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太陽の坐る場所
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辻村深月/文藝春秋
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総合評価

485件)
3.4
45
151
204
39
5
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    文庫化したので再読。この本は高校の同窓会に参加した面々が章ごとに視点を変えてそれぞれの内面を中心に丁寧に描かれています。出席番号二十七番の人にはよくもここまで嫌いになれる人の視点が書けるなと関心しました。自分のためだけの嘘を平気でつける人はどうしても受けつけません。そしてどの章も最後の展開は巧いけれど、やはり最終章は流石です。なにも間違っていないとは言えないけれども、彼女には幸せを見つけてほしいと思っています。

    0
    投稿日: 2011.11.28
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    何だか、ちょっと怖い。苦しさ満載。出てくる女性が、しぶとく、狡さを抱えていて、目をふせたくなる。つうか、こんな苦しい生き方ってありがちなんですか?ね?

    0
    投稿日: 2011.11.25
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    もう…読んでて翻弄される。生々しいよ…こんなに抉ってくるとは思わなかった。特に紗江子の章が揺さぶられたわ。 この本は28歳になったらまた読み返そうと思う。

    0
    投稿日: 2011.11.15
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    視点が定まらず、行ったり来たりするので軽く混乱しつつも、 先が気になって一気に読んだ。 それでやっぱり「ああっ!!」ってなった。 ここまでその頃に縛られるかどうかはわからないけど、 ちょっとした悪意の延長、そのしっぽが生きていて、 もう少し遊んでいたいという気持ちは残念ながらわかる気がする。 人は男性であれ女性であれなんだかんだでややこしい。

    0
    投稿日: 2011.11.09
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    二人の『キョウコ』とそれを取り巻く同級生。 高校時代、実際に教室であったような話に引き込まれる。 最後までわからない『キョウコ』の謎に一気読み間違いなし! とともに、周りの同級生の心の揺れ・葛藤が自身の共感を生む作品。 これは面白い。 オススメ作品。

    0
    投稿日: 2011.11.05
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    中学、高校のころの、ちいちゃくて、必死な自分を思い出して、ちょっとしんどくなった。自分とクラスメイトと学校という、閉ざされた空間の空気感がリアルすぎる。 途中まで、バラバラの個人の話だったのが、終盤にある謎解きによって、勢いよく集結していくのは、さすが。ただ、あまりに感情と状況の描写が細かくて長いのが、しんどいかなぁ。

    0
    投稿日: 2011.11.01
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    辻村深月らしい本。この人の心理描写は凄く好きだし、話も引き込まれた。が、登場人物の魅力がいまいち薄かった。単冊ではなく、もっとじっくりと書いて欲しかったなと感じた。

    0
    投稿日: 2011.10.23
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    高校時代の体育館でのあるシーンがプロローグです。 そのシーンが、何を意味するのかは最後になってやっと分かります。 クラス会の中心人物達が、かつての同級生である、女優の“キョウコ”を呼ぶために、なんとかコンタクトを取ろうとします。 その同級生達の目線で章建てされています。 女子の内側に潜む嫌らしさがリアルです。 一人、男子の章が入っていますが、彼女たちに翻弄されていて切ないです^^; その、心のドロドロした感覚をひきずったまま読み進めて……、 途中で、 辻村さんの名前マジックにコロッとハマります。

    0
    投稿日: 2011.10.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    またしても、ヤラレタ! 疑い深く読んでいたのに、また騙された。 今作は残酷な描写がないから、気持ちよく読めた。

    0
    投稿日: 2011.10.12
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    これぞ辻村美月の真骨頂といわれる作品! 人間の繊細かつ欲深い感情を怖いくらい的確に表現していると思います。 語り手ごとに違う表現を見せてくれます。 女優「キョウコ」が誰なのかわかったときはえっ?!という驚き。 2回目読むとまた違う感想を持つのだろうと思います。 登場人物と同世代の20代後半くらいの人にぜひおすすめしたい作品。 彼らの幼少期の感情や現在の感情にきっと何かしらの共感を覚えると思います。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    この作家のものをいつか読まなくてはと思っていました。 選択したのはこの本。 ちょっと失敗したかな。 でも、読んでよかったですね。 ひとつの「こと」が人が違うと全く違うように見えることを学びました。 同窓会やクラス会などに何年かぶりに出席してみるとわかりますね。 あの頃に自分が思っていたことが実は全く違う視点で展開されますよ。

    0
    投稿日: 2011.10.06
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    どのキャラの裏側にも読めば読む程身に覚えがあった。 具体的にかぶったエピソードがあったわけではないが、高校生の頃の自分を思い出すと、符合する部分がいくつも浮かんだ。 そう考えると自分の高校生時代もあながち能天気でもなかったようにすら思えてきた。 大学から上京してきてすっかり東京に住み着いてしまった私は、この物語で言うところの『降りた』側なのだと思う。 降りたくて降りたのではない、いつのまにか降りていた。 そしてこの本を読み終えた今も、『戻りたい』とは思わない。 ぞっとするような部分を突かれる物語ではあったけど、読み終えたときのこの妙な達成感は何だろう。

    0
    投稿日: 2011.10.04
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    読み終わって、なるほどね!という感じ。 キョウコという2人の女性を中心に、いろんな人のプライドや見栄や嘘が人間関係の中で出てくる。 キョウコだけじゃなくてサトミも出てくるし、流し読みしているとワケ分からなくなってくる。全部分かってもう1回ちゃんと読みたい。 人間関係の、リアルじゃないようでリアルな感じ。そういうの書くのが上手だなーとやっぱり思いました。 面白かった!

    0
    投稿日: 2011.09.25
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    やっぱり心の闇の描き方が容赦ないな。 自分の弱い部分を指摘されているようで、読んでいて怖くなる。 別作品とのリンクも相変わらずで、ちょこっとだけど活躍が垣間見えたのも嬉しかった。

    0
    投稿日: 2011.09.25
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    このレビューはネタバレを含みます。

    高校時代の同窓会に、女優となったキョウコをいかにして同窓会に参加させるか・・・というのが軸にあって、それにかかわる登場人物たちが、それぞれの章で語り手となって話が進んでいく。 辻村氏の作品は、好きでよく読むが、今回の作品はいつもよりもさらに深く人の黒い部分を前面に出して書かれている。 ねたみだとか嫉妬だとか優越感だとか羨望だとか・・・女王を中心とする高校時代のクラスで起こった事件や28歳現在のそれぞれの状況を織り交ぜながら暗い心を抱えつつも、それまでの自分になんらかの形で決別していく・・・そんなお話。 今回もトリックは満載だった。 「名前」を使ったトリックは辻村氏のほかの作品でもよく見られるが ついつい忘れてしまっていて、今回も完全に騙されていた^^; 途中でそれに気づいたとき、非常にうろたえてしまった。 なかなか進まなくてのらりくらりと読んでいたのでさらに・・・ 登場人物の名前をちゃんと覚えていなかったところが失敗だった。 トリックに気づいてからラストにかけてはネタ晴らしということもあって 一気に読み進められ、面白かった。 で、読み終えてからもう一度読み返すと まぁホントあらゆるところに伏線が敷かれ、それが話の中心となるキョウコだけじゃなくて、他の登場人物においてもミスリードされていて いろんなところで騙されていたことがわかる。 あのテクニックはやっぱすごいな~。

    0
    投稿日: 2011.09.24
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    やはりこの人の本は好きだ。 あとがきにもあるけど、濃密。 じっくり読むのがいいだろうな。 やっぱり同窓会は出た方がいいのかな。しかし誘いが無ければでることはできないorz

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    投稿日: 2011.09.23
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     切り口鮮やかな叙述トリックなのだが、これは私の個人的な事情でかなり早くの段階から先が見えていた。  先が見えていてもなお、楽しめたのはさすが辻村と言うべきか。  まあ、ネタバレになってしまったのも運が悪かったなあくらいにしか思わなかった程度なので、作者にしてみれば悔しいかもしれないけれど^^;  絡み合う愛憎はねじれ、縺れ、それでもその糸そのものの力で真っ直ぐに戻ろうとする。当然、歪みが生じる。  その歪みは周りを巻き込み、互いを共鳴させ合いながら、徐々にその輪郭を現して行く。それが読み進めていて楽しく感じられる。  トリックを知ってもなお、何度でも読みなおしたくなるのが凄い。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月もかなり読んできました。その中では、微妙なポジションに入るかも。。 何だろう、読了感としては、他の作品のように明確なハッピーエンド(?)感はなかった。でも、各ストーリーの座りの良さは感じる。不思議な感じ。 途中で出てくる清瀬の『女って怖いよな』というセリフは正しい。。この小説は、何でか分からないけど女の怖さを感じた。でもその分、情の濃さも感じた。貴恵のおかげか?っていうか、よく考えると清瀬って不在でしか語られていないのね。 そして、巧みなトリックは今回もすごかった…!それが明らかになった時の、息を飲んでしまう感じが堪らないのだよね。 自分も通過してきた高校時代。共学じゃなかったからこの雰囲気は厳密には分からないけど、でもなんだか懐かしくなった。

    0
    投稿日: 2011.09.19
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    映画『アマノ・イワト』(恐らくは環の脚本) 何だよそれ、と思っていたら…なるほどタカマノハラね笑 国文学好きならきっと割とツボです。 もし高校時代の同級生から有名女優が誕生したら、どうするか? 我がことのように自慢する 過去の出来事を暴露する とにかく嫉妬する 表面上は喜んでみたりはするものの、胸のうちは人それぞれ複雑な感情が渦巻くことでしょう。 そんな怨念ともいうべき心情のエグさを隠すことなく描いた作品です。 一度読んで違和感を覚え、二度読んで理解する。 そんな世界観です。 人物名が途中で分からなくなる〜

    0
    投稿日: 2011.09.12
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    辻村さんなので叙述トリックがあるんだろうなーと思っていたけど トリックそっちのけで面白い。 章構成が出席番号ってのも素敵。 女たちの不穏な駆け引き。 希望、挫折、見得。 2章目が好き。 エプロン。

    0
    投稿日: 2011.09.12
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    今までの作風と少し違う感じのする辻村深月作品。 登場人物それぞれの視点で描かれ、読み進めるうちに個性や物語の全容が見えてくる。 隙間時間に読んでたから読むのに時間がかかってしまった…。けど辻村作品はやはり一気に読んだほうが良い。

    0
    投稿日: 2011.09.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    この人の本は、人の醜い部分、隠している本音の部分を、 エグイぐらいに美しく書いていると思う。 そういった部分が誰にでもあるのと同時に、 そういった認めたくないようなものとか、 そんな人ばっかりじゃないし、 そんな計算ばかりしてる人なんていないんじゃないかな、 とかの自己防衛?(笑) みたいな感想が主だったかな。 辻村さんの作品はすごく好きなのが多かったので、 今回のはちょっと、、って感じだったのが残念。 ただ、紗江子と貴恵の話のラストは、ちょっぴり泣けました。 そして、辻村さんの作品に、ものすごく多い、 【名前】トリック。 今回も、、、そうだったのね(笑) って印象です。 通りで、学生の時の【キョウコ】と、女優【キョウコ】の印象が、 随分違うのね、といったナゾが解けました(笑) 全員の名前をきちんと理解し、把握しないと、 こんがらがりそうでした。

    0
    投稿日: 2011.09.03
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    さすが、辻村さん。 強い感情としたたかさ。 どこか確固たる感情が描かれている。 キョウコさんが大人になってからと 学生時代とで印象が違うなぁと思っていたらなるほど。 まんまとはまっていました。 狭い世界だからこそ、相手の立場とか 自分の立場をやりくりしていく。 その狭い世界の上下関係とか優越感とか 過ぎてしまえば疑問符がついてしまうほど 意味のないものなのに、すがりついてしまう。 それは些細なプライドであり、 そうやって存在意義を見出しているのだと思う。 感情の揺らぎとか弱さとかが痛いほど伝わる作品でした。

    0
    投稿日: 2011.08.31
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    面白い。最後は一気に読んだ。 しかし、最初の方はいまいち入り込む事が出来なかった。面白く感じ始めたのは出席番号二十七番から。 いつか読み返したい。その時はまた違った楽しみ方を味わう事ができそう。

    0
    投稿日: 2011.08.31
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    全体的な流れの中で、多くの登場人物の気持ちがあり、それが、いろいろに繋がって来ている。名前をちゃんと押さえないと、人物を勘違いしてしまう。

    0
    投稿日: 2011.08.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    嘲りとか蔑み、優越感とか、独占欲とか、 人間の汚い感情がならんでいて、読んでいて不快だなと思った。 そんな汚いところばかりをえぐりだすような作品なのかと思って、好きじゃないなと感じていたのだけど、 最後まで読み進むともっと深いものが隠されていて、 こんな作品を書ける人はなかなかいないと思う。 響子をあれだけ魅力的に描き上げられるのがすごい。 なによりもまっすぐに生きる。 それは多くの人を傷つけるけど、誰にでもできることではない。 失恋をして、成長する。 当たり前のことだけど、 この言葉だけでは伝わらない、もっとすごい成長が隠されている。

    0
    投稿日: 2011.08.28
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    悪人とか、告白のような構成で、登場人物それぞれの視点で各章が成り立っている。 表と裏の描き方は上手いと思うところもあるのだけど、学生のときのいざこざなんてそんなに引きずるか?と、この本の前提に疑問をもってしまったので、あまり入り込めず。

    0
    投稿日: 2011.08.27
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    このレビューはネタバレを含みます。

    人間の心理おもしろい!辻村さんの本領が発揮できてる本だと思うな。 キャラクター達の黒い部分はみんな少なからず持ってるよね。 一番共感したのは紗江子。一番悪女だと思ったのは由希。 好きなシーンは紗江子と貴恵の友情。 H27/5/31 2回目読了 好きなシーンは変わらないけど由希を悪女とは思えなかった。みんなにすこしづつ共感した。島津の昔にしがみつく思いも由希のより強い虎の威を借ろうとするところも。

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    投稿日: 2011.08.26
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    面白かったです☆ 学園ものが本当にうまい。人の弱い部分が鮮明で、それぞれのキャラが際立ってました。 トリックは騙されました。ただ、トリックが最後じゃなくて、途中で明らかになるので、最後のクライマックスがもうちょっとあればなぁ。。。

    0
    投稿日: 2011.08.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    自意識過剰・劣等感・したたかさ・嫉妬、等々ダークな感情のオンパレード。しかし個人差はあるものの、その中でも平然と(見えるように)生きていく。それが出来る、女って生物は怖いですよね~。 誰と同じグループに入れば立ち回りやすいのか、始めからグループには属さず「降りて」おくのか。 どうすれば自分のポジションを獲得出来るか、皆探り合っているのです。 途中から「キョウコ」の人物像?性格?にかすかな違和感を感じていたのですがそういうことかぁと見事に騙されていました。 でもなんだか頭がこんがらがって、登場人物の名前やらあだ名やらがいまいちきちんと結び付けれず。。。。 再読の必要ありです(笑) 各章それぞれ光の射した終わり方のような感じもありますが、なんだかあまり爽やかな読後感ではなかったです。 もやもやが残るなぁ、再読すればもう少し晴れるのかしら・・・

    0
    投稿日: 2011.08.23
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの作品は読んでてゾクゾクする。内なる感情の上下が、冗談だろ?ってほどリアルですごい。それでも、優しいラストが用意されてるから素敵です。

    0
    投稿日: 2011.08.22
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    相変わらずに透明感のある文章と、舞台設定の巧さが印象的な一冊。 高校卒業から10年経った機微の描きようが細やかで、 現実にも見渡せばいそうなそのリアリティに、ググッと引き込まれました。 自分も、高校の部活仲間とは今でも当時のままに付きあっていますが、 クラスの仲間とは、、そういえば付き合いがないな、、クラス会とかもないし。 この辺り、本音でぶつかっていたかいないか、の差が出ているのでしょうか。

    0
    投稿日: 2011.08.20
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    謎が解けていく瞬間の、胸のざわつきがたまりません。 誰もが経験したはずの、思いこみや過信。それを打ち壊されたときの虚無感。 知っているようで忘れていたものを、思い起こさせてくれた作品です。

    0
    投稿日: 2011.08.20
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    お得意の名前を勘違いさせる技が炸裂の一冊。 途中ものすごく不自然なところがあって、すごく違和感だったので、 このオチがものすごく説得力はあったのだが。 そもそも自分の名前にそんなこだわりもないので、 あだ名が変わったとか自分の名前を名乗れないとか、 そこに共鳴できず。 多分そこがわからないってのが致命傷かなー。 ごく一般的な名前の子は多分、別のあだ名を付けるってこと、フツウにやっていると思うけど。 それでアイデンティティって、そうなの? うーん、あたしは心が動かされなかったわ。 あまし、入り込めなかった。

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    辻村深月は初めてだったのでラスト近辺のトリックに全く警戒してなくて戸惑った。 小さな子供を持つ身としてこれからこういう闘いも経験しなくてはならない事を思い出し少し優しくしてやろうかと思った。

    0
    投稿日: 2011.08.19
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    今、同窓会があったら私は行くだろうか。行けるだろうか。心にずしんと響くけれど、読み終わって残るのは前を向く気持ち。

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    投稿日: 2011.08.17
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    辻村さんの小説にしてはスッキリしない読後感です。最後にカラクリがはまって行く心地良さはないかな。 名前マジックは健在です。

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    投稿日: 2011.08.16
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    一読しただけだと、頭の中がこんがらがってしまう。でも、二度三度読む内に取り付かれそうになる(気がする)作品

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    投稿日: 2011.08.15
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    相変わらず人の心の醜い部分を描くのがうまい。うますぎてしんどい。ただ、この世のあらゆるネガティブな感情がこの作品の登場人物に凝縮されてしまったような…そこまでみんな負の感情ばかりじゃないよ、と思ってしまった。 それから、トリックがあまりにもワンパターン。ちょっと無理矢理すぎる気もするし。もっと別のどんでん返しの方法見つけてほしいです。

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    投稿日: 2011.08.12
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    辻村深月は、なぜこうも私の心の中をかき乱すのだろう。 やっぱり、好きだ。 「いつか、私は自由になるだろうか。 誰も私を縛らず、どこにも囚われることもない。 扉は私の内にこそあり、そしてまた、私の内にしかない。」

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    投稿日: 2011.08.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

    学校はもちろん同窓会という場も独自の閉塞感(という程のものではないかもしれない)が、あるのではないだろうか。 そのような、生温い停滞感を帯びた同窓会の場面から話は始まる。 元同級生の人気女優「キョウコさん」を同窓会に呼び出そうとするが、それぞれの思惑を巡って展開していく。過去への執着、コンプレックス、恋愛、20代の生々しい思いが赤裸々に語られる。私は特に第二章・出席番号一番を読んでいて胸が痛くなった。 そして「キョウコさん」をきっかけに、停滞していた空気が動き出していく。 新しく踏み出す人、過去の自分に縛られて現在の自分に気が付いていなかった人、変わらない生き方を選ぶ人、あえて囚われている過去から逃げないことを選んだ人。それぞれが進んでいく様を見て、清々しい思いで胸がいっぱいになった。 20代あるある過ぎて痛かった。その分ラストは爽快!二章も最後も女の友情が眩しかった。女同士ならではの憎しみも憧憬も敬愛もない交ぜになった濃密さ。これだから堪らない。

    0
    投稿日: 2011.08.07
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    高校を卒業して10年がたち、それぞれの人生を歩み始めた同級生達の人生を、過去を交えながら複数の視点から描いた青春小説。 とにかく、主人公達がかかえたエゴや過剰な自意識が容赦なく描かれており、ある意味見事。 読中、違和感が感じられた箇所が伏線となって見事にラストにつなががるなど、ミステリー的な組み立てという点でも秀作。

    0
    投稿日: 2011.08.06
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    高校時代の同窓会を中心とした、思惑渦めくミステリー。 その思惑が持つ負のサークルを自ら外れたり、乗り越える事で皆が第三次成長期とも言えるアラサーに向かう。 その過程での心理的変化や情景はとても重たいけれど、妙に勉強になる部分もあった。 この本はミステリーだけど、その様な意識で読まないほうが楽しめると思う。ごちそうさまでした。

    0
    投稿日: 2011.08.06
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    高校の同窓会を中心として進むストーリー。 ひとつの時間軸(パラレルではない)、5人の視点の物語。 話の中心にはいつも芸能人となった一人の同級生。 キーワードは「名前」。 5人それぞれが思惑を持ちながら互いに絡む様子が 意外とリアルでそこに引き込まれた。 引き込まれて先を読みたいという感じはあるんだけど、 でも傍観者的に読んでしまうこともあって。 なんとも言えないので☆3にしておきました。

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    投稿日: 2011.08.03
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    女子のちょっと怖いところがリアルっぽく描かれていた。 男には理解しづらいドロドロしたところ。 この作家さんお得意の後半に入って、「あー、そうだったんだ」という場面が出てくる。 でも、同じ作家の「冷たい校舎の時は止まる」とか「名前探しの放課後」を読んだあとのような余韻はないな。

    0
    投稿日: 2011.08.03
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    騙された。いつもの辻村の小説を読んだときの感想。今回だって騙された。 ストーリー自体は、女のドロドロした感じがすごく出てて、ちょっと読み進めるのがしんどかったかもしれない。冒頭のくだりは、私には理解するのがすこし難しかった。とりあえず全体において、執着ってこわい。 でも、辻村のトリックは健在で「え?え?えっ!」ってなってしまった。騙される快感がたまらないんだけど、冷たい校舎、くじら、こどもたち、ほどの感動は伴わなかったのも事実。

    0
    投稿日: 2011.08.03
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    一人一人の細かな感情の持ち方が、凄くリアルな気がする。 人ってみんなそれぞれに程度はあれど歪んだ部分も、自意識も、持ち合わせていて、違いは単純にそれを表に出すか出さないかということ。 小説というフィクションの世界の中に、生々しいほどの現実感が、実際の現実世界以上に溢れている気がした。 確かに、なんでかなとちょっと気にはなっていたんだけど、途中で明かされたタネに、作者にとってはきっと100点満点の反応を私はしていました。 もう一度、頭から読み返したいです。凄いや!

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    投稿日: 2011.08.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村さんの小説は基本的に好きだけど、これは普通だな というのが正直なところ。 技法を模索している作品なのかなーと思って読めばいいのかな; 一つの真実にたどり着くまで視点を変えながら進めていく話。 ネックが「リンちゃん」であることには気づいていたけどやはりトリックには気付けなかった。 個人的には最初の2人が好きだったかなー 2人ともどこか共感できた。 でも、最初の2人は良かったけどそこからは特に気に入る人もいなくて下がり調子で読み終わってしまったのが残念。

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    投稿日: 2011.08.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回は何度か読み返さないと理解できなかった。いかんせん、登場人物の名前が覚えられない。子どもと大人の時間軸とあだ名があるし、次々人物が登場してくるので、登場人物を覚えるので精一杯だった。いつもは上下巻で書き上げているから、覚えられたのかなと思う。 途中で「響子」と「キョウコ」がごっちゃになって、どうも性格が一致しないなぁと思ったところでごっちゃになっていることに気が付いた。。 今回の名前のトリックはう~んという感じだった。騙されたー感はなかった。他の作品とか、本多孝好の「チェーン・ポイズン」の方が、騙されたーと素直に感じた気がする。 紗江子の話の貴恵が手紙を破くシーンで、名前の丸字に違和感を感じながらも、修からのラブレターを嫉妬で破いているのだろうと思ってたら、貴恵さんいい人すぎる! サ行で出席番号一番っておかしいだろうって思った矢先、解決。まあ、それでもおかしいと思うけど。。 大人になるといろんなものに縛られてだめだなと思った。 辻村作品では珍しくエロ描写が若干あった。 後、スカート盗んだのこいつかい!と思った。 貴恵さんはいい人で、今幸せそうでよかった。 日本一忙しい脚本家はあの人のことだろう。 連絡取れなくなった人の後日を少し書いてほしかった。 以下、自分のための整理。 鈴原今日子=キョウコ=りんちゃん 浅井倫子(あさいみちこ)=みっちゃん(途中で引っ越した)

    0
    投稿日: 2011.08.01
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    東京から電車で2時間のF県の高校の卒業生たちが、同窓会に女優になったキョウコを呼ぼうとする話。好きな男の子が行くという理由で志望校を変え、そのことを公言し、クラスに女王のように君臨していた彼女を巡る高校時代を、語り手を順番に替えながら全体像を浮かび上がらせるという『壬生義士伝』方式というか『告白』方式が取られています。辻村作品ならではの仕掛けと計算が尽くされたお話ですが他の作品に比べると一瞬でそうだったのか!とわかるのではなく、あれ?っと思って少し時間差があってからストンとくる感じでした。

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    投稿日: 2011.07.29
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    このレビューはネタバレを含みます。

    <あらすじ> 高校の同級生・キョウコが人気女優になったもんだから ずっと彼女が欠席してる同窓会に呼ぼうってことになる キョウコを誘うよう頼まれた4人の同級生は回想する 学生時代の出来事 嫉妬や未練や思惑 ”女王”と呼ばれた響子がハブった原因・・・ それぞれが高校時代に縛られてきたけど キョウコと様々な”接触”をすることにより それぞれが現実を見つめ そしてみんな開放されていった 同級生にキッカケをもらったキョウコは ついに同窓会に出席する そこで もう一人の”キョウコ”と再会し すべての膿を吐き出した キョウコも未来に向けて新たな一歩を踏み出すのだった <感想> 名前の叙述トリックを使っていたけど驚きはなかった。 でもこの小説はその驚きが主体ではなく あくまでも学生時代に囚われた人達の再生物語 どんな人にでも太陽は平等に光りを照らしているよって話に感じた。 読了後 あまりスカっとせず 心が少しモヤモヤしたのはなぜだろう

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    投稿日: 2011.07.29
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    初期の作品とはちょっと雰囲気が違うような・・・ 今回のはあんまり好みじゃないかも。 でも、変わらずのトリックがあります。 絶対引っかからないようにしようと思っても、結局引っかかってしまうのですが・・・ そしてやっぱりねって思っちゃいました。

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    投稿日: 2011.07.26
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    久しぶりの辻村さん! やっぱ好きだなぁこの人の本は。 いろんな立場にいる人たちのそれぞれの本音が、どれも共感するところがあって。 ちゃんと仕掛けを入れてるとこがまたいいね。この話に関してはなくてもよかったかもしれないけど。 こういう話も書くんだなぁっていう印象。 2011.07.24

    0
    投稿日: 2011.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    オビに「私たちは大人になれたのだろうか?」って書いてた。 一読してからそのオビの言いたい大人ってどういう事だろうかって考えた。 少女期の見栄とか打算、嫉妬、とるに足らない優劣に敏感なところが この作品の中ではよく書かれてた。ドロドロした女社会の暗い部分の話。 そういったスノッブ根性に囚われることは、疲れるばかりだとか、 リターンの少なさや意味の小ささに気づくことが大人になるって事なのかな。 自分のことだけ考えてると自分の器は当然自分しか入らない。 でも人を認めたり、時には降りたりすることで人の事を考えた分だけ 器は大きくなる。それが「大人になる」ってことかな。 自分の目先のことだけ考えてる見栄っ張りな大人を見ると、 「大人気ないな、子供じゃないんだから」って思うしね。 すみません私かもしれません。 なんか高校時代の現国のテストの回答みたいな気分だ。 懐かしい懐かしい。 自分はそういうドロドロした世界とは無縁の少年時代だったなぁ。 要するに浮いてただけなんだけど。あ、見栄っ張りなのは今も変わらん。 こんなピエロな自分に張りあう人はいなかったな。 みんな大変だったろうな。 辻村深月作品らしく、一度読んだだけじゃ巧妙に仕組まれた カラクリを理解しきれない。今回も思いがけないトリックにやられた。 こりゃまたそのうち読まなければならん。

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    投稿日: 2011.07.22
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    同窓会って微妙ですよね。当時の出来事と現在の状況が絡みあって不思議な事件が起こります。辻村深月はそんな物語を描くのが上手いです。 私の同窓会の事件は、同級生の男子に高校の時にいじめてゴメンと謝られたことです。当時全く気づかなかったので問題はなかったのですが、衝撃でした!

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    投稿日: 2011.07.19
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    単行本で読んでて騙された事は覚えてたけど、忘れてしまってて、また騙された(笑) まあ、ハズレのない作家さんですが、泣けなかったのが初めてなので★3で(^^ゞ

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    投稿日: 2011.07.19
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    高校時代を思い出す。 友達の多い人たちにはこんなこともあったかもしれない。 友達がほとんどいなかった自分には想像の世界でしかない。 人が人と関わる中で同じ場所にいても、 感じることは違うのだと確かめた感じがする。 キョウコ は誰? リンちゃんって? さとみは? 苗字か名前か あだ名か本名か 漢字の読み方でも違う やや引っ掛かってしまいました。 通勤の地下鉄で読むにはやや重くて、 家でじっくり読み直したいと思っています。

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    投稿日: 2011.07.13
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    久しぶりに読んだから、忘れてた。 鳥肌が立つ感覚。気づく瞬間。 辻村さんの書くものはこうだった。そうだった。 学校と言う場所と切っても切れない物語。 重なり合う、映り合う、ひとりひとりの物語。 止まらない。濃い。刺さる。 心の芯から怖いんだけど、最後には光が見える。 * そういえば、今日の朝、授業で読ませてもらった、子どもが書いた太陽と月の連詩は、わたしのこの本の読みにきっと繋がるものだった。 光と翳の関係。会いたいのに会えない太陽と月。

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    投稿日: 2011.07.11
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    最後のどんでん返しがなかったら、辻村深月じゃなくて、角田光代テイストの作品。 角田光代がターゲットとする主婦層よりは、年齢が10くらい若いのはあるけど、女同士の戦い(一部男子も入ってくるけど)が良くも悪くも、上手く書かれている。 田舎の高校の同窓会から始まって、クラスメイトたちが順番に高校時代を振り返り、今の生活について語る。 田舎で思春期を過ごした人間にしか、分からない争いがある。 あの頃、ブラウン管の向こうには「本物」が溢れていて、すぐに手が届く気がした。でも、現実には、こんなど田舎に「本物」なんてあるわけもなく、そんな歪みの中で、少年少女は本物、もしくはそれに類したものを巡って争う。 あの争いから「おりられたら」どんなに楽だったろうと。でも、田舎という監視社会の中では、否が応でも、みんなその争いに参加させられるのだ。 上京というのは、本物を掴み取る為、そしてこの争いから逃れる為の手段だった。だけど、そんなことではあの争いからは逃れられない。 彼らは定期的に私たちを呼び、本物をつかめたかどうか、進捗報告をさせるのだ。それが、同窓会、なんだと私は思っている。 だから、同窓会は、行きたいけど、なんか怖い。 という気持ちを呼び起こしてしまう作品。 今年は今んとこ同窓会のお知らせがなくて、良かった、かな?

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    投稿日: 2011.07.07
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    辻村深月さんの作品は、読んでて苦しくなる。わかってるから、それ以上いわなくていいから、と。なのに吐き出す彼女たちを見ていて苦しいのに追い掛けたくなるジレンマ。この作品も早く最後まで読み終えたくてしかたなかった。 女性なら、人間なら、必ず考えてしまう嫉妬心や猜疑心、独占欲、見栄。普通、私たちはこれらの気持ちに蓋をする。なかったことにして人と付き合うし、笑顔の仮面で隠そうとする。 それらの気持ちをあえて描き、私たちに知らせる。誰にでもあることだ、と。恥じることはないのだ、と。 良く知る自分の気持ちだからこそ、読んでいて自分が苦しくなる。隠すべき心を、隠さずにいる彼女たちを見ていて、共感する自分がいる。そして彼女たちの行く末を、自分と重ねて見守りたくて仕方なくなる。 そして最後のひっかけは見事で、また一から読み直さなくてはと思わされる。 今回は心理描写が主で、ストーリー展開はあまりない。それでも引き込む力があるのはさすがである。

    0
    投稿日: 2011.07.06
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    この著者の作品は好きなので 見かけたら買うようにしているけれど、 これはあんまり好きになれなかった。 ドロドロした人間関係が苦手だからかもしれないが。 日常から離れて本の世界に入り込むので これはあまり入り込みたくない世界だった。

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    投稿日: 2011.07.06
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    心情のせめぎあい、みたいなところで、すごいとは思うけど、意地悪だなあ、とも思ってしまう。私がもう若くないから、切実さを忘れてしまっているだけなのか?どんどん読めてしまうんだから、うまいんだろうなあ。でもなんか、しっくりこない。

    0
    投稿日: 2011.07.03
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    昔の自分自身の物語ってどういう風に語ることができるのか。 そのときの太陽の存在ってでかくて、あるのがあたりまえで、 そういうことをちょっと客観的に考えるきっかけになったかもしれない。 いまの自分の物語と太陽は、わかりやすすぎて、 滑稽で、結末が見えすぎてて笑えてなける。

    0
    投稿日: 2011.07.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    10代後半ってこれほどずる賢く、浅はかだっただろうか。 例えそうだとしてもこれほど自覚していると思えない。 名前を使ったトリックももう慣れたというかワンパターン。 そして健全な人物の描写が少ないのも特徴。 もっと爽やかさも取り入れてもいいのに。 でもこれが辻村さんの作品の良さなのか。 読むのに疲れた作品。

    0
    投稿日: 2011.07.01
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    高校卒業から10年、元同級生たちの話題は人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する。思惑は本人たちも気づかない捕らわれた過去。キョウコを担ぎ出そうとしてるうちに原因に思い当たり、過去にこだわるのでなく今を生きていこうとなるお話。

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    投稿日: 2011.07.01
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    各登場人物を読みながら、自分は集団の中でどんな感情を抱き、立ち回っていたのか考えながら読んでしまった。読みながら自身もまた過去の囚われ人の一員になり、ラストでその呪縛をほんの少し解消した。 鋭く描かれる感情は時に痛みをも感じた。 同窓会なんて開かれているのか?省かれているのか?なんてね。

    0
    投稿日: 2011.07.01
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    あー見事にだまされました。 オチはもう少し明るいほうが好みかも…。こんな時だからそう思うのかもしれないのだけれど。

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    投稿日: 2011.06.29
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    いつの時代の、誰の、どの教室でも、多かれ少なかれあったような人間関係と出来事。 精密で、緻密に、容赦なく描かれたその時の感情、その後の1人1人。 それぞれの人物もよく書き込まれているし、感情も充分に共感出来る。 明るく元気で前向きな汗かき青春小説とは毛頭言えないが、自意識過剰で真っ暗でダークなだけというわけでもない。 宮下奈都さんの解説もよいけれど、でもそこまは入れ込めなかった。 なぜなら○○○ネタ(ネタとは言わないかな?)が、納得出来なかったから。 だってそれってずるくはないだろうか?やられたから言うわけではないが。(やられたから言っているのか?) 日本語の特質でもあるけれど、少々姑息感が。 ああ、でもきっと、そういうふうに読む話ではないんだろうな。 あと、解説の宮下さんは、「いつ読むか」「今、だ」と、それぞれの年代によってそれぞれに読めるからいつその年代で読んでもいいと書いておられるけれど、ちょっと私にはつらかった。 これはやっぱりこの主人公たちの年代(高校を卒業して約10年くらい)で読むのがベストではなかろうか。。。 ただし、「相当翻弄される」のは本当だ。

    0
    投稿日: 2011.06.29
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    大好きな辻村さん作品の中ではちょっとワンパターンでいまいち! 二章目がすきです。一章目も全部読んだあとだとよかったかな。

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    投稿日: 2011.06.27
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    十年後を舞台にしつつも、ストーリーの軸足は高校生活。過去への囚われという書き方のせいか、共感できる描写は今までの作品より少なかったかな。そしてわかっていながらいつも通りのトリックに引っかかったのは悔しい。。

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    投稿日: 2011.06.26
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    この人の本って気軽に読めて適度な驚きあり感動ありで、そこそこ面白く読めるんだけど、ときどき登場人物への自己投影が鼻についてイラッとしてしまうことがある。 この作品は特に負のオーラがぷんぷん感じられて読みづらかった。 トリックもちょっとありがちかな

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    投稿日: 2011.06.20
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    太陽 は、陽平くんかな?って思ってたけど、違ったか。 いろいろあったし、一部の問題は継続してるかもしれないけど、響子さん、ほんとはとても真面目な子なんだろう。 クラス会を半年毎開催は、ない よねふつう^^;

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    投稿日: 2011.06.19
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    このレビューはネタバレを含みます。

    本物に触れて、自分の小ささを見透かされた気がして、一人相撲だったことに気付いて、恥を知る。 それぞれの人物が語る心情に引き込まれて、普通に読んじゃってたから、この人は仕掛ける人だってこと忘れてた。 意味わかんないとこにも意味があったんだね。 これ表記間違ってないか?というとこもあったけど、再読の伏線探しも楽しい。

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    投稿日: 2011.06.18
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    乾くるみのイニシエーションラブを思い出した… いや、ミスリードを導く伏線は、似ているようで、まったく異質だが… まさか、このストーリーに、こんな仕掛けがあったとは… この作者は、本当に深い。

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    投稿日: 2011.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

     辻村深月は怖い。今回もやっぱり怖かった。  読む場合は、充分な時間と体力を確保しておくことをおすすめします。  高校卒業から10年も経っていなければ、同窓会・クラス会なんてのにも無縁なので、高校の頃を延々引きずって、あの頃と決別したい、とか、あの頃のように……というのは分からないのですが、それを抜きにしても、本音と建前、体裁と実際の間で揺れ動く心理描写はぞくっとしました。心をえぐられる。  毎度思うのですが、この人は教室で繰り広げられる駆け引きを、どうしてこうも冷静に俯瞰して書けるのか……不思議です。  キョウコをきっかけに、主観となった人物が一人ひとりと、物語の上(卒業から10年後の現在軸)から消えていきますが、それはなにかに絶望して、というより、あの頃と決別して前を向くことができるようになったことの表れなのだと感じました。  抱えてきた思い出は喜びだろうが痛みだろうが、段々と思い出補正がかかって、枷のように現在の自分を縛ってしまう。だけど、実際にその思い出のキーになっている存在に出会えば、思い出は案外重くないものだと気づく。そういうことではないでしょうか。  トリック自体はそう難しくなく、4人目あたりで種明かししてえいっとひっくり返す展開。  注意深く読んでいたつもりでもノーマークなところがあったりして、読みなおさなきゃいけないな、と思いつつ、辻村作品はHPの消費が激しいのですぐには読み直せないジレンマ。  全体としては、読んでいてやや不完全燃焼な感じでした。  主要な人物すべての主観があるわけではなく、一部を脇役に押し留めたまま舞台から退場させてしまったからかもしれませんし、読み直さなければ回収できない疑問が未だ残っているからかもしれません。  或いは、わたしが彼らと同じ年になれば、分かってくるのかも。

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    投稿日: 2011.06.18
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2011/6/17 Amazonより届く。 2020/1/9〜1/12 高校を卒業して10年目の同窓会。自分たちのクラスから女優キョウコが生まれ、彼女の同窓会への出席を軸に現代と高校時代を5人の視線から描く。辻村さんは中高校生の心理描写には定評があるが、本作もガンガン揺さぶられる。登場人物の名前の類似性に隠された仕掛けにはしてやられた。

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    投稿日: 2011.06.17
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    大嫌いだった女子の群れ。沸々と思い出してしまった。 楽しんで読めたけれど、私には、学生時代への拘り、執着があまり腑に落ちなかった。過去は過去。 ただ、そう思えない人もいて、足掻こうとする姿勢はよくわかる気がする。 誰がいいとかではなく、納得できる自分を選んできたかどうかを問われているのかもしれない。

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    投稿日: 2011.06.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    微妙な年頃の高校の同級生が過去に囚われ、「キョウコ」をきっかけに翻弄されていく話。 皆、過去に生きていて現在の自分との間に苦しむ。 ちょっとこの微妙な年齢、都会と田舎の価値観。リアルでぞっとしました(笑)自分が年齢近いせいもあるんだろうけど。 「キョウコ」の正体が分かった時、またまた「へぇ~」と声を出してしまった(笑)

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    投稿日: 2011.06.15
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    感想を書くとネタバレになりそうなのでやめておく。 読み手の錯覚を誘い,最後にひっくり返すというのはこの人の常套になってしまったのか・・・。 デビュー作からずっと好きで読んでいるのは,”人物がよく描けているから”なので,そんなトリックなくても読むのにな,と。 二回目読み返すと,ちょっと無理があるのでは,とひっかかるところもあったりした。 けれど,謎解きは別にして,地元の同窓生の関係についてはリアルに描けているなと。 誇張しすぎなところは否めないけど,やっぱりこの作家さんは面白い。

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    投稿日: 2011.06.14
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    凍りのくじら、スロウハイツの神様、のような物語を期待していた私にとっては少々期待外れでした。 まったく違う切り口ですね。 きちんと物語を整理していないと、ついていけなくなることがありました。(そんなに難しい内容ではないのですが、いかんせん名前を覚えるのが苦手なもので…)

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    投稿日: 2011.06.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月だしミステリーなのかなあ、と思って読んだけれど本作はミステリーじゃなくて人間関係モノ。 いってしまえば同窓会モノで、あのころと今が…ってやつなんだけど、なんだか一話一話すっきりするようでしない。 自分が読みとれてないだけなのかもしれないけど。 あと辻村深月の作品でいつも思うのは、ヘンにミステリー要素入れる必要もないとも思う。 いるかなあ、この叙述トリックって思った。

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    投稿日: 2011.06.13
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    なぜか目を惹かれて手にとってぱらぱらとめくってみて、ミステリーかな? とおもって買ったら違った。 読み終わってぐったり疲れる人間関係の話だった。 嘘でも誇張でもなく、ほんとに読んで疲れた。 本作品を構成する章の、それぞれの主役5人分の人生の一部を共有してしまうから、なのだろうけど、いや、いちばんの要因は、その5人全員のものの考え方に、これっぽちも共感できなかったから、なのだとおもう。 あ、いやいや違う、これっぽちも、ではないな。 その考え方に記憶はあるが、それはわたしの場合、高校時代ではすでに決別したものだったので、この物語が高校時代の関係性をベースに進むから、どうしても 「高校生にもなって、何をやってるんだ」 そう言いたくなってしまったのである。 とはいえ、この本の著者がわたしよりうんと若い、ということを考えれば、この世代では高校時代でもこんな人間関係に捉われて、もがいているのだろうか、と同情する部分も多々出た。 最近でこそ『スクールカースト』という言葉にされ、学校という独特な社会の中にある変な不文律が一部では取り沙汰されるようになったけれど、その実、そんなものは昔からあって、でもそれはわたしの世代で言えば、だいだい中学校かもしくは高校一年の夏休みで、そういうものから脱したりしていたものを、現代(いま)では、大学になってまでそれらから逃げられないでいる、となると、なんて窮屈な青春なんだ、と気の毒になってくる(というようなことは以前書いた)。 とにかく本書に出てくる単語で、わたしの目に否応なしに飛び込んできてはげんなりさせるのが 「クラスの中心メンバー」 「目立つタイプ」 「もてる女子、地味な女子」 「派手な男子」 というようなもの。 わかる、わかるよ、そういうの。 確かにあった。 遠足やら修学旅行の観光バスの、後部座席に陣取って、先生の言うことをきかない(きいてない)集団だよね。 流行に敏感で、だからじぶんたちが正しいと信じて疑わず、平気で他人の価値観を馬鹿にして貶める集団だった。 んで、そういう集団を構成していたのは、あの当時だから、いわゆる“番長”を気取って息巻いてる奴だったり、なぜかその番長の参謀役は成績優秀のイケメンだったり、その彼女がクラスでいちばん可愛い子だったり、口が達者で気が強いバスケ部(なぜかバスケ部だったよな)の女子だったりしたから、クラス中がそいつらの顔色を窺い、ご機嫌を取り、脅え、そしてそいつらだけが意気揚々と学校生活を謳歌している、そういう「中学あるある」。 でも、それって中学を卒業したらおしまい……もしくは高1の夏休みまで、なんだよなぁ、わたしの世代は。 そのラインに何か意味があったのかは、わからない。 わからないけど、そこを越えると、それこそ憑き物が落ちたみたいに、皆各自の持つ価値観に見合った仲間を見つけ、他の集団とは不可侵条約でも交わしたかのように、微妙な距離感を保って過ごしていったものだ。 そりゃ中にはクラスの覇権を取った気でいる集団も、居ることは居たが、だからってクラスの中がその連中に阿っているか、というとそうではなく 「好きにすれば」 的に冷めてみていたものだった。 だから、なのかはわからないが、高校を卒業して幾星霜。 本作品に出てくるようなクラス会やそれに準ずる集まりが、開かれたことは一度しか、ない。しかもそれは成人式に絡んでたようなものだから、クラス会がメインではなかった。 いやもちろん、仲間同士で集まっていることは、あるとおもう。 わたしが言っているのは、ちゃんと幹事という立場の仕切り役がいて、ハガキか何かで開催のお知らせが届く、そういう集まりのことだ。 それが一度も無い、というのは、はっきり言ってしまえばそこまで親密な関係を築いていなかったことの証なのではあるが、すでに各自が自立した世界観を持ち“クラスの中心メンバー”の顔色を窺い、“もてる女子”に気を遣い“派手な男子”に媚びたりする必要性が無かった、とも言えるとおもう。 今でも付き合いのある高校で見つけた友人たちはどうかは知らぬが、少なくともわたし個人は、やはり高1の夏を過ぎた頃にはもう、己のポジションだとか、キャラだとか、そんなことは考えないでもよい生活になっていた記憶がある。 まあ、もーちっと“空気を読む”鍛錬は積んどいたほうがよかったか? とこの歳で思わないこともないが。 そんなこんなで、とにかく登場人物たちが幼すぎて、読み疲れたこと甚だしい本作品。 唯一の救いは、全編を通じていっさい主観が書かれない、なのに全員の共通の“拘り”である、今は女優のキョウコの存在だ。 5人の目から見た彼女のみが、ひとり大人であり、自立した精神を持っているのが描かれていることが、最後まで読めたことの原動力であった。 にしても。 ほんとに今の若者は、こんな青春時代を過ごしているの? だとしたら、つまらんね。 辛いね。

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    投稿日: 2011.06.12
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    人間の生々しい部分を精緻に描くことと少々の謎がバランスよくからまって、とても読み応えあります。一般的に辻村さんを語るなかで取り立てて名前が挙がる作品ではありませんが、実は辻村さんの持ち味が最大限に発揮された、隠れた名作ではないでしょうか。オトナモード辻村さんの真骨頂だと思います。 文庫化にあたっての再読でしたが、個人的には最新作より断然こちらが好みです。

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    投稿日: 2011.06.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    辻村深月さんの小説は独特の世界観がありますよね。「冷たい校舎の時は止まる」を読んで以来、辻村ワールドにハマってます。文庫とかは、講談社文庫のイメージが強いんですが、これは文春文庫なんですよね。「私たちは大人になれたのだろうか?」というキャッチからして、辻村さんらしいストーリーなのかなって勝手に思っています。感想は読んだ後に。

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    投稿日: 2011.06.12
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    他の作品は暖かい部分があるのに対し、本作は暗さが際立つの話。でもやられたな、という感じは今回もあった。おもしろいけど辻村作品の入門書としては向かない。

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    投稿日: 2011.06.11