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竜馬がゆく(一)
竜馬がゆく(一)
司馬遼太郎/文藝春秋
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総合評価

593件)
4.4
313
169
66
3
0
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    竜馬の器の大きさと、自分を誇示しない人柄に、すっかりファンになった。また、藩ごとにタイプが違うと言う話など、歴史や風土が人をつくるという話が面白かった。

    0
    投稿日: 2025.11.24
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    司馬遼太郎、峠、最後の将軍、世に棲む日々、歳月ときて、満を持して読む。あまりに有名なので少し気が引けたが読みやすく娯楽小説の観もある。面白い!

    0
    投稿日: 2025.11.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕末という動乱期に活躍した坂本竜馬の生涯を描いた歴史小説。竜馬は12歳になっても寝小便をしてしまい、それで近所の子どもにからかわれる。また気が弱い為、相手を言い返すこともできず、泣くことが多かった。しかも父親や兄からは白い目で見られる、というように坂本竜馬は最初から優秀な人物ではなく、さまざまなコンプレックスを抱えていた。それでも、姉の乙女はそんな彼を母親の代わりして支えており、そのおかげで彼は少なからず救われた。そんな彼は、黒船来航という前代未聞の事態を目の当たりにしたことで、今後どんな行動を取るべきかという決断を迫られる。

    1
    投稿日: 2025.10.04
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    こんなに面白い小説が出ているのだから、史実以上に坂本竜馬が評価され、人気なのは当然だ。 読んだのは何年も前だが、全8巻、手が止まらなかった。 ずっと私の中で1位の小説。近々読み直したい。

    7
    投稿日: 2025.09.28
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    初めての司馬遼太郎  わからない言葉も多く、調べながら読んだので時間はかかったけど、本当におもしろい。その時代の生活、登場人物の人柄、魅力的です。どうしてこんなにおもしろいんだろう。司馬遼太郎の世界に踏み込めたことで、楽しみが増えた気がする。続きを読むのが楽しみです。

    0
    投稿日: 2025.09.23
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    司馬さんの描く竜馬は多くの男のあこがれであろう。革命のために立ち上がり、渦を巻き起こし、革命のなかで死ぬというのは、とくに若者にとっては夢のような一生である。ましてや竜馬のように後世まで語れる英雄として死ねればなおさらである。司馬さんは竜馬に日本男児の1つの美しい典型を映したかったのだろう。

    0
    投稿日: 2025.08.18
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    多くの人が面白い、という理由が理解できた。 はじめは独特な土佐言葉が脳内再生できず、読みづらいと感じるけどすぐに慣れる。 話が面白いのでどんどん読み進められる。 真面目に言葉一つ一つをとらえると大変だけど、話の流れを理解できればいいや、くらいの気持ちで読み進めるのが良さそう。

    0
    投稿日: 2025.08.15
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    時代小説だから重いと思ったが、思いのほかすんなり読むことができた。 にしてもこの小説の書きぶりから司馬遼太郎がいかに竜馬のことが好きであるかということが他のキャラクターの視点から伝わってきた。また、竜馬がただ者ではないという感じと若さ故のうぶな感じが丁度良いバランスで竜馬という自分を好きになった。

    0
    投稿日: 2025.07.28
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    幕末の歴史をほぼ知らない頃に一度チャレンジした小説だが、全く入り込めず早々にフェードアウトしてしまったことがある。2度目と言うことで、前と同じように読むのが苦痛になったらどうしようかと思ったが、、歴史を知ってから読むとどハマりしてしまう。竜馬の飾らないながらも何か癖を感じさせる人柄が、今度どのように描かれ、怒涛の幕末を生き抜いていくのかとても楽しみだ。今回は投げ出さず、最後まで読み切る自信がある!

    12
    投稿日: 2025.07.11
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    久しぶりに読み返してみた。 坂本竜馬が生まれてから江戸の剣術道場で免許皆伝を取るまでの青春時代。 その人柄に憧れたら若い頃を思い出す。 特にクライマックス。 竜馬と桂小五郎との剣術試合は息を呑む展開。 剣道習いたくやった。

    0
    投稿日: 2025.07.02
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    坂本龍馬のイメージを決定づけたと言われている小説の第1巻。抜群におもしろい。龍馬ではなく、竜馬としているところに著者の意図(彼が描きたかった龍馬像)を感じる。 男女問わず周りの人達を惹きつける魅力ある人格。剣術の腕。心に秘めた思想(武士とか町人とかはこの世の借り着であり、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである)。土佐弁、これがまた彼らしい。 俗に司馬史観と言われているが、著者が激動の幕末を竜馬の眼を通してどのように描いているかとても楽しみ。8巻まで続くと思うとワクワクしてくる。

    0
    投稿日: 2025.06.21
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    『義経』で心を掴まれ、全8巻、読み切れるかなあ、とは思いながらも他にも司馬遼太郎さんの作品を読んでみたいと手に取りました。 義経の時と同じように坂本龍馬が本当にこんな人格であって欲しい、と思えてしまうような非常に興味深い人物像で描かれています。 私が歴史に無知なだけなのかもしれませんが、坂本龍馬といえば、で浮かんでくる事柄が全く出てこないまま1巻目を終えました。ここからどう進んであの聞いたことのある出来事と結びつくのか、2巻目を読みたくて読みたくてそわそわそわそわ、仕方ありません。 8巻読み切れるか不安で1巻しか購入していなかったので明日必ず2巻目、3巻目も買いに行きます。

    4
    投稿日: 2025.06.12
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    なかなか読む機会がなかったが、ちょうど読みたい本がなく、知っていたが読んでいなかったので、読んでみた。難しい話なのかなと思っていたが思いの外読みやすく、面白かった。名作はいつまでも名作。次巻以降も読んでいこうと思う

    1
    投稿日: 2025.05.04
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    名作中の名作。人生50年を過ぎ何度目かの再読。 一巻は竜馬の江戸での剣術修行。千葉道場の重太郎さんとさな子が良い味を出している。

    1
    投稿日: 2025.04.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハリーポッターを読み終わってから、久しぶりに歴史小説を読みたい気持ちになり選んだのが「竜馬がゆく」でした。坂本竜馬は元々好きでしたが読んでみて面白かったです。江戸に剣術修行に行く道中で藤兵衛という泥棒に出会い、仇討ちの手伝いをするなんて考えられないことをするものだと思いました。2巻以降も読んでみたいと強く思いました。

    6
    投稿日: 2025.04.06
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    フィクションなのにエリートが教養になると勘違いして読んでいると言われがちな気がするけど、やっぱりどう考えても面白い

    1
    投稿日: 2025.04.05
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    竜馬の幼年期から、剣術修行のエピソードが描かれています。史実とは違うところが多いのだろうと思いつつ、抜群の面白さでした。歴史に疎い私でも、最後まで楽しめそうです。 幕末の重要人物も出てきて、ワクワクしました。(岩崎弥太郎、桂小五郎、吉田松陰) 剣術試合の場面では、白熱ぶりが伝わってきました。自分が剣道をやったことあれば、もっと分かるのになあ。竜馬とお姉さんの心の結びつきが良かったです。女性とのやりとりも目に浮かぶようで。それぞれの女性の人柄、魅力あります。坂本竜馬が、グンと身近な存在になりました。竜馬が泥棒と仲良くなるところ、笑えました。

    14
    投稿日: 2025.03.22
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    学生の頃に親父から幾度となく薦められては「読んでみるよ」と言って結局読まず。 この歳になって読書が習慣化してきたことで、ようやく読んでみる気になった。 すまん、親父。もっと早く読むべきだった。 坂本龍馬って歴史の教科書でぼんやりとしか知らなかったけど、この本を読むことで徐々に輪郭がハッキリとして、8巻を読み終わる頃には坂本龍馬という人物に圧倒されるんだろうか。 おれ、坂本龍馬と誕生日一緒なんだよ! って何も考えずに言ってたけど、凄いことじゃないか、、 ちなみにエムボマも一緒。

    1
    投稿日: 2025.03.21
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    壮大な物語の序章。 歴史物なので難しく読みにくいのかと思っていたが、全くそんな事はなかった。 とにかく読みやすいし、誰が読んでも面白いと思う。 世の中は大きく動き出しているが、竜馬自身はまだ若く剣術と青春に勤しんでいる。 幕末が舞台の青春活劇になっていて竜馬の個性も相まって、少年漫画のような面白さがある。 本当にあっという間に読んでしまった。

    2
    投稿日: 2024.12.19
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    読む手が止まらなく、一気読み。 過去に大河ドラマの龍馬伝を観ていたから、少しだけ知っているつもりだったけど、改めて読んでみたらまぁ面白い! 変わった人だったんだなぁ この時代に、色々なものに好奇心を持って挑戦していくのはかなり勇気のいることだと思うけれど、自分の好奇心に素直になれるのが羨ましいと思った。。

    2
    投稿日: 2024.11.28
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    竜馬が生き生きと描かれていて面白いです。ペリーの襲来や南海トラフ地震の記述もあり、改めて勉強になります。

    1
    投稿日: 2024.11.01
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    竜馬の幼少期から江戸へ、黒船来航、桂小五郎や武市半平太、岩崎弥太郎との出会い、など。 2巻も頑張って読もう。

    0
    投稿日: 2024.10.18
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    坂本竜馬の江戸剣術修業時代を描く1巻。黒船来航があっても、まだ20歳そこそこの若者で何を成すべきか定まっていない頃。面白くなるのはこれからかな。

    0
    投稿日: 2024.07.30
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    自分にとって初めての坂本竜馬に関する作品。 直前に司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読み、土方歳三の人生に痺れ、同じ時代の人物を知りたいと思い手にした。 幕末の動乱期、個性的で魅力的な人物が多い。 作中に登場する人物の作品を片っ端から読みたくなる。またそのように感じさせる司馬遼太郎さんの作品力が素晴らしい。 発刊から50年以上経過した今でも、現代の作品に引けを取らない魅力がある。 ストーリー中で、著作の注釈が差し込まれるが、これがまた良い。前後の時代を理解するのに非常に有用な情報となり、興味の幅を広げてくれる。

    0
    投稿日: 2024.07.24
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    ①江戸への門出 ②黒船の出現、海外列強、国内情勢の自覚 ③出会い 列車や、車が整備されていない中で、物流の中心はやっぱり海運であり、そこに船が好きな理由があったのでしょうか。

    2
    投稿日: 2024.06.18
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    辰年という事で司馬遼太郎の代表作(?)の本書を読んでみた。薩長同盟で有名な言わずと知れた幕末の志士、坂本竜馬を描いた作品である。(一)は竜馬幼少時~江戸へ上京する、浦賀に黒船来航、武市半平太との出会い、泥棒寝待ノ藤兵衛との出会い、遊女の仇討の助太刀をたのまれ、信夫左馬之助と対立、土佐藩と長州藩との剣術試合、桂小五郎との出会いなど。全8巻。7月までに読了できればいいかなと思っている。

    1
    投稿日: 2024.05.20
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    ▼大変に久々に、十ウン年ぶりの再読です。多分通算三度目くらいです。 ▼久しぶりに読むと、この時期の司馬節?は、「ああ、これはつまり浪花節みたいなもんだなあ」と思いました。つまり、大変に娯楽的で、こてこてに英雄譚としてエンタメ旋律満載です。 ▼つまりある意味、「できすぎ」「あまあま」「わざとらしい」「持ち上げすぎ」「過剰演出」とも言えます。まあでもそれは、 ”広沢虎造の次郎長伝を聴きながら、「リアリティに欠けて、良く出来すぎてるよ」なーんて感想言うんなら、そりゃ野暮でしょう” というようなもので。その「節回し」が美味しいところ、と言えます。 ▼筆者が主人公に「惚れてる」度合いが、やっぱり竜馬がゆくは頭抜けてますね。

    9
    投稿日: 2024.04.11
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    坂本龍馬といえば必ず教科書にでてくる今なお知らない人は少ないと思われる人物である。 さらに媒体のゲーム等にて過去の偉人が登場するようになっているため、尚更ではないだろうか。 その龍馬の生まれから少年、青年時代が描かれている。憎めない馬鹿とはこの人物のことをいうのか。子どもの頃から一目置かれる人物であったのであろう。

    9
    投稿日: 2024.03.09
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    5よりの★4つです! 福山雅治と武田鉄矢で脳内再生され。。小説も面白いけど想像するシーンも面白いです。 名前は知ってたけど、有名な方がわんさか出てきて。。さらに面白いです。 ①の最後は竜馬の剣術に惚れ惚れしました。 司馬さん読みやすく楽しいです!

    1
    投稿日: 2024.02.06
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    時代小説は敷居が高いと思っちょったがやけど、全然難しゅうなかった。 土佐の人間は、現代でもみんな坂本龍馬みたいな性格がどこかにあるもんやなぁと思った。“土佐おもてなし勤王党&海援隊”を思い出しながら読み進めて行きよったら、どんどんイメージが湧いて来た。 剣道についてもっと知っちょったら、試合のことがより理解できるのに残念や。武市半平太、岡田以蔵、岩崎弥太郎、聞いた名前がいっぱい出て来て、わくわくする。

    2
    投稿日: 2024.01.20
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    ソフトバンクの孫正義さんが闘病中に読み、志をもって世の中を変えていく竜馬の姿に感激して、奮起したという話から、本著に興味を持った。 会話が多くて、竜馬の人情味を感じられ易く、とても面白い。歴史知識が乏しくても解説が多いので楽しく読み進められます。

    1
    投稿日: 2024.01.12
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    龍馬の話はそこら中にあるし、伝記も読んでいるからストーリーとしてはなんとなく分かるものの、リズミカルなやり取りや描写が面白い

    2
    投稿日: 2023.12.06
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    2、3ヶ月かけて全巻読み終わったので感想を記載。この本は史実とは多少異なる内容もあるそうだが、本の中で幕末の時代を命をかけて生きた志士たちの生き様を見れて感銘を受けた。幕府のため、朝廷のため、藩のため、あるいは竜馬のような日本のためとそれぞれ目的も異なるが、文字通り命をかけて自分たちの目的に向けて活動をしていた。そしてその多くが儚くも散ってしまう。現代では命懸けで何かに取り組むということはほとんど無いだろうが、もし事を成したいと考えるなら彼らの生き様から学ぶことがあると感じた。

    1
    投稿日: 2023.11.27
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     歴史にも幕末にも坂本龍馬にも興味がないのに、なんでこの本を読もうと思ったのか全くわからない。。。笑

    0
    投稿日: 2023.10.10
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    「人の一生というのは、たかだか五十年そこそこである。いったん志を抱けば、この志にむかって事が進捗するような手段のみをとり、いやしくも弱気を発してはいけない。たとえその目的が成就できなくても、その目的への道中で死ぬべきだ。生死は自然現象だからこれを計算に入れてはいけない」 2020/2/6読了(再読) 学生時代から十数年振りに読んで、改めて日本人たるもの、一度は読むべき小説だと思った。文庫本8巻の大長編は名場面、名台詞も多いのだが、、竜馬がその人生観・死生観を語った台詞を採り上げてみた。

    1
    投稿日: 2023.10.01
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    これまで幾つか司馬遼太郎作品を読んできたけど、ここまで主人公愛溢れる作品は初めてな印象。 龍馬のことが大好きなんだろうな、司馬先生。 今のところ非の打ち所がない竜馬伝。以後も楽しみです。

    1
    投稿日: 2023.08.03
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    面白く無いわけないのはわかっていたが、長編故、スタートせず本棚に長らくいましたが、疲れ気味の気持ちにムチ打とうと遂に読み始めました。幕末のドラマが正に始まろうという瞬間の龍馬や桂小五郎といった若者、会津の森要蔵などが、人間味持って描かれてます。二巻以降も楽しみ。

    4
    投稿日: 2023.03.12
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    登場人物、時代背景の把握が難しかったのでメモをしながら読んだ。 それにしても面白い。 坂本龍馬がすぐ隣にいるような臨場感で書かれている。 早く2が読みたい!

    4
    投稿日: 2023.02.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    秀作。 全巻読んで。 司馬遼太郎の作品としては小説要素が多い。 坂本龍馬の作品だけに面白くない訳がない。 詳細な調査は恐れ入る。

    1
    投稿日: 2023.01.07
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    生い立ち〜江戸留学〜三流派対抗戦 北辰一刀流の免許皆伝を取る まだ政治には無関心だが、心に燃える何かはある 愛嬌、人を惹きつける力、話を丸め込む力 桂小五郎、武市半平太、岡田以蔵

    0
    投稿日: 2022.12.27
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    会社の先輩に勧められて読み始めた一冊。 30歳で亡くなった坂本龍馬の生誕から20代前半までどのようなことを感じ、考えて生きていたか、今の自分と近い年齢で何をしていたかなどよく分かる一冊。 印象に残ったのは、武士という肩書きにこだわらず、「坂本龍馬」という生き方に徹している姿。 何かを成し遂げるためには自分の立場や身分、役職にとらわれなず、「自分」を持つことが大切と学べた。

    1
    投稿日: 2022.12.10
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    人生で一度は読んでおかなければと思い、GWの間に思い切って読み始めた。なぜもっと早くに読んでおかなかったのかと思うくらい面白い。 ゆとり世代の私は、幕末は中学の授業ではほとんど扱わなかったし、歴史がすっかり苦手だったけど、早くも坂本龍馬(竜馬)という人間を好きになってしまっている。ここまでは、郷士として剣の道をゆく段階。

    1
    投稿日: 2022.11.13
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    まだすべて(全巻)読んでいないけど竜馬がど言う性格かがわかった。 なぜこの時代に生きていないのにここまで詳細に書けるのかが気になった

    0
    投稿日: 2022.06.30
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    司馬遼太郎の名作。 明治維新前の動きが克明に描かれており、竜馬やその周囲の人たちの考え、動きが伝わる。 この時代に同じ若者としていたらどう考えるのかを考えさせられた。

    1
    投稿日: 2022.05.23
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    坂本龍馬と剣道とのつながりを、知識としてもたなかったので驚きました。だいぶ脚色してあるとは思いますが、ものぐさな一方、まっすぐな人物像に親しみが湧きます。作者の好みかな、とも感じます。

    1
    投稿日: 2022.05.18
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    圧倒的に人生で一番読んだ本。中高時代に8巻を5周以上はした。 剣を極めながら剣に頼らず、常識に縛られずあるべき世界を見つめたこと。それが命取りになるが、龍馬の甘さではなく世への信頼、道義を貫く姿勢なのだと思う。 龍馬が描いた未来は、実現し始める手前で見ることが叶わなくなる。天の意志で世を変えるために送られ、召されたと司馬遼太郎が書いて締めるが、まさにその通りだと思う

    2
    投稿日: 2022.03.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    1巻で心に残ったくだりを2つ挙げます。 一つ目は竜馬と桂小五郎が初めて出会った場面 「自分の腹の中でちゃんと温もりのできた言葉だからで、その言葉一つ一つが確信の入った重みがある。だまって聞いているとその言葉の群れが、小五郎の耳から心にこころよいすわりで一つ一つ座ってゆくのである」「同じ内容の言葉をしゃべっても、その人物の口から出ると、まるで魅力がちがってしまうことがある。」 竜馬を褒めているだけでなく、こういう感覚を覚える桂小五郎も素敵な人物だと思います。こんな二人が相思相愛、生意気投合して友となる様子は本当に晴れ晴れしく大好きな場面です。 2つ目は先輩藩士武市に試合に出るよう促されている時に言い放った竜馬の思想。  (竜馬)武士武士とがみがみいわすんな  (武市)されば、おぬしはなんじゃ  (竜馬)坂本竜馬じゃ 「武士であるとか町人であるとか。そういうものはこの世の借り着で、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである」という竜馬の一生を通しての思想と、それを先輩武市に言い放つ信念の強さに惚れます。

    3
    投稿日: 2022.03.09
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    土佐藩の上士 無能 コロナ 政治家 無能 →どこにもぶつけられない 抗うことができない 坂本龍馬 桂小五郎 →剣の実力ありき めんどくさいから乾燥はメモのまま

    0
    投稿日: 2022.02.23
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    歴史小説は「燃えよ剣」に続き、読むのは2作目。 竜馬がまだ歴史に登場する前、若かりし頃の剣術修行中のお話ですが、飄々とした人物像に惹きつけられます。聞き慣れない土佐訛りも読んでいて面白い。歴史に疎い為、ちょくちょく単語や人名、地名を検索して調べながらですが… 歴史に興味を持ち始めたところで、試しに読んでみるかー、と1巻だけ買った古本でしたが、見事にハマりました。この先の展開が歴史的事実としてよりも、物語として気になるので、大長編ですが、読み進めたいと思います。また、ブックオフ行かなければ…

    3
    投稿日: 2022.01.30
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    北辰一刀流の名人となって外見からして強そうに見える竜馬だけど人斬り以蔵など様々な人を助けると言う心の優しい人だと思った。千葉貞吉の門人となりさな子や重太郎などとの人間関係が面白い。

    2
    投稿日: 2022.01.26
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    坂本龍馬を英雄視し過ぎているなどという声をよく耳にするが、陳腐な批判は何であっても許されない。本作は歴史書ではなく史実を題材にした小説、あくまでエンタテイメントなのである。自分自身この著作に心酔し三年と空けず通読を繰り返しているので、こうして感想を述べるにあたって、文庫版各巻ごとの魅力を登場人物ひとりにそれぞれフォーカスして挙げてみたい。 第一巻目はなんといっても江戸の千葉道場の娘、さな子である。著者の女性の描写力は底抜けと思うが、特にこのさな子のキャラクター設定は秀逸と言うより他ない。竜馬を想い、慕い、ときにやっかみでなんとも忙しい彼女の様子は見ているだけで愉しい気持ちになる。悪態でさえ愛おしくなるのは、言葉の中に日本語が古来から持つ奥ゆかしい品格、とりわけ女性特有の優しさがあふれているからだと思う。

    2
    投稿日: 2022.01.12
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    父から。 面白くなりかけると横道に話が逸れる、の繰り返しでなかなか話に入り込めなかったが、自分の知っている名前が出てくると嬉しくなるし、剣道の描写になると興奮してページをめくるスピードがどんどん早くなった。 上手く事実を絡めてくるあたりは流石司馬遼太郎と言うべきか。竜馬がゆくを読み終えたら、他の司馬遼太郎にも手を出してみたくなる。 龍馬の天真爛漫さに、だから人気があるのかと納得。たまにこちらがイライラするほど女の子に弱いが、反面これと決めたら真っ直ぐ進むその心意気や勝負強さはカッコいい。 歴史小説は初めてで言葉や方言にハードルを感じていたが、これなら読めそう。

    1
    投稿日: 2021.09.23
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    30代にしてやっと歴史に興味を持ち、勧められたこの本を手に取りました。 笑えるところもあり、中盤からは一気に読んでしまいました。 竜馬の人としての強さ、英雄の気質。 みんなが坂本竜馬かっこいいと言う理由がわかりました。

    9
    投稿日: 2021.09.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    色々なところで勧められていたのと、 偉人の生き様を知りたいと思い読み始めた。 思ったよりも読みやすく、 すらすらと読み進められた。 1巻は竜馬の幼少期から23歳まで。 生まれた頃はパッとしない少年だったが 剣の道を極めていく中で徐々に立派になり 若かりし頃からの竜馬の天才っぷりにおどろく。

    1
    投稿日: 2021.08.27
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    再読。またしても引き込まれるようにして読了しました。私のバイブルとなりつつある本ですが、この本がバイブルとなると生きていくのに労力が増えそうなので踏みとどまっています。

    3
    投稿日: 2021.03.13
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    [心にふれた一文] 牛裂きの刑に逢ふて死するも、逆磔に会ふも、また席上にて楽しく死するも、その死するにおいては異なることなし。されば英大なることを思ひ起こすべし。 [心にふれた理由] 人は、誰しもがこの世に生まれて死ぬことには変わりない。ならば、大きな大志を抱き生きようではないか、事を成そうではないかという坂本龍馬の言葉に感銘を受けたから。 ▼配架・貸出状況 https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00434692

    0
    投稿日: 2020.11.17
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    読書が好きになるきっかけになった本です。やんちゃで探求心が強く剣術はピカイチそして少年のような心をもつ。女性はもとより幕府の重鎮まで虜にしていまう。一気に読んでしまいました。竜馬がゆくは、坂本竜馬の名を世に広めた本だと思います。作者によって視点がかなり変わってくるので、津本陽の龍馬も是非読んでもらいたい本です。

    2
    投稿日: 2020.10.24
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    教養だと思って読み始めたけど そんなに面白いのかなあ?と まだ一巻だから盛り上がらないのかと思って二巻以降に期待 昔、著者の本を読んで感じたことだが 恐れ多くも指摘するとすれば なんていうか恋愛描写が本当に下手よね

    0
    投稿日: 2020.09.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    p.342 田舎は退屈なわりに人づきあいがうるさい。 これまで読んだ司馬作品と比べると小説、物語っぽさが強い印象です。

    0
    投稿日: 2020.07.30
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    坂本竜馬の話。 オーラが違う。 旅に出れば家来がつく。 女も惹き寄せる。 黒猪を倒そうと画策する。 日本一の男になりたいと思う。 桂小五郎と出会い、ピンとくる。 武蔵と決闘する

    0
    投稿日: 2020.06.26
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    これまで、司馬遼太郎の作品は「太閤記」、「最後の将軍」を読んできた中、自分にとって3作目として選んだのがこの「竜馬がゆく」である。 今、現在の自分が21歳でありちょうどこの巻の竜馬と同じ年代だということもあり、随所における行動において自分と比較しながら見ていた。その中で強引にも自分との共通項を見出そうともした。 読む中で竜馬の育ちや性格についてこれまで、自分がイメージしていた竜馬像と異なる点が幾つかあった。 家柄:土佐の郷土と格式のある家柄だあということ。 性格:普段は無口であるということ。 個人的に、岩崎弥太郎について何頁が割かれていたことが嬉しかった。彼についても、商社という業界を志す自分としては非常に興味があった。 8巻に分かれている分、1ページあたりの内容の重さはこれまでに見た作品よりも軽い気がした。したがって、割と早いペースで読み切ることができた。これは、内容が薄いということではなく、著者の歴史的解説よりも、比較的登場人物同士のやり取りが多いことに由来していると思う。

    2
    投稿日: 2020.06.09
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    全8巻と長いが、飽きることなく読める。 竜馬と彼を取り巻く登場人物達にどんどん感情移入していって、思わず土佐弁が出かける。 自分で見たわけではない、この時代をこんなにも豊かに描ける司馬さんはやはり凄い。

    2
    投稿日: 2020.04.04
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    ★評価は再読了後に。 意外に蘊蓄脱線話が少ないなぁ、その割にスピード感もない。桔梗つながりでここにやってきたのですが、長い旅路、果たしてどうなることやら。 もしかすると、この本の長さは竜馬の人生の追体験のための必要不可欠な要素かもしれず。

    1
    投稿日: 2020.03.25
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    もっと読みにくくて難しい本かと思っていましたが、全く違います。 時代を感じさせない読みやすさとストーリーでどんどん次が読みたくなります。 竜馬のこのキャラクターや他の人物のキャラクターも 現代のドラマなどのキャラづくりにもに影響を与えている気がします。

    2
    投稿日: 2020.02.26
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    【この作品を短文で】 坂本竜馬は安易に答えに急がず、自分の能力を把握して客観視を保った上で大仕事を成そうと刃を研ぐ。 また、誰にも遅れを取らない自分の長所を磨くことで、「ブレない心」を持っている。 【感想】 本当に大好きな本で、小さい時から今まで数回読んだ事がありますが、それでも尚定期的に読み返したくなってしまう作品。 読むと、「ダメだ!俺はこのままじゃいかん!!」と自分自身に喝が入るし、何歳になっても読んで飽きる事がなく、それどころか新しい発見をいくつかしてしまうので、本当に名作中の名作だと個人的に思います。 (ちなみに、大河ドラマの「龍馬伝」も1話から見直しています。笑) 1巻は、そんな偉人・坂本竜馬の初期について描かれています。 周りに優秀な人間がいたり、何かに向けて奔走している仲間を目の当たりにして、「自分の夢とは何か?」「生まれた上で自分は何をすべきなのか?」という答えに中々巡り合う事が出来ない竜馬。 (作中に描かれてはいませんが・・・)焦ったり葛藤した日々は竜馬自身にもあったのでは?と思います。 しかし、そんな中でも、しっかりと自分を客観視しつつ、自身の未熟なところをしっかりと見極めつつも、「何かせねば」と思って安易な答えに急いて飛びくことは一切ない。 また、周りから真摯に学ぼうとするも、芯から影響されきって周りに染まりきる事は一切なく、自分のスタンスを貫き通す点に、竜馬の人としての「強さ」が垣間見えます。 現在よりも遥かに格差の厳しい時代や郷土に育ったにも関わらず、ここまで達観した考え方を持っている点、やはり英雄の気質なんでしょうね。 竜馬が強い意志で自分を保つことが出来たのは、1つはやはり持って生まれた性格であったり、また比較的裕福な家庭で育った背景もあったでしょうが、やはり「剣術の実力があった」事に大きく起因するのではないでしょうか? 「いざとなれば、自分には剣がある」 そういう強力な武器が1つでもあれば自信につながりますので、えてして人はブレない気がします。そしてこれは、現代社会においても言える事でしょう。 (まぁ、竜馬がその「武器」に頼る事は作中では殆ど駆使しておりませんが・・・) 自分自身、何か武器を身に着けなくちゃいけないなと思う今日この頃です。 【あらすじ】 総発行部数2500万部超! 坂本竜馬の奇蹟の生涯を壮大なスケールで描く、司馬文学の金字塔。 土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯を、激動期に生きた多数の青春群像とともに壮大なスケールで描きあげる。 生まれ落ちたときから背中一面に旋毛がはえていたため、豪気な父は、”千里の駿馬”になるかもしれないと、竜馬と名付けた。 が、十二になっても寝小便する。 近所の子から「坂本の寝小便ったれ」「坂本の泣き虫」 とからかわれ泣かされて帰ってくる。 字を満足に覚えられず、寺子屋の師匠に見捨てられる。 そんな竜馬は、十四歳の時に小栗流の道場に通いはじめてから、にわかに顔つきまで変わっていった。 竜馬は強い――。 幼年時代から、江戸での剣術修業、奥手だった青年時代、人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなどを描くシリーズ第1作 【引用】 1.土佐藩ほど上下の身分のやかましい藩はない。 たとえば、郷士の分際の者がいかに英才の持ち主であろうとも、藩政に参加する身分には到底なれない。 学問の師匠になるか、竜馬のように剣技を磨いて城下の町道場主になるかが、若者に許された精一杯の野望なのである。 以蔵のような足軽の分際では、それさえ望めなかった。 2.(どうも愉快ではないな) 先程の以蔵の一件であった。以蔵が不快なのではなく、ああいう金の出し方をした自分が愉快でなかった。 (いい気なものだ) あれでは、まるで恵んでやったようなものではないか。 こちらがああいう与え方をすれば、以蔵でなくても、当然、犬が食べ物を恵んでもらったような態度をとるしかない。 (金とは難しいものだ) 3.若者というのはいつの世でも、竜馬のようなカラリと乾いた若者を仲間の中心に迎えたがるものである。理屈よりも、気分なのだ。 豊臣秀吉も徳川家康も、黙っていてもどこか愛嬌のある男だった。 明智光秀は智謀こそその2人より優れていたかもしれないが、人に慕い寄られる愛嬌がなかったために天下を取れなかった。 英雄とは、そういうものだ。 たとえ悪事を働いても、それがかえって愛嬌に受け取られ、ますます人気の立つ男が英雄というものだ。 そういう男と喧嘩するのは、するほうが馬鹿だし、仕損である。 4.(桂は桂、おれはおれだ。桂と違ってもともと「晩稲(おくて)」のおれはまだまだ学ぶべきことがいっぱいある。とりあえず、剣術だ) 自分を強くし、他人に負けない自分を作り上げてからでなければ、天下の大事は成せまい。 5.桂と対戦前に、「やらんでもわかっちょる。桂の勝ちじゃ」と言った竜馬に対して。 「武士が敵をみて弱音を吐くか」 「吐くわい」 「されば、おんしァ、武士ではないのか」 「武士武士とがみがみ言わンすな、耳が鳴るわい」 「さればおんしァ、何じゃい」 「坂本竜馬じゃ」ケロリとしている。 これが竜馬の一生を通じての思想だった。 武士であるとか町人であるとか、そういうものはこの世の借り着で、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである、と竜馬は思っている。 【メモ】 p57 「驚いたな、浪花の船場で辻斬りをするつもりだったのか。あの川の向こうにどういう役所があるか、おまんは知っちょったのか?」 竜馬は男のなかでも一番手に負えないのはこういう男だと思った。小心な男だけに、切羽詰まると、何をしでかすかわからない。 「事情を聞こう。断っておくが、わしが人に褒められるたった一つの取り柄は、口がかたいということだ」 p58 「何者だ、それは?」 「お名前は申せませぬ」 足軽とはいえ、武士のはしくれだというのだろう。人を売るようなまねはできない。 「では、聞かぬわい」 竜馬は暗い顔をした。ひとごとではなかった。 土佐藩ほど上下の身分のやかましい藩はない。 たとえば、郷士の分際の者がいかに英才の持ち主であろうとも、藩政に参加する身分には到底なれない。 学問の師匠になるか、竜馬のように剣技を磨いて城下の町道場主になるかが、若者に許された精一杯の野望なのである。 以蔵のような足軽の分際では、それさえ望めなかった。 p61 (どうも愉快ではないな) 先程の以蔵の一件であった。以蔵が不快なのではなく、ああいう金の出し方をした自分が愉快でなかった。 (いい気なものだ) あれでは、まるで恵んでやったようなものではないか。こちらがああいう与え方をすれば、以蔵でなくても、当然、犬が食べ物を恵んでもらったような態度をとるしかない。 (金とは難しいものだ) 正直なところ、生まれてこのかた金に不自由したことのない竜馬にとって、これは強烈な経験だった。 p73 ・(なあに、斬られれば死ぬまでさ) 「先日の非礼を詫びておる。足下にはお耳がござらんのかな」 「・・・」 竜馬は無邪気な顔で往来を見ながら餅を食っている。目の前に人間いっぴきが立っているなどは、蝿がとぶほどにも思っていない顔であった。 (これはいよいよ大したたまだな) 藤兵衛はますます惚れてしまった。生まれて、こんな度胸のいい男をみたことがない。 しかし、相手の浪人はよほど癇癖(かんぺき)の強い男らしくすでにみけんに赤黒い血を昇らせている。何をするかわからなかったし、腕も立ちそうであった。 「旦那、こちらの旦那が今なにかおっしゃってるんだ。お耳にはいらないんですかい?」 竜馬はにこにこした笑顔を向けて、「代わりに聞いておいてくれ」と往来に出てしまった。 その瞬間、背中に抜き打ちの殺気を感じたが、 (なあに、斬られれば死ぬまでさ) そして、(江戸に着く頃にはすっかり初夏だな)と、もう浪人のことは忘れている。 p89 なにがおもしろいのかはわからないが、若者というのはいつの世でも、竜馬のようなカラリと乾いた若者を仲間の中心に迎えたがるものである。理屈よりも、気分なのだ。 「武市先生。なぜ竜馬の非礼をお咎めにならなかったのです」 半平太はこう答えた。 「豊臣秀吉も徳川家康も、黙っていてもどこか愛嬌のある男だった。明智光秀は智謀こそその2人より優れていたかもしれないが、人に慕い寄られる愛嬌がなかったために天下を取れなかった。」 「英雄とは、そういうものだ。たとえ悪事を働いても、それがかえって愛嬌に受け取られ、ますます人気の立つ男が英雄というものだ。ああいう男と喧嘩するのは、するほうが馬鹿だし、仕損さ」 p190 「我が藩は、外様としてながく公儀から疎んぜられてきたが、いざ国難となれば、やはり大公儀から頼りにされて警備を任された。いつかは長州が日本国を背負って立つときがくるだろう」 (なるほど、長州は他の藩とは違う) 竜馬は内心異様な感じを持った。 長州人の自負心は、藩の歴史に原因するものらしい。毛利は薩摩の島津家とおなじく、徳川家からもらった封土ではないのである。 どちらも六百数十年前、源頼朝の家人であった家で、戦国時代に四隣を切りとって領土を広げ、毛利などは一時は中国十一カ国の大領主であったが、関ヶ原の敗戦で防長二州三十七万石に減らされた。 徳川家に対して怨みこそあれ、恩はない。 独特の気風はそこから生じてきたものだろう。 p203 ・桂との出会い 「なに、御遠慮なさるな。わしは諜者よ」 小五郎も、これには息を詰めるほど驚いた。 せっかく諜者の疑いを解いてやったのに、この男は自分からあらためて諜者だと名乗った上、小五郎を慰めるように、 「だからあなたは、藩に対して何も遠慮することはありません。あなたの眼力は正しかったし、処置もあれでよかった」 「なに、簡単なことだ。私に貴藩の陣地のことなどを教えてくださらんか?土佐藩にしたところで、自藩の品川防備を堅固にするための参考にするだけのことで、他意はない。結果としては、日本の為になることです」 口から出る言葉の一つ一つが人の意表をつくのだが、そのくせどの言葉も詭弁にみえて浮華(ふか)では決してない。人をわなにかける言葉ではないのである。 自分の腹の中でちゃんと温もりのできた言葉だからで、その言葉の一つ一つが確信の入った重味がある。 (これは途方もない大人物かもしれない)と小五郎も思った。 そのくせ、雄弁ではない。 体全体が喋っているような訥弁で、その上ひどい土佐なまりなのである。 (こういうのを人物というのかもしれない。同じ内容の言葉を喋っても、その人物の口から出ると、まるで魅力が違ってしまうことがある。人物であるかないかは、そういうことが尺度なのだ) p217 「眠っちょりませぬ。この坂本竜馬だけは、たったいま眼をさまされた。もっとも眼をさましても何も見えにょりませぬ。しかし、わしの眼もいずれ見えるじゃろ」 「坂本さん。やろう!」桂小五郎はいきなり竜馬の手を握った。 別に何かやろうという目的があぅたわけではない。何かやるには時勢がまだ熟していなかったし、それに二人はまだあまりにも若すぎた。 「とにかく、日本にはもっと困難なときがやってくる。そのときお互い生死をかえりみず、力を合わせて立ち上がろう。互いに不満があっても裏切るまいぞ。朋友のあいだに信の一字があってこそ世の大事をなせるのだ」 p223 (桂は桂、おれはおれだ。桂と違ってもともと「晩稲(おくて)」のおれはまだまだ学ぶべきことがいっぱいある。とりあえず、剣術だ) 自分を強くし、他人に負けない自分を作り上げてからでなければ、天下の大事は成せまい。 p270 「私が弱いから負けた、それだけですよ」 あとは、竜馬は黙った。 実を言うと、竜馬にすれば重太郎と立ち合ってみて、相手がにわかに弱くなっていることに驚いたのだ。 相手が弱くなったというより竜馬が強くなりすぎたのだろう。 (これは負けてやろう) そういう感覚の男だった。竜馬には、一途にカッとなるようなところがない。 その点では竜馬は、ついに剣客には不向きな男かもしれなかった。 一場の勝負を争うことよりも、将来千葉道場を継がねばならない重太郎の立場を考えてやるというような、政治的な頭の働きをついしてしまう男なのである。 p271 人に会ふとき、もし臆するならば、その相手が夫人とふざけるさまは如何ならんと思へ。大抵の相手は論ずるに足らぬやふに見ゆるなり。 義理などは夢にも思ふことなかれ。身を縛らるるものなり。 恥といふことを打ち捨てて世のことは成るべし。 p282 「猫のような、そんな素質があるから困るのさ。俺は無事太平の世ならきっとそうしている男だろう。しかし今の世に生まれて俺は猫になりたくない。やはり名の通り千里を征く竜馬になりたい。俺が千里の竜馬にならなければ日本はどうなる」 p425 ・桂と対戦前に、「やらんでもわかっちょる。桂の勝ちじゃ」と言った竜馬に対して。 武市は言葉を荒らげ、 「武士が敵をみて弱音を吐くか」 「吐くわい」 「されば、おんしァ、武士ではないのか」 「武士武士とがみがみ言わンすな、耳が鳴るわい」 「さればおんしァ、何じゃい」 「坂本竜馬じゃ」 ケロリとしている。 これが竜馬の一生を通じての思想だった。 武士であるとか町人であるとか、そういうものはこの世の借り着で、正真正銘なのは人間いっぴきの坂本竜馬だけである、と竜馬は思っている。

    47
    投稿日: 2020.02.10
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    龍馬と黒船が出会ってからの、龍馬の心の変化が変わっていく様がワクワクした。 龍馬は、社会的な評価などではなく、自分を"坂本龍馬"と表しており、自分の思いや考えを貫いている。 合わせて改めてこういう人が日本を動かしたのかすごいな、と感じるところは、敵であれ味方であれ、常に相手方の立場を考えられるところ。 そして、知らず知らずのうちに皆龍馬に借りができ、虜になっていく。

    2
    投稿日: 2020.01.11
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    お恥ずかしながら初めて読んだ。竜馬の若かりし頃の情景が鮮明に浮かんできて、私自身も何か駆り立てられるような思いになった。 最初は読み切れるかな、と不安になったが、のめり込んでいくと早かった。

    5
    投稿日: 2019.12.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    何回目だろうか、また読んでいる。ほぼ、覚えているが、年を重ねて読むと、また新たな発見がある。 志士ハ溝壑ニアルヲ忘レズ 勇士ハソノ元ヲウシナウヲ忘レズ (天下を救おうとする者は、自分の死体が将来や堀に捨てられて顧みられぬことを常に想像し、勇気ある者は自分の首が切り捨てられることをいつも覚悟している。そういう人物でなければ大事を行うことはできない) 文明は前進させねばならぬ。おなじ命を捨てる気なら、その方で死ね。 生死などは取り立てて考えるほどのものではない。ただ、何をするかということだけを思えばよい。世に生を得るは事を成すにあり、と竜馬はいつも思っていた。 寺田屋を襲われ、材木小屋に逃げ込んだ時に一緒にいた三吉慎蔵は腹を切りましょう、と竜馬に言ったが、竜馬は、まだ、自分にはすることがある、逃げ道があるか、ないかは、天が考えることであり、自分たちはとにかく、逃げることだけに専念すればいい、と言った。切腹というのは、竜馬にとっては馬鹿げたこの国の風習の欠点だと言ったのだ。

    2
    投稿日: 2019.11.10
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    痛快です!司馬遼太郎大先生の語り口もさすが!これまで読まなかった自分を後悔してしまいます。幕末の大激動の時代をまだまだ読めると思うと、楽しみです!

    3
    投稿日: 2019.09.29
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    現代語でないものがたまに出てきますがスラスラと読めました。竜馬はモテます。女にばかりでなく男にもモテます。なんでだろ?読者もみんな竜馬好きなんでしょ?僕には竜馬の魅力がまだよくわかりません。

    2
    投稿日: 2019.09.26
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    とにもかくにも、司馬遼太郎に出会えてよかった。 お田鶴さんの女性像は、心惹かれる。理想のシチュエーションのひとつかもしれない。

    0
    投稿日: 2019.09.06
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    前から読んでみたいと思ってたシリーズ。結構知ってると思ってたけど、まだ若き日の竜馬もなかなか面白い。そうか、江戸で桂小五郎と結構絡みがあったんだ。

    1
    投稿日: 2019.08.18
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    竜馬の江戸剣術修行出立から安政諸流試合までを描く。竜馬の青年期の成長が生き生きと描かれている。 長く司馬文学の筆致が苦手で敬遠していたが、いざ読み始めると時間を忘れるぐらいのめり込みます。

    2
    投稿日: 2019.06.15
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    わたしが親しんできた「小説」とは違うもの。 手に取った5年前は難しくて読めへんかったけど、今改めて読むとなんて面白いんやろう。 語り口も時代設定の知識も文体も新しい。今のわたしには、新しい。 登場人物の描写が細かくて、それがまたいい。 そう、こんな人いるよね。そう、わたしもこんなことを考えていたの。それをこんな風に言葉に置き換えることができるのね… 知らない時代の風に吹かれてる。大げさかもしれないけど、そんな爽快感がページをめくるごとに味わえる。 この本を面白いと思えるようになったんやなぁ…うん、年を取るって悪くない。

    2
    投稿日: 2019.06.01
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    あまりに人気があるのでへそ曲がり的な気持ちで読むのを避けてきた坂本竜馬。 読み始めるとそんな屈折した気持ちはどこへやら、やはり魅力的な人物ですね。 遠回りしたお陰で同時代の周辺事情に関する知識が増えたので、結果的には一層楽しむことができそうです。

    2
    投稿日: 2019.05.31
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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読みやすい。龍馬伝を見てたから、配役を思い出しつつ読み進めてみたり、調べてみたり。日本史選択だったので、名前はわかるのだけど、どんな活躍した人だったのかを調べつつ読み進め中。竜馬が子どもの頃の逸話からは、大物になることがびっくりする。けれど、好奇心いっぱいでものごとをフラットにみる、そして人たらしのような一面がかいまみえて、みんなそれで惹きつけられるんだなと思ったり。それでもやはり闇討ちのような物騒な場面もあって、怖いなと感じたりもした。日本の近代が変わるきっかけとなった時代の人々の活躍のきっかけに読み進めるのが楽しい。

    2
    投稿日: 2019.03.21
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    190303 前から読もうと思っていたがなかなか読めずにいた。目の前に仕事に悩む時、そのことが小さく思えるような気持ちにさせてもらえる。

    5
    投稿日: 2019.03.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映像化もされてる坂本竜馬の一生を描いた作品の第一巻。 竜馬は勿論、桂小五郎とか私でも知ってる人がちらほら出てくる。 ビックリしたのは、岩崎弥太郎! えっ⁉︎あの岩崎弥太郎??って悩んでしまった。 * そして、色んな人の台詞に名言がいっぱい! 面白い! 積読になってたんだけど、読み始めて良かった。 * * * 女子として印象に残ったのは、竜馬に一夜愛された女性が晩年助けられたって所。 お金持ちに嫁いだけど、その人は早くして亡くなってしまって、晩年困窮した時に竜馬と関係のあった人だと言うことで助けられたらしい。 * 竜馬のニコニコしてる感じが、憎めなくて可愛くて。 想像すると楽しい。

    2
    投稿日: 2018.10.06
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    青春小説の名作が読みやすくなって再登場。前半は、奥手だった幼年期から、剣術修行、脱藩、勝海舟との出会いと海軍塾設立までを描く。(e-hon)より

    1
    投稿日: 2018.09.25
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    面白い!! 同じく司馬遼太郎の代表作と言われている「燃えよ剣」がわりとカタイ感じやったから、これもかな〜と少し構えて読み始めたけど……これは読みやすい。 しばりょー入門編っていうだけあるな。幕末ってよりは坂本さんちの竜馬くんの日常、みたいな(笑) でも、要所要所にこの先の竜馬を作る考え方みたいなものが散りばめられていて「おお」ってなる。 そして、私の脳内では大河の「龍馬伝」でキャストさん再生されてますよ……(笑)武市さんなんか完全に大森さんやわ(笑)

    2
    投稿日: 2018.08.29
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    20年以上前に購入→拾い読み状態だったのをようやく最初から最後まで読み通した。まだまだ維新前夜といったところ。さて、あと7冊挫折せずに読了できるか。

    1
    投稿日: 2018.06.28
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    ワクワク感が止まらない。 竜馬の出立から、江戸での剣術の上達まで。 桂小五郎をたおす。 無骨だが、どこか人を惹きつけて止まない竜馬の魅力。

    6
    投稿日: 2018.03.31
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    土佐藩坂本龍馬が、剣術を学びに江戸へ5年間の留学へ。黒船の来航を機に、攘夷論と開国論が生まれてくる。 松下村塾で吉田松陰に学んだ長州藩桂小五郎(木戸孝允)との江戸での出会い。自分も剣術だけてはなくて何か成し遂げたいという野望を持つようになる。このとき20歳。土佐には牢屋に岩崎弥太郎、あとはご近所に板垣退助も。出てくる女の子(道場の娘のさな子、土佐お嬢様田鶴、あとはお冴も)はみんな感情がゆたかで素敵。友人の武市半平太。

    1
    投稿日: 2018.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    司馬遼太郎の代表作の1巻。竜馬20代前半、江戸での剣術修行を中心に描かれている。黒船の襲来からにわかに尊皇攘夷の機運が高まる中、 この時代の竜馬は一剣客に過ぎない。が、桂小五郎との出会いや武市半平太と同居するなど、歴史を動かす人となる土壌が作られていた。 また青春時代ならではの恋のエピソードも散りばめられてて、娯楽性も高い仕上がり。国盗り物語の1巻も同様のテイスト。 時代の先を行く考えを見出だすにはやはり、常識にとらわれない発想と行動力なくして成らない。信長もそうだったが、竜馬もそれを期待させる。 まだまだプロローグのプロローグで竜馬がこの後たった10年でどうやって日本を変えるのか先が気になりついつい読み進めてしまう面白さはさすが司馬作品!

    2
    投稿日: 2018.01.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2018年1冊目は司馬遼太郎さんの小説。「坂本龍馬」という名前をよく耳にしながらも、どんな人生を送った人なのかあまりよく知らなかったため読んでみようと思ったのが動機。1巻目は竜馬が土佐から江戸の千葉道場に剣術修業に行く部分が文章の大半を占める。どんな人に会っても竜馬の「只者ではない」感が強調されていて、ちょっと表現過剰な気もする。でもこれまでの2作(「翔ぶが如く」「世に棲む日々」)よりかは人物にスポットが当たっていて読みやすい。全巻揃えていないが3巻までは手元にあるので引き続き読んでいきたい。

    1
    投稿日: 2018.01.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    幕末の大動乱期に偉大な功績を残した坂本竜馬の生涯を中心に、同じ時代を生きた若者たちの姿が時代背景と共に緻密に描かれた作品。1巻目では、郷土の土佐を離れ江戸で剣術の修行をする竜馬の姿が主に描かれている。当時から剣術の腕が抜きん出ているのはもちろんだが、江戸へ向かう道中や修行先で、竜馬の独特な人を惹き付ける力があらゆる場面で発揮されている。この頃から剣術に夢中になり腕を磨きながらも、剣術だけでは日本を変えることはできないことを心得ていた竜馬。しかし、土佐の郷士の次男坊で、学問にも明るくない自分に何ができるのか、この頃竜馬自身もまだはっきりと掴めていない。それでも自分は何かを成し遂げる男だという自信を持ち、周りからは法螺だ、夢物語だと言われてもブレることのない竜馬に、こういう人がいつの時代も世を変えるのだと感じた。

    2
    投稿日: 2017.11.29
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    米国出張を控え1巻を読了し、移動中(15時間以上)やホテルでの暇つぶしにと2巻以降を持っていった(文庫本とはいえ7冊は重かった)。結局テロ事件の影響により、現地滞在が4日から9日に伸び、ホテルで読了。現地の駐在員への土産として置いてかえることになった。@新しい歴史研究では、坂本竜馬の実情はどうも違うようなのだが、司馬遼太郎さんの竜馬の魅力が衰えることはない。すこっぱ(無愛想)で汚くて、でも妙に人懐っこく、女性に好かれ。大志があるようで、なかなか立ち上がらず、最後の瞬間に一気に表舞台に飛び出していく竜馬。今回はゆっくり読み直しました。しかし、お田鶴さんは最後にどうなったのでしょう。気になってしまいます。

    0
    投稿日: 2017.11.16
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    桂小五郎に桃井春蔵登場での公式試合中にて勝利するまでの第一巻。竜馬の青春を活き活きと描いており、誰からも愛されるその人柄を全面に押し出した内容で、女性に対する純真や漠然とした将来に対する心持ちが見え隠れする。台詞中心であるせいかとても読みやすい。脇を固める有名人達との絡みのエピソードはとても興味深いです。

    3
    投稿日: 2017.10.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    司馬遼太郎の長編時代小説の1巻目 この本では竜馬が剣術に見込みがあるから土佐から江戸へ剣術の修行へ行き,修行をしている道場周りで起こる出来事を司馬遼太郎流の絶妙な間,息をのむ描写で描かれていた.以前に作者の作品”国盗り物語”を読んだことがあったが,その作品と同様に非常に読みやすく,行間のバランスが良い.所々古い言い回しをしている所があり,それが当時の雰囲気を醸し出しているようで面白い印象を受けている.また,竜馬だけではなく,幕末を生きた人間(岡田以蔵,武市半平太,桂小五郎,岩崎弥太郎など)との関係を竜馬目線でも描きつつ,作者目線で補足して書いてあり,その辺についても興味がわいてよかった. 1巻目は情勢自体の混乱はそこまで大きくなく,社会的には黒船来航,大地震発生,尊王攘夷の声が上がってきた程度のことであった.幕末志士との関係は武市半平太と桂小五郎がぼちぼち書いてある程度でこれからの展開に期待をもてた.また青年期の竜馬は色恋も作中で盛んに触れられており竜馬を支えた人物がこういうところから出てくるのかなと感じられた.

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    投稿日: 2017.10.17
  • 人間「坂本竜馬」に引き込まれる一冊

    言わずもがな、坂本竜馬の話です。 読んですぐ引き込まれるのは、多くの小説で経験してます。 ただ、話に引き込まれるだけでなく、 「坂本竜馬」その人にに引き込まれます。 これは、司馬遼太郎さんの筆力によるものでしょう。 1巻では、竜馬が江戸に修行に出るところから始まります。 竜馬の人との出会い・やり取りを通して、 成長し人に影響を与えていく様見ていきます。 その中で、司馬遼太郎の小説らしく時代背景や歴史的な前提を説明してくれます。 是非、一般教養的な歴史を知りたい人にもオススメの本です。 是非、読んでみて下さい!

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    投稿日: 2017.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生の時に読んで以来、久しぶりに読み返している。あの頃読んだときよりもずっと面白く感じる。1巻はまさにはじまり、竜馬の青春時代の話。桂小五郎、岩崎弥太郎という主要人物も顔をだし、今後の展開は十分に知っているものの、それでも楽しみにさせる。寝る前のお気に入りの時間が最近はこれを読んでいるとき。

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    投稿日: 2017.07.11
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    土佐藩の郷士・坂本竜馬の成り上がり物語。 誰もが知る坂本竜馬の生涯について、あまりにも有名な当作ですが、実は過去に一度断念をしました。 再度改めて読み始めて、何でこんな面白いストーリーを断念したんだろう?と自分でも分からなくなってます。 坂本竜馬が故郷・土佐を離れて江戸に旅立ち、名門・千葉道場で腕を磨く。 後に世を賑わす桂小五郎、岩崎弥太郎などもこの巻で登場する。

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    投稿日: 2017.05.14
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    ドキッとするほどストレートな時もあれば、思慮深く行動や返答するバランス感覚がすごい。 坂本龍馬のこの人格はどのようにして養われたのだろうか?江戸に出てからは思想面では桂小五郎、お田鶴が大きな影響を与えている。 後から考えると倒幕は必然だったと思えるが、その当時の感覚では思いもつかない考えだったというのが新鮮であった。 身分は世の借り着で、人間いっぴきが大事

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    投稿日: 2017.05.03
  • サノーとウノーの読書レビュー

    ・サノーさん一言コメント 「竜馬英雄伝説を生みだした傑作の初巻。剣術家としての竜馬を丹念に描き、少年期・青年期の出来事、維新へとつながる歴史の伏線を学べる必読の書」 【サノーさんおすすめ度★★★★★】 ・ウノーさん一言コメント 「人間・竜馬の朴訥な青年像が丁寧に描かれていて、池波正太郎派も納得の初巻です。ただ、司馬先生ならではの考証自慢が気になる人はいると思います」 【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 ウノーさん(以下ウ):あのーちょっとお聞きしたいですが、シリーズものって1巻ずつ紹介するつもりなんですか? サノーさん(以下サ):そうだよ、だって、ほぼ日刊のつもりなんでしょ。とてもじゃないが長編シリーズを一回でやっちゃったら、身が持たないぜ。読んでくれる人がいなくも、ルールは守る、それがポリシーってもんよ。 ウ:まぁ、1巻ずつでもキツイ気もしますが。さておき『竜馬がゆく・1巻』ですね。コメントにも書きましたが、私は池波正太郎派ですから、やっぱり司馬先生の考証節が入ると物語から引き戻されちゃうんです。 サ:いや、それが魅力なんだよ。もともと新聞記者なんだから、取材なき創作なんてありえない。それが史実に誠実になり、正しい知識を後世に伝えるわけだから。 ウ:それはそうですけど・・・でも、取材元が誇張していたり、虚偽があったりしたら、影響力ありすぎる訳でして。。。おっと、サノーさんみたいな感想になってしまいました。 サ:いや史実とは、その要素も含めた知識のことだ。誇張があろうが、虚偽があろうが、それを覆す証拠が確認されない限り、それは史実なんだよ。だから、竜馬が英雄かどうかなんて、この本には関係ない。史実を学びたければ、そういう本は腐るほど出てる。 ウ:あら、ウノーみたいなこと言ってますね!まぁ、1巻は手探り感がありましたよね。 サ:あった。大好きな坂本龍馬をどう描くか。その迷いが感じられる点も面白い。 ウ: 「寝侍ノ藤兵衛」は、その象徴ですよね。ネーミングとしては、『鬼平犯科帳』ですもの。 サ:最初から竜馬を英雄たるものとして描きたかったかは疑問だけど、少なくとも竜馬自らのセリフで、その偉業、男っぷりを浮き出させるのはイヤだった。だから、作者の分身ともなるインタビューワーとして、NPC(Non・Player・Character)が必要だったわけだ。 ワ:色っぽい、というかその後につながる女性観、ヒロインのための伏線を沢山でてきますね。 サ:そりゃ、1巻だもの。伏線てんこ盛りだよ。剣術家としての紹介も、新鮮だった。 ワ:そうなんです。そこが、池波派としてはやや惜しまれるというか。男女の機微、摩訶不思議な感情の変化、剣術の描写、どれも池波先生のほうが色鮮やかな気がしていました。 サ:いやいや、それは新聞記者か新国劇の座付き作家かの違いだけだ。先にどっちを読んだかで好みが決まっちまうような、簡単な話しさ。1巻では青年竜馬が「一剣立身」のため江戸に出て、黒船に出くわしたり、剣術で長州藩とのつながりができたり、とにかくその後の史実を意識しつつ、司馬先生がどう伏線を張っていくかを楽しむのがいい。 ワ:そうですね。確かに長編の1巻は手探りで楽しむものですね。 【了】

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    投稿日: 2017.03.10
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    今まで読んでこなかった歴史小説を読もうと思いたち、手始めはやはり司馬遼太郎先生からではないかと手に取りました。激動の幕末の時代背景が、読みやすく、わかりやすく、歴史小説入門にむいています。

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    投稿日: 2016.08.18
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    出だしなのでストーリーとしては、まだそれほど面白くないけれど、司馬遼太郎氏の書き方が凄いと思いました。

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    投稿日: 2016.07.05
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    生き方が惚れる参考本として紹介されていたので手にとりました。飾らなく前向きで自然と周囲を明るく龍馬はたとえ1割でも真似できたとしても十分他人との接し方に磨きができるかもという思いが。2巻以降も楽しみです。

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    投稿日: 2016.06.20
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    龍馬19歳〜22さいのエピソード。北辰一刀流の免許皆伝への道、黒船来航。桂さんとの出会いなど、人間味あふれる表現で、龍馬が絵が描かれている。まだ歴史の表舞台前の尊皇攘夷の志士たちは、読んでて清々しい。20160607読了。

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    投稿日: 2016.06.07
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    竜馬についての詳細はそこまで知らない。1巻で感じた竜馬像は、権威に媚びない、諜報活動にも才能ありそう、剣の腕は相当なもの。これが後には銃を持ち歩くようになるとは。乱世はまだ始まったばかり、いつグラバーと出会うのか。

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    投稿日: 2016.05.08
  • 新撰組側からの近江屋事件と、竜馬側からの近江屋事件

    私は、HNKの大河ドラマ「八重の桜」から明治維新モノに入って、浅田次郎の明治維新もの3部作や、司馬遼太郎の「萌えよ剣」と、幕府側というか、新撰組、会津側から明治維新の物語を読んでいたので(普通と逆?)、初めて薩長側からの話を読んで非常に興味深かった。 最後の巻では、まぁ、当然有名な近江屋事件で龍馬は世を去るワケですが、この物語では、そこをどう描くのか非常に気になりました。常に飄々として、諧謔に富み、剣の達人である龍馬が死ぬとは思えないストーリー運びだったからです。さて、本書で、近江屋事件はどう描かれるか、そこにどうやって至るのか……ぜひ、読んでみて下さい。

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    投稿日: 2016.05.02