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汝、星のごとく
汝、星のごとく
凪良ゆう/講談社
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総合評価

631件)
4.4
354
185
58
10
5
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    とても良い本だった 重たくてしんどかったけど 救われないけど 好きな人に幸せになって欲しいとおもった

    7
    投稿日: 2025.09.12
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    描写はリアルで読みやすかった。 登場人物の名前凝りすぎてないですか。 もう覚えるの諦めてずっとアオソって読んでたけどあってないでしょ。 もどかしいを溜め込んで最後にするする系は結構良し悪し分かれる気がする。会心の一撃ではなかった。 結構ドヤ顔で伏線回収してきたり。 プロローグはなくてもよかったかな、結構ネタバレ感あった。 文体が綺麗というより物語系ですこれも。 続編は気になる。この後なんてあるの?

    1
    投稿日: 2025.09.12
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    《2023年 第20回本屋大賞受賞作》 やっぱり、この方の作品が一番好き 取り返しもつかないような悪いことが起きたと思ったら、いつの間にか良い方向に進んでるのはもう魔法としか言いようがないです。 終盤では、伏線回収に鳥肌を立たされました。 これから読まれる方は、下系のシーンやそれを匂わせるシーンがかなりあるので、苦手な方や、年齢をそこまで重ねられていない方は注意が必要です。 続編も出ているようなので、文庫化されるのが楽しみです! 個人的評価 ⭐️4.6 勧めやすさ ⭐️2.6

    6
    投稿日: 2025.09.12
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    読み進めるのが辛かった… だけど17歳の頃のふたりがあまりにも美しくて 純粋だったから それを支えに読み切った 親子は外からは見えないいろんなことがある だれも完璧とは程遠い 平凡に生きるってこれが本当に難しいしできない 後半100ページくらいをカフェで読んでいたが 涙が溢れてきてしまったから急ぎ自宅に戻った 電車で読んでなくてよかったー 2度と戻れんよ その言葉、忘れずに生きようと思った それと何もかも失ったとき わたしにはそばにいてくれる人がいるんだろうか そう思った そんなことを考えた たくさんの有名人がなかには真実かわからない問題で 全てを奪われてるのをニュースで目にするたび 櫂たちのことを思い出すだろうなと思う もし真実でないなら いたずらに傷つけないでほしい そんなことも思った 追記 そして女性が生きて行くにはまだ厳しすぎる世の中だと思った ひとりでいきていくことがとてつもなく怖く感じた

    2
    投稿日: 2025.09.12
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    この本を読んでよかったと素直に感じます。 心が満たされるというか、不思議な気持ちです。 登場する2人の人生を高校生から30代まで見てきて、壮絶な人生だと思いました。 暁海と櫂はそれぞれを思いやって生きてきたけど、思い通りにはいかない。 自分の気持ち、家族、仕事、病気、色んなことが2人を近づけたり遠ざけたりする。 決していいことばかりではないけど、どこからでつながっている2人を見てもどかしさや苦しさを感じました。 でも話が終盤になるにつれてお互いのために行動できるようになっていく。 それを見てこの物語はなんで美しいんだ、と感じました。 凪良ゆうさんの作品は情景が目に浮かぶし、文章が美しくて読み終わりの充実感が半端ない。 まさしくそんな作品でした。

    2
    投稿日: 2025.09.11
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    先が気になって時間があれば手にとって、読んだ後は余韻に引きずられ、頭の中が物語の世界に占領されるような感覚は久しぶりかも。本屋大賞納得!流浪の月もそうだけど、やはり幸せの形は人と違ってていいと思える。

    9
    投稿日: 2025.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    苦しい、苦しすぎた。 上京して、離ればなれになって浮気されても好きというのは私には理解できない(そこまで人を好きになったことがないからある意味すごいなと思う)し、ここまで壮絶な恋愛はイメージできなかったけど、 恋愛に正解はなくハッピーエンドだけが幸せではない、不幸もあったけど幸せを感じられるということが分かった。 とにかく苦しかったので、もっかい読むのは辛いかも。

    0
    投稿日: 2025.09.11
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    ずっと切なかった。物語りの風景が映画みたいに浮き上がるような感じがして、話に引き込まれてあっという間に読んでしまった。読了後の余韻もすごい。

    17
    投稿日: 2025.09.11
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    ヤングケアラーやLGBT、ジェンダー、地域格差など社会問題が多く取り上げられていて、そのような時勢を汲んでいる所が多くの評価を得ている点だと感じた。 上京して夢を叶えた櫂と地元に留まり夢を諦めた暁海という対比はわかりやすく、ストーリーも面白い。文章も綺麗で海や花火の描写はとても味わい深かった。

    2
    投稿日: 2025.09.11
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    家庭から父親を奪った不倫相手。息子そっちのけで男にのめり込む母親。教え子との間に子どもを持つ高校教師。同性愛者の漫画家。 普通とは、正しいとは。田舎特有の閉塞感が、この問いを更に真に迫ったものにしている。 田舎のあの雰囲気には覚えがある。自分と重なる部分があり読んでいて苦しかった。 現状から逃げたいと思っている人ほど、胸に重くのしかかると思う。

    6
    投稿日: 2025.09.11
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    すれ違い。お互いのことわかったつもりは危ない。 話さないと。思ってること言わないと。人には人の事情ってものがあるから。 苦しい過去も、幸せな未来への材料に変えられる。

    2
    投稿日: 2025.09.10
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    瀬戸海で出会った櫂と暁海の恋の物語。 途中、読むのが辛くなるくらいだったが、人生とはそういうものだと50前になろうとして実感している。 人間、真面目そうに思えても、聖人君子などいない。 どんなに辛いことも時間が経てば、教訓にもなれば笑い話にもなる。 印象的だったのが、 「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようが手に入れる。そういう覚悟がないと、人生はどんどん複雑になっていく」 など、作者が伝えたいと思ってるワードが連呼されることだ。 また時間あけて読み直したい小説だった。

    16
    投稿日: 2025.09.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    エピローグ読んでからまたプロローグに戻り物語が完結した感があった。暁海と櫂にはこういう最後ではなく幸せになれたら良かったのにね。

    0
    投稿日: 2025.09.10
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    恋愛ものですが、それ以上に多様性のある生き方の選び方や周囲の人間に振り回される不条理さが色濃く描かれてどんどん引き込まされました。 登場人物のほとんどが一癖どころか足引っ張り合いしまくっている状況にヤキモキ苛々しつつも憎み切れない魅力があります。 作中屈指の両母親のやばさ加減も本来であれば嫌悪感しか抱かないんだろうけど何故か嫌いになりきれないのは凪良さんの文章力なのか…? 終盤の展開にはご都合主義すぎて辟易としましたが、エピローグとプロローグの美しさに繋がるかと思うとそれもまた良しです。

    4
    投稿日: 2025.09.09
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    もう、ここ最近で読んだ中で1番の作品。 私は紀伊国屋書店限定カバーを購入したのですが 著者の凪良ゆうさんのメッセージで「読み終わってからカバーを裏返してみてください」とあり、読了後に裏返すとさらに感動が待っていました。 私の中で最高の読書体験でした。

    2
    投稿日: 2025.09.09
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    凪良ゆうさんの作品を読むのは2回目。すごくスラスラ読めて、凪良ゆうさんの書く文章と物語はとても好きだなって感じた。星を編むも読みたい。 優しさと弱さ、愛と呪いについてすごく考えさせられた。どちらも紙一重だと思う。弱さを知ってるから優しくできる、でもそこには自分の意志とか強さがなくて、自分のための人生にならないのだと思った。優しさってすごく難しい。対等じゃないから発生してしまうのだと感じた。そして、愛って呪いという呪縛があるなあって思う。愛した人は忘れられないし、愛があるから縛りつけたりしたくなっちゃう。愛は呪いのように解けなくて、それが犠牲になったり、人間って愚かだなって思った。また、親は子を選べず、子も親を選べない。生まれた時から、一生背負っていかなきゃ行けないもの、というのももどかしい。一緒に過ごしてきたから、見捨てられないけど、自分の人生を生きるって打ち勝つことなのかなって思ったり。私も自分の人生を生きているとは言えないなと感じた。自分の幸せは自分で掴み取る。精進していきたいと感化された。 「他の連中が知らないことを、俺は知っているのだ」という櫂の言葉が刺さった。自分の経験は、今はゴミのようでも、いつか宝石に変わると信じたい。

    2
    投稿日: 2025.09.09
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    暁海と櫂の関係がどうなるのかハラハラしながら一気に読みました。 登場人物それぞれのダメなところも含めて著者が愛情をもって描写しているように感じました。

    1
    投稿日: 2025.09.09
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    自分で1人で立つ力を持った上で選択して生きられることって素晴らしいんだなと感じた 登場人物一人一人が少しずつ癖があるが、一本筋があって愛おしく感じる

    6
    投稿日: 2025.09.09
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    重い。苦しい。つらい。しんどい。 でも何故か温かい。自分の強さ弱さ。人生。自分を自分で養ってあげる。選択することと捨てること。何を大事に生きるか。全ての基準は何なのか。 答えには一生辿り着けなさそうだけどそれにもがくのが人生なんだなー 読んだ後にこの胸がギュッとする感じ、涙がぽろっと出る感じを言語化できる能力を持ち合わせていない自分にもどかしくなる。。。。。物語比で自分が愚か…(これも比べてる時点で違うんだろうな) とりあえず北原先生のような人間になる方法と、結ちゃんのような子に育てる方法教えてください。

    8
    投稿日: 2025.09.09
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    面白すぎて朝読んで仕事中も頭から離れず、久しぶりに夜更かしして1日で読んだ。今日を一生懸命生きよう。 エピローグが美しすぎるんよ。どうせ映画化とかするだろうけど、絶対見るしオープニングで泣くと思う。

    2
    投稿日: 2025.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    瀬戸内の海と空の描写が美しく恐ろしく感じるのが印象的だった。  主人公がもがき苦しみ辛く、切ない場面が多いけれども、読む人の背中を押してくれる、そんな物語だと思う。周囲の人に惑わされず、自分の人生を生きて良いんだよと。 櫂が落ちていく一方で、暁美がしっかりしていくのが対照的だった。 ラストは私はハッピーエンドだと思いたい。 読んでいて名言がたくさん。再読してノートに書き留めようかなと思う。 それにしても櫂の母ちゃんは許せん…。

    1
    投稿日: 2025.09.08
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    良かったんだけど、ちょっと重かった。 心に残った言葉はいくつかあったから、また機会があったら読みたい。 帰省の道中の電車で呼んで、その駅メロを聴くと今でも辛い感じを思い出してしまう。

    1
    投稿日: 2025.09.08
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    久しぶりに心が揺れた。ただの恋愛小説ではなく、人としてどう生きるか、考えさせられる。親が捨てられない子どもたちは不幸なんだろうか?重い内容もあまり重く感じさせない所がいい。

    2
    投稿日: 2025.09.08
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    恋愛小説なのだが恋愛小説ではない、1人の女と1人の男の人生の物語だと思う。 わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 人の目や責任を気にして生きてきた暁美がそう言った場面が忘れられない。周りの声を無視して大切な人のために生きる難しさと美しさを感じれる本だった。 一生忘れない1冊。

    6
    投稿日: 2025.09.08
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    何を大事にどう生きるか考えさせられる本。 あまり読まないラブストーリーだけど、それぞれのバックグラウンドからくる考え方による生き方が複雑にかつ美しく書かれていておもしろかった。

    5
    投稿日: 2025.09.08
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    夫の浮気に翻弄され。心をなくした母を持つ暁海。 母親の恋愛に振り回され、転校してきた櫂。 似たような境遇ゆえに、二人の距離は近づき恋に落ちる。 夢はあっても、未来に希望を持っても、 親という重石がふたりを遠ざけていく…。 過酷な運命に翻弄される櫂。 母親と共に生きると決めた暁海。 2人の未来はどんなふうになるのか… 櫂は夢をかなえられるのか… 暁海は夢をかなえられるのか… 人の繊細さ、繊細な感情がリアルに表現されていて 凪良さんの文章はとても心に響いてくるから 余計に切なく悲しい。 お互いに惹かれあっているのに離れてしまう気持ち。 けれど離れていても繋がっている心が 未来の二人につながっていく。 いい話でした。

    3
    投稿日: 2025.09.08
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    沁みた。狭い世界での息苦しさとか生きづらさとか、すごく身近に感じて泣きたくなった。読みながらプロローグの意味が分からず、読み進めてもなかなか繋がらなかったけど、エピローグでの収め方が秀逸です。

    3
    投稿日: 2025.09.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    環境の違いで別れるカップルの話なんてよくある話なのに、その時々の感情の表現がうますぎて見入る! 特に同じ経験をしてきた私には刺さりすぎて辛い。 「幸せになってほしい。でも不幸でもあってほしい。私を忘れないでほしい。」という醜い愛情は共感でしかなかったです。 病気になってから再会の展開は少し早く感じましたが、その後結ばれたのに死別してしまうところなどリアルだなと感じました。 間違いなく、自分の中で忘れられない本です。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    プロローグとエピローグよかった。 いい話だなっていうのが率直な感想。 そんなに重い話でもないので恋愛小説だけれども、青春でもなく重くもなく読みやすい。

    8
    投稿日: 2025.09.07
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    面白かったけど好みじゃなかった!ヤングケアラーの話としては好き。でも倫理観のズレた恋愛(浮気)のことをどれだけ美しく劇的に書かれても私には合わないなぁと思ってしまった。

    2
    投稿日: 2025.09.07
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    切ない物語。 これは家庭環境、ヤングケアラー、田舎の閉塞感、不倫、ラブストーリー、いろいろな側面の現代社会の問題を炙り出しているが、結果的には自分の選択と決断の物語かなと。 相当特殊な荒波に揉まれているが、自分で決めることを迫られている読者は誰しも勇気を与えられるのではないか。 彼らは決して正解に辿りついていない。しかし後悔もしていない。 それが読者の背中を余計に後押ししてくれる。そう思った。

    0
    投稿日: 2025.09.07
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    エピローグを読み終えて、 もう一度プロローグを読み直して、 「そう言うことだったのか、、、」と納得。 切なかったです。 本当に花火のように一瞬華やかに輝き、散る、そんな人生を駆け抜けた主人公と、 地道に堅実に生きていこうとするもう一人の主人公。 二人の視点から物語は交互に時系列に沿って紡いで進んでいくのだが、 どの章も「危うくて」「辛くて」なんとかこの二人を縛りから解き放せないかともどかしかったです。 「自分のために生きて」と言葉で言われても「自分のためって何?」「自分ってそもそも何?」と葛藤して、不自由という自由を見つけていく様が丁寧に描かれ、次第に小説の中にのめり込んでいきました。 人は死ぬまで生きなければならない。その時が来るまで人は生きるという不自由に絡め取られながら生きていくんだ、というテーゼを、主人公の花火を見ながら星になっていく様があまりに切なくて美しくて、しばらく呆然としていました。 途中、何度も考えていた本のタイトル「汝、星のごとく」の意味がスッーと沁みてきたのです。 自分自身にグッと近づけるという主人公たちの環境や人間関係、生き様ではなかったのですが、弱いが故に翻弄され、弱いが故に地を這うように生き、故に強かでしなやかで強靭な人々。そして主人公の二人。 思わず「がんばれ、かい。まけるなあきみ」と力を込めながら読みました。そして本を閉じました。 凪良さんの本はこれが初めてだったのですが、また読んでみたいです。

    1
    投稿日: 2025.09.07
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    ここ最近読んだ小説で一番面白いと感じました。プロローグの時点で「どういう状況!?」と先が気になり、気が付いたらあっという間に読み終えてしまいました。 物語は15年という長い期間のなかで、互いの繊細な心情が丁寧に積み重ねられていきます。2人の視点が交互に展開されるため、とても読みごたえがありました。互い大切に思いあっているのに、少しづつ行き違いが大きくなり、やがて取り返しがつかなくなってしまう。そのうえ、家族や周囲の環境に起因する辛い出来事も多く、読んでいて辛く切なくなりました。それでも、登場人物の心情に強く共感しながら読み進められました。 ハッピーエンドではないので、読後感は軽いものではなく、登場自分物たちの心情をを思うと切なさが残りました。 1点だけ個人的に気になったのは、前半に比べて後半の展開が急に感じられたところです。

    6
    投稿日: 2025.09.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◎人物 ・暁海(あきみ) 風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生 ・青埜櫂(かい) 自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた ◎感想 自分は親がしっかり自立していたからよかったけど、世の中には毒親や親によって人生の自由度が無くなることで苦しんでいる人がいる。 子供は本当は悪くないのに、血で繋がっているからと、しんどい思いをしている。 そんな境遇が似ている2人だからこそ、少しずつ惹かれ合い、共に壁にぶつかったりしんどい思いをしながらも成長して行けたんだと思う。 最後の方で少しずつ暁海が自分の人生を自分で選択していけるようになっていき、良かったなと感じた。 暗めの話だったけど、それに反して読了後はスッキリした感じだった。 誰かに依存していると、やりたいことをやる、自分の意思で選択するといった基本的なことが見えなくなる。 2人は紆余曲折しながら、少しずつ自分を取り戻していく。 当作品はヤングケアラー、SNS炎上、LGBTなど、今頻繁に語られるようになった話題がたくさん出てきて、興味深かった。

    0
    投稿日: 2025.09.06
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    人が生きる上で避けられない「不自由さ」と「選択」の重み。 島という閉ざされた舞台は、彼らの人生の縮図のようで、そこから抜け出そうとする姿に強い共感と痛みを覚えました。愛情は必ずしも救いではなく、時に束縛や呪縛ともなりうることを突きつけられ、読み進めるほどに心が締め付けられます…。 赦しや救いのない現実の中でも、人はなお誰かを思い、そこに生きる意味を見出そうとする。その不完全さこそが人間らしさであり、美しさなのだと深く考えさせられた。

    3
    投稿日: 2025.09.06
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    自分の生きたいように生きること。そのために経済的にも精神的にも自立すること。自分の存在意義を他者に求めないこと。何かを選ぶことは何かを断ち切ることだということ。 物語の境遇は辛いことばかりだけど、共感できることが多くたくさん泣いてしまった。

    7
    投稿日: 2025.09.06
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    すごく面白かった。時間を忘れて読み進めてしまった。儚くも切ない花火がどれだけ綺麗だったろうか。情景が目に浮かぶ綺麗な作品だと思った。

    1
    投稿日: 2025.09.05
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    読むことで考えさせられることが多々ありました。 生き方は様々だと改めて思い、大好きな作品に出会えました。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    面白さと読みやすさで一気読み 情景が浮かびやすくて、映像化しやすそう 17歳の出会いから、別れまで 主人公の2人目線でキラキラから絶望まで劇的に読むこともできるけど、それぞれの親達目線で読むことで違った物語を感じることもできる 幸せ、不幸せは誰が決めるのか 自分の人生を自分の選択で生きられることの贅沢さ ヤングケアラーとか、田舎の生きにくさとか、ネット社会の冷たさとか、いろんな問題提起もありつつ 何回か読んでもいいかもと

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    とても良くできたお話しだと思う。 読んでて、考えさせられたりツライ気持ちになったりさせられた。思考・気持ちを動かされたと言う意味で良くできたお話しだった。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    読み終わった感想は「切ない」。でも続編の「星を編む」を読んでいい気分になりました。セットで読むのがお勧めです。

    7
    投稿日: 2025.09.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恋愛をするのが怖くなった。私は大人になれないと思った。壮絶なドラマの中にもいずれ私もぶち当たるようなリアリティのある出来事もあって、それに私は耐えられるか分からなかったし誰にも愛される自信がますますなくなったのが読み終わって率直な感想である。 でも、物語的にはさすが凪良ゆうさんで読みやすすぎてスラスラ頭の中に映像が浮かんで一瞬で読み終わった。素晴らしい小説だった。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    今までたくさんの小説を読んできて、大まかなストーリーは似たものもあったように思います。 初恋、青春、恋愛、別れ、再会、仕事、家庭の問題etc. それでもこの小説が一際素晴らしくて、心をぐっと掴まれるのは、凪良ゆうさんの綴る「言葉」なんだと思います。 やっと読むことが出来て本当に良かったです。

    0
    投稿日: 2025.09.05
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    比喩が綺麗で、きらきらしてる。 読み終わったいまも、どこか暁美に自分を映している。縛ろうとしてるのは自分自身なのかも。誰から何を思われたってどうだっていいんだ。 自分の生きたいように、生きていいんだよね。

    6
    投稿日: 2025.09.04
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    甘く、そして心がぎゅっとなったり、そして人の人生を繊細に描いた美しい物語でした。 自分の価値を大切にしどう進んでいけるか。改めて気付かされました。

    3
    投稿日: 2025.09.04
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    よくできていた。まさかの展開でどんどん引き込まれました。それぞれ2人の視点で書いていて、重層的に理解できた。プロットが良かったんだと思う。タイトルのごとく、もっと星に絡めてくれたらよかったかも。文章も比喩がうまくきれいで読んでいて突っかかるところがなかった。他の作品も読もうと思いました。

    5
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    お金や愛の見返りを求める親の元で生まれた、櫂と暁海が互いに執着せず、見返りを求めない愛の形を築くという、親と子の対比関係が上手く描かれて圧巻だった。 また、櫂は船を漕ぐための道具であり、暁海は夜明けの海という意味なので、互いに必要不可欠の存在であることを名前で伝える作者も素敵。 みなさんは、どうして櫂が暁海を『汝、星のごとく』と表したと思いますか?小説の中で風や海の描写が多かったのにも関わらず。しかも第一章,二章...四章の題名が潮騒 波蝕 海淵 夕凪 といった波や海、風を表現しているのに。 僕は 潮の満ち引きのような人生、つまり漫画家として成功し、生活や考え方が変わったが挫折、衰退していった櫂からみて暁海が、常に不変である星のような人生、つまり暁海は暁海らしくずっと生きてかつ、刺繍家として成功した存在として 櫂の人生『波や潮』といった一時的なものと対比で、『星』永続的なものとして暁海の人生を捉えているのかなと思った。

    3
    投稿日: 2025.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物の置かれた状況や環境が辛すぎて、救いようのない感じが苦しい。そして読んでいてもどかしい。 でもこれって当人じゃないからもどかしいと思うのであろう。 だから登場人物もお互いのことを分かり合えず、ずっと気持ちが交錯していたのだと思う。 でも人間同士なんて、何が正解かわからないんだから、自分の好きに生きればいい。 苦しいのにどんどん読み進められる不思議な作品だった。

    3
    投稿日: 2025.09.03
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    文庫化されたということでもう一度読んでみることにした。情景描写が美しく、櫂と暁美の姿が目に浮かんだ。本当に美しい物語だったし、背表紙のデザインも含めて鳥肌が止まらなかった。この本に巡り会えたことに感謝したい。

    2
    投稿日: 2025.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの恋模様がそれぞれの目線で描かれてて良かった。毎週不倫相手の家に行く不自然な関係について、最後の最後に同じような状況が、書かれており、リーズナブルな場合があることがわかった。 若くして癌で亡くなるなど、ありえないわけでもないので、全体的に感情を入れることができた。 人生色々で、良いこともあれば悪いこともあるという、自戒の念を覚えた。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    感想を書くのも難しいくらいたくさんのことを考えさせられた。 しっかり自立するにはそれなりの覚悟や環境が必要で、強いから自立するのではなく人の助けを必要としなくても生きていけるという自信を持っているから強くいられるのだなと思った。 本当にいい作品だった。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    読んでる途中、なんとかこの物語がハッピーエンドであってくれと願いながら読み進めた 序盤の、親に翻弄され我慢しなければならないヤングケアラーの悲しさはつらい 中盤の、暁海と櫂の心のすれ違いはもどかしく切ない 終盤は、もう結末が見えてきて悲しみが過ぎた 凪良さんは、流浪の月でもそうだったけど 当事者だけにとってのハッピーエンドになるように物語を書く人なのだろうと思う

    12
    投稿日: 2025.09.02
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    今年38冊目。 泣いた。 恵まれない環境からの成功と停滞。 閉鎖環境による同調圧力と息苦しさ。 その延長線上ですれ違いが生まれ、対等だったものが崩れる。 自立、支えてくれる優しさの一方で現実を生きる辛さに胸がチクチクする。 名作。

    1
    投稿日: 2025.09.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    すごい切ない物語だった。 前に読んだ流浪の月もそうだけど世間のどうにもならない不条理とかを書くのが上手な作家さんだなと今回改めて思いました。 早く2人に幸せになってほしくて次々!って一気見した。最後まで読んでも切なすぎるけど。 櫂くんに途中まで私も恋してたのにこのクズ!って。いやでもわかる、私も同じ立場だったら絶対同じことしてるとか。 2人の高校時代の恋愛は読んでてるんるんしたし楽しかったなあ。 最後にまた北原先生が恋人に会うシーン書かれていて、あ、そういえば最初のシーンこんなのだったはって完全に2人の物語に没頭しすぎてて忘れてた。 周りにどうこう言われたって、身内が理解してくれていれば良い。 私も他人に依存しすぎない、精神的に強い人間になりたいとも思わせてくれる作品でした。

    3
    投稿日: 2025.09.02
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    色々な愛の形がすごい。 若い頃に出会って、結局別れてでもまた最後には一緒になって。周りの人の理解が無ければこの愛を貫くことはできなかっただろうし。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歪だけど美しい、矛盾が混合した物語 後半は苦しくて息をするのも忘れそうになるぐらい展開が辛かったです でも2人がそれぞれ選んだ道、最後に辿り着いた変わらないものは今でも息をするように確かにそこにあったんだな、と読み終わったあとにタイトルを見て思いました。 「誰もあなたの人生の責任を取ってくれない」 瞳子さんが若かった暁海にくれたこの言葉。 この言葉が常に胸の中にあったから、暁海は暁海の人生を時間がかかったとしてもしっかり選ぶことができたのだと思います。 私も自分の人生は自分で選んで生きれるようになりたいな

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    一年ぶり、2回目。 1日で読み切っちゃった。 泣きたい気分。もう泣いたし。 凪良さんの本、一気に読みたくなる。流浪の月もそうだった 2回目で、内容も結末も知ってるのに、どんどん読み進めたくなる。 弱さをずっと持って生きる人の心の強さみたいなのが書かれてる。ほぼ読んだことないけど、太宰治みたいなイメージ 櫂、高校生の時の櫂が、高校生の時の私のそばにいてほしかった 自分は女で、暁海寄りの気持ちで読んじゃう。櫂のところ読むと櫂の気持ちも分かるけど。男の人の立場で読んだら、、とかいろんな立場の人の感想知りたい この本読んでる途中や今読み終わった後は、暗い人生を生きてみたくなる 来年映画化されるらしいけど、Diorの香水のシーン、あるといいな 最後の花火大会のところ何度も読み返して泣いた。 人生の中で出会えてよかった本

    13
    投稿日: 2025.09.01
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     単行本からの再読。 展開が分かっているだけに、切なさに胸を締めつけられながら読み進めた。  ヤングケアラー、LGBT、SNSへの誹謗中傷。現代に起こりうる様々な問題を櫂と暁美を通して描かれている。  終盤の、櫂と暁美の最後のふたりだけの暮らしが穏やかで安らかで、本当のふたりの姿を感じた。  瞳子さんの、  「誰かに遠慮して大事なことを諦めたら、あとで後悔するかもしれない。そのとき、その誰かのせいにしてしまうかもしれない。でも、私の経験からすると、誰のせいにしても納得できないし、救われないの。誰もあなたの人生の責任を取ってくれない」  北原先生の  「人はなにかに属さないと生きていけない。自分がなにに属するのか決める自由。自分を縛る鎖は自分で選ぶ」  「誰がなんと言おうと、ぼくたちは自らを生きる権利があるんです。ぼくの言うことはおかしいですか。身勝手ですか。でもそれは誰と比べておかしいんでしょう。その誰かが正しいという証明は誰がしてくれるんでしょう」  「星を編む」も読了しているため、これらの言葉は初めて読んだ時より沁みた。  また、櫂のお母さん、暁美のお母さんはなんとなく悪者のようになっているが、 このふたりのお母さんはなぜこんな風にしか生きられなかったのか。  悲しい母親たちに寄り添える気持ちにもなれた。

    12
    投稿日: 2025.09.01
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    暗くて重い。 「無条件で愛されているのは子どもではなく親」だという言葉を思い出した。ヤングケアラーや親ガチャなどの社会問題に正面から挑んでいる。加えて、田舎や有名人のプライバシーの無さや、他人を型にはめようとする社会の圧力など、今の社会が抱える生きづらさも描かれている。 また、身を焦がすような熱烈な恋で、本当に身を焦がしてしまったり、優しさや臆病さゆえに「賢く」生きられない彼らが、愚かでありながら、その人間臭さがとても良い。 そして、強くて弱い人々がこの作品の一番の魅力。特に女性の自立についてのメッセージ性が強く、生き方について考えさせられた。

    9
    投稿日: 2025.09.01
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    何回も感情揺揺さぶられた。自分の価値観も揺さぶられた。鬱の解像度が高かったり、登場人物の気持ちの解像度が高かったりするので苦しくなってしまった。ただ楽しいだけの読書ではなくて、苦くて息苦しい。でも美しくて抱きしめていたいような物語。

    32
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    かなり評判が良かったので自分の中でのハードルがかなり上がっていたが、途中読むのが苦しくなってしまうほどに、それぞれの年代の心情や行動の解像度が高く、1日で読み終えてしまったくらい夢中になった。 あらすじなども全く見ずに読み始めたのでプロローグ時点だと、こういう系の話か…と思ったが話が進むにつれ点と点が繋がっていき、エピローグを読むころには最初と全く違う印象を抱いた。 櫂のパートで、恋愛関係だけの女の子の名前ってそういえば暁海以外に描写されてない?思っていた時に、別の「アキミちゃん」が出てきて、本当に暁海しか興味ないんだなぁと感じた。

    2
    投稿日: 2025.08.31
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    自分が納得していればいい、誰に許可をもらう必要があるのだろう。あとで他人のせいにするくらいなら、自分で選択して責任を持つこと。人に流されたり事情があったりで選べなかった、というのもそれを選んだ自分がいる。

    5
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長い年月の2人とそれを取り巻く環境 離れ離れになっても、いつもお互いの中にあった2人。 死を見据えた事で、再び繋がることができるのは哀しいけれど、そうでないと 繋がれなかったのかもしれない。 プロローグは、何だか哀しいストーリーだったけれど、読み終わった後では、全く違った。 親に振り回される子供。でも断ち切れない。 血縁って厄介。子供達って、なんて純粋に親の愛を求めているんだろう。 本来、無償の愛。疑う事なく注がれる愛情。 そうであるのが理想だけど。 たまに、本当に親に愛されて育ったんだなと思う子と出会うけど、それがわかるっていうのが 凄いよね。 そういう雰囲気に包まれてるの。醸し出せるんだから。 凄いねって思うには思うんだけど、どこか私は冷めた目で見てしまう。 これは私の醜さ。嫌な人。こんな人間にはなりたくないね。 でも小さな子供たちは、愛情いっぱいで守られて育って欲しいと心から思うよ。

    3
    投稿日: 2025.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    逃れられないしんどさ、決断する恐ろしさ、少しの甘酸っぱさ、忘れられない過去への気持ちや期待…。 色々と混じり合い繰り返される感情に、心を揺さぶられながら読んでいた。 読書中なのに、自らへ問いかけが始まってしまうことが何度もあった。 小説と同じように答えが見つからず悲しく情けない気持ちになった。 考えないようにして、また読み進めた。 読み終わった今も、深く考えないようにしている。 感情の揺れを抑えたいのだ。 ↓ ↓ ネタバレ要注意。 9/7 日を改めて感想を書いている。 私が1番共感と虚無感に襲われたのは、尚人の自殺だった。 酩酊状態・少しばかり気持ちが回復して動ける状態である時、自殺する人がほとんどらしい。 やるせない気持ちになったが、私自身精神疾患を患っているので…大きく将来を語っている楽しい時間が逆に尚人の背中を押したことはなんとなく理解できる。 同じ時を過ごし、残された余命いくばくもない櫂の心情を想像すると、とても苦しい。 “選択する自由”があることで、生きることが難しく感じてそこばかりに目がいくのは、私が悲観的な人間だからかもしれない。 同じ場所にいるのも自由。別の場所へ飛び込むのも自由。 自分で決断することは怖いことだけれど、その自由があってこそ、自身を好きな場所へ運んであげられる。 プロローグとエピローグの印象がまるで違う。 驚いた。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    この本に出会えて本当に良かった。 ほとんど本を読んだことがなかった自分にとって、この本は衝撃そのものでした。読んでて苦しく、切なく、その上で考えさせられるものが沢山ありました。この先忘れることのない1冊です、感動しました。 映画は見ないと思います。

    1
    投稿日: 2025.08.31
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    なんとなく、この人は側から見たら歪でも、当事者同士が合意してるなら自由にさせてあげようっていう考えがあるんだろうなと思ったり

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    2025/08/30 単行本に続き、文庫化したので2回目の読了です。 それぞれの章の最後に近づくと詩的な言い換えで、なおかつ短い綺麗な言葉が多くなり、勢いがあるのになぜかやさしいような文体になっていくところが好きです。最後のあたりの結婚するのに性別も含めて何も考えずに誰とでも何とでも結婚できればいいのに、みたいなところが今回は響きました。

    9
    投稿日: 2025.08.30
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    他人からどう見られるか、どう思われるかよりも、自分が何を選択したくてどう在りたいのかが大切だし、自分のことは自分が分かっていればいい。 この物語の全体のメッセージは好き。 だけど、いろいろな出来事のタイミングがふたりをすれ違わせるための装置のように都合よく使われているように感じてしまったのと、最後の方の展開があまりにもドラマチックすぎるのがそこまで好みではなかった。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    素敵な物語だった。 読みやすく、本当にどこかの日常のようで、ストーリーに色々な感情が湧いては消えてを繰り返した。登場人物それぞれ魅力があった。 暁海に関してはわかりみが深かった。色々抱えてルールも守らなきゃ、あれもしなきゃこれもしなきゃ、自分が全部背負わないといけないんだという考え方に共感したり、でもそれは自分で自分の首を絞めていたりもすることで。本当はもっと身軽に生きても良いはずなのに。色々な出来事を経て成長していく過程が自然だった。 櫂の人生がもっとhappyの連続であってほしかった。大人な対応ができるようになるのが早かった櫂。大人になっても頑張り続けた櫂。もっともっと幸せな時間を過ごしてほしかった。 瞳子さんはやはり自立した大人な女性に映った。かっこいいし、しっかり自分を持っていて行動力もある。男前な部分も女性的な美しさも柔らかさもあるような。素敵だと感じた。 北原先生が素敵すぎて。いつも救世主すぎた。相手が必要としていることを瞬時に判断したり理解できる能力に長けすぎていた。実際にいてほしい。助言がほしい‥ またきっと読み返す。

    3
    投稿日: 2025.08.30
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    自分の人生は自分のもの。 周りにどう思われるか、普通ならこうするな、という自分以外のものに囚われていないか。 こうしたいという自分の意思で選んでいるかな、と自分の人生を見つめ直して考えるようになった。 今の仕事は本当にしたいこと? 自分の人生で成し得たいものはなに? 日々考えて、自分の直感や感情を信じて選んでいきたいなと思う。 今ある生活の中にすでに存在する大切なものを再認識するきっかけにもなった。 大事な家族と、これからの毎日を大切に過ごしていきたいと思った。

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    幸せとは?様々な幸せのカタチがある。 自分の人生を精一杯楽しもうと思いました。 何より櫂と暁海の純愛が愛おしい。そのほかのキャストもいい味出してます!

    1
    投稿日: 2025.08.30
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    妹に、お姉ちゃんこの手の話好きそうやから読んだ方がいいと、ずーっと勧められていた本。 ついに文庫化したので読み始めました。 妹よ、姉の好みを、よく分かっている。(笑) 昔読んだケータイ小説を思い出した。 元彼が癌を患う話。 でもこの小説は、ケータイ小説とはまるで違う。 暁海と櫂の環境の変化と、それに伴う心情の変化の描写がリアルで苦く、もどかしかった。 最後の最期、紆余曲折を経て2人が対等になり、 同じ幸せを感じることができて心から嬉しかった。 ただのハッピー野郎たちの物語だと得られぬ感動。 涙が止まらなかった。 自分の人生を自分で選択できない環境の中、 弱い自分を自覚し、強く生きようとする姿、 その時点ですでに強すぎるし、かっこよすぎるし、 一等星の星並に明るくて眩しい! どなたか、夕星が空に浮かんだとき、 真っ先に私に教えてください。

    2
    投稿日: 2025.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    歪みながらも愛する人と共に生きていく人生に心を奪われました。愛は痛みを伴うもの。痛みと共に生きる強さ。繊細かつ美しい心理描写の虜です。 田舎と都会の違いや親の呪縛。考えるだけで心が苦しいけどこれが現実なのよね。誰もが経験すると思うし、だからこそ感情が入ってしまいました。 女性が逞しく自分で生活できるように、そんなことも考えさせられます。生きていく上で最低限の武器は持っておきたいな、とか。 序盤の瞳子さんの言葉が自分の考え方と近くて。心に沈んでいたものを言語化してくれたて響きました。 「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの」何かを遠慮して大事なことを諦めたら後で後悔する。分かっていても行動に移せる人は少ない。誰も人生の責任は取ってくれない。 捨てると選ぶが遠いのに限りなく近いって本当その通りだと思います。近くにいる人を大事にせねば。 誰もが人生の主人公だしドラマにも映画にもなるのだなあ。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    切なすぎたーー!!こんなに大好き同士の2人なのにー。けどあのまま最後まですれ違ったままじゃなくて本当に良かった!#読了

    10
    投稿日: 2025.08.29
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    8/27〜8/29 文庫化されるまでずっと待ってた。 うーん、これが本屋大賞か。私の好みではなかった。 凪良先生の作品を読むのはこれで2作目なのだけど、重いテーマが多い?のか…? 登場人物みんな人としての魅力が感じられなくて(暁海は頑張ってたと思う)、感情移入できないまま終わった。 ……なんか美化されてるけど、流石にみんな浮気しすぎじゃない…?

    1
    投稿日: 2025.08.29
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    こんなに残酷で、こんなに各々が身勝手で、けれどもこんなに綺麗な話は初めて読んだかもしれない。 本人たちにはどうすることもできない毒家庭で育ち、お互い好きなはずなのに気持ちがすれ違い、お金や病気、家族のいざこざ、身近な人の自殺や未遂などに巻き込まれ、何が正しい生き方なのか分からなくなっていく。 優しさは強さではない。時には思い切って何かを捨てないと前に進めない。その先に、本当に自分が望んだ結果が待っている。 この本では、繰り返しそのような教えが提示されている。 第三者から見ると歪な関係に見えても、本人たちが望んだ結果なら、どのように思われても、陰口を叩かれても、堂々と生きていける。 暁美は本当に強く成長した。 読後感とても心地よい話だった。

    5
    投稿日: 2025.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    北原先生の「ぼくが言ってるのは自分がなにに属するかを決める自由です。自分を縛る鎖は自分で選ぶ」という言葉が心に残った。 自分は自由になれば自由になるほど、目標や目的を見失って何をやればいいかわからなくなってしまい不自由になってしまうタイプだから、自分にとっての「自由」ってまさにこのことなのではないかなと思った。 他にも、「子供には家族を支える責任も、子供が親をやしなければいけない義務はありません」「人のことなんて、どうでもいいじゃないですか」と言ったような北原先生の合理的でドライな発言が心に残った。 この本は展開もテンポ良く、はっとする場面が定期的(特に後半)に多いのであっという間に読めてしまった。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    島に暮らす暁美と、島へ転校してきた櫂の17歳から32歳までの話。 2人の恋愛模様がメインではもちろんあるが、恋愛小説という言葉だけではあまりにも物足りない。 人生をかけた切ない愛の物語。 高校生のころ、独りよがりな親に苦しめられていた、似た境遇の2人は惹かれあい恋に落ちる。 家庭環境の影響かどこか大人びた2人が、 周りが見えなくなるほど恋に没頭する姿は高校生らしくて可愛らしい。 ただ、ふたりの関係は高校の卒業を機に変化する。 夢のために上京した櫂と、母親のために島に残った暁美。 親、 島特有の人間関係、お金、仕事─様々なしがらみの中で、2人が思い描く未来と現実は徐々にズレていく。 必死に生きているところは同じはずなのに、その環境があまりにも違いすぎて、理解し合えないのが非常に苦しい。 なぜ櫂は暁美にもっと寄り添えないのかと腹立たしく思うが、櫂も櫂なりに懸命に生きていたのだろう。 暁美が選んだ道はなるべくしてなったものだと思う。 ただ、その後のほうが物語はより一層苦しかった。 この本の凄いところは、予想できない悪いことが次から次へと起きるところ。決して飽きはこないが、これ以上2人を苦しめないでくれ…と何度も思った。 唯一の救いは北原先生とゆうちゃんの存在。 淡々としていながらも暁美と櫂に愛を持って接する北原先生。 北原先生と触れるとき、2人は人間らしさを取り戻しているように感じた。 この人を嫌う人はいないのではないか。 恋人としての別れを告げ、繋がりはほぼ希薄になってからも互いに互いを思い続ける2人。 その最後は、今までの葛藤はなんだったのだと言うぐらいあっさりしていたが、収まりがよくすっと入ってきた。 ちょうど同時期に読んでいた『52ヘルツのくじらたち』の言葉を借りるならば、暁美と櫂は「魂の番」なのだろう。 距離や時間を超えた、大きな愛を描く、読み応えのある話だった。

    2
    投稿日: 2025.08.29
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    途中まで「ま〜た凪良ゆうがゲイとロリコンの話してるよ」とか最悪な感想を抱いていたのに、最後の花火の場面ではすっかり感情移入しちゃってて泣くかと思った。やっぱり筆力ある人は違うなぁと思った。主人公二人が不幸すぎてちょっとわらける部分もあるけど、なんだかんだ面白いです。

    2
    投稿日: 2025.08.28
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    2025.8.27 読後感としては『恋空』っぽいなと。 そして情景の美しさ、登場人物の関わり方、場面展開などが映画映えしそう。 主人公たちがこういうふうに生きられたのは、本人たちの意思や努力がもちろんあるけれど、見守って必要なことをしてくれるまわりの大人がいたからだと思った。 切ないけれど、全体的にきれいにまとまっているせいで、期待以上にはならなかった。 初回限定の、金の箔押しカバーと栞(手に吸い付く紙質!)はうれしかった。

    2
    投稿日: 2025.08.28
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    恋愛小説は苦手なんですよ。 なのに、「島」というキーワードに引っ掛かり、さらに登場人物の名前に親しみを覚えて買ってしまった。 自分の生き方が自由にならない、島特有の嫌な面と親からの縛りに喘ぐ若い2人。 1人は都会で成功し、もう1人は島に残って自分の脚で立って生きていけるように努力する。 一気に上り詰める成功は一瞬で崩れ落ちることもある。 2人の恋愛模様よりも生き方の描写がリアルで良い。 マジで毒親いらん! そして酒を飲みすぎるのは良くない。

    19
    投稿日: 2025.08.28
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    2025.8.16 4日で読了、新生児と2歳育児の合間に。 一切中弛みなく、のめり込んだ。表紙の「く」がいつの間にか擦り切れてしまっていた。 とても良かった。切なくて愛おしい。 星を編むも絶対読む。 久しぶりの読書、この一冊から初めて大正解。 読書っていいなぁ。

    1
    投稿日: 2025.08.27
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     瀬戸内の島で育った暁海と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人の切ない愛の物語。  プロローグとエピローグの間に、二人を取り巻く長い愛の物語が描かれ、二人の深い思いを感じました。  また、どちらの家庭も母親の歪んだ愛情が描かれ、子供を思う親の業の深さを見た気がしました。  その母親と向き合い、お互いの考えを受け入れながら自分たちの人生を歩んでいく二人を応援せずにはいられませんでした。  さらに、様々な困難を乗り越えて迎えた二人の結末を通して、生きることの意味について考えさせられました。    そして、二人もちろんそうですが、二人を支えていた北原先生や植木さんたちの出会いが二人の人生に大きな意味があったのだと思いました。  相手を思う気持ちや人との出会いを大切にしたいと思う今日この頃です。

    51
    投稿日: 2025.08.27
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    沢山の感情で溢れた。 辛く重い話であったのだけど、仄かに暖かさも感じるお話でした。 自分に刺さる台詞が多くてただただ面白かった✨️ こんな風に思い合える2人、例えフィクションだとしても、こんな話が世界のどこかで本当にあるのかもと想像し少し心が救われる

    1
    投稿日: 2025.08.27
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    無心に読むことができる本で、ほんの一瞬の青春って大事なんだなと思いました。感情のままに動くってなかなか出来ないことだから凄いとも思いました。

    11
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生から始まる、櫂と暁海の成長を描いた恋愛小説。 個人的には同著「流浪の月」の時には刺さり切らなかった共感性という部分がブッ刺さってとても楽しめた。 親という荷物を抱えた少年少女が意気投合して、恋愛関係に至るという物悲しい共通点からスタートし、一方が人生の頂点を迎えると哀しくも他方は最悪の境遇にいるというシーソーのようなうまくいかない関係性とか、もどかしさがよく描かれている。 両者の視点を交互に行き交う物語の構成が発信した側の考え方と受け取った側の考え方のすれ違いをうまく表現してて感心。 ただ、北原先生の達観した感じはやりすぎかも?

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりにハマった。 最初はオーディオブックで聴いたが、読み方も上手で引き込まれた。 人が良すぎる2人だが、そのお人好しの性格上、損をしていると感じる点が多々ある。 ストーリーとしてはとても面白いので、 特装版の文庫本も買い再読している。 映画化するそうなので楽しみにしている。

    2
    投稿日: 2025.08.26
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    これは凄すぎる。読み進める度に苦しくなって、最後は自然に涙が出てくる。読み終わった後はしばらく何も考えられなくなったし、この先もずっと頭に残り続ける物語。読書初心者の私には読み応えがあり過ぎて困惑してるけど、この本に出会えて良かった。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    高校生の頃のキラキラした恋愛と強烈にひかれ合うふたりから、境遇や社会にふりまわされるふたりの17才から32才までを丁寧に描いて、最後にこれは泣くに決まってるやろ~、と思いながら号泣しました。何気に尚人くんのエピソードもしんどい。

    1
    投稿日: 2025.08.26
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    情景描写の丁寧さ、綺麗さが印象的だった。苦しい状況の中でも、常にどこか遠くを見ているような遠さ。薄い膜の中から鮮やかなものを見つめようとしているようで、切実さを感じた。 それはそれとして、主人公の全ての選択が好みではなかったので楽しめたかというと否ではある。

    5
    投稿日: 2025.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2人が別れた時の心情が繊細に書かれているせいで、どちらの気持ちにも共感してしまった。読んでいて辛くなった。でも読む手が止まらなかった。2人の激動の人生は最後まで儚く、美しく思えた。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    2023年 33冊目『汝、星のごとく』凪良ゆう 読了。 毎年、本屋大賞はハズレがないどころか圧倒されるのだけれども 今回の凪良さんの作品も当にその通り。 こんなにも美しく、人間を描けるものなのだなと。 人が生きていくことは、本当に面倒で厄介だけれども美しいものだなと改めて感じることができた素晴らしい作品。 それは星のごとく美しい。 #読書記録2023

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    8/25読了。 なんだかところどころ境遇が似ていてグッとなるところがあった。 結局自分の人生は自分で決めないといけないし、そのためには自分1人で立てるだけの基盤を築く必要があるし、けど、人生はいつ終わるかわからない。 瀬戸内の街並みが浮かび上がってくるような作品だった。

    0
    投稿日: 2025.08.25
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    読んでよかった。 読んでいる間、ずっとヒリヒリしていたけれど。 力強くて繊細で。苦しくて。 でも手を止めることができなかった。 読んでよかったです。

    1
    投稿日: 2025.08.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグの状況・人間関係に??となったまま本編に突入。しばらくは高校生同士の恋愛ものとしてやや退屈だったが、櫂が上京して遠距離恋愛となり、本当に様々な紆余曲折にいつのまにか引き込まれていった。櫂の再生が描かれるかと思いきやそれは叶わず癌に侵され相方も亡くし、全てを失った彼の元へ戻った暁海の決意に心打たれた。それを受け入れる北原先生はやや都合のいいキャラクターすぎるきらいはあるが、様々な愛の形・価値観とそのせめぎ合いが描かれた令和の時代を象徴する恋愛小説だと思いました

    0
    投稿日: 2025.08.24
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    「特別強くなくていいから、少しくらい荷物を背負ってあげられる大人でいてよ」ってすごい言葉だと思った。暁海が櫂の母に言った言葉だけど、本当はきっと暁海が暁海自身の母に言いたかった言葉。 「いざってときは誰に罵られようが切り捨てる、もしくは誰に恨まれようと手に入れる、そういう覚悟がないと人生はどんどん複雑になっていく」 自分の意思で、切り捨てたり手に入れたりすることで、その先ずっと罪悪感や後悔を背負うことになるかもしれない。 なるべくなら何も背負わず身軽でいたいけど、ひとりで生きていくのも怖くて寂しいから、人と人は関わり合って、そして何かを取捨選択して、生きていく。生きていかざるを得ない。 だけど背負うだけじゃなくて、暁海と櫂に北原先生や植木さんがいたように、背負っているものが 軽くなるような出会いもある。ふたりが人と関わり合うことを諦めないでいてくれて、人生を少しでも照らしてくれるような人と出会えて、本当に良かった。 いつだって何を選択するかは自由。自分で選び取った人生なら、その先起こる幸も不幸も全て自分のもの。 私もいざという時は、正しさや常識という曖昧なものに左右されず、自分自身の選択をできる人でいたい。

    9
    投稿日: 2025.08.24
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    胸に入り込み過ぎる描写で終盤は読むのが辛い。 恋愛というよりも、更に大きく人は何のために生きるのかを考えさせられる。

    2
    投稿日: 2025.08.24
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    好きだけでは一緒になれないリアルで切ない恋愛小説 自分がどうしたいか、どうなりたいか、自分の気持ちが一番大事!なんてことを他人から言われたり、聞いたりするがそんなん単純なことじゃない。 色んな環境や、しがらみの中で選択し生きていく。 なかなか気持ちを素直に表現できない二人にもどかしさを感じながら、その背景から両方の気持ちに共感できる切ない恋愛小説でした。

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    投稿日: 2025.08.24
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    自分を縛る鎖は自分で選ぶ 悩んで苦しんでいた暁美は最後には なんの迷いもないといっている。 自分で選ぶことに意味があってそれが つらくても受け入れられるのかもしれない

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    投稿日: 2025.08.24
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    大号泣 星を編むも絶対買う めっちゃ泣いたし、つらいのになんかすっきりとしてる読了後 学生の頃の恋愛って思い出すと、色は青くて切なくなるよなぁ おもしろかった

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    投稿日: 2025.08.24