素浪人 花山大吉さんのレビュー
参考にされた数
40
このユーザーのレビュー
-
あなた
赤川次郎 / 角川文庫
母、娘、孫娘の3代に渡る物語
13
田舎の郵便局に勤める女をだまし、お金を横領させる男。そして、その女を捨て、名前を変えて40年後にその町にホテルを開業させ戻ってくるのである。
女から逃げたときの吊橋で出会った高校生の女。その女の事を男…は好きになるのだが、実はその娘は・・・
短いストーリーなので簡単に読めます。最期の男の末路が哀れでしたが、納得できるおさまりかたです。 続きを読む投稿日:2015.05.27
-
年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経済学
エンリコ・モレッティ, 安田洋祐, 池村千秋 / プレジデント社
なぜ所得の格差が生じるのか?
3
田舎の大卒よりも都会の高卒の方が所得が高いケースがある。アメリカではイノベーションに成功した都市が、そうでない都市よりも、賃金や教育、文化など様々な点で優れている。なぜそのような都市の格差が生じてしま…ったのかをいろいろな指標を用いながら論じている。そして、経済的衰退している都市の打開策なども紹介している。すべてアメリカでの実例を紹介しているだけではあるが、中には日本のハード面での成功とソフトウェアでの失敗、そして高技能者の外国人労働者が文化的、言語的に受け入れていない現状も批評しています。
文章全体は現実に即した経済的な内容ではあり興味はわきますが、、残念なのはこの手の本にありがちな単一的な直訳なので、原文を英語で読んだ方が面白いかもしれません。 続きを読む投稿日:2014.10.21
-
陰日向に咲く
劇団ひとり / 幻冬舎文庫
バカバカしいが笑えます
3
いくつかの物語があり、それぞれ主人公が異なります。それらの主人公の本人、または家族が接点も持っているので、「あーあの時のすれ違った人が、この話しに出ている」と分かります。それぞれくだらない話しですが…、最終的にその人たちの人生は落ち着く所に落ち着くという結末です。
本を読んでいると、劇団ひとりがしゃべっているのを想像できとても笑えます。 続きを読む投稿日:2014.11.22
-
魔王
伊坂幸太郎 / 講談社文庫
超能力者一族の物語
2
自分の身近にいるものに対し自分の思ったことをしゃべらせる力があることを知った安藤。
その力を利用して、世の中がファシズムというキナ臭い流れ向かうことを阻止しようとするが・・・
そして5年後、弟・潤也が…特殊能力に目覚め、自分の力を世の中の役立てていこうと思い立つ。
物語はさらに、50年後の世界を描いた「モダンタイムス」(上・下)の物語につながる。 続きを読む投稿日:2014.08.27
-
地球から来た男
星新一 / 角川文庫
さまざまな出会い
2
子供の時読んだ星新一のショートショートと異なり、男女間の色恋沙汰も多少含まれている短編集。いつも読みやすいがなおのこと読書が進みます。
内容はある男が、紳士や悪魔、女性や秘書、科学者などさまざまな人物…と出会い話しが進むお決まりのパターン。大笑いはできないが、結末がいつも楽しみな作品が揃っています。 続きを読む投稿日:2014.07.19
-
命には続きがある 肉体の死、そして永遠に生きる魂のこと
矢作直樹, 一条真也 / PHP研究所
対談
2
矢作氏、一条氏の死に対して対談を載せただけの本です。あまり、面白いないようではありません。編集では一条氏の話が多く、矢作先生の話しが少ないと思います。
投稿日:2014.04.13