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新編 銀河鉄道の夜
新編 銀河鉄道の夜
宮沢賢治/新潮社
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総合評価

582件)
4.1
217
156
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21
4
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    これも結構前に読了していたもの。 大人向けの童話、と言った感じだろうか…。 どれもとても綺麗な雰囲気が漂っていて、優しくてでも切なくて…という気持ちになる。

    0
    投稿日: 2015.05.10
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    大人向け童話の短編集。 最初ざーっと読むと、自分の中でイメージが出来ず、文字を追うだけになってしまいました。 丁寧にじっくりと読んだほうがいいですね。 正直銀河鉄道の夜が何故こんなに持て囃されるのかはわかりません。 ただ、どの短編も基本的にはそうだったのだけれど、孤独というか切なさ、儚さが感じられて、そういう部分を絶妙な具合にふわふわしたファンタジーに出来る点が、名作といわれる所以なのでしょうか。 黄色いトマトの話は想像してみるととってもとっても悲しくて、なんでこうした話が書けるのでしょうか。 繊細な人だったんでしょうね。 ただ、宮沢賢治は何をこの物語で表したかったのかが気になります。

    0
    投稿日: 2015.05.07
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    宮沢賢治の未完成な作品であるが彼の集大成と言われる「銀河鉄道の夜」。私がとても大切にしている小説の一つ。 天の川の沿岸を駆け抜け天国へと続く銀河鉄道。様々な乗客との交流や親友との最後の語らいの中で人の幸せとは何か、それを実現する為にどうするかを優しく語りかけてくる。 美しく儚く繊細な世界を優しい文章と魅力的な登場人物で書き上げられており、読み終わると心地よい切なさが残る。 クライマックスのセロのような声の博士の言葉がとにかく好きで、何度も何度も読み返してはそのシーンでほろりとしてしまう。 さあ、切符をしっかり持っておいで。 お前はもう夢の鉄道の中でなしに 本当の世界の火やはげしい波の中を 大股にまっすぐあるいて行かなければいけない。 天の川のなかでたった一つの ほんとうのその切符を 決しておまえはなくしてはいけない

    0
    投稿日: 2015.03.06
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    言わずと知れた宮澤賢治。じつは、そこまで好きではないのですが、これは別格です。本から伝わる色や音が好き。

    0
    投稿日: 2015.02.25
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    なぜだかわからないけれど、文章を読み進むほどに風景が浮かび上がるのは、宮沢賢治の成す世界観ゆえなのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.01.22
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    【銀河鉄道の呪い】 銀河鉄道ってなんだろうなあ。僕は古いからって依怙贔屓できないタイプだけど。銀河鉄道って言葉がもう突き抜けていいのかな。時をかける少女も同じ印象。なぜ愛され続けるのだろうか。

    0
    投稿日: 2015.01.16
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    再読 これ、本当に半世紀以上前の人が書いたのか・・。 と思うくらい、科学的な世界観そしてその描写(SF!!)。 どこまでも行ける切符を持つジョバンニが「どこまでも行けるよね?」と聞くのに、いかにもどこまでも行けそうな身の上の人達が降りていく。 人は他人とずっと一緒にはいられない。自然を愛する宮沢賢治だからこそ物の終わりを心から意識していたのでしょう。

    1
    投稿日: 2015.01.15
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    銀河鉄道の夜の世界は現実から遠くに連れていってくれるので異空間を感じました。人間であれば広いこの宇宙空間にいるのでいつかそういう旅もできるのではと思えました。セロ弾きのゴーシュ、ビジテリアン大祭も引き込まれました。 全体的に少し難しく思えましたが、普段想像していること、考えられる範囲……それらを超越したところに導いてくれる作品でありました。

    0
    投稿日: 2014.12.30
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     教科書でもお馴染みの童話作家である宮沢賢治の作品集、新潮文庫版新編における一冊。題目にある「銀河鉄道の夜」や「双子の星」、「セロ弾きのゴーシュ」などが並ぶ。斎藤文一氏による一筆と、編者による作品紹介、注釈などが含まれる。  改めて読んでみて理解したことは、宮沢賢治の描く世界が非常に独特で唯一無二であり、如何様にも形容し難いということだ。この編は宇宙的な作品を集めたものだ。宇宙は暗闇に包まれつつも至る所に輝く火の星が浮かび、その灯は赤や青の光となり宇宙全体を満たしている。それは暖かく穏やかなものであるが、その暖かさが逆に己の冷たさ孤独さを引き立たせてしまう。そんな思いが宮沢賢治にあったかどうかは分からないが、作品全体を通して、どこか寂しい感情を持たずにはいられない。  宮沢賢治は岩手の花巻に質屋の息子として生まれた。天災や飢餓に苦しむ農民を幼い頃から見ていたためか、世の無常を問う仏教的な思想が作品にも表れている。その意味で道徳観があり、また文章も平易であるから教科書に採用されることも多いのだろう。残念なことに、文章の一部が散逸しているものがある。一つの作品に対し何度も改稿を重ねていることにも原因があるのかもしれないが、その変遷を注釈で補間している点は良い。

    0
    投稿日: 2014.12.25
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    幻想的。でもなんでこんな不思議な悲しくて切ない物語なんだろう、、深い意味がたくさん込められている気がする。じっくりもう一度読みたい。

    0
    投稿日: 2014.12.23
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    描写がぶっとんでいてこっちの想像力が追いつかないことが何度かあった。小説でも映画でも自分はファンタジーよりももっと現実的な話が好みなのだと実感した。でもところどころの描写でいいなと感じる部分はあった。

    0
    投稿日: 2014.12.12
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    今まで読んだ中で一番心に残った本は?と聞かれて一番に思い浮かぶ本。 はじめて自分で買った本。ボロボロになるまで読んだ本。 わたしの読書はこれからはじまりました。

    0
    投稿日: 2014.11.28
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    宮沢賢治の作品を読むのはとても久しぶりだった。児童文学と呼ばれるものだが、大人になってから読むと印象や伝わるものが全く違うものだ。 これを読んだ子どもたちは、当時さぞかしワクワクしたに違いない。夢が詰まっていて、物語全体が透き通ってキラキラしている。宮沢賢治は子どもの心のまま大人になったのではないだろうか。どういう背景でこういった妄想(と書くと失礼だが)というか想像をふくらませていたのかと思う。 とても幻想的な物語が連なっていて、大人にも楽しめる。

    0
    投稿日: 2014.11.19
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    子供の頃から大好きなお話。 母が宮沢賢治の大ファンで、よく色んな話を読み聞かせてもらっていました。 その中でも銀河鉄道の夜はダントツ好きな話。 幻想的で何だか寂しくて、 大人になった今読んでも子供の頃思い描いてた世界は変わりませんね。 素敵です。

    0
    投稿日: 2014.09.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    平成24年の新潮文庫版『新編 銀河鉄道の夜』 「双子の星」「よだかの星」「カイロ団長」「黄いろのトマト」「ひのきとひなげし」「シグナルとシグナレス」「マリヴロンと少女」「オツベルと象」「猫の事務所」「北守将軍と三人兄弟の医者」「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」 斎藤文一氏「宮沢賢治の宇宙像」、天沢退二郎氏「収録作品について」を収録。 「銀河鉄道の夜」、ジョバンニの孤独がよく表現されている。やりきれない気持ちの彼は銀河鉄道で、本当の幸いとは何かを考え始める。鳥捕に対して何かをしてあげたくなったり、初めは適当にあしらっていた乗客の少女との別れを惜しんだり、カムパネルラが眼前から消え涙を流したり。私は、「銀河鉄道の夜」を読んで本当の幸いとは何か、それはどのようにすれば手にできるかとういことは分からなかった。しかし、それらは、ジョバンニが銀河鉄道の中で経験した、他者に対する思いやりやいたわりの気持ちと無関係でないと強く感じた。 「カイロ団長」はリズムのよい作品、「それはそれは」とか「くらくら」「ぶんぶん」「まわしまわし」など、繰り返しの音が多く使われて、リズミカルな読書ができる。これは、宮沢賢治作品の特徴の一つだと思う。

    0
    投稿日: 2014.09.21
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    「悲しみがきらめいている。」 ジョバンニは貧しくまた級友たちから揶揄されながらも、母親思いの心優しい少年。病に伏せっている母の牛乳を取りに行った帰りみち、丘の上で気がつくと友人のカムパネルラとともに銀河をめぐる鉄道に乗っていた。めくるめく星々の旅で彼は数々の忘れ得ぬ体験をするのだが、旅から戻った彼を待っていたのは悲しい現実であった。  賢治の描く銀河のイメージは限りなく詩的で美しい。ことばという唯一の手段を以ってこれだけの世界を生み出せるということに素直に驚きを禁じえません。その世界の空気はどこまでも静謐で清澄です。ところがこの空気がかえって、何か冒しがたい悲しみをを生むのはどうしたことでしょうか。  この悲しみの正体をさぐる時、やはりそこにあるのは「死」なのだと感じます。それもただの「死」ではない、自分以外の誰か、あるいは何かのためにある「死」です。解説にはずばり「自己犠牲」とありました。これは周知のことだとは思いますが「銀河鉄道の夜」には、タイタニック号の沈没事故で子供を助けるために亡くなった人の話が書かれています。ジョバンニのもっとも近くにいたはずのカムパネルラもまた、川で溺れた友人を救うため水死しているのでした。  「自己犠牲」はしばしばそれに向き合う第三者に一抹のうしろめたさをともなった痛みを与えるものです。けれども賢治は自らが紡ぐことばを以って、その痛みをきらめく悲しみにみごとに昇華させているのでした。神に召される人々が、召される前にただ一度乗車を許される銀河鉄道に乗って眼にするのは、この世の想像をはるかに超えた世界でした。そんな銀河鉄道の窓の外の風景に次々心を奪われていくジョバンニはまだカムパネルラが何故銀河鉄道に乗っているのかには気付きません。いや、彼の計り知れぬところで気付いていたのです。その違和感はここにストレートに表現されています。 (こんな静かないいところで僕はどうしてもっと愉快になれないだろう。どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。けれどもカムパネルラなんかあんまりひどい。僕といっしょに汽車に乗っていながら、まるであんな女の子とばかり話しているんだもの。僕はほんとうにつらい)  ジョバンニのこのつぶやきこそは、彼と同様にこの世の人間であるまま悲しみがきらめく世界を覗いた読者のものであると思えてならないのです。

    0
    投稿日: 2014.08.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    「銀河鉄道の夜」は、とても面白い作品でした。少し読んでいて理解するのが難しい所もあったけれど、文章が綺麗で魅力的で読んでいて楽しかったです。 私の中で一番心に残っている文章は、「おっかさんは、僕を許して下さるだろうか。僕は分からない。けれども、誰だって、本当にいい事をしたら、一番幸せなんだねえ。だから、おっかさんは、僕を許して下さると思う。」です。ジョバンニがいじめられるのを気の毒そうに見ていることしか出来なくて、自分の事を許せなかったカムパネルラは、最後に自分の命を犠牲にして、人を川で溺れ死ぬことから助けることが出来ました。カムパネルラはそれは自分がやるべき事であって、本当にいいことをしたから自分は幸せだと思った、というこの本のテーマでもある人の役に立つ行動をする心構えが見えるからです。この宮沢賢治の作品からは人が生きていくうえでの重要な教訓を得る事が出来ます。「銀河鉄道の夜」を読んだ事の無い人にはオススメです!

    0
    投稿日: 2014.08.14
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    とても幻想的で胸の締め付けられるような郷愁が感じられるのは分かるがいまいち入ってこなかった。 自分が大人になってしまったからだろうか。

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    投稿日: 2014.08.09
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    全体的に、自分には難しすぎて 何が面白いのか よく判らなかった!! 「ひのきとひなげし」は、とても良かったと思う。ひのきの救命を「おせっかい」として退けて、自爆するひなげし。こういうことが皆のやりたがっていることなんだ。自由民主主義ってまさにこれのことなんだと思った。 「よだかの星」は、オチ以外全部好き。「シグナルとシグナレス」みたいに、「あ、それ幻覚でした」ってオチがつけば私好みだったと思う。幻想世界に行った後は、日常世界に戻らなきゃならない。 (「現実はそう簡単に変わらないな……。でも、ちょっと前向きになれたぜ」っていうのが素敵じゃない?)

    0
    投稿日: 2014.08.02
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    孤独な少年ジョバンニが友人カムパネルラと銀河鉄道を旅する、言わずと知れた宮沢賢治の代表作のひとつ『銀河鉄道の夜』を表題とした宮沢賢治童話集。 銀河鉄道からの美しい情景。この世ではない別の世界で、ジョバンニは不思議な出会いを数多くする。童話ならではの柔らかさをまとう夜の狭間で繰り広げられる、残る者と去る者の考え方。犠牲とは、幸福とは、命とは―何気ないやり取りの中にはさまざまなテーマが含まれている。読むたびに「生」に対し静かに、そして真摯に向き合いたくなる。 決して手放しのハッピーエンドとはいえないけれど、不思議と温かい余韻が残る作品ばかり。表紙絵のように、宮沢賢治の作品には深い青色がよく似合う。

    21
    投稿日: 2014.07.17
  • 銀河鉄道の夜

    個人的な賢治の最高傑作「よだかの星」を収録。 有名な表題作は賢治の死後に草稿の形で残されたものを、第三者が編集したものなので評価し辛い。賢治は本当は短い第8章までと、長い第9章は別物にしたかったのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2014.07.04
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    この話を今まできちんと読んだ事がなかったとは驚きだ。『注文の多い料理店』もなかなか読めなかったし、家庭の事情が原因だろうか。ようやく読めて、幻想的かつ哲学的な内容に感銘を受けた。松本零士が銀河鉄道999を書きたくなった気持ちもよくわかる。お気に入りだった携帯の待受「プリオシン海岸」はこの話の絵だったのかと感動した。 作者逝去のため未定稿のまま遺され、編集過程で第1次稿から4次稿まで3回にわたって大きな改稿が行われたそうだ。今回iPhoneの音楽絵本アプリ(最終形)で読んだのをきっかけに、ブルカニロ博士が出てくる岩波文庫版の初期形も読んでみた。ストーリーの流れは銀河鉄道→カムパネルラ事故の最終形の方が納まりがいいが、カムパネルラ事故→銀河鉄道→ブルカニロ博士の初期形の方が、あらゆる人の一番の幸福を探しまっすぐに生きていくという主旨が分かりやすかった。 ジョバンニが文選工のアルバイトをしていたのも何か運命を感じた。 午后の授業 活版所 家 ケンタウル祭の夜 天気輪の柱 銀河ステーション 北十字とプリオシン海岸 鳥を捕る人 ジョバンニの切符

    1
    投稿日: 2014.06.22
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    あまりこの本のレビューは書きたくないのですが、他の方のレビューを見て、自分の気持ちを… この本を読むと、いつでも周りの人間は何を考えながら、生きているのかと考えてしまいます。 カムパネルラとジョバンニの会話 「ほんとうのさいわいってなんだろう」 無垢な子供二人の答えは分からない、というもの。 では、読者は? 一見、瓢箪の川流れのようにして生きているように見える我々の中にも、実は確固たる指針、『ほんとうのさいわい』の定義があるのだろうか。 この雑踏を歩く人、一人一人に? そんな訳ない、と私は思ってしまいます。 世の中の人、みんながこの本を読んで欲しいと思います。 そして答えを聞かせて欲しい。 「ほんとうのさいわいとはなんですか?」

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    投稿日: 2014.06.16
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    宮沢賢治の作品を読んだのはこれ2作目。相変わらずファンタジー色強くて童話な感じ。 すごくハマったりはしないんだけど、読んでいておもしろいとは思う。銀河鉄道の夜よりも、双子の星とビジテリアン大祭の方がおもしろかった。 双子の星は、悪いことをした星は海に落ちてヒトデになるとかいう発想がすごくよかった。またビジテリアン大祭は唯一ファンタジー色もなく、肉食主義者と菜食主義者のお互いの意見のぶつかり合いで(結局茶番だったのか?笑)すごくおもしろかった。

    0
    投稿日: 2014.05.11
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    SF小説でしょうか?そうです。主人公ジョバンニが,友だちカムパネルラと一緒に,不思議な幻想空間を旅していく話なのです。作者宮沢賢治は,花巻の裕福な家庭の出。「雨ニモマケズ」から苦学生の印象を受けますが,研究者によると,好きな事をやり抜いた方。本作品はまさに賢治ワールド全開!ぜひ,手に取ってご覧あれ。 *推薦者(事務)K.M. *所蔵情報  https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00362793&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB

    0
    投稿日: 2014.04.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮沢賢治の童話集。 全体的にどことなく寂しげな印象を持った。「銀河鉄道の夜」はその未完成故か・童話独特の突拍子の無い展開故か想像以上に難解で、どう解釈すればいいのかよくわからなかった。 しかし巻末の「銀河鉄道=死者の乗る汽車」という解説から「サザンクロス=天国?」とようやく推測。死の描写が独特だという注釈にも頷ける。 中学の教科書で読んだ「オツベルと象」も懐かしいとは感じたものの、どういう意図でこの作品が教科書に記載されていたのかまでは掴みきれなかった。オツベルが死ぬ事で残った労働者の生活はどうなるのか不安。

    0
    投稿日: 2014.04.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的な賢治の最高傑作「よだかの星」を収録。 有名な表題作は賢治の死後に草稿の形で残されたものを、第三者が編集したものなので評価し辛い。賢治は本当は短い第8章までと、長い第9章は別物にしたかったのではないだろうか。

    0
    投稿日: 2014.04.09
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    奇妙な乗客と巡り会い、別れを惜しみながら、友人カムパネルラと共に「人びとに幸を捧げる心』を醸成させていく。そして、その夢から覚めたとき、カムパネルラは悲しい実践を遂げていた。未完の粗い作品であるからこそ、不思議なロマンの旅に誘ってくれる。

    0
    投稿日: 2014.03.03
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    色のついた泡沫の夢を湖面越しに見ているような。 透明な膜の張った向こうにある情景はただ美しく、一向に手が届きそうにもない。読後、読者も一緒に夢から現実へ引き戻されます。或はまだ夢の中かもしれませんが。

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    投稿日: 2014.02.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    たまには、純文学をと言うことで、宮沢賢二。銀河鉄道の夜と言うお話、良く知らなかったのですが、悲しいお話だったのですね。ジョパンニとカムパネルラの二人の男どうしの友情って、良いなと思う。二人が会う人たちも不思議な人たちだけど、憎めない。物質的な星ではなく、想像を巡らした星の世界のお話が、フワッとした気持ちにさせてくれます。 ひかりの素足の話も良い。兄弟って、やっぱり助け合うのが自然だなとも思います。でも、こちらもまた、悲しい。 どの物語も、終わり方が仏教と言うか、諸行無常なのが、単に面白いだけでなく、色々考える機会を与えてくれます。

    0
    投稿日: 2014.02.14
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    岩手県の作家さん。 これは子供向けの本なのか? 私はちゃんと読めた気がしない。 まだまだ、読み方が浅いようです

    0
    投稿日: 2014.02.13
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    ・収録作品・ 双子の星 よだかの星 カイロ団長 黄いろのトマト ひのきとひなげし シグナルとシグナレス マリヴロンと少女 オツベルと象 猫の事務所 北守将軍と三人兄弟の医者 銀河鉄道の夜 セロ弾きのゴーシュ 飢餓陣営 ビジテリアン大祭 天沢退二郎・注解 斎藤文一 宮沢賢治の宇宙像 天沢退二郎 収録作品について 年譜

    1
    投稿日: 2014.01.31
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    童話であるのに、どこか大人向けの雰囲気を醸し出す「銀河鉄道の夜」。 小さな頃に読んだ時は特に何も思わなかった場面が、大人になった今、改めて読むと切なかったり感慨深い言葉が散りばめられていることに気がつく。 あの頃気付かずに純粋に楽しんでいたものが、考えることを知った今となって死生観を考えさせられるということに気づく。

    1
    投稿日: 2014.01.27
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    銀河鉄道の夜や星空や光の輝く情景がとても綺麗。ただ、昔の本なので、句読点の切り方や言葉の使い方からとても読みにくい。

    0
    投稿日: 2014.01.13
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     facebookでの「千年読書会」というコミュニティにお誘いいただいて、久々に再読。といっても、細かいところはほぼ忘れていましたが、、(汗  星々の光に照らされて夜空を駆け抜ける、一両の鉄道列車。行き先は“次なる世界”、そして乗客は不帰の人々、になるのでしょうか。  この辺り、須弥山の思想なんかも感じさせてくれて、ある意味、古来から続く日本の“死生観”が発露されてもいるのかな、と。石炭袋の設定も“黄泉比良坂”の大穴ともリンクしてそうですし、横文字の名前が多いにもかかわらず、不思議と西洋のイメージは残りませんでした。  なお、私の中での映像イメージは『銀河鉄道999』にだいぶ影響をもらっています。  どちらも、どこかに“行きて戻りし”物語であることは共通ですが、あちらは“永遠の命”を求めて、こちらは“次の世界”への橋渡しとして。“旅”の果てに求めるものは“幻影”なのか“夢”なのか。999での“時の輪のどこかでまた会える”なんてフレーズを思い出してみたりも。ん、共通しているのは“幸せ”とは何なのか、との点でしょうか。  この根底には仏教で言う輪廻転生も感じさせられましたが、、これらの“連環”から醒めた時に向き合う“現実”とは、さて。結局のところ、未完のまま取り残されているのですが、この先の物語を夢想してみるのも楽しそうです。  ジョバンニとカンパネルラは、またどこかの“駅”ですれ違うコトがあったのか、はたまた、時空を越えた“神隠し”からの回帰なんていうコトもあったのか、とも。現世と幽世の境は意外と、近くて薄いのかもしれません、なんて。  戦前から変わらずに長く読み継がれているのは、その表現の美しさ、儚さもあると思いますが、日本人の死生観という“民族意識の根底”を揺さぶる要素が籠められているのもあるのかな、ともなんとなく。そういった意味では、考えながら読むのではなく、感じながら読む物語なのかも、知れません。  子どもに読み聞かせようと思ったら、どのような結末で伝えればいいのか、いろいろと模索してみたいところです。

    13
    投稿日: 2013.12.27
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    現在銀河鉄道の夜とセロ弾きのゴーシュまで 銀河鉄道の夜 何度かアニメーションを見る機会があったけれどなぜか列車が空から降りてくるところまでしか記憶になかった。読んでみてわかったのは、一読では理解できないということ 本当のさいわいとは何なのか、ジョバンニは考える旅に出たのだろう、蠍は、鷺は、たくさんの動物が登場するけれどいまいち何がどうなのかわからない 読者、というか物語の聞き手の想像に委ねてくる部分が大きいなと感じた セロ弾きのゴーシュ こちらもアニメーションで見たことがある作品、当時はゴーシュのチェロが下手だということがわからなかった、カッコウやねこがなにを思い、なにを狙ってゴーシュのもとを訪ねてきたのか でもとても感動した

    0
    投稿日: 2013.12.11
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    うーん。結局大人になった今見てもピンとこないなぁ。でも昔よりは読みやすかったかもしれない。銀河鉄道よりセロ弾きのゴーシュが面白かったかな。

    0
    投稿日: 2013.11.11
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    「ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろのかなしみもみんなおぼしめしです。」 どうしてこんなにひとりさびしいのだろう。 「ぼくたちも降りて見ようか。」ジョバンニが言いました。「降りよう。」

    0
    投稿日: 2013.10.23
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    宮沢賢治の文章の美しさに目をみはる本。「銀河鉄道の夜」は導入部分の天の川と宇宙についてだけでノックアウト。笑 物語はとても哲学的だと思います。

    0
    投稿日: 2013.10.21
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    教科書に載っていた『注文の~』など有名なお話は読んだことがあっても、実はまったく宮沢賢治作品を知らないんだよな、ということで2013年度版のチョコバナナの表紙の本書を買う。表題作と『よだかの星』以外は初めて読む。お気に入りは『セロ弾きのゴーシュ』。想像していた宮沢賢治作品のイメージがおおきく覆ることはなく、ひたむきに綴られている文章に息苦しさを感じる。『銀河鉄道の夜』にある“ジョバンニは、口笛を吹いているようなさびしい口付きで、檜のまっ黒にならんだ町の坂を下りて来たのでした。”という一文が胸に染み込んだ。

    0
    投稿日: 2013.09.25
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    学生時代以来、何度目かの再読。表題作以外にも「セロ弾きのゴーシュ」など計14篇を収録。「銀河鉄道の夜」こそは、宮沢賢治の最高傑作だ。詩集『春と修羅』も、銀河や天体、あるいは結晶体などの透明で硬質な詩的イメージに溢れているが、ここでは散文でそれを実現している。また、まぎれもない幻想文学なのだが、一般に幻想文学は変幻自在の柔らかさや自由さに特徴を持つが、ここではそれがきわめて硬質であることで独自の世界を構成している。天のカササギや十字架、ハレルヤの声、これほど神々しいイメージに彩られた鎮魂歌があっただろうか。

    0
    投稿日: 2013.09.25
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    セロ弾きのゴーシュ、猫の事務所、ヨダカ、銀河鉄道、好きな作品がいっぱい。宮沢賢治の作品は出てくる登場人物が何より愛らしい。

    0
    投稿日: 2013.09.18
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    夏の間に どうしても読んでおきたかった一冊。 ひなげしを食べようと あの手この手を使って騙そうとする悪魔と 本当の美しさを ひなげしに説くひのきのやりとりが面白い 「ひのきとひなげし」、 花巻駅を舞台とした なんともロマンチックな恋物語 「シグナルとシグナレス」、 歌うように軽快な文章で語られる 可哀想な象の話 「オツベルと象」、 人間社会を鋭く風刺した 「猫の事務所」、 楽団の中で一番下手だったセロ弾きの青年が 子猫やカッコウや子狸や野ねずみ親子の力で 仲間たちの信頼を得ていく 「セロ弾きのゴーシュ」、 そして孤独な少年が 死者たちと巡る銀河への旅を通して 生きる意味に気付いていく不朽の名作 「銀河鉄道の夜」などを収めた 珠玉の童話集です。 特に「銀河鉄道の夜」を再読して、 これほど痛切で 美しい物語だったのかと この歳になって改めて感動しました。 賢治が持つ宗教観の色濃い 儚く深遠なストーリーと、 水素よりも透明な銀河の水、 サファイアやトパーズの河原、 りんごと薔薇の匂いがする風など ロマンチックこの上ない比喩と ファンタジックな世界観。 誰かのために命を賭けて死することが 人間にとって本当の幸いだという 賢治のメッセージ。 賢治の伝えたかった思いを理解した上で あえて言葉を変えるなら、 自分は誰かのために 生きていきたい。 自分を救ってくれた愛する人のために、 自分を必要とする 誰かの声に応えるために 今を生きていたい。 夢から覚め 現実を生きていく決意をした ジョバンニのように。 被災地の夜に読んだ 賢治の「雨ニモマケズ」のように。 悲しみを糧にして 強く気高く。

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    投稿日: 2013.08.18
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    高橋源一郎『銀河鉄道の彼方に』を読んだので、こちらも読んでみた。順序が逆なんだけど。 きっと昔々に読んだことはあるのだと思うのだが、ほぼ記憶に残っていない。改めて読むと魅力的な短編小説だと思う。

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    投稿日: 2013.08.18
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    双子の星 これを当時の時代で宮沢が考えたと思うとすげえなあ ヨダカの星 ヨダカ辛かっただろうが星になれたから結果オーライ! カイロ団長 あまがえるって結局自分たちでは状況を受け入れてしかいないよね。自主性が見たかったよ。 黄いろのトマト ペムペルとネリの悲しい話。 ひのきとひなげし ひのきがひなげしを騙していた悪魔を追い払った所までは理解出来たんだけどオールスターキャストの件がよくわからなかった。 シグナルとシグナレス 全体的にイメージしづらい作品だった。シグナレスがシグナルを新式ということで自分に引け目感じているのが可愛らしかった。 マリヴロンと少女 マリヴロンも少女もどちらも気高く美しい精神を持った女性であろう。 オツベルと象 辛いときに助けに来てくれる仲間がいるのは羨ましい。 猫の事務所 オチが超展開で笑ってしまった。 北守将軍と三人兄弟の医者 リンパーリンプーリンポーっておう名前が可愛らしい。私はちっちゃいオッサンを想像しました。 銀河鉄道の夜 宮沢賢治の想像力凄まじいよ。状況が思い描けない箇所がいくつかあったけど独特の表現に引き込まれた。 セロ弾きのゴーシュ 日に日にに上手くなっていったってことか?私としてはまあまあの面白さだった。 飢餓陣営 最後の方が何を言っているのかよく分からなかったが勲章を食べたり体操したりでなかなか面白かった。 ビジテリオン大祭 私はこの作品は好きではありません。なぜなら、イデオロギーとイデオロギーのぶつあかりあいを最終的に一方のイデオロギーへの降伏という結末にしているからです。

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    投稿日: 2013.07.24
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    非常に良かった。宮沢賢治は初めてなので多少読みにくかったが作風がつかめてからはそんなこともなく、むしろ惹かれていった。精神が相当荒んでいた時に読んでいたので、賢治の温かい、性善的な話は心の清涼剤となったし、そうでないもの、たとえばよだかの星の前半の情けない姿からの後半の勢いのあるギャップをつけての疾走感など、今なお愛されている作家は伊達ではないと感じた。ちなみに一番好きなのは飢餓陣営。なんか好きだが、何故なのかが自分でもよく分からない。でも好き。宮沢賢治は今後一通り読んでいこうと思う。

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    投稿日: 2013.07.24
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    『銀河鉄道の夜』 初めて読んだのはいつだったか、今までに何度読んだか、もうわからない。 わからないが、いまも読むたびに、読むたびに、知らなかったカケラを見つける。 今回、――あ!、と、身をただしたのは、 「きっと みんな の ほんとうの さいわいを さがしに 行く。」 ”の”っだったんだ。 ”みんなの”だったんだ・・・!、と、衝撃を受けた。 ”が”、でも、”は” でも、”で” や ”と”、いっそなくても意味は通る。けれども、 「きっと みんな の ほんとうの さいわいを さがしに 行く。」 こんなつよい決意の言葉であることに、なぜか今までは気づかないでいた。 真剣に読めば読むだけのてごたえがあります。 ぼんやりと流し読むのもまたここちよいです。

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    投稿日: 2013.07.03
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    今回読んだのは昭和五十三年の第三十八版。 他出版社の表紙をみると、時代の流れにあわせていろんなジョバンニやカムパネルラがいて面白い。 未完の表題作ほか、「虔十公園林」「よだかの星」「やまなし」「雪渡り」「グスコーブドリの伝記」など、宮沢賢治を代表する短編が八つと、賢治オリジナルの戯曲が三つ収録されている。 「銀河鉄道の夜」で問題となるのは、未完というだけあって、賢治による推敲が完全になされていないというところにある。よって改訂者によってさまざまな改変がなされてしまうのだ。 今回の第三十八版では、午後の授業があって、ブルカニロ博士が出てきて、カムパネルラが川に落ちる、第三次稿と第四次稿をうまくつなげた構成となっている。 哀しみはいつの世も消えないものだというのなら、ただうつむいてばかりいないで笑っていよう。そんな強さは、静かに笑う月、またたく星、そよぐ木々、冷たい雨雪、巡る地球の生命の営みが持つ美しさに似ている。

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    投稿日: 2013.07.03
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     地元と言っていい処に住んでいる縁で、賢治に関わるあれこれに触れる機会は他の地域に住んでいる人に比べて多いはず。 大学時代には、我々が「けんじ」と呼ぶことに、他県の友人からは「違和感を覚える」と言われたことも思い出す。  賢治の童話を基にした絵本やアニメ。イラストや題材をモチーフにしたオブジェ、店舗、グッズ。彼の作品そのものを詳しく知らずとも、何とはなしに身の周りに触れてきた賢治の世界。でも、意外と作品を読んだことがない、という声を聞くのも事実。  先般「グスコーブドリ」がアニメになった時にも我が家で話題になったのだが、大体の作品を読んだことがあるのは私だけで、妻も子供も実は原本には触れたことがない。アニメや絵本と言った派生作品ばかり。そういうものなのかもしれない。  さっそく子供向けの「銀河鉄道の夜」を買って与えたのだが、「よくわからない」というのが感想。確かに何か明確な冒険や謎ときがあるではなし、分かりにくいのは無理もない。  アニメしか見たことがない妻も、感想は「映像はきれいだったがよくわからない」だったし。  確認、という訳ではないのだが、読み返してみた。  この文庫に収録された作品の多くに共通するのは「弱き存在」とその彼らが陥る境遇、そして聖なる領域としての星空・宇宙空間・銀河・高きとろこにある存在、だろうか。  弱き者が虐げられ、いじめられ、不幸な目に遭う。救済が訪れるようではあっても、それは単純なハッピーエンドとは異なり、諦観を含んだ昇華的解決に見える。  言い返すわけでもなく、戦うわけでもない。よだかは自ら空に昇って命の火を燃やし、かま猫はじっとこらえるだけ。  「雨ニモマケズ」を思い出す。  賢治の生き方そのものなのか。  文学作品に触れる時、あまり作家の人生そのものを意識することはないのだが、宮沢賢治に至っては身近にありすぎ、多くの情報が記憶に刻まれてしまっている。  このサイトの内容紹介にもあるように、銀河鉄道は未完成作品。他にも収録された作品のあれこれが原稿用紙がなくなったり、数行の空欄があったりと、完成した作品として世に出たわけではないものも多い。わかりにくいのは当然かもしれない。  が、逆にたくさんの派生作品を生み出す要因でもある。賢治が残した隙間に自らのイメージを注ぎ込んで、新たな世界を想像していく作家もいるだろう。  賢治独特の世界。  雨の一日、静かな気持ちで浸ってみるのもいいかもしれない。

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    投稿日: 2013.07.03
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    賢治ワールドは独特ですね。 銀河鉄道の夜は、田舎の落ちてくるような星空を見ながら、静かに読みたい感じです。 2013.6.29読了

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    投稿日: 2013.06.29
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    宮沢賢治は教科書で載ってるのを読むくらいだったのですが、初めて文庫本で読んでみました。 短編集で、一部原稿がなく飛んでいる話もあったりするのですが、興味深く読ませていただきました。 内容は全体的にかなり真剣に読まないと話が分からなくなります; 「銀河鉄道の夜」は星の王子さまを連想するような感じです。銀河の描写や天の川の描き方は美しいです。 基本的に童話なので、絵本のような話です。 銀河鉄道の夜は読んだ後読み返したくなりました。

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    投稿日: 2013.06.24
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    銀河鉄道の夜を含む短編集。大人になって読むと、また全然違う。未完なので、また更に想像をかき立てられる。日本語も美しくて、どこか物悲しい。数年後、また読みたいと思う。

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    投稿日: 2013.06.02
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    孤独な少年ジョバンニが、夢の中で死出の旅に出る親友カムパネルラと銀河鉄道に乗る。透明感のある悲哀が漂う。「セロ弾きのゴーシュ」が良かった。13.5.19

    0
    投稿日: 2013.05.19
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    短編集となっておりどれもが濃厚でした。作家でもあり、詩人でもある宮沢賢治さんは並外れた想像力を持っているんでしょうね。このような場所あるいはものから綺麗な物語ができるとは思いもしないです。有名な「銀河鉄道の夜」も短編集の一つで、私のイメージでは童話のような美しい宇宙のお話かと思っていましたが実際に読んでみると全く違います。宮沢さんが考える、愛とはなんたるかを伝えてくれる非常に奥ゆかしい教本に思えます。 数ある話の中から私が気に入ったのはシグナルのお話です。悲痛な恋物語ではありますが、シグナルの恋愛の場面を想像すると少し愉快でした。 終始、宮沢さんの宇宙に対するイメージには驚かされっぱなしでした(笑)。星の名前など私は全くの無知でしたので勿体無かったなと思います。これを機に天文学をかじってもいいかもしれませんね。

    0
    投稿日: 2013.05.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ジョバンニとカムパネルラ。 銀河を望遠鏡で見ると星がたくさんあることがわかる。 銀河ステーションから列車が出る。 もとの丘の草の中につかれてねむっていたジョバンニ。 カンパネルラは河で溺れたらしい。 未完ということなので分かりにくいのは仕方ないかも。

    0
    投稿日: 2013.05.01
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    2013/04/12/Fri.〜04/29/Mon. 「よだかの星」のよだかと「銀河鉄道の夜」のジョバンニが自分とかぶる…。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    短編集。 むかしむかし、アニメの映画やって観にいった記憶があるんだけど、おハナシ自体の記憶がなかったので原作読んでみることに。 なんか似たような映画やってたのかな。きっかけはそれだと。 やっぱ名作はいいねぇ。。 短編集なため続きは気になるけどよくこんな短いの映画化したな。 しかもこんな深い話を忘れるってのんきな小学生だったな自分。

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    投稿日: 2013.03.29
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    銀河鉄道の夜を読みたくて借りてきた。 久しぶりに読んだけど、やっぱりほのかに青く輝く透明な情景が浮かぶ文章。 しかし思わぬツボだったのが、猫の事務所。 インターネットって便利だなぁとか、電話もないとこうやって約束を破るってのはひどく大事なんだなぁとか。 「みなさんぼくはかま猫に同情します。」って文になぜか爆笑した。なんだろう、私の今まで知らなかった、すごくお茶目な賢治さんを見た気がします。セロ弾きのゴーシュも似たものがあるけど、この一文のユーモラスさは異常。

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    投稿日: 2013.03.28
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    宮沢賢治。尊敬する作家のひとりです。 この本に収録されてる作品では双子の星、黄いろのトマト、シグナルとシグナレス、猫の事務所、銀河鉄道の夜とか特に好き。

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    投稿日: 2013.03.12
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    『銀河鉄道の夜』 読むのはこれで何回目だろう。 謎が多い。人によって本当に感じ方とか受け取り方が変わってくる話だと思う。 『よだかの星』 これは何度読んでも泣きそうになる。 どうしてよだかだけ、どうしていつもよだかだけが嫌われるのか。 小さな希望と深い絶望を抱えたまま星になる鳥の話。

    0
    投稿日: 2013.03.10
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    このレビューはネタバレを含みます。

    最高。牧場の裏の丘に突然「銀河ステーション」という声と共に汽車が現れる。そこにはジョバンニの心を許している友達カンパネラが乗っていた。2人はそのまま銀河を旅するが、ジョバンニ以外の客はすべて死後の世界に向かっている客でカンパネラもザネリといっしょに川で遊んでいたときに亡くなってしまっていた。死後の世界に向かう人間の揺れ動く心の描写が好き。

    0
    投稿日: 2013.02.07
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    『たかが童話』と舐めてかかって、手痛いしっぺ返しを喰らった気分。 巻末の解説を拝読してみると、収録されたどの作品も、 いくらでも深読みできそうで難しかった。

    0
    投稿日: 2013.01.17
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    このレビューはネタバレを含みます。

    私にとっての銀河鉄道の夜は藤城さんの切り絵バージョンなのであらためて元を読んでみようと 最後があれ?こんなにあっさりだったかな?という感じで やっぱり忘れている 女の子と楽しく話す友達に嫉妬するなど良い子なばかりでないジョバンニがいい 色々と切ない場面はあるものの 「いつまでも僕ら一緒にいこう」 そうなんども確かめあっても気付くと車内にひとりぼっち ただ空の座席があるのみ 窓の外に夢中でカムパネルラの名前を叫ぶジョバンニ うーん切ない

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    投稿日: 2012.12.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮沢賢治というと、小学生向けの本っていうイメージがあるけど、 小学生のときに読んだ記憶がない。 なのに代表作の名前は知ってる。 とうとう読んでスッキリしたわ~。 読んでみて、今、大人になってよく分かる童話かな~。って思いました。 子供でも分かるんだろうけど、本当に彼が言いたいことが分かるのは大人になってからのような気がする。 私が好きな短編は、『カイロ団長』と『北守将軍と三人兄弟の医者』 分かりやすい物語になってます。 『銀河鉄道の夜』はね~、とっても美しくってアニメ映画なんかにしたらいいのが出来そうなそんな感じの物語。でもね、最後気に入らなかった。。。 だって、ジョバンニが、川で溺れ死んだ親友のカンパネルラを見捨てて家に帰るみたいになってるでしょ~。 いくら、その親友と銀河鉄道の旅に一緒に行ったからって、親友の死には最期まで見届けるのが本当の親友じゃないの~?って思うんだけど。。。 本を読んでて、ところどころ抜けてる箇所があるんだけど、それも原本をそのままにして発行したい出版社の意志があっていいと思います。 今度は『注文の多い料理店』かな~? 併録短編 『双子の星』 『よだかの星』 『カイロ団長』 『黄いろのトマト』 『ひのきとひなげし』 『シグナルとシグナレス』 『マリヴロンと少女』 『オツベルと象』 『猫の事務所』 『北守将軍と三人兄弟の医者』 『銀河鉄道の夜』 『セロ弾きゴーシュ』 『飢餓陣営』 『ビジテリアン大祭』

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    投稿日: 2012.11.27
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    キラキラした世界観は圧巻。 感覚的にも楽しめたし、お話としても造語が数多く登場し話の世界にのめり込めた。

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    投稿日: 2012.11.09
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    久しぶりによみなおすと新しい発見がありますね。 もう少し明るい話が多かったように思ったのですが、今は冷たいひんやりしているのを感じます。

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    投稿日: 2012.11.05
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    【死の世界への線路を描く、銀河鉄道の夜】 読む前、私は勝手に『銀河鉄道の夜』とは、ファンタジーに富んだ子どもに夢を与える小説なのだろうと思っていた。それは、『銀河鉄道999』や『ドラえもんのび太の銀河超特急』といったアニメで、銀河鉄道の話=ファンタジーというイメージがあったからだ。 しかし、現実は違っていた。宮沢賢治が描いた『銀河鉄道の夜』は、友人カムパネルラが死の世界に向かう列車の中で、ジョバンニ(主人公)が一緒に旅するというものだった。 ファンタジーと思いきや、実は死の世界への線路を描く当作品は、上手く本当の世界観を読者に伝えている。つまり、最初はファンタジー感を全面に出しているが、情景を表す表現や人々の不思議な動きなどから徐々に電車内が通常の世界でないことを匂わせる。 そして最後の最後で、友人が亡くなってしまったという事実を伝え、物語を終わらせる。 宮沢賢治の本は今回が初めてとなるが、最後に物語の内容を悟らせるこの独特の技法が、他の作品にも使用されているのか気になるところだ。

    0
    投稿日: 2012.11.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2012.10.5 【経緯】 ぺりこさん推薦 【目次】 双子の星 よだかの星 カイロ団長 黄いろのトマト ひのきとひなげし シグナルとシグナレス マリヴロンと少女 オツベルと象 猫の事務所 北守将軍と三人兄弟の医者 銀河鉄道の夜 セロ弾きのゴーシュ 饑餓陣営 ビジテリアン大祭 【感想】 ■双子の星 いつか絵にしたい題材。 健気かわいい。声が想像できる。 救いがあって良かった。 ■よだかの星 名前を奪われるってアイデンティティを失うことだよつらいよー 千と千尋の神隠しを思い出した。 ■カイロ団長 かえる可愛いよかえる。元気にたのしく働けるって素敵。 簡単にだまされちゃうのかわいい。笑 これはめずらしく教訓がはっきり示しているね。 「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」山本 五十六 これ思い出した。 ■黄いろのトマト じぶんの価値のあると思っているきらきらしたものが、通用しないと踏みにじられる悔しさ。 これおとなになってもあるって。 ■ひのきとひなげし きれいになりたいんです。おんなのこはお花なんです。 ■シグナルとシグナレス まさかの電柱の擬人化!妄想膨らみますね。 ■マリヴロンと少女 昔の女学校の世界を彷彿とさせられました。 卒業するお姉さまへの慕情、みたいな。少し耽美的な美しさ。 ■オツベルと象 象さんが性格良すぎてつらい。。 オツベルみたいな上司いるよね。部下が優秀でいつ下克上されるか分からんから、びくびくしつつもこき使うっていう。 ■猫の事務所 「これって意味ある仕事ちゃうで」っていう一蹴があっけない。 そんな「これ意味ある仕事?」の世界の中でも意義を感じていじめに負けずがんばって生きてるんだよ。ほおっておいてあげてーってなる。 ■北守将軍と三人兄弟の医者 展開が楽しい絵本的なおはなし。ユーモア! ■銀河鉄道の夜 描写の美しさ! しかしそよぐ花や反射する星が美しい中で、捕まえた鳥のぺちゃんこの食べ物が一番衝撃的でした。 こどものちいさな世界の中でのいじめって残酷よねー。 ■セロ弾きのゴーシュ でてくる動物がかわいい。とりさんかわいそう。 これ絵本ありそうだな。いいな。 ■饑餓陣営 ラーメンズとかに芝居やってほしい。とてもかわいい。 これ学校でなんども舞台化したって話だけど、さいごの整列とかでたべものわんさかでてくるところどうやってるんだろ? ■ビジテリアン大祭 興味深い考察。大別の仕方や環境や宗教からの見方もなるほどなって実際思ったし、ユーモアも交えていていいよこういうの。すきすき。

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    投稿日: 2012.10.28
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    これだけの文章を読んでいると、40代にならないうちに亡くなってしまったのも不思議と納得してしまう。 文章が透明で純粋すぎるもの。 透明すぎて悲しいもの。 きっと現世でいきているのはつらかっただろう、と思わせてしまうくらいに。達観と希望と絶望と、一つ一つの話で、さまざまなものが垣間見えてしまう。 才能があっても健康で長生きしてる人ももちろん存在するけど、大半の人は才能や力と引き換えに、別のものをあらかじめ差し出しているように思う。それが例えば寿命であったり、人柄であったり周囲の環境であったり。 どこかで精算が行われてしまうんじゃないかなあ。

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    投稿日: 2012.10.25
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    こういう誰でも彼でも読んでいそうな本はベタすぎて登録したくなかったけど、5年ぶりに読み返したので登録。 短篇集だけれども表題の作品についてだけレビュー。 この作品をロマンチックだの心のゆりかごだの少年同士の淡い魂の旅路だの夢見がちな目で語る少女たちの心が僕は未だにわからない。だから5年後また読もうと思って置いておいた。5年ぶりに読んだが賢治の鉄のような冷たい心の側面をビリビリ感じるのは変わらず恐ろしすぎた。5年後にまた読み返してみる。 賢治の詩は大好きだ。

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    投稿日: 2012.10.24
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    再々読。新潮文庫のというか天沢退二郎編纂の銀河鉄道の夜が一番しっくりくる。と、個人的には思う。 自分が好きな話が山盛り入っているというのがあるのかもしれないが。 不条理だけど、願いは「たれかのしあわせのためなら。」きれいな心でいられたら、でも、いられない現実。心だけでも。そうありたいと。願う。

    0
    投稿日: 2012.10.21
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    アニメ映画を見た思い出が引っかかっていて、中学生の頃に読んでみた作品。 宮沢賢治の淡々とした世界に魅せられて、「本って面白い!」と思うきっかけになった物語の一つ。 宮沢りえがジョバンニの台詞を暗誦する「夏の百冊」のCMが今も忘れられない。

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    投稿日: 2012.10.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    宮沢賢治の作品を読んだのはこれが初めて. 描写が巧みで,頭の中に自然と情景が描き出されるのだけど,場面が変わるたびに頭を働かせる事になるので非常に疲れた... とはいえ,第3者の視点から読むのにこんなに作品にのめり込めるとは思わなかったので非常に面白かった.賢治の作品は幻想的な内容が多いという話を聞いたけれど,この作品ではそんなに感じなかったかな. カムパネルラがなぜ死ななければならなかったのか?なぜジョバンニだけがカムパネルラと死出の旅に同行できたのか?など気になる点は多い.

    0
    投稿日: 2012.10.04
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    貧しく孤独な少年ジョバンニが、親友カムパネルラと銀河鉄道に乗って美しく悲しい夜空の旅をする、永遠の未完成の傑作である表題作や、「よだかの星」「オツベルと象」「セロ弾きのゴーシュ」など、イーハトーヴォの切なく多彩な世界に、「北守将軍と三人兄弟の医者」「饑餓陣営」「ビジテリアン大祭」を加えた14編を収録。 博士は出てこない版です。

    0
    投稿日: 2012.10.02
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    題名こそ知っていましたが、まさかこんなにも悲しい話だったとは… 宮沢賢治さんの作品は中学の頃、教科書でいくつかお世話になった記憶が有りますが、その時とは全く違った思いで読み終えました。 彼の作品では、星座だったり、花だったり、柱だったりが皆生きていて話し出します。 すべてがロマン溢れる名作です。

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    投稿日: 2012.09.30
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    311以来、手にしたいと思っていたのが宮沢賢治。美しい文章もさること描写が色彩豊な印象です。 宮沢賢治の想像力は日本のアニメ(999だけではありません)に影響を与えたように思います。 ここには、「銀河鉄道の夜」、「よだかの星」といった代表作が入っています。どちらも表面的には「死」がテーマになっています。 「よだかの星」を最初に読んだのは小学校の教科書ですが、悲しすぎて共感できるものではありませんでした。もうひとつ小学校での体験が「永訣の朝」。ほとんどトラウマです。 「よだかの星」は「死」に加えて「いじめ」も表面的なテーマになっています。「いじめ」は他の作品にも現れます。もちろん、寓話、逆説として捉えなければいけないのですが、「よだかの星」はいじめられて自殺というストーリーです。 今の教科書に宮沢賢治は入っているのでしょうか。わかりません。 太平洋戦争中の日本の戦意高揚映画を観た欧米人は反戦映画だと思ったそうです。 善を描くのに悪を、美を描くのに醜を描く、日本人の感性は世界中の人々と逆なのかもしれません。

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    投稿日: 2012.09.29
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    宮沢賢治の作品で初めて触れたのがこれ。 優しさと切なさ、忘れてしまった何か。 言葉の一つ一つが懐かしく新鮮で目から鱗です。 ふと思い出した時に、短編を何気なく読み返してます。

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    投稿日: 2012.09.26
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    不思議な話。 絵画のような物語だ 宮沢賢治のネーミングセンスと想像力に脱帽… 夜空の美しさとか 田舎生まれだからこそ 培われた想像力なのかなと思った。

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    投稿日: 2012.09.20
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    銀河鉄道の夜をずっと読んだことがなかったので購入した一冊. あちこちで題材として取り上げられているので一体どんなものなのか,と読んだのですが意外とあっさりしてるんだなぁという感想です. 他の収録作,とくに星座たちの話が好きになりました.

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    投稿日: 2012.09.09
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    一番大事にしてる本です。何度読んでも表現一つ一つに引き込まれてしまいます 目の前に映像がくっきり浮かぶ 宮沢賢治の世界ですね

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    投稿日: 2012.08.29
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    賢治の世界観素敵だなー。特に銀河鉄道の夜とよだかの星が好き。僕にはレビューしきれないので、銀河鉄道の夜から好きな箇所をひとつ。 「その天の川の水を、見きわめようとしましたが、はじめはどうしてもそれが、はっきりしませんでした。けれどもだんだん気をつけて見ると、そのきれいな水は、ガラスよりも水素よりもすきとおって、ときどき眼の加減か、ちらちら紫いろのこまかな波をたてたり、虹のようにぎらっと光ったりしながら、声もなくどんどん流れて行き、野原にはあっちにもこっちにも、燐光の三角標が、うつくしく立っていたのです」

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    投稿日: 2012.08.24
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    新潮文庫の100冊に応募したくて買った1冊。つい図書館で借りた本を先に読んじゃうからな〜、いつ読めるかなぁ。

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    投稿日: 2012.08.23
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     あまりにも有名な表題作をはじめ、小学生の時に教科書で読んだものなど、馴染みがあるようでいて実はよく覚えていないものが多かった宮沢賢治の作品。  作品の背景や賢治の生い立ちを思えば、深く読みこんで解説もよく読んで、賢治の伝えたかっただろうテーマに迫ることも大事だろうが、私はさらりと文章を味わって、ふっと感じる物悲しさや星ぼしのきらきらした様子や、登場人物・動物のかわいらしさに浸る方がいい。  

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    投稿日: 2012.08.07
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    星がちりばめられたストイックで高潔な情景はいつだってどこかさびしげでどこまでも透明。星々をめぐる銀河鉄道も、星になりたいと願うよだかも、美しいがために溜息が零れる。 よだかの星が好きです。

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    投稿日: 2012.07.30
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    最近観た映画とか小説に銀河鉄道の夜がでてくるものが多くて、何やら縁を感じて手に取った。 美しい夜空が目に浮かぶようで、いつもは電車の中で本を読むけれど、この本は夜に静かな部屋で読むのにピッタリだった。 他の作品も読んでみたくなりました。

    0
    投稿日: 2012.07.30
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    昔、どこかで読んだことがあるけど、学校の授業でギザブロー先生のアニメ作品の方の『銀河鉄道の夜』が紹介されたので、また読んでみたくなって購入。 『銀河鉄道の夜』の他にもたくさん短編が入ってる。   目次:双子の星    よだかの星    カイロ団長    黄いろのトマト    ひのきとひなげし    シグナルとシグナレス    マリヴロンと少女    オツベルと象    猫の事務所    北守将軍と三人の兄弟の医者    銀河鉄道の夜    セロ弾きのゴーシュ    飢餓陣営    ビジテリアン大祭    注解…天沢退二郎    宮沢賢治の宇宙像…斎藤文一    収録作品について…天沢退二郎    年譜 『銀河鉄道の夜』と『オツベルと象』以外は読んだことがなかった。 『銀河鉄道の夜』も『オツベルと象』も、多分国語の教科書に載っていたのだと思う。 『オツベルと象』に出てくる象の鳴き声「グララアガア」は一時期同級生のあいだで流行ったような。 どの作品にも賢治の思想が強く感ぜられた。 自己犠牲の精神とか、独特の死生観とか…。 でも、この歳になって再読してみてもまだまだわからない部分がいっぱい。 またきっと何年か経ったら読むと思う。 あと、今度はアニメ作品の方の『銀河鉄道の夜』が観たい。

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    投稿日: 2012.07.29
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    改めて読んでみると、やはり良いなと思いました。 言葉の選び方も素敵で、語りかけてくるような文章。 何よりテーマがはっきりしてるから、何年経っても忘れないんだろうと思う。

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    投稿日: 2012.07.06
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     初めはなぜ星の話なのか分からなかったけど。アニメの銀河鉄道333から類推して状況が分かった。  とてもきれいな描写が見えます。

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    投稿日: 2012.07.01
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    読むのに約1週間かもかってしまった。 宮沢賢治は『注文の多い料理店』以来だったけど、とても楽しめた。

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    投稿日: 2012.06.29
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    杉井ギサブロー監督のオススメ作品 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治 杉井監督レビュー アニメーション映画化させてもらった作品だが、星空を見上げるたびに、生命という存在が宇宙と共に在るということを想わせてくれた作品。

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    投稿日: 2012.06.28
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    賢治の作品に初めて触れたのは小学生の時だったろうか。 「銀河鉄道の夜」を国語の授業で読んだ時に感じた 透き通るような不思議な印象を思い出した。 所々の原稿の抜けが割りと気になる。 「双子の星」「カイロ団長」「北守将軍と三人兄弟の医者」あたりは 読みやすくて好きです。

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    投稿日: 2012.06.13
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    初めて、銀河鉄道の夜の原文を読みたくて買った本。短編もたくさん入っていて、読みごたえがある。 古語、仮名遣いが難しいと夫は言っていたけれど、それがいいのだ。

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    投稿日: 2012.06.12
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    「ジョバンニは,嗚呼と深く息しました」からのくだりを朗読した中学3年のNHK放送コンクール。カンパネルラ!

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    投稿日: 2012.06.08
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    新編。 インドの日の果て、砂に埋もれるジャイサルメールでくすねた。 あいかわらず宮沢賢治の解説はクズすぎる。 こんな読み方がお手本なら読書なんてくそくらえだよ。 俺は勝手に文字を読むよ。 勝手に解釈するよ。

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    投稿日: 2012.05.30
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    子供に大人気の宮沢賢治さんの代表作。 読んだことがなかったので読んでみました。きっかけは、それ町。 悪くないストーリーだと思うけど、あまり練られてない印象。 ファンタジー感はなかなか良いし、ラストの白昼夢っぽい描写も好みでしたが、全体通して、私の心に響いてこなかったなぁ。 やはり、読むなら脳がまっさらに近い小学生の頃かな?

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    投稿日: 2012.05.14
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    銀河鉄道といへばカムパネルラ。カンパネルラ田野畑駅。 以下は個人的な回想。 田野畑駅には、残念ながら国鉄時代には訪問できず、三陸鉄道発足後の1988年に訪れてゐます。 2000年9月には再び北リアス線を訪問、十分に堪能したその夜、盛岡市内のホテルで名古屋の豪雨を知つたのであります。 風呂から出て寂しくなりはぢめた頭髪を乾燥させながら、部屋のテレビジョンを何気なく点けますと、名古屋を中心に記録的な豪雨になつてゐるとの報道であります。驚愕。 自分が気楽に旅に出てゐる間、地元ではとんでもないことになつてゐたのでした。のちに「東海豪雨」と呼ばれた災害であります。 家人も知人たちも、あの雨には恐怖を覚えたと述べてゐました。 鉄道も運休してゐるといふことで、予定通り帰れるのか不安でしたが、自分が帰る頃には何とか復旧してゐました。ダイヤはズタズタでしたが。 また、東海道線は運行再開してゐたものの、冠水した枇杷島駅とか清洲駅などは普通列車も通過で、その駅の利用者が豊橋駅ホームで駅員に喰つてかかつてゐました。駅員も「うるせいなあ、こいつ」てな感じで、まともに相手をしてゐませんでしたが。 宮沢賢治の人と作品が、あまりに理想化されてゐるので、あへてちよつと無関係な話をしてみました。現代日本語が未完成で未成熟な時代だからこそ滋味を感じさせる賢治の文章であります。だから学校の教科書に載せるのはやめてもらひたいと勘考する次第でございます。 いや、余計なことを申しました。もう休むことにします。晩安。 http://ameblo.jp/genjigawa/entry-11232549147.html

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    投稿日: 2012.05.06
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    あまり何回も読む本はないのだけど、これは別 きらきらでどこか寂しさもあってふっと泣きそうになったときに本棚でひかってくれます

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    投稿日: 2012.04.23
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    初めは読みにくい書体だと思っていたが、読んでいくうちにスラスラと頭の中に入っていくようになった。こどもが読むと良さそうな抽象的でどこか心の奥底に訴えかけるような内容だった。宮沢賢治の作品を初めて読んで、幻想的で美しい物語を書くんだなと感じた。

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    投稿日: 2012.04.15
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    I can see a lot of stars tonight. They move me to tears.

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    投稿日: 2012.03.28
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     宮沢作品の中では、特に「よだかの星」が一番好きです。この中にないものでは「注文の多い料理店」とか。小学生の時に、図書室でたまたま「注文の多い料理店」の絵本を手に取ってみるみるうちに引き込まれて立ち読みで読破して感動でその場からなかなか離れられなくなった思い出があります(笑)    純粋な透明感と自己犠牲の美しさと切なさ、独特のユーモアセンス、ノスタルジックでやさしいんだけど、自然の摂理としての残酷さもあり、子どもも大人も皆が読んでそれぞれ何か感じるものがある作風だと思います。あと、選ぶ言葉がきらきらしていておもしろいなぁって。  特に宮沢作品は、読むだけではなく、耳で読む朗読としてもまた別の味わいがあるなと昔、ラジオでたまたま「よだかの星」の朗読を聞いて思いました。なんていうか、ふわふわ夢を見ているみたいで主人公の気持ちがじーんと静かにこころに染み渡るというか。まぁ、個人的に感じたことなんですが。  いつか子どもができたら小さいうちから読んであげたい作品です。

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    投稿日: 2012.03.03