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マチネの終わりに(文庫版)
マチネの終わりに(文庫版)
平野啓一郎/コルク
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総合評価

623件)
4.0
201
182
130
32
10
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    恋愛小説は苦手だが、おすすめ本で何度も紹介され評判も良かったので読んでみた。 アラフォーの天才ギタリスト薪野と海外を拠点とする女性ジャーナリスト洋子の、大人の恋の物語、というところだろうか。 3度しか会ったことがないけれど会った瞬間から互いを意識し心を通じ合わせて、愛情へと発展させた二人だが、同じ時期に、薪野は音楽家としてのスランプに陥り、洋子は戦地取材での体験からPTSDを患い、そこに第三者的原因が加わってすれ違いが生じてついに引き裂かれる。。。 薪野と洋子の複雑な心の移り変わりが洗練された日本語で丁寧に、せつなく描かれている。 結末に涙がジワっとこみあげてくるのは、これまでの二人の苦難が脳裏に過ったからであろう。苦手な恋愛小説だが読後感は悪くなく、余韻に浸ることができた。 混乱する社会情勢や家族関係などの問題も織り込まれていて考えさえられるところも多かったが、残念ながら登場する二人の女性には共感できるところが少なかった。でもその分、薪野が後半、音楽家として再生してゆく姿にホッとさせられた。

    0
    投稿日: 2017.10.20
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    2017/10/20 ただただ時間を見つけて一気読みしました。 求め合うばかりでない、相手を思いやる大人の恋愛 しかも、ここまで、理性が保てるのかと思うほど自分の気持ちを確かめ、そして一呼吸置いて行動する。 出来そうで出来ません 2人の周りの環境も彼らの思いを遠ざけてしまうものや、関わっている人たちも含めて年月は過ぎていく。 これが現代の純文学でなくてなんであろう

    0
    投稿日: 2017.10.20
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    翻訳調とも思える装飾の多い文体、三島由紀夫を思わせる不条理な展開が最後に昇華する。 久しぶりに読んだ、文学らしい文学ではないか。

    0
    投稿日: 2017.10.16
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    たった5年半の間の事とは思えない 色んな事があり過ぎた。 大人の愛はもどかしいな 自分に正直にガツガツ行けば良いのにね そうすればもっと展開は変わっていたはず

    0
    投稿日: 2017.10.10
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    こんなに運命的な人に出会えることってあるのかな。羨ましい。 未来は過去を変えられる。事実は変えられないけれど、変えられるものなんだよね。 ギターの音色…印象的に心地よい。 なんか、マディソン郡の橋、思い出しちゃった。

    0
    投稿日: 2017.10.06
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    これは静かに心に滲みてくる作品でした。クラシックギターと社会派映画と国際地域紛争などを織り込みながら抑制された大人の愛が流れて行く心地よさがありますね。誰もが読後に名曲を聴きたくなるはず、評判通りの小説です。文句なし でした。

    6
    投稿日: 2017.09.19
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    クラシックギタリストとジャーナリストの恋愛を描いた小説。 お互いに惹かれあっていたにもかかわらず、ほんのすこしの偶然やボタンのかけ違いで、全く別の人生を歩むことになる。 本書は、明快なストーリーがある恋愛小説ではなく、一言で言うと、「あのとき、あの人と付き合ってたら自分の人生ってどうなっていたんだろう」という妄想と向き合うような本だと思う。 もし、今の生活や結婚生活がうまくいってなければ、この考えは妄想ではなく、真剣な悩みになる。歳を重ねるからこそ抱く、そんな悩みや妄想をリアルに描いている。

    0
    投稿日: 2017.09.18
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    運命って恐ろしい。一瞬すれ違ってしまっただけで、まったく違った道を歩むようになっている。 過去に戻らせてあげたい!! なぜ自分は、別々の人生を歩むことになってしまったのだろうと洋子が思うシーンで涙腺崩壊ですよ。 きっと常識を持ったいい大人同士だから素敵な再会で終わったのだろうけど、切なすぎる~~! だから☆は4つ。幸せにしてあげたかった。

    2
    投稿日: 2017.09.17
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    恋愛小説は苦手なことが多いが この作品は苦手ではない方だった。 後半は一気読み。今年の一番(今のところ)) 洋子と蒔野が、 互いに互いのベターな方を選択することが本当に大人だ。 彼らには 自分がこうしたいという気持ちより相手がどうしたいか、 どうすることが相手のためになるのか ということが優先される。 なんと厳しく難しいことか。 墓場まで愚行を持っていけなかった早苗がただただ悲しい人である。 途中で聖書の話がでたからか、 結婚式でおなじみの「コリントの信徒への手紙一第13章4節から7節」を思い出した。 彼らの再会はどんなふうに展開するのだろう。 そして、もう十分に大人の洋子が 父のソリッチと話す場面が素晴らしかった。 過去が変えられる瞬間が震えるようにつたわってきた。 静かだけれど、強い、美しい小説だった。 すべてはマチネの終わりに始まる。

    1
    投稿日: 2017.09.16
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    感情移入が難しかった。 そういう世界もあるのかしら、という感じ。 わからないのだけど、村上春樹さんの作品などが好きな方なら楽しく読めるのかも。

    1
    投稿日: 2017.09.12
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    読書好きを拗らせちゃった人向きなのか。 なんとも言えない読後感。何の才能もない上に子もいないわたしが生き続けているのは本格的に世界の無駄で邪魔である、とまっすぐに目を見て言われた感じ。 さーせん。

    0
    投稿日: 2017.09.04
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    天才ギタリストとジャーナリストが出会い、運命的な恋に落ちる。その愛は燎原の火のごとく燃え上がるかと思いきや、彼が送った1通のメールがふたりを引き裂く。それは嫉妬したギタリストのマネージャーの画策…。 その後、彼女はイラク戦争によるPTSDを患い、彼は極度のスランプに陥る。お互い激しい失意に加え、故郷長崎の原爆の災禍・イラク派兵・リーマンショック・東日本大震災・シリア難民…、様々な外敵要因にも襲われ、翻弄されつつも、必死で自己の再生を図る…。 「美しく、切なく、重層的構成で編まれた格調のある大人の純愛物語」という惹句には嘘はありませんが、私にはおふたりが理性的過ぎて、渡辺淳一先生に蘇生いただいて「性愛が欠けておる!」と喝を入れてください!と懇願したいな。かつては、立原正秋・福永武彦・辻邦生・五木寛之らがロマンスを得手としていましたが、昨今はこのジャンルの作家が見当たりませんな。恋愛小説不毛時代の着眼した平野啓一郎のマーケティング勝利ってところでしょうか。

    0
    投稿日: 2017.09.04
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    登場人物のように、お互いに強く惹かれ合う恋愛をしてみたい、と思った。芸術に造詣が深い点も憧れさせる一つの要因だったのかな…? 文章や言葉遣いが少し難しく読みにくく感じたので、ちょっと勉強不足…

    1
    投稿日: 2017.09.03
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    人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。 だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。 こんなにも殺伐とした世界になってしまったのは 世界に愛が足りてないからだと思う ただ不惑の年を迎えた40という人が 今更ながら愛について考えたり、向き合ったりするのは気恥ずかしいし、難しい。 何も愛について語ることは乳繰り合う事や、気の利いた言葉をいうだけではなく。 どう生きて生きたかと、どう生きていきたいかを話すことなのかもしれない。 答えなんか出さなくていい一緒に話せてれば。

    0
    投稿日: 2017.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読んじゃったぁ。 読めて、よかった‼︎ 再読の為にkindleだ、ね。と。 くすぐったいような出会い。 から、無防備に惹かれあう様。 大人⁉︎ 二人にとって必要な時間でもあったのかと。 章のタイトルにも。 ソレゾレ感じ入っております。 やはり 《未来と過去》 〜人は、変えられるものは未来だけだと思い込んでる。〜 《自殺》 〜俺も死ぬよ。〜 《ジャリーラ》 ♪幸福の硬貨 ♪この素晴らしき世界

    0
    投稿日: 2017.08.17
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    純粋な恋愛小説(アラフォーによる)。 まるでブルジョア階級による高尚な抽象的な会話に辟易したものの、クラシックや世界情勢がこの恋愛に深みを与えたのは明白。 物語を通じて、過去の意味づけは変わりうる、ということを伝えたかったのだろう。 2017.8.15

    0
    投稿日: 2017.08.15
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    新聞に連載されていて、まず平野啓一郎が新聞連載することに驚いた。 平野啓一郎は純文学者だと思っていたし、はたして大衆向けするのか?と。(私は一度も平野作品をしっかり読んだことがないのであくまで推測) しかし回を追うごとに読者は反応しはじめ、その声は終盤に連れてエスカレートしていった。 終了すると「マチネロス」なる人たちが続出したそうな。 これは読まねばと思いつつ今回機会を得て読んでみた次第。 なんて長い前置き・・・ 感想は、えっ? 平野啓一郎ってこういう作家さんだったの?である。 クラシックにおける造詣の深さや、世界を取り巻く社会情勢についてや、それぞれの人物の描写などの言い回しなど、私の思う平野啓一郎だろうなと思わせるが、ストーリーを簡単に言ってしまうなら今まで散々使い古された恋愛もの、ではないの? しかしそんな使い古されたストーリーでさえも人々をこんなにも惹きつけたのは、やはり平野啓一郎の根底に基づく文学なんだろう。 はからずも私も引き込まれてしまった。

    0
    投稿日: 2017.08.15
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    文章の描写が綺麗。 音楽という芸術と、イラク情勢という 相反する逼迫したものを織りなすことで、 双方の透明度や困難さが 浮き彫りになっている。

    0
    投稿日: 2017.08.13
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    マチネの意味も知らずに読む。 評判が良かったからねぇ。 オーソドックスな恋愛小説だと思う。 平野さん、こんなにTHE恋愛小説を書くのかぁ。 描写はとてもきれいだと思った。 読みやすい。

    0
    投稿日: 2017.08.10
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    大人の恋愛小説。なかなかうまくいかない、会えないという恋愛の最初の頃の状況が、ひどくこじれてしまった。登場人物の心理や置かれている状況がとても丁寧に描かれていて、納得感もある。クラシックギタリストとジャーナリストという、一見すると全く遠い職業の2人だが、それが物語に幅を与えている。とてもすてきな小説でした。

    0
    投稿日: 2017.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凡人は読むなと言ってるかのような小難しい言葉の羅列。ノーブルとかスノッブとかいう言葉が浮かんできそうな高尚な二人の大人の恋。 あーもう、ついていけん!と思ったが、ストーリーは案外おもしろい。ていうか、この二人どうなっちゃうんだろうと目が離せなくなってしまった。 しかし、いかんせん読みづらい。 この話、林真理子や角田光代に書かせてくれれば100倍おもしろくなるのになぁ、もったいない。男の書く恋愛小説は気取りすぎててダメ。 ※ストーリー(ネタバレあり)  ギタリスト蒔野はパリに住むジャーナリストの洋子と、一目会ったその時から恋に落ちる。洋子には婚約者リチャードがいたが別れを告げ、仕事の合間に蒔野に会いに日本にやってきた。ところが空港へ彼女を迎えに行くその日、蒔野の恩師が病に倒れ、急きょ病院へ行くことになってしまい、おまけに携帯をタクシーの中に忘れ、連絡が取れなくなるのだ。そこでマネージャーの早苗に携帯を取り返してもらうようお願いするのだが…  さーてここから、一気につまらない話から一転。 蒔野のことが好きだった早苗はその携帯から洋子宛てに蒔野のふりして一方的な別れを告げる。それを読んだ洋子は蒔野に合わずに、その後のメールも読まず、パリへ帰ってしまう。そして洋子はリチャードと、蒔野は早苗と結婚し、別々の人生を歩むことになる。(洋子はリチャードとの間に子供ができるが、ほどなく別れる。)  3年経ち、洋子は蒔野のコンサートを聞きに会場へ出かける。いよいよ再会か…しかしまたしてもここで早苗登場!洋子を目ざとく見つけ、「音楽に集中できなくなるから会場に入らず、このまま帰って」と。ひえーっ!どこまでしたたかな女なんだ。早苗の言葉から、洋子は真相に気付く。そして「あなたの幸せを大切にしなさい。」と言い残して去っていく。かっこいい~。その後、早苗はなぜか蒔野に自分のやったことを蒔野に告白する。が、時すでに遅し。早苗のお腹には蒔野の子供がやどっていた。  そしてさらに2年後、ニューヨークで行われるコンサート会場を、洋子は再び訪れる。今度は最後まで演奏を聞き、その姿を蒔野も舞台の上から認める。「この後セントラルパークを散歩するつもり。」と挨拶に盛り込んで、暗に洋子を誘い…そして誤解の別れから5年越しでやっと二人は再会する。    っていうところで物語は終わる。 再会したところで、次は早苗への復讐劇が始まってほしい。この後の話はぜひ、平野氏ではなく、桐野夏生先生でお願いしたい。

    0
    投稿日: 2017.08.08
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    天才ギタリストと美貌のジャーナリスト。 あまりのすれ違いっぷりに、そんなバカな、なぜ?と思い、苛立つような場面も多くあったけれど、最後の最後の美しいシーンに泣きそうになってしまいました。 「未来は常に過去を変えている」っていう台詞には、なんだかはっとした。 クラシック音楽と美しい言葉に彩られた静かな大人の恋の物語。

    0
    投稿日: 2017.08.01
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    天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが…。 ---------------------------------- 言葉や表現が美しかった。大人の愛の物語。「年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという...」 序章で多くを書きすぎな気がするけど、読んでいくうちに、冷静と情熱の間にある葛藤が、どうなっていくの!?と止まらなくなる。素敵な作品だった。

    0
    投稿日: 2017.07.31
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    大人の恋。 今を生きることで、過去も変わってゆくという視点が新しかった。 この本は、これでハッピーエンドなのだと思う。

    2
    投稿日: 2017.07.23
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    丹念に言葉を味わいながら読み進めたい大人の恋愛を描いた一冊。人生はifの連続なのだということを改めて認識させられる。

    0
    投稿日: 2017.07.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すべてはコミュニケーションそのものが自己目的化されたシステムの中で起きる、予測可能な些細なトラブルに過ぎなくて、そこで人の心が傷つこうと、誰かと誰かとの関係が絶たれてしまおうと、システムそのものの存続にまでは影響を及ぼさない。

    0
    投稿日: 2017.07.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「かたちだけの愛」しかし、本作しかり、圧倒的にハイスペックな(学歴・容姿の点で)全人類の上澄みに属すような人たちの恋愛模様なので、穿った性格の私からすると“まったく白けた”気持ちのまま読み進んでしまったのだが、決定的で取り返しのつかない、大人同志だから故のすれ違いを経て、それぞれの境地に辿り着く(つかざるを得ない)まで、そしてもしかしたら過去は変えられるのでは??と邪推してしまいそうなラストまでは、思いも寄らず一気読みだった。 前半の、あまりにハーレクイン的な始まりを文字通り「我慢」しさえすれば、この本の世界に浸ることができると思う。 それにしてももっと、がむしゃらだったら、もっとお互いがひとりよがりだったら、あの時のボタンの掛け違いをその場で取り返せていたのでは、と思う。大人だから、そんなみっともないことはしないしできない。いかにも歯痒い「後悔の美学」だと思った。

    0
    投稿日: 2017.07.18
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    読み終わってから後悔した。こんなに面白い本をこのタイミングで読んでしまって、今後これを超える本が出て来るんだろうか。と思うくらい面白かった。 言葉の遣い方や、心理描写が秀逸で深くまで引き込まれる。

    1
    投稿日: 2017.07.15
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    「人は変えられるのは未来だけだと思いこんでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えている。」というセリフに尽きる。この言葉に出会えただけでも満足です。

    1
    投稿日: 2017.07.15
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    「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 「恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰でも知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。」 未来は変えるものではなくて、築くもの・創るものではないかと思う。 過去、あえて言うなら過去は記憶ではないか?過去から繋がる現在・今に影響され、その時々で記憶の形が変わるのではないかと思う。 早苗の行動は、個人的には受け入れられない。ただの傲り。その設定だけでどこにでもある三流小説に感じられとても残念な気持ち・・・

    0
    投稿日: 2017.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

     大人の恋愛小説。感情を高ぶらせたり、傷つけたりすることのない、まさに大人の恋愛。ライバルの「罪」によってすれ違いが生まれ、別れを選択するなんてのも恋愛小説の王道。だけど、この物語の根底に流れるテーマを考えると、ありきたりな恋愛小説ではないことは火を見るより明らかである。  出会った夜、「過去は変えられる」と共感するふたり。取り返しのつかない過去も変わってくれるんじゃないかと、読みながら期待が止まらない。前向きな終わりは涙なしでは読めなかった。  印象に残ったことはたくさんある。  洋子がリチャードと別れることを選んだ理由。ニューヨーク経済において強者である夫に、本当に子どもにとって胸を張れる生き方をしているのかと問い詰める彼女は、些か潔癖とも言える。これには彼女自身のジャーナリストとしての職業経験が大いに影響しているが、大抵の人はリチャードほどではなくても自分に嘘をつきながら生きてるのだと思う。みんなの願いは同時には叶わないって宇多田ヒカルも言ってたし。 「グローバル化されたこの世界の巨大なシステムは、人間の不確実性を出来るだけ縮減して、予測的に織り込みながら、ただ、遅滞なく機能し続けることだけを目的にしている。」人間一人の影響力が一体何になるのか?と問い続けながらも、行動し続ける彼女の強さが眩しい。  亡命してきたジャリーラと洋子が、聡史のギターで盛り上がるシーンもこのうえなく美しい。  もともと聡史は「この世界の悲惨さから束の間目を背けさせてくれる美の力」に対して悲観的だった。彼が東日本大震災後、コンサートを決行する決断をしたのは、このジャリーラたちと過ごした晩が強く影響していることは間違いない。音楽でお腹いっぱいにならないけど、音楽には、美には力がある。そう信じさせてくれたのは大きい。  この物語のキーパーソンとなる三谷についても触れておきたい。三谷がやったことに対しては、もちろん怒りを覚える。自分の幸せのために、人と人との関係に勝手に上書きするような行為は、心底軽蔑する。でも、責めきれない自分もいる。そうでもしないと、自分の好きって言う気持ちの持って行き場がなかったんやろうなあ。  真実を知った二人ともが、子どもに親の後悔を感じさせないよう努める様がなんとも苦しくて。二人の行く末は想像するしかないけれど、面と向かって話ができる機会が訪れたことが、私にとっても救いになった。

    1
    投稿日: 2017.07.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    早苗のような人物は嫌いだし、彼女のやったことは到底許せるものではなかったけど、物語の主人公になれないから主人公たる人物が輝けるように傍で支えたい、という彼女の思考は理解できた。 早苗の送信したメールにショックをうけながらも、それに対してどういうことなのかと問わないのが洋子の大人な対応過ぎてもどかしかった。 とにかく紆余曲折を経たものの、彼らが再び話し合う場を持てたことは喜ばしいことだ。

    0
    投稿日: 2017.07.06
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    自己陶酔、耽美主義、純文学狙い… 文章の表現(美しさ)にひたすら酔っている感じ。 薄い内容の会話、まったく哲学がないですね。

    3
    投稿日: 2017.07.05
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    未練がなかなか切れなくて、5年越しの恋愛。知り合いが20年前に出会った人と結婚したけど、そんな奇跡あるのだろうか?

    0
    投稿日: 2017.07.04
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    人に決断を促すのは、明るい未来への積極的な夢であるより、遥かにむしろ、何もしないで現状に留まり続けることの不安だった。

    0
    投稿日: 2017.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説など読むことはほとんど無いのだが、なんとなく話題性から読んでみる。前半の出会いから別れまではキレイすぎて逆に読んでいて辛かったのだが、二人が別れてからの後半、どんどん世界に引き込まれていった。昔、明石家さんまが「恋愛の醍醐味は、勘違いとすれ違い」ということを言っていたが、まさにその醍醐味のなかで二人はどういう決断をするのか、美しい文章を眺めながら静かに見守る事が正しい読み方のように思われた。「未来によって過去は書き換えられている」。そうなのかもしれない。美しい過去も美しい今があるからなのだ。いつかいい思いでになるとかも、そういうことなんだろう。あの後二人はどうなったんだろう。私は出会って欲しくなかった。あのまま、あのコンサートのまま終わって欲しかった。やっと動き出したそれぞれの世界で、そのまま生きていって欲しかった。きっと再び出会った二人は今までの世界に戻れないのではないかと不安でならない。悪い人は誰も存在しない。人間が人間らしく生きている小説であると思う。平野啓一郎の他のものも読んでみることにする。

    0
    投稿日: 2017.07.01
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    クラシックギターと世界的ジャーナリストの話。 様々な幸福論が散りばめられていて、テロが起きているのにも関わらず、自分は幸せでもいいのか。 愛と結婚は結びつくはずなのだが…… 運命ってなんだろう。 今まで自分より若くして亡くなった人運命はどうなっていたのだろう。そしてその事を自分の今後の運命はそうなってしまうのか、生き延びる事だけが一番の最良のDecision なのか。 まるで出口が無数にある迷路にさまよいどこを選んでも道は進んでいくが、ゲームの迷路のように途中で引き戻す事は出来ない。人生は迷路 うまく例えられてるなと感じました。

    0
    投稿日: 2017.06.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    第一印象は「退屈」 ずっと退屈が続く 私の感性では、一人の女性が主人公の恋路を邪魔する為に、主人公といい感じになりつつある女性に、主人公になりすましてウソのメールを送ったところで物語がガラっと変わった さてストーリー 主人公は男性、高名なギタリスト コンサートを見にいく女性が、女友達を誘った事から恋が始まる 主人公とその女友達はお互いに一目惚れ すぐに意気投合するが、その後はグダグダ感あり この辺りはかなり「退屈」だった印象 ※読了後に思うには意味はあった気はするけど 女性はジャーナリストで中近東の戦地にも行くような戦場ジャーナリスト そんな事なので、主人公とはメール等で連絡は取り続けていたが、最初のコンサート以降は全く会えない状態 というか、そもそもこの女性にはフィアンセがいた アメリカの男性 働く舞台が国際的なだけに、交際も国際的なのだろう しかし、主人公に出会った事で婚約解消を決断 継続して戦地で働きつつ主人公とのコミュニケーションを続けていたがテロにあってしまう ぎりぎりテロ被害者になる事は無かったが、いわゆるPTSDにかかってしまう 主人公の方もギターの演奏がおかしい 精緻な演奏が売りだったのだが、失敗による演奏中止が何度か起きてしまう そんな中、女性の方は色々な困難を乗り越えて東京に帰ってくる 久しぶりに主人公と会える訳だがそこで運命のイタズラ 主人公のマネージャ(だったかな?)の女性が、主人公の携帯を使って女性に連絡してしまう 「君と出逢ってから演奏に影響が出てしまっている」「もう会わないようにしよう」的な事 マネージャはマネージャで、女性が主人公の演奏にネガティブな影響を及ぼしていると考えていた しかし、結果としては主人公はこのマネージャと結婚するので横恋慕だったと言っていいのだろう 女性の方はどうするかと思えば、婚約解消したアメリカ人男性と結婚 主人公と女性が出会う前の状態に戻ったという感じ 元鞘というヤツ さて次はどうなるかと思えば、まず女性が子供を産んだがすぐに離婚 この辺りの展開は突然だったな よく分からなかった 主人公もマネージャ(奥さん)との間に子供ができる しばらく経った後に女性が主人公のコンサートを見にいく そこで主人公の奥さんに会う その会話の流れから、あの時自分にメールを送ってきたのはこの人(奥さん)だと分かってしまう 奥さんは「あなたがいると主人公の演奏に影響があるから帰ってくれ」と多少無茶な事を言うが、女性はここではそれに従って帰って号泣 その後、奥さんは黙っている事に耐えられなくなったのか、主人公にも告白 「あの時、自分がウソのメールを送って、あなた達を別れさせた」と 「最後まで黙っていてくれよ」と主人公 で、ラストシーン ニューヨークでの主人公のコンサート 女性は客席から見ている 主人公が女性の存在に気づく 舞台の上から「この後、セントラルパークで散歩でもしようかと思います」 セントラルパークに行くと女性が座っている 微笑む二人 、、、で、終了 美しいラストシーン 評価は5にしたいところだが、チョット自分がしっかりと読み解けていないと思うので4に 自分のせいで評価を下げてしまうのは申し訳ないが、、、 もう一度じっくりと読み直したい

    0
    投稿日: 2017.06.19
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    「人は、変えられるのは未来だけだと思いこんでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 p29 人に決断を促すのは、明るい未来や積極的な夢であるより、遥かにむしろ、何もしないで現状にとどまり続けることの不安だった。 p150 宮本武蔵 「仏神は貴し、仏神をたのまず」 アラン 「尊ばれないことは忘れ去られる。これらは、我等人類の最も美しい掟の一つだ」 自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし、洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何かできたはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある p368 現在はだから、過去と未来の矛盾そのものね p396 バッハ やっぱり、30年戦争の後の音楽なんだなって、すごく感じた

    0
    投稿日: 2017.06.19
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    「日蝕」以来二十数年(?)振りの平野作品。 物語とは別に、語尾が「た」や「だった」ばかり連続するのがどうしても気になった。 あと、三谷が洋子に送った携帯メールが異様に長過ぎるのと、そうするに至った経緯やその後の葛藤と発露までの過程を三谷の視点でもう少し詳述しても良い気がしたが、ケチを付けるとすればこれ位。 大人の恋愛模様をセックス描写抜きでも不自然なく仕上げられる巧さはさすが。物語を通して著者が訴えるテーマも自分なりに受け止められたし、読後は久々に"純文学"なるものを読んだ感がした。

    0
    投稿日: 2017.06.19
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    周りからの評判がよかったため、読んでみました。 世界的ギタリスト、薪野と国際ジャーナリスト、洋子の大人の恋愛小説。 それぞれの心理が丁寧に順を追って書き込まれています。 そこに、芸術の世界の厳しさやイラク戦争、テロの激しさが織り込まれ、さらに彼らを取り巻く人々の心理も加わった、重層的な作品。 東京での出会いに始まって、ニューヨーク・パリ・バグダットと場面も大きく動きます。 地位のある大人だからこその、踏み込めることと踏み込めないこと。 惹かれる気持ちだけでは進めないお互いの状況。 そうした互いの立場があってもなお、それぞれに続く感情。 それぞれの仕事があり、住む場所も遠いため、互いに会える機会がなかなかない二人が実際に会ったのはほんの3回。 その間に片思いをふくらませ、恋愛へと向かっていく美しい二人の感情。 それでも、会えるチャンスが少なく、邪魔が入ったりもするため、なかなか恋愛に発展することができません。 なんとなく互いの気持ちを察しつつも、相手を優先しようとする気持ちから、誤解を持ったまま身を引いてしまうことも。 大人の恋愛のむずかしさが細やかにつづられます。 主要登場人物は、みんなひたむきな人ばかり。 ただ、それぞれに向かうベクトルが違うため、二人の恋愛の大きな障壁にもなります。 それぞれの状況がわかるだけに、簡単に悪役とは言えない人ばかり。 現実でも、人間関係はそういうものでしょう。 主人公二人はもとより、薪野のマネージャーの心理描写が丁寧で、その純粋さを嫌いになれないだけに、やりきれなさを感じます。 何もかもがとんとんとうまくいくようでありながら、ほんの些細なことがきっかけで、違う方へと向かっていくのもまた人生。 誰もが幸せを願って生きていながらも、人と人との交差とすれ違いは、時に思わぬ運命をもたらすものです。 自分でも制御できない強い感情に身を焦がしながら、社会的人間として、周囲を優先して自分の意に沿わぬ状況も受け入れられる二人。 大人の恋愛は、かくも味わい深く、性急かつ慎重なものか、と思います。 数年越しの物語ですが、その間に2人が会えたのはほんの数えるほど。 それでも、互いの環境が変わっても、まだ消えていない感情の強さ。 これから二人がどうなるのか、ラストでははっきり語られず、それぞれの読者に委ねられていますが、初めての出会いが彼のソワレの演奏会の後で、夜だったことに対し、ラストシーンは、タイトルにもなっている通り、マチネ演奏会の後の再会でるため、二人の未来に続く明るさを感じます。 それがたとえどういう形であろうとも、おそらく二人にとっては納得のいくものとなるのだろうと、私は考えました。 平野啓一郎作品を読んだのは、この本が初めて。 折り重なるような感情の記述が特徴的で、好みが分かれるところかもしれません。 私は、正直、周りの評価ほどは響きませんでした。 自分にとっては、主人公たちの大人としての諦めの良さと悪さのバランスがしっくりこなかったのです。 でもそれは、おそらくは主人公たちも懊悩しただろう「あのときああしていれば、ああなったかもしれないのに」という、実現しなかった「たられば」の未来への期待でしかありません。 単に自分が成熟した恋愛ができていないためかもしれないので、時を置いて再読してみようと思います。 その時には、今とは感想が変わっているかもしれません。 また、平野氏は比喩を上手に取り込む作家で、村上春樹氏とはまた違う表現方法で、すばらしい描写をする人だと知りました。 次は、この人の恋愛以外のテーマのものを読んでみたいと思います。

    1
    投稿日: 2017.06.07
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    心から羨ましい‥と思った。 と言っても、その対象は登場人物たちではなく 新聞やnoteに連載されている時にリアルタイムで読んだ読者に対して、だ。 先が気になるけれど、少しずつしか読めない。きっとそんな読み方が似合う。なるべくなら予断を持たずに、ドキドキしながら読んでほしいので内容には一切触れないけど、読み終えた人同士では感動を分かち合いたい‥クラシックギターのコンサート行きたい‥

    0
    投稿日: 2017.06.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人の恋の物語、と言ってしまえば一瞬だけどこの二人の間には思いがけない障害があってそれでこうなってああなって、とまどろっこしい。すれ違いもここまでくればなるほど小説になるんですね、と後半でやっと思った。半分まではすんなりこの二人がうまくいくとばかり思っていたので。 BGMを流しながら(バッハの平均律など)涙を流しながら読み終えました。

    5
    投稿日: 2017.05.29
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    正に、素晴らしいコンサートを聴いた後のような読後感だと、想像する。そんな洒落た趣味はもってないけれど、多分合っている。どんなに良かったか、言葉では伝えられそうにない、この感じも多分一緒だ。とにかく良い本でした。

    5
    投稿日: 2017.05.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あの時、本当なら結ばれていたかもしれない二人。時を経ても、これほどまでに静かにそして情熱的に相手を想う事ができるなんて、素敵です。

    1
    投稿日: 2017.05.27
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    世界観,登場人物,言葉選び、すべてが美しい。 あとは、わかってるはず!じゃなくて、ちゃんと話そうね。

    1
    投稿日: 2017.05.27
  • 過去は変えられる

    音楽を言葉にすることの難しさはしばしば言われることだが、言葉の世界だから存在し得る音楽というものも確かにある。現実にそこまで完璧で美しい演奏にはそう容易く出会えるものでもなく、出会ったとしても自分の耳がその美しさを、その一音の持つ意味を聴き取ることができるか。書き手の優れた耳と言葉を借りて仮想体験することでしか味わえない音楽というものもあるのだ。 ストーリーの本筋ではない部分で(でも極めて重要な要素として)この本から強く感じたことである。 ある程度の年月を生きていれば、過去を振り返って「あの時こうだったら」等と思い、変えられない過去を悔やんだりすることもあるだろう。しかし、主人公であるギタリスト・蒔野聡史は言う。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 蒔野と、彼が出会った小峰洋子との関係もまた、その距離を都度変えながら絶えず過去を問い、過去の持つ意味を再定義しつつ進む。二人とも40歳を過ぎ、一日に例えれば午後に差し掛かった辺り。そのラストシーンの美しさに打たれる。

    2
    投稿日: 2017.05.22
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    大人の2人が心を通わせていく様は、文面がキラキラと見えるほどの未来を感じる。 早苗の企みは幼稚だしエゴ極まりないのが腹立たしいけど、現実もこれくらい馬鹿げていることばかりだもんな。 「私もこんな恋愛を」とまでは思わないけど、知性と立ち振る舞いを纏った大人の男女がこんな恋愛をする世界が本当にあるのならば、なんて羨ましいことかと思う。 最後の、 「二人が初めて出会い、交わしたあの夜の笑顔から、五年半の歳月が流れていた。」 という文。 着地したんだな、と安心した。大きな円を描いて終点へと向かってくれた結末に安堵した。

    2
    投稿日: 2017.05.20
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    長い長い。 知識があればもっと楽しめたのだろう。 すんのかいせーへんのかいすんのかーい。 って感じでした。

    7
    投稿日: 2017.05.18
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    ギタリスト薪野聡志とジャーナリスト洋子の大人な恋愛小説。二人は最終的に3度しか会わないけれども、人生で1番愛し合った二人。愛し合っていたのに、ちょっとの狂いから、別々の道を歩み始める。お互いの心の中にそれぞれの影を残しながら。 ベタな恋愛小説はあんまり好きじゃないけど、この小説は、国際情勢の話とか政治的な話、色んな要素が含まれていて、同じところを何度も読み返しちゃう感じだった。 もう少し歳を重ねたら、また読んでみたい。

    1
    投稿日: 2017.05.14
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    過去は、正しく上書きすることもやさしい記憶へと変えていくことも可能なほどに繊細で敏感なもの。誰しも、今とは違う道があったということをきっと知っていて、あのときああしていたらとおもってしまうのに、その選択をしなかったが故に手元にある現在を、もう捨てられないくらいに愛してしまっている。この真理を残酷って表現していいのかわからないけど、生きていくってそういうことなのかな

    1
    投稿日: 2017.05.14
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    二人の年齢が若くないからこその物語なのだろう。若ければ、お互い惹かれあった瞬間に何も考えず手をとりあって走り出したかもしれない。でも二人はそこまで若くはない。今まで互いに色々な経験をしてきたことで背負ってきたものがあったり傷ついたこともあったり。だからこそ惹かれあってもすぐには踏み込む勇気がない、そのあたりを上手くそしてはがゆく描いている点がまさに大人の恋愛小説なのだろう。こんな風に説明するとそういう恋愛小説はわりとあるのではと思うかもしれないが、過去の作品を読めばわかると思うが、この作者にかかると国際問題や社会的背景など硬派というか哲学的な部分が入ってくるので、独特な雰囲気の大人の恋愛小説になっているのではないかと思う。

    3
    投稿日: 2017.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    話題になってはいたけれど、 なんとなる読まないままでいたところ 知人のブログで 「未来は常に過去を書き換えている」という言葉に 出会い、手にとった。 読み始めると、この切なくて苦しい恋愛もように ぐいぐい引き込まれ、一気に読了してしまった。 最後の一行を読んだときには、さまざまな 複雑な感情が入り交じり、気持ちの整理が できなかったほど。 そして、読了から数週間すぎて、 ひとつひとつのエピソード、その時の 主人公の気持ちを想う。 ラストからつづくストーリーについても。 そして、気づく。 「未来は常に過去を書き換えている」という 未来に、主人公も自分も生きていることを。 人生に一度は読んでおきたいと想える小説だった。

    2
    投稿日: 2017.05.10
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    未来だけが変えられる訳ではなく、過去も未来によって変わる事もある。 恋心の表現がとてもわなりやすくて一度は味わった事があるかのような感覚になる

    0
    投稿日: 2017.05.09
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    アメトークでみてから。ようやく読めました。久しぶりに小説を定価で買った。 じーわじわと沁みてくる。 はじめは堅いな~と思ったけどだんだん止まらなくなって(さいてー…などと独り言言いながら)最後読み切ってしまうのがもったいなくてひとつひとつをかみしめながらページをめくりました。 愛ってなんだろ。少し時間をおいてもう一回読みたい。

    5
    投稿日: 2017.05.09
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    とにかく文章がきれいだった。 綺麗な日本語で紡がれている物語だったけど、内容は一昔前の恋愛ドラマという印象。 今はメールもスマホもあるので、男女のすれ違いは生まれにくいけど、なるほどね。そう来たかという感じ。 「男女のすれ違い」なんて軽いものがテーマではないのだろうけど、私にはそこが印象的だったなー。ラストは結局、どういうことだったのだろうか。

    0
    投稿日: 2017.05.08
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    心に残る表現がいくつかあって、美しいなぁと思いました。 2人の今後はどうなるのだろうと、なんだかすっきりしない感じがあって、それは私がまだ未熟だからわからないだけなのかな。 移民、震災、テロ、論理的であることとか幸運とか考えるようになりました。

    1
    投稿日: 2017.05.07
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    評判がすこぶるよかったので読みましたが、そもそも私にはこういう恋愛小説はあまり得意ではありませんでした。なので、★の数も参考にならないです。 (ファンの方、評価下げるなら付けるなと言われそうですが、こういう意見もあるので) 正直に言って、私はこの両主人公の行動が歯がゆくてたまりませんでした。私はこんな行動絶対にしないなぁと主人公に投影できなかったのが低評価の一つの原因です。 一つといってもこれが全てのような気がします。 情景の描写はとても美しかったです。

    1
    投稿日: 2017.04.30
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    著者らしく思索的な美し過ぎる文章は、私には、やはり難解ではありました。筋は意外に普通。ラストは好きだった。この人の作品はやはりあまり得意ではありません。汗

    1
    投稿日: 2017.04.25
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    ちょっと、ちょっと、ちょっと、ちょっと それはないんじゃなーい 早苗。 ギタリスト蒔野聡史とジャーナリスト小峰洋子の運命のいたずらがもたらした恋の行方が、最近の世界情勢やこの世の生死、境遇が人に齎らす影響とともに描かれてる。 最後、会場の洋子に気がつき、幸福の通貨を演奏したところで涙。 相手への尊敬がある人間関係を築きたいと感じた。 平野さんの講演を聞いてから本を読みたいとおもってたけど芥川賞の日蝕は難しすぎて途中で断念していた。これは、読みやすいです。キリスト教の背景や世界の歴史、音楽に通じてる人ほど楽しめるのかも。装丁も黄色と青のコントラストが綺麗です。関連音楽も発売されているみたいだから聴いてみたい。

    2
    投稿日: 2017.04.25
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    初めて読む作家さんで、文体が固いように感じられるせいか、恋愛小説として入り込むことができなかった。男性は天才ギタリスト、女性が通信社の記者という特殊な職業で、至るところにイラク情勢や音楽的な描写、著者の薀蓄が散りばめられているので高尚なものを読んでいるような気がするけど、基本的にはよくあるすれ違いもの。この手のものを目にするたび「ほうれんそう」は社会人の基本だよと思うのであります。最後の場面はドキドキしたけど、むしろその後のあれこれの方を読みたかったのにというもどかしさが残りました。

    1
    投稿日: 2017.04.23
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    天才ギタリストと海外で活躍するジャーナリストの女性との間の大人の恋愛物語です。運命的に出会うべき人に生きている間に出会えた人は幸せです。ただ場合によっては、この2人のようなすれ違いもあるのでしょう。お互いに惹かれあっていても、それすらも確信を持てず、確かめたくても、なかなか会うこともままならない。そのもどかしさが、苦しくて、切なくて、恋とはそういうもの。平野さんの文章は表現力豊かで格調高く、日頃使わない単語がたくさん出てくるので、辞書を引きながら読みました。研究室の学生さんたちにも朝礼で紹介しました。お勧めの本である事は間違いありません。

    3
    投稿日: 2017.04.23
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    過去は変わる。 そういう考え方があるのかと。 初めて平野さんの作品を読みました。 わかるんです、サラッと読み進めていけそうな雰囲気なんです。でも気付くと表面だけなぞっていっても頭に入ってないのです。 これは自分がダメなのか、著者の表現が難しいのか? 哀しい物語、でも最後は微笑みを浮かべれました。 もう一度読み直そう

    2
    投稿日: 2017.04.19
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    この作品は、クラシックギタリストの蒔野と海外の通信社に勤める洋子が互いに愛し合い、でも結ばれず……というお話ではあるけれど、ひとことで「ロマンス」と表せるような物語じゃない!!!! 登場してくる人たちがみんな、それなりの年数を重ねた大人で、今の「自分」を形作ってきた過去が背景に広がっている。その人それぞれの人生観があって、意見や考え方があって、その人自身が既に形成されている。 そういう人たちが、仕事の困難にもがき苦しみ、自分と対峙し、人生で最も深く誰かを愛した。不完全で、感情が揺れ動きやすくて、この物語の言葉を引用するなら「心の燃えやすい部分」が多い若い頃と違って、成熟した大人が悩み苦しみ、過去に縋り、現在を生き、答えを探し求めるところに、この話の深み・厚みがあると思った。 自分の18歳という年齢は、この作品を本当の意味で理解するのに若過ぎるなと、読みながらぼんやり感じていた笑 でも、自分より倍以上生きている蒔野さん、洋子さん、フィリップ、ソリッチ……この本に生きている全ての大人が私に色んな価値観や考え方を授けてくれた気がする。 私も、こんな魅力に溢れた大人になりたいと強く強く思う。年を重ねてから、また、読み返してみたい。

    2
    投稿日: 2017.04.19
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    帯文:”こんなふうに人を愛せたら。 そう思わずにはいられなかった。五感すべてを使って、噛みしめるように読んだ。この物語の中に、浸っていたい。こんな恋愛小説は、はじめて。 石田ゆり子さん” 目次:序、第一章 出会いの長い夜、第二章 静寂と喧噪、第三章 《ヴェニスに死す》症候群、第四章 再会、第五章 洋子の決断、第六章 消失点、第七章 愛という曲芸、第八章 真相、第九章 マチネの終わりに

    1
    投稿日: 2017.04.17
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    天才ギタリストの蒔野と、海外で活動する記者、洋子の恋愛が主軸なのに、恋愛ものを読んでいる感じはしなかった。上品で落ち着いた文章。イラクで自爆テロが起き、1分の差で死を免れた洋子は、生きているということがわからなくなる。そんな中、CDで聴く蒔野のギターは洋子を慰めてくれた。辛い時だからこそ心に染み入るギターの音色。途中の出来事には、えー!!こわっ!!とあまりの恐ろしさに一度本を閉じてしまった。でも、メール一通で壊れるような関係なんて結局大したことなかったんだ、とも思う。「未来は常に過去を変えてるんです」

    1
    投稿日: 2017.04.15
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    物語が、あまり聞きなれないクラシック音楽がよく出てくるので、読むまでに時間が少しかかった。 そして政治や経済の話もよく出てくるので軽く読める恋愛小説とは違って、なんだか大人として読解力が試されるような恋愛小説です。あなたこの小説読み切れる?と問われる感覚になる。 この小説は美しい そして聡明な女の人になりたい とまたも思った小説です

    0
    投稿日: 2017.04.10
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    うわ!最悪!あーー!なんて声に出しながら読んでしまった。 過去を変えられる。 過去は変わる。 その言葉がとても印象的。 あの再会で2人の五年の過去が変わる。

    1
    投稿日: 2017.04.08
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    本当にきれいな物語だった。第1章の終わりの文章、まだ始まったばかりというのに切ない終わりが見えるようで震えた。 現在のリアルな社会問題を絡め、十分な読み応えの最後、最高のラストで感動しかない。こんな愛もあるかと深く気付かされた。

    2
    投稿日: 2017.04.08
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    純愛をかくも格調高く描ける作者に拍手!映画とかドラマにしたら昼メロみたいになっちゃうんじゃないかと危惧してます。 平野さんはノーベル賞に一番近い人だと自分は思っております。

    0
    投稿日: 2017.04.02
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    クラシックギタリストと通信社の記者の恋愛小説.アマゾンで「蜜蜂と遠雷」を検索するとこの本もクラシックつながりで表示される.そういうきっかけで読み始めたのだが,私この作家の文章が苦手.うまいけど苦手というのは私にとっては三島由紀夫なんだけど,平野啓一郎もちょっとそういうところがある.平野啓一郎が書くとちょっとキザなところがあって,それが鼻につく. さて,この小説もうまいなと思う.出てくるギター曲もよく選ばれていて,普段からこういう音楽を聴きこんでるんだろうなと思わせるところがある.音楽の描写も短いながら的確.バリオスの「大聖堂」の三楽章でとまってしまうところなんかもほんとうにうまいと感心させられる.ここら辺は「蜜蜂と遠雷」とは段違い. でも,どうも出てくる男性も女性も好きになれないんだよな,どの人も.私が他人に対する感心がうすいだけかもしれないけど. 恋愛に関して言えば,携帯とかネットに頼りすぎなんではないかな.古臭い感想か.

    0
    投稿日: 2017.04.02
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    過去は現在・未来の自分の行動や経験でその解釈を変えられるという主題をおいた作品。 知性と意思を持つ強い人間同士が強烈に惹かれあいながらも結局は成就させることができなかった人たちの話。 人間関係において自分ではコントロールできない外部からの圧力に対してどのように対処すべきか、というヒントが沢山描かれていた。 プロローグに「直接的な共感は求めない」と書かれていたが、めちゃくちゃ共感する内容だった。 読む時期によってその印象を変える名作なので、折に触れて読み返したい。

    0
    投稿日: 2017.04.01
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    高評価が多いので読んだが…前半、おっいいなぁと読み進めていたが、急に昭和のメロドラマ的展開に愕然。計算なのだろうけど…(´-`).。oOエリートでスマートな2人は凡庸な人の罪も許せるのか。単なるエッセンスか。どうせなら2人で完結してほしかった。惨めな人がかわいそう。

    0
    投稿日: 2017.04.01
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    蒔野と洋子の出会いと愛の行方,交わりそうで平行線を辿る5年の変遷の後に訪れた慈愛と赦しの再会がギターの調べを背景に浮かび上がってくる.イラクを初め紛争地帯の問題は深刻であるが,音楽描写が素晴らしく読後感は良かった.

    0
    投稿日: 2017.03.29
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    マチネとは午後の演奏会のこと。 人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてる。 過去はそれくらい繊細で、感じやすい。 恋の効能は、人を謙虚にさせることだった。年齢とともに人が恋愛から遠ざかってしまうのは、愛したいという情熱の枯渇より、愛されるために自分に何が欠けているのかという、十代の頃ならば誰もが知っているあの澄んだ自意識の煩悶を鈍化させてしまうからである。 相手のことを、心から愛せないという以上に、相手と一緒にいる時の自分をあいせないというのは、互いにとっての大きな不幸だった。 悲しいのと切ないのと怒りとああそれでよかったんだよね…という、でもちょっと呆然とした気持ちで読み終えた。 すごく美しくて、ハッとさせられる文章がたくさんあった。 早苗がある罪を犯した時、なんてことを…と思ったけど心配が強かった。 あなた、そんなに強かでも器用でもないだろうに…と。 だからこそ彼女がした事よりも、時間が経って許されようとしたことに、ものすごく腹がたった。 これは5年間の物語だ。 クラシックギター奏者薪野とジャーナリストの洋子が出会い、また再会するまでのたった5年。 なんて色々な事があったんだろう。 過去は変わる。 でもそれでよかったんだよね、と思う。 もう会うことはないかもしれない二人がこんな風に再会できた。 だからこそ美しく思えるのかもしれない…と。

    0
    投稿日: 2017.03.22
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    頭の中で完全に稲垣吾郎x宮沢りえで上演されてました。 恋愛小説はもう受け付けない体質になってると思いきや、 ドキドキのまま読了。CDも買いました。クラッシックギター良いです!

    1
    投稿日: 2017.03.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で借りた本。 読み始めは、難しいことばかりで、全く頭に入ってこず、なかなか読み進めることができずにいたけど、中盤からはすれ違いにもどかしさを感じながら、とにかく結末が早く知りたくて読み進めるスピードがどんどん上がっていった。最終的に、やっぱりそこで終わっちゃうよね?って感じで、その後を想像することにどっぷりと浸かる時間が必要です。

    0
    投稿日: 2017.03.20
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    恋愛小説はあまり読まないですが、とても面白くて読んでいる間、幸せな時間でした。少し切ないですが、映画一本観たような読後感です。 ストーリーの骨子はとてもシンプルですが、そこに肉付けされた各登場人物(とくにメインの2人)の背景や考え方が細部にわたり、かつ魅力的に描かれており、小説を味わい深いものにしていたと思います。物語に入り込むあまり、話のターニングポイントとなるメールが送信された場面では思わず「おいっ!」と声が出たほどです。 「過去は変えられる」、正確にいうと「過去の事実は変わらないが、その事実の現在に対する意味合いはとても変化しやすい」という考えが話の根底にありますが、これはとても共感出来る考え方でした。

    3
    投稿日: 2017.03.14
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    2017年5冊目。 蒔野聡史と小峰洋子の5年半(2006年~12年)を美しい言葉で紡いだ物語。 阿諛する、醇化、無音など、語彙の乏しい私はこちらの作品で初めて知りました。 畢竟も出てきて、夏目漱石を思い出し、夏目漱石といえば「こころ」 三谷の暗躍するさまは「こころ」の先生のようでした。 バグダッド、パリ、ジュネーヴ、ニューヨーク、東京と、世界をまたにかけて活躍する蒔野と洋子。 洋子の目を通して語られるバグダッドの様子は、音もにおいもまとわりついてきそうなほどリアル。 所々登場する小物の固有名詞(リーン・ロゼのトーゴ、Green & Springのバスオイルなど)が気になり、インターネットで探しました。 好きな作品に出てきたものは使ってみたくなります(^^) だから、CDはとてもありがたかった。 文庫本を手元に置いておきたいので、ぜひ文庫化してください(毎日新聞出版の単行本はどちらから文庫化されるのだろう?) 互いに、相手と過ごしているときの自分を心地よく感じていた蒔野と洋子。 そういう相手の手は決して離してはいけない。

    7
    投稿日: 2017.03.14
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    休みに一気に読了。「日蝕」発表時に自分と同年代…むしろ年下の作家の鷗外を思わせる天才ぶりにただただ驚き尊敬にも似た念、それ以来気になる作家のひとりなのではあるが、なんだかひさしぶりにきちんと作品を読んだ気がする。そしてかなり読みやすくなっていた。そういう作品だったのかな。

    6
    投稿日: 2017.03.13
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    心が痛くなり、切なくなり、苦しくなりながら これほどの読後感の良さはここ最近では一番 決して、ハッピーエンドではないのだけど それぞれの人の気持ちの襞が丁寧に優しく 本当に読んでよかったなと思う小説だった

    0
    投稿日: 2017.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きていくものが誰もがもつ戸惑い、不安、高揚、挫折、混乱、幸福、懐疑、理解、嫉妬、欲望、疑問、そんなたくさんの気持ちが、押し寄せる。変えられないはずの過去を、どうやって自分の人生にとって不可欠な過去だったと解釈し、生きていけばよいのか、洋子と薪野の気持ちに自分の人生を投影しながら、読まずにはいられなかった。 確かに才能にあふれ、努力を積み重ねた二人なので、手の届かない世界ではあるけれど、自分の人生を迷いながらも、時々で決断して、生きていく姿は、とても共感させられた。 二人の気持ちを、豊かな語彙力から生まれる言葉で紡いでいるので、ときに自分なら・・立ち止まって一緒に考えさせられた。久々に深く、満足のいく、大人の恋愛小説だった。またきっと、読み返したくなる本だと思う。

    2
    投稿日: 2017.03.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    アメトーークの読書芸人で興味を引かれて図書館で予約し3ヶ月待ち。主要登場人物二人の名前が身近な人と同じで、それがよりによって苦手な上司と義母で、名前を見るたびにいちいち顔が浮かんでしまってなかなか読み進められず、読み方を脳内で変えて(薪野→ときの)読んでいたもののそれでも読んでいてなんとなく不愉快だった。自分とは決して手の届かないハイレベルな世界の人達の運命的な惹かれ合いからの恋愛のあれやこれやに僻みの気持ちもあったのかもしれない。それが、三谷早苗のたった一通の偽メールと、送信予定のメール削除により、あっさりと破局を迎えてあれよあれよとそれぞれ別のパートナーと結婚してしまう予想外の展開に、驚き呆れ怒りイライラしているうちにすっかり話に没入してしまった。 国際的な活躍をする頭脳明晰でクールなハーフの美女には終始感情移入することはできなかったし、結局断罪されることのなかった早苗にもイライラしっぱなしだったけど、最後の最後でまた巡り合うことになった余韻を残した二人の姿に祝福を送りたい気持ちにまでなった自分に驚いた。 反発も感じたけど、正直面白かった。

    0
    投稿日: 2017.03.10
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    大人のすれ違う恋。たまにはこういう恋愛小説もいいなと思う。誰かをこんなに真剣に愛し、愛されることができたなら幸せだろうな。

    0
    投稿日: 2017.03.09
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    運命だと思える人に出会い、例え3回会っただけでも今いる婚約者との別れを決意、という行動はなかなかできることではないなと思った。メールの一件からのすれちがいは、お互いが綺麗に相手を思い過ぎることが原因の一因でもあると思った。過去は未来によって変えられるという考え方は、とてもいいなと思った。

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    投稿日: 2017.03.08
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    又吉先生ご推薦、ということで図書館にリクエストしていた。 いやー!やられた。 久々に、恐ろしいくらい感情移入してしまった。 最初はなかなか読み進めなかったのだが、途中から急加速! 誰もがそうかもしれないが、あの消失点以降。 もっと詳しく書くと、あの、早苗がメールを送った瞬間から、である。 「ひでー!」(失礼!)と声に出てしまったくらいである。 そして、追い打ちをかけるように、蒔野が書いたメールをしれっと削除。 おのれ~~!と怒りが。 「君の名は」(アニメじゃない方、古~い方)ばりのすれ違いに悶絶しそうになった。 (自分どんだけ感情移入しているんだ!と苦笑) それからは、1分でも時間があれば先が知りたくて知りたくて本を開いた。 回りくどい言い回し(読解力がないから~汗)と、これ以上ないだろうと思える適切な描写とが入り交じり、何度も読み返すことが多かった。 過去は変えられないと思っていたが、今や未来が過去を変える、という考え方はとても新鮮だった。 数回しか会ってないのに、と言う人もいるが、相性が合う人って数回でわかることもある。 再会に安堵した。 クラシックギターがとても聴きたくなった。

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    投稿日: 2017.03.07
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    ドロドロとかはかないとかそんな言葉で言い表せない大人の純愛でした。視点がいくつも分かれているのも、リアリティーがあって面白かった。

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    投稿日: 2017.03.04
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    読書日数 31日 かなり、読書日数がかかってしまったのは、読んでいてかなり切なくなるというか、主人公の二人の苦々しい出来事やそれにまつわる心情が、読んでいて物悲しくなることが多くて、読み進められなかったからである。 でも、これは「嫌な」イメージではない。だからこそ、最後に5年後に再開したシーンでは、数行しかないのに、かなりグッときた。 数回しか出会っていないのに「世界一愛した」とか、本当に運命の出会いだったはずなのに、それを、様々な出来事が邪魔をして、上手くいかなってのが、本当に読んでて歯痒く感じた。でも、それがこの二人の本来のものだったのかもしれないとも思った。

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    投稿日: 2017.03.04
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    ・「いや、ヘンじゃないです、全然。音楽ってそういうものですよ。最初に提示された主題の行方を最後まで見届けた時、振り返ってそこにどんな風景が広がっているのか?ベートーヴェンの日記に『夕べにすべてを見とどけること。』っていう謎めいた一文があるんです。ドイツ語の原文は、何だったかな。洋子さんに訊けば、どういう意味か教えてもらえるんだろうけど、・・・・・あれは、そういうことなんじゃないかなと思うんです。展開を通じて、そうか、あの主題にはこんなポテンシャルがあったのかと気がつく。そうすると、もうそのテーマは、最初と同じようには聞こえない。花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない。音楽は、未来に向かって一直線に前進するだけじゃなくて、絶えずこんなふうに、過去に向かっても広がっていく。そうすることが理解できなければ、フーガなんて形式の面白さは、さっぱりわからないですから。」 ・「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 ・自分はあの時、もう一つだけ質問をしていたら、自爆テロに巻き込まれて死んでいた。たった一つ。―どうして自分はまだ、生きているのだろう? ・洋子は自分が、出口が幾つもある迷宮の中を彷徨っているような感じがした。そして、誤った道は必ず行き止まり、正しい道へと引き返さざるを得ない迷宮よりも、むしろ、どの道を選ぼうとも行き止まりはなく、それはそれとして異なる出口が準備されている迷宮の方が、遥かに残酷なのだと思った。 ・酷い有様だった。しかしとにかく、目の前の楽器を弾けないというあの耐え難い苦しみは、終わったのだった。それを実感し、安堵すると、彼は、自分がつい今し方まで捕らわれていた恐ろしい場所を振り返った。そして、もう二度と戻りたくないと心底思った。 ・「誰かを見殺しにしたとか、身代わりにさせたとか、戦闘で実際に人を殺したとか、そういう具体的な経験がなくても、生き残ったっていう事実自体、やっぱり人を苦しませるものなのね。他の人ではなく、自分が生き残ったことには、何か意味があるはずだって考えて、それが見つからないっていうことは、・・・・・あなたの経験とは比較にならないけれど、私自身も、それはわかる。」 ・あんなに正直で善良な人が、こんなにも早くその生を取り上げられてしまう一方で、自分は何事もなく、平穏な生を許されている。自分の犯したような酷い罪を、武知はきっと、一度も犯したことがなかっただろう。にも拘わらず、自分はその報いどころか、なぜか奇跡のように願いが叶って、蒔野の愛だけでなく、今やその子供までをも授かっている。 早苗は、そのおかしさの中に生きていた。 ・「・・・・・わからない。揺れてるっていうのが、本当のところかしら。矛盾したことを言ってる気がする、時と場合によって。・・・・・誰も行動しなければ、この世界が動かないのは事実だけど、お父さんが言うみたいに、人間が自分で考えて行動しなくても良いように、この世界はどんどん自動化されていってるから。車の運転が完全に自動化されれば、乗ってる人間のすることは、みんな”余計なこと”になるでしょうね。或いは、織り込み済みのエラーか。・・・・・インターネットみたいな便利なものが登場して、そのお陰で遠くの人とも顔を見ながら会話が出来て、心を通い合わせることが出来るようになった。その一方で、悪用することだって出来る。でも、すべてはコミュニケーションそのものが自己目的化されたシステムの中で起きる、予想可能な些細なトラブルに過ぎなくて、そこで人の心が傷つこうと、誰かと誰かとの関係が絶たれてしまおうと、システムそのものの存続にまでは影響を及ぼさない。幸福や不幸を、誰のお陰で誰のせいだって考えようとしても、途方に暮れるところがあるわね。自分自身も含めて。・・・・・」 ・洋子は、閉じ合わされた瞼の隙間に涙が満ちてゆくのを感じ、眉間を震わせながらそれを堪えた。そして、『―なぜなのかしら?』と無意識にまた問うた。なぜ自分は、彼と別々の人生を歩むことになってしまったのだろうか?・・・・・

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    投稿日: 2017.03.03
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    何故、読みたいと思ったのだろう?きっかけがどうしても思い出せないけど、3月の最初の1冊は久しぶりの純文学であり、極上の大人の恋愛小説。平野敬一郎自体は2作目ぐらい。文体が哲学的過ぎて、やや避けていた傾向が…今回も文体的には小難しい表現が多いが、恋愛小説なのでそんなに読みにくい訳でもなかった。38歳のギタリスト・蒔野と40歳のジャーナリスト・洋子の恋愛を第3者の目線から語っている。実際には3度しか会ったことがないのに、強く惹かれあう二人。様々な人たちの思惑に振り回されるも、思い続ける5年半を描く。きっと、若い人が理解出来ないくらいの静かな恋愛。同年代の自分にはそれがすごく共感出来て…男性の描く恋愛小説は苦手、と思ったけど、最後は何だか納得。でも、一番衝撃的だったのは、イラク事情をインタビューしたのが、ISに殺害されたとされる後藤氏だったこと。作者のあとがきにもあるが、この作品が彼に届かなかったことが、一番切ない。

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    投稿日: 2017.03.03
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    季節やその場所が鮮明に書かれていて、恋愛小説に彩りを飾っていたと思います。 とても綺麗な作品だと思いました。 音楽家という職業も緻密に書かれていたと思います。もっと読み続けていたかった。

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    投稿日: 2017.03.02
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    二人の男女の、すれ違う恋物語。 一度会っただけで、狂おしいほど相手を愛せるのだろうか? 愛する人のためならば、過ちを犯し、それを抱えて生きていくことができるのだろうか? 「過去は変えられる」主人公の、この考え方はすてきだなと思った。

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    投稿日: 2017.02.27
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    自分は冷めてるから、蒔野と洋子が初めて会って、惹かれ合うのはまだしも、そこからまあ、何度スカイプで語り合ったかも分からないけど、2回目に会っていきなり愛の告白もすっ飛ばして結婚?みたいな話になった時には、あー、ハイハイと、没入できずに少し離れたところから観察みたいに読みました。 そんな圧倒的な愛って、想像つかないんで。しかもお互い、純粋に人間性だけってわけじゃなくて肩書きとかバックボーンに惹かれた感じがまた。有名監督の娘だから〜天才と謳われたギタリストだから〜3割増しに惹かれたみたいな。 まあ、そこが闇雲に惹かれ合うワカモノと違いオトナの恋愛ってとこなんでしょうけど。 でも、そこはキャリアのある小説家。綺麗にまとまっているし、物語の構成の見本みたいに、読ませる仕掛けがそこかしこに。 ともすれば陳腐なトレンディドラマの恋愛物語で終わりそうなところ、哲学的な問いだとか、世界情勢やらのこれは平野氏の意見なのかな、知的な意見なんかも盛り込まれ、割と楽しく読めます。ちょっとリベラルで善人過ぎる洋子のキャラには微塵も同調できなかったけど、まあ、そうありたいとは思いますけどね。 彼の美しい文章はデビュー時変わらず健在だが、耽美過ぎるデビュー作に比べ、円熟して、上手く読者に歩み寄る術を獲得したのだなぁ。彼の知的レヴェルについていけない私のような一般読者を獲得することにも成功しているなぁ。と、ちょい意地悪な上から目線で言うとそんな感想。 感動はしませんでしたが、興味深くは読めました。心揺さぶられたとか、そんな大げさな!平野氏の仕掛けにハマっただけだと思います。

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    投稿日: 2017.02.26
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    大人の恋愛小説。自分の気持ちを正直に見つめること、心の声に従って行動すること、大人になるとなかなかできないけど、やっぱりそれが一番大事なことなんだと思った。同じアラフォー世代だからこそリアルに共感できる部分もあり。素敵な本でした。

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    投稿日: 2017.02.24
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    生まれて始めて、といっていいかもしれません。ほんとうにまっとうな「恋愛小説」を読むという体験をしました。 一気に読み終わり、読後は、ボーッと放心してしまいました。 やっぱり恋は秘めるがデフォルトですね。恋は秘めれば秘めるほど得体の知れない魅力になってその人の雰囲気となって立ちのぼっていくんじゃないでしょうか。それが色気の正体、な気がします。

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    投稿日: 2017.02.23
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    たしか、この著者の作品は日蝕を読みきれなく終わっていたと思う。 とつとつと語るような短い文章に(いかにも翻訳しやすそうな?)それでいて装飾のない表現にさみしい印象をもち、それでいてどんな世界に引きずりこまれるのかちょっと不安になるのです。 いわゆる肌にあわないかんじ。 マチネもプロのクラシックギタリストと戦争ジャーナリストが主人公なんて、読了できるか自信がなかった。 ところどころ、難解な世界でおいていかれたけど、ただこの二人の行く末だけが知りたくて。 いろいろ逡巡するのも大人だから。流されているようで、結局は自分で選びとっている。 最後までカッコいい映画を見ているようなお話でした。 読み終わって最初の序に戻ったときに、一体誰がモデルだったのか、二人のその後を書いてくれないことがこの本の完成形だとはちょっと詮索欲が募ります。 最後に故後藤健二氏の名前が出てきて、また思いめぐらしました。

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    投稿日: 2017.02.17
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    これまでに出会ったことのない恋愛小説。最初の章の、最後の文章に、この小説のすべてが詰まっているような気がした。 【いちぶん】 まったく現実的ではなかったはずだが、そのまま朝まで一緒に過ごすという選択もあったのではないかと、あとになって、二人ともがそれぞれに考えた。というのも、彼らの関係の中でも、この出会いの長い夜は、特別なものとして、この後、何度となく回想されることとなったからだった。最後に名残惜しく交わした眼差しが、殊に「繊細で感じやすい」記憶として残った。それは、絶間なく過去の下流への向かう時の早瀬のただ中で、静かに孤独な光を放っていた。彼方には、海のように広がる忘却。その手前で、二人は未来に傷つく度に、繰り返し、この夜の闇に抱かれながら、見つめ合うことになる。

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    投稿日: 2017.02.15
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    読むのに時間がかかる作品でした 意味のある文章がぎっしりと詰まっていて、ディアボスについて調べたり、先だってアメリカで起きたエコノミッククライシスのことを考えたり、立ち止まりながら読み終わりました 久しぶりの純文学を読破するには、途中3冊もコミックスを挟まなければいけませんでした! 後半は物語の動きと共にペースが上がります 特段大きなことがある訳でもない物語を物語たらしめるこの作品はすごいと思いました

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    投稿日: 2017.02.12
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    2人のすれ違い方や、その後、お互い結婚後も惹かれ合うとか、いやいや、あり得ないでしょってツッコミたくはなったが、物語としては面白かった。高校の時に読んだから内容はほとんど覚えていないが、なぜか冷静と情熱のあいだみたいだと思った。国をまたいだ恋愛だからか? あと、主人公もヒロインも市井の人ではないのだが、そこら辺も90年代あたりの恋愛小説の雰囲気を感じさせる要因かもしれない。世界的なギタリストとイラクにも取材に行くようなジャーナリストの恋愛だなんて、普通の読者は想像できません。 なんだろう、いろんな意味で年配向けの恋愛小説だと思う。

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    投稿日: 2017.02.12
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    帯のフレーズがパッと目に入って買ってしまったが、熱い情熱というよりは大人の強い気持ちが印象に残った。 運命の人が存在するのなら、そういう人なんだと思う。

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    投稿日: 2017.02.09