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ビタミンF
ビタミンF
重松清/新潮社
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総合評価

622件)
3.7
109
236
202
27
3
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    30代後半の男の人の気持ちは、共感しづらいところもあったけど、 人は年をとればとるほど、「もしも〜だったら・・」が 減っていくってところは、よく分かります。 でも、それは、希望が減っていくってこととは違うと信じたい(笑)

    0
    投稿日: 2009.03.31
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    お父さん。パパ。親父。 と、息子・娘たちのおはなし。 不良、いじめ、暴力、離婚・・・ 家族の問題いろいろ。 父さんたち、悩む。 どう接したらいいのか、何を言ったらいいのか、 自分の態度は父親として間違ってないのか。 自分の父親は何を感じどう考えていたのか。。 理想のお父さん像ってどんなんだろ。 自分が家庭を持つ頃に読んだらまた違う感じなんだろうなぁ。 最後の話がすき。 家庭っていうのは帰ってきたい場所なんじゃなくて、出て行きたい場所。 そーかもなぁぁ、 でもだったらちょっとさみしいなぁ。

    0
    投稿日: 2009.03.25
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    重松さんってホント、父と子の描写がウマいなぁ〜。 いつも感心しきり。 そしてこの“ビタミンF”でも 親子の関係を家族という名の最小単位の社会を舞台に 見事に描いている。 家族の絆 ― それは積み木崩しのように一旦、バランスを失うと 儚くも脆い城の砂。 だけど、脆く弱いものだからこそ、お互いを理解し、支え合い 寄り添って、日々大切に築きあげるお城なんだよね。 そうして出来上がったお城の土台は、何事にも揺るぎのない 家族の底力(愛情)という最強の基礎があるのだろうと思う。

    0
    投稿日: 2009.03.01
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    「父親」いろんな父親がいる。 こういう思い持ってる人がいるのかなってくらい子煩悩な父親とかやっぱり自分本位な父親とか・・・ かみ合わない夫婦関係や強がる父・・でも本当は人間は弱いんだよってのを家族っていう小さい単位にはさらけ出すのもありなんだろうね。 3年前にも読んでたけど、本ってやっぱりまたなんか違う所で心打たれたりするからね、不思議。

    0
    投稿日: 2009.02.20
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    2009/2/6(〜p110),7(〜p362終) 重松清の代表作「エイジ」を中学3年か高校1年ぐらいのときに読み、結構面白かったのが印象として残っていた為、 なにとなくこの本も読んでみた。 短編集で、収録されている物語の趣向としてはとても複雑な物語であったと思う。 社会人としての苦悩、ご近所問題、親と子の衝突、現代に良く見受けられるこの3つのことが問題提起されている物語の短編集だった。 面白いものもあったが、どこか物足りないと感じるものもいくつかあり、多少退屈してしまったこともあったので、 星3つとします。 でも重松清はすきですよ。

    0
    投稿日: 2009.02.20
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    30代〜40代の人を主人公に、その人の日常を描いた短編集。 家庭への欲求や教育への興味が強いので、 10〜20年後の自分や自分の親などと重ね合わせながら読んでいた。 4作目に収録されている「セッちゃん」は特にインパクト大。 子どものことをちゃんと理解できるのか、そしてちゃんと子どもと向き合って育てていけるのかを改めて考えさせられるような作品。 でもどれだけ子どものことを理解するのが難しくても、「家庭」という場所がちゃんと子どもにとって安心していられるような場であるように、 そんな「家庭」を築ける人間になりたいなとは思う。 重松清はこれが初めての作品だったが、日常生活における人々の心理描写のうまさに感心。 あまり普段表現できない(しない)ような人の内面や性格を言葉巧みに表現していて、 それが自分とあてはまったりすると、思わず苦笑してしまう。 短編であそこまでの読後感を出せるのは本当にすごい作家だと思う。

    3
    投稿日: 2009.01.14
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    重松清の直木賞受賞作。 中年男子の家庭をテーマにした短編集。 15種類ほど確認されているビタミンにもFはない。 著者いわく、ひとの心にビタミンのように働く、そんな小説を目指して作った作品らしい。 読んでみて、自分の心にビタミンのように働いかはわからないが、 一個一個家庭の問題を解決していくのは大変そうだなーと思いました。

    0
    投稿日: 2008.12.23
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    僕には少し早すぎた小説でした。 ターゲットは30代半ばをすぎた人向けです。 自分が将来結婚し、子供ができて、子供が大人になっていく時に抱く感情はこんな感じなのかなぁと思いました。 個人的には「なぎさホテルにて」と「母帰る」が好きでした。 印象的なこんな言葉がありました。 「自分がどんな目的であれ家を出るということは、どんな理由であれ他の家族が家を出るのと同じことだということ。」 母が家を出るのと自分が家を出て自立するのは同じだということ。 だから、家を出た自分が家を離れる母に対して文句を言うのはちょっとナンセンスだってこと。 もっと言えば、自分が大切な人から離れてしまったのなら、相手が自分の所から離れてしまうのも仕方がないということです。 深いですね〜

    0
    投稿日: 2008.12.21
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    重松らしい短編集。期待どうりの作品、期待どうり心にしみる、期待を裏切らない作品。しかしそれ以上ではない。

    0
    投稿日: 2008.11.03
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    お父さん目線での家族の形。落ち着いた文章で、危なっかしいところもなく、あっさりと読ませる。お父さんたちを取り巻くリアルな社会生活や、切ない独白に、自分の父を重ねてしまってぐっときた。お父さんと人間くさい話をしたことありますか?私は父親と、個人対個人の話を深く踏み込んで話したりしないから、ハッとさせられた。お父さんだって個人だった。お父さんが「お父さん」の位置から外れて個人になっているそのときの、行動や感情を見てみたいな、と思った。

    0
    投稿日: 2008.10.30
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    「流しても、いじめ、止まんないよ?そんなに現実、甘くないもん」 重松本は途中でホントに苦しくなるから読みたくない。 でも、yomyomに載ってたのは1編だけだったから読んでこれた。 でも、せっかく持ってるんだから読みたいな。と思い直してやっと読んだ1冊。 読み出したら止まらない、苦しくて辛いけれどそれでも暖かな光を射してくれる短編集。 「セッちゃん」は涙が落ちたし、「渚ホテル」はなんだかやきもきした。「ゲンコツ」では少し笑わせてくれて「母帰る」では家族って何だろうって考えた。 そんなたくさんの気持ちを抱かせてくれる1冊。こういう気持ちを持たせてくれるって分かってるから、また果敢に重松本に挑戦していこう!

    3
    投稿日: 2008.10.15
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    大人の人のお話でしたが、面白かったです。 自分が経験してない、することがない父親の視点や思いの話もすっと読めました。

    0
    投稿日: 2008.09.30
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    表紙を見ても思ったが、この作品全体に背中の温もりが流れている。7つの物語の主人公たちは、正義をかざして立ち向かうわけでもなければ、大勝負に出るわけでもない、そして奇跡が待っているわけではない。それはあまりに現実的で、認めたくはないが正論で、空しい。理想と現実は違うのである。そんな人生を歩んでいると、向こうのほうでふっと光が差し込む。その光はあまりに頼りないものだが、主人公たちはその光に気が付きそっと前を向く。そこで物語は静止する。その姿は光を追って行くわけでもない、何かをひらめいたわけでもない、ただじっと頼りない光を眺めている。その背中は頼りなく見えても、その体はしっかりと光のさす方向に向けられている。その背中からは熱すぎず冷たすぎず、ちょうど人間の体温のようなあたたかさが伝わってくる。 7つの物語の主人公たちは読み手にそれぞれの後姿、背中をみせる。正面から向かってきて「人生とはこうこうこうなのだ」ということはしない、ただ人生をあゆむ背中なのだ。だからこそこの本を読み終わった後、自分はどうするべきなのだろうかと、素直に考えることがでいるのである。もし将来子供ができたのなら、是非読み返してみたい一冊。

    0
    投稿日: 2008.09.19
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    一人旅をしているときに読んだ本。 1つ1つの短編をゆっくり沁みこませて読んだ。 そんな風に読める、短編集。

    0
    投稿日: 2008.08.03
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    積読 ってか、重い話が多いので心の準備が・・・。 なかなか気軽には読み出せません・・・なのに買う(苦笑)

    0
    投稿日: 2008.07.30
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    やはり重松清はこうでなくては・・・前回「愛妻日記」で今後重松作品読むの止めようかとも思いましたが、この本は読んでよかった。30後半〜40歳くらいの年齢のオヤジが主人公の短編集。私自身は30前半なので、世代が完全には一致しませんが、近い将来の自分を(恐々としながら)少し重ね合わせて想像しました。自分の家族をみて「これが俺の人生か」と思っちゃうようなところ、子供がいじめられて妄想の友達を・・・っていうところはかなり印象的。個人的には「なぎさホテル」の話が一番好きでした。タイムカプセルと淡い昔の恋、最終的にもどる現実(結果的に幸せ)という・・・男ってバカだなと思われるかもしれませんけど。

    0
    投稿日: 2008.07.17
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    三十代後半から四十代にかけてのいわゆる“働き盛り”のお父さんたちの話。感情移入ができるわけでもなく、時として「こうやって普通を普通に生きていくんろうなぁ」と怖くなることもあるけれど、作者の書く家族を中心とした話はとても好きです。父親に感謝したくなる作品。『なぎさホテルにて』『セッチャン』『かさぶたまぶた』特にこの3つが好きでした。

    0
    投稿日: 2008.07.17
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    重松清の真骨頂ともいうべき家族特に父親と息子(娘)をテーマにしたストーリー。ショートストーリーが10本近く収録されていてすっきりと読むことができる。重松清をはじめて読む人に是非お勧めしたいです。これが合わないならたぶん重松清の本はだめじゃないかな。私は面白かったです、感動します!

    0
    投稿日: 2008.07.15
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    子供だって一生懸命に生きている。大人だって、もちろん。父親を取り巻く家族環境を父親の視点から語られた話を読むのは非常に新鮮でおもしろかった。7編すべて、深刻で現実的で切実で衝撃的だった。微妙に噛み合わない妻との会話、すれ違う家族との思い、良き時代を取り戻したいけどうまくいかないもどかしさ・・・父親として、がんばっている。でも、子供は子供で、その小さな体で抱えきれないくらい大きな問題を背負って生きている。そして、子供はその家庭に流れる不協和音もすべて体で感じ取っているのだ。どの家庭でも明日に起こるかもしれない。愛情を素直に表現するのは格好が悪い、そんな不器用な父親達の平凡な生活が赤裸々に描かれている。果たして、父親たちがとる行動とは?「せっちゃん」は、読み終えた後もしばらく涙が止まらなかった。体の1番深いところに染み込む絶対の効果を持っている栄養、それがビタミンFなのだ。

    0
    投稿日: 2008.07.07
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    http://coco6calcio.blog96.fc2.com/blog-entry-83.html

    0
    投稿日: 2008.05.26
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    内容:Family,Father,Friend,Fight,Fragile,Fortune といったキーワードとして7つの短編物語。 父親像だったり、いじめの関わった話だったり、とまさにどこにでもありそうな内容。登場人物たちはどっかで人生の変わり目に直面していて、それをひとつ乗り越えていく。 話が身近な話題だったり、いつか父親となったときに直面しそうなものもありリアルだった。また、その父親の子供に対する気持ちや、母親が子供を考える考え方の違いのようなものが実にうまく書かれていて、その辺も話を身近に感じる要因でもあったのかな。 読んだあと、世の中はうまくいかないこともあるけどもうちょいがんばろうかなと思える、そんな作品。

    0
    投稿日: 2008.05.20
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    短編集だから読みやすかった。 自分の10年20年後はどうなるんだろう。 とか思うと、両親の偉大さに気づく。 ただ、重松清作品はあまり女性(母親)の視点が少ないのがちょっと不満だな。

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    投稿日: 2008.04.30
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    人の心の栄養、ビタミンF 七つの短編小説の中にいろんな「F」が 明日を生きてく上でビタミンA~E、どれも必要だけど 心があってこその僕ら いつかは枯れちゃうわけで そんな時に優しく、温かいこのビタミンF 読んだあと、どこか潤ったような、そんな気持ちにさせてくれる優しい話

    0
    投稿日: 2008.04.07
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    この本で、重松清を初体験。(多分) ・・・上手い。この人めちゃくちゃ上手い。 リアルだよ。すごくリアル。 これは37・38歳あたりの、仕事もそこそこ、家庭もそこそこな、人生の「中途半端」な場所に立っている男性(夫)の話。短編集。 中年で、妻と子供を持つ夫。 自分のなり得ない立場、なのにかなりリアルに、すごく伝わる。 あぁ・・・家庭を持って、子供を持ったら、こういう場面に出くわしたり、こういう心境になったりするんだろうなぁ。 子供から見たら「親」は「親」でしかなくて、妻から見たら「夫」は「夫」でも、それぞれは子供の頃から中身とかは案外変わってなくて、不安だし、寂しいし、分からないことだらけなんだ。 全七編。 パンドラ、なぎさホテル、好きだなぁ。 セッちゃんはすごくせつない。胸がしめつけられるよ。 うん、でもそれも面白かったなぁ。 オススメです。 男性も女性も、ぜひ一読を。

    0
    投稿日: 2008.03.20
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    久しぶりに読んだ。重松清。 相変わらずだなぁ。 この人の話を読むと、 こうして普通に生活していくのが なんだかすごく嫌に思える、 時がある。あくまでオガタ比。 普通の感想とは逆なんだろなあ。

    0
    投稿日: 2008.03.16
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    『仮面ライダー』のイントロが流れると、若い連中は一斉に笑った。 感想:http://tomtomcom.blog73.fc2.com/blog-entry-630.html

    0
    投稿日: 2008.03.15
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    第124回直木賞受賞作。 人生の中途半端な時期に差し掛かった男たちを描いた短編集。 いつのまにか生じていた家族の亀裂。 でも,いまさらやり直しはきかないという年齢。 幸せな家庭の再生という夢物語ではなく, 自分の人生はこれだと現実を認め,あるいは開き直って, もう一度頑張ろうとする男たちの姿に感動する。 他の作品もそうだが,現実を正面から描きながら絶望させない, 筆者の表現力と優しさは素晴らしい。 「父親とはずいぶん孤独な役回りなんだな」 家族との人生に疲れた男たちへの薬ではなく,少しのエール。 そういった意味で,ビタミンF。 個人的には「はずれくじ」,「母帰る」が良かった。

    0
    投稿日: 2008.03.11
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    父親が中心なので、感情移入はなかなか難しいですが、なんだか身近な感じはありました。 この本を読んだら、自分の未来の姿はどんなだろうと思いを巡らせてしまいます。

    0
    投稿日: 2008.03.02
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    胸が痛い。自分が親になったらこういう風に感じる日が来るのだろうか。自分の親はこんな風に感じていたのだろうか。

    0
    投稿日: 2008.02.17
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    重松作品2冊目です。主人公たちと同世代なので、エピソードのひとつひとつが、いちいち心に染みたり刺さったり・・・。オヤジ主役小説です。うまいです。

    1
    投稿日: 2008.02.15
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    【このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ――。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作!;38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の"中途半端"な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編】 とても読みやすかったです。 よく重松さんの作品で感じる温かさが滲み出ていた気がします。 私は【セッちゃん】が一番印象深かったです。

    0
    投稿日: 2008.02.11
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     重松作品の温かさがとてもいい味で出ている、様々な家庭の日常が淡々と綴られる短編物語。  この物語では、大小様々な問題が繰り広げられる。それぞれがとても身近な問題でリアリティに溢れているという点で、一見親近感のあるドラマが繰り広げられるように見える。  けれど、あくまで日常のなかにある。  どんな日でも、明日が来て明後日も来てしまう。そんな現実的な描写に、はっとされる具体性を持っていたという点で、単なるドラマではないように思えた。

    0
    投稿日: 2008.02.05
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    このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

    0
    投稿日: 2007.12.10
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    家族のための家族による短編小説。 家族とはなんなのか、そんなことを感じさせてくれる一冊です。 40歳近い父親・・・ 思春期の子供・・・ よく見る一般的な主婦・・・ どこにでもあるような家族。 しかし、時間は動く・・・ そして、家族ひとりひとりの心も揺れ動く・・・ 心の栄養となるビタミンがつまってます。

    0
    投稿日: 2007.11.26
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    それぞれの主人公(男)が父親との微妙な関係を綴っていく短編集。どこにでもありそうな父親との関係をうまく拾ってそれぞれにドラマが出来ていて面白い。女性の私からしてみると男性同士(父と息子)の方が解りあえるような気もしていたけれど実は微妙なもんなのだなと改めて考えさせられた。

    0
    投稿日: 2007.11.12
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    「父親」と家族の関係ってどんなものなんだろうか。結末はどれも、ほっとさせられました。重松さんの作品はどれもリアル。 07/11/07

    0
    投稿日: 2007.11.09
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    37、8歳という中途半端な時期、父親として生活する人たちの心を描き、最後に一筋の光明がさす。重松清の真骨頂。重松氏の魅力はどこにでもいる人、どこにでもある家庭、どこにでもある出来事を描きながら、 めったにない感動を引き出すところだ。 普通の生活←→ハッピーエンドというベクトルがあるとすれば、この作品の主人公たちは、普段の生活からわずか何ミリか右にずれた程度のエンディングしか用意されていない。でも読後感はすがすがしい。そして重松作品の魅力はもうひとつ。それぞれの主人公の「その後」を頭の中で勝手に思い浮かべてしまうことだ。この作品に登場するすべての人へ、「ご家庭が幸せでありますように」と応援したくなってしまう。(た)

    0
    投稿日: 2007.11.01
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    私には突っ込みどころ満載の重松清さんの作品。 日本の40代前後の男性がもしこれにそうそうって共感するのならば、 しっかり自分を持て!って活を入れたくなる。自分はどこに行ったんだ?!人のせいにしてばかりいるな!それなのに価値観を押し付けるな!もっと視野を広く持て! イライラするので、1つずつしか読めない。

    0
    投稿日: 2007.10.23
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    40前後の日本人男性の感情が生々しく描かれている。こういった本を見ると、日本における性別の役割分担が実は男性の側にも暗い面をもたらしているのではないかとも思います。 しかし本としてはとても面白いのですが、どうしても主人公達には共感できません。

    0
    投稿日: 2007.10.12
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    初・重松清作品。 30代後半〜40代ぐらいの お父さん目線の話たち。 家族って何?を考えさせる短編集だった。

    0
    投稿日: 2007.09.09
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    子供よりも父親の立場に共感できたのは自分の年齢のせいでしょうか。でも、たかが23歳で「もう…」とは言わないことにした。

    0
    投稿日: 2007.08.31
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    『ビタミンFは、ない。(中略)ないから、つくった。炭水化物やタンパク質やカルシウムのような小説が片一方にあるのなら、ひとの心にビタミンのようにはたらく小説があったっていい。そんな思いを込めて、七つの短いストーリーを紡いでいった。Family、Father、Friend、Fight、Fragile、Fotune……〈F〉で始まるさまざまな言葉を、個々の作品のキーワードとして物語に埋め込んでいったつもりだ。そのうえで、いま全七編を読み返してみて、けっきょくはFiction、乱暴に意訳するなら「お話」の、その力をぼくは信じていたいのだろうと思う。』

    0
    投稿日: 2007.08.20
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    小説はずっと中年の男性(たしか全員父親?)の視点で書かれているのに、子供や母親の意見や言い分がはっきりと見えるのがすごい。 きっと、どこの家庭にもあるんだろうな、というどうしようもない問題や感情の淀みのようなものに、一つある出来事がきっかけになり解決へと向かっていく。物語は完璧に解決するところまで続かない、あくまで解決への第一歩を踏み出した所で終わってしまうのだけれど、きっと物語の終わりは悪いものではないんだろうなと予感させられるとても面白い小説でした。

    0
    投稿日: 2007.08.13
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    「中高年の哀愁」をテーマにした短編集。僕の親も、僕同様に悩んだり失敗したりしながら生きているのか・・・と普通のことを実感させられる一冊です。最後に少しだけ「救い」があるのがもどかしいのですが、想像力を持って読むと結婚願望が根こそぎ奪われる、少なくとも僕は・・・良作。

    0
    投稿日: 2007.08.10
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    今年(16歳、高1)の読書感想文はこれ。 短編だから読みやすいし、内容も良いです。「かさぶたまぶた」が好き。

    0
    投稿日: 2007.08.02
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    年頃の息子、年頃の娘。「年頃」っていつ頃のことだろう。そんな年頃の子供と上手に接することができない父親の話。あとは、結婚前の別の相手との恋愛への未練が、今頃になって見え隠れする意気地なし父さんが少しだけ成長する話。ま、成熟途中の家族物語が色々と詰まっており、激的な改善ができずとも、諦めずに行動してみた結果はどう転ぶか。。。この不甲斐ない父親の立場にワシがおかれたら・・・どうすれば!?と考えながら読んでいましたが、どうなるんか、わからんのが人生。いつも体当たり勝負です。

    0
    投稿日: 2007.07.14
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    合わないと思いつつ直木賞のだから読んでみたけど、やっぱ駄目だー。つまらなくはない。父親がいる家庭の人は読んでみて。

    0
    投稿日: 2007.07.11
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    思春期の子どもを持つ方にオススメ。私も通り過ぎた子育ての必死な時期を思い出し、思わず涙が・・・7作からなっているが、どの家族も、愛すべき人たち。ほんわりと暖かい気持ちになれる。いじめの問題やら、夫婦間のミゾやら、家族のかかえる問題がテンコ盛。なぎさホテルは、好きだなぁ。      2007.6

    0
    投稿日: 2007.06.22
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    30代後半〜40代のお父さん達が主人公の短編集。子供と上手くコミュニケーションがとれず試行錯誤してる様がリアルです。

    1
    投稿日: 2007.06.22
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    38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

    0
    投稿日: 2007.05.06
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    直木賞受賞作。短編七編。読み終わって、20年後の自分はこんな風にものを感じるようになってんのかなー、と思った。この本は「人生の”中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール」がコンセプトらしい。すなわち40前後。将来もっかい読んでみたいっす。

    0
    投稿日: 2007.04.16
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    だいすきな重松さんの短編集。なかでもせっちゃんがすきだなあ。大人から見る子供のいじめってこんな感じなんだなあ、って、すごいすんなりはいってくる。最後に和解!っていうおはなしでもないのに、なぜかあったかくなれる。重松さんやっぱいいなあ!

    0
    投稿日: 2007.03.31
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    どこの家にもありそうな家庭に迫る影。 それを食い止めるというかしっかり飲み込まれるけどその中で一筋の光が射す感じです。 ふっと心が軽くなる感じです。

    0
    投稿日: 2007.03.27
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    さて二冊目。最近あまり読めなかったが春休みを利用して読もうかと。これは二時間くらいで読み終わる比較的ライト目なもの。 どこかしらに問題を抱えている家族の話かな。その中でも団塊の世代に焦点、さらに家族の中でも父親の視点から書かれている。短編の話なので問題定義、起承転結が掴みやすく、あまり本を読まない中年男性にも読んでもらいたいw 中でもオススメは「セッちゃん」ってお話し。 概要は、いじめられている娘が、いじめられている自分の事を転校してきた子として、いじめられている日常やどれだけ苦しいかを親に話しているが、最初は気付かず、徐々に娘の異変に気付いていくもの。 微量の痛みというか、重松清の「疾走」等に通ずるものが感じられた。 他にも「流星ワゴン」や「疾走」等、この作者は読みやすくて良い。 主人公の視点というか、情景描写が変に凝っていなくて、心象を重ねやすいから読みやすいのかもしれない。

    0
    投稿日: 2007.03.10
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    【2006.11.25.Sat】 30代も後半にさしかかった7人の男たち。はしゃぐには年をとりすぎている。かといって諦めるほど年でもない。人生の中途半端な時期を優しく描き、読者にエールを送る。どれもほろりと涙する。家族は唯一のものであり、そして絶対のものなのだ。そんなことに気づき、ふと我を振り返ることになる。逃げることは簡単に出来るけれど、向き合うことは思いのほか難しい。しかし、向き合うことが出来なければ、家族が家族である必要がなくなってしまう。そしてお互いに少しでも心を開いた瞬間、それは傷つけ合おうが、労わり合おうが家族になるのだ。「家族」はただ単なる言葉だけではなく、深い想いを含む集合体でありえる。とにかく胸に切なく優しく迫るものがあった。

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    投稿日: 2007.03.09
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    <内容> このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。「家族小説」の最高峰。直木賞受賞作! 38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。

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    投稿日: 2007.03.07
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    すごくいい!! 昔なら子供の気持ちで読んだろうけど今は親の気持ちで読んでしまいました。 なぎさホテルが好き 最近読んだ中で一番よかったw

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    投稿日: 2007.03.04
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    かしてもらって読んだ。 主人公たちと同じくらいの年になった自分はどうなってるんだろう・・・ おとーさんって大変なのね。

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    投稿日: 2007.03.04
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    ビタミンFなんか、あったっけ?? って思ったら、やっぱしなかったですネ★ でも、ビタミンになってくれるよーな本! 重松さん、面白いw

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    投稿日: 2007.03.03
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    重松清は、人生のピークをとうに過ぎ中途半端な位置にいる人の、要はおっさんを書くのが抜群にうまい。そういう人たちに親子の、夫婦の、家族の「ままならない」現実を突きつけながらも、決して登場人物を見放さない。最後まできっちり責任をとってくれる。そして読後には必ず「また、がんばってみるか。」と思わせてくれる。 ビタミンFのFはfatherだったり、friendだったり、fightだったり、fortuneだったり。

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    投稿日: 2007.03.03
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    重松氏の紡ぎ出す物語は、現代の家族に起こっていることを、平易な文章でとても高い次元で表現していると思います。 7編の短編のどれもが、とても身近な物語に感じられ、まだ自分で家庭を作り出したことのない自分でも、感情移入することができました。 僕は特に、年老いた主人公の親に最も寄り添っていたような気がします。昔ながらの、多くを語らない口下手な男。それは時に毛嫌いされながらも、「いつか自分もああなるのか」と感じると、明らかに目線や考え方が変わっていく主人公が不思議でもあり、妙に納得してしまったり・・・。 この短編集は、現代の家族とともに今の社会を駆け抜ける、現代の縮図のような小説なのだと思います。 直木賞受賞作にあまり「当たりはない」と思っていた僕ですが、この作品は文句なしに、当たりです。どんな人でも、一読の価値はあると思います。 きっと、自分が35歳ぐらいになって読み返したら、この作品はまた違った顔を僕に見せてくれるのでしょう。

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    投稿日: 2007.02.27
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    心温まる家族モノ。 親父は何を思い、何を規範として子に接するのか。 父親の存在とは? 大人になるってどういうことなんかなと。

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    投稿日: 2007.02.25
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    昔スーパーでおまけ付きのガムがどうしても欲しくて恐る恐る母の買い物カゴの下にくぐらせておいてレジ前で見つかるようなことを繰り返した。反省しているようなしていないようなビミョーな顔を作りあげてはそこを通過できると思った。ドサクサに紛れる要領とそれでもどこかが少し痛むことを知った。子どもにしかわからない複雑な事情とどこかで必ず見つかるようにしておく親へのこれまた子どもからのメッセージだったのかもしれない。叱ってほしくて怒ってほしくない。ほおってほしくてかまってほしい。本当に不思議なことだけどオトナになるともう二度とあのレジ前でその気持ちになれない。あの顔は作れない。ときどきスーパーでそんな親子劇に遭遇することがある。だがほとんどの母親は子どもをその場で置き去りにする。子どもは片手にお菓子をぎゅっと握りしめたままその場で泣き崩れる。ところが急に泣き止み違うお菓子を選んでまた母親の買い物カゴに向かって突進していく。その子どもの心中を察すると妥協と執念以外の何物でもない。おまけ付がダメなのか甘くないお菓子ならいいのか今日がダメで明日ならイイのかだがこのおまけがないと学校でのけ者に遭う。。最初に握り締めていた子どものお菓子がボクの足元に捨てたように落ちている。そのチョコボールにはおまけが付いている。だかだか200円前後である。あの子はちゃんとレジを通過できただろうか。しばらくしてその親子がスーパーを出て行く所を見た。子どもは小さなレジ袋を小指にぶら下げそれをグルっと一回転させた。ビタミンFはどこで売っているかわからない。

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    投稿日: 2007.02.18
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    重松清ファンになりました。余計な注釈や難しい言葉も無く、登場人物の会話で物語がグングン進む。その文章力に、座布団5枚です。

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    投稿日: 2007.02.10
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    短編集で、どれもすごく暖かい気持ちになれました。書き方がいい感じなのかなぁ。難しくもなかったし、ページすすむのが 早かった。 家族の話。ただ普通すぎるほどの家族の話。だけど、そこには何かつっかえているものがあって、それに気づいていく瞬間は、ほんとに安心した気分になれました。 父の日にお父さんにプレゼントした!

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    投稿日: 2007.02.08
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    なんだか大人って切ないなとか、家族って切ないなってとことん思いました。重松清の作品って重いところとか特に家族の崩壊っぽいところに目がつくからすごい悲しくなるよね。

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    投稿日: 2007.01.27
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    「38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた・・・。一時の輝きを失い、人生の?中途半端?な時期にさしかかった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編7編。直木賞受賞作(紹介文より)」。 主人公たちは現代の家族がかかえる問題に直面し最終的には向き合い、前に進もうとしていく。内容が少年犯罪や離婚、いじめという重いテーマだけに物語はハッピーエンドというわけにはいかない。特に「セッちゃん」と「かさぶたまぶた」は読んでいて悲しくなったけれど、読み終わると前に進もうという主人公たちの気持ちが伝わってくる。この直木賞は納得。

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    投稿日: 2007.01.23
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    30代後半前後の家族を持つ男性を主人公に、 日常の中で家族や幸せについて起こる出来事を綴った短編集。 10代の僕でもリアリティを感じられる日常感と、いい意味で極めて平易な文章でとにかく読みやすい。

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    投稿日: 2007.01.12
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    裸足で冷たい岩山を登るような感触。でも岩の間から若草が芽吹いてくる・・・。「セッちゃん」はぐっと来るかも。

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    投稿日: 2007.01.03
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    重いテーマや考えさせられるテーマの多い重松清が、様々な家族や夫婦を描いた秀作短編集。 会話表現や心情描写の巧さは、やはり作者の力だと思いました。 直木賞受賞作。

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    投稿日: 2006.12.09
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    芥川賞を受賞した重松清の代表作。なのだけど、別に言うほど面白くはない(というか、他の作品も同程度のクオリティがある)。ただ、重松清が合うか合わないかの指標にはなります。

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    投稿日: 2006.12.05
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    短編集。後記を読んで知ったが、Fで始まる言葉をそれぞれキーワードに書かれているそうだ。 「セッちゃん」「かさぶたまぶた」は胸がきゅっとなりました。ビタミンF(本来はない)、心に効きました。年頃の子を持つお父さんに特にオススメしたい小説。もちろん子供も。

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    投稿日: 2006.11.23
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    重松清の直木賞受賞作。 実は、今まで重松清の本は読んだことがなかった。なんだか私は想像したこともない父親たちの気持ちとか家族のあり方が描かれてて…結構面白かった。 短編集で読みやすいので、オススメ。

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    投稿日: 2006.11.08
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    その日のまえにに続いて重松清。「40オヤジのバイブル」とは先輩の弁。確かにその通り。個人的にドキっとさせられる所があり、心に響いた。巻末の解説にも書かれていたけど、この作品では家族や夫婦、親子の関係が修復されるところまでは書かれていない。修復されたかどうか、それはわからない。でも安易なハッピーエンドで終わるよりもずっと深い。そんなお話でした。

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    投稿日: 2006.11.07
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    実は重松さんの本で、一番初めに知ったんは、これ。話題になってからタイトルだけはしっとったんやけど、読む機会がないでそんままやった。ナイフ、エイジて読んで、やっぱり読んでみたか、て思てから買うてみた。特別やない、どこにでもおるいろんな家族ん話。悲しなることもあるけど、読んでからうん、ちょこっと、ほんわか。

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    投稿日: 2006.10.20
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    直木賞受賞作です。ビタミンFのFは、Family,Father,Friend,Fight,Fragilr,Foutuneなどいろんな意味の頭文字のFをとってつけたそうで。(後記より)題名どーり、どれもビタミンFにぴったりでした。どのストーリーも家庭が基準になっているから、読みやすかったし、世のお父さんに読んでほしいと思った。またがんばってみようかな、って思わせる本です。

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    投稿日: 2006.10.17
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    じわーっと心に染み入る短編集。ほぼ全話で泣いてしまった。解説にも書かれているが、誰にでも分かる手に届きそうな易しい言葉を使っているところがすごい。その上手さに気づかせないさりげなさがすごい。言葉にするのが難しいもやもやした切ない感情を的確に表現できるのがすごい。結局どの話も明確な正しい答えが出るわけではないし、すっきりした解決もしない。けれども、主人公達はこれからも続いていく日々を生きていく。現実を受け入れ、「また、がんばってみるか」と心のうちで呟いて。読後なんだか優しい気持ちになれた。「ゲンコツ」「はずれくじ」「セッちゃん」「かさぶたまぶた」が特にお気に入り。

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    投稿日: 2006.10.09
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    切ないぞ、じわじわと涙目になるぞ、なのに最後にほんのり希望の灯が見えるぞ。夫は夫として、妻は妻として、子どもは子どもとしてそれぞれの立場で自分を重ねてしまうんじゃないかな。号泣するわけでなく感動の嵐が吹きあれるでなく それでいて心に残る良質のビタミン剤である。私の心に一番ジンときたのは「セッちゃん」である。これは一連の重松いじめ小説につながるものだと思うけれど心の深いところにずんずんと響くのです。

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    投稿日: 2006.09.13
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    小説としてどうというより、人の心の描写が、表現が、絶妙。いま何の兆しも感じないけれど、いつか同じようなことを思う日が来るかもしれないと思った。この人(作者)日常でもエスパーのごとく人の心を捉えられる人なのかもしれない。恐らく狙い通りで抵抗を感じつつも泣けちゃう。

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    投稿日: 2006.09.11
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    普通のお父さんの家族の問題のお話。短編集。私は男でも中年でもないけど、しっかり感情移入して面白く読めました。無邪気な子供の表現がリアルで可愛かった

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    投稿日: 2006.09.09
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    重松清の作品って明確な終わりがなくて何も解決してなくて、何も洗練されてないけど、そこがリアルで温かくて好きです。

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    投稿日: 2006.09.09
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    30代後半から40代のおとうさん世代のお話。子持ちではあるけれど、まだ思春期の難しい世代に差し掛かっていない私には、共感はできても実感はできなかった。数年後、必ず読み返そうと心に誓った作品。

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    投稿日: 2006.09.08
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    いろんな種類があるビタミン類ですが、「F」は存在しないというところから短編小説集のタイトルが決まったそう。「F」にはそれぞれ意味がこめられてあり、それで全体がまとまっている。 直木賞受賞作品といわれて十分納得のいく内容だと思う。 ■「ゲンコツ」省略 ■「はずれくじ」省略 ■「パンドラ」 多感な時期を向かえた娘は、自宅の電話の子機を自分の部屋にもって行きドアを閉めて話すことが多くなった。その姿にやきもきする父親のすがたと、不安を感じつつも温かく見守る母親の姿のギャップがとてもリアル。両親の子供に対する愛情(期待・不安)が感じられる。 ■「セッちゃん」 ある日、娘のクラスには転入生がやってきた。名前はセッちゃん。セッちゃんはいじめられっこなのだが、娘はいじめられているのではなく気が合わないのだから話さないのは個人の自由と言い張る。そんな娘がいつしかセッちゃんと友達になる。母親はセッちゃんを家に呼んであげたら?というのだが、娘はかたくなにそれを拒む・・・。親に見せられない子供のプライドと親への優しさの形。 ■「なぎさホテルにて」 大学時代に一度きたホテルには「タイムカプセル」があった。将来に不安を感じつつも未来に希望を持っていた二十歳の恋人は、タイムカプセルに未来の自分たちに対するメッセージを送った。無邪気な子供たちと、シリアスになる大人たち、そしてそれを敏感に感じ取る子供たち。大人になるということはいろんなしがらみが増えるということなのか・・・。いい思い出もしがらみになりうる危ういものなのかもしれない。 ■「かさぶたまぶた」 休みの日には養護学校へ行き子供たちの世話をすすんでする心優しい娘に育ったと安心していた両親は、子供の心の中がそんなに単純ではないという現実に直面する。 まぶたは心のかさぶたです。 ■「母帰る」 熟年離婚・・・理由も告げられず妻が出て行った。そんな父親を一人田舎に残して東京で働く息子は姉夫婦の離婚という事実にも直面し、幸せな家族は自分の家庭だけなのか・・・と認識する。そんな時、父は母親をもう一度呼び寄せようと話し始める・・・。捨てられた父がなぜ?という困惑と、一方ではそのほうが老後の世話が楽なのでは?という安心。「その後」が書かれていないところに本当にこの結末でよかったのか?という答えが示されず、現実の厳しさ、未来の予測不可能性を思い知らされる。

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    投稿日: 2006.09.04
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    重松清の短編集です。 ごくあたり前の家族について親としての立場から描いている作品です。 自分は結婚もしていないが、自分が親になったときもしこのような立場になったらと・・・

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    投稿日: 2006.09.01
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    200606/自分にはまだ関係ない世代の話だからこそ、今わたしはここにいるんだと確認できた。社会勉強だ。文章もきらいじゃない。

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    投稿日: 2006.08.14
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    ハッピーエンドな短編たちだったのですが、何故か読んでいるうちにかなりもやもやとした気分に。将来、といっても本に出てくる中年世代のような先のことではなく、すぐ先のことが不安になってきたり。何故かそのような効果をあたえられました。 中年世代、まけるなー。

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    投稿日: 2006.07.18
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    レビューはブログにて。 http://tempo.seesaa.net/article/20947021.html

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    投稿日: 2006.07.17
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    ビタミンFのFはファミリーのFだそうです。短編集で主人公はだいたい30代後半から40代前半のサラリーマン男性。 異性ではあるけど同年代の私ですが、子供がいないのであまり共感はわかなかったです。

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    投稿日: 2006.07.17
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    親目線から見た、現代の子供。今の社会で何が問題なのかを明示してる。でも答えを言ってくれないとこがまた大人のずるさでもあったり。

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    投稿日: 2006.06.28
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    Fの頭文字から始まる物をテーマに書かれた短編集。直木賞受賞作。 ○○がテーマと言いつつも、この作家の根底にあるのは家族の形なんですよね。特に中年の父親と、微妙な年齢に差し掛かった子供との物語。 苛められている事を両親に言えず、自分の身代わりのような想像の友達セッちゃんを作り上げてしまった少女の物語「セッちゃん」が特に印象的。 でもね、現実は、こんなに簡単に親子って分かり合えないと思いますよ。

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    投稿日: 2006.06.21
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    有名どころ、”オヤジ”たちの生活を描いた短編集です。自分が父親になったら、きっと同じような悩みを抱えるんだと思います。折れたつっぱり棒を補修して、生きていくんだと思います。

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    投稿日: 2006.06.06
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    重松清のビタミンFを読みました。どこにでもいるお父さんと家族を描いた7編の物語でした。ビタミンFの「F」はFamilyとかFatherのことですね。中年になって家族のために頑張っているんだけど、若いときみたいに猪突猛進だけでは解決できないいろんな問題が忍び寄ってくる。でも、子供のために、妻のために頑張ってみよう、という気持ちにさせるお父さんと家族に贈る栄養剤。もうちょっと頑張ってみるか、と思わせる物語でした。結構身につまされるところもあって、思わずうなずいてしまう表現がいっぱいでした。

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    投稿日: 2006.05.25
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    短編七編。それぞれ働き盛りのサラリーマンのお話。読んだ後がんばるかーとお父さんなら思うはず。でもやっぱりこの人の本は長編の方が読み応えがあって好き。

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    投稿日: 2006.05.20
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    40歳前後のある意味生活に色々な疑問を持つ中途半端な主人公達のささやかなエネルギーを感じられる作品集。自分と同年代の作者と主人公達で、とても読みやすかった。

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    投稿日: 2006.05.18
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    38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。 40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。 妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。 36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた・・・。 一時の輝きを失い、人生の「中途半端」な時期にさしかかった人たちに贈るエール。 「また、ばんぱってみるか」心の内で、こっそり呟きたくなる短篇7編。

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    投稿日: 2006.05.13
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    非常に読みやすくて、さくさくと読み進んだけど、読書時間そのものが取れなくて長引いた。直木賞受賞作のこの短編集。確かに良い出来で、素直で読みやすいけど繊細な描写という芸当を、読んでいる時には気付かせないほど自然に匠の技を使っている。ストーリーも秀逸だった。中途半端な世代として描かれている30代後半のオヤジ世代を主人公にして、家族を描いているのだけど、どんな世代でも読んで共感できる内容という汎用性と、クオリティを両立することは、難易度がかなり高いはず。一番好きな作品は「なぎさホテルにて」。ホームドラマなんかでも取り上げられるようなストーリーではあるが、文章力と表現力の豊かさと、描写の他愛ない部分の上手さや、主人公の些細な心理描写の解りやすさが、凄すぎて、良くある話を絵画みたいに感じた。結末がしっかりと描かれていないけど、良い方向でも残念な方向でも、多分そこに誰も後悔がないんだな…と、漠然と思える描写の仕方はすばらしかった。どんな立場でも、家族の一員であるという人にはお勧めの本だね。

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    投稿日: 2006.05.11
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    ビタミンF、「F」に込める想いってゆぅのが良かったです。本のタイトルと中身が凄くあっていて好きです。 今の私にはどの語り手の目線も出来ないはずなのに、あぁ、、、中年の方はこんな風に感じたり考えたりしているんだなぁと思わせてくれました。

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    投稿日: 2006.04.21
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    家族を巡る短編集。子供(しかも思春期)を難しいって感じる感情に興味を持ちました。そのなかのセッちゃんという物語が一番良かったです。

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    投稿日: 2006.04.08
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    親子、夫婦、家族のなんとも言えないところを書いてる。言葉では表現しきれない心のうちを、描写によって表現しているところがいい。

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    投稿日: 2006.04.02
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    直木賞受賞の短編集。30代後半から40代前半お父さんが主人公。家族のありかた、幸せな家庭とは?立派な父親とは?だとかを考えさせられました。僕はまだ20代で子供はおろか、まだ結婚もしていないのですが、父親になる前に読んでおいて損はない本だと思います。

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    投稿日: 2006.03.25