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桐島、部活やめるってよ
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ/集英社
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総合評価

1426件)
3.6
192
491
470
106
17
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    朝井リョウの描写がすごい。 高校のあのときを思い出す。あのなんとも言えない感情がちゃんと言葉になっている。 そして、当の「桐島」の心理描写が一切ないのに、その周りで直接もしくは間接的にかかわる人の人間ドラマがちゃんと描かれている。

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    期待感をあまり持たずに読んだんだけど、おもしろかった。この構成好き。 なんでこんなに思春期の女子の気持ちがわかるんだろう。朝井氏。見てるね。 すっかり忘れてた、なんかせつない気持ちとか、やだなっていう重たい空気とか、いらいらしちゃう感じとか、じんわり蘇ってきたよ。 文壇のおえらい先生たちは、「超わかる。なつかしいねその感情」って思って評価してるのかな。それとも「今の子ってこんな気持ちなの?!へー!」って思って評価してるのかな。どっちなんだろかって思った。 でもね、やっぱほんとは桐島くんの心の中が一番読みたかったよ。あえてなんだろうけども。逃げなんじゃないかと思ってしまうよ。 まあね、高校生に戻りたいのなら、読んで。

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    不完全燃焼な最後に多少がっかり。しかし、高校時代の思い出とシンクロすることで細かい描写もとても心地いいものがあった。 朝井さんの今後の作品に期待!

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    視点を変えたオムニバス。物語は桐島を中心に回るのかと思いきや意外にもそうでなくて、一高校生がみんなそれぞれの悩みを抱え、その悩みと向き合う話でした。 どの話も何かしら共感できることがあって良かったのですが、宏樹の2つ目の話に全部持っていかれたような気がします。本当は上も下も、ないのかも。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    タイトル勝ちなんだろうと思って敬遠してたが、やはり気になるタイトルなので読んだ。 いろんな立場の高校生の心情を書き、高校の頃の感覚を思い出させる本。 生まれ持った容姿や能力で華やかそうに生きてるものと、そういう人たちとの決定的な差を感じながらも自分のやりたいことに没頭して生きているもの。輝いているのは。 大人が読めば冷静な立場で読めるが、同年代の子はどう読むのだろうか。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    映画を見そびれたので、本を読んでみた。 部活、恋愛、人間関係。あぁ高2、17歳。「こんな風に思ったことあったな~」とか、「こんな人いたなぁ」とか、記憶の底に落ちてたものが掘り返される感じ。この年齢で感じる事って、時代が変わってもそう変わらないのかな。 ショートストーリーが5人分という構成は、同じ高校に通っていても、校内での立ち位置が違うと、見てるものがこんなに違うよってことを表すため? SNSで同級生の現在を知ることができる今、高校時のヒエラルキーと、大人になってからの社会的地位は関係してないって分かるんだけど、その人の本質はあの頃のままって気がするな。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    高校生の青春群像でしょう。なかなか面白い。 ・高校生の生態描写のイマドキっぽさのあるある感。 ・高校生の自然発生のカースト制度。誰もが同類とグループを組むことに捕われつつ、守られている。 ・エネルギー、それはイライラだったり、恋心だったり、部活への情熱、不満や悩みだったりする。 桐島くんが最後まで出てこない展開と、同時進行で同学年のその日の一コマ展開も効果的。 交通事故家庭のお話だけは、設定が特殊で読んでて他のお話と違和感が ある。

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    それぞれの高校生の感情が、リアルだと思った。 でも沙奈や梨紗、美紀などをどうも異様に愚かにうつしている気がした。 本の中で数人悪者(というのもおかしいけど)を作って、それぞれの章での主人公はみんなイイヤツと見えるようにサラッと話を終わらせたように感じてしまった。 かすみと涼也は結局なぜ話さなくなってしまったのだろう。 本当に成り行きなのかな

    0
    投稿日: 2013.03.09
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    このレビューはネタバレを含みます。

    朝井リョウさんは、『何者』で台148回直木賞受賞された方でした。 本書がデビュー作と言うことです。 先に読んだ『教室内(スクール)カースト』の中で紹介されていたので、気になって読んでみました。 (まず、タイトルが印象的ですね。 面白いタイトルのつけ方だな、と思いました。) 誰がメインの主人公ということではなく、5人の男子・女子高校生の視点から、同じ時間を生きることを笑顔作品。 最後の生徒は、番外編的な時空です。 朝井さんがこれを書かれたのが10代だったとのこと。 書かれていることがやはり、現実味を帯びてるのでしょう。 自分は共学の高校ではなかったので、男子女子の関係はわからない。 まして、高校生だった頃より、うんと時間が経過してしまったので、最初は読めるかなと心配でしたが。 どんどん、惹き込まれてしまいました。 「上」とか「下」グループとか。 「イケテル」「イウケテナイ」「ダサい」とか。 気にしているのが、今の高校生たちなのかなぁ。 息苦しいよね。 たぶん。 菊池宏樹くん、宮部実果さん、前田涼也くんの所は ちょっと、グッときました。 ああ、そうだ。 タイトルにもなってる「桐島くん」。 本書にはほぼ、出てきません。 こういう書き方も、ものずごく鮮烈でした。 うまいなぁ、と。思います。 他の作品も、読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2013.03.08
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    高校生にしてみれば学校内での人間関係こそが自分が生きる世界の全てである。素直な気持ちを押し殺して言いたいことを我慢したり、自分の都合の良いように物事を解釈して精神の安定を確保したりして、なんとか毎日をやり過ごしている。何気なく見える景色も全て、個々人の目に見えない計算と努力の賜物なのだ。 本書ではそんな高校生たち5人のそれぞれの見た世界が、各人の独白形式で語られる。表面を取り繕う前の高校生のリアルな気持ちが高校生目線で描かれる。みんながみんな葛藤している。ときに迷いながら、ときに悩みながら。 “高校生”としてひとくくりにされてしまう人物たちをうまく描き分けられたのは著者の優れた人間観察力によるものだろう。5人とも絶妙に周りにいそうである。さらに、複雑で微妙な心情を、高校生らしいわかりやすい(それでいてずばり的確)比喩を多用し描いていて人物に感情移入もできた。 レビューサイトなどでの評価が低いのは、様々な媒体で喝采を浴びてハードルが上がり過ぎてしまったことと、その注目度に対する妬みによるものだろう(完全に私感)。私自身はとても気持ちよく最初から最後まで読み切ることができた。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    わかるわかる、その世界 中学から始まった、上と下という暗黙の場所 それって危うくて一瞬で堕ちたりするんだよなぁ え、桐島は? とは思いつつも、そこを想像するのもまた良いのかな 青春だー

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    スッキリ系の青春小説と勝手に思い込んで読み始めてしまったので、残念感が拭えない。。。 上とか下とか、たしかに思ったし感じた。それを思い出して、実際嫌な思い出だし、ちょっと不快な気持ちが残った。 でも、そう思ってしまってたりした高校生のときからは成長してるかな、今。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    今僕が見ること、聴くことのできる全てが、それぞれの目標に向かって生きているように思えた。それはとても美しいことだった。 (朝井リュウ/桐島、部活やめるってよ/p.114) 羨ましいと思った。青春というかなんというか。 高校時代、自分自身が確かに経験した感情をこの本を読んで思い出すたびに、何だか凄く切なくなった。

    0
    投稿日: 2013.03.04
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    桐島、結局ほとんど出てこなかったなあ… 『坂の上の雲』を読んだ直後だったから余計に、感情の機微が印象に残る。 スクールカーストを直接に表現したとか、色々と話題だったけど、自分の経験に重ねるよりもむしろ、カタリバで出会った生徒に重ねてしまった。 彼らにとって、僕らが目指すものは僕らが想像するよりもずっと「小さなもの」なのかもしれない。そして、その程度で良いのかもしれない。 と、思った。

    0
    投稿日: 2013.03.04
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    カルピスを薄めたような物語に感じた。共感ポイントは沢山なのに全体として最大公約数的な青春さには、刺激や青臭さは感じれなかった。でも基本的にはよくできており楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2013.03.03
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    作者がこの作品を作ったのは19歳のころのようです。若いからこそ作れる作品なのかもしれませんが、これは非常に良かったです。 この本をよく本屋で見かけました。とにかく題名が気になる作品でした。当然桐島が主人公なんだと思っていたら桐島一回も出てきてない。そこにまずはやられました。しかしやっぱり彼が主人公なんだと思います。彼の考えは一回もでてこなかったけど、それは読者が読み取ってくださいというものなんだと思います。彼の考えて、悩みぬいた結果なのがなぜだかわかるのがすごい。 あとこの話はすごく共感ができてしまって、なにが幸せなのか考えてしまいました。私は今高校生じゃないけどこの気持ちは社会人のいまでも通じるものがあって、真っ白とはいえないけどまだ白いキャンパス(笑)をどんなものにしあげていくのか考えては悩んで、現実逃避して…なんだあのときから私はまだ変わっていないんだな…と感じてしまいました。 まだまだ若いのにすごいですね!作者の朝井さんあっぱれです!

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    朝井リョウ氏の話題の作品、遅ればせながら読んだ。題名から高校生向けのスポーツものかと思っていたけれど、なかなか面白い作品だった。桐島という生徒が部活をやめるという話題に絡む周りの男女の言動。その中に屈折した思春期独特の心理がうごめく。そんな話が私が読んでも決して青く思えないのは、高校生らしい気持ちの中にも何が正しいか何をすべきかを真面目に考えようとする意識が見えるからだろう。このような葛藤は大人の世界にもあることだ。そして素朴なでまっとうな考え方にほっとする。映画も観たい

    0
    投稿日: 2013.03.02
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    知ってはいたけど、ずっと敬遠していた作家さん。 解説の方も書かれていたと思うけど、なんか「若者の領域」 みたいな感じがして、手にとるのをためらってました。 映画化されてそれが周囲で話題だったので、 「映画化されてても原作があるのなら原作から」の私は、 ようやく読んでみることにしたのでした。 ううう、痛い痛い痛い。 学生時代の友だちとの関係や、生きにくさみたいなものが よみがえってきて、うまいなぁと思いました。 私は高3のときのグループの中に、どうしても好きになれない子 が1人いたんだけど、そのグループを抜ける勇気もなくて、 ダラダラと卒業までつきあいが続いていました。 それから10年くらい経ってから、同じグループにいた別の子が、 やっぱり同じように彼女のことを嫌がっていたことを知り、 「お互い、あの頃はよく隠してたね~」としみじみしたものです。 今の自分だったら、平気でそのグループからフェイドアウトして、 1人で過したりしてたって、平気の平左なのになぁ。 図太くなったってことか。 これは、映画も見たいかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.02.28
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    とにかく厨二くさい。人物を切り替えて物語を進めて行くのだけど、その書き分けが出来ていない。恐らく各人物毎に設定や癖を予め書いておいて、文書をそこに当てはめている感じ。無理してる感じがありうっとおしい。クラスの上だの下だの言うてるが、基本的には下から、あーなりたい羨ましいっていうのを言うてただけ。落ちも結局、そんな俺ら間違って無いだし。これがラノベなのか。

    0
    投稿日: 2013.02.28
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    映画が面白いと聞き、読んでみたが、そこまで面白いとは思わなかった。ただ高校のときに感じた『あるある』描写はうまく書かれているし、話の進め方も独特。

    0
    投稿日: 2013.02.27
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    映画も面白かったが原作も面白い。読んでいると若かったが暗黒の中高時代に引き戻される。これだけタイプが違う人間の心理描写ができるなんてすごい。

    1
    投稿日: 2013.02.27
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    子供とは言えないけど、大人とも言えない…そんな年頃の高校生が周りの人に憧れたり、嫉妬したり、将来に不安になったりする心境を詳しく欠けていると思った。桐島が出てこないのに、タイトルがどうかと思ったが…。低評の方もおられますが、高校生辺りの方が読むと共感出来る点があるかと思います。

    0
    投稿日: 2013.02.26
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    高校生の一人称の群像劇。題名にある「桐島」は存在が語られるだけで回想以外に一切登場しない。 劇的展開が皆無で、はっきりとした筋が存在しないので、少々読みにくい印象。それぞれ悩みなどを抱えた高校生たちの微妙な気持ちは鮮やかに描写されている。 全く装飾的な表現が多用されているので、話を読み進めているというより、絵を眺めている感覚に近いかもしれない。 はっきりとした筋の欲しい乏しい感性の自分としては、あまり面白いとは感じなかった。 ……これ、編集さんあらすじ書くの苦労しただろうなぁ。

    0
    投稿日: 2013.02.26
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    上とか下とかみんな意識してた察してた、きっと。こんなことを書く朝井さんはたぶん下の人間だったのだとおもう。でも上の人も、それをくだらねぇとおもってたりしたのかもしれない。そういうひとも、たしかに、おもいあたる。

    0
    投稿日: 2013.02.26
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    予想外に何も起きてないけど、登場人物はどこか繋がっていて、それぞれ葛藤している。 桐島が部活をやめることで、こんな人にも影響がでてるんだとか考えたりして、リアルに近い心理描写。 上とか下とかいう固定観念もよくわかる。

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    映画見てから読むと、これはこれで面白いけど、映画の方がよかったなーという感想。原作より映画の方が良かったっていう珍しいパターン。

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    17歳の高校生5人、一人称の連作短編。一つの瞬間を多面的に切り取る=多視線で再構築する構成が非常に緻密です。物事の様相を別の方向から映し出すことで、読者にしか見えない世界が立ち上がります。内面描写も丁寧で、登場人物の悩みや喜びが素直に伝わってきます。いい本です。

    0
    投稿日: 2013.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    桐島がメインキャラ、というわけではなく 「桐島が部活をやめること」がこのお話の ちょっとしたイベント。 同じ高校の同じ学年の複数の男女による群像劇。 それぞれが直接関わりを持たないけれど、 同じ学生生活を送っていて、 お互いのグループをどう考えているかが浮き彫りになる。 主人公の一人が「上」「下」といった言葉を使って 学校内のクラスメイトのカテゴリ分けをするのだけれど、 「上」にいても「下」にいてもその中の人間は相手の側に何かを見出す。 一方は自分が相手みたいにはなれないとあきらめて、 一方は相手に憧れに近い眩しさを感じる。 焦りと諦めの描写が上手いと思った。 高校生のもやもやした感情を文章にできていると思う。 実果の話は他と比べて異色。 決して非現実というわけでもないのだけれど。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    学生時代を思い出す感じ。 前田涼也の話で出てきた、「上」「下」の話。なんかすごく分かるなぁ。分かるけど知らないふりしてた自分に対してまじまじと実感させられた感じ。 菊地宏樹の話が一番好きだった。 涼也は宏樹に声をかけられて感動し、一方で宏樹は涼也がひかりそのものに見えていた。 『ひかりが振りかって』・・・素敵な表現だ。 若いっていいなぁ。。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    本人が語る章が無く第三者の目線から当人の様子が描かれていく。部活を辞めるに至った背景が様々な人のストーリーと共に少しずつ紡がれていくのが面白い。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    朝井リョウさん繋がりで読んで見ました。 私が思うに、学校や環境、ストーリーの背景がきっと作者に近いんだろうなってすぐにわかった。(読んだ瞬間、割と皆遊びも勉強もそれなりにする要領がいい進学校の話だと感じた)きっと作者は、割と人脈に恵まれた人だったんだろうなって思う。この本で言う、進学校でスポーツ万能の成績優秀の上のグループで、それでも尚且つ色んな人脈築いてきた人なんだと思う。女子同士の微妙な人間関係の描写が上手いし、狭い環境にいる高校生にとって何がステータスになるのかをリアルにわかっている。 映画も同時進行で見ましたが、設定が色々違ってたからちょっと混乱。でもやっぱり神木隆之助くん演じる映画部の前田にスポット当てられていた。地味でも何かに熱い情熱持っている人がきっと後々成功するし、人間味あるんだろうなと感じた。 小説でも映画でも宏樹が一番大人だと思った。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    田舎の高校の17歳の高校生5人のオムニバス小説で、ひとつひとつの話がバラバラなのかと思いきやいろいろなところで人間関係が繋がっているよく練り込まれたストーリー。 自分の高校生のころに感じたようなことも描かれていて懐かしい感じがした。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    懐かしいなぁ…と読みながら思い出される自分の学生生活。上か下か確かにそんなものが当時にもあった。そういう面では今と変わらないが、それが浮き彫りに際立ってるのが今の学生生活なのかな…と。 学校も小さいながらもひとつの世界。それぞれ個性があるのは当たり前でそれぞれきらきらしてるし悩みもある。多感な時期なんだよね。 この小説を作者は19歳の時に発表したっていうんだからまさに現代の学生の感覚が織混ざっているのだろう。 文章の会話部分で ん?っていうところがあったり、チャットモンチーなんていうミュージシャンも知らない私には??なところがあったけど、どんなものかとちょっとyoutubeで聴いてみようかな。少しはそのあたりの世代の感覚に触れられるかもね。

    0
    投稿日: 2013.02.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生ってこんな感じ。 わたしは現役高校生で 常に現実には似たような出来事が 溢れてるから 共感っていうレベルでもなくて 最早これがわたしの生活って感じ。 因みにわたしは 沢島亜矢と前田涼也を 混ぜたような人 笑 ヒエラルキーとか 体育でミスした時の空気とか 将来が分かんない感じとか 痛いほど分かる。 ただ、敢えて桐島を軸にしなくても 普通に話が成立してた気が するのはわたしだけなのかな。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    このレビューはネタバレを含みます。

    だめだ~わたしにはあまり合わない感触だけのこった。 著者のタグを付けたのは、直木賞獲るぐらいだから、これだけで判断したらだめだろう、ていう、おもいです。 当事者だから語れるものというのは確かに大切だと思う。「当事者だから」っていうのんは、盲目の意だともおもうのである。 鼻につくさわやかさ、カワイイなあ美人だなあやっぱ決まってんなあみたいなはんぱない美人率、 チャットモンチーとかそのへんの歌謡曲とか、セックスに対するおもいとか、あ、勉強あんまり出てこない。 当事者だなあと思ったのは、部活かなあ。それぐらいしか関心できなかった。 わたしがクソばばあなのかもしれないけど、年代的には同じぐらいなはず。それでも今これを読むと嫌悪感しかない。 あの頃の想い・・・?それならわたしは「インストール」とかりさたんだなあ。 なにが違うかって、圧倒的な「恥」です。 このころ、青春とかって恥がないと、わたしはいっさいも共感できません。 桐島がそれを握っていたほのかな希望があったけど、出てこないから。 交通事故で家族を亡くした女の子の話は、読んでてかなしくなった。やめてくれよと思った。 頭のわるい美談は勘弁してほしい。 あまりにも意見があかん系なので、文字うすくしよう。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    湊かなえの「告白」みたいに、1つの事象を多面的にとらえて最後にクライマックス…みたいなものかと想像していたが、意外に1つ1つの章は独立していて、学校生活を生徒の視点で描く、というシンプルな構成で、逆に意外だった。自分(37歳・男)が高校時代を振り返って、「そんな感じだったっけ???」という違和感の方が強い。それだけ世代が違ってきたか・・・ということがわかったかな。

    0
    投稿日: 2013.02.22
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    まずタイトルが秀逸。さらに話題の桐島本人がでてこないのがおもしろい。取り上げられるのは桐島と親しかったり接点がなかったり、外の人である。 この物語は(失礼な言い方かもしれないけれど)若いからこそかけたのかなとも思う。それなりの年の人が描く高校生って憧れとか上からみてる感じとかが投影されてしまうけれどそれがない。勿論青春群像だからある程度の美化やデフォルメはあるけれど嘘臭くない。 ほとんどの高校生にとって学校は世界そのもので上とか下とか常に立ち位置を気にしてて、無難に傷付かない方法を探している。大人は彼らに白いキャンバスだ、好きな絵の具で好きな絵が描けるんだ、なんていうけれど未来に夢を描きながらも彼らは自身に絶望している。光をみながら闇に埋もれる。きっとそうだ。朝井リョウはそれをわかっている。 悪くない。とりあえず他の作品も読んでみようと思った。 そしてーー、その狭い世界を出たとき、彼らが上とか下とかそんなものを越えた価値あるものを見つけられますように。

    14
    投稿日: 2013.02.22
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    直木賞作家の朝井リョウさん。気になるタイトルにつられて古本屋買いです。 バレー部のキャプテンである桐島が、部活を辞めることに。そのことが、周囲の生徒に与える小さな波紋を、桐島以外の人間の視点から描いています。 物語中の桐島の不在(桐島自身は何も語らない)という構成が面白いですね。あと、高校生の空気感をよく描いています。クラスの誰より「上」で誰より「下」か(イケてるイケてないみたいなもの)が分かってしまうという話とか、「あぁ、あったなそんな感じ」と懐かしい気持ちになりました。 映画化もされたこの作品、朝井さんが19歳のときに書いたものだそうです。十代だからこそ書けた、そんな小説だと感じました。映画の方も評価が高いようなので、そのうち見てみたいです。

    0
    投稿日: 2013.02.21
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    この人の小説読んだのは初めてだけど、19歳の時これを書いたってのは驚き。高校生の時の微妙な心理描写とかが本当にリアルに描かれている。

    0
    投稿日: 2013.02.21
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    読んでいて、高校時代を思い出して、胸の一箇所がヒリヒリする思いがしました。 クラスの男女で「上」「下」の格差は歴然と存在し、「下」ランクに入ってしまう生徒の、全てを諦めて自分だけの世界に没頭してしまう切なさ、「上」ランクにいて人気も恋も思い通りな生徒の心でくすぶり続ける無力感と自信のなさ、絶望。 そうしたものが「あの頃の」自分と重なり、30年以上も前のなんでもなかった日常がリアルに脳裏に蘇って「前田涼也」同様に握り拳を作った自分を、馬鹿だなーって思いました。 リアル高校生にもお勧めですが、むしろ高校をずっと昔に卒業した世代の方に多く読んで欲しい本。

    1
    投稿日: 2013.02.20
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    大学の先輩がタイトルにはまったという作品。 内容は高校生のなんとも言えない感じの歯痒さがあって、もどかしい。 作者は若く作品もまだまだ少ないと思われるが、しっきりとした文章で読みやすかった。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    読んでいて、胸がキュンとした。 それはトキメキの胸キュンじゃなくて、自分からは永遠に去ってしまって、手を伸ばしてもその輝きはもう手に入らないんだという切なさの胸キュン。あと、懐かしさの胸キュン。青春だなぁ。 イマドキの高校生の行動・心情を上手いバランスで切り取った文章だなぁと思う。時折、妙に冷めた目線が交じるのが、特に今の時代の高校生っぽいと思ったりした。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    当時19歳の著者が等身大の姿で描き出した青春小説。この年齢で書いた小説だからこそリアルに感じるし、読みながら自分も同じような息苦しさを感じながら過ごしてたなあと。その年齢だと、微妙な感情の揺れとか、自分自身のことを上手く認識できないんだよね。何で悩んでるのかとか、根本の原因は何なのかとか、そういうことをちゃんと言語化できる能力がまだ身についていないから。これを読むと、ああ、そういうことだったんだよなあ、と今更気付かされるような感じがした。 前半よりも後半、徐々に良くなってくる小説だと思う。

    0
    投稿日: 2013.02.19
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    登場人物たちの聴いてるアーティストとか、共感してるフレーズとか、学校という世界に感じてることとか 自分の学生のときと同じで うんうん、分かるよ。と共感。 決して、良い世界だとは思ってないけど、その中で生きてくしかないし、って言う学生たちの感情だとか。

    1
    投稿日: 2013.02.19
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    言葉遣いはイマドキの高校生?なんだけど、その心の動きは時代を超えていつでも一緒なんだと感じられる一冊でした。

    0
    投稿日: 2013.02.18
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    小説すばる新人賞受賞作。先月直木賞までとっちゃった朝井リョウのデビュー作。中盤まで半信半疑で読み進めていったけど、最後まで読んだら結果としては良かった。ケチつけたい箇所はままあるけれど、高校生を階層という切り口で描いて、難しい中でもそれなりに着地させている。文体は、違うと思うけど読みながら直感的に太宰の「女生徒」を思い出してしまった。総合的に完成度も高くて良かった、でもやっぱり気に入らない部分もあるという…。なんかモヤモヤとした感じのまとまらないレビュー。作中にでてくる「ジョゼと虎と魚たち」が名作というのは同感。

    0
    投稿日: 2013.02.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    青春群像劇になるのかな? 「桐島、部活やめるってよ」という題名の通り、人づての話であり、桐島くんの本人談は出てきません。 「上」のグループに属している目立つ桐島くんだから、直接彼に関係なくても、自然と「部活やめるらしい」という噂は流れこんでくる。 彼の友人だったり、その友人の彼女だったり、その彼女の友だちだったり、まったく接点のないクラスメイトだったりが、だいたい同じ時間の中でそれぞれどんな気持ちで行動していたのかということが描かれている。 なんだか、自分の高校生時代(昔むかしのお話ですが・・・)を鮮明に思い出しました。 どの登場人物にも「うんうん」と頷ける部分はあるのだけど、一番自分と重なったのは菊池くん。 進学校だから、熱心な部活は一部しかなく、その一部にはずれてしまった部活はお遊び程度なんだよね。中学で一生懸命取り組んでただけに、肩透かしをくらう。こんな部活楽しくない!って部活をサボるんだけど、結局逃げてるだけ。自分がどんなに一生懸命頑張ってもここまでしかできないんだっていうことを認めたくなかった。って気づいた菊池くんはさすが! 私なんて、入りたかった部活にがっかりして、入らなかった。でもそれが逃げてるだなんて認めたくなくて、違う部活に入った。 でも、こっそり友達と楽器吹いたりして。 今思い出せば笑えるけど。吹奏楽部でもないのに、「音楽室貸してください」って先生にお願いして断られ(当たり前)、カチンときて、教室でアンサンブルしたこともあったっけ(笑) なーんて、すっかり忘れてた出来事を思い出しました。 あぁ、そっかぁ。 あの時、私は自分の実力を認めたくなくて逃げてたんだ。と妙に納得。 高校生の時のあのもどかしい時間をもう一度味わいたい人におすすめです。 はて、高校生の時にこの本に出会ってたら私はどうしたかな~。 たぶん、部活やめて、吹奏楽部に入ってたかもな~。いや、でも辞める勇気もなかったかもな(笑)

    0
    投稿日: 2013.02.17
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    で、桐島はどうした? と最後に思ってしまったが、このフワフワとした多面のストーリーの流れのまま、自然と読者それぞれに桐島のストーリーを想像させ描かせてくれる巧みな小説だと思った。

    0
    投稿日: 2013.02.17
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    朝井リョウさんのファンになりました。 とりあえず、しばらくはまります。 青春ものを読むたびに、自分が少しずつ歳を取っている事を実感します。

    0
    投稿日: 2013.02.17
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    高校時代の自分を引き合いに出しながら読了。 高校生らしい純粋な感覚が表現されていて、読んでいて気持ちよかった。 今でも自分の立ち位置が「上」なのか「下」なのかって考えることがある。特に社会に出ると「教室」だけでは収まらない様々は場面がある。ただ、意識しすぎると自分の殻に閉じ籠ってしまうことになる。

    0
    投稿日: 2013.02.17
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    リアリティがありすぎる故に面白さを感じられず、長い間避け続けていた現代文学だけれども、秀逸な書名と同年代の筆者への興味から手に取ってみた。 本書は自分が友人関係を生きる中で感じることが全くそのままの調子で文章化されており、むず痒くなりながらも、ここまで的確に表現してくれることに爽快感さえ覚えた。 それにしても良い書名だなぁ。

    0
    投稿日: 2013.02.16
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    17歳、 いつの間にか、もうずいぶん昔の話だ。 自分は今、何をしてるんやろうと、ふと思う。 部活が終わった後の感じが懐かしい。 あの感じって、どれぐらい味わってないんかな?と考えたら、 最近始めた乗馬の後の感覚がそれに近い。 夜のレッスンが終わって、程よい疲れと手のひらに入るぐらいの達成感をもって 日の暮れた公園を駅まで歩いていく感じ。 高校の頃、クラスで誰と遊んでたかとかは、あまり思い出せない。 クラスという枠組みは当時の僕の中ではあまり重要ではなかったのだと思う。 映研の活動と、彼女と、芸大受験のための予備校と、YMO周りのカルチャーと。 それでほぼ埋まってたので、この小説で描かれているようなクラスの中での立ち位置とかそういうのとはわりと無縁に過ごしていたように思う。 大人になってからも人間関係というのは残酷なものかもしれないが、 大人になるまでも結構たいへんで、残酷な一面がある。 読んでいて、特に女子なんか「デリケート過ぎるんちゃう?」と思ったりもするが、 実際そういう感じなのかもしれない。 普段は交わることのない、つねに脚光を浴びている者と抑圧の中で密かに光を放つ者。 その邂逅の瞬間は軽やかで美しい。

    0
    投稿日: 2013.02.16
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    ひかり・・・ 無為な中にも輝くのか 輝いていても無為なのか 若さというものが ただ,それだけのものでしかないのか・・・

    0
    投稿日: 2013.02.15
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    高校生の時に読みたかったような、それとも遠い昔のことだからこんなにキューンと切なくなってしまうのか。

    0
    投稿日: 2013.02.15
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    高校生だったのは、もうずっと昔だけど、その頃のことを自然に思い出して本に没頭できたのが、すごいと思いました。 若い人が書いた青春小説には、もうあまり共感できないと思っていたのに。 リアルでもあり、客観的でもあり、何気ない文章だけど、実は計算された自然さ、みたいな感じがいいです。 どの登場人物も、なんとなく迷って悩んで開き直って、立場は違っても、みんな同じように外からは分からない思いを抱えて生きている。 高校生の時、確かにこんな風だったし、今もそんなに変わらないなって思いました。 他の作品も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    つまらない本を買ってしまった。こんなにもドキドキしない本は久しぶりだ。読んでいる間本当に退屈でならなかった。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    「ピンクが似合う女の子って、きっと、勝っている。すでに、何かに。」 この、生々しさ。 「飛び出す、という言葉を僕達は体現できる。十七歳のこの瞬間だけ。」 これを19歳が書いたということは、ものすごいことだと思う。振り返るんじゃなく、そのときにそう思っている。 朝井リョウさん、やっぱすごいひとだ。 「僕はどきどきしていた。」のところが、すごく好き。

    0
    投稿日: 2013.02.14
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    小説すばる新人賞の作品。 自分と同い年の人が活躍してると思うと、嬉しいような悔しいような笑 『桐島くんが部活をやめる』 たったこれだけなんだけど、それによって生活が変わっていく17歳の高校生たちのおはなし。 大きく変わる人もいれば、ほんの少しだけの人も。 桐島くん目線の話がないのが、読んだ後に不思議な気分を残させるなーって思いました。 最近読んだのだと、百夜行なんかも主人公の目線が描かれてなかったからおんなじ手法なのかな? チャットモンチーとかRADWIMPSとか、今の若者に人気なワードも多くて読みやすかったです。 1時間ちょっとでさらっと読んでしまったから、もう1回じっくり読もうかな。

    0
    投稿日: 2013.02.13
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    群像青春小説って大好き。17才の頃を思い出した。あー、クラスってこんな感じの空気感あったなー、とか。逆に、女子はこういうこと考えてたのかー、とか。女性にも意見聞いてみたい。光に対する描写が素敵。映画も観よっと。

    0
    投稿日: 2013.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生の頃ってこんな感じだったなぁと自然に感じられる本。桐島が部活辞めた事でボタンの掛違いのように周りの人が影響を受けるけど、それは日常起こりうるイレギュラーな事であって生きていれば誰もが誰かに影響していると思う。

    0
    投稿日: 2013.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

     映画を見てから原作を読むパターン。  映画より桐島は愛されていると感じる。出番はあんまりないけれどねw 映画では登場人物たちが桐島について語らない限り表に出てこないけれど、小説であれば思ったことがそのまま表現される。  つか、ずいぶんリリカルな高校生たちだなぁ……。  映画とはキャラクターも話の展開も異なるけれど、本質は似ている。どちらが好きかって言われると……小説かなぁ。うーん。でも映画も好きだなぁ。どちらもおもしろいで良いのかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.02.12
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    「恋っていう文字には下に心があるから下心。愛は真ん中にあるから真心なんよ」 「私たちにとっては,動いてる時間が昼であり,寝ている時間が夜なのだ。一年間,それは何にも変わらない。ずっと動いていたならばそれはぞっと昼だし,ずっと寝ていたならばそれは明けない夜だ。明けない夜はないなんて誰が言ったのだろう。私が死ねtばそれは明けない夜だ」 いい意味で裏切られた。すごく若い作者が書いた部活青春ものってイメージで,青春もの自体は好きだけど,すごく軽い小説なんだろうと思っていた。全然違った。まずバレー部の話一個しかないし,「桐島」はほとんど描かれないし。登場人物の心情,中学生くらいの自分を思い出すとすごく分かる。さすが直木賞作家。

    0
    投稿日: 2013.02.11
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    バレー部の頼れるキャプテン、桐島が、突然部活をやめた。一体どうして? 彼のその行動は、周囲のクラスメイトたちにも少しずつ変化を起こしていく。桐島を取り巻く高校生たちの日常を描く、短編集。 桐島は最後まで何も語らない。だから、どうして部活をやめたのかもハッキリはわからない。だけど初めて聞いた時から、タイトルが忘れられなかった。 後半になるにつれ、読むのがしんどかった。高校生の、今思えばつまらない階級社会を思い出して。ああ、辛かったのは私だけじゃなかったんだな、と思った。「上」の階層だろうが「下」だろうが、みんなそれぞれ苦しかったんだな、と。じゃあ、どうしてそんなものが存在するんだろう。それが青春というもの? そんなモヤモヤを、当時19歳の作者がここまでまとめて、モヤモヤしたまま書き表せたのは何なんだろう。彼の学校での立ち位置は上だったのか下だったのか、そんなことを考えた。

    0
    投稿日: 2013.02.11
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    噂には聞いていたけど、まさかここまで桐島が出てこないとは笑 同学年の人間が書いた物語。 感慨深いものもあるけど、思ったよりは面白いけど、物足りないと言ってしまうのは、欲張りかな。。

    0
    投稿日: 2013.02.09
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    話題の桐島、部活やめるってよ。高校生がちゃんと高校生らしかった。もっとストーリー性が高い小説だと思ってたのでびっくり!これどうゆう映画になってたんやろ?なんだか詩のような印象かなあ。キラキラが詰まってた。

    0
    投稿日: 2013.02.07
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    高校生特有のヒエラルキーがリアルに描かれており、最下層にいた人間としては古傷を抉られるような感覚でしたが、上層にいた方たちはどういった感想を抱くのか、気になります。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    「風が吹けば桶屋が儲かる」ではないけど「桐島がやめれば日常が動く」みたいなお話。 バレーボール部のキャプテンだった桐島がある日突然部活をやめたことで、学校内のさまざまな人々の日常に変化がもたらされていく。 学校という狭いコミュニティ内でも小社会のようなものが確かに形成されていて、その中に見られる所謂「スクールカースト」という学校特有のヒエラルキーに対するスポットの当て方や、リアリティある描写が見事だった。 ちょっと「上」の人間像には一部行き過ぎ感も否めないけど、もしかするとこの辺りは作者の私怨も含まれているのかもしれない笑 文体に馴染めるか否かという点から賛否両論分かれそうな雰囲気は感じたが、個人的にはこういう心の機微を細かく描写した一人称小説ってかなり好きな分野なんだろうな、と改めて再確認。この作品然り、綿矢りさの『蹴りたい背中』然り。 敢えてこの文体で描いていったからこそ、ここには「生きている高校生活」が確かに凝縮されている。 「ゆとり」だのどうだのこうだの言われて、マイナスなステレオタイプを持たれることが決して少なくはない平成生まれだが、まだまだ捨てたもんじゃないだぞってところを存分に見せつけてくれた作者に、同じ平成生まれとして拍手したい。天晴れの☆5つで。

    1
    投稿日: 2013.02.06
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    まず驚いたのが、桐島が出てこないこと。 桐島という少年が部活を辞めるということが、周囲の少年少女たちにすこしずつ影響を与えている。 短編集。 執筆当時19歳だったという筆者。 固有名詞の使い方が斬新、というか、同年代だけあってリアルすぎる。 チャットモンチーの風吹けば恋、週刊真木よう子、安室奈美恵、岩井俊二、めがね、ミッキーミニーのペアのストラップ、イーストボーイ、などなど、同じ時代を生きているからこそゾクゾクしてしまうような単語の使い方。 また、高校生のころを振り返ってみて、指摘されると強烈に意識する、 「上か下か」 -目立つ人は目立つ人と仲良くなり、目立たない人は目立たない人と仲良くなる。目立つ人は同じ制服でもかっこよく着られるし、髪の毛だって凝っていいし、染めていいし、大きな声で話していいし笑っていいし行事でも騒いでいい。目立たない人は、全部だめだ。/この判断だけは誰も間違わない。どれだけテストで間違いを連発するような馬鹿でも、この選択は誤らない。 なぜここまでストレートに表現ができるのか、真相に触れるのか。 なんとなくわかっていても言葉にされるとドキドキする。 筆者は前田涼也だったのではないかと想像する。 途中から、桐島から前田に主人公が切り替わる箇所がある。 筆者が「下」だったからこそ、書ける物語だったのではないのか。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    直木賞受賞。ってことでワンテンポ遅れて、デビュー作を読んだ。年齢が一個下って事もあって、ずっと気になっていた作品 感想は「よく頑張った!」かな。 これを出した時、著者は19歳。 表現力や文書構成能力とか、まだまだな部分はあるけれど、 10代にしか。つい最近まで子どもだったから。だからこそ書ける内容だったとおもう。 映画は橋本愛も出ている事だし。借りてこよっかな。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    高校生の言葉で物語を紡ぎ、物語を進行させてゆくパワーに驚いた。ありふれた日常だからこそ、それを、こぼすこと無くすくい取るのは非常にむつかしいと思うし、一歩間違えれば、「その切り口見つけたった感」が漂ってしまい、冷めてしまうものだが、それがない。ないどころか、物語が進み、登場人物が章を追うごとに変わっていっても、どんどんそれぞれの登場人物にのめり込んでいく。いつの間にか、自分もその高校の中にいるようだった。 スリリングな展開も大どんでん返しも待っているわけではない。しかし、何も起こらない日常を物語として成立させるパワーは、敬服するし、憧れる。

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    いろいろな視点で話を語るのが面白かった。 映画部の少年が、一番青春しててかっこよかったと思う ドンマイって声をかけたくてもかけられない、青春モノだけど共感する部分があると自分も青春してたんだなと思う(笑)

    0
    投稿日: 2013.02.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    まったく登場しない桐島くん 桐島くんに関連する子らそれぞれのストーリーがあって 桐島くんでなぜかつながってるっていう 読み終わったのけっこう前なんだけど なんか描写がキレイだな~って思った そしたら直木賞ですって! 他の作品も読んでみたいな

    0
    投稿日: 2013.02.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化までしてたからどうなのかしらと読んでみた。 なんか…こう…物足りなさすごい。 桐島は結局どうなったのか、なんで部活やめたのか、桐島は今元気なのか、とにかく桐島が…タイトルにもなってるし桐島が気になって気になって、途中で読むの苦しくなったけど桐島のために読み進めた。 桐島が出なかったので桐島ァァァァアアア!!!!ってなった。桐島…。 途中で桐島ほとんど関係なくなってて、桐島とはなんだったのか状態。 これなら宏樹と風介くんだけでよかったんじゃないのかな、とか思う。 これ好みの問題だけどその宏樹がすっげーーーーー嫌いな性格でイラリとした…終始アアン?ってなってた…私が映画部組寄りだからだと思う… みんなリアルな高校生だった。すごく生々しい。 ただこんな美少女揃いの学校だったら私発狂してると思う、パラダイスやないか!! 文章は好みじゃないけどタイトルは最高だと思います。どうやっても印象に残る。 あと、桐島←風介がものすごいヤバイ。 背中見てる系ホモ。羨望と嫉妬がないまぜになったホモ。おいしい。 超好みだったよ…あと風介くんが普通に私の好みだったよ…桐風イイネ… 桐島の背中ばっか見てた風介くんが桐島と同じ場所にたって はじめて桐島が考えてたことを知った、っていうのが マジ マジ… 風介くん絶対桐島の彼女以上に桐島好きだろ……… @高校図書館

    2
    投稿日: 2013.02.03
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    19歳の男の子が書いただけあってちょっとついて行けないと思うような場面も多々ありますが,そんなことよりもそれぞれの登場人物の心の動きの描写が素晴らしかった。

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    投稿日: 2013.02.03
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    小学校、中の下。中学校、下または中の下。高校一年、埋没。高校二年、下。高校三年、下時々中の下。 こうみると、ヒドい人生だな。 でも、この格差社会で戦い、苦しみ、もがいてたのは自分たち下の人間だけじゃない。みんながみんなどこかに属さなければならなかった。属さなければ、楽しいふりも出来ない。青春しているふりも出来ない。 この本を読み、なんとなく分かった。今、自分が必死にがんばるのは、ずっと下として生きて、学んだんだ。自分は何もできない。何ももってない。だから、出来る人、ヒエラルヒーの上位の人に紛れて生きるには、何が何でもがんばるしかない。 たとえ、自分を削っても。 お陰なのか、良いのか分からないが、少なくとも今は自分の好きなことを仕事にし、友達と呼びたい人もいる。  やっぱり、どんなに屈折していても、悩んでいても、諦めていても、無駄じゃない。久しぶりに過去を振り返る機会をくれた作品。

    0
    投稿日: 2013.02.02
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    誰かの些細な行動の一つが、他の誰かに何らかの影響を与えている。その絶妙なつながり感を、爽やかに描いている物語。 誰にでもある青春時代の1ページをくっきりと切り取ったような、心あたたまる素敵な物語でした。良かったです。

    0
    投稿日: 2013.02.01
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    よかった。 リリィを思い出す青春の鮮やかな描き具合と、石田衣良を彷彿させる読みやすく軽い、でもまとまりのいいしゅっとした文章。 重くなく、かるーく軽く、少し自分の時よりも、時が進んだけれど(TSUTAYAがコミックの貸し出しを始めた時、私は既に働いていたw)、それでも思い出す。 広い世界が外にあると知っているのに、絶対に行けない場所のように自分をどんどん枠の中へ括り付けて行く様。 自分には何もないと無力さを悔やみ、嘆いた。 去勢をはった。それはもうはれるだけはった。本当は怖いことを怖くなんかないといい、実行した。 空っぽだったけど、絶望はしなくて済んだ。それは未来があったからだ。希望などなかったけど、無理やり持った。見たこともないのに。 もう少し前は、嫌なことがあったら、素直に表現出来てた。それがどんと出来なくなり、口がきけなくなっていく。自分の言葉でしゃべれず、好きなコと仲良くするにも、上か下か、ダサいかかっこいいか。 あの中身のなかったくぐもった時間を、飛ぶ前にしゃがむというそのしゃがんでた時間を。 いい小説でした。次作も期待。

    0
    投稿日: 2013.02.01
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    自分がついこの間まで学生だった頃を思い出し、切ない気持ちになりました。 読みやすくて良かったです。 映画は観ていないのですが本だけで充分楽しめました。

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    投稿日: 2013.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■あらすじ 高校生の青春小説。男子バレー部キャプテン桐島の退部という事件を中心に、周辺の男子女子5人に起こる出来事を描いた短編5本+番外編1本。 ■感想 各章で描かれているのは、運動部のレギュラー争い、憧れの男子への片思い、義理の母娘の関係など、昔ながらのテーマもいいんだけど、この小説で秀逸なのは、クラス内で自然発生する上下関係「スクールカースト」を、上と下 両方の立場で描いた2つの章「前田涼也」と「菊池宏樹」だと思う。 クラスの中で「下」の立場の少年「前田涼也」は、アメトーークの「中学の時イケてないグループに属していた芸人」そのもの。 女子と会話する勇気が無く、体育授業のサッカーではボールが来ないよう願い、学生服は学校指定と寸分違わぬものを着用。 お互い目立たない似た者同士の仲間で集い、一般人には理解不能なサブカルチャーの話題で盛り上がり、流行りものには興味がないフリをする。 実にイケてない。 でも実は、スポーツ万能で外見がカッコいい「モテ男子グループ」所属の「上」の立場の少年「菊池宏樹」も、薄っぺらい人間関係や、何に対しても熱中することができない自分に虚無感を感じていて、映画という趣味に没頭する「下」の立場の少年「前田涼也」をまぶしく感じている。 僕が高校生だった20年前と比べ、クラス内上下のグループ分けは明確化・固定化し、イケてない男子には実に生きづらい時代になっているということが良く分かった。 でも、この小説のように、上と下それぞれがお互いを理解しようとする関係が現実でも作れれば、少しは楽になるかも。 今苦しんでいる高校生に読んで欲しい。

    0
    投稿日: 2013.01.29
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    映画になったり話題になったりしていたので読んでみました。17歳の心情、スクールカースト、大人になっていくことに対する不安などを色々な視点を通じてうまく表現していると思いました。

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    投稿日: 2013.01.27
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    高校生がリレーをバトンしていくような短編集。 桐島自身は出てきません。 岐阜の言葉が懐かしく、私の中では「」は岐阜弁で読んでたけど、 映画はやっぱり標準語かな? 映画も見てみたいな。 ヒエラルキーみたいなのは普遍的で共感できたけど、 言葉とかディティールが若いな~とちょっと年を感じてしまった。 継母に死んだ義理姉と間違われ続ける子の話はとても胸がきゅうとした。 あの子がずっと実花でいられる日が来ますように。

    0
    投稿日: 2013.01.27
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    本作は幾人かの主人公によるオムニバス形式だ。 群像物語というのは、我々に寄り添うものだ。一般的には。しかし本作は。 心臓に悪い。 こんなふうに容易く、さも美しく高校生の情緒を描くのはやめてほしい。 ずけずけと。ほんとうにうんざりする。 自意識に苛まれる運動部がいるなんて、そんなことされたら僕らは、文化系は、一体なにを思って生きればいいのですか。 あの時の、我々だけの、特権ではなかったのですね? 何回も読むのをやめてゴミ箱に投げてやろうかと。 しかし、そんな勇気はないのだ。僕は諦めて、一気に読んだ。

    0
    投稿日: 2013.01.27
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    読んでる最中に、朝井リョウくん、直木賞受賞。 なんか納得。 山田詠美さんの学生小説をさわやかした印象。 ヒエラルキー、モラトリアムetc... 世界はこんなにも広いのに、当時は見えないんだよね、それが。 クラス内の上下、ありましたとも。 でもいろーんな人がいるってのを、ガマンして学べるのも オトナになる前のステップとして、必要だよね。 タイトルがイカすなぁ。 田村はまだか とか 人のセックスを笑うな とか、最近の小説はひねりがありんすー。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    直木賞受賞作家さん。10代だからこそ書ける若者の等身大の日常、という感じ。 桐島がどうのって話では全然なくて、だからこそタイトルが非常におしゃれ。他愛ない会話とその中に潜むリアルとの折り合いがさり気なくて、そのさり気なさがタイトルにまで表れてる感じ。 私が高校のときもこうゆう特有のヒエラルキー、あったなあ。上とか下とか、馬鹿らしいけど気にしてるときあるよ。 しかし、一重まぶたをバカにした発言はいただけない!一重まぶたでも可愛くて目立ってた女の子は沢山いますよね(笑)

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    学校生活を思い出させてくれる数々の描写がありつつ前向きに爽やかにしっかりと終わる青春小説。 様々な描写が高校時代を切り取ったようで良かった。チャットモンチーの歌詞が登場したところが一番うれしかった。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    序盤で、「あれ?はずれかな〜?」と思いつつ読み進めるも、読んでよかった! 作者が19歳の頃の作品。そして高校生のリアルな心情を描くラノベ感覚に拒絶反応。 が、どんどんはまっていく。 学校のクラスに存在するヒエラルキー、それに翻弄され自動的に振り分けられる役割。 10代の率直さ、残酷さ。 胸が苦しくなること数度。 青春小説は好きじゃない。 だけど、この作品はとてもいいと思った。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    もしかしたら先に原作読んでたら映画観なかったかもしれない・・・映画と原作結構べつもの。学生の中にある妙な焦りとか簡単に「上」「下」が決められる残酷さとかは共通点としてあるけれど。

    0
    投稿日: 2013.01.26
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    高校生らしい若い感情がリアルに描かれている青春小説です。 登場人物それぞれの目線で語られて行きますが、桐島本人が直接出てこないところが面白いですね。

    1
    投稿日: 2013.01.26
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    これ、発表時の作家さん、19歳だったのか。。 どうりで、高校生のスクールヒエラルキーがすっごくリアル。リアルすぎて居たたまれないくらいにリアル。 その底辺に居るコも、上辺に居るコも、上辺から下に落ちてきたコも、その心理描写がすごく良かった!

    0
    投稿日: 2013.01.25
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    祝! 直木賞受賞! …ということで、 遅ればせながら読みました…映画化されたのも、 けっこうイイよって聞いていて、 ずっと気になっていたんだけど… のっけから、若いなぁ~ 歳とると、 こういう書き方はできんだろ~なぁ、と思いつつ 読み進めると…ふ~む…唐突に、この作者、 若いながらに若さに溺れていない…と気づいたんです。 ―勢いのまま生きるって、なんだか楽だし、  今しかできないような気がする。 自分のこと振り返ると、とても、当時そんなふうに 思えなかったし…若いって、いいなぁ…って ことさらに思うのは、勢いのまま生きられないことに 気づくような歳になってからだし… と、あれこれ、自分の来し方を思い返しながら、 ま、けっこう楽しめました…ときおり、 ハッとするフレーズもあったし…こういう心情は、 いつの時代も変わらないんだろうな…っていう… ―この石ころを、家に帰るまでに蹴りつづけることができたならば、   私は受験に合格する。   だとか、そういうことをよくやる人は、幸せだと思う。   神様を自分の中に持っているっていうか、   自分自身のことは自分自身でうまいこと   コントロールしている気がする。   途中でその石ころが川とかに落ちたとしても、   「今のはなし、もう一回」とかって言えるんだ。   だって自分が神様なんだから。 …というわけで、本作から数年を経て、 この著者は、何を書こうとしているだろう…? 直木賞作品を読むのが楽しみになりました。 あ、もちろん、映画も、気になるぅ~

    1
    投稿日: 2013.01.25
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    人セクばりにタイトルが美しい。 共感しやすい温度感で 自分の高校時代が断片的に、 でもリアルに思い出されて 最後のほうは読むのが辛くなった。 スクールカーストど真ん中だったなあとか、夕陽でピンクに染まった校舎がきれいだったなあとか。 大人になって、 体育ができなくてもカラオケが下手でも オフィスカジュアルが平凡な着こなしでも 別に肩身の狭い思いはしないし、 顧客と1:1の関係でいる分には何の支障もない。 大人の方が楽かもしれない。

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    投稿日: 2013.01.23
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    学生の頃の狭い世界を思い出した。目立つ子、地味な子で上下関係ができる社会。苦しいけれど、そこにはヒカリがあった。あのキラキラは確かにあった。学生時代がよみがえりました。

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    投稿日: 2013.01.22
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    30年前の高校生はもう少し鈍感でいられたような気がします。確かに、キラキラしている人たちは存在していたけれど、その人達とそれ以外の人達の間に、もっと交流があったかと。時間を経て感じることは、その当時のキラキラと50歳を目前にしたキラキラは必ずしも一致しないということです。

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    投稿日: 2013.01.22
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    十九歳でこれを書いたってのがすごい。ほぼリアルタイムじゃないか。それだけに十七歳のリアルをつかまえてる感じがある。 でも私個人としては今読んでよかったなと思う。共学校で教えてクラス内の力関係とか部活の練習風景とかわかるから。自分の周りの風景だけを見ていた女子高生時代に読んで実感がわいたかどうか。その時ならではのリアルを感じた私なりに感じたかもしれないけど。今となってはわからない。 物語もよく作られている。文体は最初違和感があったけど気にならなくなった。祝直木賞。受賞作も読んでみたい。

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    投稿日: 2013.01.22
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    学生時代にある漠然とした、しかし明確な上下の身分には共感と懐かしさを感じた。 けど、桐島が何故辞めたのか詳しく知りたかったな。誰もわからない、想像でしかない、なんとなくわかる、というのもいいけど。好みの問題かな。 あとは実果の救済話があればよかったな…

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    投稿日: 2013.01.20
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    映画を見たあとに思わず買ってしまいました。 高校生だったのが3年前だからそのころの葛藤とかめんどくささとか切なさとか、わかるなあ~ってとこがあって。 ただほんとに目立たないところの人にはスポットがあたらないのね。 打ち込めるものもなくて、なんでもソツなくこなせるわけでもない人はどうしたら良いのだろうね? 小説よりも映画のほうがすきだったけど。 映画のラストのシーンが秀逸だと思った。

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    投稿日: 2013.01.19
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    映画館で見損ねたのでDVD待ちしてるけど、我慢できなくて原作に手を出しました。 高校生の日常は、みんなの共有した事実に基づくけれど、 だいたいは声の大きさで真実が決定されてゆく。 結構リアルな心情描写で、ところどころわかる〜なんて思いながら読み進めた。 チャットモンチーに救われてる女子結構いると思う。 ただ女子は「上」しか出てこないから、実果のシーンをごそっと変えて いっそ不登校の女子でも出せばよかったのに、なんて思う。 (とか言いながら実果の章はいちばんうるうるした) でも作者の年齢を考えると十分かな。 リアルタイムで書き付ける行為を小説にまで昇華するこの能力は凄い。普通は日記が精一杯。 蛇足ですが、セリフの方言のこと。 わたしは関西出身ですが作者は岐阜県出身とのこと。 関西弁とは捉えず、こういう方言の場所なんだなと思って読みました。

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    投稿日: 2013.01.19
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    個人的にはそれほどいいとは思わなかったってよ。 映画が凄く評価高かったみたいだけど、そっちを見たら変わるのかもしれないってよ。

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    投稿日: 2013.01.19
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    高校時代、そういえば、楽しいだけじゃなかったな。 面倒くさい関係性や過ごしづらい時間が、ほんとはいつもいつもあった気がする

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    投稿日: 2013.01.18
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    肩透かしを食らった。読み進める毎に、桐島像と部活を辞めた理由が明らかになると思いきや、最初の方で何となくが語られていて戸惑った。桐島を導入として、主に高校卒業までつきまとうスクールカーストみたいなものが描かれている。あの頃には二度と戻りたくないけど、つまらなかった高校時代を懐かしくも思ったりするのは時の成せる技。朝井さんの作品は初めて読みましたが、言葉選びがうまく、キレイな情景描写をする書き手さんだと思いました。直木賞受賞作も読んでみたい。しかし、これ映画化されてたけど、どーやって映像にしたんだろう…。

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    投稿日: 2013.01.17