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汝、星のごとく
汝、星のごとく
凪良ゆう/講談社
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総合評価

631件)
4.4
354
185
58
10
5
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    このレビューはネタバレを含みます。

    凪良ゆうさんの文章は綺麗で本当に良い。 誰かと生きていくことで起きる問題は大なり小なりいくらでもあるってわかってても、きっと1人では居られないし大切に思える人の側に居りたいね。 誰かの幸せを祈りたいし悲しい思いをしないでほしい。+ 同じように祈ってくれる誰かに出会えたら良いすね。

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛小説を初めて読んだけどあまりにも苦しすぎる 家庭環境に難のある二人が出会って恋人になり、支え合い、すれ違い、お互いの人生をお互いの影を探しながら生きるという作品。 自分は他人の目を気にして自分の人生を生きていないんだということを痛感させられた。人生との向き合い方を考えさせられる 物語はずっと櫂や暁海視点で描かれるので、二人は年齢不相応に大人に見えたけど、まともな子供時代を過ごせていない二人はやはりどこかずっと子供で、無償の愛を探していているように見えた。 それを与えてくれた北原先生、瞳子さん、植木さん、絵理さん好きすぎる 気になったことを挙げるなら、 櫂を家に置いてくれた女の子の名前が秋美である必要なかった フィクションの世界に違和感なくいたのに一瞬現実に引き戻されてしまった 「ほなな、秋美ちゃん」じゃないよ櫂くん。 あと、プロローグとエピローグ、同じシーンだけど全然違って見えるねみたいなやつ、ちょっと野暮に感じてしまったな。エピローグなくても良かった感ある (そう思うくらいラストが綺麗だったということでもあるけど) いろいろ書いたけど、青春の眩しい恋愛だけではなくて、性欲と切り離した愛が美しかった。 色々なパートナーの形が出てくる作品で、人間一人では生きられないことが辛いほどわかる。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    大好きな大好きな作品です。どうしても胸が締め付けられる。 久しぶりにこんなに泣いたし、こんなに泣いてる理由うまく説明できないし、今も泣いてる。 人生は行き当たりばったりの一発勝負なのに常に正解を選び抜くことを必要とされてしまうなと思う。とても難しい。 最期を櫂と暁海2人で迎えられたことをとても嬉しく思う。北原先生にも幸せになってほしい。 植木さんが『最期にもう一度俺とやろう』と言ったシーンでは涙が止まらない。ぼろっぼろに泣きました。

    0
    投稿日: 2025.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    生きていくだけでどうしてこんなに疲れるのか。 生きていく、その痛みごと。 胸が苦しくて、辛くて、それでもページをめくる手は止まらなかった。 どうしてって思うことが次から次へと起きていく。タイミングなのか、運命なのか、いろんなものに押し潰されそうになりながらそれでも生きていく。 人を愛すること、愛、恋、責任、負荷、島、世間、沢山のものを抱え、沢山の目を感じ、幸せとはなにか、誰かに許されたいと願いながら、認められたいと願いながら。 それでも結局は「自分がここで生きていく」という 覚悟があれば、大抵の事は気にならなくなる。 どれだけ周りに影響されても、自分が選んで決めた道、生活は、自分だけのもので、誰もあとから責任を取ってくれない。 自分の人生の責任は自分しか取れない。 だからこそ、夢も希望も愛ももっと身軽にもっと自由に、覚悟を持って手にしていかなければいけないのだなと感じた。 読むのは2度目。前回は冬に読んだけど夏に読むと、見たこともないのに瀬戸内の島のあの情景が浮かんでくるからおすすめ。 これは一生の宝物。 明日は空を見上げて、宵の明星、夕星を探してみたいな。

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    (深すぎて、読了後にすぐ感想が書けなかった…) 物語は「月に一度、わたしの夫は恋人に会いにいく。」から始まる。 この冒頭の違和感に、すぐさま引き込まれる。 妻である「私」が恋人なのではないのか? 月に一度定期的に、ということは公認の不倫なのか? 非常識的な状況だが淡々と生活する「私」は何を思っているのか? 読み進めるにつれて体に染み込んでくるこの物語のテーマが、これらの疑問を解消していく。 本作は主人公が二人いて、視点が交互に切り替わりながらそれぞれの人生を追っていく構成になっている。 終始、辛い出来事が連続するのだが、それ故にどちらの主人公にも感情移入してしまう。 最後は思わず目の奥が熱くなってしまった。 そしてエピローグではプロローグの場面が繰り返されるのだが、印象が全く変わっていることに驚かされる。 全体的に切ない物語だが、決して切ないだけではない。 人生を好きに生きることの難しさ、儚さ、美しさを語ってくれた。

    1
    投稿日: 2025.08.22
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    読めば読むほどに胸が締め付けられる物語です…感情が上手く纏まらないくらい切ない… プロローグの出だしから凄い始まりだったけど読み終わってから改めて成る程、そうだったのか…となります。 凄い切なくて、凄く綺麗な物語でした。

    4
    投稿日: 2025.08.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていく。 あとでもっと苦しくなるのに、ひと時でも優しくするのは優しさじゃない。それは自分の弱さ。 いざってときは、誰になんて言われようとすきなことをしなさいね。怖いのは、えいって飛び越えるその一瞬だけ。飛び越えたら、あとはもう自由なの。 自分を縛る鎖は自分が選ぶ。 自分で自分を養う力がない不自由さ、自分の生活基盤を夫という他人に握られている不安定さ。曉海が感じた感情を私も自分の母親を見て感じてきた。私もそうなりたくは無いと思っていたけれど、社会人1年目の私は、気づけばそうなってしまいたいと思う日もある。 けれど、この物語に出てくるこれらの不自由な人を見て、やはり自分で自分を養って、私の大切な人が大事にしている人も可能な範囲で幸せにしたいと思った。曉海がそうしたように。 自分で自分を養える、それは人が生きていく上での最低限の武器。結婚や出産という環境の変化に伴って一時的にしまってもいい。でもいつでも取り出せるよう、メンテはしておくべき。いざとなれば闘える。どこにでも飛び立てる。その準備があるかないかで人生がちがってきます

    2
    投稿日: 2025.08.22
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    すごく良かった。エピローグは、涙が止まらなかった。 人生における大切な言葉をたくさんこの本から貰ったんだと思う。切ないけれども綺麗な綺麗な話。 Nのためにを彷彿とさせる、希美ちゃんと希美ちゃんのお母さんを思い出す、重なる。 苦しくて苦しい。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ここまで人生をかけて誰かを愛することが出来るならそれはとても幸せなんだろうと思えた作品。 巡り巡ってお互いを想い合う男女がそれぞれの視点で描かれている。 島の生きにくさに親、様々な課題をもつという共通点を感じ会えるふたりはどのように生きていくのか、 ただひとつ愛以外にも様々なことを考えさせられる。 また何年後かに読んだら感想も変わってきそう。

    0
    投稿日: 2025.08.21
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    普通では味わえない、フィクションという誰もが知っている大前提を、余すことなく活かして読み手を惹きつける恋愛の物語。 コトバの紡ぎ方、話の構成、登場人物の個性、読み進めていくうちにそれらが読み手に不安の種を植え付けていく。 私はどんでん返しのある小説が好きだ。 この小説にどんでん返しは‥‥ない。 ただ、気づいたら全てがひっくり返っていた。 そう。いつのまにか徐々に徐々に物語は裏返る。 こんな感覚は初めてかもしれない。 私の知っている恋愛小説の中で1番心に残る作品だった。

    6
    投稿日: 2025.08.21
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    無駄がなくて読みやすかった。プロローグの意味がエピローグで分かるのも伏線的で良き! 2人のすれ違いが現実味を帯びていて、上手いこと書かれている。 また、自分にとっては、共感できるテーマを多く含んだ作品でもあった。 どちらかといえばハッピーエンドだと思うけど、とても切ない。櫂は色んな女の人と関係をもったけど、暁海への思いは特別で揺るぎないものだったんだな…でも、結局自業自得ではあるんだよな…と思う。暁海も、客観的な立場から見たら、あの時冷静に受け取っていればとは思うけど、実際に自分が当事者なら同じ態度をとっていたと思う。たらればで過去を振り返ってもやり直せないし、結局あの時はああするしかなかった、なんだかんだあの時のおかげで今がある、と過去を無理やり肯定して今できることをするしかないのだという、自分の生き方にも通ずるものを感じた。 櫂も暁海も、かなりの努力家で、優しい人で、信念がある人。だからこそ不器用。最後は自分の思いに素直になれて良かった。 最後、一言で締めるなら、自分も「大切な人を大切にしたい」。

    9
    投稿日: 2025.08.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごく面白かったです! 流浪の月が好きだったので、他の作品も読んでみたいと思っていたところ、文庫化してすぐ買いました。 こちらもとても面白く、切ない物語でした。 主人公2人は似たような環境で育ち、惹かれ合うのも、価値観の違いですれ違っていくのも、心情がとても伝わってきました。 最終的には2人とも幸せだったのかなと思いますが、もっとうまくできたのではないだろうかと、私が考えてしまいます。 素晴らしい作品に出会えてよかったです。 凪良ゆうさんの他の作品を読みたい欲が深まりました。

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    ふと手に取った恋愛小説 それぞれが幸せになってくれれば、自分が自分のしたいことをする それでいいと思う

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    2つの選択肢。「捨てる」と「選択」 普段恋愛小説は読まないですが ふと手に取った作品。 社会人の私に周りの評価に振り回されず強く生きる生き方を教えてもらってリアルな生々しい内容。言葉ひとつひとつが刺さりました。 最終的に切なくて悲しい気持ちが残ったので悩みましたが星4

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とにかく2人のハッピーエンドを祈りながら読み進めた中盤。 背負わされた運命って一生を左右するんだなと。 この本を2文字で表すと 【選択】。 ふたりの必要なものだけに囲まれる空間が ひしひしと伝わってきて そうだなぁ。と色々欲がある自分が なだめられた気がした。 切ないストーリーだったけれど 毎日を大切に、 選択に自信を持って生きていこうとおもえた。 人にこの本を読んで!!と勧めるかといえば またちがうかなーとも思った。 運命ってこわい。

    8
    投稿日: 2025.08.19
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    重い、鬱々としてるけど、すらすら読めた。 大事なこといっぱい書いてあった。 瞳子さんの言葉が響く。 読んでよかった!

    3
    投稿日: 2025.08.19
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    いろんな人の人生が描かれているけれど、ずっと北原先生の言葉が芯にある、真っ直ぐな物語だった。とてもおもしろかった。

    0
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とてもおもしろかった。 途中の展開はなんだか少しくどかったけどそれでも最後は面白いで終わった。 私たちはどこまでも親に縛られていて、親の手を振りほどけない。 30代くらいで読んだら違う感想を持ちそうだから大人になったらまた読みたい。

    1
    投稿日: 2025.08.19
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    途中、暁海と櫂の人生に落ち込み、読むのがつらいと思えるほどでした。なのに読み終わった後、もう一度読みたいと思えた本。 この作品に続く「星を編む」もすごく気になります。

    14
    投稿日: 2025.08.19
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    何かずっと重いけど先が気になってすぐに読めた。 2人とも背負う荷が重くて、でも切れないやさしさと弱さが行動を制限するジレンマに自分の境遇と比べて理解と疑問があった 全てが必要な遠回りだったって思えるのすごいなあと、 近々続編も読みたい

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    読了。 「毒親」要素と著者のスタンスが前面に出ていて引っかかるところもあったが、終章にかけた話の持って行き方はさすがの一言。 この話の愛は決して普遍的ではないと思うし、この話をすべて肯定はできないが、救いがありとてもよい物語でした。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    2人の心の葛藤にかなり揺さぶられた ヤングケアラーという言葉は最近では よく聞くようになったけれど、 外に発することができない子どもたちは もっとたくさんいるかもしれない かなり読み応えがあり一気読みでした!

    10
    投稿日: 2025.08.18
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    久しぶりに恋愛小説を読みたくなり購入。 登場人物達の価値観に共感をすることは出来なかったが、様々な境遇や環境の中でそれぞれの愛の形を見つけていく姿に引き込まれました。比較的重いストーリーながらも、すいすいと読み進められました。 また、最後まで読んだ後に冒頭を読み返すと、最初に読んだときとはまた違った感情になり、それがまた素晴らしかったです。 「汝、星のごとく」というタイトルや、装丁に相応しい、美しい小説でした。

    10
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロットだけを読んだら、ああよくある物語だなあとしか思わないかもしれない。 ヤングケアラーの2人が、惹かれ合って、離れて、上手くいかなくて、それぞれ別の道を歩むけど、片方が病気になりそちらに行く、というストーリーは正直良くあるというか思いつきやすいというか、小説にしやすいと思う。 病気になってからの流れはもはや結末が目に見えるし、それを全く裏切らずその通りに最後まで進んで終わる。一昔前に見た「恋空」という携帯小説と同じにも思える。 ただ、この小説はプロットだけ読んで、ああまたいつもの感じかなと敬遠してしまうには非常に惜しい。 まず筆者の言葉の紡ぎ方が非常に美しい。 主人公2人の息苦しさがこちらにリアルタイムで伝わってくる。 結末がなんとなくわかっていたとしても、どんな言葉で紡ぐのだろうというある種興味から読み進んでしまう。そして読み終わった後に、予想通りなのに何故か涙が自然とこぼれ落ちてしまう。 私が1番共感したのは、女が自分1人で誰にも頼ることなく生きていくことの難しさと大切さを何度も何度も味わう暁美の生き様にでした。 出産や子育てで一時的にやらなかったとしても、またすぐ始められるようにスキルを維持しておくことの大切さを語った北原先生の言葉にも。 正しく今それは自分が身を持って体感している。 自分は今夫がいなければ生活していけない。 手に職もなければ、稼ぎも得意なこともない。 働いてはいるけれど、子供を養える経済力はない。 それの、どれほど不安なことか。 誰かに依存して生きていかなければ、自分も子も文字通り野垂れ死にすることになる、その怖さといったら。 時々自分の人生間違っていたのではと考えると怖くて怖くてたまらなくなる。 そんな女ならではの悩みや怖さを、この本はまるで自分のことのように何度も何度も私の心を突いて来る。 この本を自分が就職する前に読んでいたらと思ってしまうほど。 他の人とは違う感想かもしれない。 私はこの物語が単なる愛の物語とは思えない。 むしろ、なんて怖い物語なのだと思う。 それでも読んでよかった、出会えてよかったと思う。 そっといつでもそばに置いておきたい一冊となったことは間違いない。

    1
    投稿日: 2025.08.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    櫂と暁海、どちらも母親に振り回され島の人々の好奇の目に晒され、他人に翻弄される人生。苦しくて、こんなにも不幸なことばかり続くのかと読み進めるのも辛い場面も多かった。 似た境遇の2人が、恋仲になりいよいよ幸せになれると思ったところで更なるどん底、すれ違い、親友の死...。 本人が何かしたわけではないのに。こんなに頑張ってる2人なのだから幸せにしてあげてよ..と、苦しいけどでも微かな希望を持って読む手が止まらなかった。 最後の最後で2人とも自分の意思で人生を決めて自分の人生を歩めて本当に良かった。櫂は亡くなってしまったけど、暁海の隣で最後は綺麗な花火を見ることができたと信じている。星の描写が美しく、繊細な物語をより儚げに魅せているように感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    【2025年100冊目】 島で育った暁海と、外からやってきた櫂は共に高校生だ。暁海の父親は島の外に女を作って家には寄り付かず、母親は精神を病んでいる。一方の櫂も、母親が男に依存し、振られる度にどうしようもなくなる。互いに親の都合に縛られる二人は惹かれ合い、恋人同士に。だが、櫂が東京に行って遠距離恋愛になってから、二人の心の距離もちぐはぐになっていく。自分の人生を生きるために懸命に足掻く人達の物語。 2025年の100冊目ということで、記念的な気持ちでも手に取りました。凪良ゆうさんの小説はBLも含めていろいろ拝読してますが、いや〜今作は超重かった!ずっと重い!心が重くなる!どうにかしていい感じになってくれと思ったけど、足掻いて足掻いてようやく掴み取ったけど!けど! 他人が伸ばしてきた手を取ったことで雁字搦めになることもあれば、伸ばされた手に救われることもある。自分の人生を生きたいと思うのに、どうしても生きられない環境要因がある時に、どうすれば良いのか。諦めるなと言うのは簡単で、でも先も見えない暗闇の中で諦めないという気持ちを持ち続けるのは難しい。暁海と櫂は互いか互いを照らす一番星であったんだろうけれど、星は見ようとしないと見えないし、見たい時に見えない時もある。照らす方も照らされる方もタイミングが合わないと輝きは意味をなさない。 いやー、しかし重かったですが、没入感の半端ない物語でした。向こう3日間くらいはちゃんと生きようと思って生きられそうな気がします。手元には置いておくけれど、読み返すには勇気がいる物語だなと。これ、映画化相当難しいと思いました。 あと、「愛の物語」ではあるんですが、「恋愛小説」ではないんじゃないかなと思っています。

    6
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心理描写が繊細で細かく、主人公2人の気持ちがリアルに伝わってきました。 個人的には、男性の心理描写が丁寧で、 あぁ男の人ってこんなに不器用なんだ、過去を大切に思ってくれているし、引きずってもいるんだ、と思いました。 思いがちょうど重なるときは、それぞれのタイミングがある、愛を貫く潔さとか、不器用でも自分の好きを貫いていいんだ、とか恋愛に関する色んな感情を持って読んでいました。 以下、ネタバレと自分の感じたマイナスな感想を書くので、この作品のファンの方は本当にごめんなさい。 主人公の恩師が気持ち悪いです。彼らを救ってくれる存在で、良い人なんですけど、ラブホテル代わりに自分の職場の準備室の鍵を貸すとか、あり得ない。教育関係者からすると、最悪の行為です。懲戒免職ものの行為。ここの描写が不快でした。 舞台が瀬戸内海で、互いに家族に問題を抱えていて、最終的に片方が亡くなる、というストーリーは、どっかで読んだことある⁇という ありきたりさを感じてしまい、筋書きが分かった瞬間からつまらないと思ってしまいました。

    1
    投稿日: 2025.08.17
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    2人のフェーズがそれぞれある中で、こんなにも噛み合わないのだともどかしかったです。 しかし、それ自体が必要な経験?と未来で自分が上塗りすることも可能なのだと分かりました。 「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」 「あなたたちは本当に良い子。でも褒めてないのよ」 「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」

    23
    投稿日: 2025.08.17
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    最初は表紙の綺麗さに惹かれて読んでみたけれど、想像以上に感情がぐちゃぐちゃする幸せな気持ちを味わえました。 自由を手に入れるには、自分で生きていける十分なお金がないといけない。それを強く痛感させられた本でした。1人で生きていくのはとても大変なことです。支えてくれる親のいる高校生の私は、生活に困ることはありませんでした。だからこそ、普段は想像しにくい。この本に出会えたことで、将来への覚悟と人生の厚みを育てることができました。高校一年生の夏休みに読むことのできた私は、他の人よりもちょっと賢く、強くなれた気がします。

    2
    投稿日: 2025.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    気になっていた本が文庫化されたことで今更ながら読了しました。切なく、美しく、心の奥底にぶっ刺さる作品でした。 櫂と暁美の二人がお互い別々の道を歩きはじめだしたあたりから、どんどんどん底まで落とされていく感じがたまりませんでした。 (※その中でも個人的には尚人の自殺シーンは「やめてー」って放心してしまいましたが、全てを失った尚人に期待するのは容器が溢れていったという表現は苦しくも表現の仕方に脱帽しました) 櫂と暁美と一緒に読者もイジメてきます。 最後には"曲がった恋愛"をしていた人たちが、それでも花火観て幸せだったと感じれる世界観は救いのハッピーエンドのようにも感じていました。 プロローグとエピローグの仕掛けも驚きました。 最初、暁美の母親かと思い込んでいましたが、暁美本人の視点だったということが分かり、プロローグだと不幸な人の視点なのに、一度物語をすべて読むと幸せな家庭の形に見えてくるのは当人の視点じゃないと幸せって測れないよって強いメッセージを感じます。 結末が気になりすぎて読む手は止まることはなく、自分の知らない世界や感性を見せつけられているようでした。 終わった後深く考えさせられる作品で星5つつけました。

    4
    投稿日: 2025.08.16
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    高校で出会った二人が成長していく様子がとても繊細に描かれていた。とても良かった。 愛の形は人それぞれ、周りからどう思われようが関係ない、力強いメッセージだった。感動した。

    21
    投稿日: 2025.08.16
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    登場人物の感情の動きがすごく繊細に綿密に書かれていて、自分には無い経験であるはずなのに手に取るようにそれぞれの人物の感情が自分の中に流れ込みました。こんな愛の形があっても良いのか、他人の目、形に囚われない自由というものを心に刺繍された気がします。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    3.8 愛って難しいんやなぁと思う本 自分らしさを大切にしたい つまずいたり、前が見えなくなっても、自分らしく生きた4人が素敵、

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    本屋大賞をとって、表紙に惹かれた本 学生の時から、お互いが大人になるまで 年齢ごとに進んでいく物語。 なんとも言えない気持ちになりました。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    色んな形の愛があるんやな、 読み終わるまですぐやった 子どもは親を選べない あれだけの苦労を自分やったら 到底背負えへんと思った

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    プロローグがほぼ結末。 ここに繋がるまでのお話でした。 村社会で大人になりきれない親をもつ2人の心の動きが苦し過ぎました。 親たちよ…しっかりして…。 周りの人は自分の人生を生きてくれない、何と言われようとも自分の幸せを手に入れる、覚悟を持ってと…諦めることに慣れてしまった2人には本当に難しいことです。 頼むからハッピーエンドであってくれ…!と祈りながら読みました。

    11
    投稿日: 2025.08.16
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    "人は自分というフィルターを通してしか物事を見られない" 結局自分は自分で、過去は過去で、何とも言えぬ孤独を抱えていて、寂しくて。慰めのために恋愛はしたくないけれど、それは自然なことなのか?とにかく、"自分を自分で養える"その武器を持ち、対等に話し、寄り添える人とそばに居たい。自分の人生、自分で選択をしよう。生きよう。そう思えた。 "すべてが必要な遠回りだった"そう言える日まで。

    2
    投稿日: 2025.08.16
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    毒親、田舎の閉塞感、居場所、役割が紐付けされ、そこからはみ出す勇気、社会からの弾圧を考えさせられた。 結果的にハッピーで終わって思いっきりすっきりする物語だった。

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    晴れの日があればそのうち雨も降る。 いざというときは誰に何を言われようとも覚悟をもって切り捨て、手に入れる。自分で選択する。 自分で選んだことなら頑張れる! お金を十分に持っているという安定が、勇気をもって前進する足枷となる場合もあることは気をつけなければならない。

    10
    投稿日: 2025.08.16
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    プロローグとエピローグを読んだ後の感想の違いが 自分もこの物語の島の住人と似た感性を持っていたとハッとする。 これはとんでもなく不純で、純粋な恋愛小説だった。 正しさと欲の間で彷徨い、選択し続ける。 正直自分の人生とリンクする部分、特に仕事面では目を背けたくなる描写が苦しい。 しかし読んだ後には自分の人生を正しさへ確実に押してくれた予感がした。 そして涙がとまらなかった。 凪良ゆう先生はどんな人生を送ったらこんな小説をかけるのだろう。 これは妙な好奇心やお節介ではない。尊敬だと思う。多分。

    0
    投稿日: 2025.08.16
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    文章も読みやすく1日で読めてしまった。面白かった。 ただ、LGBTやヤングケアラー、女性の権利問題やら昨今の文系読者が好みそうな要素が散りばめられているのが気になった。最近は入れないと加点されないのか?

    1
    投稿日: 2025.08.16
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    ミステリでも、どんでん返しでもなく、緩やかな恋愛小説メインだったけど、久々にのめり込んで読んだ。 最後の方は、何とも辛かったけど止まらなかってし、ラストは電車の中で不覚にも涙を溜めてしまった… 2人の恋愛の記録ではあるけれど、自分にとっても刺さる言葉たち。 単純な事でも、それができたら苦労はしないと思いながらも、でも、自分がこうありたい、これを幸せと思いたいとまっすぐ思える事の重要さを感じた。 瞳子さんと北原先生の強さは、いろんな事を潜り抜け耐え抜いて得られる強さだろうなと思う。 時々読み返して、心を整えたいと思えた小説だった。 映画化とかされると、いろいろ端折られて、残念な気持ちになるから、このまま小説の世界観のまま実写とかしてほしくないな… と思ったらするんだね… で、広瀬すずちゃん…ちと違うかなぁ。 横浜流星はかなりイメージ近いけど。 でも、実写化…いらんなぁ。

    7
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小さい島で育ったカップルのうち男が東京に行き、成功してやがて別れてしまう話。よくある話だが、この小説は別れてからの話がメインで、それ以降が極めて複雑な親子、友人、夫婦関係となっている。二人とも毒親に苦しめられ、育った小さい島の閉鎖的な社会に苦しめられながら、それでも生きていく。最後は決してハッピーエンドではないが、こんな終わり方もあるんだと感心させられた。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    話題の本書、遂に文庫化したので夏休みのお供に即買いです。 しかも初回限定版は装丁も豪華&サイン入りしおりもついてきます。 早速プロローグから普通ではない展開。 どうしてこうなったのかがとても気になり、導入部分の引き付けとしてはインパクトは十分でした。 舞台は瀬戸内海のとある島、家庭環境にだいぶ難ありの高校生の男女ふたり。 ふたりの高校からの出会いと三十代になるまでの物語が、それぞれの視点から綴られています。 普通の恋愛小説なら、ふーんさながら木綿のハンカチーフね、でさらっと流しそうですが、 島という閉塞社会、ヤングケアラー、親の不倫、LGBT、会社での男女差別、SNSでの誹謗中傷、鬱病。様々な社会問題が散りばめられており、胸をちりりと抉ってきます。 正直、悲しいお話です。そして登場人物もよくよく考えるとなかなかに酷い人ばかり。 でも読了後は爽やかな切なさを感じるのは、著者の筆致のおかげでしょうか。 『生きたいように生きる』を貫けた主人公に心から良かったと感じました。 心に残ったのは、『周りがどんなにかわいそうかわいそうと言っても、自分がかわいそうだと思わなければ可哀想じゃない』という先生の言葉。 自分の心の声を大切に生きたいと思いました。 じっくり浸りたかったのに、結局一日で読んでしまいました。

    10
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    物語としてはとても好き。後半はずっと泣いてしまった。プロローグとエピローグが全然違うものとして見えるのはとても良い。 一方で、冷静に大人として、親として読むと、 ちゃんと大人をしている大人と、大人になれない大人の対比についても言及したい。そもそも子どもに負担をかける大人はクズだと思っているので、暁海と櫂の親たちには嫌悪感を抱いた。自立できない大きな子どもは、親になるべきではないし、美談にしてはいけない。子どもを守るのは大人の役目だ。大人が守らてどうする?? 救いは、ちゃんと大人ではいてくれた編集者のふたりと北原先生、瞳子さん。まぁ、不倫とか未成年淫行とかを考えると、一番大人としてちゃんとしてたのは、最後まで櫂を気にかけてくれた植木さんかな…。。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    評価し難いと思った 正直しんどかったので、一旦本を閉じたりした時もあった。 プロローグを最初読んだときとエピローグで全く印象が変わるという構成がおもしろい

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグから主人公が最後まで苦しむ展開なんだろうと想像していたが、最後はなんだか救いのある話のように感じた。9割は負の展開が続き、最後櫂は死んでしまうのだが、なんだろうこのスッキリ感は。 しゃがみ続けた結果、少し跳べただけで同情し、感動したのだろう。自分の人生に重ねると、ほとんど不自由なく生きてこれたことがなんて素晴らしいことなんだろうと、親となんでもない日常ですら感謝しないといけないと思った。 個人的に櫂の母親がすごく嫌だった。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    複雑な家庭環境の中で、お互いの悩みの共有から恋愛に発展した暁海と櫂。高校卒業後、親を残して島を出られなかった暁海と東京で夢を叶えた櫂の間には溝ができたように思えたが互いに想いあっており、相手に甘えることができなかったが故にすれ違ってしまう。 他人の意見や固定観念に惑わされずに自分で選び取ることの大切さ、遠回りだったとしても全てのことは今ここに辿り着くために必要なことだと感じさせられる。北原先生が人として素晴らしすぎて、こんな素敵な大人が近くにいたことが2人にとって救いだったと思う。続編の星を編むでは、北原先生の話が出てくると聞いて読むことを決めた。 湊かなえのNのためにと似ている。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    個人的には少しハマらなかったかなと。 まずは個人の感想として、何がどうあれ恋人に隠し事や嘘をつくこと、ましてや浮気なんてものは良くないことであるという考えです。またすれ違いが起きるのは、コミュニケーションをちゃんと取れていないからに尽きるとも思ってます。なんで思ったことを伝えないのか、なんでその時に言えなかったのか。ちゃんとそれを言葉にしないとそもそも伝わらないのではないか。 それゆえに、今回のこの小説では感情移入ができなかったです。 伝えたいメッセージとして、しがらみから抜け出すための勇気であったり、想い続けることの素晴らしさなんかはグッとくるものがありました。 ですが、誰それと心移りしたり、きっぱりと断ち切れていない行動なども多々見えました。特に登場人物の多くが伝えることを放棄してしまったように感じてしまいました。「伝えなくてもいい、大事に想ってるだけでいい」というのであれば、僕個人の価値観とは大きくずれているため、あまり感情移入ができなかったのかなと。

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    2人の17〜32歳までが数年おきに描かれていて、展開の早さにページを捲る手が止まらなかった。 親の傲慢に振り回される子の思いに、登場人物みんなが救われてほしいと心が苦しくなった。 遠距離のシーンはいたたまれなかった。 重苦しさも輝かしさも、食べ物たちがより叙情的に描写していた。 特に、瞳子さんのお家で2人が食べる檸檬のパウンドケーキは、作中に出てくるスパンコールやビーズの煌めきと似た匂いを感じた。 「自分を縛る鎖は自分で選ぶ。」 最良の道を選べてるのか不安に思うけど、最良にするのは自分自身だと思って、私は私の人生を生きようと思う。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    導入からバッドエンドの予感がした。前半の幸せ溢れる様子から少しずつ堕ちていく。 身近な大人の身勝手さに振り回された青年期を引きずり、わがままに生きられない両主人公。とにかく暗く、辛い話が続くので、早く読み終わりたいという気持ちに急かされた。 お金が人生を大きく左右するという、生々しくも避けられない現実を強く突きつけられる。 最後の最後に急展開だったが、もう少し両主人公が報われて欲しかったのが正直なところ。ハッピーエンドとは言えず、読み終えたあと結局『辛い話だったな』という感想。とても辛いが心に残る物語。 話が時系列、目線別になっていて読みやすかった。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    恋愛モノは刺激が少ないから敬遠してました。 大学時代に秒速5センチメートルを初めて観たときくらい泣きました。心が、揺さぶられる。 映画化も楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    自分の力ではどうにでもできない家庭環境、縁を切れない血の繋がり、櫂と暁海はそれでも自らの選択だと思わざるを得ないところにやるせなさを感じました。 それでも、櫂と暁海が自分の力で人生を切り開いた力強さ、「自分の人生を生きる」というこの本を通じたメッセージに心打たれました。 どうしても暁海の父と瞳子には感情移入できませんでした。 瞳子が自律していて魅力的な人というのはわかるけど、それでも「結婚」という責任の誓いを崩した父と瞳子に「おまえたちが始めた物語だろ」セルフツッコミをしている自分がいました。 ただ、自らや母親とのコントラストで瞳子に魅了されてしまう暁海には非常に共感しました。 自分がこの生活から抜け出すための座標が、この島では瞳子しかいなかったから。

    1
    投稿日: 2025.08.14
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    これが令和の感性かぁ わかるかドキドキしたけど、ちゃんと面白くてよかった 先に知ってたから広瀬すずと横浜流星で脳内再生されてしまったのは少しチートだけど、どんな映画になるか楽しみ SNSで地球の裏側まで繋がれる世代なのに、半径1mの世界から身動きがとれないのがこの世代なのかな

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    読んでいく上で最初は淡い恋物語やぁってなって途中はクズな人間性に嫌気が刺して読むの少し嫌になったりしたけど最後は感動して読んでいて感情が定まらない。親の存在って手放すできないし、やっぱりどこか支えにしている部分がある。干渉されないのも嫌だけど過干渉も嫌になる。家族の存在って表裏一体すぎる。暁海が強女すぎる。お金が人生を大きく作用することを思い知らさせる。綺麗事並べられるのはお金があるからであって無いと選択肢すらない。難しい。愛はお金じゃないってお金ある奴しか実現できない。

    0
    投稿日: 2025.08.14
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    初めてこんな長編をイッキ読みしました。 天邪鬼だから、絶対泣かないって、 絶対感動しないって、 そうでもないんだ、わたしの心は冷めてるから。 そう思いながら読み始めたけど 二章終わったあたりから 鼻の奥がリアルにツーーーンとし始めた。 これは、、 読み終わったの深夜4時。 自然と零れそうになる泪を何度も唾を飲み込んで 耐えてはみたけど、 別に誰も見てないし、今度こういう小説に出会えたら、自分に嘘をつかず素直になろうと決めた。 10年後あたりに、 もう一度再読したいし、 こういう時代にはなるべく多くの人に読んで欲しい1冊だなと感じた。 お金は本当に1人の人生を大きく変えるのは 大前提。 ただ自分を見失わずに、強く、素直に、 時には休憩をしながら、願望を叶える意志を持ち、 人に甘えて、過去には戻れないため前を向き、 ないものねだりの世の中でも未来を見据え、 しっかり自立して生きていく。 わたしもそうなりたい。 いや、そうなる。ように、努力していきたい。 良かった。

    2
    投稿日: 2025.08.14
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    小さな島で出会った二人の純愛物語…かな とにかく家族のしがらみが重すぎる 捨てて行くこともできただろうに… 物語としては、これでもかっていうくらい不幸な運命を背負わせすぎで食傷気味 先生がいい仕事してるね 最初から最後までいい人…

    23
    投稿日: 2025.08.13
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    なんか 人生の全てが詰まっている感じで凄かった いろんなものが混じって、交差して 尚人の状況が可哀想で可哀想で 再び前向きになったと思ったら、、、で 1番報われてないと個人的には思ってる 映画化されるそうで 北原先生と植木さんのキャスティング気になる 北原先生の淡々ぶりを 植木さんの時々みせる熱量を 誰がどのように演じるのか気になる 星5つにしたい気持ちは山々だが これを超える作品がこの世にある、 又それに出会えると信じて

    1
    投稿日: 2025.08.13
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    一気に読みました、途中何度か涙を流しながら。あらゆる人生の幸不幸を寄せ集めた感じだけど、相手を思うそれぞれの優しさと、何があっても信じて支える姿勢について、考えさせられた。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    取り巻く環境が違っていたら、出会うことはなかったし、反対にもっと幸せになれたのかなと思った。 何よりも、主人公の考え方がとても好きだった。強くあろうとする姿に何度も心が苦しくなった。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    凪良ゆうさんの優しい言葉が本当に沁みる。 とても切なくて悲しくて、苦しくて締め付けられたり自分に投影できることもあったりと色んな感情がごちゃ混ぜになりながらも最後は温かくなれるそんな物語です。 本当に面白かったです。 絶対に再読したいと思います。

    1
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    紡がれる言葉が綺麗で、情景が浮かびやすい。 島のような小さな世界で生きていくのはとても窮屈だと思った。周りの人が細かく干渉してきて噂はすぐにまわる場所なんて嫌だ。干渉者は自分の中の不安や弱さ、不満を投影して一時的に足りないものを埋めて自分を守ろうとしているのか、そういう人っているよなって思ったしそうならないようにしたい。 人の人生に干渉できるほど自分の人生を生きれているのか、自分にも問い続けたい。 他人になんと言われようと自分の大切な人だけにわかっていてもらえればそれでいいという北原先生の強さにとても惹かれた。 自分の選択した道が誤っていたとしても、その運命を痛みも後悔も抱えながら、それを物語の一部として誇りにできる。自分が納得できる生き方を優先したのはとても覚悟がいることだったんだろうなと思った。 『歪なものに、歪であるがゆえの価値を与えるのは常に他人だ』 歪さを魅力や個性とするか、難点、短所とするかは他人次第。自分は価値があると思っていても、それが社会に認められるかどうかは他人の評価次第だなと思った。 切ないけどとてもよかった。今治市行きたくなった。

    2
    投稿日: 2025.08.12
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    間違えて「星を編む」から読んでしまったので、この人の背景はこんな感じだったんだ〜と振り返りながら読みました。 凪良ゆうさんの作品は「流浪の月」も読んだことがありますが、親子、恋人、友達、夫婦、などの「はっきりした言葉の関係」では言い表せないけれど、なんか居心地の良い関係ってあるよね、と思わせてくれる素敵な作品。もちろんそこに行き着くには素直には行かず、しんどい思いもするけれど…。 もし時が戻るならこっちを先に読みたかったなぁ…泣

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    重め。 序盤の可愛らしい恋のシーンから打って変わって激重。 人生は歪んでて、普通に囚われる必要はないのだなあと思った。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読めば読むほど続きが気になりすぎて寝る間を惜しんで読み切ってしまった 瀬戸内の島で出会った櫂と暁海2人の物語で、大人になっていくと同時に生じた環境や気持ちのすれ違いにとてもモヤモヤした 読み切った後もしあの時こうしてたらこのような結末にならなかったのではないかと考察してしまうくらい余韻が強かった 最終的に選んだ2人の道にとても感動したし、今治で見た花火が美しい思い出となったことが読んでて嬉しかった 続編の「星を編む」を読んで他登場人物の背景を知ったあともう一度読みたい

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くて読む手が止まらなかった。作者の体験なのではと思うくらい、そうでないとしたら信じられないくらい、感情表現が細かくて心に刺さるものだった。刺さる表現が多くて、出会うたび、何度も何度も読み返してしまった。 とくに、2人の親に対する感情が一言では言い表せないような複雑な感情で切なかった。また、すれ違う場面の描き方が絶妙で、どちらかだけに共感することもなく、2人ともに共感してしまい、感情移入してしまった。年齢の重ね方も丁寧に描かれていて、過去の場面には懐かしさがあり、自分の今の年代の場面にはにはリアルさを感じ、その変化が楽しかった。 横浜流星と広瀬すずはどんなふうに演じるのだろう。他のキャストは誰になるだろう。映画化がすごく楽しみ。

    0
    投稿日: 2025.08.12
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    汝、星の如し 「流浪の月」からの今作でした。内容的にも似ている部分があり、ゆうさんの伝えたいことがぼんやりと見えてきたような気がします。 とにかく登場人物の周りが理不尽で不条理。フィクションであるとは言え、「これほどとは・・・」と最初は思いました。でもそれが現実的に起こっていることを自分は知らないだけなのかなと、自分の無知を考えさせられます。 ゆうさんの作品のいいところは、終幕は前を向くことができるところだと思いました。あれだけの状況なのになんで最後は穏やかな気持ちになるのかが、いまだに不思議です。2人を取り巻く環境がどれだけ理不尽でも、最後は自分で決める姿勢を示せたからかなと勝手に解釈しました。 続編もあるので、少し時間をおいて読んでみようと思いました。

    4
    投稿日: 2025.08.12
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    辛くて、苦しくて、でも優しくて、読後も胸にずしりと重く残る読書体験だった。 明日からの人生を、自分の足でしっかりと選び進んでいきたい、そう思わせてくれる作品。

    1
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    Audibleにて お客様に勧められて 自分が33歳ということもあり遠距離恋愛した経験と照らし合わせて歯がゆい感情が伝わった 最終的な結末は満足

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    心に残る素敵な一冊に出会えた。 本当に読んでいて苦しくて涙が出て、でも読み終わった後のこのなんとも言えない感情が心地よくて余韻に浸りながら感想を残す。 暁海と櫂の長い長い大恋愛。2人が分かり合えたのも、分かり合えなかったのも、惹かれあったのも、離れてしまったのも、変わらないもの、変わってしまうもの、全てがリアルだった。 暁海も櫂も子供は少しくらい身勝手になってもいいのに、環境のせいで早く大人にならざるを得なかった。背負わなくていいものまで背負って、大事にしなきゃいけないものを蔑ろにして。 どうしても人生にはたらればが付き纏う。この親がいなければ、あの時島を出ていれば、あの時こう言っていたら、ああしていたら、 どうしてこんなに生きるのは難しいんだろう。 だからこそ、少し大人になった2人がもう一度出会えた時、周りのことを気にせず、ただお互いだけのことを考えて少しわがままに生きたあの時間が切なくて儚いものだった。そしてやっと自分だけの人生を歩いてくれている気がした。少し歪な関係の皆んなで見た花火はとても綺麗に、櫂の目にもしっかり映ったはず。 ーそれでも、わたしは、明日死ぬかもしれない男に会いにいきたい。 幸せになれなくてもいいのだ。 ああ、ちがう。これがわたしの選んだ幸せなのだ。 わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 わたしはきっと愚かなのだろう。 なのにこの清々しさはなんだろう。 最初からこうなることが決まっていたかのような、この一切の迷いのなさは。ー

    2
    投稿日: 2025.08.11
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    心が通じ合う、相手の気持ちを理解する、理解してもらってるのを互いに理解する。なかなかできることでない。すれ違えば、うまく一周まわらないと元には戻らない。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島のみんなにはわかってもらえないだろう。 母親はまた泣くかもしれない。 それでも、わたしは、明日死ぬかもしれない男に会いにいきたい。 幸せになれなくてもいいのだ。 ああ、ちがう。これがわたしの選んだ幸せなのだ。 わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 わたしはきっと愚かなのだろう。 なのにこの清々しさはなんだろう。 最初からこうなることが決まっていたかのような、この一切の迷いのなさは。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    イメージ不幸な話だろうなぁと思いながら読んだけど、結果めっちゃ良かった。 本って読んでる時の自分の心の状態で刺さり方が変わってくるけど、この内容が刺さるいま俺の心の状態はどうなんだろう?と考えてしまう。それはそれとして話の内容は暁海は父の不倫と鬱になった母に依存され、櫂は次々と男に振りまわされる母に依存され、瀬戸内海の小さな島で皆に監視される生活に疲れていく。高校卒業を機に2人で島を出るつもりだったが暁海の母の依存が強くなって、櫂が1人東京に出て苦労しながらも漫画家として成功していく。東京と島、夢の成功と現実を守るための仕事により2人は本当に大切なものを見失い、価値観のズレから心の距離は離れていき、別れが訪れる。 櫂の成功も尚人の高校生男子との恋人のことが世間で叩かれ、そこから崩れ始める。そして尚人の死、櫂の病気そして最後は暁海、櫂が自分の素直な心に従って自らの人生を生きていく。 本当に場面場面で色んなでことを考えされられた。 自分の心の状態からか 瞳子が櫂に言った「きみのそれは優しさじゃない。弱さよ」「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていくわよ」のセリフや櫂が言った「自分の人生を横に置いておいて親を支えることを選んだ暁海や自分のままに生きたことを罪のように断じられて死のうとした尚人。自分が自分でいること。たかがそれだけのことがどれだけ困難か、嫌というほど知っているはずなのに。。。。。」というセリフ、北原先生が言った「誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。正しさなど誰にもわからないんです。だから、きみももう捨ててしまいなさい。もしくは選びなさい。」など心に刺さるセリフがたくさんあった。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    お前は、どこまで捨てられるのか、そう問われている物語。捨てる勇気をくれる物語。捨てることで人は自由になれる、言い換えれば自分を縛っているものに気づかせてくれる物語。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    久しぶりに本を読んで良すぎてすぐに読み終わった。 映像化するんだろうなと思ってたら映画化決まってて見に行きたいと思う。 恋愛小説すきだと感じた小説

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    同じ時や場所を共有していても、人はそれぞれその人の物語を持っていて、様々に交錯したり、しなかったりしながら、時を重ねていく。そんな当たり前のことではあるけれど、ぐっと引き込まれる物語となっていて、いっきに読み終えてしまいました。星五つの素敵な物語でした。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    良すぎた。 なりたくない大人を親に持つ高校生の男女の2人が、惹かれあって、連れ添うが 大人になるにつれて2人を取り巻く環境が大きく変わることで、なりたくない大人に知らず知らずになっていき、それぞれの成長と葛藤を描いていた。 櫂のお母さんが終始クソである。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    決して軽やかな内容ではないけど、 続きが気になるストーリー展開で、するすると読むことができた。 描写や表現の仕方も無理がなく大袈裟でないのに、 目の前にその光景が広がるかのような絶妙な言葉選びで、読むのに負担がなかった。それがわたしの中では大きかった。 少し苦しい関係で、じっとりとした感じ。 既視感はあるストーリーだけど、2人の関係の変化を見進めたいと思う気持ちで手が止まらない。 でも読み終わったあとは、胃のあたりがずーんと重くなるような気分になった。ずずーん。 だからもう一度読みたいとは思わない。 その感覚が、しばらく抜けなかった。 なんだかな、全く境遇が重ならないからこそ、厳しい環境を乗り越えていく人たちと自分を比べて、なんとも言えない気持ちになる。 恵まれているような、必死にもがける機会を失ったような。もちろん恵まれているし、失ってないけど。 たまにみんな自分のことを戒めてるけれど、ああ、そうか、そういうふうに考えるのかと、自分の価値観を少し考える時間もあった。 筆者は男女両方の気持ちが、なんでこんなにもわかるんだろう?純粋にすごいなと思う。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読みやすく一気に最後まで読めた。 主人公たちは完璧ではなく、好感が持てる感じではないが、それが現実的でもある。 読了後はきらきらした物語だなと思ったが、言ってしまえば田舎の不良の恋愛話である。 生理周期を報告させる会社ってあるんですか? それが一番恐ろしかった。笑 これを読むと、田舎が本当に嫌になる。 個人情報をペラペラ広める役場の職員、 女性社員はサポート職で昇進できない、 噂はずっとつきまとう。 この本で一番憧れてしまうのは、瞳子さん。 主人公の父を不倫で奪ってしまう人だけど...。 自分で生計を立てていて、主人公の東京の大学費用も負担するという。 (父は東京への進学に否定的だった。) 逆に、これほどの人がなぜ主人公の父に惹かれたのかがわからない... 自分らしく、自分で決断して生きるということがテーマになっている物語だと思う。 主人公も最後にそれができたと思うが、私にはそれがいい選択だとは思えなかった。 この物語に出てくる、不倫した父や瞳子さん、櫂の母などはある意味自分の決断に基づいて生きている。 ただ、そのせいで子どもたちは苦しんでいる。 無責任な生き方でもある。 主人公の選択も、立場を変えてみれば無責任で自分勝手で迷惑を被っている人がいると思う。 自分らしく生きるというのは、この物語に出てくる人たちの生き方とは違うと思う。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    紡がれる言葉がとても綺麗で、好きです。 内容やテーマは重たくて、 家庭環境や自分ではどうしようも出来ない部分とどう向き合っていくのかを描きながら、惹かれ合う男女の恋の物語が切ない。 似た境遇を互いに心の支えとしながら生きぬいた2人は、結びつきとして好き以上の何か(それが愛というものかも)ができていたんだろう。 何も出来ないどうしようもないと、自分に言い聞かせることは簡単で、諦めて決めつける方が心も現実も楽だし、実際そうするしかない場面も多いですよね。でも色々な手段が選べるようになれば自ずと勢いづいてやってしまえ!と飛び込めるようになれる。 暁海は卒業後島に残ると決めたからこそ、最後に大きく飛び立てた、無茶なことを無茶にしない努力で乗り越えた感じがしました。 全てを振りほどくことは出来ないしがらみの中で、 自分の人生を生きるとは、自由とは、責任とは、と考えさせられました。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    読書を避けてきたけど、始めてみて最初に手に取った本。 表紙の綺麗さと本屋大賞(その時は何かわからなかったけどすごそう)だったから読んでみたが、読みやすく最初の一冊で良かったと思えたし、泣いてしまった。

    0
    投稿日: 2025.08.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    評価が高い理由はわかる。気はするけど、ありがちな設定ではという気もする。 お互いの家庭環境や島の閉そく感から、二人が恋に落ち、互いを必要な存在になる経緯までは良い。自然と入ってくる。 そこから年に数回しか会えなくなって、かつ話題も変わってきて、「つまらない」と感じている中でもなお別れに至らないのがちょっと現実味がないような。 深いところで繋がっているという描写の一つなのだろうか。 1-2年ならまだしも結婚せずだらだらと数年間、年に数回の逢瀬。。。。のところでなんか一気に現実味がなくなるというか。 少なくとも個人的にはやはり病気で亡くなることありきの設定、お涙が好みではない。この一言に尽きると思う。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    痛みとか苦しみが常にあって読み進めるのがつらかった。なんで、こんなにも切ないのか… けど、それでも選択してまっとうしていく姿が美しくて強さを感じた。

    1
    投稿日: 2025.08.10
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    普段恋愛小説を読まないので私にとってこの作品は少しハードルが高すぎた。 なぜこんな悲しいお話を作ったの? 徐々に展開がわかってくるぞわぞわした気持ちと、最初の不思議なプロローグに繋がる伏線回収はスッキリした。 親子という切っても切り離せない関係は不思議。きっと普通の家庭なんてどこにもないのかもしれない。 親の期待に応えようとする暁海と親を支えるのに限界を感じている櫂、どちらも苦悩が伝わってきて読むのが辛かった。

    42
    投稿日: 2025.08.10
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    読みやすかったですが、内容は重いと感じました。 感情移入しやすく、情景も人物像も浮かびやすかったです。

    5
    投稿日: 2025.08.10
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    人生どうでもよくなっていたけど、なんだか、明日から楽しい未来が待っているような感覚になった。 自分の鎖は自分で決めていい。 この作品にはすごく助けられそうな予感。

    5
    投稿日: 2025.08.10
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    買ったその日に読み終えた。後半は家で読んで良かった。涙が止まらなかった。まだ余韻に浸っている。 親との関係、若い頃の恋愛、大人になってすれ違っていく価値観。終始胸が締め付けられる切なさ。「あー…こういうことあるよなー…」と共感する部分も多かった。 読み終えて、自分の人生がすごくすごく愛おしくなった。明日からを今まで以上に毎日を大切に生きよう。 後悔しないように、自分の人生は自分で選択していく。大好きな人たちを大切にする。 次の日目が腫れぼったくなっても良い日に読むことをおすすめします。

    14
    投稿日: 2025.08.10
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    暁海や櫂が生きながらもがきながら頑張っていく中で、親がどこまで行ってもどうしようもないのが残念。 北原先生の存在はとても大きく、暖かくて、救われる感じがした。

    8
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    面白くて1日で読み終わりました。 恋愛体質で男性に依存する母親に振り回される櫂と、父が出ていって精神を病んだ母親と必死に向き合う暁海が、閉鎖的な島で出会い、必死に恋をする。その後、櫂は漫画家として成功するものの、周囲の変化で全てを失い、暁海は辛い中で耐えながら生き、途中絶望するようなことがあっても、最終的に刺繍作家として成功する。2人は切望するように思い合っているのに、どうしてもうまくいかない。櫂が暁海に現金を貸し、その返済でしか繋がれない時の状況とか読んでて苦しくなった。好きなだけではうまくいかないという現実があって、それでも、正しさを捨てて最後は一緒にいることを選ぶというところに暁海の強さを感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    暁海と櫂の関係の進展やその過程に緊張感を持ち続けて、読み進めた。失恋したばかりの私の心に刺さる言葉が多くあった。 私は暁海の背景、心情を中心に焦点を置き、共感しながら読破した。櫂の心情を重点的に読むと、また考えが変わるような、人には人の考えがあることを素敵に表現している作品だと感じた。 失恋した時、大切な人とすれ違ってしまうことは致し方ないことで、その上でその出会いを大切にして成長しようと思わせてくれる本だなって、思った。

    4
    投稿日: 2025.08.09
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    すごいなあ なんでこんな人間の感情を表現できるんだ。 生きてたら必ず選択しなきゃならん時がある。 誰かに流され状況に飲まれることなく、自分で選んだ選択肢ならその時は最低でもちゃんといずれ自分の支えになる。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    熱くて、切なくて、苦くて、優しい物語。 17歳から34歳までの大恋愛。 周りの環境や付き合う人が変わってしまうと考え方や価値観も合わなくなってうまく行かなくなるもどかしさが生々しく描かれているし、どんな困難な状況にあっても、夕星のように、希望の光が一つでも差しているよと応援のメッセージになっているような、そんなお話で温かい気持ちになった。 最後の一文で大号泣です。 映画化楽しみにしています。

    1
    投稿日: 2025.08.09
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    恋愛という視点やと共感できないところもあるけど 自分のやりたいように周りの目を気にせずに 自分が決めるっていう視点ではすごい共感できた (自分の語彙力だとこれぐらいが限界) 島ではないが 田舎出身ですぐに噂が回る環境で 幼少期過ごしたからこの2人の置かれてる居心地の悪さは少しわかるなあと思いながら読んでた どうしても世間体とか色々あるけど 自分たちが納得して動ければ 周りのことは気にしなくていいよね ちょうど 2人の最後の年齢になる年だからか すごく刺さったし今近くにいてくれる人を 大事にしようと改めて感じた このタイミングで読めて本当に良かった

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんと表現すれば良いかわからないが、忘れられない作品になることは間違いない。 星のようにずっとそこにあったお互いの存在。 儚く散る花火を2人で見れる頃には、もう時間は残されていない。 だが、その結末を暁海が「選んだ」からこそ、 2人の時間を惜しむことはないんだなと、 やっと自分のために選べてよかったねと、 自然と目が潤った。 この人の作品は今後も読んだいこうと思う。

    3
    投稿日: 2025.08.09
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    読み終わったあと「あー、終わっちゃった」と思った。暁海と櫂、2人ともお母さんに恵まれず可哀想だったけど。それぞれが幸せに生きていくことができてよかった。北原先生は‥ただひたすら良い人。

    2
    投稿日: 2025.08.09
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    流れるように心地よく入ってくる物語でした。どうしようもない家族との縁や、距離、お金のこと、ここまで極端でなくても、だれもが多かれ少なかれ共感できる物語だと思います。 それくらい現代は、自分で自分を縛り付けたり、自由になれないのが当たり前と思い込んで、人生を生きていると思うから。 自分の心に耳を傾けて生きていきたいと思ったし、中学生の子供にも薦めたいと思いました。 すぐに映画かドラマになりそう。

    5
    投稿日: 2025.08.09
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    最近、素晴らしい作品に出会える事が出来て、満足しているのですが、この作品は格別でした。 もっと読みたいと、常に思わせてもらえる。 きっと映像化されると思うので、今から楽しみです。

    4
    投稿日: 2025.08.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    こんなにも心が温かくなって、苦しくなって、共感して、腹が立って、でも優しい物語は初めてだった。人と人の間で、男と女の間で、想いは100分の1も正確に伝わらないということ。だからこそ生まれる尊さがあるということ。再会できる、話せる、想いを伝えられることがどれだけ幸せなことなのかを思い知らされた。 心に突き刺さるセリフが多すぎて書ききれないし、今は読み終わった直後でもう涙が止まらない。登場人物全員が、小さい手の中で、大切な幸せを守って育てながら生きているのがとても愛おしかった。この物語に出てくる唯一の「悪」は、尚人くんと櫂を執拗に叩いた世間だと思う。ただ、どの立場にも自分はなり得るのだろうと思いながら読んだ。苦しかったけど、ずっと綺麗だった。 人生でいちばんの本に出会えたと思う。

    2
    投稿日: 2025.08.08
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    依存と助け合うは違う。 どうしてこんなにすれ違うの…。 もやもやする場面が多かったけれど、当事者になれば私も同じ行動をしていただろうな…。 大切に思う人を切り離して考える強さは持ち合わせていない。 人生みんな平等にいいことがあればいいのになぁとしみじみ思った。 幸せをどれだけ探し感じ取れるかも大切だと思った。 思うところが沢山で人生について考えるきっかけをくれる作品だった。

    7
    投稿日: 2025.08.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    特装版のカバーを外した瞬間、全身に鳥肌が立った。 あぁ、これは青埜櫂が残したものなんだ。 物語の中でもタイトルに触れていたが、手に触れる実感が描かれていたが、追悼の文字を目にして、胸の奥がじんわり熱くなった。 読み進めるうちに、想像以上にテーマは重く、そして現実的だった。タイトルや表紙からは、今治でのきらきらした情景や、美しい青春のような物語を思い描いていたが、実際はそうではない。アンコンシャスバイアス、不倫、ヤングケアラー、同性愛、現代社会が抱える難しい問題が、容赦なく物語に差し込まれていく。 この作品には、勇気ある発言が随所にある。女だからと差別される現実、地方社会の狭さと噂の速さ、レッテル一つで未来が閉ざされる理不尽さ。田舎では浮気する女と見なされれば、島での人権を失うかもしれない。そんな踏み込んだ描写は、読む者の胸に重く響く。 特に胸を締めつけられたのは、対照的な二人の生き方だ。田舎に住み続け、趣味の刺繍を続けながら営業職に就くも、性別ゆえに差別を受ける女の子。 東京で漫画制作を行い、収入を得て、派手な生活を送り、軽い気持ちで浮気をする男の子。遠く離れた場所で、違う景色を見て、少しずつ気持ちが離れていく様子は、静かで、それでいてどうしようもなく苦しかった。 そして何より印象に残ったのは、ヤングケアラーの深刻さだ。両親の影響が長く尾を引き、三十代になっても“自分の足で立つ”ことが難しくなる現実。これは決して物語の中だけの話ではなく、現実社会にも確かに存在する苦しみだと痛感させられた。 全体を通して感じたのは、「幸せの形は一つではない」というメッセージだ。不倫や歪な婚姻関係であっても、そこにしかない愛や支え合いがある。理想的な家族像や常識的な関係だけが幸せではない。当事者にしか見えない景色がある。 ただ、この物語は誰にでもすすめられるものではない。生々しい描写やシリアスな展開は、色々な生きづらさを抱える人の心をえぐるかもしれない。それでも、同じ境遇の人にとっては、自分の苦しみを見つめ直すきっかけや、前に進む道標になり得るだろう。 展開には、病気をきっかけに再会するなど、携帯小説的なベタさも見られ、リアルな人間模様からややご都合主義寄りに傾く場面もあった。予想できる範囲に収まった印象もあったが、それでも強く心に残る物語だった。

    6
    投稿日: 2025.08.08