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マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕
マルドゥック・スクランブル The 1st Compression─圧縮 〔完全版〕
冲方丁/早川書房
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総合評価

135件)
4.0
37
46
30
2
1
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    冲方丁さんの作品は初めて読んだ。 主人公バロットの心情の変化がとてもリアルに描かれ、大人向けな描写もありつつ、しっかりとしたSF的な設定が盛り込まれており、読み応えがあった。

    0
    投稿日: 2025.08.20
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    有力者に利用された挙句に殺されかけた娼婦の少女が、先端技術によって蘇り、法廷で復讐を果たすために戦う。架空の未来都市・未来技術を背景にした正統派SF。 一方で、世界観や技術よりもむしろ、手に入れた力を行使する悦びや追われる恐怖、生きる意味を失いかけたことへの戸惑いなど、主人公の揺れ動く心を描くことに重点が置かれていて重い読後感が残る。そしていいところで次回に続く。

    0
    投稿日: 2025.05.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    コミカライズ版は大分昔に読んだことがあり、好きな作品でした。読み返していないため記憶は曖昧だが、結構アレンジされていたんだな〜と数年越しに知る(コミカライズの方も大今先生の才能を感じられる素晴らしい出来だと思う)。 SF小説は苦手だからと敬遠していた原作にやっと手を出しました。びっくり、面白いし読みやすい。もっと早く読めばよかったです。冲方先生の文章がお洒落かつ綺麗で、そういう楽しさもあります。 「なんで私なの(私だったの)?」と、自身の存在証明をするように問い続けるバロットは痛々しい。でもその痛みの中から彼女の力強さというか、生命力が生まれてくるようで惹き込まれる。やっぱりバロットは魅力的な主人公だな〜と思った。もちろん人間でもネズミでもないのに、1番優しいウフコックも好き。 彼を濫用してしまうシーンは辛いが、長年支配され蹂躙されてきたバロットが「そちら側」にまわる快感を知り、同じ屈辱を味わうべきだという思考になるのは人間は弱いし…子供だし…しょうがないよねと思えてしまう程度には哀しい経験をしすぎたバロット。繰り返す問いへの単純明快な答えを見つけた気がして飛びつく。大きな力を持ったとき、どれだけの人が制御できるのだろーか。

    0
    投稿日: 2025.01.28
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    映画が大変面白かったので原作にも手を出してみました。 映画が1時間しかなかったのでてっきり省かれたところがいっぱいあるもんだと思っていたらかなり原作通りに作られていてびっくり。 SFらしい近未来が舞台なのに未成年娼婦は普通にいるし当たり前のように男性社会で今の日本と変わらないなぁと苦い気持ちに。 裁判のシーンなんてセカンドレイプそのものですよね……男性に襲われたらほとんどの女性は殺されるのが怖くて抵抗なんて出来ないと思います。 ラストのバトルシーンでの「男の人ってこんな気持ちなんだ」と言いながら男達を嬲り殺すバレットの気持ちが少しわかってしまってまたつらい。 畜産業者の面々のキャラが立ってていいと思いました。絶対友達にはなりたくないけどなんだか嫌いになれない魅力があります。 小説だと一人一人の生い立ちが語られるので読んでよかったなと。 1番好きなキャラはボイルドなんですが最後どうなるか知っているので読み進めるのがつらいー‼︎

    2
    投稿日: 2023.12.12
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    名前だけ知っていた『マルドゥック・スクランブル』 社会や人間関係の上下関係の構造が明確に描かれ、そうした構造が今後どのようにして揺らがされていくのかが楽しみになりました。 個人的には身分格差といったマクロなレベルの表象としてのエアカーとガソリン車や、螺旋階段といったものよりもミクロなレベルの表象としてのバンダースナッチ•カンパニーのメンバーのフェティシズムなどのが面白かったです。男女格差とかのなかでもパブリックな側面じゃなくて、プライベートな側面が色濃くでていたなと思います。とくに、バロットの過去が語られる簡易法定やその後の戦闘での独白などは男性として色々と胸に問われるような気持ちで読んでいました。 バロットたち登場人物の存在証明に対するスタンスも次の話からさらに深まっていくのかなと期待と、今後の展開はどうなるのか楽しみな気持ちの読了感でした!

    12
    投稿日: 2023.11.20
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    (1st~3rdまでを合わせた感想です) 本作にはいくつかのバージョンがあるが、私が読んだのは2010年に刊行されたハヤカワ文庫JAの[完全版]。解説では全部読むのを勧められたけど、読むとしたらシリーズの続刊のほうが先だろうからちょっと無理かな・・・ でも時間があれば読んでもいいかも、と思わせるくらいの面白さと魅力にあふれた作品でした。 特に中盤のカジノシーンは、ディーラーとの頭脳戦の描写がスリリングかつ圧巻で、本作一番の読みどころだと思う。敵との戦闘シーンも、重力を無視して歩くとか、情景を想起しにくそうな場面が多いにもかかわらず、さほど気にせず読み進められたのは描写力と文章のリズムが良いからなのではなかろうか。 この設定だとどうしても『攻殻機動隊』や『ブレードランナー』が想起されるんだけど、主人公の置かれた境遇とかが普通のSFだとまずやらないようなハードさで、先行作品とは一味違った新鮮さを感じた。 それにしてもよくこの内容で映画化できたなあと思う。

    0
    投稿日: 2023.08.20
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    近未来SFアクション。スーパーガールとして復活した娼婦の少女と、言葉を喋るネズミとのコンビが、少女を身請けし殺そうとした男の犯罪を追う。 カジノにて少女が(男の犯した犯罪の記憶が記録された)チップをそこでのギャンブルに勝つことよって奪取するシーンには驚かされた。緻密な実況解説に著者の教養の深さを見せつけられた 今作の痛快さは現実の自身の無力さを突きつける、と同時にそれと対峙する勇気をくれる まず課題に出会ったら、時間がかかっても解決策は自力で編み出そうと思う。気安く他人に訊ねるのでなく。

    3
    投稿日: 2022.09.23
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    10年程前にオリジナル版を読んでいるので、半再読。 しかし、記憶がほとんど失われおり完全版によって何が変わったのかは分からず。(私はシェルなのかもしれない) すごく端的に言えば、この小説は仮面ライダーの変奏である。悪の組織にいいように使われていた主人公が個人の復讐心と社会正義とを繋げて超パワーをふるって、悪をやっつける話である。 戦争、資本主義の巨大な装置によって歪められた男達が敵であり、その歪みの生贄とされた娼婦バロットが彼らに復讐する話である。それ故に、彼女の相棒は人間ではない男、ネズミのウフコックである。 1巻では、バロットが人間的な喜びを取り戻していくシーンが描かれている。次に期待大。

    4
    投稿日: 2022.04.03
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    カジノのシーンが長くて詳細に描かれててギャンブル小説みたいだけど、そこが面白かった。戦闘シーンは特殊すぎて掴みきれないところがあったけど、凄みは伝わってきた。世界観とか設定はすごく良い。

    0
    投稿日: 2021.02.22
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    SFとしてはウフコックとボイルドとそのほかの近未来感ある設定との乖離が凄すぎて、ちょっと違和感がある これ程の技術の塊が普通に私設の護衛官とかやってるのはどういう世界観なんだと思ってしまう 細かいとこ気にしなければ、アクションはド派手だし悪役も個性的でエンタメに振り切ってみるとなかなか面白い 今後の展開に期待したい

    0
    投稿日: 2021.01.13
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    面白かった!SF描写がしっかりしていて説得力があり濃密。だけど本作の魅力はそれだけではなく、その上でさらに登場人物たちの葛藤や悩みを丁寧に描いているところだと思う。社会機構の中で搾取され続ける少女という存在、バロットの描写が素晴らしい。一つ一つ「対応を間違えると怒られる、殴られる」と怯えながらドクターやウフコックと相対するところは正直泣きそうになってしまった。使用される武器であるウフコックが彼女の痛みに寄り添える存在だということが美しくもあり、彼女がこれまで人ではなくただただ物として消費されてきたのだという事実が悲しかった。「なぜ私なの」というバロットの問いに対して、終盤で彼女が「こんなものなのだ」「こういうことだったのだ」と答えを見つけてしまう所もまたあまりにも悲惨。社会の論理ですり潰されてきた彼女がその答えを得てとる行動が、これまで彼女を虐げ続けてきた存在と同じだということ、「どうして私にもそれが許されないのか」という怒り、どれも切実でやるせないけれど、その行動の結果の悲惨さに胸が詰まる。どうかウフコックとだけはずっと一緒にいて欲しい…。かなり気になるところで終わってしまったので続きも早く読もうと思う。

    0
    投稿日: 2020.01.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    王道のディストピアSF、かなあ 娼婦として生きてきた少女と、喋るねずみ。なんか狙ってる感があるなあ…。けど、バロットが、手に入れた力を「濫用」してしまうところ、それによってウフコックを傷つけてしまい泣きながら戦う、最後のシーンを読んで、なるほどこれは少女とねずみだからいいのだな…と思った。 大体読みやすくおもしろかった。 ドクター好きですねえ…

    1
    投稿日: 2019.12.23
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    冲方丁作品は先に『天地明察』、『光圀伝』を先に読んでいて、どちらも素晴らしかったので、元々SFが本業だということに驚いた。 『マルドゥック・スクランブル』は3冊組で、①はいかにもSFという感じの戦闘モノの色が強い。著者の言葉選びは面白いと思う一方で、ちょっと中2感がすぎるなと感じる時もあって、その辺はちょいと寒いかなと。 ただ②、③は戦闘より、ギャンブルのシーンが長く、ここがとにかく面白い。SFらしく特殊能力を使っているものの、それを凌駕するほど強いディーラーとの戦い。 “撃ったら引く(ヒット・アンド・ラン)。プレイヤーいつも不利な条件だから。自分よりも強い相手と戦うための戦法。”

    0
    投稿日: 2018.12.31
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    マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)

    0
    投稿日: 2018.11.26
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    やたらと褒める人が多いがそこまでじゃない、カジノのシーンは引き込まれるがクドい、ほかは特になし、ラノベ基準でいいならかなり文章はうまいでしょう

    0
    投稿日: 2018.10.08
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    まだ読書歴が浅いものの今までの中で一番時間がかかった本だった。 冲方丁さんは「天地明察」を読み、自分には歴史ものとしてとても面白かった事もあり、掘り下げてみたのですが「光圀伝」を先に読めばよかったのかなぁ。読み辛いという事はないのですが、今一つ表現方法、会話の比喩表現など読み進めていっても感情移入をあまりできず、自分にはつくづく合ってないのかなと・・・。続編を読むかはちょっと現時点ではわからない初めての物となりそうです。

    0
    投稿日: 2018.06.15
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    切ないバロットの半生を支える真摯なウフコック。この二人に幸あれ。精神的な描写はゾクッとするほど不意を突かれた。

    0
    投稿日: 2017.11.28
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    心理的に落ちている時に、敢えて読んだハードロマン。他の読者様も紹介しておられるけれど舞台は近未来。 バロットという少女娼婦がヒロイン。彼女はシェルという、賭博師出身のワルに殺害されそうになる。いや、瀕死の状態にされた。 ところがシェルは、それを覚えていない。 ある陰謀のために…。 身体も声も、物的な財産も全て奪われたバロットだが、シェルの犯罪を立証するために、証人となってくれという。 証人保護プログラムの執行のため、彼女には護衛が二人付くことになった。 生体科学や医療に詳しいドクター。 そして、心優しく万能のガーディアン、 ネズミの姿をしたウフコックのコンビ。 バロットに証言させないために、魔手が迫る…。 と、こんなあらすじなのだが ウフコックがすごく知的で格好いいのは、皆様の指摘の通り。でも、このお話、バロットがゼロからウフコックと一緒に敵と戦うのがすごくいい。 喪失から立ち上がるために戦うヒロインは多いけど こんなにも凄まじく奪われている女は少ない。 美しく繊細で、汚れているのにきよらか。 という定番の設定に、バロットがとても賢く、ウフコックや敵にも比肩しうる何かを、どう獲得するのか…その過程も読みどころ。 戦闘場面は映画やアニメのように臨場感があって、派手だしハードなのだけれど、凄惨な中に、文章がずっと最初からラストまでリリカルで。どこかに繊細さと詩情が漂っていて…。 圧倒的な展開に、息もつかせないのだけど、静けさがひそやかに流れているのが好き。 ウフコックとヒロインの間の、儚く揺れる糸のような、ひとすじの繋がりが、不安定だからこそ輝いて見える。 傷つけられたものが、時に反転して 傷つけるものになり得ること。 最強だったものが、たったひとつの弱さを晒した時、弱者だったものが盾になるべくどう動くのか。 そして、それでもなお強いものは、弱いものにどう接して、守護者であり続けるのか。 冒険小説の定番の命題が、ここにはぎゅっと詰め込まれている。 ともかく休憩して、続きを読もう。うん。 それが一番だわ。

    0
    投稿日: 2017.11.02
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    本屋大賞受賞で一気に知名度が上がり、ファフナー&マルドゥックの映画公開決定で今最も脂が乗ってる作家・冲方 丁。 本書は数年前に発刊されたマルドゥック・スクランブルに大幅改稿をくわえた新装版。どんなもんだろーと最初の方だけぱらぱらめくり即購入決定、冒頭部分から文章に手が加えられてます。 読点の不自然な多さが改善され大分読みやすくなった印象。 氏も絶賛する漫画版に触発されたエピソードも盛り込まれお得な内容に。 他にもバロットの心情部分が付け足されて、等身大の少女としての輪郭がより濃くなった(心身障害者駐車ペースでの行動など) バロットの兄関連でヴェロシティとのリンクもあり、マルドゥックシリーズを愛読してきた読者は「なるほど、こう来るか!」と唸るはず。 世界観がよりわかりやすくなったぶん、バロット初診時におけるマルドック09の説明など説明臭くなってしまった箇所があるのがやや残念ですが、畜産業者のトラウマが掘り下げられているのは嬉しい。 彼らが各々のパーツに執着するようになった背景が解剖され、よりその不気味な存在感と猟奇性が際立ちます。

    1
    投稿日: 2017.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    きっと面白い!、、、とおもう。 が、ちょっとこのシリーズを読むには歳をとりすぎているか?今回は中座!

    0
    投稿日: 2016.12.06
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    天地明察で知ったから、自分的には歴史もののイメージが強い作家だけど、もともとはこっち方面の人なんですよね。得意分野ならよほど大丈夫と思いつつ、はなとゆめのことがあったせいで、不安混じりに読んでみたけど、これがまた流石の出来映えでした。それぞれ独立した物語から成る三部作かと思ったら、1-3巻は続き物だったんですね。という訳でとりあえずまだ序盤ですが、SFとしての環境設定もしっかりしているし、先の展開がまだまだ気になります。

    0
    投稿日: 2016.09.18
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    賭博師に買われた、専属娼婦の少女。 言いつけをやぶり、『自分』を知った事により 炎に抱かれる羽目に。 青ひげみたいな状態だな、と。 結局、知ってしまった『自分』の正体が何なのか、は 最後まで持ち越し、のようです。 事件をなかった事にしようとする相手と 公にしようとするこちら。 最後の攻防戦がすごいです。 冷静に、そこまで考えて行動ができるのは ここまでの人生のせいでしょうか? この後、敵からどう逃げてどう裁判の続きをするのか。 色々謎です。

    0
    投稿日: 2016.03.03
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    『もしも2ちゃんねるがなくなったら』 もしかしたら、僕らは変われるかもしれない。ある意味、僕らの退屈は消費されている。能力や有用性や生まれた意味など、どうしようもなく人が与えられる事を何故か無意識的に行う奇行に対してのなにか。生まれた意味?

    0
    投稿日: 2015.10.01
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    おもしろいー!はやく続きも読まなきゃ。完璧なヒロイン。日本のロックの歴史を淡々と語るラジオで.、パンクロックをやるには人々に認められる資格が必要でした、例えばイギリスであれば階級、アメリカなら人種、日本なら地方出身の若者といったようなことが語られていたのをうろ覚えだけど思い出した。戦うヒロインになる要件を満たしたヒロインは、社会で一番虐げられた存在。ヒロインだけでなく敵ふくめ登場人物がみんな良い。

    0
    投稿日: 2015.08.01
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    アニメ化など話題にのぼることが多くて、ようやく手にした本書だが、予想以上にグロいシーン、ハードなシーンが多かった。特に敵の殺し屋グループがヒドくて、こんなのアニメ化したらどうなるん? 見るに耐えるのか? と下世話な興味がわくレベル。 物語の基本構造はごくシンプルで、復讐譚を兼ねた成長物語。 社会の底辺にいた少女が、たまたま社会的に成功した男に拾われ、専属の娼婦となるが、彼の商売のため、計画的に殺害されそうになる。そこを一組の事件屋がレスキューし、「スクランブル09」という法令にしたがって少女を再生させる。彼女はすべての事情を受け入れ、自分を殺害しようとした相手を追い詰めるため、戦う力を手に入れる。三部作の第一作である本書はだいたいここまで。 シンプルに成長物語とはいっても、主人公の心の動きがきちんと描き出されなくては、まったく説得力のない話になってしまう。その点、この作品では、主人公バロットの心の傷や弱点をきっちり描き出し、それらがどう変化し、さらには暴走するかを丁寧に追いかけている。 また、バロットを保護する事件屋たち――科学者のドクターと人工的に生み出された万能ネズミのウフコックが、とにかくよく出来た人間(ネズミ)で、鉄壁の安心感があり、バロットの凄惨な過去とうまく釣り合いがとれている。 ウフコックの支援を得て、肉体的にも精神的にもすっかり生まれ変わったつもりでいたバロットだったが、彼女が最大のピンチを自分で招いてしまうところが興味深かった。その理由というのがもう、すべての人類に共通するんじゃないかという根源的な理由で、うわぁ、と思った。 身体能力を人工的に強化すること、また生まれつきの才能ゆえに、バロットの戦闘能力はチートといえるレベルまで上がったのだが、これまで支配ばかりされてきた彼女が、他人を支配できる側にまわったとき、彼女は力に溺れ、他者をいたぶることに快感を覚えはじめる。支配と服従は人の心の根源に根ざし、表裏一体の関係だということ。人間は聖者ではないので、しっかり教育しない限り「これまでひどい目にあわされた」→「だから自分は他人をひどい目にあわせないようにしよう」というふうにはならないのだ。 これがウフコックに言わせれば、力の「濫用」にあたる。「濫用」に対してトラウマを持つウフコックは、それ以上バロットを支援できなくなり、最大のピンチに陥った。 もちろんバロットはこのことをすぐに理解し、いたたまれないほどの後悔にさいなまれるのだが、もう手遅れかもしれない。というところで次巻に続く。

    0
    投稿日: 2015.06.27
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     賭博士・シェルの手により殺されかけたバロットはシェルの犯罪を調べていたドクター・イースターと人の知能を持った万能兵器のネズミ・ウフコックの手によって救われる。  そしてバロットは二人と共にシェルの犯罪を暴くため奔走するのだが……。  バロットは家庭環境から娼婦に身を堕とし過酷な人生を歩んできた少女です。彼女の家庭環境の一端は小説内の裁判シーンでも触れられますが、それだけに彼女がウフコックやイースターといった信頼できる大人たち(ウフコックは大人とは違いますが)に出会えたことが、そして彼らを信頼しようとしている姿がとてもいいな、と思いました。  終盤の戦闘場面の迫力もかなりのものです。バロットはシェルの手により瀕死の重傷を負いますが、マルドゥックスクランブル09という緊急法令により、禁止された科学技術を全身に施されることで生き延びます。その際バロットは特殊な力を手に入れ、兵器でもあるウフッコクの力も相成り自身の力に溺れます。その描写も凄まじいものがあります。  そしてバロットたちを付け狙うボイルドという強大な敵の存在や、禁じられた科学技術によって生まれたが故のウフコックたちの存在意義の話など読みどころは多いです。文庫で全三巻の作品ですが、あっという間に読み終えてしまいそうな気がします。 第24回日本SF大賞

    1
    投稿日: 2015.06.03
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    後半の構成に荒削りなところがあるが,人物を丁寧に描写していき,それにより行間を表現する方法は,今に通ずる.

    0
    投稿日: 2015.05.09
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    前半が情報の洪水でやや理解が追いつかなかったが、バンダースナッチ戦の臨場感が克明に感じられた。次作も読もう。

    0
    投稿日: 2015.03.09
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    未成年娼婦の主人公バロットが、自分を「殺し損ねた」男に、マルドゥック・スクランブル09で得た技能を駆使し、復讐をしようとする話。 登場人物の名前がいいなぁ。横文字のSFってただでさえ用語を押さえないといけない上に人物名まで覚えづらいと全然乗れないから。キャラに関連した名前をつけてあると覚えやすいね。 SFといってもどちらかと言えば能力バトルものに近い。ガジェットも想像力の限界は越えない感じ。 キャラクターの書きかたが上手くて読ませるなぁ。敵役のおぞましさとか、主人公の心情とか。バトルも俺tueeeeee!からの絶望の落差で次が気になる。ボイルドの絶望感はやや唐突な感もあるけども。 気になるけど、すぐに読みたい!てほどではないような感じもする。単純に好みの問題だけどね。もう少し世界観が掘られていた方が好みなんだ。危なっかしいけど守ってあげたくなるような、超強い少女主人公の行く末は気になるけどね。

    0
    投稿日: 2015.02.22
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    少女娼婦バロットは賭博師シェルに計られ爆炎にのまれた。瀕死の彼女は緊急法令スクランブル09により蘇り、シェルの犯罪を追う。 心を殺し、望むことを諦め、男たちに支配され、死さえ従順に受け入れかけていたバロット。彼女が蘇り、手に入れた力を操作する時に感じた征服感と高揚感の描き方が良かった。力を手に入れた人間は間違いなく彼女のようになるから。 まだ1冊目だけど、最後まで彼女が戦うだけの話なのか、今後彼女の内面の変化を描くのか、気になるところ。 必要以上にグロテスクな部分もあるけど、沖方丁のリズム感あふれる文体は好きだと思った。 *以下引用* *愛の定義は与えることだ。それにはルールがある。与えられる者が守るべきルールが。それさえ守れるなら、君は愛され続ける (p18) *(生きていていいの?)誰もイエスと言ってはくれない気がした。それこそ無条件に愛された経験がない人間が抱える欠落だと泡がささやいた。その欠落に従ってこの世から消え去るか、一生涯イエスという答えを探すために生きるのか。 (p49) *心の殻を、割れずにいるだけだ。あまりに自分を傷つけるものが多すぎて (p70) *信じられることが何よりの支えだった。裏切られないという確信。それが世界に満ちてさえいれば麻薬も銃も必要ないのだと、何年も前に兄に言われたことを思い出した。 (p117) *私の知ってる女の子たちみんな、それが手に入らずにクスリや男でぐちゃぐちゃになって生きてる。そんな目に合ってまで生きてる言い訳がほしいだけなのに。(中略)私を愛して、ウフコック。 (p144) *この全ては自分が起こしているのだという快感が込み上げた。それは圧倒的な支配力だった。物事を思い通りに動かし、感情を持つ人間さえもいいように操作する力。(中略)男のひとたち、みんな、いつもこんな感じだったんだ。これか、と思った。自分を支配する男たちが味わっていたものはこれだったのだ。この胸の焼けるような甘い思い。これをどうして自分も味わってはいけないのか。 (p263-p264)

    0
    投稿日: 2015.01.03
  • 敵がグロテスク

    ちょうど1巻を読み終えたところです。 SF作品が読みたくて探していたところ、この作品に出合いました。 冲方さんの作品は天地明察のみ読んだことがありましたが、天地明察の作風とは全く異なった雰囲気の作品になっていてびっくりしました。 結構グロテスクな表現がありますが、戦闘シーンなど迫力があって楽しめました。 これから2巻を読んでいきたいと思います。

    0
    投稿日: 2014.10.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「何が幸福で何が不幸せなのか」。自分で全く考えるということをしてこなかった少女娼婦(そのような環境だった)が自分で生きたいと願った事により立場や環境がまるで変わり考えなければならなくなった話。 副題?の圧縮には次巻への助走というイメージがよくあっている。 この話は圧倒的に彼女の成長がキモであるが、これからの話しを想像するとウフコックのはたまた、機械工学、システムの成長が書かれるような気がしてならない。 彼女という雛がすでにある常識に縛られた大人達のハリボテをどのように見抜き、その力を持ってして破壊するか。 1巻は彼女の判断力や善悪を見定める力を養い、考え方を示す巻だった。 文章自体にも少し引っかかった。 まず冲方さんはこういう書き方の文章を書くんだ〜って思った。天地明察をすこし読んだくらいなので。 結構この本はラノベみたいな読み口を感じた。文も、キャラクターもそんな感じ。 文章は結構無駄がなく、ある種無感動に進んでいくイメージ。語りてや世界観の支配がそこによく現されているようでSFらしさ(古典の海外SFを読んでるみたいな)がある気がした。

    0
    投稿日: 2014.08.13
  • ラジカルな冲方節が炸裂

     私は、「天地明察」の前に「マルドゥック・スクランブル」と続編(正確には前日譚)の「マルドゥック・ヴェロシティ」を読んでいまして、「天地明察」を読んで、冲方丁、ずいぶんお行儀が良いじゃんと思ったクチです。  SF読みの私としては、冲方丁の入門書としては、「マルドゥック・スクランブル」をおすすめします。「スクランブル」と「ヴェロシティ」、計6冊を読破できた方は、もうどの冲方丁の作品を読んでも平気です。私が保証します。ちなみに、「ヴェロシティ」は「スクランブル」よりもっとラジカルでぶっ飛んでいます。  ハードSFファンの私としては、構築されている作品世界の完成度とガジェットやディテイルの科学的整合性が気になるのですが、前者は満点、後者は赤点と言えると思います。大体、ウフコックという金色のネズミ、すでにあのドラえもんを超えています。有り得ません。ボイルドという大男、最強の超能力者です。あのターミネーターくらいなら瞬殺できます。これで生身の人間だというのですから、有り得ません。しかし、この有り得なさが、一見ユートピアな作品世界の「闇」や「裏」を象徴し、作品全体にピンと張り詰めた緊張感を与えているのもまた事実です。他にもこの作品には異形のものが出てきますが、どれも作品を盛り上げるのに役立っています。  ところで、冲方丁氏、異形のものとか、変態とかを案出・描写する部分に才能があります。「スクランブル」では(闇の)畜産業者がそれに当たりますが、本にして大丈夫かと思うほどのすさまじさです。ここもおすすめ。  そして、作品の約1/3を占めるカジノのシーン、冲方丁氏はどこで取材したのか、非常にシビアでリアルです。私はこの部分を読んで、恐ろしくなって、海外旅行に行っても決してカジノには近づくまいと決心しました。世の中のカジノの全部がこんな感じではないのでしょうが、これに近いのではないかと思わせる著者独自の納得できる考察がありました。あらゆる意味でプロの世界は厳しいのです。  映像作品は未見ですが、両方こなしたという人の話を総合すると、本と映像、どちらが先でも問題ないようです。ただ、この作品、壮大すぎて想像しきれない部分もありますので、初心者は映像を見てからの方が取っつきやすいかもしれません。  何にしても傑作です。ぜひご一読を。

    0
    投稿日: 2014.08.11
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    最後まで読んでない。 SFというカテゴリで見つけたけど先まで読んでみようという興味がわかなかったかな。 続編もあるけどこのシリーズはこれで終わり。

    0
    投稿日: 2014.06.07
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    おもしろい。展開が早いんだけど、それは中身が薄いからではなくて、余分な肉を削ぎ落としたような、無駄のない内容だからだと思う。ページをめくる手が止まらなかった。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    1巻終盤のボイルドとの戦闘にはとても興奮した。縦横無尽に空間を移動し、破壊の限りを尽くす。現実にはあり得ないような文章による空間変質だった。でも、それ以外は思わせぶりのなんちゃってハードボイルドにお説教の嵐。延々続くカジノには心底参ってしまいました。

    0
    投稿日: 2014.02.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

     読んでいて攻殻機動隊やサイボーグ009のようなイメージを持った。SFを装飾品としてちりばめながら、人の暗い内面を描いている本だと思った。人の暗くてバイオレンスな部分を無機質に描いている印象を受けた。

    0
    投稿日: 2014.02.14
  • カジノ!カジノ!!カジノ!!!

    主人公ルーン=バロット始め、登場人物たちは過去に重く暗いトラウマを抱えている。 出口のない暗闇をさまよい続け、利用された挙句、身勝手な理由で主人公はとうとう殺されかける。 ドクターとウフコックの力でなんとか生き延びた彼女は、生命保持の緊急措置として禁忌の科学技術を手にする。 そして原因となった男、賭博師シェルの犯罪を暴くために彼らは調査をはじめる――それぞれの存在意義を賭けて。 サイバーパンクな世界観と、敵役のボイルドをはじめとした魅力的でユニークな登場人物たち。 ネズミ型万能兵器ウフコックを駆使した、圧倒的でド派手なバトルシーンも十二分に楽しめる。 だが物語のハイライトとなる場面は間違いなく第2巻からのカジノである。 電子干渉能力を駆使したスリリングな仕掛けと、心理の読み合いによるディーラーとの息詰まる攻防。 ポーカーからルーレット、ラストのブラックジャックへと続く。圧巻の描写に、もう手に汗握ること間違いなし! ……だが物語全体を通してみると、カジノシーンは長く、若干浮いて見えたりもする。 だから、この作品の評価のポイントはある意味ここで決まる。 ここでのカジノは、人生の縮図である。 悲喜こもごもを背負って、あらゆる人々がそこに集っている。 登場するディーラーはそんな人たちを間近でみて、人生のなんたるかを深く知っている。 そういったディーラーたちと真剣勝負をするうちに、バロットは彼らの経験と生き様をしだいに理解し学びとっていく……。 暗闇から這い上がるには、すべてを捨てて人生を「賭け」なければならない。 個人的に、この作品の根幹がこの勝負の中に凝縮されていると感じた。 この作品のテーマには主人公の成長がある。 せまく暗い「殻」にこもった少女が、いかに外の世界へ飛び出し、成長できるか。 敵であるボイルドとシェルは主人公と対比される。 彼らとバロットの決定的な違いは何か――知識? 運? それとも味方? いや違う。 自ら光へ向かおうとする強い意志である。

    1
    投稿日: 2014.01.02
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    奪われるばかりでいいこと無しの未成年娼婦の少女がシリアルキラーに瀕死の重症を負わされたとこり、事件解決のために最新技術により特殊能力を得て復活する。 そんなお話。 攻殻機動隊のような義体化が進みつつある世界で、カラッポの少女の成長の物語。 構成は 少女を中心に主要人物を紹介しながら世界観を形作っていき、少女が殺されるところまで。 復活と自覚 訓練と戦いの予兆 開花と窮地 絶妙な間で次巻へ

    0
    投稿日: 2013.12.09
  • とっつきにくいけど

    SFサイバーパンクものです。 とても独特の世界観が舞台のため、読み始めはとっつきにくいかもしれません。ただ読み進めるととまらず、ページ数の割にはあっという間に読めました。 1つネックなのはグロい描写が割合多いところです。

    3
    投稿日: 2013.11.02
  • 魂のこもった作品

    最初は黒丸尚訳「ニューロマンサー」をリスペクトしているかのようなルビの氾濫がちょっと鼻についていましたが、2100頁を超える長丁場を飽きさせない展開の巧みさがありました。 最初15歳の少女が主人公というのが漫画やラノベの読者にすり寄ったもののように思っていましたが、そこにも確固たる必然性があり、SF作品には一見場違いに感じるかなりのパートを占めるカジノのシーンは、通常であれば冗長になりそうであるのに、むしろ胸が痛くなる程の緊張感を生み出し、作品を一層盛り上げます。 あとがきにもあるように著者の魂のこもった作品であり読み応え充分なので、読んで決して損はない傑作です。

    4
    投稿日: 2013.10.22
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    攻殻機動隊脚本の人、という世間とは逆の?知り方をした作家さん。 瀕死の重症を負った後、圧倒的な力を手にした不安定な美少女が主人公のSF。 ちょっとひどい言い方ですが、それ以上でもそれ以下でもないです。

    1
    投稿日: 2013.10.20
  • トトロともののけ姫が違うように・・・

    作者様の本領発揮なのでしょうが・・・。他の方も書いていましたが、天地明察で冲方様に入った人はご注意。トトロ*もののけ姫ぐらい違います。でもどちらもよくできているでしょ^^

    5
    投稿日: 2013.10.20
  • 少女娼婦バロットと万能兵器のネズミ、ウフコック

    「少女娼婦バロットと万能兵器のネズミ、ウフコック」という基本設定からしてひねりすぎでダークです。でも読み始めると、3冊一気に読んでしまいます。ぐいぐいと面白い本です。ラノベの軽さや萌えは皆無ですけれど、作者の才能を感じるエンターテイメントです。こちらは、映画公開で改稿された改訂版の文庫三分冊の1冊目です。

    4
    投稿日: 2013.10.03
  • 超感覚の皮膚

    主人公バロットが徐々に強くなっていくのがよかった。カジノでの勝負はドキドキします。ポーカーやら、ブラックジャックをやりたくなると思います。 敵が強すぎでやばかった。近くの本屋に置いてなかったので電子書籍で買えてうれしかったです。

    1
    投稿日: 2013.10.01
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    バロットの可憐さとウフコックの渋可愛さ、ボイルドは虚無で畜産業者は醜悪で...。完全改稿版を読み直してます。 旧版の文章と比較できるほどの記憶力はなかった。 ストーリーも程よく忘れていて、わりと新鮮な感じで読めてます。

    0
    投稿日: 2013.09.29
  • 人を選ぶ本

    描写がかなりグロテスクです。そういうのが苦手な人は向いていないと思います。 やや特異なSFストーリで、感情移入は容易では無いかも。(物語の中に、世界観の説明があります) SF+グロOK+派手な戦闘好きな人は楽しめるかもしれません。 ストーリは1巻で完結しないので注意が必要です。

    2
    投稿日: 2013.09.29
  • 驚かされます。

    「天地明察」から入ったので、作風の違いに驚かされます。退廃的で描写がハード。好き嫌いが出そう。「攻殻機動隊」似ているかな? 迫力のある「戦闘」シーンは楽しめます。

    1
    投稿日: 2013.09.27
  • 職人芸の一品

    グイグイ引き込むように読ませるところがあります。隠れ家での畜産業者との対決や、ブラックジャックのシーン。電車で読んでいて降りる駅を乗り過ごしてしまったほどです。 Readerではじめて読んだ本だったのですが、こういう軽いけれど「巻を措く能わず」タイプの本は、電子書籍との相性が良いように思います。 ところでウフコックって、一体どんな仕組みなのか気になるな。SF好きなら気になるはず。

    5
    投稿日: 2013.09.27
  • 面白いですが、微妙です

    なかなか感情移入ができないSFでした(年のせいかな…)。作者が一番力を入れたと思われるカジノのシーンは特に微妙で、先の展開への期待と、実際の本筋がずっとズレまくっていました。この小説、何回か書きかえられていて、他の バージョンの読んだわけではないですが、この最後のバージョンでも、まだ何かが収まっていない落ち着きなさを感じます。キャラクターの設定や場面の展開に、必然性(もちろんSFには必然性より意外性が重視されるのはわかった上で)が欠けている気がします。もう少し納得感を味わいたかったです。この作品はかなり評価が分かれるのではないでしょうか。

    1
    投稿日: 2013.09.26
  • サイバーパンクSFの最高傑作

    めんどくさければカジノのシーンだけでも、いやブラックジャックのシーンだけでも読んで欲しい。 とにかく圧巻。

    1
    投稿日: 2013.09.26
  • 「マルドゥック・スクランブル」シリーズ

    はまりました。こうゆう系統のSFは初めて読んだのですが、3冊連続で読みました。途中で、えっ?というところもありますが、他の方はどう感じるのでしょうね。電子書籍でなければ手を出さなかったと思います。なにせ自宅には置き場所がもうありませんから。

    1
    投稿日: 2013.09.24
  • 少女は闘い、生きていく

    少女娼婦であったバロットは、とある罠によって全身に大やけどを負い瀕死となるも、全身の皮膚を強化繊維で作り直すことによって一命を得ます。またこの手術によって、彼女は体の感覚を異常に鋭くしたり、電子機器を自由に操作する力を持ちます。サイバーパンクとしての評価も高い本書ですが、SF小説としてのエンタメ性だけでなく、ひとりの少女の成長が精緻に描かれた傑作です。「こうくるか!」という巧みな物語の展開も、この作品の魅力です。(スタッフI)

    2
    投稿日: 2013.09.20
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    Kindleにて読了。 ……なんだこりゃ!と。面白かった。今までこの本読んでなくって損してたわーと思える一冊に久しぶりに出会った。 誰もがまず挙げるであろうが、ウフコックがクール過ぎてもう。これまで最高のネズミキャラは楽俊だと思っていたが、ウフコックには惚れてしまった。このネズミが作品世界全体を物語っているような気がしてくる。 世界観はガチガチのSFでありながら、バロットの心理描写が実に繊細でゾクゾクする。目の前にありありと映像が浮かんでくるような描写、演出。実にいいものを読んだ。

    0
    投稿日: 2013.08.08
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    前評判は聞いていたが噂通りとても面白かった。完璧超人だけど悩み苦しみながらもがく少女と人間になりきれないけど人間臭いウフコックのコンビは抜群で、胸踊るワクワク感がたまらなかった。敵との対比もよくできていてSFながら少年漫画のようでもあった。次作も読みたい。

    0
    投稿日: 2013.08.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    冲方本第二弾。 最近スカイ・クロラや攻殻機動隊に触れたせいか、バロットが水素や素子と妙に被る。それは感情をほとんど出さない空気や過去のトラウマが重なるせいか。 だがウフコックをはじめ、周りのおかげでどんどん人間らしくなるバロットがとても魅力的だった。 今までに読んだSFとは少し違った感じのハードSF。 最後が緊迫した展開だっただけに続きがキニナル。

    0
    投稿日: 2013.06.27
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    映画版を観て、大変面白かったので原作を読みたくなったのだけど、映画はこの原作をとても丁寧に映像化していたんだなと。 原作と映画の幸せな融合ではないかな、と。 バロットが生き残る選択をしたことにより手に入れた能力。 その描写も丁寧で、当然ながら映画よりもわかりやすい。 ラストの戦闘シーンにおいても、敵対者をしっかり描いてることで、単なる適役ではなくなっている。 そこがバロットがウフコックという「力」を手にしてしまったことで、不本意(?)ながらも変わってしまい、さながらバロットの方が虐殺者になってしまってるという描写も怖い。 やはり原作小説の方が素晴らしい。

    0
    投稿日: 2013.06.26
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    漫画ミュージアムでたまたま開催されていた寺田克也原画展。マルドゥックシリーズの表紙は寺田氏が手がけている。 少女娼婦のルーン・バロットはほぼ全ての指にブルーダイヤの指輪をはめたシェルという男の専属になった。 ある時、シェルはバロットを車内に閉じ込めたまま爆発事故に見せかけて彼女を殺そうとする。…なんで私なの?問いながら意識を失うバロット… だがドクター・イースターとウフコックな彼女の意思を汲み取り、ぼろぼろになった破片から彼女を再生した。シェルという男の秘密を追うため。また今度こそ彼女を守るために。 売買される少女たち、近親相姦、尊属殺人、少女の灰から造られたブルーダイヤ。被害者の乳房や指、眼球などに異常に執着するミディアムやミンチら畜産業者たち。なるほど、この世界観に寺田氏の作品はマッチしているなぁ… あまりにバロットの境遇がひどくて落ち込むけど、ウフコックが素敵でぐいぐい読んでしまいました。なんて男前な変幻自在な金色のネズミちゃん。

    4
    投稿日: 2013.05.28
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    初めて読んだSF小説。 えぐいわグロいわでかなり癖のある作品だが、悲壮な来歴ゆえ自らを自らの殻に閉じこめた主人公のバロットがドクターやウフコックとのバロット関わりを経て成長していく爽快感と疾走感は相当なもの。 ガンアクションあり、カジノでのルーレット・ブラックジャックありと海外映画でも観ているかのような臨場感があって楽しめた。

    0
    投稿日: 2013.05.27
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     未来? だと思われる世界。  少女娼婦のバロットはシェルという男の情人になったが、ある日シェルによって殺されそうになる。  ギリギリのところでドクターとウフコックに助けられるが彼女の体はボロボロ。しかしドクターの技術で姿形も普通に蘇る。  彼女はその折り特殊な能力(電子機器の制御を乗っ取り思いのままにする)をもった。  シェルは悪徳企業のマネーロンダリングの担当者で、沢山の女性を殺していた。ドクターとウフコックはその全貌を明らかにし、追いつめるため、バロットを助けて裁判に挑もうとするが、相手側からの執拗な攻撃を受けることになる。。。  まだ話の途中のようです。  主人公が娼婦だと言うこともあり、性的な描写があるので、好きではない方もいるかもとは思いますが、かなり面白いです。グイグイ読めてしまいます。  彼女は生きるためにウフコックを相棒に銃器を操り、敵と戦っていくのですがこれが迫力満点!  ハリウッドで映画化されそうなくらいです(^_^;)   あまり戦闘シーンが長いのは好みではないのですが、この本はよかったです。ちょっと敵があっけない? 感じもしたけれど。  とにかく続きを追って読んでみたいと思います。天地明察も積ん読になってるしwww(^^;  早く進めなきゃ  星は4つでつけましたが、厳密には★3.5 と言うところでしょうか。  話がどうなっていくのか解らないので、ここで★を決めるのもどうかとは思いましたが、とりあえず。

    1
    投稿日: 2013.05.11
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    設定と話の展開の面白さに、衝撃を受けた。 世界観を理解した後は、次の展開が気になって一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2013.04.22
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    ストーリーよりも観念重視か? と。前半の遅々たる進み方に比べて後半のテンポの速さに目が回った。ラストをどうとるか。人の存在意義とは、を問う物語としては、ラストはこれでもありか、と。有用性の証明ということばに刺された。評価は続きを読んでから、かな。

    0
    投稿日: 2013.04.18
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    3冊とも購入しました。退廃的な世界観と言葉の選択、韻が好みです。なによりも喋るネズミ(ウフコック)と喋れない少女(バロット)のコンビがかわいいくかっこいい。気に入って映画も見ています。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    <poka> 完全版の1〜3まで読みました。 カジノでの対決で手に汗を握りました。 やや残酷なシーンもあるので、だいこんまるにはすすめません。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    天地明察の著者と同じとは思えない、ハードボイルドなSFアクションだった。 攻殻機動隊やブレードランナーから思想的なものを削ぎ落として、その分エンターテイメントの疾走感に費やしたかのよう。 主人公が少女娼婦で、ある事故の後であらゆるものをハッキングするような力を手にいれるんだけど、うまく説明しづらい。敵の畜産業者5人が、殺した相手のパーツを身体に取り付けたりしているフフェティッシュなディテールが面白かった。続きが楽しみ。

    0
    投稿日: 2013.01.07
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    やわらかい空気は充填し、疾風となり炸裂する。 (以下抜粋) ○裏切られないという確信。  それが世界に満ちてさえいれば麻薬も銃も必要なのだと(P.117)

    0
    投稿日: 2012.12.31
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    林原さんが主役を務める劇場作品の原作ということで以前から読んでみたかった作品。 最初の数ページをチラ見したら思いのほか難しそうで…。 ずっと躊躇ってましたが「天地明察」も読んでみたいので マルドゥック→天地明察の順で原作読破しようと決めました。 とりあえず今作はまさにSF!という印象。 なかなかグロい描写も多いですが、映像がイメージしやすくて読みやすい。 バロットは今後どういう風に変わっていくんだろう。 彼女の中に間違いなく存在する歪んだモノは ウフコック達とのふれあいでちゃんと小さくなっていくのかな? 今後も表に出てくることがありそうでハラハラする。 ものすごく以下続刊!な終わり方だったので早く続きゲットしたいと思います。

    0
    投稿日: 2012.12.28
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    漫画版の一巻だけ読んでいたから、割とすんなりと入り込めたけれど、そうじゃなかったら、印象が違うかもしれない。 アースより成熟した印象は「完全版」であることも少なからず影響していると推定。それをさっぴいても、青臭さはなりを潜めた。かな。完全にいなくなったわけではないが。 小説なのに映像的。派手なアクション。スピーディーな展開。エンターテインメイト性が高く、えぐるところもあり。モチーフがワンパターン。そんなあたりが、そこはかとなく、リュック・ベッソン臭い。(嫌いではないが)

    1
    投稿日: 2012.11.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    難しそうな設定の話が直感的に分かるような文章で書かれている印象。 戦闘も面白い。 天地明察と同じ作者なのがびっくり。 ただ、大げさなルビ振りは、出てくるたびに違和感を感じました。

    0
    投稿日: 2012.11.06
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    以前から読もう読もうと思って読んでなかった、kindleを機にやっと購読。面白く引き込まれ一気に読了。早く次巻を読まねば!

    0
    投稿日: 2012.11.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    上中下まとめてレビュー。 正直カジノシーンの印象が強すぎて他の印象がほとんどなかったけど、 バトルも緊迫感があり、愛憎劇もあったりで盛りだくさんだった。 主人公が少女娼婦とかでいきなりどんよりさせられる。 かわいらしい少女らしさの描写と糞みたいな過去との対比キツイ。 それでも成長ストーリーでもあるので読後感は良いです。 SFとカジノが好きならオススメです。 ※※※ 以下決定的ネタバレ雑記 ※※※ 未見の人は読まないほうがいいです やっぱカジノシーンの最後は素晴らしい。 「イーブンマネー!(ドヤァ」ごっこしたいけど、 使うときがなさ過ぎる。

    0
    投稿日: 2012.10.25
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    万能兵器のネズミって本当にネズミなのか。 ウフコックが出てくるとなんでかコミカルな感じで楽しい。 バロッドのことはなんだか好きになれないが、これからウフコックとともにどう戦っていくのか楽しみ。

    0
    投稿日: 2012.10.14
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    ※上、中、下巻のレビューをここにまとめて書きます ※一部に暴力的、性的な表現が含まれる作品です 【内容】 未成年娼婦はとある賭博師に殺されかける。 緊急時に認められる先端技術を用られ、彼女は特殊能力を得つつ蘇る。 人格を持つ兵器鼠と医師研究者に支えられ、戦場、法廷、カジノにて闘う。 【類別】 小説。 SF(サイエンス・フィクション)の内、ハードSFに当てはまるかもしれません。 【書き表し方】 簡潔で充分な叙述であるように感じました。 内容自体はやや複雑であっても、表現は冗長ではありません。 ルビの付け方に特徴があり、『ニューロマンサー』黒丸訳を想起します。

    0
    投稿日: 2012.10.13
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    「『それは、私を愛しているってこと?』  少女は反射的にそう訊いた。口調は挑発的で、しかし内心は哀れっぽかった。悪罵を受けたのとは違う、ひどく馬鹿げた冗談に傷つく思いがあった。失っていたものの多さを思い出させられたからだし、与えられるものの少なさを身をもって知っていたからだ。  男は微笑んだ。緑の目がきらきら光り、とても充実した人生の輝きを発していた。これほど輝くなら、自分も分け前にあずかれるのではと思わされる眼差しだった。」 「だが誰もいない所で呟くとき、それは無限の問いをふくむ別の呪文と化した。なぜ自分は何も持たないのか。なぜ多くの同じ年齢の少女たちがいる中で、自分はこのような人生を生きているのか。答えなどない。ただいっときの気だるい解放感を味わうための言葉。  ただしこのときはどちらでもなかった。単純な答えを欲する自分がふいに顔を出すのを少女は感じた。そのもう一人の自分は、必死になって親が子供に言うような答えをほしがっていた。愛しているからだと。男でも神様でも、運命でも何でもいい。本当に愛されれば、それが最後の最後でなぜ自分なのかという無数の問いへの答えになるという空恐ろしい期待を抱かせられた。そんなことは初めてだった。」 「『人間の女性の多くは、ネズミが嫌いだ……』  金色のネズミが、ちょっとうつむいた。」 「バロットの手の中に、銀色のリボルバー式の銃が出現していた。生まれて初めてそんなものを握り、これが答えなのかと思って、ひどい諦念に襲われた。」 「このときのバロットにはドクターの言葉の意味が理解できなかった。肩に乗ったウフコックと早く二人だけで話したかった。このネズミは、これまで誰も聞いてくれなかった自分の心を、信じられないくらいきちんと聞いてくれた。どんなカウンセラーでも適わない的確さで。まだまだ話したいことが沢山あった。理解してほしいことが無数にあった。今のバロットにはそれが全てだった。」 「『そうだ。09法案がなければ確実に処分されていた。俺は、社会的に有用であることを証明し続けることで、ようやく存在が許されている』 ――だから、私を助けるの? 生きていていいって言ってもらうために?」 「――私の知ってる女の子たちみんな、それが手に入らずにクスリや男でぐちゃぐちゃになって生きてる。そんな目に合ってまで生きてる言い訳がほしいだけなのに。  バロットは目を閉じた。そして手袋姿のウフコックに強く干渉した。 ――私を愛して、ウフコック。 『いや……なんだって?』  仰天するような声が返ってきた。バロットは左手も手袋にあて、強く干渉した。 ――私に言い訳を与えて。あなたのためにしたいの。法廷にも立つし、やれと言われれば何でもする。だから、私を愛して。 『それは……家族みたいに?さっき君が話したプリンセスと支配人みたいな?』 ――シェルは私を愛してると言った。だからあの人に従った。私、あなたみたいな人に愛されたい。 『ま……待て、待ってくれ。それは、解決になるのか? 君にとって?』 ――私はあなたにとっていったい何なの?」 「『言葉にされることさえ嫌なんだ! なんというか、俺の人格を否定されたような気になる。今後、俺の尻尾についてはあらゆる面でほうっておいてくれ』」 「 これか、と思った。自分を支配する男たちが味わっていたものはこれだったのだ。  この胸の焼けるような甘い思い。これをどうして自分も味わってはいけないのか。  なぜ自分なのかという嘆きに満ちた問いが今こそ本当に裏返って答えをあらわしていた。そう。つまりは、これだったのだ。」 「こんな心のまま死にたくなかった。こんな自分のまま。だが声はそうなるべきだと告げていた。あのたわいない呪文さえ裏返ってバロットを呪縛した。死んだほうがいい。  ボイルドの指がためらいなく引き金を絞るのを感覚した。  次の瞬間、別の声がそれを止めていた。 『違うぞ、ボイルド――』」 私も金色のネズミに愛されたいです。

    0
    投稿日: 2012.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

     第24回日本SF大賞を受賞している本作。作者は天地明察で本屋大賞も受賞した沖方丁さんです。  本作は、近未来を基調とした世界観となっております。主人公でもあるバロットが口ずさむユーモア詩のような詩は、読んでいて心地よくなるテンポとなっております。三部作の一作となっておりますので、今後の展開に期待しようかと思う作品となっております。

    0
    投稿日: 2012.08.22
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    女の子描くの上手だなあ!と驚いたけど、たぶんこの人は『人間』を創って、その『方向』を少し『操作』することで女の子にしてるんだろうなあと思った

    0
    投稿日: 2012.08.18
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    『天地明察』で好きになった作家さんだけれど、こちらの作品の方が活き活きしていた気がする。 映像化とか、すごく大変なのだろうけれど映えるだろうな、と思っていたら、すでに作られていた&もうじき最終話が公開とのことで。 主人公・バロットが少しずつ血を通わせていく様子が鮮やかだった。強い子。 そして金色のネズミ・ウフコックのイケメンさには、ほとんどケチのつけようがない。 カジノでの対戦相手のカッコよさにもほれぼれした。 こんなに「ステキ!」「カッコいい!」なんて盛り上がれるような作品ではないはずなのだけれど。 バロットの感じる海とか、その感覚は「天地明察」の境地なのかもな、なども思ったり。 冲方丁のすごさを思い知った作品。 もうじき発売の文庫『マルドゥック・ヴェロシティ』も楽しみだし、その後は『マルドゥック・フラグメンツ』ももちろん読むし、 『マルドゥック・アノニマス』にも、とても期待している。 マルドゥックの世界に、もうしばらく浸りたい。 素晴らしい作品だった。

    1
    投稿日: 2012.08.14
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     むむむ。  改訂版より滑らかだが、むむむ、はっきりくっきりと分かるほどの違いが分からないかも。ソレこそ読み比べしない限り。  バロットのかわいらしさが増した気もするけど、私の趣味だけかもしれない。

    0
    投稿日: 2012.07.25
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    「天地明察」の作者ですが、本作は純然たるSF。江戸時代の数学者の話も良かったが、未来世界を描いた本作の方が、登場人物もその世界も、より躍動しているように感じます。

    0
    投稿日: 2012.07.14
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    言い回しが独特だったり、会話なのかモノローグなのか分かりにくくて読みづらいとこもあるけど、内容は面白い。 所々エロいよ。

    0
    投稿日: 2012.07.13
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    SFなんだろうか。普段あまり読まない感じのお話でした。映像映えしそうだなぁと思ったらアニメ化されてたんですねー。

    0
    投稿日: 2012.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    なぜ私なの? 賭博師シェルの奸計により少女娼婦バロットは爆炎にのまれた。 瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。 法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル-09。 この緊急法令により蘇ったバロットはシェルの犯罪を追うが、そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。 それはかつてウフコックを濫用し、殺戮の限りを尽くした男だった。

    0
    投稿日: 2012.07.02
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    設定・話、ともにとても面白い作品です。 映画化もされているように 映像化されたほうが読みやすい作品なのではないかと思いました。 漫画からこの作品を知ったので、 キャラクタの設定がわかりやすかったですが、 なにもない状態での想像はすこし難しいところがあるかもしれません。 また、激しいアクションシーンゆえに説明文が増え、 それが逆にアクションのスピードを遅くしたような気がします。 あとギャンブルの場面については予備知識がないときつかったです。 しかし、それを踏まえたうえでも十分楽しめることのできた作品です。 個人的にですがアニメ・DARKER THAN BLACKが好きな方は気に入るのではないでしょうか。

    0
    投稿日: 2012.06.17
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    再々再読くらいのマルドゥックスクランブル。 そして初めての完全版。 元々がすばらしいのか、完全版のせいなのか、とても新鮮に楽しめた。 ウフコックとバロットの気持ちがバンバン入ってきます!

    0
    投稿日: 2012.06.12
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    攻殻機動隊っぽいのかと思ったら、血みどろで、サイバーだけどブラックラグーンのように狂気的でR18だった。 『ばいばい、アース』のタルトタタン(飢餓同盟)でも思ったが、この人異形の人間を作るのが好きなんだろうか?親父ギャグ的なネーミングセンスもあわせて、好きになれないのはその二点。 サイバー要素は面白い。

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    投稿日: 2012.06.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『天地明察』からの冲方丁さんファン。 だから、有名な『マルドゥック スクランブル』に挑戦。 アニメ映画は少しだけ見たことがあったが、小説は初めて読んだ。 一巻目から引き寄せられる内容だった。マルドゥック・シティという独特の世界観が面白い設定だった。続きが楽しみな内容。 映画についてだが、主人公の女の子が『名探偵コナン』の灰原役の方だったり、ネズミが八島智人さんだったり、シェル役の方が『xxxholic』の百目鬼役の方だったりとイメージにピッタリな方ばっかりで作られており、すごい良い作品になっていた。 ただ、小説版での殺し屋集団はイメージのみでよかったが、映画版の殺し屋集団は結構グロイ描写になっていた。

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    投稿日: 2012.05.30
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    何げに続編「~ ヴェロシティ」の方が気に入ってますが、全てはスクランブルから始まっているので総評するならコチラかな?とw まず、SFであること以外は、はっきりいってどう定義(ジャンル等)していいかよく分からない作品なので、ヒトに説明しにくいという点では群を抜いている。けれども魅力に満ち溢れている♪ キャラクターがいい♪ ウフコックが最強だけども、美少女(殺されかけた娼婦)にマッドチックな博士に、極悪女衒と最強の破壊屋を向こうに回してのカジノでの大勝負、常識を超えた重力下での壮絶ガンファイト、と盛りだくさん♪ ハードボイルドな世界に見えつつも、観念的な世界も見えつつ、…と書くと難解そうですが、決してそんなことはないです。何せ自分は複雑難解だけならまだしも、読みにくい(読み進めづらい)難解な文章や言い回しが大嫌いな人間なので、^^; そういう本は残念だけども途中で捨てることにしていますw その私が一気読みしたのだから、読みやすかったということです♪ マニアックな内容でもあることから、万人受けはしないのかも知れませんが、SF・超人同士のガンファイト・かわいいけど凄いネズミ・美少女・復讐 といったあたりのキーワードに拒絶感のない人にはオススメ♪

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    投稿日: 2012.05.27
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    SF サイバーパンク? マルドゥックシティ(天国への階段) 卵がキーワードになっているのか シェルの陰謀 少女バロットの死と再生  スクランブル09 しゃべるネズミのウフコック ドクターイースター 畜産業者との戦い 宿敵ボイルド 次巻への引きは完璧

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    投稿日: 2012.05.22
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     全三巻の一巻目。ライト過ぎないライトノベルというか、読み応えのあるSFでした。いいところで切れているので続きが気になります。  ただ、エロにしろグロにしろ表現が露骨なところがあるので、電車など外で読むには向かないような印象でした。続きはじっくり自宅で読みます。

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    投稿日: 2012.05.10
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    3部作の1巻目。 賭博師シェルに買われて殺されかけた少女娼婦バロットが主人公。 シェルに爆殺されそうになったところを金色のねずみウフコックとドクターに助けられる。 瀕死の重傷から生還するため半分改造人間になったバロットが、ウフコックを相棒にシェルの悪事を暴くお話。 まだ導入。 SFは読むのもエネルギーを使う。 カタカナが苦手な身としてはなかなか読むのが苦しい部分もあったものの、だいたい概要が掴めてきてからは楽しめた。 けっこうグロキモな描写もあり、天地明察とは全然イメージが違うものの、これも面白い。 まだまだ謎が多いので、今後の展開が楽しみ。

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    投稿日: 2012.04.15
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    近未来SFの世界の映像がリアリィテーを持って迫ってくる。 何か雰囲気的にエヴァの映像が浮かんできた。 登場人物の心情描写が、切なく心に残る。 不器用さが自分と重なり、SFなのに不思議と感情移入してしまった。 若干性描写等グロテスクな面も有る。 しかし、近未来の新しい世界にドップリ嵌って、一気読み。続きが気になる。

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    投稿日: 2012.03.18
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    今更ながら初読。ウフコック総受け…なのか?硬派なSFでありながらBL的要素もあり、ロリ美少女あり、ケモノ萌えあり、銃撃戦ありと盛りだくさん。これは人気が出るわけだと納得のシリーズ第一作でした。

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    投稿日: 2012.03.18
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    おっもしろ。 男性が書いたSFって感じ。 若干グロいので、それが苦手な人は要注意。 バロットもウフコックもドクターも好き。 英語と日本語の言葉遊びがまた、すてきなんだー。 続きが気になりすぎるところで終わったから、 「えっ!そこまでなのカヨー!」ていう意味で☆4だけど、 最後までよんだら多分きっと☆5。

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    投稿日: 2012.03.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「蒼穹のファフナー」と「天地明察」は観て読んでいたけど、代表作であるこれはまだ読んでいなかったので。 バトルの真っ最中でこの巻は終わってしまうので、続きが大変気になる(今書いている時点で次の巻をまだ買ってない・・・)。 とりあえずバロットが手に入れた能力がチートすぎて興奮する。彼女が力に酔ってしまって暴走するシーンはなんかとてもよくわかるなあ。 変態殺人鬼集団の変態っぷりもすごい。「天地明察」を褒めてたうちのおばあちゃんには読ませられないなあ。 2021.2再読。2巻以降のカジノ展開についていけず挫折していたので。感想は変わらず。

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    投稿日: 2012.03.13
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    面白い話だった。個人的にはキャラクターもストーリーもソフトで親しみやすいと思った。ガワはハードに見えても内容はソフトというか…。

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    投稿日: 2012.03.01
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    とにかく面白い小説、というオススメを受けて読み始めたんだけど、なんというか超絶に面白い小説でした。(3巻まとめての感想) SFとしての設定が非常に良くできていて、個人的にはウフコックの設定がすばらしい。なんというかここまで読んでいてワクワクできる小説もそうそう無いなーと思った。 途中から(ある意味)ギャンブル小説に変わってしまい、SF色が薄れてしまったのが残念。SF小説(というかサイバーパンク小説)としての色が全開だったら時代を超えて残る名作になったのにな、とそんなことを感じた。

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    投稿日: 2012.02.21
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    硬質で難解な物語、だがあっという間に読了。驚くべき吸引力をもった文章になす術がなかった。次巻も早いうちに読もう。

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    投稿日: 2012.02.13
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    随分前に元の方の文庫を持っていて、読もうとしたのだけれども、その時は主人公バロットの描写がどうにも不快に感じられて、ほとんど読めないまま結局手放した。 だけどずっと気にはなっていて、大幅なリライトがされたことを知ってから時間はいくらか経過したが、結局手に取ることにした。 で、結論から云えば、やはりバロットの描写は気持ち悪いのだけれども、投げ出すこともなく、寧ろ楽しんで読了できたので安心した。 物語から感じるのは、怒り。 自分の尊厳を、矜恃を守らせてくれなかったあらゆるものに対する怒り。 また、守りきれなかった自分自身に対しての。 アクションもかなり派手でゴアでドラマチック。 そこが魅力の一つなのかもしれないけれど、力には結局力で対抗するしかないのか…?と云う方向へ進んでしまうことが、私にはちょっと惜しく感じられる。そうでもない予感もあるにはあるけど。 物語は始まったばかりなので、これから先の展開が楽しみ。

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    投稿日: 2012.01.20
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    面白かったけど、表紙がカバーかけないと持ち歩けない…… 天地明察とはえらい違う世界なんだな。 メカが苦手な私でも何とか読めました。SFにしては読み安いのかな。

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    投稿日: 2011.11.01
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    めちゃくちゃおもろいんだけど。 物語の展開は、どこかで見た映画や漫画っぽい。だからといって気が滅入るわけではなく、逆にその既視感みたいなものが文字から溢れる映像を補完することで、興奮を後押ししてくれた。 滲み出る世界観も軽々しくない。 バロットの魂の再生みたいなものが、この小説の主題なのだろう。だからこそ、バロットとウフコック、ドクターのやり取りは微笑ましいし、またバロットとウフコック、対するシェルとボイルドの関係もよく練られていて、物語の構成に巧く溶け込んでいる。 最後の次への繋ぎは反則だろう。ありゃ読まざるを得ない。 ー2ndへ続く

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    投稿日: 2011.10.10