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汝、星のごとく
汝、星のごとく
凪良ゆう/講談社
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総合評価

631件)
4.4
354
185
58
10
5
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    表紙が綺麗なのでずっと気になっていた。文庫本が出たのでついに読んでみることにした。ざっくりまとめると、思いを伝えられずにすれ違う男女の話。思ったことを素直に伝えられず、強がったり突き放してしまったり、もどかしい。それに加えて主人公2人を取り巻く環境は最悪で、人生に希望を持てずに落ちていく様があまりにも生々しくて途中で読むのやめようかと思った。小説の中では綺麗な言葉でそれっぽく纏められているけど、登場人物の自己中さを美化したり正当化しようとしているような描写に感じて、正直不快だった。しかし、それはそれとして、そもそも自分も相手の気持ちなんてたいして分かっていないのだ、ということも同時に突きつけられた。人は他人を理解したつもりでいても、自分の認識が正しいからどうかなんて、結局のところ相手に聞いてみないことには分からない。他人を理解した気になって評価する権利は自分にはないし、「察する」ことに頼って、必要な対話を放棄していないか、そう自問させられた。本作は、他人とどう向き合うか、人間関係の本質を考えさせる作品だったと思う。切ないけど最後はちゃんと綺麗に終わって良かった。 星3評価の理由:小説としては非常に面白く、表現力には圧倒されたが、全体を通して描かれる価値観や思想には共感できず、自分とは相容れないと感じたため。

    7
    投稿日: 2025.10.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    割り切れません。ぼくたちはそういう悩み深い生き物だからこそ、悩みのすべてを切り捨てられる最後の砦としての正論が必要なんです。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    恋愛小説ですが、将来に希望を見出すか、不安に足踏みをするかで、やってくる現実は変わってくるんだということを痛感させられました。自分で何も決めず、他者に決定権を委ねてしまえば楽に生きられますが、自我が育ってそれを窮屈だと感じたときにはもう手遅れになっていることが多々ある、と。

    0
    投稿日: 2025.10.21
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    読み終えたあとの今の感情を言葉にできないのが悔しい!「うわ〜〜読んで良かった」と必ず思える本です。 とてもとても心に刺さりました。程度は違えど、似たような経験をし、同じような感情になった経験がみんなあるのでは...と思いました。だからこそ読んでほしい!この小説は、ただの恋愛小説ではないです。 言葉がスっと頭に入ってきて、どんどん読み進めてしまいます。いつか読み返してしまうんだろうなぁ〜と思っています。絶対におすすめ!

    8
    投稿日: 2025.10.21
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    tiktokでかなり好評だったので読んでみたが、個人的には少し簡単すぎた。少し切ない少女マンガ的な読味で、読みやすく、言葉もすっと入ってきて、情景も描きやすかった。あ、あれだ、昔流行ってたケータイ小説と同じ感じかも。恋空的な。 男に頼りきりで依存しちゃってる一定の日本人女性には刺さるのかもね。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    はじめて単行本も文庫本も買った本! それぞれが持つ正義の不確かさや生き方の正解のなさみたいなものを教えてくれた櫂と北原先生と瞳子さんの生き方、わたしの人生のスタンスや考え方にかなり大きな影響を与えている。 大好きな本。正直実写化はされてほしくなかったんだあ。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    ああしんどかった…。 凪良ゆうさんの作品は美しくてするする読める反面、 描写がグロテスクでリアルできつい。 生々しい表現に読んでいるこっちがだんだん苦しくなってくるし、いつも読む時は気合いがいる。 汝、星のごとくはまさにパワーのいる作品で読み切るのにほんっとに時間がかかった。笑 この作品をお勧めするかと聞かれれば何とも答えづらいところだけど、面白かったのは事実。 (けど気合いがいる笑) 櫂くんも、暁海ちゃんも、みんな幸せになってほしい。でも幸せになるってなんやろ。 誰にとってどんな状況が幸せなんやろって改めて考えさせられた一冊。

    13
    投稿日: 2025.10.20
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    これが人生、運命なのだなと感じた。個々人にそれぞれある運命はタイミングや待遇によって左右されるのだと思うが、一度敷かれたレールからはなかなか外れられないのかもしれない。境遇の違う主人公たちの話だったが、なんだか痛いほど気持ちが分かってしまって泣いてしまった。少しばかり現実離れしている部分もあるがそれも含めてとてもきれいなお話だった。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    人生って 思いもよらず煌めき始めたり 翳りをみせたり 突然、底なく堕ちて行ったり それでも、強くあろう そう思いました 読んでいる期間はお話に飲み込まれてしまう程、没入してしまった作品です

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読了後、率直に胸が苦しかったです。一方でどこか清々しさもあり、不思議な体験でした。主人公男女それぞれの視点で物語が進むことで、第三者としてのやるせなさを感じつつ、そばで人生を追体験しているかのような迫力が感じられ感情が揺さぶられました。 特に、希望が見え隠れする焦らしっぷりが見事でした。 リアリティある登場人物たちは皆癖が強く、人間の健気さや、だらしなさ、強かさなど丸裸の感情を見せつけられ、所々息が吸えませんでした。苦さを少しずつ摂取させられていくので途中しんどいシーンもありましたが何故か読む手は止まらず、気づいたら読了。なんともいえない欠乏感とほのかな暖かさに浸ってしまいました。最高でした。 全体ストーリーは冷たくぬるい雰囲気が印象に残りましたが、振り返ると熱い人間の痺れる言葉たちも多く登場していたので、何度も読みたくなる作品だと思います。登場人物もとい、私自身が救われる言葉たちでした。 この本に出会えて良かったです。

    1
    投稿日: 2025.10.20
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    それぞれに物語があって、複雑に絡み合ってる世界で 解決できるのは結局自分しかない。それと本当に大切な他人。 自分を肯定化するわけじゃないけど、みんなそれぞれの人生を歩んでるんやなって! 物語はとても完成されてた!スバラシイ

    3
    投稿日: 2025.10.19
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    390ページ付近 こう思えるのは、こう思えるようになるには その人の経験、悩み考え抜いたこと、 そこに考えを馳せた

    0
    投稿日: 2025.10.19
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    人生の喜びや悲しみを、恋愛、仕事、その他の人間関係、美しい景色等、様々なフィルターを通して体感できるようなお話。 読んでいて没頭でき、自分の人生を反芻しました。 素晴らしい作品です。

    4
    投稿日: 2025.10.19
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    恋愛も結婚も理屈じゃないんだなーって、読みながら心にグサグサ。 価値観のすれ違いがなんとも切なく、そして心が痛かったけど、立場によって考え方ってこうも違うんだなって教えさせられた。

    2
    投稿日: 2025.10.19
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    本屋さん大賞受賞作ということで購入!「流浪の月」の時も感じましたが、綺麗な文章です。主人公は、初めは高校生の男女。共に家庭に問題を抱えていて、お互いに惹かれ合うところからスタート、と書くと何やら恋愛小説の雰囲気が。読み進むにつれて、予想通り2人の距離が離れていき、だんだん切なさが増していき、正直、途中からこの手の小説苦手やなぁと思い、一方で当事者にジリジリとしながら読みました。双方視点が交互に繰り返されるため、お互いの気持ちがリアルに伝わるところが、あぁこんなふうに考えてたんやとわかっておもしろかったです。多様性を受け入れられない狭い社会、ママならないことに翻弄される主人公の姿、主人公を支え続ける人たち、そんな中ででも最後に自分をしっかり築き上げた暁海は、かっこいいなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.10.19
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    ただでさえ思春期という多感な時期に、島という狭い環境、複雑な家庭の背景という生きにくさオンパレードの中、 高校生から大人になるまでの心境を繊細に、美しく、時に大胆に描いていて、読んでいると思わず痛い!痛い!となってしまう。 それでも読めてしまうのは、作者さんの文章や言葉の使い方が素晴らしいからだと思います。 ずっと読みたかった。 読んで良かった!!!

    1
    投稿日: 2025.10.18
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    読んでいてすごく苦しくなった。メインは暁海と櫂ふたりの話だけど、ふたりの母親や父親、その不倫相手 、高校の先生とその娘など取り巻く人たちとの関わりも面白く、派手な展開があるわけではないのにどんどん読み進めてしまった。女は、結婚する男にすべてを明け渡してはいけない。ひとりでも生きていけるようにならなければいけない、というのが印象的だった。私もよくそう思うから。幸せにしてもらうために結婚するんじゃない。一緒に幸せになるために結婚するんだ。10代という多感な時期に、親という存在に搾取されること、とてもつらいんだろうな。ふたりに北原せんせいがいてくれてよかった。瞳子さんも、暁海からしたら敵対するはずなのにいつの間にか母親よりも味方として描かれていて感慨深かった。私は女だから暁海に共感することが多かった。流浪の月も昔に何度か読んだことがあるけど、また読みたくなった。星を編む、文庫化されたら読みたいです。とてもいい読書体験でした

    13
    投稿日: 2025.10.18
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    静かで、切なくて、でもどこかあたたかい。 離れても想い合う二人の時間が、やさしく胸に残る。 いろんな愛し方があるんだなぁと考えさせられた物語。

    6
    投稿日: 2025.10.18
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    風景が思い描けるような本だった。 高校生からスタートして30代になるまでの男女の話。 京都弁がよい味をだしている。 ヤングケアラーのような2人がひかれあい、そして色んな愛の形をへて、ラストへ。 繊細な櫂に惹かれるあきみ。映画化されたらみてみたい。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    自分は、正しく生きられているのか。 時々、立ち止まっては考えます。 でもその「正しさ」って誰から見た何が基準なのか…。 結局は、自分の得てきた知識や経験、環境の中でしか物事を考えられないと思うと、自分の「正しさ」が揺らぐ瞬間があります。 中学生の頃に読んだ本の一文で「何をしたって誰かに何かを言われる」という言葉に出会い、それならばと、それを胸に刻んで自分で選択して生きてきました。 この物語の登場人物たちは、他者の目から見れば「間違っている人」と映るかもしれません。 けれど、そもそも人の人生を評価すること自体が間違っているのではないか。そう思わせてくれる物語でした。 自分の人生を評価できるのは自分だけ。 自分がわかっていればそれでいい。 私も、その気持ちをこれからも大切にしたいと感じました。 登場人物ひとりひとりの描写がとても鮮明で、色や情景が自然と目に浮かぶようでした。 とても素敵な一冊。 何度も読みかえしたい。 そしてもっと多くの人にこの小説が届いてほしい。 そして、物語が持つ力を知ってほしいと思います。

    14
    投稿日: 2025.10.17
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    わたしにとって、愛は優しい形をしていない。 どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。 愛と呪いと祈りは似ている。

    1
    投稿日: 2025.10.17
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    複雑に絡み合う物語であり、2週目とかしても面白そう。特にプロローグは1周目では違和感のある文章だったが、読了後に理解できるようになっていて、スッキリ。読む手が止まらないほど、惹き付けられる内容でした。

    4
    投稿日: 2025.10.17
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    小さい子供を育てている身としては、それぞれの親の立場になって読んでいた。 自分がその立場になったら…もしかしたら子供に依存してしまうかもしれない。 親子というかけがえのない関係性は大切にしたいが、自分の人生とは切り離して考えなければいけないと思った。 狭い社会での価値観、なかなか変えられない現実、背負わなければいけないもの、主人公の辛さや痛みが読み進めるのをためらうくらい伝わってきて苦しかったが、最後は感動の涙。 腐らず自分をしっかりもっていた主人公の強さに勇気が出ました。

    4
    投稿日: 2025.10.17
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    読みながら何度か涙しました。 周りから理解されにくいことでも理解してくれる人がいるおかげで強くなれる。互いに支えて支えられることの大切さ。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    「自分を縛る鎖は自分で選ぶ」どんな形であれ、自分がした選択は貫いてみることが大事なのかなと思えた。 プロローグで感じた少しの違和感が読み進めていくにつれて少しずつ解けていき、エピローグではまた違った感じ方ができるのが面白かった。

    1
    投稿日: 2025.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人生における様々なタイミングについて知る作品。恋愛が進むタイミング、仕事がうまくいくタイミング、全てが崩れていくタイミング、死ぬタイミング、希望を見出せるタイミング。 人生はその奇跡の様なタイミングが折り重なって進んでいくものなのかな。

    1
    投稿日: 2025.10.15
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    夫婦の在り方、人としての強さや軸、弱さを改めて学ぶことができた。 話自体の展開も面白い。 内容はシリアスだけど、読み終わった後の印象は前向きな感じ。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    すみません、書評ですが映画化の印象を少しだけ。 主人公の暁海(あきみ)は伊藤沙莉さんとか川栄李奈さんとか岸井ゆきのさんで男の主人公は佐藤健さんって思っていました。 文庫化されたので直ぐに購入、既に五回以上読んでいるはずですが相変わらず号泣しながら読み終えました。 大きな荷物を背負ってお互いが相手を思って過ごす人生、幸せの型。 切ないけど幸せになれて良かった。 大分端折ってます。 続編の文庫化が待ち遠しい。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    まじで刺さらなかった。登場人物全員気持ち悪い。ていうか不幸のオンパレードでやりすぎ感がある。こんなに不幸要素入れる必要ある? めちゃくちゃ評価されてるから、たぶん私の感覚がずれてるんだろうけど。

    3
    投稿日: 2025.10.15
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    「過去は変えられないというけれど、未来によって上書きすることはできるようだ。とはいえ、結局一番の頑張れる理由は『ここは私が選んだ場所』という単純な事実なのだと思う。」 とても話題の作品で以前から読んでみたいと思っていたところ、BOOKOFFで安く売っており買ってしまった(笑) この作者さんの『流浪の月』を読んだことがあり、当時衝撃を受けたので今回も期待しながら読んだ。 とても読みやすい文体で、あっという間に読み切ってしまった。 結論を言うと可もなく、不可もなく、という感じ。 あんまり、登場人物に感情移入できなかったなと感じた。登場人物たちが、様々な困難の中でもがく姿はとてもリアルだなと感じていたが、終わりになるにつれて突然ファンタジー的な安いメロドラマ的展開になった。終わり方が綺麗すぎるというか・・・。こんなもんなのかな?「余命いくばくもない彼女と、ひと夏の恋をした」的なお涙頂戴のお話に似てきていた。既視感があった。 『流浪の月』の方が、登場人物たちの設定が興味深く、目新しさという点で、好きな作品だった。しかし、大衆受けするという点では、こちらの『汝、星のごとく』の方が好まれるのだろうなとは思った。『52Hzのクジラ』の時も思ったが、微妙に感情移入できないから、読んでいて「へー、そんなもんなんだー、ふーん」みたいな感じになってしまう。登場人物たちも辛いには辛いんだろうけど、「そっかー」みたいな。自分の感情移入能力が欠如しているのかもしれないが。 作者の言葉回しが上手で、一個一個の文が詩のように綺麗で。引き込まれる。リズムが良く、こんなにも言葉をきれいに扱えるんだな、と感嘆する。 「辛い状況下でも、結局はすべてを受け入れて生きていこう。私たちはこのままでいいんだ、このまま私たちのまま生きていく。」というメッセージ性は『流浪の月』と同じものを感じた。作者が物語を書きたい上で伝えたいことなのかな、と感じた。 自分には、あんまり本屋大賞は刺さらないかもしれない。読書を始める人が、この本を読んで読書にはまる、ならあるのかもしれないが、もともと読書が好きな人は新しさを感じないと思う。綺麗にまとまっているな、という印象を受けるだけ。中学生や高校生など、本をあまり読んだことがない人にオススメするといいのかも。

    18
    投稿日: 2025.10.15
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    【短評】 「2023年本屋大賞」を受賞した凪良ゆうによる恋愛小説。 正直に言えば、色々と言いたい事がある一冊である。人生観の不一致というか、登場人物の思いを軽々と肯定してやることが出来ないという抵抗感がある一方で、流石「本屋大賞」と言うべきか、物語に深く没入し、心を動かれたことも確かである。力のある一冊だ。 ーー月に一度、わたしの夫は恋人に会いにいく。 瀬戸内の穏やかな風景を見つめながら、井上暁海(いのうえあきみ)は青埜櫂(あおのかい)と過ごした15年を回想する。 衝撃的な導入からスタートする本作。明らかに異常な状況なのに、主人公・暁海の心は緩やかに凪いでいる。そんな「何故?」が物語を強烈に牽引する。読書中、何度も冒頭を読み返したものだ。 15年に渡る愛の物語であると同時に、「歪み」に折り合いを付ける話だと解釈した。暁海と櫂には両親が屑という共通項があり、無自覚なヤングケアラーである。そんな二人がお互いを求め合いつつも、心の内に抱えた歪み故にすれ違ってしまう。全てをご破算にすれば楽になれるのに、どうしてもそう出来ない。喘ぐような読書体験だった。あんまり可哀想なことするなよ、と思った。 作中で語られる「歪み」は別世界の話かと思いきや、時に自分の内奥を深く抉り、強く揺さぶる。そんな言葉に出会えるだけで十二分に読んだ価値はあるというものだ。 【気に入った点】 ●タイトル回収が本当に美しい。これは「大落ち」という意味ではなく、読者としてその言葉に込められた意味が腹落ちした瞬間である。暁海と櫂の関係性を描写するうえでこれ以上の言葉は無いと思う。ふと、思いを馳せるのだ。 ●構成が上手い。結末を冒頭に配置することで、ある種の「謎」を提示し、ぐいと物語に惹き込ませる。暁海と櫂を交互に描写することは、両者が惹かれ合う様とすれ違う様を一段上の視点から体感する効果があった。まんまと歯噛みしたのである。 【気になった点】 ●北原先生。この物語におけるある種の救済装置であるが、余りに都合が良過ぎはしないかね、と思った。著者の筆力故かきちんとキャラクタとして成立しているだけに、何を考えているか良く分からない不気味さが残った。 何だかんだで最終盤は結構じーんと来たことを告白する。心は重い。動かすのは大変なのだ。動かす力はある作品は、凄い作品なのだと素直に思う。 続編があるとのこと。何をどう補完してくれるのか、実に楽しみである。

    10
    投稿日: 2025.10.15
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    すごく胸に響く作品だった。 2人の男女が恋に落ちてそれから、、のお話。 前半の疾走感みたいなな感じはとても読みやすかった。中間あたりから物語が重すぎて読むのが苦しかった。後半は穏やかに、でも終わらないでって思いながら読んでた。最後のところは焼海ちゃんと同じ思いで読んでいて辛くもあり、なぜか穏やかだった。 人生のどん底にいる時、辛いことがあった時に読み返すと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.15
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    『流浪の月』以来。文庫が出たのが夏だったけども、ようやく読み終えました。 暁海と櫂。ふたりとも子どもに頼りっきりの毒親に育てられた。 暁海は母親の呪縛に苛まれ、櫂は母親のネグレクトに苛まれ…と、理不尽な世界の中で育ってしまったのかが、とても悔やまれる。 大人は親だけではなかったのは大きい。瞳子さんや北原先生の芯のある言葉が彼らの心に引っかかり、それが力となって模索していたように感じた。 北原先生の言葉、「子は子、親は親です。付属物のように考えると悲劇が生まれる」は親すべてに伝えたい言葉。 子どもの人生を蔑ろにしてはいけないと。 しがらみに雁字搦めになってて、なにもできない大人になっていたのではないか。『家族の在り方』も非常に考えさせられる。 お互いにすれ違い、離れ離れになってしまったとしても…。 それでも彼らの恋愛はガラスのように少しでもヒビが入ったらくだけそうな儚さ、そして純粋で強かさがあって『本当の愛』を感じた次第です。 来年映画化されるので始まる前に再読して、『本当の愛』を味わいたいと思います。

    16
    投稿日: 2025.10.14
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    星4.7 私は愛する男のために人生を誤りたい その文を読み終える時今自分の大切な人が思い浮かんで涙が止まらなくなった この物語の人たちは 他者からみて間違ってる人と評価されているが そもそも人の人生を評価することが間違っているのではないか 自分の人生を評価するのは自分だけ 自分だけがわかれば良い 私もその気持ちを大切にして、人の目を気にせずやりたいことに目を向けていきたいと思った なにか自分を鼓舞したい時に再読したいと思う 私にとって大切な物語でした。

    0
    投稿日: 2025.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    良いスピードで最後まで読めはしたけれど、うーん。どちらの人生にも色々ありすぎて、逆に薄っぺらく感じちゃったというか..... 花火を見てから死ぬとかある???って思っちゃった..... 助け合いの結婚はできたら良いと思うけど。 うーんやっぱり私は凪良ゆうさんと相性良くなさそうだなぁ

    6
    投稿日: 2025.10.14
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    はぁーすごい。 何がすごいって、ほんとに知らない人たちの話なのに、なぜかどこにでも、ちらほら共感できて気づけば本を読む手がとめられない。夢中でよみすすめちゃう。スピンオフ?の話も早く読みたいな。

    11
    投稿日: 2025.10.13
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    流石に名作、泣いた 【永遠に辿り着けない場所を目指して疾走するものが恋ならば、ゆったりと知らないうちに決定的な場所へ流れ着くものが愛のような気もする。】 これマジでわかる。共感しかない。 最初は幸せで、でもすれ違ってうまくいかなくて。 完璧なハッピーエンドには程遠いけど、でも櫂と暁海がそれぞれの幸せを見つけられて本当によかった。 うまくいかないことが多い中でも幸せを見つけて、後悔とか失敗とかを抱えながらも生きていってほしい。

    0
    投稿日: 2025.10.13
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    人生の苦しさ、愛を求める苦しさ。静かな苦しさの中に、あたたかい愛を感じる。 瞳子さんと北原先生のことばが、直接言われたかのように染みる。 流行りの恋愛小説って敬遠しがちだけど、この本は深夜に一気読みしてしまった。死を持ってくる王道な展開ではあるが、この分かりやすいくらいの結末がいい。

    2
    投稿日: 2025.10.13
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    感動です。 この本の題名がさらに涙を誘います。 とってもよかったです。 早く読み進めたい!でも読み終わってしまうのは本当に寂しい!なんて思える本に出会えて嬉しい。

    12
    投稿日: 2025.10.12
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    一気に読まないように、少しずつ大切に読みました。切なくて、どちらの気持ちもわかる。 ハッピーエンドであってほしいと願いながら

    8
    投稿日: 2025.10.12
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    一気に読みました。男女の視点で交互に話が進みます。 閉塞感のある島での暮らし。何でもすぐ噂される狭い社会の中で出会った高校生の二人。親が酷すぎます。切り捨てられない血縁が二人を苦しめます。 お互いがかけがえのない存在だった二人。離れてからの気持ちのすれ違いだったり、経験したからこそわかる後悔だったり、年を重ねたことで変わっていく考え方や感情だったり、お互いの心情が丁寧に描かれている分、苦しく、切なかったです。 あれこれ詰め込みすぎ感はあったけど、17歳から32歳まで二人の人生を見守るように読みました。面白かったです。続編も読みたいです。

    18
    投稿日: 2025.10.12
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    感動の号泣って感じじゃない、自分の人生を頑張ってきちんと送ることは美しいなって思える、ポロリと涙が1粒溢れる系のお話。流浪の月より、断然こっち。人と比べることに晒されざるを得ないSNSと生きる私たちは、自分に与えられたものが平等でないことを飲み込んで生きていかないといけない。嘆いても仕方ない。強くあろう、自分の尊厳を守り矜持をもって生きていこう。よかった。秋の連休に、一気読み。 続編をAmazonで検索してたら、そっちの方が好きっていう感想が多数...えー、読みたい。連休にやりたいこと他にも沢山あるから今度のお休みにとっておきたいような、今すぐ読んだ方が感情が動かされるんだろうから勿体ないかな、とか迷いに迷ってます。

    6
    投稿日: 2025.10.12
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    大人になるには綺麗事ばかりではないこと。 みんな何かを抱えて生まれてきて生きていること。 そんな世の中で周りの人の声なんて自分の人生には関係ない。自分を信じて大切にしようと思えた。 自分が本当にやりたいことは何か?と自問自答しながら読み続け、終わる頃には前を向けるような活力になる本。 自身が今、大切に思える人と共に過ごせる幸せに感謝。 ★−2 気持ちの良い終わり方ではない。 途中で先が見えてしまったため。 しかし描写もわかりやすく想像でき、感情を揺さぶられる良い小説。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    選択への後悔と期待が自分にも重なる。 自分で自分を支える力を持った上で、正しくなくても選んだ選択を正しいと思えるか? お金への考えが少し変わった気がする。保険のためのお金でなく今を作るためのお金?

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    育ちの状況から自暴自棄になっても良いほどの幼少期、当事者ならかなり辛かっただろうと思うのだが、それを糧にした這い上がり方は物語ながらも尊敬に値する。 一ついいことがあると二つ返ってくる、生きる気力を失いそうですよね…。 どこまでいっても…のパターンも、あぁ、よかったな…のパターンももう何が何だかわからなくなる様な感情で一気に読み終わってしまった。 瞳子さん、北原先生、憧れます。強い。

    2
    投稿日: 2025.10.11
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    櫂と暁海の家族関係がそれぞれ複雑だけど、どこかにありそうな設定なので物語に入り込めた。 その複雑さもあってか、お互いが惹かれあっていく感じが自然だったし青春を感じた。 大人になるにつれ、お互いの環境も変わり、2人の視点でのそれぞれのモヤモヤが表現されていて、その表現がすごくしっくりくるし共感できるものが多かった。 この小説で一番惹かれたのは、瞳子さんと北原先生の言葉。特に北原先生の考え方は共感した。 最後のページで、櫂が書いた小説の名前が「汝、星のごとく」と言う1行に鳥肌が立ちました。

    1
    投稿日: 2025.10.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いつもミステリーばかり読むけど、終始感情移入してしまって合計3時間くらいで読了。 17歳の櫂と暁海の、お互いを好きでたまらない時期の心情がリアルすぎた。1人で考えて、1人で反省して、1人で解決して、お互い優しいが故に理性的に恋愛をしてすれ違いが重なっていくのは辛すぎた。 櫂からしたら、実家のような安心する女が暁海で、結婚相手としても揺るがない存在だったんだろうけど、なら浮気するなって思った。多忙な中、刺激を求めて女が必要になったのだとして、平気な顔して嘘をついているのが許せない。そこまでも最終的に受け入れて一緒にいることを選んだ暁海はとても強いと思ったし、私にはそんな強さもまだないから理解できない。 今までの私は、「辛い経験は出来ればしたくないけど、自分の人生に深みが出るから悪いことだけではない」と考えてた。(辛いものは辛いけど) 暁海が「過去の絶望も無駄ではなかった、過去は変えられないと言うけど未来は上書きできる。結局一番のがんばれる理由はここは私が選んだ場所という単純な事実だ」と言っていて、全て自責にして、今の自分が選ぶ選択肢を大事にして行きたいと改めて思わされた。 「侮られる程度の自分でしかない、自分がすごいんじゃない」私のよく感じていることだと思った。自分に付加価値をつけたい。何が出来るだろうと考えてみる。 「あんたの中心はあんたやで。どんだけ惚れても自分の城は明け渡したらあかん。自分で自分のことつまらんとかも言うな。あんたの価値はあんたが決めるんや」洒落た言い回しと思った傍ら、私に言われているようで印象的だった。 セフレ の女たちからしたら櫂はクズだな、、あと櫂の母親。 何年経っても、櫂と暁海の2人だけが通じる思いがあって、こんな人と私も一緒にいたいなあ。 環境の変化ってワクワクする良いものである反面、人の価値観や考え方に影響する点で恐ろしいものであるとも思った。花束みたいな恋をしたみたいな。 北原先生と唯ちゃん、めっちゃ良い人たち。

    0
    投稿日: 2025.10.10
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    再読。細かいところまで理解できた。すぐ『星を編む』を再読したい。 やはりせつない。 心のままに生きられるって素敵。 先生との家族、素敵です。

    11
    投稿日: 2025.10.09
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    複雑な家庭環境をもつ2人の男女が高校生のときに出会い、30代半ばまでの軌跡を描いた物語。 単なる恋愛小説にあらず。 まずプロローグとエピローグの比較がすごく面白い。 同じ行動を見ても、その事情を知るか知らないかで捉え方が全く異なるんだなと思った。 世間では普通であることを正解として求められるけど、本当は人の数だけ正解があるんじゃないか。 瀬戸内海の綺麗な景色を感じながら、そんなことを思った1冊でした。

    0
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2022年第20回 キノベス!2023第1位 2022年第6回ブランチBOOK大賞2022大賞 2023年第168回直木三十五賞候補 2023年第44回 吉川英治文学新人賞候補 2023年第20回 本屋大賞第1位 2023年第10回 高校生直木賞 受賞 2023年第10回 ミヤボン2022 大賞受賞 今月、この本を読み始めた日は、高校時代の友人の誕生日だった。 今年もLINEで「おめでとう」と送った。 私は、懐の深い彼女が昔から好きだった。 彼女は都会へ出て、ナースとして働き、結婚して娘がひとりいる。 いつしか年賀状だけの付き合いになっていたけれど、いつでも、いつかは、また笑い合えると思っていた。そろそろそんな時期よね、と連絡を取ろうとした数年前、電話もメールも、実家も、すべて繋がらなかった。 共通の友人に同窓会役員を通して探してもらうと、「今は連絡できない」とだけ知らされた。 やがてわかったのは、彼女が母を引き取り介護をしながら働いていたこと、 その途中で夫を癌で亡くしたこと、 娘さんは十年に及ぶパニック障害で 今は仕事を辞め、娘さんを支えている事、 母親は施設に入れる事にしたとの事。 彼女からの返信はいつも時間がかかる。 娘さんが、音に敏感で、できるだけ音を排した生活をしているらしい。だから、スマホも鳴らない。 私たちの世代の母親は、自分で生きるということが下手だ。子どもがすべてを背負うのが当然のように思っている。 私も彼女も、あの主人公のように 生まれた土地に諦めて留まったわけではない。 けれど、どこへ行っても、追いかけてくるものがある。それを「権利」と呼ぶなら、いったい誰がそれを認めたのだろう。 この物語は、誰かの痛みを想起させてしまう。 似たような場所に立っている人がいる。 そんなことを、静かに教えてくれた。

    111
    投稿日: 2025.10.09
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    引き込まれて一気に読んでしまった。 女性の自立やヤングケアラー、ネットの誹謗中傷など社会問題を織り交ぜての切ない純愛の物語だった。 人物の心の動きが繊細に描かれていて、心がギュッととなるお話だった。

    3
    投稿日: 2025.10.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の親は選べない。足枷を持って生まれるか、羽を持って生まれるか。どれだけ最低でお荷物でも、血のつながった親は背負って生きていくしかない。 田舎の島という小さな世界で苦しみ、もがいて、1番の理解者で支え合った恋人ともすれ違っていく。 自分で自由に選択するには、自己中心的な強さも必要だ。「優しさ」だけでは自分も周りもダメにしてしまう。 自分が親になった時に子供にどんなものを与えてあげられるだろうか。 作中の親たちを反面教師に、考えさせられる作品だった。

    1
    投稿日: 2025.10.09
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    泣けました。 いろいろな境遇の中、自分の考え方次第で同じ物でもそれぞれ違う見え方がする。 年齢や経験を重ねることで違う見え方に気づける。 人間の弱さ・強さ・やさしさの詰まった素敵な小説です。

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    初めて読書で泣いた!!!装丁が大好きだけど、ずっと流行りに乗るのが嫌で読んでなくて、文庫本が出た時に今だけ題名と名前がキラキラの装丁って知ってすぐ手に取った。もう読み終えるのが嫌なのに続きが気になって仕方ないくらい、久しぶりに本に没頭した。やっぱり面白いって感じるものは一瞬で読み進められるんだなあと実感!! 櫂と暁海はお互いを知りすぎててどう思ってるかなにを考えてるか理解してるのに会えない会わないところが大人で、切ない。毒親だと思ってた櫂の母親があそこまで暁海にすがらなかったらずっと一緒にいるなんてことできもしないまま後悔の深い闇に落ちてたと思う。そこだけは感謝したい。あと北原先生の稀有すぎる存在、ありがとう。結ちゃんも大人すぎるなーそこまで理解できる人間いないよ。全てが良かった。好きな言葉も沢山見つけたし学ぶことも沢山あった。 あと、この題名の理由っていうかこの本が何かってことが最後に分かって苦しい。わたしは櫂の小説を手にしてたんやな。

    2
    投稿日: 2025.10.08
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    最初は重い話でちょっと苦手意識があったが、登場人物の表現が良く。感情が入ってくる感じがした。また、主人公2人の価値観や生き方が変わって生き自分人生を生きていく意味など心に響いてきた。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    エピローグのわかりやす過ぎる回収が好みでした。 自身の経験とは到底重ねられる規模ではないストーリーながら、登場人物一人一人の人間らしさがリアルで、こんな美しく、悲惨で、儚い人生が身近にあってもおかしくないことなんだ、と深く考えることができました。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    読後の余韻は穏やかで、静かに前を向けるようだった。 価値観に縛られた人生の残酷さや、田舎の息苦しさがあまりに生々しくて苦しかった。 それでも暁海と櫂の「自由でありたい」という願いは最後まで美しく、空のように切なかった。 私には少しライトだけれど、読後の満足感は深く、またいつか頭を空っぽにして読み返したい一冊。 続編はすぐにでも読みたい。

    0
    投稿日: 2025.10.08
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    読んでよかった。 昔の恋人、上京したての東京の雰囲気、 少しだけ暮らした瀬戸内海にあるマンション 自分の中にある思い出と物語が重なりました。 結婚相手、大好きな恋人、家族がそれぞれしがらみなく会える関係が羨ましかったです。 なかなか繋がらない2人が最後に繋がり、幸せでした。

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    強くなりたいと思った。 ちゃんと自分の足で立ちたい。 愛する人が素直に甘えられるように、安らかな顔でいられるように、これ以上荷物を背負わなくて済むように、不安な顔は見せず、ぐらつかないようにいたい。 愛する人が楽しそうなら、愛する人が生きたいように生きればいいし、会いたい人に会えばいい。 私もそうしてきたから、と言えるようになりたい。 生きたいように生き、会いたい人に会いに行く。 これが私の選んだ幸せなのだと、最初からこうなることが決まっていたかのように、一才の迷いなく、言いたい。 何も知らない周りから見たいわゆる幸せになれなくてもよい。 私が選んだ幸せを、その物語を、私の大事な人たちが知っている。 それで充分だと、思えるようになりたい。

    2
    投稿日: 2025.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰一人としてまともな人間が登場しなかったような気が… どんでん返しのような展開はなかったが、読みやすかったし引き込まれた。 ただ、よくある病気早死にエンドか… 健康だった場合はどんな感じだったんだろうと思った。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    誰も悪くは無いとおもうの。 お母さんも、けど言いたいのが、主人公のお父さんとかいくんの浮気が戦犯すぎるなあ 私の元彼とにてる なめらかに嘘をつくところ 正直、かいくんが浮気したシーンとかで何度も読むのに覚悟がいった 何しとんねん!としか思えなかった 結局お互いがお互いしかいないわけだから、最初からもっと上手く立ち回ればよかったのにとも思うけど、高校生で親があの状況で田舎だと難しいよなとも思う。 結婚って難しいなあ お互い好きでこの人しか居ないと思って結婚するのにすぐフラフラ違う人の所にいっちゃう お互いドキドキとかはないかもしれないけど、一緒にいる覚悟を決めてよって思っちゃう それができないなら結婚なんてするべきじゃない 主人公のお父さんまじで最低だよ 私もメンヘラ気質だからお母さんの気持ちよくわかる 主人公の、愛は優しい形をしていない どうか幸せでいて、私以外を愛さないで、私を忘れないで。愛と呪いと祈りは似ているって すごく共感できた。 めっちゃわかるよ

    1
    投稿日: 2025.10.07
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    人を想う強さ、かけ違いの儚さ、でも結局よかったのか…色々な感情が混ざり合う読後感です。文章は静かなのに、感情はとても熱く感じます。ヤングケアラーについても考えさせられる、深みのある素敵な作品でした。

    10
    投稿日: 2025.10.07
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    胸が締め付けられた。 幸せになれる選択肢は、シンプルなので簡単に選ぶことができるのに、世間の目を気にして自分で複雑にする。瞳子さん、北原先生の「自分がやりたいようにやればいい」という生き方には、自立する覚悟や強い意志を感じ、その懐の深さにまた心を動かされた。 「2度と同じところには戻ってこれない」の言葉が心に残る。今目の前にある選択肢をいっときの感情で不幸せな答えを選んではいけない。そう感じた。

    0
    投稿日: 2025.10.07
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    価値観とか多様性、色んな生き方、本当にたくさんのことを感じさせてくれる一冊でした。 自分なりの生き方、これからの生き方について考えさせてくれるいい物語でした。 続編の『星を編む』もすぐ読みたいですね!

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    波の強弱によって、気持ちと比例する様を描いているところが面白い。 そうなってしまうかという無念さがあり、真新しさはそこまで感じなかったものの、飽きずに読了できた。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    偶然にも瀬戸内の島々を旅してきたすぐ後だったので美しい風景描写がいつもより鮮明に目に浮かび夢中で読み進めていった。......しかし、辛い、読んでも読んでも辛く苦しい。下ろすことのできない重い荷物を持って生まれてきてしまった2人は自分の人生を好きに生きることができない。小さな島で暮らす閉塞感、子供に依存してしまう親、先が見えない不安、生きるって大変。 そんな中でも武器になるのは"自分で自分を養える力" 確かにその通りだな。 正しさなど誰にもわからない。何を捨てて何を選ぶか最後は自分で決める。 辛い話しだったけど読後感はわるくない。

    4
    投稿日: 2025.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    プロローグの解釈がどんどん変わっていく感じが面白かった。 ずっと綺麗な文章で読み心地が良かった。 櫂が東京に行って変わってしまって、浮気もして、、みたいなところが本当にしょうもなくてイライラしてくるけど、そんなしょうもなさも人間らしさだと受け止められるように最後はなった。 家庭環境が言ってしまえば悪くてヤングケアラーとして生きていた2人が素敵な大人に出会えたことが嬉しかった。 バズるのも納得な綺麗な物語だったと思う。

    0
    投稿日: 2025.10.06
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    読み終わった時のずしっとくる重さが私にはとても心地良く感じました。 人それぞれ正しさと価値観は違う。 寄り添う事の難しさ。 理解するされる正しさなんてない事を。 本がボロボロになるまで読み返したい作品です。

    2
    投稿日: 2025.10.05
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    とても良かった、余韻ヒタヒタ。 また時間を空けて読みたいし、スピンオフの方も早速ポチった。 2人のどうしようもない苦しみがいつまで経っても渦巻くばかりで、読んでいて苦しかった。 それでもお互い意識しながら懸命に生きて、最後は良かったような、やっぱり苦しいなって思った。 周りの強い人たちが、アキミの支えになってくれていて本当に良かった。 最後は文字を読んでいるだけなのに映像が浮かび、綺麗だった。 映画楽しみなような、怖いような、、笑

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    自分の人生を生きるには、覚悟する強さが必要だと教えてくれる、恋愛小説でもあり、家族小説でもあり、地方女性の生きづらさと自立を描いた本。 解放されたいのに、手放せない。 望んでいるのに、掴むために手を伸ばせない。 そんなジレンマに、前半~中盤はとてももどかしくなった。 最初は弱くて流されているように見えた暁海が、覚悟を決めて強く・自由を得ていく様子に胸が熱くなる。 詩のように美しい表現を使った描写が多くて、内容はとても重いけれど、とても素敵な作品だった。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    プロローグとエピローグの印象変えを、少しの文章を加えるだけで完璧にできるほど本編が充実してた。凪良先生は、マイナスからなんとか0まで持っていく、その恵まれない境遇の残酷な現実を描きながらも、一歩ずつの抵抗を描くのが上手い。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    島育ちの2人、彼が東京に行って成功したことで変わってしまい、すれ違いが生じていく。 ここまでなら、よくあるストーリーのようにも思うが、それだけではない。 2人を繋ぎ止めるもの、過去、境遇など複雑に絡み合い物語は進む 正直、現代の倫理観からすれば、登場人物はみんなバグってるかもしれない? でも、それがおかしい、これが正しいなんて誰が決めるのだろう。 多数派に縛られ自分の意思を通せない人生より、後悔しない選択をするべきなのかもしれない。 それが、地獄行きの列車と分かっていたとしても、、、 自分にはたぶん無理だが。 個人的に一番共感したのが、結婚は互助会という考え、これ面白い。 また、ある登場人物が自殺するのだが、辛いから死ぬのではなく、幸せだからという理由によるもので、何となく分かる気がした。

    0
    投稿日: 2025.10.05
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    私はとても良かった。余韻にまだ浸っている。 何かを背負って生きている者同士が惹かれ合って、 でもそれだけではなく繋がっていて、 何年もお互い想い合って、 最後には自分の気持ちに正直に、素直にやりたいことを選んでいく、、 恋人同士の物語でもあり 人生こうありたいと気付かされる物語でもあり 家族の物語でもあり。 誰かと繋がることが大切だと改めて気付かされる、 今だからこそ読んで良かったと思える小説だった。 その繋がりも人それぞれ。 映画化もとても楽しみです。

    1
    投稿日: 2025.10.05
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    四国旅行のお供にと手に取った本書。高校生同士の恋愛ものくらいしか知識がなくて表紙の美しさも相まって爽やか恋愛小説と思い込んでいた。結果、激重。こんなに重くしなくていいんじゃないの?人間関係もこんなに矢印が入り乱れることってそうそうないよ?と思いつつ1日で読み切ってしまった。読みやすいけど胸にずしんとくる。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    借り本です♪読了! とてもレビューもよく、『よい本』と言うことで借りました。 結果…まぁ、重いですね。 家族・愛のカタチってそれぞれ。 そして個々が『自立』してるのって大事だよな…と思ったけど、何かの本でも同じ感想を書いたような…^^; 少し★が低いのは、瞳子さん。 とても魅力的ではあるんだけど、どんな理由であれ不倫てどうなの?て。 そんなとこです。

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    読み終わってから冒頭のページに戻ると、自分自身が人の断片的な部分だけを見て「おかしい」と判断していたことに気づいた。 常に正しさを追い求めようとしているが、果たしてなにが正解なのかなにを基準として正解なのか、じゃあ正解が幸せなのか。もっと自分の心に素直になって、選ぶ覚悟を持ちたいとおもった

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    ん〜重い、しんどい…沈む… これでもか…というくらいどんどん堕ちていく… ただ理解者が現れたり、好きな事が仕事に出来たり、そこが若干の救いだが、それすら小説ありきのタイミングの良さ!と思え…なんと自分は捻くれているんだろう。 要はやはり登場人物の誰にも寄り添えないし共感できない。 共感出来ることが小説の醍醐味ではないけれど、読書は最大、最速の現実逃避…(^^;) と考えると逃避した先に救いの光が見えないのはやはりしんどい。 あんまり好みではなかったかなぁ

    15
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物みんなどこかしら好きになれないんだよね 未成年に手出すのは受け入れられないし、不倫とか浮気とかあり得ないし、邪魔な親を捨てられないのも理解できないし、病気になったのも自業自得だし でも不完全で当たり前なんだよね 私の生き方も誰かにとっちゃ受け入れ難いもので…

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    自分の周りの大切な人たちが、皆んな自由で主体的に生きていくために、誰にも寄りかからないで自分の足で立って歩いていかなくちゃなぁ 自分にとっての幸せを、周りを気にすることなく自己責任で生きていきたいと思った

    0
    投稿日: 2025.10.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    久しぶりに小説を読んで、やっぱり読書好きだなって実感した本。一日で読了。櫂について、自分の人生について、考えて考えて辿り着いた答えが『私は愛する男のために人生を誤りたい』そしてそれを叶えられるだけの基盤を自分の力で用意するまでかかった時間は、長かったけど必要な時間だったんだと思う。 所詮人間は愚かで、自分勝手で、矛盾だらけで、息苦しくて嫌になるけど、それでも大事な人や物事のために全力な人間はかっこいいと思った。それでも貴方を選びたいという真っ直ぐな気持ちが、心に刺さって痛かった。 2人がもがいている場面や櫂が浮気した場面は苦しくて、浮気とか不倫とか最低だって有り得ないって思うけど、それだけでは言い表せない奥深さがあった。やるせない気持ちになった。見返せないけど、映画が出たら観に行こうと思う。 この小説は文学小説を感じる部分があって、そこも良かった。 経済的に自立することで自由や精神的な安定、自分を縛る不自由を選択できる自由を得られる。これは時に自分を守り、他人の不自由をも軽くする強力な武器なんだと、改めて感じた。 『人は自分というフィルターを通してしか物事を見られない。だから最後は自分がなにを信じるかの問題』も好き。色眼鏡無しで物事を見られる人なんて、ほぼいないんじゃないかな。皆んなそれぞれの尺度で生きてるんだから、そんな人たちの目なんて気にするだけ無駄だと頭では思う。 評価が星4つの理由は、個人的にはもう少し幸せな結末の物語が好きだから。作品としては素晴らしいと思った。

    2
    投稿日: 2025.10.04
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    悲しみも、喜びも、愛や生きる希望、生きる意味、物語に触れた時に目覚める感動も、すべて言語的に構築されている。それらは言語的なものであるから、構造的な必然性を持たない。 良い人生も悪い人生も、良い小説も悪い小説もなく、生きて死ぬ。生まれてから死ぬまでに起こったことは「出来事」と呼ばれ、小説の中に刻まれる。アカシックレコードの膨大な頁の1ページになる。

    1
    投稿日: 2025.10.03
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    ”汝、星のごとく”って青埜櫂の書いた最初で最後の小説のタイトルだったんだね。 毒親(母、特に櫂のね)を持つ青埜櫂と井上暁海、高校時代から櫂が胃がんで命が尽きるまでの関係の紆余曲折を描いた小説。 漫画の原作者として成功して東京に住む櫂と自殺未遂をする母親を放っておけなくて営業アシスタントとしていいように使われてる島に住む暁海、どんどんふたりの生活水準が違くなっていってすれ違うようになっていくのが読んでいて辛かった。 でも一貫してずーっとお互い両思いだったんだよね。 だったら東京でセフレなんて作らなければいいのにと思うけど、漫画がヒットして印税ががっぽがっぽ入ってくれば浮かれて言い寄ってくる女性にふらーっといっちゃうものなのか そこはよくわからないけどさ。 それにしてもこのふたりの母親たちのひどさ。 櫂も暁海も今に言葉でいえば立派なヤングケアラーだよね。 北原先生と結婚するくだりはえっと思ったけど、北原先生的な救いの手を差し伸べたんだろね。互助会結婚?って言ってたし。 最後の数カ月、櫂は暁海と暮らせて幸せだったね。 でも花火、結局始まる前に亡くなってしまって3回めもまた見られなかったんだね。 でも、暁海と並んで手を繋ぎながら息をひきとったのは櫂にとっては最高に幸せな最期だったと思いたい。 ”汝、星のごとく”という小説で大きな花火を打ち上げたとも言えるしね。(死後の発売になってしまったけど) ”禍福はあざなえる縄のごとし”この言葉をしみじみかみしめた小説だった。

    0
    投稿日: 2025.10.03
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    うまく言えないがこの物語が伝えたいメッセージを受け取ることができたように思う。作者の価値観と自分の価値観や大切にしたいことが似ていたのかもしれない。自分が道に迷ったとき、大切な人を失ったときまたここに帰ってきたい。この本を読めばもう一度自分や自分の大切な人を抱きしめて前を向ける気がする。

    2
    投稿日: 2025.10.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.247 「どこ行きかわからない、地獄行きかもしれない列車にえいって飛び乗れるかどうか」 「必要なのは頭を空っぽにする、その一瞬だけ」 背中を押してくれるような言葉。 p.309 「あたしさ自分がなんの特技もないつまんない人間だから才能あって夢追っかけてる人が羨ましいの。」 大共感な一文。 p.344 わたしにとって、愛は優しい形をしていない。 どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、わたしを忘れないで。 愛と呪いと祈りは似ている。 p.395 幸せになれなくてもいいのだ。 ああ、ちがう。これがわたしの選んだ幸せなのだ。 わたしは愛する男のために人生を誤りたい。 わたしはきっと愚かなのだろう。 時を経た究極の愛を感じた。 幸せって人それぞれ。 p.412 一どこにも飛んでいかないで。 一ずっと私のそばで生きていて。 喉元までせり上がってくる言葉を飲み込んだ。 「好きなとこ飛んで行っていいよ」 「ちゃんと追いかけるし、追いつくから」 相手に自由を与えられる関係って最強だと思う。 愛、お金の大切さ、自由、いろんなことを教えてくれた一冊。 この本に出会えてよかった。何度も読み返そう。

    2
    投稿日: 2025.10.02
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    すごく良かった。 誰かのためとか何かのために努力できる人になりたいなって思ったし、人間の根本は優しさなのかなって感じた。 誰かに依存しすぎるのは危ないね〜 自立して自分のペースで生活したいな

    8
    投稿日: 2025.10.02
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    複雑な人間関係や現代社会の様々な問題が描かれており、読んでいる途中で苦しくなるような場面もあったが、読後に後悔することは絶対にないと思える、そんな作品であった。家族、友人、恋人、それぞれの在り方についてもう一度考え直すきっかけになった。

    0
    投稿日: 2025.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ああ、冒頭の、恋人の家に行く、夫。 最後まで読んで、温かい気持ちになる。 世の中、ままならないことばかりで、自分ではどうしょうもないことばかりだけど、そこに見えても見えなくてもある、夕星。 あきみの健気さを、ぎゅっと抱きしめてあげたくなる。 きつくて、辛くて、涙が出そうになったけど、狂ったように読んでしまった。 こんな恋、したくないけど、してみたかった。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小説が読みたい気分で、文庫本をゲット。 素敵な栞付き。 物語は私にはあまりハマらなかった。 どうしてか、問題のある母親の話ばかり選んでしまう笑 一章 なんか既視感のある話だった。読んだことある?似たような映画を見た? おかしな親でも親は親。無条件に愛を求め、裏切ることができない存在。 この2人の出会いは良いものなのか微妙だ。 二章 かいが最低すぎる。 あきみはもっとはっきりものを言え。 三章 2人一緒に死ねたらよかったのにね 尚人はやっと勇気が出せたって感じだよね 四章 オーマイガー。なぜそうなる。 理解できん。 私は結ちゃんの幸せを願います!

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    2025/09/21 未だに現役の片親(母)のもとで育った少年と父親の不倫で歪んだ両親のもとで育った少女。仕事と趣味、都会と田舎、金銭感覚、これらのズレがもたらす二人の関係のズレ。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    島で育った暁海と櫂とその2人を取り巻く人達のロードムービー的な物語。特に主人公2人の心の移り変わりを丁寧に表現していて、以前読んだ同じ作者の「わたしの美しい庭」同様素敵な感性の持ち主なんだと思った。 でも、やっぱり個人的には少しでも希望が持てる終わり方に持って行って欲しかった。あまりにも切なく辛い。。。 プロローグとエピローグが上手い対比になっていて、エピローグを読む頃にはプロローグの見方が180度変わったのも魅力的な構成だった。 映画化はやめてほしいなぁ、、、

    4
    投稿日: 2025.10.01
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    とても良かった、、けど二人を取り巻く環境が過酷で、同時に読んでて苦しかった、、 美しい描写の中に、ハッと考えさせられる言葉がたくさん出会えた。間違いなく読んでよかった本。

    0
    投稿日: 2025.10.01
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    ある程度、先が読める内容なのだけど、とても言葉を丁寧にわかりやすく綴られていたので、登場人物達に没入できた。重い感じもあるのだけど、読後は「ああ、これでよかった」という感じ。美して、どこか暗さもある島の情景(想像)とリンクして味わい深い。強さ、優しさ、とは何?をつきつけられる。映画化されるようだが、それはそれで、とっても楽しみです。

    6
    投稿日: 2025.10.01
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    読み終えた今 まずは本を閉じて、目を瞑って 瀬戸内の海を、夕星を、イメージした。 あまりにも辛くて儚かったけど、綺麗だった。 これからを生きる暁海の人生を考えてしまう。 早く星を編むを読まなければ。

    6
    投稿日: 2025.10.01
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    美しくて儚い恋愛物語。2人の視点ごとに物語は進んでいくので、男女のすれ違いや互いの気持ちが痛いほど伝わって、読む側としても惹きつけられる一冊でした!

    4
    投稿日: 2025.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最初から最後まで苦しくて苦しくて。途中読むのを辞めたくなるほど苦しかった。 表現が綺麗で、だからこそ2人のすれ違いが尚更辛くて。 そして私も最近4年付き合った彼氏とお別れした。きっと私の中でずっと彼は呪いのように生きていく。どう生きていいか分からない。 だけど、自分のこの状況を受け止めて頑張って生きていこうとも思えた。 なんか、この本を読んで引きずっちゃうなーーー。と苦しくて朝起きて苦しくて死んだように電車に乗って。 自分らしく生きていくことは何かを捨てる選択肢も必要だということ、あまりにも残酷だけどわたしも私らしく生きれたらいいな。

    1
    投稿日: 2025.09.30
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    高校生から30代後半迄の、比較的長期間の恋愛小説ではありますが、年齢に沿った主人公2人の心理描写、行動が興味深かった。 主人公2人の周囲が気になる為、スピンオフも読みたいと思います。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    「切り捨てる覚悟と手に入れる覚悟。この覚悟を持てないと人生はどんどん複雑になる。」物語の序盤に教訓のように示されたこの言葉は、暁海とかいの人生を通して、私が幸せになるため(自分の居場所を選ぶための)の気づきをもたらしてくれました。

    0
    投稿日: 2025.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はー面白かった、、心にじんわり響く余韻がすごい、、 終始苦しくもがく2人の溺れるような苦しい話なのに、なぜか読後は輝く星のような、ビーズのような、瀬戸内の海面のような、キラキラした爽やかなものをもらったような印象を受ける不思議な小説。 モノローグとエピローグが、2人と人生を過ごすことで180°違った印象になるのも面白かった。 枠を超えてさらにその先の枠も超えたような、それと同時に改めて枠に収まったようなそうでないような、、、 それにしてもここ最近本屋大賞の文庫本ばかり読んでいるけど、全部ハズレなさすぎる! 絶対外したくない時は本屋大賞で正解すぎる! (2025年夏の瀬戸内しまなみ海道旅行のために購入。結果、島の間の移動とか海の様子とか解像度高く読めてよかった。)

    0
    投稿日: 2025.09.29
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    なんて美しく儚い物語なの…二人とも救われない場面が多く読んでいて辛かった。生まれた環境、周囲の大人たちによって気づかないうちに追い込まれ、そんな中でも互いを想いあって、誰よりも大切な存在で居続けるような人に出会える人生は素敵だと思ってしまった。

    31
    投稿日: 2025.09.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ずっとわたしのそばで生きていて。____ 『好きなとこ飛んでいっていいよ ちゃんと追いかけるし、ちゃんと追いつくから』」 「あんたの中心はあんたやで、どんだけ惚れても自分の城は明け渡したらあかん。自分で自分のことつまらんとか言うな。あんたの価値はあんたが決めるんや。」 「わたしにとって、愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、私を忘れないで。愛と祈りは似ている。」 めちゃくちゃ泣いた、枕ビチャビチャ。 親の話とか重なっちゃう部分が多くて最初の方は食らっちゃったなあ、 あきみの簡単に素直になれない、考えすぎて冷静になって自己解決しようとする、自己解決するしかないと思っちゃう部分も共感できた 周りに迷惑をかけないで、自分にとって大切な人が理解してくれれば自分勝手でいいんだよね。 世の中もっと周りに無関心になればもっと生きやすい世界になるのになぁ 無関心=優しくない とかではなく。 必要以上に干渉しないで、自分と大切な人達だけを考えて生きて行きたい。

    0
    投稿日: 2025.09.29