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総合評価

670件)
4.0
187
281
139
20
9
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    私には少し難度高めだった グリコ森永事件を題材にしたフィクションなので少し堅く重めなストーリー エンタメ性よりドキュメンタリー性が高い作品 もしかしたら加害者家族や親族にも巻き込まれ散り散りになるような悲惨な人生があったかもしれない、犯人個人の思想や復讐に巻き込まれた家族まで人生をめちゃくちゃにされるほどの罪が果たしてあるのだろうかと思わせる作品でもあり面白かった 事件が未解決で裁かれないからこそ周りも一生許されない交われないような辛さがあるのかも

    0
    投稿日: 2025.11.16
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    あの「グリコ・森永」事件をベースにした物です。どこまで真実なのか?どこまでフィクションなのか?読んでいてこれはと思わせることが沢山ありますね。よくここまで書けたなと。読んでいて、どっぷりハマってしまいました。非常に興味深く読める小説ですよ。

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    グリコ森永事件をなぞりながら、起こり得たかもしれない事件の真相に迫る物語 登場人物が非常に多いのと、新情報を色々整理するのがちょっと大変だったけどラストの読み応えが圧倒的 卑劣な犯罪者に狂わされた人々の大河物語という感じで、胸にずしんとくるものがあった

    0
    投稿日: 2025.11.06
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    第14回本屋大賞第3位 第7回山田風太郎賞 第40回週刊文春ミステリーベスト10第1位 登場人物やエピソードが多いのでaudibleに向かなかった。話が頭に入ってこなくて何度も戻って結局メモして整理できたので、なんだか物語を追って終わって疲れた。 物語はグリコ森永事件をベースにしたフィクションで、実際の事件を調べたらかなり小説が忠実に時系列を追っているのだとわかって驚いた。 エピソードが細かくてもっと少なくていいように思っていたけど、だからこのボリュームになったのかと納得。 事件記者の阿久津が、次第に被害者や事件によって人生を狂わされた人々の気持ちに寄り添っていくところが良かった。

    37
    投稿日: 2025.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小栗旬さんと星野源さんが演じる映画を観て、原作も読みたいと思い購入しました。 映画より分かりにくかった部分が細かく描写されており楽しめました。結構映画では削られてたんですね…。映画同様に好きなシーンは、やはり生島家族で亡くなった姉の声を聞くシーンでした。"声"により波乱の生活を送る様になった一家。罪の象徴でもある様に扱われていた声ではありますが、最後にはその声で失われた家族の時間を補う存在となった事に深い感動を感じました。 阿久津と俊也がバディとなる部分は映画と違い最終盤。そして曽根達雄との対峙もまた中盤という展開。この部分に関しては映画も原作もどちらも良いですね。 面白かったです。

    0
    投稿日: 2025.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実際の事件もこうだったのでは?と思ってしまうくらい、読み応えがある。 二人の主人公が出会い、阿久津が再度イギリスに飛ぶ辺りから物語が加速し、一気読みだった。 犯行に使用された子どもの声に焦点を当てていて、凄惨な部分もありつつ、これから先を生きていくための前向きな終わりなので読了感は爽やか。 実際にあった事件をウィキペディアで読むと、責任を取るため辞任しようとした滋賀県警の方が焼身自殺をしていたり、脅迫状が届いた会社の社長が事件終息を前代社長の墓前に報告しようと搭乗した123便が墜落……と、描かれていないリアルの方が胸が痛む話だった。

    0
    投稿日: 2025.10.22
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    途中、登場人物が多くてあたまがごちゃごちゃしてきたけれど、後半でスルスルまとまってきて、面白かった。後味も、あたたかいものが残る終わり方。

    0
    投稿日: 2025.10.20
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    終盤、俊也と阿久津が聡一郎に会うあたりからは胸が締め付けられるような感じでした。読み終わって何だか少し疲れました。 自分勝手で虚しくなるような犯行理由。多くの子どもを危険にさらした事件が、裏側でも子どもの人生を大きく狂わせてしまっていた。大人の勝手な行動で。 犯人探しだけではなく未来に繫ぐ、報道の役割についても考えさせられました。

    56
    投稿日: 2025.10.16
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     阿久津と俊也が出会って話がリンクし始めたところから、話が深まっていきました。事件の凄惨さや運命が変わってしまった家族の悲惨さが、犯罪の動機のくだらなさのせいだと思うと、人の本質の嫌な一面を突きつけられた感じがしました。  でも、阿久津と俊也がただただ記事のためとか、好奇心のためとかではなく、巻き込まれた家族、運命が変わってしまった親子のために真実を知ろうと前に進む姿とラストシーンは泣けてきました。

    1
    投稿日: 2025.10.14
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    久しぶりに大きな世界観の犯罪小説を読んだ。登場人物も多く、話の展開も上下左右に大きく舵がきられて、輪郭も理解できないまま、とにかく読み進めた。実際の脅迫事件にヒントを得たというこの小説。脅迫電話の声の主と、新聞記者が、別々に事件を追っていき、やがてお互いが交わり、事件の真相に辿り着く物語だ。事件関係者のその後を追い、ほとんどの人たちが非業の死を遂げたり、不幸な人生を歩んでいる。過去を未来へと繋げる希望を手繰り寄せようとする二人の執念は感動的だった。

    1
    投稿日: 2025.10.12
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    何も知らずに子供達が巻き込まれて その後の人生が変わっていく 最後読んでいて泣きそうになった 未解決事件が元になっているとはいえ 全てが本当のような気がしてくる 阿久津と俊也が会った時 やっと来た! 何か嬉しかった笑

    8
    投稿日: 2025.10.06
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    2016年第7回山田風太郎賞受賞、同年「週刊文春」ミステリーベスト10 国内部門第1位、2017年本屋大賞3位、2020年には小栗旬×星野源で映画化される。現在NetflixとU-NEXTで配信中、昨夜は1章とエピローグを残してU-NEXTで映画鑑賞。そのあと残りの91ページを読み終えたてレビューをする。 罪の声とは35年前、企業事件の揺動に関わった子供たちの声のこと、テープの存在を偶然知った当時の加害者でもあり、被害者の曽根俊也が過去の事件を追う記者とその全貌をあばくお話。事件に関わった3人の子供のそれぞれの人生はやり直せないが、ラストには前向きに生きる希望を与えてくれる。イヤミスではない読後感。

    7
    投稿日: 2025.10.03
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    引き出しの中にあった、幼少期の可愛い声のテープ。実はその声が、未解決事件に使用された脅迫状で、、、。一つの真実を知るために、新聞記者が真相に迫る。 本書を読んで、新聞記者は世の中に必要だなと思った。本当の真実によって、救われる命があるのだと実感。 一方で、文春や暴露系インフルエンサーはどうだろうか。エンタメによって消費されてしまった人物の後先の人生など考えていないのだろうか。その点が新聞記者との違いであり、改めて記者に魅力を感じた。

    3
    投稿日: 2025.10.02
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    映画DVDが検索できないので、書籍を登録。 WOWOWかなんかで放送してたので録画して見ました。 面白かったですよ。 登場人物が多いので、混乱するところありましたが。

    11
    投稿日: 2025.09.30
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     思わず、グリコ事件の真相ってこうだったの⁈と思ってしまうほどの考察力。こう考えることもできるか、当時の警察はどう筋立てしてだんだろう?と考えながら、構成は面白いと思った。

    2
    投稿日: 2025.09.29
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    現実の未解決事件をベースにした、事件ルポのような作品。どこまでが事実で、どこからが作者の創作か、が気になったこともあり、ミステリーとして読むのが難しかった。ほんとにこうなんじゃないの?と思わせる文章の巧みさに感心しました。

    18
    投稿日: 2025.09.26
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    本としては犯人も動機もわかり、最後もある意味スッキリした終わりではあったが、現実で起こっていてしかも未解決なところが不気味でしかない。

    1
    投稿日: 2025.09.20
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    昔の事件からの作品。 とにかく、子供達がかわいそう。何も分からずにしたことが大変なことだったと気づき、勝手に背負わされ、そして背負って生きていかないといけないなんて。 本当の事件もこんな感じだったのかなぁ?と考えてしまう作品でした。

    15
    投稿日: 2025.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    阿久津と曽根、2人の男性が、それぞれの立場からひとつの重大事件を追う。 裁くためではなく、知るため。そして最終的には、未来へと繋ぐため。 実際の「グリコ森永事件」をモチーフにされており、犯行経過はほぼ同じのよう。 視点が入れ替わり、複数の犯人を扱うために登場人物が非常に多く、読み進めていく中でやや混乱しました。 事件のことを知りたくて読んだので、細かに流れていく事件経過で丁寧にインプットできたのは良かった点。一方で、完全フィクションである犯行動機の部分は、フィクションだからこそもっとのめり込みたかったな、とも感じた。

    1
    投稿日: 2025.09.01
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    300頁以上を真相を求める2人にフォーカスし、使い捨てのように現れる人物にこちらまで疲弊してくる。頁をめくる指が面倒くさがっている。辛抱強さが求められた。しかし、2人が出会ってからが面白い。立場は違うが、目的は真相解明。 気に入った箇所 相棒がどんどん扉を開いて前へ進む 自分は運命の列車に乗り導かれているだけ

    2
    投稿日: 2025.08.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「ギン萬事件」ー製菓会社の社長誘拐・毒入り菓子ばら撒きという社会的な大事件。 事件の関係者の可能性があるテイラーの曽根と、事件を追うことになったジャーナリストの阿久津が、真相解明のために奔走するというお話。 正直、作中の株関連の話は自分が疎すぎてあまりよく理解できなかったものの、少しずつ事件の真相に近づいていく過程が面白く、後半は一気に読んでしまった。 実際の事件が元になっているということもあってか、内容がとても濃密。 そして、「ギン萬事件」によって生島家の子ども二人の人生がぶち壊されたという切ない結末。 自分の声を使われたという同じ立場なのに、人生をぶち壊された生島家の二人と、何不自由ない人生を送ってこれた曽根の対比が哀しかった。 犯人にとっては復讐のため、自身の正義のために生まれた事件だけど、巻き込まれた周囲の人間への影響を考えると何が正義なのか、と考えてしまった。

    1
    投稿日: 2025.08.15
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    凄く良かったです。 長編ではありますが、グリコ森永事件を元に 記者と事件に関わってしまった子供達の生きざまや苦悩が伝わってきて、めちゃくちゃ心にひびきました。塩田さんは記者だったのか、記者目線もリアルで素晴らしかったです。

    0
    投稿日: 2025.08.11
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    話があちらこちらに飛び、登場人物も多く、何よりなかなか展開しないので読み進めることがつらかった。途中で止めようと思ったが負けた気がして最後まで読んだ。読むのが大変だった記憶が強い。

    1
    投稿日: 2025.08.04
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     グリコ・森永事件を題材にしたフィクション…ようやく読むことができました。  京都でテーラーを営む曽根俊也が、母の部屋から偶然古いカセットテープを見つけたことがことの発端…再生してみると、自身の子供の時の声が録音されていた。よく聴いてみると、それはかつて“ギン萬事件”で犯人が使用した音声と同じものだった。また、大日新聞の記者である阿久津英士も、かつての未解決事件を取材することになり…。  そうそう、“どくいり きけん たべたら しぬで”とか、当時ちょっと流行ったなぁ…。お菓子がフィルムで包装されて売られるようになったのもこの時期だった。ジュースの自販で、当たりを引いてもう一本もらえたのに、怖くて飲めなかったなぁ…とか、思い出しました。  ストーリーの方は、どこまでが真実で、どこがフィクションなのか??そして、事件に関わる人が私にはあまりにも多く感じて…読むのが大変でした!もっと、わかりやすいものだったらよかったのになぁ…映画ならもっとわかりやすいんだろうか??とはいえ、超大作でした。

    80
    投稿日: 2025.07.28
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    親族が犯罪に加担していたという共通点がある2人の対比が辛い、総一郎の未来がどうか明るいものであって欲しい。

    0
    投稿日: 2025.07.27
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    映画を先に観てたからかストーリーはスッと入ってきた。脳内には役者の顔。小説の方を先に読んでいたらストーリーの理解はまた違ったものになるのかなと気になるがもう困難。これが本当の事件をもじったということは小説の途中まで知らなかった。たまたまこの本の題名を検索してみると出てきた。親に聞くと日本のニュースで多く取り上げられたやつだと。加害者と被害者、どちらに焦点を当てるかによって見方が変わる。記者の熱心さに心を打たれた。

    9
    投稿日: 2025.07.21
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    新聞記者阿久津英士とテーラー曽根の店主曽根俊也がギン萬事件について調べていく過程で次第にギン萬事件の真相が明らかになっていくのだが、語りべが替わるのがわかりづらいと思うことはあった。でも、グリコ•森永事件をモチーフにしたこの小説はこの実在の未解決事件をかなり忠実に再現しながらフィクションに仕上げた傑作だと思う。

    0
    投稿日: 2025.07.14
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    作家の創造力って素晴らしい。未解決事件を題材に謎の部分を膨らませて一流のミステリーに仕立てるワザには脱帽。 脅迫電話のテープの子供の声から始まるストーリー。 実際の事件の真相は闇のままだが、説得力のある展開。息をつかせぬクライマックスまで、実に良く出来た物語。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の声が未解決の脅迫事件に使われていた 身内が犯罪に関わっていたのか?真相を知るために犯人の痕跡を追う 同時に特番のために未解決事件を再調査する記者も犯人の痕跡を追う 追われる恐怖を体感した俊也が真相を追うことを諦めるシーンが印象的だった 生島一家を襲った悲劇とそれを知った阿久津さんの反応、聡一朗と千代子の再会は胸にくるものがある そして俊也さんの音声を録音した人物が意外で... 事件を起こした動機は薄っぺらいものだったし、子供の声を使った動機もなんだかね... 俊也に判断を委ねるやり方は狡いと思った

    0
    投稿日: 2025.06.25
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    当時小学生だった私も強く記憶に残る事件の 小説化 小説としてフィクションだとしても 子供の声、その子供はいつかはその重大性に気がつくだろう、その時どうするのか その後どう生きるのか? 小説として登場人物たちは落とし所を見つけた と、小説だからそうしかならないだろうけれど 実際の事件の子供はどうだろう? どうしているんだろう?知らないままだろうか? 未解決の事件は多いけれど、お菓子が標的になった事件、お菓子を食べたい年頃だった自分や その保護者だった親の不安など考えさせられる

    0
    投稿日: 2025.06.22
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    映画でみた気がします。ある日発見した録音テープ。過去の事件に子供だった自分かわ関わっているのでは?事件に関わりながら違う人生を歩んだ2人の人生。切り裂かれた親子…。子供を事件に巻き込むことが信じられなく感じる。読み応えのある1冊。

    5
    投稿日: 2025.06.21
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    苦しいけど、読んでよかった 生まれる前の話だから、グリコ・森永事件のことは全く知らず、最初は参考にした事件があったことも知らずに読んだ 登場人物も多くて、内容も複雑、読み進めるのがかなりきつかった。それでも、少しずつ交わっていく糸と、見えてくる全体図に、読みきるしかないと思った。終始それぞれの心情が辛いものが多く、読んでいるなかで苦しいことも多かったが、本当に最後まで読んでよかった 誰にでも人生はあって、歩んできた道がある。

    2
    投稿日: 2025.06.14
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    未解決事件を追うにつれて、テープに声を吹き込んだ二人の子供の、その後の人生が明らかになり、大きな対比があることが描かれている。 この事実が、この物語の本質なのかなと思いました。

    1
    投稿日: 2025.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    実在の事件をもとにしたフィクション。三十年前の事件の真実にたどり着くなんて、やっぱりあり得ないけど、ぐいぐい引き込まれた。

    1
    投稿日: 2025.06.13
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    違う人物の視点から事件を追い最後にピタッと合わせる感じのこの作者の特徴なんですかね。非常に面白い物語で引き込まれました。 事件と関わった子どもにくっきりと明と暗が分かれている。 親の生き方で子どもの運命がここまで変わる。でも、親子の愛は同じ。 せっかくなら明るい未来にするように親は生きないといけない。

    10
    投稿日: 2025.05.19
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    森永グリコ事件にもとづくお話ということで手に取ったが、描き方が難しく挫折しそうだった。後半ようやく進み始めたが、なんとか読み終える。もう一回あの事件を調べてみよう

    2
    投稿日: 2025.05.10
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    実家を片付けていると、見知らぬカセットテープを発見。それは30年前の未解決事件に使われた脅迫音声だった。 そしてふと気づく、、これは幼い頃の自分の声だ。。 導入の引きつけ方がハンパない。これは絶対面白い小説だとハードルを上げてスタートするが、最後まで面白く駆け抜ける。 「最後は読者の想像にまかせます」的なミステリー小説が多いが、本書は、伏線を全て回収して、必要な説明は全部尽くすという紳士的な姿勢。喉越しもよくて後に引かないスッキリした最後でした。個人的には少し物足りなさも感じましたが、、

    2
    投稿日: 2025.04.30
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    重厚感があった作品。 映画を先に観てしまい、 内容は、ある程度覚えていたが、 面白かった。 原作のある映画は、先に観たら、 ダメと新ためて思う。

    1
    投稿日: 2025.04.25
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    モチーフとした事件が未解決で犯人は捕まっていないので、この小説には終始違和感を感じてしまった。リアリティ溢れる描写が少々クド目に書いてあるけど、でも作り話だしな、みたいな。既に解決済みの事件をモチーフにしていたら、こちらが知り得なかった情報や人物の掘り下げに感嘆、感動していたかもしれない。

    4
    投稿日: 2025.04.11
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    菊池雄星オススメ本なので読んでみた グリコ森永事件が題材の作品なので リアリティーがある あの時代の闇深さに執念深さ驚愕した 両親と安全に暮らせるという幸せさが 如何に貴重なのかつくづく感じた すぐに配信の映画と事件のまとめ動画を鑑賞

    1
    投稿日: 2025.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ森永事件の頃は子供だったので詳細な内容は知らなかった。 どこまでこの本がフィクションなのか…と読み終わった後はなんとなく、なんていうのかな?虚無感みたいな。 自分の家族は加害者なのか?と自分の声が犯罪に使われていたであろう証拠をみつけた主人公と、 昔の事件を再度追うことになった記者、この2人の視点で物語がすすみやがて交錯する。 阿久津がどんどん真相に近づいていくにつれて、なんとなく俊也よりになってもうそれ以上暴かないでくれ…と思ってしまう自分がいた。 記者って…なぁ…全て暴くのが善なのか? あとし乃の板長!! お前は口が軽すぎる… 利用された子供の正反対の人生 まさかの母も関わっていた事件 そしてその事件のきっかけになった過去の冤罪や とばっちり どこまで本当の事件に近づいてるんだろう? 中盤少し読むスピード落ちちゃいましたが後半、あーそうなんだ、え、そうなの? え、お前もかい…と、真実が明らかになるにつれてあっという間の終幕だった。 そしてノンフィクションを感じさせる小説だった

    1
    投稿日: 2025.04.06
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    『存在のすべてを』に続いて、塩田さん二作目。 グリコ森永事件の記憶はうっすらとしかない。 日航機墜落事故で元同級生が亡くなったことは鮮明に覚えているけど。 この小説の切り口は絶妙だ。犯罪で使われた子どもの声で吹き込まれたカセットテープ。その子が大人になり、自分の声だと気づくところから物語が始まる。 時効が成立しているのに、この事件を追いかけるの文化部の新聞記者。社会部でない文化部の。昭和的な犯人探しをする刑事のような聞き込みが功を奏していく。明るみになっていく事件の真相とテープに吹き込んだ子ども達のその後。 罪もない子達が背負う「罪の声」 最後、仄かなあかりがあるが、十字架は重く辛い。 「俺らの仕事は素因数分解のようなもんや。何ぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目を逸さんと『なぜ』という想いで割り続けなあかん。素数になるまで割り続けるのは並大抵なことやないけど、諦めたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、人間が求める真実や」

    98
    投稿日: 2025.04.03
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    おもろでした。。。!!! 二つの視点から、未解決事件について迫っていく。 実際にあった、昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフとしたフィクションらしい。 ノンフィクションかと思うくらいのディテール。読み終わった後に事件についてググってみましたが、こりゃすごいなと。読み応えがありました。 序盤中盤、スピード感は落ちますが、終盤の畳み掛けで読後感は良かったです。

    5
    投稿日: 2025.03.28
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    実際の未解決事件を題材にした長編作品。序盤〜中盤は話の土台作りが続き、展開が進まずとてもつまらなかったが、終盤は事件の真相が見えてきてスラスラ読めた。結末としてはとても良かったと思う。

    13
    投稿日: 2025.03.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読み応えのある物語でした。 実在の事件の方はほとんど知らないのですが、犯行に子どもの声が使われていたのはショッキングです。あの時の子どもが、という視点はとても重く、心苦しいものがありました。恐怖に陥れた事件の動機のしょうもなさとか、関係者たちのやりきれない気持ちとか、子供たちのその後の人生とか、辛いものがありました。聡一郎と母親が再会できたのは良かったです。

    3
    投稿日: 2025.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ森永事件を下敷きにした作品。 虚構と現実が上手い具合に混ざり合い、どこまでがノンフィクションなのかと思わせてくれる出来。 (これから読む人の中で、登場人物が多い作品は難しいと感じている方は、登場人物の相関図をメモしながら読んでみてもいいかもしれません。) あれだけの大事件に子どもを含め巻き込まれた人がいる。そうだったのかと知った。 そしてそんな事をやった犯人は誰なのか、どうしてそんな事をしでかしたのか。ページを捲る手が止まらなかった。 達雄が告白するあたりでちょっと失速気味かな、ここまで面白かったのになと残念に思っていた。 しかし、読み進めると、その告白を聞いた阿久津も虚しさに囚われている。 なるほど、著者はその思いを読み手にも味あわせてくれたのかと、その力を素晴らしいと感じた。 そして母親が録音を告白したあたりからは早く読み進みたい思いと、じっくり読みたい思いと綯い交ぜになってすごくいい物を読んだなと。 もしかして本当にこんな事が裏側にあって、著者はどこかでそれを知ったんじゃないの?と思わされる程に良くできた作品でした。

    2
    投稿日: 2025.03.07
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    内容の難解さ、テーマの重さからしてかなり重量系の小説なのに不思議とスラスラ読めてしまう。大事件の真相もくだらない動機から始まっている、という点が現実味があって腑に落ちた。

    2
    投稿日: 2025.03.04
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    2025.3.2 J:テレ ドラマ 「週刊文春」ミステリーベスト10 2016年 国内部門第1位 第7回 山田風太郎賞受賞作 第14回 本屋大賞 第3位 第44回日本アカデミー賞12冠 映画原作 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 昭和最大の未解決事件の〈真相〉に挑む。 「これは、自分の声だ」 京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それはかつて、日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始め--。 圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。

    9
    投稿日: 2025.03.02
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    2025.2.14 この事件の元になったのが、グリコ•森永事件だったんだ。青酸入りのお菓子をばら撒いたりグリコの社長を誘拐したり子どもの声で脅迫の音声を送ったり本当にあったことなんだ…未解決事件だし。

    2
    投稿日: 2025.02.27
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    ・11/28 読了.グリコ・森永事件なんて懐かしい事件が題材になってるミステリーで、事実がこうだったらと思うと面白さが増すと思った.

    1
    投稿日: 2025.02.18
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    映画を観て原作を読みたいと思った一作。実際の事件が題材になっていることに驚いた。 事件を追う新聞記者と、当時子供だった事件関係者の視点で描かれるが、描写が細かく物語に強く引き込まれた。事件の裏に人生を狂わされた存在を知った時には胸が締め付けられる思いだった。

    1
    投稿日: 2025.02.17
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    例の事件で知られていることはなるだけ忠実に盛り込まれているが、意外と真相はこうだったのかもと思わせてくれる。仕手筋も絡んでるのかどうか。すでに時効済みだが、いつか答えが出ることを望む。最後は涙がとまらなかった。後味もよし。

    8
    投稿日: 2025.02.08
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    かい人21面相事件をモチーフにしたサスペンス。 ハラハラしながら、真相に近づいていき、読み応えがありました。

    21
    投稿日: 2025.01.24
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    Audibleにて。 昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフにしたフィクション。 グリコ・森永事件当時、自分は子どもだったのでほとんど記憶にないけど、キツネ目の男の顔だけは脳裏に焼き付いている。 小説というよりもノンフィクションを読んでいるような感じだった。 どこまでが事実で、どこからがフィクションなのかわからなくて、「この部分は事実なのかな?」と気になる。 調べてみると、子どもの声を使った脅迫テープは実際に使われていた。 その子どもは大人になった現在何を思ってるんだろう…ということに焦点を当てている。 この小説でグリコ・森永事件について詳しく知ることができて良かった。 あまりにもリアルでノンフィクションを読んでいるようだったので、小説としてはあまり感情移入できなかった。

    93
    投稿日: 2025.01.16
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    30年以上前の事件の真相を探る二人の男性…1人は新聞記者でもう1人は子供のころににその事件に関わったかもと疑って真相を探り始め終盤に別々で調べていた2人が遂に対峙して……重厚なミステリーでした!子供のころのグリコ森永事件の怖さを思い出しました

    22
    投稿日: 2025.01.15
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    グリコ森永事件、まだ私が産まれる前の事件。触れない方がいいかもしれない事に、恐れをなさず踏み込む記者の話を読みたい今日この頃。掘り返したからこそ向き合ったり、救われる人もいれば、一歩間違えれば誰かを破滅に追い込む恐ろしい仕事だと改めて思う。小説はフィクションだけど、まだまだ自分の知らない月日が流れたからこそ真実に近づける事件がたくさんあるんだろうな。

    25
    投稿日: 2025.01.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ☆☆☆☆の上。 その時その時の状況や時系列を細かく書かれているので読みにくいと感じる部分は確かにあった。しかし、それ故に読み進める度に解明されていくことがとても面白い。私はこの事件の大元を知らなかったのだが、興味を持ったと同時に痛ましく思った。子供の人生については作者の想像でしかないが、世の中には陽に当たれず闇の中で暮らす人が沢山いると考えるとどうしようもない気持ちになる。記者には好奇心で人の心に土足で踏み込むマイナスイメージを持っていて、正直最後まで好きにはなれなかった。しかし記者も人間であり、真実の先にある希望のために取材をしていく、それで結果は当事者が後悔しないと思えるのならその助っ人として肯定してみてもいいのかと自分の中で思った。

    1
    投稿日: 2025.01.07
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    昭和の未解決事件『グリコ・森永事件』をモチーフにしたフィクション小説。もう凄いリアリティで、これが事件の全容だったのでは?と鳥肌が立つくらいストーリーの完成度が高く、その展開に引き込まれた。 また、緻密な筆致で情景が描かれているので、まるでその場にいるような空気感が伝わってきた。 幼い頃に事件に関与した疑いのある曽根俊也と、新聞記者の阿久津英士が事件を調査し、全容を突き止めていく話。 なんと言っても、阿久津のジャーナリズム精神が凄い。事件の問題と本質を公に伝えたいという想いが溢れている。もう只々尊敬。 曽根も家族想いで、自分の置かれている立ち位置を公平に捉えて行動しているところがいい。 二人とも正義感が強く、その軸が一貫してブレない姿に胸を打たれた。 事件に振り回された被害者達の人生を思うと心苦しかったけど、終盤の展開にはホロリとさせられた。 重厚な社会派ミステリで大変読み応えがあり、読み終えた後、ちょっと放心するほど心に響いた作品だった。

    46
    投稿日: 2025.01.06
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    中盤からは入り込めたが序盤は話の土台作りが続く。状況が複雑で読みにくいが極力史実に基づいた結果の表れかなと。 何か事件が起こると被害者親族に焦点が当てられがちだが、犯罪者親族も違った悲しみや苦しみを背負って過ごすことになる。そういったことに気付かされる作品だった。 グリコ森永事件についても調べてみたい。

    1
    投稿日: 2024.12.22
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    事件当時、自分はまだ幼かった。幼いなりに、キツネ目の男の似顔絵とグリコ森永の件は印象に残っていた。 大人になって事件とは何だったのか改めて考えてみたい思いが読むきっかけだ。 大阪に1年程住んだこともあり、犯人の指示した高速道路や地名の風景がまざまざとリアルに描写され、ドキドキした。果たして真相は…と益々考えさせられる。

    2
    投稿日: 2024.12.16
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    グリコ森永事件 子どもの声が使われたことに ヒントを得たフィクション作品 学生運動家とヤクザ 大人の欲が 何も知らない罪のない 子どもの人生を狂わせる 素因数分解のようにコツコツと 見えない糸を解くのが 面白かったなー

    1
    投稿日: 2024.12.02
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    史実を基にされた本とのこと、同著者「存在のすべて」に感銘を受け、この本を手に取りました。 事件の裏にある様々な事実や心情の渦に身を任せ本を閉じました。書ききるのが本当に大変だったと思います。著者にあっぱれ!

    1
    投稿日: 2024.11.27
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    中盤までは下地作りのような地味でパッとしない展開。しかし中盤から終盤にかけて怒涛の追い込みをかけてくる。読後の爽快感が半端ない。

    1
    投稿日: 2024.11.24
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    事件と背景 そして関わってしまった者達と家族。さまざまな視点から捉えられ、リアルリティが半端ない‼︎ 記者さんの成長ぶりも楽しめる。 ついついノンフィクションかと思ってしまうほどだ。 難しさもあり、読み終えるのにかなりかかってしまったけれど、最初ちょろちょろ中ぱっぱ...の感じで引き込まれて行く感じをゆっくり楽しめた。

    15
    投稿日: 2024.11.19
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    著者、塩田武士さんの作品、ブクログ登録は2冊目。 どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。 ---引用開始 塩田 武士(しおた たけし、1979年4月21日 - )は、日本の小説家。兵庫県尼崎市生まれ。報徳学園高等学校、関西学院大学社会学部卒業。姉は、関西地区を中心に活動する放送タレントの塩田えみ。 ---引用終了 で、本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。 ---引用開始 京都でテーラーを営む曽根俊也。自宅で見つけた古いカセットテープを再生すると、幼いころの自分の声が。それは日本を震撼させた脅迫事件に使われた男児の声と、まったく同じものだった。一方、大日新聞の記者、阿久津英士も、この未解決事件を追い始めー。圧倒的リアリティで衝撃の「真実」を捉えた傑作。 ---引用終了 本作は、第7回の山田風太郎賞受賞作品です。 そこで、受賞した頃の同賞受賞作を、少々見ておきます。 第6回 佐藤正午 『鳩の撃退法』【上・下】 第7回 塩田武士 『罪の声』 第8回 池上永一 『ヒストリア』 第9回 真藤順丈 『宝島』 第10回 月村了衛 『欺す衆生』

    64
    投稿日: 2024.11.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    グリコ・森永事件を題材にした作品。 事件発生時は、私は小学生で、そういえばお菓子を食べてはダメみたいなことを言われたかな~とうっすら記憶しているくらいでした。 未解決事件として有名なのは知ってたけど、詳細まではそこまで知らなかったので、読み終わった後にWikiやまとめ動画見たりしました。 映画化されたときに観に行きたいなと思いつつ、原作も読みたいな~と思ったままでした。今回読んでみて、もっと早く読んでおけばよかった!と思うほど、すごい面白かったです。 現実の事件の結末も、本当はこの本通りだったんじゃないかと思えてしまうほど、話の筋が通っていて、ところどころ驚かされるばかりでした。 有名な『キツネ目の男』がはっきりしないのも、なんだか現実世界を意識しているんじゃないか?と思ってしまいます。 自分と同い年くらいの子供が事件に巻き込まれて、ずっとつらい思いをして過ごしているというのが、辛すぎて心に刺さりました。

    6
    投稿日: 2024.11.15
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    この小説を読まなければ、グリコ・森永事件の存在すら知らなかっただろう。 おそらく小さい時にニュースになっていただろうが、紐解くとここまで難解な事件だとは思いもしなかった。 多少の脚色はあるだろうが、阿久津と俊也が近づく様子も臨場感がありドキドキする作品。 中盤は少し展開が間延びしだらけた部分もあった印象だが、終盤は怒涛の追い込みで満足感のある読み口だった。

    1
    投稿日: 2024.11.15
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    この作家さんの作品はいつも読後 長い道のりを歩ききったような充実感がある。 この作品はフィクションだが「グリコ 森永事件」を極力史実通りに再現しているとのことで リアリティがものすごい。 最初はイヤイヤ関わっていた記者の阿久津が段々この事件にのめり込んでいく様子が好ましく 読んでいてワクワクした。 終盤 阿久津が言った「あなたには正義がない」という言葉には 強く共感した。 実際は未解決て終わった事件をどんなラストにするのだろうと思っていたがそれは阿久津が言ったように「犯人は誰か」ではなく 今、そして未来につながる とても真摯な良いラストだった。

    4
    投稿日: 2024.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2024/11/1 読み終わるまでめっちゃ時間かかったな。 電話の声の子供が宇野くんという前知識でずっとテーラーの方が宇野くんだと思ってて違和感に何度も首をかしげたわ。 最後の最後でこっちか!ってなって自分に笑いました。 そっちやわ。宇野くん。 おしゃれなテーラーでおしゃれなスーツを仕立てて娘をかわいがる宇野くん。 映画のCMでちらりと見たあの悲壮感はどこで出てくるんだ?という疑問にだいぶ邪魔をされたな。 おしゃれな方は星野源でした。なるほど。 この人の本って前もそうやったけど実写の方がなにかしら邪魔してくるねんな。 不思議な巡り合わせだ。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    テープの子の人生があまりにも残酷で、しょうもない理由で犯行に及んだ大人たちに腹が立った。阿久津さんにも苛立ちを覚えることがあったが、最終的には記者としてやるべきことをやり遂げたのだろうなと納得できた。 事実をもとにしたミステリーフィクション、こんな風に話が組み立てられるのもすごいなと感心した。 映画も観てみたい。

    2
    投稿日: 2024.10.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    書店でミステリーフェアをやっており、文庫本の裏のあらすじを見てこれは面白いだろうと確信を抱いて購入。 真実が浮かび上がってくるたびに驚愕し、背中からぞわりとくる未知の犯罪集団に恐怖を感じた。最後の総一郎と母の再会は自然と涙が溢れ、読み応えたっぷりだった。読んだ後、事件の重みと余韻でしばらく放心状態になっている。

    2
    投稿日: 2024.10.26
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    実際にあった事件を基に進む話なのでかなりの臨場感があって読み応えは抜群でした。事件の真実の先が知りたくて決して短い話ではないのに一気に読み終えてしまいました。 脅迫テープに使われた子供たちに、作者が想いを馳せて作られた物語が、切なくてやるせなくてどうしようもなかったのですが、その中にもかすかに光が差すような描写や設定もあって、救われた部分もありました。個人的に、作者が俊也と阿久津を同級生にしてくれててよかったと思いました。

    2
    投稿日: 2024.10.21
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    昔のグリコ森永事件の犯人を今から探す、という内容のフィクション。小生初、塩田武士さん。事件を覚えていて、登場する地点に土地勘のある人には、かなり面白い内容だと思います。

    12
    投稿日: 2024.10.18
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    内容が難しく途中読むのに苦戦したが、とてもおもしろい締め方をしていた。実際の事件に対しての興味も湧いてくる素敵な作品だ。

    1
    投稿日: 2024.10.18
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    胸糞展開があまり得意ではないのでキツかった。でも実際の事件でこんなんがあったんやと思ってみるとほんまにおもろかった。

    1
    投稿日: 2024.10.12
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    感想 長い!物語が緻密に書かれているためだが、長い!面白いけど。 森永グリコ事件をイメージして書いたものだろう。あまり詳しくは知らないけど。 時間が経つからこそ明らかになる事件もあるのか。でも、ここまで綺麗に解決するものかな? あらすじ テイラーの曽根は自宅にあったテープを聞き、30年前のギン萬事件という食品会社を脅迫し、ある社長を誘拐し、身代金が強奪された事件にテープが使われていたことに気づく。 一方、新聞社の文化部の阿久津は社会部の先輩から、ギン萬事件の取材をするため、ロンドンへ行って関係者に取材をしるように命ぜられる。 曽根は亡き父の友人であった堀田に相談し、叔父の達雄が、書き残したノートが事件に関係していると踏んで、関係者に会って事情を聞く。 一方、阿久津は、誘拐事件は仕手筋によって仕組まれたものであり、彼らが株の空売りで儲けたのではないかと考え、取材を続ける。 何度も切れそうになる細い糸を手繰りながら、阿久津と曽根はそれぞれ真相に迫る。 阿久津はなんとか曽根にたどり着き、犯人の一味であった曽根の叔父の達雄に行き着く。達雄の告白を聞き、曽根に伝える。 阿久津は、事件を最後まで見届けるため、犯人一味の巻き込まれた家族であった聡一郎を、曽根と探し、たどり着く。曽根からは事件後、どのように過ごしたかが語られる。

    17
    投稿日: 2024.10.09
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    とある事件について関係者と記者が積み上げる綿密な取材によって様々な真実や人間関係が浮き上がってくるので、気づいたら先が気になって仕方なくなっていた!

    1
    投稿日: 2024.10.07
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    人物描写、背景描写、が途中口説く感じて辛かったが、最後のスパートは引き込まれた。これが、事実を元に(グリコ森永事件)したものだと読み終わってから知った。これを機に実際の事件もググってみたけど笑 カタカナや犯人グループらの名前が多く出てきて、混乱もするが読みごたえのある小説であった。

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    40年前の実際に起きたグリコ森永事件を元に書かれた小説。 事件の詳細が史実通りに書かれているので、フィクションなのかノンフィクションなのか読んでいてわからなくなるほど物語に引き込まれます。 これが事件の真相だったのではないかと思わせるリアリティがあるのが凄いし、作者の塩田さんは元神戸新聞の記者さんということで徹底した取材をされているのも本当に凄いです。 私が生まれる前の事件なので詳しい内容は知らなかったのですが、この小説を通して知ることが出来たし色々考えるきっかけをもらいました。 本当に酷い事件で実際にもこの本に出てくる人達のように苦しんだ人が沢山いるんだろうなと考えると胸が苦しくなります。 映画を先に見たのですがそちらもとても素晴らしくて、ラストシーンがよかったです。

    8
    投稿日: 2024.09.27
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    ミステリー小説でこんなに涙を流したのは初めてかもしれない。 物語が動き出してからの、阿久津がとにかくかっこいい。記者としての意地を見せ、そして記者としての仕事を確実にこなしていたと思う。 阿久津の 「伝言ゲームになった時点で真実ではなくなる。理不尽な形で犯罪に巻き込まれたとき、これまで聞いたことも見たこともない犯罪に直面したとき、社会の構造的欠陥に気づいたとき、私たちはいかにして不幸を軽減するのか。それには一人ひとりが考えるしか方法はないんです。だから、総括が必要で、総括するための言葉が必要なんです。」 鳥居の 「俺らの仕事は素因数分解みたいなもんや。何ぼしんどうても、正面にある不幸や悲しみから目を逸らさんと『なぜ』という想いで割り続けなあかん。素数になるまで割り続けるのは並大抵のことやないけど、諦めたらあかん。その素数こそ事件の本質であり、人間が求める真実や。」 とても胸に刺さったし、この小説をしっかりと表しているなと思った。 良い小説に出会えました。

    4
    投稿日: 2024.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『罪の声』というタイトルに痛みを感じる。 無邪気な子供たちが犯罪に巻き込まれて、人生が狂ってしまったお話。 憎しみとか、プライドとか、正義とか、大金とか、そんなものは捨てて、もうすでに手に入れていた幸せを大事にすればよかっただけのお話。 仕事クビになったって、家族を幸せにする方法は他にあっただろう。 生島秀樹、簡単に殺されてるんじゃないよ。 みんな、過去に縛られず、前だけを向いて生きていけばいいのに。 無理か。 無理よね。 さとりでも開かんと無理よ。 そうやって、世の中、憎しみにあふれるんだろうな。 阿久津英士が有能な記者だった。 どんな連載をしたか、全部読んでみたい。

    29
    投稿日: 2024.09.20
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    昭和最大の未解決事件「グリコ・森永事件」を題材にしたサスペンス・ミステリー。事件で使われていた子供の声が自分の声と知った男と、その事件を追いかける新聞記者の男、そして事件に巻き込まれた人々の人間ドラマが交差する。 映画が面白かったので、原作も読んでみた。小説の枠を飛び越えたなんとも言えないリアリティを帯びていて、今まで経験したことのない未体験の余韻を残す。声が使われた子供は今も生きている可能性が高いわけだし、これが事件の全容だと言われても納得できる。とても面白かった。

    15
    投稿日: 2024.09.17
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    物語のクライマックスにはなんとも言えないため息がでた。30年前に起こった未解決事件を1人の記者が追う。欠片のような手がかりを元に事件の全容を解明していく様はとてもテンポがよい。複雑に絡み合った事件の真相も読み応えがあったが、取材を通して、どうしてこの事件を追うのか、どういうふうに総括するのかと、中堅記者が思い悩む様子に心を打たれた。 事件の加害者の思想や当時の時代背景の繋がり、事件に巻き込まれた被害者の狂わされた人生、そして30年の時が経ったあとに初めて事件との関わりが発覚する人間、読む人によってハイライトが変わる小説だろう。 また、この小説の題材となったギン萬事件は、1985年頃に実際にあったグリコ森永事件が元になっている。私の生まれる前の事件であり、詳細ついてはまだ知らない。機会があればこの小説の参考文献を読んでみたいと考えている。

    2
    投稿日: 2024.09.15
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    毒入り、食べたら死ぬで。 物心ついた時にはもう時効になっていた昭和の大事件。よくは知らないけど、この印象的なワードだけ覚えていた。 この事件をモチーフに、2人の主人公が細い糸を伝いって迫っていく。 序盤からずっとこの事件を追っていくスタンスのため、冗長になりそうな設定だが、対称的な2人の主人公の目線が交互に渡り、ダレる前に切り替えておもしろかった。

    0
    投稿日: 2024.09.14
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    昭和の未解決事件をモチーフに描かれた作品(そう言われないとモチーフとなる事件があったことさえ分からなかった‥)。読んでいて、分からない単語も多く(内ゲバ等)自分の歴史への解像度の低さを思い知った(近代史に関する教養?)し、もっとこういう作品を読みたいと思った。 歴史的な知識も必要になるし、人間関係も複雑で「楽に読める」本ではなかったけど、読んでよかったと心から思った。図書館で並んでいて惹かれたので、ネット等で狙い撃ち的に読む以外にも、色んな本との出会いがあるなと嬉しくなった。

    2
    投稿日: 2024.09.11
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    グリコ森永事件をベースに解き明かされるフィクション。登場人物のキャラクターも立っていて読みやすい。所々で驚きやミステリーがあるが、うまくまとまっている。塩田武士の作品では、存在のすべてをがとても良くて、同じように過去にあった事件をベースにしているのだが、もっと感動した。

    1
    投稿日: 2024.09.06
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    いやはや…コレはミステリーなんでしょうが壮大なドラマですね、映画化されるのも頷けますし、読み終えて映画観たいと思ったのは本作品が初めてかも知れない…映像で『観たい』と心底感じた作品です。

    12
    投稿日: 2024.08.26
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    なかなかな厚さの本で読み応え有り。 子供を犯罪に巻き込んだらいけないという事が強く印象に残りました。 2人の登場人物を軸にそれぞれ話が進んで行くのが面白かったです。 ずっと濃厚だった分、終盤は少しサラサラと進んでしまった印象でした。

    20
    投稿日: 2024.08.25
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    ずっと読みたかったグリ森事件の小説。 中々の重厚感だけど、 グイグイ読ませる凄みがあり 読めてよかった。 実際の事件をそこまで知らなかったので 色々勉強にもなりました。 本当に、実際の方が小説みたい。

    2
    投稿日: 2024.08.18
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    なるほど。そういう終着点なのかと納得。 フィクションだけれど、グリコ森永事件を身近に感じられたいい機会でした。

    1
    投稿日: 2024.08.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    登場人物も多く内容も難しく前半はらなかなか読み進められなかったが、 後半になり真実が見えそうになるあたりからぐんぐんと読むスピードがあがる。 身勝手でしょうもない理由で事件をおこした犯人たち。 そして、それらに人生を狂わせられた子供たち。 特に、聡一郎と望の人生を思うと、怒りを覚え涙が流れた。 阿久津と俊也が誠実で優しい人柄なのが救われた。 阿久津のただ事件を暴きたいだけではない優しさを感じ取り、俊也も全てを話す覚悟を持てたんだと思う。 気になるのは聡一郎のこれからの人生。望の分まで、今までの分まで幸せになって欲しい。 この本は戦後最大の未解決事件であるグリコ森永事件を題材としたフィクションであるが、あまりにも壮大且つ著者の想像力に感服し敬意を感じる。

    5
    投稿日: 2024.08.03
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    長い話だったが楽しめた。 すごく読み応えのある本だった。 全く接点のないテーラーと刑事が1つの事件を通してつながり、関わっていく所が面白かった。 映画では星野源と小栗旬なので、見応えあると思う!

    1
    投稿日: 2024.07.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても面白かった。事件が複雑かつ登場人物がたくさん出てくるので途中でこれは誰だっけ?みたいな状態になりつつ、でも最後まで面白く読めました。 犯人が学生運動に関わっててとか出てきて、「ま、また新左翼〜」と思ってしまった。なんか学生運動に関わった=ろくなもんじゃない、みたいなものばかり読んでいて、なんか切なくなりました。 あと、生島家がほんとに悲惨すぎた。 グリコ森永事件のことはよく知らないで読み始めたので、子どもが関わっていたっていうのもとても衝撃的だった。どんなにキャッチーに取り繕おうとも恐ろしい犯罪なんだということがよく書かれていたと思います。 参考文献も読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2024.07.23
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    現実との境がわからなくなるほどのリアリティさでした。この事件は誘拐や身代金、青酸カリお菓子のイメージでしたが金融事件としての側面があった事に驚きました。

    0
    投稿日: 2024.07.14
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    子どもの頃ぼんやりとしか覚えていない、「グリコ森永事件」。キツネ目の男、青酸カリ入りお菓子等、子ども心に怖いなぁと思っていました。 犯人は捕まっていないので、詳細な内容まではわからない中、犯人の心情や事件を取り巻く人物像、設定などよくここまで想像の中で書き起こしたなぁと。事実ではないが、事件の裏でこのような事象が起こっていたかもしれない。なんにも関係ない子どもが巻き込まれ、事件が時効を迎えても苦しまなくてはならない。やはり罪は重いと感じました。

    2
    投稿日: 2024.07.12
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    グリコ・森永事件をモデルにした物語だとは知らず、映画化されるタイミングで偶然手にとった。 とにかく読み応えがあり、引き込まれる内容だった。フィクションだが、事件の経緯などは極力史実通りに再現されているようで、読んでいてどこまでが現実なのかわからなくなる。背筋がゾッとするくらいリアリティのある物語だった。 塩田さんの別の作品も読んでみたい。

    5
    投稿日: 2024.07.02
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    つまらないくすぐりが多くて冗長な感じがしてしまう。出てくる人物が勤め人で魅力が薄い。「騙し絵」よりは頑張ったが130pでギブアップ。 この作家、私には合わないかも。

    2
    投稿日: 2024.06.30
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    ノンフィクションの部分の闇に慄然としましたが、フィクションの部分の著者が描いた闇にもまた震撼しました。 傑作です。 人間、そして、この社会は、キレイゴトだけじゃない。 事件のことをほぼ知らずに読み始めても大丈夫です。

    3
    投稿日: 2024.06.25
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    久しぶりに長編を読みましたが、後半からスピードアップでページをめくる手が止まらなくなりました。どなたかも書かれていましたが、本当に起きた事件なんじゃないか、そしてこれが真相なのではないかと勘違いしてしまうくらいの内容でした。事件が起きた頃の日本や世界の時代背景を理解するのに少し時間がかかりましたが、この事件によってたくさんの人の人生が狂ってしまい、苦しんできたことを思い、胸が詰まる場面が何度もありました。、単なる警察組織対犯行グループという切り口だけでは見えてこなかったものが、阿久津と曽根によって明らかになっていく様子がいわゆる刑事物とは違い、新鮮で引き込まれました。 イギリスの美しい景色が描かれている箇所を読んでいて、同じ風を感じに行ってみたくなりました。

    2
    投稿日: 2024.06.23
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    2年ほど前に購入したきり、積んでいました。文体が好みじゃないなあ……と思って手を止めてしまったことを後悔しています。中盤を過ぎてからが本当に面白かった。作中で記者の阿久津さんが「手に汗握る」「急くように」と評した気持ちを追体験しているような気分で、読む手が止まらずに、一気に読み切ってしまいました。描写が丁寧すぎるあまりにところどころで喉がつっかえるような読みにくさがありましたが、そこまで丁寧だからこそ生々しい質感を感じることができて、結末に感動できたんだろうなぁ……。本当にあったんじゃないか、グリ森事件の真相って本当にこの書籍通りなんじゃないかと錯覚するほどのリアリティがあって、読み応えがなんていうか、もう、本当にすごい。こんなの関連書籍も読みたくなっちゃうじゃん……。グリ森事件についてきちんと調べてからもう一度読み返したいなあ。

    0
    投稿日: 2024.06.12