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マチネの終わりに(文庫版)
マチネの終わりに(文庫版)
平野啓一郎/コルク
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総合評価

623件)
4.0
201
182
130
32
10
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    年内に読み終えてよかった。 とてもステキなお話。 今年は、空白を満たしなさいと、マチネの終わりにと、 とても良い本に出会えてよかった。 ただ、漢字難しくて読めないところがちょこちょこ。 もっと勉強せねば。。

    0
    投稿日: 2018.12.15
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    2018年59冊目。 読書好きの同僚がかなり熱を込めて絶賛していたので、これは読まねばと今更ながら手に取った。結論から言えば、本当に素晴らしかった。イラク、PTSD、美...ゆっくり向かい合いたいテーマが多かったのに、ストーリー展開のスリルから先へ進む手が緩められず、立ち止まりながら読むことは諦めざるを得なかった。すれ違い劇の魅力が詰まっている。 恋愛ものはあまり読まないジャンルだけれど、言葉の奥にある感情やニュアンスが二人だけに通じ合う喜びみたいなものにはすごく胸を打たれた。映画化宣伝の帯に福山雅治と石田ゆり子の写真があるせいで、小峰洋子の脳内再生は石田ゆり子に、でもなぜか、蒔野聡史は福山雅治ではなく、著者の平野啓一郎さんだった。なんでだ。 ゆっくり読み込みたいシーンはニ読目に譲ることにしたので、再読が楽しみ。映画も観に行きます。

    0
    投稿日: 2018.12.15
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    読み終えた後涙が止まらなかった。心が泣くとはこういう状態を言うのか。。。マチネの終わりの2人の出会いがどんなだったろう。想像がもくもく膨らんで弾けそう

    0
    投稿日: 2018.12.12
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    「未来は常に過去を変えている」このフレーズに出会えてよかった。きっとこの先人生を過ごす中で、何度も思い出すだろうし、忘れないでいたい。心に留めて生きていきたい。 ただ、大人の恋愛は自分にはまだ受け入れられないかな…美しいようでちょっと生臭さもありました。 20年後、読み返したい。そしたらまた違った感想になる気がする。 一度大きな拍手や壁を超えた後にも、苦悩もあれば迎える愛もあるということでしょうか。

    3
    投稿日: 2018.12.11
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    縲御ココ縺ッ縲∝、峨∴繧峨l繧九?縺ッ譛ェ譚・縺?縺代□縺ィ諤昴>霎シ繧薙〒繧九?ゅ□縺代←縲∝ョ滄圀縺ッ縲∵悴譚・縺ッ豢・蠢オ縺?℃蜴サ繧貞、峨∴縺ヲ繧九s縺ァ縺吶?ょ、峨∴繧峨l繧九→繧ゅ>縺医k縺励?∝、峨o縺」縺ヲ縺励∪縺?→繧りィ?縺医k縲る℃蜴サ縺ッ縺昴?縺上i縺?ケ顔エー縺ァ縲∵─縺倥d縺吶>繧ゅ?縺倥c縺ェ縺?〒縺吶°?溘?阪%繧後′縺薙?蟆剰ェャ縺ョ繝??繝槭? 諱区?縺ッ謌仙ーア縺吶k縺セ縺ァ縺梧怙繧りゥゥ逧?〒鄒弱@縺?s縺?縺ェ縺ゅ→諤昴▲縺溘?ゆク?譌ヲ謌仙ーア縺励◆縺九i縺ョ縺吶l驕輔>縺」縺キ繧翫?髻捺オ√ラ繝ゥ繝槭°縺ィ諤昴≧繧医≧縺?縺」縺溘¢縺ゥ縲√◎繧後〒繧りオキ縺阪k莠句ョ溘?縺ゥ縺?@繧医≧繧ゅ↑縺丈ソ励▲縺ス縺??縺ォ莠御ココ縺ョ豌玲戟縺。縺ョ謠丞?縺御ク∝ッァ縺ァ隱ュ縺ソ蠢懊∴縺後≠縺」縺溘?ゅΛ繧ケ繝医b螂ス縺阪↑諢溘§縲

    0
    投稿日: 2018.12.11
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    「あの人に値する存在でありたいと願わないとするなら、恋とは一体、何だろうか?」(74 ページ) 真剣で美しい彼女と、 繊細で美しい彼の物語り。 惹かれ合うからといって、 すべてが、なだらかにまとまるわけではない。 --- 悲恋は嫌いだ。 誰も救われない。

    0
    投稿日: 2018.12.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは、振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない。 人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか? 美っていうのは、そういう厄介な仕事をずっと担わされてきて、もうくたびれ果ててるんじゃないかなと思うことがある。 孤独と言うのは、つまりは、この世界の影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、全く力を持ち得ないと言うこと。持ち得なかったと知ること。 思考が保存されている陳述的記憶と言う領域に対し、身体の運動が保存されている非陳述的記憶と呼ばれる領域があること 小説を書き上げるために、本当にたくさんの文献を当たって、専門家の意見を聞いているのだなと感じた。中東問題、ユーゴスラビア紛争、クラシック音楽、リーマンショック…etc、ひとつひとつが深い。 2019年に映画化されるとのことで楽しみにしたい。 作品のテーマは、過去は現在によって意味が変わるということなんだろうけど、映画ではそのテーマは伝えづらいかもしれないなと思った。

    0
    投稿日: 2018.12.04
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    美しくて悲しい恋愛小説だった。主人公の蒔野のことは平野さんをイメージして読んでいた。洋子さんのイメージする人は思い浮かばなかったけど…。 平野さんの本は初めて読んだ。三島由紀夫作品を読んだ時と似た印象を受けた。頭のいい人が書く文章、というか崇高な雰囲気を持った文章で冷たく美しい泉みたい。おもしろかった。

    0
    投稿日: 2018.12.04
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    始まりから中盤までゆっくりゆっくりと薪野と洋子の関係が焦ったく進んでいくが、三谷の介入から滝が頂から流れ落ちる勢いで濁流の様に話が展開していく。 割り切れない思いや、諦めきれない思い、理不尽な葛藤など抱えて生きていかなければいけないのか。中盤から後半にかけてのモヤモヤ感から、最終章での昇華が良かった。 洋子の41という年齢。子供を産むか産まないかという逡巡。誰が相手であれ、ケンという子供を授かったという事実さえあれば最愛の相手と(3度しか会っていないが)生涯の間でいつか分かり合う事が出来れば愛という目的は二次的にでも果たせているのだろうか。たとえお互いに捻れた家族関係になったとしても。 ★気に入ったフレーズ★ 過去と未来の捉え方の表現に捕えられた。 「花の姿を知らないまま眺めた蕾は、知ってからは振り返った記憶の中で、もう同じ蕾じゃない」 「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど実際は未来は常に過去を変えている。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去はそれくらい繊細で感じやすいものじゃない?」 略奪したいほど魅力的な相手にはこんなアプローチをするのか…。 愛してると伝える前に、彼が言わなければと考えていたのはその先のもっと結婚の可能性についてより踏み込んだ具体的な話だった。一体どの程度の収入を得ていて、どこで生活するのか。健康状態はどうなのか。子供欲しいと考えているのか。彼女の様に知的な人間には…。

    0
    投稿日: 2018.12.01
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    久し振りに恋愛小説を読んだ。江國香織さんの書くような世界がありそうな気がしていた。同じく国をまたぎ、映画化された「冷静と情熱のあいだ」のような。 最後はどうなるのかと思って一気に読んでしまった。救いが欲しくて。 こういうのが好きなのだろうか、一般的に大人は? 許すしか術がない。どうしようもないのだ、問い詰めても責めても泣いても何にもならないのだという感じ。 こういう虚無感はいつかどうにかなるわけではなくて、ちいさくはなってもずっとそこにいる。そういうものを抱えていくのが人間としての深みで、そう思えばまだ救われるから?そう思わなければどうしようもないから? プルーストのマドレーヌのように思い出を呼び起こす物事。匂いや音楽。何回も浸して取り出していると、それはもはや味わいがなくなってしまうように、思い出の過去より現在のものになってしまう。そういう気持ちはとても分かる。

    1
    投稿日: 2018.11.25
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    ギタリストの男性とジャーナリストの女性が出会ってから恋に落ち、あることがきっかけですれ違い別れを迎えるという一見ありふれたストーリーですが、物語の本質はここではない気がします。 正直難解で、芸術の話や、戦争の話の部分はなかなか読み進めることができず時間はかかりましたがとても贅沢な読書ができたような気がします。 二人が過ごした時間はほんの少しなのですが、無理なく恋情が読者に伝わってくるのは描写がとても丁寧だから。心に深く感じる言葉がいくつもありました。 この物語の二人の恋は芸術として考えれば昇華されたんじゃないかな。 個人的には、婚約者がありながら偶然出会った人と激しい恋に落ちた経験(一緒にするなんておこがましいけれど)があるので、なんか救われた気がしました。自分が昔から思っていることを理解してくれる人、自分が思っているような答えを返してくれる人って思っちゃったら、恋に落ちるのなんてあっという間でしょ。過ごした時間なんて関係ないんですね。 未来は常に過去を変えている。結婚して子どもも生まれた私ですが、今でもあのとき彼を選んでいたらどうなってたんだろうって考えてしまう。この先どんな生き方をすればこの思いを変えられるんだろう。

    6
    投稿日: 2018.11.21
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    新聞連載で冒頭を読み始めたものの途中になっていた。結構話題になっていると知り、やっぱりそうかと気になっていた。 内容がこんな作品だと思っていなかったので、ちょっと意外だったけれど、良かった。 恋愛もので、結構ドロッとしている展開なのに、この静けさと抑圧された物語。 この高尚な世界観は、なるほどと納得する。

    2
    投稿日: 2018.11.13
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    自分の中で今年一番のヒットだった気がする。 ボタンのかけ違いで世の中、人生は変わる。 深い愛に惹かれるものの、怖さも感じる物語でした。 だからと言って重くなく、読み進めることができた。 自分が今まさに分岐点に近いから、 より深く読みいってしまったんだと思う。 好きな作品。

    0
    投稿日: 2018.11.12
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    人生は選択の連続ってよくいうけれど、それはボタンを一つ一つ留めていくようなもので、もちろんその数はとんでもなく多い。 その中では当たり前に掛け違うこともある。更には他人などの外からの影響によって勝手にボタンを留められてしまうこともある。 大切なのはその掛け違いとどう向き合い折り合いをつけていくか。 掛け違いと折り合いがつかないままボタンを留め続けるも掛け違いに耐えきれなくなって全てのボタンを外してしまうこと、それが作中での《ヴェニスに死す》症候群なのかな。

    0
    投稿日: 2018.11.10
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    今この瞬間が過去を変えてくれる。 こんな恋愛がしたいと思っていた。 自分に溺れるのではなくて、 相手を尊敬し慮るような。 2人を溶かすようで 溶かし切らなかったメロディの続きを 聞きたいような、 ここで終わって欲しいような、 この曖昧な心地よさに溺れた。

    2
    投稿日: 2018.11.07
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    ギタリストとジャーナリストの恋愛小説 大人だからこそ、慎重で、冷静で、愛に溢れているからこそ、どうしても交わらなかった2人の人生が切ない。

    0
    投稿日: 2018.10.24
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    「究極の恋愛小説」などと評価されていたが、なるほどの一冊。これほど読後の余韻を楽しめる小説は久しぶり。恋愛小説ということになっているが、むしろ人生の選択や、何よりも大切にするものは何なのか、自分の存在価値など、生き方そのものをテーマにした小説だと感じた。とても良い小説。「未来によって過去は書き変わる」という考え方も良い。

    5
    投稿日: 2018.10.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平野啓一郎という作家には随分前から注目をしていたのだけれど、作品を読んだのは初めて。そして、ちょっとした衝撃を受けました。来年映画が公開されるという「マチネの終わりに」の原作、大人の恋愛小説といってしまえばそれまでなのだけど、その文章というか表現力は今まで読んできた小説というものとは一線を画すような美しさというかプロフェッショナリズムを感じた。主人公の一人である小峰洋子は美人で知性と教養のあるジャーナリスト。映画監督を父に持つことの影響か芸術への理解も深い。故に天才ギタリスト蒔野聡史の音楽を理解し、それを表現する力を持っている。そうした二人が惹かれあうのは必然だったのかもしれないが、運命の悪戯というのか、すれ違いとある種の嫉妬心が歯車を狂わせてしまう。結ばれなかった二人にはそれぞれの幸せの形があり、そうした経験を経たからこそ得たものもあっただろう。洋子の短い結婚生活にピリオドを打つ際のリチャードの言葉はある意味本当。いつも冷静に正義とジャーナリズムを家庭に持ち込まれると、時にそれは冷たさを感じさせる。そうした感覚は蒔野が新しい芸術にたどり着いた時には、それを正しく理解し、感動を表現に変えてくれるのだろうけど、そこにたどり着く泥沼の過程では違うものが求められていたのかもしれない。ただ、切ないですね。ラストをどう理解したら良いのか。理性をもって理解することはできても気持ちがついていかないようなそんな感情を持ちました。

    0
    投稿日: 2018.10.24
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    エロさのない恋愛小説。確かに好きになるのに、多くの回数は要らないものな。恋愛以外にも多くの記述がありました。音楽についても、またよくわからないけれど、多くを知られる奥深い小説はありがたいですね。悪役でさえ愛せる奥深さ。終始、福山雅治と石田ゆり子の姿かたちが、頭をよぎりました。

    0
    投稿日: 2018.10.06
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    さっっっいこうな恋物語です。読者のツボ突きまくりです、やばい。純文学で難しいという意見が見受けられましたが、僕はそんなに気にならずハラハラし続けて気づいたら読み終わってしまいました。恋愛小説を読みたいひと必読です。

    0
    投稿日: 2018.10.03
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    2019年秋 主演福山雅治 石田ゆり子 で映画化という事で 興味が湧き原作本を手に取った。 私と主人公、同世代で親近感持てたし。 だが、途中から活字を追うのが疲れてきて多少飛ばし読み^^; でも 要所要所はとらえて‥何とか読破しました! すれ違いばかりのラブストーリーに悶々としたけれど、ラストはこの先前途多難であろうが、まずはハッピーエンド。その後が気になるなぁ。

    0
    投稿日: 2018.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大人の恋愛小説ということで、、。 確かに若い時とは異なる上手くいかない恋愛事情があって、それは分かる気がする。でもすれ違いとかって80年代90年代のメールも携帯もなかった時代の話かなと思っちゃいます。昔のドラマを見てるのかと錯覚しました。 ということで☆3。しいて言えば、蒔野が奏でる楽曲の数々は一度聞いてからのほうがもっと楽しめるのかもしれない。映画では効果的に使われてるんだろうな。

    2
    投稿日: 2018.09.25
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    続きが気になるけど読み終えたくなくて 大切に進めた一冊。 映像を観ているような描写の美しい物語。 自分がこの人の立場なら、を あらゆる人の立場で考える。 未来なんていつだって不確実で ほんの一瞬のこと、 たったそれだけのことで、 変わっていくことが往々にあり得るのだろうな。 過去もしかり。

    0
    投稿日: 2018.09.23
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    大人の恋愛を描いているとあって期待したのだけれど… 天才ギタリストである蒔野と、女性ジャーナリストの洋子が惹かれる過程もチープ。 そして思いがすれ違うのも、もっと踏み込めばよかっただけで、納得感がない。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです」 洋子と初めて出会ったときの蒔野の言葉。物語に通底するテーマだけど、深みがない。 メモ: 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 「孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること」

    0
    投稿日: 2018.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    天才ギタリストと、ジャーナリストが出会い、本来であれば普通に恋して結婚して幸せになるはずだったのに周りの環境、それぞれのすれ違い、邪魔されて壊されて誤解したまま5年の歳月が過ぎてしまう。 正直もう最後まで会わずに終わってしまうのだろうか。早苗の一人勝ちなのかと読んでて不安になりましたが最後に少し救いがありました。 ひとの恋路を邪魔するものはと常に過るというか、タイミングがなんて悪いふたりなのだろうかとか、途中はやくだれか教えてやってくれと何度も思ってしまうずるずる感。 どれだけふたりがお互いを思っているのかはとても伝わりましたが早く池で全部5年分吐露してほしいですね!

    0
    投稿日: 2018.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    前半は穏やかに、後半にかけて物語が急展開するので一気に読んでしまった。 過去に、私も自分になりすまされてメールを送られたことがあったので、内容がすごく実体験とリンクして辛い記憶が蘇った。 人は他の人の幸せを踏みにじってまで手に入れた幸せに対しては、募る罪悪感から耐えられないように出来てるんじゃないかと思った。 洋子の様に、いつも穏やかで、賢く冷静に他人を思いやれる人は、誰かに嫉妬され、妬まれ傷付けられるのかもしれないが、自分の利益のためだけに、人を陥れたりそういう生き方はしたくない。そう改めて思える作品。

    1
    投稿日: 2018.09.01
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    久しぶりに恋愛小説を読みました。 そして初めてかもしれない恋愛小説での★5つ。 何がそんなによかったんだろう??と自分でも不思議です。 自分と同年代の主人公の二人。 作者の平野さんも同じ年。・・・だからなのか? 20代の頃に読んでも良さがわからなかったかも。 BGMにクラシックが流れ、ヨーロッパの景色が目に浮かぶような… とても静かで、切なくて、でも心の奥で共感できる、 そんな大人の恋愛物語でした。 平野さんの作品を初めて読みましたが、 とても美しくて私は好きな文章でした。 政治的な問題やPTSD、クラシック音楽の難しい話などは、 すんなり頭に入ってこない部分も多かったけど。 二人の粋な会話のひとつひとつや、すれ違いさえ、 よくある恋愛小説のドロドロとは違う、 品の良さがあって、心地よい。 何となく人生の折り返し地点に差し掛かる40代だからこそ、 と思える深い静かな想いと、諦め・・・ そういった感情描写が素晴らしく、素敵な文学作品を読んだ気分です。 心に響く言葉がたくさんあって、 めずらしく付箋をつけました。 ”幸福とは、日々経験されるこの世界の表面に、  それについて語るべき相手の顔が、  くっきりと示されること” ⇒幸せの定義に共感。 ”未来は常に過去を変える” ⇒人はいろんな失敗や様々な決断、出来事を経験しながら生きていて、  その過去の事実は変わらないけど、  未来(現在)の生き方次第では、  その過去の出来事の価値や捉え方はどんどん変わっていく。  過去を変える、の意味の深さにいろいろ考えさせられました。  

    6
    投稿日: 2018.09.01
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    読み始めはとにかく漢字が難しいしストーリーはクソおもんないし全くはまらなくて途中まで何度も読むのを辞めようと思ったけれど、あるシーンをきっかけにそこから一気に読み終えました。 その間いろんな感情に振り回されたけれど最後まで読んで本当に良かった。 読み終えてしみじみ様々なことを考えた。

    6
    投稿日: 2018.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平野啓一郎さんの小説は、『決壊』を読んだことがある。 この小説は、福山雅治さんと石田ゆり子さんで映画化するとのことで、読んでみたくなった。 ギターか。福山さんが選ばれた理由がわかる。 映画では弾くんだろうなぁ。 ラストの方はおいおいと泣いた。 音楽を知ってたら、もっと堪能できるんだろう。 どんな曲なんだろうとYouTubeで検索した。 相手のことを思いやり考えすぎるとこんなことになってしまうのか。 タイミングの悪さと、悪意によって。 おかしいな?と思ったら、確認しないといけないね。 恋愛だけじゃなくて、人とのつきあいは。 間違っていたとしても、不自然さが残る、後悔しそうなら確認って必要。 でも、当事者になればできないこともあるんだよね。 小説なので、確認できてたらそこで終わっちゃうからダメなんだけども笑 まー、三谷、ホントにクソ女だわ。アホだわ。 同情の余地なしだわ。 クソ女は自分の都合の良いように解釈する。 こんなことよくするなぁって思う。 人を騙して得る人生なんて不幸すぎる。 これを映画化か。 映画だと時間が足りないんじゃないかな。 ダイジェストみたいになって感動が薄れる可能性あるな。 細かい点を省くと薄い内容になりそう。 ドラマで作った方がよさそうだけど…観てみないことにはわからんね。

    0
    投稿日: 2018.08.31
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    「過去は変えられる」この言葉がとても印象的だった。恋愛小説に触れたのが、実に中学生の頃のケータイ小説ぶりとかで(笑) えっ、ケータイ小説じゃん と思ってしまった(笑) 読む前はゴリゴリ純文学だし文字多いしなんかムズソーと思ってたんですけど、読んでみるとほんとに読みやすく書かれてて、さらっと読めちゃった… 過去を未来が変えてくれるってほんとにいいメッセージ

    0
    投稿日: 2018.08.31
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    動的平衡での対談が好きで手に取った。珍しく恋愛ものをよんだ。 ストーリーがベタでご都合主義な所はあるけど、この本で楽しむべきはそこではなく、風が吹けば桶屋が儲かるのように、現在の感情が未来に影響を与えるのはもちろん、過去の捉え方にも影響を与えている描写の細やかさかなーと思った。 自尊心を保ちたいから強い女性を前にすると強気の態度をとろうとすると 記憶なんて今の自分の考え方次第 前提の知識が豊富 わからないでなにかを批判したくないなとは思う。とはいえ感覚的な違和感は大事だけど 情報を持たない個人の責任だってのは想像力にかける 相手が好きかというか、相手といるときのじぶんが好きかってのはあるよね 「自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分にとっては何かが出来るはずだと、人間は信じる必要がある。そうだね?しかし洋子、だからこそ、過去に対しては悔恨となる。何か出来たはずではなかったか、と。運命論の方が、慰めになることもある」

    0
    投稿日: 2018.08.31
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    1年以上前にいただいた本。ずっと積読だったけど本屋さんで映画化の帯が巻かれているのを見て、さっさと読めよのサインだと思い夏の終わりの恋愛小説と相成りました。と、いっても恋愛小説体験もそんなになく、新鮮な気持ちで「君の名は」(新旧問わず!)ばりの男女のすれ違いにハラハラドキドキシミジミウルウルしました。たった3回の時間共有でここまで深い愛にたどり着けるというのも才能なのだと感心しながら、でも恋愛がテーマの本というより、一貫して「未来によって過去は変えられる」という主題を奏でている音楽のような小説だと感じました。かなり構成も緻密に組み立てられていて主人公二人の物語というより、それぞれのまわりの人間関係も巧みに仕組まれていて主旋律の和音のように響いていると思いました。最終章直前のヒロインと父の関係も効いているよなあ。音楽の音符のような純粋性と曲全体で繰り返される主題の構成力と主人公のギタリストのアルペジオ並みの技巧でとても知的な読書体験でした。もしかして…動物化する社会において知的であるって本当にプレシャスな恋愛の条件なのかも。

    1
    投稿日: 2018.08.28
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    「過去は未来によって変わることもある」というのが非常に印象的だった。SFではない。誰しもが経験したことのある感覚。最初は言葉として認識していたことも、読むにつれてその感覚を実感していることに気づくのが面白かった。

    0
    投稿日: 2018.08.27
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    序盤は退屈だったのですが、中盤から俄然、面白くなりました。 音楽が好きな方にはたまらないのではないでしょうか。 私は音楽に造詣が深くないので、専門用語が色々とわからなくて、堪能は出来ていなかったのではないかと思います。 いくつか、疑問点はあったのですが、一番、疑問だったのは、396p、「颯然」に「ひょうぜん」とルビが振ってあったことです。「さつぜん」をわざわざ「ひょうぜん」と読ませて、何の意図があったのか、どういう意味に取ればいいのか、わかりませんでした。 全体としては概ね、面白かったです。

    0
    投稿日: 2018.08.27
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    ストーリーの流れはベタなんだけど、盛り込まれてる内容が濃くて、所々難しかった。 あ~……頭が良くなりたい。 主要登場人物が同じ年頃なので、感情移入はしやすかった。 もどかしい~でも、この年齢だからこそ、そうなるのわかる~みたいな。 価値観が似てるってことが、どれだけ一緒に長い人生を生きていくのに重要かがわかってるから、会った回数とか、触れ合う度合いとか、そういうこと関係なく惹かれ合っちゃうのって凄くよくわかる。 しかし、あの男は洋子さんの何を見ていたのか……。

    1
    投稿日: 2018.08.19
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    うーん、…面白くなかった。 ストーリーや設定が面白くないんじゃなくて、平野氏の作品を読むのは初めてなんだけど、彼の書く文体が何だかスッと心に入ってこなかったんだと思う。 回りくどい表現に、やたら難解な漢字が多く、ストーリーそのものに集中できない。 新しい作家さんとの出会いを楽しみにページを捲ったんだけど、私には合わなかったみたい。残念。 2018/08

    1
    投稿日: 2018.08.16
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    人生への考察と多様な文化への理解に満ちた、奥深い小説だった。切なくも爽やかで、もどかしいけど示唆に富む、大人の小説。

    0
    投稿日: 2018.08.12
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    たとえ運命の相手が目の前に現れたとしても 死に物狂いで早急に糸を手繰らなければ 引き寄せるチャンスは喪失する 2人を繋ぐその強固に見える糸はいとも簡単に切れてしまうものだから 一生のうちで最愛と思える相手と先の人生を歩める人は稀有かもしれない

    0
    投稿日: 2018.08.09
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    大人な二人なだけに、運命の悪戯といっては切なすぎてしまう。 もっと若ければ、自分を無くしてでも強引になれたのだろうか? ある意味、三谷の起こした行動はしてはならないことなのだろうけど、そう考えると理解できてしまう自分もいたりする。

    1
    投稿日: 2018.08.05
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    初出の記載なく書き下ろしか 映画化されるというので初読みの作家さんを読んだ。 三谷早苗役は誰が演じるのだろうか、きっと嫌いになる。 たった3回しか会っていなくてもお互いを深く理解し愛し合えるのだろうか。理解しきれていなかったから早苗の工作にまんまと騙されて引き裂かれたのだ。 早苗の、天才ギタリスト蒔野こそが人生最大の目的で、洋子はその芸術を妨害するから排除しなければならないという確信は、決して異常ではない。同じように子供を支配する母親はどこにでも転がっている。 6年たってニューヨークで再会してしまった二人はどうなるのだろう。それぞれに子供がいるのだから、二人で幸福になれはしないだろう。 蒔野は「過去は変えられる」という。もちろん事実は変わらないから、現在から見た意味づけが変わるのだ。そしてその見方はどんどん変わる。再会したふたりはこの間の事をどう捕らえるのだろう。それが気になる。

    0
    投稿日: 2018.07.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    一見ただのラブストーリーかと思うが、それだけにとどまらず、この背景の中に人種問題、政治問題、immigrant問題と様々な今現在起こっている問題にクローズアップしている。 世界はなぜ、国境が必要なのか?人の生死がかかわっているのにそれを本人目の前に死にに帰れといえる国の入国管理の冷たさ。 マイノリティが委縮して暮らさなければならない世界。 ありとあらゆることに頭が痛くなる。

    0
    投稿日: 2018.07.25
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    石田ゆり子と福山雅治で映画化されるとのことで,既に私の中の蒔野と洋子はこの2人に脳内変換されていた。 ストーリーは突飛なものではない。 ただ,ちりばめられた音楽の要素と宗教のお話に始まり知的な空間が広がっていて,恋愛どっぷりではない恋愛小説として読み心地が良かった。そして,改めて結婚って何だろうか?って考えてしまった。もし蒔野が家族との別離を選ばなかったとしも,蒔野と洋子が出逢ったその瞬間からずっとリチャードと三谷には入り込む余地はなかった。

    0
    投稿日: 2018.07.21
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    ギタリストの蒔野と、ジャーナリストの洋子。短い邂逅の後に惹かれ合った二人は、遠い距離を埋めるかのようにメールやスカイプで親交を深めていく。洋子への思いをつのらせていく蒔野だが、洋子にはアメリカ人の婚約者がいて…。 未来は過去を変える。平野啓一郎の本は、いつも新しい視点を授けてくれる。

    0
    投稿日: 2018.07.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物がとても知的でおしゃれ。 世界情勢について意見を交換したり 宗教的な話もある。 ちょっと内容的に私には難しかった。 身近に感じられる内容ではなかったが 「素敵な大人」の恋愛をのぞけた感じでした。 最後の終わり方が・・・こういうタイプの 多いですね。 そこからどうなったのかが知りたいというやつです。 そこは想像しましょうって感じなんでしょうが 気になります。

    0
    投稿日: 2018.07.15
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    物語の本筋である2人の恋路にももちろんとても惹かれたけれど、小説の世界観を深めるための脇役のようなエピソードが物凄く深くてびっくり…。それなのに、本筋の存在感が霞む事はなく、よどみなくしっかり進んでいくところが本当にすごい。

    1
    投稿日: 2018.07.05
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    素晴らしい作品。男女の気持ちをここまで繊細に描き切った作品はほとんどないのでは。作者の音楽を始めとする芸術への造詣の深さには相変わらず恐れ入る。ラストの描写は映像的で本当に美しい。

    3
    投稿日: 2018.07.01
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    もう時が経ちすぎてしまったのだと自分に何度となく言い聞かせ、始末の悪い未練に腹を立てた。 でも、バッハの無伴奏チェロ組曲の第一部を耳に「過去は変えられる」と思える、まぁそんな夜。

    1
    投稿日: 2018.06.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    薪野と洋子をめぐる物語。恋愛物でありながら、そう括ってしまうのが軽率に感じられるほど、一つ一つの描写が深く、やや難解な語彙を用いて描かれている。 未来は常に過去を変えている、というフレーズが度々出てくる。過去の先に未来があるのではない、そうした考えが印象に残った。 こういう2人は分かち難く、強力な磁力で導かれているのだと思う、羨ましいほどに。きっと2人は結ばれるのではないか、そんな淡い夢を抱かせるラスト。久々に良質な小説を読むことができた。

    2
    投稿日: 2018.06.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    運命的な恋人同士の悲恋を扱った小説。美について、幸福について、また過去の捉え方について、示唆に富む表現が多く、また文体も整然として美しい。 ただ、恋の破綻について、明確に「敵役」が存在しているのは(恋愛小説としては王道なのかもしれないけれど)些か図式的に感じられた。

    0
    投稿日: 2018.06.19
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    確かアメトークの読書芸人?で紹介されていた本で、 気になったので借りてみました。 が、私には合わなかったです。 全然ページが進まず、結局始めの方で挫折、 期限が来てしまったので返してしまいました。 前までは読み進めればいつか面白くなる、 面白くなくても最後まで読むことが大事と思って 頑張っていましたが、最近はどんなに周りの評価が 良くても、自分が面白いと思えないものに時間を費やすのが無駄な気がして、早々に見切りをつけています。 人の好みって分からないものですね。

    1
    投稿日: 2018.06.17
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    わたしには合わなかった。 回りくどい言い回しかと思えば、いきなり描写が変わって雑な表現。 登場人物それぞれに、え?こんな人物だった?と思ってしまった。

    1
    投稿日: 2018.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    図書館で。 なんかしっくりこないなー。 結局 勝手に書いてら送ったメールがいけない 過去は、今の状況次第で考えかたを変えることができる。

    0
    投稿日: 2018.06.03
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    音楽的な小説。 恋愛における、逢えない時間や、逢えない距離、すれ違い。そういう時間の経過が、ロマンチックで音楽的な。 著者のまえがきにあるように、これは現実のどこかで起きたことなのだと思うと、 、、。 結婚、生活、そういったたぐいのものは、逆に非情な現実として描かれていて、人それぞれ、幸せってなんなんだろうなと、思いを馳せたくなるような物語でした。

    0
    投稿日: 2018.05.31
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    設定も流れもさすが、と言いたいところだけど、なんとも釈然としない。悪くはないけど、読んで感動することはない。イラっとする。現実に近いというべきか。 登場人物は2人とも、心に闇を抱えて素直になれなかった。最後だけは温かい。

    1
    投稿日: 2018.05.28
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    余韻が半端ない。心揺さぶられる演奏を聴いた後のような、衝撃的なニュースを知った後のような、そんな恋愛

    0
    投稿日: 2018.05.28
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    美しい 小説。先が気になるストーリーと、知的で美しい文章を、序文からラストまで楽しむことができた。聡にも洋子にも平野さんの考え方がすごく投影されているように感じ、過去と未来の捉え方や、運命と自己責任論、世界で起きている様々な問題について、考えさせられる場面も多かった。平野さん風に言うと、束の間、現実を忘れて美しいものに触れていられる幸せな読書体験であった。

    0
    投稿日: 2018.05.13
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    誤った判断で最愛の人を失ったけど、素晴らしい妻と結婚をして幸せな家庭を築いた自分。 でも、もう一度最愛の人と会って話をしてみたい思いと、家族に対する背信的な気持ち。すごく感情移入してしまう作品でした。

    2
    投稿日: 2018.05.11
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    音楽が流れてきそうなそんなステキな小説でした。一気に読んでしまいました。もっとゆっくり読めばよかったと、後悔先に立たず…。

    0
    投稿日: 2018.05.02
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    世界観が綺麗だなと思った。大人になると恋愛は自分の素直な気持ちだけで進める事が難しくなると思う。 登場人物には、なぜその選択をしたのかと突っ込みたくなるところもある。そうせざるを得ない心境・状況なのだと思う。また読み直したい。 読み終わった後、表紙が男女が抱擁している姿に見えた。

    1
    投稿日: 2018.04.28
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    出口がみつからない迷路も辛いけど、無数の分岐の先にそれぞれの出口があって、未来へと向かわなきゃいけないっていう状況も辛いのね。

    0
    投稿日: 2018.04.20
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    一生のうちに、これ程までに好きになれる相手に出会うことが出来て、その相手と心を通いあわせる時間を少しでも過ごす事が出来たという体験は、それだけで自分が生きてきた意味をまるごと肯定できるほどの大きな価値になり得ると思う。 これが大人の恋愛というのかは何とも言えないが、理性を失うような情熱を持ちつつも、ちょっとしたすれ違いや誤解でその関係が壊れてしまうというのは、登場人物は壮齢でも、恋愛自体は若いのかなとつい感じてしまう。むしろ、そういったところに誰もが過去の経験を重ね、共感出来るのかもしれない。文章は美しく、外国の風景やクラシック音楽を鮮やかにイメージさせてくれるし、とても心地良い。万人にオススメできる恋愛小説だった。

    1
    投稿日: 2018.04.13
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    正直、前半読んで「うーん」と思っていて、三谷が蒔田を装ってメールしたあたりから「あー、もうだめだ」と思って飛ばし読み。飛ばし読みしながらも「なんだかなぁ」と思った。最後はキレイな感じに書かれているけど。この後どうなるのか? 誰も傷つけない結論はないわけで。 ましてや、傷つくのが子供だったらやるせないし。 かと言って、このまま2人は結ばれないままいるのか? それはそれで、早苗は幸せなのか? なーんか、2人のことだけ切り抜けば純愛っぽく書かれてるけど、こういう話は私、誰にも共感できず、むしろ腹立たしさを覚えて全然ダメでした。

    1
    投稿日: 2018.04.12
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    途中で投げ出そうと思いが何回もあった。無理な展開での恋の始まりから終焉まで結構いやな気分になった。ギターのメロディーが聴こえてくるような流れは良いとは思うし、世界の紛争から東北大震災まで多くの出来事を盛り込んでいるのも良いとは思うが、あまり楽しくなれない内容であった。ただ、以下の文章は心に残った。 自由意志というのは、未来に対してはなくてはならない希望だ。自分には、何かができるはずだと、人間は信じる必要がある。過去に対しては悔恨になる。何かできたはずではなかったか、と。運命の方が慰めになることもある。

    0
    投稿日: 2018.04.10
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    久々に恋愛小説を読みました。前評判を聞いてから読んだので、期待してしまった分、読後の感想としては辛いものが混じるかもしれません。 理性的な文章でできた小説だと感じました。悪く言うと、面白味もないしあまりドキドキしない。流れるように読み進めていけるけど、ヤマ場を感じないというか。これだけの厚みが必要な内容だったかな?と思ってしまうのです。個人的な好みの問題で、もっと泥臭い小説が好きなのもあるでしょう。加えて、蒔野と洋子の愛にあまり感情移入できなかったのもあるかもしれません。2人の関係はとても刹那的なもののように見え、いい年をした2人があれだけの関係で結婚を決意するまで至ることがちょっと信じられませんでした。価値観の問題でしょうか。心理描写は非常に細やかに描かれていましたが、早苗の行動には共感以上に軽蔑の念が勝ってしまい、何とも苦い読後感です。自分が損をすることになってでも、見苦しい振る舞いはしたくない、と思う私は洋子に近い人間かもしれません。

    0
    投稿日: 2018.04.05
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    久々にのめり込んだ恋愛小説。 蒔野と洋子のそれぞれの視点で描かれていますが、そのテンポがとても素敵でした。2人のうちどちらかに感情移入して読む人が多いような気がします。それも、単純に男女や既婚未婚ではなく、その人の大切にするものや物の見方によって変わりそう。 マネージャーの三谷に対しても、彼女の行動をどう捉えるかが丁寧に描かれていて「赦す」とはなんだろうかと深く考えさせられました。 その他にも、テロや災害に巻き込まれ生き延びた人の罪悪感に寄り添うことはできるのかとか、性格劇と運命劇の話、そしてリーマンショックとそこに学者が果たした役割など、様々なテーマが織り込まれています。正直、一回読んだだけでは理解しきれない。 また何度も読み返したくなる作品です。

    2
    投稿日: 2018.04.01
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    平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」読了。天才ギタリストの蒔野と映画監督を父に持つ記者洋子の恋愛物語。二人の出逢いとすれ違い、三角関係、そして家族や恩師など、様々な出来事が描かれる。少ない接点でも深い愛情に寄って引かれ合う二人。なかなか会う事が出来ず、もどかしい。蒔野の音楽/演奏会の描写、洋子のイラクでの活動は細かく読み応えあり。読後「マチネ(音楽会の昼公演)の終わりに」の意味がスッと入ってくる。たまには恋愛小説も良いと思った♪

    0
    投稿日: 2018.03.31
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    愛すること、愛されること。 恋愛相手に自分の弱さを見せられないこと。 ちょっとしたボタンの掛け違いで物事が大きく変わること。 主人公の二人の40歳前後という、年齢からくる焦り。 初めて付き合ったときのことを思い出すと共に、40歳でのこれからの生き方を考えさせられる名作です。

    0
    投稿日: 2018.03.31
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    こんなふうに人を愛せたら。 そう思わずにはいられなかった。 五感すべてを使って、 嚙みしめるように読んだ。 この物語の中に、浸かっていたい。 こんな恋愛小説は、はじめて。    ―――石田 ゆり子さん - - - - - - - - - - - - - - - - 会ったのは、たったの三度だけ。 でも、人生でもっとも深く愛した人―― 切なすぎる大人の恋の物語

    0
    投稿日: 2018.03.30
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     平野さんの作品を読むのは初めて。 そして、ヒリヒリしそうな空気感が漂う大人な恋愛小説を読むのも久しぶり。  何これ、面白い。 ちょうど半分くらいまでは、夢中で貪るように読んだ。 ただ、あの決定的な「消失点」のあたりから悶々としてきた。 何これ、許せない。何なの、この女。  それからしばらくの間、その先を読めなくなってしまった。 私のドキドキも見事に消失してしまい、残ったのはもどかしさとやるせなさと怒り。 あぁ、もう・・・何なんだ。どうしてこうなるんだ。  そこでどうにもやるせないこの思いをどうにか消化しないと私はこの先を読めないと思って、SNSにこのもどかしい心境を書いて友人に聞いてもらったりして、クールダウン。 こんなことは初めてだった。  なんとか復活して、読むのが憂鬱になったところからの、まさかの大逆転。 最後まで読み終えてみれば、こんなに面白い恋愛小説は久しぶりだな、多分この作品傑作だなって思った。  当時のそれぞれの状況やタイミング、運命的なものが味方しなかったこともあるけれど、やはり決定的なことをやった彼女に対しては、共感はもちろん理解もできないし、嫌悪感しかなくて、考え方も含めてどうしても好きになれなくて、苛ついた。 恋愛って本当にどこまでも自分本位で身勝手なもんだな、と思わせる存在。 それでも、別の未来を歩んだ結果尊い命は誕生し、家族と積み重ねた時間があり、その結果今の自分がいる。 そうした道のりを経て再会したふたりには、過去に望んだ形とはまた違った、良い関係が始まるはずー。 そういう未来を想像させてくれるラストが、とても心地良かった。 何とも言えない、清々しい気持ち。  読後にあれこれと何かを言いたくなるような作品は、名作なんだと思う。 だけど、この作品は何と、読み終える前に爆発してしまった。 私の中では、間違いなく「名作」として心に残ることになる。

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    投稿日: 2018.03.27
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    平野啓一郎「マチネの終わりに」。相対主義による不可能性への態度を小説という形式にて具体的且つ繊細に記した名作。

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    投稿日: 2018.03.05
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    アラフォーにもなって何やってんだかという感想も否めないが、時代的にアラフォー設定にしたのかなと思った。一昔前だったらそうはならなかっただろう。

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    投稿日: 2018.03.02
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    2回ほど断念してようやく読了しました。 大人と子どもで、未婚と既婚で、子持ちと子なしで、 はっきりと評価が分かれそうな本作。 若干ノルウェイの森の直子的な、なんというかお洒落感が強すぎるうんざりした感じは否めませんでしたが、 全体的にはかなり面白く読めました。 きっと、10年前、いや3年前くらいに読めば全く違った感想になっただろうと。 最近頓に考えるのは、人と人との間には“共通言語”ともいうべきものが確実にあるということ。 相手の言わんとすることを、全てを聞かずとも分かることであり、 目でわかるということであり、何か一つの出来事が起こった時に、きっと相手も同じように感じるであろうという確信であり。 自分とは違ったところを純粋な好奇心において受け入れ、 それによって自分の世界が有益に広がっていくこと。 それは、長らく一緒にいる夫婦であっても似たような状態にはなるものの、似て非なるもので。 でも、この作品を読んで思ったことは、必ずしもそういった相手と結ばれることが一番良いということではないのかもしれないということだ。 日本でも“2番目に好きな人と結婚するのが良い”とされるが、 それは“情熱に身を焦がすよりも、より安定的な未来を手にする”といったような意味もあるだろうが、 “常に相手が想う自分で有りたいと願うことができる“ということではないだろうか。 男女問わず、死ぬまでの間にそういった人達に出会えることは、かけがえのない幸せだと、改めて思わされた。 あとは、三谷の”自分は人生の主役か脇役か“という問いも非常に面白く、 ここ最近はふとした時にそのことについて考えてしまっている自分がいます。笑

    0
    投稿日: 2018.02.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プラトニックラブ。大人の恋。美しいラブストーリー。音楽が流れるラブストーリー。 大人だからプラトニックで過ぎたのだろう。 すれ違いで結ばれなかった二人が、時を経て出会う。 そこで、終わるからこの物語は美しいのだと思う。 その先を描いたら、どろどろの泥沼恋愛になり、美しさがなくなる。 「その先」がないことで、美しさが増しているラブストーリーです。

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    投稿日: 2018.02.21
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    普段、恋愛小説をめったに読まないのに、寝る間も惜しんで読みました。 途中から、どうか2人がまた再会してほしい、と必死に願いながらページをめくる私がいて、我ながらびっくり。 単に、困難を乗り越えて、運命の人に再会して…一件落着!とまとめるには、あまりにももったいない気がします。 人間って、歳を重ねるにつれていろんなことを我慢したり、先を考えすぎたりするあまりに、恋愛に対してはどんどん不器用になっていくのかなぁ。 洋子さんからは、大人の真の強さを教えてもらった。 再会してからの2人の未来は、きっと明るいと信じたい!

    0
    投稿日: 2018.02.16
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    内容(「BOOK」データベースより) 結婚した相手は、人生最愛の人ですか?ただ愛する人と一緒にいたかった。なぜ別れなければならなかったのか。恋の仕方を忘れた大人に贈る恋愛小説。 書評がなかなかに評判がよくかなり期待しておりました。バリバリの恋愛小説なので、評価が低くなる要素が有るとしたら、古臭い擦れ違い要素満載のメロドラマ展開が上げられるでしょう。エグゼクティブな世界を股に掛けた大人の恋愛。しかも運命的な燃え上がるようでいて純粋な恋愛。シチュエーションが違えば有史以前からありえた結ばれない恋愛。確かに古臭い。新しい要素なんて皆無です。 恋愛は有史以前から全世界で共通の最大級の関心ごとであり、惹かれあいながら結ばれない話が何故こんなに沢山あるのか。それはみんなそういう話が大好きでやきもきしたいからです。結局くっつくくっつかないの話を延々と読まされ、ページを繰る手を止めさせない。そんな小説がみんな読みたいのではないでしょうか。 この本結構世界情勢が重要なファクターになっているのですが、読み終わって残っているのは、とにかく静かに静かに愛に浸食されていく、大人の男女の心の機微です。

    1
    投稿日: 2018.02.13
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    THE 大人の純愛小説。 帯のキャッチコピー「結婚した相手は、人生最愛の人ですか」は、すべての既婚者をドキリとさせる問いです。 エリート音楽家とグローバルに活躍するジャーナリストという、私に馴染みない属性同士のストーリでありながら、孤独感や劣等感、時間や地理的なすれ違いといったほろ苦い思い出を想起させる要素がしっかり盛り込まれております。 冷静に考えると「こんな清らかな恋愛経験ねーよ!」と思わなくもないですが、文章の美しさと読みやすさ的に良いエンタメ作品です。

    0
    投稿日: 2018.02.12
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    冷静と情熱のあいだを思い出したのは私だけではないだろう。 たった、3度しか出会ったことのない、プラトニックな男女がどうしようもなく惹かれあう。たった3度しかたったことのない人に、その後の人生をかき乱され、翻弄される。出会ってしまえば、もう出会う前の自分には戻れないという不可逆性。 10代の恋と40代の恋が違うのは、40代の恋のはその人に出会う前の40年分の人生(過去)さえも、上書き変化させられるということだ。 我々は、過去と未来の接点である現時点に存在しており、日々の出会いを過去も未来もどんどん変化している。

    2
    投稿日: 2018.01.30
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    久々の恋愛小説。一見よくあるすれ違いメロドラマなんだけど、それぞれの心情が丁寧なので納得させられる。登場人物がとても知的なのに、置き去りにされなくて、ちゃんと共感できる。

    0
    投稿日: 2018.01.25
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    最後は「二人が出会えますように」と願った。 以前、「空白を埋めなさい」を読んだときと同じ、『小説』としてはどうなのかな、と思う表現が多々ある。文章のつながりや、会話のみが多く、内容が盛り沢山過ぎる点が読みにくい。 でも、思考のためのきっかけとしての小説だったら、おもしろいかもしれない、と思う。 特に、今回はサブプライムローンや、イラクの内情などが興味深かった。 あと、「賢い女は幸せになれない」ってリアルだと思った。

    2
    投稿日: 2018.01.23
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    ギターリストの男性とジャーナリストの女性が主人公の物語。 二人は近づきながらも離れてしまう、切ない物語に途中で読むのを辞めてしまおうと思った。 でも、後半が過ぎたころには、物語の行き着くところが早く知りたくて、一気に読んでしまった^_^; 気がついたら、AM2:00。 名作映画を観ているような物語で、ギターの奏でる音を聴きながら読むと、頭の中ではモノクロ映画の画像が常に映し出されていた。 感動というより、清々しいラストに読み終わった後も余韻がいつまでも続いた^_^ もう一度この物語を読む機会があったら、そのときには時間をかけて、じっくり読んでみよう^_^v

    0
    投稿日: 2018.01.20
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    読み始めは私には文章が少し難しく感じたのですが、それは最初だけで後半になると残りのページが減って行くのが惜しくて噛み締める様に読んでいました。 恋愛が軸にあるのですが、ただの恋愛小説では無く沢山の要素がその周りにあって、でもその全てが丁寧に書かれている様に感じました。 登場人物もみなそれぞれに魅力的でした。 とても面白かったです!

    2
    投稿日: 2018.01.15
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    最後の最後でこの題名に泣かされた。 大人な恋愛かと思いきや、心の内に秘めている恋愛感情は、愛というより恋に近く、高校生のようなみずみずしさを感じられた。 けれども、自分の周りの環境や、しがらみによって押さえ込んでしまっているのが大人の恋愛っていうだけなのかも。 持ってる燃え上がるような気持ちはいつもおんなじよね。 過去は現在によって変えられる。素敵だと思う。 最後のあの瞬間から蒔野と洋子の間にあった出来事はどう変わっていったのだろうか。 変わらないのだろうか。 思い出は美しいとはそういうことなのだろうか。 でも2人とも少し感情移入しにくかった。 なんでだろう、全体的に固い。堅苦しい。

    0
    投稿日: 2018.01.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    横浜駅のポルタにある丸善で見かけた新刊書で、ああ、平野啓一郎の新しい小説かと思い、購入したのだ。平野啓一郎の著作は私は結構読んでいるが、最近読んでいなかった。帰宅してAmazonで評判を見ると絶賛の嵐で、おいおいそんなに傑作なのか、と思いながら読み始めた。毎日新聞での連載小説のようだったが、そんな感じで読み始めて、結果からすると、平野啓一郎最大の傑作かどうかは置いとくとしても、感動しちゃって最後の方は涙腺が緩んだ。 この小説は恋愛小説だ。主人公となる二人はアラフォーの二人で、登場時点において男である蒔野聡史は38歳、女である小峰洋子は40歳である。物語の最後までに5年が経過しているので、蒔野聡史は43歳、小峰洋子は45歳である筈だ。年代的には私に近いが、これは平野啓一郎自身が1975年生まれで今年41歳というのもあるかと思う。 蒔野聡史は天才と称されるクラシックギター奏者で、小峰洋子は海外通信社で働く女性記者だ。彼らの間で交わされる会話はまあ教養に満ち溢れており、何ともスタイリッシュで平野啓一郎自身の教養の深さを感じるもので、そんな表面的な描写も良かった。でも、本質的なところとしては、蒔野聡史も小峰洋子も、お互いがお互いに対して「ここまで感性が合致している」「ここまで尊敬し合える」「ここまで一緒に話をしていて楽しい」「一緒の時間を共有していてこんなに幸福な」相手がいるか、と言う関係であることが描かれていることだった。だから、会話は別にこんなレベルである必要は特に無く、もっと軽いものでも良いと思うが、作者が平野啓一郎だとこう言うことになるんだろう。私自身、読んでて会話の話題がよく分からないところも多々あった(特に芸術のところなど)が、そんなの分からなくても、二人が深く愛し合っていることがよく分かった。この描写技術も平野啓一郎だから出来たことだろう。 こんなにお互い惹かれ合っているのに、もう殆ど事故と言って良いある出来事で一気にお互い遠ざかる展開もあり、何だよ、これから一体どうなるんだよ、などと久し振りに小説読みながらこちらの感情もかなり揺れた。どれ位揺れたかと言うと、苦しくてこの後読みたくないな、と思うほどのもので、実際一日の間読むのを控えたほどだ。 私が作中で最初に印象に残り、そしてこれがこの作中で結構透徹したものとして所々で出てくる、蒔野が語った概念があった。初めて蒔野と洋子が会った時の会話の、蒔野のセリフだ。 「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」 全く、「ほんとうの法華経」で植木雅俊が言っていたことみたいだ。これを平野啓一郎は、この小説を通じて示している。 久し振りに平野啓一郎を読んで、改めて「凄いな」と思ってしまった。

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    投稿日: 2018.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上品な昼ドラかと思うような展開に驚いたけど、蒔野と洋子から出てくる言葉にうっとり(慣れるのに時間かかったけど)。 思っていることをこんなに深く掘り下げて言語化し、こんなに深く分かり合えるって、どれくらいの人にとって現実的なんだろう。 早苗の言動はきらいだけど、恋の成就のために彼女と小さな命を物語から退場させないでくれてホッとした。同時に、あのラストには感動もした。その先の現実を想像して疲れるのは、今はやりたくないな。優しい人が沢山出てくる話って疲れるんだなあ。 あと、あの序文はどういう意味だろう。

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    投稿日: 2018.01.12
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    京大出身の作家で森見登美彦や万城目学はユニークな作風からずっとカバーしてきたが、この著者も京大出身の注目作家と知りながら、お硬い感じがして本は手元に置きながらずっと読めずにいた。本作が特に注目されているので読み始め、こういう恋愛小説家だったのかと初めて知った。それも大人の純愛小説ではないか、他に数多の大人の恋愛小説はあるが、ほとんどが肉欲的なものであったが、本作は全くのプラトニックである、これではまるで「君の名は」ではないか。著者はこの恋愛を観測するように書き、最後の再会で物語を始まりに戻した。

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    投稿日: 2018.01.11
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    誕生日に大切な友達からもらった本。 この歳だからこそ、良さがわかるのかなと。 「未来は常に過去を変える」「マルタとマリア」の解釈。今読めてよかった。 大切な人と一緒に生きていられる幸せを感じた。

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    投稿日: 2018.01.07
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    『マチネの終わりに』(著:平野啓一郎) 読了した本がたまっています・・・ 付箋部分を抜粋します ・人は変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えているんです(p29) ・ただ、あの人に愛されるために美しくありたい、快活でありたいと切々と夢見ることを忘れてしまう。しかし、あの人に  値する存在でありたいと願わないとするなら、恋とは一体、何だろうか?(p74) ・新しい才能の出現が、必ずしも常に脅威であるわけではなかった。残酷なのは、その才能に自らの存在を素通りされ  無視されることだった(p120) ・孤独というのは、つまりは、この世界への影響力の欠如の意識だった。自分の存在が、他者に対して、まったく影響を  持ち得ないということ。持ち得なかったと知ること(p121) ・人に決断を促すのは、明るい未来への積極的な夢であるより、遥かにむしろ、何もしないで現状に留まり続けることの  不安だった(p150) ・世界に意味が満ちるためには、事柄がただ、自分のためだけに存在するのでは不十分なのだと、蒔野は知った。・・・中略・・・  この世界は、自分と同時に、自分の愛する者のためにも存在していなければならない(p158) ・誤った道は必ず行き止まり、正しい道へと引き返さざる得ない迷宮よりも、むしろ、どの道を選ぼうとも行き止まりはなく  それはそれとして異なる出口が準備されている迷宮の方が、遥かに残酷なのだと思った(p182)

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    投稿日: 2018.01.01
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    ちょっとオシャレで切ない大人の恋、それが知的な雰囲気を通じて伝わってくるので鼻につかず感じがいい。 またディテールまで丁寧に取材されてる感じがして安心して読めるのも良かった。 一番の言葉は皆さんもあげている「過去は変えられる」。歳をとれば誰もがいくつか持ってるであろう気になる過去をどう捉えるかは今の自分というのに勇気をもらった気がする。 総じて若い頃に読むよりも、ある程度の経験を経て年取ってから読んだ方がよりこの作品を味わえるのでは?と思う。

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    投稿日: 2017.12.28
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    気になるページでは、読む速度が 上がった。アンジャッシュのコントのようなスレ違いが、次の展開の予想を覆してくれる。

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    投稿日: 2017.12.19
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    40代をどう生きるかというテーマ。そして、大人の美しい恋愛。でも、ギタリストと海外通信社勤務の女性の恋なんてねぇ……、私のような60歳につま先つっこんだ親父には現実味のない話であってどうでも良いのだが、美しい恋愛小説に仕上がっていると思う。 作者の言うイラクでの事件、PTSD、《ヴェニスに死す》症候群、リーマンショック、文明と文化、生と死、40代の困難など様々なテーマが折り重なっている。 アラフォー・クライシスという言葉は少し意味は違うのだが、この世代は生きづらい世代なのです。 

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    投稿日: 2017.12.17
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    表現、描写が繊細で美しい。 登場人物の心情を理解するとき、 自分の持っている感覚全部の中から引っ張り出して こういう気持ちか!と探し当てる感じで 読んでいて面白くて新鮮な気分になれた。 最後のページまでずっとドキドキした。 過去は変えられる。という言葉に感動した。

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    投稿日: 2017.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「大人の恋愛小説」だと絶賛されていたのを聞いて読みました。 音楽家や報道記者の仕事の話は興味深かったが、恋愛部分は、少女漫画と昼ドラを足して2で割ったとしか思えず… 私が思っていた大人の恋愛とはだいぶ違いました。 あえて言うなら、すれ違いの真相が分かった後の二人の心情や行動は、大人だからこそなのかな…という気はしましたが。 やはり純文学系は評価が難しい。

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    投稿日: 2017.12.02
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    それぞれの人物の心の模様が繊細に表現されていて、状況や気持ちがとてもよくわかった。繊細な表現だが読みやすい文章。たった1人、愛する人がいるというのはこういうことなんだとよくわかった。すごく広がりのある物語で、美しい小説だと思った。ただ、とても切ない。

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    投稿日: 2017.11.29
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    読者として傍から見るから三谷の卑小さを嫌悪するのであって、当事者になったら「それも人間の性だ」と却って客観的に諦観できるのだろう。…と、思っている辺りで自分が40代であることを痛感。

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    投稿日: 2017.11.29
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    途中ちょっと悪い表現で言うと"くどい"な〜と思っちゃってなかなか進めずに最後まで読み終えられるかなと思ったけど中盤を過ぎるところからどんどん読み進められました。 とてもドラマチックで骨太な恋愛小説。 平野さんはとても哲学的な人だな。 時々「ついてこれる人だけついてきたらいいから」みたいな文章もちょいちょいあったけどその分表現一語一語を大事にしてはるなと思いました。 現代の世界情勢、過去の歴史についても真摯に描かれていて平野さんの人間性を窺い知ることができました。 恋愛そのものの部分に関してはやっぱり男の人が書いた話かなーって感じがしましたけど(笑)

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    投稿日: 2017.11.15
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    ツッコミ入れまくりながら読んだ 知的知的って言い過ぎてて、とにかくいけすかない笑 まず主人公の魅力がわからない。美人で頭も良くてセンスよさげなイケてる女性に愛される自分でありたい、という自己愛感だけが強く出ていた感じがする。 でもなんだかんだ言いつつ最後まで読みおわったときそれなりに満足できた。ずっしりした読み物を楽しめたなーという感じはする。

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    投稿日: 2017.11.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     小説読んで、こんな怒りに打ち震えたのも、こんなに心からその再会に祝福を与えられたのも初めてや。愛と正義のせめぎ合いをこんなにも的確に言語化した今作に出会えたことに感謝。

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    投稿日: 2017.11.12
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    読んどって、こんなにやきもきする小説も珍しい。途中には、作者のプロットというか、なんでこんなことするのとか思いながら、運命とかいろんなことを考えた。 物語が動くのではなく、作者に翻弄されとるようなイメージを受けたりもしたけど、今後はどうなっていくんやろう? 優しいで今の状況を変えないまま続けるべきとか思いながらも、感情はそんなわけにいかんやろし。 これからが気になる話でした。

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    投稿日: 2017.11.02
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    消化するのに多少時間を要する表現も。大人の遠距離恋愛、憎らしい登場人物、王道のすれ違いがあっての最終章。たどり着くまで延々と続いた回り道に倦怠感がないわけではない。

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    投稿日: 2017.10.28
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    頭の良い人の本だな,という感想。リーマンショックに言いたいこと言ってもらえた感もある。100年後とか,この時代の恋愛を描いたものとして読み継がれるのではなかろうか。 とはいえそこまで好きになれないのは,洋子への嫉妬なのかなぁと思う。

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    投稿日: 2017.10.26