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総合評価

782件)
4.0
240
293
168
24
8
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    幻想的な情景が浮かんでくる描写がよかった。世界観も好み。切ない話だけどベクトルはあくまで前向きである感じを受けた。

    0
    投稿日: 2014.06.27
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    あまりホラー好きではないので、ホラー小説大賞という作品に不安を覚えたが、いい意味で裏切られた。ホラーよりはファンタジーに近い印象。 この世界に隣接?した異世界の話が二つ。どちらも、単なるファンタジーではなくドラマがある。ありがちなグロテスクな描写は全然なく、文章は美しい。面白かった。 精力的に執筆をされてることも有り難い。他の作品も読んでみたい。

    4
    投稿日: 2014.06.21
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    怖がらせようとしていないせいで、余計に不気味に感じてしまう。作中に描かれている「異界」が、ごくあたりまえに日常の隣にありそうな感覚にさせられるせいかもしれない。 世界観やストーリー展開も非常に魅力的なのだけれど、文体に艶があるような気がする。行間から夜闇と夏の夜のような生暖かい空気と甘ったるいにおいが漂ってきそうな予感がしてくる。

    0
    投稿日: 2014.06.11
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    表題作と、「風の古道」との二つの中篇。 暗めのおとぎ話といった感じで、不思議な美しさを持っている印象です。 特に「風の古道」は、読んでいるうちに自分も古道を彷徨っているように引き込まれました。

    1
    投稿日: 2014.06.08
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    2つの中編を収録。どちらも独特の雰囲気を持っているが、個人的には表題作でなく、「風の古道」をとる。ホラーにジャンル分けされているが、怖いというより、もの悲しい雰囲気がある。この世と別の世の違いがかなり詳細に表現されていて妙なリアリティを感じた。

    0
    投稿日: 2014.06.02
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    角川の夏のフェスタみたいなもので表紙と内容に一目惚れして買った本。一目惚れしたときは丁度金欠で買えなかったので一年後に買いましたグハァ!!!嬉しすぎました。 夜市は、ホラー要素が強く、登場人物が味わっているような恐怖を感じられました。最後にはこうきたか・・・とやられましたね。 風の古道もよかったです。 文章の書き方、話の持ち運びなど、魅力があって吸い込まれました。綺麗な情景描写で、淡く、寂しく・・・いいですね。恒川さんのファンになりました。

    0
    投稿日: 2014.05.15
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    日本ホラー小説大賞受賞ということでワクドキして読んでみる。 ホラーというかSFファンタジーホラーと言ったほうがいいのかな。賞の選考段階でもそっちにカテゴライズされそうになったとか。 オチよりも世界観を重視する僕にぴったりの作品でした。風景の描写だけでワクワクし、登場人物の個性もちゃんと立ってた。宮崎アニメの雰囲気に近いかな。たぶん影響されているような気もする。世界観だけじゃなくちゃんとオチもついてたし満足。 もうちょっとボリュームを増やしてくれるとより楽しめたかもしれないなぁ。宮崎アニメ好きな方は是非オススメ。あと同時収録の「風の古道」もかなり良作。どちらかというとこっちがメインみたいな。

    0
    投稿日: 2014.05.15
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    前評判がよく期待大だったけども、いまいちスッキリしなかった。ホラーというよりダークファンタジー?時々ミステリー?かな? 起承転結の転が上手いなと思った。

    0
    投稿日: 2014.05.09
  • ふふふとなりながら、情景が浮かぶ

    みたことがないはずの色々な出演者たちや、出来事が浮かんできました。 そして、同じように兄弟二人それぞれ、お互いに対する思いが伝わってきます。 お互いの気持ちがつながりあい最後にはスッキリとさせてくれます。 一緒に収録されている「風の古道」も一気に読めます! 素敵なファンタジーでした。

    3
    投稿日: 2014.05.08
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    現実世界と付かず離れずふとしたはずみで踏み込んでしまうような、異界の描きかたが魅力的。生あたたくてどこかやさしい雰囲気だった。「風の古道」好きです。

    0
    投稿日: 2014.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本ホラー小説大賞受賞作 端正かつ幻想的な文体、そして奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング。 新鋭・恒川光太郎の伝説的デビュー作! 妖怪たちがさまざまな品物を売る「夜市」。そこでは望むものは何でも手に入るとされる。 ただし何かを買って(あるいは交換して?)、得なければ出られない。 幼いころ弟と夜市を訪れた裕司は「野球の才能」を買った。 金がなかった彼は人攫いの口車に乗せられ、弟を差し出す。 20歳の頃、裕司は再び夜市を訪れる――弟を買い戻すために。 裕司が人攫いから疑いながらも弟を買い戻そうとしたところから、展開が一気に変わる。 「そして眠りこれは夢の一部となる。」 「やがて夢は現実にとすりかわる。」 人間は三度しか夜市を訪れられないのだという。 あと二度裕司とともに訪れたいずみは夜市に行ける。その日まで夜市は完全に遠い秋の夜の夢になる。 「風の古道」も閉ざされた異世界を独特の筆致で描いている。 ミステリ  :☆☆☆ ストーリー :☆☆☆☆☆ 人物    :☆☆☆☆☆ 文章    :☆☆☆☆☆

    0
    投稿日: 2014.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ホラーというよりもファンタジーっぽい短編2編。どちらも主人公が、人間でない異形のものたちの住まう世界に迷いこむ。 何でも買うことができる「夜市」で、野球の才能と引き換えに弟を売った兄。神々の道「古道」で、死んだ友だちを生き返らせようとする少年。美しい文章で淡々と不思議な世界を描いているのが面白い。 2編ともハッピーエンドではなく、何かしらの痛みを伴う。ただのおとぎ話で終わるのではなく、自分の本来の居場所、あるべき姿を見つめ直すラストに好感が持てる。

    0
    投稿日: 2014.05.01
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    内容(「BOOK」データベースより) 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。

    0
    投稿日: 2014.04.22
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    「夜市」と「風の古道」の二編を収録したデビュー作。表題作「夜市」で日本ホラー小説大賞を受賞したとのことですが、ホラーという言葉から連想される怖さはなく、幻想的で静謐な雰囲気が感じられました。また、淡々とした簡潔な文章がその作品世界をより引き立てている様に思います。読後に残る切ない余韻も印象的でした。

    1
    投稿日: 2014.04.13
  • 静謐で昭和世代にとって懐かしい雰囲気の異世界の物語

    「夜市」も「風の古道」も静かな印象を受ける美しい異世界物の物語。(賑やかな夜市を指して「静かな」、というのも変な話ですが。)夕方の神社の裏や、普段入らない街角の裏道を見て、異世界への入り口かもと想像をたくましくした昭和世代の子供の頃の妄想をそのまま小説として提示したような雰囲気があります。 ホラー小説大賞を受賞した表題作も良いのですが、この本のために書き下ろした「風の古道」もまた雰囲気ばっちりでおもしろく読めました。 ホラー小説大賞受賞と言うことで、よほど恐いのかと思う人のために一言。全然恐くありません。和風ファンタジーととらえた方が良いかと思います。

    11
    投稿日: 2014.04.13
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    ファンタジックホラーな印象。 ふと訪れた異形のものとの出会いは、じわじわとしかし確実に心の中に忍び寄り、そのまま彼らを飲み込んでしまう。 知らず知らずに引き寄せられて、あの世でもこの世でもないところを彷徨って。 しかし冒険活劇のように得るものはない。はたして本当にそんな世界は実在したのか?夢だったのでは? 自分でも気づかないうちに、その世界に巻き込まれていそうだと錯覚するところは、さすがのホラー大賞だ。

    0
    投稿日: 2014.04.04
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    第12回日本ホラー小説大賞となって直木賞候補にもなった本作。和テイストなホラーだがそんなに怖くなく、どこかノスタルジックな気持ちにさせられる。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou17001.html

    0
    投稿日: 2014.03.30
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    ホラーというかファンタジー要素が強いと思います。ストーリーテリングが巧みなお話だったと。読後感の悪くないホラーは好みです。

    0
    投稿日: 2014.03.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    恒川作品2作目。 作風はばっちり好物。異界の描き方に憧憬する。 またまた読み進んでいきたい作家発見!!

    0
    投稿日: 2014.03.24
  • 幻想的で抒情的な物語

    『千と千尋の・・・』のような世界観。「神隠し」の異世界です。 妖しく、せつなく、哀しい余韻の読後感。 少年時代の懐かしさを感じる作品でした。

    8
    投稿日: 2014.03.15
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    新聞の読書コーナーで紹介されていた本。恒川さん初読み。ホラー大賞ということだが、恐怖を前面に押し出した作品ではなく抒情的、刹那的な感じが漂う。誰もが子どものころ一度は見た怖い夢のような感じ。個人的には「風の古道」の方が好き。砂埃の乾いた匂いがする。

    4
    投稿日: 2014.03.13
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    表紙&タイトルに惹かれ購入。不思議なお話で面白かったです。それにサクサク読めるのもいいですね。ホラーというよりもダークファンタジーと言った感じでした。魅力的でもあり不気味な夜市。この世のどこかに、本当に存在していそうで、読みながらちょっとゾクゾクしました。

    3
    投稿日: 2014.03.13
  • SSっぽいが雰囲気は抜群

    改行が多く、描写も平凡で、携帯小説か某掲示板のSSを思わせる。それでも、作品全体を貫きとおす静かに悲しい雰囲気と、ミステリ要素を多分に含んだストーリーには引きつけられるものがある。 「夜市」は「風の古道」ともに、現実世界のすぐそばに存在し、しかし常人には触れることのできない異世界へ、ほんの偶然から迷い込んでしまった人間の運命を描いた作品。 どちらも物悲しい結末を迎えるが、「夜市」が物語の展開に対してやや冗長にすぎるのに比して、「風の古道」は無駄がなく美しい。現実世界と異世界だけでなく、生死もまた、日常生活のすぐそばに存在しているのだと強く思わされる。 個人的に、他のホラー作家にはない、薄曇りのような雰囲気がかなり好みだった。作者の他の作品も読んでみたい。

    5
    投稿日: 2014.03.07
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    角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー『二十の悪夢』中の『銀の船』が気に入って、読んでみました。 自分、『二十の悪夢』のレビュー中、『銀の船』を「ファンタジーの皮を被った悪夢」と評しましたが、ココでの世界感も「ファンタジーの皮を被った悪夢」でした。 ただ、純粋にファンタジーかというと、表題作『夜市』も『風の古道』も幼い頃の原体験に起因する、この世とあの世の逢瀬に存在する空間での、和テイストの怪奇譚では、ありますが…。 ホラーとファンタジーの紙一重、または境界線上を素晴らしいバランス感覚で紡いだ作品だと思える。 恒川光太郎作品、少し追いかけてみようかな…?!

    3
    投稿日: 2014.03.07
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    好きな作家が、一人増えた。 こんなに美しくて、幻想的で、魅惑的で、儚い世界があるなんて。 レーベルが角川ホラー文庫だから少し尻込みしてたけど、怖さと美しさって両立するもんだね。 読みながら森見登美彦の『宵山万華鏡』を思い出したけどこっちの方が好きかな。もっと色んな作品を読みたい。

    0
    投稿日: 2014.02.22
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    裁 ジャッジ! 道は交差し、分岐し続ける。 一つを選べば、他の風景を見ることは叶わない。 人生は次々に出会う分岐点で 選択し続けること。 時に後悔もあるが、自分のジャッジをポジティブに捉え、 …ってことは!⚪️⚪️(^_−)−☆ と、たちむかう。

    0
    投稿日: 2014.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自分の弟と引き換えに野球の才能を買った少年。 弟を買い戻すために再び不思議な夜市へと向かう。 日本ホラー小説大賞だが、ホラー?というよりファンタジーか。 岩井俊二「打ち上げ花火、下から見るか横から見るか」のような 世界観と切なさと悲しさにたっぷりと浸れる。 同じく収録された短編「風の古道」も素晴らしい。 シンプルな文章とギリギリセンチメンタルが 心地よく読み進められます。

    0
    投稿日: 2014.01.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜市、風の古道。 不思議な空間に迷いこんだ2人が体験した物語で、その中で出会ったガイドの役割を果たす人の生い立ちを知るというくだりが同じだなと思った。そのあとも諸々。 でも、描写が美しかった。 2篇共通して、ひきこまれたし、同じ世界なんじゃないかなと思った。

    0
    投稿日: 2013.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    読友さんの感想に惹かれて、初の恒川作品。 作者の造り上げる独特の雰囲気を纏ったこの作品。 幻想的でどこか郷愁を感じさせる柔らかなタッチで描かれる「異世界」。 情景が目に浮かぶようで、心にすっと入ってきます。 薄い本ですし、短いお話が2つとボリュームはありませんが、短い中で見事に纏まっています。 読後のこの余韻に暫く浸りたい。 とっても好みでした。 恒川氏の他の作品も是非手に取ってみたいです。

    0
    投稿日: 2013.12.19
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    『夜市』目当てで読んだが、『風の古道』がよかった。幼いころを思い出す。冒険心とお化けに恐怖した懐かしい気持ちがよみがえる。

    0
    投稿日: 2013.12.17
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    ホラーではないと思います。すごく怖がりなのに、読んだ後眠れないとかお手洗いやお風呂、夜道が怖いとかはなかったので(笑) ダークな味付けをした、御伽話といったところでしょうか。突飛な設定な筈が、何だか現実に起こり得そうに思えてくるのです。夜市では老紳士の正体に驚かされました。素晴らしい構成!と感心するのもつかの間、同時収録の「風の古道」には更に感動を覚えます。美しくて、悲しくて。 全てが上手くいく訳ではないのに、読後感は決して悪くない。 難しい言葉や捻った表現をしなくても、こんなにも美しい文章を書けるものなのだと、この本に教えられました。

    3
    投稿日: 2013.11.27
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    人から薦められて読んだ、私には珍しいホラー小説。 恐怖とか背筋が凍るとかホラーから連想されるような感覚は無く、不思議で少し不気味な世界だった。 この世界観は、好きだ。 神社やお寺で感じるような…密やかで謎めいた空気がずっと流れていて、現実が遠くなる。まるで、迷子になってしまったかのよう。 展開や結末は予想できてしまうけれど、大切に読みたい話だと思った。

    0
    投稿日: 2013.11.19
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    日本ホラー小説大賞作品。 絶賛されていましたが、正直、アイデア的なもの以外は 読んでピンときませんでした。 特に、人物背景、理由。 設定は独創性も見られて、新規性があるので好感ですが、 やっぱり、小説である以上の人物が動く理由が、 個人的に?な感触しかありませんでした。 後の物語と比べると、なんだか青臭くて、 その割りに何かに縛られている雰囲気がします。 恒川氏のコレ以降の物語の方が断然好きです。

    0
    投稿日: 2013.11.04
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    幼い頃に見た恐ろしい記憶、 を、言葉にする事ができない。 なぜならそれは、 本当にこの目で見たのか? それとも、誰かから聞いた、ただのお伽話だったのではないか? もしくは夢ではなかったか。 あの恐ろしさって一体・・・? 実は、あまりにもあやふやすぎて、 形にすらなっていないのに、 とにかく記憶の隅に、今も消えずに残っている。 暗い影の様な、遥か遠い昔に感じた恐怖・・・ 本書にて、 『夜市』に、初めて踏み入った私は、 (こ、ここだったかも…!?) まさか、あるわけない、そんな空恐ろしさに身震いしてしまった。 人の心の奥底に潜んでいる不安をステージに、 読了までこの世界から逃れる術は無い、 まるで束縛されるかのような恐怖。 ただ、見ているだけでは、 この空間に永遠縛られたままになってしまう。 恐怖から、逃れる術。 子供の私に、それが無かったわけを、 ここで知った様な気がした。 他 『風の古道』も秀逸。

    8
    投稿日: 2013.10.27
  • 忙しい日常に疲れた時、また読みたくなる。

     子供の頃、学校帰りに寄り道して遊んだ神社。 その裏手の、ほの暗い林の中にある何かの古い社を、おっかなびっくりで覗いた 記憶。  今はもう何処にあったのかすら分からない、川を渡った先の井戸がある家。 遠すぎて思い出すことも無い様な記憶が甦って来る。 そんな作品でした。

    7
    投稿日: 2013.10.26
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    角川ホラー文庫から出ているけど、ホラーというよりダークファンタジーに感じた。グロテスクや残酷描写だけのホラーって辟易していたのですが、これは読物として面白かったです。何が怖いって霊的なそれではなくて、人間のふとした瞬間の心理でした。特に夜市は。背筋が凍るような怖さではなくて、じわっとくる系の怖さ。 私は風の古道の方が好きでした。この話からは諸行無常を感じました。リビングデッドが恐ろしいのは知っている人が生き返っても別のものになってしまうからなのかなと思う。 二編とも日常のすぐ傍にある非日常を描いていて、ちょっぴりリアルが混じってる。あとなんだか世界観の雰囲気がノスタルジックで好き。 読後も幻想的な世界観の余韻に浸れます。

    0
    投稿日: 2013.10.07
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    夜市と風の古道の2つの物語で構成。 夜市は、野球の才能と引き換えに弟を売り、ずっと罪悪感を持ち続けてきたが、弟を買い戻すことに。。。 最期は悲しいけれど、救いはあったと思う。 風の古道は、迷い込んでしまった古道での話。 古道のものは持ち出せない。 死んでしまったら、古道のものとなり、徘徊することになる。 救いがあったようななかったような終わり方だった。 ホラーというほど怖くはないが、ファンタジーというほど、夢があるわけでもない。 不思議な話。 先日ジャケ買いした本が、この恒川光太郎さんの本であった。 本に呼ばれたらしい。

    0
    投稿日: 2013.09.30
  • ソフトに、サワヤカに、少しだけ、恐く。

     第12回ホラー小説大賞受賞作品。 歴代のホラー小説大賞受賞作品中でも、高い評価を得ている作品です。  恒川さんは沖縄在住。すてきな人生してますなあ。  完成度の高い文体、人の心の深いところを見つめさせてくれる切り口、不可思議かつ魅力的で、ほんの少し怖い作品世界。 静かな語り口ではありますが、展開はスピーディーで飽きさせません。同書に書き下ろし収録されている「風の古道(こどう)」と共に、一読の価値あり。

    12
    投稿日: 2013.09.28
  • 心地よい喪失感

    エンターテインメントでありながら、深い喪失感が描かれている。もちろん悲劇なのだが、不思議と心地よい。泣いて泣いて泣きつくした後に、じんわりと心を満たす寂しい幸福感のようだ。この感情を、ホラーで味わわせてくれた前例があっただろうか? 着想はRPGかもしれない。「昼間は廃墟で夜になると出現する町→そこでしか買えない貴重なアイテム」とか「死んだ仲間を復活させてくれる教会」とか、ドラクエその他のRPGで味わった「感じ」が、そこはかとなくあるように思う。

    8
    投稿日: 2013.09.28
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    ホラーの怖さはなく、夜中でも読める作品。 その代わり、もの悲しい雰囲気とどこか懐かしい空気に包まれて、不思議な気持ちになりました。

    0
    投稿日: 2013.09.27
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    なんて不思議で切ない世界! 夜市も古道も竜の世界も、きっと今いる現実のすぐ近くに在るような。 少し、足を踏み出すだけで迷い込むんじゃないだろうか。 幽明、あの世とこの世は、自分が思うよりもすぐ近くに在るのかも。 「欲しいものを念じて」 「ないよ。本当に。思いつかない」

    0
    投稿日: 2013.09.19
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    ホラー=怖い話やと思って肩に力を入れて読んだらファンタジーやった。怖い話が苦手でも安心して読めると思います。もうちょっとオドロオドロしくても大丈夫やから、この世界感で他の話も読みたい。

    0
    投稿日: 2013.09.06
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    読み終えて、ほおおおう、と大きくため息を一つ。なんだこれ? これなに? 見たことのない感触。ホラーのつもりで読んだら幻想寄りだったのだが、余韻が消化しきれなかった。世界がまだ今ほど狭くくっきり見えていなかった子供時代の、今はもう記憶と想像の中にしかない「あちら側」へのノスタルジーとでも言おうか。さりとて決して子供だましというわけではなく、纏う空気は切なさと無力感と諦念と。それは『理解』してしまうことに向けられているものでもあって、ゆえに『成長』に内包されうるもの。いや、とにかくお見事、だった。

    0
    投稿日: 2013.09.05
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    独特の世界観が背景にあって、ホラーというより、 幻想的ファンタジーって感じ。 おおっこりゃスゲーという派手さはないが、 ストーリーがしっかりしていて読みやすく、じっくりと読ませる。 他の作品も読んでみたくなるような、そんな作品。

    0
    投稿日: 2013.09.04
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ◆「夜市」「風の古道」収録。どちらも 導入からキレイ。「市」も「道」も人の営みがあり、幾多の「他」が行き交うところ。いつのまにか いてはならぬ場所・彼(か)の世界に踏み込んでしまう。◆「夜市」の祐司も一度は。そしていずみも「古道」の「私」も、こちらの世界に帰ってはくる。しかし、ともに連れ立った半身は囚われたままもぎとられ。完結・充足していた自己は壊れて戻らない。行きて帰りし物語であることを拒み、成長を拒む。もう「同じ」家・「同じ」自分には帰れない。◆迷い込み、友だちを救うことができないかもしれない・裏切らざるをえないかもしれない・・・・という自分への不信感・欠落者の感覚がこの迷宮・この怖さの源なのかも。【2013/07/28】

    4
    投稿日: 2013.09.03
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    私達が日々を営むこの世界の裏側に、実はぴったりと張り付く広大な異界。そこに完全に足を踏み入れた!恐ろしい読書体験。 文体は極めて簡潔ながら妖しく幻想的、そしてどこか懐古的。普段まず手にしないジャンルに分類された本書を、なぜか手に取った自分を称えたい。出会えてよかった。

    3
    投稿日: 2013.09.03
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    二篇とも主人公が蚊帳の外で、そういうの好きなんで気に入った。話のまとめ方と終わり方も良くて久しぶりにオチに納得できた気する。

    0
    投稿日: 2013.09.02
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    第12回日本ホラー小説大賞というが、これは何?もはや新しいジャンルではないか?とさえ言いたくなる。淡々と語られる文章は、美辞麗句で飾られている訳でないのにとても美しく幻想的。異世界の話であるのに切なく郷愁さえ感じさせる。読後もしばし余韻に浸る。作者は実はあちら側の世界の人ではないのか?と・・・。【夜市】と【風の古道】と2編から成るが、後者はさらに磨きがかかっている。ホラーを敬遠している人も、これは読む価値のある作品ではないかと思う。

    5
    投稿日: 2013.09.01
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    現実と妖怪の住む異世界への交わる空間に読者を誘う2話からなる短編集。読んでいてあたかも自分が不思議な世界に入り込んだかのようなリアリティーは独特な文体とテンポの成せる『技』。「ホラー文庫」としてカテゴライズされてはいるものの、どのストーリーも非常に丁寧で優しさすら感じる語り口は恐ろしさよりも『寓話』や『ダーク・ファンタジー』と表す方が正解だろう。表題の『夜市』は子どもの頃に祭りの夜店の華やかさと楽しさの陰に感じた夜の闇のあの「不気味さ」を再体験させられた感覚が心地よかった。まさに和製ファンタジーの良作。

    6
    投稿日: 2013.08.31
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    表題作と「風の古道」の2編の短編を収録。 2作ともとても不思議な読後感が残ります。そしてどちらも決して後味は良いとはいえない。淡々とした語り口で、静かに予想を裏切られ、静かに物語がたたまれていく。 昔誰かに聞いた都市伝説をぼんやりと思い出すような感覚に近い。とても不思議で心惹かれるけれど、先にあるのはハッピーエンドではない何かってあたり。何十年か後にこの小説の話をふと思い出して、「あれは誰かに教えてもらった話だったか、フィクションだったか…?」 で、ずっと心にひっかかって離れないような。

    0
    投稿日: 2013.08.25
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    他の人も言っているように、表紙タイトルになっている「夜市」より、 2話目の「風の古道」の方が良かった。どちらの話も面白い。 語り口は簡便だが「夏の妖気」というものに対しては誰しも共通認識があるようで、 文彩に凝らずとも現実とは違う「妖界」の雰囲気が伝わってきた。 夏に読むのにぴったりな話だ。

    0
    投稿日: 2013.08.25
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    夜市の冒頭、これから物語が始まるワクワク感から、風の古道の最後の一文、読み終えた後の余韻まで、余すことなく楽しめました。素敵な作品。素敵な作家さんですね。

    3
    投稿日: 2013.08.22
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    何とも不思議な物語。 懐かしい様な、夢の中にいる様な。 本の世界から戻ってくるのに少し時間がかかりそうです。 余談ですが、この本を読みながらうたた寝をしてしまい、その時にみた夢がまた何とも不思議な夢でした。 本の世界の続きみたいな。

    0
    投稿日: 2013.08.13
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    存在しない場所の話で優しい語り口調で 終始いい感じにフワフワした気分で読めた。 私の経験不足で今一つ、匂いを感じれなかった。 海、森、茂み、神社、夏祭りのすみっこ、、、 匂いを思い出せる人にオススメだなー。 その方がきっと充実すると思う。 古道と人生。似てるのね。

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    投稿日: 2013.08.07
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    現実世界と隣り合わせの世界。 不安定な境界を、事も無げに書ききる力が見事です。 短編2編。 想像を上まる話の展開や、色鮮やかな色彩がとても印象的。 何を犠牲にして何を得るのか。 答えのない問題に読者も只管考えさせられました。

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    投稿日: 2013.08.05
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    ホラーとあるが、ホラー要素はあまり感じられなかった。 それよりも異界のモノや不思議な体験といった要素のほうが強かった。 表現が綺麗で、ところどころハッとする文章があった。 二篇あるが、風の古道のほうが好きだと思った。

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    投稿日: 2013.08.04
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    現実と地続きの幻想世界。憧れもするけれど、決して自分の世界ではないことにはたと気づいて背筋を汗が伝うような、ホラー小説。 作者の世界をもっと味わいたくなった 表題作『夜市』と『風の古道』収録

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    投稿日: 2013.08.02
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    ホラーかと思いきやそれほど怖くなかった。でも、情景や状況を細かく想像してみると怖い。。切なさ・寂しさが残る。

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    投稿日: 2013.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ■夜市  解説はベタ褒めだったが、うううううん、これの何がそんなに素晴らしいのかさっぱりわからんかったわ。率直に言って、作者が出版社にコネでも持ってたんじゃないかと。そういう意味では心底ホラーだよ。  設定が服を着て歩いているような登場人物がどうなろうと、感動なんてできっこないよ。オチも週刊ストーリーランドを思わせるようなもので。  夜市の店ひとつひとつの描写は結構いいなあと思ったんだけど、読み返したい度はオビの惹句に反して0%。 ■風の古道  『夜市』は超イマイチだと思ったんだけど、こっちはなかなかじんわり怖くてよかった。  しかし、カズキは本当にかわいそうやったなあ。  「カズキだってここで私が帰ったからとって責めはしないだろう。彼はもう死んでいるのだ。」  おい!!!!!!!!笑  それはそうと、小金井公園の桜は本当に綺麗です。おすすめ~。

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    投稿日: 2013.07.24
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    『おそろしくも切ないホラー小説』 ホラー小説、 あまり読んでこなかったジャンルですが 本日読み終えた第12回日本ホラー小説大賞受賞作 「夜市」恒川光太郎、 大変面白く、 怖く、 切ない良作でした。 ミステリーの要素も予想をはるかに超えていて好きな作家さんに出会えました。

    0
    投稿日: 2013.07.20
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    今宵は夜市が開かれる。 岬の森の中で開かれる。 夕闇迫る空を飛び回り、学校蝙蝠がそう告げる。 やがて提灯の燈るほの暗い闇の向こうに浮かび上がるのは、「永久放浪者」や「一つ目ゴリラ」「葉巻カウボーイ」たち人ならざるものが開く店の数々。売り物は「黄泉の河原の石」「老化が早く進む薬」「人間の首」そして「なんでも斬れる剣」……。 そこに一度迷い込んだら、何か買い物をしなければ帰ることは決してできない摩訶不思議な市。 高校時代の同級生・裕司に誘われて夜市を訪れたいずみの一夜を描く表題作『夜市』ほか、普通の人間が足を踏み入れてはならない「古道」。そうとは知らず、7歳の頃迷い込んだそこに、12歳になって再び親友と共に訪れた“私”が出会った不思議な青年・レンとの旅路を回想する『風の古道』の2編を収録する、薄暗い憧憬に満ちたダークファンタジー。

    0
    投稿日: 2013.07.19
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    初ホラーがこの作品で本当に良かった。"ホラー"とは言っても、一人で部屋に居辛くさせるような怖さでは無く"和風ファンタジー"のような印象。何だかこう…暖かくなると同時に寂しい気持ちに駆られる作品です。うん…何か最後の方読み返していると本当に切なすぎて目を逸らしたくなる…。本棚に封印しておこうと思います。風の古道もどっちも大好き。

    0
    投稿日: 2013.07.09
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    柔らかい文章、きれいな言葉。美しくて、哀しくて、どこか懐かしい。―そんな陽に溢れた世界を、薄暗い日陰から見つめているような気分になるのが、本作。 一見優しいようでいて、でも、安易な救いなんてそこにはない。 でもだからこそ、読み終わったあとにも静かに重く、胸に残る。 物語の中に巧みに隠されたしかけにも、驚愕させられた。

    0
    投稿日: 2013.07.05
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    この作家さんは、思い出というものをとても大切に思っているのではないかなあ…と読んでいて感じました。切なく寂しく、だからといって冷たいワケではない世界。描かれる情景はどこかノスタルジックで懐かしさを感じるような、そんな印象が後を引きます。過去を大切に思う人には、とてもハマる小説かもしれません。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    幻想的なホラー、と前情報を仕入れて読みました。 純粋な怖さを求めて読まない方が楽しめる、とも。 読後なので言い切りますが、まったく怖さはありません。 けれど人にはお勧めしたくなる夏の本です。 表題作、書き下ろしと合わせて、夏のにおいが溢れてくるような 素晴らしい風景描写の一冊です。 ある程度大人になった、幼少期への憧憬を持った人に読んでもらいたい。 夜市は、夏の夜の蒸した空気感とおぼろげな記憶が特徴。 最後のあたりは本当に幻想的で、無駄がなく、美しいです。 ストーリー的にも予想外の展開が待ち受けていて、ホラー大賞受賞の際に 林真理子氏からの評で、「エンターテインメントの作品としても成功している」 とあるのにも頷ける。 実写してもいいのになあ、と思う反面、このぼうっと霞むような空気感のする 文章を、中途半端な映像化で駄目にされるのはイヤだなあ……という 気もしてしまいます。 書き下ろしの「風の古道」も大変よかった。 夜市が夏の夜の見せた幻なら、風の古道は昼間の暑い眩しさに 目が眩んだ瞬間に見た世界でしょうか。 優しい文章なのですぐに読めます。 美しい夏の世界を見たい方にオススメします。

    0
    投稿日: 2013.07.04
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    何となくホラー系の作品が読みたいと思っていた時に、おすすめされたのもあり手に取ってみた。 金魚をモチーフにした表紙に惹かれたのもある。 ホラー小説大賞受賞の表題作「夜市」と「風の古道」。 どちらも日常の隣にある非日常=異界とでも言えばいいのかな? 作品の扱う異界や雰囲気は好きなのだけど、単純に“恐怖”を求めて読んでみた身には、物足りないというか残念な印象になってしまった。 違うタイミングで読んでいたら、もっと好印象だったのかもしれない…とは思う。 どちらかといえば「風の古道」の方が好きかな。

    0
    投稿日: 2013.06.26
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    言葉にくせがないのに、濃い世界があるのがすごいと思う。解説にあった、水墨画、墨の濃淡って表現がまさに。

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    投稿日: 2013.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    表題作は、感動作のように謳われていたが、その系統としてはありきたりかなと。ファンタジー×ミステリな話でした。 風の古道は世界観の構築がとてもうまいと思った、これで長編を書いてほしい。 そして、印象的なのが凄く自然な文で描写をすること、部分部分はありきたりの表現なのに、全体としてみると鮮明に浮かび上がってくる描写になっている。 すごい!

    0
    投稿日: 2013.06.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    先に新潮文庫で読んだ作品がよかったので、他の作品も待っていたが出ない。調べたら「ホラー文庫」にあるではないか。ホラー扱いだったとは。 奇を衒った言語がまったくないのに幻惑される異世界の描写がとても好きだ。「夜市」はデビュー作のためなのか、同行する女が不自然で気になったが、「古道の風」では子供にやや違和感が残るものの、進化しているのは明らか。どちらの作品でも、現実世界とその連中よりも異世界の描写の方が生々しく立ち現れるところが面白い。

    0
    投稿日: 2013.05.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    文章が簡潔なので、サクサク軽く読めた。 「夜市」の方は、不思議がふっと目の前に提示されるのに、文体のせいか、それを当然のことのように受け止めさせられてしまう。何でも売っているという異形の夜市自体の設定が魅力的なので、これだけで幾つもお話が作れそう。 「風の古道」は終始、やるせなさがつきまとった。不思議で危険な道を旅するのは魅力的だけれど、それは傍観者だから言えることだよね。親友のために頑張った少年に拍手。

    0
    投稿日: 2013.05.25
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    絶賛されたデビュー作ですが、最近の作品を先に読んだせいか、選評ほどには面白いとは思えず。 進化の過程をたどる一冊目。

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    投稿日: 2013.05.04
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    いろいろ悩むことがある時期ってあまり文章を読む気になれないのだけど、恒川さんの文体は変に凝ったところのない透明さがある。今まで文体がどちらかといえば凝っているというか強烈なタイプの小説を好んで読んでいたので、ぐちゃぐちゃ考えてる頭の中にもすっと自然に入ってくるのが新鮮だった。日常と隣り合うようにして存在し、時には道が交わることもあるけれど、やはり相入れない異界...という怪奇もしく幻想小説的な世界観がすごく好み。

    0
    投稿日: 2013.04.10
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    私と同じ名前の登場人物がいる! その名前がでるたびに、本の中に自分がいるような気分になりました めずらしい ホラーというよりは、パラレルワールドのような感じ 自分が知らないだけで、今もこの世界は存在しているのではないかしら そう思いました 近いからといって、抜け道を使うのはやめときます

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    文章も変な飾り気もなく、堅苦しくもなく非常に読み易い。 ただ途中で結末の予想はつくし、読み終わってからの結末の感動は個人的にはあまりなかった。 読み終わった後はなんとも言えない気持ち。ハッピーエンドとも言えないが、バッドエンドとも言えない。 私はあまり好きではなかったなーというのが感想。話の内容は読めば読むほど深まる気がするが、個人的にはもう一度読みたいとはあんまり思えなかった。

    0
    投稿日: 2013.03.06
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    『恐怖』をメインに扱わず、少し不思議な世界観の物語が読みやすくて心地よいです。「夜市」・「風の古道」両方ともに心にしみる。。。

    0
    投稿日: 2013.03.05
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    日本ホラー小説大賞受賞作です。 高校時代の同級生に誘われ、夜市にいくいずみ。初めのほうは冒頭の蝙蝠を除けば、男女の物語でも始まりそうな雰囲気がします。そんなものもほんの1ページでおわり、二人は奇妙な夜市へと向かいます。夜市では様々なものが売っていて、売っているもの、売っている人、買っている人どれも奇妙なのに二人は悲鳴もあげず描写だけが淡々と書かれています。人物の感情ではなく「夜市」とはどういうものかを重要視してるのかと思いました。

    0
    投稿日: 2013.01.05
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    ミステリーとは、、解がないのか。 そこにはまってしまったら、抜け出せないもの 怖いもの見たさで行ったら最後。。

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    投稿日: 2012.12.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    日本ホラー小説大賞受賞作です。 しかも、恒川さんのデビュー作にして直木賞候補になった作品。 『ホラー賞』とか言うから怖いのかなぁ~。って恐る恐る読んでみたけど、こんな異色なホラーは初めてです。『ホラー』と呼ぶのがなんか失礼な感じのする切なくて心温まるホラーでした。 『夜市』は、小学校のときに夜市で野球の才能と引き換えに弟を売ってしまったお兄ちゃんが、青年になって弟を買い戻そうと夜市をおとづれる話。 そして、もう一つの短編は『風の古道』。 小さいとき迷子になった主人公が、死者の世界の古道に入り込んで、5年経ってから友達と古道に再びやってくるお話。 どっちも似たようで似てないお話。 話の背景なとっても妖しくって、きっと画像にしたらホラーになるんだろうけど、『死』と『因縁』というものがとっても上手く書かれてて、きれいに見えるのよ。読み終わった後のこの感覚。うまく表現できないわ~。 私は、こういう話が大好き。 恒川光太郎さん、これからいろいろ読んでみたいです。

    3
    投稿日: 2012.11.26
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    ホラーと思って読んでいたが 私的にファンタジー的だった。 そのせいか少しものたらない感じだった。 「夜市」と「風の古道」という2作品がはいっていたが 私は風の古道がの方が好きでした。 こちらも私的にはファンタジーというか神話的な 感じでちょっと異次元の世界に入り込んだ感じがして 不思議な時間をすごせました。

    0
    投稿日: 2012.11.25
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    ホラーといいつつ、怖くはないです。 少し不気味だけどじんわりとくる 不思議な感覚になれます。

    0
    投稿日: 2012.11.22
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    二つの話。 夜市の方だけ読みました。 完璧に、世界にひきこまれた。どんどん先を読まずにはいられない。 ありえないのに、どこかにありそうと思わせてしまうのがすごい。設定すごい。 読みおわったあとも、胸がドキドキしてる。 ホラーといっても、幽霊とかが襲ってくるとかではないけど、静かなこわさがある。

    0
    投稿日: 2012.11.07
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    誰もいない真っ暗な部屋で 背中を、首筋を 白く冷たい手でそっと撫でられる。 そんな「ぞくり」がこれでもかと詰め込まれた一冊。 書店でふと手に取って読んだのですが なんだかこの本自身に「呼ばれた」気がしてならない。 恐ろしくて、不気味で、切ない。 表題作以外もしっかりと楽しめる本です。

    4
    投稿日: 2012.11.07
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    非現実的なものであり、現実とは違った世界の話だからなのか、 ホラーというジャンルになるのが終始疑問であった。 背筋も凍るホラーや、スプラッタを期待している人には期待はずれかもしれない。 だが、ホラー抜きで小説というものだと考えると繊細な物語で短編としてはとても私好みだった。 ホラーであると考えずに読むといいかもしれない。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    幼いころ、お祭りの夜にでる「夜市」が好きだった。 祭りの時にでるお面や金魚すくいのお店、ゲームのお店などが、特に気になって仕方がない。普段ならあまり興味をひくものではないのに。これは「祭り」という雰囲気がそうさせていたのかもしれない。 さて、この本の主人公、小学生の裕司も「祭り」の「夜市」に行きたく仕方がなかった。あるとき、弟を連れて裕司はとうとう「夜市」へやって来た。ただし、ここでの「夜市」は、妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場だった。ここでは望むものが何でも手に入る・・・が、裕司にはお金がなかった。そして裕司のとった決断とは…。 自分の欲望のために誰かを犠牲にするという現実。裕司はそのことについての罪悪感と後悔をずっと持ち続けることになった。 軽快な文章で美しく幻想的な世界が書かれ、心浮き立つようなにぎやかさが、一転して切なく感じる作品だった。人の心の弱さもゾクリとくるタッチで描かれ、美しい挿絵とは逆にぞっとした。 にぎやかな「夜市」に行く時、迷子にならないように親と手をつないでいたが、この本を読んだ後は、別の意味でしっかりと、親や子供と手をつないで行かねばならないと思った。

    0
    投稿日: 2012.11.01
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    珍しく一気に読んだ作品。 「夜市」と「風の古道」のどちらも素晴らしい作品だった。 どちらも終わりが切ないのに、また直ぐに見直したくなる。 個人的には「風の古道」で「夜市」と繋がっているように思わせる部分が出てきて良いなぁ、と思った。 異界と結びつける小さな入口は案外直ぐ側にあるのかもしれない。 秋の今だからこそ読んで頂きたい、そんな作品。私も時間を見付けて夜見直そうかな(^-^)

    0
    投稿日: 2012.10.21
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    『今宵は夜一が開かれる。』 妖怪たちが店を出すどんなものでも手に入ると言われる夜の市場。 奇妙な世界に足を踏み入れた彼らの、出会いと運命を描いた美しくも儚い物語。 きっと誰もが、近くて遠いこの不思議な世界の虜になる作品です。

    0
    投稿日: 2012.10.19
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    『夜市』と『風の小道』を収める。デビュー作から、ほぼ一貫した世界観ですね。その点は全くマイナスにならないし、難解な言葉を削ぎ落とした平易な文章で紡がれる物語も、かえって作品の出来を高めているとさえ思える。特殊な市場で交差する兄弟の物語。異形の者が行き交う小道で、死者の復活を軸にした、過去と現在の物語。どちらも素敵な内容で満足でした。

    0
    投稿日: 2012.10.11
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    ちょっとゾッとした。悪魔たちのボードゲームの駒にされ、パラレルワールドをさまよう外国寓話を思い出した。タイトルは忘れたのでご存知の方は教えてください。

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    投稿日: 2012.10.09
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    初のジャケ買い。冒頭文が“学校蝙蝠(コウモリ)”って… 子供向けのファンタジックホラーかと期待外れ感で読み進んで行くうちにいつしか非現実的世界観に引き込まれ一気に読破してしまった。 灰暗くて哀愁感あるけど読んだ後胸にあったかいものが感じられました。こういう話大好き!! 「風の古道」も一気読み。個人的にこっちの方が好きかも。 この本で恒川光太郎のファンになりました。

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    投稿日: 2012.09.26
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    物語の中にぐいぐい引き込まれます。 同時収録の「風の古道」もよかったですが、私は表題作の「夜市」が好きですね。 闇夜にぽっと赤い光が灯るような雰囲気がたまりません。

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    投稿日: 2012.09.25
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    夜市よりも風の古道がお気に入り。ホラーでも『恐怖』をメインに扱わず、少し不思議な世界観の物語が読みやすくて心地よいです。

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    投稿日: 2012.09.11
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    私達の住む世界と死者やこの世のものでないものが住む世界...その境目は、実は私達の身近なところにあるのかもしれない...そう思わせられる小説でした。

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    投稿日: 2012.09.03
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    ホラー小説というよりは、ファンタジー小説だと思いました。 私は森見登美彦さんの「きつねのはなし」がとても好きなのですが、この夜市も同じ雰囲気で気に入りました。 言葉も美しく、世界観に惹かれます。

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    投稿日: 2012.08.29
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    異界迷い込みモノ。 おどろおどろしいホラーを想像していたけれどそんなことはなく、自然体で優しさを感じさせる文章。 「夜市」の老紳士、「風の古道」のレンが良い。 話の中で静かに明かされていく秘密。内容以上に、その静謐さに感嘆。

    0
    投稿日: 2012.08.22
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    夜市は市場といいつつ、楽しい感じからは離れたものだ。何より舞台背景より、裕司のかかえる過去が、物語に悲しいような侘しいような、そんな陰を落としている。 個人的には表題作の「夜市」より、二話目の「風の古道」がおもしろかったと思う。

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    投稿日: 2012.08.16
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    ホラー<ファンタジー ジブリの千と千尋のような印象を抱いた。 2作収録されているが、両作とも雰囲気が似ており、 ちょっと残念。 土地勘があるところが舞台になっていたのでプラスで楽しめた。

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    投稿日: 2012.08.15
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    小学生の時によく探検に行ってた、学校の裏の公園につながっている場所を思い出した。 ふとざわざわ心が騒ぐ、不思議な力を感じるところ。 もしかしたら、夜市や古道が待っていたのかもしれない。 そう思うと尊くて、怖くて、切ない気持ちがこみ上げてくる。

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    投稿日: 2012.07.21
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    「夜市」で弟と引き換えに野球の才能を手に入れた主人公。 確かにほしかったものは手に入ったが、日に日に罪悪感が募る… ホラーというかファンタジー? 人の世界とはちょっと違う物の怪の世界を描いている。 話はあまり深く突っ込まず、あっさり話が進むから多少ん?って思うところも。 結構評価の高い本かと思ったけど、私はそうでもなかったかな。 しかし子どもって恐ろしいわ。 決してハッピーエンドとは言えない終わり方が、ちょっと物悲しい。

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    投稿日: 2012.07.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    夜市…それはいつどこで開催されているのか いつでもどこでも開催されているのか分からないが、 そこへ行けばどんな夢も叶うと言うよ、 そして常に夜開催される不思議な祭りである。 主人公は学校蝙蝠のささやきから 今晩どこで開催されるのか知り、 女友達を誘って夜市に向かう。 実は彼、幼き頃夜市に行ったことがあり 野球の才能と引き換えに弟を代金として支払った経緯があった。 そしてまた夜市に向かう彼の心情とは! そこで出会った不思議な老人とは! 女友達の命運は!…という作品。 世界観を同じくする『風の古道』も同時収録。 こちらの方は幼き頃迷子になった主人公が遠った不思議な古道に 少しだけ大きくなって親友を伴い闖入、 そこで出会った不思議な青年とは! 親友の命運は!…という作品(似てるー) 薄い文庫本ですがホラー大賞を受賞した『夜市』より 書き下ろしの『風の古道』の方が長編。 似たようなあらすじですが後者の方が好きな方が多い模様。 裏表紙に「奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング」 と書かれていることに騙されそうになるが 角川ホラー文庫から出ている本作品。 奇跡的な美しさも満ちていると思う。 感動のエンディングとも言えよう。 でも想定外の美しさであり感動でありホラーでした。 特に不思議な人達の正体がわかったくだりは心動かされた。 超オススメ。

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    投稿日: 2012.07.11
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    表題作のみ読了 ストーリーはとても良いのだが、文章がチープで稚拙なのが残念。 会話だけで進行する箇所が多かったり、丁寧な情景描写が少ないので、景色が浮かんできづらい。 ジュブナイルレベルでは最高かもしれないが、大人の読み物としてはいまひとつ。 ただし、話そのものはとても面白い。 解説は持ち上げすぎ(-_-;) 追記: 風の古道は、私は、私は、と文章がうるさ過ぎ。テーマは凄く良いのだけれども、技術が追いついていないのが非常に残念。 文体さえ良ければ相当な高みに行けたと思う。

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    投稿日: 2012.06.26