
総合評価
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powered by ブクログ自分の高校時代のこと思い出して、、どんよりしちゃいました。。。゚(゚´ω`゚)゚。 私も同窓会には一度も行ってません。。 あの頃のことって、意外に引きずるよねぇ。 ある意味、こわいお話でした。
0投稿日: 2013.11.15
powered by ブクログこんなにも同級生どうし、友達どうしでライバル意識を持ったり、妬んだりするんだろうかと、やや疑問。 女性特有と言われるイヤな部分をデフォルメしているのかもしれないけれど、登場人物がみんな過去に引きずられすぎているし、負の部分を自責的に抱え込みすぎているように感じる。 また意図的に読者をミスリードする恣意的な作りは、あまり好みではなかった。 ひとりひとりの人物の細かな描写はよかったけれど。
0投稿日: 2013.11.10
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
文集文庫からのこの小説は、講談社文庫からのものとは全く異なった作風。 勿論知っている人は出てこない。 でも、辻村深月なりの鋭い観察眼があちこちにちりばめられていて、読んでいて胸に突き刺さった。 --- 高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。あの頃の出来事が原因なのか……? 教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。
0投稿日: 2013.10.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校時代から社会人にかけての人間関係をつづった作品。 ここまで極端じゃないけど、上下関係や嫉妬があったかも。 体育館の倉庫をアマテタスの岩戸にかけたり、 名前をミスリードしたり、結構ミステリーに読めます。 文章でしか成り立たないけど、 今日子と響子とキョウコ、リンちゃんや、みっちゃん、倫子など、 うまくだまされました。 特に、今日子=キョウコ=リンちゃんが分かった時の 衝撃は秀逸です。
0投稿日: 2013.10.27
powered by ブクログ高校卒業後、毎年、クラス会を開く彼ら。 クラスメイトの一人である「キョウコ」は人気女優に。 クラス会に欠席し続けている「キョウコ」をクラス会に呼ぼうと画策するところから10年後のクラス会は彼らにとって特別なものとなっていく。 出席番号22番、1番、27番、2番、7番の5人が当時、現在、そして「キョウコ」とのつながりを語っていく。 読み進めていくと、「キョウコ」っていったい誰?と思わせる不思議な展開もありつつ、あぁ、そうだったのか・・・、と最後には納得。 自分自身の高校時代のことを思い起こしつつ、ちょっと切なくなったり、辛くなったり、感動したり。 中でも出席番号1番の紗江子の話は好きだなぁ・・・。 http://azumystyle.exblog.jp/18854169/
5投稿日: 2013.10.26
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辻村深月という作家は、読み手を不穏な気分にさせる 文章を書くのが非常にうまいと思う。 どの作品もミステリと言える作品群だからこその、 語り口なのかも知れないけれど、 読んでみれば単にミステリとは括れない作品ばかり。 それなのに不穏な空気を醸しだす文体のせいで、 何かしらの悲劇が起こったりするのではないか? と疑心暗鬼にさせられ、勝手にミスリードさせられてしまう。 単に読解力がないだけなのかもしれないけれど… この作品もまさしくそんな感じの作品。 結果的には当事者同士で和解する形になるのだけど、 順番に語り部となる登場人物たちに対して、 そこまで引き摺ってしまうようなことなのか? とも思ってしまったり。 何が瑕疵となるのか、何に囚われてしまうのか、 それは人それぞれだろう。 さらに地方という環境要因も大きいのだろう。 しかしそれを差し置いても過去に囚われ過ぎじゃない? と思ってしまい、読んでいて尻すぼみな印象。 キョウコ、響子、リンちゃん、みっちゃん。 ここはややこしく、ページを戻って確認したくなる程に ややこしい。それも作者の意図なのだろうけれど。 出席番号二十七番・由希の章で、 キョウコは由希に二度と電話をかけてくるな、と告げた。 しかし由希の回想では、響子の制裁と思った制服の紛失事件の 時に、由希に手を差し伸べたのはリンちゃん。 その後、この二人が話をしたくなくなる程に、 擦れ違うエピソードが描かれていないために、 それが何故なのだろう? と。 どこかに理由書いてあったろうか? 読み落としてる?
0投稿日: 2013.09.28
powered by ブクログ帯文(裏表紙):"教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。" 目次:プロローグ、出席番号22番、出席番号1番、出席番号27番、出席番号2番、出席番号7番、エピローグ、解説 宮下奈都
0投稿日: 2013.09.24
powered by ブクログミステリーというよりミスリーディングを誘う心理小説といった感じです。 物語は各章ごとに同窓会メンバーの視点で語られるのですが、これが読みにくいです。現在の話が語られると思いきや、突然高校時代の話に飛んだりで、正直ついて行くのがやっとでした。 また、不可解な点も多く、特に強い執着を出すほどキョウコに会いたい理由が最後までよく解りませんでした。
0投稿日: 2013.09.20
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
関係者が順にそれぞれの視点で語り、最後には謎がとけるというか浮き彫りになる形式。よくあるけれど、おもしろい。さすが!
0投稿日: 2013.09.09
powered by ブクログ辻村さんの作品は好きなんですが、こちらは今ひとつ。まず、内容があまり 頭に残らなかった。 もう少し歳をとってからもう一度読んだら、違ったものが見えるかな・・・。
0投稿日: 2013.08.16
powered by ブクログ田舎の高校の同窓会に、女優になったキョウコを呼ぼうと、みんなが画作する。当時の事件のせいでキョウコは来ないと思われていたのだが、真実は最後に解る。過去に囚われて居たのは、周りの者なのだ。わざと同じ名前のキョウコ(漢字は違う)が居たりと仕掛けは多い。ミスリードさせられてしまった(笑)
0投稿日: 2013.07.18
powered by ブクログ有名女優を輩出した同級生たちの、今と、昔の物語。 有名になったキョウコを同窓会に呼ぼうと、それぞれの思惑で行動し始める同級生たち。今の人間関係、今の思惑、そして、高校時代の人間関係、当時の思惑、一人称で見た自分、二人称で見た誰か、三人称で見た彼/彼女……。それぞれ何かを引きずりながら、縛られながら、強くあろうともがいて気が付いて…… 内容的にはミステリーではないのだけれど、ミスリードさせる仕掛けがいくつも盛り込んであって、後半、ハッと気が付かされる。それを確かめるために、もう1度読まなくちゃと思わされました。 章毎に主人公が変わって、自分のこと、自分から見た誰かのことが語られる。「桐島、部活やめるってよ」と似てるね(どっちが先なのか知らないで書いてます。私が読んだ順の書き方になっちゃってすまん。)。大人になってから振り返った高校時代の物語版、みたいな。
0投稿日: 2013.07.13
powered by ブクログ毎年開かれるクラス会に顔を見せない、元クラスメイトの女優を引っ張り出そうと画策する人々。高校時代のわだかまりをそれぞれ抱えた、どろどろした人間模様が、各登場人物を主人公にした連作短編風に描かれる。 途中で放り投げたくなるようなドロドロ感。妬みとか嫉妬とか恨みとか… 最後になって、キョウコさんが誰かをかん違いして読んでたことに気付いたけど、かん違いさせるような書き方してあったっけ? ということを確かめるために読み直す気力はもうないです。
0投稿日: 2013.07.09
powered by ブクログこの作品も得意の名前をひっかけがメインの同級生ものである。 さすがに飽きてきた。 冷たい校舎~や子供たち~に比べて内容がつまらない。 男の子の登場人物が少なくキャラがよくないのが残念。
0投稿日: 2013.07.04
powered by ブクログ辻村さんのデビュー作から追ってきて、今回で7冊目。さすがに名前のトリックを意識して読み進めていきましたが、うーん、ちょっと無理矢理だったかなと思います。 それでも、登場人物が過去から解放されていき、キョウコも最後は救われる。自分自身、過去に捕らわれているところがあるので、共感してしまいました。本当に過去に捕らわれていたのは、キョウコではなく、キョウコを探す彼らだったんですね。
1投稿日: 2013.07.02
powered by ブクログ辻村作品は、人の奥深くにある心の葛藤をうまく描かれていて、どんな展開になるのか、ついつい引き込まれました。 キーパーソンの「キョウコ」さんの存在も、ミステリー小説じゃないのに、まんまとミスリードされましたσ^_^;
0投稿日: 2013.06.22
powered by ブクログ社会に出た現在でも、高校時代の自分の居場所の間違いをやり直す様に…。東京VS田舎要素も含め定期化したクラス会の群れの中での各々の勘繰り合いと衝動、嘘の波が渦巻く。ポジションにこだわり打算、計算、悪意、皮肉…容易く人前で自分をつくる彼女たち。その時々を楽しめて座れる場所を求め続ける姿を痛々し過ぎる程に描写する。名前トリック、フラッシュバックと忘れていた蒼い多種の感受性をピンポイントで突いてくる…そして最後に陽は差した様だ。
1投稿日: 2013.06.18
powered by ブクログ全5章からなる連作短編集。高校時代のいじめ(クラス内の派閥)に端を発する数年後の怨念話。但し、殺人等は出て来ないサスペンス仕立て。各章に出てくるかつてのクラスメートと続章では連絡が取れなくなるが、そこの説明がないのが、少しすっきりしない。やはり、作風(プロット構成)は、湊かなえににている。
0投稿日: 2013.06.15
powered by ブクログ一つ一つを消化していく過程が思いのほか重く、読了するのに時間がかかった。 学校というコミュニティ。その中でもより狭いクラスというコミュニティに存在する嫉妬や恐怖、悪意そして羨望。 多くの人が経験したことがある舞台ではないでしょうか。一見穏やかだけれども少し潜れば多くの思惑や感情が渦巻く世界。いま考えると、なぜあんなにも固執する必要があったのか不思議な舞台ですが、その当時は自分がそこに「在る」ことを確かめる為に必要だったのだと思います。 誰かに取り繕うことも、誰かを排除しようとすることも、そして誰かと距離を置こうとすることも、他者への依存なのだと思えます。それは自分がそこに「在る」ために必要だったもの。誰もがその存在のために誰かに依存する。その誰かはその人にとっての太陽。つまり全ての人は誰かを自分自身を明るく照らすことの出来る存在。自分の内なる扉から覗けば必ず明るい光が見える。 もがき続けた暗闇の時間がいつしか終わり、まるで映画のように、開く扉からまぶしい光が溢れ出す光景で締め括られた読了の瞬間でした。
3投稿日: 2013.06.04
powered by ブクログ同窓会に姿を現さない女優「キョウコ」を呼び出す為彼女に会った同窓生達は、一人一人連絡を絶っていく…と、物語紹介にあったから、ミステリーかと思って読んだら違いました。 一部、名前のトリックがあって、そこはあぁなるほど、と唸りましたが、それすら、必要だったのかどうか疑問です。 心理描写や人物造形は相変わらずスゴいなと思います。 でも、単に女の子達が過去の傷からどう立ち直っていくかって言う内容だったので、そういう傷なんかから遥か遠くに来てしまった存在にとっては、退屈でした。
0投稿日: 2013.05.09
powered by ブクログうん。2人が再会するシーンは太陽のイメージが全面に出てて、いい感じ。思わずにやけちゃう。微笑ましい。いやはや、青春真っ只中ですな。あいかわらず「イタい」、辻村さんのやり方に今回もまんまとやられました。同窓会に来なくなった人たちは、一歩踏み出した、ということでいいのかな? 次は、ふちなしのかがみです。 2013/05/07読了。
0投稿日: 2013.05.07
powered by ブクログもう一回読まないと一部混乱してるけど、先がきになってとにかく読んでしまった。 同窓会を毎年どころか半年に1回はやりすぎでは?と思うけど、地方ならではの、その輪から抜けれない感じとかはわかる。 もっと大人になった40代ぐらいのキョウコたちに会いたい。
0投稿日: 2013.04.24
powered by ブクログ#読了。高校時代の同窓会。話題になるのは、クラスメートで女優の「キョウコ」だが、そえぞれの思惑が交差する。女性ならではなんだろうか。それなら別に・・・と思ってしまうのは私が男性だからなんだろうか。
0投稿日: 2013.04.23
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村さんの作品を読んでみたくて選んだ本です。 もしかして彼女の作品の中では異色な感じなのでしょうか? 想像していたのとは違っていて 落ち着いていてクールで大人っぽいんだなあと。 初めは淡々としていたんだけど、里見紗江子の章からググッときましたね。 この章の終わりは泣けたー!貴恵が!貴恵がー! ごめん貴恵、って泣いて謝りたい気持ちになったよ。 最後の方もよかったなあ。いい本を読んだなって思えました。
0投稿日: 2013.04.03
powered by ブクログ女って嫌だなぁ…と思わずにはいられない。読んでいて(読後も)、気が滅入ってしまった。私は多分、自分の汚い部分を引っ張り出されるのがこわいのだと思う。17歳の小娘の分際で。
0投稿日: 2013.03.20
powered by ブクログ高校時代の同級生達の話。 この人の書くものは 活字を読む甲斐がある。 本だからこそ面白い。 そしてしっかり嵌められる。
0投稿日: 2013.03.17
powered by ブクログ名前をめぐって途中で混乱してしまったけれど、 なるほど!と思った。 それぞれ大人になり、 みんなうまく立ち回っていそうだけれど、 いろいろと裏とか事情とかがあるのが分かって面白かった。 うまく言えないけれど、 最後の今日子対響子の会話は野次馬的な登場人物を超えて、 上に立つもの(?)にしか分からない境地で、 2人にはそれが分かっているんだなという気がしました。 特に紗江子の章は心に刺さるものがありました。 貴恵の強さと優しさに心打たれます。 また、響子が語る最終章、 エピローグを読むと響子に対する印象も 不思議と変わったように思いました。
0投稿日: 2013.03.08
powered by ブクログ初めて読んだ時はあまりの生々しさに息苦しくなり、予想外の展開に混乱して『面白い』まで感情が辿り着かなかった。2回目は登場人物を知ることに精一杯。3回目、久しぶりに読んでようやく面白いと思えた。ずっと『希望』とは言えない『祈り』を持ち続けて、感情を隠したくて隠し切れなくて、知って欲しくて、怯えて、諦めて、探して、目を背けては立ち止まって、振り返って、歩いて、走って、得て、無くして、取り戻して・・・。彼女たちのその後はどうなったんだろう?痛々しい、そして、自分も痛い。こんなに痛いのになぜ読むんだろう?
0投稿日: 2013.02.28
powered by ブクログ高校時代の同級生にして今や人気の女優「キョウコ」を同窓会に呼ぼう。 かくして、「キョウコ」を説得しようとかつての級友たちが行動を起こす。 しかし、実はみんな裏で思うところがあり・・・。 登場人物それぞれの視点から順に描かれる各章。 過去の回想や現在の状況が明らかになる内、だんだん浮き彫りになるキョウコのイメージ。 そして最後のどんでん返し。 ミステリではないが、辻村深月伝家の宝刀が冴える。 章の中心人物が独白やら回想やらで胸のうちを吐露していくのだが、高校時代の青臭さを、ある人は決別したり、ある人は取り込んだり。 読んでると身に覚えのあることばかりでグサリとくる。
0投稿日: 2013.02.19
powered by ブクログトリックは面白行けれど、個人的に本の楽しさはそこではないと思うので、もう少し読ませる内容であってほしかったです。ただ、お話じたいも、心理描写が丁寧で、ホッとするようなシーンもあり、楽しかったです。
0投稿日: 2013.02.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同じ名前の子が2人いたってパターン。気づかなかった。 女優キョウコの感じが思い出のキョウコと違うなとは思ったけど。 おもしろかったんだけど、思春期の女同士のいろいろが苦手で。読んでてもなんか気が重い。
0投稿日: 2013.01.15
powered by ブクログながらで読んではダメですね。辻村さん得意の名前トリック。もう一度読みたいけど内容が重くてどうだろう。
0投稿日: 2013.01.09
powered by ブクログ深いわぁ… 浅そうにみえて、実はかなり深かったり。 見せ方が上手だなぁと、つくづく思った。 さすがにオチはよめちゃうけどね。。
0投稿日: 2013.01.05
powered by ブクログ辻村深月の作品にしては、ミステリー感もあまりないし、読後感もへ〜って感じでした。 でもやはり、登場人物のひとりひとりを掘り下げて書くのがすごく上手な作家さんなので、読んでいて共感出来る点は良かったです。 結婚適齢期にある働く女子をメインにしているので、ちょっとドロドロしてます。女性特有?の嫉妬・劣等感が強めな印象。ドロドロ系が苦手な人や男性には理解が得られないかもしれないですね。
0投稿日: 2012.12.31
powered by ブクログ高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。辻村深月の新境地。
0投稿日: 2012.12.24
powered by ブクログもうさ、 裏書の「キョウコ」って名前を見たときピンときたっていうか、止めてくれ! 冷たい校舎の時は止まるとか、ロードムービーも「名前」を使ったネタやりすぎ! 今回もだよ! もう1回読めばまたおもしろく感じるのでしょうが、ちょっと遠慮したい。。。 「ふちなしのかがみ」も買ってあるんですが、どうしよう。。。 とりま、 専門書を読まなきゃいけないのと、「リトル・トリー」も読みたいので迷うし、宮部さんもまだ残ってるし。。。 ちょっと今回はがっかりでした。。。
0投稿日: 2012.12.23
powered by ブクログまた名前トリックにやられたー!!(毎度のこと) 読み始めはぐっとこなくて、途中やめようかとか、続きを早くって、 あまり思わなかったけど、中盤から早く早くに変わった。 過去に縛られすぎた人達の、 それから卒業していくお話、 とでも言いますか。 うんうん、と頷くとこいっぱいあったな。 過去に縛られてるわけではないけど、 過去に執着してるようなとこあるから、なんかすげー共感してしまった。 卒業っていうと変だけど、 執着せずに、前を向きたいなと思った。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ他人と自分を比べたり 羨ましがったり皮肉ったり そんな若者の内情が痛いくらい鮮明に描かれている作品。 キョーコさんのお話でした。 そして見事に作者のトリックにダマされた。 人を欺いたり、傷つけたりするのは人 でもそれを癒したり、助けたりするのもまた人 人と関わらなければ 人は生きていけないのかも。
0投稿日: 2012.12.11
powered by ブクログ何とも言えない読後感・・・。 でも共感せずにはいられない。 同じ体験をしたことなんて微塵もないけど、 「あぁ、そっか。うん、分かるよ。そうなっちゃうよね。」 みたいな感情を描かれるのが辻村さんだなぁと思います。 また良い意味で騙されたので、読み直してみようと思います。 その場合かなり気力がいるけど。
0投稿日: 2012.12.03
powered by ブクログ久しぶりの辻村作品。 軽い気持ちで読もうと思って手に取ってしまっただけに、後悔…と言うか、何と言うか… 「誰もが、自分の人生の主人公」という言葉は、おそらく小学生位の頃から聞いていた。 何の時に聞いた言葉かどうかは 良く覚えていないけれど、とにかく耳にタコ…とまではいかなくても、これと言った感動を覚えない程度には、何ども耳にした。 私の人生の主人公は私でも、彼の人生の主人公は彼で、そんな彼は、私の人生の中では、ある意味脇役。 でも、彼の人生では私が脇役で、彼女の人生では、私も彼も脇役。 そんな風に主役をそれぞれの人生の中で奪い合って行く中で、 交差する場所の中で、時間の中で 誤解と言うなのすれ違いや、 プライドと言う名の力の差が、様々な物をねじれさせていく。 読んでいて、心地の良い本では決してない。 でも、なぜか分からない大きなうねりの中に自分自身が投げられてしまって、揺さぶられて、翻弄される。 だけど、きっと 時間が経ったら もう1回ページをめくってしまうだろう。そんな麻薬の様な何かが含まれている。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ響子×キョウコ今日子をめぐる話 人間の感情の面倒な部分や建前プライドが文字になっていて10年前を振り返りつつ進む少しミステリーぽい話 太陽はどこにあっても明るい 女優を目指し挫折を感じる半田聡美×外見は華やかではないキャリアウーマン里見さえこ×ミーハーで嘘を振りまいてしまった水上由希×一生懸命だが不器用な島津謙太×元女王高間響子
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女優「キョウコ」をめぐる同級生たちの物語。 同級生達一人一人が各章の主人公となり、現在と高校時代の自分と キョウコとのつながりを主に最終章へと進んでいく。 ミステリー色はかなり低いのだけど、少しだけミステリー要素があるので だらだらしただけの青春モノやエッセイ的なモノにはなっていない。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
女優になったキョウコを同窓会に引き出すために当時のクラスメイトがコンタクトをとろうとする。 しかし、接触を試みたクラスメイトが次々に音信不通になり・・・。 またもや辻村先生の名前トリックにやられました。はい。 りんちゃんがキーだとは思ってましたが、まさかご本人様とは。 みっちゃんでうまいこと騙されてた。 ルビふってないからおかしいとおもったよ。 そして話の中に出てくるキョウコと響子の性格がいまいちあってないと。 ちゃんと分かってもう一度読むと、面白さが再発見できそうです。 しかし、途中でごっちゃになって混乱したので最後まで行き着いてもすっきり感が得られなかったです。
0投稿日: 2012.11.04
powered by ブクログ同じ一つの事象なのに、人それぞれの捉え方で、全く異なった物語になっていく。 若者たちの繊細すぎる感性、繊細さを押し隠して、必要以上に見ない、気づかないようにする防衛。 キョウコは誰か?しばらく騙されてしまう。
0投稿日: 2012.10.07
powered by ブクログちょっと前に読んだ「イニシエーションラブ」とかぶった。 素直に読むとふつうにトリックにひっかかるな。 心情の描写はリアルで、あるなーと思った。
0投稿日: 2012.10.04
powered by ブクログ辻村葉月氏の作品は始めて。 どんなストーリーなんだろう?と興味をそそるプロローグ、出席番号で区切られた各章、どんな事件があったんだろう?と読み進んだ。 それだけストーリー展開は面白い。 しかし、キーとなるトリック(読者に対しての)は、乾くるみの「イニシエーションラブ」に似ていて、少しがっかり。 登場人物が次々と音信不通になる展開も「そして誰もいなくなった」のようで、結末が楽しみだったのにその理由は語られず、肩すかし。 思ったほどテーマが重くなかったなぁ~
0投稿日: 2012.09.21
powered by ブクログ最後、どういうこと!どういうこと!って頭がこんがらがってしまった。 キョウコって何!って(笑)まあ落ち着いて読んで下さいね。
0投稿日: 2012.09.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
中学生・高校生くらいの女子特有の柵が そこかしこに散りばめられた作品。 このじょしじょしした感じは、昔から好きじゃなくて、 読んでいていろいろ思い出して悶々としました。 田舎っ子なので、田舎組、東京組っていう感覚もなんとなくわかります。 個人的には、ふたりのさとみさんが共感しやすかったかも。 今までに読んだ辻村さんの作品が、学校ものメインだったので、 辻村さんが妙齢の女性をかくと、良い意味で怖いな、って思いました。 最後、「キョウコ」さんの正体が明かされて、ご対面するあたりで、 連絡がとれなくなった聡美さんとか里見さんのエピソードがもうちょっとあったら嬉しかったです。 連絡がとれなくなった=過去の柵から解放された、って雰囲気はびしびし伝わってきたんですが、他作品みたいにはっきりした救いも欲しかったなって気はします。 辻村さんの作品は、 なんか怖かったーせつなかったーみたいな感覚の感想がいつまでも 残って、でも、なんで怖かったのか、せつなかったのかが曖昧になった時にもういちど読み直すと、またぐわーってくるものがあるので、 しばらくしてからまた再読したいと思います。 ところで、キョウコさん出演作の映画の脚本をした、 「日本でいちばん忙しい脚本家」さんって環さんですよね??
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログスクールカースト。いつもの辻村深月。不器用な人間関係を劣等感、嫉妬、虚勢等でふんだんに煮込みましたという感じ。 ただ辻村小説でいつも感じるのは、リアル過ぎて実際に身近にありそうな、自分にもあったような感覚に陥ること。 だから、それぞれの人物にどことなく共感できるし、どことなく憎めない。 短編集の形式で、それぞれの人物にそれぞれの物語が展開されていくが、なんだかんだで最後に救いがあるのもいつもの辻村深月だった。
0投稿日: 2012.09.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
また辻村さんにやられたーって感じです。なんとなく違和感はあったけど最後まで気がつきませんでした。さとみはある意味伏線になっていたのですね。これはもう一度読み返したいです。私が囚われていることって何だろう。上京組と地元組とのプライドや劣等感っていうのは、なんとなくわかりました。キョウコみたいな無自覚の方に属していたいけど、自分は由紀に近いように思います。あんなに強くはないけれど。扉なんて最初からなかった。プライドまみれになりそうな時に思い出したい言葉です。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校時代の同級生、「キョウコ」が人気女優になった。10年後の同窓会は、その話で持ちきりだ。同窓会に出てこない「キョウコ」を呼び出そうと、画策する同級生たち。自分たちと同じ位置に立っていた人間が「女優」となる。学生自体に一人はいる、プチカリスマに従属するように、「女優」という圧倒的な地位にいる同級生に群がる同級生たち。嫉妬心、虚栄心、どろどろした負の感情を、不在の「キョウコ」の存在が暴き出してゆく。そして、10年前の「事件」の謎も紐解かれてゆく。 相変わらず、女子のどろどろした感情の表現はうまいなぁと思うのだけど、ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナほどの共感がなかったのは、ちょっとみんな卑屈すぎたからかも。あと、過去の事件とのかみ合い方にちょっぴりしっくり来なかったとこもあるかな。トリックは、さすがだなぁと思ったのだけど。
0投稿日: 2012.09.05
powered by ブクログ辻村作品によく出てくる"ヒエラルキー"について ガッツリ考えさせられる作品。 ただ時系列、人物などちょこちょこ飛ぶので いまいち入り込めない感も… まぁそれが持ち味と言うか、魅せたい部分なのかもしれませんが… 次回作に期待です。
0投稿日: 2012.09.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
辻村作品は(多分)8作目。 けれども未だに名前のトリックに引っかかってしまう。 まだ私は彼女たちの年齢の中間にいるから、そこまでの思い入れも生まれなかったけれど、高校までの閉鎖的な独特の空間で生まれる感情は、どこか身に覚えのあるものばかり。 時間が経ったら、若しくは彼女たちの年齢に近づいたら再読したい。
0投稿日: 2012.08.30
powered by ブクログ最初は頭の中がこんがらがっていたが、後半になるにつれて謎が明らかになっていき、とても驚いた。 頭の中がもやもやした中でも、続きが読みたくなる文体と、一気に謎が明らかになる快感は、とても素晴らしかったと思う。
0投稿日: 2012.08.29
powered by ブクログたとえば同じようなストーリーなら柴田よしきも書けるような気がする。 ただ、柴田よしきなら、語り口が畳み込むような速さであったり、するどいナイフで切り取られたような鋭利さがあると思うのだが 辻村氏の文章は、「続きが読みたい」と思わせながらもページをめくる手はせっかちにならない。 それは、読みづらいとか展開がまだるっこしいとかいうことではなく、 たとえて言うなら≪ゆっくりしゃべる人の話を聞く≫ような感じ。 わ た し は ち が う。 ほ か の ひ と た ち と は ち が う。 決してはみ出さず、群れの中に潜みながら けれど心のどこかで他者を蔑んでいる。 自分だけは特別であると思い込む、思春期特有のちっぽけなプライド。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
同窓会に女優になった元クラスメイトのキョウコを連れてくる ―ただそれだけの目的を達成しようとする中で、 各々の心情や現状の裏側、果てには高校生当時の 事件が明らかになっていく。 自分のやっている仕事や異性との関係といったステータスから、 優越感を感じていこうとする登場人物には辟易するけど、 多分自分たちも似たようなことをしているから余計に イライラするのだと思う。 途中でちょっとしたトリックが明らかになったおかげで、 頭の中の人間関係が一気にリセット。 再び読み返す羽目になりました。 そういやこの作品の作者は辻村さんでしたね、油断してました。
0投稿日: 2012.08.16
powered by ブクログ本音と建前だとか、羨望と嫉妬だとか、そうした表裏一体の誰もが持ちうる感情が渦巻いて、絡み合って、すれちがったりぶつかり合ったり… フィクションなのに「こういうことありそう」「こういう人実際にいそう」と思ってしまう強烈なリアリティ。小説としてのクオリティはとても高いのだと思います。でも、それが故に、読んでいてとてもとても辛く感じられてしまいます。 作者定番の名前を使ったギミックも、今回は私に取っては効果的に作用しませんでした。そうした構成の面白さは、本作に終始見られる「他人から見た自分」と「その内側に秘める本心」のギャップに、大げさですが人間不信に陥りそうなほどのダメージを受け、全く陰を潜めてしまったのでした。 半端な小説家だったら、フィクションとしてスルーできたかもしれないのですが、この作家はハンパない筆力があるせいで、登場人物の存在感・リアリティもどうしようもなくハンパない。そのせいで陰湿な描写で受けるダメージもそれ相応。爽やかっぽいラストシーンも、私には何の救いにもならず、陰鬱な気持ちだけが残ってしまいました。 「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」よりも、小説としての質は上かと思いますが、読み終わったあとの印象はそのせいでよりキッツイ印象でした。なんと言うか…ボディブローくらいまくった後に、ストレート一撃でKOしたけど、ダメージはたっぷり残っている勝ち試合という感じでしょうか。伝わりづらい例えですが、そんな読後感が残りました。
0投稿日: 2012.08.10
powered by ブクログ後半、そのトリックに気づいて何度かページを戻って確認。 読み終わってから、どこからそのトリックにはまっていたかを確認するために、もう一度読み返す。「あぁ~なるほど!さすが辻村深月さん」 読み返すたびに見落としていた自分に気づくのが楽しい。 そして、少女から大人へ変わっていく心と変わらない心。 私自身の心の声と重ね合い、受け入れたり、拒否したり。 よい本にまた出会えました。
0投稿日: 2012.08.09
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
得意の名前トリックが盛りだくさんw なるほど、そーいうことか!と最後思えたからよかったけど。 ああいたいた、そういう人。 あああったあった、そういう雰囲気。 女子ならではのそういうのを思い起こして痛かった。 でも読んだのつい最近のことのはずなのに、あんまり覚えてない。 辻村作品好きだけど、最近のはなんだかなぁって感じ。
0投稿日: 2012.08.08
powered by ブクログ読んでいる間に感じた微妙な違和感と、これぞ辻村深月だよなぁ、と思わせる丁寧な仕掛け。学校が舞台だと読みごたえある。
1投稿日: 2012.08.05
powered by ブクログ中高生ぐらいの、不安定で閉じた人間関係や心理、特に女子の、を描くのがほんとにリアル。 でも今回のは、学生時代に何があったのか、そんなに引き込まれなかったのでいまひとつ。 しかし、直前に冷たい校舎を読んだので、またそのカラクリ!と思ってしました。 それでもまんまと引っ掛かっているのですが。
0投稿日: 2012.08.02
powered by ブクログ2012年7月20日読み終わり。息子が初めてかわいいってテレビに向かって言った相手はこの方でした。なので、読んでみました。途中、中高生の世界の狭さに苦しく気持ち悪くなりながらも読み切った。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログあの頃から10年後のクラス会。 話題の中心は、女優として第一線で活躍するかつてのクラスメイト「キョウコ」のことだった。 キョウコをクラス会に来させようと画策する元クラスメイト達。 そして ひとり。また ひとりと、連絡を絶っていく。
0投稿日: 2012.07.28
powered by ブクログ辻村さんが綾辻ファンだということが、よくわかる結末。 十角館に通じるものがある。 だけどそれ以上に、「女子」独特の空気を表現するのが巧くて引き込まれる。 自分自身、見栄っ張りだったり自己愛が強かったり他人の目が気になったり・・・自分の性格の悪さからか、響子も聡美も貴恵も紗江子も、そのそれぞれで学生時代の自分と重なるところがあって、ズキズキした(笑) でも、誰にだって、あると思う。 読みながら、胸の奥のあたりがズキズキしたかつての女子も、実は多いんじゃないだろうか。 とくに「女子」の世界は未熟なくせに早熟で、かなり厄介。 素敵な思い出もたくさんあるけど、それ以上に消したい過去もたっくさんある(笑) そんな甘酸っぱさを、がっつり酸っぱく書いてくれています。 あー面白かった。
0投稿日: 2012.07.27
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本当に辻村さんは、女子のぐちゃぐちゃを書くのが上手だなと思いました。 共感できるところもあって、妙に胸に刺さる…。 特に里見さんのところ。でもあの感じ大好きですね。 聡美さんの嫉妬見たいなのもなんとなく心当たりがあるし。
0投稿日: 2012.07.21
powered by ブクログ友だちは自分のことを見下してるんじゃないか?それとも見下しているのは自分の方か?平気な顔をしながら、自意識に振り回され自意識と戦ってる内面をじっくり書いてしまう辻村深月はいつ読んでもびっくりする。 特に、二章がたまりませんでした。最後号泣。 2016/7/17 再読 本棚から手にとって一気読み。 読み終わって、言葉が浮かばない。 ピンポイントで抉ってくる。 この抉り方、今のところ辻村さんだけ。 救いの描き方が また、いい。 辻村さんの小説は、毎回、救い が、ある。 登場人物への愛が伝わってくる。 こんな小説を書いてくれてありがとう、と思います。
0投稿日: 2012.07.09
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最近強い女性ものしか読んでいないような気がします(苦笑) ミステリーというと少し違うかな?と思われますが、内容はしっかりしていて、現代にあった話しです。 学生の頃の残酷さと社会人になったからの差について一人の女性を中心に周りとをちまく人たちを1章1人づつで語っていきます。 どの章の人も普通に居そうで、リアルに人間不信になりそうな感じです(笑)そういった意味でリアル感があり、等身大の人間関係を書くのが上手な作者だなぁと思います。
0投稿日: 2012.07.01
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一回目読んだ時は、疲れる登場人物が多すぎてあんまり好みじゃなかった。 「キョウコ」「リンちゃん」「倫子」「みっちゃん」… ややこしいし!! 理解できなかった部分の確認で、もう一回さらっと読んだら、登場人物のもがきっぷりがちょっとだけ可愛く思えたかな。 由岐の悪者っぷり(しかも小物)がいっそのこと清々しい。
0投稿日: 2012.06.28
powered by ブクログ高校を卒業してから十年。28歳になった同級生たち。 人気女優になった同級生キョウコを中心に、それぞれの思いが闇が交差する。 一人が抱えこんだ暗闇が何人をも飲み込んでいく。 その(核)中心だった闇を放つ一人に、いつか光が射すことによって 少しずつ少しずつ飲み込まれた者達の心にも光が届くだろうか。 私の高校時代はこんなに複雑じゃなかったけどね。
0投稿日: 2012.06.27
powered by ブクログ辻村さんの作品を初めて読んだ。 高校卒業から10年後の同窓会。女優となった同級生を呼び出そうとするが、その裏には色々な思惑があり、過去の出来事が絡んでいる。 そんな話の中に、辻村さんの人と人とを結ぶ謎かけのようなものがある。 それに気付いた時、同級生たちの内情が更に深く胸に押し寄せてくる。 懐かしさの中に激しさがあり、ふと自分の過去に思いを馳せてしまう気分にもなった。 2012.6.17
0投稿日: 2012.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
相変わらずキャラクターの背景、心情を丁寧に描き上げるのが上手な先生だなぁと実感。 この作家さんはこういう手法を多用するっていうのは重々承知していたし、今度こそハマらない!とか思っていましたが、今回もまんまとはめられてしまいました… なんというか、人の欲っていうのは際限がなくて、こじれこじれて友情にひびが入ったり、はたまた友情ができちゃったり。 でも正直なキャラクターたちは、相変わらず魅力的でした。 島津くんに誰か救いをあげてください… 彼、一番まっすぐでいい子なのにね。
0投稿日: 2012.06.11
powered by ブクログ「なまえ」をしっかり追ってないとわからなくなる。 辻村美月らしい、疲れるけどおもしろいちゃー面白いのか・・・ 同窓会では何かが起こる。
0投稿日: 2012.06.07
powered by ブクログ面白かった。久々に、引き込まれるような話に出会った。 ただ、最初の方に出てきた人のエピソード、いるか?なんて思う。
0投稿日: 2012.05.25
powered by ブクログ図書館で借りて読んだ。 おもしろかったー。 やっぱ辻村さんの女子のどろどろした話好きー。 久しぶりに辻村作品で先が気になってぐいぐい読む話し読んだ。 長編読みたいなー
0投稿日: 2012.05.24
powered by ブクログう~ん。 らしくない。 辻村作品に求めているハードルが高くなっているのかな。 辻村深月は短編より長編のほうが魅力ある作品となる傾向あり。
1投稿日: 2012.05.21
powered by ブクログ前半、いかにも女性目線の心理描写が延々と続き少ししんどくて、読むのをやめようかと思った。女の人ってほんとにこんなめんどくさいことを考えて日々いきているのかと。 しかし、中盤あたりから、あれなんか変だな、ん?どういうことだ?となっていってどんどん先が気になっていって。。やはりこの著者は後半に伸びるタイプだなと個人的に思った。
0投稿日: 2012.05.21
powered by ブクログいわゆるスクールカーストってやつ こまとーいた時は全然意識しなかったけど、今いろんな人に会うと相当あったんだなあと感じる。 カーストの上の方にたまたまいられたからこそ感じなかったんだろうけども 現実にせよ、物語にせよカーストとカーストの狭間にこそ物語がうまれるんだなと
0投稿日: 2012.05.07
powered by ブクログこの作者の作品はいくつか読んできたし「キョウコ」という時点で「またかよ」と思い結局「またかよ」と思った。この作者の心情表現?自体は結構好きだからオチを毎回こういうのに頼っているのをみると少し残念に思ってしまう。
0投稿日: 2012.04.20
powered by ブクログ交錯する視点を辻村さんならではの表現で書いている。 時代や立場、名前。 過去と未来が交錯する書き方で惑わされるけれど、芯がしっかりしているので読了感がとても良い。
0投稿日: 2012.04.18
powered by ブクログこの女子世界特有のややこしい友達関係、ヒエラルキー、そしてその女王の力が弱まっていく様。辻村作品ってこの女子世界の表現がリアルだなあといつも感じます。昔のクラスのことを思い出してしまいました。やっぱりあったキョウコとカタカナ表記だった意味。名前のトリックが多すぎるのはちょっと・・・そこばかり気になって物語に集中できない。でも続きが気になって一気に読んだので満足度は程々に高いです。
0投稿日: 2012.04.16
powered by ブクログ辻村深月さんの書き方、やっぱり好きだな~!! 高校卒業から10年後に開かれた同窓会。見栄を張ったり、プライドがあったり自分を守るために嘘をつき、旧友を褒めたりしつつも心の中ではひがんだり馬鹿にしている。そういう人間なら誰にでもあるであろう黒い部分の描写がリアルで面白い。 特に紗栄子や島津のような一見派手ではなく、真面目な人にでもそういう一面があるっていうこととか、美形の聡美や修の捨てきれないプライドで自ら首をしめてしまうとことか、なんともリアル!美人は美人で大変なんだなーと。 紗栄子と親友の貴恵のエピソードには思わず泣けたなー貴恵は小物じゃなくて、紗栄子にとって本物の親友だったね。紗栄子よかった!! ただ、終わりかたはなんだか煮え切らない感じでちょっとあっけなかったかの? でも丁度、自分自身がこのお話の登場人物達と同世代だったことと、最近同窓会の誘いが多いことがよりリアルに話に入り込めたのかも。
0投稿日: 2012.04.11
powered by ブクログ小4のクラスメイトから始まった人間関係が、こうも深く、永い年月を経てまでも影響を及ぼしてゆくのだろうか。 仲良しのふりをしていても相手の心を欺きながら様子を伺っている。 陥れてまでも自分が優位に立ちたい、女子特有の冷酷さ。 恋愛という火種も入り混じり、さらに複雑化する。 こんな関係を誰もが多かれ少なかれ経験しながら大人になってゆくのだ。 しかし、どんな心の中の葛藤を持て余していたとしても、それぞれがきちんと自分の中で全て終わらせるのが大人になるということなのである。
0投稿日: 2012.03.30
powered by ブクログまーぼちぼちですかね。 叙述トリックというのですかね。 なんか頭に入りにくいなと思って読んでいたら、 案の定仕掛けがあったりして。 だまされたというよりは、読みにくいわけだと 思いつつ。 全体としては、そんな仕掛けがなくても キョウコめぐるそれぞれの思惑に 十分読み応えがあったような気もしますが。 なんとなく本作品は好きになれなかったかな。
0投稿日: 2012.03.30
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
この本、長いこと読んではやめ、読んではやめしてました。 どうしても、トップバッターの聡美のことが好きになれなくて…。 こんな風に自分をつくることは、ワタシにも経験ある。 それが自分と重なるから、嫌なのかしら。 私は神奈川出身なので、この本の中の人たちのように、 「東京組」「地元組」というこだわりはないなぁ。 むしろ、地元を離れて地方に行った人たちに、 憧れがあったりして。 電車乗ったり飛行機乗ったりして、ここが「帰る故郷」に なったってことだもんね。 そして途中で「あれ?」となって「あれれ?」となって……。 なんだかよくわからなくなってしまいました。 今まで皆は、どっちの「キョウコ」について話してたんだっけ? 結末を知った上で、もう一度読み直したほうが賢明かも。 でもなんか、高校生になってまで、こういうことってあるかなぁ? なーんて、思ってしまった。 ここまでの仲間意識って、中学生のときは有り得たけど、 高校になると、私の場合はもっとドライだったなぁと。
0投稿日: 2012.03.26
powered by ブクログ2012-27 キョウコさんのトリックには引っ掛かった。 高校生ぐらいの頃にはこんないざこざあったなぁ。 でも、大人になるにつれちゃんと終わらせていくんだ。
0投稿日: 2012.03.22
powered by ブクログお話の持っていきかたに、やられた、って感じ。 信じてたものが、全部ぶち壊されて、最後に綺麗に回収された感じ。 とっても素敵だなぁ、とおもった。 小節の中では高校時代の設定だけど、私なんだか、自分の中学時代と重なった。暗黙の了解として作り出された上下関係、グループ。その裏側で起こっていること。 人間関係がこうやって成り立ってると言われれば、その通りだけど、ちょっと切ない。 大人になっても、ひっぱるのかな。
0投稿日: 2012.02.18
powered by ブクログこの、もやもや、どろどろ、ぐるぐるした気持ち、知ってる。 他人には絶対に知られたくない部分。 でもきっと、誰だって持ってて、そして誰もが隠している部分。 だから、こうやって曝されるとドキリとする。 そして、安心する。 あぁ、私だけじゃないんだ、と。 由希のように、価値のない自分を隠すために、“価値のある他人”の影に入ること。 響子のように、自分の価値を独立させるために他人の価値を消すこと。 聡美のように、他人に自分の価値を認めてほしいと切に願うこと。 津のように、輝いていた昔の価値ある自分にしがみつくこと。 ほら、どれも覚えがある。 こうやって客観的に示されると、こんなにも醜くて憐れだ。 でも、そんな自分を見限ることなんてできないから、そういう醜くて憐れな部分も抱えていくしかないんだろう。 “価値”を巡る葛藤は、他人のいる世界で生きていく上では避けることができない。 天の岩屋戸に閉じこもることができないのなら、太陽に照らされながら存在するしかないのだから。
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
すごいリアルな描写でした。 学生生活にはよくあるグループ。 大人になるにつれてでてくる見栄。 共感できることがありました そして! ヤッパリあった伏線!! だまされましたー
0投稿日: 2012.01.27
powered by ブクログ辻村作品は高校生がよく出てくるけど、この本はその中でも一番日常的な描写だと思う。女子同士の見えない確執がリアルに思い出されて、自分も作品の中の女子グループにいるように入り込めた。途中から今まで“ある人”だと思ってた人が違うのだと気付いてからは、良い意味で騙された!と思った。ストーリーを把握した上でまた読み直したい。
0投稿日: 2012.01.23
powered by ブクログかつて、高校の同級生で、今は女優として成功している、「キョウコ」。 一向に同窓会に出席しない彼女を引っ張り出す為、数人が動き始めますが、キョウコと接触した後、何故か、皆、舞台を降りてしまいます。 高校時代の出席番号が各章のタイトルになっていて、その番号だった生徒の視点で語られるという、「藪の中」形式の小説です。 ああ、そうか、学生の頃は、こんな風だったなぁ…と、しみじみと思い返してしまうのですが、それは、良い思い出としてではなく、むしろ、自分達の嫌な面を見せ付けられている感覚です。 あれから随分経って、もう大人になっているのに、それでも、本質的な部分では、あまり変わらないのですね。 そんな、ある種、青春小説と言っても良い展開を見せながらも、きちんと謎解きがあるのは、流石辻村さん。 あーーー、そうか。キョウコって。 ええ、確かに、伏線が…。 違和感はあったんですけれどもね。でも、どろどろとした人間関係だとか、高校時代にあったけれど、「タブー」扱いになっている事件って、一体何?と考えていると、そちらにばかり意識が行ってしまって。 やられました。 それにしても、女って、怖いわ。
0投稿日: 2012.01.22
powered by ブクログ途中で、はじめからもう一度読み返しました。 作者のトリックにまんまと引っ掛かっていたので、もやもやしたものを感じながら一回目を読みましたが、二回目読み返してみて、ああなるほど。こういうことかと・・。 内容的には、うーんいまいちかな。 なんでそこまで「キョウコ」にこだわるのか。「あの事件」の闇みたいなものがあまり私には理解できなかった。
0投稿日: 2012.01.11
powered by ブクログこれは読む人の年齢によって抱く感想が全く違うだろうなぁ。それから男女でも変わってくるかも。 自分にはまだ早かったし、女性特有の感性は共感できるものでもなかったかな。 ただ、田舎とか都会とか、偉業とか凡庸とかに対する感情は分からなくもない。嫉妬だったり見栄だったりが渦巻いて、こういうのが嫌だから古い知り合いに連絡取るのが怖いのかもとか気が付いてしまったり。 しかも具体的に表現されてしまったせいで余計自分と重ねてしまう。全く、どうしてこう上手く体現化できるのか。 あー、もう少し歳を重ねてから読みたかったなぁ。
0投稿日: 2012.01.04
powered by ブクログ辻村深月は人間の黒い面を書くのが本当に上手いなぁと思います。この作品の登場人物は自分と近い年齢なので読んでてグサッとくるような描写もちらほらあり、ちょっとキツい面もあったり。 それぞれの葛藤が悩ましく、そしていつも通りの超どんでん返し。やっぱり辻村作品は好きです。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログ高校卒業から10年。 様々な人生を送るそれぞれの人物の過去と現在を章立てで描く。 すごく読みやすいし、良かった。 やはりこの人は所謂、ミステリィよりこういうのがあってる気がする。 どびとびでしか読んでないからわからないけど、むしろデビュー作だけあんな感じなのかな?
0投稿日: 2012.01.01
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
高校卒業から10年。定期的に行われるクラス会での話題は人気女優となったキョウコのこと。クラス会へ呼ぼうと画策する元同級生たち。違和感を感じていた部分が後半でわかります。 辻村さんは人間の悪意や痛み、心の裏側を描くのが上手いというか、、、誰もが持っていると思われる本当に嫌な部分をこれでもかというくらいはっきりと嫌な風に描かれているから不快に感じてしまう人も多いと思う作品です。 気持ちがわかる部分もあるけれど、そこまでは思いたくないという感じ。あまり好きではないけど、その嫌な部分の描写がすごいと思う。
0投稿日: 2011.12.31
powered by ブクログちょっと恩田陸氏をも思わせるような、誰しもが持つ甘くて苦い、過ぎ去ったティーンエイジャーの日々の記憶を刺激する一作。 仄かに叙述トリック的な要素も取り入れられ、ミステリー好きにとっても退屈するような構成にはなっていない。 高校卒業から10年が経った今の視点から振り返られる青春時代の過去のエピソードが語られていても、まるで現在進行形の事件を見ているかのようなスリルに満ちている。 個人的には里見紗江子のブロックが秀逸と感じる。 章のラストへ向けて、グワッとヴォルテージを上げて読者の琴線に触れる流れが素晴らしい。
0投稿日: 2011.12.30
powered by ブクログ女優になったキョウコを廻る5人の心情を描いた連作短篇。嫉妬・劣等感・見栄とか負の気持ちが上手く描かれてる。二章が痛いほど秀逸。ただ、同窓の芸能人にあんなに憧れるかな…ちょっと違和感。出席番号や名前は人生に多少なりとも影響があると思う。
0投稿日: 2011.12.23
powered by ブクログ各章が追いかけるように展開されていき、一気に読んでしまった。 それぞれの思いが錯綜している様子が丁寧に描かれていた。
0投稿日: 2011.12.22
powered by ブクログ友人へのねたみや劣等感、あるいは優越感など言葉にしにくい感情をそのまま文章にしてくれた。 ちょうど彼女たちと同世代の今、読んでおいてよかったと思う本。 辻村作品らしい目くらましもあって、ただの青春(を振振り返る)小説になってないのが素敵。
0投稿日: 2011.12.18
powered by ブクログ高校生の時からの気持ちの変化が上手く表現されてますね。さすが、辻村作品ですね。ただ、他の辻村作品と違い、読後感はあまりよくないですね。登場人物多くて、途中で混乱してしまいました。
0投稿日: 2011.12.07
