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隠蔽捜査(新潮文庫)
隠蔽捜査(新潮文庫)
今野敏/新潮社
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総合評価

453件)
4.1
141
204
69
7
2
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    オヂサンに大人気 警察官僚でエリートが主人公 「エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない」 横山秀夫好きなんで興味ありあり

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    投稿日: 2009.08.01
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    いろんな意味で「カタイ」警察のキャリアが主人公。この人が変わっているんです。それだけでも面白いけど、警察側の視点から描かれているのでこれもまた興味をそそられました。続編も読んでみようと思います。

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    投稿日: 2009.07.31
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    主人公竜崎の、官僚としての優秀さ、心構えの描写は非常にタメになる。情報収集と整理という処理、行動力、上司と部下を動かす読み。原則をしっかりと掲げ流されない。

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    投稿日: 2009.07.20
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    あまりのおもしろさに1.2続けて読んでしまいました。こういう硬質な警察小説大好きなんです。 主人公竜埼の、合理的実務的な考え方にとても共感します。 普通の社会では絶対つまはじきにされる考え方(現に私はソレでくびになりました)が、この本の中では生きて機能していることに快感を覚えます。

    0
    投稿日: 2009.07.08
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    2008/3/1 Amazonにて購入 2009/7/5〜7/6 竜崎伸也は東大卒のキャリア。警察庁長官官房総務課長で広報担当。真のエリートたらんとする行動を周りは変人扱いする。少年犯罪を犯し服役していた少年達が出所後、連続殺人の被害者になる。捜査線上に浮かび上がった容疑者は警察の体制を揺るがす存在であった。一方、家庭を顧みず国家のために働いていた竜崎の息子も大きな問題を引き起こす。竜崎は二つの問題にどのように立ち向かうのか?  今野氏の吉川英治文学新人賞受賞作で、最近の今野敏ブームの火付け役となった作品であるが(私もそれ以降のファン)、それにたがわぬ名作。安積班シリーズ、STシリーズ、樋口シリーズに続く4つめの警察小説ではあるが、よく書き分けられるものだ。本作には家族小説としての一面もある。次作の「果断」もとても楽しみになってきた。

    0
    投稿日: 2009.07.06
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    東大卒のバリバリの警察官僚(キャリア)であり、選良意識に凝り固まった主人公。しかし彼は選ばれたエリートであるが故に国家を守るため身を捧げなければならないと信じる真の選良であった。周囲からは「変人」扱いされるキャリアは警察組織全体を巻き込む不祥事の中で己の正義を貫けるのか? 吉川英司文学新人賞を受賞した今野敏の警察小説。市民が思い描く理想の官僚、選良のあるべき姿を通して、組織・社会の中で筋を通すことの普遍的な難しさが描かれている。というと難しそうだが、朴念仁たる主人公が、それ故に悩みながらも己を貫き、それが人から信頼される姿は読んでいて痛快でもあった。 続編も出ているらしいのでそちらも読んでみよう。こうして続編が読みたくなるってことは、つまりキャラクターが魅力的に描かれているってこと。オタク文化にも造詣の深い今野氏だけに、やはり「キャラクター」の魅せ方は上手いと思う。

    0
    投稿日: 2009.06.21
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    【2009/6/12読了 父】 竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は“変人”という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。(Amazon) サスペンスとしての事件の謎解きはないものの、始めは脇役とも思えてしまった竜崎という人物が読み進むにつれてとても煮力的に思えてきたのが不思議だった。

    0
    投稿日: 2009.06.18
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    2009/06/07読了。 なんというかっこいい公僕!!このレベルでかっこいい公僕は、「復活の地」のセイオくらいしか思い浮かばないな〜。 現代日本が舞台で読めて幸せでした。 話の中心は、所謂「現場の敵」会議室で仕事をしているキャリア警察官僚の竜崎。 「東大以外、大学じゃない!」とのっけからとばしたエリート意識を振りかざしてくれます。 冴えないおっさんにしか見えず典型的な会社人間なのだが、息子がヘロインをやってるところを発見して、真っ青になる一方、警察官として犯人を検挙した高揚感を感じてしまうという、一筋縄では行かない変態…じゃなかった変人である。 しかも、友人に「もみけせ」と忠告されるまで、そのことを欠片も思いつかないという、こう…骨の髄まで警察官僚な人。 今どきの日本にない、古風な正義感とノブレスオブリージュを以て仕事に臨んでて、超・絶かっこいい!! しかし、小学校時代のいじめられっ子時代の劣等感をひきづっていたりして絶妙にかっこわるい。 素晴らしいキャラ造形である。 ほぼ、この竜崎の内面描写…国家公務員としてのエリート意識と、人間としての保身感情や父親としての立場やらの葛藤が描かれて本編が推移する。 というわけで、全くと言っていいほど捜査はしないし、ミステリの謎解き要素もない。 一風変わった警察小説である。 しかし、サラリーマンがこれ読んだらたまんないんだろうな〜 一学生に過ぎない私もとりあえず勉強する気になりました

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    投稿日: 2009.06.07
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    東大卒の超エリート出世コースを地でいってる主人公が本当に高飛車で腹たつのに憎めない。 だってそれ相応の努力をしてるんですもの。 なんか久々に「推理小説」ってのを読んだ気がする。 「ミステリー」じゃなく。 厳密には「推理」というよりは、事件が起こったときの警察の動きみたいな気もするけど。 読み終わった後、不思議な爽快感を感じました。 続編があるらしいので、それはそのうちに。 (今のテンションだとちょっとつらかったのでもっと気持ちがあがってきたらね…)

    0
    投稿日: 2009.05.28
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    東大以外は大学と認めない、家族のことは全て妻に任せる、出世が全て と、かなりいやなやつなんだけど こんな主人公が全くかわらず、だけど読者の私達が主人公良い奴じゃん!となってしまう なんかすごい小説です。 楽しかった。続きが読みたい。

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    投稿日: 2009.05.25
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    警察庁(サッチョウ)のキャリアが主人公という珍しい小説。 これから面白くなりそうなプロローグのような気もした。 シリーズとなっているようなので次作が楽しみ。

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    投稿日: 2009.05.18
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    主人公は中堅の警察官僚、これだけでも警察小説としては異色なのだが、主人公の性格がこれまた異色である。 ふつうならきれいごとの建て前でおわることを本気で思っている「変人」、しかも東大卒で国家公務員上級試験を合格して選んだのが警察庁というのだから「朴念仁」であることは容易に想像がつく。 エリート意識も上昇志向もあるが官僚としてのプライドとともに強い義務感も持っている。 嫌な奴というより困った奴といったところか。 今野作品はアクションものもおもしろいが、本シリーズやテレビドラマ化された「東京ベイエリア分署シリーズ」(テレビドラマでは渋谷神南署になっている)のような非アクションものもお薦めである。

    0
    投稿日: 2009.04.15
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    P358 人間は、しばしば最悪の結果を選択するもんだ。だから、世の中から犯罪はなくならない。自殺するやつも後を絶たない。

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    投稿日: 2009.04.06
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    2009.03.23 これは面白かった。 警察小説でありながら、家族小説でもある。 様々な角度から楽しめる。

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    投稿日: 2009.03.23
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    その日はたまたま読む本がなくて、夫が読んだものを適当にカバンに入れて出かけたのだ。 それがこの本だった。 地味なタイトルと表紙。しかも、主人公の竜崎は周りに<変人>と思われるくらいまじめな男。 魅力ない地味な主人公に、正直最初は「失敗した〜」と思った。 しかしである。 この主人公ものすごく味のある魅力的な男だったのだ。 読み進めていくうちにどんどん惹かれていった。 爽やかな読後感。 続編があるらしい。文庫化されたらぜひ読んでみたい。

    0
    投稿日: 2009.03.06
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    東大卒の警察庁の超エリートの主人公の話。推理小説に近い。  ぐいぐい引き込まれて最後まで読んだが、後味の良い作品だと思う。ただ、主人公がやたら正義漢っぽいのがなんとなく・・・でもそこがなければこの物語は成立しないし・・・。

    0
    投稿日: 2009.03.04
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    【人間は、しばしば最悪の結果を選択するもんだ。】 可もなく不可もなく。おもしろいかな ちょっと緊迫しているので次へ次へ読みたくなるが疲れてしまった。

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    投稿日: 2009.02.24
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    警察官僚(キャリア)組の竜崎。警察長官官房でマスコミ対策を担う。 “国家を守るためには身を捧げるべきである”と信念の持つ竜崎のもとに、警察組織を揺るがす連続殺人事件が勃発。 エリート官僚は、現場で起こる事件に対して何をするのか? 警察ものですが今までのものとは趣向が違います。吉川英治文学賞受賞作。 実際の事件を暴いて、犯人は誰か?という推理小説でなく、事件が起きたときに警察官僚はどんな行動をするのか! といった感じです。途中までは・・・ちとツマラナイと思いつつ、最後まで読んで・・・・ふ〜んって感じでした。

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    投稿日: 2009.02.19
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    鼻持ちならないエリート官僚かと最初は思ったけれど、エリートの責任を自覚したある意味理想的な「エリート」だったのが面白かった。上司の理不尽な命令には従わず、正しい事を正しいと堂々と言える人。こういう人に頂点にいて欲しいが生憎左遷されてしまった…でも、署長としてもきっと真価を発揮してくれそうだ。(奥さんにはビシバシやられている朴念仁なところも可愛い/笑)こういうエリートがもう少し増えれば、日本も良くなるかも。初今野作品だったが、テンポが良く楽しく読めたミステリーだった。

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    投稿日: 2009.02.19
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    伊丹と竜崎 家族計画はしっかりと! エリートさんの心理をうまく分析しているのだろうなと思わさせられた1冊

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    投稿日: 2009.02.16
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    正義とは何か、守るべきものは何か。理想を実行するのは難しい。 こんな主人公いやだ、と思いつつ、最後はこんな真っ直ぐな正義感に溢れる人が居たら良いなと思った。 隠蔽捜査2『果断』も読みたいと思った。 竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。

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    投稿日: 2009.02.03
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    素晴らしい。 今野敏の警察ものは、おもしろいけどちょっと軽すぎるというか空想小説みたいな、色のシリーズしか読んでいなくて、 実はそんなに期待していなかった。警察ものなら佐々木譲とか横山秀夫とかが外れなし!なんてね。 主人公は東大以外は認めない!俺はエリート!出世命! と、最初はものすごく嫌な奴。 でも、その理由がふるってる。真のエリートだからこそ、誰よりも努力する。選択肢を広げるために最高の場所に行く。 エリートなのだから他の人が嫌がることをやるのは当然・・ ページをめくるたびに、主人公が好きになった。 続編もあるらしく、本当に楽しみ。 ぜひ、次も読みたい! この本を読むべき人、この世の中にたくさんいるんじゃない?

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    投稿日: 2009.02.01
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    重い性格の主人公。なんでこんなに頑ななんだろう、と思わせるが一途な性格がドラマを力強く盛り上げてくれる。

    0
    投稿日: 2009.01.01
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    主人公が新しい。 好感の持てる官僚という切り口。 「名誉よりも国民に尽くすという使命感」という竜崎を 青臭くなく、あくまでもリアルに書いている。

    0
    投稿日: 2008.12.20
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    この前、研修に行って我が社の経営理念を改めて勉強してきた。仕事で迷った時は経営理念を拠り所に正しい判断を、ということなのだけれど、世の中、そうは言ってもということも多々あって、これを貫き通すことは余程しっかりした芯を持たねばなかなか難しい。 さて、この本の主人公、警察官僚である竜崎伸也は、エリートである官僚は国を守るためにその身を捧げるべきだという信念を持ち、それに従って生きている。いわゆるノブレス・オブリージュってやつで、高貴で気高く自分に厳しく他人にも厳しい。 物語は、連続殺人事件が発生し警察組織が崩壊しかねない方向へ進んでいく中で、竜崎が信念に全くブレを見せずに困難に立ち向かっていく姿を描く。 こんな人、政治家などにいたら素晴らしいのだろうけれど、反面、本当にいたら息苦しくって付き合いきれないと思うし、本の中でも〈変人〉として通っているけれど、その描写に頁を割いて他の人の陰影がちょっと薄い感じ。 一方、警察小説の筋書きの中で、同時に夫や父親としての竜崎の物語も塗されて、そこんところは身につまされるところも多少。 あと100頁で収まるのかしらんと思っていたら最後はあるべき姿に収束して聊か呆気なし。長官も正義の人で良かったが、今の世の中、あって欲しいが、こんなに綺麗に収まる程一筋縄ではないわなぁ…。

    3
    投稿日: 2008.12.13
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    竜崎かっこいい。最初は、なんだこの"官僚…"と思わせといて、徐々に表れてくる本質に、ぶきっちょだけどなんとも言えない魅力を感じる。 どこまでも≪まっすぐ≫に突き進む竜崎を応援せずにはいられない。しっかし、警察小説を読めば読むほど「警察の偉い方の人たちって捜査とか正義とかしてないなぁ」ってつくづく思う。情報操作と利権保持しかしてない…。

    0
    投稿日: 2008.12.09
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    警察小説には興味がなかったが 父のすすめで読んでみたら、、、 あら、結構面白い。 私でもすぐ読めました(笑) 最後が良かった。

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    投稿日: 2008.12.04
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    警察庁総務課長を担う竜崎は、エリートで常に正当派。本人はいたって真面目だが、周囲からは「変人」扱いされている。都内でおきた連続殺人事件。これらは同一犯か、模倣犯によるものか?やがてこの事件が警察全体を揺るがす事態に発展していき、竜崎自身も厳しい判断を迫られることになる…。読み始めは「やな奴」としか思えなかった竜崎や、他の登場人物の心情をリアルに感じた。現実には清濁併せ呑むことはおろか、清・濁の狭間でどっちつかず、割り切れない日常を送っているからかもしれない。小説には「清濁併せ呑む」人物が魅力的に描かれることが多いし、そういう小説も嫌いじゃない。でも実際にそんな人がいるならお目にかかってみたいものだ。実直で堅物オヤジの竜崎が、味のある主人公として魅力(?)を発揮するこの本を読んで、ふとそんなことを思った。続編があるのも楽しみ。

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    投稿日: 2008.11.14
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    警察内部の仕組みがわかりやすく物語に組み込まれていて、読み進むのがあっという間だった。こんな官僚いたら少しはマシな世の中になってたかも。続きのシリーズも気になる。

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    投稿日: 2008.11.09
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    ドラマ化。陣内孝則主演。 陣内さんに恨みはないが、 まったくイメージとあわなすぎ。ミスキャストです。

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    投稿日: 2008.11.04
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    うーん、わたし的には今いち。。竜崎のこだわりの描き方がちょっとしつこすぎて。。先日読んだ「リオ」と同様のねばっこいイメージがどうもなじめなかった。

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    投稿日: 2008.10.16
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    警察官僚小説。 話はおもしろいし、文章も読みやすい。 けれど、主人公が全っ然かっこよくない。 登場人物に魅力がないという点で、残念な本だった。

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    投稿日: 2008.10.14
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    最近警察ものばっかり読んでる気がする。何か不安でもあるのだろうか? 警察庁と警視庁の違いがわからず最初はちんぷんかんぷんだったけど、読むにしたがって理解も進み、構図やひずみも良く理解できた。何より面白かったのが物語を通じて終始竜崎の視点で物語が進んでいったことにより、自分が物語の中に入り込むことができた。面白い着目点だとおもう。 ただ、最後が全て丸く納まったってのが不満。誰かが傷つく事でよりリアリティが増すと思うんだけどなぁ。 キャリア、国に尽くすって大変。竜崎の奥さんがとてもよくできてて、うちの(以下略) 続編があるみたいなので、読みたいよ。

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    投稿日: 2008.10.07
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    「事件は現場で起こってるんだ」的な“いかにも警察小説”とはちょっと違う、警察小説。 主人公は超エリート主義の警察庁の官僚。 この主人公がとにかくムカつく 家のことは妻に任せっきり。 「俺は国のことを考える。おまえは家のことを考えろ」とか普通に言う。 ここまではまぁ許せるけど。他にも・・・ 「東大以外は大学じゃない」とか 「京大や私大卒の奴らと同レベルで議論するのは無駄」とか 私大に受かった自分の息子を東大に行かせるために浪人させたりとか!! こんなにムカつく主人公初めて・・・"o(▼皿▼メ;)o" と思ってたら、現役警察官の殺人事件と主人公の息子に不祥事が起こると、徐々に変わっていく。 途中から巨大組織の中で正義を貫く、かっこよすぎる主人公になってた。 実際こんなヤツいないだろってくらいクサイ。 “いかにもな警察小説”とは違うから、現場の捜査には加わらないのがちょっとつまんないかなと思ったけど、引き込まれるほど面白くてスイスイ読みました。

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    投稿日: 2008.09.25
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    キャリアの中でもまさにお役人が主人公。 偏屈な男で当初は共感できないが 考える事、行動全てがまっすぐすぎてかっこええやん。 といっても周りからは「たてまえ」とゆわれてしまう。 でも自分の信念を曲げずにつきすすみ 大きな壁をも乗り切ってしまう。自分は左遷されるが。 泥臭い“デカ”ではなくお役人の“キャリア”が主人公なのに なんでこんなにはまるんだろう。おもろかったよ。

    0
    投稿日: 2008.09.23
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     警察官僚は正義を貫けるか? 帯の文言に惹かれて買ってしまいました。 登場人物がはっきりしていて読みやすかったです。 テンポも良く、一気に小説の中に引きこまれます。 主人公の筋の通った変人加減も秀逸ですが。 奥さんや友人、部下達も結構いいキャラしてます。 推理小説というよりは警察内部を描いた作品です。 家庭問題も取り上げられていて内容が濃密でした。 警察だけでなく、一般企業にも通じると思います。 仕事をしていく上でいろいろ参考になりました。 警察小説は横山秀夫で充分だと思っていましたが。 予想していた以上に面白かったです。 今野さんの作品は他のものも読んでみたいですね。 少しずつではなく、一気に読むことをオススメします。

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    投稿日: 2008.09.20
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    9/12 朱夏よりもこっちのほうがおもしろかった。キャリアとしての矜持を描ききっているしリアリティがある。官僚というもの、ふだんはなかなか関わろうとしてこなかった家族との結びつき、ラストまで無理なく一貫している感じ。

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    投稿日: 2008.09.18
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    敢えてミステリにジャンル分けしましたが、組織小説といってもよいかも。デフォルメされたエリート官僚の主人公に、最初はありえないと思いつつも、いつしか納得させられてしまう。

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    投稿日: 2008.09.07
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    仕事一途の警察官の視点で描かれます。 竜崎は東大出のキャリア組。 プライドが高いおっさんで、けっこう嫌なやつなので、どうするんだって感じですが、国家のために尽くそうと大まじめに考えているところが買えます。 変人と言われて心外に思う自覚のなさ。冷静な妻に、唐変木とまで言われるのがちょっと笑える。 硬骨漢というのか〜40代なのに、ここまで古い男も今時珍しい? 対照的なタイプの同僚もそれぞれ長所短所があるのですね。

    2
    投稿日: 2008.08.03
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    最初は竜崎さんに対してあんまり好きなタイプの人じゃないかもーと思ってましたがとても好きになりました。 こんなに仕事に対して誇りを持って 責任を持って 働いている人ってなかなかいないんじゃないかと。 上司は出てこないのに、夜中に呼び出されて誰にも命令されたわけじゃないのにすぐにかけつけるような人です。 まさに国家公務員の誇り! このまっすぐな感じがすごく好き。 あたしが読んでた警察物って現場の刑事さん視点がほとんどでキャリア目線の警察小説は初めて読みました。 うーん、警察物ってほんといろんな所から書けるんやなぁ〜 2巻も楽しみです。

    0
    投稿日: 2008.07.13
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    シリーズ第1弾。書評での前評判の通り、読み応えアリ。官僚が主役の警察小説というのは、とても稀有なんじゃないでしょうか。まだまだいろんな切り口があるんだなあと感心。なかなか痛快な感じで、すなおに堪能できました。

    0
    投稿日: 2008.06.30
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    極悪の悪徳刑事ものを読んだ直後に、何の巡り会わせか、たまたま本書は、ガチガチのエリート刑事ものでした。 冒頭あたりの主人公は、なんとも鼻持ちならない存在で、この先、人間が丸くなっていくお話なのかなぁ。。。という先入観で読み始めましたが、外れでした。 エリートには特権とともに、当然大きな義務もつきまとう。この義務というか、使命感のところを、本気で考えるとこうなるんですねぇ、と、最後にはエールを贈ってやりたくなるような展開は、さすが今野さんの小説でした。 今時の、お役人さんたちも、みんなこうだったらねぇ。。。 (2008/5/29)

    0
    投稿日: 2008.06.04
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    主人公のキャリア官僚・竜崎のキャラクターがおもしろい。 偏屈というか、自分の中に人とは違う正義感を確固たる信念で貫いている人。息子の不祥事で多少なりとも揺れるのが人間っぽくて面白かった。果断も読みたいな

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    投稿日: 2008.05.21
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     期待は裏切られなかった。やはり面白い。『果断 隠蔽捜査2』を先に読み、前後してしまったが、作品の痛快さをスポイルすることにはならなかった。作品の骨格がしっかりしているためだろう。主人公の竜崎は、周りの人間から「変人」呼ばわりされている。常に本心しか語らないからだ。そんな人間はいないとの批判もあるだろうが、彼の「論理的思考」は現実社会で最も必要とされるものではないだろうか? とかく本能や感情に流されることが多い世の中なので、そのように感じてしまった。竜崎は最後に冗談を口にする。事件をきっかけに、少し人間味を増した。

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    投稿日: 2008.05.19
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    面白かったです。堅物キャリアの竜崎が仕事と家庭の危機、芯を通しました。共感できる部分もあるけど、こんなに上手く行くか?と正直思ったりもしたけど、小説なんだからね、まあ、いいか^^ 読後、爽やかな気分になれます。

    0
    投稿日: 2008.05.10
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    警察官僚、いわゆるキャリアが主人公。 最初は、プライドの高いヤな奴?と思って読んでたけど、国家公務員としてのきちんとした使命感をもって仕事に(不器用なくらいに)向き合っている人ということがわかっていく。 官僚っていう自分の立場に特権意識だけを持って、仕事に対しての姿勢がなってない同僚や上司に大きな疑問を持ちながら、逆に周りからは「変人」と思われている。 警察小説ってたいがい現場の刑事が主人公だから、なかなかめずらしくて読みごたえあった。 ほかの作品も読んでみたい。

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    投稿日: 2008.05.10
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    堅物検察庁総務課長の事件と組織と家族とマスコミと嫌いなヤツとの奮闘。 しかし警察ものはホントにいろんな切り口がありますなぁ。 (2008/5/12)

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    投稿日: 2008.05.09
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    横山秀夫氏が描く警察小説にハマっていたが、 今野氏の作品は初めて。 薄いミステリー度で、エンターテイメント性も高くない。 洒落たセリフもない。 オチもない。 文庫本なので、出先での時間潰しには役立つと思う。

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    投稿日: 2008.05.06
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    エリート警察官僚が主人公。 見事なまでに真直ぐで、最初は愚直な奴かと見ていました。 しかし読み進めるうちにそれが間違いであったと気づきました。主人公が考える正しいことを当てはめていくことで事態を良い方向へ変えていこうとする姿勢は見物だと思います。

    0
    投稿日: 2008.05.02
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    かなり面白かった。4〜5時間で読み切ってしまった。 主人公は警察官僚。エリート意識が鼻持ちならないイヤなヤツです。でも、日曜日の夜中に事件で叩き起こされたら、文句一つも言わずに誰から命令されたわけでもないのに出社するようなバカ正直なほど責任感の強い男です。読み進む内にだんだんこの主人公を応援したくなってきます。 第2弾も好評なようなので、文庫になったら読むことにしましょう。

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    投稿日: 2008.04.17
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    ぶれない男がいる。東大以外は大学ではない。家庭は妻が守るもの。権力を持つものはそれに見合った仕事をしなければならない。上司も部下も競争相手、心を開くことはない。そんな男が警察全体を揺るがす事件に出会ったとき、家族にも一つの事件が起きる。けしていい夫でも父親でもなかった男はこれで全てを失うと焦る。同じ様に警察官僚として再会した幼なじみにもこれで決定的に負けてしまう。しかしそんな時彼が選んだ道は。ぶれない男を支えたのは自らが信じた正義の方法。現場から離れた警察上層部を舞台にした息つまるような権力の駆け引き、安心して楽しめる一冊。ただ、夫にも上司にもしたくない男だけど。

    0
    投稿日: 2008.04.13
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    初めて読んだ今野敏作品。主人公に対する読み手の意識が、読み進めるうちにどんどん変わって行くのが面白かった。意外性がある上にストーリーもしっかりしていて是非他の作品も読みたい。

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    投稿日: 2008.03.15
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    実家での父との会話で最近、私が今野敏を気に入って読んでいる事を話すと、「隠蔽捜査は読んだか?」と聞かれ「まだだけど、図書館で借りようかと」と話すと「文庫で買ったからもう少し待て」と云われたので待っていた。それが回って来た。他にも在庫過多なので読むのは後回しになりそうだが、予約分には父のも含まれているから、勘弁して貰おうっと。

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    投稿日: 2008.03.04