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隠蔽捜査(新潮文庫)
隠蔽捜査(新潮文庫)
今野敏/新潮社
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総合評価

453件)
4.1
141
204
69
7
2
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    追い詰められた時に現れる、その人の本性  典型的な警察官僚像である主人公・竜崎。程なく人生最大の危機に直面する彼は、どのような決断を下すのか。  キャリア官僚の話なので、現場に行って手がかりを探すわけでも犯人を追うわけでもない。そういった意味で派手さはないが、警察庁や警視庁でも人は動いている。マスコミで情報発信されるまでの間、幾つもの判断・駆け引きが行われている。そういったところを余すことなく伝えてくれた。

    0
    投稿日: 2015.12.14
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    最初は学歴至上主義エリートで共感できない感じの主人公だったが、読み進めると彼なりの哲学がはっきりとしていて、誰よりも清廉潔白を貫く姿勢に共感するようになっていった。いい感じの読後感。

    0
    投稿日: 2015.10.20
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    2015.10.15 警察官僚 竜崎シリーズ1作目 少年犯罪加害者の連続殺人 息子の不祥事 幼馴染みとの確執 隠蔽 官僚の矜持 決断

    0
    投稿日: 2015.10.15
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    今どきここまで頑固で、真面目な人がいるのか。 ストーリーは簡単だが、惹きつけるものがあり、サクサク読めた。

    1
    投稿日: 2015.10.07
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    知り合ひの甘木さん(内田百閒ふう表記)お薦めの作家といふことで、初めて今野敏さんの作品を読んでみました。本屋へ行くと、実に多くの著作がありますね。何を選んだら良いのか分からぬので、「警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作」との惹句に導かれて、『隠蔽捜査』を手に取つた次第です。隠蔽。良い響きであります。 主人公の竜崎伸也といふ人は、警察庁の官房長官。キャリアであります。仕事は出来るが、原理原則を重要視するあまりの融通の利かぬ性格ゆゑに、変人扱ひされ周辺とはイザコザが絶へません。 家庭でも同様であります。家の事は女房の仕事。俺は天下国家の為に尽くす、選ばれた人間なのだ。明治時代の人間が現代にタイムスリップした訳でもありますまいに。 せつかく有名私大の入試に合格した長男に対し、東大以外は大学に非ずと諭し入学させず、東大受験のため浪人させたり。今は理解できないだらうが、今に俺に感謝する時がくる、うん。なんてね。しかし合格しても入学させぬ大学受験を容認させたのは不可解ですな。 娘が元上司の息子との縁談について悩んでゐます。断つたらお父さんに迷惑がかかるんぢやないかしら。「(彼と結婚したら)お父さんにとって都合がいいんでしょう?」と娘に聞かれ、普通なら「お父さんのことは気にするな」とでも言ひさうなものなのに、「たしかに都合はいいな」と言ひ放つ。全く他意が無いだけに始末が悪いのです。 さて、足立区で殺人事件が発生しましたが、マスコミ対応すべき竜崎には報告が上つてきませんでした。竜崎は激怒し、警視庁の刑事部長・伊丹俊太郎を呼び出し情報を得ます。伊丹は竜崎の幼馴染で、周囲からは「親友」「名コンビ」と目されてゐるのですが、竜崎自身はまつたくそんな意識はなく、小学生時代に伊丹(の取り巻き)からいぢめに遭つてゐた苦い思ひ出しかありません。 その殺人事件の被疑者は暴力団員で前科がありました。続いて、さいたま市内でも殺人事件が起きます。これは足立の件と関連があるぞ。被疑者たちには共通の過去があり、次々と新たな事実が露見します。どうやら、少年犯罪に関はる問題が潜んでゐるやうです。そして、警察にとつて、最悪の事実が...... あくまで隠蔽し、もみ消す方針に一人敢然と挑むのが、当然我らが竜崎であります。奴らは危機管理のイロハが分かつてゐない。これは、日本の警察組織全体を揺るがす問題なのに、認識が甘すぎる...... 犯人を特定するきつかけが、余りに単純で一寸拍子抜けするところもありますが、トリックを見世物にする話ではないので、それはまあいいでせう。竜崎伸也といふ、過去には中中類のない魅力的な人物を主人公とすることで、斬新な読後感を与へてゐます。 通常なら、竜崎みたいな四角四面な朴念仁は、小説やドラマでは敵役、嫌味な奴として登場することが多いと存じますが、ここまで強烈なキャラクタアを持つた主役に据える設定は、確かに目新しい。この『隠蔽捜査』はシリーズ化されて、続篇も次々と出てゐるやうですので、ぜひ読んでみようと思はせます。 しかし実際に竜崎みたいな人が身近にゐたら、やはり迷惑でせうね...... http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-581.html

    0
    投稿日: 2015.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ストーリーは、それ程でもないが、変人警察官僚である主人公、 竜崎のキャラが立っている小説。Amazonで書評が高かったので図書館で借りた本。 正しい判断と言うのは、中々難しいものだと思った。 好評でシリーズ化されているらしいので続編も読みたい。

    0
    投稿日: 2015.08.10
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    原理原則を貫く唐変木の竜崎がいい。人の気持ちを考えないで理性だけで生きるのは「相棒」の杉下右京にも似ているかな。人情派の相棒である幼馴染の刑事部長もいい味を出している。

    0
    投稿日: 2015.07.10
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    ただの警察小説かと思い油断していた。 誰でも自分の今の地位を守りたいと思うはずた。それを断ち切って正しいことを行う勇気を持つということ。 素晴らしい小説でした。

    0
    投稿日: 2015.05.05
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    キャリア警察官僚、竜崎伸也の1作目。 吉川栄治文学新人賞受賞作。 先に4つ目の作品を読んでシリーズを読みたいと思って読み始めましたが、最初はちょっと入り込めなかったかも。 嫌味な官僚って感じで。でも、次第に竜崎の個性が鮮やかになっていくので後半に行くにつれておもしろくなりました。

    1
    投稿日: 2015.04.18
  • こんな上司もいいかな

    堅物の変人の竜崎と、人情味あふれる現場主義の伊丹。事件が進むうちに苦しくなるのは、竜崎と思っていたが、実は違った。 役人全員が竜崎みたいなタイプだと息苦しいと思うが、でもリーダーには、こんなタイプの人であってほしい。

    1
    投稿日: 2015.04.07
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    2015年3月25日読了『隠蔽捜査』今野敏著 評価B-B+ 先日読んだ隠蔽捜査5.5 自覚の前の作品。 この作品では、東大卒業後警察畑のバリバリのエリート官僚が、出世街道を驀進する中、現役警察官が連続殺人事件を起こした事から、その対応をめぐって、警察庁内の権力闘争が起こる。 そしてその対応では自分の正しいと信じることを突き通す主人公。同時に思いもよらぬところから、自分の家族の生活が崩れてしまうかもしれないことを実感する主人公。その間に悩むが結局は筋を通す道を選ぶ。 それまでのエリート意識丸出しのイヤな奴が、一皮も二皮もむけて、人間として大きく成長する過程を描く。 最初は何て嫌な奴だったんだと読み始めましたが、先に第二作を先に読んでしまったので、なぜこいつが第二作では肝のすわった署長になったのかに興味は移った。そして、納得ができた 順番を違えて読むことも悪くないなと感じた次第です。

    0
    投稿日: 2015.03.26
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    取引きや板挟み・葛藤・苦しみなど緊迫感あっておもしろかった。 「64」を軽くした感じの警察小説。 主人公は変わった価値観の持ち主だけどいい人。

    0
    投稿日: 2015.03.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    結構面白かった。警察小説ではあるけど、竜崎家の話も面白い。 竜崎のような頭の堅い官僚は嫌ーいと思っていたけど、読み進めてるうちに、竜崎は官僚の中でまともな方なのかも?と変わってきた。冴子の存在が大きい。こんな女性になりたい。 子どもが犯罪に手を染めたとき、自分が親だったらどうするだろう。子どもを擁護しようとする親が多いのではなかろうか。自首させ、罪を認めさせ、罰を受けさせるという決断は、親としてもキツイと思う。さらに自分のポジション問題が絡む。世間体もある。それでも親として正しいことをした竜崎は素晴らしい。 シリーズ化されてるみたいなので、読んでみようかな。その後の竜崎を知りたい。

    10
    投稿日: 2015.03.11
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    ☆3 容 主人公めっちゃむかつくと思いきやいいやつだし変な思想フィルタもなくて気分よく読める警察小説なので読むといい。 ☆1 水無瀬 小気味好く軽快に読める。新幹線などで読みたい。

    0
    投稿日: 2015.03.05
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    このレビューはネタバレを含みます。

    昔の上司が凄い頑固親父で、やたらと仕事に厳しく、筋を通してないと不機嫌でやりにくい人やった。ただその人は保身というものを考えない人で、売上げを伸ばして組織を大きくするためなら、自分の出世とか対面とかはどーでもエエように考える人やった。上司の引越し手伝いや正月の挨拶詣に精力するような連中をキラっており、俺らには「おべんちゃらする暇があったら見積もり1枚でもよーさん書くなり現場を見に行くなり勉強するなり、することがあるやろ」と言うてたもんである。その柔軟性のない頑固さゆえ、会社勤めの後半はパっとしない部署で仕事をされていたが、俺なんかはつい最近まで役員から目をつけられるより、その人から仕事内容に一言いわれるほうがビビったもんである。経験に裏づけされた必殺パンチで、的確に弱点を狙いうちされるのでグウの根も出ないわけである。 この作品を読んでその人のことを思い出した。ほんで最後までその人が主人公だった。懐かしかったので、その人を思い出してシリーズを追いかけようと思う。ドラマ化されているらしいがその人のイメージを損ないたくないのでいらん情報は入れないと思う。 あのおっさんもこの本読んでるんやろか?警察小説好きやったはずやけどな。

    0
    投稿日: 2015.03.04
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    典型的な融通の利かない官僚、竜崎。と思っていたら、なかなか温かみのあるやつじゃないか。 警察小説であり、家族の物語でもありますね。 実際の警察官僚の出来はわからないが、隠蔽とか平気で行われているんだろうか? シリーズ物のようなので、今後の家族との絡みであったり、伊丹との絡みであったり、所轄の刑事とのやり取りであったりが期待できそうです。

    1
    投稿日: 2015.02.06
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    竜崎みたいなお父さんは嫌だなあ… なんと偏った考え…と思いながら読んでいたけど、最後の最後でかっこいい昔ながらの父のような姿が描かれていて すっきりした。 やっぱり自分のお父さんだったら嫌だけど… しつこいほど 頑固な竜崎の性格が描かれてて 最初は読むのが辛かったけど ラストに行くにつれ面白かった。

    0
    投稿日: 2015.01.15
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    隠蔽捜査3.5を読んだ後に再読したが、竜崎の人物描写が固まっていなくて序盤はかなり嫌な奴になっている。後の話と齟齬も見られる。序盤の悪さを除けば面白いと思う。

    0
    投稿日: 2014.12.05
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    2014/12/02読了 「無能な上司は、何か問題が起きたときに、誰のせいかを追求したがる。有能な上司は、対処法を指示し、また何かのアイディアを部下に求める。」 「何かの工作をすると、それが暴露されそうになったときに、また新たな工作が必要になる。その新たな工作は、最初の工作よりもエネルギーが必要なんだ。そして、それが次々と連鎖して、しまいにはとてつもない大問題に発展してしまうわけだ。そんなとき、人は思うんだ。ああ、最初に本当のことを言っておけばよかったとな•••••」 「色々なことを教わった気分だ。人間、いざといとき、なかなか冷静になれないものだ。だが、大切なのは冷静になったときの対処の仕方だ。いかに善後策をすみやかに講ずることができるか。それで、ダメージの大きさが決まってくる。」

    0
    投稿日: 2014.12.02
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    読もう読もうと思いながら気がつけば41年くらい 経ってしまった陰毛捜査だよ!これは面白いよ! やばいよ!暫くはこればかり読むよ!隠されろ!

    0
    投稿日: 2014.11.28
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    冒頭の警察官僚の主人公竜崎伸也の描写を読んで、人間味のない嫌な奴という印象が読み進めて行くうちに心底真面目で信念を通す人間味溢れる人物へと評価が変わっていった。 「東大以外は大学ではない。」とは言い過ぎだと思うが、社会を生きていくための選択肢を広げるためには、日本の最高学府である東大に行くのが一番だという考えからの発言。そういう人物だから人から誤解される。 シリーズ化されているようで、今後、どんな話が展開されるのかすぐにでも次を読みたくなった。

    0
    投稿日: 2014.11.17
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    竜崎伸也が好きだ〜 考え方も、話す言葉も本当に胸がワクワク⁈する。解説の北上次郎さんの言葉も、そうそう‼︎と言いたくなることばかり。 何度でも読みたくなる本。

    0
    投稿日: 2014.11.01
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    警察小説なのだが、内容はキャリア組のお話。特に警視庁と警察庁の絡みがあるため、事件現場というよりも役所の中の動きが描かれています。 特徴的な主人公の「竜崎」。キャリアであり、公私共に合理的なことしか望まない性格。連続殺人事件における職場での問題と家庭内の問題をどう切り抜けるかを考えていきます。性格が真っ直ぐなため、常に考え方が「ブレない」のが主人公の良さなのだが、幼馴染の同期から横槍が入り、心が揺れはじめます。この部分で、ストーリーの展開が変わってきます。 クライマックスは綺麗にまとめられています。実際の官僚たちはどんな行動をするのだろう…と最後の一文を読んだあと苦笑いをしてしましました。

    0
    投稿日: 2014.10.02
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    このレビューはネタバレを含みます。

    いかなキャリアと言えども世間知らずの理想主義者の物語 奥さんの存在で体をなすが、勧善懲悪的で深みがない。中学生の教科書にはうってつけかも・・・・

    0
    投稿日: 2014.09.14
  • こんな上司を持ってみたい

    公務員であれ、会社員であれ、こんな上司のもとで働いたらおもしろいだろうな、と思わせる主人公の人物設定。 といっても、全く絵空事ではなく、現実社会との折り合いや、問題の乗り越え方に作者の力量を感じます。 ハンチョウシリーズも好きですが、これから先、どのように主人公が警察社会のなかを生きていくか という面で、 こちらのシリーズの方が、気がかりです。

    1
    投稿日: 2014.09.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマスタートしたときに初回の途中まで見て タイトルとあいまって、 家族を顧みず、息子の不祥事をもみ消す(もみ消せと言われてそうするのかと思った) 好きでない、と思ってみるのを止めてしまいました。 この本は主人の友人から廻ってきたもの。 読んでみたら… タイトル、中身とあってないじゃん。 竜崎さんの、小さい頃からの物事の考え方や心の移り変わり、 組織での考え方など、緻密に描かれていています。 シリーズ物と知り、続きも読みたくなりました。

    1
    投稿日: 2014.08.31
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    スネオオススメの本。 刑事官僚と、現場主義の間にある正義感の強い主人公が組織と家庭の間で真の正義を求めていく物語。 ストーリー自体はライトだが、こういう刑事ものを読んだことが無かったため、とても新鮮に読むことができた。続編もあるようなので暇な時にでも読もうかと思う。

    0
    投稿日: 2014.08.25
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    私自身にとっては良いタイミングで出会えた本でした。 さらっと読める良い本でした。 唯一の不満は、タイトルです。違うくないかなぁ???

    0
    投稿日: 2014.08.23
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    何度も、既視感に襲われた。ドラマも観てないはずなのに。もしかしたら、以前に読んだことがあるのかも。正義とは何か。果たして、二人は正義を貫けるのか。何が正しくて、何が正しくないのか。続編も、是非読みたい。

    0
    投稿日: 2014.08.12
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    この作品で吉川英治文学新人賞を取りました キャリアとしての行動を決める原則に従い 家族や今後の出世などにもチラリと悩むも 自身は最後までぶれないで行動しました シリーズで続く理由がわかる良いキャラ♪

    0
    投稿日: 2014.08.11
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    竜崎は「変人」ではあるが、筋の通った変人であり、魅力的な変人である。 犯罪に向き合うという点で、これほど真っ正直である登場人物は、今まで出会ったことがない。 それですべて上手くいくほど、現実は甘くないのかも知れないが、新しいタイプのヒーロー感があって、痛快に楽しめた。 妻の冴子にもいい味がある。

    0
    投稿日: 2014.07.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    再読。今野敏さんの数ある作品の中でこのシリーズだけは手元に置いている。「転迷」が積読にあるので、シリーズ最初から続けて読み直した。主人公の竜崎は東大以外は大学じゃない東大至上主義で、男は仕事、女は家庭っていう超保守主義で、こんなオヤジ現実にいたら(いるけど)全力で避けたい。はずなのに、合理的な頑固さにだんだんと惹かれていく。いろんな切り口の警察小説があるが、この主人公、異色のカッコよさです。

    0
    投稿日: 2014.07.15
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    ついこの前ドラマ化されてたような…一度も見ていないけど。融通の利かない竜崎伸也、警察庁長官官房総務課長。同期で同級生の伊丹俊太郎、46歳、刑事部長。  主人公のエリート意識が典型的でつまんないかなーと思っていたら、かなり筋の通ったエリート意識でなかなか好感もてた。人間関係とか権力関係がわりとあっさりめに書かれているのでさくさく読める。

    0
    投稿日: 2014.06.21
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    主人公竜崎の、日本の治安を守ることを第一に考え、最善を尽くす姿は、多くの人には”変人”として映るけれど、組織人として、本当に正しいこととは何かを考えさせられる一冊です。By mari

    0
    投稿日: 2014.06.11
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    話の展開がスムーズで無理がないので、あっという間に読み終わった。だからといって考える所も多いし、いい小説だと思う。竜崎みたいな個性は、警察庁のみならずどこにもいない(だろうと思う)という点が、非現実的だが。

    0
    投稿日: 2014.06.08
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    面白かった! 何より主人公の奥さんが颯爽としていて格好いい。 こうは生きられまい。なかなか。 内容は、事件と家族の問題と主人公の問題をうまく絡めてうまく解決したなあという感想。ストーリーそのものというよりは、竜崎と彼の回りの人間の齟齬だったり分かりあったりの描かれ方がよかった。

    0
    投稿日: 2014.06.08
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    「なんだこの癪に障る主人公・・・」からのクライマックスの活躍での株爆上げのカタルシス! 無能の坂上さんに敵役としての魅力がもうちょっとあったらもっとよかったね。

    0
    投稿日: 2014.06.06
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    エリートが主人公という警察小説も意外と面白い。竜崎と伊丹が正反対の性格なので読んでいて楽しくなる。どっちかっていうと伊丹のようなキャラの方が好き。竜崎はまじめ過ぎて息がつまりそうな印象を受けるが奥さんがそれを和らげている。面白いのでスラスラ読めた。

    0
    投稿日: 2014.05.22
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    冒頭の文章があまりにも淡々としていて、読んでいいのか?と一瞬心配になったが、そのまま読んでいるうちに夢中になってしまった。 今までみたことのないキャラクター設定。それもものすごく魅力的。いわゆるいい人とはちがうんだけれど魅力的。こんな風に生きられたらな、とちょっと思う。まねはしないけれど、というか出来ないけれど、この本を読んで何か感じた人たちで世の中をまっとうにできたら素敵かもしれない。

    0
    投稿日: 2014.04.29
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    ドラマが面白かったので、原作にも手を出しました。 とても面白かったです! 竜崎の真っ直ぐな考えはすかっとします。

    0
    投稿日: 2014.03.29
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    警察キャリアが主人公。 最初、すごく嫌なやつだなと思ったけど、途中から評価が見事にひっくり返る。一本筋が通っていて清々しい。 竜崎と伊丹の掛け合いも面白い。家族とのやり取りも良かった。 続刊も期待。

    0
    投稿日: 2014.03.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今まで読んできた、警察小説と全くちがうタイプの内容だった。今までは、現場主義や、現場で活躍する警察官たちの小説しか読んでこなかったが、今回は真逆の立場の主人公がであって、新たな視点で描かれていてとても新鮮だった。 最初の龍崎の印象は正直言ってあまり良くなかった。東大以外は大学じゃないとか、淡白すぎるところとか、邦彦が麻薬を吸っていたことを知って最初に自分の保身を考えたところとか・・・、 でも、

    0
    投稿日: 2014.03.13
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    面白かったです!! キャリアである竜崎と伊丹が主人公。 二人は小学校の幼馴染、しかし別に仲が良かった訳ではない。 竜崎は東大以外は認めない、完璧なエリート主義。 始めはよくある「イヤなやつ」かと思うのですが、段々違った面も見え始めたり。変人だけど筋は通ったお人です。 伊丹は東大出身ではなく私大出身のキャリア。 竜崎とは違って、現場主義だったりエリートらしくなくあろうとしている人(に見えました)。 そんな二人の掛け合い、やりとりが面白い。 竜崎ってすごい人ですね~、このキャラはいいわ!! あと、竜崎の家庭の問題も非常に興味深くて見どころでした。奥さんの冴子さんがすごく出来た人。 なんで竜崎と結婚したのか、馴れ初めが知りたいです。

    0
    投稿日: 2014.03.11
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    ドラマがすごく気に入ったので原作に手を出してみた。 面白い。 主人公竜崎の変人ぷりがかっこいい。 最後の方にあった、「俺たちがやるべきことを必ず役割とか役目とか言う。決して仕事とは言わないんだ。」のセリフになんだか熱くなった。 シリーズみたいなので続編が楽しみすぎる。

    0
    投稿日: 2014.03.04
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    ドラマは微妙だけど原作は面白い。 一気読みで続編も全て読みたい。 課長補佐が竜崎を尊敬しているというくだりで目頭が熱くなりました。

    0
    投稿日: 2014.02.23
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    一気にはまって文庫になってるシリーズを一気読み。 最初は、「好きになれなすぎる!全く共感できない!なぜこいつを主人公に⁉︎」と思っていたのに、いつの間にか大好きになってしまった。 なんて不思議に魅力的な主人公。 原理原則を貫けるって、かっこいいですよねー。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    最初はこんな嫌なやつ主人公にしてどうすんだよと思ってたんだけどなるほどそう来ましたかみたいな。 でもまある意味コレってプロローグだよねって事でなんか更に評判高いらしい二作目にも期待したいところ。

    0
    投稿日: 2014.02.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ドラマを観た後で手に取った。 所轄の署長に更迭でも左遷になるのだねぇ。 傍から見ると十分良い待遇だと思える。

    0
    投稿日: 2014.02.07
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2014/2/4 この人の本は読みやすいから結構読んでいたけど、今まで読んだ今野敏でイチバン! まさか感動するとは。 めっちゃおもしろくって血が滾った。 竜崎は最初のうちはつまんない嫌なヤツかと思いきや、だんだん好きになっていく。 とんでもないおもしろいしかもかっこいい人なんだもん。 初めのうちは旦那はATMやと思ってるんかな?と思ってた奥さんも素敵な人だった。 続編があるのがうれしくて仕方ない。

    0
    投稿日: 2014.02.04
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    凄く面白かった! ドラマ出演の古田新太氏が仰っていたが確かにイケメンも美女も出ないし華がないと言える。しかも冒頭から主人公・竜崎は受験生の息子に東大以外は大学ではない!と断言するわ、 家族に自分の考えを押し付けまくりでとにかくいけ好かない。 でもムカムカしつつどんどん読まされてしまう。 個人的な事情で追い詰められてからの竜崎、そして幼馴染のキャリアの伊丹との手に汗握るラスト。とても鮮やかでいつの間にか読みながら楽しんでいた。 一番凄いのは一介の主婦である竜崎の妻・冴子かもと思うと小気味良い。続くシリーズが楽しみ。

    5
    投稿日: 2014.02.02
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    登場人物同士の会話が楽しめるという小説に初めて出会った!  警察庁長官官房の総務課長という立場の竜崎は、現職警察官による殺人事件を隠蔽しようとする警察組織と息子が犯してしまった罪に対処しなければならなくなった。竜崎は、この二つの難問にどのように対処するのだろうか?2014年1月13日から始まったドラマを観て『隠蔽捜査』には、東野圭吾さんの『加賀恭一郎シリーズ』と同じテーマが流れているような気がしたので、原作を手にした。  物語は、登場人物同士の会話を中心に進行するが、揺るぎない信念によって判断を下して行く竜崎によって、読者が推測する方向ではなく、意外な選択肢が選ばれ力強く展開する。物語り自体は、どんでん返しもないシンプルな筋だが、竜崎と明確にキャラクターを設定されたその他の登場人物との会話が、まるで漫才のように面白い。思わず声を出して笑ってしまうシーンもあり、今まで読んだミステリーとは全く違う楽しさを感じることができた。 『果断』の方が面白いらしいので期待が高まる。

    0
    投稿日: 2014.01.25
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    これは評判高いだけあって確かにおもしろい。ただ、結末直前で本を京都のゴールドジムに忘れてきてしまうという大失態。

    0
    投稿日: 2013.12.28
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    隠蔽捜査シリーズ1。 主人公 竜崎伸也。警察庁 長官官房 総務課長。警察官僚(エリート)としてのプライド、責任感、正義感が詰まった人物像で自身が泥をかぶることを恐れず権力にも不祥事にも原理原則に基づいて考え行動する姿勢が魅力的で爽快!シリーズ全作品一気に読んでしまった。

    0
    投稿日: 2013.12.15
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    2013年、私の読んだ本のベストはこれです。 警察官僚、エリート意識ばりばりの竜崎。 こんな主人公でどう話を進めていくのかと思っていたら、こう来ましたか。 途中、本当に話がどう進むのかわかりませんでした。 一月からTBSのドラマでやるようなのですが、キャストがイメージに合わない! ドラマを見ようと思う人は先にこの原作を読んでください。 絶対、おもしろいです!

    1
    投稿日: 2013.12.07
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    杓子定規で偏屈な事務方エリート官僚と、現場主義の「カッコイイ」刑事部長とのコンビ。この組み合わせからは想像出来なかったストーリーと、キャラの個性を生かしたオチで楽しく読めました。主人公・竜崎が「理解されない変人」としてきっちり描けているのが良いですね。読み手も「変人さんだー」と思って読めるから、カタブツぶりがストレスにならない。続きも楽しみです。奥さん目線の短編なんかも読んでみたくなります。 「警察小説」「ミステリー」を期待して読むとつまらないかもしれません。

    0
    投稿日: 2013.12.01
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    作品のキモである事は承知の上…主人公の思考や心情がいささかくどかったです。 思わずこれは書き下ろしではないのか?と検索してしまった。(書き下ろしです。) 前半は要約するなら3行でいけるな、などと感じの悪い事を考えつつ、やっと後半から読み進めるのが楽になりました。 今作は警察官僚の世界を覗き見られる面白さと マスコミとの関係が他所の警察ものより真実味を感じた。 それから「言質」にふりがなふっててくれてありがとうと言いたいです。 「げんしつ」だと思ってたー!

    0
    投稿日: 2013.11.29
  • 今野敏がようやくメジャーになった吉川英治文学新人賞受賞作。

    最初は、主人公の竜崎に感情移入できず嫌なキャリアだと思っていた。むしろもう一人の主役伊丹の方が非常に人間味があって現場主義とカッコイイ。まあ、これが作者の狙いなのですが。案の定、読み進めるうちに竜崎が「役人とは国の為に尽くすものである」を建前としてではなく本音でやっている非常にまじめな人間であることがわかってくる。その為あらゆることに妥協しない。そういう生き方が傍からは変人に見られているというかなり今までにないキャラクターで新しいキャリア像を作り出しており、これが本作のキモになっています。 そんな人間が直面する身内と仕事の不正。これを彼はどう判断して結論を出すかというミステリーというよりは役人とは、父親とは、警察官とは、を問うた社会派小説です。

    8
    投稿日: 2013.11.15
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    このレビューはネタバレを含みます。

    主人公の人物設定が興味深い。まさに「変人」と言われるまま、一本芯を通していく。決して、自己保身を図るわけではなく、自ら犠牲となって処分を受けることも厭わず、真っ直ぐに突き進んでいく。同級生だった伊丹から息子・邦彦の罪を揉み消せと何度も言われ、ほんの少し、我々凡人同様に迷う姿勢を見せるが、結局は迷いを振り切り、筋を通し抜く。その姿勢が家族の信頼を呼び覚ますことに繋がっていく。非常に面白く一気に読み終えた。

    0
    投稿日: 2013.10.26
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    2のほうを先に読んじゃったんだけど あらためてこちらを。 変人官僚の竜崎が 家族の事件で左遷される前の話 現役警察官が連続殺人事件の犯人! 隠蔽しようとする警察内部と、あくまでも「正義」を貫こうとする竜崎 最初はゴリゴリの権威主義者かと思われた主人公が 実はそうではなく、あくまでも「正しい」道を進もうとしているだけなんだってわかってくる1冊。

    0
    投稿日: 2013.10.23
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    H25.10.07 話が進むにつれて分かる竜崎の性格に好感がもてる。 悩みながらも最善を尽くす姿は見事でありかっこよかった。

    1
    投稿日: 2013.10.09
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    正当な考え、芯の通ったキャリア官僚が、まじめなんだけど滑稽で、高橋留美子のるーみっくわーるどに出てくるようなサラリーマンを思い出した。結末までイライラさせられてしまったが、最後すっきり。

    0
    投稿日: 2013.10.09
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    こんな人物がもっと官僚にいれば日本も違った国になるのかな。仕事じゃなくて、自分の役割って思えるってある意味天職。 主人公も魅力的な人物だけど、奥さんが更に上回ってると思う。賢すぎる。 シリーズらしいので、もう少し読んでみようかな。

    0
    投稿日: 2013.10.08
  • 男、竜崎!

    警察庁の官僚を主人公とした、異色の警察小説です。警察組織のしくみなど、なかなか勉強になりますし、なんといっても痛快です!組織に属する人間だったら、必ずや竜崎みたいになりたいと思うはず。中年の男心を刺激されます。

    2
    投稿日: 2013.09.24
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    主人公の竜崎は警察官僚。東大以外は大学じゃない、家庭の事は妻の仕事、部下でも信用しない、まさにキャリアといった感じです。 あまりにも強いエリート意識に最初は辟易しますが、次第に一本筋のとおった彼の考え方に惹かれるようになります。 「謎解き」という要素は相当薄いですが、キャラクターで読ませる良質なエンターテイメント作品だと思います。

    0
    投稿日: 2013.09.10
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    忘れていたが再読。 スピード感があり、読みはじめると引き込まれとまらない。勧善懲悪好きにはたまらない。世の中に竜崎くらいクリーンな人が増えたらどんなにいい世になるだろう。

    0
    投稿日: 2013.08.12
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    警察ものでこんな読了感は想像していなかった。出世争いは権限の取得のため、それが力を発揮して世のためになると信じてやまない主人公。正義を知る小説だ。

    1
    投稿日: 2013.08.01
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    薦められて読んだ小説です。 警察の話なので、読む前はお堅い感じなのかなという先入観がありましたが、どっぷりはまってしまいました。 組織とは?を考えさせる内容です。

    0
    投稿日: 2013.07.26
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    読む順番が違ったので、竜崎が大森署の署長に降格されたいきさつがやっとわかった。確かに変人だが、胸のすく思いがする。

    0
    投稿日: 2013.07.12
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    このレビューはネタバレを含みます。

    事件も家族問題も、もみ消しちゃうのかなとどきどきしながら読み進め、さすが官僚の中の官僚竜崎さん。全部さらけ出して被害を最小限に抑えるという普通では一番に弾かれる考えを成功させちゃいました。さすが変人…褒め言葉です。意外と伊丹さんより周りに愛されてるように思いました。谷岡さんが尊敬していると打ち明けられたときとか、冴子さんのきっぱりした態度を見せられたときの竜崎さんのうろたえる姿が目に見えるようで可愛かったです。

    0
    投稿日: 2013.07.06
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    このレビューはネタバレを含みます。

    初見の著者。 タイトルから警察小説だとわかるため、敬遠しがちだったが、初めての一冊でこんなに一気読みしたのは久しぶり。そして、続編のシリーズ含めた他作品にも興味がわく。 内容もさることながらキャラクターが非常に魅力的。 特に、主人公の竜崎は最初は典型的な友達のいない嫌な奴。学歴偏重で、エリート意識が高く、お上に従い、家庭より仕事を大事にし、できない奴を蔑んでいる・・・ 本人のキャラクターは終始一貫変わることはないのに、最後にはなんとも愛着を持ちたくなる主人公に変貌している。 それでも、本当にこんな奴がいたらいやなんだろうけど。 周りの人たちが竜崎を嫌なやつで終わらせないような活躍を見せるところもこの小説の好感を持てるところかもしれない。

    0
    投稿日: 2013.07.01
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    職業人として、組織人としてどうあるべきか、考えさせられます。 なんといっても竜崎という人物の魅力に圧倒されました。

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    投稿日: 2013.06.25
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    人間味が感じられないほど国家警察機構の職務に忠実に動く警察官僚が主人公の物語。そんなに杓子定規でどうするとツッコミたくなる人物だ。しかし保身をまったく考えていない姿に、憧れに近い格好良さを感じさせる。

    0
    投稿日: 2013.06.13
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    官僚ってなんだろうと思ってました。 権利と義務と責任をわかっている人がついてほしい仕事ですな。 推理ものではないのにハラハラしました。 ドラマ化舞台化されてますね。 私的には主人公は野村萬斎をすすめたいなー。

    0
    投稿日: 2013.06.03
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    久々に読み終えてスカッとした一冊! 最初は、竜崎という男に対し、よくあるエリートの嫌な奴! というイメージしかなかったのに 読み進めるにつれて、竜崎の魅力にどんどん引き込まれていきました。 竜崎のような人間こそが、真のキャリア・エリートと言うのかもしれない。 彼のような人間が、今の日本にいてくれたら もしかしたら日本は変るのかもしれない。 そして妻の冴子も、とても素晴らしい女性だと思いました。 私に冴子のような度胸があるか・・・ 母親として、あんな場面で、強くたくましく振舞えるのか 息子を持つ身として、非常に考えさせられました。 「どんなにつらくても、耐えなければならないときがある。 それが生きていくということだ。」 という一文が胸に残りました。 今回、文庫本を読んだのですが 文字も大きめで、小説自体も短めだったので あっという間に読めると思います。 また今野敏作品を読んでみたいです。

    0
    投稿日: 2013.05.31
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    原理原則を徹底的に順守する、ケースバイケースという対応ができない、警察キャリア官僚の竜崎。 周りからは変人と呼ばれているが、原理原則を守ることによって、警察も家族も守ることになる。 それにしても、キャリア官僚システムは極端過ぎるんでは? 現場からみたらいきなりキャリアの若造が署長できたらいい気がするわけないわ

    0
    投稿日: 2013.05.26
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    キャリア官僚が主人公。 伊丹という同級生に負けたくないと、東大にいき警察官のキャリアへと上り詰める。伊丹も警察官として働く。 警察官の犯行、息子の犯行の隠蔽を考えたりもしたが、正しく判断してきたやり方を貫き通す。

    0
    投稿日: 2013.05.22
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    警察官僚でマスコミ対策を担う主人公の竜崎。エリートは国家を守るため、身を捧げるべきだとの信念から、すべての行動をし、保身も顧みないため周囲からは変人とみられている。 その彼が、組織を揺るがす連続殺人事件の真相と、家庭の中の事件とに正面から向き合う。彼が非人間的にでは無く、葛藤をもってその2つの事件に向き合う点と、組織では同級生で警察官僚のライバルと、家庭では妻とのやりとりを行う点が、非常に面白い。 吉川英治文学新人賞

    0
    投稿日: 2013.04.21
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    ドロドロした官僚内部の重い話かと思っていたら、 読み進むにつれて、正義の味方のエエ話になって 読後感がとっても爽やかな気分にさせてくれる逸品。 頑張れ竜崎(主人公)、耐えろ伊丹(サブ主)と 応援したくなるの必至。 読み出したら一気読み間違いなし。面白れー。

    0
    投稿日: 2013.04.12
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    東大卒の四角四面の融通の聞かないキャリア官僚が主人公 出世することが全てであり、将来は天下りにありつけるのは悪くない、 あぁ腹が立ついけ好かない奴だなぁと思いつつも読み進めていく。 あれ?コイツ、かなりデキる..... しかも、なんか俺、コイツを応援してる気持ちになっている.....だと!? 読み終わる頃には、当初いけ好かなかった主人公が愛おしく感じてしまい、さぁ次はどうなるのだと気になり本屋に続編を買いに行き、更に後の続編をアマゾンでポチったのでした あぁ、自分は警察小説、家族小説が好きだなぁと自覚しました おしまい

    0
    投稿日: 2013.04.07
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    原理原則をどんな時にも曲げない。潔いじゃないか。まさに武士と呼んでもよい。自分の中に矜持をもつ。孤高の獅子。

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    投稿日: 2013.04.05
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    『こいつ、ムカつくなぁ』 主人公への第一印象でした。 頭脳明晰でロボットのような応対。う~ん、嫌な奴・・・。 読み進めるうちに、主人公への印象は変わりました。 【組織】の中で生きる上で、協調性や順応性は必要だと思う中、 嫌だと思った主人公に漢気を感じました。

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    投稿日: 2013.04.01
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    正義の変人が主人公のホームドラマ  現役警察官が義憤に駆られて悪者を退治しちゃう。それを隠そうとする警察とそれに真っ向から反対する変人。変人は家庭を顧みないがワーカホリックだが、息子の不祥事で絶望の淵に。  この家庭と職場の二つの問題をどう切り抜けるのか。ミステリーじゃない。ホームドラマだ。確かに主人公以外の登場人物が薄っぺらい感じがする。でも、このホームドラマはたいそうおもしろい。一気読みしてしまった。まだ続編がある。とても楽しみで今夜読んでしまいそうだ。

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    投稿日: 2013.03.30
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    今野敏さんの小説はじめて読んだけど、 好みな感じで読みやすかった。 竜崎&伊丹のキャラは、好きな系統なので、 続編?もよみたい。

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    投稿日: 2013.03.27
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    警察官僚の社会を舞台にした本!テンポよく話が進むから、続きが気になってあっという間に読了!事件は起きるし、どうなるんだろ-っていうのはあるけど、推理っていうよりは人間関係がおもしろい。主人公の奥さんの文句?いいながらも理解して、支えてるのがかっこいい。

    0
    投稿日: 2013.03.24
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    面白くて一気に読みました。 竜崎のことを、堅苦しい警察官僚で、この人が主人公?と思いながら読み始めたけれど、 突き抜けたこの個性が、読み進めるうちに爽快に感じられるようになった。 シリーズ化されているようなので、続きも是非読んでみたいと思う。

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    投稿日: 2013.03.02
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    シリーズ1作目! 建前を本気で信じ、信念を持って動くからこそ、やること・いうことにブレがなくって気持ちいい。

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    投稿日: 2013.02.24
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    警察小説。自分が主人公の立場だったら、と考えながら読んだら勉強になった。仕事の進め方、その場の判断、必要な根回し等、社会人として自分はまだまだだと感じた。

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    投稿日: 2013.02.18
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    作者が違うので適切な感想ではないかもしれないですが、64(ロクヨン)以上に楽しめました。色々な警察小説を読んでいますが、今まで読んだ作品とは違うテイストで一気に読み終えました。 エリート官僚を主人公にした作品ということもテイストが違うと感じた一つですが、もう一つ文章がとても上手でそれが大きかったです。 主人公の竜崎のエリート官僚としての強い信念は、周りの人間には時に理解しがたく、時に眩しく、「変人」と呼ぶことで納得させているようです。自分も、もし身近に竜崎のような人間がいれば、同じ対応をしてしまうでしょう。 ストーリーは連続殺人事件を軸に竜崎の家庭の問題、小学校の同級生だった同僚の伊丹とのやり取りなどをスパイスに進んでいきます。 本作品の一番の魅力は竜崎です。ストーリーが進むにつれて好きになっていきます。価値観、判断、行動が格好良い。久しぶりに人に勧めたい作品でした。

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    投稿日: 2013.02.09
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    初めての警察小説でした。 主人公の竜崎は気持ちいいほどの正論主義で、官僚的思考。 そして彼は、とても”官僚的に”仕事ができる。 具体的に感心したのは、緊急のときでも冷静になり、連絡を取る相手を的確に選択し、さらにどの順番で連絡をとるかも的確に判断する。そして相手がどこまで話を知っているか探りながら話を進め、自分が求める方向に相手が動くように情報を出し、自分の思い通りの結果を得る。そんな姿。 彼が変人であり、かつ魅力的なキャラクターであるのは間違いない。 続編もぜひ読みたい。 しかしこれは本編とは直接関係ない話だが、「エリート志向」というとまだ聞こえはマイルドだが、要は「出世のことしか考えない」と言い換えればよい。 本編の中でも、とにかく自己保身的な警察官僚の中において、竜崎の仕事への責任感はとても好感を持てるものだが、そんな彼でも、誰かとの会話の中ではひたすら出世・肩書きのことばかり考える。 そんなことに思考タスクを浪費せず、賢い頭脳をもっと有意義なことに活用してほしい!とふと感じてしまったのであります。

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    投稿日: 2013.02.04
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    キャリア警察が主人公という珍しくパターン。最初はなんだこいつと思うが読み終わっるとなんか主人公のこと好きになってる。続編も読みます!

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    投稿日: 2013.01.28
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    警察のエリート官僚が主人公なお話。 発言だけ見るとただの嫌なやつにしか思えないけど、 とにかく竜崎さんが格好良すぎる。 警察が舞台なのはどうなんかなーと思ってたけど、 いざ読んでみると非常におもしろく、すらすら読めました

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    投稿日: 2013.01.26
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    このレビューはネタバレを含みます。

    竜崎は明らかに嫌いなタイプの人間だ。が読み終わってみると印象が変わった。竜崎はある意味変わってないのだが、読み手が竜崎にもつ印象が変わったという感じかな。実に面白い小説だった。次作も読んでみようと思う。

    1
    投稿日: 2013.01.25
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    エリート警察官僚である竜崎伸也。 “東大以外は大学ではない” 何て嫌な奴なんだろうと思わせておいて・・・。 日本の政治家や官僚も、 これぐらいエリート意識を持って仕事をすれば、 日本ももっと素晴らしい国になるのに。 続編も読んでみたい。

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    投稿日: 2013.01.16
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    正論と建前の対立。 主人公の考えはわかるが、正論すぎて疲れる。その一方、正論を貫き通せる姿に羨ましさも感じる。部下にいたらと思うとゾッとするが…。

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    投稿日: 2012.12.20
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    このレビューはネタバレを含みます。

    個人的に、警察には嫌な思いをさせられた過去があるので好きじゃないが、警察小説は割りと好きだ。 横山秀夫氏の作品を読んでから、警察内部の抗争や人間関係、問題解決の面白さにハマってしまった。 今回の作品も楽しめた。 起こってしまったことにどう対処するか、落としどころがきちんとハマって、ハッピーエンドになるところがいい。 主人公の竜崎は、なんだかんだ幸せな結末じゃないかと思う。 主人公のキャラがしっかりしているから、ストーリーがぶれずに芯が通っている。 読了後、清々しい気持ちになれる。

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    投稿日: 2012.12.06
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    読みは始めはぎこちない感じがして読みにくかったんだけど、警察と家という二つの土台に立つ男の物語は次第にいい感じになっていった。同時進行していて、しかしテーマがリンクしている二つの舞台。続編も読みたい。

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    投稿日: 2012.12.04
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    警察庁のキャリア官僚の主人公は、自身のキャリアを守ることや順調に出世することにしか興味がない嫌な男だと思って読み進めたが、殺人事件や息子の麻薬問題をきっかけに、主人公の考え方が少しづつ露わになる。 キャリアに執着せず、キャリアらしい対処をとろうと、原理原則にそって最小限に事を収めようとすることに拘って出した判断は間違っていなかった。警察の不祥事隠蔽も、息子の麻薬問題も見事に解決した。 そのことで、今迄のキャリアの道は閉ざされるが、考え方をさっぱりと切替え、清々しいラストだった。嫌な男ではなかったんだな。 新たな展開がどんどん出てきて一気に読めた。読後感も清々しい。

    0
    投稿日: 2012.11.28
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    上司からお借りしたもの。 仕事第一、東大以外は大学じゃないというバリバリのイヤーなオヤジが主人公なのだが、なかなかにして面白かった。 読み進むにつれて主人公の竜崎がただの嫌なおっさんではないことが分かってくる。また、女子高生コンクリ事件をモチーフにしたのかなという描写もあった。

    0
    投稿日: 2012.11.22
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    最近読んだ警察モノでは一番面白かった。 正しいことを正しいと言いづらい昨今のサラリーマンは、自己啓発本などよりこの一冊を読むべきだと思います。 ハードボイルドなタイトルで敬遠するのはもったいない、ハッキリと万人にオススメ出来る一冊。

    0
    投稿日: 2012.10.17
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    今どき信じられないくらい正義感に溢れた警察官僚が主人公の話。腐った組織のなかでな正義感ぶりが分かっているけど面白い。とても読みやすかったので、甘めに☆4つかな。

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    投稿日: 2012.10.12