
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校生って一番ギトギトして、いろんな意味で醜くて、それをなんとなく自覚しているから、もがいて悶々としている時期だった。 それをズバっと描いている。 そうそう、いつも自分がどの位置にいるのかを気にしていたりね。 ゴージャスな子はオーラが違うんだよね。 女子高だったから、ちょっと憧れもありつつ読んでいる。 でも、私のころは一人でいるのはこれほど痛いことじゃなかったな。私の学校、クラス限定?男子がいなかったからかも? 男性が書いてるんだよね。女の子がどの子もリアル。 残酷さも格好良さも惨めさも、あー、あるある!って。 (外見だけの子がカラッポって指摘されてるのも、ある意味爽快。現実では、いくつになっても、カラッポってわかる男子少ないけどね。) 「思ったことをそのままいうことと、ぐっと我慢すること、どっちが大人なんだろう。」 実果ちゃんだけ、なんかトーン違うのが気になった。 「確かに俺達は若いしパワーもあるし真っ白だしキャンバスだけど、別に絵筆も持ってないし、そもそも何も描く気がないんだから意味がない。」なんて宏樹くんは言うけど、描くか描かないか、絵筆で描くのか木炭にするのか、そこには選択肢がある。 そんなこれから!を感じるから読後も爽快感があるんだな。 先が見えない曲がり角にいる不安。懐かしくも羨ましい。 もう一度やるかと言われたら、やはりお断りするけども。 桐島くんがどんな子なのか知りたかったな。それが心残り。
3投稿日: 2013.01.16
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何人かの高校生の目をとおして描かれている青春小説。 熟練の作家さんのような巧みさはないが、その分、若さが出ていると思った。 ただ、残念なのは、青春小説ではあるけれど自分の若いころと時代が違うのか共感できない部分が多かったこと。 あとはタイトルの桐島くんは、名前は何度か出てくるけれど、あまり重要なファクターになっていなかったこと。 もっと桐島くんに向かって、一本の線で結ばれていくのかと期待していたため肩すかしをくらった感が否めなかった。
0投稿日: 2013.01.15
powered by ブクログ映画の方が良い。「小説と映画は比べる事ができない」とは思っていても、ついついタイトルが一緒だったら比べてしまうよね。 どう考えても映画の方が良い。
0投稿日: 2013.01.14
powered by ブクログ高校生の日常が描かれてる。桐島が部活辞めて、全然関係ないところで歯車が狂ったり噛み合ったりする。この本がどうやったら映画になるのか不思議。チャットモンチーとかラッドウィンプスとかジョゼと虎と魚たちとか、ワードが若いなと思い、朝井リョウの年齢を知る。平成生まれ!本の内容より何よりそれが一番衝撃だった。
0投稿日: 2013.01.13
powered by ブクログ朝井リョウさんの作品初めて読んだのですが、高校生なら誰しも感じるようなことをこんな風に書けるってすごいと思いました。すごく共感した!映画も見ました。神木くんの前田役もとてもよかった!不思議な映画でしたが引き込まれました。
0投稿日: 2013.01.13
powered by ブクログ単行本が発売されたときに本屋で平積みされていて 少し立ち読んだことあり。 しかし 個人的に人生に迷いを強く感じている時で 19歳で『小説すばる新人賞』受賞という 浅井リョウ氏の才能と結果に嫉妬して、 たぶん読み通す勇気がなかったのだと思う。 数ページでつまらないと決めつけてそれっきりだった。 それから3年も経って自分の惰性や限界を改めて実感したら、 そもそも嫉妬なんてまるで見込み違いでレベルが違うんだな ということを自分自身で認めてようやく読むことができた。 結果 読み終えて分かったのは、 朝井リョウはいるべくして いまの地位に存在しているということ。 繰り返しの文章や既製イメージに頼ったり、 語彙の少なさはちょっと気になるけれど、 限られた人にしか表現できない感性がこの作品にはある。 驚いたのは 自分と同じ苦しみを登場人物たちが感じていること。 ――他人の芝生は青く、みんな悩んで人生を送っている。 自分も学生時代のとき、こうやって狭い世界で生きていたような気がする。 もっと驚いたのは 思春期くらいから誰もが持ち出すであろうそんな悩みを 大人になっても自分が持ち続けていること。 朝井リョウに嫉妬って; 脱線したけれど なかなかに素敵な小説だった。 そのなかで強いて欠点を挙げれるとすれば、 宮部実果の境遇だけが現実離れしすぎて なんだか違う小説を読んでいる気になる。 そこだけが少し残念。
2投稿日: 2013.01.11
powered by ブクログおもしろい!! 各話ごとに主人公が違ってたので、飽きずに読めた。 いつになったら、桐島が出てくるんだー⁉って思いながら読んでたらいつの間にか読み終わってた…。 最後の話のあの終わり方はかっこいい‼ 高校生さいこー\(^o^)/
1投稿日: 2013.01.08
powered by ブクログ冬休みに義母から勧められて一晩で読む。自分が高校生の時にこんなに人の気持ちを考えられていなかった。自分と全然違った生活をしていたひとがいたのだなぁ、と面白かった。
0投稿日: 2013.01.07
powered by ブクログなんだか、タイトルの感じからちょっとナメてたー おもしろかった 青春群像劇というのか、 いつでもなく、現代、2000年代の高校生のナマナマしさ、残酷さ、その中でホットにならずに冷めてもがく様が、これまた冷めたようにでも、暖かい希望をもって描かれていて好感。
0投稿日: 2013.01.03
powered by ブクログ「え、マジで?」(冒頭の一文) 高校生を描いた青春ものの作品。 登場人物7人の視点が描かれている。少しずつ話の全体像が見えてくる感じがして、点と点がつながる感覚を味合う。ただ、線にはならなかった。
0投稿日: 2013.01.02
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各章の話者 菊池 宏樹(きくち ひろき)野球部。何でもそこそこできる男子。部活もサボりがちのユーレイ部員だが、部員の中では一番上手く、試合にも頼まれれば出場する。 小泉 風助(こいずみ ふうすけ) 男子バレーボール部。リベロ。桐島がやめたことで試合に出られるようになり喜ぶ自分に嫌悪感を抱く。背の低さを持ち前の運動神経でカバーする。バレー部のキャプテン桐島がやめた。 こがらな自分にリベロスタメンのチャンスがきた。 最初の試合で、大きく点差をつけられる。桐島が、試合中、自分によく 相談にきた。 沢島 亜矢(さわじま あや) ブラスバンド部部長。担当楽器はサックス。チャットモンチーが好き。放課後に竜汰がバスケをしているのを見るのが好きだった。 前田 涼也(まえだ りょうや) 映画部。地味で目立たない真面目な生徒。“映画甲子園”と呼ばれる高校生映画コンクールで特別賞を受賞する。中学生の頃に親しくしていたかすみの声が好き。犬童一心監督好き。ジョゼと虎と魚たち、メゾンドヒミコ 同じ中学から同じ進学校に進んだ、かすみ。高二で同じクラスになり初めて話す。美人になったかすみに何も言えない。 宮部 実果(みやべ みか) ソフトボール部。かすみ・梨紗・沙奈と同じグループ。国立大をねらうセンター試験の送る車に若者が運転する車つっこんできた。全員死亡。 父と義姉が事故死して以降、義母が精神のバランスを崩してしまい、家では亡くなった義姉「カオリ」として過ごしている。 義姉は4番バッター。4番バッターになりたい。バツ1同士の再婚。 自分の母は自分を生んで死んだ。父を見つめる義理母の目を見て、お母さんと呼ぶことにした 菊池 宏樹(きくち ひろき) 野球部。何でもそこそこできる男子。部活もサボりがちのユーレイ部員だが、部員の中では一番上手く、試合にも頼まれれば出場する。 桐島が部活が重荷になっていたのではと思う。試合だけはきてくれと先輩にいわれる。鞄がユニフォームでふくらんでいる。 さぼることで自分を誤魔化した。一番こわかった。 本気でやって何もできない自分を知ることが。 竜汰「桐島は副キャプテンの孝介とうまくいってなかった」 桐島に「大丈夫、お前はやりなおせるよ」と言ってやろう。 東原 かすみ(ひがしはら かすみ) バドミントン部。涼也とは中学2年生の時も同じクラスで、映画好きの共通点から親しくなったが、クラスが別になってから疎遠になった。ポニーテール。実果・梨紗・沙奈と同じグループ。 桐島(きりしま) 男子バレーボール部キャプテン。ポジションはリベロ。言動に嫌みがない「いいやつ」。立場上、部員との間に軋轢が生じ、部活をやめる。 物語の中心となるタイトル・ロールだが劇中に直接登場することはなく、その人物像は伝聞のみで語られる。 竜汰(りゅうた) 桐島や宏樹の友人。放課後、桐島の部活が終わるのを、バスケをしながら待っていた。 孝介(こうすけ) 男子バレーボール部副キャプテン。実果と付き合っている。 日野(ひの) 男子バレーボール部。家は花屋。 詩織(しおり) ブラスバンド部。亜矢の友人。 志乃(しの) 亜矢のクラスメイト。男子と気さくに話せる「可愛い」女子。 武文(たけふみ) 映画部。涼也と同じく地味で目立たない真面目な生徒。『ジョゼと虎と魚たち』や『週刊真木よう子』が好き。 梨紗(りさ) 桐島の彼女。実果とバレーの試合を見に行っていた。実果・かすみ・沙奈と同じグループ。 沙奈(さな) 宏樹の彼女。実果・かすみ・梨紗と同じグループ。 絵理香(えりか) ソフトボール部。美人。自分だけ練習メニューがキツイことに不満を持つ。
0投稿日: 2013.01.02
powered by ブクログ地方の共学高校生が舞台の小説。私は同じく地方の高校を卒業して15年以上が過ぎたが(オレも年とったな・・・)、当時の記憶が鮮明に思い出される。バレー部やサッカー部には所属せず、通学時間が長いことを理由に帰宅部であった理由は、この舞台に描かれているスクールカーストを極力避けるための自己防衛であったのかも知れない。当時の私は映画部のような文科系でもなく、かといってスポーツ万能なタイプでもなく、両者との間で傍観している「中間層」だった記憶がある。それだけにこのスクールカーストには敏感だったということなのだろう。「こいつの顔をみた瞬間自分より上か下かが分かる」みたいな台詞が印象に残っている。 友人からは映画が非常に面白いとの話をされ最近気になっているも上映されている映画館は少なく、DVD待ちか・・・。
0投稿日: 2013.01.01
powered by ブクログいやー、若い!!高校生若いよ!!!← 表題の桐島くん、一切出て来ませんでした。意外。 桐島くんが部活辞めるっていう出来事によって、周囲の人たちにどんな変化が起きたのかっていうのが描かれています。 高校生って、高校のクラスって、こんな感じだよね!そうそう!みたいな描写がたくさんあって、頷いてしまうシーンがたくさんありました。上下の階級分けとか、体育の授業とか、休み時間とか、部活とか。懐かしいです。 「これからなんでも手に入れられる可能性のあるてのひらがあるってだけで、今は空っぽなんだ。」
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログどう考えても青春もの。だけど、話題作。 無理じゃないかなー、と思いつつもぐいぐい引き込まれた。 狭い世界で生きてる高校生の、心のこまかい揺れ。 私もそうだったなー。 その頃、この本あったらなー。
0投稿日: 2012.12.19
powered by ブクログ読んで、胃がきゅっとなる様な感覚に陥る作品。 懐かしい、あの空間での生活を思い出す。 私の頃からこういう雰囲気はあって、そして下の人間は、確かにそういう空気を読むのに長けていたしきちんと読んでいたなぁ。 最近はより『読むこと』が必要とされてるのだろうか、とか考えたりもした。 広い様で狭い世界で生きる、きりりと痛い青春小説。
0投稿日: 2012.12.19
powered by ブクログ帯文(表紙):"瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。" 目次:菊池宏樹、小泉風助、沢島亜矢、前田涼也、宮部実果、菊池宏樹、東原かすみ~14歳、解説/吉田大八
0投稿日: 2012.12.17
powered by ブクログ特定のアーティスト名を出しすぎているような。 作品のイメージを他から借りるような本はあまり好みません...
0投稿日: 2012.12.15
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
キタコレ。 『桐島、部活やめるってよ』はサラリーマンにとっての『日本、終身雇用やめるってよ』に等しいと思う。 つづきはブログで。 http://nekura-tohsan.blogspot.jp/2012/12/blog-post_14.html
0投稿日: 2012.12.13
powered by ブクログ映画をみた後に小説を読むと よく、映画にしたなあと思います。 それは、映画がいいとか小説が悪いとかではなくって 純粋に違う作品に仕上がっているのに 肝心なところが伝わってくるのがすごいなあと。 上と下がある世界、 そうだったなあと思う。 そして今もそうではないかとはっとする。 嫌な気持ちになる。自己嫌悪になる。 世界が小さくて、大きくて 嫌になる。 それでもなんとなく、他の人にとっても こんな感じなのかなあなんて思いながら 明日も生きようかなあとする。
1投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ高校で体育会系部活をやっていたので、なんかそんな事考えてた時期があったなぁーと懐かしい気持ちが蘇るのだけど、音楽や映画が今どきのチョイスなのと、話し言葉が若すぎるので、十分に大人になってしまった今となっては、ちょっとうざかったかな。 これは若い頃に読めば、もっと面白いのだろうけどね。学校と部活が人生のほとんど大部分を占めていた時期に、今大人になって思えば、すでに自分の安定する立ち位置をなんとなく見つけて、そこにおさまろうとしていたのかもしれない。 しかし、一人居なくなることで、そのポジションは変化し不安定となることで、新しく気づきがある。確かにそんな事を一生懸命考えてた時期があったんだと思いだした。
0投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
章ごとにスポットのあたる登場人物が変わるお話。みんな桐島くんが部活辞めたことでちょっと変化が起こってる人たちで、登場人物同士が少しずつ絡み合ってるところが好きでした。 みんなそれぞれいろんな悩みを抱えてるんだけど、若いな~って、青春だな~って思います。 作者の方若いけど、よくこんなにリアルな高校生の悩みを分かって、文章にできるなぁって感心しました。 とてもサラサラ読めて、おもしろかったです。
1投稿日: 2012.12.09
powered by ブクログ「桐島」が語ることは何もない。でも、この本のタイトルはこれ以外にないなぁと思った。学生時代の細かな感情を思い出した。
0投稿日: 2012.12.08
powered by ブクログ社会人になってから高校生の話を読んだのは初めてです。 色々なタイプの高校生が描かれているけどどんな人にもどの高校生と 似た感情を持っている気がした。 なんか高校時代を思い出した。
0投稿日: 2012.12.08
powered by ブクログスクールカーストが存在するのは明らかだったけど、そこにのまれたら終わりだと思ったし、のまれないようにしていた。でも、そういうところも含めて全て、ああ、これは私だな、と。 青春劇では決してないので、映画版よりもなおよいと思う。
0投稿日: 2012.12.07
powered by ブクログ◆原作と映画版の違いも面白い◆ バレー部のキャプテン・桐島が、突然部活をやめた。それによって周りの人たちに起こる小さな変化とは…。 とにかく高校生の日常がリアルに描かれています。高校生らしい心情、周りとの付き合い方など、どこかに共感する部分や懐かしさを感じる部分があるはず。 映画化されたほうは人間関係の構図がだいぶ変わっていますが、青春を感じられる良い作品なので是非今このトキに観てもらいたいです。
0投稿日: 2012.12.07
powered by ブクログ飛行機でだけど映画版で観たのがきっかけで、原作も読んでみた。 人間関係とか、桐島が部活をやめたことでの波紋とかは、映画の方がわかりやすかった。 でも言葉で「悶々とした(?)いったりきたり気持ち(?)」がしっかりかかれて、 他の人のレビューに、「あんまり話さない人たちがなにを考えていたのか?」を垣間見ることができる、ともあって、 なるほどと思う。 ちなみに私は、文化系部活のヒラ部員、特におしゃれでもないし、スクールカーストがあったなら下の方だったなぁ。 でも、友達に、目立つ目立たないはあったけど、そのグループが混じり合わないなんてことはなかったよ(少なくとも女子同士では)。混じり合わないってそんなこと高校生活で可能なのかな? そして、そのころの自分の、思い出すのもこっぱずかしくて恥ずかしいのも含めたたくさんの気持ち、思い出しかけて、思い出さないようにふたをして、少し苦い気持ちになる〜
0投稿日: 2012.12.06
powered by ブクログ自分自身に当てはまるようなこと、そうでもないこと… 何にも考えていないように見えて実は深いところまで考えてしまいがちな高校生の心情がすごく細かいところまで表現されているなと思いました。
0投稿日: 2012.12.02
powered by ブクログ友達がおススメだと言ってで貸してくれた。心のうちにさまざまな思いを抱えながらも、人からどう見られるかに重きを置いていた時代ってあったなぁと懐かしく思った。タイトルの桐島くんはバレー部のエース。勉強ができて、彼女がいて、前田くんの言葉を借りれば、「上」のグループに属する。意外だったのは、彼の姿は友人から語られるのみで登場しないこと。登場人物それぞれが自分自身と向き合い、最期にはわずかな希望の「ひかり」が見えて良かった。心的描写が細やかで面白かった。
1投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
貸出:馬場(2012.10.2)返却(201212.1) 高校生の頃の感情が瑞々しく描かれていて、あぁ確かにあの頃こんな感じだったかもって思わされる小説でした。特に深い感じはしなかったけど、ノスタルジーを感じる自分が少し悲しい(笑)
0投稿日: 2012.12.01
powered by ブクログもう通りすぎたものだと思っていた。でも、途上という意味では今も同じで、変わらずに同じ地平にずっとあるものもある。大人は想像していたほど大人でなく、結局あの頃と地続きの人間だ、と知っているはずなのに、忘れている。読んで、そういう気持ちを思い出す。途上にいる心もとなさは、大人になってもなくなるものではない。
0投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
☆3.6 読むのは2回目かな。 最近映画化されて、そのCMを見たときにあまりにも登場人物たちが「桐島が」「桐島、部活辞めたって」「桐島!」「バレー部の?」「桐島って・・」「桐島!」・・・ってお前らどんだけ桐島好きなんだ!!と思ったのでもう一度読んでみた。 前読んだときよりは面白かったけど、映画のあんな激しい感じはやっぱり無いぞ(っていっても、CMしか見てない私)。 まぁたかだかバレー部キャプテンが部活辞めるくらいで、そんな大事にはならんよね。
0投稿日: 2012.11.28
powered by ブクログこれは、“桐島”に限ったことではないと思います。 一人がみんなに及ぼすものはこんなにもすごいことに驚きました。 様々な視点からみた“桐島”も面白かったです。
0投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログつまりは、体育会系の暑苦しい話が好きなのだけれども、結局桐島どこにおんねんと思いながら、高校生の空虚ななんとなくクリスタルな話かと思っていたら、クラスのヒエラルキーとか、空虚に見える中で一生懸命頑張っている人の話でした。野球部、映画部、それとおまけの一作がきれい。
0投稿日: 2012.11.26
powered by ブクログ今更ながら読んでみました。 僕も映画部の子たちみたいな、地味な方のグループに属するような生徒だったから、こういう気持ちってわかるな、って思った。 ランク付けとか、気にするっていうより、無意識に近寄り難くなってしまうんですよね。 運動部の人たちがキラキラして見えて、華やかに見えて。 高校生のころの感覚をうまく作品に表現できているな、って思ったけど、自分の過去を思い出したので、あまり良い読後感ではありませんでした。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ映画予告が気になり、映画を見逃したから読んでみました。 内容は期待が大きかったのでちょっと残念でした。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログこんな感じだったかなー。と高校時代を思いだしながら読んでみた。 風景や登場人物の表現は高校生の感じで、なんだか若いなぁと。 19歳で完成させたのはすごい。 けど、私には合わなかったみたい。 なんにも訴えられるものがなかったし、残るものがなかった。 今後に期待。
0投稿日: 2012.11.25
powered by ブクログ映画を見てからの原作。映画のマイナー感、ひかりの描写、原点は見えた。ただ、やっぱり桐島が原作のほうだと弱いわ。 あと映画好きの前田くんがキネマ旬報読んでるってのはちょっと微妙やわ。やっぱり下の映画好きなら映画秘宝でしょう
0投稿日: 2012.11.23
powered by ブクログ等身大の高校生。自分にもあった、狭い世界が全てだった時代。「上」の立場で、でも不安定で。瑞々しい作品だった。次は、彼の二作目、チア男子へ。
1投稿日: 2012.11.22
powered by ブクログ出勤時、通学する学生さん達の中で読み始めたので、自分もなんだか高校時代に戻った気分になりました。 桐島君がとても気になっていたのに、とうとうバレー部をやめたという噂だけの存在であり、彼がその後学校生活をどのようにすごしたかは謎です・・・。 やはりタイトルがタイトルだけに、あぁ、本当はっきりわかるものだと思いながら読んでいたので・・・。 桐島くんが部活を止めたことにたいする、なにかしらつながりのある生徒さん達のエピソードが短編で表現されていて、それ一人ひとりが持っている世界に自分も溶け込んでいるようなそんな楽しさがあり、是非映画のほうも見てもっと楽しんでみたくなりました。 学校生活を送る中で、目立つ普通それ以下(上・中・下)のランクで自分がどの位置づけなのか?。 学生達が良く使う人を簡単に傷つけてしまう言動に対する疑問? 部活に対してそれぞれが思う感想。 女子のかわいらしさのアピール方法。 かっこいい男子の特徴など。 どのように映像で表現されているのか早く観てみたいなーっ。 (特に私は映画部の二人を観てみたいです。)
6投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ散々タイトルをいじられているのをTwitterで見かけましたが 私が一番気に入ったのは、 キリスト、復活やめるってよ でした。
1投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ映画化もされたし、と有名なので手に取ってみました。 予想とは異なり(?)桐島は出てきません。 高校自体のスクールカーストを書いた小説なんですね。 共学ではなかったのでわからない部分もありますが、想定の範囲内。 みんな抱えている問題は表と裏があって。 いい小説でした。 でも、これは高校生だけじゃなくて、大学生だって、オトナだって、こういう思いは大なり小なりあると思う。 ただし、世界が広くなった分だけ違う道を選ぶこともできるわけで。 それでもできないとき、いろんな事件が起きるんでしょうけど、、、
1投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログ色んな視点から描かれていて、1人ずつは短いのでさらっと読める。読んでいると、人物同士の関係がややこしくなる。例え違っても、自分の高校時代を思い出す。
0投稿日: 2012.11.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
作者はこの作品を19歳で書いたらしい。 単純にすごいと思います。 女性作家に影響を受けているような文体ですね。 綿矢りさや青山七恵にちょっと似てるなと思いました。 しかし高校生ってこんなに軽薄だったでしょうかね。 もちろん軽薄は軽薄だったと思いますけど、さすがにここまでは・・・。 ひたすらみんながランクを気にしているのもあまり理解できず。 これは僕が高校生から遠く離れてしまったため忘れてしまったのか、はたまた男子校だったからか。
0投稿日: 2012.11.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
普通映画は封切り後が観客数ピークで徐々に減っていくのが常識らしいが同名の映画は異例で日を追って増えていったと新聞にあり、それを娘が買ってきて読み終わったというので読んだ。 もうわかっていると思うけれど桐嶋は登場しない。けれど、バレー部の主将で学校内では知らない人はいないぐらいヒーロー的存在らしい。 物語は数人の生徒の個々の視点から語られる連作で、キャラクターと名前がすぐに覚えられる人にはわかりやすいかもしれないが、小生のように覚えられない人は数回読まないと把握しきれないだろう。けれど、そこまでする気はない。 解説によると本著を書いたとき著者は19歳だったらしいが、各章それぞれの視点から見た風景や心情が純文学っぽく、読んでいる最中はなんて大人っぽい表現をする人なんだろうと思ったのでどこかの文学部かと思って調べたら、社会構想学部卒らしい。何やる学部なんだろう?
1投稿日: 2012.11.16
powered by ブクログ映画化もされて話題になっていた、「桐島、」。今さらですが読みました!!! 1)現役男子大学生の文学新人賞受賞作であり、2)映像化されていて、3)高校のいわゆる「スクールカーストの中での生きにくさ」みたいなものが一つのテーマになっている・・・ という三点から、私が想起したのは白岩玄の「野ブタ。をプロデュース」。(この小説は、ちゃらい感じドラマになったので、ちゃらいイメージがあるかもしれないですが、実はちゃんと文学だし、面白くてうまい小説なんですよ!!。鋭く高校生の生き方の戦略を描いています。私は大好きな小説です★) 「野ブタ。」では加護ちゃんがモー娘。から卒業するというエピソードが冒頭に登場しますが、「桐島、」では女子高生がヘッドフォンで聴くチャットモンチーが印象に残ります。時代の流れを感じますね。「野ブタ。」では、スクールカーストを逆手に取るような、高校生の生き方戦略が書かれていますが、「桐島、」に登場する高校生たちは、みんなもう少し、自分の置かれたポジションについて諦念を抱き、安住している感じがしました。 「桐島」はスクールカーストの上位のイケメン幽霊野球部員から、最下位の映画部部員まで、学校内で様々なポジションにいる男子・女子高校生をそれぞれ語り手にした連作短編集です。彼らのヒエラルキーは「ださい」「ださくない」という基準ではっきりしていて、自分と違うスクールカーストのクラスメイトとは決して交流することがない。 しかし、連作短編という形で、それぞれの心の中を順番に除いていくと、お互いにねたんだり軽蔑したり、関係を築くことを拒んでいるカーストの違う彼らは、実はお互いに誰よりも理解しあえるかもしれない芽のような感情を心に持っていることが読者にはわかる。 オタクの映画部員と、イケメン帰宅部は、実はすごく心の深い部分を理解しあえる。に、違いないことを読者は確信できるのだけれど、きっと彼らは交わらずに卒業するのだろう。それが読んでるこっちにはせつないんだよなあ。 また、この小説では細部の描写が魅力的でした。です。特に、「部活動の快感」(バレーボールを打つ瞬間や、吹奏楽の楽しさ)と、「高校生男女のフェティッシュな美しさ」(体操着の短パンに下げたチェックのタオルだとか、ぶかぶかのカーディガン)については、すごく自分の高校時代を思い出して、そうそうそうそう!と言いたくなってしまいました。
0投稿日: 2012.11.15
powered by ブクログ遅れてきた「桐島」祭。 映画見て、原作小説読んで、タマフルのポッドキャスト聞き直し。 僕らの高校生活とはちょっと違うけど、何だか傷をエグられますよ。 お勧めです!! 写真: 遅れてきた「桐島」祭。映画見て、原作小説読んで、タマフルのポッドキャスト聞き直し。僕らの高校生活とはちょっと違うけど、何だか傷をエグられますよ。お勧めです!!
0投稿日: 2012.11.15
powered by ブクログ帯タイトルは 「平成生まれの新星が描いた、 きらめく青春群像劇。」 タイミングを逃していましたが ずーっと読んでみたいなーと思ってました。 タイトルのインパクト大な作品。 装丁も 少年の横顔。 少し前のめりで半腰で 何かを見つめている。 思わず手がでそうになりましたが、 文庫まで我慢。 そっかー、 桐島君はメインで登場しないんですね。 桐島君の退部をきっかけに いろんな余波や影響を受ける生徒たちの短篇集。 それぞれの立場から物語は展開しますが、 少しずつ繋がっています。 高校時代から、見えない格差があります。 それは正直、大人になった今でもあります。 そう、今でもあるんです。 だけど、高校時代って それだけが全てだったような。 もうパワーは沸々と溢れ出てくるのに どこにも行き場はないし、 とにかく「いい」「上等」なポジションにつきたいと言うか。 大人になってバランスも少し考えるようになれて 職場だけではなくて プライベートは別に考えたりもできるけど、 高校時代って 学校と教室が全てで そこからしか全てがスタート出来なかった気がします。 教室から、 部活から、 とにかく学校からは抜け出せなくて その狭いコミュニティの中で 必死になるしかなくて。 本当に見た目が占める割合は大きい。 だって可愛ければ主導権はあるし 一緒にいる人間は選べるし、 とにかく強いもん。 その辺の鬱屈とした心的な圧力とか 納得したくない自分とか 卑屈な自分とかを 描かれていて、 自分の教室や学校が 目に浮かぶようでした。 閉塞感と無力感、 そしてこのままではいられない気持ち、 揺れる気持ちが描かれています。 ただ、文体が今風です。 なので綺麗な日本語という訳ではないので 少しだけ読みにくかったです。苦笑 女の子の名前も次々と不意に登場するので あれ、この子誰だっけ?と。苦笑 ひらがなとカタカナがたくさん。 映画見たかったなー。 映像だとどうなっているのか、とっても気になります。 桐島、きっとすごくいい奴なんです。 これを19で書いちゃうって、もう悔しい。笑
0投稿日: 2012.11.14
powered by ブクログ高校生活あるあるをふんだんに盛り込んだ作品といった感じ。あの頃に戻ったような気分で読めます。なんだかチャットモンチーが聴きたくなる。
0投稿日: 2012.11.07
powered by ブクログ映画が公開される!ということでミーハー精神で購入。 読む前にイメージしてた印象とはかなり違っていたが読み応えがあった。 「学生のリアルな心情」といえばいいのか。自身が学生なので思い当たる節は作中に多々あった。今までなんとなく感じていたことが文字として出力されて自分の中に入って再認識するということが少しくすぐったいような感じがしてながら読んでいた。 章ごとに視点がどんどん変わっていくのでこの作品を映画化してどういう風になるんだろうと純粋に疑問が湧いたのできっと映画も見ることになると思う。
0投稿日: 2012.11.05
powered by ブクログ流行ってるであろうもの、を読もうというつもりで買った本。ちょうど、映画がやっているころだったかと思う。 読む前に、こんなものかな?と思っていたより良かった。 中学校や高校で、クラス、学年の中が、いつの間にかグループに分かれていく。それはそうだろうと思うけども、どういうわけか、そこには階級とでもいうべき序列があった。それぞれの階級に属する人たちが、自分の属する集団に対して、他の集団に対して、見て、感じたことを、それぞれの視点から綴る、といったようなお話。 僕は確かに学校には序列的なものがあったと思うし、同窓会とか行くと、それはそれで全然どうでもいいことになってたりするんだけど、そのころにどういう環境、ポジションにいたかで感じ方が変わるのかな。 誰もヒーローにしない青春もの。懐かしさを感じるほどにちょっとリアル。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ高校生のころを思い出して切なくなった。 何人もの生徒の視点から書いていて、だからと言って人物描写が浅くなることはなく一人一人の特徴が手に取るように分かってしまう。 19才で書いたなんて本当にすごい。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ映画とは違ってヒエラルキーの逆転みたいなのが直接描かれていないけど宏樹の章はとても良かった。 それぞれの章を読むたび学生時代の出来事を思い出して、でももう何も変えられないことに苦々しくなる。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログこないだの直木賞候補にも挙がり、とても気になる若手作家のデビュー作ということで読むのを楽しみにしていた。著者のデビュー作なので、まあそこそこ面白ければいいやぐらいに思っていたが、想像以上に構造が凝っていて、なんともいえない17歳の切なさみたいなものがジワジワ伝わってくるのもとてもよかった。 ネタバレになるが、この小説には「桐島」は直接的には登場しない。どんな人間なのか、どんなことを考えて部活を去ったのかは、読者の想像に委ねられている。そこがこの小説をひと味変わったものに変えているのであろうし、だからこそ映画化もされたんだろう。 いつも学校で目立つかっこいいグループの男の子、かわいいグループの女の子、それ以外のダサいグループの男女。それぞれの目線を丁寧に描写している文章力を、サラッと見せているのもすごい。 この小説はたぶん、大人のための青春小説であって、高校生自身にはあまり受け入れられないのかもしれない。淡い郷愁や忘れかけていた決意みたいな曖昧な感情を、この小説は読者の心の中に浮き彫りにする。青春のまっただ中にいる17歳は、それこそ身体を動かすことに一生懸命で、ノスタルジアなんかには縁がないからだ。 著者は会社勤めしながらもバンバン本を出しているようなので、とりあえず、直木賞候補作を読んでみようかと思う。
0投稿日: 2012.11.03
powered by ブクログ高校生までの残酷なまでの「身分社会」を鮮明に思い出した。 クラス内に確かに存在するヒエラルキー。なんの予備知識もなく読み始めたので桐島本人が登場してこないということに驚いた。 懐かしくて、面白い。戻れない時間を思い出す。
1投稿日: 2012.11.02
powered by ブクログ悔しいかな。『ジョゼと虎と魚たち』、チャットモンチー、ラッドウィンプス、どれも通ってきた。しかも、「恋の煙」・・・。 大学生になった私にとっては、この本のタイトルが少し若々しく感じて、遠ざけていた。しかし、高橋優さんが同タイトルの映画の主題歌を歌われていると知り、この方が関わっているならば面白くないはずがない(正確には、自分のツボにはまるにきまってる)と思い、原作を読み始めたら、一気に読み切ってしまった。中高のときのいろいろが、悔しいほど物語とシンクロしていた。学生時代の青春がいろんな視点で描かれていて、だれが読んでも共感してしまうのではないだろうか。自分の青春の一部が、著者には知られていたかのようにこの物語で書かれているから、ちょっぴり悔しいけど(←3回目)私の学生時代はあれしかなかったんだ。そして、アイデンティティを確立できないまま、私は今ここにいる。
2投稿日: 2012.10.31
powered by ブクログ高校生ですが、面白味のある作品だと思います。浅井リョウさんは総括的にはベタな青春ものを描いているなぁ思います。しかし、具体的に話の内容を見ていくと様々なトリックに驚き、面白い引き出しを沢山持っていることが感じられます。 題名から人を引きつけますよね。
0投稿日: 2012.10.27
powered by ブクログ色んなことを思い出した。 あの頃の、人を見分ける鋭さとか、気が付かない鈍さとか。 そういうのまるごと全部、いとおしい。 早く卒業したいと思っていたけど、今なら、やり直したいと思った。 当時、叶わなくてモヤモヤした思いを、あたしは今も、そのまま持ってるんだな。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ映画が良かったので原作を購入。映画もそうだけど、ふだん思い出さない「あの頃の記憶」みたいなものがが明確に浮かんでくる。 高校生の心の動きにあの頃の誰かを重ねてしまう。 そういえばオレも部活を辞めたがたいして話題にはならなかった。でもあの頃の自分には大事件だった。 そんな「大事件」に囲まれた自分の高校時代は悪くなかったと思う。しみじみ。
0投稿日: 2012.10.25
powered by ブクログ映画化もするらしい、話題の作家のデビュー作。この作品はなかなか良かった。それぞれ、高校生たちの視点で物語が展開していくのだけれど、表題の桐島がなかなか出てこない。それでいて、最後までなにかもやっとした感じを全体に漂わせている。ありそうでない、上手い仕掛けかもしれない。中盤から思春期の心の動きとかがとてもうまく引き込まれた。最終的には青春小説というカテゴリーに転がる小説。
0投稿日: 2012.10.23
powered by ブクログ表紙を開いて一行目が「え、ガチで?」。読み進めていくうちに慣れるかなとも思ってたけど、チャットモンチー聞かないし、映画にもそんなに詳しくないし、やっぱり言葉使いが気になる…。作中に出てくる音楽や映画を知らないとよく分からない部分もしばしば。で、桐島が部活辞めた理由がしょーもない。ハァ?(゚⊿゚)って感じです。でも、まぁ、いたよなぁ。こんな同級生。
0投稿日: 2012.10.22
powered by ブクログなんかよかった。 なんかせつなくて、 なんかじーんときた。 自分の高校生の頃を思い出して、「練習することに意味があるんやなくて、練習にくることに意味がある」なんて言って練習で手を抜いてた自分が恥ずかしくなった。なんか。
0投稿日: 2012.10.21
powered by ブクログ色んな目線で桐島が回りにあたえた影響がみれる。 私は、映画化するって聞いて買った人間ですが実際映画は見ていません。 この内容をどのように映画にするのか気になりました。 まだ中学生なので、高校生活に憧れています。なのでこの本で高校生の日常生活がちょこちょこ見れて、早く高校生になりたいっ!って思いました。
0投稿日: 2012.10.20
powered by ブクログ高校時代、共学に通ってたら、共感できたのかな。でも少し、高校時代の、周りのこと気にし過ぎだった自分を思い出した。 2012/10/19読了
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ高校生のリアルが詰まった本。 自分がクラスにいるんじゃないかって位、描写が適格。映画があるのでそっちを観たくなった!!
0投稿日: 2012.10.19
powered by ブクログ映画を見て柄にもなく「いいじゃん」と思って。 しかしながらあのプロットは映画オリジナルだろうな、と予想していたからあんまり期待はしてなかった。 そしてその通り、映画部の涼也を軸にしたプロットやクライマックスは映画オリジナル(あれは素敵だった)のものだったけど、小説「桐島」は小説にしかできないことをしている感があって、しっかりした手応えがあった。 「小説にしかできないこと」ってのは何だろうな。とりあえず、人物の心情描写がけっこうリリカルで素敵だということ。いかにもこう、「青春」っていう、ぱっと風が通り抜けるような清々しい文章表現、よかった。 あとラッドウィンプスやらイーストボーイやら『ジョゼと虎と魚たち』やら、そういう小物で人物の性格を暗示するのが、なかなか。というより逆に「暗示しすぎ」というか、かえって露骨すぎないかって思うんだけど、考えてみたら高校生ってある程度テンプレートのなかで生きてる。バリエーションはそんな多くなくて、むしろ自分自身が「記号化」されることに安心感を抱いてる。休み時間ひとりきりにならないよう努力をするようにね。 ところで映画版では文化系と体育会系(ヒエラルキーの下と上)のクロスオーバーってところに決着があった。これはみうらじゅんの「色即ぜねれいしょん」でも文化系と不良系のクロスオーバーって形で決着してて、「こういうのが清々しいのかな、今は」なんて風に思ったんだけど、 小説版「桐島」ではその決着が文化系と体育会系、というよりヒエラルキーの下と上との反転が起こったところにある。 や、まあそんな簡単にも言いきれんか。要は宏樹くんがごく個人的にヒエラルキー(社会的)とは別のところに価値を見出すところにダイナミズムがあるわけだしね。 ……とかなんとか、映画も小説も見たあと読んだあとに否応なしにいろいろ考えさせられる。「られる」っていうか、考えるのがとっても楽しい。楽しいのはなんでだぜ? と考えるのもまた楽しい。
0投稿日: 2012.10.18
powered by ブクログタイトルが気に入ったのと映画が好評らしいので。凄く好きな文章の書き方だったなぁ。浅井さんのファンになりそうです
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ近くの映画館では映画が観られなかったので、ある意味仕方なく原作を手に取った。 原作者が自分より年下だと知って、一瞬手が止まったんだけど、開いてからはぐいぐい読まされてしまった。 高校生の時の感覚をくっきりと言語化するとこんな感じかもしれない、という感じ。 特に、男子視点の描写がリアル。固有名詞の使われ方や、夢の塗され具合。 19歳で高校生を客体化して描写できるって、とんでもないことだ。 それぞれのエピソードが面白かった。読点の打ち方も好きだったし、言葉の集め方がロマンチックでよかった。 個人的に、文庫化で加えられた最後の章は、読まずに終わりたかったな、とは思った。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログバレー部キャプテンの桐島が突然部活をやめた。 そのことが、バレー部員だけでなく、周りの生徒に微妙な変化を与える。 不安定な高校生の心を描いた青春ストーリー。 学校を舞台に、6人の目線で語られます。 ひとつの場面でも、語り手が変わると景色が変わって。 客観的に見れば何気ない一場面も、それぞれに思いがあると思うと、おもしろいですよね。 この構成の仕方、『阪急電車』と同じですね。 子どもじゃないけど大人じゃない。 そんな微妙な高校生の心が、よく描かれていると思います。 ただ、次々出てくる登場人物の相関図が頭の中でまとまらず。 よくわからないまま終わってしまった感がありました。
0投稿日: 2012.10.17
powered by ブクログ映画が好評らしいので購入。 ホラーと思ってたが、読んでみると全然違った。(なんでホラーと思ってたんだろう) 5人の高校生+αの視点で綴られる青春小説。 なんだか切な〜い気分になる。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログ早稲田、文構。。私より若いんだな。すごいなー。カッコいいなー。今回は高校生が主役だったから、大人の話も読んでみたい。面白かったです。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログバレー部の「頼れるキャプテン」桐島が突然部活をやめた。 それがきっかけで、田舎の県立高校に通う5人の生活に、小さな、しかし確実な波紋が広がっていく。 野球部、バレー部、ブラスバンド部、女子ソフトボール部、映画部。 部活をキーワードに、至るところでリンクする5人の物語。 桐島はどうして部活をやめたのか? 17歳の彼らは何を抱えているのか? 物語をなぞるうち、いつしか「あの頃」の自分が踏み出した「一歩」に思い当たる……。 世代を超えて胸に迫る青春小説の傑作! 第22回小説すばる新人賞受賞作。 映画が良かったので勢いで買って読んでみた。しかし、うーん...という感じ。高校の頃のこととか思い出すけど、なんかなー。小説を読んだ上で映画を見ると、映画でさらっととばされている内容がしっかりと分かっていいかとは思う。 淡々とスクールカーストが描かれていて、誰しもが共感する部分はあるとは思う。全体として映画の方が面白かった。
0投稿日: 2012.10.14
powered by ブクログはじめて青春小説というジャンルを読んだ気がする。 「桐島」は一度も出てこないが、彼が部活をやめたことで、それぞれの登場人物がいろいろな感情を表に出す。 同じ部活の友達、彼の彼女の友達、体育館を競り合っていたバド部、映画部・・・ いずれにしろ、誰かが何かをやめた、始めた、というのは意外なところで意外な形をもってさまざまなことをもたらす。それは「桐島」に限ったことではなく、自分自身もそういう身であることを思い知らされる。 また、高校という場所を生徒の視点で鮮やかに描き出している。大人になって、「ああ、あれは青春そのものだ」と思える事柄が、登場人物にとっては当たり前の出来事として浪費されていく様は、文体は若いが、作者の力量を感じざるおえない。 最初の数ページはイライラとして読みにくかったものの、慣れるとあっさりと読み切ってしまった。 現役高校生の生徒たちはいったいここから何を読み取るだろう。 図書部の読書会が楽しみでならない。
0投稿日: 2012.10.13
powered by ブクログ桐島という一人の生徒の行動が、校内にカオスをもたらす話ではありません。 この本は、著者が数年前、大学在学中に描き上げた本であり、ゼロ年代後半の青春物語と言えます。 構成は、複数の登場人物によるオムニバス。 お互いの繋がりが希薄な、様々なタイプの少年・少女をチョイスしています。 このため、スクールカーストものと分類されたりしているようですが、 大きく俯瞰すると、彼らはみな思春期一般の普遍的問題に立ち向かっていて、 それを、数人の友人グループ、40人前後の学級、数百人程度の学年、 この世界でどう消化しているかが描かれている事が分かります。 さっとと読めてしまうので、文章構成も凄いセンスあると思うのですが、 想像力豊かな作家さんのようですし、多くの人物を描きたいのもわかりますが、 自身の感覚を素直に投影した人物が一人いる方が、私は好きですね。 結果的にある生徒には距離を置いたままでしたし。 宏樹や涼也が混在したようなパーソナリティが、自分自身であれば、 もっとそこに向き合うよな本を読んでみたかった。 でも、上品な表現とか良かったです。別作品も読むかもしれません。 全然関係ないですが、登場人物の名前が今っぽくて。。。 これから大人になっていく若者はこんな感じの名前なんでしょうね。 これからはキラキラネームの中年とか、壮年が小説に登場するんでしょうねー
1投稿日: 2012.10.11
powered by ブクログ2012年10月 02/75 映画を観終わった帰りにTSUTAYAで文庫を買って次の日には読み終えた。 朝井リョウさんの作品をしばらくは掘りたい、と思わせる作品でした。
0投稿日: 2012.10.08
powered by ブクログ自分も高校生の頃はこんな感情を持っていたなとか、持っていたのかなとか、思い出にふける作品だった。これを高校生の時の自分が読んでいたらどんなことを思っただろう。本は出会う時によってあらゆる感情に作用すると思う。だから今は惹かれなかった作品も何十年か後には大好きな作品になるのかもしれない。そんなことを考えさせてくれた作品。
0投稿日: 2012.10.06
powered by ブクログ桐島って誰よ? タイトルのつけ方もうまいと思う。 桐島はバレー部のキャプテンだったんだけど、ある日部活をやめた。 その理由も、霧島がどういう人物かも、この本の中ではあまり関係ない。 ただ単に桐島がやめた頃のある高校の何人かの青春像を、心象風景を中心にオムニバス形式で描いたような作品だ。 桐島に近い人、霧島が誰だかわからない人、そんな人たちも同じ高校に通っているという共通点のなかで、ほんのちょっとだけ接点を持ちながら、自分たちの生活を、心情を自分の目線で語っていく。 うまい手法だと思う。 また高校生の心理をとてもうまく、リアルに描いている。 というか同世代そのものの作者だからこその視点で描かれている。 高校生の時ってそうだったのかな? 比較的目立って、何にでも中心になる上のやつと目立たずにひっそりと日々を過ごす下のやつ。 それぞれが自分のポジションを認識して日々を過ごしている。 そんなだったんだろうか。 それでも最後のメッセージは強烈だった。 自分は上にいると思って、日々を流して過ごしている奴が、自分は下だと卑下してひっそりと過ごしている奴を光り輝いていると表現するのだ。 みんなが認める価値観ではなく、自分が打ち込めるものにしっかりと打ち込んでいる奴が、一番輝いているんだと。 自分のポジションを一番気にしているのは、自分自身で、本当は一心不乱に自分のやりたいことに打ち込んでるやつが、実は一番なんだと気づかせてくれる。 この作者、若いくせになかなかやるな。 これも自分の好きなことに一生懸命に向き合っているからなのだろうか。
0投稿日: 2012.10.05
powered by ブクログ表現が非常に心地いい。作者は現代文化で自分の感性を磨いたんだろうなぁ。学校にうっすらある、あるあるなカーストなんかも下敷きにしっかりおいて、流行の歌やファッションを取り入れて、若者の悩みを書いていて。そういうことを出来る人は、タイミングという意味でも、なかなかいないと思う。 体育の後、宏樹が涼也に声をかけようとするシーンは身悶えした。 ちょっとあっさりしすぎてる感じもしたかな。感性が老いてきてるのかもしれない笑
0投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログわかるわかる、そのじりじりともやもや。なんて勝手でちっぽけな世界だったんだろう。 読んだ後の副作用に抉られつつも、ちょっと元気が持てる。 映画も良かった。
0投稿日: 2012.10.02
powered by ブクログこの作品は青春群像小説ということになっていて、たしかにその通りなのですが、それだけだと思っていると大切なことを見逃してしまう。そんな気がします。 章ごとに視点者が変わり、その視点者から見た「桐島」と彼の周りにうずまく感情や何やかやがあぶり出されていきます。 イマドキの若者を描いてはいますが、人間が人間であるかぎりついて回る様々な感情や出来事が、凝縮され、閉じ込められています。その意味では、普遍的な作品だと思います。 思っていることが言えない女子高生を描き、「イマドキの本音を言えない若者」風の提示をしておきながら、実は、と彼女の事情を後出しし、だから本音が言えないんだよと明かす。このあたりに作者のあそび心も感じました。
0投稿日: 2012.10.01
powered by ブクログ「全員がひとつになって」という言葉が既に成り立たないことを証明した。 高校生はそれぞれの世界で暮らしている。誰にも干渉せず、干渉されない世界をつくって暮らしている。全員が同じ方向を向いて何かをやり遂げるという感動を呼ぶことはほぼ皆無に等しい。 だから、「何かの中心になってある物事を成し遂げる」という経験は「したことがない嘘」だということになる。 桐島が部活を辞めようが映画部には関係ないことであり、映画部が屋上を使いたいことは吹奏楽部には関係ないことである。ただ、桐島が部活を辞めて姿を消すことで、交わらないものが交わってしまう、たったそれだけのことである。 たったそれだけが高校生のリアルである。僕は風助そのものだった。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログ19歳だからなのかもしれないけど、それでも、19歳で、丁寧に深くわかりやすく、自分に近い年頃の高校生の心情を描写できるなんて。 「上」と「下」、ダサいか否か、打ち込むものがあることへの羨望、それをひかりで伝えること。 映画が好評のようで、これを映像化して好評というのは気になる。桐島くんは出てくるのかな? にしても高校生ものばっか読んでるな、てかおおいよね、良作が。
0投稿日: 2012.09.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
桐島が部活を辞める前後の、高校生達それぞれの日常のお話。 高校生であった当時に、自分が読んだらどうなっただろう?と考えさせられた。そして、今の高校生はどう感じるのかを聞いてみたい作品だった。 高校の時に出会うグループ同士の見えない壁・クラスでの自分のランク。各々がランクの上下の人に対してどう思っているかという高校独特の世界感がとても詳細に書かれていると感じた。 そして、それぞれの人物が実際に今でも生活しているかのような現実味を感じた。ここまで、男女性格の違うキャラクターの心情を書き分けできる著者の力量に感心した。 私の高校生時代は、前田涼也に似ていた。そのため、他の登場人物以上に自分を重ね合わせながら読んだ。「ジョゼと虎と魚たち」も私は好きだ。 特に共感した前田の思いは、この文章だった。 「上か下か。 目立つ人は目立つ人と仲良くなり、目立たない人は目立たない人と仲良くなる。目立つ人は同じ制服でもかっこよく着るし、髪の毛だって凝っていいし、染めていいし、大きな声で話していいし笑っていいし行事でも騒いでいい。目立たない人は、全部だめだ。」 私は中高一貫校に通っていたが、6年間の間一度決められたランク付けから移動することはほぼなかった。 一度だけクラスで一番上のランクになった時期もあった。しかし、毛色がどうも違ったようで、仲間はずれにされ結局元の鞘に戻った経験がある。そのため、この文章には思わず付箋を張ってしまった。 「類は友を呼ぶ」という諺があるが、人間の関係はまさにこうであると思う。どこで習ったのか、人間の本能なのか、無意識のうちに自分と他人の上下をランク付けしてグループを構成する。もちろん、当時の自分はグループに所属せずひとりぼっちになってしまうことを恐れていた。 高校生である当時、自分が読んだとしたらグループの垣根など取払い、遠慮なくどんな人とでも話せる器のでかい高校生になれたのだろうか?そうであって欲しいと思う。 今の高校生は、この話を読みどう思うのだろう。
0投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログクラスのグループとか格とか、わかるわかる! て感じて、懐かしかった。 本当に学校だけでできてた私の世界。 高校とか中学の時をおもいだしたわー( ´ ▽ ` )
1投稿日: 2012.09.29
powered by ブクログ高校生の焦燥感がヒリヒリ。 とても、良い。が、うわぁってなる。 あっち側の男子もこっち側の女子も。桐島は部活やめちゃったけどさ。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログ短編「水曜日の南階段はきれい」からの、「桐島、部活やめるってよ」。 期待が大きい分、少しモノ足り無さを感じた。 前半、それぞれの登場人物像を想像できずにやや苦戦。 後半、少し全体の話の構成が見えてきて納得。 空気間は良かったけど、感覚にも少々ズレがありw 思いの他楽しめなかったかなぁ。 あとは、映画に期待。
0投稿日: 2012.09.27
powered by ブクログいいなあ、こんな風景見てたのかもしれないなあ。読み終わってからじわじわと効いてくる。だんだん好きになった一冊。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ17歳っていう、それだけで突っ走れて、それだけで最強で、それだけでひかってて、それだけがすべてで、それ以外何もいらなくて、でもほんとはちょっと不安で、っていう、その刹那くて青々しい空気を永久保存したみたいな、そういう本でした。 その空気が、自然にすっ、と溶けるみたいに入ってくるのは、セリフが岐阜弁で書かれてるからなのか、それとも彼らが持つちょっとジメジメした部分を僕がまだ捨てきれずに持ったままだからなのか。 その空気がちょっとだけ冷たいのは、それが冬の岐阜の空気だからであり、匂いや色、手触りなんかをできるだけ壊さないように、瞬間冷却して保存してあったからなのか。 ただのノスタルジーではなくて、リアリティとしてその空気を吸った気がしました。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログ「思ったことをそのまま言うことと、ぐっと我慢することと、どっちが大人なんだろう」というフレーズが気に入りました。
0投稿日: 2012.09.26
powered by ブクログこの本を読みながら、ついつい自分の高校時代に思いを馳せてしまう。 似てるところもあれば違うところもあって、でも高校生の時にあった心のモヤモヤとか、嫉妬とか残酷さって自分も持ってたなと思う。 作者は私よりも年下!! しかも高校生の時にこの話を書いたってどんだけすごいの!!! その頃の私は、というより今もやけど自分一人のことで手一杯やのに、朝井さんは少年少女の心を描き出している。その観察力?に賞賛です。
0投稿日: 2012.09.24
powered by ブクログ今の高校生の気持ちを理解しようと読んでみました。 様々な角度から物語が進められていて、自分自身も高校生時代に考えていたようなことがあると思います。 また、今の高校生の思いも少なからず考えられた気がします。 高校生って無限の可能性が広がっているようで、小さな世界だけで生きてしまっているよね・・・。それは分かっている、分かっているんだけど・・・、なんて感じでしょうか。 自分はどうだったかなぁ・・・。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ作者が早稲田の文化構想卒業で私と年齢がそこまで変わらないことに驚き。作者が19歳の時に、書いた小説である。高校生のリアルを様々な立場の人の視点で描いた作品で、美しく綺麗でない高校生活が描かれていて、思い出すものがありました。ちなみに、映画もみました(^.^)
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ何となく避けていたものの興味はあったので手に取ってみた。高校生のリアルを読みやすい文章で綴ってあって2日で読了。内容も分かるなあ、と思ったけれど、「中」のレベルにいた私は上下間を好き勝手に行き来して様々なタイプの友達を作っていたから、必ずしも最初に自分の立ち位置を察したそこに留まるわけではない、と思った。著者はどこにいたのかな。映画では神木龍之介くんが演じるらしい涼也くんが、作中の登場人物の中で一番好きでした。
0投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ―――私はなんていうかもっと、内側から、この人には芯があるなって思われるような人間になりたいんだ。――― 映画を観て、興味を惹かれて、原作を読んだ。 順番として間違ったとは思わない。 きっと映画を見なかったら原作は読まなかった。 ある種、まったくの別物として読んだ。 読んだつもりだけれど、ところどころ映画を追ってしまった。 小説は、予想通りの、わかりやすく青春しているものだった。 直球的な青春すぎて、詩的な表現、ものの描写などもすこし苦手だった。 「上」とか「下」という表現を使う割には境がわかりづらかった。「下」とされる映画部の面々の観ている作品が「上」の人間にもわかりやすい、いわゆる大衆受けする邦画ばかりで、あんまりピンとこなかった。熱が伝わらない。 おそらく作者自身がそんなに映画に詳しくないのかもしれないけど、そういった人物像の説得力に、やや欠ける部分があった。 かすみの中学時代を振り返っても、かすみが映画に詳しいのではなく、映画に詳しい友だちからの影響をモロに受けての前田くんとの会話だったのかー、と思うと、かすみのキャラクターもすこしだけ薄まってしまった。 映画が良すぎたんだよなー。
0投稿日: 2012.09.22
powered by ブクログ高校生のリアルが襲い掛かってくる感じが凄まじかったです。 高校生の頃の楽しかった事だけじゃなく、辛かった時の気持ちまで思い起こされるような感じでした。 読みながら、きっとこの子は私のいたクラスではあの子、この子はあの子辺りって感じで頭の中で勝手に当てはまって行きました。 映画を見た後に読んだのですが、原作と映画は別物でそれぞれ好きだなあって思いました。
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ映画があまりに素敵だったので手を伸ばした原作。映画版とは戦術(物語の構成、進行パターン)は違うものの、真ん中で描こうとしている17歳のリアルを、原作でも発見できた。
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログ高校生の心理描写、そして視線などをうまくとらえた作品であり、 非常に巧みなテクニックを使った若い作品であると思う! けど!!私には合わなかった。 なんだろう、あんまり面白さを感じなかったな。
0投稿日: 2012.09.18
powered by ブクログいやぁああ、さわやかっすね。うんもう、オジサン君たちがまぶしいよ。(自分をオバサンって表現する勇気がないのでここはオジサンどまりで) 西加奈子の作品においてもあたしはこんな印象を持った。えと、すばる文学新人賞受賞でしたっけ?いやそれはもう、わかります。いやらしいオトナの目線で分析しちまうと: 1)タイトルの桐島君は出てこないどころか下の名前さえ明らかになりません。 2)桐島君の部活をヤメる理由はでも、部活内では無言のナットクで許容されてます。 3)桐島君は多分、さわやかでイケメンでいわゆる憧れの存在です。 4)小見出しに出てくる桐島君の同級生や部活のメンバーはそれぞれちょこっとだけ桐島君をかすります。 5)とにかく表現が著しく巧みです。オノマトペがハンパじゃない。 桐島君本人は直接、今の時制に現れることなく、ただ周りの同級生の瑞々しい(としかもう、表現できない)日々を綴る中で、桐島君といういわばスターが凋落する(?)様に関して、低温度でじわじわと、彼らの生活がすこーしだけ変わる様を切り取ったといえばいいのかな? 部活動って高校生にとって一番のコミュニティでありアイデンティティだから、そこから離れるってことはつまり、ムラからの離脱を意味しちゃうんだと思うんですよね。そう考えるとみんなの低体温な反応も理解できます、と。共通項でくくられる場所から離脱した時点で、そのアイコンはもう別次元の存在になるわけで(非情な表現をすると堕した訳で)、であればその空白はダンシの競争社会においては残されたもののチャンスとなる。ジョシにとってもある種同様に、アイコンへの同情を断つことこそが、ムラで共同体としての思想に合致する、生きやすい方向になる訳なので。 その、目線と切り取り方がハンパじゃないんで、この作品が映像化されたのはわかる気がしました。内容よりも何よりも、表現と光だけがばしっと頭に強烈に飛び込んでくるので。 読み終わって、目がしばしばしたもんね。あたし。 あたしの所感ではこれは、永遠普遍の物語になるとは思えない。けれど確かに、「今の時代」という時代背景の中に置いては、明らかに輝いていると思った。なんだろううまくいえないけど、高校生の鮮烈な輝きをオノマトペと高校生の今、という構図で切り取った、一葉の写真のような作品。文章を透かして絵が浮かぶ。 まさに今の時代に愛された作品、だと思います。ただわかるか、ってーと、あたしには、理解はできても共感できない、ってところでしょうか。多分この本が人間だったとしたらあたし、20分くらいしか会話が持たず、お互いじゃあまぁこれで、なんてビミョウな笑顔で別れて、見えないとこまで来たらふえ〜〜って、肩を落としちゃう感じだろかね。
2投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ著者が学生時代にこんなにも同世代の心を読んでいて、かつ、表現していることに驚きです。 青春時代、誰もが味わったことのあるあの感覚を思い出させてくれました。 オススメです。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログ華やかな高校生活ではなかった身としては、 映画部の二人に元気をもらった。 さわやかに読めました。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ高校生の日常を複数の登場人物の視点から描いた作品。 桐島が部活をやめたことが、小さなことも含めて他の登場人物たちにも影響していく。 思春期の葛藤や情熱などの心情が描かれていて、感情移入しながら読み進めた。 登場人物たちを自分の高校時代に当てはめてみた。今の自分も未熟だが、さらに未熟だった高校時代が懐かしく思い出された。
0投稿日: 2012.09.15
