Reader Store
マチネの終わりに(文庫版)
マチネの終わりに(文庫版)
平野啓一郎/コルク
作品詳細ページへ戻る

総合評価

623件)
4.0
201
182
130
32
10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    刹那的に燃え上がる恋は二人を引き裂くのか、それとも…。あまりにも分かり合える関係って、やはり結婚向きではないのかな。恋にはなるけど、永遠の愛にはなりにくい。対称的だからこそ、うまくいくのかもね。不倫だ、軽薄だという一言では片付けられない情動を垣間見て何故か心苦しくなった。過去の思いを断ち切るのはむずかしい。でも、新しい今を作ることで過去を変えられるのならば、それはすてきな日々の始まりなんじゃないだろうか。

    2
    投稿日: 2019.11.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    クラシックギタリストの蒔野と、海外のジャーナリストとして働く洋子のストーリー。まさか、マネージャーがこんな行動に出るとは。そして、スマホが思いもよらない事態になるとは。まさに天が定めていたような展開だった。どうして、行動しなかったのか。お互いに何か行動ができたのではとも思うが、それぞれに動けない想いがあったのだ。2人の想いを想像すると、本当に辛い。けれど、最後には、少し晴れ晴れとした明るさを覚える小説だった。

    2
    投稿日: 2019.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化されたことで気になり、読むことにしました。 表現力やストーリーは本当の物語とは思えない、とてもロマンティックな物語で面白かったです。 私はアセクシャル寄りなので恋愛として共感することや感動することはありませんでした。 キャラクターに対して疑問を感じることがありましたが、個性と言われたら納得できる程度です。 映画にて音楽を通して見ることでまた違う世界観が現れるのではないかと期待しています。

    1
    投稿日: 2019.11.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高尚を纏った低俗、という印象です。 東野圭吾的な説明文みたいな文章に、文学的香りを無理矢理纏わせたような感じで、読んでて恥ずかしくなるような自己陶酔を感じ、最初の方から嫌な予感はしましたが、世間の高評価を信じて「文章はダメだけど内容が良いはず」と言い聞かせながら読み進めましたが、なんと内容はさらに…メロドラマ的ステレオタイプ。 それでも星を1でなく2にしたのは、メロドラマだと馬鹿にしながらもついつい先が気になる…と読み進めたくなったし、所々でついつい感じ入ってしまう台詞や場面があったからなのですが、それは私が低俗で底の浅い人間であることの証明のような気もして複雑な気持ちです。 この際映画版も観るか…という気にまでなっているし…。汗 でも東野圭吾と同じで、映画にした方が良いタイプの作家なのかなとも思います。ステレオタイプだけどやっぱり皆が好きな展開が巧みというか。そこに社会問題や芸術を織り交ぜて、どきどきするしウットリ出来るし、ちょっと賢くなった気分にも浸れる的な。お得感、コスパ高い系。 文学の才能ではなく、お勉強の才能(知識や説明能力)で書いてる作家かもと思いました。東野圭吾とか映画「天気の子」とか好きな人が好みそうな…ということは、大衆が好む、稼げる作品。 そんな世間を嘆いても仕方がない。 潔く途中で放棄できる読者を目指します。

    10
    投稿日: 2019.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画館で予告編を観たので読んでみた。 平野啓一郎が純愛小説?ということで、わかり易いプロットに経済、歴史、宗教を絡めて幾重にも伏線が用意され、毎日新聞に連載したらしいが、毎朝読み続けるのは大変だったろうと思う。 映画では全ては取り込めないだろうから、脚本がどこまで整理できるかが鍵。

    1
    投稿日: 2019.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大人の男女の恋愛話、と言ってしまえばそうですが、平野さんの言葉遣いが頭の中に世界を広げ、所々の一言、一文が深く心に残ります。 大人になってから読んで良かった、そう思えた本。

    1
    投稿日: 2019.10.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    言ってしまえば物語としてはよくあるようなラブロマンスでしかないと思う。ラブストーリーよりは文学と言った方がいい。 純文学は何度か挫折して苦手意識があるけれど今回は楽しめた。純文学の楽しみ方を知れた気がする。自分のような凡人が普段無意識的に捉えている風景や感情は、こんなにも繊細かつ精緻な言葉や深遠さを感じる比喩で描写されるのかと、その芸術を眺める心地よさに浸った。 ちなみに主人公の二人は自分から見ると高尚な人間すぎて共感はできず、比べて自分はなんと知性や品性に劣る人間なのかと哀しくなった笑 一方で罪の総量という考え方はとても共感してしまう。 俺の中で男女の恋愛というのは性欲または合理的打算を粉飾したものでしかないので、綺麗に飾られれば飾られるほど醜く見えることを知った。

    1
    投稿日: 2019.10.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とっても良かった〜 前半。 婚約者がいるのに、出会ってしまった蒔野。洋子がどういった選択をするのかとドキドキ。蒔野と洋子は直接会ったのはたったの3回。なのにここまでお互いを知って、想って、愛している。これはもう運命に違いない!こんな運命的な出会いって、きっとホントにあるんだ。よーし、ついに一緒になれる! ・・と思ったらまさかの展開に。 2人の思慮深さが憎い。自分の感情を誤解なく相手に伝えるって、難しいのかな。婚約破棄って、やっぱ難しいのかな。 読みながら、思わず声を出してしまうほどショッキングだった。 そして後半。 え、まさかそのままなの、どうして???のまま読み進める。お互い結婚していて、それぞれ子供がいる関係からどうなっていくのかと。 グローバルな話題など、私には難しくてよく分からないことも多かったけども。 蒔野の『過去は変えられる』が心に残った。 セントラル・パークで4回目に会えた2人が、過去を幸せなものに変えていくことを願う。 映画、楽しみ(* ॑꒳ ॑* )⋆*

    3
    投稿日: 2019.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表現や世界観にぐいぐいと引き込まれ、情景を思い浮かべながらじっくり堪能できました。 およそ立場は異なるけれど、年代ゆえ思う事柄に共感もしました。 しかし、中盤のある展開からどうにも読み進めていく気分になれず…断念。 時間を置いたらまた続きを読みたいと思うかもしれないけれど、今のところはここまでで満足です。

    2
    投稿日: 2019.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。 年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。 美しくないから、快活でないから、自分は愛されないのだという孤独を、仕事や趣味といった取柄は、そんなことはないと簡単に慰めてしまう。 この気持ちがなくなるとおばさんになるんだ。

    3
    投稿日: 2019.10.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    平野啓一郎さんが世界を舞台に運命の悪戯で深く愛し合いながらも結ばれない男女の真摯な愛を描いた感涙号泣必至の傑作恋愛小説です。蒔野聡史(38)と小峰洋子(40)の二人の運命はまさに悲運と言うしかありませんが、それにしてもどれだけ他者への思い遣りの心に満ちているのかと心から敬服しますね。この二人みたいな人ばかりなら世の中から殺人はなくなるでしょう。二人の間に横たわる距離の遠さと折角近くにいながらのすれ違いが哀切でラストは自然に涙が溢れて止まらなくなりました。二人には己に正直な気持ちで未来を選択して欲しい。

    1
    投稿日: 2019.10.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ここでどなたかのレビューを見て読まずにはいられなくなり、初めて平野啓一郎さんの本を手に取りました。 恋、愛、家族、葛藤や呵責といったテーマに加え、自分が主人公と同世代ということもあって呼応する箇所が少なからずあり、ドキドキしながら一気に読了。 また苫野一徳氏の『愛』を読んだ後だったり、カザルスやセゴビアも大好きで、物語の中に深く入り込むことができました。 今更かもしれませんが特筆すべきは、やはりその描写力だったり豊富な語彙や比喩に圧倒される心地良さ! さきほど最後のページを閉じて、その静寂に残る余韻がまた心地よく、さらなる想像力を掻き立てられます。

    10
    投稿日: 2019.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    生存者の罪悪感 割と淡々とした描写で進んできたのにラスト1章、突然情感たっぷりの臨場感溢れる描写になったので鳥肌たった。 個人的にはやっぱり誤解すれ違いものは苦手かなあ 特に人為的なものは。

    1
    投稿日: 2019.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    この手の恋愛ものは実は初めて読むのですが、なんとも評価が難しいです。作品に原因があるわけではなくおそらくこの作品を味わい尽くすことができない自分自身(の読書経験でしょうか)に原因があるのだと思います。 間もなく映画が公開されるということで読んでみたのですが、数えるほどしか逢っていないにも関わらず惹かれ合ってしまう関係に、筒井康隆の「七瀬ふたたび」に登場する主人公七瀬と岩淵恒夫のことを思い出してしまいました(こちらは物語の冒頭、たったの1回逢っただけ…)。 洋子の父も色々事情があってやむなく家族と離れ離れになった経緯が物語のラストで本人の口から語られるのですが、なんとなく蒔野と洋子の関係にも重なるところがあるなと感じます。それにしてもニューヨークで再会した二人のその後はどうなるのでしょうか、ととても気になりながら読み終えました。 また作中には蒔野が演奏するクラシックギターやクラシック音楽そのもの、各国の経済事情に関する描写も多く盛り込まれており作家という職業は博学でないと務まらないのであるなと、どうでもいいところ(作品に厚みを持たせるという意味では実は大事な部分なんですかね…)に感心した次第。

    2
    投稿日: 2019.10.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大人な恋愛だし、大人な本だ 初めて見る言葉や漢字がたくさん出てきて、高尚な本を読んだなぁ 立場や身分が違いすぎて、共感できないところがマイナスだけど、とてもいい本だった 心情を事細かに書くわりに決定的なところではサラッと書かれている印象 女の嫉妬は怖いし、男の浮気心も酷い 最後の終わり方もその先を読者に委ねる感じでよかった 自分は二人が一緒になる人生を期待したけど

    6
    投稿日: 2019.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    秋の読書に相応しい、しっとりとした大人の恋愛小説。 やや難しく感じる言い回しもあってか、のってくるのに時間はかかったが、、 後半は、「先を読むのが辛い、けど読まないと先に進めない」もどかしさを楽しみながら、場面場面で、クラシックギターの調べを想像しながら読み進めた。 蒔野を手に入れた三谷だったが、洋子に真実を告白した時、取り乱すでもなく、悲嘆に暮れる素振りを見せるでもなく、ただ静かに「あなたは今幸せなの?」と問う洋子の姿はかなりこたえたと思う。 過ちを犯した時から自らが抱えてきた苦しみに、せめて匹敵するダメージを相手にも見たかったはずなのに。 やっぱりこの女性には敵わないのだと、改めて突きつけられるような。 「過去は変えられる」というフレーズが、優しく2人を包むようなラストが、余韻を残してまた良かった。

    2
    投稿日: 2019.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ビビットで手足口病の話題の際に、読んだ本の中にギタリストが手足口病になったという内容があり、大人でもなるんだなと思った旨のコメントをしていたのでKindleで読んだ。半分くらいまではとにかく頭に入らずなかなか進まなかったけど、その後は没入できた。三谷のことがどうしても理解できずに終わってしまった。

    1
    投稿日: 2019.09.30
  • 全く新しい恋愛小説

    大変なボリュームの情報量と描写で描く国際的ラブストーリーに震える。 月並みだが極めて大人のラブストーリーだ。 こういうのもっと読みたい。

    0
    投稿日: 2019.09.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2人の恋愛が美しいのはわかるが、共感はできなかった。 この物語の1つのテーマでもあった運命論。 2人は結ばれる運命になかったとしか言いようがない。 あまりにも幼稚な過ちからアンジャッシュのようなすれちがいで5年も会わずじまいになる点にイライラした。2人ともうじうじしすぎだろって思っちゃう。 とは言いつつも自分があの立場になったらああせざるをえなかった気もするし、いろいろと考えさせられる。 会って話すのって大事だ。 ラストシーンからの展開が気になる。

    1
    投稿日: 2019.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あまり厚くない一冊の本ですが物語がいっぱい詰まっていて、もし自分だったらどうするだろう?なんてありもしないことを思いながら楽しむことができました。真実を知った時の人のありようについて考えさせられました。 結末はいろいろ意見があると思います。あらあら〜ドロドロしてしまうのかと心配しましたが一転水にごとしに戻ります。そしてそのあとまたドロドロの予感で終わってしまいました。 ワタシは水の如しのところで十分満足だったです。

    1
    投稿日: 2019.09.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     2006年、クラシックギタリスト蒔野聡史は三十八歳。蒔野は十八歳の時にパリ国際コンクールに出場して優勝。鳴物入りのデビューを飾って二十年という年月を経て、東京サントリーホールのコンサートを終えた。レコード会社の担当者の紹介でフランスのRFP通信の記者小峰洋子を知ることとなった。  洋子にはフィアンセがいることも聞かされたし、薬指にプラチナのリングが覗いていた。そして映画監督のイェルコ・ソリッチの二番目の日本人妻の娘だが、父と一緒に生活した記憶がないという。「幸福の硬貨」の制作にかかろうとしたときに、妻と娘を置いて家を出たという。 蒔野自身はコンサートに疑問を感じ、既に異変の予兆を感じていた。  洋子は、蒔野がパリで演奏した二十年前を覚えていた。その時の感動が東京での出会いに好印象を与えた。そして蒔野の誘いでスペイン料理店に向かった。もう既に夜の十一時で近くだったが、長い夜を過ごした結果、漸く二人の物語が動き出したのである。 それから快調に読み進めたけれど、突然目で文字を追うのを止め、本を閉じました。 二人の運命を決める誰かの衝動的な行動に心が痛みました。 一日、間をおいて読み始めた。  読了したけれど、それもまた運命なのかと思った。 それからどうなった?などという野暮なことは思わない。序文を読みなおすとわかる。  男と女の感性の一致は難しい。雲を掴むようで分からない感情の変遷は、クラウドCPなら暫くすると終わりますが、僕は未だに同期(動悸)が止まりません。

    11
    投稿日: 2019.09.25
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み始めてからなかなかスピードが上がらず、 私はもしかして他人の恋愛に興味がないのではと気付いた。 主役の二人とそれぞれの家族、 もし身の回りに存在したとしても仲良くならないな、という人ばかり出てきて 人間的にそれやっちゃお終いなことを 社会人経験ある人がやり、 それを純粋な主役達が自分にも非があったかも などと許し、確認すべきことを確認しないで 未練ばかり。 と、合わなかった。

    2
    投稿日: 2019.09.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章が独特で、悪く言うと回りくどい表現が多いが、あまりこういう文章を読んでこなかったので面白かった。 それぞれの心理描写にとても時間をかけている。 今秋に石田ゆり子さんと福山雅治さんで映画化とのことなので楽しみです。 ちょっと、主人公と福山さんは合わない気がするが…

    0
    投稿日: 2019.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ここ最近の中では1番自分にヒットした。40代ってこうなのかなぁ…"もし""あの時"誰もが考えるテーマだと思う。

    1
    投稿日: 2019.09.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    恋愛小説だって知ってたら買わなかったかな。男性作家が書く、ステレオタイプの塊みたいな女の絡む男女関係なんて読んでて面白いわけない。……という個人的な好みを除けば適度に面白い作品だったのかなあと。

    0
    投稿日: 2019.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「でも、出会ってしまったから。 無かったことには出来ない。」 激しく共感してしまった。 生きているうちにこんな出会いがいくつあるのだろう。 運命に翻弄されてしまう中間部分は読んでいて本当に切なかったけど、今後を予感させる終わり方で良かった。

    1
    投稿日: 2019.08.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ★★★★★★の作品。 ラストの展開に救われたと感想を残す人も多いかもしれない。 けれど、 最後の1ページで描かれた蒔野聡史と小峰洋子の姿は、どのようなにも描けたという思いもしてしまう。 そして、 それでも読者それぞれのなかで、2人の今後の物語が紡がれていく。なんとも、良い余韻が残る。 でも、個人的には小峰洋子が三谷早苗にみせた抱擁の力には参った。 さらには、こんな人の心を掴む蒔野聡史の、ギター演奏に滲みでる芸術を突き抜けた魅力をも感じ入った。

    5
    投稿日: 2019.08.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    傑作だと思った。 わたしも好きな男がいるが交際しておらず、国外にいる。 すれ違い別々の人生を歩んでいく2人に、自分の状況を当てはめて必要以上に感情移入してしまい、途中読んでいることがかなりきつかった。 2人がすれ違ったのは、運命だったのだろうか? 運命は、自分の意思では変えられないのだろうか? 好きなセリフがいくつかあるので書かせていただきます。 「花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない。」 「でも、出会ってしまったから。─その事実は、なかったことには出来ない。」 「幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、それについて語るべき相手の顔が、くっきりと示されることだった。」 「……せめてそれが、彼のためだと信じられるのであれば、自分は彼を愛しているが故に、彼との愛を断念できるのではあるまいか。─」 綺麗な言葉で紡がれる大人の苦しい恋愛、とても心に響くものがありました。 読んで良かったです。

    2
    投稿日: 2019.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    会話の一つ一つ、 情景、社会情勢... すべてがとても丁寧でリアルで まるで1冊の本を通して 自分自身が数年間を生きたような、 そんな不思議な感覚。 そして、読み終わった後には 心地いい余韻。 すごくすごく美しい 大人の恋愛小説。 自分ならこうしよう、とか、 後悔しない生き方って大事だよね、とか そういう学びとか感想とか そんな客観的なものは一切なくて ただ、自分が 優しくて、苦しくて、情熱的な 恋愛を体験した気分。 特に、最後のコンサートの バッハの演奏シーン。 二人の込み上げる想いの、 疾走感がある描写がすごくて グッと引き込まれた。 忘れたくない好きなシーン。 一言でいうと、 いい本だった!!!! 実は小説を手にとるのは4年ぶりだったんだけれど、またハマりそう!!こんなステキな本をずっと本棚に寝かせててごめんなさい。

    1
    投稿日: 2019.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    作者の平野氏が、 「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸っていたい」小説を考えていたと語るように、 まさに後半は、いつまでも終わってほしくないと思わずにはいられなかった。 魅力的なキャラクターばかりだが、特に、悪い出来事にも向き合って受け入れる、咀嚼していく主人公の姿がとても丁寧で、魅了された。 30代の自分としては、今読んでも味わい深かったけれど、もう少し年を重ねてからもう一度読み返したい。

    0
    投稿日: 2019.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    40代という年齢の捉え方や、各人の背負う過去が深く入り混じる恋愛小説。 世界を舞台に物語が進み、空間と時間の広がりを感じられる一冊。 男性と女性、それぞれからの心情の描写も繊細な分け方をされている。 青く、儚く、追い続けられる恋への憧れを抱かざるを得ない読後感でした。

    1
    投稿日: 2019.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること。

    0
    投稿日: 2019.08.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    あんなにも緻密に噛み合わない歯車が、終盤やはりこのままかと思わせながらも、ゆっくりと噛み合っていく様が、とてつもなく感動的だった。 このような緻密さを作者はどうやって作り上げたのだろうかと思いを馳せてしまう。 登場人物の会話の一つ一つに深い知識と洞察がうかがい知れる。それは何だか歴史書や哲学書を読んでいるような。特に洋子の性格を表現するのに役立っているような気がする。 主人公2人の歯車を狂わせた早苗、リチャード等、憎みたくなるけど憎みきれない状況。誰も悪人では決してない、なのに悲劇へと転がっていく、そこがまたこの物語を深いものにしている一因かな。

    0
    投稿日: 2019.08.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    良いことが起きた時も良くないことが起きた時もあぁこれは運命だと感じる受け入れる。過去を、場面を反芻する。 2人だけで話がしたいと思うこと。 2人だけの時間。 繊細でありながらたくましく、素直であるが故の潔さ。 『過去は変えられる…そう、そして、過去を変えながら、現在を変えないままでいる、ということは可能なのだろうか?』

    0
    投稿日: 2019.08.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いゃ〜、ラストは泣けました。 運命のいたずらか、 あの時、携帯をタクシーに置き忘れなかったら、蒔野と洋子の運命は変わっていただろう。深い大きな愛を感じる物語でした。 若い頃の感傷的な思いが蘇った。 印象に残った文章 ⒈ 洋子はふと、自分だけは、他のみんなが持っている脚本とは、違うものを手渡されているような不安を感じた。 ⒉ 人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。 ⒊ 二人が初めて出会い、交わしたあの夜の笑顔から、五年半の歳月が流れていた。

    0
    投稿日: 2019.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    人の感情というものを、なんて鮮やかにつかみ取る作家さんだろうと感嘆しきりだった。つかみ所のない感情を、刷毛で丁寧に土を取り除いてピカピカの化石を取り出すように、鮮明に描き出す文章。あぁ、素晴らしかった。 中盤の安っぽい事件にはKindleを叩き割りそうになったけど、ストーリーがどうというより、作者がこういう時の感情を描きたかったのだから仕方ないと、今は思う。魂の片割れ同士のような二人だったけれど、結ばれないからこそ神聖な存在として互いの人生を照らし続けるということも、あるのかもしれない。

    5
    投稿日: 2019.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大人の恋愛小説とどこかで評されていたけど、全くそのとおり。 天才ギタリストと優秀な女性記者。直接会ったのは3回だけなのに、絶対的な存在感で愛する対象としてお互い想い続ける。 そういう相手に出会えた洋子を羨ましいと思う半面、やるせないスレ違いを運命というしかないのか、モヤモヤしながら読み進んだ。 最後に、5年半ぶりに再会できた二人の今後が気になる。。

    8
    投稿日: 2019.07.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もしあのとき、こうなっていたら。 人はさまざまな人との関わりの中で、 たびたびそう考える。 特に恋愛においては。 あの人とまだ会えたら、あんなことがなかったら。 何かのきっかけで壊れてしまった関係も、 繋ぎ直し、別のしあわせな未来に繋がっていただろうか。 あの人を知ってしまったから苦しい、もう同じ日常の動作でも、通常の気持ちではやり過ごせない。 そんな、過去を変えること。 未来を変えること。 lfの連なりで展開される、 音楽と人の物語。 映画ででも見てみたいと思った。 ただ、小説で読めて幸せだとも思った。

    0
    投稿日: 2019.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    天才ギタリストの蒔野と通信社記者の洋子が出会い、強くひかれあっていきます。 そして、数度会っただけですが、愛し合うようになります。 しかし、洋子には婚約者がおり、蒔野はスランプに陥ります。 唯の恋愛小説家かと思いましたが、いろいろな事情が絡みあい、二人の関係はやがて・・・。 大人の愛の物語です。 共感する部分がたくさんあります。 「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来に常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去、それくらい繊細で、感じやすものじゃないですか?」 ー 29ページ

    0
    投稿日: 2019.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    世界観が素晴らしかった。大人の恋愛、と簡単な言葉でしか言い表せないのが悔しいくらい、繊細に心の動きが描かれていて、ぐいぐい引き込まれていった。 敢えて辞書を引かないと分からないような言葉の言い回しが多いようにも思えたが、それすらもこの世界観を作るのに役立てているように思えた。 好き、だから気持ちをぶつけてそれにYesかNoで応えてもらう、という単純なものではない、とお互いの心情が訴えているけれど、本来はもっとぶつけたいという気持ちの裏返しのような気がしてならなかった。 でも、その逡巡や諦めが美しく儚い。その美徳は侘び寂びのわかる日本人ならではなのかもしれないな、と思いました。 「冷静と情熱のあいだ」を若い頃に初めて読んだ時のような背伸び感を感じました。

    0
    投稿日: 2019.07.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最初難しくて読みにくい本だなと思ったけど、なんとか読み終えた。 早苗の気持ちは分からんではないが、洋子にバレたから洋子にバラされる前に蒔野にバラしちゃうっていうのが浅はかだし狡猾 2人には最終的に一緒になって幸せになってほしいけど、映画?詩?の隠喩するところではきっと天国まで行ってやっと一緒になれるんだろうと思った。

    2
    投稿日: 2019.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    僕にはちょっと難しい。映画の話、音楽の話、僕には教養がなさすぎて主人公の会話についていけない。変えられるのは未来だけだと思われがちだが、実際は、未来は常に過去を変えているらしい。新しい概念だ。因果応報というか、悪いことをしたり、無理をすると、うまくいかないのか。そして、マチネの終わりに、この後、どうなったんでしょうか。

    0
    投稿日: 2019.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 上質な、大人の愛の物語。 難しい言葉や表現が多くて、その都度調べて理解する時間も楽しかった。

    0
    投稿日: 2019.07.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2人はどうなるのか考えながら読み進めて、最後はやっぱりこれで終わるしかないよなぁ。 アラフォーだからこその恋愛。 良い関係でお互いの人生に存在していって欲しいな。

    0
    投稿日: 2019.07.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    “過去は変えられる” 同じものでも、その後に起こった事実や感情によって見え方が異なる。 クラシックギタリストと、 ジャーナリストの上質な大人のラブストーリー。 五感を刺激される表現がたくさんで、 特に洋子の知的でユーモアある会話に憧れた。 こんなに漢字を調べながら読んだことないというくらい、変わった表現や珍しい言い回しも。 状況とことばがしっくりくるような、 そんな言葉選びをされているのかな。 愛しい小説。 しばらく余韻に浸りたい。 クラシックギターが聴いてみたくなりました。

    2
    投稿日: 2019.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画化で知って、予告動画まで見た後に手にしたので完全に福山雅治と石田ゆり子イメージで読んだ本。 それがなかったら、途中で読むのをやめていたかもしれない。けっこうしんどい展開が多かった。 ただ、読み切った後は苦しさとかモヤモヤ感よりも、雨上がりできらきら光る世界みたいな印象が残った。

    0
    投稿日: 2019.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出だしは大好きな『冷静と情熱のあいだ』を思い起こしながら読みました。 上質なオトナの恋愛小説。 有名ギタリストとジャーナリストの恋なので、音楽、宗教、世界情勢など難しい記述が多いですが、それ故に深みがあるストーリー展開になっています。 甘やかな部分はほんのすこしで、あとは理不尽に苦しく辛い。 捉えようによってはベタすぎるすれ違いなんだけど、胸がキリキリします。 ラスト以降で、あの雨の日が二人にとってまた違う過去に変化するといいなぁ。

    8
    投稿日: 2019.07.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    平野さんの小説。前から気になっていたけど読めてなかったもの。実はあんまりきちんと読めなかったし、読んでて苦しくなって、休憩しながら読んだ本。”ある男”は距離感を持って物語を眺められたけど、この本は所々自分と重ねるところがあって、客観視できなかった。まだ消化しきれてない。

    0
    投稿日: 2019.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    誰が言ってたか、どこかで書かれてたのか忘れましたが、 大人の恋愛小説だと聞いてました。 まさしく…!という感じです。 音楽的素養がないので、曲名とか音楽的な話はわからないところも多いですが、 二人の思い、すれ違いはなんとも静かな情熱、ハラハラもしながらの中にも落ち着きも感じます。 なんだか不思議な感覚で読みました。 わからない部分があってもするっと読める、続きがきちんと入ってくる、というか…。 興味深く読めました。 映像化も気になるところです。

    0
    投稿日: 2019.07.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    この世には、軽薄で短絡的な正義感が蔓延している。 けれど人生はそんなに単純ではないと思う。複雑な人生の繊細で不安定な美しさを、本書は肯定している。 諦めと情熱の狭間を行き来する、大人の愛は切なく美しかった。 仕事、夫婦、戦争、音楽、生と死。誰もが体験するような様々な事物が重なり、蒔野と洋子の愛はどこか幻想的でもありながら、非常に現実的でもあった。 歳を重ねるということは簡単ではない。その時に最適と思われる現実的な選択をとり、様々な事を諦め受け入れながら、慣れと愛着を育てていくのだ。 しかし人生には、時に抑えきれない衝動や情熱が心の内に湧き上がり、行動に起こさずにはいられない事がある。 それを愛と呼び、それこそが人生であると感じる瞬間が。 二人のように劇的ではなくとも、自分にも同じような体験はあった。いつか、「未来が過去を変えて」くれるのであろうか。 本書を読みながら、過去の情熱を振り返って堪らなくなった。 印象的であったのは、早苗の「罪の総量」という考え方である。 『自分は今まで、他人よりもずっと真面目に生きてきた。どんな人でも、死ぬまでにはきっと、それなりの罪を犯すはずで、それで言うと、自分の場合、許される罪の重さの制限に対して、まだまだ余裕があるはずだった』と、自分の犯した取り返しのつかない行動を正当化するための、自分を守るための考え方である。 彼女のしたことは、残酷であり、人間の非常に醜い部分を体現している。しかし彼女自身はその罪以後、自己正当化しながらも罪の意識に苦しんで生きていくのだ。 こういった考え方は、多くの人が感じた経験があるのではないか。 どうしても洋子に肩入れしてしまう私は、早苗の言動に苛立ちと軽蔑を覚えたが、一方で自分の中にも確実に「早苗」の部分があると感じては恥ずかしくも感じた。 多かれ少なかれ、人は罪や間違いを犯しながら生きていく。 それは総量で善悪が決まる訳でも、赦されるわけでもない。間違えてはない選択肢は存在し、しかし間違えても生きていかなければならないのだ。誰もが、苦しいのだ。 二人の過去が肯定される未来であることを、自分の人生に重ねて祈りながら本を閉じた。

    14
    投稿日: 2019.07.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は未来は常に過去を変えている」 なるほどそうだなと思う。解釈が変わったり、見えていなかったことが時が経ち見えたり。 天才ギタリストとジャーナリストの恋愛をテーマにした話。話を読むことで、自分の過去を思い返したりもしてしまう。 が、しがない一般市民としては登場人物と自分の差が有りすぎて感情移入出来ないな。終わり方も、その後は想像はつくが、そこで終わっちゃうの系で私としては物足りない。

    0
    投稿日: 2019.07.02
  • ページがなくなっていくことがとても悲しかった

    実写映画化されるということで最近よく予告がやっていて、作品を知りました。 予告をみて映画まで待てず尚且、原作が気になり読みました。 物語の背景、人物の表情がすごくわかりやすくかかれており、 人物の言葉が沢山心に突き刺さりました。 ページ数がどんどん減っていくことに悲しみを覚えながら読みすすめました。終わってほしくなかったです。 二人のことをもっとみていたかった。と、そう思いました。 映画ももちろん観に行こうとおもいました。 素敵な作品でした。何度も読みたいと思えるほどに。

    1
    投稿日: 2019.06.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    純文学としての表現の丁寧さと、大衆作品的なストーリー展開を兼ね備えていて読み応えがあった。 抑制の効いた文章がかえってイメージを色鮮やかにさせる。 ラストシーンが強く印象に残った。 And now, at the end of the matinee, I will play one more melody, a very special melody, for you.

    5
    投稿日: 2019.06.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    アマゾン、SNS、イラク、東日本震災、難民問題、サブプライム問題…。 まさに、今ここの、現代社会用語がでてくる、社会派小説だった。男女のやりとりがメールやスカイプ、その不和がすれ違いの大きなきっかけになっているだけに、たぶん、あと20年もすれば、あの時代はそうだったな、、と、黒電話を見る的な古くさく思える箇所が増えてくるだろう。 しかし、その未来においても、色褪せていないのは、ギターの音色や、人が誰かを求める気持ちの描写。 それこそが、物語の合間に、たまに問いかけられる、芸術とは?の意味であり、未来永劫かわることない、恋愛、音楽、映画、物語、の役目であり、その美しさが浮き彫りになってくる作品だった。

    1
    投稿日: 2019.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    出てくる人が魅力的だった。 一番近付きながら離れて、それからも相互に影響し合うこと。現在は未来だけではなく過去にも影響すること。

    1
    投稿日: 2019.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    天才ギタリスト蒔野と海外通信社記者の洋子。出会った時から惹かれ合うも、互いの辛い時期にすれ違った末それぞれ結婚し家庭を築く…。たった数回しか会ったことのない二人の恋愛。ツッコみたくなるのが優れた恋愛小説か。この秋福山雅治と石田ゆり子で映画化でハマる人多そう。

    0
    投稿日: 2019.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    説明 内容紹介 (Amazonより) 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。 ましゃで映画化されると知り 手に取ってみましたが やはり恋愛小説は苦手でした。 ブクログの説明に恋の仕方を忘れた大人に送る恋愛小説と書かれてありますが 私にとってはまさしくその通りでした。 彼らにはそれぞれモデルがいる...と序文に書かれているが実話を参考にしているのか?それも含めてのフィクションなのか? 読み終えてみて その後どうなったのかだけではなく その部分でも謎でした。 40前というとまだ子育て真っ最中だったので その頃に恋愛をしていれば 蒔野と洋子の事も理解出来るのかなぁ...と考えてみたり... それぞれがそれぞれの為にと思ってした事が いろいろと絡まり合ってしまったような気がします。でも それもまた運命なのかなぁ...と... 私は納得出来ないと前に進めないというか いつまでも気がかりで辛いから たぶん結論を求めてしまうように思います。 自分にはない2人なので なにかモヤモヤと読み進めていましたが ラストに5年半ぶりに再会出来たことが私に読後感をすっきりしたものにさせてくれました。

    2
    投稿日: 2019.06.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    音楽を扱っているからかもしれませんが、文章というか表現の仕方がきれいに感じました。恋愛もの、と一言で終わらず中に個人個人の複雑な心情であったり、置かれた環境というのがきれいに表現されていました。読み終わった後の余韻というのも心地よかったです。

    0
    投稿日: 2019.06.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    映画の宣伝を見て、読み始めたけど。切なくてとてもいい。大人だからこその機微が描かれてて、ジンとくる。映画のキャスト、石田ゆり子はぴったりだと思うけど、マシャはどうなんだろうか…という点が気になってみたりする。タレント映画にならないことを期待。

    0
    投稿日: 2019.05.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    とても素敵な話だった。運命のいたずらのような恋との出会いとそれをあざわらうかのような人間の嫉妬との間のやりとり。途中ハッピーになりそうだったのに、運命のいたずらのような別れからどうなるかと思った。人の感情はその時にならないとわからない。芸術的なクラッシックには全く詳しくなく縁遠いけど、音楽と小説ってとても合うんだなと思った。最後ハッピーエンドになり(余韻を残しつつ)、最後まで楽しめる小説だった。

    0
    投稿日: 2019.05.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    たった3日しか会っていないギタリストとジャーナリストの大人の愛。 お互いの心の中が緻密に描写されています。 素晴らしい作品でした。 この本はずっと手元に置いておきたい一冊です。 映画化もされるようなので、是非観たいと思います。

    25
    投稿日: 2019.05.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて、ずっと胸が苦しかった。 2人の冷めたような、澄みすぎたような、視線や思考が絡まりあって。 彼らの思考体系がわかったとは思わないけれど。 美しすぎるから、正しさを求めすぎているから、大人でありすぎるから、 言わば俗物のやっかみに、あまりに容易く崩れてしまう。 そういう人たちにとっては、恋愛はこんなにも崇高になってしまうのだろうか。 「自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。じぶんには、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある。」 … 「そうね。………現在はだから、過去と未来との矛盾そのものね。」

    0
    投稿日: 2019.05.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    【過去は変えられる】 オーディオブックで読了。せつない。ずっとせつない。 人間は、愚かで、自分のために動いてしまう。 過度に相手を思うばかりに、すれ違う。 相手の脳をのぞきこんで、お互いの気持ちがわかれば、どんなに楽だろうか。 ただ、それができないのが人間たちで。 お互いに、分かり合えない生き物だからこそ、 深いところから通じ合える人に出会えた時に、 本当に心からの喜びと、愛を覚えることができるのだろう。 この物語は、一生に一度か、という深く通じ合った出会いをした男女の二人を取り巻く、切ない恋の物語なのであるが。 救いがあるのは、この作品が、過去にどのような意味づけをするのか、 ということをずっと問い続けていることだ。新しい事実に出会っていくことによって、その時には何の意味があるか、と思われることさえも、全て、正しくとらえられるような、ことになるのだ。 洋子は、父親と離れて暮らしていた期間、ずっと、愛されていないように感じていた。 ただ、物語の終盤で、それは、その生活は、父親の深い愛情のもとに成り立っていたものであると知る。 寂しかった、ただ辛かったと思っていた日々が。 ある事実をしることで、一瞬でその日々の色が変わったのである。 それは、蒔野と会ったときのこと、すれ違うことになった日々も同じ。 ある時を経て、また違った色を見せながら、二人はもう一度交差しあう。 その時に、彼らは、これまでの時間を、どのように振り返るのだろう。 人を愛することの尊さ、切なさ、そして日々を生きていくことの活力をもらえる作品でした。

    1
    投稿日: 2019.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     申し訳ないのですが,個人的にはあまり受け入れることのできない内容でした。感性の違いなのかもしれませんが。

    2
    投稿日: 2019.05.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    天才ギタリストとジャーナリストが出会い、恋に落ちるが、偶然と他者の故意が複雑に重なり、すれ違い、そしてそれぞれの人生を歩む。 「あの時ああしていれば、こんなことにはならなかったのに」なんて出来事は誰にでもあって、それを不可抗力の運命ととるか、それとも「もっとうまくやれたはずだ」ととるかは難しいところだろう。ただ一つはっきりしているのは、過去に起こった事実は変えられないということで、本書でも色んな登場人物が過去の行動や出来事を悔やむ。 しかし、物語の初頭から繰り返されるように、「未来は常に過去を変えている」。それは事実を捻じ曲げているのではなく、未来に起こった出来事が過去の事実に対する感じ方を変えてくれているのに他ならない。 小説に対する感じ方は人それぞれですが、私は過去の事実に後悔を感じるとしても、それを変えてくれる未来の出来事がきっとあるという希望を読み取りました。 また、読むのにエネルギーが要りましたが、文章の美しさや、著者の芸術・宗教に対する造詣の深さは素晴らしいと思いました。面白かったです。

    1
    投稿日: 2019.04.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    最近、なぜかタイトルを目にすると思っていたら、今秋映画化が予定されているらしい。映像になってしまう前に急ぎ読了。 とてもいい。まず文章が美しくてほれぼれするし、さすが純文学と思わされる美しい表現の数々がいい。その後の二人がどうなるのだろうか? と思いを巡らせるのもいい。 最近心が弱っているのか、「悪い人」や「悪意」の出てくる小説を好まないので、三谷の策謀の場面では読み進めるのを一時中断したほど。いつだって浅薄で押し出しの強い人が、深遠で慎み深い人を駆逐する…と思ってしまった。 セントラルパークで再会した二人が、時間を忘れて語り合う様子に思いを馳せた。その後、二人がどうなるかは関係ない。 主人公が映画では福山雅治かぁと思うと少し残念。誰がいいとは思いつかないが。 p29 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 p74 なるほど、恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。 p282 「いいかい、僕は君が正しいことをしているから、イラクから帰ったあと、君のために尽くしたんじゃない。君を愛しているからこそだ。僕は君にもそうあってほしい。家族であるなら、たとえ間違いを犯したとしても、最後の最後まで味方であってほしい」 p298 彼は、自分はもう、洋子を愛したように誰かを愛することはないだろうと思っていた。そんな早まった考えは、十代の少年の、瑞々しい失恋にこそ相応しいようであるが、その実、彼は、四十歳という年齢の故に、むしろ無知とは真逆の静かな諦念によって、ゆっくりとそう結論を下したのだった。 p299 早苗の心の中には、正直なところ、洋子にすまないという気持ちはあまりなかった。 蒔野の彼女への思いをふいにしてしまったことへの罪の意識も薄かった。しかし、蒔野から寄せられている全幅の信頼に、自分が決して値しない人間であるという自覚は、大きな苦しみとなった。 p300 早苗は結局、あの罪の夜に突如として閃いた自己弁護へと立ち戻らざるを得なかった。--つまり、罪の総量という考え方だった。 ↑ 罪の総量。 この本を読み進めていたときに私の身に振りかかったできごとから派生して、「これは因果応報なのか? 総量としてはそれほど悪いことをしていないはずなのになぜ?」と思うことがあったので心に残った(私が悪いことをしていない、という意味ではなく)。 とても美しいと思った表現がこれ。 p302 アポロの隊員が月から眺めた地球の映像を見ながら、蒔野は、この広い惑星の上で、洋子に出会うための確率といったようなことを考えた。それは、人為的には決して実現不可能な出来事であり、しかし、その偶然を、まるで必然であるかのように繋ぎとめておくために、人間には、愛という手段が与えられているのではないか。 p352 知らぬ間に、武知がもう存在していない世界を、彼は二週間ほど生きていた。 ↑ 親しい人を亡くしたとき、朝起きるたびに「あの人のいない世界の1日が始まった」と思った。シンパシーと、美しき表現に感銘。

    1
    投稿日: 2019.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一気に読み通してしまった。 過去の様々な背景もこの小説では未来の事象によって変わっているというのが薪野と洋子の関係の中で証明されていた。 平野さんの小説は最終的に論理展開が成されていたことがしっかりとわかるので読んだ後に共感できる。 最終章はほんとに美しい終わり方で素晴らしい小説でした。

    0
    投稿日: 2019.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ハッピーエンドが苦手な人にも響く本 純愛って、大人の恋愛って、こういうことなのかって気づかせてくれる そんな話

    1
    投稿日: 2019.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    比喩表現が素晴らしい。 想像もしない比喩が飛び出てくる。 先を読みたいと手が止まらなかった。 時系列も直線的で読みやすい。

    5
    投稿日: 2019.04.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    小説家が登場人物をどのように動かすかは自由だ。 登場人物が魅力的なら読んでいて楽しい。 この小説は天才ギタリスト男ととハーフの美人ジャーナリストの女の恋愛小説だ。途中まで文句のつけようのないストーリーで楽しませてくれる。途中であまりにご都合主義的、愚かな行動の連発で、『君の名は』の時代ではあるまいにこのインターネット現代にくさいすれ違いドラマがでて、興ざめする。その時点で半分読む気がなくなってしまうが、この作者がどのように決着つけてくれるのかだけを興味本位で読み進む。後半はまた良い内容であった、そしてラストは素晴らしかった。

    1
    投稿日: 2019.04.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    登場人物と年齢が近いため、共感できる部分が多かった。 滅多に読まない恋愛小説ですが、どんどん引き込まれていき、あっという間に読んでしまいました。 知的な登場人物も素敵で映画も見たくなりました。

    0
    投稿日: 2019.03.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大人の恋愛、出会い、愛とは。 クラシックの世界、ジャーナリストの世界。 世界情勢、プロの世界。 様々なことを考えさせられる。 難しいところもあるけれど、ストーリーがとても魅力的なので、一気に読み終わりました。

    0
    投稿日: 2019.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    久し振りに読み進むにつれて止まらなくなるという経験をした。村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」以来かな。

    0
    投稿日: 2019.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初めての平野啓一郎。 周りの評判が抜群に良かったので、手にとってみた。 ……自分にはまだ早いのかなーと思ってしまった。叙述でその世界に入り込み、登場人物の心理に揺さぶられ、充分楽しませてもらったけど、深い部分でまだわかりきれないのかなと思った。 登場人物ほどの年数を生きれば、また読み方が変わるのかな。

    0
    投稿日: 2019.03.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    純粋な恋愛小説をめったに読まないせいかなんか読みながらイライラしてしまう私…。「正しくいきることが、わたしの人生の目的じゃない」とか言ってるような私から言わせると自分勝手以外の何物でもない人がのうのうと妻の座に収まって、子供出来て、罪悪感から打ち明けてたけどそんな時期に打ち明けて相手が離婚とかするわけ無いじゃんてみこしてたりしてなのか。そこまで行かないにしても、そういう相手のためみたいに言いつつ所詮自分が相手を手に入れてんじゃんという狡猾さに吐き気がした。こういう考えだから私は恋愛ができないのかなどど思ったり。

    0
    投稿日: 2019.03.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    同じ著者の「私とは何か」の「分人」の考え方を知ってから読むと、すごく納得がいった。過去は、今後の未来によって変わる、というテーマは、大きな発見でした。ストーリーとしては、なぜ共演のギタリストが死ななくてはならなかったのか、わからなかったけど。

    0
    投稿日: 2019.03.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    図書館でおよそ1年待ち、楽しみにしてた本。 6時間半くらいで読本。 読者の気持ち的な描写にあまり感情移入も出来なかったからか、最初は、いや半分くらいまでは中々頁が進まなかった、、 淡々たらたら、という感じで話が進んでるような。 説明文を読んでる感じ。 ようやく話が動き始めて最後は一気に読んだけど、 まぁ、大人の静かな情熱を垣間見た感じです。 社会情勢や、教養の範囲であるクラシック音楽についてしっかり書かれていたのは勉強になり、個人的に好きな言い回しも所々ありましたが、 登場人物のキャラはいまいち掴めずストーリーは 珍しくないものだったので小説としては少し退屈したという印象。 それでも最終章の1行の英文には涙が滲みました。 読み終えると、少し心が洗われて柔らかくなった気がします。

    1
    投稿日: 2019.03.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    蒔野聡史 小峰洋子 ずーっと2人にはうまく繋がってもらいたかったし。 三谷早苗 リチャード こっちの2人にはずーっとなんかムカつかされるし。 まんまとこの本にはめられていた感覚。 事実ベースだと聞かされても。 4人にはそれぞれ正直な人やろうし納得もする。 だから余計に感情が動かされた。 やっぱ正直に生きていこうと思った次第です。

    1
    投稿日: 2019.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    忙しいけど書店で目についたので。著者の本は初。プロのギタリストとジャーナリストが織り成す恋愛小説。読んでいる間は楽しめた。タマリンドの木にプロットが似ているなと思った。

    0
    投稿日: 2019.03.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2.5度という幅の隘路、その隘路で出会い別れ生きているのだろうか私たちは… 過去を変えうる未来の生という、何度も繰り返される1文に、今、という永遠の時を深く思わされた。

    0
    投稿日: 2019.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    クラシックギターのギタリストが主人公で、今年映画化されると聞いて、この本を手に取りました。 国境を越えて活躍する、天才ギタリストと国際ジャーナリストとのストーリー。ある意味、「鉄板」のストーリーなのかもしれませんが、久しぶりに読みやすい一冊に出会えました。 全体のストーリーがわかりやすかっただけではなく、ストーリーを支える個々のエピソードそれぞれに考えたり、感じたりすることがありました。一見非常に特殊なケースに見えるようなエピソードであっても、根っこのところは日常にありうるケースも多々あり、自分ならどう考えるか、どう感じるか、と思いながら読めました。恋愛小説とはなっていますが、恋愛以外の様々なエピソードもちりばめられています。 過去を変えることができる。簡単にはできませんが、大切なことだと思いました。

    1
    投稿日: 2019.03.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    心理描写が丁寧で、言葉、文体が綺麗で読みやすかった。平野啓一郎は初めて読んだけど、博識な人なんだろうなと思ったし、他の作品も読んでみたくなった。 読み終わるのが寂しくなるのは良い本。

    0
    投稿日: 2019.02.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    切なすぎて無理だった。。 どうしても早苗を許せないから、 いい話だったなーってなれなかった。 もう少し齢を重ねて経験をつむと、また違った見方をできるのかもしれないけど、今はただ早苗~~~ってなる。 ただ、洋子はかしこくて思いやりがあってかっこよかった! お父さんとのエピソードもじーんときた。 過去は変えられるという考え方はなるほどなと思えたし、 芸術家の苦悩みたいなものも、自分が知り得ないものだったので、読めてよかった。

    1
    投稿日: 2019.02.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    鮮やかな文章と、今にも音が聞こえてきそうな音楽の描写。すれ違ってしまった男女たちと、それをとりまく人々のきれいすぎるストーリー! 楽しめました。途中、二人がすれ違ってしまった瞬間、ショックすぎて本を放り出し、一週間続きをよめず!その後の物語を納得していくのが主人公と同じくらい、難しかった。それくらい、感情移入できて面白かったです。

    3
    投稿日: 2019.02.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    時代が芸術に意味を付加するということ。 未来が過去に意味を付加するということ。 ふたりの関係は、恋愛というよりも時代と未来に彩られた芸術のようなもので、すれ違った過去は変えていけるだろう。生き続ける限り。

    1
    投稿日: 2019.02.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    大人な対応すぎるー。やっぱり普通は許せないでしょうー。時間は戻らないし。 ラストのふたりには幸せになってほしい。

    0
    投稿日: 2019.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「マチネの終わりに」 想像よりずっと良かった。 19年秋「マチネの終わりに」が映画化される。原作を読んでみて思うことは、この世界観を壊さずに映像化して欲しいなと言うこと。単に40代の恋愛ストーリーにしないで欲しいなと(個人的に、石田ゆり子は洋子に良い感じ)。 言わずと知れた平野啓一郎の代表作。想像以上に良かった。それに尽きる。 物語は、少年時代から天才と呼ばれ、数々の大会でその名を轟かせたクラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まる。初めて出会った頃、蒔野は38歳で、洋子は40歳。洋子にはフィアンセがいて、蒔野からすれば元々叶わぬ恋になるはずであった。しかし、そこから二人の運命は共鳴し、反発し、未来は思わぬ形になっていく。 一般的に小説のテーマが恋愛だと、蒔野と洋子が中心となり、好き・嫌い、出会い・別れがメインに描かれると思うが、そうはならない。二人は計3回しか会うことは無く、それ以外は、蒔野、洋子を主役としたストーリーが描かれ、舞台は東京、パリ、バグダッド、NYと広がっていく。幅広い舞台の上で、恋愛に焦点を当て続けることなく、文明と文化、生と死、四十代としての葛藤や困難等に触れていく。 また、蒔野、洋子其々が直面するものもある。蒔野で言えば、洋子に出会ったことによる今までの恋愛の価値観の崩壊だろう。大袈裟に言ってしまったが、今までの38年間では感じたことの無い恋心、それも一目惚れに近い感情であれば、如何に衝撃的か。天才さえも狂わす恋のチカラを感じる。 これに並ぶ局面が、友人との別れである。旧友である音楽仲間がこの世を去る決断をしたはずであり、それに気づけなかった自分を責める。本作は、洋子との恋が中心にいるものの、別れも同じくらい中心にいる。 一方で洋子は、父との複雑な関係、後に明らかになる父の真実に加え、バグダッドでの喧噪、更にヴェニスに死す症候群がある。特に、バグダッドでの日々は洋子に大きな影響を与える。元々の洋子のキャラクター的にかなり知的なイメージがあるが、バグダッドでの経験を踏まえるとかなりの場数と苦悩や葛藤を乗り越えようとしている。 しかし、この上に三谷による策略(と言ってしまって良いだろう)がある訳で、それすらも達観した様に装ってしまう。これはバグダッドでの経験は関係ない恋愛のフィールドであり、結果それ相応の苦しみを感じながら三谷に対応した。ここで、ストレートに感情を出せてさえいれば、蒔野との恋は上手くいったに違いない。もちろん、これは蒔野にも言える。四十代と言う大人過ぎることが、そうさせてはくれなかったのは分かるが。 恋愛だけではなく、様々な要素か重層化されている本作であるが、その中で印象深い台詞がある。それは「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。 変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか」と言うものだ。 この台詞を蒔野や洋子が噛みしめるシーンが沢山ある。もしかしたら洋子の父も噛み締めていたかも知れない(父と洋子が真実を語り合うあのシーンは、本作の中でも一番好きだ)。 これほどまで目の前の事象を受け止めながら生きていくのは簡単ではない。恋愛だけでなく、出会いも別れも葛藤や苦悩にも逃げないで向き合える強い大人がいた。

    0
    投稿日: 2019.02.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    40歳を目前に運命の人と出会うということ。たった1回会っただけで、強烈に惹かれあい、お互いがかけがえのない存在になっていく。 映画化されると分かる前から読みたいなと思っていて今回漸く手にしたけど、映画の情報がある今何より石田ゆり子がどう演じるんだろうって気になって仕方がない。とにかくとにかく魅力的な女性。美人聡明で勇気があって世界を舞台に活躍している姿には憧れ、嫉妬してしまう。 主人公2人の知的レベルが高すぎて、会話すら美しい。だからこそ、途中の展開はもどかしかった。。 歴史的、宗教的背景や経済の勉強にもなる。。

    3
    投稿日: 2019.02.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ラストシーンで全てを許しました。 途中からのもどかしさと焦ったさをなんとか解消したくてページを手繰る手が止められないままラストまでなだれ込むように読み進めました。 美しいラストシーンでした。 途中までの経緯がもどかしくつらいのですが、未来は過去すら変えるを読書体験として体感してしまいました。 中盤の展開はやや強引に感じないでもないですが、二人がしがらみを背負ってなお思い合う姿は切なくももどかしい。 語尾が「た」で終わることが多く、独特のリズム感と、ある意味くどいくらい文が長い。読んでいるうちにそれがいいなぁと思えてくる。 恋愛だけではなく、イラクでの紛争、リーマンショック、東北の震災などが絡まり、複雑に彩っていきます。 自分の中でもは社会のあり方が二人の話にどう絡んでいくのか、消化しきれていませんが、それに絡んで二人のこころは揺れ動いていく。 こんなに主人公たちにしがらみを作ってしまう話は珍しいかもしれない。 そのため、最後まで読み進めるのが辛いことも多かったし、何より三谷が苦手で。 彼女の存在がこの物語に奥行きを与えているけれど、あんまりに身勝手で短絡的で。 でも、それら全てのを帳消しにし、これまでの長い時間が飾りとなり、美しく切ないラストシーンにつながっていく。 未来は過去によって帰られてしまう、たびたび出てくるフレーズですが、あの最後に、二人の過去もたしかに変わったのではないか、とにかく色んな想像を持たせて幕を閉じます。 その心の描写が大変細かく、豊かな言葉で流れるように描かれます。 洋子と蒔野、三谷の葛藤を事細かに描くことで、ラストシーンに想像力が働くようになります。 並の人ではない主人公二人ですが、なぜ?と思いながらも、今ある現実を否定もできない。 その葛藤の描き方も印象に残り、後悔のない人生を、という美辞麗句よりも、目の前の否定できない現実をどう受け止めていくか、その人の有様に胸を打たれた作品でした。

    2
    投稿日: 2019.02.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とても深い文章やフレーズ、少し回りくどい感じもしたが、音楽、美、戦争や差別など美しいギターの音色とともに語られる男女の出会いや別れは美しく、切なく一変の映画を見たような気分になる。 ただ、主人公2人の設定がスペックが高く感情移入 難しく、返って早苗の心情の方が痛くて、また切なく 人間味溢れる感情に、蒔野と洋子の2人が美しい分 ファンタジーに感じてしまう。

    0
    投稿日: 2019.02.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    愛の尊さや難しさを儚いけれど美しい物語で表現する物語だった。 愛が多くの人の人生にとって、そして自分にも、決して少なくない重要な部分を占めているものであるということを教えてくれた。 初めて平野さんの小説を読んだけれど、人や場所、音楽や映画の描写が非常に精緻で、圧倒的取材があることを感じさせられた。また、そのおかげで物語のスケールを広げ、とても引き込まれました。 他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2019.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    天才アーティストとインテリジャーナリストの恋愛小説。こう書くととても陳腐に聞こえますが、平野啓一郎さんの手腕で静謐で上品な大人の作品に仕上がっています。 上記で恋愛小説と紹介しましたが、本作のテーマはもっと深く、人生や運命について描かれています。運命的に出逢った二人が運命に翻弄され苦悩する。人生とはままならないものですね。

    0
    投稿日: 2019.01.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2019年1/11 4冊目 発売してすぐに1度目、今回再読。基本的に再読しない派の私には珍しい。現状に照らし合わせて読みたくなった。

    0
    投稿日: 2019.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    とにかく文章が美しい。音楽を文字にして美しいと感じたのは初めて。登場人物の知性と感性に溢れた世界観に引き込まれるように読み進めました。戦争など生死に関わる問題や哲学的な要素が物語に深みを増して、ただの恋愛物にはならない読み応えがありました。「未来は過去を変えられる」という言葉が今も胸に残っています。

    0
    投稿日: 2019.01.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ジャンルとしては恋愛小説だが、ストーリーの骨格がそう複雑ではない上、主役の二人、クラシックギタリストの蒔野と国際ジャーナリストの洋子ともに特殊な境遇にあるため、感情移入は容易には進まない。そういう意味では、恋愛小説として特別に素晴らしい、とは思わない。 しかし、小説全体を包む雰囲気はとても優雅でやさしい。さらに、教養に富んだ登場人物たちの発言を通して、世界政治・経済から死生観まで、たくさんの示唆を得ることができる。それらの要素で構成される世界観が、読者の心をつかむのだと思うし、自分自身も、ああ、こういう世界観に憧れているんだな、こういう世界観に身を置いてみたいのだな、と素直に感じた。 教養が豊かな人生観をはぐくむのだろうし、本書の全体に、平野氏の教養がちりばめられている。洋子と父との対話にも出てくるのだが、イマの社会のありようが文化(映画や音楽、或いは『美』の在り方など)にも影響を与えるのだろうし、文化と思想との表裏の関係、という捉え方には、はっとさせられる部分があった。 本書のすばらしさの一つに、序盤の巧みさ、が挙げられると思う。とかく小説の序盤戦は、伏線を張ろうとするがゆえに、説明チックになって退屈になりがちだが、本書の序盤はすべての要素がしっかりと込められているにも関わらず、非常に読み応えがあり、むしろ序盤だけ読んでも小説として成り立つのではないかと思うくらいに成熟しているのだ。 さらに、本書の中で印象に残った点に、「恋」に対する一節がある。恋をすると、人は「あの人に愛されたい」と思うと同時に、「愛されないかもしれない」、或いは「愛が続かないかもしれない」、とも思う。逆に言えば、恋に落ちない人は、愛されないかもしれないと思っても、それは相手の問題で自分をどうにかしなければ、とは思わない。したがって、冷静である。しかし恋に落ちた人は、どうすれば愛されるか?愛されるためには自分に何が必要か?と思い焦がれる。したがって、恋には、自分に対する「謙虚さ」が必要で、仕事や趣味で自分という「城」に幾重もの『堀』を築いてしまった『大人』は、恋に落ちる能力を喪失してしまっている、というわけだ。 また、第三章の題名にもなっている、ドイツの小説『ヴェニスに死す』も頻繁に言及される。洋子の父が作った造語として、「現実社会にしっかり適応している大人が、そんな自分の現状に嫌気がさし、本来の自分への探求のために破滅的な行動に出る」ことのモチーフとして使われている。平野氏も私もいわゆる「ロスジェネ」世代だが、そのせいか、自分にもどこか「社会に真実なんてものはない。生には意味などない」という考えがあり、「どこかで自分らしい生き方或いは死に方がありうるのでは」と考えながら生活しているところがある。本書の中で最初に症候群の例として語られるのは洋子のバグダット行きだが、私はそうではなく、二人の恋自体が症候群の現れであり、それを克服した40歳の男女の話、としてとらえたいと思うし、そういう前向きなメッセージを平野氏は伝えたいのではないか、と思いたい。 そして、本書の最も大事なテーマは「未来によって過去は変えられる」という考え方である。二人の出会いで洋子が語る祖母の死に関して蒔野が洋子の心持ちを解説するシーン、洋子の父が過去に家族と離れた理由を初めて洋子に語るシーン等、随所にこの考え方が提示されているし、平野氏が最も伝えたかったのはこれだろう。 自分もこの考え方にagreeする。記憶は塗り替えられていくし、過去への郷愁や拘りには、実際のところあまり意味はない。過去を未来が変えうる、と考えたほうが、建設的だし前向きに生きていける。 しかし実際は、過去によって規定されてしまって、動かせないことは多い。過去の過ちは消せないし、その影響をリセットすることはできない。また、だからこそ皆、努力したり頑張ったりすることができる、という側面もあるのだと思う。しかし蒔野(平野氏)が言いたいのは、「未来によって変えられるのだから、いまの日々をさぼって生きよ」、ということではない。そうではなく、現実的には、人は必ず因果応報の網の目の中にあるが、自分のしたことが『善い』ことだと思っていても、思わぬ(悪い)結果を引き起こすこともあるし、逆に自分が他人から受けた『悪い』と思う事柄も、振り返ってみれば、とてもありがたいことだったりする。要は、『自分』には、どうしても限界というものがあって、今考え感じていることが正しいとは限らない。良い結果を得るために日々努力することによって、将来ある程度は必ず報われるが、一方で、必ず思った通りの結果につながるものではない、「現在」が100%、「過去の蓄積」で構成されているわけではないのであって、「未来」が過去を変えうる余地が必ず存在する、というわけだ。だから、過去にどんなことがあろうと、その過去によってどんなに辛いイマの現実があろうと、未来志向で生きていこう、そういうメッセージを受け取ったような気がしている。 そういう風に考えたとき、ふと思い出したのは親鸞の『悪人正機説』。親鸞が『悪人正機』を説くとき、「悪人になれ」とは言わない。世の中の善人も悪人も、仏から見れば「悪人」である。善人の善も悪となりうるのであって、すべての人は、「悪人」である。であるから、救済されうるのである、という考え方だ。 とはいえ、高度にシステム化されルール化された現代社会においては、どうしても過去の蓄積の割合が大きくなる。そして高度金融社会のシステムにおいては、サブプライムローンに代表されるように、その「過去の蓄積」が複雑に絡み合い、そのシステムを理解しない人にとっては、もはや運命論的に結果がもたらされてしまう。従って上記のことは、現代に於いては、個人の領域でこそ、あてはまる。そういう意味では、社会よりも個人、個人の中でもよりパーソナルな領域である「愛」を筆者が題材したこともうなずけるのだが、平野氏はいささか、「公」から「私」へ、読者をいざなっている感があるようにも感じるところがあり、それが本書の「ヴェニスに死す症候群」や、或いは村上春樹氏の『羊三部作』における『いるかホテルから先の世界』にもつながりうるような、ある種の危うさを感じさせることもまた、事実である。もしかしたら、この辺りがロスジェネ世代の、或いは京都大学政治思想史ゼミで小野教授に師事した者のなせる業、なのかもしれない。 長くなったがまとめると、恋愛小説を隠れ蓑に、平野氏の考え方やメッセージがふんだんに盛り込まれた「読者への手紙」、そういう印象だ。久々にフル回転で読んだ一冊でした。

    2
    投稿日: 2019.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小説を久しぶりに読んだ。 気持ちと現実をうまく綱渡りしながら、大人という2人が寄り添う距離感がとても臨場感あってドキドキしました。 どの主人公も、共感でき、できるゆえに事が起こってしまった物語に、誰も責めなくなってしまいます。

    0
    投稿日: 2019.01.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1年以上前にオススメされながら文庫化されたら読もうかなと思っていたけど、なかなか文庫化されなそうなのかもと思い、手にとる。読んでみて、オススメされた理由がわかり、嬉しかった。 久しぶりに恋愛小説を読んだ。大人の恋。 映画化されるようで、キャスティングがぴったりだなぁと思う。

    0
    投稿日: 2019.01.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ギタリストとジャーナリストの恋愛のお話し。 映画化されるとの事で読む。 大人の恋というのか何というか、気持ちの行き違いが切ないしもどかしい。

    0
    投稿日: 2018.12.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    紛争ジャーナリストの女性と世界的ギタリストの、オトナの恋。 おきまりのお邪魔虫が2人の恋仲を、悪戯に邪魔して、お互いを想いつつも、仕組まれた裏切りに落胆し、別々の人生を歩む。その中でも互いを敬う気持ちが2人を近いところに感じさせ、心の支えになっていく。 恋愛小説を読んでるのだから、この展開はわかってはいるが、少し、ヤレヤレ。。という気持ちになってしまう。

    0
    投稿日: 2018.12.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ギター奏者の男とジャーナリストの女がひょんな出会いから互いを思い、そしてすれ違う恋模様を書いた作品。 蒔野と洋子のそれぞれの互いを思う気持ちと運命に翻弄されすれ違うところは非常にもどかしいながらも切ない恋に心を痛めながら読んでいました。 互いがすれ違い、お互いに家庭を持つもののどこかで忘れられないという部分は読んでいて惹き込まれるものがありました。 本作の中でも蒔野のギターの演奏が洋子への想いを表現しているところや洋子がその演奏に自分を重ねる部分は印象に残りました。 また、イラク情勢やサブプライムローン問題といった社会問題とストーリーが関係していたところも面白いと感じました。 未来は常に過去をも変えているという蒔野の言葉とラストシーンの描写はなかなか秀逸なものだと感じ、運命の恋に翻弄される二人の物語を読んで大人の恋愛の深さを感じた作品でした。

    0
    投稿日: 2018.12.22