分は愛されないのだという孤独を、仕事や趣味といった取柄は、そんなことはなきと簡単に慰めてしまう。 そうして人は、ただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々と夢見ることを忘れてしまう。   どんな恋愛にも、その過程には、こうした装われた偶然が一つや二つはあるものである。しばしばその罪のない嘘は、相手にも薄々勘づかれている淡い秘密である。

    0
    投稿日: 2025.06.22
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    これ大好きな本になった この人はアイデンティティとか、自分とは何で定義されるのかってことを描くのが多いんだろうけど、どちらかというと恋愛的なストーリーが好みすぎたな そういう価値観も上手いことマッチしてて、久しぶりに早く続き読みたい!って作品に会えたからハッピー

    12
    投稿日: 2025.06.17
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    つくづく大人の恋愛って多様だなと思った。結ばれずとも愛と呼べば、結ばれていても愛と呼べないものも。究極の愛も色んな形が他作品で描かれているけど、結局は他人の幸せを願えるかどうかなんだろうな。 「未来は常に過去を変えられる」って結局は後悔に対する免罪符に過ぎず、過去と折り合いをつけて前に進むしかないんだなぁと思った。そうして過去の自分を愛して、生きていかなければならない。過去に起こった出来事への捉え方は変えられるけど、事象は絶対に変えられない、「過ちを去る」と書いて「過去」って言葉になるの、奥が深いな。蒔野さんと洋子さんは劇的な再会を果たしても、変えられない過去があるので、もう昔のように激しくは愛せないと思う。でも「今の自分があるのはあの時の喜びと後悔、過去があるから」と捉えて、互いへの愛情を心に終うのもまた、究極の愛だね、、、。哲学すぎて頭こねくり回して読んだ恋愛ものでした、、、。

    1
    投稿日: 2025.06.16
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    40代の大人ラブストーリーですが、恋愛を通して多くの人が人生で悩む課題が描かれています。 価値観や環境、経験など大人の恋愛には必ずついてまわるアイデンティティの判断材料や 苦悩、罪悪感、愛情、自己保身など人間が抱く情緒が丁寧に描写されているので共感する部分が多かったです。 不可抗力によってすれ違ってしまう人生の理不尽さ、たった一言で変わる過去と現在の記憶や感じ方に向き合う姿勢に、登場人物の年齢ゆえの静けさや現実味を感じました。 音楽の専門用語が多いため読むのに時間がかかりましたが、曲をかけるだけでも没入感を高めることが出来ると思います。 読者の年齢によって感じ方も変わると思うので、人生のターニングポイントに立った時、また読みたいと思えるような作品です。

    5
    投稿日: 2025.06.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説はあまり好きでないのでこれを読んだのは失敗。 作品は良いのだろうが、全くの好みの問題だから評価が低くてごめんなさい、だな。 出会い、高揚、行き違い、誤解、別離、葛藤、必然的な出会い、でお決まりのパターンで集結。 改めて恋愛小説は苦手だと認識。

    0
    投稿日: 2025.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    著名芸術家と知的ハーフ美人が惹かれ合う様を、難しい単語をふんだんに使った知的な文章でクドクド書いてある前半は面白くなさすぎてギブアップ寸前! しかし早苗が二人の恋路を邪魔するメールを送ってからは俄然面白くなって、どんな結末を迎えるのか知りたくて後半は一気に読んだ。早苗グッジョブ!人間的にはどうかと思うが私的には救世主。 すれ違い連発の悲恋韓流ドラマを知的で哲学的な文章で書くとこんな感じ?私は平野啓一郎さんとは相性が悪いようだ。もっと簡潔に述べよ、と何度も思った。

    2
    投稿日: 2025.06.12
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    石田ゆり子と福山雅治 読んでて湧くイメージが石田ゆり子と福山雅治!特にギター奏者の蒔野と福山雅治とがピッタリでした。 料理や演奏についての小難しい部分は飛ばし読みしてまあまあ面白かった。

    0
    投稿日: 2025.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語序盤の会話からもう心が惹きつけられた。 花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じではない。という説明にしっくり。人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えている、変えられるとも言えるし、変わってしまうともいえる。 あまりにも切ないボタンの掛け違い。お互いそれぞれに別の大切なものができてしまった2人にとって、邂逅で終わるラストは美しくて、素敵な余韻でした。 大好きな一作!

    2
    投稿日: 2025.06.07
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    これが運命か 最愛の人との出会い、すれ違い、別れ 最愛の人と一緒に過ごせる時間は人生の中でどれだけあるのだろうか。 最愛の人の影がありながら共に生きようとする脇役には、少なくとも今の自分は選択しない

    0
    投稿日: 2025.06.02
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    深く物語に吸い込まれる感覚を久しぶりに覚えた。美しい、といったら陳腐な表現になるが、そう思える作品に出会えた。小説でそこには単なる文字の羅列があり、映像なんて1mmもないけれども、色彩豊かで、人間の喜怒哀楽、思考、哲学、すべてがそこには存在していて、自分がこれを甘受できる有機物でよかったと思えた。 文章が甘美という感覚を初めて味わった。 ある出来事を、ただ運命だった、という言葉で片づけることほど安易で楽なことはない。なぜ2人がたった一通のメール、しかも冷静になればなんてこともなくはないけどどうにかなりそうな展開で、関係が壊れてしまったのか。私はこの物語の傍観者として言わせてもらうと、もどかしいったらありゃしないし、早苗が憎い。ボタンのかけ間違いがあったのか。そこでああすれば戻れたのではないか。言葉で書けば私と同じような表現でその感情を表現することが出来たとしても、その背景や文脈という縛りがある中では、全く違った機微があり共感することはできないのだろう。言葉とは便利なものであるが、人間のこと、殊に感情に関していえば、一対一対応ではないことに、蒔野と洋子を通して気が付いた。 2人の束の間の愛、恋。他の人には抱いたことのないほどの燃え上がる情念がゆえに、その感情に向かい合う自分をどう扱えばいいのか、そして相手に対してもまっすぐに誠実であればあろうとするほど、格好つけて、自分たちが思い描いていた青写真を一瞬のうちに失ってしまった。人生の中でこれは!、と思える瞬間に備えて人間はいろんなことを経験しているのではなかろうか、と常々考えていたが、そんなことはなさそうだ。自分にとって最恵の瞬間に出会ったときに自分がどう冷静でいられるかを考えることの方が大切なのかもしれない。ただ、冷静に入れるほど人間は感受性は弱くないし、それがあるからこそ人生に色彩があるのだろう。 "運命"の再会をした二人。この後の物語が気になってしょうがない。 人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は未来は常に過去を変えてる。変えられるともいえるし、変わってしまうともいえる。過去はそれくらい繊細で、感じやすいもの。 音楽は、静寂の美に対し、それへの対決から生まれるものであって、音楽の創造とは、静寂の美に対して、音を素材とする新たな美を目指すものとなる。 生きることと引き換えに、現代人は際限のないうるささに耐えている。音ばかりではなく、映像も匂いも味もひょっとしたらぬくもりさえも。何もかもが我先にと五感に殺到してきている。社会はそれでも飽き足らずに、個人の時間感覚を破裂させてても、さらにもっとと詰め込んでくる。人間の疲労は歴史的な決定的な変化。人類は未来永劫疲れた存在であり続ける。疲労が人間を他の動物と区別する特徴となる。誰もが機械だのコンピュータだののテンポに巻き込まれて、五感を喧騒に直接揉みしだかれながら、毎日をフーフーを生きている。そうしてほとんど、死によってしか齎されない完全な静寂。 ヴェニスに死す 神様が戯れに折って投げた紙飛行 死すべき存在に固有名詞があるかどうか。その固有名詞が自分に関係あるかどうか。 蒔野の話は力みがなく、戯画化されているのは自分で、他人を嘲るところがない。皮肉が効いていて必ずしも慎ましやかではないが猥談は好きではない。決して大声にならず、しかし十分に抑揚や緩急があり時折ハーモニクスのように声が裏返るのもおかしかった。 孤独とはこの世界への影響力の欠如の意識。自分の存在が他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。 どっちが厚顔かわからない。 人間性を見られていることに居心地の悪さを感じた。 韜晦(とうかい) 隘路(あいろ) 彼女の振り回す短慮が切れ味の悪い刃物のように自分を傷つけることを黙って許した。 マリアとマルタとイエス 親っていうのはありがたいもの。いつも贔屓目に子供を見てくれる。 グローバル化されたこの世界の巨大システムは人間の不確定性をできるだけ縮減して予測的に織り込みながら、ただ停滞なく機能し続けることだけを目的としている。紛争でさえ、当然起きることを前提としながら。人間一人の影響力が社会全体の中で一体に何になるって。 そこで人の心が傷つこうとも、誰かと誰かの関係が断たれてしまおうともシステムそのものの存続には影響を及ぼさない。 自由意志は未来に対してはなくてはならない存在だが、自分には何かできるはずだと信じるから過去に対しては悔恨となる。

    0
    投稿日: 2025.06.01
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    初めて平野啓一郎さんの作品を拝読しました。 40代に差しかかった共に誠実な男女の恋愛小説。お互いが常に相手を思いやり、その思いやる気持ちがときに仇となり2人の距離を遠ざける。もどかしくて切ない大人の恋愛。 言葉遣いが巧みで、丁寧且つ豊富な心理描写や時代背景に圧倒されました。そのため読み終えるのに通常より時間がかかってしまいました。

    1
    投稿日: 2025.05.20
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    コマネチって言いたくなるのはわしだけ❓ ってな事で、平野啓一郎の『マチネの終わりに』 う~ん、大人の恋の物語って…。 三谷早苗の策略と言うんか卑劣な手に騙された蒔野と洋子に興醒めしちゃって(๑ ̅᷄꒫ ̅᷅) ࿔ 全体的には良い内容じゃったけど、早苗のメールの件から、気持ちが萎えた 二人の再会で寄りを戻したとしての早苗はどんな行動に出るかが見てみたい感じじゃね 映画の方を観たらグッとくるんじゃろうなぁ 2025年11冊目

    7
    投稿日: 2025.05.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    途中まで、大人の純愛か〜と 非現実を感じながら(1回会っただけで惹かれてしまうなんて、一目惚れかつその後の妄想の肥大かと…!中高生じゃあるまいし、と思っていた)読んだ。 中盤、話がこじれ始めて… 余計なことしないでよ三谷さん そもそも携帯落とすなよ薪野 ていうか婚約者がいるのになぜ想い告げた 婚約破棄をさせなければこんなことには…! と、洋子さんがかわいそうでならなかった けど、その先の周囲を含めた変化を見ていくと たとえあの時想いを告げていなくても 価値観の違いによるすれ違いは起き得たのかも知れない そしてまた2人は出会うことになったのかも 最後に2人の誤解が解けて本当によかった 想いも通じ合えた、きっと その先のそれぞれの家族との関係や2人の関係はどうなっていくのかな これもまた正解がないし、誰かを傷つけるのかもしれない 愛とはなんだろう その時その時の一番良いと思える選択をすることしか出来ない 誰といるときの自分が好きか 誰といるときの自分を愛せるか 考えさせられた

    0
    投稿日: 2025.05.07
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    心の底から愛する人と 一緒になれる人はどれくらいいるのだろうか。 会いたい気持ち最高潮で、会えないのがもどかしい。 静かに愛しそして運命に抗わず、至極な大人の純愛小説

    0
    投稿日: 2025.05.01
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    才能あふれるギタリスト蒔野聡史とジャーナリストの小峰洋子。互いに運命的な出会いと感じつつも様々な時代背景や人間関係に翻弄されていく様子を描いた物語だったとおもいます。歴史、政治、文化芸術まで多岐に渡る内容が静かに語られていて好印象にて読了しました。一方で私としては、運命的に出会った二人の少し不幸なメロドラマ、というイメージが最後まで払拭されず、その点で星2つまでの評価とさせていただきました。

    0
    投稿日: 2025.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一筋縄では上手くいかない人生の糸がもみくちゃになっていた。 洋子も蒔野も似たもの同士だったから共感や共鳴が沢山あったけど、似てたからこそすれ違った時の行動パターンが一緒で、取り返しのつかないところまで持っていってしまった。 好きだけじゃ結婚できないことって、いくつになっても辛いよなーと思う。 年齢とか関係なく、惹かれあった人と一緒に過ごしたいのは当たり前なのに、大人であるが故に降りかかる責任のせいで諦めなければならない。 そして、平気で騙してくる人間も沢山いる世の中。 上手に生きることって余程大変なんだと思い知らされた。 このお話は難しい漢字や言い回しが多かったけど、調べながらゆっくりと読み進めることで自分の知識や語彙が増えるという楽しみ方があるのでおすすめです。

    0
    投稿日: 2025.04.19
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    私も、変えられるのは未来だけだと思っていた。過去は変えられないものだと。でも、『マチネの終わりに』を読んで、過去も変わるんだ〜って、それはもう激しく納得した。 結構、物語の冒頭で主人公の薪野が「過去は変えられる」発言をして、それで引き込まれたと感じたのだけど、物語が進むうちに、あーちょっと、うーん…盛り下がっちゃった。 なんでかなあと思うに、大人の恋愛というより、中学生の恋愛話みたいだったから? 話が合うなあこの人、運命の人?みたいに思っちゃって、遠距離で逢えない分、思いばかりが募るのに、いざとなると大切なことは話せない。相手のことを慮って、というと大人な気がするけれど、単に、相手に自分の弱さを見せたくないだけではないか? そんなふうだから、横恋慕されてチャチな偽メールに騙されるんだよ。 しかしあのメールを送っちゃうって、怖い女だね。普通、出来ないよね。それでちゃっかり妻に納まっちゃうんだから、すごい。 天才ギタリストの苦悩だとか、紛争地帯でテロに巻き込まれたジャーナリストのPTSDとか、重いテーマも描かれているのに、結局、後に残ったのはアラフォーにしては幼すぎるつまらない恋愛話、といった感じで、ちょっと残念。 でも、「過去が変わる可能性」を知ることができたのは、とてもありがたい。

    0
    投稿日: 2025.04.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    これはアラフォー同士のラブストーリーです。ラブストーリーと文学的文体は苦手とする私なので、私向きの本ではなかったようです。 と言いつつ、感情移入しきれない状態で読み終った時が、夜中の1時過ぎ。 1時間時計を見間違えてました。 なんだかんだで、話の着地点どこかな?という所は気になったんですね。 私向きではないにせよ、それだけの力のある本ということです。だからベストセラーなんでしょうね。

    0
    投稿日: 2025.03.30
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    読みやすくないのかな?と思いつつも一気読みでした。 自立した大人の恋愛で実話なんですね。 映画の方もキャスティングが素敵なので見てみようと思います。

    1
    投稿日: 2025.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    愛ってすごく複雑で難しい。 相手を想って諦念に達するのも愛だし、三谷のように結果的に騙してしまったけど、根源は蒔野に対する献身的に尽くす揺るぎない気持ちも愛。 誤解を解く術はいくらでもあったけど、 お互いを深く愛するが故に相手のことを慮り過ぎた結果なのかもしれない。 どちらかが、自分の感情に忠実だったり、一種の鈍感さを兼ね備えたタイプの人間ならこうはならなかったんだろうなぁ。 作中に何度か出てきた蒔野の言葉が印象的。 “人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。 だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?” 洋子と父との蟠りを越えて過去を変えることができたように、最後マチネの終わりにセントラルパークで会えた時に蒔野と洋子の過去も変えることができたんだと思う。 何年経っても潰えない大人の愛の世界観に没入できた素敵な物語だった。

    2
    投稿日: 2025.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    切なすぎる恋愛物語、なんてチープな評で括りたくない。互いの感性に惹かれ、共感し、支えられた二人の逢瀬はたった3日。けれど、重ねた言葉たちがある。ブログの記事は無意識に交わされた言葉で。すれ違いもあったが、そんな風に届く想いもあった。恋愛の末、結婚して結ばれるだけがハッピーエンドでもないと思う。そういう形をしていないからこそ、この物語は美しい。恋愛なのか、友情なのか、頭で考えてもわからない。最終章のバッハの音楽のように、わからなくて、切なすぎる恋愛をこえた先にあるもの、そんな気がする。「過去は変えられる」とても印象的な言葉だった。 ところで、この物語を記したのは一体誰だったのだろう?

    0
    投稿日: 2025.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     38歳の天才クラシックギタリスト・蒔野聡史は、自身のコンサート中、招待者席に座る一人の見知らぬ女性から目が離せなくなっていた。終演後の挨拶で初めて言葉を交わす、蒔野より2歳上の国際ジャーナリスト・小峰洋子。二人がその後5年半という長い期間の間に直接会ったのは、この時を含めて3回だけ。しかし二人は、これまでにないほど互いに恋し、誰よりも深く愛し合っていた…。  40歳という独特の繊細な不安に襲われる年齢の、成熟しているのに瑞々しく、狂おしいほどに歯痒い大人の恋愛小説。  理智的かつ情熱的な大人の恋愛。この小説の良さは30歳を超えないとわからない気がする。少なくとも高校時代の私では登場人物たちの心情を理解することはできないだろうなぁ  この小説の一つのテーマとして、「40歳」という微妙な年齢の心理がある。実際に、著者である平野氏も執筆時は40歳であった。私自身が現在38歳ということもあり、40歳を手前にした人生における独特で繊細な不安というものがよくわかる。仕事で特に大きな問題はなく、評価もされている。将来的な安定もある。しかし、人生80年の折り返しが見えてくると、「残りの人生をこのまま過ごしていっていいのか?本当に心からやりたいことをやれていないのではないか?現在の延長線上に死を迎えた時、本当に悔いは残らないのか?」などと考えてしまい、一時的に仕事への情熱が冷めてしまう。本書ではそれに近い心理状態を<ヴェニスに死す>症候群と呼ぶ。「中高年になって突然、現実社会への適応に嫌気が差して、本来の自分へと立ち返るべく、破滅的な行動に出ること」だそうだ。よくわかる、とても。自分たちの恋愛は運命なのか、それとも<ヴェニスに死す>症候群による破滅的な衝動に過ぎないのか。情熱に身を焦がすには理性が働きすぎる大人の心理がとてもリアルに詳細に描かれている。  運命に翻弄され別々の家庭を築く二人だが、そこにパートナーへの「愛」はあっても「恋」はない。愛は相手を大切に思う心であり、それはほぼ「情」と同義のものだ。しかし恋は「あの人に値する存在でありたい」という想いだ。二人は離れていても、常にその想いを忘れることができなかった。  タイトルの「マチネ」とは、オペラや演劇における「昼の公演」という意味だそうだ。対して夜の公演は「ソワレ」という。二人がラストに再会するシーンは、マチネの終わり、つまり日中だ。運命の悪戯によって共に人生を歩めなかった二人。真実を知った時には、互いに過去をやり直すことができないほど現実的なしがらみが増えていた。彼らが再会したのは未来や現在を変えるためではなく、過去を変えるため。そんな二人のラストシーンは、ロマンチックな夜の街ではなく、現実的な昼の公園、マチネの終わりが相応しいのだろう。

    1
    投稿日: 2025.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ちょっと想像してた内容と違ったな… 人生最愛の人っていうなら、あんなに簡単にすれ違わないで欲しかったし、それぞれ別の人と結婚して、子供まで産まないで欲しかった。 その上でまた再会なんて、心揺らぐに決まってる。 あと難しい漢字が多くて、読み方も分からないから、意味調べられないまま読み進めてしまったところが多々有り…。 漢字が読めないうちは、私は登場人物の心情も理解できないお子さまです笑

    1
    投稿日: 2025.02.04
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    過去は変えられないと考えていました。 嫌な過去はなるべく忘れて過ごしてきましたが、これからの経験や考え方の変化で、過去を変えられることに希望を感じますね

    1
    投稿日: 2025.01.22
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    DNAの構造が螺旋状になっているようにこの2人もそのような関係でもどかしく、消して憧れるような恋愛ではない。ただ、このような恋愛は私も含めそうそう経験がないのではないだろうか。序章にて筆者が端的に傍観者でありたいと言った意味が読了後であれば理解できる 恋愛のゴールは成就か別れの2択しかないのか 新たな可能性を恋愛に示してくれる

    11
    投稿日: 2025.01.10
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     大人として人を好きになることが、こんなに切なく美しいことなのかと二人から教えられる。  恋愛が主軸のこの物語の中には綺麗とはいえないリアルが溢れていて、読んでいて苦しくなる場面も多い。  それでもずっと読み進めてしまうのは、読んでよかったと思うのは、小峰洋子と薪野聡史の愛がどれだけ純粋で、真っ直ぐ想っているのかというのを読み取れるから。  二人の視点それぞれで見るお互いが、それはもう魅力的に描かれているから。 『すれ違って、届かなくて、間違えて、後悔して。(仕事や病気など)色んな問題に立ち向かって行かなければいけない苦境の中、恋さえ思い通りにいかない...』  そんな苦しいシーンが続くのに、ラストシーンがあれだけ美しいのは、二人がどれだけ愛し合っていたかを知っているからかのかな。今までの痛いくらいのやりきれない思いをしっているからかもしれない。場面の描写が二人の心情と重なってこれ以上ない綺麗な1シーンとして完成されていた。  左手で抑えるページが薄くなっていくのを感じながら読んだ情景が、今でも思い出せるくらい、のめりこんだ。  小峰洋子はどんどん美しく魅力的になっていくし、蒔野聡史の辛さは痛いほど伝わってくる。  儚さも醜さも理不尽も切なさも全部含めて、大人になってする恋だって美しいんだよと思わせてくれる。人を好きになりたいなと思わせてくれる。好きだった人を思い出す。  人を好きになること・好かれることには辛さや苦しさ、逃げ出したくなる要素が致し方なく伴う。ただ、それらから目を背けずに向き合って、それでも大人として人を好きになることが、こんなに切なく美しいことなのかと二人から教えられる。

    2
    投稿日: 2024.12.26
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    大人に贈る恋愛小説 まさにその通りだと思う 20代の頃にありがちなキラキラした面が全面に出るわけではなくて、もっと落ち着いた感じです それでも恋愛の情熱というかそういったものがないわけじゃない 嫌いじゃない人に、弱っている時に優しくされたらそりゃすがってしまうよねって思ってしまう 気になりつつ読めていなかったこの作品 読んでよかったと思います

    2
    投稿日: 2024.12.25
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    「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」(本書より引用) 過去と他人は変えられない。だが、未来と自分は変えられるー そんな言葉を聞いて「なるほど、いい言葉だな」と思ってきた。 だが、確かに起こった事実としての「過去」は変えられないが、その意味は全く変容してしまうこともある。 絶望を感じた「失敗」も、後で振り返ったとき「あの失敗のおかげで成功できた」となれば「失敗」ではなくなる。などなど。 生き方次第では「過去を変えることもできる」のだ。 そんなふうに視野を広げることができた。 それだけで(この感想の冒頭の引用に出会えただけで)読んだ意味はあった。 小説としては、文体が合わないのか、読みづらくて仕方なかった。 図書館から借りて読んだのだが、1ヶ月近くかかってしまった(この文体を他の読者はスラスラと読んでいるのだろうか)。 その読みづらさゆえに☆は3つとする。

    26
    投稿日: 2024.12.15
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    今まで読んだ本の中でも最上位クラスの満足感。 恋愛分野と犬がいた季節がこれ読むまでは1番だったけど、今はこれを一番お勧めしたい。 ネットで恋愛小説おすすめでおすすめされるのも納得の内容。

    5
    投稿日: 2024.12.15