
総合評価
(782件)| 240 | ||
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powered by ブクログ夏の日にゆっくりと味わいながら読むのにぴったりな一冊。 ゾクゾクする様なストレートな怖さは無いが、民間伝承の様な不気味さが漂い、空恐ろしさが染み渡る文体がある意味心地よい。
1投稿日: 2021.08.05
powered by ブクログめちゃくちゃ好みの文体と作風。 風の古道は泣いてしまった。 解説にもありましたが、奇をてらったような言葉は無いのに、異世界に自分も迷い込んでしまったかのような、魔法にかけられたような気持ちになって、ああ、帰りたくないなあって思っちゃった。
1投稿日: 2021.08.03
powered by ブクログゾクゾクするような怖さは無かったが、こちら側の世界と近しいところに存在する異形の世界をリアルに感じることができてとても引き込まれた。一軒もこちらに玄関を見せない家々が並んでいる舗装されていない古道など不気味で面白かった。
2投稿日: 2021.07.28
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夜市 表題 凄い話だった。 この世の世界ではないところで開かれている夜市…何かを購入しないと永遠に囚われる。お代はなんでも可。このなんでもっていうのが恐ろしい。 兄は分かっていたのだろうか。自分に付き合ってくれた紳士が探してた自分の弟だったと。 夜市に取り残されたら、どうなるんだろう? 風の古道 古道、という物凄い軽い言葉がとても重い。 古道のものは古道のもの、この世とあの世の狭間、とも言うべき?中山星香的に言えば、「妖精の道」がそれに当たるのかなーなんて思ったり(^_^;) 主人公に最初に道を教えたおばさんは、親切心だったと思う。「寄り道をせずに行け」ってわざわざ教えてくれてるわけだし。 コモリのような人間も中に入れる辺り、人間性とかはあまり関係なく、昔修行をした修験者の血筋がたまに紛れ込んでくる、ていうのはちょっと腑に落ちない。血筋で決まるのなら、修行を積む意味なくない?となんとなく思ったり。 この世でもあの世でもない。どこの世界に属してるのかわからない。わからない、が一番怖いんだろうなあ。 面白かった
1投稿日: 2021.07.19
powered by ブクログ欲しいものが手に入る、ただし必ず何か買わなければ出られない夜市というおもしろい設定を兄側からと弟側から読めたのがよかった。誰も救われない物語。ぞわっとくる。
0投稿日: 2021.07.18
powered by ブクログ恒川光太郎さんの中でも初めて読んだ作品。恒川さんが描く世界観は独特で、妖しさと美しさと懐かしさが混じり合ったような雰囲気。 ファンタジーではなく和風の幻想世界のお話、いうのが正しいか。自分はこの世界観がとても気に入った。
1投稿日: 2021.07.17
powered by ブクログほの暗く切なく、暖かさも含んでる。 短編でとても読みやすかった。 幼い頃に感じてた様な不気味な異世界を具現化したような本だった。
0投稿日: 2021.06.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2021.06.17 本タイトルの夜市はあとがきにもあったように、 物語の入り方が独特で、 ホラーというよりファンタジー?と錯覚してしまった。 身震いするほど恐ろしい話ではなかったけど、 どこかほんのり薄気味悪い、後ろ髪引かれるような切ない気持ちにさせられる物語でした。 2作目の風の古道に関しては、正直期待してなかったがために衝撃で、一気読みしてしまいました。 子供の頃に空想世界で夢見たような異界に迷い込む少年たちの出会いと別れ、悲しくもどこか納得できてしまう結末に感動すらしました。
1投稿日: 2021.06.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この作者の本を読んだのは初めてだったが、誰もが憧れるであろう異界を綺麗な情景描写で神秘的に読者に想像させる力が優れていると感じた。 特に風の古道が良く、小金井公園あたりを散歩しながら異界への入り口を探してみたいと思った。
1投稿日: 2021.05.30
powered by ブクログ「夜市」 表紙に惹かれて購入しました。金魚可愛い。ホラー要素はほとんどなくて、どちらかといえばファンタジー色の方が強い気がします。ストーリー的にありがちと言えなくもないですが、夜市を見て回るのは楽しそうだなと思いました。怖いですけど。 物語の中に登場する商品はどれもこれも金額が高かったり、お金がないときに差し出す代償が大きすぎるものばかりですが、いずみの所持金二千円で買えたりするものが実はあったのかなと少し気になりました。裕司の目的が目的なので夜市を見て回る描写があまりなかったのは残念。個人的には千と千尋~の雰囲気みたいな感じをイメージしてます。 「風の古道」 こちらもホラーというよりファンタジー色の方が強めですね。「夜市」と比べてしまうと華やかさには欠けるかな。カズキの家族がどういう反応をしたのかとか、主人公はこの先また古道に足を踏み入れようとするのかとか、そのあたりくらいしか思うところがありませんでした。 登場人物の中に魅力を感じるようなキャラがいなかったこともあって、オマケ感の拭えない作品だったように思います。古道も夜市ほどの遊び心ある設定じゃないしなぁ。どうしても「夜市」と比べてしまうので同時に製本されたことが仇になってる気がします。
1投稿日: 2021.05.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この世ではない世界とこの世の狭間。 その境界線の描き方が見事な作品でした。 説明 内容紹介 何でも売っている不思議な市場「夜市」。幼いころ夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。野球部のエースとして成長した裕司だったが、常に罪悪感にさいなまれていた――。 内容(「BOOK」データベースより) 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 恒川/光太郎 1973年東京生まれ。大学卒業後、様々な職業を経て、現在沖縄県在住。2005年、「夜市」で第12回日本ホラー小説大賞を受賞。初の作品集『夜市』は、デビュー作にして第134回直木賞の候補作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
21投稿日: 2021.05.20
powered by ブクログ珍しくホラーです(*^-^*) 会社の方からお借りしました~。 凄い薄い本で、2作の短編でございました。 1編目は「夜市」 何でも売っている不思議な市場「夜市」。 幼い頃夜市に迷い込んだ祐司は、弟と引き換えに「野球選手の才能」を手に入れた。 野球部のエースとして成長した祐司だったが、常に罪悪感に苛まれていた。 そんなある日、また夜市が開かれ、祐司は友人の女の子と一緒に夜市に迷い込む。 もう1編は「風の古道」 7歳の時に父親と遊びに来た小金井公園。 そこで父親とはぐれてしまい、知らないおばさんに教えてもらった未舗装のまっすぐな道で家まで何とか帰り着く。 その道が特別であることを何となく感じるも、人に話してはいけない気がして、誰にも話さずにいた。 十二歳の夏休み、友達と心霊スポットの話になったとき、友達のカズキにその道のことを伝えてしまった。 カズキがその道に興味を持ち、二人でその古道に再び足を踏み入れる。 ホラーはあんまり得意分野ではないが、この2作は先が気になる展開。 夜市では、何か買い物をしなければ、夜市から抜け出すことが出来ない。 あー女の子を誘ったのは、女の子を売る為か!?等々あれやこれや邪推しながら読み進めた(笑) 風の古道は、何となく昔遊びに行った、和歌山の熊野古道の風景を思い出しながら読んでいた。 本の表現も難しいものではない為、小学生くらいのお子さんでも十分楽しめる本ではないかと思った。
40投稿日: 2021.05.18
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
いわゆる「ホラー小説」と言われているものを初めて読んだ。 次何を読もうかとネットで色々調べてたらホラー小説大賞受賞的な記載を見つけて手に取ってみた。 結論から言うと、怖くはない。(前述の通りホラー小説が初めてなので文章で読むとこんなもんなのかも知れないが) しかしすごく引き込まれた。どちらから言うと夜市よりも風の古道の方がよかったかな。 いずれも共通点が多々ある。ホラーというよりファンタジーな感じで、人外の者が当たり前に出てくる世界。そんな世界に迷いこんだ人間がその世界のルールに苦悶し立ち向かう点。 そしてハッピーエンドとは言い切れない切なさの残る幕切れと、現実に戻ってからのその後を読者の想像に任せている点。 現実に戻ったらあの世界の記憶はほとんど消える、という筋書きに、もしかしたら覚えてないだけで自分も子供の頃こんな体験してたりして、と幼少期を回想してしまうファンタジーなお話でした。読んで損はないです。
8投稿日: 2021.05.09
powered by ブクログ角川ホラー文庫と言う事で、少しビクつきながら読み始めましたが、これはホラーと言うよりダークファンタジーの世界かなと思います。 ホラーが苦手な人にもオススメできる程に描写が綺麗だし、よく考えるとゾワッとする場面もあるけど、よくあるおどろおどろしい描写がある訳でも無く、すんなり読めます。 短編二編構成と言うのも読みやすくて良いですね´ω`*
3投稿日: 2021.05.06
powered by ブクログぎゃー!となるホラーではない。 どちらかと言うとファンタジー小説に近い気がする。 しっとりとした、水墨画のような読了感だった。 不愉快な描写がなく読むのに時間がかからない。なので、隙間時間の軽い読書にちょうど良いと思う。 漫画本の「蟲師」を好きな人は、この本も好きになってくれる気がする。
2投稿日: 2021.05.03
powered by ブクログホラーだが、ファンタジーの要素が強い。夜市はじわじわと迫る不気味さがあった。風の古道では日本の神話のような世界観と実際に風が吹いてるように感じてしまうような風景描写に惹きつけられた。個人的に表題作よりこちらの方が好き。自分がこの世ではない世界に迷い込んでしまったような気分になり息つく間もなく夢中で読んでしまった!!
2投稿日: 2021.04.29
powered by ブクログ表題作の設定が好きなゲームに似ていて楽しみに読んだが、90ページでは話の全体像が描かれただけで全く感情が乗らず、世界観に入り込めなかった。 「風の古道」は表題作よりも不思議な世界観に浸れて、とても面白かった。 「夜市」☆3 「風の古道」☆5 追記: ゲームに似ているのではなく、この小説が原作らしいです。私はゲームの方が好きでした。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 妖怪たちが様々な品物を売る不思議な市場「夜市」。ここでは望むものが何でも手に入る。小学生の時に夜市に迷い込んだ裕司は、自分の弟と引き換えに「野球の才能」を買った。野球部のヒーローとして成長した裕司だったが、弟を売ったことに罪悪感を抱き続けてきた。そして今夜、弟を買い戻すため、裕司は再び夜市を訪れた―。奇跡的な美しさに満ちた感動のエンディング!魂を揺さぶる、日本ホラー小説大賞受賞作。
2投稿日: 2021.04.28
powered by ブクログ怖いのかしらと思って読んでいたら、異世界にふっと紛れ込むような感覚で、怖いというより美しい感じです。 異界の薄気味悪さみたいなのはあるけれど、その世界に入ってみたくなります。取り込ませていく感がたまりません。 そして、時折、人間の業や、優しさにも触れ、妙に切なくなりました。 TLで気になり読んでみました。 夜市もいいけど、『風の古道』も好きです。
3投稿日: 2021.04.18
powered by ブクログモチーフは面白いけれど、文章に引き込まれるような魅力が感じられませんでした。 表題作より「風の古道」の方が好みです。
2投稿日: 2021.04.14
powered by ブクログなんでも置いてる不思議な市場 ここにあるのにここではない古道 人ならざる者達が行き交うその世界にて 現れる老人と青年 撒かれた伏線が綺麗に回収される 弟の人生が壮絶過ぎて恐ろしい 眼の前にどれだけ蠱惑な誘惑があっても 本当に大事なものを見失わないように たとえどんな道を選んだとして、他の景色を見れなかったとしても自分の道を歩いていくだけだと、戒める ホラー とあるが自分が想像していたのとは違ったベクトルの恐怖があった
2投稿日: 2021.04.04
powered by ブクログ夜市 読了 2本の異世界系短編。異世界系千と千尋の神隠し、異世界系スタンドバイミーってかんじ。。 最初、設定がしっくりこないかと思ったけど、じわじわ世界に引き込まれた。 何でも買える異世界の「夜市」にたまたま遭遇した兄弟の話。 友人とたまたま遭遇した、死者たちの道をたどる話。 前者の方が好きだったけど、どちらも楽しめた。
2投稿日: 2021.03.30
powered by ブクログ以前から気になっていた本だった。 不思議な市場に弟を売って、野球の才能を手に入れた、という書き出し。 その先が気になる。 予想よりもひとひねりが効いていて「へぇ~」と、感心。 が、感心とおもしろさとはまた別の話。 もっともっと、良くも悪くも、どの方向でもいいから、心を揺さぶって欲しかったかな。
21投稿日: 2021.03.26
powered by ブクログ2つの短編があり、どれもとても面白かったです。どちらかというと最初の夜市の話しが面白かったです。 最後の結末は、ハッピーエンドという感じではなかったですが続きがあったり、夜市の他の人のバージョンの話も読んでみたいように思いました。
2投稿日: 2021.03.21
powered by ブクログ現実世界と異なる、人間が本来立ち入っては行けない世界に迷い込む話が2作品入ってる。 私は特に初めの話の方が好きだった。 どこかゾッとさせる雰囲気と、もし自分も同じように彷徨ってしまったらどうするだろう,,,と考えてしまった
9投稿日: 2021.03.11
powered by ブクログ表題の「夜市」だけだと思ってたら後半は「風の古道」っていう作品だった。(世界観、どちらも似たようなものを感じたから続きの話だと思ってしばらく読んでた。笑) 個人的に夜市、まじで面白い。妖怪だらけのフリーマーケットは人間界では売られていないものがたくさん売ってて、石ころが15億円だったり、才能が売られてたり。私がもしこのフリーマーケットに行ったら何と引き換えに何を買うんだろうとか色んなこと考えてた。設定が好きすぎる。
1投稿日: 2021.03.02
powered by ブクログポインティーの紹介で読みたくなっちゃってkindleで衝動買いして即読破。不思議な雰囲気で私もそんな異世界を探したくなっちゃいそう。うまく設定が作り込まれていて面白かった
1投稿日: 2021.02.26
powered by ブクログどちらの話も幻想的で独特の世界観…吸い込まれて一気読みでした。ほんの少しだけですが、幽遊白書を思い出すところがありました。
2投稿日: 2021.02.14
powered by ブクログジャンル、ホラーでいいのかな?あまり怖くはない。 のっけから人語を話す蝙蝠が出てきたりして、ファンタジー色が強い。言うなればダークファンタジーかな。切なくも哀しい怪談話。世にも奇妙な物語の切ない系の話にも似た雰囲気。 レトリックを弄さない文体が読みやすい。だけど幽玄な世界観は良く現れてる。
4投稿日: 2021.02.11
powered by ブクログもっと、身の毛もよだつ様なホラー話が 書かれているかと思いきや ファンタジー調で、情緒溢れる物語だった。 「夜市」は、因果応報というか…悲しいけれど 自分の過去の行いを、ああいった形で 精算することになったのかなと思った。 いずみは、とばっちりだよね…笑 個人的には「夜市」より「風の古道」の方が好み。
13投稿日: 2021.02.02
powered by ブクログ一時的な好奇心によって、何かを失わないといけない選択を迫られるのはすごく切ない。けど風の古道、好き。
3投稿日: 2021.01.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
不思議な物語だったな 夜市 弟をただ取り返すことができてよかったな、という話ではない。兄の思い、弟の人生、それらがうまく混ざりあった作品。基本的には、これまでの2人の人生の振り返りという形ではあるが、最後にはそれらがうまく繋がる。 それぞれの人たちがそれぞれの思いで選択した生き方。これが幸せだったのかは分からないが、みながそれぞれに納得せざるをえない状況になった。読者も含めて。 こうしたオカルト系・ファンタジー系は、読者も納得できる世界観でなければいけないが、これはうまくおさまった。強いて言えば、女の子が何も買わずに出てこられたことが不思議ではあるが…(取り引きは一応したのかな…?) 風の古道 あさのあつこの小説『ぬばたま』とも似たお話。夜市もそうだが、やはり人には「理解できないものへの憧れ」のようなものが存在するのだろう。自分たちが普段生活している世界とは別の世界、ルール。それらに魅せられて引き寄せられる人間の性のようなものを表現している。 レンの人生の構成は面白かった。いろんな要素があったが、それらが1つの線になる感覚が面白い。みせる順番も巧みだ。コドウと出会った時には既に話すことができた内容も、旅の途中で少しずつ小出しにして行くことで、読者の興味をそそる。順番も内容もとても巧妙だった。 何より読みやすい文体。どこにも引っ掛かることなくすらすらと読めてしまう。なのに薄っぺらくない。秀逸。
1投稿日: 2021.01.10
powered by ブクログホラー文庫なので身構えて読んだけど、おどろおどろしい物ではなく、不思議な世界だった。 例えるなら鬼太郎の世界観に似ている。 読んでいる間、自分もその世界にいる気がした。 結構好き。違う本も読んでみたい。
3投稿日: 2020.12.31
powered by ブクログ幻想的でファンタジーのような。でも得体の知れない世界は少し怖くて。何とも言えぬ怪しさと共に不思議な懐かしさを感じながら読んだ。 怖美しいホラー小説。美しい文章が心地良かった。
2投稿日: 2020.12.29
powered by ブクログ映画化にして欲しい作品。 本当に面白かったです。 ホラーと言うより、ファンタジー寄りですね。 ダークファンタジー作品。 この設定も面白い、あたかも幻想の世界が 本当にあるかの様な筆致。恒川さん凄いです。 頭の中でとてもイメージしやすく、 ページ数を捲るペースが速くなります笑 夜市は、実際にあったら怖いですね。。 迷い込んだら買わないと出れないのはキツイ。。 ゆうじ君みたいに無責任にはなりたくない笑笑 (弟、まじ人間できてる。5歳なのに) 風の古道は、切ない。悲しかったです。。 古道のストーリーは結構好きでした。 少ないページ内で、レン君の経緯や迷い込んだ 子供の話はとても分かりやすかったです。 最後の友との別れはほんと切ない。。。 本当に映画化してほしい。 俺も夜市に彷徨うかもしれない、その時は助けて笑
7投稿日: 2020.12.20
powered by ブクログホラーではあるけれど、幻想的な世界観が良かったです。子供の頃に見た夢のような、現実かも分からないふわふわしたような話。
3投稿日: 2020.11.23
powered by ブクログ夜の露天の妖しい雰囲気が抜群に出ている。 学校蝙蝠、永久放浪者、など単語も魅力的。 話のオチも幻想怪奇小説ではピカイチだった。 「夜市」と「風の古道」の相関関係も良かった。 文章もとても読みやすい。
3投稿日: 2020.11.21
powered by ブクログホラー小説として紹介されていたけれど恐怖はなく、幻想的な世界が美しかった。 幼い頃に小道を見つけると「どこに続いてるんだろうなあ」と思うことはあっても、その道を進んでいくことはなかった。もし進んでいたら夜市に続いていたかもしれないなあと妄想すると楽しい。 登場人物たちは運が良かったけれど、私が行ったら戻って来られないだろうな。
11投稿日: 2020.11.14
powered by ブクログこれも新幹線で一気読み。 久しぶりに自分の好みに合った作家を見つけた気がする。 とにかく題材がいい。文体も読み易く映像がイメージし易い。結末はハッピーエンドと言うわけではないがが読後感は悪くない。 ホラーと言われているがどこがホラーなのか、どっちか言うと児童書と言うかおとぎ話的な感じもして子供でも十分読んで価値のある本だと思う。 この独特の世界観はばっちり好み! 他の作品、特に長編にとても興味が沸いた!
10投稿日: 2020.10.22
powered by ブクログジャンルとしてはホラーなのだが、そんなに怖くはない。むしろ悲しい。2作品からなり、どちらも雰囲気が良い。両方面白かったけど、風の古道の方が好きかな。もう一度読みたい。
12投稿日: 2020.10.20
powered by ブクログ一つ大きな勘違いをしていた。 著者についての知識が何らない状態で本書を手にしたが、読み始めてすぐに昭和の小説かと思った。 というのも、文体というか文章の雰囲気というか、それがとても素朴でどこか懐かしさを感じるものだったからだ。 そして、すぐにその世界に引き込まれ、短編ではあるものの一気に読み終えてしまった。 直前に読んだ残穢とは対照的であった。 そして、とても面白い、素敵な本であった。 本書には夜市ともう一編が収録されている。 夜市を読んだあとで、著者について調べてびっくりした。 まさかこんなに若い著者だったとは。 続く風の古道も、すぐに引き込まれて読了。 解説で林真理子が自分の感じた著者へのイメージを的確に表現しており、まさに溜飲を下げる思いであった。 ホラーという括りが、なにかちっぽけなどうでも良いものに思えるほど、静かな興奮を味わえられ素朴で味わいのある世界だった。 良い著者に出会えた。
3投稿日: 2020.10.18
powered by ブクログこの雰囲気とても好きで貪るように読んでしまった。 夜市と風の古道の2作があるが、どちらもこの世のものとちがう雰囲気を感じられる、神秘的でちょっとだけ怖い感じ。 普段感じることのできない雰囲気だからこそ、想像しがいがあるというか、妄想したくなる。 特に風の古道は自分の好みだなぁ〜〜。誰もいない田舎の道をふわふわ歩きたくなる…。 アニメーションで映画化とかされたら絶対観るのに。
2投稿日: 2020.10.16
powered by ブクログ残念。 素材は良いのだけど筆力が足りていない。いいアイディアなのに物足りない。 夜市のはなし、風の古道のはなし、ふたつがうまく繋がっていたり、伏線の回収があるかと思えばそうでもなく。 夜市のはなしだけでも一冊丸々書けるほどの素材だと思うのだが。いや、一冊丸々それで書いて欲しかった。 なにより残念なのは、幽世の空気があまり伝わってこないこと。夜市や古道が持っているのであろう怪しさ、不気味さ、物哀しさ、本来交われない世界への憧れが足りていない。
0投稿日: 2020.10.10
powered by ブクログすごい世界に踏み込んでしまった!幼い頃から、私が住んでいるこの世界は、何かもっと大きな世界のたった一つかもしれないとか、地球がある銀河系の外側には全く別の世界があるんじゃないかとか…妄想することがあったが、この物語こそ私のふわっとした妄想を現実の感覚に変えるような何か不思議な気持ちになった。 少し興奮気味で何をどうやって書いていいか分からないけど。。とにかく読んでいる間は、違う世界に迷い込んだ感覚になれた不思議な話だった。 でも…何が1番欲しい?と聞かれてパッと出てこない私は何か足りないのだろうか。
8投稿日: 2020.10.09
powered by ブクログ読み始めて何とは無しに恋愛についてののどかな物語なんだろうなと思っていたら、収録作品いずれも予想に反してのシリアスな展開…『好奇心は猫をも殺す』って言う通り、夜市や街道に魅せられた子供達の辿る残酷な運命。 子供のやることだからと言う譲歩も斟酌もなく、取り返しもつかない世界。 それでも登場人物たちは受け入れ、立ち上がり、また歩きだす。 少しばかりの光の見えるハードでダークな冒険譚。
3投稿日: 2020.10.05
powered by ブクログ夜市 著作者:恒川光太郎 発行者:角川ホラー文庫 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
4投稿日: 2020.09.22
powered by ブクログホラー系ファンタジー小説です。壮大なストーリーではないですが、登場人物やセリフ、情景描写から、ワクワクするような舞台背景が伝わってきて、一瞬でこの世界観の虜になりました。 この小説は、2つの独立した短編で構成されています。タイトルの「夜市」は、「何でも買えるフリーマーケット」に迷い込んだ兄弟の物語、もう一つの「風の古道」は、少年の冒険の物語です。どちらも、「異世界」を舞台にしています。 年を重ねると、子供の頃の記憶なんて楽しい悲しい問わず忘れてしまうものですが、この小説はそんな忘れかけていた大切なものを呼び起こすキッカケを与えてくれます。
4投稿日: 2020.09.03
powered by ブクログ何処か儚く切ない物語。 難解な言葉などは使われておらず スラスラ読めることだろう。 不思議な世界観を醸し出す 文体も非常に味のあるものと なっている。
1投稿日: 2020.08.30
powered by ブクログ懐かしい世界観を覚えさせてもらえました。「夜市」も「風の古道」も今歩いているこの道の先に迷いこんで行けそう。子供の頃この道の先、どこにつながって行くのか歩いて探すのが好きでした。辻辻には、お地蔵様が見守っておられる。古道の道しるべの先には、村の鎮守様ある。あの道の先にあるように想える世界でした。 とても懐かしい世界観の良い本を頂きありがとうございました。
5投稿日: 2020.08.24
powered by ブクログ余計な描写や文章はなく、短い物語の中に世界観のエッセンスがぎゅっと凝縮されている。夜市についてもっと深く知りたいなぁと思わせられたけど、兄弟の視点に絞った描き方が、読み終えた後のなんともいえない不思議な後味、切なさを感じさせるのかも。
1投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログ「夜市」――そこには人間にはどうすることもできないルールがあった。 軽い妖怪ものおとぎ話のような入り口から、いつしかある人の物語へ。 気づけばまるで子どもが大人になっていたかのような語り口、そして展開。 そして魅力は、この読後感。 同時収録は「風の古道」 個人的にはこちらの方が好きかな。 共通して雑多な日常を前に、どこか虚しいようなわびしいようななんともいえぬ空気が残る。 同時にどちらも「途中」なのだと思った。
1投稿日: 2020.08.11
powered by ブクログ恒川さんの作品は世界観が美しく素晴らしい。残酷な話なのにどこか優しくて、異世界の話なのに日本の風土的な懐かしさに、風の匂いまで感じてしまう。話の筋も一本調子じゃなく、ピースが嵌っていく面白さも凄い。2冊目にしてこの世界観と文章は恒川さんの唯一無二だなと思うくらい面白かったです。夏の読書にピッタリで人にも勧めやすいです、みんな夏が終わる前に早く読んで。
5投稿日: 2020.07.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
『金色機械』を先に読み、大変よかったので期待して手に取った。 まず、これは神隠しにまつわる物語なのだな、と思った。個人的には表題作よりも「風の古道」のほうがおもしろかった。不思議な体験を通して成長する少年の物語としても読後感はさわやかだし(しかし、巻き込まれた親友が序盤で死んで段々腐っていくという結構えぐい展開なのに、さわやかなのはなんでだろう?)、ミステリー的な謎解きもあり、一気に読んでしまった。 ラスト、少年は元の世界に戻ることを選んだが、自分だったらどうしただろうか?少し不思議な世界の住人となって、ここで生きてもよかったんじゃないか?ここでしか生きられない運命を背負った青年の支えとなって。千と千尋のラストでも、現実に戻る千尋に、少しもったいないな、そんなふうに感じたのと同じ気持ち。だけど、やはり自分も現実に戻るんだろうな。会いたい人がいる限り。 「夜市」のほうは百鬼夜行的な雰囲気が好きだったが、夜市のお供にヒロインが選ばれた理由が最後までよく分からず、釈然としない気持ちを引きずってしまったのが残念。 金色機械もそうだったが、この方の文章はとても軽やかで、すいすい読めてストレスがない。すんなり物語に入り込める作家さんだなと思った。他の作品も読んでみようかな。
3投稿日: 2020.05.24
powered by ブクログ描写がとても綺麗です。独特な世界観がよく伝わってきました。感動しますし。ホラー感が薄いので苦手な方にもお勧めです。
2投稿日: 2020.05.15
powered by ブクログ夜市 対価と引き換えに何でも手に入れることができる市場。 何かを買わなければ夜市からは出られない。 兄には弟がいたが、かつて夜市で弟と引き換えに野球の才能を手に入れた。 数年後、兄は再び夜市に足を踏み入れた。 風の古道 7歳の頃、道に迷ったときに親切な人に帰り道を教えてもらった。 でもそこは不思議な道、夜になるとお化けが出るという。 12歳になり、友だちと再びその不思議な道に入り込んだ。 幻想的な雰囲気の小説。 ホラーとファンタジーの中間のような。 怖い話が苦手な自分でも怖さは感じなかった。 懐かしい雰囲気。
1投稿日: 2020.04.18
powered by ブクログ一話目は、ファンタジーの部分と現実世界の部分がうまく混じり合っていない気がしてもやもやした。また、夜市の表現をもっと書き込んでほしかった。アイディアは面白かった。
1投稿日: 2020.04.07
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人が立ち入ってはならない、この世でない場所に足を踏み入れる二編。 怖さはなく、怪しくて不思議で切なくて懐かしい。日本の昔話のようで、自分は昔からこの話を知っていたのではないかと妙な錯覚に陥った。交わってはならない世界が何処かにあるかもしれないと、耳を澄ませ目を凝らしてみたくなる。
1投稿日: 2020.04.04
powered by ブクログ望む物が手に入る異世界の夜市。子供の『野球の才能』と引き換えに弟を売り渡してしまった主人公が10数年後、彼を買い戻す為に再び夜市を訪れる。 ホラー小説というよりダークファンタジーですね。 決して難解ではない、どちらかというと平易な言葉の数々なのに、独特のリズム感と詩的な美しさを持つ文章にすっかり惚れてしまった。 目に浮かぶ程精妙で幻想的な夜市の描写に引き込まれる。 大人向けの童話を読んだ後のような切ない余韻が心地良い… 神々しか通れない異次元の道を旅する「風の古道」もなんて魅力的な世界観だろう! 日常の隣にぽっかり開いた妖しの世界に足を踏み入れてしまった感覚。 とても不思議で、少しだけ怖いけど、でも殺伐とした現代世界に疲れた私達には常川ワールドは妙にに居心地がいい。
1投稿日: 2020.04.01
powered by ブクログ収録されてる2作はどちらも好きだけど、 風の古道がとても好き。 物語全体の雰囲気はもちろん、 たまに見える美しい情景に憂いがある素晴らしい作品 不思議と懐かしさを感じる。 多くの人間にあった「あの永遠の夏」の匂いがする。 この世で一番好きな作品。 2025/11/1 久しぶりに読み返した。 夜市では、特に語られることなく、 すぐさま物語に没入するような展開のスピード感が素晴らしい。 オチは読めず、久しぶりに読んだこともあり忘れていた。 新鮮に楽しめた。 風の古道では、まさかの以前住んでた街の話だった。 本作を読んだのは高校生の時だったが、 武蔵野市や、多摩湖自転車道は以前住んでいた場所で、 よくランニングをしていた道だった。 期せずしてこの場所に導かれていたことに運命的なものを感じる。 作品そのものはやはり何回読んでも色褪せず美しい。 美しい情景描写と緻密に練り上げられたストーリー、 人間的な感受性と成長がファンタジックな世界観で描かれる。 大好きな作品だと改めて思った。
14投稿日: 2020.03.29
powered by ブクログ神隠し アチラ側 アチラとコチラの交わり、境界 命のやりとり 終わりのない道を行く旅 因果はめぐる 価値のあるモノ
1投稿日: 2020.03.24
powered by ブクログ「夜市」と「風の古道」の中篇小説二作からなる作品集。 「夜市」は異世界の市場で、才能や若さなど人界では買えない物が手に入るが、迷い込んだら取引するまで出られない。そして取引には当然代価が伴う。 「風の古道」は「夜市」とは別の話だが、永久放浪者という呼び方や夜市の存在を匂わせる文章があり、同一世界の話だと思われる。異世界に迷い込んでしまった少年たちと古道の案内人レンの物語。 どちらも分かりやすい表現で描かれていて、素直に読みやすいと感じた。個人的にはジャンルがホラー小説ということもありもっとエグい内容でも良い気がした。死者を除けばジブリ作品のような世界観で、怖さは感じなかった。
1投稿日: 2020.03.22
powered by ブクログ初めて読んだのに凄く懐かしい気持ちになり、幼き日々に戻ったような、「見たことある」と思える不思議な感覚になりました。「これで良かったんだな」と切なく空しくなる、史上最高のメリーバッドエンドだと思いす。
2投稿日: 2020.03.13
powered by ブクログ何だろう、この懐かしい感覚は。子供の頃に出会うような、冒険心と大人になることの喜びや厳しさや悲しさを、知人ではないが、この人の言うことは正しいのだろうなと、きっと信用できる感じ。生きていくために、とても大切なことを教わるような感じ。 ホラー小説というイメージではなく、ファンタジーに近い感じですが、あまりに異世界めいてはいません。文体に無駄がなく、読みやすいけど、世界観の美しさが溢れるさまに、思わず、じっくりと読みたくなります。早く読み終わるのがもったいないような感じ。10年以上前の作品ですが、もっと早く、この方の作品に出会っていればと、思ってしまいました。
13投稿日: 2020.03.06
powered by ブクログ「夜市」が第12回日本ホラー小説大賞。 「夜市」「風の古道」の中編二編が入っての一冊。 どちらも幻想的なファンタジーホラー。漫画の「百鬼夜行抄」のような世界観。高橋留美子さんで漫画化してほしい。 「風の古道」のほうが好きかな。
2投稿日: 2020.02.23
powered by ブクログホラーというよりファンタジー。 普段ホラーは苦手ですが、京極氏だったり日本古来の言い伝えや妖怪モノは結構好きなので、こちらは凄く好きな方でした。 恒川氏のサラリと描かれる文体と、景色のシーンが見えるような描写、どこかノスタルジックな世界観でもって引き込まれる感じがいい。 「夜市」はシンプルながらも、読後満足。 妖怪たちが普通に登場して、会話していてなんだかおもしろい。こんな世界があると面白いな。帰りたいから怖いけど。 そして、もう1つ収録されている「風の古道」。 こちらが個人的にはツボでした。 幼い少年が、偶然にも選ばれし者しか通らない日本に古くから存在する道、未舗装の不思議な「古道」に迷い込んでしまう。 数年後少し成長した少年は親友に初めて古道の話を打ち明け、面白半分に本当にあった道なのかを確かめるため、再び古道の世界へ足を踏み入れる。 そこで出会った青年レンと共に旅をする話。 千と千尋を連想させる世界観。 誰もが見えるわけではない道。 古道の住人 レンのストーリー。 心地よいノスタルジーと幼少に感じていたどこか他の世界に繋がってるかも?!な期待と不安。 そんな事を思い出させてくれる。
2投稿日: 2020.02.13
powered by ブクログ文字がするする流れる。 情景描写が綺麗。 特に夜明けの森や夏の匂いのイメージがよい。 わたしの好きな、「怖いじゃなくて不思議」の方向性。 人攫いの夜市と、迷いの古道。
2投稿日: 2020.01.20
powered by ブクログ何でも売っている市場「夜市」で弟と引き換えに野球の才能を手に入れた裕司は罪悪感に襲われ始める。少し切なく、考えさせられる小説である。
1投稿日: 2020.01.16
powered by ブクログホラーとも、ファンタジーとも言える不思議な作品の短編二作。夜市も古道も雰囲気がよかったし、その場の情景が目に浮かぶようだった。 人と人ならざるものの関係が面白かったなぁ。
1投稿日: 2020.01.12
powered by ブクログ恒川光太郎の一連の作品を読んで、出発点のこれは読まないといけないと思った。 日本ホラー小説大賞を受賞している。ホラーというジャンルは少し日常から浮いた、不思議な世界が面白い。 ホラー小説大賞は「パラサイト・イヴ」しか読んでいないと思っていたが、調べてみると「黒い家」「ぼっけえ きょうてえ」を読んでいた。 この「夜市」は不思議な世界に迷い込む話で、それが作者独特の表現で綴られている。 先に「秋の牢獄」「草祭」と読んできて、現実から異界に誘われるところがいかにもありそうな、いつかそんな体験をしたような、感じたことがあるような、懐かしい風土的な記述に惹かれる。そういう作風がいい。妖怪変化や異形のもの、見えない世界に生きているべきものが、現実にそういう世界があるかような変に納得する部分がある。 「夜市」 学校蝙蝠が「夜市」が開かれると言っていた。裕司といずみは公園の奥にある道から不思議な「夜市」に入り込む。 裕司は子どもの頃に来たような記憶がある。「器」を売る店で「野球の器」を買ってヒーローになる。野球がうまくなる才能をかった時、支払いのために弟を売ってしまった。何か売らないと出られない道だった。 現実に帰ると、世界から弟の痕跡は何も残っていなかった。目立つほど野球はうまくなったが、満足できなかった。 蝙蝠の話を聞いて、どうしても店に行き、弟を買いもどしたいと思った。 お金をためて持って行ったが、弟はすでにいなくなっていた。 死人が往来する道、両脇に並んだものでないものまで売る店、そんな世界で、裕司は弟を探す。 悲しい、妖しい運命の道が広がって、操られていく。 「風の古道」 これも異界に続く道に迷いこむのだが、その道は現実には見えないが、いわば魑魅魍魎が当たり前に存在して暮らしている。影のようなものもいれば、見える姿で生活している物もいる。 神のようなものもいれば、骨も歩いている。獣の類もいて、そういう世界で生まれると、不思議なことにもなれて、何に比べて不思議なのか、別の世界を知らなければそこで生きていくのは不思議でもなんでもない。 友達と狭い小道からこの異界にある古い道に迷い込んでしまう。土地のあるところには、それが現実には舗装された国道であっても、水の上でも古い道は分かれ細かく分岐しながら続いている。 外に出るには閉じていない道を探して二人は歩いていく。 知り合った旅人の案内で歩いていたが、途中で友人が撃たれる。生き返らせることができるという寺を探してまた歩き出す。 これはわずか十日間の出来事だった。幻のような道や世界が有るかのよう思え、今ある世界しか見ることのできないこの世の仕組みが、どこかで異界と交わっているかもしれない、そういったことがあるかもしれないと感じられるようなことを優しい言葉で描き出している
3投稿日: 2019.12.29
powered by ブクログホラー大賞を受賞した表題作「夜市」と「風の古道」の二篇が収録されています。 どちらも独特の世界観が素晴らしい。武蔵野で生まれ育った作者ならではの風景描写と、異界を行き来する摩訶不思議なモノノケたちが見事に溶け合って、すぐにでも手が届きそうな何だか無性に懐かしい異世界を構築しています。 しかし、その中心にあるのは、望むと望まないとにかかわらず異界に紛れ込んでしまった人間たちの物語なのです。 ホラーなのに、切なくなるファンタジーです。
2投稿日: 2019.11.23
powered by ブクログ胸が詰まるホラー。このような世界観があるのかと、非常に驚いた。恒川さんにハマるきっかけとなった本。 日常の隙間からのぞく異界を、シンプルな文章で書かれるのだが、そのシンプルさがかえって恐ろしい。 夜市、風の古道ともに、この世とは異なる理があるのだが、それが魅力的。 懐かしく、それでいてせつなくなる。読了後に、神隠しにでもあっていたかのような気分になった。
8投稿日: 2019.10.27
powered by ブクログ独特の世界観が最高。 どんどんこの不思議な世界に引きずり込まれる。 久しぶりにヤバいこの本、と思わずニヤニヤしてしまった。
8投稿日: 2019.10.02
powered by ブクログ魔界の話しというのは、何故心惹かれるのだろう? 映像として視覚に訴えられると、怖くて見たくないのに、小説になると自分の想像の範囲で収める防衛本能が働くのか、怖さより興味が出てしまう。 しかし、ホントに夜市や古道に迷い込んだら怖すぎる。
6投稿日: 2019.09.15
powered by ブクログ夜市の雰囲気はよく伝わってきました。 妖怪がうようよしているような世界。 子供の頃夜市に行った裕司が、友人のいずみを連れて夜市に再び行きます。 この世界にいきなり入り込んでも、初めて行ったいずみが、驚いていないのも自然な感じで読めました。 ここに迷い込んだら買い物をするまで、出ることができない夜市の仕組み。 野球の才能と引き換えに、子供の頃、弟を売った裕司。 「なぜ、青空に吸い込まれる、自分が打ったホームランを見て泣きたくなるんだ?」 「なんにせよ、買いさえすれば、帰りたいと思った瞬間、帰れます」 人攫いの店に、果たして、裕司が売った弟はいるのか? 完結している異世界。 異世界なのに、すべて納得してしまう。 なんてよくできたお話しかと思いました。 日本ホラー小説大賞受賞作。 同時収録の「風の古道」もホラーというより大人向けの童話のような感じがしました。
34投稿日: 2019.09.04
powered by ブクログ少年が異世界へ紛れ込む2作品。 こんど草木の茂った遊歩道を歩いたら…。神社の脇に暗い小道を見つけたら…。異世界が広がっているかもしれないと思ってしまいそう。 いま座っている、すぐ横にも。広がっているかもしれない。
3投稿日: 2019.08.30
powered by ブクログこれはスゴイ。初期の森見登美彦作品からギャグ要素を取り去った感じというか、山尾悠子作品のSF要素を薄めた感じというか、グラビンスキ作品のシチュエーションを強めた感じというか…。やっぱこれに比するのはクライスト作品だろうか。「夜市」もスゴイが「風の古道」は更にスゴイ。
5投稿日: 2019.08.23
powered by ブクログ56 ホラーというよりは、ほんのり切なくて仄暗いファンタジー。グロくてこわい!とかじゃなくて、背筋を冷たいものが這うような、そんな怖さ。 夜市は弟と引き換えにしてまで欲しかった才能も、 年をとったり、誰かの一言で急にいらなくなってしまうものなんだなーとしみじみ。夜市も、一度行ったら忘れられるくらいならいいのに、3回までならまた来てオッケーでしかも開催されたらわかるっていう妙なやさしさ?が逆にすごく残酷。忘れさせてあげないんだ。。 風の古道の方がわたしは好みだった。 あの道ってもしかして、って思うところが数カ所あるな~。その道で死んだり生まれた人は、二度と外に出られないっていうのがぞわってきた。 面白かった! 20190730
4投稿日: 2019.07.31
powered by ブクログ異界行って帰って来る話。そこだけ切り取るなら、『千と千尋の神隠し』が近いだろうか。怖い話というわけではない。伏線をファンタジーならではの手法で鮮やかに回収する、さっぱりした読後感の得られる短篇2篇。 少年時代の、自分が無力な存在である故の不条理さや喪失感を、浮世離れした物語によって少年ではなくなった読者に追体験させてくれるかのような本だった。
3投稿日: 2019.07.20
powered by ブクログ2作品。初ホラーだったので怖々読みましたが大丈夫でした。夜市ゾクゾク感あり。私にはちょうどいい感じで良かったです。
1投稿日: 2019.06.24
powered by ブクログファンタジーのようでいて、やっぱりホラーですね。背筋の寒くなるようなホラーではなく後味が悪いわけでもないのですが、最後になんとも言いようのないような悲しみが残りました。夜市の二人のその後、風の古道のレンのその後、まだまだ読んでみたかった気がしますが、やはりこういう世界は少し覗く程度にしておくのが正解でしょうか。
1投稿日: 2019.06.14
powered by ブクログホラーというか、ファンタジーか。 現実の世界と隣り合わせにある異世界を舞台にした 中編二編。 妖怪達が様々な物を売る夜市で、弟と引き換えに野球の才能を手に入れた主人公の話。 異世界に縦横無尽に張り巡らされた古道を舞台にした話。 どちらも、ちょっと物悲しいお話。 解説にもあったが、文体も良かった。
5投稿日: 2019.06.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
[夜市] 三人称で綴られる文章は世辞にもこなれているとは言い難いものだ。 人妖問わず誰をも受け入れる怪しげな夜市という魅力的な設定が、良く言えば簡素、悪く言えば物足りぬ文章によって綴られるため、片手落ちの感が否めない。 主要人物のことごとくが人間であり、妖怪という要素が物語からやや剥離しているようにも見受けられる。 しかしながら、弟と引き換えに手に入れた野球の才能とそれに翻弄される人生について主人公が述懐する場面では、その文章に光るものを感じた。 老紳士である弟が、自らの人生を振り返る場面の苦心や煩悶の描写も良い。 物語の構成としては主要人物からやや外れた、薄い印象の受けるいずみも、裕司との恋愛にまでは発展しない微妙な関係や裕司の真の目的に感付ける人間らしい賢しさがあり他と色褪せない。 取り立てて面白いと感じたのは夜市で取引される品々だ。 弟の代わりとして手に入れた野球の才能は、人としてトップクラスの物という訳ではなく、果ては付き合った女の卑しい驕りへと使われて裕司は絶望する。 弟が自らの若さと引き換えに手に入れた自由は、人攫いの手から弟を開放したものの、両親の庇護からも弟を自由にし、彼は苦悩する。 対して弟が、出会った少女のために手に入れた治療薬は少女の兄を救った。 本当に必要な物というのは恐らく取引などでは満足に手に入らないものなのだろう。そう思わせる作品だった。
4投稿日: 2019.06.03
powered by ブクログホラーのような、ファンタジーのような不思議な話だった。 どこかノスタルジックな感じがあり、全てが幻のようだった。
9投稿日: 2019.05.21
powered by ブクログおすすめのホラー小説で必ず上がってくるタイトルなので読んでみた。 うん、ごめん、評価が高いのと自分に合う合わないは別のものだと再確認した。 巻末の選評がとくに気持ち悪いくらいべた褒めなのにまいった。 まぁそれでも風の古道の 「それはこんな顔かい」とのっぺらぼうの有名せりふが出てくるシーンはちょっと面白かったなぁ笑
1投稿日: 2019.04.28
powered by ブクログ夜市はちょっと物足りなさをかんじたけど、同収録?の風の古道はなんかよかった。この曖昧とした感じ。よい!
3投稿日: 2019.04.23
powered by ブクログ中学生だかの頃に新聞の書評を見て図書館に予約しに行った本。本に限らず同じ作品を複数回読むことはほとんどない中でこの本は読み終わった直後にあまりの興奮にもう一度読んだことを覚えている。 図書館の棚で平置きでもないのに何故か目に留まり10年ほど経った今もう一度読んだ。改めて読むと、描写自体はめちゃくちゃにうまいわけではない、のにありありと情景が浮かんでくる。ぶっ飛んだ設定のはずなのにすぐ後ろに一ツ目が立ち尽くしているんでは、とぞわぞわしながら一気に読んだ、ほんとに面白い
6投稿日: 2019.04.21
powered by ブクログ人から勧められて手に取った。 ホラー短編2作。 静かな「夜市」の世界観が心地よい。異世界へ読むだけでトリップできる。人ならざる者の市場取り扱い商品は奇想天外。値段も法外に高いが何か買わなければ元の世界に戻れない。 「風の古道」も同じく異世界の話だが趣は違う。 共に死者、妖怪、神など知ってはいるが、確かな知識としてない者を取り扱い、その独特の世界を辻褄の合う綻びのない、納得いく絡みで描いているので不思議な後味が残る。
3投稿日: 2019.04.11
powered by ブクログ夜市よりも風の古道が刺さった。 古来より畏怖されてきた自然や見えないモノたちの表現が美しく洗練されており、ジブリの映画を観ているような気分になる。厳しい現実を突きつけてきたり、辛い現状を目の当たりにして逃げ出したくなる場面もあるけれど、それに立ち向かったり受け入れたりするキャラたちも読んでいて清々しい。旅をしたくなった。なにもない道をふらふらと。
4投稿日: 2019.03.27
powered by ブクログホラー小説のジャンルになるらしいけど、ファンタジーだと思うと物凄くそれらしい感じがしてくる。(この本がファンタジーだと言ったのは解説より) 千と千尋の神隠しみたいな、ジブリの世界観とぴったり似ている。 まず、夜市。 小学生のときに夜市に迷い込んだ裕司は野球の才能と引き換えに自分を売った。「必ず助けに戻るから」。それから数年、裕司は弟を助け出すために夜市に再び訪れる。友人のいずみを連れ出して夜市に着くと、そこに何でも斬れる刀を購入している老夫人が現れて… 終わりが切ない。 二つめの物語、風の古道。 主人公は七歳のときに怪しげな古道に迷い込んだ。道端で遭遇したおばさんに出口を案内してもらい、「夜になるとお化けが出るから、寄り道しないで」と注意される。 それから数年、友人のカズキに初めてその古道のことを話し、一緒に冒険しようと立ち入って…。 この話も古道の散策中に出会ったレンの話がやっぱり切ない。母親が息子と別れるシーンがなんか違和感を感じて、その伏線が後々に綺麗に回収された。 両方に通じて思う感想なんだけれど、生と死が美しく写るようなファンタジーだったなぁと思った。(このあたりがまさにジブリっぽい!)文章の書き方も使われている言葉も難しくないので、小学校高学年くらいから読める話だった。 物語の最中で行き別れた登場人物のその後が哀しみも苦しみもなく、幸せで暖かいものだったらいいのにと思う。
3投稿日: 2019.03.02
powered by ブクログ「夜市」と「風の古道」の二編。 よかった。 ホラー文庫だけど恐ろしくはない。 怪しさと切なさ。畏れ。 たとえば子供のころになんとなく神社の暗がりに感じたような、そんな気配が漂う。
4投稿日: 2019.01.31
powered by ブクログ面白い。 初めてこの作者の本を読んだがはまってしまった。 短編集なので、ひとつひとつの話は長くないが、 読み終わった後に余韻が残る。 必ずしもハッピーエンドではないが、穏やかな気持ちのまま読み終わる
3投稿日: 2019.01.18
powered by ブクログ一気に読んでしまった。 ファンタジーとホラーの狭間にある小説。 2つの話の背骨のテーマは大事なもののために自分を犠牲にできるかという究極の選択にあると思う。 田舎の小さな夏祭りを感じさせる、とてもノスタルジックな空気をまとった不思議な傑作。
17投稿日: 2018.10.16
powered by ブクログ2つの繋がった短編集 どれも幻想的までも行かないけど 現実であったらいいな、もしかしたらどこかであるかもしれないそんな風に思える 2つの話はどれもなんだか切ない終わり方
3投稿日: 2018.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
夜市で弟を売った主人公が大人になって取り返しに行く話と、限られたひとだけ通れる神さまの道に入ってしまった主人公が、一緒に入った友達を救うために寺を目指す話。 夜市はまさかの展開で、弟がどこまでも可哀想な事に。 古道は同行するレンさんの出生の秘密、そして繋がる色々な事と、主人公の帰るときとで切ない気持ちになります。
3投稿日: 2018.08.23
powered by ブクログ今まで読んだホラー(そんな読んでないけど)の中でダントツ一位。 人生の1冊っていうのも小っ恥ずかしいけど、 それくらい印象深い。 恒川さん追いかけるきっかけの本。 2作目すきだなぁ。 死の纏う空気感が神聖。
3投稿日: 2018.08.16
powered by ブクログ懐かしくも温かい作品でした。 表題作「夜市」「風の古道」共に彼岸を思わせる描写でしたが、ホラーというよりはファンタジー的な印象を受けました。 決して自ら好んで入りたいという世界ではないけれど、 どこか懐かしくて、一夏の思い出のような華やかな記憶としては残らずに心の奥にひっそりと残る不思議な体験。 ただの怪談話ではなく、現実か嘘かもわからないような淡く不思議な物語に心が惹きつけられました。
3投稿日: 2018.08.16
powered by ブクログふとした瞬間が異世界と繋がっているワクワクや、世界のルール、巧みな伏線は心踊る。 この心地好い世界観で長編が読みたい。
3投稿日: 2018.08.12
powered by ブクログ乙一さんに似た小説を探していて出会いました。似ているかどうかはさて置き、やられました。ホラーの中にも懐かしさや真理があり、展開のテンポが良く、読み終わった後にやられたと思いました。
3投稿日: 2018.08.12
powered by ブクログホラーかとドキドキして読みました。でも、これはファンタジーです。思っていたのとは違っていましたが、これはこれで読みやすくてサクサク読了!どこか懐かしい気配の中に現代の香りがして不思議な気持ちになりました。
3投稿日: 2018.08.02
powered by ブクログ夏が来たので再読。和風ホラー、とはいってもおどろおどろしいのではなく、静謐で美しい怖さの世界が紡がれた作品。余りに文章が好きで、恒川光太郎作品を読破することになった、ぜひ未読の方は読んでみてください。風の古道も素晴らしい。
3投稿日: 2018.07.27
powered by ブクログ『夜市』と『風の古道』収録。 夏の初めに不思議な話が読みたくなって、今さら読んでみました。おっとりしっとりとした作風で、怖いというより不思議に懐かしい感じ。私は『風の古道』の方が面白かったです。
4投稿日: 2018.06.07
