
総合評価
(621件)| 109 | ||
| 236 | ||
| 202 | ||
| 27 | ||
| 3 |
powered by ブクログもっと年を重ねてから読みたい感じではあった。 ただ、「大人って大変なんだな~」と思った。笑 全体的に途中まではけっこう怖いというか奇妙というかそんなストーリーが多かったけど、最後には「救い」がちゃんとあってほっとした。 もっとほっこり系を想像していたけど、ちょっと違った。これが直木賞なのかあー。
0投稿日: 2011.11.15
powered by ブクログ7篇の短編から成る家族小説。著者は私よりちょっと上の世代で、時代設定は懐かしく感じましたし、設定となる家族環境などにも自己投影しながら読めました。ただ、なんか文章や構成がちょっと技巧的過ぎるせいか、引っ掛かりがなく何かさらっと読み流してしまい、もっと強烈な切なさとか圧倒感みたいなメリハリやぎこちなさ部分も欲しかった気はします。ちなみに「セッちゃん」と「なぎさホテルにて」が個人的にはお気に入り。
0投稿日: 2011.11.14
powered by ブクログ以前読んだ重松さんの作品らしく ほのぼのとした本 ストーリーは色々なのですが 背景がほのぼの… 心がすさんだ時に読みたい作家さんかな
0投稿日: 2011.11.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本の苦さが分かるようになって、この本のそれぞれの終わり方が腑に落ちるようになって、少し大人になった気がします。 さくっと解決しないことが多い毎日は、中々に苦しく、少し幸せだと感じます。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログあっと言う間だった。自然とこの歳になると一年があっと言う間に過ぎていくように、そんな日常を読むという感覚だった。フィクションの中に溶け込むリアルな情景、その現実感が心地よかった。今でも僕の心のビタミン。
0投稿日: 2011.10.26
powered by ブクログ男性の作家には珍しく、性的な描写などが全くなく、 最近問題になっている子供の問題に正面から ぶつかり、それに対する父親の気持ち、あまり歯切れが よくないけれど、最終的には問題解決にはなっていないのだけれど 良くなっていくだろう方向性を親子で見つけていく。 希望のひかりをともしている。 こういう問題は、こんな方法でやったら解決できる ということはないので、そして、永遠に続いていくことなので やっぱり、こういう終わり方なんだろうな~と感じました。 作者のヒューマンな部分かもしれません。
0投稿日: 2011.10.20
powered by ブクログアラフォー父親たちの登場する短編集。 これ直木賞だったのね。 何年も前に買って途中でやめた本。 辛過ぎるんです、お父さんは。 今回は全部読みました。面白かったとは言えませんが、避けられないかなという気持ちで読みました。 う~ん、あと味良くはないねぇ。
0投稿日: 2011.10.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これも直木賞受賞作の短編集です。 主人公は36~40代前半の中途半端な年頃のお父さん。 もう立派な大人なのに、家庭の環境、子供の成長、時代の変化についていけていないお父さん。 もっと大人にならないといけない・・。 でもやっと親の気持ちがわかる・・。 そんなお父さんに元気が出るように「ビタミンF」。 ちょっと 今の自分にはまりすぎ・・・。 2回続けて読みました。 もっと大人にならなきゃ・・・。
10投稿日: 2011.09.30
powered by ブクログ38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた…。 一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか‐」、心の中で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。 紹介文より
0投稿日: 2011.09.27
powered by ブクログ三十代後半のオジサンが主人公の短編集。働き盛りで確たる自己を持った年齢のように見えて、実は価値観の異なる人と、あるいは現実との折り合いに戸惑う毎日。同世代の自分にとって、あまりにリアル。
0投稿日: 2011.09.22
powered by ブクログ後記にも書かれていたけれど、「「取り返しのつかなさ」を抱えたまま、家庭という戦場のなかで生き続ける勇気を与えてくれる。」 まさにそんな物語。 もしあの時違う選択をしていたら、と思いつつも、今を生きる決心をしていく。それはマイナスの意味じゃなく。かといってとびきりプラスに好転するでもなく。 切なく、心温まる一冊でした。
0投稿日: 2011.09.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
子持ち男性のリアルな状況を描いているのだと思うが、結婚もしていない自分にはありそうだなぁと思うことはあっても、わからないことが多かった。年とっても人生は悩み深いと思い、少し憂鬱になってしまった。 また子供が思春期になった頃にでも読みたい。
0投稿日: 2011.08.24
powered by ブクログ初・重松清。 直木賞!! 長編かと思ったけど、短編集だった。 30代くらいの男の人が主人公が多い。 自分の子供が中高生になった時の怖さが伝わってきた。 子供の気持ちが理解しづらくなる この時期は、自分が子供だった頃、大して何も考えてなかったんじゃないかと思うけど・・・。 大人の立場で接すると、いろいろ考えてしまう。 自分の分身んpはずなのに・・・ときどきハッとさせられる。 そんなお話ばかりでした。 中でもセッちゃんていう話が、なんか良かった。 いじめを題材にしてるけど、頑張れって応援したかった。
0投稿日: 2011.08.17
powered by ブクログ2011/8/11読了。 中年の男性達を中心に据え、家族や親子に起こる様々な出来事をテーマにした短編集。 結婚や家族は、必ずしも美しく素晴らしいことばかりではない。この本で描かれているような状況が、そう遠くない未来に訪れるのかと思うと、すさまじい無常観に襲われてしまう。厳しい現実の中で垣間見える一筋の希望もあるが、そうなってから希望を頼りに生きるのではなく、未来へと至る一瞬一瞬を如何に過ごしていくかが重要である、そんなことを考えさせられる一冊であった。 自分が物語に出てくるような年齢になったとき、ぜひ再読してみたい。
0投稿日: 2011.08.16
powered by ブクログ家族のことの短編集。 とくに「すし、くいねェ!」がよかった。 最後の最後は心がふわぁとしていい気持ちになれた。
0投稿日: 2011.08.13
powered by ブクログ家族との関わり、親子の意義について考えさせられる話。 ビタミンFの『F』は、FamilyとかFriendとかFragileとかのFだっていうのを後書きで読んで、腑に落ちる感じがした。 将来、自分はどんな家族として、どんな娘として、どんな親として生きて行くんだろうな。
0投稿日: 2011.08.02
powered by ブクログほんとにフィクションなんだろうか。 過去を取り戻してもくれないし、問題を解決してくれる訳でもない。 でも、最後にちょっとしたきっかけや希望をくれる。 ときどき、痛くなる。だからいいのかもしれない。 中途半端なオヤジの年齢になった頃にまた読みたいと思う。
3投稿日: 2011.07.24
powered by ブクログ今は、20代でいろんな悩みを抱えているけど、30代には、30代の40代には、40代の悩みが出てくるんだろうなぁと思った。 普通の幸せが、平凡でつまらないと感じてしまったり、過去に戻って違う人生を歩んでいたらと考えてみたり、その世代になって始めて父親の考えていた思いに触れたり、いろいろな角度からの世界が読めて面白かった。 今の気持ちは、今しか感じられないことだから大事にしようと思った。
0投稿日: 2011.07.21
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
家族について。生まれた家族と、生んだ家族。簡単ではない、「幸せな家庭づくり」について考えさせられる。
0投稿日: 2011.07.20
powered by ブクログ日曜日に外で楽しそうに過ごしている家族を見ると、幸せそうだなーって思うけど、その笑顔の下には色んな思いがあるんだなあ・・ 子供の頃、大人は何でも知ってるし、何でもできるし最強だと思ってたけど、そんな風に装うのが上手になってしまっただけで、自分に言い聞かせて我慢したり、苦悩したり、後悔したり、何が正しいのか分からなくなったりする。 子供は「もしも」を楽しく使える。大人は逆だ。「もしも」の後にはろくな言葉がつかない。-この辺の件はグサッときた
3投稿日: 2011.07.19
powered by ブクログいろんな家族の話がつまった短編集。 ここのところ連続で 重松さんの家族の話を読んでいるせいか、 子どもがいじめられたら、親としてどうしよう。 娘が学生で妊娠したら、親としてどうしよう。 子どもが実は家族にストレスを感じていたら、親としてどうしよう。 親が熟年離婚とかしたら、子どもとしてどうしよう。 など 不安なことばっか想像してしまうw 幸せな結婚生活を夢見る一方、現実がのしかかるw でも、実際こういうことがあるかもしれない。 ----------------------------------------------- 重松さんの作品は、 こんな問題が起こったときどうしようっていう 解決策は書いていない。 問題と向き合って、必ず解決するわけじゃないんだけど、 『一歩前に踏み出す』 っていう、勇気を与えてくれる物語で。 実際子どもが同じようになって、 この本がお手本となって。。 とかは、ない気がする。 主人公と自分が違う人なのだから、あたりまえ。 でも、この本のおかげで、希望がもてる。 そうやって、生きていく日々があるんだ。 でも、それが家族で、案外幸せなんだ。 家族を築いてから 気づかせてくれることが多い作品だろうなぁと感じます。
3投稿日: 2011.07.14
powered by ブクログ内容をまったく覚えていませんが、これを読んでから重松清作品を読むようになり、そして彼の作品は好きになったので、魅力の無い作品ではなかったかと思います。
2投稿日: 2011.07.05
powered by ブクログ完璧な救いがあり、問題のすべてが解決するという完全なハッピーエンドではない。だからこそ、作品のテーマが身近に感じられ、感情を持って読むことが出来た。 『セッちゃん』が切ない。
0投稿日: 2011.07.02
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
買いだめした重松清の一冊。 文庫データベースによれば 「ビタミンFは、家族(FAMILY)から生まれる、こころのビタミン。Father、Friend、Fightなど「F」で始まる言葉をキーワードにした7つの家族の物語」 ということで40代前後の男にとっての、家族、友、父等々についての短編集。 それぞれが、元気づけられたり、感心したり・・というほのぼの小説。 ワタシが気に入ったのは「なぎさホテルにて」 20歳の頃とまったホテルに「未来ポスト」というシステムがあって、 当時の彼女からの手紙が、37歳の自分に届けられる。 37歳の誕生日に会えたら・・・という内容をみて、再び同じホテルに訪れてるという話。 当時の彼女とは別れていて、今回の旅行は家族と一緒。でも、もしかすると、20歳当時の 彼女とも会えるかもしれない・・・という期待もある。 青春時代の甘酸っぱさと、妻との、ちょっとした辛さが、ミックスされた心境が 男として共感してしまいましたo(*^▽^*)o
0投稿日: 2011.07.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
直木賞受賞作。 Family から生まれるこのビタミンは、大人の心に染みていく。 いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。 中学一年生の息子との時間が。 「離婚してもいいけど」、妻に呟かれた夫。 人生の“中途半端”な時期に差し掛かった男性に送る短編小説。 多分半分も理解できていないと思う、親父の気持ちなんて。 そう気づかせてくれる1冊。 全く共感できない20代女子も、少ししか共感できない20代男子も、親父と家族のありがたみを感じるために必読かと。
0投稿日: 2011.06.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
7編の短編集 直木賞受賞作でもある本書。 重松清の小説を初めて読んだ。 まず思ったのが、文章が簡単に読めるよう、 気遣われていて読みやすい事。 さすがは直木賞受賞作品だなと思いました。 本書の感想としてはもっと歳をとってから読みたいと思いました。 30歳から45歳くらいの間にまた再読したいです。 本当に人間はどんなに歳をとっても未完成であるんだなと思い。 この世界で生きれば生きるほど身動きもとりづらくなる。 だけどそれ以上に守っていきたいものもあって、 やっぱり未完成のまま人は成長し続ける事が素晴らしいと思いました。 7編の中でも、 セッちゃんとなぎさホテルにてが印象的で好きです。 セッちゃんは、 いじめと親についてのお話で、 なぎさホテルは、 離婚と人生についてのお話。 どちらも考えさせられる物語であり、 そしてビタミンになるようなお話でした。 ふと大切な事を忘れかけた時に読みたい一冊。 これから再読の期待を込めてこの評価です
0投稿日: 2011.06.14
powered by ブクログ引き込まれて 一気に読んじゃった! 短編がいくつも入ってるタイプの 途中でよく飽きちゃうんだけど これは一気にいきましたー 中学くらいからタイトルは知ってたけど、読んだことなくて やっと読めた! 自分の子どもがこんな風にならないでほしいなーって思ったり(笑) 幸せな家庭って 当たり前のようで当たり前ではないのかもしれないと思った。 親に感謝の気持ちを抱くと同時に 自分が親になることは不安だなあと思ったけど でもやっぱり将来家庭を持ちたいと思う。
0投稿日: 2011.06.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
もうちょっと大人になってから読めば良かったかな。 私はまだまだ子どもだしわがままだから、 この先10年は結婚とか考えられないかも。 まだ一人で動けるうちに頑張ってみたい事がたくさんあるから、 自分の人生のためだけじゃなく、誰かのために、 これから生まれてくる自分の子ども達のために、 温かい家庭と子ども達に希望のある未来を作りたいって 心から思えるのはまだ先な気がする。 でもそういう覚悟ができたらちゃんと何があっても 自分の家族を支えて守りたい。 壊したくない。 きれいごとかな。 甘いかな。 描かれている家族が絵に描いた様な幸せ家族じゃない事が なんだかすごく「リアル」を突きつけられた感じでした。 でもやっぱり「家族」なんだよね。
0投稿日: 2011.06.06
powered by ブクログ過去を振り返って現在を悲観しててもダメですよね。 今を受け入れ前進あるのみ。 ただ40歳になったらもっと共感出来る作品かな。
0投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログこれも数時間で読めた。 短篇(と言うより中編)集 どのお話も、ラストに やらかく微笑んでしまっているような感じ。 あぁ家族っていいなぁ、と思う。 こんな世界を築けるなら、 結婚したいなぁ 、と思える本。 読んだ時、子供側に立ってしまうのは 自立をしてないからかなあ ☆よっつ ※追伸 最近ハズレ!って本を選ばなくなった 本を買う時は基本ジャケ買い(あらすじも読むけど)だけど 自分の好みが分かってきたのかしら
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログ37,8の「お父さん」(笑)の話を集めた小品集。 自分もこの年代なのだが、共感するところが全くないのは 自分が幼いからですかね。 登場人物の方々、ずいぶんと老けているなという印象。 そうはいっても文章面白いし、感情の機微が良くかけている秀作。 なぎさホテルにての、「もしも」のくだりが非常に的を得ていて、ここを読むだけでもこの本の価値はあると思う。 (内容はねたばれになるので書きません)
0投稿日: 2011.05.22
powered by ブクログ重松さんの小説はいつも、 作者の人柄や、思いやりがあふれる、(偽善ではない) 素直で、やさしくて、でも、奇麗事ではなくホッとする。 重い内容の物でも、最後は「もうちょっとがんばってみよう」と思えるような安心感がある。
0投稿日: 2011.05.08
powered by ブクログ家族には色々なときがあります。 その関係が少しゆがんだときが描かれています。 中でも、「セッちゃん」は読んでいて大人のはしくれとしてどきりとしました。
0投稿日: 2011.05.05
powered by ブクログ短い作品が何篇か入っていて読みやすい。 せっちゃん が切なくて、でも家族の優しさにふれられます。 friend family father
0投稿日: 2011.04.18
powered by ブクログ若いといえば憚れる、かといってオヤジというにも中途半端の30代後半から40代の男達が ふと自分をそして家族を振り返る6編からなる短編集。 それぞれが多感な時期の娘や息子を持ち接し方に戸惑うぎこちない父親の姿を描いている。 何事もどっちつかずの返答しかしない中学生の息子にため息をつく父親・・・『はずれくじ』 娘が万引きをし、さらには彼氏に振られて落ち込んでいる・・・どう叱りどう声をかけて良いものかと悩む父親 ・・・『パンドラ』 学校で友達が虐められていることを屈託なく話す娘の真意は・・・『セッちゃん』 何が理由と言うわけでなくなんとなく妻の言動にイライラするばかりの男はもう離婚寸前。 学生時代の思い出のホテルに出かけ何かが変わったか・・・『なきさホテルにて』 思春期のこどもと対峙したとき自分がどう子どもを扱っていいのか判らず、つい更に頭ごなしに叱っている。 かつての自分が一番イヤだった大人に自分もなり下がってしまったと落ち込むーービミョウな男親心を描いていて なんとも切ない家族の姿が浮き彫りにされている。 最初の3編はなんだか印象が薄く挫折しそうな感じで心配だったけど 『セッちゃん』より後は味がある作品が多かった 『セッちゃん』はとてもよかった。娘加奈子の友人が虐められているという話を鵜呑みにしてきた夫婦、真実に気付いて愕然とする様子が痛々しい。イジメがテーマでなんとなく他人事に思えないような辛い話だったが加奈子がいじらしくて泣きそうになった。
0投稿日: 2011.03.23
powered by ブクログ良くも悪くも「読みやすい本」だった。後々まで残るような強烈な感動はなかったが、読んで良かったと素直に思える。本のタイトル通り一服の清涼剤のようだ。
0投稿日: 2011.02.25
powered by ブクログ女子な目線じゃないからまたおもろい。おっさんにも読んでほしいけどおっさんの娘っ子にこそ読んでほしい。
0投稿日: 2011.02.24
powered by ブクログ2011 2/17読了。筑波大学春日エリア書籍部(丸善)で購入。 書籍部で小銭を作りたくて買うものを探していたときに、そう言えば前からすすめられる機会の多かった本書を読んでなかったな、と思い購入。 重松清はかなり久しぶり? 読めば好きなんだけど読むのに一押しが必要、という不思議な位置付けの作家の1人。 父親が主人公で家族が主題の短編7編を収録。 「セッちゃん」の感想を友人から聞いていたのが印象に残っていたのだけれど、その他では・・・「ゲンコツ」で若者に少しおびえているときの主人公とか、身につまされる感じがなんとも。 まだ自分がこの父親たちの年齢になるまでにはけっこう時間があるし、そもそも父親になることもどうもなさそうだけど。 なったらなったでそのときと違う家庭の可能性を考えたりとかはあまりピンと来ないのだけれど・・・うーん、でも、父親ってそうなのかなあ。 なんか普段はあまり知りたくない親父の人間っぽいところを見た感じを思い出す。とか言っているのはいつまでもメンタリティがガキなのかも知れない。
0投稿日: 2011.02.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
重松さんの本、これで3冊目の読了。 彼らしい文章っていうのが、少しだけ解ってきたような感じ。 ビタミンFは心のビタミン剤。ちなみに実在はしないのだけれど。 Family。 Father。 Friend。 Fight。 Fragile。 Fortune… 〈F〉で始まるさまざまな言葉を作品のキーワードとしている。 切ないフレーズも彼らしい文章だけれど、読み終えたら元気になれる! お勧めの一冊!
0投稿日: 2011.01.30
powered by ブクログ最近のわたしに足りなかったのは「ビタミンF」だったんだぁ。 仕事帰り、駅前のスポーツクラブに救急車が止まってて 思わず実家に電話した。「二人とも元気?」って。 たった1,2分だけど、切るとき、ちちおやが「ありがとう」って。 忘れてた~忙しい ってのは 心を亡くすと書くけど 亡くさないようにしないとなぁ。
0投稿日: 2011.01.26
powered by ブクログ初の重松清。 直木賞、ってことで期待したからかそこまで楽しめなかった…。 すっきり終わるぶん印象の薄い話。 まだ結婚もしてないからよくわかんないのかもなー。
0投稿日: 2011.01.22
powered by ブクログ短編小説集。 あったかいお話が色々詰まっているんですが、ちょっと飽きてしまったので星2つです。
0投稿日: 2011.01.09
powered by ブクログ「ビタミンF」重松清 平成社会派小説、特になし。 第124回直木賞受賞作。 現代社会の家族像をモチーフにした作品で、とても身近な雰囲気を感じる短編集です。各話で起こる事件はそれぞれ別ものなんですが、一貫しているのが40歳前後の「父親」の視点である、と言うこと。 その父親たちも十人十色、アットホームな父親から”完璧”な父親までいろいろですが、どの話とも彼らの内奥がずしりと伝わってくる作品でおおいに感情移入できると思います。 ただしまだまだ僕たちのような年齢層にとっては主人公の立場に身を置いて読むというよりも、父親の心の中身を垣間見る、そんな気分にさせてくれる作品です。 実のところ短編集だということをしらなくて、重量感のある長編作品なのかと思っていました。 でも一話一話読み切りやすいというアドバンテージに加えてしっかりとした読み応えもあり、重松さんの作品に手を出すためにちょうど良いかな、というところ。おすすめです。(4)
0投稿日: 2010.12.12
powered by ブクログ30代後半。中途半端な年頃だ。 自分自身のこれからについても、家族との関係性についても悩み立ち止まる。この小説ではそんなアラフォーの男性達とその家族を巡る物語が描かれる。 夫は妻に比べて我が子との繋がりが希薄であることが多い。日々仕事で疲弊しているサラリーマンが家族を全面的に支えることはとても難しい。 必然的に家庭の問題は妻が引き受けるケースが増え、その分子供達は父よりも母に信頼を寄せることになるのだろう。 以前怖い象徴でもあった父親像はほとんど崩れかかり、逆に父親が蔑まされることも多くなった現代。そんな中で父親達はどのように自分を保ち家族を守るのか。この小説では、父親の弱い部分が事細かに描写される。カッコつける父、自分の価値観を押し付ける父、自分の人生を嘆く父。どのストーリーで語られる父親も実際に今の日本に存在している。むしろ多くの父親が共感すらするのがこの小説で登場する父親達なのだ。 では、そんな父親はどう生きていけばいいのか。人生の中間地点に辿り着いた父親はその後何の為に何を目的にして人生を進んでいけばいいのか。 人生80年が一般的な現代社会はその答えから目を逸らす。今の日本はお年寄りのために優しい社会にあまりにも遠い。 私はそれはしょうがないと思う。 個人のために社会が存在しているのではない。社会はただそこに在るのだ。私たちは人生の目的を自分たちで見つけるべきで、社会に頼るべきではない。 ただ、近年はそこで立ち止まり、道を見失っている人があまりにも多い。重松さんは彼らのために小説を書いた。全てのストーリーでは家庭の中でトラブルが起きる。生じた問題が完璧に解決するわけではない。ハッピーエンドの末端のみを描いているにすぎない。 しかし、家庭の問題は簡単に解決しないのが実情であり、小説は解決の些細な糸口のみを与えている。いやそれさえも言えないのかもしれない。ただ、重松さんはその後は自分自身で考えてほしいと願っているのだと思う。自分で考えて出した答えこそ確実な説得力があり、家族は他人の受け売りよりも父親の本音に大きな信頼を寄せるのである。 この小説で繰り返し言及されていることが二つある。 それは、たとえ家族同士でも全てを曝け出す必要はないし、全てを理解し合うことはできないということ。 重松さんは「パンドラの箱」を例にこの部分を小説に組み入れてきた。家族の中のパンドラの箱はとても簡単に開閉できる。だからこそ親は子の、子は親のパンドラの箱をバタンバタンと気持ちを考えずに開けたり閉じたりしてしまう。 しかし、家族であるという安心感は人を傷つけていることに疎くなる。常に家族が持つパンドラの箱を忘れてはいけない。尊重する気持ちを心に持つことの大切さを改めて考えさせられた。 そしてもう一つ。 人生の中間地点に差し掛かった男性達は過去の自分の選択について考える。そして想像する。 「もし今とは違う人生を生きていたならば」 誰もが一度は考えるのだろう。今の人生に満足しているかどうかに関係なく。「幸せ」は物質ではなく、目で見ることができないものであるからこそ、私たちはいつも不安定なのだ。自分の選択を信用できないでいつまでも引きずる。 どの段階で、どんな選択をするかは人それぞれ違う。それが人間の個性であり、個人が社会に全面的には頼っていないことの証拠だ。 この重松さんの問いかけは重かった。私はこの小説の父親達の年齢に達した時に自信を持って生きていられるだろうか。今の段階では何も分からない。辛く歯痒い選択をするのかもしれない。 ただ、どんな時も自分自身へのエールを贈り続けるべきなんだろう。強く生きていくべきなんだ。
0投稿日: 2010.11.25
powered by ブクログ家庭をテーマした話。 家族を持ち、子どもを持ち、それからでないと完全には理解できないだろうと思う。
0投稿日: 2010.11.11
powered by ブクログ切ない気持ちになったり温かい気持ちになったり。私はこの本の主人公みたいに「お父さん」ではないけど、すごくすごく気持ちがわかる気がした。
0投稿日: 2010.10.31
powered by ブクログ軽い重松清。重松清にしては軽いと言った方がいいか。 タイトル通り、中年に元気を与えてくれる短編集。中年男を主人公にその親子関係や家族関係を巧みな心理描写で読ませる。主人公たちの年齢が私に近かったり、その家庭もいわゆる一般家庭で読んでいて身につまされる。だから、軽いしハッピーエンドだけれど、暗くて重い重松清特有の空気は漂っている。 直木賞受賞作。直木賞の選考基準はわからないが、この本が重松清のベストではないだろう。
0投稿日: 2010.10.19
powered by ブクログ泣けた! 泣かそうとしている本じゃない、けれど泣けた! 心にグサッとくるような心理描写がうまい! いやあ、素晴らしいね
0投稿日: 2010.10.11
powered by ブクログ直木賞受賞作。 38、39歳くらいのおじさんの話の短編集。 なんか、どの主人公もかっこよい感じはしない。
0投稿日: 2010.09.25
powered by ブクログ第124回直木賞受賞作 重松清って家族の物語書かせたらやっぱうまい。 38歳、結婚して15年、妻がいて中学生の息子と娘がいる。子供達ともうまく話せず、妻ともラブラブなんかなわけない。 なーていうよくある状況なんですわ。 中途半端で輝きのない家庭に思えて悩む。 自分自身が中途半端なオッサンだと悩む。 家族の衝突などいろいろと事件もおきる。 この本のおもしろいところは、結局ハッピーエンドにはならないところ。 問題は残ったまま。 だけど・・ 「とりあえず、またがんばってみるかなぁ」っていう展開になっちゃうんですわい~。 物語はハッピーエンドではないけれども少しだけハッピーになれそうな気がする。 読んだ人も何かパワーもらえる。 そんなパワー=「ビタミンF」だって。ほ~。
0投稿日: 2010.09.18
powered by ブクログ初めて読んだシゲマツの本がこれだった。 これを読んで、文章力の高さにすっかりシゲマツにはまった。
0投稿日: 2010.09.12
powered by ブクログFather、Family、Friend、Fight、Fragile、Fortune Fで始まる言葉をキーワードにして 30代後半の男性を軸に作られた短編小説集。 すべて愛や希望や勇気がつまったビタミンのようなお話です。 私は最後の「母帰る」が大好きです。 ひしひしとたくさんの事が伝わってきました。うまく言葉にしたいけどどう表現したらいいのだろう、、、 これぞ小説(Fiction)の力(ビタミン)なのだろうな。 奥が深くて小説の醍醐味を味わえる素敵な作品でした! 世の中年男性に読んでもらいたい!!
0投稿日: 2010.09.02
powered by ブクログ短編、子供がおいついてくる、子供を持つアラフォーおとうさんの少しほっこり短編集。悪い、オヤジと帰るから!
0投稿日: 2010.08.27
powered by ブクログサラリーマンになって、親父になったときにまた読みたい作品。 筆者曰く、ひとの心にビタミンのように働く小説。 Fには様々な意味が込められているけど、すべての短編に共通しているのはFictionだということ。 Fiction=「お話」 「お話」の力でこれほど共感を与える重松さん。やっぱすごいです。
0投稿日: 2010.08.19
powered by ブクログ短編小説、いろいろな家族、夫婦、親子関係のかたち。 ドラマのような絵が浮かぶよう。 最後の「ビタミンF」の何気ない家族の描写が泣けた。
0投稿日: 2010.08.07
powered by ブクログ今まで親の目線を考えたことがなかった。家族は当たり前にあるものだから気づいていなかった。 親にもそれぞれの人生がある。自分と同じように葛藤しながら日々を暮らしているんだなと気づけた。 父親、母親、兄弟、それぞれが日々何を思い、何を考え、人生を送っているのか、興味が出た。
0投稿日: 2010.07.04
powered by ブクログ男は弱い!お父さんは弱い!弱くてもいいんじゃないの。戦士の時代は終わったんだから。 お父さんは嫌われてるかもしれないけど、虚勢はらないといけないときもあるから許してあげて^^
0投稿日: 2010.07.01
powered by ブクログFamily Friend Futuer Fortune Fight... そんな「F」たちがぎっしりつまった短編集。 高1の時に初めて出会った重松清の書籍。 久々に読み返してみた。 あったかい言葉たちと、視点の設定の仕方が巧みだなぁと思う。 人生の‘チュウトハンパ‘な時期に差しかかった人たちにオススメです。 直木賞受賞作。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログ母親から数年前に借り、結局返すことはなく終わってしまった本を今更ながら読みました。 重松さんは有名な人らしいので(相変わらずの無知っぷりw)読んでみたかった作品です。 平和な家庭に生じた見えない亀裂。 それらは決して「取り返しのつかない」ものなのだが、その問題とどう向き合うのか? 生きていると人間関係において「取り返しのつかない」問題がたくさん生じます。 そうした中でこの本では、完全に解決はされないのだけど、それでもその問題と向き合い、時には心を折られながらも戦っていく「父親」の姿が描かれています。 自分が中高校生の時かもしくは10年後くらいに読んだら面白く読めたかも、なんて気持ちで読み始めましたがそんなことは全くなかったです。 むしろ今読んで良かったです。もちろん10年後とかにも読み直してみたいとも思いました。 この数ヶ月、「取り返しのつかない」ことがたくさん起こったけど、それでも前に向かって進もうと思いました。きっとこれからもたくさん「取り返しのつかない」ことが起こって何度も心が折れそうになるのだと思いますが、それでもここに出てきた父親達のように向き合って乗り越えていきたいと思いましたとさ。 って書くとなんか良いこと言ってる気がするけど、実際はそ~と~ツライよね・・・笑 普通に心バッキバキになるって>< それでもまぁ、頑張りましょう!!! 母は読みかけで僕に貸したらしけど、果たしてどこまで読んでいたのだろうか? というかどんな気持ちで読んでいたのだろうか?20年後くらいに少しわかるかな?? 我が家は幸せだったよ~。
0投稿日: 2010.06.07
powered by ブクログ家族や友情やら、なんかほっとする話だった。 重松さんを好き、という人と出会うとその人を見る目が良い方向に変わる気がする。 とりあえず、重松さんはホンダが好きなのか。気になる。
0投稿日: 2010.06.02
powered by ブクログ『ビタミンF』というタイトルの由来が、明快で好きだと思った。 取り返しがつかないことを、見てみぬ振りをせずに、向き合ってみることの大切さや苦しさ 向き合ってみたからといって、事態は決してよくなるわけじゃないけれど、それでも向き合う意味を感じさせられた。
0投稿日: 2010.05.27
powered by ブクログ重松清さんのビタミンF 重松さんの作品は読んでいて胸が苦しくなるようなお話が多いと思う リアルに主人公の内面や周りを取り巻く環境が読んでいて頭に浮かび、主人公に感情移入しやすい 短編集に関しても、最後に物語がつながっていることが多いのでこの作品も物語としてつながってるのかな?とおもいきや なんと人の心にビタミンのように働く小説をということで、Father,Family,friendなどFから始まる個々の作品をキーワードとして物語に埋め込んだらしい 今回の作品もやっぱり胸が締め付けられて切ない気持ちになりました
0投稿日: 2010.05.17
powered by ブクログ4年ぐらい前に友達に薦められて読んだときは正直ピンと来ず。 今一度読み返してみた。 「セッちゃん」「かさぶたまぶた」、くるなぁ。
1投稿日: 2010.05.09
powered by ブクログ浦野所有 →南井レンタル中 →10/09/26返却 浦野レビュー - - - - - - - - - - - - - - - 巻末の解説にもあったとおり、重松清の文章って、ごく簡単な単語と表現のみで成立してるんですよね。それなのに、同じ語句の重複は避けられているし、薄っぺらな感じはまったくありません。本当に、すばらしい文章力だと思いました。 本書に収められているのは、7つの短編。いずれも、既婚・子持ちの30代後半~40代前半の男性が主人公です。そしていずれの主人公もが、夫婦関係や親子関係、社内の人間関係に不安やいらだちをもっています。テーマ自体は陳腐なんですけど、毎回ある事件が起きて、それをきっかけに、家族のきずなを確認していくという筋になっています。 まあ、あれですね。読みながら、「人は何のために生きてるんだろう」という、これまた陳腐な疑問を投げかけられてしまうので、精神不安定のときに読むと鬱になること間違いなしの一冊だと思います。 (以下、引用) 夕食後、リビングでテレビを観ているときだった。俊介はゲームボーイで遊んでいて、麻美はお絵描きをしていて、久美子はリンゴの皮を剥いていた。なんの変哲もない、あたり前の夜だった。(略) テレビの画面からふと目を離し、家族を眺め渡した瞬間、不意に思った。俺の人生は、これか――。 なーんだ、と拍子抜けするような。 ちぇっ、と舌を打ちたくなるような。 といって、いまさらやり直しはきかない。そんな人生を自分は生きているのだと、達也はそのとき初めて気づいたのだった。
0投稿日: 2010.05.06
powered by ブクログ色々な悩みを特別スッキリとか、かっこいい、いうわけではない解決方法で何となく解決していく感じがいいな。
0投稿日: 2010.04.28
powered by ブクログ家族はまだ息子としての立場からしかわからないけど もしかしたら、うちの父親もこんなことを考えてるのかもしれないなと
0投稿日: 2010.04.07
powered by ブクログ(「MARC」データベースより) ビタミンFは、家族(FAMILY)から生まれる、こころのビタミン。Father、Friend、Fightなど「F」で始まる言葉をキーワードにした7つの家族の物語。 「セッちゃん」が、一番心に残った。「だって、それが現実だもん―」という言葉がかなしい。
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログ『家族』の暗い部分というのか、見たくない部分? そこと対面せざるを得なくなった家族の葛藤が描かれている。 主人公は中年のおじさんばっかりだけど、 逃げたり八つ当たりしたり、思いあがったり・・ そのかっこ悪い姿に自分を重ねては、 ジタバタもがきながら乗り越えていくたくましさに、励まされる。 全然スマートじゃないところが、あったかい。 重松清のリアルさはほんとーにすごい。素直で、鋭い。 私もこういう目線と感性の持てる人になりたい。
0投稿日: 2010.03.01
powered by ブクログ7つの短編からなる短編集。いずれの物語も、主人公として取り上げられるのは37~40歳くらいの中年男性。妻や、娘又は息子、そして両親との関係に悩みながら日々をすごす。家族関係をテーマに描かれる。 どの話も読後感が凄く良い。一つ一つは短い物語ながらも、非常に綺麗にまとまっています。今回は、私の父親よりは若いけど、私からはまだまだ遠くはなれた世代の方が主人公として描かれていました。それゆえ、どちらかと言えば、主人公よりはその娘又は息子に自分を重ねながら読みました。 父親との関係について、色々と考えさせられました。果たして私がその年代になった時、実際に親になった時に読み返すと、どのような感想を抱くのかな。 (2007年5月読了)
0投稿日: 2010.02.28
powered by ブクログとある高校の入試問題で出題されていた「セッちゃん」の続きが気になり購入。 「セッちゃん」もいいんですが、「かさぶたまぶた」が秀逸すぎる。やっぱり人間、完璧すぎちゃだめなのさ。 【目次】 ゲンコツ はずれくじ パンドラ セッちゃん なぎさホテルにて かさぶたまぶた 母帰る 後記 解説 堀江敏幸
0投稿日: 2010.02.24
powered by ブクログ云わずと知れた重松清氏の直木賞受賞作です。 重松氏の作品は、どことなくキングクリムゾンの「クリムゾン・キングの宮殿」のジャケットを思わせる強烈な印象の表紙の「疾走」と、すっきりシンプルな装丁の「その日のまえに」を読んで、上手だなあと思った印象がありましたが、本書は、その原点というか、著者の寄って立つ場所、要するに何をテーマとして書いて行こうとしている作家なのかという立ち位置が見えた気がしました。 短編集です。7作品あります。 どれも、自分と同年齢か少し上の親父たちが話の中心になっていて、家庭になんらかの問題や悩みを抱えているのですが、その問題や悩みというのがとてもリアルで、知らぬ間についつい感情移入させられてしまっていました。 物語はみななんらかの形で希望の持てる終わり方になっているので、読後になんとなく元気になる効果があります。 そういった意味で、作者が思いを込めた「ひとの心にビタミンのようにはたらく小説」という試みは成功していると思います。 私の子供は今年の春で幼稚園に通うことになりますが、近い将来、似たようなことで悩むこともあるのだろうかなとなんだか感慨にふけりました。 中でも印象的だったのは、「セッちゃん」です。 これは心に痛い。 自分の娘に置き換えて考えて読んでしまって、文字がぼやけまくりました。 自分ならどうするだろう。 考えたくもないけれど、ありえなくもない、切実な問題です。
0投稿日: 2010.02.15
powered by ブクログ35~40歳前後、 仕事も充実している中、仕事の悩み、家庭の悩み、子供の悩み。。。 どこの家庭にもありそうな家族の問題が詰まっていて、 リアルです。 実際この年齢・立場の方は読んでいると辛くなるかもしれませんが、私は読んでよかったと感じております。
0投稿日: 2010.02.02
powered by ブクログ一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか―」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。(裏表紙より) 目次 ○ゲンコツ ○はずれくじ ○パンドラ ○セッちゃん ○なぎさホテルにて ○かさぶたまぶた ○母帰る 第124回直木賞受賞作。七編の短編作品からなる本。
0投稿日: 2010.01.22
powered by ブクログ家族の話の短編集です。自分の子供がいじめにあっている親の気持ちがリアルに伝わってくる話ばかりです。いじめについてもよく考えさせられて読んでいてとても悲しくなる場面もあるけど最後はすっきりしてなにか嫌な事とかあっても頑張ろうと思わせてくれる本でした。重松さんの本がだいすきなのでこれからももっといろんな話を読んでみたいと思います。
0投稿日: 2010.01.19
powered by ブクログ短編七つ。家族の話。サクッと読めるけど、シリアスなテーマを扱ってて現実と向き合えるような作品。ちょっと前の話だけど、すんなり理解できる。
0投稿日: 2010.01.07
powered by ブクログ出版社/著者からの内容紹介 このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
0投稿日: 2010.01.05
powered by ブクログ初めての重松本です。 期待してます。 今読んでいるのが終わったら読みます。 2010/9/15読スタート:中々よさそうだ
0投稿日: 2009.12.26
powered by ブクログこのビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。 どの短編も面白い!是非オススメ。元気が出ます。
0投稿日: 2009.12.01
powered by ブクログ子供を持つ40歳前後くらいの父親の視点から描かれた短編集。2年位前に「ナイフ」と一緒に読んだ気がする。 家族の何気なく、どこにでもありそうなことがうまく心理的描写を含めて書かれた作品で、つい自分を主人公に置き換えて読んでしまう。苦手な人が読むと「私は家族も子供も要らない!」って思ってしまいそうな感じ。でも家族だから乗り越えられるものもたくさんあると思わせてくれる。 どこにでもありそうな話だけに考えさせられる作品です。
0投稿日: 2009.11.28
powered by ブクログ図書館。 いわゆるアラフォー世代のサラリーマンが主役の短編集。 世代が近いから、共感できるかというとそうでなく、 ああ、でもそうだよなぁ、みたいな淡々と読める1冊でした。 「セッちゃん」は痛かった。
0投稿日: 2009.10.25
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
面白かったです。 主人公たちと自分の境遇は全く違うんですが、たまに自分が考えていることが文章になったようでした。 疲れきってる時に読むと、元気になれるか、よりげっそりするかのどっちかな気がしますが、 元気な時なら年齢も性別もを選ばず楽しめる本だと思います。
3投稿日: 2009.10.23
powered by ブクログ■重松清さんの全作品を感想文にしてブログで挑戦中です。 重松清ファン必見! http://wwjdkan01.blog68.fc2.com/
0投稿日: 2009.10.19
powered by ブクログ男の人ってこんな感じなんか。。。とか、家族ってこうなのか。。。とか、私には未知だけどリアルでハッピー。
0投稿日: 2009.10.11
powered by ブクログしっかりFでテーマがくくられていたのですね。 「なぎさホテルにて」と「ゲンコツ」 が印象深いかな、 日本の親父さんたちの話という感じ。
0投稿日: 2009.09.23
powered by ブクログ重松清さんの作品は胸を打ちます。 2008年12月の「週刊ブックレビュー」に特集ゲストとして出演されました。 このときは「サンタ・エクスプレス 季節風 冬」の特集でした。 短編集の「サンタ・エクスプレス」を読んだ後、長編の「カシオペアの丘で」「流星ワゴン」「その日のまえに」を読みました。 「ビタミンF」は短編集です。 直木賞受賞作ということです。 この作品は知人の薦めで高二の娘が読んだ後、娘の勧めでわたしが読むという形になりました。 7編収められています。 中学生くらいの子どもを中心とした父親の目線からの作品集です。 「はずれくじ」で、息子までの距離について考えさせられました。 だいたい、母親の方が父親よりも子どもとの距離は近いのが当たり前のようです。 これは一緒に過ごしているし時間とか相性とかを越えたところがあるようです。 「母帰る」は考えさせられることがいくつもあります。 主人公は父親です。37歳です。 18歳で上京して東京暮らし20年近くです。 母は58歳で離婚します。 夫の両親を看取り、息子の結婚を見届けて33年の結婚生活に見切りを付けます。 姉も離婚しています。 姉は離婚後に仕事を始め、実績を上げています。 離婚したおかげで仕事のおもしろさが分かったと言います。 端から見ても、姉は離婚してからきれいになった印象です。 父親の立場としては身につまされる、胸を締め付けられるようなものもあります。読みやすいのですが、読むのが辛い作品とも言えます。
0投稿日: 2009.08.27
powered by ブクログ読んでると子供なんかいらないな…って気分になったり 結婚て結局なんなんだろう? って気分になりました でも良かったです
0投稿日: 2009.08.22
powered by ブクログビタミンにFなんてあったっけと思いながら、重松清の直木賞作ということで読んでみました。 リアルです。親父たちの心境が怖いくらいリアルです。この弱さや情けなさ、わずかに見える男らしさがまさにオヤジって感じです。自分は妻も子もいませんが、妙に共感できます。現実の問題や鬱憤から過去を振り返って、溜息まじりに四苦八苦するような話が多いです。ここに出てくるオヤジたちは決して褒められた人間とは言えないかもしれないけれど、彼らもなりたくてそうなったわけではないということが、今の自分にはよくわかります。 家族について悩んだり、真剣に考えたことがある人にとってはまさにビタミン剤になりうる話だと思います。 どの話も続きを残していますが、エレファントカシマシの歌詞じゃないけど、「さあがんばろうぜ」というようなメッセージが溢れている。わかりやすくて凄く素直に伝わってきました。 重松作品は読みだすと止まりませんね。
2投稿日: 2009.08.17
powered by ブクログ短編小説集 このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。 「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作!(by Amazon) 有名すぎる重松さんの代表作を今さらながら。 7篇とも家族小説すぎる家族小説。 登場するほぼすべての登場人物がすぐそばにいそうなかんじ。 時折そのオチが読めてしまうものもあったり、 心に効くビタミン・・・うーん・・・とは正直思うけれど、 無難に(いい意味で)まとめる力はさすが。 ややこしい言い回しもないし、難しい言葉もまったく使わないし。 さらっと読みたいときにいいかもしれません。
0投稿日: 2009.08.09
powered by ブクログ元気が出る話を期待していたけど、結構悲しい話もあって、きつかったです。 重松さんの本は、感情移入しやすい。その分、悲しい話は読むのが辛い。
0投稿日: 2009.08.01
powered by ブクログ直木賞受賞。 「ビタミンF」のFは、Family,Father。。。の意味だそう。 なるほど。 主人公は30代半ばのパパさんたち。 子供も難しいお年頃で、家庭でも何かしらチョコンとした問題が出てくる年代なんだって。 ウチはまだまだ先の話だなーと思いながらも 息子が思春期になればこんな事も起こるんだろうな、と構えてしまった。 最後には良い方向に行くのが重松作品の良いところよね。
0投稿日: 2009.07.13
powered by ブクログ「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗を感じなくなった父親たち。 まるで思春期のように微妙な年の狭間で揺れる心。 そんな”中途半端”な時期の男たちを7つの短編にして描かれている。 私とは全く立ち位置の違う人たちにスポットを当てられた作品ではあるが、それでも彼らの葛藤や苦悩には共感出来るものがある。 (本当の意味での共感は出来ていないかもしれないが、重松さんの巧みな心理描写のお陰で”解かったような気”にはなれる) 「父親って大変だな……でも、悪くはなさそう」 ついついそんなことを思ってしまう作品。
0投稿日: 2009.06.30
powered by ブクログ子供を持った父親に焦点を当てた作品集。 割と重めの話が多く、どこの家庭にでもあるような話が掲載されています。 「それが現実だよ」というセリフが重く響く内容です。 人はそれぞれ悩みを抱えて人生を送っているのかなぁと考えさせれる作品でした。
0投稿日: 2009.06.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
読始:2009,5,24 読了:2009,5,25 30後半から40にかけての大人を描く。父親の立場、本音、子どもたちとの付き合いかた、様々な“親子”を描いた七つの短編集 共感できるかといわれたらまだ「そうそう!」と思うことはなかったかな、さすがにww また自分が大人になってから読み返すとまた違った感想を持つのだと思う 将来また読んでみたいと思った一冊
0投稿日: 2009.06.04
powered by ブクログビタミンA,B,C,D,Eとは異なる、体ではなく心に効くビタミンF。 今まで、読んだ重松さんの作品の中で1番に面白かった。 重松さんが得意とする父と子のテーマにした作品。 7つの短編で、それぞれ1つのちょっと歯車の狂った家族について書かれています。 どの作品も読み進めるにつれて暗い気持ちになり、結局最後の最後でも狂った歯車は治されない。でも、ちょっとだけ、ほんの少しだけ治る気配が感じられ、解決されないのに不思議とちょっと心温まる。
3投稿日: 2009.05.22
powered by ブクログ直木賞受賞作 全7編の短編集。 「セッちゃん」が特に好き。 基本的に暗い。だがそこが良い。 天気の良い朝、昼は読みたくない。 これぞ重松清! といった本なので、まだ重松作品を読んだことがない人はこの本を読んでみると良いかも。 個人的には「きよしこ」という本が重松作品の中で一番好き。 5月12日 読了
3投稿日: 2009.05.12
powered by ブクログ久しぶりにこの暖かさに戻ってきた。家族に会いたくなった。下らない拘りとか、意地とか、全部捨てて、普通の家族に戻れたら良いのにと思った。ただ、それは過去なんだとも思った。色んな人がいて色んな家族がいるけれど、どんな家族も似たようなことで衝突したり、団欒したりしている。それが何だが凄くうらやましい。当たり前だったあの頃が愛おしいとさえ思う。弱っているのかなと。 ―――さてと、さすがは重松さんですな。僕にここまで思わせてしまう。どの家族も“良い話”にまとまること無く、とても現実的に描いていてだからこそ痛かったり、痒かったりってのが直截的に伝わってくる。やさしい文体と共に。特に後半の三編が良かった。「母帰る」でじいちゃんにめちゃくちゃ会いたくなった。前半に関しては、やはり短編ならではの物足りなさを感じてしまっていたが、後半の三編に素直に浸る為の準備運動と考えたら全体を通してうまくバランスが取れていたとも考えられる。忘れてしまっていたけれど忘れてはいけないものに触れて少し元気になれる短編集だった。 (2009.05.05)
0投稿日: 2009.05.05
powered by ブクログみんな頑張ってるんだな・・・って素直に励まされる話。反抗期の自分がお父さんを悩ませただろうと思う。大人がこんなことで悩んだりくじけたりしていること、若い時は気づかないけど、今なら少し先の自分の姿を具体的に想像できる。あと5年後に読んだらもっと心にしみる本かもしれない。
3投稿日: 2009.04.24
powered by ブクログ37、8歳の父親が主人公の短編集。 若くはない、けれど老いたという表現も少し違う。 「まだ」なのか「もう」なのか、中途半端な年齢である。 この本ではそんな男性たちが抱える迷いや葛藤を扱っておるのです。 過去の自分と比べて己の不甲斐なさを感じるも、 「あのころ」とそこまで絶望的に隔たっているわけではない。 もう遅いような、今からでも何か変えられるような、そわそわする感覚。 そんな感覚には覚えがある。たくさん、ある。 親は子供のことを、いろいろ考えてくれているんだよなぁ… 不器用で的を得ないことばっかり言うのは、世代も違うんだ、当り前だ。 (私に例えば子供ができても、ニブい親になるんだろう。) 言うべき言葉はありがとう、なんだ。
0投稿日: 2009.04.19
powered by ブクログいろいろな親子のちょっとした問題を父親目線で描いた短編集。 いくつかの話は感動的だったけれど、全体的にはたるっとした印象でした。 もしわたしに子どもがいたら、また違った感想になるのかもしれませんが・・・。 いつか子どもができて、その子が少し大きくなったら、読み返してみたいと思います。
0投稿日: 2009.04.13
powered by ブクログ30代後半の男の人の気持ちは、共感しづらいところもあったけど、 人は年をとればとるほど、「もしも〜だったら・・」が 減っていくってところは、よく分かります。 でも、それは、希望が減っていくってこととは違うと信じたい(笑)
0投稿日: 2009.03.31
