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桐島、部活やめるってよ
桐島、部活やめるってよ
朝井リョウ/集英社
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総合評価

1426件)
3.6
192
491
470
106
17
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    今の高校生の心情をリアルに描いていて、今年大学生になったばかりの私は生徒たちの気持ちが痛いほど伝わってきた。作者が19歳の時にこれを書くというのは結構勇気がいることだと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.14
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    「何者」で、スゴいと思った朝井リョウのデビュー作。 題名がとても印象的。 高校生の日常がとてもリアルに感じた。勢いとノリがあふれてる。 読みながら、作者の非凡な才能をあらためて印象づけられました。 自分の高校時代(かなり遡るけど)いろいろ思い悩んでため息ばかりだった気持ちがよみがえってきました。 かと思うと、ふだん我が家の高校生の娘で実感している、今どきの高校生の様子がまるごと胸に響いてきてじんとする。 未来へ向かっているそれぞれの登場人物たちを見守りたい、頑張れ!と思えた。

    3
    投稿日: 2013.05.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先輩に薦められて読みました。神木君が桐島かと思ってたら、違ったんですね。中学生高校生の時、あるいは今もなんとなく存在していた上の人と下の人。そんな分け方馬鹿馬鹿しい、自分の思うままに振る舞いたい、14歳のかすみみたいに思っていたけど、実際は人の顔色ばかり伺って、下にいかないように中くらいをキープしようと一生懸命だったと思います。この作品を読んでその時のことを思い出してしまって、登場人物に自分を重ねて苦しくなりました。これからは自分らしく生きていきたいなー。 一章ごとに主人公が変わっていて、一人一人の気持ちに寄り添うことができました。みんなそれぞれ知らないところで苦しんでいて、でも世界は回っていて、外側や内側かでもがいていました。1番好きな登場人物は、かすみです。前田のかすみの見方がすごくきれいだったから、あの話の中で彼女はきれいな存在なのだと思います。 宏樹が前田達のことをひかりそのもののようだったと捉えているシーンがすごく素敵でした。映像化されたら、どう表現されるのかなと気になって映画もこれから観ようと思います。

    0
    投稿日: 2013.05.12
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    高校時代にこのような上下関係を意識しなかったのは、単に最下層にいたから気付く余地もなかったからかもと思ったりして。 でも、中学時代に上にいた者が、高校で、下に位置付けられるのは、結構リアルなのかも

    0
    投稿日: 2013.05.12
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    映画化もされて、色んなアオリを見てきたからか、風助の話まで読んだ感想は「思ってたのと違う」でした。でもそこから読み進めていくと、なんというか、まさに青春再放送(自分が高校生だった頃はこんなにキャピキャピしてなかったけど)。読んでいて苦笑してしまう感じとか、わかるわ!とおもってしまうところとか、それだけリアルに「今時」の高校生を書けているんだな、と思います。どの話も面白かった。だからこそ一人一人のその先も気になってしまう。何より桐島くん自体のことが気になってしまう。続編書いてくれないかしら。2013/05/11

    1
    投稿日: 2013.05.11
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    映画の予告を見て、てっきり神木くん=桐島だと思ってたから読んでびっくりした。 だよねえ、神木くんスクールカースト最上位にはとても見えないもんねえ(褒めてる)。 序盤のたらたらした文章を通り越すと「なんというか、朝井クンの作品にはキラリと光るものがあるんだよねえ」と、文芸オヤジが思わず口にしちゃうような魅力はあると思った。

    0
    投稿日: 2013.05.11
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    桐島、もうちょっと登場して 欲しかった… でも「宮部実果」の話は感動した((涙 一人ひとりに、共感できるトコが、 すごくありました(◍ ´꒳` ◍)b✧

    0
    投稿日: 2013.05.09
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    なんか、思ってたのと違かった、というのが第一印象(笑) 高校生らしい言動、それでいて心の中に抱える悩みや葛藤、そんなものがよく描かれていて、つい最近まで高校生だった僕からしたら、とてもこそばゆい、不思議な気持ちになった。

    0
    投稿日: 2013.05.09
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    タイトルに桐島とあるから桐島出てくるのかと思ったら桐島は出てこないという。 高校という独特のルールのある世界で、楽しい日常を過ごしつつ、このままでよいのだろうかという漠然とした焦燥感を抱いた学生と、周りから干されながらも自分達が燃えるモノに掛けている学生を描いている。 これさえあれば自分を輝かせて生きられるというものがあることが羨ましく思いました。 その自分が愛することをやっているひとを見て、 それは光だ と言った表現が好き

    0
    投稿日: 2013.05.06
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    朝井リョウさんは、男性でした・・・知らなかった(笑) 或る人に薦められて、読み始めました・・・たぶん薦められないと、タイトルを見ただけではこの本を購入しないし読まなかったと思います。    作品の舞台は、田舎の県立高校だそうです。 本書の最初から予想的中で、軽薄な高校生の会話に着いていけなくて途中で読むのを辞めようかと思いながら最後までズルズルと・・・    この作品が、何故か評価されて映画化されています。(今でも分かりません) ただ一つ言えることは、中高生の微妙な心理の動きが表現されているのだそうです。 ・・・と言うことは、その中高生達の心理が理解できない無神経な大人になってしまったのかなと思うのです。  私達大人が、レベルを落として中高生たちと接するのではなくて、理解する努力が必要ではないか!学校生活の中での諸問題(いじめ・体罰)は、実はそういう子どもたちを守ってやれない大人にこそ問題があると感じました。 何故なら、世代は違えども学生生活を経験して大人になったのだから・・・    余談ですが・・・おーい桐島どこに行ったぁ~(笑)

    2
    投稿日: 2013.05.06
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    映画をDVDで見てからの原作読了。 とても良かったです。 映画も良かったけど、原作が良過ぎて先に読んでなくて良かったと思いました。 高校生活で絶対的な「上」「下」のグループ。 力関係ではなく、カッコいいのかダサいのかという位置付けで、高校生活はこんなにも変わる。 でも「上」にいる彼らも、その地位を守ること、周りからどう思われているかということに必死だしそれが高校生活をどう生き抜くのかということ。 でもただ自由で楽しそうな彼らにも、誰にも言えない闇があって、何も気にしていない様を振る舞うことが乗り越える術だったり。 自分もかつてそうだったし、その狭い世界がそのときの全てだったんです。 作者がこの世代に近いからリアルというだけじゃなくて、ハッとさせられる表現が散りばめられていてすごく読み応えがありました。 いつも同じ作家さんに偏ってしまいますが、久々に開拓できて大満足です。 2013、5、4

    0
    投稿日: 2013.05.05
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    高校生の繊細な心理を丁寧に描いている。特に「上」「下」グループは誰にでも感じられることではないだろうか。本当は「上」「下」などないことに大人になって振りかえった時に気づくのではないかと思えた一冊。

    0
    投稿日: 2013.05.04
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    朝井リョウの桐島、部活やめるってよを読みました。 等身大の高校生たちの息づかいが聞こえてくるような小説でした。 6人の高校生がそれぞれ自分の視点で物語を紡いでいきます。 それぞれの登場人物たちが感じている、いま、このとき、がまぶしく描かれていました。 ひかりや空の色が効果的に使われているのは良い感じです。

    0
    投稿日: 2013.05.04
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    桐島視点は全く出てこない。桐島の周りに存在する人たちの物語の一部に桐島の退部が出てくる不思議な話。 特にびびっと、じーんとするものはなかったー

    0
    投稿日: 2013.05.04
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    桐島が部活を辞めて、その波紋が 全く関係のない5人につながっていく話。 この作者はスクールカーストの話をすることが多い。感じることはみな同じなのかもしれない

    0
    投稿日: 2013.05.04
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    映画の評判が良かったので、まずは原作を読んでみた。 いやー青春小説の王道ですね。 思春期特有のもやもや感とか根拠のない自信とか、共学じゃなかった自分でも想像して死にそうになる。 若さってドロドロしてるなぁ。 タイトルにある、桐島君がまったく出てこないという手法も面白い。 なのに彼の人となりが想像できるのは、描写が上手いのかな? 大人になればなるほど「うぁぁぁ」と悶絶しながら読むことになる作品ですねー。

    0
    投稿日: 2013.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2時間ぐらいで一気に読みきれるぐらい面白かった。 桐島が部活をやめることによって、周りの人達に小さな波紋が広がっていき、その中で思い悩んだり、決断したりしてなんか自分の高校時代を思い返してしまった。

    0
    投稿日: 2013.05.02
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     高校生同士の上、下、学校社会における空気、クラスカーストがしっかりと描写されていて、推測だけど著者もそういった内側の学校社会に問題意識を感じてるから書けるんだろうな。それにしても、こういう小説は好きじゃない。大きな物語が無い。凄く内向き。こういう内容の小説が売れること、映画で賞を取ること、その事実が日本社会自体が大きな物語を失い(ポストモダンにおいてそれが無いのは当たり前だが)内に内にと向かっていて、それを享受して満足できる社会であることを示している。だからつまらない。学生の中でこういった空気に支配されてる日本を嫌だと思う人、生きづらいと感じる人は留学したら良いと思う。大きな物語は無いかもしれないけど、相対的にもっと大切なことが空気なんかを気にしないで考えられることだと思う。

    0
    投稿日: 2013.05.01
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    作者が自分と同い年ということで、この本を読んでみましたが、現代の高校生の生活がとてもリアルに描けていて、共感できる部分が多くありました。目立つ人、目立たない人が「上」か「下」かで階層化されてしまったクラス。その中で生き抜いていく5人の男女それぞれの心情がとてもうまく表現されています。 この本は作者と年齢が近ければ近いほど、共感できる部分が多くあると思います。実在する芸能人やアーティストの名前も出てきて、その人たちがわからない人には理解できない部分もあるかもしれません。なので、この本を読むのは「今」が一番いいと思います。時が経てば、この本の良さはどんどん薄れていくと思います。 ただ、大学生でここまで書けるのはホントにすごいことだと思います。文の構成や心理描写は、とても同い年とは思えませんでした。将来がとても期待できる作家だと思うので、機会があったら別の作品も読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2013.05.01
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    とあるバレー部員、桐島が部活をやめた。そんな事件ともならない出来事を軸に登場人物それぞれの物語がちょっとだけ動く連作。一つ一つの物語が少しずつ互いに触れ合いながら、高校生たちの生活と心情が綺麗にかつシャープに描かれる。 作中に度々書かれるように、高校生たちの中での格差社会がかなり明確に描かれている。 " 高校って、生徒がランク付けされる。なぜか、それは全員の意見が一致する。英語とか国語ではわけわかんない答えを連発するヤツでも、ランク付けだけは間違わない。大きく分けると目立つ人と目立たない人。運動部と文化部。" 上の奴らは上の奴らで、互いの距離の図り合いや恋愛に励みながらも、なんとなく部活にも打ち込めず燦然としない未来にくすぶりながら過ごす。 下の奴らは下の奴らで、目の前のささやかな興味の対象・趣味なんかに全力でぶつかりながらも、敵うことのないクラスメイトへのコンプレックスを抱えながらそんな自分を騙しながら過ごす。 ダイナミックな展開があるわけではないのだけど、少しずつ重なりあうストーリーの最後、とある二人の生徒の抱える燻りと輝きの衝突のシーンは、少し美しいくらいにも感じる。そんな描写がすごく上手い。 "竜汰のこぐ自転車の荷台から振り返って見る高校は、地球にそのままずっしりと突き刺さっているようで、揺るぎない。目には見えない根をはって俺達を守ってくれている場所は、どれだけ熱い夕陽に照らされたってほんの少しも溶けない。" 高校生のころ、確かに俺達の世界は狭くけれどそれがすべてで、本当に些細な人間関係や心のかすり傷一つ一つが壮大なドラマで、そんな舞台の高校はこんな風に揺るぎなかったな。この文章でそんな風に感じてちょっと昔のことを思い出したりした。こういう心理描写・風景描写やそういった文章のタイミングなんかが本当に上手い。

    0
    投稿日: 2013.04.30
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    大人になってから学生を見ると「若い」っていいなあ、楽しそうだなあ、とうらやましく思ってしまうことがある。でも若者だって悩みや心の葛藤はあるんだよなー。ちなみに桐島は登場しません。

    0
    投稿日: 2013.04.30
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    人物関係が途中で把握できなくなって、紙に書いてまとめてから二度読んだ 学校内の階級ってピラミッド型ではなくて、普通が多く存在するダイヤ型だと認識していたような気がする 桐島本人は出てこない すんなり理解できる人もいれば、仲良くなりたくはないなあと思う人もいた とりあえず、すごく面白いと思った

    0
    投稿日: 2013.04.29
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    桐島くんが、部活を辞めることによって、巻き起こる出来事や心情の変化を描いた本。私も高校生の頃は、こんな感じだったかなぁって思い出されました。初めて朝井さんの本を読みましたが、言葉の使い方がおもしろいなぁって感じました。ただ、内容的には得るものがあまりないという印象。期待して読み始めただけに・・・。

    0
    投稿日: 2013.04.29
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    “今日はグラウンドが楽譜に見えない。片隅にあるト音記号が、音楽を始めようとしてくれないから。” 正直なところ、これほどまで僕の心をつかんだフレーズは、今までになかった。たとえその作品がAmazonのレビューでくそったれに酷評されていたとしても、それでも僕はこの小説が好きだ。これだよ、と思った。 陳腐な表現だと一蹴する人も少なくないと思う。だが、こんなに素直で、そして多くを語らずにも多くを伝えてくれる表現に、僕は出会ったことがない。だから、そのページでは手が止まり、このフレーズを何度も目で追った。何度読んでも、飽きないのだった。 http://ippeintel.com/archives/1503

    0
    投稿日: 2013.04.29
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    まだまだ余力が残ってそうな予感のする一冊。他も読んでみたい。男性の作家なのに女子の書き分けが上手い。

    0
    投稿日: 2013.04.28
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校を舞台としたある一つの物語としてまとめているのではなく、高校生一人ひとりの心理を丁寧に描写していくという構成がよかった。それらが微妙につながっているというのも面白い。ただ少しきれいすぎる気もしたけど。

    0
    投稿日: 2013.04.28
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    共学楽しそうだなあ。地方の学校いいなあ。でも、あんまり共感しなかったです、なぜか。朝井リョウは何者が一番面白いと思う。

    0
    投稿日: 2013.04.26
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    高校生ってこんなだったかなぁー。でも、上だとか下だとか気にしながら過ごしていたような気がする。何かにイライラして、見えているようで見えない未来が不安で。彼氏のことで悩んだり、進路のことで困ったり。今の自分は、あのとき想像していた自分になれているだろうか。中身は、違えど、今も壁にぶつかりながら、進んでいる。この今もまた、振り返ってよかったと思えるように、精一杯頑張ろう。

    0
    投稿日: 2013.04.25
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    高校生たちの青春短編(本当は短編ではないけれど、視点が登場人物ごとに変わるのでそんな印象)。 タイトルのひきの強さに持っていかれた感がある作品だった。 高校生のきらきらした感じが現役が書いてるからすごい!と解説にはあったけれど、個人的には結局何が言いたいのかいまいちわからなかった。 読みやすいし、高校生のくだらないと言ったら失礼だけと誰でも大人なら通ってきた道を語られた感じだ。 映画ご評判になり、原作読まないと映画が理解できないらしいよと聞いたので読んだのだけど…少し期待はずれだった。 女性の書く男性がファンタジーと言われるように、男性の書く女性はやはりそれらしく感じてしまう。 ただ、男の子から見た女子はこうだったんだなぁというのが面白くもあった。 そして男の子って思ったより考えてたんだな、と失礼なことも感じた。

    0
    投稿日: 2013.04.25
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    スクールカーストという言葉が気になって読んだ。 19歳のこの作者は一体どこの立場にいたのだろうか。 はっとさせられる一文が多かったのは、作者の実感が私の実感に重なりあったからだろうか。 スクールカーストに価値観を支配される者たちは哀れと見る菊池宏樹の言葉に、作者の主張と立場が表れていると思う。

    1
    投稿日: 2013.04.25
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    平成生まれとして初めて直木賞に輝いた朝井リョウさん。言わずと知れた、彼のデビュー作です。映画化もされたとってもメジャーな作品ですが、今まで全然ふれる機会がありませんでした。ミーハーなので、「直木賞を受賞されたことだし」と思って読んでみたんですが。 いやはや、まさかこれを19歳で書いたとは!驚くとともに、その繊細な感性に羨みと嫉妬すら覚えそうになるほどでした。 バレー部キャプテンの桐島が部活をやめた……そこから動き出す高校生一人一人の物語。桐島当人は登場することなく、同じ高校に通う5人の視点から、彼らの「日常」が繊細な心理描写によって紡がれていきます。 クラス内の上下関係、部活でのやりとり、家庭環境。鬱々とした想いを抱えながら、高校という「世界」の中でひたすらにもがく高校生たちの姿に、かつての自分自身を思い出し、共感すら抱いてしまいました。高校を卒業してもうすぐ10年がたとうとしているのに、こんなにもすんなり受け入れられるなんてちょっと不思議。私が当時からあんまり成長していないということなのかな。 5人のストーリーが、時間軸を行ったり来たりしながら少しずつ関わり合う様子に、高校生活のリアリティを感じました。こうやって一人一人が、それぞれの感情を抱きながら同じ「世界」の中で毎日を生きている。それってきっと、社会に出ても変わらないことで、だからこそ、高校生じゃなくても共感できる想いがあったのかもしれません。 高校生の頃の私も、それなりに悩んだり考えたりしながら、高校という「世界」で必死に生きていました。あの頃と比べて、今の私はどんなふうに変わったのかな。少なくとも、当時の私に恥じない日々を生きれるようにしなきゃ。あの頃描いた夢があったからこそ、今の私がいる。それだけは間違いない。 「世界はこんなに広いんだから」 作中である人物が言っていました。そう、世界はこんなに広いんだから。いっぱい悩んで、その分だけいっぱい笑って、自分らしく生きていけたらいいな。

    0
    投稿日: 2013.04.24
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    桐島、部活やめるってよ。 まず、誰かに話しかけているようなこのタイトルが凄い。 そして、最後まで桐島が登場人物の話の中でしか出てこないところが更に凄い。 そんでさらに、この物語の中で起きた出来事って多分、桐島が部活をやめたらしい。ことぐらいなのも凄い。 特に凝った文章ってわけでもなく、何かが起きるってわけでもない普通の高校の話なのに、なんだろう、甘酸っぱい。 作者が若いってことばかり注目されてるみたいで、なんだかかわいそうです。 本のつくりとしては、全部で七章あって、それぞれの章に登場人物の名前が付けられている感じですかね。 そんで、各々が部活に入ってて、誰かと付き合っていたり、誰かを好きだったり。 けっこう登場人物が多いからややこしいところもあるんだけれど、各々の人物が章をまたいで、やんわりリンクしてたりして面白い。 物語全体のテーマは多分、生徒は生徒内でランク付けされる。ってとこだと思うんだけれど、上位グループで楽しい学校生活を送ってるはずの生徒も人知れず悩んでいたり、下の方のグループの人も、実は眩しく見えていたり、なんだかこのへんのバランスが絶妙なんですよね。 高校卒業して何十年も経つけど、こんな感じのチャラくて目立ってるやついたなぁ、とか、リアルに思い出すくらい、生々しいというか、新鮮な文章でした。 この本が高校生のリアルな今、的なのを描き出しているのかどうかは、現役高校生ではないオレには分からないけど、もしそうだとしたら、なんだか嬉しいです。

    0
    投稿日: 2013.04.24
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    文庫版のあとがきにも書いてあるのですが、これを19歳に書いたっていうのが信じられない。何に信じられないかというと、ここまで同世代の心情を表現できるっていうことが。 そして、その当時を振り返って書いているのではなくて、当事者として書いている。 さぞかし、文学を嗜むものしずかな人なのかと思いきや、大学生活もちゃんとエンジョイしている俗な人物ということで、さらにびっくり。 朝井リョウの作品には毎回おどろかされっぱなしです。 次は、「少女は卒業しない」か「もう一度生まれる」を読もう。

    0
    投稿日: 2013.04.22
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    “後ろの学ランから少しだけ出た白いシャツが、なんで、あんなにかっこいいんだろ。” これめっちゃわかる~

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    バレー部のキャプテン・桐島が部活を辞めたことによる周囲の変化を5名 各々の視点から綴った作品。メモ。(1)学ランを脱いでもう勉強しろと強制 されることもなくて、突然鳥かごから放たれたように自由になって、何事も 全部自分で選択できるようになったとき、俺は何から順番に並べていくのだろう。何を一番上に並べるのだろう。横に並んだすべてから、何かを選べるのだろうか。(2)ひかりだった。ひかりそのもののようだった。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    ここまでリアルな高校生を描いてる本はないと思う。 各人に各人なりの想いがあって事情があって、でもそういったことを含めて高校という小さな世界で生きていかなきゃいけないなと思った。 いろいろ考え知られました。

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    読み終わった後にこの小説の意味を理解できた気になれました。一人一人の物語が今の高校生の実態を表していて、自分にも重なる部分があり、懐かしい思いになりました。

    0
    投稿日: 2013.04.20
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    ちょっとノスタルジックな雰囲気になりたい今日この頃。 読むと途端にイメージが湧いてくる感じはあまりなかった経験。 甘酸っぱい話も多い中、私がウルっと来たのは、宮部美果の章。 美果ちゃん健気過ぎる!! 「カオリが好きなカレーは、私にとっては少し辛いけど、もうそんなこと気にならない。」(p.175) 読んでた場所が電車の中じゃなかったら、わんわん泣いてました。

    0
    投稿日: 2013.04.18
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    宏樹のように涼也の持つひかりを感じとれる人がいることにホッとした。 桐島は出てこないけど、そこがまた潔くて、こっちで想像できて好き。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    流行り物、書名がキャッチーなので気になって読んでみた。思ってたよりずっとちゃんとしていて読み易く面白かった。まあよくあるステレオタイプな学校物の群像劇だけど、文章がしっかりしていてキュンとするシーン多数。映画も評判いいらしいので、観てみよう。

    0
    投稿日: 2013.04.14
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    てっきり最後辺りに桐島での語りがでてくると思っていたのですが、他の生徒からの伝聞のみ。少し意外でした。 高校生が抱えている数々の感情を上手く表現できてるなと思いましたがあとはなんとなくよくある青春小説と変わりはなかったかな… 期待していた分ちょっと残念でした。

    0
    投稿日: 2013.04.13
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    映画化大ヒット青春小説!バレー部のキャプテン・桐島の突然の退部が、5人の高校生達に波紋を起こして……。至るところでリンクする、17歳の青春群像小説。第22回小説すばる新人賞受賞作。解説/吉田大八(内容紹介より) 読んでいて、胸がズキリと痛んだ。私の通っていた高校の雰囲気にあまりに似すぎていて苦しかった。男女共学の公立高校。進学校で文武両道。きちんと差別化された教室の中の人間関係。部活と教室で違うポジション。高校時代って息苦しかったなーってことが思い出された。著者のすごいのはよく見てるなーってところ。それぞれの部活の特色も登場人物の心情も丁寧に書かれている。題名の桐島くんの事は語られることなく、周りの人物たちの動向を追っているのがすごく面白いなと思った。でもこの手法がこの小説ではぴったりきているからいいと思う。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    学生のはかなさと残酷さを描いた作品。目立つか否かで自然と格差を作ってしまう学生、良くないとわかっていても言わない学生の心境を鮮明に、描いていると思った。直接的に出てこなかった桐島がまた、味を出してる。

    0
    投稿日: 2013.04.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     なつかしい空気を感じながらあっという間に読みました。  「気づかない振りをして」暮らす登場人物たちの「気づく」「気づかない」の差が残酷です。「気づかない」人物、「気づいた」ことにうちのめされる人物、「気づかない」ことを選ぶ人物、あと少しで「気づきそう」な人物。建前として平等でなければならない世界におけるカースト制や差異というものに対しての敏感で曖昧な心情が、「桐島」が登場しないという不可思議さをうまく利用して表現されていたように感じます。  個人的には、「気づいて」しまった登場人物の所属が吹奏楽部という表現分野に割り振られたことがおもしろい。コンクールを前にした彼女の3日後を読み手はどう想像するのか。もしかしたら、想像の仕方から、読み手が「上」なのか「下」なのかが浮き彫りになるのかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.04.11
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    ”平成生まれで初”、”男性最年少”で直木賞を獲得したとして話題となった小説家、朝井リョウ。 「若い世代の感性に触れたいな」という冒険心?にかられ、作品を読んでみることにしました。 そこで、この小説。 デビュー作だということ、そして、この題名が書店で目立っていたこともあって、選んでみました。 舞台は高校、登場人物も高校生たちとその周辺の人々、という設定です。 題名にある通り、バレーボール部のキャプテン「桐島」が、部活をやめたという設定で、話がはじまります。 でも本人は登場しません。 その周囲の複数の高校生たちを主人公にして、連作短編的に物語が展開していきます。 ストーリー展開で読者をひきつけるということではなくて、登場人物それぞれの心の動きを繊細に描くタイプの小説だな、と感じました。 物語全体を通じて描かれているのが、高校というある意味狭い社会で、互いの人間関係に気を遣いながら生活している、十代の男女の姿。 そして、高校生という「守られた」存在でいることのタイムリミットが近づいていることを意識し悩む姿が、瑞々しい表現で描かれています。 作者がこの小説を書いたのは、19歳の時だったとのこと。 会話に若者言葉が多く使われていて、荒っぽい印象もありますが、同年代の内面を、このような形で文章化できたというのは、すばらしい能力だなと、感じました。 高校生同士の会話シーンにはついていけない話題も多くありましたが・・・他の作品も読んでみたいと思います。

    0
    投稿日: 2013.04.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    バレー部をやめると噂のキャプテン、桐島本人は出てこない。 その周囲やその他の高校生たちの日常。心の動き。 語る人物たちも、同じ部活だけでもなく、運動部とも限らず。 みんなそれぞれ、いろんなものを持っている。 話は「え、ここで終わり?」ってくらいあっけなかったけど。 だってオチがないし。でも日常ってそんなもんか。高校生に限らず。 映画とは作りが違うというので、かなり気になる。観てみたい。 上か下か。って、そういうものか。 だけどきらめいているものは、探してる誰にでもわかる。気づかれる。 どっちかに固執してると一生わかんないんだろうな。 好きなものは好き。人に言われたりとか関係なく。 お互い緊張してたのか。 桐島に、ちゃんと伝えられるといいね。宏樹。 あの頃は、こういう、上とか下とか考えてもなかった。 派手と普通。不良と標準。それくらいの大きな括りだったと。時代ですな。 派手なほうや不良なほうが上だったのかと思うとそれもちょっと違う。 別次元。お互い不可侵。そんな感じだった。 でも、話しかけたら返ってきたし、わかりあえることもあったと思う。 まさに今こういう場所に一歩踏み入れてるカレのことを思う。がんばれ。

    1
    投稿日: 2013.04.10
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    読み途中。この作家さんのは初めて読もうかと積読(..) 出だしから学生時代がすぐに思い出され、懐かしい感じがしました。

    0
    投稿日: 2013.04.09
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    筆者の若さがそのまま文章に現れている…なんて偉そうに感じられるようになったってことは、私自身がいい歳をになってしまったってことになるんだろうな。 こういう、若さ溢れる作品って好きだ。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    映画はとてもよかった。 小説としては、うーむ。 結局は俯瞰の視点が盛り込まれているから、本人達のリアルではない。その盛り込みが、キャラよりも先立っているから、キャラが立たない。よって一番見せたかったであろう階級がはっきりしない。題材もやろうとしたこともまあまあ面白いんだから、いい編集がつけばよかったのにと。小説家としての彼には興味がなくなった。 それにしてもこれを原作にあの映画を撮ったやつらはものすごいな。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    タイトルにある『桐島』は登場せず。高校生の高校生による高校生と高校生だった大人のための物語。 その手の物語に必要な『甘酸っぱさ』や、『青春のキラキラ』も充分追体験できる。だけど、この作品がそういうありがちさに落ちつかなったのは、その手の作品がなぞるだけに収まる『思春期の鬱屈』を、作者独自の言葉で一歩奥まで書こうとしてるからだと思う。 あの時、確かにあの世界には『上の人間』と『下の人間』がいた。みんなわかってたけど、口に出すのはタブーだった。 『上の人間』も『下の人間』も、内側から覗いたら、お互いに『違い』による恐怖があるだけで、『上』も『下』もない、ってメッセージが読めたけど、個人的には『上の人間』でありながら『下の人間』の輝きを素直に認められるサッカー部の男の子がやっぱり一番格好良いと思う笑。共感したのは『下の人間』の映画部の男の子だったけど。 『上』か『下』かでみんながこんなにも悩むのは、いかんせん学校が「人間は平等」って建前を教えなきゃいけないからだと思う。 あの時はその矛盾に苦しんだけど、今はそれも均質化を目指すのが近代化した学校教育なんだからしょうがねえ、って理解できるよ。 「30才以上の人間の言うことは信じちゃいけない」けど、本当は先生たちだって人間は平等じゃないって解ってた。きっと。自分はその言葉の意味を理解する30代になろう、と考えさせられた一冊。

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校生の思うことや発言を、そのニュアンスやリズム感を含めて見事に文章に定着させているところがスゴイ。技巧というよりはセンスだなと思う。 「高校生にありがちなリアルな心情の揺らぎがいい」といったコメントを目にするが、そもそも、タイトルにある「桐島」を敢えて出さずにまわりの男子女子の変化を描くというアイデアというか構造が、この本の一番の魅力。 遠い大陸で革命があっても、日本の総理大臣が変わっても、彼らには何の影響も与えない。 ちょっとした人物が部活をやめたことが、まわりにさざ波のように大きな変化を与えるのだ。高校っていうのは、そういう世界なのだ。 その世界の中で、彼らはそれなりに生きていくために細かな戦いをしているのだ。

    4
    投稿日: 2013.04.06
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    執筆時、作者が19歳だったということに驚く。 こんなにも思春期の微妙な関係や心の動きを捉えていたのかと思うと。 読み進めながら、そうそう、と頷くところばかりで若く初々しくもあり、残酷でもある高校時代を思い出した。 みんな頑張れって叫びたくなる感じ。 てっきり、タイトルから、桐島が主人公だと思っていたら桐島目線の話は一切出てこない。 桐島を取り巻く人たち、そして微妙につながる人たちの青春の葛藤が描かれている。 あと驚いたのがこの作者は何でも知っていること。 さらっと読め、映画や音楽などもたくさん出てきてその点でも興味深い本である。

    0
    投稿日: 2013.04.03
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    題名はそういうことかぁと読んでからわかった。 桐島は原作と映画ではターゲットが違っているということを聞き どちらも知りたいと思ってまずはこちらから。 高校生ならではの周りや自分へのイライラやでもそれを解決できない感じ。 表面の自分と中の自分が違って、理解されないだろうと表に出さない感じは自分もそうだなと思う。 スクールカーストも以前からあったけれど 今のほうがもっと窮屈で生きにくいのだろうか・・・。 2013.4.1読了

    0
    投稿日: 2013.04.03
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    何となく気になっていたので購入。青春小説だろうと思ってあんまり期待していませんでしたが、予想を遥かに凌ぐ良い小説でした。今度は映画見ようと思います。

    0
    投稿日: 2013.03.31
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    衝動買い一気読み。本のタイトルと、中身での桐島の存在感との関係性が絶妙で好き。19歳が描いた17歳の世界、しかもそれほど劇的な事件が起こるわけでもない平凡な進学校の高校生の心境、が好ましかった。改めて何かを得たわけじゃないけど、好ましいと思った。

    0
    投稿日: 2013.03.31
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    高校生のリアルな青春?を描いた話。 「あるある。高校生ってこんなだよね。」とか思いながら読みつつも、 何となく作中に、 「こういう小説を書けば売れるんだろ?」 みたいな雰囲気が出てて、 あまり話に入り込めませんでした。 個人的には、ちょっと残念な小説。

    0
    投稿日: 2013.03.29
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    青春ですよね・・・ 自分が上だとか下だとか考えることあったかもしれませんね。 社会に出てもあるのかもしれませんね。。。 ただ、青春時代という限られた時間のあいだでは特にこういうことも感じるのかなぁ?なんて感じるそんな青春時代を振り返るような1冊かもしれませんね?

    0
    投稿日: 2013.03.29
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    登場人物の名前がどうしても頭に入らず、章が変わるたびに誰だっけ?と考えてしまった。キャラが立ってないからか、自分が高校生とかけ離れたおじさんになっただけのか。それでいて、ストーリーは平坦なので、読み終わって残るものが少なかった。

    0
    投稿日: 2013.03.29
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    『何者』で興味をもったので作者のデビュー作に手を出してみた。 この時代感覚というか、ほんま同世代の身近な感覚を敏感にかぎとって文章にしてしまう作風は好きだ。 この作品のテーマであろうスクールカーストというか「上」と「下」みたいな感覚はよく感じていた。 なんとなく目立つやつらが上で、目立たないやつらが下で。 ところでこのスクールカーストってどうして生まれるのでしょうね。社会がそういうふうに仕向けているなにかがあるのでしょうか。 わかれば生きやすい世界になるのかもしれませんな。

    0
    投稿日: 2013.03.28
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    高校生の薄っぺらい口語の文章なのに内容が薄っぺらくない。むしろ重い。でもすごく共感できる。そんな時代の高校生だったことのある私は。 実際、自分が高校生だった時代はこの描写の時代よりもまだ優しいものだったかもしれない。その時代の自分ですら、そういった高校生ならではのしがらみに嫌気を感じて部活に打ち込んで逃げた。そんなことを思い出した。 社会っていうものは、そのときの自身の感じ取れる世界でしかないということがはっきり分かるんじゃないかと思うと同時に、まさに今、高校生という人はどう思うのか興味がわく。朝井さん自身がそう変わらない年齢でこれを書いたというところには驚く。 文字からの想像が、おぼろげな人の印象を伝えるのにぴったりだなと思った。 何度も登場人物が出る度ページをさかのぼっていた。 映画ではそういったところをどう表現するのかわからないけど、小説のこのおぼろげさが合うと思う。 社会は近い部分しかはっきりとした輪郭を持たなくて、遠い関係の人の印象なんておぼろげ、だけど影響を与え、受ける。 オムニバス形式でそれがとても上手に伝わってきた。

    0
    投稿日: 2013.03.28
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    映画化され、なお且つ人に薦められたので期待して読んでみたのですが自分にはあまり合わなかったようです。スクールカーストを上手く描写してはいるのですが、『え?これで終わりなの?』ていうような不完全燃焼な終わり方でした。

    0
    投稿日: 2013.03.28
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    小説すばる新人賞を取った本で、当時、即買いしました。桐島が部活やめることを中心にその周りがどう変わっていくかオムニバスチックに書かれています。読みながら思ったことは、やっぱり哲学とか自伝とか自己啓発とかそーゆーもののほうが好きかもなぁ。小説は、言葉がどうもキレイでね。この本も比喩が多くて、表現もなんとなく似てたり…。朝井リョウさんすきだけどね!確かに絵が浮かんでくる小説でした。

    0
    投稿日: 2013.03.28
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    描写がとてもキレイでした。 他人の価値観に対してのモヤモヤした苛立ちが今だからこそ分かるような気がしました。誰もが登場しているような高校生の誰かに自分を重ね合わせることがあるのではないでしょうか。 それは一種のアイデンティティであったり、自己嫌悪であったり人それぞれ異なるとは思いますが、高校生の心理描写を良い意味で生々しく現実味を帯びた表現で表せていると思いました。 また、内容に関しては桐島自身が及ぼす影響の強いもの、弱いものなどがそれぞれありますが、巡り巡って一人の人間の行動でこれだけの影響が及ぶことを示しているようにも思いました。 高校生の頃に読んでいたら今とはきっと違った反発の気持ちなどが強く感じられると思いましたが、現在大学生になる私が読む感想、もっと大人になった時に読む感想がまた異なって感じられるかと思います。 映画はまだ見ていませんが、この心理や情景の描写は文字だからこそ上手くできているのではないかとも感じます。 特に「繰り返し」の表現が多いこと。 そして、「aiko」や「ジョゼと虎と魚たち」など具体的なアーティストや作品の名前が多く登場すること。 また「ひかり」という隠喩もところどころにあったのが心を惹きつける魅力的な文章にしていたのかもしれません。 映画で見るとおそらくまた違った感想が抱けると予想しているので今度の機会に。

    0
    投稿日: 2013.03.27
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    高校生の話ということで、作者が意図的に書いたものかもしれないが、非常に読みにくい文章で、読むのに時間がかかった。 個人的にモヤモヤした話嫌いじゃないはずだったが、この話はちょっと無理だった。

    0
    投稿日: 2013.03.26
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    青春小説。と一言では片付けられない感じ。 十代のわかものはもちろん、おとなの人も楽しめるのでは。 それにしても、ギャルの心理描写はリアルな雰囲気というか、著者が年齢が近いからこそ書けたんじゃないと思った。

    0
    投稿日: 2013.03.26
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    高校生の悩み、スクールカースト、恋愛、部活。 誰もが持っていたモヤモヤを丁寧にリアルな言葉で表現。 歳を重ねるにつれて、気持ちが疲れにくくなったのは、スクールカースト的なものを考えなくなったことがひとつ、大きいような気もする。

    0
    投稿日: 2013.03.26
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    日本アカデミー賞→映画見る→原作読む、の流れでこちらを読む。文庫のほうが気楽に読めるだろうと思い図書館から借りたが正解。かすみの追加章が載ってた。 映画との違いが多々あって背景・人物の印象としてほとんどと言っていいほど異なるものを感じた。何より関西圏だったのかよ!と事前に映画で培ったイメージ差に最初から読みはじめにちょっと躓いた。 とはいえ宏樹、実果、追加のかすみの話でそれぞれの抱えた内側イメージを補完?できてよかった。完全に映画ありきのレビューだが、やはり映画は原作以上に素晴らしかったなぁ。

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    学生(特に女子)の本音がリアルに書かれてあって、淡々と進みつつも、バラバラに散りばめられたモノが読んで行くうちにギュっと凝縮されて行く感じが爽快でした。終わりもアッサリとしてて、私は好き。

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    賛否あるみたいだけど、自分は素直に楽しめた一冊。 そういえば、(およそ)現在を舞台にした青春小説って稀有な存在な気がする。 スクールカーストだとか、クラスの中での同調圧力だとか、筆者と同年代である自分にとってはアタリマエの感覚であっても、他の世代の人にとっては目新しいものなのかもしれないと今更ながら気づかされた。

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    再読。 本当にこの人は男性なのかって疑いを持つ。 生々しい描写の数々に本当にそう思う。 ひかりがたくさん 黒が一番つよい

    0
    投稿日: 2013.03.25
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    高校生が部活をやめた話。 始終若い作家さんだなと思わせられる。 自分が高校生か大学入りたてくらいだったら 面白く読めたんだろうか。 青春なんだろうけど これを映画にしてどうする。。

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    17歳の高校生に戻ったかのような感覚になる。リアル感がすばらしい。平成生まれの作者だからこそ書けた作品。一言一言にウソがなく、本当にリアル。とくに前田と菊池のストーリーが気に入ってます。映画とはまた違っているのに、なのに映画と同じような切なさ。逆に映画もよくまとめてあるなという感じ。 17歳という大人と子供の境目の心境が、何度も言うけど本当にリアルに表現された一冊でした。 説明書き、心境、セリフが織り混ざったような書き方なので慣れない方はあれですが、方言も含め私はスーッと読めました。分厚く無くあっという間に読めるのでおすすめ。内容うんぬん以上にこの作品自体に、より感動した。

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    意外とおもしろかった。ただオムニバスなんで核がない。あと桐島が部活辞めたことはそんなに関係もないかな。 青春って感じ。

    0
    投稿日: 2013.03.22
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    こんなに外見ばかり気にする、性格の悪い女子いたっけ? ここまでチャラい男子いたっけ? 進学校で?? とかとかとか、思ったり思わなかったりもしたけれど、 自分が高校生だったのは二十年も前だしな時代が違うかも。 でも、しかし! 学校だけが世界っていう息苦しさは、 今も昔も同じなんだろうなあ。 結局、それぞれに感情移入できたりするのだ。

    0
    投稿日: 2013.03.22
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    何者に続き知人から借りた一冊。 しかしこの本は少し入り込めなかった。 立場の異なる高校生がそれぞれ苦悩していることはとても現実感を感じた。 しかし軸となる物語があまり見えてこなかったのでそれぞれの物語が少し中途半端で終わってしまったように感じてしまった。

    0
    投稿日: 2013.03.21
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    2013読了 高校生の人間関係を描いた話。 周囲が決める自分の評価は変えられないが、自分が自分に満足する為に行動しなければいけないということを学びました。

    0
    投稿日: 2013.03.21
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    桐島が部活を辞めることで、周囲に少しずつ波紋が広がっていく様を、「階層」の異なる5人の視点から描かれている。高校生にとって、高校が生活の基盤であり、世界でもある。狭くても世界だからこそ、そこには階層社会がある、と。解説を読んで納得。確かに、意識の上に置く置かないはあれど、階層は存在してたなぁと思う。リアリティがあって、自分が高校生に戻った気がした。

    0
    投稿日: 2013.03.19
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    ありきたりだけど、自分の学生時代と重ね、なんというか少しくすぐったいけど、清々しい気持ちにさせてくれる作品。人間のほんとの美しさに気づく瞬間を『ひかり』という言葉で表現しているシーンはぐっとくる。 確かに、人が自分の信じたことを懸命に取り組む姿をみて、あの人は輝いているなどと表現されるが、初めてその輝きに出くわす瞬間の心のなかは、まさしくあの表現のような状態だとおもう。 子育ての都合で、映画をしばらく観ていないが、映画も見たいと思った。

    0
    投稿日: 2013.03.19
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    映画は未見だけど、この本の場合は、多分映画の方が面白い。オムニバスで進む小説の方は、核となるストーリーが希薄であるがゆえ、そこに込められた青春の苦みを味わうために結構な努力を要する。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    実果ちゃんの話が一番ぐっときたな。 あー一気に読めば良かったー! これは絶対一気読みをおすすめします。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    作品を通して高校生活を懐かしみながら、「小さな世界で生きてたんだな〜」と、現在の自分の視点から偉そうな感想が漏れる。 が、その小さな世界で希望をもったり、絶望したりして生きるのが青春時代なんだとも思う。今考えれば「しょーもない」ことに真剣に悩めるのはあの時代の特権だとも思う。 作品の中で定義されるクラス内の「序列」では、間違いなく自分は高校時代「下のクラス(いけてない人々)」にカテゴライズされていたんだと思う、あまり意識して無かったけども。あの頃にイケイケに青春を謳歌していたら、という風には思わないし、例えもう一度高校時代に戻っても出来ないだろうけど、何か一つでも熱くなれる何かを見つけていたらなとは思う。 当たり前だけど、どんな風に高校生活を送ったかでこの作品から受ける印象は違ってくるし、私は恥ずかしい思い出がフラッシュバックしながら「うーっ」と呻きながら読み進めました。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    田舎の県立高校を舞台に起こる小さな変化。青春の舞台は、きっとこうした小さな変化が楽しく、また美しい思い出になる。プロットとしては、桐島がバレー部をやめるという所から物語がスタートする。この一事象が、同じ高校の立場の違う5人の人生に微妙な風がふくという編成になっている。風が吹けば桶屋が儲かるというように、因果は巡るということを青春ドラマでやってのける爽快感が面白いと思った。好きな子を見たときに、輝く光のように見える。笑顔で心が締め付けられるような気持ちになる。自分が高校の時の事を思い返すと、そういえば、やっぱり青春だったよなと思う。読後感の良さは、読んだ人が皆、過去に戻れたからだろう。自分だって、走りまわったグランド、旧校舎から新校舎に変わった節目に見えたオレンジ色にそまった校舎が未だに忘れられないしね。高校生までの人生を2倍近く過ごしたことになるんだな。そいういえば。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    高校生活の人間関係の話。 桐島が主役かと思いきや、そんなことなかった。日の当たらない下グループの映画部男子、一軍でイケてる上グループ女子、男子、物事に熱くなれない上イケてる男子、等等…。高校生活にいる様々な立ち位置の子に目線をあてて書かれていた。 あぁいるいるこんな子、と納得するところが多かった。だが、作者と年齢が近いため、新たに知ることは何もなかった。評価されたのは、作者の眼力と若さ。なので、一過性の娯楽作品としては秀逸だったのでは。 もっと何か一貫したメッセージがあるのかと思ってたので、このもやもやした話はあんまり好きじゃなかったかなぁ。

    0
    投稿日: 2013.03.17
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    読もうと思っていたが、読まずにここまできて、日本アカデミー賞で盛り上がったので読む。今日(3月18日)の朝日新聞の書評に出ていた『スクールカースト』を先に読んでいて、そこにこの本の話もでてくる。いまどきの高校生の群像を、それぞれの主人公を通して描く。最近の高校生のことを気にしていて、先生に話を聞いたりするのだが、実際にもこんな感じらしい。そんなことばかりが話題になっているが、たぶん主題は、高校生のみる「ひかり」であり、そこには希望も感じる。

    1
    投稿日: 2013.03.17
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    それぞれの主人公の、それぞれの視点から、あの頃の気持ちが表現されている。 当時は気にはしてたけど意識はしていなかった、自分と他人の気持ち。それが上手に表現されている。 主人公(?)の桐島が登場せず、脇役が主人公として話を進めていく構成は新鮮だった。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    教室内にあるスクールカーストの話。 少し読みづらい気がする。『何者』に比べてなんだか読むのに疲れてしまった。 ただ彼は若者の心理描写を捉えるのが非常にうまいと思う。 最後の方に「一番怖かった。本気でやって、何もできない自分を知ることが。」という一文にハッとさせられた。その通りで、僕もとかく斜に構えがちだが、それは一生懸命になって失敗することが怖いからである。友人なんかに「頑張っているね」「えらいね」と言われると、どうしようもなく顔が熱くなってしまうのは、頑張っている姿勢を人に見られて、その姿が何にもならなかったらと考えると怖いからだ。 彼は若者にありがちなそういう姿勢を捉えるのがうまい。描写はイマイチなんだけれども・・・。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    26.3.16 映画評論でベスト10に入っており、衝動で購入。表現が文学的すぎて登場人物とミスマッチする感覚。最後のかすみはアナザーストーリー。別物と区切ると、終わりはしっくりくる。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    統率力のある存在を失うことで、普段つるんでいるから出来た馬鹿な事も、何でもないいつも出来てたアレコレがうまくいかない。 連帯感に支えられているという安心感を失った時や、失ないそうになった時に、途端にか弱く、寂しくなる人達の話なんですが、それだけなので半分位で飽きます。 そして、コテコテの友情&青春に鳥肌が立ちました~… 長編の登場人物の内面性を表す時によく用いられる様な場面だけを抜き出して、人と境遇を変えて繰り返されるので、しつこいです。 それと、やたらと登場人物が多い... 誰が誰だったかよくわからなくなり、かなり読みにくいです。 宮部実果の話だけ、切ない短編小説を読んでるみたいで良かったです。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    映像化に伴い本屋平積み選択パターン。慣れるまで読みにくい文体、コメントなのか心理描写なのかがとにかく解りにくい。内容的には青春ド真ん中の心情を色んな視点で描いた作品、学生が読んだら共感しそう。自身、男子高出身のオッサンなので…。ただ、周りに気を取られずやりたい事をやるのは何歳になっても素晴らしい事だと思う。

    0
    投稿日: 2013.03.16
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    現在の高校生のむせ返るような息苦しさを活写している時点で、この本は存在価値がある。自分も高校生活当時を思い出したりしながら、この本を読んだのだけれど、これが現在の高校生活なのだとしたら、正直、大変だな~と感じた。今の時代、高校生であることも大変なのですね。 映画を見て、原作にあたったのだけれど、おそらく、映画のほうが傑作だと思います。小説とは少し、感じが違う。そして、映画版は見る人によってとらえ方が変わる、おそらくすごい傑作だと思います。

    0
    投稿日: 2013.03.15
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    タイトルで満点だったのでなかなか手をつけられなかった作品。内容は想像できる青春期の鬱々な日常なんだけど彼の文字の力に驚く。教室の西陽や制服の袖口をもてあそぶ風などの表現が響く。化けるね…作者。期待大。

    1
    投稿日: 2013.03.14
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    社会人になると学生のときはよかったなぁ なんて思うこともしばしば。 この本を読んで あぁそういえば進路とかどうしたらいいんだろうってうつうつしてた時もあったなぁ なんて思いだした。

    0
    投稿日: 2013.03.14
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    空気を読むことは必要だけど、自分の正義と照らし合わせて判断しなければならない。 周りに合わせてるだけのやつらはかっこ悪いとまでは言えないけど、色眼鏡無しに人を見て、周囲の評価を気にせずに人付き合いできるやつこそ本当にかっこいーと思う。そーゆー人になりたいし、そーゆー人が好きな人に好かれたい。

    0
    投稿日: 2013.03.13
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    朝井リョウ。4冊目 岐阜の西濃の方言。高校生特有のしゃべり方。 毎日、高校生を見ている。 でも、見ていただけだったなと思った。 著者が感じたリアルな高校生の気持ちは、彼らにとってはあたりまえで、私にとっては新鮮だった。 そりゃ20年も前だからあたりまえか!

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    高校生の青春集。短編の物語で読みやすくて、みんなが少しずつほんとに少し桐島につながっている。 桐島が部活を辞めた事には色んな想いや理由があって、桐島が部活を辞めた事で放課後のバスケをしなくなった子がいて、その子を見ていた子がいて、その子の席の後ろの子がいて…という感じ。 こんなことあったな~と懐かしくなった本でした。

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    何だろうか。。自由で窮屈な学校環境が不思議な筆致で表現されている。読み始めは懐かしい、と思っていた黄昏時の学校の匂いが、時として残酷に自由を削っていく感じが伝わってきて、何だろう、とても重たい読後感。いい意味で裏切られた。しかし、体言止めが多いからか、情景がとても鮮明に伝わってきた。

    0
    投稿日: 2013.03.12
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    桐島もう少し出てきて欲しかった… 高校生のリアルな日常がみえてきて、私は共感できるなぁ〜というところがありました(。-_-。)

    0
    投稿日: 2013.03.11
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    自分の高校生の時とリンクしながら読めた。 【自分は誰より「上」で、誰より「下」で、っていうのは、クラスに入った瞬間になぜだかわかる。僕は映画部に入ったとき、武文と「同じ」だと感じた。そして僕らはまとめて「下」なのだと、誰に言われるまでもなく察した。察しなけらばならないのだ。】 今思えばくだらないと思うけど、当時はそれがすべてだった。自分の立ち位置を気にして、つるむ相手も選ぶ。 学校って本当に残酷なピラミッド社会だと思う。 けどその中で心の中では、何かおかしいなと思っている人はたくさんいると思う。行動できないだけで… 私は先生になって、まずはクラスからそのピラミッドを壊していきたいなと思った!!!

    0
    投稿日: 2013.03.11
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    これといった物語はなく、高校生活の日常を各登場人物の目線で語られているだけだが、情景や感情が引き出されやすい文体や表現の仕方がとても心地良く、私が通った田舎の高校の風景や友達との会話、細かな心情までもが一気に蘇った。 複雑で繊細な目に見えない脆い糸の上に成り立っていた、上下関係、ルックス、仲間意識、夢中になること、将来、他人の目、自意識。確かにあの頃、その繊細な、でも本当は歪んでる糸をちょんっと弾いて、少しだけ糸から自由になるのは、簡単なんだけど凄く勇気がいることだったな。後半で宏樹とかすみがそれをやろうと思い立つ場面は、清々しい気持ちになれた。 本当に良い小説だと思う。素晴らしかった。映画も見てみたいし、小説もまた読みたい。

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    投稿日: 2013.03.10
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    10代の時独特の教室の空気感がリアルで、学生時代を思い出す1冊。 「桐島」が部活をやめることで動く5人の高校生の日常のお話。

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    投稿日: 2013.03.10
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