
総合評価
(182件)| 76 | ||
| 70 | ||
| 17 | ||
| 4 | ||
| 0 |
powered by ブクログ面白かったー! 最後までペースを落とさずに走りきりまた。 百年法による安楽死を拒否して山に隠れ住む人。 それを助ける人。 取り締まる人。 静かに死を受け入れる人。 様々な人間模様と権力闘争が絡み合う。 100年以上働き続けなきゃいけないなら死にたくなるな。
0投稿日: 2018.06.19
powered by ブクログ政治家、警察、国民、様々な立場の登場人物の目線で進行。途中大胆に時間軸を飛ばしてじわじわと伏線を回収していく構成で、飽きずに読めました。 設定も近未来ですがとにかくリアル。一気に世界観に引き込まれて読了。 時に自己の保身や欲望に基づく誤った選択をするのが人間だが、いつからでも大事なことに立ち返り、やり直せる。そんな人の生の凛々しさを感じた本でした。 大満足の一冊!
1投稿日: 2018.06.17
powered by ブクログ最近現代ものの小説が多く近未来的な本小説の時代背景に最初ついていけなかったのですが読むごとに引き込まれました。人間の老化を防ぐ術が発見され人類がその手術を受け生きている現代。人為的な死を生むことで起こる世論の葛藤そんな話し。話は重いものの文章のタッチは軽いです。
1投稿日: 2018.03.11
powered by ブクログこの世に不老は必要だろうか。地球上のものは盛者必衰が理。社会も変化するのに、人だけ滅びないのはどうなのか。とんとんと物事が進むがなかなか着地点が見えず。クライマックスちょっと強引な感じがしたが、作者のメッセージは最後のスピーチに込められているようだ。この世に生まれたものはリレーの様に、自分の生を謳歌したら過去となり、次に生まれるモノへ未来を繋ぐのが自然だろう。それを忘れてはいけないと思った。
0投稿日: 2017.11.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
とても緻密に計算されて練られたお話だと感じました。圧倒されました。面白かったです。特に下巻中盤あたりから一気に展開が加速していき、興奮でページをめくる手が震えました。 情熱的な国造りの物語でありながら、「生きるとは何か?」「死ぬとは何か?」という生物としての根源的な問いをも読者に投げかける、重厚な物語だと思います。 わたしには、この物語の中の人達のように大勢の人を動かす力はないけれど、社会の中で「自分はどう生きたいのだろう?」「生きていく中で自分に何が為せるのだろう?」と、改めて考えさせられました。
0投稿日: 2017.08.12
powered by ブクログ「・・・永遠に生きることは、死ぬことと完全にイコールとなる」(P135)奥深い言葉である。ならば、知り過ぎた知識は何も知らないことと同じ、食べ過ぎは空腹と同じ、絶世の美人はブスと同じ、持てるものは持たざるものと同じ、タコはイカと同じ(?)・・・過ぎる欲深さのコントロールが出来ないことが、更なる精神の飢餓を生むことになる。資本主義社会の限界こそがソレ、ならば「吾唯足るを知る」禅の教えを唱えて人間本来の幸せをめざしてみては・・・
0投稿日: 2017.05.30リアルな世界観で最後まで鳥肌モノ
百年法が制定され人々は百年の死を選んだ。しかし、政治家や一部の人達を大統領特例法により生存期限がすぎても生き続けることを許された。そして誰もこの独裁に反旗を上げるものは居なくなった。 また、生存可能期限が過ぎても出頭せず生きることを選んだ人達もおり、百年法を拒否しテロを呼びかける者たちも現れこの国は混乱へと突き進む。 そして、新たな問題が少しずつ世界を侵食していた。不老不死を手にいれた者達が16年以内にヒト不老化ウイルスに侵され、発症すれば99%、余命3ヶ月から半年。 これから一六年、この国の未来のため新たな試練が待っていた。
0投稿日: 2017.05.24
powered by ブクログ本屋大賞、2013年9位。不老化手術を受けた人は百年後には死ななければならないという「百年法」にまつわる話。設定は斬新で読みやすいく話の展開も練られてて面白いのだけど、見かけは20歳ぐらいの100歳近い人が一杯居てる社会ってのが生理的に受け入れにくい。恋愛の場面とかもあるけど、ちょっときもい。そんなこんなで、感情移入できなかった。
1投稿日: 2017.05.22
powered by ブクログ不老不死を手に入れる代わりに、100歳までしかいきれない日本の話。 SFのリアルティーのなさが大きらいだったけどこの小説は、SFなのにすごくリアルで壮大な世界観。これからの未来に起こりうるかもしれない思いながら夢中で読んでました。タイ旅行中に読んだ。タイの思い出は、主にこの本面白かったかも。
0投稿日: 2017.02.25
powered by ブクログ一気に読んでしまった上の勢いのまま読み始めました。最初は隔離されている拒否ムラの話から始まりました。この壮大な話はどう終わるのかドキドキしながら読み進めていくと、作者があたかもHAVIが存在する世界で生きていたのかと思うほど緻密に描かれている事に驚きました。HAVIを受けることによって生まれる喜びや一社会が破綻していく様子など。その中でも、仁科ケンと遊佐首相、牛島大統領は未来の日本の事を考え動き出していました。「大統領指令ゼロ号」かっこよすぎです。未読の方には是非おすすめしたい2冊になりました!
0投稿日: 2017.02.19
powered by ブクログ上巻より断然面白かった。 終わり方が好み。 やはり人間は限られた時間の中で自分の出来ることを見つけ、頑張っていくしかないんです。 神様になろうとしてはいけないのですね。 大統領、余り好きではなかったけれど、最後の最後は物凄く粋で格好良かった。 そしてオジサマ好きな私としてはやはり年齢を重ねてもらわなければ困るのです。 不老不死反対!
2投稿日: 2017.02.16
powered by ブクログ面白かった。長期間にわたる世界を描いてるのに時間の飛び方も無理がなくて純粋にストーリーを楽しめた。 現実世界で起こっている問題を彷彿とさせるようなテーマが散りばめられていて、とても内容の密度が濃いのにさくさく読めるのは不思議な感覚だった。
1投稿日: 2017.02.14
powered by ブクログ壮大。なのにリアリティがある。そして最後には著者の日本に対する熱い思いが透けて見えた気がした。SFだけど、血の通った熱いストーリーでした。
0投稿日: 2017.01.31
powered by ブクログとても面白かった。 舞台の設定、展開、人物描写とてもよくできていて一気に引き込ま読み終わりました。 最後のアメリカからの幕引きだけは少し強引さを感じましたが、それでも期待通りの作品でした。 余韻もよかったです。
0投稿日: 2017.01.07そして転換期が・・・
上巻で述べられた問題点を抱えた世界・・・。しかし,それを一変するような事実がじわじわと明らかになって・・・。 生と死を顕わにあつかったとても興味深い本でした。 同作家の「代体」もとても面白かったのですが,これはそれ以上でした。 なんとなく取っつきにくい印象をもっていたのですが,そんなことはまったくないですよ。
2投稿日: 2016.12.23
powered by ブクログ■いやー一気に読んだよね。 展開が気になって。なんか結局自然の摂理って大事だなと。 生きるとは、を少し考える作品でした。
0投稿日: 2016.11.29
powered by ブクログ読み終わった瞬間に、「お見事!」っと思った。近年読んだエンタメ小説の中ではトップ。読んだきっかけが、岡田君がテレビで紹介していたから、というのは秘密にした方が良いのかも知れない。
0投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログ下巻も最後までテンポの良さとドキドキの展開で読み進められ、本当に面白かった! 実際に物語のような世の中になったら、もっと悲劇的な世の中なんじゃないかと思う。 だって、現状の80年余りの人生でさえ、生きる事をリタイアする人が後を絶たないのだから。 100年以上も恋や人間関係に悩み、100年も生きる為に働き続けなきゃならない。 いくら永遠の若い肉体を手にしても、人間はその状況にきっと耐えられない。 自分だったら...この本を読んだ人は必ずそんな想像をしながら1度は「生きる意味」「死ぬ意味」と向き合うんだろう。
0投稿日: 2016.11.20
powered by ブクログあまり先を予想しないでただひたすらエンターテイメントとして楽しく読んでいたので、やはり意外な展開に驚かされ、最後まで面白かった。
0投稿日: 2016.09.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
まさか、こう転ぶとは。ラスト、アメリカの研究結果から、すぐさま国民投票を決断したくだりは強引に感じられたが、クーデターの混乱あってできたのだろうなと感じた。上巻の伏線を見事に練り込んであって面白かった。
0投稿日: 2016.09.22人間が老化しないとどうなるか?
現在の人口減少問題が解消されるのはもちろんだが、多くの人が経験している、上の人がいなくならないため、いつまでたっても上に上がれないということが発生するのだ。 また、日々同じことの繰り返しに、人々は一体何年耐え続けることができるのか?これも大きな課題になるのだろう。私たちは、定年を60年として会社でも長くても40年しか同じ仕事をすることはない。とはいえ、40年同じ仕事をするということはまずないだろう。しかし、老化しないとなった場合一体どうなるのか? この物語は今の社会現象を、かなり織り込みながらストーリー展開されていく。 1回だけではなく、2回、3回と読める、2冊である。
0投稿日: 2016.09.19
powered by ブクログ登場人物みんな頭が切れて冷静ですごいなと思いました。話の流れが腑に落ちないところもあったけど、読みやすく読ませる勢いがあったのですぐ読めました。
0投稿日: 2016.09.16
powered by ブクログある番組で、V6の岡田さんが、嵐の櫻井翔さんに オススメしていた本が、この「百年法」で、 興味深かったので、購入した本でしたが、 いやー、面白かった。「生きるとは」ということを 考えさせられる作品です。伏線もしっかり張り巡らされているし、物語としての間というか、敢えて語らない部分の提示もとても上手くて、サクサクと読めました。 無駄がない文章の羅列たちでした。SFなんだけれども、「ありえたかもしれない未来」というか、「新世界より」みたいな怖さがあった。あれより、ナイフかも……。 色々なことを再考する契機となった気がします。
0投稿日: 2016.08.08
powered by ブクログ上巻よりサクサク読めた。 アナタドウジンとSMOC、いずれもわかりやすい伏線だった。 光谷は主張がコロコロ変わっておいおいと思ったけど... 遊佐も自分を取り戻していてよかった。 やっぱり、永遠の若さではなく、有限だからこそ前を向いて未来のために人間は行動できるのだなと思った。
1投稿日: 2016.07.31
powered by ブクログ不老化はいいなぁーと思ったけど、永遠に死なず、家族もリセットされて・・・とか嫌だね、やっぱり。 世の中も政治も循環するからいいんだね。 アイズとかIDで全て賄われる時代は、来そうだな。
1投稿日: 2016.07.27
powered by ブクログ事前情報なしでほとんど期待せずに読み始めた。 驚いた。面白い。 科学の進歩の結果、人は永遠に生きられる身体を手にいれた。 その時、人は?国は? そして、「私は?」と自問自答せずにはいられない。 国政に携わる人、末端で生きる人、いろいろな立場の人々の、いろいろな生き方考え方。 上下巻で約1600ページと長いが、大胆な章割りと展開で飽きさせない。 そこもっと尺とってもいーんじゃん、ってところもワッ!と盛り上げて、あっさり次へ。すごい。 「人間は自分たちの手に余るものに、手を出しちゃったのかもしれませんね」 パラレルワールド的な世界の物語。 今の日本に、そして世界にリンクしていて恐ろしい。 明日の私たちの身に起きないとは限らない。
0投稿日: 2016.07.12
powered by ブクログ『国力がいかに衰退しても、電気・通信・水道・道路・鉄道網のメンテナンスだけは怠ってはならない。ライフラインと物流は、国を動かす両輪である。この二つが機能する限り、国が死ぬことはない。 宗教や思想、主義、哲学、生き甲斐、人生観、価値観、そういった精神的なものは、国民一人一人に任せておけばよい。 国政を預かる者の責務は、国民が人間らしい生活を営むための物理的基盤を整えることに尽きる。なぜなら、それができるのは国家だけだからだ。 最終的にその目的が達成されるのであれば、そのプロセスにおいて、どのような悪評も恐れてはならないと。』 面白かったなぁ〜。
0投稿日: 2016.06.18
powered by ブクログ一気読み。映画化してもらいたい。 死とはなにか、生きるとは何か、哲学的な一冊です。 自分だったらどうするか…考えながら読み進めました。私もきっと描かれている多くの人のように、不老不死の体になるだろう。不老の先に目を向けずに。 生死についてだけではなく、もっと長いスパンで物事を俯瞰し、考察していかなくてはいけない。さもなければ、大事なことを見失う。ということに気づかされる。 命は限りがあるから、美しく、深化していくもので、逆に言うと、限りある命を自分は浪費していないか、と自問せずにはいられなかった。
0投稿日: 2016.05.16
powered by ブクログ2016年4月25日 百年法の結末。 仁科ケンがどのように独裁者になるのかをもっと詳しく知りたかった。 もう一冊加え3冊構成にしても良いぐらいの作品。
0投稿日: 2016.04.25
powered by ブクログ若者の足を引っぱる昨今の年寄優先の政策に警鐘か?老人会青年部の私はどうしたらいいのか?長生きはめでたいことか?
0投稿日: 2016.04.07
powered by ブクログ最後まで、展開が一定ではなく、二転三転を繰り返してからの納得の最後だった。元々SF小説を読みたいと思って読んでいたが、ユートピアのようでディストピアな世界がとても面白い。希望的でありながら退廃感もあって読んでみてよかったと思った。
0投稿日: 2016.02.24
powered by ブクログ年を取らない処置ができるならしてほしい、死ななくていいなら死にたくない、人間だれしもそう思うよね。だけどそれぞれのエゴだけじゃ世の中回っていかない。終焉に向かってどんな風におさまっていくのかと思ったら、そんな奥の手みたいなことがキーポイントって!?それはなかなかびっくり。もっと地道に行くのかと思った。でも人間の欲とか、善意とか、政治的なこととか、いろんな内容が盛りだくさんで読みでがありました。
0投稿日: 2016.01.26
powered by ブクログ上巻に比べると、疾走感があった。強引なところもあったのだが。久しぶりに心にズシッとくる読みごたえのある一冊だった。 政治的などんでん返し、不老の体を蝕む病、不可解な阿那谷童仁事件。これらに不老処置を受けないまま生きている仁科ケンが、深く関わっていく。その先にあるのは、予想もしなかった世界だった。
0投稿日: 2016.01.17
powered by ブクログこうかー!! ラストまで一気に読んだ! 熱い政治の話というか、男達の信頼関係が! あと政治にもっと関心持とうぜ系のラストだった! それはさておき、話的に都合のいいウイルスちゃんだったなと・・・・・ウイルスの副作用が現れなかった日本の選択末路を見たかったなーと。答えが見つからなかったのでこうしました感があるものの・・・・・そこは読者で回答を探そうみたいなか。何はともあれ、面白いSF! 熱かった! 好き、遊佐さん!
0投稿日: 2016.01.14
powered by ブクログあくまでも、小説の世界。 だけど、現実の政治家のエゴ、 保身と重なる小説。 そして、我々国民もまたことなかれ 主義、他人事主義、やはり小説と 重なってしまう。 色々な意見があると思うけど、 私には良い本でした。
0投稿日: 2016.01.11
powered by ブクログ初山田。『不老不死』このキーワードに興味を持たないものはいないと思う...がしかし、百年後には死ななければならない。・・えっ!?マジで!!不死なのに?そんな勿体無いじゃん。・・と少しでも思った人はぜひ読んでみてください。言葉には到底言い表せない様々な想いが心に宿りました。文句無しに今年読んだ中でナンバー1です^^
0投稿日: 2016.01.04
powered by ブクログ最後までテンポ良く物語が進む。 上巻でカッコ良かった遊佐が一気に失速してしまい、なんだかなあ(阿藤快さん亡くなったねえ)と思っていたら、中盤から加速した。 良かったとホッとする読者。 上下で長いのだが、会話が多く、後半は改行が半端ないので実際の文章量としてはたいしたものではない。 読書慣れしていないひとでもスラスラ読めると思う。 解説の北上氏も書いておられたが、構成がいいと感じた。大胆とも言える。 不老不死の世の中を調整する意味もある百年法が廃止されたことによって引き起こされる混乱を、つらつらと書いていくだけでも十分人間が死ぬこと死なないことについて問題提起は可能だし、考えさせる。 ところが作者は敢えて時代を少し送り、回想する程度に抑えている。 また、聞かせどころの牛島の二回の演説も敢えて内容が書かれていない。この演説を省くことによってラストが際立ったと感じる。 あれもこれもと書きたがる作家もいるが、本当に絞ったことのみに焦点を当てる削る勇気といったものが上手くいった作品と感じた。 死なない老いない世界と聞くと、いいように感じるけれど、人間を含め生き物の命に限りがあることには意味がある。 夫の命も我が家のわんことにゃんこの命も、勿論わたしの命もいつかは尽きる。 だからこそ毎日が大切なのに違いない。 わたしはあと何年生きられるかわからないけれど、いつ死んでもいいようにはしておきたい。でも今死ぬことになると、部屋に積んである読まれるの待ちの本が読めなくなってしまうのは誠に残念。これはきっと避けられそうもないけれど。 読まれるの待ちの本が読めなくて無念だ、というのが最期の言葉になりそう。 あ、嘘、あなたの妻でいられて幸せでしたと夫に告げよう。照れる。 あくまで先に逝く予定。
1投稿日: 2015.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
特殊な技術で永遠の若さを手に入れた世界で、百年後に強制的に死ななければいけないという政策における日本の物語。 人道的なテーマに特化した話かと思ったが、クーデターがあったり、永遠の若さを手に入れた者のみが罹患する病の設定など、想像以上にSFエンターテインメントでなかなか面白かった。 ただ時間がいきなり飛んだり、クーデターを強引に収束させたりと、ちょっと無理やり感否めない箇所もあり、もっと人道的な面を強調させた展開にしても良かったのではないかなぁと。 ただ、ほぼ不老不死となった世界の未来、かつその世界に一石を投じるための百年後に死ななければならないという策、なんとなくハーモニーの世界観にも似ていてとても考えさせられる作品でもあった。
0投稿日: 2015.11.29
powered by ブクログ不老化処置が可能な日本共和国の混乱と英断を描く完結篇。 組織や国家のトップに立つ人物のあり方や、その成長を促すのは新陳代謝であることがわかる。身近な例でも、プロ野球チームが黄金時代から暗黒期になるのが、本書における日本の停滞期と全く同じだ。政治家だけでなく、国民に対しても戒めとなるこの作品を多くの人に読んでほしい。
0投稿日: 2015.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻では不穏な要素がましてきます。 テロリスト、クーデター、大統領と首相との不和・・・。 上巻で百年法の成立のために邁進していた遊佐が変節したあたりは目を覆いたくなりましたが、そのあと、ちゃんとどんでん返しがあり、面白かったです。 最後はHAVIのウィルス変異の話に持ち込まれて、いい感じの演説で終わるという。 ローマ人の物語が参考文献で記されてるけど、大スキピオみたいだなぁとかああ、こういう人いたよね、元老院にとか思う箇所がいくつかありました。 総じて面白かった!
0投稿日: 2015.11.08
powered by ブクログ面白かった。 上巻は少し冗長なところがあったが、下巻は逆に畳み掛けるように終わった。後半は一気に行ける。 ただ、上巻下巻通じて細かいところで展開に無理なところがあったので、星一つ減。 面白いのは間違いない。漫画ならいいかもね。
0投稿日: 2015.11.05
powered by ブクログ時代が流れていく。上巻では「長い話」との印象が、下巻では「壮大なストーリー」に変わった。 未来に何を託すのか。死が迫る自分の生活を犠牲にしてでも、次の世代へ希望を託す。未来を受けとる世代は、その重みをしっかり受けとめてくれると信じたい。 読み終えて数日経ってから、じわっときた。生きるって、いいな。
2投稿日: 2015.10.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻とも一部二部…と進むたびに登場人物たちのその後の状況が一変、新しい驚きがあって飽きない。 C1の決着が予想外で衝撃的だったな。 遊佐の鮮やかな逆転劇と火の鳥のような復活には息を呑む。牛島と彼の熱い志は最後の最後で繋がって、この国の命を繋いだ。何年もの先の自分が生きていない時代のことを考えて行動してる政治家って今のこの日本にいるのかな?ふとそんな疑問が湧いて出てしまった。
0投稿日: 2015.10.11
powered by ブクログ画期的な発明により、得たもの、失ったもの、更にそこに問題が生じたことで棄てるもの、棄てると同時に取り戻すものが在る…作中世界の“不老化処置”というもの自体、「余りにもフィクション」なモノではあるのかもしれないが…それでも「得たもの」と「失ったもの」、「棄てるもの」と「棄てると同時に取り戻すもの」というようなことは、手近な色々なモノに多く見受けられるように思えてならず、随分色々と考えた。急速に普及したような手近なモノに関して、「得たもの」と「失ったもの」というようなことを、「一寸だけ立ち止まって考えてみる」というような営み…意外に必要なことなのかもしれないと、本作を読んでいて思った。 物語自体、官僚や政治家から、市井の色々な人達、伝説化したテロリスト等色々な人達が交錯するような展開で、何処と無く「近未来のサスペンス」という空気感も漂うのだが…それでも、少し不思議な様相になってしまっている社会を描き出すことで、何か「現代の私達の社会」を考える材料を提供してくれているような気がした。
0投稿日: 2015.09.24
powered by ブクログ2013年本屋大賞9位 第二次大戦で原爆6発を投下され壊滅した日本。戦後「日本共和国」を建国するパラレルワールド。 不老不死の技術を手にした世界では人口増加を抑制するため、不老不死処置を受けた国民は百年を以って死ななければならない通称「百年法」が制定され、その百年目を迎えようとするお話。 設定だけでワクワクします。 自分だったらどちらを選ぶかなぁという選択が盛りだくさんで楽しめましたが、個人的にはSMOCを持ち込まずにそのまま最後の選択に進んで欲しかった。 ただその他にも、卑しさ、嫉み、保身、リーダーシップ、器といった楽しみ方も出来るので満足です。
1投稿日: 2015.09.22
powered by ブクログ下巻の面白さときたら…一気に最後まで読んでしまった。設定もよく練られていて、とてもよくできた作品で面白かった。 20150915読了
0投稿日: 2015.09.15
powered by ブクログラストがすごくよかった。 ケンは成長したな〜とか妙に冷静に思ってしまったけれど。 何箇所か線を引いて読み返したい文章があり。メッセージ性の高い作品だと思う。
0投稿日: 2015.09.06
powered by ブクログ上巻をズズイと上回る面白さでした。 動物や虫なら終わることのない毎日を恬淡と過ごし続ける。 限りない生に強く固執するのは人間だからこそ。しかし手に入れると内面に生まれる必然的な淀みと凋落。渇望した生の輝きそのものが鈍磨するような。これも人間ゆえ。 だから限りのない生に人間の手で限りをつける。 でもそれはやっぱり、人間が絶対に握ってはいけない舵の最たるもの。 最後に語られる、人類が取り戻した本当の意味での「若さ」には考えさせられるものがある。
0投稿日: 2015.08.28
powered by ブクログ設定が面白くて一気読み。だけど下巻は上巻の勢いは保てなくて、やっぱりジェノサイドほどの興奮は得られなかったわけでありますが。個人的には紫山の描写がゾクゾクして好き。永遠の命を求める人間の弱い心が交錯して、物語を黒く染めていく。死があるから生は輝くっていうけど、私はその通りだって思う。
0投稿日: 2015.08.26
powered by ブクログ現実の世界と混同してしまうほど、リアル。命について、老化について、病気について、国家について、人間のあり方について、戦争について、今生活できていることについて、ちゃんと考えようと思った。 人生に対する価値観はもちろん、読む人の年代によって、感じ方が違うんだろう。若い時に読んでたらどう感じたのか、老年になって読んだらどう感じるのだろうか。
0投稿日: 2015.08.19
powered by ブクログ「百年法 下」不老化措置後、百年経ったら安楽死…百年法施行後の日本はどうなるのか? http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2015-07-17
0投稿日: 2015.08.06
powered by ブクログううーん。唸るほど面白い小説だった! 人の老化を抑えるウイルスが見つかり、人々はそれを享受する。しかし徒に伸びる寿命による不具合を是正するため、政府は「百年法」、不老技術を甘受した人々は百年後に死ななければならない。という法律を制定する。 下巻は百年法を受け入れた国家の話。百年法から逃れようとする人々、それを背景に出来上がった体制で権力を獲得しようとする人々、不可避の死を迎える人々の話が中心。「政治体制」を問う内容がなかなかに練られていて、まさしく空想社会科学小説といえるところ。 物語の構成としてしかたないことだけど、国家にこだわり続ける姿勢に疑問符。恣意的なものすら感じる。緩やかな人口増、急激な人口減の中で国家はいつまで領域を固定した国家足りうるか。近代国家が人間の生殺与奪を握ることの不自然さ。そんな疑問も浮かぶが宙ぶらりん。しかし繰り返すが物語の構成上テーマを絞ることは是なんだろう。むしろ絞りきったことに敬意を表したい。 どうあれ知的な刺激はとんでもなく受けられる本。あ、でも自身政治系ノンフィクションは読まない人間で免疫がなかったというところはバイアスになると思うので、その辺りは留意して読んだ方がおすすめ。
0投稿日: 2015.08.04
powered by ブクログ上巻に続いて下巻もほとんど一気に読んでしまった。かなりの長編だがまったく飽きさせずに最期まで引き込まれた。これだけ読み応えのある作品を読んだのは久しぶり。この作家の作品はぜひ他のものも読んでみるつもりです。
0投稿日: 2015.07.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻の時点でなんてディストピアだ…と思いながら読んでいたけれど、このディストピアの有り様は不思議と現在の日本と重なって見えてしまう部分がある。 不老不死の技術も、百年法も存在しない現代なのに。 上巻で現代日本と共和国の違いを強調されていたのに、下巻では違わない部分が多く描かれていたように思う。なにより仁科ケンは我々と同じく老いることを知る人間だ。 それだけに終章の内容が重い。 全編通じて細かく伏線が張り巡らされていて、どこに繋がるのか想像しながら読んでいくのが面白かった。まさかまさかと思いながら予想通りの名前が出てきた瞬間、また思いもよらない場面で意外な単語が登場し、頭のなかで一気にピースが嵌め合わされる瞬間、唸った。構成が巧い。重厚な物語なので、なるべく一気に読むのがオススメ。 読み落としてしまったのか個人的にわからないままの点があるので、また読み返すときのためにメモ。 ・上巻で仁科ケンに接触してきた自称阿那谷童仁は誰だったのか? →雰囲気から戸毛とは思えず、また体格から光谷でもない。 ・診察を受ける際のセンセイの言葉 「その後……大丈夫なのか?」 →考え過ぎかも知れないけれど、この時点でC1の集団自殺の兆候に気づいていたかのような印象を受けた。 あとは蛇足だけれど、仁科ケンが第四代独裁官であることからして、初代独裁官遊佐の後第二代、三代独裁官が存在していたことになる。それを果たして誰が務めたのか、想像するのも面白い。 特に遊佐がSMOCではなく凶弾に倒れたとあるので、二代目の独裁官の就任時は相応の混乱もあっただろう。この部分だけでも文庫本1冊くらいの分量になりそう。
0投稿日: 2015.07.20
powered by ブクログ下巻読了 生と死という概念的なものに対するそれぞれの反応。 マズローのいう人間の五段階欲求の一番最初の項目である安全の欲求も生に対する思想の一つと言える。 それが満たされどんどん人間は欲深くなる。 今が良ければいいとか、俺だけ、私だけが良ければいいとなる。 それって寂しい話なんだな… 将来に希望を持たなきゃ、何も改善されない。 そんな希望の持てる世界を思い浮かべることは誰にでも出来る。 一つの考え方を変えるだけでは変わらない… でもそちらに向かっていく気持ちは持ち続けよう。
0投稿日: 2015.07.19終わりがあるだから次を考える
全く異なる日本を舞台にしたSFです。 戦争に負けた日本が国力を回復するために導入した、不老不死のシステムHAVI。適用を適用を受けた人はその時点から老化しなくなる。永遠にこの措置が有効であると人口過多になるので予防として講じた処置が100年経ったら命を返還するという法律いわゆる100年法である。 上巻から50年後の世界を下巻が現している。 不老不死は人類に幸福をもたらしたのか? 人はなぜ繋がりを大切にするのか? 独裁の意義と危険性とは? 細かな感想は上巻含めてのネタバレになるので書きませんが、実に巧妙な人物配置であり読み続けてニヤニヤしてます。 二度読みしても違う発見ができる物語だと思います。 理想としては政治側と同じくらい仁科ケンの生活側も終わりに欲しかったです。ので星4つ。 前から興味があった人は、お買い得のうちに買っとくべきですね。
0投稿日: 2015.07.16
powered by ブクログ面白かった。 寿命がなくなり、不老不死になる世界。 その世界観によって、逆に生きることの意味や死について考えさせられました。 一度で一回しかない人生。 だからこそ、楽しく生きられるのかもしれません。
0投稿日: 2015.07.16
powered by ブクログ上巻以上に引き込まれる下巻だった。 登場人物の誰もが救われないような感覚に陥ったけど、結局、「死」という終末は遅かれ早かれ皆に平等なのだなと思いしらされた。 そしてその限られた「生」のなかでどう生きるのか。
0投稿日: 2015.06.20
powered by ブクログ下巻も一気読み。 突如増加した多臓器ガンの発生、腐敗していく政治、爆弾テロ、死を受け入れない拒否者たち、国がどんどん廃れて荒れていく中、日本はどうなっていくのか。 希望の持てる終わりかたに安堵しつつも、こんな世の中なったらイヤだな、と、ある意味空気を読まない、流れに乗らない自分を大事にしようと思った。
0投稿日: 2015.06.10
powered by ブクログとても興味深い題材(不老不死、権力、死、生、次世代)だったけど、イッキに読めた。 淡々と物語が進んでいく本だった。 政治、国民、権力、それぞれが交差し合い、不老不死について考えていく。 長寿国である日本も同じような問題を抱えているが、自分ばかりではなく、次世代を考えて行動すべきなのかなっと考えさせられる本でもある。 結局は自然の摂理には勝てないわけだが、その間、自分の死を受け入れられなかったり、身近な人の死を経験したり、永遠に生き続ける=終わりが無い世界であることなどなど。 週刊で発行されていた雑誌に記載されていたのかもしれないが、 何度も同じ説明がでてきてちょっとくどかったのと、 物語の前後が行ったり来たりするので、消化不良のまま進んだりしたのが少し残念だった。
0投稿日: 2015.06.09
powered by ブクログ人間が老化しないとどうなるか? 現在の人口減少問題が解消されるのはもちろんだが、多くの人が経験している、上の人がいなくならないため、いつまでたっても上に上がれないということが発生するのだ。 また、日々同じことの繰り返しに、人々は一体何年耐え続けることができるのか?これも大きな課題になるのだろう。私たちは、定年を60年として会社でも長くても40年しか同じ仕事をすることはない。とはいえ、40年同じ仕事をするということはまずないだろう。しかし、老化しないとなった場合一体どうなるのか? この物語は今の社会現象を、かなり織り込みながらストーリー展開されていく。 1回だけではなく、2回、3回と読める、2冊である。
0投稿日: 2015.06.07
powered by ブクログ「百年法」によって社会の歪みや権力をめぐる争いが深刻化し、事態は混乱へと向かう。後半に入ってテンポが良くなり、特にクーデターを描く部分のスピード感は読み応えがあって前半部の不満を薄めてくれる。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログ何十年たっても外見は変わらないけれど精神は歳をとるんですねぇ。新しい空気が入らない所は徐々に腐っていくという感じがでてます。最後はどうなるのか想像もつかなかったけれど、お見事でした。ぜひ映像化してほしいと思います。
0投稿日: 2015.05.31
powered by ブクログ何やら、急速な少子高齢化が進み、財政赤字が危機的な状況にある日本を暗示するかのような物語。 ラストの『共和国民に次ぐ』は、とかく先走りしがちなどこかの為政者にぜひ読んでもらいたい。 「国力がいかに衰退しても、電気・通信・水道・道路・鉄道網のメンテナンスだけは怠ってはならない。ライフラインと物流は、国を動かす両輪である。この二つが機能する限り、国が死ぬことはない。宗教や思想、主義、哲学、生き甲斐、人生観、価値観、そういった精神的なものは、国民一人ひとりに任せておけばよい。国政を預かる者の責務は、国民が人間らしい生活を営むための物理的基盤を整えることに尽きる。なぜなら、それができるのは国家だけだからだ。」共感、共感。
1投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログ上巻のレビューでも書いたが内容の厚みがやや足りない感があるが、それでも面白かった。 構成が上手いという事、展開が奇抜だという事がこの作品の凄さではないかと思う。 映画にもなりそうな作品。
0投稿日: 2015.05.26
powered by ブクログ久々に一気読み。無限に生きる時間の中でも、人間の浅ましい本性は変わらず。そんな中で国が成長するはずもない。でも、信念を持っていけば、いつかそれが報われるはず。 遊佐総理の信念に感銘を受けました。
0投稿日: 2015.05.07
powered by ブクログとにかく構成が素晴らしい。題材は不老不死というとかく怪しくなりがちなものだけど、最後は感動的ですらある。ほぼ一気読み。
1投稿日: 2015.05.05
powered by ブクログやっぱりこうなってしまったかという結末。それは期待していたものでも予想していたものでもないけど。 百年法が施行されて混乱する日本。HAVIによって生きろって言われたり、百年法によって死ねって言われたり。そりゃ暴動も起きるよ。こんな世の中じゃなくてよかった。 全編を通し、確かに面白い本だった。これは間違いない。でも読んで良かったかを考えると簡単には頷けない。死ぬことについて、生きることについて考えさせられる本ではあった。
0投稿日: 2015.05.02
powered by ブクログGWはいつでも29日に亡くなった父の法事にあたり、今年もまた帰省する。 父は呆けてそのまま亡くなったけど、死ぬのが怖いとか嫌だとかそういうことを意識出来なかったとすれば、ある意味、幸せな死に方だったかもしれないなぁ。 さて、物語は下巻に入り、大統領と首相の確執、取り巻きの不穏な動き、拒否者ムラの存在と武力を使った政府の摘発、SMOCという治療不能な病気の蔓延など、色んなことが複雑に絡み出し、上巻で“市井の底辺に生きる者”として語られた仁科蘭子の息子で図らずも拒否者ムラと関係を持つことになった仁科ケンを中心にお話は進む。 伝説のテロリスト“阿那谷童仁”を巡って、また登場人物の思惑がとりどり入り乱れちょっとややこしかったけど、グイグイ引っ張られて読み進む。 次々と明かされる真実と、それを受けて描かれた終章は希望の余韻を残して美しい。 一方で、今の現実の国民がこうした究極の選択を迫られた時、冷静に反応出来るのか、とても心配になる。
1投稿日: 2015.05.02
powered by ブクログ人間の不老不死化により起こる様々な不条理とそれに振り回される国民。100年という生存期限を長いとわたしは考える。ときどき生きていて死ぬことは怖くなるがいちばん怖いのは周りに取り残されいつまでも生き続けることである。それはまるで浦島太郎のように世間において行かれたような錯覚を生む。 選挙は大切なものだと改めて実感した。
0投稿日: 2015.05.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
百年法が動き出して、なんとか恢復の兆しが見え始めた日本共和国は、しかし百年法を施行するため、その後の日本国を上昇させるためにともに歩んできたはずの首相と大統領はその間に生まれた亀裂の大きさを突き付けられ、百年法から逃れて山奥などでムラを作って生活をする“拒否者”が増え続け爆弾テロが起こる。その実行犯はその昔HAVI自体への抗議でテロを起こし、捕まり、死刑になったはずの男の名前だった。澱んでいく国の空気をどうにかしようと模索する政治家。拒否者だというだけで生きることが罪のなることへの理不尽さに答えを出せず拒否者に手を差し出してしまうHAVIを受けなかった男。目先の利益や権力のために暴走する男たち。 どの線も国の存亡を分ける事件の中へ吸い込まれていく。そして事件は起こり、その幕引きに知らされる事実の重たさ。 解説を先に読んでしまう質なのだけれど、解説で読んだ最後の演説はそれほど感動しなかった。それが後半の怒涛の展開に飲み込まれ、激流に流されるままたどり着いた最後のページで、私は泣きそうになった。
1投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログ昨年読んだ,とある白書が頭に浮かんだ.人類が滅亡に向かっていることを理解できたとしても,痛みの伴う改革は甘受できないだろう.そして人類は安らかに滅亡する道を模索することだろうと.本書の結末はどのような形になるかぜひ読んでみてほしいと思う.素晴らしい作品でした. 以下あらすじ(背表紙より) 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!?驚愕の結末!
0投稿日: 2015.04.30
powered by ブクログ山田宗樹氏の小説は初めて読んだのですが、圧倒的なまでの極上SFエンターテインメントでした。 映像化したらそれなりのヒット飛ばせそうだな、と思います。普段は原作派ですので映像化など個人的には嫌うのですが、純粋に観てみたくなりました。 設定の素晴らしさもさる事ながら、文章を追っていく度にありありとその場面が鮮やかに脳内に映る。それ程に、読んでいて「面白かった」。これに尽きる。 いつになく速いペースで読みました。下巻なんて最初に開いた時間から半日と経っていない。 人間は、強い。
0投稿日: 2015.04.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻はドクター加藤が見知らぬ場所で目覚めた所から始まる。 やはり百年法から逃げた人々がいた。その人たちがそれぞれにコミュニティが出来あがっていた。という事が判明した。 一方で日本共和国の景気も全く良くなっておらず、生きる事に疲弊しているようだった。 日本を良くしようと努力している人がいる一方、その権力を握ろうとする人間も出てくる。そこはもう政で権力という甘い汁に魅了されてしまった人達の暗躍と大統領と首相の攻防戦がまた興味深い。 最後は私が『ひょっとしたら…』と思っていた結末になっていた。不老不死になんて絶対はないと思っているので、そうなるのではないかと思った。 今の日本もそうだったのだと思うけど、先達たちの想いがあればこそ、今の日本、私たちの暮らしがある。感謝を忘れてはいけないと思った。 この話は、近い将来の日本への警告なんだろうな。
0投稿日: 2015.04.16
powered by ブクログ私がこの本を読む前に「こんな感じかな」と想像していたようなハラハラドキドキはありませんでしたが、いろんな登場人物たちの「覚悟」や「決断」を見たような気がしました。 仁科ケン、遊佐首相、牛島大統領それぞれの決断。 それぞれにかっこいい男たちでした。
0投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログ100年法をめぐって揺れる日本。最初の100年法施行をめぐっての国民投票から50年後の2098年。日本を大きく揺るがす事件が発生する。 壮大なスケール、暗躍する政治の闇に権力闘争と下巻に入っても読み応え十分! クライマックスの日本崩壊の危機の壮大さは鳥肌ものでした。 100年法を巡っての国民の選択や考えも興味深いです。上巻からビックリするくらい精神的に成長している人物がいるのですが、それはまだ生きることのできる家族の命が法によって無理やり幕を引かれることに対する疑問からです。 読み終えて思ったのは人間のキャパシティはある程度決まっているのではないか、ということ。生きることは多かれ少なかれ毎日外部から情報を得て、またうれしい場面、苦しい場面に立ち会うたび人の感情は揺れ動きます。 その過程で人の情緒はだんだん擦り減っていくように思うのです。特にそれを感じたのが下巻で一貫性を失っていく大統領の言動でした。 ラストが少し急展開過ぎたように感じましたが、ラストの国民の選択は非常に考えさせられます。日本のため首相が最後に出した二択の話は小説の世界の話だけでなく、 人口も減り、国債や原発など将来にわたっての課題だらけの今の日本が採るべき選択の話でもあるように感じます。 『百年法』という小説は寿命と死の物語だけではなく、沈みゆく大国に住む国民が何を選択しなければならないのか、そしてその決断がすぐそこに迫っていることも、教えてくれているように思います。 第66回日本推理作家協会賞 第10回本屋大賞9位
3投稿日: 2015.04.11
powered by ブクログ読み終えて、本書の主人公は未来の日本と日本人だったのだと理解する。そして、未来の日本の再生を描いた物語だったのだ。不老化処置を受けた国民は百年後に死を迎え入れなければならないという『百年法』を巡る壮大なドラマがついに完結。 いきなり2048年の日本を舞台に始まった近未来SFのような突飛な設定の物語は我々に様々な問題を見せてくれるだけではなく、最後には希望の光までも見せてくれた。これだけ大きなスケールの物語を最後まで楽しませてくれる山田宗樹の手腕はお見事。
2投稿日: 2015.03.29不老化技術と寿命制限法によって成立する近未来の姿
下巻だけに限ってみれば、ある独裁国家と反体制派との間の闘争とその顛末が描かれ、上巻で精緻に練り上げられた、不老化技術と寿命制限法によって成立する近未来の社会構造や親子関係(120歳以上の母親が今生の別れに息子と床をともにし、自分の友人を恋人にしなよとアドバイスするシュールな展開)のドラマをもっと読みたかったな。 昨今の決められない政治に対する我々共通の不満をくみとる下巻のストーリーはそれはそれで楽しめるのだが、せっかく希有壮大な空間に足を踏み入れたのに最後になじみのドアから出てきたみたいで、残念この上ない。
0投稿日: 2015.03.26近い将来
医学が発達し近い将来本当にありえるかもしれない物語。肉体と精神を切り離すことが出来るのか。100年間命と若さを保証されることと、年相応に老いていくことのどちらが本当に幸せなのか考えたいと思いました。
0投稿日: 2014.09.22上下巻読み終えて
今現在の日本の問題を不老不死という極端な設定であぶりだす。非常に考えさせられる小説です。みんなが自分ならどうするか、ということを想像せざるを得なくなる。おすすめです。
0投稿日: 2014.07.29映画化したい作品
たくさんのテーマが盛り込まれていて、どれが作者の意図するものなのか、それとも勝手に私がそう解釈しているだけなのか、・・・わからないけれど、生と死について、どんな偉人であっても崇高な理念をもっていても立場が変われば心も変わるということ、さらに心を動かすのはやはり死(または生)であること、・・・いろいろ、いろいろ頭をめぐった作品。 Oさんが「映画化してもらいたい」と言った気持ちがわかる気がする。 目をそらしている人間の醜い部分を、多くの人に再認識してもらいと思う。 結末は、「結末を作るための展開」で多少強引な気もするが、そうでもなければ永遠に終われないことになってしまうのでやむを得ないかな。ほかにもっとよい結末(ハッピーな、という意味ではない)があるとも思えないし。 とにかく、寝不足になりながら読み切った甲斐があった。
0投稿日: 2014.04.13独裁国家と反体制派との間の闘争とその顛末に終始
下巻だけに限ってみれば、ある独裁国家と反体制派との間の闘争とその顛末が描かれ、上巻で精緻に練り上げられた、不老化技術と寿命制限法によって成立する近未来の社会構造や親子関係(120歳以上の母親が今生の別れに息子と床をともにし、自分の友人を恋人にしなよとアドバイスするシュールな展開)のドラマをもっと読みたかったな。 昨今の決められない政治に対する我々共通の不満をくみとる下巻のストーリーはそれはそれで楽しめるのだが、せっかく希有壮大な空間に足を踏み入れたのに最後になじみのドアから出てきたみたいで、残念この上ない。
0投稿日: 2013.12.11
