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総合評価

670件)
4.0
187
281
139
20
9
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    実際にあった、「グリコ森永事件」をモデルとした小説。 ヒリヒリとした臨場感がたまりません。 また素晴らしい1冊に出会えました。

    3
    投稿日: 2022.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昭和の未解決事件を題材にした物語。非常に忠実にトレースされているようで、かなりの取材と調査をされている感じ。 登場人物が多く関係も複雑で、なかなか人間関係が頭に入ってこない。話もゆっくりとしか進んでいかないので、あらかじめ事件の概要を知った上で読んでもよいかも。 真実を追う記者の執念に感心する一方で、身勝手な犯人に人生を壊されてしまった子どもがあまりに哀れでならなかった。

    1
    投稿日: 2022.11.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    あの有名な未解決事件をモチーフにした物語。 事件の裏にあった切ない家庭環境は、読んでいて辛くなる。 小説ならではの結末を期待しすぎていた。

    0
    投稿日: 2022.11.16
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    自分が小学生だった時に世間を騒がせた「グリコ・森永事件」を題材にしてるので興味をもって読み始めたが、なかなか盛り上がらないので、自分としては珍しく中盤を飛ばして結末を読んだ。 実際の事件と絡めているのでどこまでが事実で、何処がフィクションなのかわからないという欠点も。

    2
    投稿日: 2022.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    4.2とかかなー 切なくて悲しいにつきますね 達雄はすごい途中でイライラしてしまった こっちはしんどんねんぞ!って叫びながら読んでました笑 映画はまだ見てないので見てみようと思います ちょっと読みづらい! 犯罪がどれほど人を不幸に陥りさせるのか、勝手に犯罪にかかわらされた人の視点 などを考えされられます

    1
    投稿日: 2022.11.06
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    二つの視点から、40年後に問詰められる事実。だんだん真実に近づいていく様子、意外な人物から点と点が繋がっていくことが流石だなと思いました。ただ、最後の50ページまでの展開が悪く面白い部分がないので読むのに少々苦労した。

    0
    投稿日: 2022.11.06
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    グリコ・森永事件を題材に事件の真相を追う形でストーリーが展開して行きます。 テーラーの俊也、新聞記者の阿久津のストーリーが少しずつまじ合わさって行く展開が面白かった。 伊坂幸太郎のストーリーが"交錯するストーリーそのもの"を楽しむのに対してコチラは"交錯していく情報"を楽しむ感じです。

    2
    投稿日: 2022.10.16
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    500ページ以上ありますが一気に読んでしまいました。 グリコ森永事件が元ネタだそうですが、その事について非常に詳細に取材されている事が読んでいて伝わります。 事件によってその後の人生が翻弄されていく被害者の描写に心が痛くなりました。 ラストシーンは自然と涙が出てきました。

    10
    投稿日: 2022.10.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ森永事件をもとに作られた小説。 テログループの一員と疑われる叔父をもつ男(スーツのテーラー)と文化部の新聞記者 二人の主人公目線で事件を追いかける。 政治や経済を含めた時代背景もわかる作品。 面白かった。

    1
    投稿日: 2022.10.01
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    2人の主人公がいて場面が切り替わる だんだん真実に近づいていく感じがよき ラスト50ページで泣いた グリコ森永事件について知らなかったが面白かった

    1
    投稿日: 2022.09.27
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    中盤以降まではただただ新聞記事を読まさせてるようだった。阿久津の新考察から一気に面白くはなった。 実際の事件の時私は6歳か7歳。親にココのお菓子は食べられへんねん、とスーパーとかで言われた事を思い出した。

    2
    投稿日: 2022.09.25
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    難しかったもう一回読みたい 記者も大変だなと思った。 動機が一般の人からしたらちっぽけなものに見えるけど、ある事実をどう受け止めるかは人それぞれで、全てのことに敏感な人もいる。私は全然敏感な方ではないからそれが羨ましいけれど、どっちが良いのだろうか。

    0
    投稿日: 2022.09.23
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    京都でテーラーとして働く曽根俊也。自宅で見つけたカセットテープには幼い時の自分の声が。そしてそれは日本を震撼させた事件に使われたものとおなじだった。 史実をもとにした、フィクション。被害者でもあり、加害者でもある曽根の葛藤、事件の真相、複雑に絡まる事実に最後まで気を抜けなかった。 真実のなかには何もないこともあるとはいいことなのか、悪いことなのか…

    0
    投稿日: 2022.09.18
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    よく考え抜かれた大作だと思う。 お堅い文章で事件の詳細をひたすら追っていくだけなのでやっぱり動きがない箇所は退屈だしエンターテイメント性はあまり無いと感じた。 実際のグリコ森永事件を結構忠実に再現しているようで興味深いけれど全体的に読むのが疲れる小説だった。

    0
    投稿日: 2022.09.14
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    グリコ・森永事件をモデルに書かれた作品。 実際の事件が起きた当事、私は幼すぎて事件のことは全くと言っていいほど知らず、大人になってから未解決事件としてテレビをちらっと見聞きした程度。 なので読みながらどんな事件だったのかを初めて知りました。 事件を知らないので読み初めは話の展開についていくのがやっとでしたが、登場人物たちが徐々に真相に迫っていく展開にどんどん引き込まれていきました。 この作品の素晴らしいところは、ただの犯人とその動機を暴くところに重きを置くのではなく意図せず犯罪に関わってしまった人達の心に寄り添っている点、また、犯罪がどれほど人の人生を狂わせるのか、その恐ろしさを示している点です。 そのため犯人は予想以上に冴えないし、その動機もくだらないものとなっています。 それが、いい。 かなり事件を詳しく描写し、またよく調べているようなので作者は私よりずっと年配の方かと思いましたが 読み終わって確認すると同世代であることに驚き、その後で納得しました。 未解決事件に限らず、法律上は解決した事件でも その関係者にとっては一生続く問題であること。 それがどれほど重く悲しいものなのか、これまで想像していた範囲を超えて心に訴えてくる一冊でした。 2018年5冊目。

    0
    投稿日: 2022.09.13
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    グリコ森永事件を元にした話。私が小さい頃に起こった事件で当時不気味だった記憶がある。 事件に関連しているかもしれない者とその事件を追う者の双方の話が展開し、徐々にお互い近づいていくのが緊迫感があって面白かった。 食べ物や物の表現が豊かで情景が浮かびやすかった。

    1
    投稿日: 2022.09.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    未解決の森永グリコ事件を題材にして、事件の真相に迫るフィクションに仕立てた作品。最後まで読むのが結構大変だった。警察への復讐でやったことになってたけど、長年の謎が解けたという展開の割にいまいちな動機だなあと思った。

    0
    投稿日: 2022.08.13
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    グリコ森永事件を知らなかったが単純にミステリーとして楽しめた 聞き込みのちょっとした手掛かりから徐々に核心に向かっていく感じがオーソドックスな展開が良い 読了後にグリコ森永事件について調べたが本著での解答も結構当たってそうな感じで面白かった

    0
    投稿日: 2022.07.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    世間を騒がせた大きな事件に期せずして関わることになった記者と、幼少期に自分の肉声がテープに使われていたことを大人になってから知るスーツ屋の店主。 それぞれ事件を調べ始める中で明らかになっていく中で、明らかになる動機。 事件を起こす動機は、周りからすると「そんなこと?」と思うことも多いのだろうと思った。 意図せずして、事件のことを一生背負うことになった子ども。こんなに不幸なことはない。 自分は元になった事件を知らない世代だが、現実でもそうやって苦しんでいる人がいるのかもしれないと思うと、やるせない思いを持った。 作品としては2人の視点で描かれており、天敵から最後は協力者に変わっていく様子がとてもおもしろかった。

    0
    投稿日: 2022.07.30
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    グリコ森永事件を題材にした小説。 昭和最大の未解決事件。 にも関わらず、徐々にハマっていく要素があります。阿久津の根気強さには脱帽しましました。 真実が分かるにつれて、悲しさしかないね。

    3
    投稿日: 2022.07.21
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    戦後最大のの未解決事件「グリコ森永事件」を題材に、事件の内容を臨場感を持って描ききっている。数々の謎が解明されていく中で、事件の加害者と被害者の感情がとてもせつなくなる。 主人公の一人である新聞記者の取材の目的が、事件の犯人を見つけることから、関わった人たちの未来を見つけること、に変わっていくところに、この作品のシナリオの素晴らしさがある。

    1
    投稿日: 2022.07.18
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    映画化されたことも、グリコ森永事件も把握せずに読んだ。一つ一つ丁寧に書かれているため、物語にテンポは生まれにくく、入り込めなかった。 読了後にグリコ森永事件を調べると、唸らされた。グリコ森永事件を知らない人にはまず簡単に調べた上で読むことを薦めます。

    1
    投稿日: 2022.07.12
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    それぞれの人の、それぞれの人生。 阿久津の人間性が良かった。 これが本当にあったかもしれないと考えながら進んでいく事態に一喜一憂しながら、最後にそういちろうが救われてほしいと願いながら読んでいた。

    4
    投稿日: 2022.07.07
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    ずっしりと満足感が残った これは小説なので、こんなことが起きていてもあり得るだろうというストーリーではある 未解決事件 怪人二十一面相 きつね目の男 グリコ森永事件は子供を巻き込んだ事件だったことを著者は伝えたかったという これ本の記録を書くことは自分が読んだ記憶と印象を強化し、特に気になった言葉を強調する この本を読んだことで、これまでのグリコ森永事件の報道やルポルタージュの絶対性を廃れさせ、事件に利用されたり関わってしまった子供たちもいたんだという認識に取って代わる 時効になってしまった事件だが、忘れ去られた報道とは異なる角度からものの見方を回復し気づかなかった人びとに思いを馳せることを可能にした 極限までこの本への印象を自分の中で『なぜ』と問い続ければ、子供たちへの愛情と未来への希望を生み出して、更に成長した子供たちを含めた精一杯生きる人達への愛情と希望と応援する気持ちへと転じてゆく これまで実際の事件ルポルタージュは市橋文哉著など何冊かは読んできている 話しは2つの方向から始まる ひとつは、犯人の指示を伝える子供の声のテープが自宅から出てきた紳士服やの主人だ 自分の小さい時の声だ まさか自分があの犯行に絡んでいたのか 家族に犯人がいるのか 学生運動で革命を叫んで活動していた伯父が イギリスにいた 犯人の中でも、犯行計画を作ったのが伯父だった もう一方は、新聞社の記者だ 未解決事件の特集企画の取材メンバーに呼び出された1人だ 警察を総動員しても時効になってしまった事件の取材だ 当てにならない情報でイギリスまで取材に行き収穫もなく帰ってくるような記者だ 貼り絵のように情報の欠片をコツコツと重ね合わせていった結果で、この手法こそが、今も昔もこれからも人びとが求め続ける調査報道の在り方だと書かれている 著者も新聞社の出身だ 俺たちの仕事は因数分解みたいなもんや とも書かれる なんぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目を逸らさんと『なぜ』という思いで割り続けなあかん 素数になるまで割り続けのは並大抵のことやないけど、諦めたらあかん とも書かれる ものごとを考えるときに常に心しておくことだ なぜ なんで どうして 思考法の基本と同じだ 仕事でキャリアを深めるには必要なことでもある 日々流れていってしまう業務や、大事な課題などにはあらためて『なぜ 』と 自分にも問いかけるべきだろう 犯行に使われた他の2人の子供の声の主は今 姉と弟の2人 姉は犯行グループのきつね目の男に殺される 弟は全国を転々としながら職を変えながら生きていた 報道会見が用意される 母を置いて逃げました と涙する エピローグで この弟も白髪の母親と再会する 犯行グループのメンバーは殆ど他界している中、当時子供であったために今でも苦しんでいる人がいても不思議ではない というのが締め括りになる 重い投げかけだろう

    2
    投稿日: 2022.06.20
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    映画化もされた、話題作かつ力作。 昭和の未解決事件、「グリコ・森永事件」をモチーフに、ものすごい取材を重ねて書いた一冊。 作者さんも実際元新聞記者らしいですし、本当にこんな結末がありえたのではないか。そんな気分になってしまいます。 実際の事件のIFを描くと同時に、描写されているのは知らず犯罪に巻き込まれた子供たちの悲哀でもあります。圧倒されました。

    10
    投稿日: 2022.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。 犯罪に使われたテープの声が幼い頃の自分の声だった。 この入り口がとても惹きつけられ、読み進めていくにつれ、真相が知りたくて仕方がなくなった。 後半では真実は伏せたままがいいのでは、聡一郎や俊也をそっとしておいてあげて欲しいと思ったが、最後まで読んで、これから生きていく彼らや彼らの家族の為にも蓋をしたままではいけなかったんだと思った。 犯罪を実行した人より巻き込まれた人達が苦しんでいるのが納得いかない。 世の中を震撼させた大きな事件の中身が実は空虚なものだった、というのはあり得る話だと思った。

    5
    投稿日: 2022.06.16
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    グリコ森永事件をモチーフにしている作品だと思うのですが! 実際の事件は物凄く巧妙で、尚且つ恐ろしい犯罪だと未だに私は思っています 身代金目的で誘拐をし、まんまと大金をせしめて被害者を開放する、その反面子供達が大好きなお菓子に毒を混入させて世間も凍りつかせたり 未だに許し難い事件である、そして本作品でも犯人達とその家族、知らない間に犯行の録音された声にされたりと巻き込まれていく人達の葛藤と強さに、感動を覚えた 何故だか?まだ映画は観ていないが一度ゆっくりと原作と照らし合わせてみたいと思っている

    2
    投稿日: 2022.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    進行のゆっくりさにだいぶ気を揉んだがようやく読了。 あまりにもテンポ悪すぎない?と思って途中でネットで周りの評価を読もうと思ったらグリコ森永事件がヒット。実在の事件を元にストーリーが作られてる模様。 そういう風な見方をすると途端に面白さと不気味さが込み上げてきた。 企業の風評被害を誘って株価で儲けるというやり方は実はとんでもなく簡単にできてしまう犯罪なのでは無いか。身近さがリアリティを生み出していると感じる。さらには犯人の動機がそれほどの大義があるわけでもなくしょうもないと一蹴できてしまうところも妙にリアル。

    5
    投稿日: 2022.06.11
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    この事件のことは知らず、おもしろそうな映画が公開になるなぁと思い原作を読んだ。 久々の読書だったけれど、引き込まれてスラスラ読めた。 罪に関与してると知らずに生きてきた子供たちが本当に実在していて、今どう生きているんだろう… この本の子供たちはとてもかわいそうで胸が痛くなった。 本を読んでから映画を観て、役者さんの演技に涙を流された。 この事件の犯人たちは今どうしているんだろう。

    3
    投稿日: 2022.06.10
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    子供のころにあったグリコ、森永事件。なんかあったなーという程度の記憶だったけど、すごく詳細に書かれていて最後まで次が気になって仕方がなかった。時代背景や、加害者、被害者の心理などたくさん考えさせられた。

    7
    投稿日: 2022.06.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ森永事件を題材にしたフィクション。 この事件のことをほぼ知らなかったのでとても勉強になりました。阿久津のように大津の現場に行ってみたくなります。 こんな大胆な事件でよく犯人が捕まらないなと思い、また当時の警察組織への国民の不信は凄かっただろうとと想像する。 事件の事実から作者が構築するフィクションはとてもリアルです。学生闘争や警察への恨み、株価操作、犯人グループに2つのグループがあり仲違いがあるなどとても説得力があります。 阿久津が証言者へのインタビューで、何とか情報を聞き出そうとするシーンの緊迫感が伝わります。これは映像化の際に難しく、小説ならではではないかなと思います。 物語の帰着点を録音に使われた子供家族の再開にしたところは物語としての作者なりの工夫が見られるが、事件の全貌が見えた曽根達雄へのインタビューがヤマ場と感じる。 表紙イラストもとてもよい。

    9
    投稿日: 2022.06.04
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    映画化されている為、映画鑑賞の後、読んだ。 映画見たあとじゃないと登場人物がごちゃごちゃ過ぎて覚えられん。6章から、7章に掛けての畳み掛けの部分はスラスラ勢いよく読めた。 「グリコ・森永事件」という食品会社を相手に大規模な脅迫や、社長の誘拐などの事件をモデルに、物語が進んでいく小説。最後の総一郎と母の千代子が再開するシーンは、感動を覚えた。

    5
    投稿日: 2022.06.03
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    面白かった グリコ森永事件を下敷きとした物語。 「これがグリコ森永事件の真相だった」!って言ってもよさそうな感じ(笑) 後半の真相が明らかになるところはぐっと引き込まれてしまい、電車を乗り過ごしてしまった(笑) そして、登場人物たちの想いに胸が熱くなりました。 ストーリとしては 京都でテーラーを営む曽根俊也は、自宅で古いカセットテープを見つけます。それを再生すると、日本中を震撼させた食品会社脅迫事件のギンガ・萬堂事件に使われた男児の声。 その声は、自分の声! って、子供の頃の声が自分の声ってわかる?(笑) 自分や家族がこの事件にかかわっていたのか? と亡父の友人の堀田と事件を追い始めます。 一方、大日新聞記者の阿久津英士は、未解決事件特集の企画のメンバに選ばれ、この未解決事件を追い始めます。 曽根と阿久津はそれぞれ細い糸を手繰りながら、過去の関係者を追っていきます。 って、30年前のことそんなに覚えているものかしら... 徐々に明らかになる関係者とその人物像。 当然、きつね目の男も登場 そして、明らかになる真相 という展開です。 そして本書のテーマは、事件に巻き込まれた子供、家族の物語。取材する側の阿久津の想いいも心打たれます。 ここは、実際に読んでもらったほうが良いです。 辛い流れですが、そこに籠められた作者の想いが伝わってきます。 お勧めです! これは映画も見てみたい。

    53
    投稿日: 2022.05.21
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    めっちゃ分厚くて読み切れる自信なかったけど、読んでみると入り込んでしまって、面白かった。 ちょっと難しいところもあるけど。。 タイトルの意味がわかった時に鳥肌が立った。 映画も良かった!

    2
    投稿日: 2022.05.16
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    本屋大賞の受賞や映画化されて話題になったので、読んでみた。 けれど、私には合わなかったみたい。。。 ひたすら長く、ダラダラとしてる感が否めずに挫折してしまった。

    17
    投稿日: 2022.05.16
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    人物相関図が必要かも。登場人物が多いので読んでて訳分からなくなった。誰のセリフなのかわからないシーンも何度かあってわかりづらい。途中中弛みしてるなと感じ読むのがしんどい時もあったが最終章、エピローグとクライマックスへの持って行き方はすごくよい。泣きながら読んだ。 森永グリコ事件は自分が生まれる前に起きた事件なので、事件名とキツネ目の男の似顔絵しか知らない。読んだ後に知ったが、挑戦状、脅迫文、時系列など、グリコ森永事件を忠実に再現してるらしい。フィクションと思って読んでいたので、本当にこんな事件があったのか、しかも未解決のまま幕を閉じたなんて...かなり不気味だ。 動機はあまりにもしょうもなくて、そんなことに何もわからない子供を巻き込む、しかもそれは自分の子供。そして子供の人生を無茶苦茶にする。読んでて胸糞悪かった。総一郎が歩んできた今までを思うと胸が締め付けられる。

    8
    投稿日: 2022.05.15
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    小さな手がかりもひとつずつ、まさにコツコツと拾い上げてゆく手法。 時代の違い、警察のミス、 当事者の、そして家族たちのたどった道は。 どこか面白がりもしていた「グリコ森永」事件。 それを思い出しながら、比べるようにして読み進めていたのが、いつしか実際の事件は頭を離れ、この彼らの人間物語として私の中に収まってゆく。 当時から気にはしていた実際のあの事件の子どもたち、今どうしているのかな。

    2
    投稿日: 2022.05.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公と同じように、「そんな、動機……?」という感想。 自分だけで完結するならいいけど、他の人ましてや家族を巻き添えにしてまですることだったのかな、と、怒りの感情が出てきてしまう。うー。 本当にあった未解決事件がモデルになってると知り、読み終わったあとWikipediaへ。 概要が本当にそのままで、これが未解決事件、ということが恐ろしかった。 読み終わったら映画観ようと思っていたのだけれど、あまりにも(いい意味で)後味が悪かったので、観るか迷っている。

    1
    投稿日: 2022.05.09
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    映画を観てからの読書。読後の感想は、重厚。すいすいと真相に迫るでもなく、しかし無駄な労力が描写されるでもなく、ただただ主人公二人の(特に記者阿久津の)粘り強い意志や感情が文章に刻み込まれている。夢中になって読み切りました。

    2
    投稿日: 2022.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先が気になり一気に読んでしまいたくなる作品だった。 厚みがあったが飽きずにどんどん読み進められた。 新聞記者に対してだんだん感情移入し、彼と共に真相に迫っていくような気に。新事実が明らかになるとこちらも震えた。 子供のその後の人生の対比も大きいが、その母親の対比も大きいと思った。 奮い立った、、で済まされるのかと。

    1
    投稿日: 2022.04.17
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    思わぬところで巻き込まれてしまった加害者家族の人生は壮絶なものだっただろうなと思った。一方、全く知らずに育った加害者家族もいて。いろんな所で人は繋がっているし、ちょっとした動機がこんな事件を起こせるんだという怖さを感じた。新聞記者の努力が凄まじい。映画見たかったな

    2
    投稿日: 2022.04.16
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    ブログ友さんから届いたオススメの本「罪の声」を読みました。 2016年週刊文春ミステリーベスト10の第一位! 第七回山田風太郎賞受賞作! 第14回本屋大賞第3位! そして、2020年映画化決定! 小栗旬×星野源 と言うことで、とっても気になってた本なので、 ワクワクしながらページをめくりました。 実際にあった「グリコ・森永事件」をモデルにしたフィクションですが、 そういえば、そんなこともあったっけ。。。と、 35年前の記憶を呼び起こしつつ 色々なことを思い出していくうちに、物語にのめり込んでいき、 最後には、うるっと来たりして、たっぷり楽しめました。 きっと、私の好みだろうと思って送ってくれたブログ友さんに感謝。

    2
    投稿日: 2022.03.26
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    映画見てから読んだから、映画のシーンに当てはめて読んでいけば分かる作品だなと思いました。 映画はめちゃおすすめです!!暗い悲しいスリリングで、俳優さんたちもロケーションも演出も良いです!!

    2
    投稿日: 2022.03.24
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    題材になっているグリコ・森永事件についてはもちろん知ってはいたが、この作品で初めて詳細な内容を知った。ノンフィクションの部分と創作の部分の融合が巧みでどんどん引き込まれていくが、最後は切なさの中にほんの少しの温かみを感じて読み終わることができる。

    6
    投稿日: 2022.03.21
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    〝子どもを犯罪に巻き込めば、その分、社会から希望が失われる〟昭和59年(1984)、社会を震撼せしめた<グリコ森永事件(かい人21面相事件)>で、犯人グル-プが子どもの声を脅迫に使った未解決事件に迫った衝撃のフィクション。 元新聞記者の経歴が生かされた本作は、時効となった事件の経緯を踏まえられているが、どのような結末となるのか、期待と不安を抱きながら読みすすめる・・・事件に深く関与した人物、脅迫テープの声の主となった3人の子どもたち、それぞれが辿った壮絶な人生と罪深き人間の業、その慟哭の結末に胸打たれた。

    8
    投稿日: 2022.03.10
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    騙し絵の牙が面白かったので、作者の別作品を読んでみたかったので購入 グリコ森永事件をモデルにしたフィクション小説。 加害者の家族と未解決事件を追い求める記者がそれぞれの伝を辿って真実に迫ろうとするオムニバス形式。 実資料に基づく情報と質の高い仮説から成る物語は非常に重厚で、平成生まれで体験していない自分にもリアルな臨場感を感じさせる。 最後の後書きにあった、子供を人質にして、子供を犯罪に利用した事件。ノンフィクションだけど、関わった人は、物語同様に負の人生を送ってるんだろうな、、、 騙し絵の牙同様、緻密な調査をベースにしたストーリー、豊富な表現技法、特徴的なキャラクター(関西の嫌な奴が特にうまい気が、、、)と、読み応えのある本を書かれる方だなと。 また違う作品読んでみよう

    2
    投稿日: 2022.03.07
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    友人(つみきちゃんママ)のおすすめでよみました。最初は登場人物の把握が難しかったけど、途中で、グリコ森永事件をもとにしているとわかり、そこからはひきこまれるようによみました。 読み応えありました。

    2
    投稿日: 2022.02.21
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    すごい一冊やった。 どこまでが事実なんだろうかと分からなくなるくらいの、圧倒的なリアリティ。 内容が重いというか、難しく深いので、読み進めるのに時間がかかってしまった。 でももう一回読みたいかも。

    5
    投稿日: 2022.02.15
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    途中まで実際にあった事件と知らずに読んでいた。 事件だけでなく、そこに関わる人、巻き込まれた人の人生までも描かれていてとても深みを感じた。 読み応えがあって面白い。

    2
    投稿日: 2022.02.14
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    2020年映画公開(出演:小栗旬/星野源) 映画の番宣があっている頃、観たいなと思いつつ購入した一冊。(結局未視聴) 巻末に本作品はフィクションですが、モデルにした「グリコ・森永事件」の発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現しましたとありました。平成生まれの私はこのような事件があったことも知りませんでした。このような人生があったかもしれない、書きたかったという著者の気持ちが伝わる一冊でした。 自分が知らないだけで、世間にはこのような人生が溢れているのかもしれないと思いました。

    4
    投稿日: 2022.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画がとても良かったので原作をaudibleで拝聴。 あの映画は、原作のいい所全部拾った上で足りなかった部分をより良い形で補完していると分かって、改めて素晴らしい作品だったなと思った。 映画の感想になってしまうけど、トシヤの妻についての描写や、ソウイチロウ親子の日々など…原作では軽くしか触れられていない部分も映画ではしっかり描かれているように感じた。 また、ソウイチロウが自殺しようとしていたり、火災事件の際に母に「逃げて!!」と言葉を投げかけられていたりと、原作には無かったオリジナルの描写も凄く良かった…

    3
    投稿日: 2022.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なかなか骨太な一冊。 実際にあった事件が元になっているからか、時系列やら場所やら登場人物がごちゃ混ぜになって少し読みにくい所があったので、中盤くらいまでは慎重に読んだが後半は一気! 真実を明らかにしたい記者の阿久津と、事実を知りたい曽根の話が交互に語られるんですが、この2人のキャラが似てるのでどっちが誰に話を聞いたか分からなくなる事もしばしばでした。 その2人が交差した時、やっぱり記者嫌いだわーと思いました。自分が特ダネつかみたいだけのくせに大義名分を盾に人の生活にズカズカ土足で入ってかき回していく。 最後は無理矢理感動話みたいにして取材に意味を持たせてたけど、なんかビミョーでした。 曽根が、生島家を追いかけるのを辞めた瞬間とか、阿久津がイギリスで真実を聞いてガッカリした描写とか、細かい心情がリアルでいいなーと思った。 作者の方が本当に、のめり込んで書かれてるんだなーと。

    2
    投稿日: 2022.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2021.11.7 読了 重そうなテーマのわりに読みやすかった グリコ森永事件の発生日時、場所、脅迫・挑戦状の内容、その後の事件報道について、極力史実通りに再現しましたとあるように、当時の状況がありありと思い出される内容になっていた そこからどうこの未解決の事件の真相を導きだし着地していくのか興味を持って読み進めていて 犯人の証言取れて阿久津が虚しさ感じたとこ辺りまでは良い感じに思ってたんだけど 結局のところ作者が描きたかったのは事件に利用され巻き込まれた子どものその後の人生についてだったと知って え?だったらそこだいぶ描き足りなくないですか?って最後の最後で消化不良に… あと、お母さんのエピソードもだいぶ唐突でビックリした

    3
    投稿日: 2022.01.31
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    実際に起こった話のオマージュ。 自分の立場だったらすごく嫌だし真相を知りたいけど知りたくない気持ちになるだろうな。 本当にまだ解決されていない事件なんだなと思った。声が使われた原因がそこにあるのかぁ、、と。

    1
    投稿日: 2022.01.17
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    どこまでが真実なのか小説なのか分からなくなる。が犯罪を犯しても何も得る物は無いと言う事ですね。家族や友人を巻き込み悲しい結果で終わると言う事!

    2
    投稿日: 2022.01.14
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    伏線も全くなく、、 時代背景に興味を持つ本かな。。 しかし、、格差社会と言われている昨今、 貧困とは…虚しさありきと痛切に考えさせられる内容。。

    2
    投稿日: 2022.01.12
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    これがなんで映画に?すら思ったのに、後半からすごかった。 あの事件に酷似しているのだけれど、すごいリアリティでこれはドキュメントなのかな?とすら思った。 生島一家は切なすぎる。せめてこれからは心穏やかな生活であってほしい。

    14
    投稿日: 2021.12.22
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    ちょっと読むのに時間がかかってしまった。 モデルになったグリコ森永事件は、名前だけ知っている程度なので、今度は事件に関する本も読んでみたいなと思った。

    1
    投稿日: 2021.12.20
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    ぱっとあらすじを聞くだけだと、本当に起こった事件を題材にしたエンターテインメント性が割と多く感じられてた。 でも、読み進めれば読み進めるほど、登場する新聞記者と共にこの事件の過去、現在、そして未来について考えさせられることばかりだった。 その被害者たちを思うと虚無にしか感じない発端の加害者の感情、一方でなんだか心を突かれるその動機、被害者であり加害者である複雑な関係図など。 そして、最後の著者の言葉で、「読んでよかった」と思った。

    2
    投稿日: 2021.12.20
  • グリコ・森永事件の真相

    作者の作品は初めて。 グリコ・森永事件をモチーフにした作品で、それだけでも面白くなりそうな要素があるけど、犯人の家族に焦点を当てることで、より深みのある人間ドラマになっている。 事件の真相(もちろんフィクションだけど)としても納得感があった。

    0
    投稿日: 2021.12.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    例え昭和の大事件であろうと背景は思いの外陳腐で、個人のくだらないエゴが罪の無い子供達の人生を狂わせる。 同時にこの一冊が現実での事件を解決に導くかもしれないと思うと心が躍るのも正直な感想で、森永事件を調べると本作のギンマン事件では元の事件がいかに忠実に再現されているかがわかり驚いた。また、昭和にこれまでの規模の事件が起こり、未だ未解決である事は衝撃的であった。過去にいくつかの大きな未解決事件がある事事も知り、それぞれがどのような結末を迎えたのか非常に興味深いところである。

    5
    投稿日: 2021.11.30
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    グリコ森永事件をモチーフにしたフィクション。 そこは理解して読んでいるのだが、どうも読みにくい。中だるみというかグダつく。 後半は一気読み。

    3
    投稿日: 2021.11.29
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    グリコ、森永未解決事件をベースした濃密な社会派ミステリー。平凡な家庭をもつ洋裁店店主と文化部の新聞記者が、少しのきっかけから重大事件の因縁に巻き込まれていく。 まさに王道の社会派ミステリーで、事件当時の反社会勢力、警察腐敗、マスゴミが描かれ、人間の憎悪の中で、ありふれた家族と子供たちが事件に巻き込まれていく様子がなんとも切ないです。 二人の目線でストーリーが進行していきますが、少しずつ真相が判明していき、ワクワク感が止まらない展開もお見事。すでに映画化もされていますが、まさに映像化に適した作品ですね。 飽食の現代では「奮い立った」ことをきっかけに事件が起こることが少なくなってきていますが、弱い者いじめや格差社会における負け組による事件が多くなっている気がします。 犠牲になるのはいつも弱い立場な人たちで、自分になにができるかを考えさせられる作品でした。 過去の未解決事件をもとに作られた、味わい深く重厚な社会派ミステリー。未来を前向きに歩いていきたい人におすすめの一冊です。

    26
    投稿日: 2021.11.19
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    本当にこんな家族がいたのでは、と思わされた。 犯行手口などは、実際のグリコ森永事件の内容にかなり忠実のようだ。 日本のみならず世界にも飛ぶスケール感は壮大だが、淡々とした進行と空振り続きの聞き込みに、特に前半はまぶたが重くなった。 映画は未鑑賞だが、主演二人の顔がちらつく。 実際の犯人が読んだらどう思うんだろう?

    4
    投稿日: 2021.11.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画を先に見てから読んだ、 映画も面白かったが、細かな事が本の方がわかりやすくてより面白かった。 読んだ後にまたDVDで見て、何度でも楽しめる。

    1
    投稿日: 2021.11.05
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    どこまで本当でどこまでが創作なのかが分からなくてモヤモヤする!! グリコ森永も3億円事件も時効が成立してるんだから……犯人が本でも書いてくれないかなぁ…もう死んでるのかな???

    1
    投稿日: 2021.11.05
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    冒頭は興味深く、読み進めたらなかなか内容が入ってこなくてつまらなかった印象。最後まで読むのが苦痛だった。

    10
    投稿日: 2021.11.02
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    実際にあった事件を元にした小説ということで読み応えがあった。 裏を返して言うと、読み進めるのが億劫になり最後まで読むのに時間がかかった。読み疲れたというのが正直な感想。 なので、とりあえず読了したので小栗旬と星野源の映画見てみようと思います!(笑)

    1
    投稿日: 2021.10.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ森永事件を題材にして、脅迫事件に使われた子供の声が自分だった。 こんなあらすじ見たら、食いついてしまいますが…。 このお話は、上司から無理矢理割り振られて、ヤル気なく始めたけど、なんかいつのまにか昭和最大の未解決事件を解決しちゃった。いやでも、たいしたことしたわけじゃないけどね~みたいな、ジャーナリストの厨二的な夢と希望に溢れる物語です。 このお話、登場人物がどいつもこいつも似たような性格してる上に、笑えるくらい30年越しの秘密をベラベラよくしゃべります。 特に、主人公の阿久津を前にすると、駆け引きなんかほぼほぼないまま、阿久津が質問した通りに相手がベラベラしゃべりだしてくれます。 そのたび主人公らは息を呑んだり、カッと熱くなったり、心拍数が上がったりしてます。が、ほぼ働いてません。 作者じたい開き直ってるのか、とにもかくにも大事な証拠とか証人だとか、出し方が雑すぎます。 例えば鳥居がいきなり「青木」や「生島」なんてキーマンの名前を出してくるけど、どうやって見つけたか説明はなく、阿久津らも説明がないことに関しても疑問なんかないんです。 ただただ棚ぼたなんですけど、 『よく1人でこれだけの情報を集められるものだと舌を巻く』 『腹立たしいが、偉そうにするだけのことはある』 と、感心して終了。 最初から最後までブレることなく、みたことないくらい最強のご都合主義。 いや、終始ご都合主義のお話だからダメだとも思ってないし、そういうコメディは好きなんだけれど、あくまでこの話はドシリアスで、実際の事件を挟みながら追ってるもんから、キャラクターの薄っぺらさと、予定調和な話運びが気持ち悪いくらい浮いちゃってる。 しかも終盤、阿久津キレイごと言い出して泣いて訴える始末。 お前なに自分に酔ってるんだよと。ホント気持ち悪かった。 それを俊也は真面目で優しい人なんだと思い込むアホさ。 最後、事件の報道が始まって、他社は後追いもできず、大日新聞社の独走中 「今回に限って言えば、取材したくても「取っ掛りすらつかめない」というのが実情だろう」 「いずれも見つけ出すのは至難の業だ」なんて文があったけれど、そらそうだ。 だって、すべてご都合主義なお話だからと、妙に納得した。 是非読んで欲しい。 ここまで言ったのになんだけど、是非このブレないご都合主義を体感して欲しい。 欲しい情報は、あちらからやってくる。なんやかんや言いながら、どんどん解決しちゃって、美しい涙まで見せちゃう正義のオレを感じて欲しい。

    5
    投稿日: 2021.10.29
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    自宅から出てきたカセットテープが、過去に起きた脅迫事件に用いられ、また音声テープの声が自分のものであることに気づく主人公。未解決事件の特集を任された新聞記者。親類が犯罪者なのか、未解決事件事件の真相は何か。両者が真相にたどり着いた時。誰が加害者であり、被害者なのか。なぜ犯人たちは事件を起こしたのか。時代背景とともに真相にたどり着いた時、悲しみが込み上げてきた。 また、登場人物や結末などフィクションでありながら、事件自体はグリコ森永事件という元の事件が実際にあったということに驚愕する。

    5
    投稿日: 2021.10.11
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    何度見ても中村弥氏の装丁画がこれ…怖いよなあ…… 内容も残酷、というか…ちょっといまどきない感じの薄暗さで… 題材にした事件の時代も時代なんだろうけども…

    3
    投稿日: 2021.10.10
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    京都でテーラーを営む主人公。ある日、自分が昭和史に残る大事件に知らないうちに巻き込まれていたことを知り、愕然とする。そして、自分の父がその事件に関わっていたのかもしれないという疑惑にかられ、調査を始める。 一方、ある新聞社の記者は年末企画としてこの事件を再検証していく。 細い糸を辿っていく中で取材した関係者も、時効も過ぎていることから当時話せなかったことを語り始め、最終的には真相にたどり着く。 真実は何だったのか、そしてこの事件が残したものは何だったのか。それはそれぞれの人生としか言いようがないものだった。 最初の一文で完全に持っていかれる。 誰もが知る正和の大事件をベースにしていること、そして意外な形で主人公がその事件に関係していること。 それだけで興味を持てないはずがない。 話はテーラーと記者の2人の視点で語られていくが、登場人物が多くてちょっと混乱。 でも記者ってこうやって糸を辿っていくんだなとリアルだった。 事件の真相がわかって終わりではなく、むしろ事件が残した最大の悲劇、それは巻き込まれた犯人の家族が歩まなくてはならなかった人生をクローズアップすることで、間接的な被害者へ報道する側が思いやることがだいじであることを示唆していると思う。

    5
    投稿日: 2021.10.10
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    グリコ・森永事件今まで知らなかった 結末とか犯人はフィクションやけど事件自体は事実で、未だにこの事件が未解決なんやって不思議な感じ 小説やと実際のことじゃないように感じてしまうけどWikipedia読んでたら怖く感じてきたし実際の子供の声の録音聞いて不気味に感じた

    3
    投稿日: 2021.10.09
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    映画化が決まって文庫化された時に平積みされているのを見つけて以来積読。国慶節の旅の御供として読了。 「グリコ森永事件」当時、子供でお菓子をスーパーや駄菓子屋で買っていた世代に当たるので、それからお菓子が個包装されるようになったということと新聞で見た「キツネ目の男」の似顔絵の記憶が残る。結局、時効を迎え、未解決事件となったけど、その裏には何があったんだろうと思いながら読んだ。 阿久津と俊也どっちが聞いた話だっけと途中少し混乱したりもしたけれど、結局それが一つに繋がり、結末を迎える。これはフィクションだけど、事実はどうだったんだろう。

    4
    投稿日: 2021.10.06
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    3分の2で諦めそうになったけど、ここのレビューを見て最後まで読もうと翻意。名前がたくさん出てきてややこしいのと、細すぎる描写とで、ここからは若干飛ばし読みに。それでも最後は泣いた。

    3
    投稿日: 2021.10.02
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    映画が見たくて、その前に原作を読了。実話が元になってるのでハラハラしながら読み進めた。面白いの一言。読み終わってグリコ・森永事件についてネット情報を漁ったのはきっと私だけじゃないはず。

    4
    投稿日: 2021.09.30
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    グリコ森永事件をモチーフとしたミステリー小説。2020年に映画でも公開されていたとのこと。ストーリー展開が面白く、映像でも楽しめそうな作品。筆者の他の作品も興味あり。盤上に散る、騙し絵の牙など。

    2
    投稿日: 2021.09.20
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    グリコ森永事件を元に書かれた小説 1人の新聞記者が30年前時効となった事件について調べる。 京都市内で紳士服のテーラーを営む曽根俊也は2015年夏のある日、父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには大量の英文のほか、「ギンガ」と「萬堂」の文字が書かれていた。さらにテープを再生すると、何かを語る子供の声が聞こえてきた。 それは31年前、大手製菓メーカーのギンガと萬堂をはじめ食品会社数社が脅迫・恐喝され、既に時効となったものの、現在も未解決のままの“ギンガ萬堂事件”(ギン萬事件)の脅迫犯の音声と全く同じものだった。これが幼い頃の自分の声だと確信した俊也は、父の代から親交のある堀田信二に事情を打ち明ける。堀田はノートを預かり、数日後に俊也を誘って、30年にわたって消息不明の俊也の伯父を知る人物と面会し、伯父の来歴や消息などについて話を聞いた。その人物はギン萬事件と伯父の関わりをうかがわせるようなことを口にした。 一方、ちょうど同じころ、大日新聞大阪本社で文化部記者を務める阿久津英士は、年末掲載予定のギンガ萬堂事件の企画記事に応援要員として駆り出された。イギリスに出張を命じられ、1983年のハイネケン社長誘拐事件について元誘拐交渉人に取材したり、当時イギリスでハイネケン事件を調べていたという中国人を探したものの、空振りに終わる。帰国した阿久津は、事件前にギンガの株価を扱った証券雑誌の記事を見て、仕手筋のやり口を証券関係者から聞いたりするが、事件に直接結びつく話には至らなかった。 堀田と俊也は、得た情報をもとに犯人グループが会合を開いたという料理屋に話を聞きに行く。伯父がいたという証言は得られなかったが、板長は堀田が特徴を伝えた別の男はいたと答える。堀田はそのあとで、生島というその男が元滋賀県警察の人物で、伯父とも交友があったと俊也に打ち明けた。 成果の出ない阿久津は、「くら魔天狗」と名乗っていた犯人グループの無線交信を傍受録音した人物が愛知県にいたという事件当時の取材記録から、再度その情報を洗うことにした。空振りかと思われた取材は、意外な形で成果をもたらした。そこから浮かび上がった人物が常連だったという料理屋に阿久津が取材に入ろうとするころ、堀田と俊也は生島の家族の消息を知る人物を追っていた。やがて、俊也と阿久津はお互いの存在を知る。

    3
    投稿日: 2021.09.20
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    小説のような話。これが実際の事件だったとは到底思えない。 グリコ森永事件は私が生まれる前の話で、なんとなく概要を知っている程度だった。事件についてはその犯人像に注目しがちだが、意図せずして巻き込まれた子どもたちがいたことを考えさせられた。 実際の事件は未解決だが、犯人が特定されてほしい、というより、声を使われた子どもたちが、今幸せに暮らしてほしいと願うばかりだ。

    4
    投稿日: 2021.09.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み終わった直後に書いている。 面白かった。 実話を元にしていることを知らずに読んでいたので、著者のあとがきを読んで、本当にこんなことが起こってしまったのかと怖くてたまらない。 自分にも子どもがいるから、もしも巻き込まれるようなことがあったら、と想像するが自分はどの立場を取れるかはわからない。 俊也の母のように子どもを巻き込んででも自分を貫くのか、聡一郎の母のように息子を想いながらも縛られた日々を送るのか、亜美のように全てをわかったと許容できるか。 聡一郎と母の再会の下りは涙が止まらなかった。 幸せになることを理不尽に奪われたのに、それでも自分から逃げずに生き長らえてきた総一郎は立派だし、親としても母の辛さ苦しみは計り知れない。 陳腐な理由で、子どもを巻き込んで不幸に至らしめた犯人が本当に憎い。是非ともこんなことはもう起きないでほしいと願うしかない。 事件を追っていくような種類の小説は初めてで、淡々と状況を組み立てていく冒頭は読み進めるのが大変だったが、この焦らしていくペースで2人の主人公が交じる瞬間があるなら是非見たいと頑張って読み進めた。 後半以降は、もう夢中になり寝る間を惜しんで読み切ることができた。 一見無意味に思える阿久津の取材や関わる人々が、全て大事なピースになっていく、伏線回収の話の流れはとても面白かった。 映画化されてるとのことなのでそっちも見てみたい

    5
    投稿日: 2021.09.17
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    読み初めから中盤まで理解しにくいところがあったりしましたが読み進めていくうちに物語の世界に入り込んで最後は泣きながら読み終えました いい本でした

    3
    投稿日: 2021.09.14
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    映画から入りました。 過去の大事件からそれに翻弄される子供たち。 明るい話ではないですが、面白いです。

    3
    投稿日: 2021.09.08
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    図書館で予約して8ヶ月。やっと手元にやってきた。実際にあった未解決事件をフィクションとして落とし所をどこにもっていくんやろうとハラハラ思しながら読んだ。どんな事件にもそれと繋がる家族がいて、そこに決して幸せでないドラマが生まれる。脅迫が子供の声であったことが、作家の想像力と創造力をかき立てたんやろうね。きっと「奮い立った」んや。

    2
    投稿日: 2021.09.04
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    グリコ森永事件を題材にしたフィクション。 途中まで実際の事件と同じ展開だと気づいたとき鳥肌が立ちました。 登場人物が多く、どんな人物だっけ?と何度も前に戻って探してしまいました。もう少し補足説明があってもよかったかなーと。

    4
    投稿日: 2021.09.03
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    数年前に偶然テレビで見た、グリコ森永事件の番組が印象に残っていたため、手に取った 本当にこんな背景があったのかもしれない どこまでが本当の話なのか気になった

    3
    投稿日: 2021.08.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昭和に起こったグリコ・森永事件をという未解決事件をモデルにした小説である。 『罪の声』というタイトルには、多くの意味が含まれているのだな、と感じた。 ジャーナリズムの在り方とは何なのだろうか。そんなことを考えさせれる。 ひっそりとテーラーを営む曽根俊哉と、新聞社で働く阿久津英士。二人は別の視点から、同じ未解決事件の深淵に足を踏み入れることになる。 以下、ネタバレ有り。 亡くなった父から継いだテーラー曽根を営む俊哉。父の残した遺品から当時世間を騒がせたギン萬事件に関係するテープとノートを発見する。テープの声が幼い頃の自分であることを知り、ショックを受ける。自分の声が身代金受け渡し要求に使われていたのだ。同時に身内がギン萬事件に関わっていたかもしれないという疑念を抱く。俊哉は無くなった父の親友である堀田に相談した。後日、堀田から連絡があり、ギン萬事件に俊哉の伯父が関わっていたことを知るった。 阿久津は新聞社の文化部に働いていた。上司の命令で、昭和の未解決事件を特集する企画に参加することに。世間を恐怖させ、注目を引いた未解決事件から30年が経っており、事件の真相にたどり着くのは困難に思われた。根気強い取材と現地取材によって関係者の過去と現在が明らかになってゆく。 事件が残したものは何だろうか。被害者でありながらも、加害者の親族である家族、子供たちはどんな人生を歩んだのだろうか。想像するに余りある。 幼い俊哉の声をテープに録音したのは俊哉の母であった。伯父に頼まれてのことである。学生時代に左翼活動に参加していた母は伯父と面識があった。そしていつしか警察と衝突する日々から離れ、平穏な暮らしを夢見て温和な父と結婚した。 母は、父の兄がかつて左翼活動を共にした人物であることに狼狽する。そしてその男がギン萬事件を起こすために協力を要請してきた。過去を一切伏せておく為、その要求を飲んだ。また母は、その犯行計画に何か奮い立つものを感じた。母の内に秘める警察への怨念と悔恨がそうさせたのだ。我が子である自分を犯行の手段に用いたことに俊哉はショックを受け、犯行に加担した母に憤りを感じる。 読者としては、当時、事件に巻き込まれた子供たち以外は全員悪者に見えてくる。もちろんそれだけでは済まない話だが、子供たちがあまりにも不憫であり、残酷な運命に言葉が無い。ただたた、大人になった彼らが、未来を平穏に幸せに生きていってほしいと願う。 読了。

    25
    投稿日: 2021.08.30
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    罪の声、結構好きで読んでます。 本的には100点満点! 凄く面白いです。 この本で、塩田武士という名を知った感じですね!

    2
    投稿日: 2021.08.15
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    面白かった。重厚なお話。グリコ事件は未解決だからこそ、こういうひろがりを見せるのだろうとも思う。なにも知らずに犯罪に荷担させられていた彼の気持ちを考えるといたたまれないけれど。

    2
    投稿日: 2021.08.10
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    昭和の有名な未解決事件「グリコ・森永事件」をベースにすることでキャッチーな雰囲気はあるけれど、内容は微妙だった。事件の詳細部分を抜いたら、映像化を予定した商業小説以外の何物でもなくて…。 事件の犯人がこどもを利用していたことに注目して、そのこどもが大人になって自分が事件に加担していたことに気付いたらどう思うか…という着眼点が良かった分、なんだか雰囲気小説の域を出ない人物描写に物足りなさを感じました。

    4
    投稿日: 2021.08.09
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    彼女に借りて読んでみました。 曰く、「途中中だるみするところがあるが、終盤一気に読める」とのこと。 この本に関して失敗したことは、だいぶ途切れ途切れに読んでしまったこと。 おかげで再開するたびに登場人物の関係性(特に犯人グループ側)が分からなくなってイマイチ話に入り込めなかった。 こういうサスペンスものは一気に読み切らないといけないですね。 あとは、この本は実際にあった事件を基に作られた、ほぼノンフィクションものであるというのも特徴。 こんなドラマみたいな事件があるのですね。 年代的に全く知らない世代なのでよくわかりませんでしたが、当時をよく知っている人が読んだらすごく入り込めそう。 個人的には不動産業界に務めているので「地面師」関連で物語作ってほしいところ(笑)

    4
    投稿日: 2021.08.08
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    私が小学生の頃、メディアを賑わせていた事件があった。 グリコ、森永事件。 連日のように、キツネ顔の男の似顔絵がテレビや新聞で報道されていた記憶がある。 自分は子供だったので、それがどういう事件だったのか細かいところまでは記憶していないが、自分の大好きだったお菓子に毒が入れられているかもしれない!? 当時はものすごいショックを受けた記憶が薄っすら残っている。 好きなお菓子が、フィルム包装になったのも、この事件がきっかけだったなと思い出された。 私と同じ歳の子供が、犯罪の加害者に巻き込まれていた。それは事実であるらしい。 この物語は、フィクションらしいか、圧倒的なリアリティがある。 本当にこういう話だったのではないか!?と思ってしまうほど。 小説として面白いのか?と問われると些か疑問だが、読後の達成感、カタルシスは間違いがない気がする。

    61
    投稿日: 2021.08.07
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    久しぶりに重ための話を読んだ笑 グリコ・森永事件の記憶はあまりないけど、どこまでがフィクションなのかな。 最後は救いがあるような終わり方だけど、来し方を考えるとなんともつらい話だ。 生まれてくる親は選べない(生まれることを選んだとかいうう話もあるけど)ってよく言われることだけど。

    1
    投稿日: 2021.08.01
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    ミステリと思ってたらちょっと違った フィクションではあるけどドキュメンタリーのような グリコ森永事件のときは子どもだったので全然知らなかったけど、こんな大事件が起こってたとは!

    1
    投稿日: 2021.07.31
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    2年前に読んだのに展開を思い出せなかったので再読。実際の「グリコ・森永事件」の年にはギリギリ生まれていないので、事件のことは未解決事件を特集したテレビ番組でしか知らず、内容をしっかり観た記憶もない。  事件がかなり忠実に再現されており、どこまでが事実でどこからが創作部分かわからない。実際に犯人が捕まっているかと錯覚してしまう。フィクションだからこそだが、細い糸を手繰り寄せて犯人グループまで辿り着く構成は胸が躍る。  子どもを巻き込むなんて親としてあるまじき行為であり、特に俊也の母親の行動は若さや辛い過去だけでは理由にならない。生島・父ははなから犯罪者気質だったということで、納得いくのだが。加害者家族も被害者であり何がしかの救済が必要なのだろうが、遺族感情や世間の風当たりもあって難しい問題だろうな、と悶々と考えた。

    3
    投稿日: 2021.07.30
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    母から借りた本 10数冊借りた中で一番最後に読了 なぜ後回しになったかというかと… 500ページ越えの長編な上に映画で内容は知っていたので辛い気持ちになることは分かっていたから中々読む気になれず ・ 京都でテーラーを営む曽根俊也は父の遺品の中にカセットテープと黒革のノートを見つける ノートには製菓メーカーの「ギンガ」「萬堂」の文字が … テープを再生すると自分の幼い頃の声が聞こえてきた それは31年前に発生し、未だ未解決の「ギン萬事件」の恐喝に使われたテープの声と同じだった いてもたってもいられない俊也は亡き父の親友の力を借り、独自に調査を始める また同じ頃、大日新聞で「ギン萬事件」を取り上げることになり、記者の阿久津英士も事件を追い始める ・ 昭和の未解決事件「グリコ森永事件」を題材にしたフィクション 発生日時や脅迫文などほぼ史実通りに描かれているだけありリアリティがあります 実際に事件が発生した当時、私はまだ幼いこともあり、詳細は覚えていませんでしたが、連日テレビで放送されていたのは覚えてます 実際に子供の声を脅迫に使っていたのだということを知り、いたたまれない気持ちになりました 実際の子供も本作のように罪に苛まれて生きてきたのだろうか… 身勝手な理由で子供の声を使った大人の罪は重い ・ 実際に起きた事件を扱ってるだけにとにかく重かった 声を使われた子供の幸せをただただ願うばかりです

    2
    投稿日: 2021.07.29
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    自分が世の中を震撼させた未解決事件の加害者の親族だったら、しかも知らない間に事件に関与してしまっていたら。 客観的には、テープの子だった俊也は事件に巻き込まれた被害者と思ってしまうけれど、本人としては事件に関わってしまった加害者になってしまうのかな。 そしてこれが物語だけの話ではなくて、本作が題材にしているグリコ・森永事件のテープの子たちは恐らく実在するわけで。 実際のテープの子たちは、どんな思いで、どんな人生を歩んだのだろうと胸が痛くなりました。 塩田さんが巻末で書かれている通り史実を忠実に再現された内容だったので、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか、臨場感をもってハラハラしながら読み進めました。

    6
    投稿日: 2021.07.20
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    主人公2人が交わるのはストーリーが3/4まで進んだ辺り。 そこまでは登場人物も多くスローテンポ。歯痒い感じだった。 終盤の急展開、伏線の回収は見事。 最後に「救い」があったのも良かった。 作者の想像力と綿密な取材力に脱帽。

    5
    投稿日: 2021.07.17
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    「グリコ森永事件」をモデルにしたお話 「グリコ森永事件」は未解決ですが、こちらでは、その事件が起こってから約30年後に、この事件の特集記事を任されることになってしまった新聞記者と、ひょんなことから、自分の父親が事件に関与しているのでは?と疑念が生じ、その真相を探ることになったとあるテーラーが、共に別の視点から真相に迫っていく物語 「グリコ森永事件」が、実際にこんな感じやったんやないかと思わせるような良くできた内容でした 著者自身が新聞社出身ということもあって、記者自身の取材に対する様々な葛藤や心理などなど、とてもリアルで興味深かった。 また、テーラーも、自身の父親の関与がなかなか晴れず、追及すればするほど深みにはまっていく過程はとても辛く、苦しく、でも知りたいという欲求もあり、そんな葛藤心理の描写が見事でした 最後の最後まで、予想外の展開の連続で、息つく暇もありません 登場人物の関係が途中から複雑になっていくので、都度、メモをとりながら読み進めていくことをお勧めします

    12
    投稿日: 2021.07.01
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    進めていく時に気にはなるけど難しかった。映画になってたから観てから読書になったけど、あの時間内に映像化するのって、凄いなぁと思った。世界観とか。物語は中盤あたりからすごく集中して読めた。

    2
    投稿日: 2021.06.27
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    実際にあった昭和の未解決事件 グリコ・森永事件を題材にしたフィクションです。 実話を題材にしているだけに 読んでみたかった作品で 最後まで、読み応えのある作品でした。 内容が複雑な分、 難しかったので途中に映画も見て 小栗旬さん星野源さんの 演技がとても素晴らしく 映像があったからか 後半部分からは内容が頭に入りやすかったです。 映画は、阿久津記者と曽根さんが 手を取り合って真実へと行き着いた印象でしたが 原作のほうは 阿久津記者の執念の取材の末に 辿り着いた真実という印象。 未解決事件をそのままにしてはいけない 子どもの未来を 大人の身勝手で奪ってはいけない という阿久津記者の熱意が 伝わって来る内容でした。 とても、面白かったです。

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    投稿日: 2021.06.26