Reader Store
ドグラ・マグラ(上)
ドグラ・マグラ(上)
夢野久作/KADOKAWA
作品詳細ページへ戻る

総合評価

475件)
3.8
136
123
132
27
7
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    文章としては、慣れないと読みにくいように感じる。 一方で内容面については、一見すると単なるミステリーのようにも感じるが、どちらかというと、ホラーに近いように感じた。 何度読んでも、見え方が違い、なかなかに興味深く、大変面白い。 なお、一気読みには向かない。

    1
    投稿日: 2018.08.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    目で頭で読んでいる筈なのに耳から脳内へ文字が洪水のように入り込んでくる。言わずと知れた傑作奇書。 個人的に1番好きなドグラ・マグラ。 上巻に於いては「私」の謎を解くべく精神科学や医学についての論文や歌を盛り込んでおり、読み進める内に知らず知らず読み手の知識も増えていく感覚は素晴らしいです。 厄介なことは精神病として片付ける。 神秘的且つ証拠不十分な病の科学的根拠を逆手に取った社会へのメッセージをこの時代にここまで大々的に描いた夢野久作は本当に大胆だと思いました。 確かに、昔の人は地球が丸いだなんて考えもせずに丸ければ海が流れてしまうと批判していたなんて話は余りにも有名で、現代に至って発見研究した彼等は偉大と称されるも当時はキチガイと呼ばれ そんな英雄、文豪、科学者など多数いたことを思い出しました。 交感神経、副交感神経など精神疾患に関わる器官の作用秩序などを探偵の推理小説として本文に取り込んでいたのは非常に面白かったです。 恐れ多くも個人的な評価ですが、私自身精神疾患経験者であり服薬にあたって医師や調べ物から医科学的知識が少なからずあるので、 自分としては読み進め易く理解し易かったです。 以上、上巻の感想とします。

    2
    投稿日: 2018.08.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み進めていくたびに物語が掴めなくなっていく 物語は進んでいて犯人にも近づいているはずなのに分からなくなっていく

    0
    投稿日: 2018.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙からして女の人が主人公だと思ってたら違った。どんどん話の中でまた別の話が始まって今どこにいるのかわかんなくなっていく。

    0
    投稿日: 2018.07.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    中身(真実)が説明されているはずなのに、それがいっこうに摑み取れない。何故ならその容れ物は千変万化し、中を覗き込むほどに距離感は曖昧になり、やがては自分が容れ物の中にいるのか外にいるのかすら分からなくなってしまうから。 ここに描かれた有るのか無いのかわからない理屈と因果は、実際中身など無いこの世界の、混沌そのものを表現してしまったのかもしれない。畏怖すべき作品。

    1
    投稿日: 2018.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ぞっとする、という印象であった。 怖さというのは、ホラーというより無限のマトリョーシカというようである。 マトリョーシカを開けるとマトリョーシカを開けている人間の姿が見える、しかしそれはどうみても自分の姿であるのだ・・・というような。 たしかにミステリーであるのだが、話が脱線につぐ脱線。 わずかな伏線を繋げば、全体像は掴めそうであるが、その全体像も果して本当なのか・・・?ということだ。ドグラ・マグラという作品が、「狂人の解放治療」の一環として出てくるあたり、作品全体がすべてウソである可能性すらある。 ちなみに、純科学的な目線で見ると、「心理遺伝(細胞記憶)」というのは、基本的にあまり支持されている学説ではないそうだ。しかし内容を読めば分るが、まったく無下にできるものではない、そんな気はした。 作中の正木博士が唱える「なんで外科や内科は薬で治せるのに、精神だけは閉じ込めるのだ?医者の胸先三寸で症状が決まってしまう」という主張はなんとなく分る気がした。いまも精神疾患への偏見はまだあるだろう。

    3
    投稿日: 2018.05.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書の一つに数えられる、狂気の小説。 構想と製作に10年を費やし、その発表の翌年に夢野久作はこの世を去っていることから、彼が命と引き換えに生み出した作品だと言われている。 作中に登場する主要人物、呉一郎は精神病棟の隔離部屋で目覚め、記憶を失っている事に気づくと、その場に現れた医者から、自分がある精神異常を利用した犯罪に巻き込まれたと話をされる。 呉一郎が自分の記憶を取り戻して行く過程で判明する不可思議な事柄は、本を飛び出し、その読者をも混乱させ、少しずつドグラマグラに隠されたとんでもないカラクリに気づいてゆく。 その結末を知ってしまうと、もう一度読まずにはいられない、唯一無二の奇作。

    2
    投稿日: 2018.04.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    小栗虫太郎「黒死館殺人事件」中井英夫「虚無への供物」とあわせて日本三大奇書と呼ばれている一冊で、読み終えた者は一度は精神に異常をきたすといういわくつきの本。以前読もうとして途中で挫折して以来、本棚の奥で眠っていたのをやっと読み始めました。 今改めて読んでみると普通に読める。以前挫折したチャカポコタイムもすんなりクリア。雰囲気がとても好みです。芝居がかったような、茶化したような正木教授の物言いが癖になりそう。文字の洪水に目を回しつつ…下巻へ。 まだ精神に異常はきたしておりません。

    1
    投稿日: 2018.04.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    思い返せば、多くの本好きに漏れず、たしか中学生か高校生のころに角川文庫の上下巻を手にして、幻惑された。 凄まじいことだけはわかるが迷宮入り。それは迷宮のままにして。 高校生か大学生のころに松本俊夫の映画を見ていた。 それから10年近くのうちに、散発的に夢野久作とは出会ったり別れたりを繰り返し。 たとえばアンソロジー。 たとえば映画。小嶺麗奈、浅野忠信、京野ことみ、黒谷友香が出演した石井聰亙監督「ユメノ銀河」モノクロ。SFっぽく翻案したものもあるとか。 たとえば漫画。電脳マヴォ佐藤菜生「何でも無い」のウェブ漫画、佐藤大「脳Rギュル」、ドグラ・マグラについてはイースト・プレスの「まんがで読破」シリーズや、ドリヤス工房の「ドリヤス工場の有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」とか。 一番は実はラジオドラマ。例としては「死後の恋」「悪魔祈祷書」「何でも無い」「少女地獄 冗談に殺す」「少女地獄 殺人リレー」「瓶詰の地獄」などから都度都度衝撃を受けては遡って原作を漁ったり。 と、実は十年以上二十年以下、ずっと夢野久作には触れ続けていた。 ところ、いま読み返してみて驚く。 「しっかり血肉化されている!」 ざっくりあらすじを書けば、 (1)めざめ、若林に導かれて(2-5)読み、(6)気づくと正木がいて語り、考え、また眠る。それだけ。 そこそこあらすじを書けば、 (1)めざめ、若林に導かれて読むのは、 (2)「キチガイ地獄外道祭文ー一名、狂人の暗黒時代ー」 (3)「地球表面は狂人の一大解放治療場」新聞記事。正木談。 (3’)「絶対探偵小説 脳髄は物を考えるところに非ず=正木博士の学位論文内容=」記者による正木の聞き書き。アンポンタン・ポカン君が演説で代弁。 (4)「胎児の夢」 (5)「空前絶後の大遺言書―対象15年10月19日夜ーキチガイ博士手記」吾輩は遺書「天然色、浮出し、発声映画」(正木の見聞きしたものを映画として娯楽的に提示) (5’)画面上正木博士喋る。「法医学教室屍体解剖室大正15年4月26日」(下巻へ)「正木と若林の会見」 (5’’)「心理遺伝付録…各種実例」「その一 呉一郎の発作顛末ーW氏の手記に拠るー 第一回の発作」「第一回の発作」「第一参考 呉一郎の談話」「第二参考 呉一郎伯母八代子の談話」「第三参考 村松マツ子女史談」「右に関するW氏の意見摘要」「右に関する精神科学的観察」(正木の筆) (5’’)「第二回の発作」「第一参考 戸倉仙五郎の談話」「第二参考 青黛山如月寺縁起」「第三参考 野見山法倫氏談話」「第四参考 呉八代子の談話概要」 (5続き)「呉一郎の精神鑑定」「解放治療場に呉一郎が現れた最初の日(大正15年7月撮影)」「その2か月後(大正9年撮影)」「その1か月後」 (6つまり1の続き)「どうだ……読んでしまったか」正木が話す正木VS若林。いつしか正木VS私の構図に。 (6’)私の反逆を受けて正木は退室。私は外を歩いて帰ってくる。 詳しいあらすじは、読書メモに。 (1)から(5)まではだいたい憶えていたのだ。 連想されるのは、 たとえば中井英夫の諸作や埴谷雄高の「死霊」、北杜夫「楡家の人びと」、色川武大『狂人日記』などの小説たち、 たとえば「セッション9」、スコセッシ「シャッターアイランド」、ギリアム「12モンキーズ」、イーストウッド「チェンジリング」、フォアマン「カッコーの巣の上で」、サドを題材にした「クイルズ」、といった精神病院を舞台にした数々の映画、 思想においてはフーコー「監獄の誕生」や「狂気の歴史」、三木成夫「胎児の世界」など、など……。 「何を見ても何かを思い出す」を信条としているとはいえ、ここまで連想されるとは。 さすが集大成、作者の生きた20世紀前半を飛び越えて、古今東西あらゆる芸術のハブになりうる作品なのだ。 「どうだ……読んでしまったか」という声が、不意に私の耳元で起った……と思ううちに室の中を……ア――ン……と反響して消え失せた。 から始まる(6)以降。 細部を憶えていないにせよ「血肉化しているので記憶しているかどうかは問題ない」段階で、すでにあった。 つまりは迷宮が私に実装されていたのだ。 迷宮は何度も迷宮として楽しみたい、から、私は誰か、真犯人は誰か、までを無理に断言しない。 いつまでも先延ばししながら夢野久作の文体を享楽していたいから。 (ここで連想したのは黒沢清監督「キュア」。) いずれまとめて夢野久作を。 詳述はしないが連想する。 「カリガリ博士」からの影響。 ドストエフスキーの長広舌が生み出すカーニバル空間(バフチン)による時間の伸び縮み、 夏目漱石「こころ」の長ーい遺書。 人、場所、物、にズームアップすると面白そう。 当時の精神医学や精神分析が最新潮流だったと。 宮沢賢治の例もあることだし、文学と、精神医学および精神分析に始まる無意識の需要、さらには精神薬学がいかに精神分析や無意識を駆逐していったかといった精神医学史には、今後目線を注いでおきたいところ。

    3
    投稿日: 2018.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これを読むものは一度は精神に異常をきたすという売り文句(?)が有名な今作。 昔から気にはなっていたものの手に取る機会がなかったのですがこの度、満を持して読み始めました。 始めこそ、なるほどこんな話だったのねそりゃ気も狂うわと思ったのですがわりと、上巻は普通に読めちゃってびっくり。 今の時代にはクレイジーなお話が多いので慣れてしまっているのでしょうか。 下巻ではアッと驚く何かが待っているのかそれともこの感じのまま薄気味悪く終わるのか……期待です。

    2
    投稿日: 2018.02.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本3大奇書の1つということで大分身構えて読み始めたが、思ったより読み易い。もっと支離滅裂な話を勝手に想像していた。 昭和10年頃に書かれた作品の割りにさほど時代を感じさせないが、読むのに時間がかかる。学術的な記述も多く面白い。徐々に推理小説的な感じに話が展開しており下巻に期待。

    0
    投稿日: 2017.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    傑作です。久しぶりに読み終わったあとにも考えさせられる小説に出会いました。W博士、M博士、挙句の果てには「私」までもが信頼できない語り部なので物語の解釈は様々であり正解がないところがお気に入り。作者の巧みな誘導により物語が進めば進むほど読者を混乱に至らす手法はいやらしいと同時に奇妙な体験を与えてくれる。核心に迫る部分ではのめり込み過ぎて駅を乗り過ごしてしまいました。最後に、願わくは「ドグラ・マグラ」の読んだ記憶を無くし、まっさらな脳髄でもう一度読んでみたい (記憶の遺伝に打ち勝てる前提で)。 ブウウーーーーンンン

    3
    投稿日: 2017.08.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1935年には奇書であったらしい作品。 当たり前ですが、狂人の本でも狂気の書でもなくて、狂人を装って捻くれてみた正気の人の書いた本。怒るや呆れるには値しないので安心して読めます。捻くれの百鬼夜行ぶりが極彩色的で魅力的で、ポップカルチャーでは筒井氏や冨樫氏、米津氏の作品なんかに脈打つものを感じました。 途中まで読んだところですが、現代は既にこの作品に影響を受け、またその先へ駒を進めた数多の表現・思想に満ちた時代であるからか、最早この作品の筋書きは色褪せていて、新味の魅力は感じないです。このような古ぼけ書をして「読破した者は皆気が狂う」という謳い文句は、今となっては幾分看板倒れではないのかな。この手の古典に刺激を受けられるかと思って読んだ私が浅はかだったのですが、正直言ってその点は肩透かしでした。残念。 「みんな精神異常者ですよ」というのは現代中二病の走りのような世の見方ですが、今や殊更たいしておかしなことではなく、鼻息荒く暴こうとするほど特段秘匿されるような発想でもなく、閉塞感や憂鬱の種ですらなく、むしろそれを前提に社会・科学は築かれていることを踏まえて未来に関わっていくというのが現代の大人が普通に弁える態度だと思われるので、この作品を読むと今更随分初々しい話題に触れたなあという気持ちになります。もちろんこの作品があってこそ進められた知見が現代教養に息づいていることも感じられます。 ロボトミー手術を批判する「カッコーの巣の上で」が1975年の作品であることを踏まえると、この作品の違った価値が見えてくるのかもしれませんが、そちらの探究はまだ先になりそうです。

    2
    投稿日: 2017.06.17
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    妊娠中なので読みました(?) 作中作(?)とかメタ表現(?)とかと本編との入り組み方がすごすぎ。この時系列わけわからない感じすごく好きです。この頃の探偵小説が幻想文学と同線上にあるっていうのにすごい納得。 内容も当時はものすごい時代を先取りしまくってる挑戦的なものやったんやろなあ。 腹の子、お前も悪夢をみているのか。わたしはあんたが踊るせいで夜眠りが浅く頻尿。

    1
    投稿日: 2017.04.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    YBO2の曲でこの作品を知って30年ちょい経ち、その間二度読もうと挑戦して挫折し、三度目の正直で上巻をやっと読み終えた。

    1
    投稿日: 2017.03.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    高校生の時に一度読み、「まだ十分に理解できない。いつかリベンジしよう」と思っていたが、それから約10年が過ぎた今になって読み返しても理解が進んだ気はしない。 「キチガイ地獄外道祭文」のくだりは声に出して読みたくなる。

    3
    投稿日: 2017.03.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙が意味不明なエロ画像なのが残念すぎる。もうちょっとストーリーと関連のありそうな絵を選べなかったのか?中身の方だが、一部の主張に共感できる部分はあるものの、根底にある精神障碍への差別的視点が引っかかる。下巻の冒頭には有名なグロシーンがあるらしい。苦手な人は注意。

    2
    投稿日: 2017.02.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書ということで読んでみました。 確かに難解で奇妙で、初版の時代には異様な物語だったと思います。 精神についていろいろ騒がれる今は、まーありえるかなとか思うところもあり。 途中の意味不明な文書で難解に感じますが。基本的にはどうどう巡りのミステリーだと思います。 特に古文のところは読めませんでした・・・ 作者の精神患者への偏見も色濃いですが、そういう時代だったんだな~と思います。

    1
    投稿日: 2017.01.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    よく分からない部分もあったが、作者の熱い気持ちは分かる。たった一言に、要旨はまとめられる気がする。 精神病の患者に対する偏見、治療といった環境が全く整っておらず、家族などにもその苦労や偏見が降りかかるということを嘆いておられるように思う。 他の人の意見で「ループになっている」という言葉で少し読み解けた気がする。何度も何度も、主人公を正常に戻すための実証実験が行われていて、毎回少しずつ新しい試みを繰り返すのだが、今回の本の内容で人が死亡したことによって、この実証事件が終わってしまったことを意味しているのではないかと私は解釈。 で、この後、どうなるのかは書かれていない。作者が憂えた通り、放置されて、誇りが積もるほどの時間が経過してしまったのか。それとも、前回被害者を出した実証実験の方法から、長い時を経て覚醒し、一歩正常への道をこれから歩みだすのか。 謎は残されていて、そういう意味ではもう一度読んでみたいと思うが、何せ長く、ちょっと読むのがしんどいので、あらすじを知っていてもう一度というのは辛いかなぁ。。。 発売当初の帯のあおり文句が「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」って事で、期待を込めて読んだけど、そこまでじゃなかったかな。期待しすぎかも?(笑) 表現的にはカタカナと擬音語が多用されていて、面白い。 「わたしの睡眠がシックリと濃やかになっていく」とかサイレンの音が「ピヨッピヨッ」だったり。

    1
    投稿日: 2016.11.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    確かに周りからぐるぐるぐるぐる攻めて来られる、目の回るような気持ち悪さはあった。 かなり頭が疲労するので、下巻は少し空けてから読みたい。 とにかく話が長いのでそういった意味では我慢はいるかと。 特に古い言い回しに読むスピードが遅くなる。 全部理解しようとすると進まないのでさっと読むように進めるが、割とそれでも意味はわかる。ただ少し目を離すとどこまで読んだかわからなくなる。 チャカポコのくだりは、ああわかるといった感じ。 精神病は少し前まで得体のしれないものだったし、 その手の話(地域に残る風習、奇習など)は個人的に興味があって慣れていたので、それほどの嫌悪感や違和感は無かった。 割と人間のそういったものが一番怖かったりする。 胎児の夢については至極まともなことが書かれていると思うし、脳髄の演説についてもそうだと思うのはすでに現在解明されていることが多いからなのか。 現在は当たり前となっていることをくどくどと説明しているという印象が強い。 個人的に、物語を作る側の人間として、人物が行動するということを軸にしているためか、そういった意味での退屈はあった。 時代なのかもしれないけれど。 どうしても問題の解決や、進展を望んでしまうので、そういった意味では合ってないのかも。 最終的にどうなるかは気になるので、いずれ下巻に挑戦してみます。

    1
    投稿日: 2016.11.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「これを読む者は一度は精神に異常をきたす」日本三大奇書のひとつ 読んでる途中(87ページあたり)から、目がまわったみたいに、ぐわんぐわんしてきて凄く気持ち悪くなった 正直三大奇書と言っても、それなりに昔の作品だしとナメてた所あるけど、何か読んでると昔の作品と思えない程に読みやすくも感じるし、またそこがどうにも不気味でしょうがない。序盤結構すらすらと読み進められて楽しかったんだけど、個人的には一気読みはあんまりお勧めしないかな 堂廻目眩(どうめぐりめぐらみ)が標題でもある「ドグラマグラ」って言葉の語源らしいが、本当にそうだよなぁと 正木博士の話というか手記が、上巻の後半部分を占めていて地味に長くて、途中だれてしまいつつ読んでたけど、でも分かる…なぁ…と、声を大にして言えないが「人類皆、キチガイ」って否定出来ないよなどうにも。何が善でとか、正常と異常の違いとかだんだんみえてこなくなる。 あと、終盤の方での若林博士は謎…。 読みが浅かったのかちょっと頭が追いつかずいる。下巻はこれから読むが、全くもって先が読めないので、どんなオチなのか、読後はどう感じるのか、楽しみです。

    1
    投稿日: 2016.11.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    表紙のインパクト、内容が一切触れられないあらすじ、手に取るのには充分過ぎました。 確かにこれは頭がおかしくなりそうです。

    0
    投稿日: 2016.08.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    2016年46冊目。 「これを読む者は一度は精神に異常をきたす」と謳われる日本三大奇書の一つ。 どれだけぶっ飛んでいるのかと思ったけど、内容は空想的というよりはかなり緻密な印象を受けた。 ただ、テーマが人間の精神異常(とその解放実験)なのと、登場人物(特に正木先生)の論の展開の仕方と語り口がやばい。 著者の夢野久作は「これを書くために生まれてきた」と言い、10数年の推敲を重ねて完成させたそう。 確かに、これを書いている間の著者の精神状態がどうだったのかは気になる。 本書によれば「ドグラ・マグラ」は維新前後までは切支丹伴天連が使う幻魔術のことを言う長崎の方言で、当て字は「堂廻目眩(どうめぐりめぐらみ)」「戸惑面喰(とまどいめんくらい)」ということ。 あくまで上巻を読んだだけの予測だけど、結末を推測すると「堂廻目眩(どうめぐりめぐらみ)」が大きな意味を持つと思う。 上巻の1/3を過ぎたあたりからずっと正木先生の一連の文書の中身が続くが、どうやら下巻に入ってももうしばらく続くよう。 文書を読み終わった後の主人公たちがどう動いていくのかが見もの。

    1
    投稿日: 2016.07.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なんか、難しかったです。下巻も読めるでしょうか。チャカポコチャカポコのところが特に。本当に狂っちゃいそうですよね。

    0
    投稿日: 2016.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    一大奇書という触れ込み、そしてこの表紙からしてなんとなく敬遠していたものの読む事にした。  意外にも奇書という感じはしなかった。確かに夥しい病名、キチ○イ、狂う等々の言葉が列挙されるので一般的な読み物では無いかもしれない。しかし構想に10年かけたとあって構成がしっかりしていて、文体も明確。序盤の記憶の無い「私」が感じる意識されるものの奇異な印象から、中盤以降の、「私」と読者が同じように書物を読み進めるという形式にいたるまで明澄に思える。「キチガ○地獄外道祭文」も七五調ならぬ七八調、その後も「ファウスト」や「フォーストロール博士」を連想させる部分もあり、どこか伝統的ですらあるように感じた。作中に「ドグラ・マグラ」が出てくることもあり、メタ的要素が今後どの様に花開くのか、博士二人と「私」と読者の平行関係、気の触れる要素として挙げられる夢や細胞の無限の反復がこの後いかに関係性を結ぶかを下巻で楽しみたいと思う。  すこし気になったのは、脳髄の比喩としての電話交換局の部分。この説明に忌避されるはずの唯物論を感じてしまったのだが、読み方が悪かったのかな。文中にも結局考えないほうへ向かうと考えることになると書いてあったし、タイトルの由来宜しく、めぐり巡るということなのだろうか。  それにしてもこれが1935年の作品とは恐れ入る。

    2
    投稿日: 2016.06.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    不思議で、不気味な本だ。でも面白い。 記憶喪失の主人公が目覚めるところから、話がはじまる。もし自分が朝起きて、若林教授のような人が現れて突飛な話をしだしたら、どう思うだろう? 信じてしまうだろうか? 記憶がない以上、相手の話が正しいかどうかを判断する材料は何もない。でも、仮に記憶があったとしても、その自分の記憶が正しいかどうかを判断することはできるのか? 朝起きて、周りの人みんなが同じように突飛なことを言っていたら、自分の方が間違っていると思い込んでしまうかもしれない。 世にも奇妙な物語の『ズンドコベロンチョ』を思い出した。 病院の標本室での描写が面白い。変わった資料が沢山あり、その中で主人公が『ドグラ・マグラ』という本を見つける。物語の中で、その物語自体が現れる不思議さ(自己言及と言うらしい)。読者は『ドグラ・マグラ』を読んで、ストーリーを追っているのに、その中の登場人物も『ドグラ・マグラ』について話している。読み進めていくと、このシーンで若林教授が説明している内容は、実際にこの『ドグラ・マグラ』のあらすじを説明していたのだと、後になってわかる。説明の内容も不気味なので、読んでいくとなんとも不思議な感覚に襲われ、それが面白い。

    1
    投稿日: 2016.06.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    目が回ります。チャカポコチャカポコ、面白かったです。まだ上巻しか読んでいないけれど、狂っていない人なんていないんじゃないかと思われてきました。 下巻も頑張ろう。

    0
    投稿日: 2016.01.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本3大奇書の一つ。以前から読んでみたいと思いつつ、機会がなかった。上巻終了でかなり難解というか読みにくい。ここまできたら頑張って下巻も読もうと思う。

    0
    投稿日: 2015.11.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    すからかちゃかぽこ すからかちゃかぽこ こんなに引き込まれてワクワクした小説はないというほど楽しく読んだ

    0
    投稿日: 2015.09.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでしまってよいものか。と思いずっと手を出さずにいたのだけれど、ついに手を出してしまった。先が気になりすぎる。

    0
    投稿日: 2015.03.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上下共に読みました。 面白いかどうかといったら「うーん」って感じになります。 私的にはm論文部分はなかなか頭に入ってこなかったし、最後までいってもどういうこと?と「???」だらけで幕を閉じました。 でも、最後まで読むともう一度読みたいという気にされられます。 誰が誰をだまして、誰が正常なのか。 もう一度読むことで少しは理解できるのだろうか。

    1
    投稿日: 2015.01.15
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    精神病者と健常者に界はない。曖昧模糊としている。今でも決着を見ない難問に切り込んでいる。 殺人を起こし精神鑑定という流れ。 このことを昭和の始め頃にこれだけ丁寧に書き連ねることができるというのはすごい。 どう決着するのか、下巻が楽しみ。

    0
    投稿日: 2014.12.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    怪奇と名高い本作、興味本位で手を出してみました! どんなに読みづらいのかと思いきや、文章は思ったよりとっつきやすい。 内容はなんか、なんかすごいじりじりするなぁ 前半ほとんどがくどくどした会話語りで、中盤に延々と歌文句が入ってからは、あとはフランクな論文。 論旨はとても面白く、おもったより難解ではない。 話の展開が進まないし、盛り上がりがないから、そういう点では眠くなるし我慢が必要。後半の解剖室の描写はけっこうえぐい。ひたすらじっと読み進めるけど、下でどういう展開をとるかで評価が別れそう。

    0
    投稿日: 2014.12.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むの大変過ぎる。読むのに苦労する分、ちゃんと結末があるのかすごく不安になる。 あと今のところエロくもグロくもない。あらすじと中身のイメージが違う。なぜ内容と合ってるわけでもないのにこんな表紙絵なのかも疑問。

    0
    投稿日: 2014.11.08
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    意地だけで読み進めた本。一度挫折して、何度も積んで、それでもとにかく頑張って食らいついたことが思い出です。 正直そこまでおもしろくなかったし、わりと退屈でつらかったけれど下巻はよかったので頑張って読む価値はあると思いました。読んでると話のタネにもなってお得な本です。

    0
    投稿日: 2014.10.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ベストオブ表紙が買いにくいで賞。なにもそんなところに出版社名を入れなくてもいいじゃないかと学生の頃は思ってました。今ならまゆひとつ動かさずに女子店員に渡せますが。 何重もの入れ子構造になっているように読めました。下のラストで上の最初に帰ってくるループ構造には痺れました。 作中での理論を踏まえて拡げていけば、この『ドグラ・マグラ』という物語自体が主人公が胎児として見ている夢なのではないか。「胎児の夢」が冒頭に掲げられていることには意味があると思いました。

    0
    投稿日: 2014.08.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    最初は意味不明で読むのが苦痛だったが、読後しばらくするとなぜか読みたくなる。 繰り返し読んでいる内に大好きな本へと変わった。

    0
    投稿日: 2014.07.29
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    苦行のような上巻。 読めば一度は精神に異常をきたすと言うが、今のところ正常です。 読めてしまうのは精神に異常をきたしているからかな?アッハッハ……

    0
    投稿日: 2014.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢野久作らしい作品であると思う。 会話ではなく語りによる話の展開や狂気を感じさせる恋愛、そして、ドグラマグラの中にあるドグラマグラなどその全てに魅せられて、惹かれてしまう。 幸いにも物語はまだ前編なので後編の方も楽しみにしていきたいと考える。

    0
    投稿日: 2014.07.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤100ページ強はすいすいと読ませる力がある。 ただ、『ドグラ・マグラ』という小説内小説を提示して、いかにも意味有り気な風を漂わせたあとの『キチガイ地獄外道祭文』に始まる一連の資料でどうも中だるみを覚える。 カタカナの多用(「アハハハ」「ナニイ?」等)される文体はどうしても時代がかった表現になってしまうし、大仰な、それでいて同じ理論の繰り返しとなっているこれらの場面では、どうしても多少飽きてくる。

    1
    投稿日: 2014.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    言葉のテンポはもの凄く合うが、いかんせん時系列、語り手の視点があやふやなのでついて行けてない。 遺言状なの?映画なの??ん?天井から覗いてた???? 最初に提示されている謎が回収されるのかどうか不安。

    1
    投稿日: 2014.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    メタ構造を持ちどうしても冗長になるので、話を展開する初めと終わりはスラスラ読めたが、他は読むのに根気がいる

    0
    投稿日: 2014.06.10
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    大好きだけど、 意味も、 なにも、わからない 何回読んでもわからないけど 好きな作家は夢野久作です。

    0
    投稿日: 2014.06.05
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読むと精神に異常をきたすと言われておりましたので読んでみましたが、当然異常は無かったです。さっぱり意味が解りませんでした。意味を解ろうとして深く深く読んでいくと、おかしくなってしまうのでしょう。チャカポコチャカポコ…

    0
    投稿日: 2014.05.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    初読みから、約四半世紀。 前回読んだのから、約十年。 思うところあって、再読してます。 トータルな★とレビューは、下巻まで、完全読了してからとします。

    0
    投稿日: 2014.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    10代の頃に下巻まで一気に読んだ。内容は覚えていないが何度も読み返した記憶と、読み終わった後にしばらく残る不思議な感覚。正常と異常のボーダーライン、そして繰り返す転生。20年以上たった今でも再読に勇気がいる。

    0
    投稿日: 2014.04.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    若林先生の話なげー、くどいと思ってたら、正木先生も長かった。 書いてあることは理解できる。そういうこともあるかもしれないと思える。 チャカポコ

    0
    投稿日: 2014.03.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読んでいて頭痛がしてきます。 特別可笑しなシーンでもないのに気分が悪くなったり、頭痛がしたり、読んでいて気が狂いそうにもなったりしますが中毒の様に読み進めたくなります。 休憩しながら読み進めています。 難しい作品ですが、よく噛み砕いて理解しながらゆっくりと読んでいます。

    0
    投稿日: 2014.02.16
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    んんん意味が解らなかったです   ちゃんと理解しようと思ったらアタマオカシクなりそうだったので6割の理解で強行突破しました   正木博士に煙に巻かれまくってる感覚   中学生とかで本書を読んだら、厭な感じにかぶれそうだ  

    0
    投稿日: 2014.01.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    脳髄に関してのオカルトチックな話はおもしろかったけれど 全体的によくわからなかった…… 多分私の理解力がないのでしょう

    0
    投稿日: 2014.01.11
  • 何通りの読み方が出来るのか

    有名だがこれまで手にすることの無かった本。電子書籍で初めて読みました。 記憶を失った主人公は一体誰なのか、語られている内容はいつの話なのか?そもそも単なる夢なのか? 明らかにならない部分が多いために、読み手はさまざまな仮説を立てながら読み進むことになります。 この仮説を、読み進めるなかでコロコロと変えてしまうため(変えざるを得ないため)、「一度読んだだけではわからない」 ということになるのでしょう。少なくとも私はそうでした。 2周目はぶれることなく、ひとつの仮説(ストーリー)にのって楽しみたい。そんなことを読み終えた後で感じました。 ☆の数は未だ未知数、私自身がまだ楽しむに至っていないという意味です。再読後にコメントと共に見直すかもしれません。

    0
    投稿日: 2014.01.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    独特な言い回しや表現が面白かった。本を読み進める内に、自分が今何を読んでいるのかが度々分からなくなる。また、脳科学や精神作用について詳しく書いてあり、興味を掻き立てられ、読んでいて飽きなかった。1976年という情報を手に入れにくい時代に、ここまでの知識を小説家が書いていることに驚いた。どっぷりと話に入り込みたい人にオススメ。

    0
    投稿日: 2013.11.02
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    アンポンタン・ポカンはどこ行った? 全く分からん所と何と無く分かる所だらけやから感想が困る。自分の読書レベルは、これを楽しめる域には達してなかったみたいやわ。分からんまま下巻を読んでも楽しめるんかなぁ。 表紙の女性が呉モヨ子かなぁ?絶世の美少女と違うなぁ。顔は怖いけど、このオッパイは好き。そんなこんなで下巻へGo!

    0
    投稿日: 2013.10.11
  • 紛れもなく天下の奇書です

    夢野久作という作者を初めて知ったのは、予備校の授業だったと思います。 「これを読む者は、1度は精神に異常をきたすと伝えられる」との宣伝文句に、刺激が強いんだろうなと、まず、瓶詰の地獄、少女地獄、押絵の奇蹟などの短編を経て、禁断の書に触れたのは大学の時。ところが、はやる気持ちを抑えきれず急いで読んだ1度目は何を言ってんだか、よくわかりませんでした。で、2回目は、じっくり。そして初めて内容がつかめたその晩……、ヘンな夢をみました!以来、時々読み返してみる私の愛読書であります。

    0
    投稿日: 2013.10.04
  • 閲覧注意

    ――ン、ヴ――……ン、ヴゥゥ――……ン―― 何処かの部屋で目覚めた「私」 一見、肩透かし、ご都合主義でご法度とも言えるようなタネにして、そのタネの現実的な信憑性を確立し得る程、厳密に記述されたディティール。 単調でありながら、実は何層にも積み重なる複雑怪奇なプロット。 今しがた自分の読んだ話は、“いつ”、“どこ”で“何”について描かれた物語なのか? 物語のみならず、今自分がこうして手にしている書物までもが、この奇想天外な物語の一端を担っているのか? 全てが解明されると同時に、何も解明されずに終わり、始まる。 混沌とした雰囲気抜群の、傑作ミステリー小説です。しかしながら、単なるミステリー小説にとどまらない上、一般的な幻想小説とも、まただいぶ異なる趣です。 さらに、その奇妙な印象を、作中の表現などで抱かせるのではなく、ストーリー全体を通した、この“本”そのものに抱かせる辺りが、日本探偵小説三代奇書の一つに選出される所以だと感じました。 これを読むと、一度は精神に異常をきたすと言われているそうですが、確かに、私もこれを読んでいる間に3度ほど悪夢を見ました。…その当時は、はたして「あれは夢だった」と認識していいのかすらわからず、混乱させられた悪夢を。 若干、読みにくい文体も出で来ますが、物語の表層自体は複雑ではないので、時間をかけて少しずつゆっくり読んでいっても差し支えないと思います。 複雑でないのは、あくまでも表面だけですが・・・。

    7
    投稿日: 2013.09.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     読んだ人間が一度は気が狂うと言われる奇書。絵を思い浮かべながら読んでいくのがここまで難しい小説があるとは・・・。読むのにとことん時間がかかった・・・。下へ。

    0
    投稿日: 2013.09.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    序盤からスルスル読むことができたが「キチガイ地獄外道祭文」のくだりから読むのが辛かった。 上巻は半分が資料だった。この資料が今後どのように物語に関わって行くのかが気になった。

    0
    投稿日: 2013.08.31
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

     森博司の「すべてがFになる」で西之園萌絵が最高のミステリィと語っていた。さらに西尾維新の「化物語」では戦場ヶ原ひたぎが夢野久作を好きな作家だと答えている。後世の作家に与えた影響、そういう側面から興味を持った。作者が生きていたのは太平洋戦争よりも前でその時代にこの本が書かれていることに驚嘆する。  「胎児の夢」、「脳髄論」等の正木教授の資料がとんでもない。読んでいるうちに根拠がしっかりしているように思われて信じそうになる。まさか上巻の半分が資料だとは思わなかった。「キチガイ地獄外道祭文」は内容もだけれど韻も踏まれていて圧倒された。大抵の小説を読んでいても自分にはこんなものは書けないと諦念を感じるがこの本ほどその気持ちを強く感じたことはなかった。この本は書けるかどうか、なんてことを思うことがバカバカしくなる。天才の中の天才という感じ。下巻でどんな展開になるのか予想がまったくつかない。

    0
    投稿日: 2013.08.21
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす」と言われている、三大奇書の1つ。高校時代に読み終えて3日間くらいぼーっと余韻が残っていたのを良く覚えています。変なタイトルだなーと思っていたのですが、「戸迷面喰」をカタカナにしたものみたいですね。話自体はとにかく気持ちが悪いというか、すっきり感は皆無。挙げ句の果てに結末もよくわからない。主人公が誰なのか?というのがこの本のキークエスチョンなのだが、高校生の自分にははっきりとした結論が出なかった。とにかく盛りだくさん過ぎて、字面を追うのが精一杯でした。構想10年とか聞いたので、随分手が込んでますね。あらためて作家って病みそうな職業だなーと感じました。

    0
    投稿日: 2013.08.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    初出:1935(昭和10)年 読んだら精神に異常を来たす?日本小説の『三大奇書』とは? 人間の細胞は30兆個(現代では一般的には「60兆個」、範囲としては60〜100兆個とされている)、人類20億人とされた時代。←これは事実。 精神障害者(疾患者を含む)に対する虐待の古今東西の歴史。←これも事実。 主観的時間こそ絶対、記憶は個々の細胞に宿る、精神遺伝説、夢の原理、・・・。 「奇書」と銘打っているが、文章そのものは読みやすく、筋が通っている。 そして、描写が詳細で具体的という、「洗脳文章術」に出てきた手法で、説得力のある物語になっている。 昭和10年の時代背景から、差別的表現が満載されている。そして「血統」が子孫を精神的に支配して行くという考え方。DNAが遺伝子であり、物理的な遺伝に影響するということが証明されていなかった時代、仏教の輪廻転生を全面に押し出している。「犯罪者の血統は遺伝する」という観点からすれば、「黒死館殺人事件」と共通するものがある。 さて、ネタバレを以下に。 ・文章構造 ブーン→「ドグラ・マグラ」(リカーシブ)→ブーン(リピート) M博士の資料開始:19%〜終了:66% (全体の47%を占める) ・主人公の名 これが初めて登場するのは、ページ数でいって全体の42%のところである。もっとも、主人公が実際にその名なのかはまだ本人は疑っている。 ・二転三転する結末 最終的には、結局自分自身の過去の生活の記憶が描かれなかったわけだから、最後の「胎児の夢」が結論である。事実、「巻頭歌」にも出てくる。そして先祖の行いや記憶がインプットされていく経過であった。これが「心理遺伝」であり、出生後潜在意識に潜り込んでしまう、という理論(ドグマ)。 ・文章に出てくる「エロ・グロ・ナンセンス」・・・昭和10年にすでにこの言い回しがあったとは。 グロ・ナンセンスは出てくるのだが、一通り読んでもエロに該当するものが見当たらない。しかし、実はこの物語の冒頭から始まる描写が「エロ」(アナロジー)であったのだ。童貞であることからくる赤面、牛乳、妊娠中の性交と母体のエクスタシーからくる突然の幸福感。赤く太い腕、W博士の長身と小さな籐椅子・・・。 ・「ブーン」について 最初のページに「ボンボン時計」とハッキリ書いてある。普通、時刻を知らせるのなら「ボーン、ボーン」だろう。だからこれは「水中で聞こえる音」を意味しているのだろう。そして、この「夢」が1時間の間に見られたものであることを示す。「前よりもこころもち長いような」ブーンとは、主観的な時間経過が現実の(体外の)時間経過に近づいていることを表わしている。 ・何番目の「夢」か 主人公が見ている「胎児の夢」は、前の世代かその前の世代の祖先が経験した記憶である。だから、M博士とのやりとりと出来事、その後また何年もたった後の「遺稿」を確認することになる。Kの血統はGに始まり(ラスト)、代々Kとして引き継がれるが、K.Iの父親はM博士でもあるので、その経験は特に詳しく「心理遺伝」し、物語の大部分を占める。ありありとした「フルカラー3D映像」もそれによっている。 しかし、主人公本人はまだ生まれていないのだから、名前はまだない。だから、自分についての記憶も名前も空白なのである。 産業革命による「唯物資本主義」の時代を否定して、唯心論を説く著者の父親は九州の大物右翼である。「国体を憂う」という文章も出てくる。戦前の昭和時代は心霊現象の研究が流行り、まじめに議論されていた時期がある。

    0
    投稿日: 2013.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇書というから好奇心で読んでみたこの小説。 小説ではあるけれど、開いてみれば中身は半分論文。 それと現代の言葉では少々分かりづらい言葉の羅列。 これが近代文学? 難しい言葉がいっぱい出て来て、挫けそうになりながらも読み進めました。 目が覚めたら牢屋にいて、自分が何者なのかさっぱり分からず、学者の手を借りながら思い出していくストーリー。 自分を思い出すために読み進めていく論文の数々。 その中でも『胎児の夢』はストーリーで最も重要な論文でしょう。 胎児が細胞分裂を繰り返して、完全な人間へと夢みる最中に今までの人類の軌跡を辿るという。 また、『脳髄は考えるところに非ず』という論文もこの胎児の夢に後押しする内容になっています。 登場順序は逆ですが。 なんとなーく言っていることは分かる程度でしか理解できないです。 この年代で精神に感してこれほどの物が書けるのは奇書と呼ぶに相応しいのでしょうね。

    0
    投稿日: 2013.06.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    いきなり変な世界に入ってしまう。 迷子。ここがどこかわからなくなる。 影響力強め。 結果よくわからん。

    0
    投稿日: 2013.05.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    内容が濃く刺激を受けるので若いときに読むと良いと思います。 精神病にまつわる内容ですが、現在の視点で読むとわりとオーソドックスかも。

    1
    投稿日: 2013.05.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    夢野久作による、日本ミステリー小説の三大奇書の一つです。 ただ、謎を推理するミステリーというよりは、不可解なお話を意味するミステリーです。 幾多のおどろおどろしい感想が、「ドグラ・マグラ」には付き纏いますが、当時としては斬新だったとしても、今となっては、非常にオーソドックスな話の構成になっています。そのオーソドックスな構成に、夢野久作らしい「脳髄論」や「キチガイ地獄外道祭文」等のガジェットで彩られています。 恐らく、当時にこの作品が書けたことと、夢野久作の魅力によって評価されている作品です。

    0
    投稿日: 2013.04.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    さて、ようやく読み終えたこの悪名高い噂の小説、ドグラ・マグラ。 不気味な表紙の絵とタイトルから、どんだけエロい小説なのだろう。と思っている方もいるかもしれませんが、正直、全然エロくないです。 読んだ人の感想のほとんどは、「よく分からなかった」とか「凄く疲れた」とか「上巻で読むの辞めました」だと思うんだけど、オレの感想も似たような感じです。 なんていうか、 “凄く話が上手くて頭も良いんだけど、話出したら止まらなくなって、とにかく話が長い人の話をずっと聞いている” そんな感じでした。 なので面白い話題の時は、“楽しくて時間が経つのも忘れるよ。”って思うんだけど、興味の無い話題の時は、“とにかく時間が経つのが遅い、早く終わってくれ。”って感じでした。 どんな内容なの?って聞かれれば、 “目を覚ましたら見知らぬ部屋にいた青年は記憶を失っていて自分の名前も分からない。 そこに先生らしき人が現れて、その青年の記憶を回復させようとする。” って話なんだけど、とにかくストーリーの脱線が酷い。 最初の数十ページは普通にサクサク読めて、「なんだ、ドグラマグラ、みんなが言う程難しくないじゃん」って思うんだけど、記憶を回復させる過程で、本を読みだすんだけど、この辺りから様子がおかしくなってくるんですよね。 こういうのってなんて言うんですかね。お店で言うなら、どこかのお店の中に他の店舗が間借りするやつ、、ショップ・イン・ショップ? テレビドラマの中で、ミニドラマが始まるみたいな。 そんでまぁ、ドグラ・マグラの場合は「キチガイ地獄外道祭文」っていう数え唄みたいのが始まるわけなんだけど、、、、とにかく長い。 そして、「脳髄は物を考えるところに非ず」って論文。 まとめると、物を考えているのは脳髄っていうか脳ではなく、もう細胞という細胞、右手なら右手が自分の自由意思で動いていて、脳髄はその電気信号的なのをまとめる中継地点みたいなもんだ。みたいな? ごめん、どこまでが本当でどこまでが創作かわからなくなってきた。 そんでそのあとは「胎児の夢」 胎児は胎児になるまでの間に夢を見る。 その夢は遥か昔、単細胞の生物が生まれ、魚になり、両生類になり、鳥になって、あーだこーだで人間に進化する過程を追体験するだけに留まらず、父、母、祖母、祖父、さらに全ての先祖、血縁達が体験した全ての事柄を追体験する。的な? そんで下巻からは「心理遺伝」、「夢中遊行」、玄宗皇帝、楊貴妃、絵巻物云々、、、、、 驚くことに、こんだけ書いても、全くネタバレになってないってゆー、、。 願わくば、物凄く頭が良い人のこの本の感想を聞きたいです。 本筋とは全く関係ないけれど、小説の中で“絶世の美人”って書くと、誰にとっても最高の美人になってしまうっていうこの現象は、映画や漫画にはできない、小説だけの特権だよなぁっていつも思います。 もし、現実世界で、この小説のような夢中遊行が起きたら、法律で裁けるのかって考えるとゾクっとします。

    6
    投稿日: 2013.04.09
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ずっと気になっていた三大奇書の一つ。 著者が十何年とかけたものがこの上下巻に詰まっていると思うと、ものすごくゾクゾクする。 途中、部分的に読み辛い箇所があってなかなか時間がかかるけど、題材が面白くて挫折することはなかった。 時折まじるカタカナがなんとも“奇”の部分を強調しているように感じる。 上巻終わりがけから次の巻へ引き込まれます。

    1
    投稿日: 2013.02.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    今まで何十回も読み直したがそのたびに「すからかちゃかぽこ」の辺りで挫折する。何とか上下巻読み切ったのは2回だけ。その2回とも理解出来なかった。なのに何故かまた読み直したくなる、そんな作品。 …………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。

    0
    投稿日: 2013.01.26
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    ずっとずっと気になってて、ついに読みました。 本文引用″われわれの精神……もしくは生命意識はドコにもない。われわれの全身の致るところにみちみちているのだ。(中略)すこぶる簡単明瞭なんだ。″(210頁) そうなんだよ。きっとそうだ! 我々を生に駆り立てるのは、人間が生まれる前、太古の昔から脈々と受け継がれてきた″意志″に他ならない。 そしてその″意志″は考えたところで理由なんてないんだよ。 私のもやもやとした言葉で表せない気持ちは、ここにちゃんと表現されていた。

    1
    投稿日: 2013.01.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

     角川文庫の装丁からしてショッキング、内容もやっぱりショッキングな日本三大ミステリーまたは寄書の一つ。わけも分からず精神病院に居るところから話が始まり、気がつけば隣の部屋からキチガイ女に呼びかけられる恐怖。  

狂人が書いたミステリーという設定からして謎に塗れていて、一読して意味がわからんと思うのが普通。一体誰が可笑しいのか、何がどのように可笑しいのか、読むうちに混乱してくる。  売り文句は「これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一代寄書」。その通りだ。 



    0
    投稿日: 2013.01.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    なるほど、なるほど。 ウンチクっぽい。 現代語じゃないところもあって、読みづらいことこのうえなし。 全体の話の構成としては上手くできてる。 「精神病」がキーワードになってて、案外現代的発想かもしれんね。 読み手としてもちょっと実験的作品だった。

    0
    投稿日: 2013.01.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1500枚の書き下ろし作品として出版され、読書界の大きな話題を呼んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が合半ばし、今日にいたるもかわらない。 〈これを書くために生きてきた〉と著者自ら語り、10余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。

    0
    投稿日: 2013.01.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    奇書というから、難解で人を煙に巻くような本なのかと思っていたが、そんなことはなくてすごい面白かった。読ませる文体だというのもあって、ぐいぐい読んでしまった。 読んだら精神がやられるという触れ込みだそうだけれど、今の所問題はない。ただ朝起きてお腹が痛いと、夜中に何かしていたのではないかとちょっと不安になったりはする。

    1
    投稿日: 2012.12.20
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    入り込んで読めばものすごく気持ち悪くなりそうと思いつつ、結構読み飛ばして進めてしまったのであまり楽しめず。下巻に期待〜

    0
    投稿日: 2012.12.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1度読んだがよく覚えていないので、下巻を読むときには改めて読むことになるだろう。読み切れるだろうか…

    0
    投稿日: 2012.11.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まさに日本三大奇書にふさわしい。 自己言及の中に自己言及を含んだ物語は無限回廊のごとく、そこを巡るうちに精神が蝕まれる。 特異的で奔放な文章は大正の香りが魅力的。 科学者でもなかった作者が組み立てた精神論が現代の学説に通じることに感嘆。「脳髄は考えるところにあらず」というのは、環境(身体)との相互作用、行動と感覚のループによって意識が形作られるということを言っていると感じた。 一方で、記憶が遺伝するという心理遺伝というのは、遺伝子に刻まれた精神構造というのをはるかに逸脱していて認められるものではない。 しきりに科学的という語を使うけれども、その実、科学的手法を真似ているにすぎない。ひとつの妄説と言うべきか。 物語として結局、正木博士が真犯人と一郎(?)は結論付けるが、それでも矛盾がいくつか残る。絵巻物の母の和歌の存在は正木博士の告白と矛盾。大部分を占める正木博士との会話がどこまで真実か不明。本当の真犯人はだれか?魅力は尽きない。

    0
    投稿日: 2012.11.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    論文の所はもう難しくて一回じゃ理解できない。でも物凄く入り込んでしまう。 すごすぎて、レビューがまともに書けない。 あまりに狂気で秀逸なこと。肌寒いこの時期に、このずんとしみる重さとキテレツさはもってこい。

    0
    投稿日: 2012.11.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「人体各器官の御本尊」「人類文化の独裁君主」「現実世界における全知全能の神様」「悪魔以上の悪魔」……。自分の頭の中にある脳みそが恐ろしく思えた。 物凄い小説に手をつけてしまった……。胎児よ胎児よ……スカラカ、チャカポコ……。

    2
    投稿日: 2012.10.27
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ○本書でに登場する論について、「胎児の夢」に代表される性質遺伝の論は面白い。 ○推理小説として:主人公の存在(存在そのもの、思考の正常さ、認知の正常さ)が不安定であるという前提の上物語が進んでいくので本編で登場する様々な形而下、形而上的な事象のうち事実の範囲を特定することが難しい。自我•認知というレンズの正当性が担保されない限り具体も抽象も有も無も区分できない(無意味な)ものであるという印象を強くうけた。

    0
    投稿日: 2012.10.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青空文庫でもいけるのだが、どうしても紙で読みたかった為お買い上げ。 表紙がシブイ。 日本三大奇書のひとつ、だそうな。 とても昔の作品とは思えないほど、現代でも普通に読める。 途中から正木教授に物語を乗っ取られたようだ。 下巻を読み終えた時、 果たしてどのように精神に異常を来たすのか、が楽しみだ。 今のところ、僕はまだ正常なのである。 ……アハハハ……まだ正常だ……アハアハ……。

    0
    投稿日: 2012.10.19
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    1時間ほど電車に乗ることになり、駅ナカの本屋で読む本を探していた 夏のブックフェアの2冊になっていたので、装丁にどきどきしながら買って読んだ よく練られて構成されているけれど、紹介の常套句の、三大奇書・精神に異常をきたす、は肩すかしのように感じてしまった ただ、自分が主人公のように目覚めたなら恐ろしいし、夢についてもそういう可能性もあるとは思うし、愛しい人の保存法?を読んでいると妙な気持ちになってくる …ちゃんと受け止めて考え尽くしたら、やっぱり、三大奇書・精神に異常をきたす、気がしてきた

    0
    投稿日: 2012.10.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    上は非常に読みにくい。特に論文が。ここを我慢するとだんだん楽しくなる。でも結局、僕は物語の全体像をはっきり把握できてない。繰り返し読まないとだめです。

    0
    投稿日: 2012.10.12
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    冒頭から一風変わった文体と奇怪な内容でスムーズに読めましたが、正木博士の論文でギブアップしました… 主人公は美形に間違いない。 モヨコも美少女に違いない。

    0
    投稿日: 2012.10.07
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    前半と後半の2部構成。後半はより細かい部分から構成されている。 話の導入は記憶喪失の青年が病院で気が付くところから。 自分の名前を思い出すことが、精神医学上最も偉大な実験・治療の完成・成功を意味すると言われる。また、個人的な動機として、許婚にして狂人の美少女との間に何があったか、に興味があることがある。 後半は、狂人解放治療を生み出した稀代の天才正木の遺した出版物の内容が語られる。狂人とは、開放治療とは。 前半は割りと普通だが、後半、スチャラカしだすところから、普通の本ではない匂いがしてくる。 具体的に、天才正木博士の思想を述べられていて名作の香りもする。 こういう、天才の思想、九大の学士第一席の研究論文、と銘打ったものを具体的に提示するのは作家の力量がないと陳腐になる。 正木博士の精神遺伝学なんかはさすがに古い、いやないだろー、とつっこみを入れたくなるが、それなりの説得力があるのも確か。 正木博士の自信とカリスマ性で論理をぐいぐい押してくるが、論拠となる例証が少なすぎてこじつけ感満載。人はみな、胎児の段階で、進化の段階すべての記憶、単細胞、海中でただよう存在、陸上の小さな哺乳類、猿、ご先祖様方の記憶を持っているし、夢に見る。成長しても端々で先祖の形質を遺伝している証拠、醜い争いなど、を見せる。と言っているが、これはかなり苦しい。 学位論文が、文中で異例の形式と断りが入るが、普通の論文的でないのも苦しい。 細胞1つ1つが思考していて、脳はそれの整理、というのはへーと思った。脳も脳細胞から構成されているしね。 この上巻最後では、正木博士の研究と記憶喪失の主人公?との接点めいたことが仄めかされる。(が、被験者の名前が明らかにされるので関係ないのかな?) スチャラカ、チャカポコ…阿部公房のカンガルーノートを思い出す、オタスケヨ 表紙があれで、家の中で読むしかない。

    0
    投稿日: 2012.10.03
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    これを書ける作家の思考回路がすごい。 ストーリーがメビウスの輪のようになってる。 個人的にはギブアップ。 異常が成り立つ、という人間の精神構造の迷宮を覗きたければ、オススメかも

    0
    投稿日: 2012.09.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    だれが呼んだか『日本三大奇書』。 内容もさることながら文体に付いていくのに かなり集中力を要しました。 どういう頭を持ってたら、この内容を10年以上推敲できるのか、人の奥深さを感じます。 あと2回ぐらい読んだらもう少し理解できそうです。

    0
    投稿日: 2012.09.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    レビューなんて逆立ちしたって無理なので、思い付いた事だけを… 夢野作品のご多分に漏れず、片仮名遣いとオノマトペが異様な雰囲気を醸し出しています。 「眼をコスリ回す」「グルグルと頬張る」なんて表現は一生忘れられません。 あと若林先生の一人舞台なんかは、やってることの割に微笑ましくて好きです。 真面目に映像化したら紙一重でギャグになってしまいそう。

    0
    投稿日: 2012.08.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    もう平成にはない独特の変態臭がする。雰囲気を上巻で胸いっぱいに吸っていただき、下巻で頭の整理をする感じでしょうか。最後まで読んだものの、理解できずに頭が狂うこともなく済みました。正木先生の話がわからないんだよね~・・ 頭が上巻に戻ったところでまた読もう。

    2
    投稿日: 2012.08.18
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    まだ上巻しか読んでないが疲れる。一週間ぐらいかけて読んだが、10ページ位読むと睡魔が…内容は面白いが難しい。睡魔と闘いながらとりあえず上巻読破。下巻の前に読みやすい本を間に挟もうと思う。 寝たい時に読む本。

    0
    投稿日: 2012.08.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    ちゃかぽこ地獄で長いこと読むのが止まっていましたが、ようやく読み終わりました。上巻! これを一人の人が書いたのだと思うとぞっとします。さすが、日本三大奇書のひとつですね。これは、大変なものだ……下巻も読みます。

    0
    投稿日: 2012.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み進めるのが難しい。というか非常に疲れる作品です。 この分だと下巻も読み終わるのに、相当の時間と根気がが必要とされそうです。

    0
    投稿日: 2012.07.30
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    青空文庫のを読んだ。 http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2093.html

    0
    投稿日: 2012.07.28
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    日本三大奇書の一つといわれています。 1ページ目でもう世界感に引きずり込まれそうになりました。 でも内容も表現も難しく、読むのが大変でした。 精神異常の怪奇小説です。 「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来す」と言われる作品です。 途中までは本当難しくて苦痛だったんですが、世界に入れば入るほどスラスラ進むことができました。 ただ、説明的内容が多く頭が熱くなりそうです。 夢野さんの他の短編作品を読んでから読むと、夢野さんの表現の仕方や世界が見えてきて読みやすいかと思います。 薄い本なのですが、読むのに二日かけました。

    0
    投稿日: 2012.07.22
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    買った当初に少しかじってしばらく置いてから一気に読んだ。読了は2010年かなぁ。文学版、感性情報理論(というだいたいの感覚で計算式を解くファジー理論などを習う講義をなぜか大学で取ってた。文系受験の私が唯一理数系の抗講義でいただいたB判定。あれは数字がものを言わなかった)。感覚で、脳の裏側で読んだ。脳髄を引っ張り出して叩きつけるシーンはオリジナルキャラクター脳髄くんの案元。2012.7.14

    0
    投稿日: 2012.07.14
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    遺伝子は個人の記憶を次世代に伝えない 心理遺伝は疑似科学、またはオカルト信仰である そんなふうに頭から決めてかかることで 逆に見えてくるものもあります

    0
    投稿日: 2012.07.11
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    このレビューはネタバレを含みます。

    「心理遺伝」をテーマに書かれたミステリー小説。最初のほうは、事件がなんなのか、がわからず進んでいき、「脳髄論」なるものや「胎児の夢」といった論文調にストーリーの重大な伏線が張り巡らされていく。順を追ってなんとなく、事件が解決していくかんじだった。すっきりしないことはたしか。また、『ドグラ・マグラ』の意味も全く分からなかった。  中身で語られたものとしての「脳髄論」だったり「胎児の夢」等といったものは説得力があるものに感じた。その表れの一つが、デジャブと呼ばれるものだったりするのかな、とかんじた。ただ、物語で出てきた呉青秀の芸術・美に対する妄執や正木先生や若林先生の研究に対する執念には恐怖をかんじた。しかし、現実を見てみるとマッドサイエンティストと呼ばれる人々や理系の教授にはこのような人がいるのかな、と思ってしまった。そして、「胎児の夢」は胎児の成長過程をきれいに理論づけているものではないかと思ってしまった。さらに、人間すべてが精神異常者としての資質を持っているという点も肯定せざるを得ないと感じた。  日本三大奇書と呼ばれているだけあって、結論というよりも本当の犯人や研究の目的、その後のことなどを描いていない事がそういわれる由縁なのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2012.07.04
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    自身の味わった屈辱や世の中への怒りを小説を借りて表現しているのだろうか。 正木博士は作者か。 狂ってる感じがそんなにしないように感じたのは現代だからか。 ただ、ひとつのことへの執着、緻密さ、という意味での狂気はある。 でもある意味博士たちは幸せなのかもしれないと思った。

    0
    投稿日: 2012.07.01
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    『201206 古典強化月間』 "個体発生は系統発生を繰り返す" 明らかにこのヘッケルの反復説に啓発されてる。一応現代科学じゃ否定されてるけど。 日本三大奇書の一つ、とよく聞くけどではあとの二つはなんだろう。それくらい独特の地位を築いている作品。

    0
    投稿日: 2012.06.24
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    一言言えば。。頭がいたくなりました。。。 難しいです。さすが三大奇書。。 結局誰が真犯人で何が真実だったのかしら。。

    0
    投稿日: 2012.06.23
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    「ドグラ・マグラ」は、昭和10年1500枚の書き下ろし作品として出版され、読書界の大きな話題を読んだが、常人の頭では考えられぬ、余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばし、今日にいたるも変わらない。 〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、10余年の歳月をかけた推敲によって完成された内容は、著者の思想、知識を集大成する。これを読む者は一度は精神に異常をきたすと伝えられる、一大奇書。 ほんとうに頭おかしくなりそうだったので下までいったん休憩中。

    0
    投稿日: 2012.06.06
  • powered by ブクログのアイコン
    powered by ブクログ

    読み手によって受け取り方は様々だし、好き嫌いも別れると思うけれど、私的にはとても素晴らしい本であったように思う。 まさに純文学とでもいうか、アートの世界だった。 非の打ちどころが無いわけではないし、読んでいて疲れると言うこともあるけれど、内容としては、未だにこれを超える作品には出会ったことが無い。 大好きです。

    0
    投稿日: 2012.05.28