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太陽の坐る場所
太陽の坐る場所
辻村深月/文藝春秋
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総合評価

485件)
3.4
45
151
204
39
5
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    過去のほろ苦い出来事ががんじがらめにする現在を描きたいなら描けばいい。きっと辻村深月なら描ける。また、それがいかに複雑に絡まっていたとしても、著者がそれを望めば、見事に絡まりを解く力量だってあるはずだ。それも、爽やかに、温かく。ここで叙述トリックのような倒錯を入れる必要がどこにあったのかと問いたい。自分の書いてきた作品に囚われることなく、もっと作品そのもののために自由であっていいじゃないかと。つまりさ、読みにくかったってことです。作品ファーストであるべきで、作者ファーストでも読者ファーストでもないってこと。でも多分、その乖離こそが何よりも難しいはず。

    1
    投稿日: 2017.01.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校時代の同級生たちは女優になったキョウコを それぞれの想い・思惑で同窓会になんとか出席させようと試みる。 そして高校時代のスクールカーストの話も織り交ぜながら 1人、また1人と前に進んでいくお話…ってことでいいのかな。 語り手は1人ずつで、キョウコと接触をしていく人たちが 交代していく形式で話は進みます。 中学・高校とその年頃の女の子たちは非常に面倒くさい。 派手グループと地味グループがいつの間にか出来上がっていて、 ぽつりぽつりとどこにも属さない人がいたりして。 キョウコのような女王様的存在は私の高校時代にはいなかったけど いたら相当厄介だよね…。同じクラスとか勘弁だわぁ…。 キョウコのワンマン時代から没落へと上手く描かれていると思いました。 でも、オチがね…先にネタバレレビュー読んでしまって 途中からは、あーこれは誰で、これはきっと…とか 邪推しながらだったので、まぁそうだろうな、、、という感じで終わってしまったのが残念。 うわー騙されたー!って言いたかった。 映画は水川あさみさんと木村文乃さん主演で気になっていたけど 映画レビューの方ではいまいちなんですよね。

    1
    投稿日: 2016.12.15
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    面白かったー。おバカな私はまんまと辻村さんの策略に引っ掛かり、最後までまったく気づかず、最後になって、えー、えーって。読み終わってすぐその場で、また最初に戻りました。何度読んでもよくできてるーと感心するばかり。伏線も張りながら、登場人物の描写もすごくよくて、辻村さんの本は話が面白いのはもちろんだけど、文章がとてもよいんだなあと今更また感心。はっきりわかりました。私はこの作家大好きです。

    0
    投稿日: 2016.12.13
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    僕はクラスの中のポジションは安定していたと思っているんで、こんなに色んな事を考えたり溜め込んだりせずに過ごす事が出来た。 どちらかと言うと、クラスの外の方が問題だった。みたいな事を改めて考えちゃう作品。 しかし、これだけ綿密に書き込まれれば、引き込まれるし、感情を揺さぶられてしまうよなぁ。

    0
    投稿日: 2016.11.14
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    またしてもやられた感じ。辻村ワールドならではの「名前」が鍵になるストーリー。それぞれが自分の人生の主人公だし、舞台に上っている。

    0
    投稿日: 2016.11.06
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    人は表面的には分からない。自分の思い込みや勘違いで捉え方が違ってきちゃう。名前トリックも驚かされましたが、人間の心理描写が凄いですね。

    2
    投稿日: 2016.11.05
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    同性の友達って難しい 特に学生時代は独特 わたしも 息苦しかったなぁ まっ 周りから見たら 自由奔放に気楽にやってると思われてただろうけどねぇ いまも そうだけど もっと不器用だったし いまのメンタルのまま 若いときに戻れるなら もう少しは ラクに そして自由に生きられるだろうか 切なく 苦いストーリー どの子にも 思い当たるところがあるし どの子の苦しさや切なさも理解できる オンナって きっと生まれたときから オンナなんだよねぇ 良くも悪しくも。

    3
    投稿日: 2016.10.17
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    一気に読んだ。これはズルイ。読者の思い込みを利用して、最後に一気に種明かし。「騙されたー!」と痛快になる。これは漢字と名前のトリックだから、映画化は難しかったと思います。映画が今ひとつぱっとしなかったのはそのせいでは?

    0
    投稿日: 2016.10.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    女子の感情の生々しさの描写がとても上手く、共感に快感を感じるほど。 「自分の恋する男が小物だということに気づいているけど、自分の中で気付かないふりをしていた」というのがなかなか無く、けれど現実味があふれており、面白かった。

    0
    投稿日: 2016.08.17
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    そうか、2人のキョウコ。 キョウコとみっちゃん以外は、みんな自分を守るために見えを張ったり嘘をついたり、過去に縛られて生きてる。

    0
    投稿日: 2016.07.03
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    高校の同級生「キョウコ」 有名女優になった彼女は一度も同窓会に来ない。 どうして来ないのか、どうにか来させられないか。 その画策を数人の視点から描く。 未熟で独特な思春期の世界。 そこから枝分かれした今の生活。 2つの時代が交錯する。 視点を変えて描かれることで世界が補完されていく。 途中、急に世界が広がって、景色が変わって、驚いた。 最初から読み直したい気持ちを持ちつつ、でも続きが気になって仕方なくてとりあえず読了。 さあ、もう一度読むかな?

    0
    投稿日: 2016.06.24
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    叙述ミステリとしても楽しめる作品。お気楽な高校~社会人生活を送った身には、登場人物の深刻さに共感しきれず。過去を振り返るのはもっと先でいいよね。

    1
    投稿日: 2016.06.05
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    前回に読んだ本(http://booklog.jp/users/kurotaime/archives/1/4087464326)が久しぶりにイマイチで、何も読む気がしなかった際に偶然手にとった一冊。 そして、また本読み始めようと思った一冊。 同窓会で毎回話題になる女優になった同級生「キョウコ」の話題。 「キョウコ」を同窓会に呼び出そうと動き始める同級生たち。 そして実際に「キョウコ」に会いに行く同級生たちから連絡がとれなくなっていく…。 各章ごとに一人者が変わり、その度に新事実と疑問が浮上する。 「キョウコ」は一体どういう人物なんだ?という疑問。 彼女に近づき、知る度に新しい矛盾や疑問が浮上し…そして途中でその事実に気づいた時に、このまま最後まで読むか一旦戻って読み直すかの選択を迫られる。 良い意味で裏切られ騙された。 また読みたい一冊。

    0
    投稿日: 2016.04.05
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    高校卒業から10年。毎年開催されるクラス会の話題は、人気女優になったキョウコのこと。欠席を続ける彼女を呼び出そうと画策する元同級生たちの葛藤を描く連作小説。 心の奥底をえぐり出すようなストーリー。青春時代が毎日楽しく華やかなわけがない。挫折感と劣等感を最も覚えるのがこの時期である。そのことを包みもせず隠すこともなく、圧倒的にぶつけてくる物語である。

    0
    投稿日: 2016.04.03
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    女優になった元同級生をクラス会に出席させようと画策する元同級生たち。彼女にそれぞれが働きかける中で当時の出来事などが重なり合って自分に折り合いをつけていく。 表面的には仲良く接していても心の中では見下していたり、自分の劣等感を別のことで覆ってみたり、悪いことだと思っていてもそれを正当化してみたり。 女優の彼女を通してそれぞれが抱いている闇の部分を赤裸々に綴っている。 決して気持ちの良い話ではないと思うが、少なからず誰にでも心当たりがある部分があると思う。

    0
    投稿日: 2016.03.25
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    同級生だったキョウコさんは女優になった。 クラス会に参加していた聡美、紗江子、島津、由希、真崎は、それぞれクラス会から遠のいていく。 キョウコさんとリンちゃん。 一番、最初に体育倉庫に閉じ込められた響子。 浅井倫子。 それぞれにあったことが、読み進めていくうちに明らかになっていく。 扉を作るのは、他の誰でもない自分自身。 響子は前に進めるね。

    1
    投稿日: 2016.02.21
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    いつまでも縛られてしまう過去が何とも苦しいですが、連なる言葉の数々に、覚えのある感情が出てきて、胸がチクチクします。泣くほどじゃないのは、自分が歳くってしまったからだと思います。もったいない。おまけに、名前が重要なのに、どうも、覚えていられないのです…。誰が誰なのかあやふやなため、面白さ半減なのは、自分の所為です。映画になったみたいなので、そっちのほうが分かりやすいのではないでしょうか。見てないけど。

    0
    投稿日: 2016.01.24
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    圧倒的に引き込まれる生々しさがある。 2作目に読んだ辻村深月の本。初めて読んだ「スロウライフの神様」と同じだけど、始まりはスロースタート。物語がどこに転がっていくのか分からなくエンジンがかかるのが遅い。でもかかった途端にブーストがかかり、引き込まれていく。伏線の置き方も面白い。ここで結ばれていくのか、と思わせる。 舞台は、高校のクラス会。そこで話題となる、同級生で女優のキョウコ。それぞれの思惑を抱きながら、なんとかクラス会の場に彼女を連れ出せないかと画策する同級生。けれども、触れていなかったものに触れることで明らかとなっていく真実と自身の感情。 この、それぞれが抱く感情の生々しさに引き寄せられてしまう。この作家の別の本も読んでみたい。

    0
    投稿日: 2016.01.17
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    図書館で。やっぱり辻村さんはいい‼一気に物語の登場人物に、感情移入しちゃいました。それぞれの物語。どれも良かった。

    0
    投稿日: 2016.01.04
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    そっちの子だったのか…と名前に騙されました。 続けて2回読みやっと理解しましたが、もう1回読みたい! 学生時代の友人関係は大変だと思っていたけど、大人になるともっとややこしく、それぞれの思惑があって… 人間の狡さ、本心が見える話です。でもだからこそ人間なんだよねーっと納得してしまい嫌な気持ちにはならなかったです。

    0
    投稿日: 2016.01.03
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    第1章でおっ、となって第2章でぐわわとなった。人の自意識を掘り下げるのが凄く上手いなと感心した。こうまで巧みなんだから、名前のトリックは凄く蛇足だと思ったし、無くてもほぼ影響無いのでは?それにしてもこの人達の人間関係を見てると、自分にも自意識はあるけどもう少し楽だなあと思った。

    0
    投稿日: 2015.12.21
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     皆が皆、自分が持つ者であることを他人を見下すことでどうにか確認しようとする、その閉塞感でこちらまで重たい気持ちになった。登場人物たちの仄暗いところに顔をしかめつつ、そういった要素が自分の中にもないとは言いきれないリアリティーに胸が痛む。

    0
    投稿日: 2015.12.20
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    騙された感がすっごくある。もう一度読み直さないときちんと理解出来ない本。とにかく性格の悪さを実感した作品でしたᙏ̤̫

    0
    投稿日: 2015.11.23
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    2015.10.10(土) 読了 * 読むのが少し疲れて ちょっと流しめに読んでたんだけど どういうことかわかった時 もう少しちゃんと読んでたら良かったと思った * 裏表紙を読むほど面白くは無かったけどw * 同級会に来ない芸能人のキョウコさん。 10年後のそれぞれが今の自分と過去の自分を語る。 過去の風景が見えてくる。 *

    0
    投稿日: 2015.10.10
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    最初は漠然としてて全体像が見えてこないけど、どんどんとどんでん返しが出てきて一気に読んでしまった。響子の自分の立ち位置と彼への執着と、精神的な幼さが怖い。結末がわかったのでもう一度読み返さないと。

    0
    投稿日: 2015.09.27
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    殺人はない。 自分の高校時代を少し思い出した。 ただ、読むのに結構時間がかかった。 後半部分にどんでん返しが来る。 必ず読み返す。 どんでん返し度75パーセント

    0
    投稿日: 2015.09.26
  • 自分の価値の確かめ方

    「東京」と「地元」,「有名」と「平凡」,高校卒業から10年の間に高校時代に築いていた自分の価値が変化する戸惑い,執着,恐れが良く描かれています。 必ずしも全てに共感できませんが,良くあることなんだろうなぁと感じられます。 他の方のレビューに書かれているように,読んでいるうちに感じた違和感があとで解消されるのですが,やはり途中で最初から振り返って確かめる必要がありますね。

    1
    投稿日: 2015.09.23
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    太陽が明るければ明るいほど、周囲を照らしてくれるけれども、同時に陰(人間の嫌な部分)を際立ててしまうのだな、ということを痛感いたしました。

    0
    投稿日: 2015.09.19
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    トリックに途中で気がついてしまいました。気づかずに読んだらもっと面白かっただろうな。 性格の悪い人が多くて怖かったです。

    0
    投稿日: 2015.09.16
  • 最初から丁寧に読むことをオススメします

    一回読んだだけでは理解できず、すぐに慎重に読み返し合点がいきました。 一回目では何気なく素通りしてしまった箇所が実は物語の軸となっていることが分かり衝撃でした。 登場人物の名前、これを読み間違えると『?』の連続です。 映画化されたと言うことですが、この名前のトリックがどうやって描かれているのか興味があります。 登場人物の高校生だった過去から10年を経た現在が丁寧に語られており、それぞれの心理描写がとても生々しく心に刺さりました。

    2
    投稿日: 2015.09.06
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    私が高校生だったころはずーーーっと昔なので、校内がこんなややっこしい人間関係になっていたとは思えないけど、なんとなく後味の良くない内容だった。

    0
    投稿日: 2015.08.06
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    高校卒業から10年を過ぎた元同級生たちの、葛藤、挫折、そして希望を鮮やかに描く群像劇です。そういえば、自分も学生の時はこうだったかなぁなどと、当時のことを生々しく思い出せましそ。 作者の意図的なものなのか、単に私の読解力の問題なのか分かりませんが、僕は途中まで「キョウコ」は誰かということを正しく認識できていませんでした…。当然ですが、その認識が間違っていれば、物語に対する読み手の印象は全く別のものになります。もう一度読み返したいです。

    0
    投稿日: 2015.07.19
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    人間の裏表が生々しく描かれているところが興味深く、後半の展開もなかなか面白かったです。辻村氏の他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2015.07.18
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    完全に騙されて途中で話に置いていかれるハプニング。 結末わかった上でもう一回読まなきゃ。 女子中高生のクラス内のグループづくりとかその力関係とか思惑とか...経験ある、鮮やかで怖いくらい。

    0
    投稿日: 2015.07.05
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    辻村さんの作品たくさん持っているけど、このお話は他より登場人物の”暗い面”が、前面に出ている作風な気がする。 そうすることによって、「太陽」が際立つように描かれているのかなあ。 大人になっても定期的に開催される高校の同級会。 幹事とメイン参加者はみんな、かつてクラスメイトだった女優のキョウコに会いたい、と願っている。それぞれが自分なりの方法で行動を起こす中、次第に積極的な参加者が減っていく。「みんなでなんとかしてキョウコを参加させよう」という流れだったのが、後半は例による名前トリックが明かされ、前半の展開とは異質な方向へ。実際、ここまで過去にとらわれている人は少ないとは思うけれど。。。やっぱり少し暗い印象が残る、一冊なのでした。

    0
    投稿日: 2015.06.29
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    高校の同窓会のお話。 どの年代も女ってめんどくさいと思いました。 でも共感するというか、わかってしまう気持ちもいろいろあって。 少し物語が難解で、しばらくしてからまた読もうかな 映画も観てみたい!

    0
    投稿日: 2015.05.24
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    キョウコを巡る話。 なんかだんだんと同窓会に参加しなくなるのは一体なんだろう。 また、参加し出す人もいるのはなんだろう。 過去から決別する人。過去に向き合う人。過去を清算する人。 なんかいろいろ。女って大変だ。 キョウコが言ってた。「大女優の方が言ってた。何十年ぶりに同窓会に参加したら、普段は絶対会えない人と会えて逆に新鮮だった。その後も連絡を取ってる。」 きっとそうなのかもしれない。 同窓会を機に新しい扉を開く者もいる。 いずれにせよ、なんか掴めなかった。

    0
    投稿日: 2015.05.06
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    正直な第一印象は「女って面倒くせぇ」(^ ^; こんなにも嘘つきで、利己的で、腹黒くて、 プライドばっかり高くて、自己陶酔してて...と、 失礼ながらあらゆる非難を浴びせ倒したくなる(^ ^; いや、もちろん全ての女性がそうだという訳ではなく、 この作者が仕掛けているわけなのですが...(^ ^; それにしても、もの凄くざっくりと言えば 「本音と建前」と言うか、「表と裏」と言うか、 「OnとOff」とも言えるのか...(^ ^; 良く言えば「世知に長けている」と言うか... おいおい、小学校4年生から、女ってのは 「そんなにも女なのかよ」という(^ ^; 驚きと言うか「呆れ」と言うか(^ ^; いや、もちろんフィクションなのでしょうが(^ ^; ストーリーは...敢えて言うと何も無い(^ ^; 何も事件は起きない。 同期会に出て来ない、人気女優となったキョウコを、 様々な人がそれぞれの思惑の元に「出て来い」と言う。 が、キョウコと接点を持った人たちが、 次々に「音信不通」になって行く。 ...これだけ読むと「ミステリ」のようだが(^ ^; 確かにミステリ的な要素も大きい。 巧みなミスリードと予想外の叙述トリックで、 え、あ、おぉ、あれ、そうだったん!? みたいな 気持ちよい裏切り体験が味わえる(^ ^ でも、それ以上に「大きな事件でもないのに こんなにも過去にとらわれてもがいている」人々に 大なり小なり共感することしきり(^ ^; そう言う意味では「青春群像劇」でもある。 古事記の「天岩戸」を印象的にモチーフとし、 天下国家には関係のない「ちまちました」過去が、 いかに「一般人」の人格形成に多大な影響を及ぼすか、 と言うことを知らしめてくれる(^ ^; とにかく文章のクオリティが高いので、 「読んでるだけで気持ちいい」のは保証します(^ ^

    0
    投稿日: 2015.04.21
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    ”太陽の坐る場所”辻村深月著 文春文庫(2011/06発売) (2008/08発売 文藝春秋の文庫版。解説:宮下奈都) ・・・高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たち。(あらすじより) ・・・映画を観てから読みましたが、映画版の構成の妙に驚きました。 共に”崩壊する同窓会コミュニティ”を描きながら雰囲気・人物関係はそのままに映画版は大胆な構成変更が実施されていました。 ・小説:五人の語り手が順に登場。  映画:語り手から二人を削除。焦点人物を正二名・副二名に。 ・小説:”同窓会”が掴んでいない人物の消息が比較的早く明かされる。  映画:後半に幾分、重要度を増した形で明かされる。 ・小説:過去編のキョウコの存在を謎めかす。  映画:中心人物として扱う。 映像向けに変更したのでしょうが、良い方向の変更だったなぁっと。 ちなみに映画版キャスト 水川あさみ 木村文乃 三浦貴大 森カンナ ・・・しかしまぁ、このような”地味な作家の地味な作品の地味な映画化”が良く成立したわなぁ。 それぞれ単体として見るとリアルには描けているが、それだけの作品。 お薦めは出来ません・・・。

    0
    投稿日: 2015.04.19
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    東京に対してそこまで強い憧れとか劣等感?はないなあ とは思ったけど いたるところで「身に覚えがある」と思ってしまう 里見紗江子の章がすごかった 著者はどのキャラに近いのかなあとか気になりながら読んだ

    0
    投稿日: 2015.04.14
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    暗重だけど引き込まれてしまう。一番引き込まれたのは里見紗江子。水上由希は嫌いで島津謙太はなんだか色んな意味で可哀想。高間響子は同級生だったら嫌いだろうけど読んでみたら憎めない。その後が気になる人がたくさん。映画が登場人物減ってるのが残念だけど比べてみたい。

    0
    投稿日: 2015.03.19
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    どんな人間にだって、暗い思い出ぐらいはあるだろう。完全な善人なんておらんだろう。他人から見たらすごい善人であっても、本人からしてみたら腹黒い部分をもってることなんて当たり前。 しかも、思春期、高校という閉鎖空間、そらドロドロジメジメした生活にもなるやろう。懐かしい光景と思い出したくない過去が同居しているそんな時間を、引きずり生きていく同級生たちの物語。 圧倒的に気になったのが由希というキャラクター。登場人物みなそれぞれが黒い何かを心に抱えているが、この女は確信的かつ徹底的に性格が悪くてコスい。こいつの小賢しさが過去の話も今の話も、ヤヤこしくもつれさせる。実在したら絶対に関わりたくないタイプ・・・実際こういう神経に障るイヤキャラっておるけどね。くわばらくわばら いつもの辻村作品を期待すると肩透かしくらって、ちょっとした心の脱臼症状起こすかも。 この物語にストレートな爽やかさや感動はないぞ。だからいつまでも引きずらずに次に行こう!

    0
    投稿日: 2015.02.19
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    同窓会。現在と学生時代に、焦りやプライド、焦燥感など様々な思いがまぜこぜになっていて、決して良い想い出ではなく、負のスパイラルのようになっていく。学生時代はカースト制に、そして大人になってからは自分の今いる場所に。人はいくつになっても、プライドや見栄、焦燥感、卑屈などを抱え、自分が上手く立ち回るために、嘘をついてでもやりくりをしていこうとする生き物なのだなと感じさせられました。 読んでいて、人間のつながり方に違和感を感じて、これは何かあるのではないか...と思いながら読みました。キョウコが誰なんかわかったとき、すべてクリアになりました。最後は、ちょっと想像とは違っていたかも。

    0
    投稿日: 2015.02.15
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    分からない、全くをもって誰が誰なのか分からない。でももう読み直す気力さえない、そんな初辻村深月に挑んだ本であった。 登場人物たちは、現在にやり場のない不満を抱えながらも、心のうちの醜さと向き合いながら、クラス会に向かう。きっと、この感情は私にもあるので、目が離せない。

    0
    投稿日: 2015.01.26
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    仕掛けはありがちとは言え効果的だと思う。 読むには年を取りすぎたのかもなー、わたしがなー。 ちなみに自分が「特別な人間だ。」感ゼロで生きてきたからかも知らぬ。そこら辺の自意識がたいして尊大じゃなかったのよね、もともと。冷めまくってたのね。

    0
    投稿日: 2015.01.11
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    途中まではすごくおもしろくてスラスラ読めました(^^) でも、最後に少し失速しました・・・ 話的にはスクールカーストでおもしろいのですが、 なぜか、失速してしまいました、、、 中学/高校時代にこの小説を読みたかったですね! あの時は、世界があそこだけで、 スクールカーストのいいなりでしたもん。。。笑 学生時代の心の描写とか辻村さんはすごく上手だなといつも思います! また時間をあけて読みたいです!その時には違った感想が出るかもと期待です

    0
    投稿日: 2015.01.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    映画化記念のカバーが付いていて、それが一部ネタバレになってしまっていました。 文中の表記も、あえて「キョウコ」と「響子」を使い分けていて、何となく予測できた結末にすんなり落ち着いてくれた感じです。「リンちゃん」と「みっちゃん」も然り。 この手法、文章ならではという印象ですが、映画はどのように表現されたのか気になります。

    0
    投稿日: 2014.12.30
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    やはり辻村さん。 伏線を張って最後にしっかりと回収しています。 学生時代の女子の人間関係をよく描いていると思います。読んでいて、自分の学生時代を思い出しました。

    0
    投稿日: 2014.12.25
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    狭い世界でのポジション争いや見栄の張り合いが、リアルでエグかった…。 自分の世界を守るのにみんな必死なのは、側から見ると滑稽だけど、すごく共感してしまいました。 作中の仕掛けにまんまと騙され、思わず読み返しました(笑)構成が見事。

    0
    投稿日: 2014.12.21
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    卒業から10年、F県立藤見高校のクラスメイトだった同級生の1人が、女優として成功を収めていた。 次の同窓会に呼ぼうと盛り上がる同級生たちは、彼女に連絡をとることで、当時の苦い記憶を思い出し・・・。 同級生の5人を主人公にした5編の連作集。 こういう語り手が変わっていく連作集は、同じエピソードが異なる視点で語られていくことで、それまでとは全く違う意表をついた展開になったりするので結構好きです。 このお話もそんな感じで、どんどん謎がつまびらかになっていく手法がうまくいっていると思いましたが、謎自体がしょぼかったのでちょっと肩すかしでした。 それに、わたしの想像力が足りないせいかもしれませんが、登場人物の気持ちに共感できなかったです。 高校時代のスクールカーストの様子はうまく語られていて、当時の息苦しさを思い出させてくれたのですが、大人になった今も登場人物たちがそれに囚われ、過去にひきずられすぎているのはあまりリアルじゃない。 カースト上位者への劣等感、嫉妬、虚栄心、地方に住み続けている同級生への優越感など、誰しもが持つ負の感情だけを顕微鏡で拡大してずっと見せられている感じで、読んでいる間、いい気分はしなかったです。 負の部分をえぐり出し、むきだしにするやり方は桐野夏生のお得意の方法なんですが、桐野さんと違って深みや考察が浅いので、イヤな気分だけが残るというか。 わたしはこれだけ人間の負の部分を冷静にさらけ出せるのよ、という著者の自己顕示欲や自己陶酔が透けて見え、鼻につくんですよね・・・。 同じようなテーマの「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」は面白かったのにな。

    0
    投稿日: 2014.12.21
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    久々の辻村作品。堪能できました。 もともと学園モノは好きなんですが、構成も まあありがちですが、とても効果的。最終的に予定調和的と微妙にずれているところも新鮮でした。ちょっとブレーク後の桐野夏子に似てきたような。。。深みを感じさせる一品でした。

    0
    投稿日: 2014.12.19
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    高校卒業から10年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に加速する男女どちらが、1人また1人と連絡をとって行く。あの頃の出来事が原因なのか……?教室内の悪意や痛み、10年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。

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    投稿日: 2014.12.18
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    高校の同窓会で集まった面々。同窓生で女優になったキョウコは欠席。ミーハー心も手伝って、出席を促そうと画策する登場人物たち。 各章ごとにひとりの人物を中心に描かれ、当時と現在が行きかう。高校時代、人によってはそれ以前からの、イロイロ。 学校内でのポジション、ヒエラルキー、今でいうとスクールカースト。 その時代の出来事が、その後のその人の生き方、考え方に大きく影響を与える。 しかしそれが、偽りの記憶だったら? 行動や発言の裏にある思惑、立場、狙い、ポジションどり。 なかなか恐ろしい話です。 そしてこの高校、共学なので、「女性は怖い」ではなく「人間は怖い」ってなもので。 誰でも、なーんにも考えずに行動したり発言したりしているわけではないにしても、その影にいちいち潜むものがあったとしたら。 私はこんなにあれこれ思ってはいなかったようにも思うけど、潜在意識の中で選び取っている行動や発言を、文字にするとこんな風になるのかもと思ったり。 読んでいる間も、読み終わった後も、しばらく周りの人の行動や発言に敏感になってしまいそうです。 そして、キョウコにまつわる高校時代の出来事、事実が明らかになる部分も必見。

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    投稿日: 2014.12.15
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    高校を卒業してから10年後。有名な女優になったキョウコをクラス会に呼び出そうとする元同級生。それぞれの視点から話が展開していくが、どの話もリアル。高校時代の独特な人間関係や現在の葛藤が描かれている。自分がちょうど同じ世代なので、より共感できた。 初めて辻村深月さんの本を読んだが他の作品も読んでみたい。

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    投稿日: 2014.12.07
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    各同級生の心理描写がえげつなくて個人的には興味深い。学生時代のヒエラルキーって、人格形成に大きな影響を与えるなと実感。

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    投稿日: 2014.12.07
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    辻村さんの作品すごく好きです。5人の同級生。あたりまえだけどそれぞれがそれぞれの人生の主人公。みんな読みすすむのが辛くなるほどあまりに現実的。全部自分じゃないのに全部自分も同じと、感じられるような。

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    投稿日: 2014.12.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    響子と今日子の物語。 実は映画の予告編を見て面白そうだから読んだので、わざとそう表現しているという部分はわかってしまったのだけれど、それでもとっても面白く読めました。あの頃何でもない教室の中で表面化せずにドロドロ渦巻いていたみんなの気持ちみたいなものを痛切に思い出した。女子校だったから女子の事しかわからないけれど、女子ってそういうとこあるよね、というのがつまった作品です。私は好きだな。

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    投稿日: 2014.11.21
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    読んでいると、とても居心地が、悪くなる。 作者がそう仕掛けているからなのだ。 その思った通りに、誘導される。

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    投稿日: 2014.10.31
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    芸能人になった今日子を同窓会に呼ぶ話。響子がもうひとり。 途中混乱した。過去の事とか現在のことなど、女の子の嫉妬や妬みからくるお話でした二回よんだ方がいいかな

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    投稿日: 2014.10.23
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    半田聡美のエピソードがいい。 自分が演劇をやっていることを打ち明けるシーン。 前に踏み出した瞬間。 里見さんと貴恵の友情もいい。

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    投稿日: 2014.10.23
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    女の子って、こんなにドロドロしてるものなのかな。 私が知らないだけなのかな。 同窓会って、良い事も悪い事も、いろいろあるよね。

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    投稿日: 2014.10.22
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    映画で見たんですがよくわからなかったので小説を読んでみました。 映画ではわからなかったそれぞれの心境が伝わってきて、それぞれ登場人物の行動の意味がわかりました。 その流れをわかったうえで映画を見れば違った見方ができたかもしれないです。

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    投稿日: 2014.10.22
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    わたしは?あのこは?彼は?彼女は? 自問自答しながら、 あの頃の気持ちと、いまの自分と、 重ね合わせながら読んだ。 この感覚、

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    投稿日: 2014.10.12
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    映画化されると知って読みました。 キョウコが二人いることを始めから知っていたので、面白さは半減したかな。

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    投稿日: 2014.10.10
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    ある高校には女王をめぐる人間関係があった。卒業後10年を経て当時の悔恨や嫉妬が顔を出す。 同窓生たちの現在と当時の思いなどを絡めたそれぞれの短編。 自分にはないメンタリティなのでどうにもスっと入って来ず。「出席番号1番 里見紗江子」は入ってきたなぁ。わかるわかるというカンジ。 全体的には、そんなにグループを形成せねばならないのか。どこかに所属しなければ学校生活を営めないのか。不思議で仕方ない。 自分の中にはまったくない考えだけれど、これがメジャーな集団生活における態度だということはわかる。 この中に出てくる誰かに自分を重ねて読んで行くお話・・・かな?

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    投稿日: 2014.10.05
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    辻村さんの本を初めて手に取った。 圧倒。 自分の中の感情(醜い部分も含めて)を見つめないと、こういう作品は紡げないよなぁ。 嘆息。 他の作品も、読んでみたい。 よーし、これから本屋に行ってこよう。

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    投稿日: 2014.10.03
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    先日「ハケンアニメ!」を面白く読んだところだったので、映画化されるということもあって読んでみた。 ミスリードさせるためなのだろうが、ところどころ視点が混乱するというか、発言者や代名詞(彼女)が誰のことを表しているのかがわかりづらかったなあ。 私も高校のクラス会にはずっと出席している。40になってから始まったクラス会は毎年開催されているのだが、やはり絶対出席しない人はいる。途中からふっつり来なくなる人もいる。 私は何も考えないで、ただ懐かしさだけで参加していたのだが、この作品を読んで、思いもよらない視点に気づいた。作中人物のように、ずっと過去の人間関係やステータスにこだわっている人はいるんだなと。 私はそういう点に無頓着だったので、知らないうちに誰かを傷つけてきてしまったのかもしれない。 クラスメイトとの優劣やヒエラルキーがどうしようもなく気になってしまう人がいて、そういう人はけっこういつまでもその感覚を引きずってしまう。ふだんは忘れていても、クラス会という場に来ると、気持ちが高校時代に戻ってしまうのかもしれない。 田舎で、近い距離で同級生と接していたら、なかなかその人間関係から抜け出すのは難しいのかも。 登場人物の気持ちに共感できないなあと思いながら読んでいたが、実は共感したくなかったのかもしれない。自分の中にある悪意やどす黒い感情を直視することになってしまうから。そういうものから目をそらし、気づかないふりで高校時代をやり過ごしてしまった私には、いろいろと重たい作品であった。

    4
    投稿日: 2014.10.02
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    高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。あの頃の出来事が原因なのか…?教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。(BOOKデータベース)

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    投稿日: 2014.09.29
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    うーん、辻村さんって感じの作品。 まんまとミスリードにはまってもう一回読み直したいと思ったけど、ドロドロで読み直す気になれなかった。

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    投稿日: 2014.09.27
  • 先に読んだ方がいいです

    映画化されるのを知って読みましたが、これは映画を見る前に読んだ方が楽しめる作品だと思いました。 先に映画の宣伝なんかを見てしまうと、この物語の醍醐味を味わうことができずもったいないです。 登場人物たちが抱える欲望や闇の恐さに加え、ちょこちょこ盛り込まれている「?」な展開に翻弄されましたが、読み進めると「そういうことだったのか!」とすっきり。 そろそろ映画公開でテレビでも扱われると思いますが、前知識なしで読みたい一冊です。

    8
    投稿日: 2014.09.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    小学校、中学校、高校の甘酸っぱく思わず赤面するような記憶、ほろ苦くちょっと胸が痛むような記憶を思い出した。 半田聡美には女優になってほしい。 里見紗江子には素敵な愛をみつけてほしい。 水上由希、成長しろよ。 島津謙太、仕事がんばれよ。 高間響子、呪縛から解放されてよかったね。 さて登場人物たちは、小中高校時代の呪縛から逃れることができず、頻繁な同級会を開き、自らを偽りお互いを監視している。 あまりに子供の頃に囚われ過ぎる登場人物たちに、大学時代、就職後の希薄すぎる人間関係とか、幼すぎる人格像が透けて見える。 響子、キョウコ、今日子 りんちゃん、鈴原、倫子 里見、聡美 同じ読みの名前を使った読者へのトリックだが、登場人物は全て同級生のため、物語の中のミステリー要素では全くなく、解き明かす必要もない。読者を混乱させ、ストーリーを分かりにくくしているだけだ。 文章も現在と回想をコロコロ変わり、主体もコロコロ変わるため、誰がいつ何を言ったのかわからない。 登場人物の立ち位置がわからずフワフワした感じで読み進め、2/3程読み進めたところで初めから読み返してようやく全体像が分かった。 芸能界に夢見て揺れる心、頑なな心を溶かす許されざる恋愛、自らを誇示するためにつき続ける嘘…。それぞれの物語は光っているのに、読者向けのつまらないトリックと文体が台無しにしている。 もう一度読もうとは思わない。

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    投稿日: 2014.09.17
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    教室内のスクールカーストの行方。上の人が、ずーっと人生でも上かっていうと必ずしもそうじゃない。人は、いつまででも囚われ続けるのか。桐島部活やめるってよ、より今の自分にはリアルでひりひりする。いつも同窓会行くか悩んでしまう人にオススメ

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    投稿日: 2014.09.11
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    スロウハイツの神様以来久々に 辻村さんの本を読んだのですが 面白かった~ 同窓会に女優になった友達を 誘う話かぁ~と思っていたのですが これがまた意外な話しに。 Σ( ̄□ ̄ || 〒 || これはもしや2度読み返したくなる 話ですか! ってな感じでした。 私も同窓会に一度も行った事がないのですが ちょっと同窓会に行きたくなるような本でした

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    投稿日: 2014.09.01
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    面白さがあんまりわからなかったけど こういう堂々とした存在にあこがれる気持ちは わかるような気がした。

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    投稿日: 2014.08.31
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    辻村深月さんの作品。 話はかつての高校生の同級生が大人になり、 女優として大成した女性の周りの人々の様々な思惑 蠢くような話。 文学的なトリックは少々感じたが、内容が学生時代特有のヒエラルキー主義を最優先し、大人になった今もそれに囚われている人々の話であり、私の価値観と全く異なるため、合わなかった。 怖い世界があるんだなあと思ったくらい。 ちょっと辻村さんらしくない、いやらしさを感じる作品でした。

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    投稿日: 2014.08.31
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    名前もそうだけれど誰が発言した言葉なのかがわかりにくくて、発言の真意がわかりにくかった。最後に落ち着くといえばそうだけど。スーパー女王様が失墜するって理解しにくい。

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    投稿日: 2014.08.13
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    また、騙された。 率直な感想がこれだった。 辻村さんの作品は今までにたくさん読んできて、ことごとく翻弄されてきた。 今度こそ、と注意深く読んだけれど… ぞくっとさせられてしまった。 でも私が辻村さんの作品を読むとき、このぞくっとした気持ちを期待している。 今回感じたことはもうひとつ。 この作品には、一クラスを構成する…たくさんの人が出てくる。彼らの年齢は28歳で、回想の中で行き来する年齢も様々だ。感じることも、境遇も、それぞれ違う。 だけど私は、彼の、彼女の、一人一人の気持ちが痛いほど理解できた。 なんで辻村さんは、人間の深い深い、誰にも話したことのないような気持ちを、普遍的に描けるんだろう。 惹きつけられてやまなかった。

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    投稿日: 2014.08.05
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    この人の同級生こそ絶望するだろうなぁ。 面白かったけど、この作品には辻村さんらしい優しさが少し足りない気がする。

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    投稿日: 2014.08.04
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    (14.07.30) 初めての辻村作品。 言葉や場面設定の節々に地元感が滲んでいて、読みながら親しみの沸く一冊であった。 高校を卒業して10年。同窓会を通じて過去を回想しつつ、現在のそれぞれの立場や価値観をリアルに描いていた。 後半の展開は圧巻で、なるほどと思わされた。若干伝わりづらい部分があったり、まとめ方もいまいちなところはあるが、概ね満足。他の作品もよんでみたい。 自分も同じくらいの年齢ということもあり、なんだか考えさせられる一冊だった。とりあえず、同窓会がしたくなった。

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    投稿日: 2014.08.01
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    2012.07.25読了。最近オススメな辻村さん、直木賞作家になられましたね。おめでとうございます\(^o^)/ 丁度発表あたりで読んでいたのも彼女の作品でした。高校卒業から10年後の同窓会(同年代だー)から始まる、1人の?女性をめぐるあれやこれや。やっぱり、女性の心情の描き方がうまくて共感、引き込まれる。

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    投稿日: 2014.07.31
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    高校卒業から10年。クラス会で集まった男女のそれぞれの視点から過去と現在が語られる。 ミスリードのミステリーなのだけれど、それよりも登場人物たちの内面が共感できなくて読みづらい。こんなに過去のことに縛られて、ネガティブな感情を持っているものなのかな?

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    投稿日: 2014.07.13
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    辻村さんの作品を続けて読んでしまうと、名前が出て来なかったり、愛称で通されたりすると警戒してしまう。 28歳、クラス会。 彼、彼女たちの話題にのぼるのは今や若手実力派女優の同級生〝キョウコ〟のことだった。 それぞれの理由で彼女に会いたい男女が、口実を、手段を変えながら彼女を好奇心剥き出しのクラス会へと引きずり出そうとする。 その課程で否応なしに向き合わされる、高校時代の自身の歪な虚栄心、理想、浅はかな思惑が今現在も自分を雁字搦めにしている姿に唖然となる。 それを引き千切るのか、受け入れて歩き出すのか、それはそれぞれの物語。 〝キョウコ〟と清瀬の巻き込まれたイザコザ。 みっちゃんとリンちゃんと響子の紡いでしまった思い出の後始末。女王としての幕引き。 ラストは綺麗にまとまっていて、タイトルの意味、そしてあちこちに撒かれた天の岩戸の中の天照を題材にした映画のイメージを昇華させられて気持ちよかった。 正直読み始めはどうしようかと思っていた。私に高校時代がないからこんなにも登場人物に感情移入出来ないのか、それとも辻村さんの文章から自分の今がずれたのか…と思っていたのだけれど、紗栄子の章から面白く感じ出した。その後の二つでピークが来たので、ラスト一編は蛇足に感じるくらいだったけれど。 今ふと疑問が。何故紗栄子が真崎の名前をだした時〝キョウコ〟は表情を曇らせたのか。 ただ単に彼女らの思惑が透けて見えたからなのか、ラストらへんの『どうしてあの人たちと集まるのか』的な言葉で想像する侮蔑なのか、それ以上にしっくりくる答えがあるのか。 それとも紗栄子の勘ぐり過ぎなの? こんなとこにまで〝赤羽環〟の〝作品〟が出てくるとは。ふふっとなってしまった。 今は会えない知り合いの頑張りを意図せず見つけてしまったみたいな気持ちだ。

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    投稿日: 2014.07.10
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    きっとはっぴぃえんどになんてなり得ないのだわとドキドキしながら読みました。 真っ直ぐ生きていることで結果が出せるのだし、 私はあの同窓会での傍観者にしかなれないのだなと思うと切なくなりました。

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    投稿日: 2014.06.16
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    女優キョウコの同級生達が、同窓会に彼女を担ぎ出そうとする。 高校時代の回想も交えつつ、当時の響子の女王時代・それが失墜するところも描かれる。 名前トリックが組み込まれているから、初読ではすごい衝撃を受けた覚えがある。 何回か読むとむしろ伏線が際立ってるなーって感じ。 まさに今彼らと同じ年代になったんだと思うと感慨深い…かも。

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    投稿日: 2014.05.28
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    学生時代の出来事、大人になった当時の同級生たちの集まる同窓会から起こる話だったので、少し私には難しい、理解しがたい内容だった。 ボタンを少しずつかけ違えたまま読み進めていき、最後にその間違いに気付いた時、衝撃をうける。

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    投稿日: 2014.05.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    出席番号二十二番、一番、二十七番、二番、七番の5篇からなる中篇集。 この本を貫くのは名前のトリック。 それが一番の特徴なんだろうと思う。 そこだけ取り上げると、あまり記憶力がよくないせいか、戻って確認したりしないと分からなくなったりして、謎解きにスッキリする以上に、面倒。 しかし、出席番号一番「里見沙江子」は泣きそうになった。ずっとこらえてきたこと、自分でも乗り越えてきたつもりでいたことでも、本当はなにも変わっておらず、傷口はそこにあり続けたこと。でも、再生の希望が見えてくる、ということ。 なんだかうまく書けないけど。 この本を読み始めたのは宮下奈都さんの随筆集にこの本の書評が掲載されていたから。 宮下さんの書評が素晴らしいだけじゃないかと思い、この本にはそんなに期待していなかったが、よい意味で裏切られた。 書評には 「この物語には大人がほとんど出てこない。(中略)彼らは保護者を排除し、保護者のいない世界を生きる。そう、それが彼らの世界だということを私も嫌というほど知っている。」 「このクラスが実在しなくとも、このクラスに似た クラスはいたるところにあって、この子たちによく似た子たちが名乗りを上げずにひっそりと息をひそめている。がんばれと思う。がんばって、生き延びるんだ。傷つきたくなくて、がちがちの鎧で身を固めても、人に振り回されて右往左往することになっても、いつか必ず、いや、もうすでに、そこに、太陽は上るだろう。」 うーん。流石。

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    投稿日: 2014.05.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校卒業から10年の同級生男女グループ。 彼らが、卒業後 人気女優になった女子を同窓会に参加させようと画策するんだけど、それぞれ思惑があって、、、という話。 全5章、章ごとに主人公が変わり、徐々に彼らがそれぞれ高校時代から抱えていた悩み・妬みの感情や、当時の出来事の真相が明らかになっていく。 若者同士の傷つけ合い・すれ違い・葛藤などを描いた青春小説(ミステリ要素もあり)。 感想1:青春小説として 各章の主人公はそれぞれコンプレックスを持っていて、表面上は仲良くしていても誰か他メンバーに嫉妬し、でもそのメンバーはまた他の誰かに嫉妬し、、、という複雑な人間関係。 人間(特に女性)の持つ醜い一面(劣等感・優越感・虚栄心)から来る複雑な感情をとてもリアルに描いていると思う。 各章主人公は、 ・劣等感を感じているのに、それを悟られないように羨ましくないという演技ばかりうまくなってしまう子 ・容姿に自信がなく、自分は異性から恋愛対象になっていないと諦め、分不相応な憧れを抱かないようにと自己防衛している子 ・自分がチヤホヤされるために、罪悪感なしで他の子を貶めたり嘘ついたりする子 印象に残ったセリフ 『一番嬉しいのは、褒められること。二番目は、妬まれること。』 他者からどう見られるかなんて気にせずに生きられればいいのだけど、自分の中身に自信が無くて、友人関係以外に頼るものがない高校時代だったら、そういう風になってしまうのかもしれない。 どんな分野のことでもいいから「自己肯定感」を持つことが大事なのだろう。 感想2:ミステリ小説として 謎の中心となる女子2人に関するトリックは、先に映画の配役を見て知ってしまったので半分ネタバレ状態で読んでしまった。 それでも、高校時代の出来事はそういう意味だったのかと思わせる謎解決部分は、良く出来ているなと感じた。 水川あさみ・木村文乃で映画化されるのだけど、この小説のトリックはどうやって映像にするんでしょうね。 と言うか、ネットニュースの映画紹介でネタバレ全開ですね。 ミステリ要素少なくして、青春ドラマとしてやるんでしょうか。

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    投稿日: 2014.04.29
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    途中、誰が誰だか分からなくなった。辻村さんの作品は大好きだけれど、読了後にまた読み返したくなるような、きらきらした作品を期待してます。

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    投稿日: 2014.03.02
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    辻村さんの小説は本当に大好き。 えぐってえぐってつきつけられて、ほんの少し抜け出す道を教えてくれる。 こんなにも心に深く残る。 また、前を向けるって思える。

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    投稿日: 2014.02.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    透明感とか瑞々しさを感じる。思春期の教室の、独特で痛々しい感覚がじわじわ蘇って来るにもかかわらず。読後まで爽やかで、当時のことで腑に落ちることもあり、読んで良かった。 同窓会で見え隠れする、えげつない会話と空気。思春期の教室にはおかしなルールが横行するとはいうけど、じゃあ卒業したら社会人になったら親になったら世界は変わるかといえばそんなに甘くない。変わる人は変わるけど、それなりの数の人のなかには学生時代のままの、格付けだの過剰な自意識だのっていう精神風土は生き続ける。 この中で、どう受け止めたらいいのかわからなかったのが、由希(だったか名前忘れたけど卒業後は東京出てアパレル業界で働く女性)の話。人を蹴落として喜び、自分とその他に線引きをするみたいな学生生活を送ったが、そんな彼女には馬鹿にされたくない理由があった!みたいな話。私は彼女のような面を持ち合わせてなくて、意地悪が楽しくてしょうがない子というのは昔から別人種だと受け止めて来た。だから、由希の性格に因果関係を持ち出して、トラウマさえなくせば性格改善できる、みたいな美しく単純な人間観には半信半疑。

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    投稿日: 2014.02.27
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    人間模様の複雑さが面白かった。ここまでひどくはなくても、少なからず学生時代を思い出してチクっと思い当たる部分が誰にでもあると思う。伏線回収も面白かったが「彼」「彼女」などの呼び名が紛らわしく、読みにくい部分が多かったのが残念。

    0
    投稿日: 2014.02.25
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    女の人って怖いっっっ 辻村さんの作品は女性の怖さが描かれているものが多いですが、これはダントツですね。 でも、確かに!って思うのは確かなんですが、ちょっとやりすぎだろ(;´・ω・)って思ってしまった。 貴恵ちゃんの存在が少し救いでした。

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    投稿日: 2014.02.11
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    「太陽はどこにあっても明るいのよ」 『舐められないように。舐められないように。舐められないように。 羨ましくないふり。或いは、露骨に「いいよねぇ」と口にしてしまうことで、相手に先回りして腹を見せ、自己防衛する。私はそこを認められる人間です、と。』 『好きな仕事を生き生きとこなす彼女には、軽薄に飾りながら、寄りかかるものを常に探す女たちにはないものがある。一言で表してしまうなら、それは生産性のようなものだ。何も生み出すことのできないその場限りのファッションや思考の真逆に位置するもの。』 『だって、女子って群れるじゃない』 『ヒールを脱ぎ、口紅を拭って、安いご飯を食べよう。娯楽映画をはしごして、稽古にも行かずに、家で眠ろう。それ以上に魅力的なことは、もうどこにもないような気がした。』 『計算のない人間など、存在しない。人間は皆、自分の都合でしか動けない。だけど、そこからはみ出して欲しい。お願いだ。打算を読ませるな。私に読めない行動を取って、必死になってみせろ。』 『彼女は自由だ、と思った瞬間、冷たいものに胸を撃ち抜かれたような衝撃が走った。地上から彼女を仰ぎ見る、重力に縛られた自分の足。』 『一番嬉しいのは、褒められること。二番目は、妬まれること。』 『世の中に星の数ほど存在する恋の一つに、周囲とは違う自分だけの特別の名前をつけたい衝動。そして、そこから生じる嘘は、残念ながら何も珍しいことではない。』 『他に見せることによって初めて成立するメンヘラ。別れた彼氏や揉めた友人に向けて知らしめる甘え。』

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    投稿日: 2014.02.03
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    辻村さんのお話は、身に覚えのあるいやらしい気持ちひっぱりだされるような気になります。 それでも尚、キョーコは友だちで、太陽なのだなあと思いました。

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    投稿日: 2014.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    メイン二人が素敵なのは良いのだが、 他の人物にも、もう少し救いの余地があってもよいかなと 思ってしまった。

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    投稿日: 2014.01.20
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     辻村作品は2作目ですが、どうにも嵌らなかった・・・。各主人公が何を思っていて、思っていたかで物語が進んでいく。誰が正義という話ではない。大人になって高校生を振り返っているけれど、「思い出」と言うほどきれいなものではなく、今の人間を作り上げた各々の「傷痕」が描かれている。現実的な妬みが生々しいけれど、そこまで卑屈になれなくても・・・。と思ってしまう。共感できるところもあるけれど。  そして、単純に僕は辻村作品はあまり向かないのかも・・・と思ってしまった作品です。

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    投稿日: 2014.01.07
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    感想はブログでどうぞ http://takotakora.at.webry.info/201312/article_2.html

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    投稿日: 2013.12.04
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    おもしろかったんだけど、期待値が高かったことと、朝井リョウさんの桐島を読んだ後だったので、ちょっと構成が似てる感じがして、インパクトが薄かったです。 全体的に、コンプレックスを隠し、外面良く生きている人ばかりで、それぞれ共感も出来るし、面白いんだけど、やっぱり、その中に変化や、意外性があって欲しかった。読み終わったときに、この人の話が良かったなーみたいな感じがあまりなく、結構きつい話ばかりだったなーと感じた。辻村さんらしい最後のどんでん返しは、読んでいて納得でした。 映画化で、水川あさみさんが主演ということで、是非見てみたいと思います。ただ、二人のキョウコをどう映画で見せるんでしょうか?

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    投稿日: 2013.11.30
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    高校卒業から10年。ちょうど自分と同い年の登場人物。 青春時代とどう向き合っている彼らが描かれているのかと思い、購入。 結論:こんなに過去に執着したり、卑屈になったことない。 もしも世の中にこんな人たちが多いなら、僕の過ごした高校時代は結構いいもんだったんだと想う。

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    投稿日: 2013.11.25
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    辻村深月お得意の名前によるミスリード。分かっていても騙されるというか、ちゃんと登場人物を最初から全員だしてくださいよと(笑) 体育倉庫閉じ込めとか、高校生とか好きな作家ですね(笑) 性格良いと思われなくてもかまわないから由希のようなバイタリティあふれるしたたさかは見習わないとだめかもしれない(笑)

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    投稿日: 2013.11.24