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夏を殺す少女
夏を殺す少女
アンドレアス・グルーバー、酒寄進一/東京創元社
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総合評価

54件)
3.9
13
22
11
1
1
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     失敗した、北欧物3冊も並行して読み進めたせいで、登場人物グチャグチャ!ラスト50pあたりから加速されたから、なんとか読み終えてやれやれ。

    0
    投稿日: 2025.10.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なにかのミステリ関連で本書のタイトルが出たので気になって読んでみた本書。 原文タイトルは「RACHESOMMER」。 うん?英語ではないな。 SOMMERは英語のSUMMERで夏なんだろうけど、RACHEって?? うん? そういえばシャーロックホームズに復讐の意味でこの文字が壁に描かれていた話があったんじゃないっけ?? とかなんとか思いながら表紙をためつすがめつ眺めた。 表紙は夏の夕暮れ時。ぽわっと灯のともった街灯と、そこに浮かびあがる金髪で肌を大きく出した青っぽいワンピを着ている華奢な女性の後ろ姿。そして立派な白い建造物の背景もなんとも雰囲気がある。そうか、これはヨーロッパのミステリなんだ、と納得。 プロローグの掴みはオッケー。 なに? どういうこと? この子、何者?? とじゅうにぶんに引き付ける。 場面も話の展開もスピーディで、読んでいるとただのミステリではなくサイコ系の空気もあって、程よい緊張感を伴って読み進めることができた。 が、最終的な感想は、うーん、緻密さに欠けるというか、なんだか大味だったなあというものだ。 いちいち挙げればきりがないが、いちばん肝心なのは、犯人である彼女がどうしてあそこまでの行動に出たのか、出られたのか、それがどうにも納得できないんだよなあ。 どうやらそこには多重人格がポイントになっているようだと私は理解したんだけれど、それでも本書だけではあの子のあの行動は説明不足なんじゃない? それともヨーロッパの読者さんって多重人格(解離性同一性障害)といわれればここまで基本人格とは隔たった行動をするのが当たり前という前提でもあるのかしら。 とにかく全体的に予定調和すぎるというか、表面をするっと撫でて問題解決な感じが否めなかった。 ミステリで手垢がつきすぎて今や御法度といわれるものに「夢落ち、双子、サイコパス」というのがあるけれど、本書も究極それなんだよなあ。そして追加される保護者のいない児童への性的虐待、それによる解離性同一性障害など、ちょっとおなかいっぱいです。 せっかく冒頭にゲーテの引用があるんだから、もっと緻密に書き込めばハンニバルにも劣らないスリラーになったような気もするんだけれど、みなさんはいかがでしたでしょうか。 怪物と対峙する者は、みずから怪物とならぬよう心せよ。汝が久しく深淵を見入るとき、深淵もまた汝を見入る。 ====データベース==== 地位も名誉もある男たちの事故死。病院に入院している少女の不審死。オーストリアの弁護士とドイツの刑事、ふたつの軌跡がであうとき、事件はそのおそるべき真の姿を現す。 ドイツでセンセーションを巻き起こした、衝撃作登場。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    二本立ての話が、どこで重なるのかと思いながら。 テンポよし、情景描写よし! ドイツとオ-ストリアの街並みを感じながら読了。 次作も是非読みたい。

    0
    投稿日: 2023.09.03
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    オーストリアの作家「アンドレアス・グルーバー」の長篇ミステリ作品『夏を殺す少女(原題:Rachesommer)』を読みました。 オーストリアの作家の作品は初めて読みましたね… この前まで読んでいたドイツミステリと同じドイツ語圏なのですが、この作品を読んだ限りではオーストリアミステリの方が好みかな。 -----story------------- 酔った元小児科医がマンホールにはまり死亡。 市議会議員がエアバッグの作動で運転をあやまり死亡。 一見無関係な事件の奥に潜むただならぬ気配に、弁護士「エヴェリーン」は次第に深入りしていく。 一方ライプツィヒ警察の刑事「ヴァルター」は、病院での少女の不審死を調べていた。 オーストリアの弁護士とドイツの刑事、ふたりの軌跡が出会うとき、事件がその恐るべき真の姿を現し始める。 ドイツでセンセーションを巻き起こした、衝撃作登場。 訳者あとがき=「酒寄進一」 *第9位『IN★POCKET』2013文庫翻訳ミステリーベスト10/読者部門 *第17位(新人賞第4位)『ミステリが読みたい!2014年版』海外編 *第20位『週刊文春 2013年ミステリーベスト10』海外編 ----------------------- 2011年(平成23年)に刊行された作品… 「アンドレアス・グルーバー」は、元々はホラーやSF作品を得意としていた作家のようですが、この作品のちょっと前くらいからミステリ作品も手掛けるようになったみたいです、、、 ふたつの国で起こったふたつの事件、それを追う二人の人物… 二人の視点で目まぐるしく場面が変わり、その変わり目に事件の鍵が巧く埋め込まれていて、どんどん先が読みたくなり、惹きつけられる展開と、魅力的な二人の主人公が印象的な作品、面白かったです。 ウィーンの弁護士「エヴァリーン(リニー)・マイヤース」は、少女時代に妹「ザンドラ」とともに誘拐・監禁され妹が命を失ったというトラウマを抱えていた… 彼女はマンホールに落ちて溺死した元小児科医「ルドルフ・キースリンガー」の事故の調査と、勤務先の弁護士事務所の共同経営者で先輩弁護士「ペーター・ホロベック」がマンションのベランダから墜落死した事故に奇妙な一致点を見出す、、、 さらに「エヴァリーン」は、勤務先の弁護士事務所の経営者「クラーガー」の息子で私立探偵の「パトリック」の協力を得て、真相を探るうち、山道の運転中にエアバッグの作動で運転を誤り死亡した「ハインツ・ブランゲ」の事故にも関連性を見出す。 ライプツィヒ刑事警察の刑事、喘息持ちでヘビースモーカーの「ヴァルター・プラスキー」は、妻の「カーリン」を病気で亡くし、娘の「ヤスミーン」を男手ひとつで育てている… 彼は入院中に自殺したと思われた少女「ナターシャ・ゾマー」の死に不信を抱き、捜査を進めるうちに同じ病院で入院していた少年「マルティン・ホルナー」が不審死していたことを知る、、、 さらに「ヴァルター」は、同じ境遇の少年「ゼバスティアン・ゼンメルシュレーガー」が別な病院で不審死したことや、同じ病院に入院していた少女「レーシャ・プロコポヴィチ」が命を狙われる場面に遭遇し、彼らにの過去に共通するオックセンツォル精神病院へ向かう… 「エヴェリーン」も豪華クルーズ船フリートベルク号の10年前のツアー客名簿等の手掛かりから、事件に共通して登場する謎の少女が事件の鍵を握ると推理し、少女が入院するオックセンツォル精神病院へ向かっていた。 入院している少女「リザ・グルジエフ」を護ろうとしている「ヴァルター」と、犯人として追う「エヴェリーン」の真逆の見解を持つ二人… オックセンツォル精神病院でふたつの軌跡はひとつとなり、別々と思われた事件が、ひとつの輪となって繋がっていく、、、 二人がお互いの情報を交換し、徐々に恐るべき事件の真相が明らかになってきますが、ここからの展開も一筋縄ではいかず、なかなか愉しめる展開でしたね… ここからエンディングまでは一気読みでした。 「ヴァルター」と「エヴェリーン」は、いずれも正しいと思う方向に向かい猪突猛進型で突き進むキャラで好印象でした、、、 読後に冷静に考えると、年寄りとか細い女性が、この犯行が実行できたのか… という面では、ちょっとご都合主義を感じる部分もありましたが、読んでいるときは全く気になりませんでしたね、面白かったー 以下、主な登場人物です。 「エヴァリーン(リニー)・マイヤース」  ウィーンの弁護士 「パトリック」  私立探偵 「クラーガー」  弁護士。エヴァリーンのボス 「ペーター・ホロベック」  弁護士。クラーガーの共同経営者 「エドワード・ホキンスン」  フリートベルク号の船主 「グレータ・ホキンスン」  エドワードの娘 「ルドルフ・キースリンガー」  引退した小児科医 「ハインツ・ブランゲ」  ミュンヘン市会議員 「パウル・シュモレ」  引退した船長 「アルフォンス・ボルテン」  元少年裁判官 「リザ・グルジエフ」  入院している少女 「マヌエル」  リザの弟。故人 「ジュビル・ヴォスカ」  リザの友だち 「ヴァルター・プラスキー」  ライプツィヒ刑事警察の刑事 「ヤスミーン」  ヴァルターの娘 「ホルスト・フックス」  ライプツィヒ刑事警察の課長 「ナターシャ・ゾマー」  病院で死んだ少女 「マルティン・ホルナー」  病院で死んだ少年 「ゼバスティアン・ゼンメルシュレーガー」  病院で死んだ少年 「レーシャ・プロコポヴィチ」  入院している少女 「ゾーニャ・ヴィルハルム」  ナターシャの心理療法士 「コーラー」  検察官。ゾーニャの元夫 「クラウス・ヴィンターエッガー」  ザクセン州刑事局の刑事 「ラース・ゴタイニク」  ザクセン州刑事局の刑事 「コンラート・フォベルスキー」  ブレーマーハーフェン病院の内科医長

    1
    投稿日: 2023.03.25
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    事故に見える殺人事件、自殺に見える少年少女の殺人事件、一見無関係な事件を追う女生弁護士と刑事。 二つの事件が徐々に繋がっていくプロットが精緻に練り上げられていてラストまで一気読み。 女性弁護士と刑事のドラマも過不足なく描かれているし、何より交互に描かれるそれぞれの事件が少しずつ真相に近づく過程が丁寧で、あまり読んだことのないオーストリア産のサスペンス小説だが完成度が高く映像化にも向いている。 テイストとしてはセバスチャン・フィジェックに少しスパイスを効かせた感じ?

    0
    投稿日: 2021.03.13
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    タイトルに惹かれて手に取ったら、タイトルに感じた印象とは正反対の凄惨な現実のミステリだった。期待値とは違ったけどそれはそれで面白かった。

    0
    投稿日: 2021.03.06
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    沢山賞を受賞してるすごい人のよう。2つの都市にて同時進行に話が始まる。ドイツにて事件を追う刑事。ウィーンで働く美人女弁護士は、違う事件に共通点を見つけてしまい、有給を取り、その事件を個人的に調べる。沢山人が出てきて、ちょっとドイツ語圏の人名が覚えにくく、必死についていく。次第に真相が見えてきて、主人公同士が絡み合う。非常に手慣れた書き手のうまい文章と構成。話題にしやすいかもしれない。そうだな、そういう、いわゆる正統派ミステリーって、わかってるだろう、個人的には全然惹かれないんだ。

    0
    投稿日: 2019.09.25
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    児童虐待、その後の解離性障害を素材に使うミステリ。一気に読めるがとても苦しい読後感が残る。児童虐待があまりに日常に近くなった今に物語として読めるものではない。

    0
    投稿日: 2019.02.24
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    ドイツでセンセーション、てほどでも。 オーストリアの弁護士とドイツの刑事が同じ事件を調べていって、最後に出会う。 社会問題を糾弾、ミステリーに徹する、どっちつかず。 多くの国が隣接しているヨーロッパならでは。ドラマ『ブリッジ』を思い出した。

    0
    投稿日: 2018.11.14
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    オーストリアの作家が主にドイツを舞台にして描いたミステリで、児童虐待という重い主題を扱いながらもスピーディーな展開で読ませる秀作。謎解きの要素は薄く、サスペンスを主軸とした捜査小説で、飾らない文章は実直な著者の人格を表しているようだ。 主人公は、やさぐれてはいるが経験豊かな中年男と、才気煥発だがまだまだ未熟な女性という二人。定石の設定ではあるが、中盤辺りまで別々に物語が進行するため、余分なやりとりが発生せず、くどさがないのが良い。真相が明らかとなる要所で二人の追跡行が交差するさまも自然だ。 オーストリア在住で経験の浅い弁護士ヴェリーンは、元小児科医や市会議員らが連続して不可解な状況下で事故死した案件を調査していた。一方、ドイツ/ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターは、精神病院入院中の少女らが相次いで不審死を遂げている事件を捜査していた。二人は、丹念な観察力と鋭い直感力によって、隠された事実への足掛かりをつかんでいく。だが、いまだに双方での殺人は続いていた。やがて、過去に小児性愛好の金満家らに拉致され、集団で虐待/性的暴行を受けた孤児らの存在が浮かび上がる。或る一点で結びついた謎解明の手掛かり。宿命的に二人は出会い、志を共有し、行動を共にする。 立ち位置が入れ替わる加害者と被害者。卑劣な犯罪者と哀しい復讐者の実像。果たして、狂っているのはどちらか。ヴェリーンとヴァルター、それぞれの視点で見つめる深層は、悲劇的で残酷性に満ちたものだ。

    1
    投稿日: 2018.06.25
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    酔った元小児科医がマンホールで溺死。市会議員が運転をあやまり事故死。一見無関係な出来事に潜むただならぬ気配に、弁護士エヴェリーンは深入りしていく。一方ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターは、病院での少女の不審死を調べていた。オーストリアの弁護士とドイツの刑事の軌跡が出合うとき、事件が恐るべき姿をあらわし始める。ドイツでセンセーションを巻き起こした衝撃作。 例によって陰惨な背景があるのだが、それでもぐいぐいと読ませる力のある作品。

    0
    投稿日: 2018.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーストリアで起こった不可解な、一見関連のない事故を調べる弁護士の事件とドイツで起こった、一見関連のない自殺を調べる刑事の事件が絡まっていき、終盤につながっていく。なかなか展開も早く、面白かった。よくあるパターンの2人が恋愛にならないのも良い。続編があるとのこと。読んでみたい。

    0
    投稿日: 2017.12.08
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    オーストリアのミステリを初めて読みました。 ドイツ語圏で数々の賞を受賞している人気作家のセンセーショナルなヒット作。 アンドレアス・グルーバー日本初紹介です。 オーストリアの若手女性弁護士エヴェリーンは、単なる事故と思われた事件を調べていくうちに、別な事故死現場に同じ少女がいたという不審な事実に気がつく。 一見、何の関係もなさそうな事件だったが、私立探偵のパトリックと共に調べていくと‥? 一方、ドイツでは、ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターが病院での不審死の調査を始めていた。 中年のヴァルターは、5年前に妻をなくして幼い娘を育てるために、定時に帰れる地方警察の仕事に移った男。 ドイツでも警察官の間で格差があるらしく、州刑事局の若造に軽く扱われたりするが、実は殺人事件の捜査経験も豊富で、粘り強く仕事ができるプロなのだ(笑) 二人の捜査が交錯する時、事件の全容がしだいに明らかに。 背景はヨーロッパ的な陰惨さを感じさせますが‥ テンポよく場面が変わる展開で、意外性もあって読ませます。 若々しいエヴェリーンの勇気ある行動と、しぶといヴァルターの地道な捜査が効果をあげていくのが小気味いい。 それぞれに胸に秘めた過去がある二人。 悲痛な思いを乗り越えていくところも、読む者に希望を与えてくれます。

    8
    投稿日: 2017.11.03
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    あぁ面白かった。終盤は読む手が止められず一気読み。少女たちの気持ちに胸が苦しくなる。でも点と点が繋がって行くのはとても興奮した。 ふたりの主人公がなんだかとても好きだな。彼らの最後が未来を感じる明るい結末だったことが、救いのように感じた。

    2
    投稿日: 2017.04.19
  • ドイツ、オーストリアを舞台にあっちこっち行ったり来たりのストーリー

     ヨーロッパの地図が頭の中に無いので、位置関係が分からないが、そんな事関係なしに楽しめます。 次からの次への起こる有力者たちの死、それに疑問を抱く女弁護士。一方、精神病院では同世代の若い患者たちが、これまた次々と不審な死に方をする。それに疑問を抱く男性刑事。 この二人が、それぞれの方面から事件を捜査し、ある件から、出会って、事件を解決していく話。 事件の裏に隠されたおぞましい真実と弁護士と刑事のそれぞれの過去。それらを読みながら、長い本ですが、あっと今に読め切れます。 でも、途中から何となく結末はわかります。私はジェフリー・ディーヴァーの方が作家としては好きかな

    0
    投稿日: 2017.03.11
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    事件の共通点や犯人が知りたくてどんどん読んでしまった。 犯行がゴリ押しすぎるだろって思う所もあったけど、それでもハラハラわくわくさせてもらえました。

    0
    投稿日: 2017.02.20
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    二つの事件がやがて合流する展開は、もどかしくも先が気になるつくり。 土地や医療、警察のことを適当に書かずによく調べてある、と思う。 だが!古今東西この手のミステリにありがちだが、主人公たちは何故に自分の権限や管轄を大きく超えて捜査してしまうのか。そこまでの理由って何?どうしても納得できない。

    0
    投稿日: 2016.09.05
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    オーストリアミステリーは、初めて読んだが、なかなか面白い。 過去に起こった事件が胸糞が悪いのと、人物のキャラをつかむのに時間がかかった。弁護士がドイツへ向かってからは、読むスピードが上がった。 オーストリアは、旅行したことがあったので、記憶を頼りに風景を思い描いた。 セールじゃなければ出会わなかった本かもしれないが、いいきっかけになったと思う。この著者の別の本も読んでみようという気になった。

    2
    投稿日: 2016.06.10
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    タイトル&レビュー買い。 レビューどおりテンポは良いけど、 そんな都合良く 事故死装え続けるかなーとか、 日本語訳意味不明なとこあったり。 …ぬいぐるみの脚の乳首とは。笑

    0
    投稿日: 2016.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    次々と場面が変わり、時間の流れも前後するので、 話についていけるのか心配なぐらいだったが、 場面の長さが短めで、 主人公の刑事と弁護士の決断と行動の速さが 心地よくそのスピード感を楽しめた。 二人の主人公、リニ―弁護士とヴァルター刑事がそれぞれの事情を抱えながら、 それぞれの事件を二方向からつき進んでいくのは面白かった。 サイドストーリーの恋愛話もよかったし。 贅沢を言わせてもらえば、 もうちょっとくどく長く作り込んでもらいたかったかな。 それと、ヴァルター刑事が救急車で運ばれそうになりながら、 リニ―弁護士に恋愛のアドヴァイスをするシーンはもうちょっとかっこいい台詞にしてあげてほしかった。

    1
    投稿日: 2015.11.04
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    オーストリアのミステリ。 酔ってマンホールに落ちて死んだ小児科医に訴えられた建設業者を弁護することになったウィーンの女性弁護士、病院で自殺したと思われる少女の事件を調べにきたライプツィヒの老刑事。 一見関係の無い事件が全く関係の無いところで次々に起こり、それぞれが無関係にそれぞれの事件を追っていくうちに邂逅があり、大きな事件が浮かび上がる、という構図。 おぞましい過去の事件が現在に結びついて、というよくあるといえばよくある形式ですが上手く書き込まれておりスピード感もあっておもしろく読めました。 各々の人物とかもう少し書き込んでも良かったかもしれないな、という気はしましたが、お薦めのミステリです。

    0
    投稿日: 2015.09.21
  • 外国のミステリーは苦手でしたが・・・・

    外国のミステリーは何しろ名前が覚えられない。 ので、シャーロックホームズ以外読んだら途中で放棄していましたが、これは面白い。 最後には一つに繋がる事件、主人公達のトラウマ、初回は全く事件の全容と言うか伏線は無い。 せいぜい、容疑者候補がいるだけです。 エゲツナイ事件を解決した時、人間再生のハッピーエンドでした。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2015.04.04
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    [怨根の行く末]元小児科医がマンホールに落下して死亡。市会議員が運転ミスで死亡。そして、精神を患った少女が自らの体に薬物と酒を投与して死亡。一見無関係に見える事件をそれぞれに追っていた弁護士のエヴァリーンと刑事のヴァルターは、それぞれに事件の裏に隠された更なる闇に気付き始めるのであるが......。完成度の高さからドイツやオーストリアで高い評価を受けたミステリー。著者は、オーストリアミステリーの一翼を担うアンドレアス・グルーバー。訳者は、ドイツ文学の翻訳家である酒寄進一。 純粋に、純粋に面白かった。割と細かい文字で400ページ超を数える作品なんですが、そんなことがまったく気にならないほど本書の世界に没頭させてもらいました。とにかく謎を明かすテンポと視覚的に訴えてくる描写の鋭さにやられっぱなし。オーストリアミステリーも本著者の作品も初めてでしたが、これは棚からぼた餅的にイイ本に巡り会うことができました。 ストーリーを引っ張っていく主人公のエヴァリーンとヴァルターのキャラクター設定もこれまたお見事。特にヴァルター刑事の「足で稼ぐ」刑事っぷりには読者として応援を送りたくなります。登場人物に意識を重ね合わせながら謎解きを楽しみ、それに加えてその流れを視覚的に堪能できる……。ミステリーを読むのは結構好きなんですが、これはその中でも幅広い方にオススメできます。 〜「なにか問題が起こるというんですか?」 「わからない。しかし今回の事件では問題ばかり起こっているからな」〜 映像化希望☆5つ

    1
    投稿日: 2015.01.09
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    オーストリア人作家によるミステリー。 過去にトラウマを持つ若手女性弁護士と、やはり過去の傷が理由で閑職に甘んじている刑事が、それぞれ別ルートでとある「事故」を調べ出すうちに、点が線になり、おぞましい事件が少しずつ明るみに出ていく・・・というストーリー。 昨今のヨーロッパを舞台にした社会派ミステリーは、かなりの割合で児童虐待をテーマにしていて、この小説も、だいたい半分を過ぎたあたりで、おおよその筋書きは読めてしまった。ただ、人物描写が秀逸で、ストーリー運びもテンポがよく、一気に最後まで読ませる。

    0
    投稿日: 2014.12.17
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    ここのところ立て続けてヨーローッパ・ミステリーを読んでいまして、酒寄氏翻訳本の一冊の本作を読みましたが、直前の「白雪姫には死んでもらう」よりもハマリました。 読んでいる最中、本当に主人公と同じように胃液が上がってくるような不快な場面もありましたが、筆致に引っ張られるように一気読み。この作者の次作を欲しいものリストに入れました。

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    吐き気を催す邪悪。 関係者がみんな死ぬとか、解決したけど、関係に事件の強烈さが傷跡を残すとか、そういうのはないです。 一気に読めた。 いいドイツサスペンス。 娘第一の喘息持ちヘビースモーカーの男やもめな警部を愛でる小説。

    0
    投稿日: 2014.10.05
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    ミステリーというよりサスペンス色の濃いエンタメ。読みやすいのでテーマのわりにサクサク進む。オーストリアの弁護士とドイツの刑事が別々の事件を追っていく うちに国境を越えて出会う。もうすぐふたりが接触するという場面にくると、このために読んできたようなもんだし、さあ全てが繋がり衝撃の事実が判明し、いよい よクライマックスへ突入か!と期待が高まる中、渦中の少女に対して真逆の見解で言い合いになるところが面白かった。

    0
    投稿日: 2014.09.19
  • 少女で繋がる

    ミステリーサスペンスの事件もので精神科が絡むよく見かける題材ですが、面白いのは全く別の事件が見事につながっていくストーリー作りの旨さでしょう。 交互に展開されて最初は、同時に別の本を読んでる気分ですが中盤からじわりと伏線が無理なく繋がっていく気持ちよさは素晴らしく読み進むうちに加速して中盤から一気読みです。

    0
    投稿日: 2014.09.09
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    2人の主人公の『猪突猛進』ぶりにハラハラさせられたミステリー。 強引すぎる捜査は、一歩間違えば犯罪のボーダーラインを簡単に超えてしまうので、読んでいて不安になる。『正義感』と言えば聞こえはいいけれど、行き過ぎた『猪突猛進』はあまり好きではない。 話のテンポは良く、飽きずに読めたが、事件自体は少し疑問が残るし、ご都合主義的な部分も否めない。 船長は本当に塗り潰された名前の正体を知らなかったのか(冒頭に「本当に知らないんだ」っていう独白があるけれど…)とか、あれだけの人数をすべて事故死に見せかけるのは運があっても不可能なのでは?とか、私立探偵の能力が出来過ぎとか。 ミステリーとしては詰めがちょっと中途半端だけれど、トータル的にはありかな。今後に期待。

    0
    投稿日: 2014.07.29
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    初めてオーストリアミステリーを読んだ。酒寄さんの翻訳は読みやすくて好き。小児性愛者は気持ち悪く人間として最低。ヨーロッパの小説でよく題材に出てくるから、問題視されているんやろな。日本も、もっとそうなればよい。暗い重いテーマを扱っているが、主人公たちに救われて読後感は良い。

    0
    投稿日: 2014.07.18
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    オーストリア作家アンドレアス-グルーバーのドイツでセンセーションを巻き起こした衝撃作。ヨーロッパの作品はちょっと陰鬱になる。

    0
    投稿日: 2014.07.08
  • では、少年を殺したのは誰か?

     どなたかも書いておられますが、特筆すべきは翻訳のすばらしさです。当然、登場人物は、カタカナ表記の名前なのですが、それがなかったら、とても翻訳物とは、思えません。このため、とてもリズムよくスムーズに読むことができ、作品の持つ緊迫感がよけいヒシヒシと伝わってきます。  で、内容はというと、別々の事件が、実は関連があったというのは、よくあるミステリーの手法ではありますが、この作品のミソは、犯人も別で、その目的も別というところにあります。え?どういうこと?なんて考えながら読んでいると、徐々にわかってくる驚愕の事実!という感じで話は展開します。  ただし、その発端となるのが、昨今数多く報告される、あの唾棄すべき行為である児童虐待、それも作品の中のものは半端でない行為なのであるため、その点は、ちょっと嫌悪感を感じます。でも、それに立ち向かう、ちっともかっこよくない主人公達の必死さに、拍手したくなります。また、エンディングは、外国作品らしく、ちょいと粋な終わり方をします。それに救われるかな? 

    0
    投稿日: 2014.06.13
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    スピード感があって面白い。特にに後半の展開はまさに手に汗を握るような迫力がある。洋物にしては読みやすいなと思ったら、シーラッハと同様酒寄さんの翻訳だった。 それにしても、ヨーロッパのこの手の犯罪がテーマの作品は読んでいてとてもやるせなくなる。やはり社会が病んでいるのだろうか。

    0
    投稿日: 2014.06.11
  • 最後まで読み進めてしまう文章構成

    内容もさることながら、翻訳が上手く、感情移入して読むことができました。 本を読み始めた時から次のページが気になる、最後までそんな調子で読み進めました。 ゾクッとするような衝撃的な展開も多いですが、それが興味深く、人間のもっと知りたいという感情を刺激します。 内容についてはあまり書きませんが、とにかくおすすめの一冊です。ぜひ、読んでみてください。

    3
    投稿日: 2014.06.07
  • 本のタイトルは良い!!

    複雑な伏線や最後のドンデン返しを期待すると裏切られます、基本的に登場人物2人の視点が交互で進んで最後の方で1つに合わさる物語です。その1つに合わさるのもやや強引な感じで、物語の中でも「偶然」と言い切っているので無理やりなのかなと。 本のタイトル(邦題)は、想像を書き立たせて内容を期待させるが(付けた人は凄いと思う)、中身は期待したほどではないです。

    1
    投稿日: 2014.05.26
  • ごくシンプルで、だから安心して読める

    二人の主人公で個別に起こるできごとが次第に一つに繋がっていく。 分かりやすいと言えば分かりやすい話ですが、それゆえに深く考えずに読んでいけます。キャラクターも深すぎず浅すぎず、いいバランス。 サスペンス映画を見ているかのような、最初から最後まで王道な感じがしました。昨今の複雑に入り組んだ小説に疲れている方におすすめ。いまや、こういうシンプルさは本当に貴重です。

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    児童虐待(性的虐待・人身売買)を題材としたミステリ。喘息持ちの刑事とトラウマを持つ弁護士が事件の解決に臨む。途中までは別々の物語が展開して途中で一つになるっていう、よくある展開だけども、ミステリとしてはとても読み応えがあって面白かった。この著者の別の小説も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2014.04.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オーストリアの作家アンドレアス・グルーバーの本邦デビュー作。一気読み必至の佳作。 なんでもない事故のために窮地に陥っていた叔父を助けるために、その案件に関わっていたエヴェリーンは、同じようになんでもない事故だと思われていた案件にも同じ少女の姿が映っている映像があることに気づく。 一方、精神病院に入院歴のある子供が自殺している案件で不審な注射の後を見つけ、殺人ではないかと疑いを持ったヴァルターは、その犯人の後を追うように捜査を始める。 一見、なんのつながりもない事故、あるいは自殺にまつわる、二人の視点で物語が展開する。いずれも心に傷を持ち、一方では真実のために脇目も振らない活躍をする。エヴェリーンなどは弁護士のくせに、家宅侵入と窃盗まで行って証拠を集めようとする。褒められたものではないが、その探究心と行動力には脱帽させられる。 複雑に絡み合った物語がやがてひとつの大きな流れに収斂していき、そこから先を予想できない展開に入っていくあたり、ドイツ語圏で数々の賞を取っているという作者の力量が垣間見える。その作者のスピーディ且つ読者を引きつけてやまない物語を、これまた非常に読みやすく、ページを繰る手を止めさせないような臨場感溢れる筆致で訳された訳者の仕事もすばらしい。同じ作者・訳者が手がけた「黒のクイーン」も是非読んでみたいところだ。

    1
    投稿日: 2014.02.25
  • 一気読み必至の佳作!

    オーストリアの作家アンドレアス・グルーバーの本邦デビュー作。 なんでもない事故のために窮地に陥っていた叔父を助けるために、その案件に関わっていたエヴェリーンは、同じようになんでもない事故だと思われていた案件にも同じ少女の姿が映っている映像があることに気づく。 一方、精神病院に入院歴のある子供が自殺している案件で不審な注射の後を見つけ、殺人ではないかと疑いを持ったヴァルターは、その犯人の後を追うように捜査を始める。 一見、なんのつながりもない事故、あるいは自殺にまつわる、二人の視点で物語が展開する。いずれも心に傷を持ち、一方では真実のために脇目も振らない活躍をする。エヴェリーンなどは弁護士のくせに、家宅侵入と窃盗まで行って証拠を集めようとする。褒められたものではないが、その探究心と行動力には脱帽させられる。 複雑に絡み合った物語がやがてひとつの大きな流れに収斂していき、そこから先を予想できない展開に入っていくあたり、ドイツ語圏で数々の賞を取っているという作者の力量が垣間見える。その作者のスピーディ且つ読者を引きつけてやまない物語を、これまた非常に読みやすく、ページを繰る手を止めさせないような臨場感溢れる筆致で訳された訳者の仕事もすばらしい。同じ作者・訳者が手がけた「黒のクイーン」も是非読んでみたいところだ。

    15
    投稿日: 2014.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公2人がそれぞれ追っている「犯人」が相手にとっては「被害者」で、それぞれがじわじわと真相を追う中で出会い、やがて一つの真実にたどり着く…というプロットが見事。エヴェリーンとヴァルター、2人の主人公はじめキャラたちもとても魅力的。ほかの作品もぜひ読んでみたい。

    0
    投稿日: 2014.02.10
  • 似たものコンビが突っ走る

    オーストリアで連続する不可解な事故死について調べる、弁護士のエヴェリーン(女性)。ドイツの病院で起きた少女の不審死を担当する、刑事のヴァルター(男性)。 本書は中盤まで、この2人の主役のパートを交互に入れ替えながら進みます。性別などは違うものの、基本的に2人とも突っ走りがちな性格で、真実を求めて事件に深入りしていきます。 2人の主役が出会ってからは一気に緊迫感が増して、先が読めない展開にドキドキしながら読み進めました。(ときどき挿入される)犯人視点の犯行シーンにもぞくっと来るものがあります。 とはいえ、なにより印象に残ったのは主役2人の奮闘ぶりでした。心に傷を負いながらも信念を持って突き進む姿は、格好よくて惚れ惚れします。

    12
    投稿日: 2014.01.22
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    読んでいて、気になって仕方がなかったのは、登場人物が携帯電話で長話をすること 電話なんだから通話して当たり前なのだけれど バッテリーの持ちとかを考えると、メールがほとんどだから しかも、地続きとは言え国際電話 いったい、いくらかかるのか?

    0
    投稿日: 2013.12.16
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    ドイツのミステリで、舞台はヴィーンとドイツ各地です 関係のないところで起こった殺人事件を別々に追う、弁護士と刑事、それが一つの点に繫がります、児童虐待(性犯罪)被害者、加害者を巻き込んだ殺人事件です テーマはとんでもなく重いものですが、昨日は一気読みをしてしまいました、読後感は意外と爽やかなところは良いですね ミ(`w´彡)

    0
    投稿日: 2013.10.08
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    オーストリアで、元小児科医が事故死した。単純な事件かと思われたが、訴訟に関わった女性弁護士は、一人の少女が別の事故にも関係していると気づく。一方、ドイツでは、精神科病棟で少女が不審死を遂げる…。  新しい作家が登場したよー。二カ国にまたがる事件で、どう結びつくのかどきどきした。一方は名士の老人たちの事件、もう一方は激しい心の傷を負った子どもたちの事件。  事件のきっかけはほんとに残酷でえげつなかったけど、ヨーロッパのスケールの大きさがとてもおもしろかった。解説にもあったように、いわゆるご当地もの。事件を追いながら、いろいろな場所の様子も楽しんだ。

    0
    投稿日: 2013.10.05
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    面白かった。 ヴァルターが予想以上にいい奴だった。ヤスミーンとのやり取りも微笑ましい。エヴェリーンも過去を断ち切って歩き出したしね。

    0
    投稿日: 2013.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    酔っ払ってマンホールに落ちた医師、山道から転落死した市議会議員。現場に現れる謎の少女の存在に気がついた弁護士のエヴェリーン。同僚弁護士でゲイのホロスペックの転落死。事件にぎもを持ったエヴェリーン。精神病院での少女の自殺事件に疑問持ったヴァルター。監視カメラに映った白髪の男。自殺した少女の生い立ち。児童虐待。過去に謎の死をとげた少年、少女。15年前にフリートベルク号のクルーズで起きた事件。エヴェリーンとヴァルターの捜査が繋がり事件の全貌が。

    0
    投稿日: 2013.07.22
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    一気に読んだ。前半は、別々の連続殺人(に見えていた)を窓際刑事と女性弁護士がそれぞれ追いかける展開、二人の抱える事情や葛藤にも引きこまれる。後半になって二つの軌跡が交わり事件の全貌が見えてからは、ラストに向かって手に汗握るサスペンスの連続だ。 でも、でも…。「面白かった!」と手放しで言えないわだかまりが残ってしまう。なぜかというと、事件の背景にあるのが陰惨な児童虐待だからだ。子どもが酷い目に遭う話は苦手だ。いやまあ、大体ミステリのおおかたは、殺人を筆頭とする犯罪を扱っていて、誰かの言葉にあったように「他人の苦痛を娯楽として楽しむ」ものとも言えるわけだから、今更何を言うかと言われても仕方がないとは思うけど…。 断っておくと本書の場合、私がすごく嫌いな、子どもをただストーリーのための道具として使っている小説ではない。だから最後まで読んでいけたのだと思う。非道な行いをするのも人間だが、それに立ち向かうのもまた人間、弱いもの(その最たるものが子どもだ)に寄り添う心が感じられる。

    0
    投稿日: 2013.07.09
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     内容が相当ドロドロだし、あの憎むべき人物が残ってしまったのもムカムカするのに、何故か読後感が妙に爽やかで、読んでる最中はそうでもなかったのに、今になってから不思議な感じのする本だなと。  ヴァルター刑事、最初は退官間際くらいの年齢を想像していたのだけれど、読み進めているうちに、それより随分と若い事が分かって、ちょっと申し訳ない気分になった(笑)。  物語の中でも突っ込まれていたけど、エヴェリーンの飼い猫の命名センスはどうかと思う……。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    ある二つの事件のつながりに気付いた女弁護士と とある自殺が殺人だと気付いた刑事と それぞれが、自分一人で調べ始めて ひとつの大きな事件にたどりつく、その過程も面白いし 出会ってからの展開のはやさも面白い。 男と女だけど、そこはラブじゃなくて いい友人になりそうなところもいい。

    0
    投稿日: 2013.06.21
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    離れた場所の、互いに因果関係が薄そうな出来事が、何時しか交錯し、「とんでもない話し」が明らかになるという物語である。 一つの事件の裏、表から関った2人がやがて出くわし、複雑な事件の謎が解き明かされるという、少し不思議な面白さが在る物語で大変に愉しい。北ドイツの寒々しい情景の中で繰り広げられる、“素人探偵”的なリニーの必死な調査の様子、「熱いモノを秘めたベテラン刑事」という風情のヴァルターの奮闘が非常に好い…

    0
    投稿日: 2013.06.04
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    殺人事件の共通点を調べるウィーンの弁護士と、病院での連続不審死を追うドイツの刑事。 オーストリアの小説が珍しく、とはいえ作者曰く、旅する探偵小説。 映像向きの作品。サマードレスの少女の謎、それを追う2人の探偵役等、描写が頭に浮かぶ。 真相は重いが、さらりと読めておもしろかった。

    0
    投稿日: 2013.05.12
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    ふたつの国で起こったふたつの事件、それを追うふたりの人物──事件の全貌が見えない予測不可能な序盤にまず惹きつけられた。弁護士と刑事の視点で目まぐるしく場面は変わる。事件のヒントや手掛かりが変わり目の合図になっているので、自然と先が読みたくなる。ただ、あまりにも速く視点が切り替わるので、若干の混乱は生じた。 ふたりの主人公が好印象だったのが地味ながら大きなポイントかな。人物造形は特に巧いとは思わなかったが、それが逆によかったと思う。事件の展開だけで充分面白いので、キャラクターはシンプルであるほど有難い。しかしこのふたり、猪突猛進型でひたすら突っ走る無茶なキャラでもある。事件にのめり込むプロセスに無理がないので自然と受け入れられたが、一歩間違うと作者のご都合主義だと感じてしまい、一気に興醒めする可能性もあるわけで…。 一番の見どころはやはり、ふたりの事件が重なる瞬間だろう。同じ人物を追いながらも、真逆の見解を論じるシーンが印象的。 事件の背後に横たわるテーマは重くて陰惨。そしてもうひとつのテーマである解離性同一性障害も含めて、心理的目線での掘り下げがやや甘いかな。ただ、あくまでもサスペンス作品なんだと思えばそれほど気にならない。事件の輪郭が見えたところで社会派に転じられても、それはそれでバランスを欠くだろうから、結果的にはこの配分で正解なのでしょう。ミステリ以外のジャンルでも活躍しているそうだが、次回作も是非ミステリでお願いしたい。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    (No.13-16) ミステリです。 内容紹介を、表紙裏から転載します。 『酔った元小児科医がマンホールにはまって死亡。市会議員が山道を運転中にエアバックが作動し、運転を誤り死亡。どちらもつまらない案件のはずだった。事故の現場に、ひとりの娘の姿がなければ。片方の案件を担当していた先輩弁護士が、謎の死を遂げていなければ。一見無関係な出来事の奥に潜むただならぬ気配。弁護士エヴェリーンはしだいに事件に深入りしていく。 一方ライプツィヒ警察の刑事ヴォルターは、病院での少女の不審死を調べていた。オーストリアの弁護士とドイツの刑事。二人の軌跡が出会うとき、事件がその恐るべき真の姿をあらわし始める。 ドイツでセンセーションを巻き起こした衝撃のミステリ登場!』 何人も死んでる事件が、片方は事故死、もう一方は自殺、であっさり片付けられそうになってて・・・・。 日本でも現実に、保険金詐欺事件などで殺人だということが分かって、さかのぼったら何人も殺されてたという事件がいくつも報道されてますね。 どこの国の警察でも面倒な捜査はしたくないから、事件じゃなくて事故、殺人じゃなくて自殺、で片付けたいという雰囲気があるのかな? エヴェリーンはそんなの弁護士の仕事じゃない、ヴォルターはそれを調べるのは地方刑事の仕事じゃない、とそれぞれの上司から厳しく咎められます。 でもどうしても納得できないので暴走していく二人。何もなしでこの暴走状態だと違和感があったかもしれませんが、話の合間にちらちら出てくる彼らの過去があるため、自然な流れとして受け入れることが出来ました。 エヴェリーンとヴォルターの話がそれぞれ無関係のように進んで行き、いつこれが同じ事件になるのかなあと興味津々で読みました。 だって地続きとはいえ、別の国なのに。ただオーストリアとドイツはどちらも公用語はドイツ語なので言葉の壁は全くありません。 エヴェリーンが国際電話をかけなければいけなくなったあたりから、いよいよだわ~と期待が高まりました。 不満というか突っ込みどころとしては、こんなに簡単に殺人って出来るの?っていうことかな。犯人の思い通りにうまく行き過ぎてるんだもの。 こういう話のパターンとして、出合った二人が協力して危機を乗り越えそして愛が芽生えるというのがあります。今回もそうなのかなと思ってたら、うまく外してくれてなおかつ良い感じだったの。パターンどおりじゃなかったことが逆に良かった! 悲惨な事件ではありましたが、読後感はそれなりに良かったしとっても面白かったです。 幅の広いエルベ川、ハンブルグ空港とか、行ったことがある土地のことが出てきてなんだか嬉しかったです。

    1
    投稿日: 2013.03.24
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    本書はオーストリアのミステリー小説です。 訳者の後書きによれば、オーストリアはドイツ語圏ではありますが、だからと言って「オーストリアミステリー=ドイツミステリー」と言うものではなく、独特な物となっているとの事です。 また、これ以外にも同国の文学傾向についても触れられており、外国文学についてお知りになりたい方には後書きも興味深いものになるのではないでしょうか。 では前置きはこの位にして以下であらすじをご紹介。 多重人格者を収容し、専門的に治療している病院内で患者が自殺。 ヴォルター・プラスキー刑事はこれを偽装殺人と見抜き、上司、検察官の反対にも関わらず捜査を始める。 一方、ウィーンの弁護士、エヴェリーン・マイヤースは学生時代より世話になった事務所の上司の事故死について不信感を抱き、真相を探り始める。 やがて2つの事件を結びつけるある出来事が明かになってくるが・・・ 児童に対する性犯罪。 これが本書のテーマとなっています。 ストーリーは複雑なものではなく、途中で大体どの様な筋書きなのかが理解できるものとなっています。 なので、普段あまり読書をしない方でもサクサクと読み進められるのではないでしょうか。 何といいますか、ヨーロッパの東野圭吾と言った感じでした。 所で、最近読んだヨーロッパのミステリー「死せる獣 ロデ&セーアン・ハマ/著」も児童に対する性犯罪がテーマでした。 もしかしたら、ヨーロッパではこの種の犯罪をテーマにしたミステリーが(少なくとも日本よりは)頻繁にベストセラーとなっているのでしょうか? そうであるならば、児童に対する意識の差の現れという事なのかも知れませんね。

    0
    投稿日: 2013.03.20