
総合評価
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powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
おもしろかった! 警察小説であるとともに家族小説である。確かに。 変わり者の竜崎氏、こういうヒト、理解するまではカチンときそうだけど、好きだな~^^
0投稿日: 2012.10.09
powered by ブクログ今野 敏 『隠蔽捜査』 (2005年9月・新潮社 / 2008年2月・新潮文庫) 竜崎伸也は、警察官僚(キャリア)である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。 その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。 エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。 組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。 警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。 (文庫裏表紙より) 主人公、竜崎伸也は正論の人である。そしてクソがつくほどの真面目人間だ。 竜崎をよく知る同僚でさえも彼の正論をたてまえというが、彼はそれを否定する。 たてまえすなわち理想主義ではなく、原理原則を大切にしているだけだ、と。 常に正論を口にする竜崎は、周りの人間と相容れない孤高の男として描かれている。 正論を口にするのは容易いが、それに従い自らを律するのは難しい。 人は皆そのことを社会生活の中で学んでいくものではないのか? 日本の警察機構の腐敗ぶりが新聞紙面を賑わす昨今、この男にスポットをあててどうするのか、と勘繰ったが、読み終えて納得した。 今だからこそ、なのだ。 このシリーズが今、人々に享受されている。 これすなわち、竜崎という男を現代の日本が求めている、ということに他ならない。 彼を主人公に据えたことで、この作品の成功は約束されていたのだ。 今野敏さんの作品は『蓬莱』以来読む機会がなかったのだが、このような作品をものするまでになるとは正直思わなかった。 描かれている事件は、確かに重く暗いものだが、謎もアリバイも、あっと驚く真犯人も出てこない。 ただその事件によって大きく揺らぐ警察という組織を守るために、竜崎は心血を注ぐ。 ここに到る緊迫感を、信念を貫く男の姿を、美しいと思うまでに描ききっている。 竜崎の妻、冴子の造形も素晴らしい。 最後に、私が竜崎に惚れこんだこの夫婦の会話を引用して、この駄文を終わろうと思う。 「あなた、本当に友達いないでしょ」 「いないが、それがどうかしたか?」 今年のベストカップル賞を進呈しよう。 85点(100点満点)。
1投稿日: 2012.09.23
powered by ブクログ登場人物が魅力的。 主人公は正論だけを口にする融通が効かない人であるものの、有言実行なので筋が通っているので反論のしようがない。 が、衝撃的な出来事を通して、人間らしい感情に戸惑ったり、主人公の影響により個人のみならず組織までもが道を外さずに済む、その連鎖に無理がなく清々しい。
0投稿日: 2012.09.20
powered by ブクログ竜崎伸也、東大卒、キャリアを鼻に掛けた、イヤな奴と思いきや、読み進むうちに一本スジが通ってる官僚だと解ってくる。家庭を顧みない仕事人間なのだが、息子の不祥事から、毅然とした父親らしい態度を家族にみせる。妻、冴子の態度も素晴らしい。家族一丸となって問題解決にあたっていく。いい家族だ。父親の息子を思う気持ちも、よく理解できる。事件があるたびに、テレビや新聞を見るが、警察内部では、一つの事件に対して、影でいろいろと動いている警察官がいるんだなと感じた。続編も読んでみよう。
0投稿日: 2012.09.16
powered by ブクログ最初くっらい小説だなと思ってたけど、面白い面白い。 主人公のくそまじめさがすごい良い。 最後まで一気に読み切った。
0投稿日: 2012.09.15
powered by ブクログ面白いという噂を耳にして図書館で借りてみました。 隠蔽捜査?という印象ですが、 やっぱりこの小説は竜崎のための小説。 実際にこういうキャリアはいないと思うけど。 っていうか自分の身近にはいないでほしい(笑)
0投稿日: 2012.08.20
powered by ブクログ初めて読んだ警察小説。 主人公の竜崎は、東大法学部卒で警察庁に務める官僚。 原理原則を大切にし、不正や隠し事はいっさいせず、どこまでも職務に忠実であろうとする。 その正論の人を、警察組織の中に置いたらどうなるか、を描いたのが本書で、警察小説であり家族小説でもある。 凶悪犯罪を犯したにもかかわらず現行の少年法により軽い刑で済み社会復帰した者を、警察官が殺害し、それに対する警察内での対応を描いた話と、竜崎の息子が自室でクスリを使用している所を竜崎が発見しその対応を描いた話が本書の中心となっている。 警察官が連続殺人犯である話が出てきたのと、息子がクスリを使用している事を発見する事は、なんだかあっさりと出てきて、読者としては「そうですか」という感慨しか抱けなかった。物語の登場人物たちの感じる衝撃などが私に伝わってこなかったというか。 吉川英治文学新人賞受賞作。
0投稿日: 2012.08.13
powered by ブクログ今小説新潮に連載されているこのシリーズを読み始め、さかのぼってきました。自分自身、父親が元国家公務員だったこともあり、官僚組織についてもうなずけるところもありました。ミステリーの要素はほぼないですが、とても面白い人間ドラマだと思います。原理主義もここまで筋が通っていると気持ち良く感じます。
1投稿日: 2012.07.04
powered by ブクログ隠蔽捜査の第一弾。もう竜崎のキャラクターがとてもいいです。最初は鼻につくキャリアだと思ったんですが、とんでもないです!信念を曲げない、迷ったって正しいと思った事をする、そんな彼のような生き方をしたいと思いました。
0投稿日: 2012.07.03
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
今野敏さんの本は初めてということもあり、新鮮で大変面白かったです。 社会派小説というほど肩がこらず、軽すぎず、極上の娯楽小説になっていると感じました。 今から果断が楽しみです。
0投稿日: 2012.06.14
powered by ブクログシリーズを通して、主人公「竜崎」が信念で貫く理想、その融通の利かなさが半端ない♪ 身近にいたらすっごくイヤなんだけど、物語の主人公として、これほど異色なクセに魅力に溢れるキャラは他にない♪ ご多分に漏れず、主人公は窮地に陥る。陥るんだけど、でも普通の物語における主人公キャラが陥るそれとは全く違う展開を見せる。主人公の悩みどころも、悩むポイントが一般的な社会人のそれとはズレにズレていて、そのズレまくったキャラクターが心底かわいく見えてくるから不思議だ♪ 昔イジメられていたことを執念深く覚えてはいても、それを現在の仕事上には持ち込まず私情は挟まないところをかたくなに守りつつ、でも常に意識してしまうけれど決して卑屈にはならない─愛すべき“困ったちゃん”キャラの主人公の次の活躍が待ち遠しくてたまらない♪♪
0投稿日: 2012.05.27
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
エリート警察官僚を主人公にした警察小説。 すっと頭の中に入ってくるような簡潔でわかりやすい文章なので、 大変読みやすいです。 最初は鼻持ちならない嫌な人という印象しかなかった主人公ですが、 読み終える頃には、味のあるキャラクターへと私の印象は変わっていました。 原則論で生き、一切ぶれす、“変人”キャラは読み進めていくうちに人間臭く感じ、それがまた面白くもありました。 ミステリー要素やサスペンス要素は少ないかと思いますが、 家族小説的な要素があり、私はその部分で最後まで面白く読めました。
1投稿日: 2012.05.12
powered by ブクログ警察庁総務課長である官僚・キャリアの話。 読みながら、自分自身の仕事への考え方、姿勢、信念、自分の武器、仕事とプライペートとのプライオリティなど、思いが飛んでしまうため、読破するのに時間がかかった。 自分の進むべき道、指標を持ってる主人公、読んでいて気持ちよかった。 (図書館)
0投稿日: 2012.05.05
powered by ブクログ再読。 警察庁長官官房総務課課長とエリート街道まっしぐらの竜崎。ただのエリートでなく、国のために命懸けで家庭は妻にまかせきり。 エリート意識が強すぎて鼻につくのだが、息子の不祥事を発見し、動揺する。隠蔽か、すべてを明らかにするのか… 最後には、より人間らしくなった竜崎に親近感が持てるようになった。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログ2012.05.03 読了 おもしろかった。 はじめはただただ頭の堅い、キャリア至上主義のいけすかない男に見えた竜崎が、いつのまにか反転して正義を貫くすばらしい男に見えるようになってくるのがとても不思議な感覚だった。 この手の小説は会話が大事だ。
0投稿日: 2012.05.04
powered by ブクログストーリー展開に派手さはなけれど読み進めていくうちにじわじわと来るものがある。最初キャリアの嫌な感じが鼻につくがストーリーが展開していくうちに男を感じる。そんな竜崎に惚れた。
0投稿日: 2012.05.03
powered by ブクログ先に2の果断を読んでしまってた、 竜崎のキャラクターが面白い、 最後がすっきりした読み口だったのも好評価
0投稿日: 2012.04.30
powered by ブクログこの作家初読み。面白かった。一気に読めた。「事件」そして「捜査」という所謂警察小説の基本的な展開に「官僚(キャリア)とは」「エリートとは」そして「家族とは」といったそれなりに重たいテーマを十分に堪能できるレベルで織り交ぜながら物語はあっという間に終わってしまうという感じ。それにしても読む前のイメージとこれほど違う読後感は自分ながら珍しい。続編も本作以上の評判らしい。楽しみがまた増えた。
0投稿日: 2012.04.08
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世の中 こんな官僚ばかりだったら いいのに。 なにげ、竜崎と伊丹の 友情はとってもいいものだ いじめる側と いじめられる側の 描写が的確だなと思った。 なかなかいい 警察小説に出逢った 気がする。
0投稿日: 2012.04.06
powered by ブクログ舞台が警察庁と警視庁。登場人物がエリート官僚。よくあるパターンと思って読みだしたが、いつの間にかエリート官僚を認めている自分がいた。 竜崎と伊丹。上司に持ちたいのはどっち? 学生や新米社会人の僕なら伊丹と答えたかもしれないが、今なら竜崎。しんどいだろうけどね、やっぱり竜崎。
0投稿日: 2012.04.05
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
人気シリーズ第一弾。 3作目『疑心』を読み始めたのを機に振り返る。 映画、漫画、小説等では通常悪役や憎まれ役、引き立て役として扱われる“キャリア警察官”が主人公という異色の設定に心惹かれて購入。 いかにもキャリアという東大至上主義、家庭を顧みない仕事人間だという描写に、初めは不快感。ホントにこいつを主人公にして魅力ある物語にできるのか?と疑心(笑)。 不器用というか、阿呆というか…なくらいに融通が訊かない竜崎の考え方・生き方の根底にあるのは“国のために全精力を傾けるのが国家公務員の勤め”という信条が理解できるようになるにつれ、感情移入できてきた。 とんでもなく真面目なために周囲からの誤解を招きながらも、自分の信じることを貫き通す生き方に、いつの間にか共感。 息子の不祥事も最終的にはもみ消すことをせず、しかるべき処置をとった潔さにも好感。 気がついたら一気読みしていた一冊。 2010年頃に読了。 2012.03.01.書く。
6投稿日: 2012.03.01
powered by ブクログ警察庁のキャリアという特権階級に居ながら、独自の信念と特権意識を持った人物が主人公の物語です。 キャリアの中ではきっと浮いた存在なんだろうけど、でも彼を誰も責められない・・・それくらい強烈な信念を持った人間が警察庁に居たらどうなるか?それを見事に描いているのはすごいと思います。 筆者の作品は正直良く分からないものもあるのですが、これは本当に面白かったです!
1投稿日: 2012.02.16
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
隠蔽捜査シリーズ第一作。 警察庁のキャリア官僚竜崎が主人公。竜崎の硬さと言うか、真面目さと言うか、いい意味での特権階級意識に初めは引いたが読み進むに連れて彼の魅力的なキャラクターに引き込まれた。 頑なで柔軟さが足りないところが欠点のように見えながら、部下には尊敬されているしなかなか凄い。 次の挙動に目の離せない一冊。 ----- 連続殺人事件の犯人は現職の警察官だった!組織を揺るがす事件に隠蔽に走りかけた捜査を引き戻そうとする傍ら、家庭で息子のヘロイン吸入を発見してしまった竜崎は苦悩するが、原則を曲げることなく息子は自主をさせ、殺人事件の真相発表を促させる。 竜崎は大森署署長に左遷されるが彼自身はさほど落胆することはない。
0投稿日: 2012.02.13
powered by ブクログ著者の名前は以前より知っていた。印象は格闘・刑事モノを得意とする超多産な通俗作家。この道三十年で速書きな分、余り質は期待できないとの先入観否めず。実際、個人的趣味から超古代ミステリー・モノを二冊読んだが、大風呂敷を広げた挙句の尻切れ蜻蛉にやや失望。只、この本は面白い。現代のメルヘン。タイプは異なるが幕末の士 吉田松陰の『体は私なり 心は公なり 私を役して公に殉う者を大人と為し 公を役して私に殉う者を小人と為す』を体現するような主人公の生き様に、我知らず共感を覚える。余りにも不器用な逆命利君の官僚魂に拍手!
1投稿日: 2012.02.11
powered by ブクログえー先輩ブロガーさん方々の感想を見てまして乗ってしまいました 内容はミステリーではありません 日本警察内とくにキャリア組・・官僚の人間関係を描いたヒューマンストーリーです http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-83.htmlより
0投稿日: 2012.02.10
powered by ブクログ嘘をつくということは、どんな理由があるにせよ、後ろめたくて先の人生を堂々と生きられない。その場を取り繕うのではなく、どう対処したら起きてしまった現実を最小限の出来事として受け止められるか。 主人公の一言一言が、心に突き刺さった。今からでも変われるだろうか。 影響されすぎだが、息子ができたら東大に入れたい(笑)
0投稿日: 2012.02.08
powered by ブクログ高いエリート意識を持った警察庁のキャリア官僚が、ひたすら自分の路を突き進む新しい警察小説です。 次々と起こる殺人事件は、警察のスキャンダル、少年犯罪の問題を含んでいて重厚ではありますが、事件よりも主人公・竜崎のキャラクターが強烈すぎて深刻さよりもコメディ色の方が強く感じました。 東大以外は大学じゃないと言い放ち、出世に邁進する姿は最初は反感を抱くのですが、彼には彼なりの正義に忠実なのだとわかってくると、この不器用なまでに一途な変人が魅力的です。 連続殺人事件、警察組織の軋轢、そして家庭内の問題と山積みの課題を背負うことになった朴念仁の竜崎が、どうこの難局を乗り切っていくのか。 キャラクター達と事件の解決がすっきりと楽しい一冊でした。
0投稿日: 2012.01.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
2度読みしました。 この本を読んだことがきっかけで、今野敏さんの作品が好きになって他の作品を読みました。いま一番のお気に入り「同期」を読むきっかけをくれたこの本は、思い出の一冊です。
0投稿日: 2012.01.26
powered by ブクログ読みはじめは竜崎の凝り固まった考えを正すように話が進むのかと思ったけど、その竜崎が優秀で最終的に最も正しい判断をするのが意外だった。 てっきり伊丹の現場主義に傾倒していくのかなぁと。
0投稿日: 2012.01.21
powered by ブクログ四角ばったキャリア警察官の小説です。 最初読んでいるとただのエリート意識丸出しのいやな警察官に見えますが、物語を読み進めていくにあたり主人公の人間臭さや不器用さが徐々に出てきて、いつの間にやら感情移入をしてしまいます。 自分のルールを遵守する。エリート意識は持っているが、それに伴う責任感も人一倍ある。理想的な警察官です。
0投稿日: 2012.01.16
powered by ブクログ警察庁長官官房(キャリア)でマスコミ対策を担う朴念仁の主人公。 組織を揺るがす連続殺人事件に真正面から正義で対決する物語。 吉川英治文学新人賞受賞作です。 当初は主人公のエリート意識ぶりに嫌悪感がでてました。 ただ物語が進むうちに逆に善悪の信念に魅力を感じました。 あと各登場人物のなかなかクセがありおもろいです♪ 仕事は優秀で努力家、家庭は妻に丸投げで崩壊危機。 何処にでもあるようで何処にもない感じがさらにおもろいです。 特に警察内での力関係でこんなに応対が変わるかとw 警察ものが好きな方にオススメの作品です。
0投稿日: 2012.01.14
powered by ブクログ文句なしの五つ星です。警察小説は、多少食傷気味ではあったが、今野敏は、切り口が従来とは異なり、刑事が犯人を追い詰めていくという展開ではなく、官僚機構とか、人間模様が描かれている。 主人公竜崎はじめ、登場人物が極めて魅力的。
0投稿日: 2012.01.06
powered by ブクログ今野敏さんのシリーズは非常にリアリティがある。この隠蔽捜査は、単なる捜査ものというより広報を経験した私にとって組織と広報の在り方を問うテーマとして読んでもよいように感じた。また仕事というタコツボにこだわり続ける男社会の虚しさも再認識させられたシリーズ第一作である。
0投稿日: 2012.01.02
powered by ブクログ組織の中での善悪。 社会の中での善悪。 家族の中での善悪。 人間としての善悪。 人物設定が分かりやすいのでテーマが多少重たくてもスイスイ読める。 ラストの台詞も好感が持てる。
0投稿日: 2011.11.27
powered by ブクログ大阪天満宮で開催されていた古本祭にて購入。 え、これ、面白いの? 巷では人気があるそうで、続編も次々と出ているそうで。 面白さって、人それぞれなんだなぁ。
0投稿日: 2011.11.18
powered by ブクログ彼女のオススメで購入。 主人公は警察官僚。 初めはエリート意識の塊の主人公が嫌いだったが、だんだん信念に素直に生きている様に好感を持つようになった。 続き物らしいので、続編も読んでみよう。
0投稿日: 2011.11.13
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
小学生の時いじめられ、それを発奮剤にして努力し東大に入り警察官僚となり出世の階段を登っている竜崎。彼はただのキャリアではない。自分の保身よりも国家、国民のために原理・原則に則り物事に対峙していく。警察の不正隠蔽と息子の犯罪に対応する。
0投稿日: 2011.11.11
powered by ブクログ警察官僚、いわゆる警察組織の中のキャリアと呼ばれる主人公竜崎伸也の活躍を描く話。 初めはこの竜崎の変人ぶりというか、徹底した現実主義さに多少嫌悪があったものの、読み進めていくうちにだんだんと好きになって最後には現実で友達になってみたくさえなる。 これだけ個性が強くおもしろみのある人物は自分の読んできた小説の中では1番なのではないかというくらい好きになった。 内容も警察はもちろん家族・友人との関係も描かれていてテンポよく最後まで読む事ができ、読み終わった後の爽快感は最高だった。 ただ1つ個人的に知識・勉強不足の点もあるが、警察の役職の名前が多く出てきていまいち力関係や位置など細かく把握できない(ただ説明も丁寧にわかりやすく書いてあるので大まかなイメージは出来る)でなんとなく流してしまったいたので次作を読む前に勉強したいと思う。
0投稿日: 2011.11.07
powered by ブクログ再読。 シリーズ2作目『果断』が文庫になっていることに気付いたので、1作目を再読しました。 骨太な警察小説です。多分私にとって初今野敏がこの本。これをきっかけに今野敏を読み始めました。 再読でも面白さは損なわれず。 ちなみに主人公の竜崎ちょー好きですが、身近にいたらちょっと煙たい。 逆に伊丹は、小説のキャラクターとしてはまあまあですが、近くにいるならこっちだな。 この二人のコンビがいい! テレビの二時間ドラマで、2(だと思う)を見てこの本を買ったので、陣内さんと柳葉さんの顔で再現されました。 2作目読むの、楽しみ!
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログとても読みやすいのですが、何処にでもいるようで何処にもいるはずがない、主人公のキャラにどうしても共感が発生しません。 妻・長男など、家族との関係にしても有りがちな様で、有り得ないバランスが、どうしても障害となってしまいます。 頭がきれる事と、努力家である事と、普通の人である事の整合性のとり方に、今後変化があるのでしょうか。
0投稿日: 2011.10.27
powered by ブクログ今度観に行く劇の原作なので読んでみた。ということで、ついつい主人公のイメージは上川さんに…f^_^;) 警察の話でも、主人公が官僚なので、事件よりは組織が話の中心になっているにも関わらず、かなり緊迫感があって面白かった。 ただ、イメージが上川さんのせいか、官僚が主役のせいか、何だか陰の季節とかぶるような感はあるかも。 シリーズ物なので、続きも読んでみたい。
0投稿日: 2011.10.23
powered by ブクログ再読 転迷を読んで最初から読み直したくなった。 最初はかなり階級意識が高かったよう。竜崎も成長してることがよくわかる。 それにしても、奥様が立派。 それなりの人は人を見る目もあるということか。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログ現場の刑事の活躍とは違い、警察官僚が闘うという目先の違った作品で興味を惹かれました。 官僚ならではの原則原理を貫き通す新しいヒーロー。完璧では無く、卑屈な一面があったり家族の問題も抱えている姿は人間臭さもあって楽しめます。
0投稿日: 2011.10.16
powered by ブクログすごい良かったです。 タイトルからして、ありきたりの警察小説かーと思ってたら、読んでるうちにどんどんはまっていきました。 主人公のキャラが確立してて、言うことも正論で、なんか勉強になりました。 ドラマ化しそうだなー
0投稿日: 2011.10.14
powered by ブクログ最初は好きになれなそうな主人公だったが、組織の中でつぶされそうになったり家庭の問題に悩んでも、ブレない堅物のキャリアがかっこ良くて途中ちょっと泣けた。奥さんの意外な強さにグッときたり。
0投稿日: 2011.10.13
powered by ブクログこれは傑作ではなかろうか! 官僚組織として警察を描くなんて、 どうせ横山秀夫の焼き写しだろうとみくびっていたが、 なんのなんの、こんな書き方があったとは。 確かにこれは新しい警察小説だ。 とにかく主人公の造形が秀逸すぎる。 最初変わり者でイヤな奴にしか映らない主人公が理想的な公僕として正義を体現し、最後には組織を救ってしまう。このへんの読者の引き込み方が実ににうまい。 (同じ公益を守る公務員として、その筋の通し方にも共感してしまった)。 家族小説としても成功してることも特筆に値する。 このテの話は狙い過ぎてとってつけたようなものになりがちだが、全体のプロット、主人公の性格設定と不可分に結びつき、 見事な小説的効果を発揮してる。 その一方、背景となる殺人事件をさらっとスルーし、主人公とその周囲の関係のみを描き込んでいる。このムダのなさ、ストイックな姿勢は実に好感が持てる。いやぁ殆ど欠点が見つからないなぁ。これは久々におすすめ!
0投稿日: 2011.10.03
powered by ブクログストーリーが進むにつれ、緊張感が高まっていく展開。主人公の正義感が「変人」扱いされる組織や家族と仕事のバランスの取り方などは、私も考えさせられた。
0投稿日: 2011.09.26
powered by ブクログ「警察小説の歴史を変えた」という宣伝文句に誇張なし。今までの警察小説であれば必ず悪者にされたキャリアが主人公。しかもこのキャリア、並のキャリアじゃない。おまけに主人公は開始早々ピンチに立たされ…。久々の「ページをめくる手が止まらない」作品でした。何でこんな名作を今まで知らなかったんだろう。
0投稿日: 2011.09.14
powered by ブクログ【変人】と呼ばれている竜崎伸也の警察官僚物語。 ナイスなキャラで引き込まれます。 読後感も爽やかな気持ちになれてGood♪
0投稿日: 2011.08.30
powered by ブクログ警察小説というとどうしても硬派な物語のイメージがあるのですが、この隠蔽捜査は竜崎の家庭内での問題がサブストーリーとして進行しているので、激務の父親を抱える家族小説としての一面も持ち合わせています。 竜崎のキャリア官僚としての判断、そして父親としての決断。そのどちらにもぶれがなくて、読んでいてすがすがしさを覚えます。 ラストもこれまた癖になる爽快感。広報の谷岡さんのいい人ぶりも印象的。
1投稿日: 2011.07.12
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
主人公・竜崎がなかなか興味深い人物。 最初のうちの印象は「嫌なヤツ」。東大以外は大学ではないと言い、息子には東大→官僚の道を目指せとすすめる。家庭を省みない。 竜崎は、官僚として重要なポストに就き、国家を守ること。それを生きがいにしているような警察官僚。でも、決してズルいことをしてまで自分の身を守るような、私たちがイメージする典型的なダメ官僚とはまた一味違うことがわかってきます。 息子の麻薬使用が発覚した時、同期の伊丹の「もみ消せ」という助言に、「あぁ、もみ消そうとして泥沼にはまるんじゃ?」と思って読み進めると・・・・竜崎は「そんなこと考えてもいなかった」と動揺する。現役警察官の殺人容疑が発覚した時も、隠蔽しようとする刑事局に対して、真正面から反対。 意外な誠実さ(?)、ちょっと好感度が上がります。笑 と同時に、ストーリーも面白く感じてくるから不思議。 これ、続編もあるようですね。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログ実に変わったエリート官僚ですね。 エリート官僚でも官房の総務課長といえば出世コースの先頭を行くエリート中のエリート。組織防衛を最優先する官僚がこういう判断をするとは、やはり変人。
0投稿日: 2011.07.10
powered by ブクログおもしろーいー。 読み始めは、主人公に感情移入が出来なくて なんなのよ・・・もう・・・と思っていたのに。 どんどん、引き込まれちゃってなんだかどんどん のめりこんじゃって、読み終わってすっきり。 この人の本は、お話の流れが読めなくて 純粋におもしろいなぁと思って読める気がする。 はー、おもしろかった。 もう1回読み直してみたいな。
0投稿日: 2011.06.17
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
こんなアプローチもあるのかと、感心。。。 目線を変えると、事件も違って見えるのね~。 主人公竜崎は、警察官僚で警察庁長官官房でマスコミ対策担当。なので、主人公が事件を解決するわけではなく、起きている事件も、違う部署でごにょごにょやっちゃってる。事件は刑事部だけで起きてるのではない!っ手な感じで、警察内部の葛藤がおもしろい。 それに加え、主人公の家庭内の問題も登場して、最後までハラハラ。 こんな父親だったら、家族は大変だろうなぁ。何を言っても、駄目そう。。有名私立大学に受かっても、東大じゃなきゃ駄目だからって、無理やり浪人させるって、どうよw でも、仕事に対する姿勢はすごい。融通はきかないのだろうけど、上司としては尊敬できるよね。 「変人」って言われてるけど、なんとなく尊敬をこめて言ってるんじゃないのかなぁ。変人もここまで極めれば、OK?
1投稿日: 2011.06.03
powered by ブクログ読み始めはなんだーこの人は!て思ったけど 最後には、なるほど、と思う。 ありきたりな感想だけど。 ただ、この本を通してこの人格が本当にこの人のものなのか、 それとも作者が意図的に変えたから一人の人格に見えるのか 怪しいところ。 感動ないい作品でした
0投稿日: 2011.06.02
powered by ブクログこれは面白かったです! 人物の作り方がお上手ですね~。 読み始め、こんな嫌味なエリートを主人公に持ってきてどうすんの…とハラハラしましたけど、良いじゃないですか竜崎さん! 今までにないエリート像というか、本当に私利私欲でなく原則重視。私は‘被害者感情や加害者の人権から考えた法律の云々~’みたいなずれた論争が嫌いなので、竜崎氏の行動理念はもう高感度大! STシリーズを読んだ時に「漫画みたいだな」と思ったので本作もどうかと思ったのですがいやいや、良かった。 STは中高生向けに書いたんでしょうかね、芸風も広いわぁ。 11.05.29
0投稿日: 2011.05.31
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
これまた再読。評価が高すぎる気もするけど、2度目読んでも面白いからいいかな。 主人公である竜崎は警察庁のキャリア組で、職務に国家を守るという使命を感じており、非常に正義感が強い。踊る大捜査線に出てくるキャリア官僚の室井さんをイメージしてしまいます。細かい点は異なるけど、自分の保身よりも正しいと思うことを突き通す点は共通している。 まぁサクっと読めて面白いでーす。逆風の街などみなとみらい署シリーズよりもさすがにしっかりと作られているので、軽さはやや無くなるけどね。
0投稿日: 2011.05.09
powered by ブクログ最近の警察小説の質が高いことといったら!ただ、その主人公には現場の熱い漢を据えることが多いが、今作の竜崎には、それは当てはまらない。感情的でもない。彼は寧ろ冷静だ。いや、冷静であろうとする。官僚としての自分に誇りをもち、融通が利かない変な奴。だが、己の信じる正しさに迷いがない姿は、読者に彼を嫌な奴だとは思わせない。熱血漢という主人公が大多数を占める小説の中、極めて異色だが、同時に最大の魅力でもある。続編に期待。
0投稿日: 2011.05.04
powered by ブクログいやぁ、途中まではどうなることやら、と思いましたが^^; ミステリーとしても大風呂敷広げた内容でもないし、「警察庁やらキャリアやらに関する解説書か!」と思いながら読んでいたのですけれど。 なんといってもキャラ勝ちですね。 まさか最後には竜崎が可愛くなるとは思いませんでしたよ。 「ぼくきゃりあーぼくかんりょうーぼくゆうしゅうーぼくいじめられたー」って、中二病かヨ!とツッコミどころ満載なキャラのくせにvv いけすかないのに、一番頼れるってヤツ。 だってこんな真っ直ぐ、決めたことを実行できる男そうそういないよ。いや大したもんだ。 でも絶対旦那にはしたくない。お断り。 男の信念が、周囲を変え、最良の結果に落ち着いた。 その過程が非常に納得できる。 で、部下の谷岡君との交流がまたいいじゃないですか。 奥さんも最強キャラ。 まあミステリーとしてはどうなのかなあ、と思いましたけど^^; でも続きが読みたくなる。 伊丹と仲良くやれ、竜崎!
0投稿日: 2011.04.11
powered by ブクログすらすらと読めました。そして読後感が爽やかで良かった。続編を是非読みたいです。変人といわれるエリート官僚の主人公竜崎に対しても、普通なら毛嫌いするようなキャラかと思いきや、冷静且つもっとも理想的な判断力ができる、希有な人物でした。クールでドライな奴に見えそうでいて、実はすごく感じの良い、でも本人は自分の事には鈍感で。。。こういった政治家や官僚がたくさんいてくれると、世の中も良くなるんでしょうね。国家のために命がけ、切腹覚悟の侍官僚が、現代にどれほどいるのでしょうか。
0投稿日: 2011.03.28
powered by ブクログ主人公、竜崎は警察庁のエリート官僚で、国家を守ることが国家公務員の仕事だと信じ、正論を振りかざしている。 最初はそれがうざったいなと感じたが、その正論は彼の信念からくるもので、出世や保身が目的ではなく、警察機構を守るために最善の策を考えていた。 隠蔽工作を画策する同僚と対立し、迷いもあったが、最後まで信念を貫き通したところがカッコよかった!!
0投稿日: 2011.03.06
powered by ブクログこのレビューはネタバレを含みます。
前半は、とにかく主人公の竜崎にイライラしたが、家庭と会社と二つの苦悩を抱えだすあたりからはストレスを感じることもなく読みすすめられた。なにがあろうともおれは「正しく」やっていく、といった具合だろうか。犯人探しに尽力を尽くすという「探偵」タイプの物語ではなく、警察の暗部と真っ向から立ち向かおうとするサラリーマン小説、なのかな?
0投稿日: 2011.02.25
powered by ブクログ主人公の竜崎は東大卒のキャリア警察官 彼は周りから変人と呼ばれる特殊な考え方の人間だった。 そして事件は外と中両方で起きる。 主人公の竜崎が、最初は気に入らないなぁと思っていたのだが30ページもすすめばそれが思い違いだった事に気がつき、最後には大好きに。 こんな国家公務員ばかりならいいのに。。。 でも、友達は出来なさそうだ(伊丹がいるからいいか 奥さんも素敵。 いい本だった。
0投稿日: 2011.02.24
powered by ブクログ2月10日読了。「このミステリーがすごい!」2006年度の第20位の作品。過去の少年犯罪の加害者が連続して殺害される事件が発生、「変人」で通る総務課長の竜崎は組織と家庭、双方の犯罪への対応を迫られるが・・・。主人公の竜崎について、序盤の数ページで「イヤな野郎」という印象を与えておきながら徐々にそれが好感へと変わる展開が見事!「なんで奥さんはこんな男と結婚したんだ?」と思わされるが、最後まで読むとその謎(?)が腑に落ちる、これがこの小説を「ミステリ」たらしめているトリックか?警察の暗部を描いた警察小説ではあるが、読後感はすがすがしい。いい小説だ。
0投稿日: 2011.02.10
powered by ブクログ推理小説というよりも警察を舞台にした人間ドラマの感が強い。2時間ドラマもしくは映画化の話も出そうな雰囲気。続編は2つ出ているようなので今後も注目していきたい
0投稿日: 2011.01.26
powered by ブクログ竜崎のような変人、警察官僚に本当にいそう。一方の伊丹はよくありがちなキャラなので…。 この対比があってのこの物語ですが、最後の奥さんの活躍(?)が、竜崎の奥さんならではで、痛快でした。
0投稿日: 2011.01.24
powered by ブクログ「変人」(笑) このエリートの変人徐々に変わっていく様が 読んでて温かい気持ちになれます。 竜崎と伊丹の幼馴染コンビは 2~3弾と活躍していくんだろうと楽しみですw いいコンビだよな~♪
0投稿日: 2011.01.19
powered by ブクログタイトルの通りにするのか?しないのか?? 2つの事件が交差して進んで行きます。 竜崎と伊丹の幼馴染コンビはまだ活躍が続くそうです。
0投稿日: 2011.01.11
powered by ブクログ今野敏さん、面白かった! 新宿鮫とは違ってそれほどハードボイルドではないのですが、緊張感もありつつ、痛快に話が進んでいきます。 俺は新宿鮫よりもこっちの方が好きだなぁ。 ドラマの相棒が好きな方にはとにかくお奨めです。
0投稿日: 2010.12.18
powered by ブクログ読み始めたときは、「人間味のないキャラクターだなぁ」と感じ、本の選択を誤ったかとも思ったが、読むにつれて、主人公である竜崎の人柄が徐々に分かってきて、ストーリーに惹き込まれていった。
0投稿日: 2010.12.06
powered by ブクログシリーズ一作目。読み初めて数十ページで竜崎さんのタイプ苦手だなと思い、途中放棄しようかと思ったけど、読み続けてよかった。中盤以降はもう惹きこまれてた。あっという間に読み終わった。これ以上の警察小説はないんじゃないかと思ってしまう。
0投稿日: 2010.11.08
powered by ブクログ正しいと思うことをやり通す姿と結果がうまく行きすぎてる感はあるが、最後はスッと清々しい気持ちになれる。影で家庭を支えている奥さんが頼もしいなぁと。
0投稿日: 2010.09.06
powered by ブクログ内容 竜崎伸也、キャリア・警察官僚の物語。 連続殺人犯の真犯人を巡り、 「保身」に揺れ動く組織の姿を描いた 新しい感じの警察小説。 感想 序盤、主人公・竜崎に共感できなかった。 が、 読み進めていくうちに、その「変人」ぶりが 妙に痛快になっていく。 「ホンネとタテマエ」、「原理原則」、そして「合理性」がぶつかり合う中で 竜崎の活躍には、拍手。 だが、 構成の妙、みたいなモノがもう少し。
0投稿日: 2010.08.29
powered by ブクログ今野さんの小説は、ヨーグルトの上澄みみたいだ…。 無駄がない・読みやすいといえば、それはそれで当たっているし、物足りないといえば、物足りない…。 ちょっとズレてる(でもエリートな)竜崎さんと、ヘタレないたみんが可愛いです。
0投稿日: 2010.08.24
powered by ブクログ今野敏氏の作品は、STシリーズが好きで読んでいました。この隠蔽捜査は、レビューの評価も高かったので読んでみましたが、面白かったです。主人公の竜崎は、最初はエリート意識の固まりでイヤな奴なんですが、エリートとしての確固たる信念を持っています。STシリーズもそうでしたが、キャラクターが秀逸ですね。
0投稿日: 2010.08.04
powered by ブクログ隠蔽捜査シリーズ 第1弾 警察の幹部である竜崎の息子が犯した犯罪に対し、竜崎が下す結論は・・・。 今までの警察小説とは一線を画す語り口(警察の幹部からの視点)でどうなることかと思いましたが、そこはさすがに今野敏です。面白いです。
0投稿日: 2010.07.27
powered by ブクログしかつめらしいタイトルのわりにはほんわかしたホームドラマであった。警察小説つーともっとちゃきちゃき話が進む印象があったけど、なんだか独特のテンポで...間延びしてるとまではいいませんが。 主人公のキャラクターが、他の作品ならちょっといやなやつなエリートキャリア人間なのが新しくて面白かったです。 BL的にもまあまあたのしめるかも。
0投稿日: 2010.07.10
powered by ブクログ『吉川英治文学新人賞』第27回(2006年) 吉川英治文学新人賞受賞というのも納得の傑作。テレビドラマ化も二度されているという。 アマゾンのレビューでも絶賛されている。 「東大以外は大学とは認めない」「部下であっても信用してはならない」など なんか嫌な感じのエリートの警察官僚の話かと始めのうちは思った。 過去の未成年による事件の加害者たちが連続で殺害されるという事件の中 竜崎の息子もまた犯罪に手を染めていた。 とても面白く最後まで楽しめたし、スッキリする内容だった。
0投稿日: 2010.07.02
powered by ブクログ仕事人間+少し情けない父さんを書かせると天下一品! 事件もさることながら、家族のネタが泣かせます。
0投稿日: 2010.06.23
powered by ブクログ警察小説ではなくて警察官僚小説。主人公は捜査一課の刑事ではなくて長官官房の総務課長。 仕事のみに身をうずめて正しいことを正しく通そうとするなんていう生き方は正義のヒーローでもなんでもなく「変わり者」。仕事を全うしようとするほどに家族からも周囲からも浮いていく。 そんな変わり者が、警察の大きな危機に対して取る行動とは。 警察小説じゃないから、事件のトリックがどうのこうのじゃないところがいい。
0投稿日: 2010.06.20
powered by ブクログ久しぶりに「大満足」な読後感でした。ここまで自分の役割を自覚して、しかも能力(努力)もあるような「官僚」なら、高給でも批判はできません。一般企業でこのまっすぐさが貫けるかは疑問ですが、まさに適材適所、なのかもしれないですね。
0投稿日: 2010.05.20
powered by ブクログこれは面白かった 一気に読んでしまいました。 竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。 彼の朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。 しかし彼はこう考えていた。 エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。 私はそれに従って生きているにすぎない、と。 連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。 そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知る―。 互いに自らの正義を主張するキャリアとキャリアの対立。 組織としての警察庁のとるべき真の危機管理とは。 竜崎は正義を貫けるのか? 竜崎の妻の姿勢が素敵。一番強い信念を持っていたのは彼女だったのでは?
0投稿日: 2010.05.10
powered by ブクログ竜崎伸也は警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。 だが、彼はこう考えていた。エリートは国を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。 組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。 警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。 紹介文より
0投稿日: 2010.05.04
powered by ブクログ初☆今野敏。 最初は主人公・竜崎のことを「つまらないヤツ」と思った。警察庁のキャリア官僚であり、東大以外は大学と認めないとか平気でのたまう。なんじゃこいつ…と思いきや。 どこまでもまっすぐな男なのである。キャリア官僚が言うところの「タテマエ」を本気で通そうとする。それが彼の正義。 こういうキャリアがサツチョウの中にたくさんいたならば、警察という組織はもっとまっとうなものとなっていただろう。
0投稿日: 2010.03.25
powered by ブクログエリート意識が高く、学歴至上主義で融通の利かない頑固者。史上最高にイヤな奴が主人公。読み始めはもうどうしようかと思ったのですが...。それを堪えて読み進めていくと、予想を裏切られて段々この主人公に肩入れをしていくことに。最初と最後で読後感が全く違う不思議な作品。
0投稿日: 2010.03.17
powered by ブクログ一年くらい前に読んだ作品。これを読んで以後、今野作品にハマった。もともとこの著者の人物描写に冗長過ぎる点があったように思うが、この作品はあまり気にならなかった。何よりもキャラが良すぎ。竜崎の人物像にぐいぐい引き込まれる。脇役も良い。シリーズ化されて、もの凄く嬉しかった。
0投稿日: 2010.03.02
powered by ブクログ人の感情を決め付けるような文も所々あるが、面白かった。 世間から少しズレたエリート官僚と幼馴染のおっさん二人の話でもあり、ホームドラマでもあり。 もっと、思ってることを言葉にすればいいのにな。絶対周りの印象変わるのに。
0投稿日: 2010.02.23
powered by ブクログ今野敏さんの小説はこれで三冊目ですが、様々な性格や考え方を持っているキャラクターが出てきて、読んでいてはまってしまっています。どんどん読みたくなる一冊です。
0投稿日: 2010.02.20
powered by ブクログ正義感が変に強いため変人扱いされる警察官僚が主人公。 自分も滅私奉公の傾向が強くて変人扱いされるので、 感情移入できてしまった。。。 それはそれで問題だわ・・・(^-^;; 連続殺人事件が発生し、最初は暴力団の抗争かと思われたものの、 現職警官が容疑者に上がり、事態は思わぬ方向に・・・ 最後は若干ご都合主義だったけど、面白かったです♪ 広報室の部下、吉岡がお気に入りかも☆
0投稿日: 2010.02.19
powered by ブクログキャリアの視点で描かれた警察小説、初めて読んだ。普通のは現場のデカ視点で、キャリアの人たちは大抵「冴えないやつ」か「嫌なやつ」として出てくるんですが。竜崎はそんな警察小説のキャリアイメージを取っ払ってくれました。最初は気に入らない人だったけど、読んでいくうちに筋の通った変人(奇妙な言い方)であることが分かって、好きになってしまった。竜崎は現場の刑事じゃないから事件そのものにはそんなにフォーカスがあたってないので、刑事モノと比べるとだいぶテイストが違うけど、また違ったスピード感があっておもしろかった。彼の考えとか心境の変化とか、そういうのが描かれているところがよかったのかも。家族の話も大きなウェイトを占めてて、ここの部分の話もすごくよかった。
0投稿日: 2010.02.01
powered by ブクログ超面白い!! 今野さんの小説は主人公が説教くさいところがあるけど、 このシリーズはその説教っぷりと世間とのズレがたまらなく面白い。 こう生きなきゃなと思わせられます。
0投稿日: 2010.01.31
powered by ブクログ警察小説の最高峰でしょう。 警察庁長官官房である竜崎は、堅物で家庭を顧みない警察官僚です。 読んでいて最初は、なんと自分勝手な男だろうと、憤りを感じながら読みすすめていたのですが、それは彼が国家公務員として使命感を持ち、真に国を守ろうとする信念の表れだとわかります。 派手な事件を捜査する、と言うタイプの小説ではありませんが、とても痛快な傑作だと思います。
0投稿日: 2010.01.15
powered by ブクログいやー、おもしろかった。さわやかな読後感。 仕事がんばろうって気になれました。 さすが「吉川英治文学新人賞」受賞作。
0投稿日: 2009.11.13
powered by ブクログ警察庁キャリア官僚が主人公の異色警察小説。主人公竜崎は東大法学部卒の警察庁キャリア。階級は警視正、役職は警察庁長官官房総務課長というバリバリのエリート。 それにしてもこの竜崎のキャラが強烈だ。原理原則を重んじるかなりの堅物で周囲からは変人呼ばわりされている。変人呼ばわりされても気にもせず、自分を貫く。ある意味一本筋が通っている。曲がったことが大嫌いで自分に厳しく他人にも厳しい。なあなあ主義の人には煙たがれているがそんなことはおかまいなし。妻の冴子にまで世間とずれているなどと言われている。 そんな主人公が警察組織と自身の危機に直面し、窮地に追いやられながらも決断を下すという骨太小説だ。 あ、警察官僚といって真っ先に思いつくのは『踊る大捜査線』シリーズの室井管理官。彼は警視庁捜査一課の管理官だが、竜崎の役職(警察庁長官官房総務課長)はそれよりも相当上っぽい。室井管理官でもあれだけ偉そうだったことから考えても、竜崎の偉さっぷりが想像できる。
0投稿日: 2009.10.27
powered by ブクログ東大以外は大学じゃない。っていうセリフにはビックリしたが、官僚とは何か、そして警察内部で行われる捜査はスリルがあった。 主人公と幼馴染のコンビが中々いい感じである。 主人公はこの幼馴染が嫌いらしいが。
0投稿日: 2009.10.25
powered by ブクログ過剰なまでの信念をつらぬくこと。 終わりよければすべてよし。 嫌な結末を想像させておいて、最終的にそれを裏切る晴れやかな展開。 でも世の中そんなにうまくいくのだろうか。
0投稿日: 2009.10.15
powered by ブクログ☆5に近い!おもしろさ、人にすすめやすさで言えば、5だよ。 夫が買ってきた本だけど、娘も息子も読みました。
0投稿日: 2009.09.15
powered by ブクログベイエリア分署シリーズ、STシリーズに続けて読みましたが、これが一番面白かったです。 ある殺人事件を巡る、警察庁と警視庁の確執や警察庁内での政治的な争いなどの人間関係が描かれます。殺人事件の犯人が発覚した時点で、「内側の争い」はさらに混沌としていき、善悪がなんたるかすら曖昧な状況になっていきます。 中心になるのは警察官僚なので、みなさんエリートのキャリア。正直言って鼻持ちならない人たちが多いです… 主人公の竜崎は、「組織を守るため」の選択をとろうとする人々に対し、自分の信念をもとに、対抗しようします。自らの地位を揺るがす家族の不祥事もかかえた、竜崎の動き(心の動きも、実際の行動も)に引き込まれました。 ただ、竜崎自身はあんまり好きになれません…奥さんの冴子さんはできすぎた奥さんです…
0投稿日: 2009.09.08
powered by ブクログ警察小説というよりは官僚小説。それであると同時に家族を描いた小説でもある。 冒頭で主人公やその家族に抱いた印象を徐々に覆されていく、それがなんともおもしろい。
0投稿日: 2009.08.22
powered by ブクログ竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file4/naiyou15601.html
0投稿日: 2009.08.08
