
総合評価
(204件)| 93 | ||
| 77 | ||
| 16 | ||
| 4 | ||
| 0 |
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
永遠の命という題材を社会制度として考えるSFとして面白かった。特に、百年法が制定されるまでの政治的なやり取りと、老化人間と不老人間の時間感覚の違いが印象に残った。物語の開始時点を百年法制定前にしたことで、制度が成立する過程そのものを描いているのもよかった。 上巻は群像劇的な構成で、視点が切り替わるたびに物語へのモチベーションがリセットされる感じで途中から読むペースが落ちた。下巻は物語の方向性が明確になり、先が気になって一気に読み終えた。 終盤はクーデター失敗後から少し駆け足で、ご都合主義的に感じる部分もあった。また、人間の描き方はややロマンチックで、掘り下げが甘い印象もある。 「永遠に生きられるならどう生きるのか」という思考実験としては面白いが、自分自身の生き方を深く考えさせられるほどではなかった。全体としては、哲学的な作品というより、壮大な設定を使ったエンターテインメントSFという印象。
0投稿日: 2026.10.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人間が不老不死になったパラレル世界を群像劇で描いた作品。一体どんな世の中になるのだろうと読者にも思考実験を促してくるようで実際にあれこれ考えてしまう。特にタイトルの「百年法」は飽和する人口と停滞を解消する手段として掲げられるが、「HAVIという不老処置を受けて百年経ったら強制安楽死」という内容は一般的には人権侵害という感覚しかない。けれども深刻な社会問題に必要な処置だと改革を訴える登場人物達の熱心さを見ていると、私達の世界とは前提が違うのだし、そうなのかと説得させられてしまう上、否決した時には一緒に嘆息してしまう。けれども実際に期日を迎え、死を受け入れた人や拒否者にクローズされると今度はやっぱり人権について考えてしまう。全体的に非常にうまい構成になっていた。メタ的な視点でもどのように物語、掲げられた問題を畳むのだろう、この人類はどこに向かうのだろうと思っていたので、良い着地になっていたと思う。不老不死のカラクリが巧妙だった。またアレルギーのように嫌われそうな独裁の扱いについてもうまい具合に描かれていたなと感じた。 個人的には不老不死の世界は生き過ぎた個人主義になっていてダメだなと思った。国とは集団の集まりで構成員の帰属意識、そして国という仕組みを維持しようという意思が必要になる。この国という集団を分解していくと都道府県とか市区町村とか最終的には家族まで小さくなるが、この世界では家族という枠組みは崩壊してしまっている。大切な人、家族、とりわけ子供の為に良い未来を作りたいと考える人は多いと思うし、社会作りにはそうした考えが少なからず基盤になっていると考えているが、この物語の社会では家族の柵が失われた結果、原動力や頑張る理由、社会を維持する為の意味が揺らいでしまっている。安全安心な社会は自分が生きている間には必要だろうが、個人主義な世界観では死んでしまった先はどうでも良いと考える人も多いだろう。そうすると百年法って毒にしかならないような気もするが、有限であるリソースの事を考えると本当に扱いが難しい。ひとつ驚いたのはこの世界では安楽死が認められていなかったことだ。真っ先に議論されそうなのに。でもこれを認めると作中の停滞社会では不利な若年層の死亡率が上がるのだろうか… 不老不死社会は色々と思考実験の甲斐がある。難しい問題も多そうだ。面白い機会を得たと思えたし、シミュレートの結果としてひとつの世界の歴史を垣間見れて満足している。
1投稿日: 2026.09.14
powered by ブクログ最後までダレずに緊張感を維持できて綺麗に終わった印象。解説で指摘されていた省略は言われてみれば確かにと思った。話のスケールとしては日本沈没に匹敵する。 文章にイマイチ深みを感じられないのは,SFであって純文学ではないからか。
0投稿日: 2026.09.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
自分の中では2026年1番の小説に出会ったような気がします。 SFでグッとくるとは思いませんでした。 死生観について書かれている難解な哲学書を読むよりも、遥かに死とは何か、生きるとは何かを自分の身に置き換えて考えさせられる本でした。 最後の終わり方も良かった。 俳優の岡田准一さんが嵐の櫻井くんにおすすめした本というただそれだけの理由で読み始めたのですが、本当にこの本に出会えて良かったです。 自分には極上な読書体験でした。 文字通り寝る間を惜しんで読みました。かなりの大作ですが、もう一度丁寧に読み直したいと思える小説です。
1投稿日: 2026.08.29
powered by ブクログ強引な気もしたけど、読めました。普段この時間軸と想像世界の設定に読み慣れてないので人物が上手く入ってきませんでしたが新しいSFの形だと思いました
22投稿日: 2026.08.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
じわじわと終末に向けて崩壊していく日本共和国 バッドエンドしか思い浮かばないような流れからクーデター勃発、そしてその後の展開が激動 「大統領令0条発動」って気になったけど暫く何も起きないなあと思っていたら、最後にやってくれましたセンチュリオン! クーデター阻止で大団円かと思っていたら全HAVI(不老不死)人間のSMOC(多発性がん、死亡確定)発症確定ってなんて皮肉な。。 死のない世界の”生”とは?そもそも生きるとは?自由に生きることと次世代への責務のどちらが大切なのか等々、色々と考えさせられることの多い骨太のSFエンターテイメントでした
0投稿日: 2026.07.09
powered by ブクログ死があるから生が価値を持つ 【疑問】 ・木場は戸毛に殺されたのではないのか。蘭子と木場が出会った前? ・仁科ケンにゴーストIDを渡そうとした人は誰?
0投稿日: 2026.06.23
powered by ブクログあーー面白かったーー 後半に行くにつれて、どんどんこれどうやって終わるの…!?と思いながらページを捲る手が止まらなかった 驚かされたかと思ったらさらにぶっ飛んだ事実により驚かされて、もう圧巻です 人の幸せってなんなのか、 老いること、いつかは必ず死ぬこと、だからこそ人は生きていけることを、じわじわと感じさせられた。
0投稿日: 2026.06.16
powered by ブクログ政治、社会、生命、歴史、時代。 どの時代に読んだとしても過去のように感じて、未来のように感じる物語かもしれない。 作中の遊佐のような政治家が現代にいて欲しいよ。 『阿那谷童仁』 名前が不思議な奴だなと思っていたけれど 読んでいるあなたも物語の一員であるという意味だったのかもしれない。 あなたも同人(仲間)であるというメタ的なものなのかも
0投稿日: 2026.06.12
powered by ブクログ不老不死社会の果てにある「死生観」という深いテーマを、激動のクーデター展開で描き切ったスリリングな完結編でした。 崩壊する国を建て直そうと奔走する遊佐の熱い信念と不器用な生き様が魅力的で、彼が大好きになりました。
25投稿日: 2026.06.04
powered by ブクログまだまだ面白い本てあるんだ。 この本の続きは、今私たち自身なんだよなぁと。 いや、それか投票前の時点なのか。 でも自分自身に置き換えて考えなくちゃいけないんだよね。 私は子どもが2人いるけど、どっちも子どもはいらないって言ってる。 私も、自分が若くて今出産するかってなったら凄く悩むと思う。日本の未来に希望が持てないから。 私たちが子どもたちに残してあげられる事ってなんなんだろ。今しなきゃいけない事ってなんなんだろ。 前半だけの設定で考えるなら、私は処置してから100年じゃなくて、生まれてきてから100年ならいいんじゃないかなぁと思えた。それなら老いもなく、介護も必要なく、安楽死できて。実際不死になれたら、延々と生きたいと思うのかな。ただ仕事をして、最低限の生活を続けるだけでも。 家族もなくなって、なんのために生きるのかな。
4投稿日: 2026.06.04
powered by ブクログ『こんなのあったらいいなぁ』と思って読み始め、自分ならいつ受けるのか、この百年法に同意するのか考えたり!? そこからの拒否者ムラ、SMOCなど起こり得そうなが副作用が続き、ドンドン読みハマっていき、驚愕の事実発覚からのドラスティックな展開に痺れました 結果的に『歳をとること』について改めて考えさせられる物語でした
3投稿日: 2026.05.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
遊佐と牛島の熱い政治からの国民投票、 そして、仁科ケンの最終章 めちゃくちゃ良かった 山田宗樹の中で一番グッときた作品
1投稿日: 2026.04.23
powered by ブクログ上巻は面白くなかったが下巻で一気に化けた 何を書いてもネタバレになりそうなので書かないが、とにかく中盤から終盤にかけての勢いは凄まじい 最後は心から名シーンと言える 他作には無い読後感…壮大な話だった…
1投稿日: 2026.04.14
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これは仁科ケンの成長物語である。 重厚感のあるストーリー。登場人物がたくさん出てくるなあと思いきや、下巻で再登場して心が弾む!真村さんに感情移入してやるせない。
0投稿日: 2026.04.11
powered by ブクログ近い未来に本当に有り得そうな話です。 老化を止めることで、その若さのまま生き続けることに対しての様々な問題が作中で定義され、政治や経済に及ぼす影響や、ルールを破る人たちへの対策など、大きくはフィクションですが、その合間にリアル感がある作品です。 自分は生き続けたいと思う方のタイプなので、1秒でも長く人生を楽しみたいです。 百年経ったら強制的に死ぬというのは、想像するだけでもゾッとしますが、将来絶対に死ぬから今は頑張ろうと思えるのも一理あると思います。
0投稿日: 2026.03.30
powered by ブクログ正しい行いや考えがなんなのか、わからなくなる本 人権、政治、生命、未来 最後までさまざまな立場の人の意見を浴びることになり 読んでいる間いい意味で不安定になりました。 自分(30歳未満未婚)がこの場にいたら、決して立派な決断はできなかったでしょう。 数年後、数十年後に読めば、また私の意見も変わりそうです。 不老処置HAVIが一般的になった世の中で 人口爆発ほか各種停滞を防ぐために施行された生存制限法、通称「百年法」 もちろんただの法律一つで人の命が左右されていいのか、それを拒む拒否者、そしてその集団ができ始める。 変わらない政治家、にも関わらず不穏な動きが見られる部下たち、目立ち始めたガン患者、HAVIを拒否したり受けない選択をする人たち。 世界で何が起こっているのか、これから世界がどうなっていくのか。
1投稿日: 2026.03.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
設定はとにかく面白い。 ある種の政治小説としても面白い。 不老不死になることってそんなに良いことなのか?みんながそうなると社会はどうなるのか?ということを考えさせられる。 死の期限が決まっているからこそ、生を謳歌できる…というような考え方については確かになと思った。
1投稿日: 2026.03.08
powered by ブクログコロナのワクチンがこんなふうになったらと 想像したら震えるほどの怖さを感じながら読了 今の高齢化への警告とも捉えられる 時間の概念を考えさせられる小説 中盤からラストが何となく読める展開なのが残念だが 発想が素晴らしく楽しめて読めた
0投稿日: 2026.02.17
powered by ブクログフィクションの物語として荒唐無稽な設定でありながら、登場人物像の設定を彷彿とさせる数々のエピソードを効果的に差し込みつつダイナミックな時代展開など秀逸な構成力に引き込まれて上下巻を一気に読み終えた。 2048年前後から一気に2098年、更に、最終章はその20年後の演説文章で締めくくり、過去に制定された生存制限法、百年法の施行に関わる関係者の確執から、不老不死の世界の行き着く先、生と死、新陳代謝、命を繋ぐ、次世代へバトンタッチすることの責任などとても考えさせられた。 また、皮肉なことに50年も続かなかった百年法を通じて、一国を背負って立つ責任、人生を賭けて狂気なまでに向き合う責務、限られた時間の中で次世代に国家を確りと残していくこと、ライフラインと物流インフラを動かし続けることなど、マネジメントのあり方も考えさせられた。 国政を預かる者の責務は、国民が人間らしい生活を営むための物理的基盤を整えることに尽きる、虚無主義を気取る余裕があるなら、一歩でも前に踏み出してほしいというメッセージも痛切に心に響いた。
1投稿日: 2026.02.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ある国の一つの時代の栄枯盛衰を見た気がした。 不老化処置を受けても近い将来必ず多臓器癌になって死亡する。どんなに科学技術が進歩しても、永遠に変わらないもの、繁栄し続けるものは存在しないというメッセージのように感じた。 国の在り方、国民の責務、国と国民を引っ張っていく主導者の存在についてなど、色々と考えさせられる話であった。 3回目の国民投票で、国民は個人の自由よりも国の存続、発展のため自己を犠牲にすることを選んだ。これは大統領や首相の言葉に心動かされたことももちろんあるが、根底には自国が滅びることを憂い、先人が築き上げてきたこの国を自分たちで終わらせたくない、未来に繋げていきたいと、国民としての責務を果たそうと思ったからではないだろうか。 また、国を強く豊かにするためには、偉大なリーダーの存在が必要不可欠なのだと感じた。主導者の決断で国の進む方向やそこで暮らす国民の生き方が決まる。何度も国家存亡の危機に晒されながらも、その度に最良の政策を打ち出し決断してきた遊佐首相も牛島大統領も偉大な主導者であった。いつの時代も、こうした主導者が現れることで国は発展を遂げてきたのだと思った。 壮大なスケールの話でありながら、そこに生きる人たちの奮闘や時代の移り変わりが緻密に丁寧に描かれており、とても面白かった。映画化してほしい作品だと思った。
3投稿日: 2025.12.26
powered by ブクログ下巻では「百年法」を拒否する人々のコミュニティ、爆弾テロ、首相と大統領の確執、クーデータなどが扱われ、社会・政治的要素が強くなった。 特に終盤は「どんでん返し」といってよいようなダイナミックな変化がいくつも起きるが、その都度、為政者としてどう対応するべきか、というところが描かれている。設定はSFかもしれないが、単なるエンタメ的などんでん返しで終わらない社会派小説である。 個人的には、上巻に比べて哲学的要素が少なくなったことに物足りなさは感じたが、首相と大統領の関係性など、人間ドラマとしての見どころもあり、最後まで楽しめた。
0投稿日: 2025.12.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
SFのはずなのに身に迫る現実感がすごい。 上巻での後手後手に回りまくる日本の姿とか、存在しない事象を巡る話なのに説得力がありすぎる。 ずっとみんながみんな自分だけの立場から身勝手なことばかり言っていて、まあそれが人間らしいと思ったしその集合体が国であり代表が政府だと思って読んでいたけど最後の最後に人のための決断をした国民たちの流れが希望的で素敵だった。 個人的には牛島大統領と遊佐首相の確かに存在した絆がわかった時すごく胸熱だった。
0投稿日: 2025.11.23
powered by ブクログ読み応えあり!パラレル日本の未来。 登場人物が多く、時間軸も行ったり来たりするためなかなか頭を使う。 ラストシーンには痺れて鳥肌が立った。ぜひ最後まで読んで欲しい。 ちなみに、映像化するなら遊佐は長谷川博己のイメージ。
1投稿日: 2025.10.10
powered by ブクログ上巻の方が面白かったかな 下巻は拒否者ムラと政府の戦い HAVIを受けたものはもれなく多重ガンを発生することが判明。 仁科ケンが上り詰めていく。 話のテーマ的にそこにこだわるべきではないと思いつつも、2098年の設定で普通に車や電車が登場してくる描写に違和感を感じてやまない
0投稿日: 2025.10.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
多くの人が想像したことがあるだろう不老が叶う世界の話 不死ではないというのがミソで、とても面白かった。 人間は終わりがあるからこそ人間らしく生きられるのかもしれない。 私は人が他人を信頼して何かを託すシチュエーションが大好きなので、センチュリオンの指揮権が移るシーンが本当に最高だった。 病気の話もラストで急に出されるんじゃなくて、ちょこちょこ物語に関わってきてたから、予想はできたけど良いラストだと思った。 一度は間違えた国民も、今度は間違えなくてよかったね。
0投稿日: 2025.09.04
powered by ブクログとにかく構成が凄い。 人々の営み、思想、価値観、人生観がそれぞれに鮮明に描かれている。 話の流れも、時間の飛ばし方も、展開も一気読みしてしまう、惹き込まれ過ぎる。
0投稿日: 2025.08.14
powered by ブクログ物語にひとつの条がなく、全体を通してイマイチ盛り上がりに欠けるなあという印象。とっ散らかっている割にはうまく纏まめているようにも感じたが、ただそれだけで、エンタメとしても啓蒙的なSF小説としても中途半端な感じだった。 読み終わって、それなりにたのしめたが、ストーリーにも登場人物にも、あまり惹き込まれるものがなかった。
0投稿日: 2025.05.17
powered by ブクログ不老不死技術が導入され、施行後100年で生存権を手放さなければいけないSF小説 日本も敗戦後に技術を導入して100年後というifストーリー 以下、公式のあらすじ ---------------------- 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。 処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。 来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント! ---------------------- 原子爆弾が6発投下され、終戦を迎えた日本 戦後、アメリカからもたらされた不老化技術「HAVI」によって、老いることなく永遠に生きることができるようになった社会 ただ、処置を受けた人は一定期間後に生存権をはじめとする基本的人権を放棄しなければいけない法律の導入もセットになっている 期限は各国で異なっており、40年や60年の国もある中、日本はアメリカと同様に100年 そして、その法律の施行を迎える時が来た 日本の政治体制も大統領制になっている でも、ほぼ権力を持たないという、現在の皇室のような存在なわけで おそらく、皇室という制度はなくなっているのだろうな 死が社会から取り除かれたからと言って、人々が幸せとは限らない 増え続ける人口と停滞する社会により、経済は破綻し、多くの人々は職もなく貧困に喘いでいる それでも既得権益を持った「年上」の人達がいなくなる事はない 親の面倒を診るという慣習が不要なため、親子関係の意味も薄れ、親子関係を解消する事も可能 科学技術は進んでいるのに、人々が幸せそうに見えないんだよなぁ 死なない事が幸福には結びつくとは限らないわけで 死なない苦しみもあるのでしょうねぇ 百年法延長の国民投票 多くの国民は、このままでは社会が立ち行かなくなる事を何となく予感しつつ 初年度の対象者はもちろん、いずれ自分もその対象である事を意識せざるを得ない 現実の日本では国民投票が行われた事はないけど 実際に、短期的な自己の利益と長期的な全体の課題解決とを比べて、冷静に投票できる人はどのくらいいるでしょうね? そして、テロリストではあるが、ある意味で英雄視される阿那谷童仁 実際にそんな人がいるのかいないのか、いたとして百年法から逃れる術はあるのか 元になった人と、さらにその崇拝者の存在 まぁ、現代の日本に暮らしていれば、なかなか「生きる」という事の価値を認識しにくいのかもね そんな社会で、処置を受けずに「老いる」という事を選択する人 まぁ、大勢ではないけど普通にいそう かく言う私も、もし現代でこんな処置が受けられるようになって、100年後に生存権を手放さなければいけないとして 自分は処置を受けるかな?と考えてみた 少なくとも数年は様子を見そう でも、受けるなら常に今が人生の中で一番若いわけだし、できるだけ早い方がいいのは分かっているんだけどね 作中でも語られているように、外見や肉体が変化しなくとも 精神性は既存の老化と同じようになっていくかもね となると、外見だけ今のままても仕方がないし 処置を受けない可能性も結構あるなぁと思った 拒否者の村 まぁ、逃れる方法があるならそんな選択をする人がいてもおかしくない しかも、その時には政府の失策が目に見えているわけだし ただ、その暮らしぶりは、社会インフラが整った既存の生活とはかけ離れているわけで 結局そこでも生きられない人も結構いると思う そして、作中にあるように、自殺する人も出てくるのもそんなに不思議ではない気がする 後半から登場して意味ありげに描かれる、突発性多臓器ガン「SMOC」 終盤で明かされる特性は実際にはありえない ただ、その特性はとあるゲームや小説を思い起こさせる となると、この世界ももしかしてそんな世界という事か?と邪推してしまう 総合的な感想として 不老不死というユートピアの技術がありながら ある意味でディストピアな展開になるというのは実際にありそうな展開で納得感があった
1投稿日: 2025.04.02
powered by ブクログ人類が不老薬を手にしたら。。 こんな未来になるのか分からないけど、自然の摂理に反することをする時はみんな慎重になろう。ってことで、国語の教科書にしてもいいんじゃないかとすら思いました。 SFでありながらとにかくリアルな一冊。圧巻です。
0投稿日: 2025.03.29
powered by ブクログ手術を受けることで不老不死が実現した近未来の日本。「生存制限法」とか設定がリアルで面白かった。 人間は歳をとってだんだん衰えていくから、死を受け入れることができるんだよね。いつまでも若くて元気なままだったら、百歳になっても二百歳になっても死ぬのは怖いだろうな…。
0投稿日: 2025.03.24
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老化の手段を手に入れた日本共和国が滅び、再建するまでの話。 ぶっ飛んだ設定だけど、ディティールがしっかりしていて世界観に入り込めた。 センチュリオンの北沢大佐が大統領司令ゼロ号を発動した時はアツすぎて鳥肌が止まらなかった。 ケンの最後の演説が、現代を生きる自分にグッサグサに刺さって… 安全圏から文句を言うだけの人間でいいのか?と深いところまで問いかけられたようだった。
0投稿日: 2025.02.26
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老技術が開発され、それを受けたものは100年しか生きられないという百年法が定められた架空の日本の話。「蘭子」「官僚・遊佐」「警察・戸毛」「蘭子の息子・ケン」「ドクター加藤」が主な語り部だけど、実質的主人公は遊佐とケン。ちょっと登場人物多くて途中混乱してしまったけど、随所に謎が散りばめられていて続きが気になってグイグイ読むことが出来た。 著者の小説は初めて読んだけれど、名詞や動詞ぶつ切りの文体が多く、それがかえって淡々とした印象で物語に合っていた。 百年法に対する人々の反応とかは、とてもありそうな感じ(国民投票で反対されるとか、拒否者村ができるとか)だけど、不老技術が開発されたとしてほとんどの人が20代でそれを受けるとか、家族関係が希薄になるとかはちょっと非現実的かなと思う。たぶん、もっと色んな選択をする人が現れるだろうなと感じた。
0投稿日: 2024.10.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2013年(第9位)。 あれから40年。人口が増えすぎるので100年法が施行されている。蘭子も死去。息子ケンはHAVIを受けなかったので老化していく。大統領は40年の統治に疲れやる気なし。遊佐首相は退陣を促すが拒否。SMOCというガンが流行る。そしてクーデター。クーデター者が小物なのがビミョーだが大統領の機転で取り押さえられる。SMOCはHAVIを受けると必ず発症し16年後には全員いなくなることが判明。ってか、HAVIってなんだったのかと読後に思う。まーでも気になってどんどん読み進めたが。
0投稿日: 2024.09.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ラストは鳥肌ものだった。 面白かったです。 結構信じられない展開が続くけど、いざとなったら人間どうなるかわからんな…と色々考えさせられた。 面白いです。 こういうお話好き。
44投稿日: 2024.09.14
powered by ブクログオーディブルにて。 不老不死が実現した世界での政治的な陰謀、クーデター、将来的に発覚したデメリット。 飽きはしないけど、とにかく長いのと、オーディブル3倍速で聴くには難しい。 客観的な起承転結で進むイメージなので、どのキャラクターにものめり込めなかったというのが大きいか?
0投稿日: 2024.09.11
powered by ブクログ難解な内容の筈なのに、構成が明瞭であるため頭にスッと内容が入ってくる。 久しぶりに続きが気になりすぎて夜更かしをしてしまった。
1投稿日: 2024.07.15
powered by ブクログフィクションなのに妙に現実味がある。 東京都知事選直前。よく分からないが、このタイミングで読んで良かった。
0投稿日: 2024.07.01
powered by ブクログ上下巻合わせての感想です。 映画やドラマの脚本みたいでした!!むしろそうして欲しい!!なぜなら、他の方も仰るように、登場人物が多く、あまり感情が乗せられない文章ではありますが、ストーリーは抜群に面白いっ。 逆に言えば、感情的に深くハマる部分が少ない分、客観的に多角的に素晴らしい物語を楽しむことができました! 日本の未来や今現在の政治、経済、国民の生活、医療や死生観を考えるにあたり、リアリティーが持てるので、読了後は思慮深く考察ができます。 個人的には主人公になるとしたら、私は遊佐さんだと思います。かっこよ!! 牛島さんとのやりとりが最後は堪らなくかっこいい!! そしてしいて言うなら、女性がからむ場面は、途端に下品でつまらなくなる。。。 でもこれは人に勧められる本だと思います。
9投稿日: 2024.06.29
powered by ブクログ怒涛の勢いで話が展開していった。 それでも、全体的にまとまりがあり、とても良く細部まで表現されている物語だった。 登場人物それぞれの心理描写もあり、ストーリーに置いてかれない点が素晴らしかった。
1投稿日: 2024.06.22
powered by ブクログ#百年法 #読了 生きることの意義に真っ向から向き合った小説 前半は処置を受けたら百年後に死ななければいけないことを大々的にしながら、後半は処置を受けた弊害でその百年すら保証されないとしたらどうですか?と、更に面白くしてくる 何年生きるかも大事だけど、どう生きるかってもっと大事
1投稿日: 2024.06.15
powered by ブクログ壮大なストーリーで、世界観に引き込まれました!三部作の映画を見ているみたい! 人から人へ引き継いでいくストーリーもなかなか! こういった大作はなかなか見れないと思うので、おすすめします!
1投稿日: 2024.04.17
powered by ブクログAmazonオーディブルで聴いた。 人類があるウイルスに感染する処置を受けると不老(ほぼ)不死となり、でもその処置から100年したら死ななければならないとする法律が施行されたら、社会はどうなるのか?というもの。 もっとSFなのかと思ったけど、SFではないと思う。 下巻の主人公?ケンが、作中で複数人からカリスマがあるようなことを言われたり、そういう扱いを受けるけど、読者としてはケンの言動から何のカリスマも魅力も感じないのが残念。 上巻もそうだったし、下巻はさらに女性の描き方が気持ち悪かった。 女性が出てくると途端にキモく、つまらなくなる。 特に立花…あれは何なの。 匂わせているけど経緯についての説明が不足しすぎて、あの行動は不自然でとても気持ち悪い。 最後はみんな死ぬ、みたいな駆け足のカタストロフィ(でもその過酷な状況はまったく描かない)。 作者が物語を投げ出した印象。 山田宗樹は初めて読んだけど、いつも女性の描写には難があるらしい??
3投稿日: 2024.02.24
powered by ブクログ小物が、気持ちいいくらいの小物で見事(笑) とんでも設定ですけど、とんでもなく楽しく読むことができました。 こんな感想読まなくていいので、この大作を読んでください (*^^*) 「終章」すごすぎ!かっけ〜
3投稿日: 2024.01.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
⚫︎感想 最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました! 登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。 ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!?驚愕の結末!
23投稿日: 2024.01.18
powered by ブクログ解説の北上次郎は、圧巻のラストと絶賛している。おそらく、多くの読者が、同じ感想を持つだろう。年齢に対する感覚が独特なので、年代によって感想や印象派大きく違いそうだ。ひょっとすると、人生の後半に差し掛かった人が読む方が、いろんなことを考えることになるかもしれないと感じた。たしかに、面白く読めました。
1投稿日: 2023.12.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
永遠の命を享受できるウィルスの活用により、不死の生命体となった人類と、その人類の発展のために画策された「百年法」という生存制限法を巡る話でしたが…。 最後はなんと! 思いもよらない大問題の発生と展開による思いもよらないラストでした。 この話、どうやってまとめるのかと思ってたけど…。 なるほどと思わせる話の展開の上手さでした。 もともとボリュームがありすぎるくらい内容の濃い話なのですが、最後はもっと書き込んで読ませてもらいたいと思わせるぐらいの奥行きがありました。 逆を言うと、もう少し読み込ませてもらえるぐらいじゃないと若干ラストのスピード感に置いていかれるというか。 でも、最高に面白い本でした そして、これを書くととてもどんな内容の本なのか迷宮に迷い込ませてしまうかもしれませんが…。 いろんな物事は自分なりの正しい尺度をもって見て考え、自分なりの意見を持たなければならないということを改めて突きつけられた気がします。 周りに流された末に誤った決断をすることの怖さ。 責任は常に自分自信にあるということ。 他人にどう見られようと日本国のために奮戦した遊佐首相の存在と、国民に託した最後の選択の尊さを忘れてはならないなと。 なかなか熱い物語でした。
0投稿日: 2023.10.04
powered by ブクログ不老不死とそこに生きる人類をテーマにした作品。 HAVIといわれる不老不死処置を受ければ、受けた時の年齢のままの容姿で生き続けられる。 それにより世界はどうなるのか…人口が減らず新しい血の入れ替わりが起きなくなり停滞してしまう。 そこを改善するために考えられたのが「百年法」といわれる「処置後100年をもって生存権をはじめとする基本的人権は全て放棄しなければならない」とする法律。要するに100年経ったら死になさいというもの。処置を受ける受けないは本人の自由。 100年経っても生きようとする者、非処置者などが複雑に絡み合い、それからの日本をどうしていくべきなのか…壮大なスケールで描かれており、SF作品の中に現代の問題提起をしているようで楽しく読み進められた。
16投稿日: 2023.10.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不老処置を受けた人間は百年後死ななくてはならない。 命の期限が迫った政治家の策略、翻弄される民間人、生きるために逃れた人々が集う拒否者ムラ…。それぞれにドラマがあり、何気なく消費するだけの日々を送っている私にはとても刺激的な作品でした。
1投稿日: 2023.08.15
powered by ブクログ不老不死っていう設定の中に現代日本の社会問題をガッツリ組み込んでくる辺り作者の妄想力がエグい。 どうやったらこんなストーリーが書けるのか謎。 人生の名言も多くてめちゃくちゃおもしろい。
3投稿日: 2023.08.06
powered by ブクログ不老ウィルスという一つの設定から、国家のあり方や人間の生き方などまで壮大な話となっていた 自分なら不老となったらどうするだろうと考えなどしたが、家族の絆がそんなに簡単に崩壊するかと疑問に思った まあ、そんな事は仮想世界なんだからどうでも良いが、上巻から続き大統領と首相の駆け引きやおかしくなりかけている日本などジリジリと話が続き、後半はまさかの展開で少しご都合主義な終わりかただった もう少し登場人物のドラマをみせて欲しかった
1投稿日: 2023.05.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごく生と死について深く考えさせられる小説でした‼︎HAVIの無い世界に生きる私にとって、老いは日に日に近づいてくるものだし、いずれは死ぬということはありのままに受け入れられるものです。ですがこの小説の世界のように、外見は若いままなのに期限が来たら必ず死ななければならないとなると、中々素直に受け入れられない気持ちは分かります。死が迫る程、生に執着してしまう人間の本質を突いた小説だと思います‼︎永遠に若いままの処置を受けたが最後、皆が病気で死んでしまうという展開はあんまりではないか…と思いますが…笑
1投稿日: 2023.05.11
powered by ブクログ設定が凝っていておもしろい。スイスイ読める。 人物描写もしっかりしていて、目の前で映像が浮かぶようでした。 ただ、テーマ的に読後感はすっきりしない感じ。
0投稿日: 2023.05.10
powered by ブクログ設定や世界線が作り込まれていてとても面白かったです。分厚いですが、特に下巻はどんどん読むことができました。5~6年前に読んだので、もう一度読み返したいです。
0投稿日: 2023.04.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
やはりというか、その道を選ぶしかないよな。 けれど国民投票で未来ある道を選んでくれて良かった。この百年法が続く限り、何度も何度も同じ議論を繰り返して行くのだろうな。この物語はそれにSMOCで決着をつけたけれど。 上巻の蘭子がHAVIを受けて若い見た目のまま、中身だけは歳を重ね感性は衰えて日々生きていくことだけに費やしているのがすごく身に迫ったというか。 いつか死ぬ、いつかは分からないけれど、それでも死と老いからは逃れられない。そういう限りがある生命だからこそ、生きられるのかもしれない。 もし永遠に生きられるとして、周りもそうなら人間関係を良好なまま維持していくことは相当難しいんじゃないかな。感性が豊かな頃はそれでもやっていけるのだろうけど、感性が衰えてきた頃の変わらない顔ぶれ、変わらない生活、変わらない毎日。永遠に停滞した毎日を過ごすのは地獄のようだな、と。 不老不死(物語上は事故死はあるので不死ではない)は甘い響きだけれども、永遠の監獄でもあるね。
0投稿日: 2023.03.26
powered by ブクログ山田宗樹作品、初読。 ブクログでの評価が全体的に高かったので、手に取ってみました。 設定はSF的ですが、全然違和感なくこの独特な世界観に入り込むことができ、登場人物の多さに初めは戸惑いましたが、いろいろな側面から進む物語は構成も巧く、それぞれの人物像もしっかりしていて誰が誰だか分からなくなるとゆうようなこともありませんでした。 うまく言えませんが、SFとゆうベールに包んで、本当はいまこの現実の社会が直面している問題を風刺しているような印象を受けた作品でした。 ブクログ評価が高いのにも納得の内容です。個人的にはとても面白かったです。
13投稿日: 2023.03.04
powered by ブクログ国民の殆どが不老不死になったとき、国がどうなるのか。そして、死が迫る時の人はどう反応するのか。逝く人、残される人のそれぞれの感情に共感できるのは、死を間近に感じれば、不老不死ではない現実の自分たちと、きっと変わらないからなのだろうなと思った。 物語りは、非常に面白い発想から始まる現代日本のパラレルワールド。 個人的には、広がりすぎた世界観と時間軸の重厚なストーリーを、十分に回収しきれなかったエンディングだった感じ。 でも、人のいのちについて考えるには、十分な価値提供がなされた小説でした。
0投稿日: 2023.03.03
powered by ブクログなぜ、若いまま100年も生きたいのか。 なぜ、長生きしたいのか。 なぜ不老不死を求めるのか。 大前提はさておき、もし実現したらこういう流れになるんだろうなと納得。 そして、未来に対する責任の取り方にも納得した。
1投稿日: 2023.02.22
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆3.8 上下巻合わせた感想 SF小説。 不老化の技術が確立した社会を、政治・人々の営み・医学などの側面から緻密に描いている。 かなりよく考えられており読み応えもある。ただ、緻密で重厚というよりは軽快さが勝る印象。読み進めていくうちに、仁科ケンが独裁者になる展開やガイの正体など予想できてしまったことが原因かも。展開が読めたほかに、個人的には立花恵がひどい扱いを受けた内容を曖昧にせず掘り下げた方が良かった気がした。 ただ、蘭子とケンの別れのシーンは感動した。このときはここまでケンが成長するとは思わなかった。 終章のケンの「共和国民に告ぐ」という声明内容もよかった。国造りの主役は国民1人1人なのだ。不完全な民主主義だが、ただ政治を冷笑的に見て諦めるのではなく、国民がその足で立ち上がる、自ら社会を切り拓く努力をして初めて理想の社会・民主主義は創られるといくことを最後に作者は言いたかったのだろう。 これは現代社会にも言える普遍的なものだ。
0投稿日: 2023.01.26
powered by ブクログ少しSFチックだけど現代の感じも残していて、将来現実になるかも!と不安感を仰いでくれた。有耶無耶な感じで終わるかと思ったけど、すべて回収してくれて最後も最高にいい終わり方だった。
1投稿日: 2023.01.14
powered by ブクログ私は最初から永遠に生きて社会貢献したいと思ってないので皆不老不死でいたいという前提で進んでたのが面白かった。
0投稿日: 2023.01.06
powered by ブクログ現実離れした設定ではあったけれど、それこそがSFの世界観で面白かった。 読み終わった多くの方が言っているように設定が素晴らしく、構成に圧倒された。 「生きる」とは。 「命」とは。 死がそこに存在しなければ、生きている実感を味わうことが出来ないのかもしれない。 健康であることに感謝をすることがないのかもしれない。 自分を含め、周りがそのような人間ばかりになった時、どのような世界になるのか。 社会は成立するのか。 「人間らしく生きるとはどのようなことか」と、考えさせられた。
3投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ人が不老不死を手に入れた日本がどんな姿になるか、その日本を司る政治はどの様に動くのか。 未来技術のテーマ「不老不死」を取り巻く民衆、政治がリアルに描写されているため、引き込まれる。 上巻は主に不老不死の技術を手に入れた民衆の姿、 下巻は国を動かす政治の描写。 遊佐は一貫してカッコイイ。
0投稿日: 2023.01.05
powered by ブクログ生と死は表裏一体。死があるから生が輝く。 言葉や噂に流されず自分が感じた、人の信じ方が素敵だと思う。そんなふうに人と関わりたい。
0投稿日: 2023.01.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
下巻になり、真の主人公ポジションで成長した仁科ケンが登場する。時が経って外見はおっさん、人当たりの良い飄々とした性格、狂いの生じた体制に立ち向かう感じは、浦沢直樹「二十世紀少年」のケンジを彷彿とさせる。 総じて登場人物は多いけれども、それでも本作は場所も時代も移り変わるお話であることを考えると、よくこれだけの限られた登場人物で冗長さも不自然にも感じることなく人物相関を考えたなぁと作家さんには感服させられます。 以下、クライマックス部分のネタバレ。 陰謀の黒幕が、南木大統領主席補佐官と兵頭桂警察局長という2名の小物だと分かり、ここまで長編を読んできて、こんな小悪党が黒幕か〜と拍子抜けしてがっかりしたのも束の間、彼らのクーデーターはあっさり失敗。 同日、そんなことよりあと16年でHAVI施術者は全員ガンで死にますよという仰天情報が判明。どう対応するか国民投票をします!という展開になる。地位や貧富の差問わずHAVIな人全員死ぬぞという大胆なオチは、小悪党で拍子抜けしていた気持ちからの切り返しもあってとてもカタルシスのある良い展開だと思いました。 国民投票の結果、日本を存続させるための正しい選択をした日本、初代独裁官には遊佐、2代目独裁官は仁科ケン。時が経ち、20年の任期を終える(おそらく63歳ぐらいの)仁科ケンの退任の檄文にて物語は終わる。 結果的に、老人が一掃され、貧しいながらも若返った日本。いまの老人だらけの我々の日本と対比せずにはいられません。すごく短絡的に思いつくのは ・例えば今打ってるコロナワクチンが、実はHAVIみたいにトロイの木馬でしたーって判明して、 ・安楽死が制度化されたら 果たして我々は正しい選択をして、悔いなく日本を若返らせることを選べるだろうかと、そんな展開を期待してワクワクします。 そんなことも考えつつの良い読後感でした。 ※下巻は特に「男達の物語」感が強い。なので特に、最初はスパイ、遊佐に惚れて牛島大統領に使えるもレイプされて去り、最後に大統領を許して死に際の牛島を支える立花恵というキャラは特に読んでいて楽しくもないので不要だなぁと感じた。
2投稿日: 2022.11.22
powered by ブクログ不老不死になれるウイルスが見つかり、若い姿のままに死ぬことのなくなった世界。 永遠に生きられる、とは聞こえはよいが、そうは言ってもやはり、歳を多くとったものが増えれば、日本が衰退していくだろうという、誰かの緻密な予測が立てられた。 そこで、不死の措置をしてから100年経てば、生存権を失う、という法律を作ることとなった。 というのが基本的なあらすじとなるが、当然、100年までしか生きられないという法律を作ることに対して、猛反発が起こり、制定しようとする政府側も何とか成立させようとする。こういった話が序盤に続くので、果たしてこの物語はどう終わりを迎えるのだろうか、と疑問に思いながらページをめくった。 途中のとある展開で、もしかしたらこういう終わり方をするのかな、という予測が、結末でズバリと当たってしまったが、それでも、面白さは変わることはなかった。 ただし、相当な長さではあるので、まとまった時間をとって一気に読み進めることをお勧めします。 唯一読んで失敗したのは、隙間時間に読んでしまったがために、他のことに集中できなくなってしまったことですかね笑
9投稿日: 2022.11.12
powered by ブクログ今までで一番スピード感を持って読めた作品です。それだけ本書の魅力がすごいということです。 本書の上巻では3つのストーリー、陰謀がそれぞれ蠢きます。 下巻はその3つが1点に集約するわけでもなくまるでミサンガのようにそれぞれがゆっくりゆっくり束になっていきます。 緊急事態が起きた時の遊佐首相がカッコ良すぎました! バトル漫画の主人公とは違う仕事をしていて特殊能力を使うことはないです。ですが、闘いは時より訪れます。法律に則り、自分が嫌われようと国民、日本の未来のために冷静に闘う一個人。リアルな英雄をみれました。 こんなにかっこいい人を見たことはありません。 本書は仕事をする我々にとってのヒーロー像を見せてくれる一冊でした。
21投稿日: 2022.10.22
powered by ブクログ最後まで一気読みするくらい面白かった。 上巻同様、人の生死と法律について考えさせられた。 自分が拾いきれてないだけかもしれないが、伏線回収しきれてる?って思う部分がいくつかあった。
0投稿日: 2022.09.09
powered by ブクログ駆け抜けるように終わった 長く生きるとは どういうことだろう 長く生きると もっと薄い 陽炎のような 生となるのではないか
0投稿日: 2022.06.02
powered by ブクログ本書を通して人間の生きる時間に期限があるのは、死ぬこと以上に目的を失いただ生き続けていくことの恐怖に人間は勝つことができないからだと感じた。 戦後日本のもう一つの物語として話は進んでいるが現実社会と似た部分が多く、民主主義や、独裁国家について考えさせられる一冊だった。
0投稿日: 2022.04.14
powered by ブクログ長編でもう一度読まないと熟読は難しいですが、今の日本に当てはめて考えさせられる内容。ズバリの不老不死社会が、現実では、進歩し過ぎた医療による高齢化。不死による苦悩、現実では、お年寄りの苦悩。謎の多発性ガン、現実では、新型コロナなどなど。SF小説ではなく社会派小説。
0投稿日: 2022.04.02
powered by ブクログ不老不死と百年から連想して、難しい法律や精神論を思い浮かべていました。 読み始めると、政治に詳しくない私でもわかり易く、登場人物の 苦悩や気概が伝わります。 もし仮に人類が不老不死を手に入れたならば、きっと自分も考えるだろう生死論。 読み終えて、こんなに満足したのは久しぶりです。 おすすめです!
1投稿日: 2022.04.01
powered by ブクログ面白かったー!!! ストーリーの持って行き方が圧巻。 不老不死、命について考えさせられる。 ケンに関しては、文だけからもカリスマ感が伝わってくる。今の日本に、あそこまで国の事を考えてくれる政治家は果たしているのだろうか。
0投稿日: 2022.03.26
powered by ブクログ命に限りがなかったら?という切り口で描かれる戦後のパラレルワールド。社会を作る側の視点とそこに暮らす人、反発する人のそれぞれの思惑がないまぜになりながら進む物語は、実在した時代の歴史書を読んでいるようなリアリズムがあり、没頭してしまった。 どちら側の主張も間違いではないのに、社会全体が命に関わる選択を迫られたとき、人はどのような思考と行動をとるのだろうか?という壮大な思考実験にもなっている。 人々が「より」未来に繋がる選択をできるかという現代のテーマにも呼応しており、現実への問題提起をされている気持ちになった。
0投稿日: 2022.03.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
圧巻のラスト 最後まで一気に駆け抜けるような迫力のあるストーリー 人間って間違えることもあるけど、ちゃんと正しい選択もしてるよ。だから大丈夫。前を見てその時の選択を信じて。そういうメッセージが込められてるように感じた。 結局、永遠の命って物理的に手に入れられはしても、幸せじゃないんだなって思った。
0投稿日: 2022.01.31
powered by ブクログ法律があっても、自分だけは特別、と考える人たちっているのね。ま、そうか。 みんな平等でないと、バランスが悪くなりそう。空気が乱れるということは、不要なものであったということでは?
1投稿日: 2022.01.16
powered by ブクログ上巻に続き下巻も素晴らしい。 設定が面白い。ストーリーが面白い。 漫画で似たような設定もあるが、それらは人間ドラマや感動に狙いを定めているがこれは違う。 思った以上に政治色が強い。 死生観での考えより後世への繋がりを大事にする。 ドラマや映画や漫画もできるかもしれないが、その場合は少し重たすぎる内容かもしれない。
0投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログこの小説は章立てがすばらしい。 第1部、第1章でほぼ全ての登場人物が出そろい、第2部では年代が一気に飛ぶ。その間何があったかはわずか数行でしか語られないのだが、読者はきちんとついてこれる。 上巻から下巻(第2部から第3部)もドラスティックに場面が変わる。後書きで北上次郎氏も述べているがディティールが鮮やかで鮮明。なので、読者は場面が変わり、間が大胆に省略されていてもしっかりと引き込まれストーリーについてこれる。 今回は初読だったので三人称で読んだが、再読する場合は誰かの目線で読んでみたい。
0投稿日: 2021.12.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上巻から続いて施行されていた百年法が廃止されるまでの話。 HAVIという不老不死化の処置を受けた人々は16年以内に全員死に絶えるという研究結果が発表された途端、犯罪者であった百年法の拒否者は貴重な人材として扱われることになった。 国家の危機とはいえある人の命の価値が法律によってここまで変わっていいものなのだろうか。 フィクションではあるが、上下巻通して政治家や官僚の大変さを見ることができた。
0投稿日: 2021.11.27
powered by ブクログ百年法という法律はありませんが、まさに今の日本を感じました。 選挙に行かない若者を蔑ろにし、日本は貯めていた資産を切り崩し国を運営しています。 過去の失敗から出ないと人間は本質的に学ぶことができない生き物だと思うので、小説よりも現実の方がより厳しい状態とも言えるのではないでしょうか。
0投稿日: 2021.11.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
「百年法」不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”いわゆる百年法も併せて成立している“日本共和国”の話。 面白かった。夢中になって読んだ。 百年法を成立させたい遊佐たちの奮闘や、政治家たちの思惑、ただ漫然と若い姿のまま行き続ける人々、百年法適用により迫る死、拒否者、テロリスト、そして自らの意思で処置を受けなかった者たち。それぞれの視点から物語がどんどん展開していく。 上巻の前半部で描かれた人々が、後半から下巻にかけてパズルのピースがハマっていくように、物語上それぞれの役割を持って出てくるのが読んでいてゾクゾクした。 クーデターを起こした兵藤への、センチュリオン北沢大佐の一言は熱かった。「大統領司令ゼロ号発動」は熱い。このゼロ号、牛島大統領の遊佐への絶対の信頼があったというのも。例え、憎しみがあっても、その能力と信念を信じてたのかと思うと心揺さぶられる。 最初の百年法成立のために、自分の死を使えといった笹原次官のその信念が、遊佐にも、牛島にもあったことが嬉しい。 不老ウイルスなんて自然の摂理に逆らうものが突如発生したなら、それを終わらせるものが突如発生してもなんの不思議もない。むしろ、それが自然に思える。だから、SMOCが増加し、最終的に処置を受けた人間は全員死ぬ結末も納得がいく。 ごくごく平均的な一般人である蘭子が美奈が老いて死んだことを知り、生きていくことをぼんやりとでも考えて、そして生きていてほしいという息子の願いも断り、百年法に従ってその命を全うした、その生き様が美しかった。蘭子のその生き様や由基美たちと過ごすうちに、なりゆきで、不老処置を受けなかったケンが、誰よりも生きていた。 どう生きるのか。 切に感じられた。
0投稿日: 2021.10.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
上下巻読んだ人と語り合いたい。 読んでない人とも議論したいくらい考えさせられる。 確かに死ぬ時期を決められるのは嫌だけど、永遠の命も欲しい。最後まで読んだ結果、自分に1番必要なのは向上心だと思った。いつ死ぬかわからない世界で毎日全力で生きていきたい。 主人公が誰かわからなくなるほど、それぞれのキャラクターが生きていた。政治家視点だけでなく、一般市民がどう感じたのかが描かれていたからこそ感情移入できた。 この本に出会えたことに感謝したい。
1投稿日: 2021.09.03
powered by ブクログとてもおもしろかった。 不老不死を手にした人々が、生存制限法の施行を受け入れるのか、という選択からその後の展開。そして自分たちの運命を受け入れ、未来のために自らを犠牲にできるのか。 それぞれの考えとそれぞれの信念を感じながら進む展開は、読み進めるのを止められないおもしろさでした。 人間を信じることができる最後、感動しました。
0投稿日: 2021.08.28
powered by ブクログ上下巻合わせての感想。 ほんとよくこんな話を考えつくなぁって思った。 人類が不老不死になった未来。 このまま全ての人間が生き続けると人類爆発が起こり、日本が滅亡してしまう。 その時何を選ぶのか…?不老不死とはどういうことなのか? 不老不死になった未来の歴史物語。 牛島と遊佐の関係性の変化も良かった
0投稿日: 2021.08.17
powered by ブクログ普段は手に取らない本をいつ教えてくれる友人がいて、この本もその方に貸してもらったもの。 どこへ着地するんだろうと思いながら、後半は気になって転がるように読んでしまった。 とても面白い設定だったけれど、ひとの心の動きを追いきれないところがあった。そこ、詳しく知りたい、と思うときに、他者から見たその人の感情しか知り得ない部分が多かったのが、想像の余地とも言えるかもしれないけれど、もっと読みたいと思った部分だった。
0投稿日: 2021.08.15
powered by ブクログ上巻と同じく視点がコロコロ変わるので人物に感情移入しづらい。 登場人物が無駄に多い。もっと人数減らしてさっさと本筋に入って欲しかった。 キャラを深く知る前に退場したり視点が別の人物に移るので、人情話がまったく感動しない。 百年法を巡っての話なのにラストの展開はいかがなものか。。 最後かっこいい遊佐さんが戻ってきてくれたのは良かった。
2投稿日: 2021.07.12
powered by ブクログ不老不死を手に入れた時、自分は一体どうするのか。 そして人類はどこへ向かうのだろうか。 人類はヒト不老化ウイルスの発見により、事実上の不老不死を手に入れた。 第二次世界大戦後まもなく、日本共和国民にも20歳以上には不老化処置であるHAVIを受ける権利が与えられ、事故や病気等を除いて死ぬ事のない世界が始まった。同時に、HAVIを受けた者は100年後に人権が失われるーー死ななければならない、通称百年法が定められる。 やがて、初めてその100年目を迎える時が訪れ、人々はある選択を迫られる。 本当に死ぬのか、それとも…。 不老不死。 遠い夢物語のようでありながら、遠くない未来に実現するとも言われる、幻のような技術。 安楽死させて貰えるなら、自分は100年待たずに死にそうな気がする。肉体は衰えず、定年もなく、時間だけはある。仮に永遠に生きるには、ヒトというより石や樹木の様な精神性がなければ無理な気がするのだが。 しかし現実でも医療の進歩により、100年を超えて生きる人は増えてきている。そんな世の中で自分もぐずぐず生きている事を思うと、100年なんて案外あっという間かもしれない。…その時は、死にたくないと思うのだろうか? 本書はそれを現実のものとして突きつけられた人々が何を思い、何をするのか、どんな社会を作り上げていくのかを描いた群像劇である。 第二部あたりからは話が乗ってきて展開も面白いのだが、この世界観がまた興味深い。国民の大半が20代で老化を止め、その後100年を生きる社会。 そこではファミリーリセットというものが、一般的なものとしてあるらしい。長い人生の中では結婚も離婚も頻繁に繰り返され、子供の成長が止まってしばらくすると親子関係をリセットする。大抵の人はそれ以来家族とは音信不通。それぞれ好きに生きる。 現代でも事実上ファミリーリセットしているような家庭は確かにある。核家族が当たり前で独居が増えており、家族が面会に来ない老人ホーム入居者も珍しくないという。 …にしても淡白というか。家族関係が完全にリセットされる日常なんてあるのだろうか。 でも仮に3世代が共に住んでいたとしても、全員見た目は20歳ということもあり得る。シュールな家庭だ。 経済事情とか住んでる地域とかによってはやはり難しいのでは?とも思うが、なんせみんな若い(実年齢は別として)。うーん。そういう社会もあるのか。 そしてほぼ全員若者ということで、病気になるリスク自体は低い。 社会改革で国民健康保険がなくなり、医療費は高くなり、本当に必要な貧困層や弱者には手が届かずに病院が減っていく。永遠の命を持ちながら病気になったらすぐ死ぬというパラドックス。そしてますます健康は金持ちの贅沢品になっていく。 一部は今の社会でも割と当てはまっている気がする。 富裕層と貧困層でははっきり平均寿命が違うそうだが、健康で文化的な最低限度でない生活は高い。 新しい技術も高度な医療も充実した教育も、基本的には上流階級から流れていく。 家族はおらず、格差に悩まされ、若者である老人が滞留する社会なら、何年くらい生きたいだろう。 上の世代が死ねば国は良くなるのだろうか。寿命を設定することが正しいのか。後の世代へ自分が出来ることはなんだろう。…後の世代?自分はまだ生きているのに。 最後、物語は急展開を迎え、日本共和国民はある決断を下す。 そういう決着?今までの問いの結論は?半分くらいでてなくない?と思わないでもないが、それは自分で見つけろという事だろうか。だとしたら手厳しい。 生きてる内に不老不死が実現して、この本は未来を予言していた!とか騒がれる前には自分の答えを見つけたい。
2投稿日: 2021.06.10
powered by ブクログ気になってはいたけど、なかなか手に入らず、かなりハードルを上げた状態で読み始めました。途中までは、この世界、この思考、この流れ、本当にありえるのか?となかなか読み進められませんでしたが、後半になるにつれ、没入。壮大なエンターテイメント作品を見せてもらえた気分になりました。
5投稿日: 2021.05.04
powered by ブクログ物語として面白いことは面白く、一気読みさせられる。だが残念なのは、せっかくの設定である不老化処置や百年法の是非が有耶無耶になってしまったところ。問題提起だけして解答を放棄したともみなせてしまい、せっかくなら作者なりの答えを提示して欲しかったものだ。終盤明らかになる新事実(これも予想できてしまうが)など、問題を回避するためのご都合主義的展開も見受けられる。少し物足りない作品。
1投稿日: 2021.04.11
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
特にクーデター以降の話が面白かったです☆マキャヴェッリの「君主論」を読んでから読むと更に楽しめるかも?? 終章にあった「**首相の政策を否決した上で、次世代の事など考慮せず、自分の命の続く限り、自分の好きなように生きる<ネタバレになるため以下略>」の箇所がとっても心に残りました。国の借金が1000兆円を超えたそうですが、戦争を絶対にしない独裁者であれば今の日本に必要なのかもと思ってしまいました^^;。
0投稿日: 2021.03.28
powered by ブクログ「百年法」を読みました。 2012年のナンバー1小説にあげる書評家もいる話題作。 地味なタイトルながらSF作品。 SFが小説ナンバー1うんぬんにあがることが珍しいかも。 上下巻で3600円もする。 図書館は予約がいっぱい。ただし下巻は借りられるが・・・ 今年、夏に出たばかりだし、 梅田、阪神百貨店前の地下にある昔ながらの古本屋、 こんなところに新作があるわけないだろうなと思いつつ、 待ち合わせの時間つぶしに入ると、あった!2400円。 800ページほどあるが、一気に読めました。 状況設定がとにかく抜群。 日本は2次大戦で6発の原爆を落とされて敗戦、共和制になっている。 しかし、大統領にあまり権限はなく、実質的には議院内閣制。 絶望の中で日本は、アメリカで生まれたヒト不老ウイルスにより人を不老にできる処置技術を導入した。 しかし、世代交代が起きないと社会が破綻するので、処置を受けてから100年後に死ななければならないという「百年法」という法律をつくった。 小説は、最初に強制死が行われる年を前に、百年法を凍結するかどうかの国民投票が行われるところからスタート。 官僚たちは忠実に、そして、もし凍結されたら社会が崩壊するという信念のもと、百年法施行をめざすが、表向き同調する政治家たちは、自分たちが生き延びるために国民投票で否決されるようにし向ける。 おもしろいのは、不老処置は、20才をすぎたらいつでも自分の意志で受けられる点。20才で受ければ以後100年間、20才の若さで生きられる。50才で受ければ50才のままだが合計150年生きられる。 ただ、不死ではないので、病気や事故で死ぬこともある。 政治家も官僚も、見た目は若者だったりするが、実は2次大戦での将校がいるなど、高齢者が多く、もし百年法が施行されたら明日にでも死ななければならない政治家もいる。 そして、死ぬべき年になったら国の機関に出頭して無痛での死を迎えなければいけないが、拒否する者が出て、それがテロを起こしたりする。 そのほか、厳しい雇用情勢、格差、そして、政治的第三極など、ここ数年、とくに維新が出てきたようなここ2~3年の政治や社会の状況を象徴するようなシーンがあり、800ページもある小説をそうした短期間によく書けたなあと感心する。 私は新作の小説など、ほとんど読んでいませんから、これがナンバー1かどうかは到底わかりませんが、状況設定は歴史的にも名作と思えるようなものがあり、話のころがしについても素晴らしい技術が感じられました。2009-2010に出た村上春樹の大作「1Q84」へのオマージュかと感じさせられるような部分もあって、なかなかイケています。
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログ2021.03.03 ウルトラ面白かった、情景が浮かぶから映像化向き。 尺とお金を存分に使って映像化してほしい、、
0投稿日: 2021.03.10
powered by ブクログあくまでSFでありながらも、コロナ禍で世界が不安に包まれている、正解が分からないような今の状況と、重なる部分が多かった。 上下すごい量だったけど、特に下巻は夢中に読み進めてしまった。 すっきり、それでいて余韻もある終わり方だと感じた。
0投稿日: 2021.01.31
powered by ブクログ不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す世界に、国民が下した日本の未来は!?驚愕の結末!
0投稿日: 2021.01.27
powered by ブクログもしこんな法律があったなら…私はどんな生き方をするのだろう。 色々な選択、生き方に涙してしまいました。
0投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログ大作だけどあっという間に読み終えました。ありえない設定。圧倒的なスケール感。目眩く展開。官僚や政治家と社会に底辺の人たちとの出会い。どんなに長生きしても死ぬのは怖い。たとえ不老不死が実現しても人類は幸せにはなれない。よくこれだけの大きな話を感動を持ってまとめられたと思います。面白かったです。
2投稿日: 2020.12.26
powered by ブクログいつかは死ぬという事実。 ただこれは直面したものだけが理解できる。 想像は、想像でしかない。 (以下抜粋) ○十六年後、この国を託されているのは、いまはまだ未成年の子たちなんだよ。その子たちのために、打てる手を少しでも多く打っておくことは、大人である僕らの責任だ(P.445)
2投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
再読。 改めて読んでもやっぱり面白い‼︎ HAVIと百年法 ターミナルセンターと拒否者村 政治家とテロリスト 不老と老化 独裁者と民主主義 そして、生と死 様々な対比と視点から描かれるそれぞれの世界は、お互いに作用しながらも、緩やかに崩壊していく。人類に突きつけられた究極の選択に対して、人々が選んだ道とは…。 * HAVIを受けた人たちがSMOCという全身に蔓延する癌を次々と発症。16年後の生存確率は0%で、治療薬の開発も到底間に合わない。残された時間を自分のために使うか、HAVIを受けていない若い世代のために犠牲となるか。自らが生きるための百年法の発令を国民投票に委ねた時と同様に、自ら死ぬという選択を国民投票によって決定させるラストは圧巻。 例え永遠の命を手に入れたからといって幸せになれるわけでも、限りある人生が不幸とも思わない。老化しながら徐々に死に近付いていくのを実感するのも、ターミナルセンターへ出頭する日を指折り数え、自らの足で死に赴く苦しさもどちらも同じだと思う。結局人は必ず生きて死ぬ。だからこそ、どうやって生きていくのか、何のために生きていくのか、それを考えて今日を生きるしかないんだと思う。
1投稿日: 2020.10.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
ものすごい想像力だと思います!拒否者への殺戮、大統領のSMOC発症、兵藤・南木のクーデター、HAVIを受けた者は例外なく16年後に死亡、ラストはジェットコースターのように動く。国民投票の結果、独裁官制度が採用され、仁科ケンが恐らくHAVIを鎮静化?させ、議会制民主主義を樹立した。上下巻を通して、人間のエゴイズムや死に対する予期不安の強さ、また人間はその時の感情に流されやすいことなど、色々と考えさせられました。話の内容は結構ぶっ飛んでいましたが、作家さんの想像力は抜きん出て、素晴らしいの一言。
4投稿日: 2020.08.16
powered by ブクログ♯読了 『百年法』 まず、設定がとても面白い。人類は特殊なウイルス治療により不老不死になることができる世界。 しかし、架空の国である日本共和国は衰退中。衰退していく国や政治に新陳代謝を促すため、治療を受けてからの生存制限を設ける法律(百年法)の施行の是非を国民に問う。 大統領牛島の遊佐に対する信頼が汲み取れるシーンが熱い。 ただ、登場人物の掘り下げは少し足りないと感じた。遊佐と立花との間には何があったのか?
1投稿日: 2020.08.11
