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ビタミンF
ビタミンF
重松清/新潮社
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総合評価

622件)
3.7
109
236
202
27
3
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    30代後半以上の結婚して子供いる父親は読んどいて損はないかと。 年頃の子供との葛藤、我が家にもあと数年で訪れるんだなぁーとしみじみ。今のうちに予習が必要ですねー。 そして個人的に一番共感したのはなぎさホテルの話。なんかは、家庭持った男(女もか)なら一度は考えるであろう「たられば」と妥協感。 帯に書いてあるほど涙腺は攻撃されませんでした。あと知らずに買ったけど結構古い作品なのですね、どの話も平気で部屋でタバコ吸ってるw 自分は36歳ですが、まだ吉岡みたいな感じですw

    6
    投稿日: 2021.05.05
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    若い頃はどれだけ運動しても、どれだけ仕事をしても、体も心も回復するのが早かった。もう体が動かないというぐらいスポーツをしても、たくさん食べてたくさん眠れば数日で回復した。夜遅くまで仕事をしてそれなりにストレスを感じても、美味しいものを食べてドライブやツーリングに行けば割とすぐにリフレッシュできていた。 時が経って年齢が高くなってくると、体の疲れはなかなか抜けず、精神的に疲れるとそのダメージから抜け出すのに一苦労する。体と心は繋がっているので、そのどちらかの回復が遅れるともう一方も回復が遅れるということだろう。しかし、歳をとったことによって疲れを上手に逃す術を覚えるとともに、ストレスを感じても上手にコントロールすることを覚えてきた。 心が疲れた時には好きな本をのんびりと読む。そうすることで、セルフコントロールが出来ることを長い経験で知っているというのも強みの一つだろう。 重松清さんの書かれた「 ビタミンF」は、日常生活の中にあるちょっとしたすれ違いや勘違いなどを題材にした家族小説だ。 若い頃の熱量をすっかり忘れてしまった男性とその妻、完璧な父親だと自負していた男性とその家族、愛娘を快活で人気者だと信じて疑わない夫婦など、どこにでもある“普通”の家族に起きる様々な出来事。どれも他愛のないことから始まったちょっとしたすれ違いや勘違いが、時間が経つに従って大きな歪みやひずみになっていく。それでも、ぐっと堪えて難局を打開するべく悩み、振り返り、頑張る姿には読んでいて共感を覚える話ばかりだ。 7組の家族を題材とした7つの短編集は、読み進めるうちにじんわりと心に響いてくる。著者の重松清さんは「ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい」として、Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Fortune、Fictionという「F」で始まる言葉をキーワードとしてこの短編集を書かれたのだそうだ。その想いの通り、疲れた体や気持ちにじわっと染み込んできて、「また頑張ろうかな」と思える素敵な一冊だった。

    1
    投稿日: 2021.05.04
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    妻、子ども、親、家族にまつわる短編集。男性目線で書かれているからか、心に刺さってくるような、重くのし掛かるような感覚。30代から40代の男性にオススメです。

    1
    投稿日: 2021.04.27
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    "ビタミンF"というのは、人の心にはたらきかける小説ということらしい。 7つの40前後の男性主体の短編集。 子供のこと、妻のこと、親のこと男性目線で悩み苦しみ進んでいく。 私は自分が母親ということもあり、どうしても母親目線で見てしまうから、こんなにあっさり子供のことを傍観はできない。 昔を懐かしむ余裕がないまま前に進んで行かなくてはならない現実。自分の老への不安もある。 そんな男性の悲哀がよく伝わってきた。

    1
    投稿日: 2021.04.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今、この年齢で子育て中に読んだからこそ…かもしれないけれど、とにかく、心に響いた。 中でも、「セッちゃん」と「母帰る」には、心臓を掴まれる感じがした。 「セッちゃん」は切なすぎる。加奈子のある種の健気さとプライドの高さが、物凄くリアル。そして、学校生活が人生のほぼ全てである学生時代にあんな風に虐められたら…。考えただけで胸が痛い。私なら、加奈子のように強くは振る舞えない。 「母帰る」は、途中までは「なんて都合のいい母なんだ…」と憤っていたけど、浜野さんの「家庭っていうのは、みんながそこから出ていきたい場所なんだよ」にハッとさせられた。そして、母がお父さんのことを嫌いになったわけでもないのに「家を出て別の暮らしをしたくてたまらなくなった」に、ふんわりと共感する自分がいた。更に、子育ても義父母の世話を終わった母が家を出ることに対して「出たいんじゃったら出ればええ、もう迷惑のかかるものはおらんのじゃけえ」というお父さんに、人生の重みを感じた。 多分、あと10年早く読んでいたら、こんなに深く感じ入ることはなかったかも。今読んで、よかった。

    1
    投稿日: 2021.04.22
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    family、father、friend、fight、fragile、fortune ビタミンFの構成成分。30代後半と言う世間一般で言えば、結婚して子供がいて、ニュータウンに一軒家やマンションを持ってと言う中年オヤジたちの悲哀のお話。 「なぎさホテルにて」が1番印象に残りました。過去って今が苦しいほど美化されるもの。かっての恋人と会う約束をしながら今の家族と比べてしまう。男の人は不思議なもので格好良く見せようとするけど、イザと言う時に頼りになるのは女性たったりするのは、小説でも現実でも変わらないですね。 もしもあの時、ああしていれば良かったのには結果論ですが、自分の苦境や状況を認めることが出発点。 前向きになれる一冊ではないですが、その一歩手前に向かうことは出来るのかな。

    4
    投稿日: 2021.04.19
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    38歳、「昔」や「若い頃」という言葉に抵抗感がなくなったころ。 40歳、息子としっくりいかない。 36歳、「離婚してもいいけど」、妻がつぶやいた。 人生の中途半端な時期に差し掛かった人たちの7つの物語です。

    0
    投稿日: 2021.04.14
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    中途半端な時期に差し掛かった人間たちの悩み。10代最後の人間にはまだわからないこともあるが、親だからこその気持ちや悩みを知ることができた。

    0
    投稿日: 2021.04.09
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    家族の繋がりは実は脆いものだということに気付かされた最後の短編は「母帰る」 心に残り、繰り返し読むだろう

    1
    投稿日: 2021.04.03
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    ちょっと読むには若かった。(現在、24歳独身) いつか家庭を持ち、子どもを育てたときに、親とはなんぞや、夫婦とはなんぞや、と迷ったときに再読したい。

    1
    投稿日: 2021.04.01
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    若いときに読むのと父親になってから読むのでは、考え方や見え方が変わってそうだなと思った。 ビタミンFという題名にする意味がよくわかる、 心の栄養にしたくなるお話ばかりだった。 温かく、切ない。

    2
    投稿日: 2021.02.25
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    子育てを始め37歳になって読んだら また世界が変わって面白そう!! ビタミンF 注入できました!! あとがきすんごくよかった さなぎホテルよかった 笑笑

    2
    投稿日: 2021.01.31
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    ★4よりの3。 後記までしっかり読んでほしい。全編読んで、後記を読んで、おおお…なるほど。ってなってほしい。 その方が、「ビタミンF」が心に効く。 父親目線で描かれたいろんな家庭の物語。個人的には、「かさぶたまぶた」が1番好きだったかな。 どの話も、父親の不器用さとか、もう若いとは言えない"父親"の細かな描写が的確だなあと感じた。 温かいけど、甘くはない感じがすごく好き。 きっと私の父親もいろんな思いで私と接してるんだろうな。今まで衝突が多かっただけに、その時の父親の心中を勝手に想像して、申し訳ないような切ないような気持ちになった。 けど、穏やかな今より、ぶつかってた過去の方が親子をやってた気はする。 父親うざい。父親は自分のことを何も分かってない。と感じている人、読んでみてほしい。 自分の父親には重ならないよって思うかもしれない。けど、何も違くないんだと思うよ。なんだかんだ父親なんだよ、きっと。まあ分かんないけどさ。 ちなみにこの本は男友達から借りたんだけど、娘として生きてきた私と、息子として生きてきた彼とでは抱いた感想は違うんじゃないかなと思った。 随分とさっぱりした親子関係で家を出たらしい彼が、この本を読んで何を思ったのか。聞いてみたいけど、言葉にできるようなものじゃないかもね。 頑張ってください、すべてのお父さんたち。

    1
    投稿日: 2021.01.21
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    家族との関わりは、一生付きまとう永遠のテーマ。家族間で何かあったとき、ビタミンFは欠かせない。我が家についても振り返りたくなった。

    1
    投稿日: 2020.09.24
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    きゅう、と苦しさと切なさで胸が痛くなる短編集。家族、親子、夫婦のあり方、来し方と行く末を考えさせられた。 幸せそうに見えるあの人たちにも何かしら後悔や軋轢や悩みがあるのかもしれず、そうでないように見えるひとに、かけがえのない宝物が授けられているのかもしれない。 選べなかった選択、選ばなかった選択の結果は判断しようがない。現在が、かつての最善の選択の結果。 架空のお話とは思えない、誰でもどこかしら共感できるだろう、身近なあの人の、自分自身の物語として読めました。だから、しんどかった。

    7
    投稿日: 2020.09.17
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    「中途半端だよな。37、8って…」本小説の冒頭である。 37〜38歳の既婚男性を題材にした短編小説。直木賞受賞作。 ビタミンはA〜Eまであるが、Fはない。炭水化物やタンパク質、カルシウムのような小説があるのだから、ビタミンのような働きをする小説があってもよいのではないかというのがタイトルの由来。 主人公の年代が自分にピッタリだったのでもの凄く共感できる点が多かった。 娘がロクでもない男と交際していた。いじめにあっていた。離婚の危機など、実際に自分の身に降りかかったらどう考えるんだろうなぁと思い耽りつつ、今の自分が幸せなんだろうなとも思える作品でした。 ほんとビタミンみたいで読むと元気が貰える作品でした! 妻に「30代半ばって中途半端な年齢だと思う?」と聞いたら、 「おじさんのもも組さん(娘の保育園の2歳児クラスのこと)ぐらいかなぁ。おじさんの赤ちゃんって感じ☆」 なるほど…また学校に通ってるようなもんだな…笑

    5
    投稿日: 2020.09.05
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    この7つの家族が描かれた短編集を読んで、胸が温まって優しい思いになったり、胸が痛くなって悲しい思いになったりした。中でも「せっちゃん」は印象的で胸が締め付けられた。自分が父親になって読んだら、もっと重なる部分があるだろうと思いながら読んだ。

    2
    投稿日: 2020.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「みんな、セッちゃんのこと、いじめているわけじゃないよ。嫌ってるだけだもん。いじめは悪いことだけど、誰かを嫌いになるのって個人の自由じゃん。『いじめをやめろ』とは言えるけど、『あの子を嫌いになるな』なんて言えないでしょ」 「夫婦には、なにをしても、されても、迷惑いうもんはないんよ」 「家庭っていうのは、みんながそこから出ていきたい場所なんだよ。俺はそう思う。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。幸せとか、そういうの関係なくな」 「拓己くんは、みんなが帰りたがってる場所を家庭だと思ってるんだよな。だから不倫ふる奴や、離婚しちゃう奴の気持ちがわからないんだ。そうだろう?」 「じゃあ、なんできみは自分の育った家を出ていったんだ?きみが東京でつくったたいせつな家庭って、ここにあった家庭から出ていったからつくれたんじゃないのか?」

    4
    投稿日: 2020.07.13
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    中学生の子供を持つ親のお話が多いですね。 思春期ってやつはなかなか難しいですね。 色々・・・・ 考えさせられるし,学ばせてもらう素敵な本ですね。

    6
    投稿日: 2020.05.20
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    「思い出って玉手箱みたいなものだから、開けないほうがいいんだよな」 玉手箱を開け、ひけらかしてしまうと、最近の若いものは…といういわゆる老害になってしまうのかもしれない。

    4
    投稿日: 2020.05.12
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    家族が唯一、楽でいられる場所。 なんて言えなくてもいいんだなぁって。 きっと、家族ってどれだけ憎くても離れることができなくて、一生向き合っていかなきゃいけないんだなぁ。

    2
    投稿日: 2020.05.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    重松さん4作目。そして直木賞受賞作。 おれの数年後の30代後半から40歳くらいをモデルに描かれた短編7作が収まってまっせ。印象に残ったのはセッちゃんかな。悲しすぎますな。どの話も現実からそんなに離れてない内容なので、もしかして自分にも!?な~んてこと、考えちゃいますよね。

    6
    投稿日: 2020.05.02
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    7編からなる短編集、、直木賞受賞作。 30代、40代のお父さんは是非読め、といいたい。 オヤジがウザいと思ってる奴ら、ぜひ読め、といいたい。 というほど、良かった本。 短編である事が、非常に残念。 だけど、あれ?これからどうなるの?どういう展開になっちゃうの?という部分が、読者に任せられているというか、短編だからこその味わいってのがあるんだね。 個人の趣味もあろうかと思いますが、これはお勧めです。 重松清さんの本は、はずれがないなぁ。

    2
    投稿日: 2020.04.16
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    「ゲンコツ」 調子に乗る若者達に。 若さ故の過ちではあるだろうが、もし相手が逃げるよりも喧嘩を選んだ場合を考えると警察を呼ぶのが安泰なのかもしれないな。 「はずれくじ」 どちらも選べない事。 こればかりは文句を言ってもしょうが無い事ではあるが、親が自分の子をはずれだと言ってしまったら誰も味方が居なくなってしまうよな。 「パンドラ」 開けてはならない箱。 時代遅れや亭主関白とかの話では無く、彼の中の貞操概念に関する想いは悪い方面に強すぎて本音を口にしていたら家族は崩壊していたかもな。 「セッちゃん」 本当に起きていた事。 彼女は空想の転校生を登場させる事により自分を護りながらも両親にSOSを発信し続けていたのかもしれないが、現実は簡単に変わらないよな。 「なぎさホテルにて」 過去からプレゼント。 未来への手紙やタイムカプセルの様な物は当時は楽しみで仕方がないだろうが、実際に歳月が経つと時限爆弾にも似た様な自体になりそうだな。 「かさぶたまぶた」 強く見せるためには。 どんな事を言われても受け流す事が出来てる人間もいれば、些細な事で傷付き何をするにも怖くなってしまう人だっているんだよな。 「母帰る」 突然居なくなって人。 届出を出した際に何かしら話し合いはしたのだろうが、それよりも衝撃が強過ぎて曖昧な記憶しか残らなかったのだろうな。

    1
    投稿日: 2020.03.26
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    色々な形の家族の姿が現れていて、また年代的にも近いものがあり入り込んで読むことが出来た。感情の表現の豊かさが重松作品の良い所だと思う。そして自分なら、、、とか考えをめぐらすことが出来る作品だった。

    2
    投稿日: 2020.03.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.147 無関心と知らん顔ってのは、ぜったいに違うんだから p.198 ナイショの話とか秘密とか、ほんとは楽しいのかもしれないなあ 再読。 興味、関心を抱きつつ対象に対して秘密の保持や拒否する権利を保障し、安心、安全、安楽に努める。そんなことができる人間になれたらいいなあ。

    2
    投稿日: 2020.02.23
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    若手でもないベテランでもない、中途半端なアラフォー世代の男性。 家庭では妻との関係が冷えてきたり、難しい年頃の子供たちを抱えたりして。 家族とは?、円満な家庭って何? そんな事を考えさせられる7つのショートストーリー。 「現実は厳しいんだよ」と突き付けながら最後には救いも見え隠れする。 主人公たちと同世代の時にこの本に出合っていればもっと共感できたと思う。

    2
    投稿日: 2020.02.19
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    アラフォーのお父さん達…家庭も仕事もノリノリなのかと勝手に思ってました。そうですよね…気付けずにすみません。これからも気付けないと思いますが…頑張ってください。

    7
    投稿日: 2020.02.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    それぞれの家族における苦悩を描き出されてる。本書で登場する、既婚、子供ありのアラフォーであるが、イマチイ共感できなかったのが正直な感想。 まだ登場するような危機には遭遇していないということか・・・ 「ビタミンF」の「F」についてはなるほど!!と素直に驚きました!

    6
    投稿日: 2020.02.09
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    父目線で描かれた様々な家族の在り方を物語る本。 父親の心情が何となく理解できた。 「父親って孤独だよな」と言う言葉が印象的だった。

    2
    投稿日: 2020.02.08
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    いろんな家族の形を描いた短編集。全部、お父さん目線かな。40代前後の、人生のスイも甘いも経験したちょっと疲れたお父さんたち。ほろっとします。

    2
    投稿日: 2020.02.06
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    流石、作者のカラーが出てる。この世代に近い自分には身につまされる部分もあり。印象的なのはセッちゃん、好みはゲンコツかな。

    0
    投稿日: 2019.11.20
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    どこにでもありそうな家族のちょっとした悩みや行き違いを描いていて、ああそうだよなあと思わされる。家族のありがたみや大事さに気づかせてくれる一冊。

    8
    投稿日: 2019.10.21
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    結婚して夫婦になって親になって。 キラキラばかりしていない、未来の日々をちょっと想像できるような短編集。 親になってから読み直したら、元気になれそう。

    4
    投稿日: 2019.07.24
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    中年のお父さんには響く本。短編集。家族の事。子供や妻の事、いじめや万引き、色々と現実にあってもおかしくないちょっとドキッとするような話ばかり。しんどい話が多かった。

    0
    投稿日: 2019.06.24
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    40歳前後の人生でいうと中途半端な頃に差し掛かっている主人公が、家族と向き合う物語。 それぞれのお話で、あるきっかけが家族と向き合う契機となるのだが、それを経て家族というものを考え直させていく。 はっきりとは描かれないが、そこには希望の光を感じさせる。 中学生の女の子がいじめにあうお話の「セッちゃん」が、同じ年頃の娘を持つ自分としては、胸に迫って秀逸だ。

    5
    投稿日: 2019.06.15
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    様々な家族の亀裂とか、しこり、違和感に心のビタミンを与えてくれる本でした。 37.38歳父親、男性から見た家族の様子 幸せって人それぞれで、子供がいるから幸せだと思ったけども 大変なこともたくさんある 全ての話がラスト心がほっこりするもので、自分の家族を改めて大切に思うことができる作品でした。

    4
    投稿日: 2019.05.13
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    昔からタイトルだけは知っていたがやっと読めた一冊。ビタミンという言葉は元気なイメージを持つが、そうではなかった。少し悲しく、苦しく、もやもやする中年男性とその家族の物語。みんな幸せを願っていた。間違いは思い当たらない。でも、どうしてこう悩ましい立場に置かれるのか。だれもが、こんな風になる因子を持っている。最後に柔らかく吹く明るいそよ風。悲観しすぎてはいけない。まぁ、人生なんとかなるさ。すべては自分次第。そんな気持ちになった。

    2
    投稿日: 2019.03.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なんてタイムリーに読めたのか。図書館の長期休館のため冊数確保のために手に取った、と言うのが本当の所なんですが、抜群のタイミングで手に取る本、というのもまた読書の醍醐味と再認識。男性側目線だけれど、私にも当てはまる事が多かった。今に追いかけられると、本当の所が見えなくなってしまう。頭では分かっているのに、気が付くとそうなってる。色々経験して、僅かながら人生って・・・と思うことが出てくるこの頃。こういう時に限って自分の根っこを忘れてしまう。当たり前に存在し過ぎて。心がまるくなる読後でした。明日からも頑張ろう。

    4
    投稿日: 2019.03.03
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    面白かった。 中年、に差し掛かってきた36歳はうん。うん。と、ついつい頷いてしまうような他人の日常を垣間見るような一冊。 なんかこうね、わかるよ。それ。 っていう。自分の子供、妻、夫、過去、未来、どれのどこをとっても、わかるよ。その気持ち。っていう話が全編通して語られており、36歳の私でそうなんだから多分、若い人はいつかあーって思うから読んだ方がいいし、もっと上の人は、あったなーそういうこと。って思うんじゃないかなー そして、人生と一緒で色々あるけど死ぬまで結果なんかわからない。 っていうどんな結論も結局出し切らないそんな重松清の短編にどうしても自分を寄り添わせたくなるような本でした。 多分私にもありそうだなこれ。って全編通して思えるからすごいよ。ほんと。

    5
    投稿日: 2019.02.04
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    父親目線の心の葛藤を如実に語りつくした良書でした。個人的には「かさぶたまぶた」が一番胸に突き刺さりました。分かっていると思っているのは親側の穿った論理で、子といえども価値観や考え方が共有できていない悲哀を背負って生きていくオッサンの日常は共感できる内容でした。30~40代の男性に読んで欲しい内容です。

    2
    投稿日: 2018.12.23
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    中高年に突入したオヤジたちと、そのオヤジが築き、抱えた家庭。妻や子ども、そして田舎に残した親。それぞれが遭遇し、抱える問題を正面切って解決する、わけもなく、しかし何をしないわけでもなく、現実を受け止めつつ……。そうしたオヤジたちへのエールが込められたというべきか、栄養剤ともいうべきビタミンF、7編の短編集からなる本作品。

    2
    投稿日: 2018.12.22
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    解説にもあったけど、救われない、 これからどうしていくのだろうと言う話が多い。 ただ、世の中を考えればそれが当たり前で 逆にリアルである。 読んでスッキリはしないので再読はしないと思う。

    2
    投稿日: 2018.12.11
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    「家族」について思い悩んでしまったとき、そのビタミン不足を補う短編集。正解のない問いであるからこそ、物語中の救いが、直接傷を塞ぐのではなく、栄養素としてじんわりと染み渡るのだろう。

    5
    投稿日: 2018.12.03
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    中年男性目線の短編。 「せっちゃん」が読んでて辛かった。 「なぎさホテル」はなんだか嫌な気分に(笑 女性目線、妻目線なので) これまた家族について考えさせられる本でした。

    2
    投稿日: 2018.11.26
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    短編集で家族を描いている ゲンコツ、はずれくじ、パンドラ、セッちゃん、なぎさホテルにて、かさぶたまっぶた、母帰る、 重松独特の短編が心を揺さぶる。自分の人生を振り返る

    2
    投稿日: 2018.09.30
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    親になった中年男に踏ん張るための心のビタミンを注入してくれる物語。重松清作品は「とんび」「十字架」「きよしこ」「エイジ」といった少年を語り手とする小説の印象が強いが、この小説はそんな少年の親に当たる世代、40歳前後になった男たちを語り手にした中年のための小説だ。人生の選択肢をほとんど失い閉塞感の中にある主人公の中年男たち。それでも日々家族を守り続けていかねばならない現実。そんな状況で頑張れるのは、許しあえる家族のおかげなんだなと教えてくれる。辛いときに読むとちょこっと元気になる小説だ。

    2
    投稿日: 2018.09.06
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    あー上手い。感服しました。短編でここまでのキレ味、完成度にはなかなか出会えない。 狙った世代も絶妙。確かにこれまであまり中心にされることはなかったし、中途半端な時期であるとの指摘はなるほど。 心情を吐露するおじさんたちを身近に感じた。 セッちゃんはヤバイ。

    2
    投稿日: 2018.09.05
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    家族の自然を描く いじめられっこの話ばかりしている子は実は我が子「せっちゃん」 成長する娘への戸惑いが隠せない父の姿 完璧な父をうざがる娘 実夫が離婚した実母を迎えいれる姿を描く

    2
    投稿日: 2018.08.31
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    通勤電車の中では、読まない方が良い。必ず、どこかでグッとくる時がある。人生の中途半端なときに差し掛かった人へのエールということだけど、中途半端だからこそ、愛したくなる。

    2
    投稿日: 2018.05.05
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    やっぱり再読だったか・・・。それはともあれ・・・。 第1次反抗期は幼児の母親への反抗、第二次反抗期は思春期の同性の親への反抗、第三次反抗期は50歳頃の自分自身への反抗、と言ったのは誰だっただろう。 この短編集の主人公は、それより少し年下の男性たち。そこかしこにありそうな日々の暮らしに隠れていそうなあれやこれやがテーマ。

    4
    投稿日: 2018.05.04
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    だいぶ昔に読んでたんだけど内容をすっかり忘れたので再読。様々な家庭の37、8歳の「ぼく」を主人公にした、短編集。 重松清さんの、ちょっと問題が起きた家族の心和む話が、ぎこちなくてそんなに好きになれない…。後書きでは「お話としての力を信じていきたい」たあったけども。 「かさぶたまぶた」が良かった。優等生の妹は自分不信になり、おとなしい兄は浪人に落ち込み荒れて、家族崩壊の危機を和ませるのが、お父さんのくだらない話っていうのが。

    2
    投稿日: 2018.05.03
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    アラフォーの父親たちに注がれるビタミンF。 子供、妻、親、仕事、そして過去…それらは様々なモヤモヤを連れてくる。 ちょうど微妙な年齢の父親たちに、ぜひ読んでほしい! 2017.4.22

    2
    投稿日: 2018.04.22
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    中年サラリーマンが家族との関係性に悩みつつも、最後にちょっとだけほっとする感じ。 段々歳を取ってくると、バランスをとって家族との関係を保つ事って神経を使うことなのかもしれない。 気持ちがわかるけど、分かりたくない、そんな風に本を読みました。

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    投稿日: 2018.04.17
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    ・3/7 読了.様々なよくある家庭のオムニバス.自分には起こらなかった境遇ばかりだけど、平凡な家庭っていうのが一番いろいろと大変なのかもね.泣ける話はなかったな.

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    投稿日: 2018.03.08
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    平成12年直木賞受賞作品。40代ちょっと手前の家族持ちの男性が主人公の短編集。私自身もうその年齢は過ぎてしまったけど、当時何考え出たかな?ちょうど会社辞めて今の業界に入ったぐらいの年齢だから、家族をあまり顧みなかったな。 読みおわった日はあまり残業せずに早く帰りました。 きっとこの本が何らか影響を与えてたかも。 主人公は一様に自分の人生や家族などに葛藤を抱えてるんだけど、どの話も葛藤を脇に置いてまた歩き出す再生の物語なので読後感が良いんですよね。 またやりすぎない適度な塩梅で、著者の職人芸が光る本だと思います。 どの話も良かったが、「なぎさホテルにて」は男性なら共感できると思う。良かった。 主人公がふとした時に今の人生ではない人生を生きていた可能性について考えてしまうところは分かる分かるという感じで。 あとは「母帰る」も良かった。親子関係や夫婦のあり方を描いた話なんだけど、登場人物のお父さんが良い。

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    投稿日: 2018.01.18
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    「なぎさホテルにて」もう、この一作品だけで読む価値がある…と思えるくらいこのストーリー好き。彼の気持ちがよく分かる。そして多分女子には理解されないだろう(笑

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    投稿日: 2018.01.06
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    アラフォーといえば、社会的地位も上がり、結婚や子供の成長もとりあえず一息ついて、人生って何か、これから先はどうなんのか、どう生きていくのかと考える世代。この作品はアラフォーという中途半端な世代ゆえの痛みを扱っている。読んでほっこりする親子関係が描かれているのではない。当たり前すぎる日常を描いているからこそ、読者に栄養をもたらせてくれる。

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    投稿日: 2018.01.03
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    40手前の中途半端な年齢は何かを投げ出すにはいろいろなものがあるけれども、簡単に認められる訳でもない。困難を前にして今さら考えを大幅に変えることもできないくらいにはそれを信じて生きてきている。どこで何を認めて次に進むのか、全てが簡単にうまくいく訳じゃないけど、現実を見つめるとこから始まる。

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    投稿日: 2017.12.03
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    38歳の父親を主人公にした短編集です。38歳、若くも無く年寄りでもない、中途半端な年。そんなハザマでゆれる父親像を描いています。 家族を描くことを自分のテーマときめたのでしょうか。なんだか腰の据わった感じの良い作品集になっています。 何だか一時の暗さ、どうしようもない行き止まりで投げ出されたような終わり方は、少し影をひそめています。希望とまでは行かなくても、何かその先には明るさもあるのではと思わせる終わりかたです。そういう意味ではインパクトが減った分、読みやすくなりました。

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    投稿日: 2017.11.10
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    これが「普通」の37歳? 私には何もないね。 中途半端な年齢? ならば私は何も始まってないのね。 結婚して、仕事でそれなりの地位を得て、子供はそろそろ一人で考えるようになり、早い場合は独立も近い。 親は老い、夫婦の間も少しずつ変化し始める。 それが37歳なのか。 何にもないね。どれも知らない。 いや、親は歳をとった。だけど、私は子供のまま。

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    投稿日: 2017.10.31
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    重松さんの本を読むのは熱球に続き2作目。 ビタミンFは7つの短編集からなり、問題を抱えた家庭の出来事をアラフォーな父を主人公として描かれている。 熱球を読んだときは、主人公と近い立場だからこんなにも感情移入するのかと思ったが、いや、これは重松さんの心理描写が俊逸すぎて分かりやすく、シーンの情景が鮮明に浮かび、ドキドキ、目頭が熱く、、心揺らされるんだなぁと感じました。 重松さんほんまいいわー、読むと元気になる。

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    投稿日: 2017.10.21
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    30代後半の中途半端な世代の男性に降りかかる小さな(?)不幸。 子供のこと、嫁のこと、親のこと、仕事のこと、昔の彼女のこと。 思い通りに行かず、ふと思ってしまう「こんなはずじゃなかった」 いつか自分の身にもおこるかと思うと、ずーんてなります。 とても切ない内容のお話ですが、僕はこういう心の揺さぶられ方は好きです。

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    投稿日: 2017.09.13
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    父(F)からみる家庭(F)とは? なんか父親として身につまされてよむ。我が家は平穏無事に通り過ぎてしまったが、そのぶん、家族とは? とか悩まずに、深く考えることもなく来てしまった気がする。   短編として構成がうまい。心情描写も優れている。再読して味わいたい。

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    投稿日: 2017.09.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    【あらすじ】 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。 【感想】

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    投稿日: 2017.08.27
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    期待していた元気な親父がいなかったのが残念だ。等身大というかリアルでオイラみたいな親父の登場に、「やっぱりそうだよなぁ」という感じで元気は貰えなかった。オイラのガキとの関係は友達かそれ以下だなぁ。でも、それはきっとオイラが望んでいたことなんだろうなぁ。オイラとオイラの親父の関係は何だろう。もともと会話があまりない上に、この歳で出禁を申し渡されてるからよくわからない。健康でいまでもお袋と仲良く?暮らしているんだから、十分尊敬してるんだけど。明日、親父には言ってないけど孫を連れて帰るけど大丈夫かな?

    2
    投稿日: 2017.08.12
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    いやぁ〜うまいな。 最近、人気の女流作家の短編をたて続けて読んだが、短編ではまだまだ重松清や浅田次郎には遠く及ばないのを感じた。 大きな感動を期待した人には物足りないかもしれないが、子を育て成長させた親の目でみると身につまされる思いががあふれでた。 特にセッちゃんは秀逸。いじめに対して、小説や映画のようにはスパッと解決することができず無力な自分を感じながらも、たとえ迷信でもそれにすがってでも子供の側に立っていようという親心は泣かせる。親世代のみならず子供世代にもお勧めの一冊。

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    投稿日: 2017.06.25
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    久しぶりの重松清。 徐々に僕もこの本の主人公たちの年齢に近づいて来ているけども、もしこのようなら少し悲しい。

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    投稿日: 2017.05.09
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    う〜ん、期待ほどではなかったかな。重松清さんの作品を手に取るのは「青い鳥」に続いて二作目。アラフォーという人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエールを綴った短編集。ちょっと鼻についてしまったのが、全ての登場人物が世間一般的に言われる幸せの王道に乗っているということ。健康で仕事があって結婚していて子供がいる。それらを持ち合わせた上での些細な悩み事がテーマとなってるところに、読んでいて居心地の悪さを覚えた。まぁアラフォーといえば、世間一般的に家庭を持っているイメージがあるので仕方がないことなのかもしれないけれど…。「青い鳥」にあるようなマイノリティに触れるような物語があると、もっと作品に深みが出て良かったのではないかなと思う。

    0
    投稿日: 2017.04.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    長く生きていると、この本の意味が男なら理解できる。 特に「かさぶたまぶた」は、普通の仕事人ならこうなるのではないか。 この本の全ての短編に通ずる私が思った事は「男の見栄」。 男子ならそう思うのは至極普通だと思います!!が…家族や仕事上での個人的な見栄ってどうなんでしょか。そんな所を描いてる本だと思う。 今の私は…見栄なんて(p_-)面倒くさいと思います(この本の全ての短編もそんな男の事を描いているのでは)。

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    投稿日: 2017.03.13
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    このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか——」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

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    投稿日: 2017.03.04
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    重松清さん好きになったきっかけ本です!自分と重ねて読んでまう。今後の子育ての危険予知しとるみたいで楽しかったし、心の声を事細かく表現しとんのが

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    投稿日: 2017.02.08
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    図書館で借りた本。 さすが直木賞。さすが重松清さん。 特に4話目の「セッちゃん」、予感はあったのに、薄々感じていたはずなのに、途中からべそをかきながら読んでしまいました。 加奈子ちゃんのことも、架空のセッちゃんのことも抱きしめてあげたかった。

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    投稿日: 2017.01.27
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    随分前から気になっていた作品でしたが、自分と同い年くらいの父親が描かれているという事で、購入して読むことに。 どの作品も若干身勝手な父親イメージなのですが、心情的に共感できる部分も多く、面白かったです。 30代後半のお父さんたちにお勧めの作品ですね。

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    投稿日: 2017.01.21
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    家族の間の問題とかを、お父さん視点で書いた短編が7話入ってる短編集。普通に面白かった。やっぱりお父さん視点で書いてる分、男にオススメかなぁ。女子視点で読むと、中年ジジイめんどくせぇってなりそう。世の中のパパさんは大変

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    投稿日: 2016.11.25
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    30代後半の中途半端な世代が抱えている家族の悩み集的な。 もし自分が同じ立場だったら、絶対にそんなこと言わない。もっと気の利いた、子供のことを考えた一言や行動ができる!と思いながら読んでたが、実際は難しいんだろうなと感じる。 セッちゃんは特に辛かった。 積極的でリーダー的な存在の娘が、本当は学校でいじめを受けていた。それを隠すかのように、自分のことを転校生のセッちゃんとして、可笑しく親に学校での出来事を話す。 子供のプライドを傷つけず、親が救い出す方法ってないんじゃないかとさえ思う。

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    投稿日: 2016.11.09
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     何の問題も無い家族なんて無い。  「サザエさん」や「ちびまるこちゃん」を見て育った僕らは時々とまどうが、どの家族も似たような、でもそれぞれに完全オリジナルの問題を抱えているものなのだ。  誰の過失でもなく何かのバランスが崩れることなんてよくあること。 幸せな家族であろうとする慎重さが、賢さが、正直さが、明るさが、そして愛情までもが、時にバランスを失わせる原因になったりもする。  どんな立派な人にとっても難しいのが家族。 だからこそ、おもしろい。 掛け替えがない。  難しい問題に出会ってしまうことを当然のことと受け入れ、それを乗り越える嬉しさを重ねることで、みんなで強くなる。 そんな家族を築きたいと思った。  登場人物それぞれの内面が、ドラマチックに、でも何故か静かに伝わる文体がよかった。

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    投稿日: 2016.09.11
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    7つの短編。 37、8歳。妻や子供たちとの団欒中ふと「俺の人生って、これか?」と思ってしまう、微妙な年齢。そんな、夫であり父親であり、かつては息子だった男たちが描かれている。 選ばなかった人生を思い、「取り返しのつかなさ」を抱えながら。 「なぎさホテルにて」がドキドキして面白かった。

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    投稿日: 2016.08.13
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    重松清の小説を読むと、気分が重くなる。 弱い人間が登場し、落ち込んだり、ため息を吐いたり、自己嫌悪に陥ったり、諦めたり、といった情景を見せつけられることが多いからだ。 積極的に前向きな小説ではないしね。 一応、サラッとフォローしたり、ちょっとは救いのあるエンディングだったりすることもあるんだけど、やっぱりあんまり読後感は良くない。 その心情は、その小説を読んでいる時の精神状態にも寄るんだろうけど。 ということで、ちょっとは期待していたんだけど、この短編集も他の重松清の小説と同様に、読後感は変わらず重い。

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    投稿日: 2016.07.04
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    何か分からないが、日常の中の一シーンが切り取られ、自分の人生の追体験をしている錯覚になる。おれも38歳の幸せな人生があったな。勿論苦しさも。

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    投稿日: 2016.06.12
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    40手前で子どもが小学生の今、読んで良かった。 衝撃的な事件も特別な事も起こるわけではないけれど、家族の日常にひそんでいる小さな闇を垣間見ることができた。 父親の切なさ、子どもの気持ち、色々考えさせられた。 子どもが思春期を終えた頃にまた読んでみたい。

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    投稿日: 2016.05.22
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    家族の数だけ、ドラマがあるものですね。よそのお宅の事情なんてそんなに知らないから、こういうこともあるのかという新鮮な驚き。そして視野が広がりました。

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    投稿日: 2016.05.21
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    家族をテーマにした短編集。直木賞受賞作。平凡な人びとを実にわかりやすく、読みやすく書いてあるが「送り火」「その日の前に」といった同様の短編集に比べ、テーマ性がうすくそれだけに印象が薄かった。また読み直してみたい。

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    投稿日: 2016.03.19
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    30代後半から40代の 「中途半端」な年代にさしかかった男性たち 家族の形に 生活に、悩んだり迷ったり。 それでも前に進まなくちゃいけないんだよね ・・・って気分にさせてくれる短編集です

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    投稿日: 2016.02.02
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    叔父のおススメ いろいろな37歳のオヤジ(オヤジか?)たちの家族物語 子供達は小学生~中学生 不良・いじめ・恋愛・優等生・親の離婚、子供なりにいろいろな問題を抱え始める年頃 両親もそろそろ歳をとってきた 妻との関係も「男と女」ではなくなっている オヤジ達も立ち止まって今の自分を考える年頃。

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    投稿日: 2016.01.01
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    重松清を知ったのは、西島秀俊と香川照之のコンビでドラマ化された「流星ワゴン」からだが、直木賞を受賞した作品が「流星ワゴン」ではなく本作の「ビタミンF」だったことにいまさら気づき、それならと「流星ワゴン」も積読中のまま「ビタミンF」を読み始めた次第である。 タイトルのFに該当するものは「Father」や「Family」などだろう。各話ともに実物大のどこにでもいそうな父親がそれぞれの家族の些細なでも深刻な心配事に悩んだり藻掻いたりして、ぎこちないながらも家族と向き合って前に進んでいこうとする物語だ。そしてそこには適度なカンフル剤としてのイベントが差し込まれていく。家族のそれほどでもない一大事がそれぞれの父親をすこしだけ大人にしていくのかもしれない。 それぞれの父親は未来の自分に禅問答をしているようだ。ぼくは父としての立場にはないが、大人の年齢になったぼくにはやはり共感できるところもあって、それがすこし気恥ずかしくもあるし、微笑ましくもあるのだ。そんないたって普通の物語が淡々と流れていくが、重松清の文章はやけに深く胸の隙間に溶け込んでいく感じで心地よかった。

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    投稿日: 2015.12.25
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    30代後半の男性達が、自分の家庭で起こったいろいろな問題を通して戸惑いながら家族それぞれの思いを知り、一歩今までの自分より前進させる短編集。 いじめにあっていても自分らしくいようと明るく振る舞い続ける娘(せっちゃん)や、男に騙されて傷ついた娘とどう接したらいいか男親が悩む気持ち(パンドラ)、また普段言えない男親への本当の気持ち、また自分が子供のころ父親はどんな気持ちで自分と接していたのかを自分の息子を通して考える(ハズレくじ)話、父親の老いと家族への思い(母帰る) どれもリアルで同年代の男性なもっと共感できるのではないだろうか?どの話も最後に結果はない。ただ前に進むための一押しがあり、未来を期待させてくれるのが心地よい。

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    投稿日: 2015.11.20
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    自分が親になってみて、自分の親はどう思ってあの時こう言ったんだろう、とかこれから自分は子どもにどうしてやればいいのか…と悩んだ時にまた読みたい本でした。

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    投稿日: 2015.11.07
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    買ってみたら前にも読んでいたわけだが、せっかくなので再読。評価は全作品。 ゲンコツ…環境が子供に与える影響は大きいと思った。 はずれくじ…自分の子供を「はずれ」と言う親は子供以上に「はずれ」。 パンドラ…娘のvirginityに拘る父にドン引き。必死なのに空回りするのは価値観の違い。 セッちゃん…カナがなんとか生き抜けることを祈る。 なきざホテルにて…もしこれが幸せな家族で無いなら幸せな家族は存在しない。 かさぶたまぶた…大人だから〜というフレーズは恥ずかしい。ここにも勘違いなオヤジがいる。 母帰る…許す許さないを超越した境地は神をも超越している。

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    投稿日: 2015.08.27
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    人生の階段を必死に駆け上がってきて、ようやく踊り場にたどり着き、周りが見渡せるようになった年齢。 そんな30代後半の人たちが主人公の短編物語。 自分のこれまで選んできた道は、本当に正しかったのだろうか? あそこで違う選択をしていたら、今の人生はどうなっていたのだろう? 本書を読めば、そんな心の葛藤に対峙するヒントが得られるだろう。

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    投稿日: 2015.06.04
  • おもしろい

    いろんな家族の苦悩が書かれていて、自分が家庭を持ったら……こんなときはどうするのかな?って思いながら読み進めていました。 短編集という形態が、いろんな家族を描いていて読みやすく、心に残るものでした。

    0
    投稿日: 2015.05.30
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    37、8歳の、若いとも、年寄りとも、なんともいえない男性たちの短編集。 主人公誰もが会社や家庭に振り回され。父親って、社会人って大変だなぁと他人事のように読んだ女子大生な訳だけれど、数年前の自分と父親の会話に重ねて「あぁ、こんなこと思ってたのかな」なんて想像しながら読むのは楽しかった。 個人的に面白かったのは「はずれくじ」、印象に残ったのは「セッちゃん」だった。

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    投稿日: 2015.04.15
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    二年近く前に読みました。重松さんの話の中では一番つまらなかったです。父親視点の話なので、学生の自分にはまだ早かったのかと思いました。大人になってから読むと感想もまた違ってくるのでしょう。

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    投稿日: 2015.03.24
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    家族をテーマにした短編集。「流星ワゴン」のような明確な分岐点ではないが、もしあの時・・・と疑問を持つ心の動き、それを思いながらも打ちに抑えて生活する様を自分のことのように示唆してくれる。

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    投稿日: 2015.03.11
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    30代後半の父親と、その家族を巡る7つの短編集。 「また、頑張ってみるか~」、該当する年代の人々が読めば、ビタミンとなるかも。 年代の違う読書子には、あまり効果がなさそう…。

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    投稿日: 2015.03.10
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    いろんな親子の形が描かれた本。 すべて、思春期に差し掛かるくらいの子どもと、その対応や年を取り始めたことを実感する(そしていききってないだけにやや中途半端な年の)親の内面が(親よりの目線で)書かれていて、なかなか興味深い。 確かに、親やってると、自分の親はこういうときどう考えていたのかな、どう行動したのかな、ってうこと、考えたくなるだろうなぁと妙に思った1冊。

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    投稿日: 2015.02.26
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    一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

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    投稿日: 2015.01.29
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    当時は全く気づかなかった想いを、誤解の糸くずが一本ずつほぐれてくるように理解するようになったとき、もう一度読みたい本です。 重松清さんの著書は読み誤ることのない、清潔な日本語で書かれています。誰もが手の届きそうな言葉を集め、それを高い表現レベルでなんともないように使いこなす。だから読者の心にスッと馴染んでいくのでしょう。文章から目尻の皺、頬の張り、口元の緩みまで鮮やかに人間造形が浮かびます。絶妙な場面展開も見どころです。

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    投稿日: 2015.01.13
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    主人公はみんな40歳手前の男性という短編集。 もう若くもなく、かといって老け込むにはまだ早い、そんな中途半端な年代の男性たちの父親として、夫としての心情が等身大に描かれていた。 どの話もすっきりと解決といった訳ではないのだけど、不思議と明るい未来を予感させるような読後感を持った。

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    投稿日: 2014.12.11
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    絶妙な所にグイグイくる重松さんワールドに圧倒されました。7つのストーリーがすべて50ページほどですが読み終わった後なんともいえない感覚に陥りました。素晴らしい。自分もこの年齢になったとき同じことを考えるのだろうかと照らし合わせて読んでしまいました。

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    投稿日: 2014.12.11