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MM9 ─destruction─
MM9 ─destruction─
山本弘/東京創元社
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総合評価

22件)
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    MMシリーズの完結編。 いよいよ侵略宇宙怪獣と地球神話怪獣との最終決戦である。 この神話と怪獣のもっともらしい繋がりや、ヒメの最終形態や、なんといっても最終決戦の描写など見所?満載の小説となっている。 特撮・怪獣マニアにしかわからないマニアックネタが満載らしいが、私にはほとんど理解出来ていない。そんな人間でも間違いなく楽しめる小説である。 あとがきにもあるがこの神話のもっともらしい解説には、本当にこのようなトンデモ説を信じてしまいそうになるので注意だ。

    0
    投稿日: 2025.02.18
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    怪獣大戦争。ビッグバン宇宙vs神話宇宙と神話のトンデモ解説はちょっと流し読みしてしまったけれど、終盤の激突はアツかったです。 一騎がすっかりラブコメ仕様の男子高校生になってしまってそれは不満でした。ベッタベタ。ひかるちゃんも一騎をそんな呼び方せんやろ、女流作家が書く恋愛小説ならラノベチックじゃないやつが多そうだしこんな感覚にはなりそうにない。 と、怪獣大戦争以外はう~んとなりました。 怪獣大戦争は、宇宙怪獣も良いし、ヒメ→アマテラス→メドゥサ・アンドロメダや牛頭天王、カガミ様の地球の怪獣というか最早神たちも良かったです。こっちが神話では? 気特体や自衛隊もアツい。シン・ゴジラ好きなのでお仕事がんばるのは尊かったです。(そしてきっと感謝の言葉言われても「礼は要りません。仕事ですから」となって感謝した方は感激で爆ぜる)

    6
    投稿日: 2024.01.28
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    ついに異星の神である怪獣による侵略が始まる。 神話の再現、人と怪獣の絆、少年と少女の如き怪獣の淡くも激しい恋。

    0
    投稿日: 2021.02.01
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    このレビューはネタバレを含みます。

    怪獣小説のふりをしたラブコメのふりをした茨城県観光振興作品!? 宇宙怪獣を止められるのは、気象庁でも自衛隊でも無く、もはや神話世界の住人しかいなかったのだ!? もうね、読んでるうちに『神話宇宙フィールド』に入っちゃって、ビッグバン宇宙の方が神話なんじゃ無いかと思えてくるよw

    0
    投稿日: 2018.10.14
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    文字なのに大スペクタクルな怪獣物語だった。 日本はもちろん、世界の神話との絡ませ方も面白く、終盤の「顕現」はワクワクすらする。現代日本に怪獣が日常的に発生し襲ってくる、という世界観の中で、なんとも壮大な展開をしたものだ。 2作目の続編にして長編で、気特対(気象庁特異生物対策部)の活躍は控えめになり、その分恋愛色とジュブナイル感が増しているので、その意味でこれまでのシリーズと毛色は違うが、これはこれ、SFとして楽しく読めた。

    0
    投稿日: 2017.10.19
  • 前半、後半のテンションの違い

    第1部第2部は話が進むのが早く、割りと最初の方から怪獣が出てきたりしてハラハラすら物語だったご、この第3部は前半は神々の神話や伝承などを長々と説明する箇所が多々あります。中盤から後半になると元のハラハラドキドキの怪獣バトルが始まります。前半部分で一気に読むのが億劫になるので怪獣が出てくるまで我慢して読んでください。

    0
    投稿日: 2016.09.01
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    MM9、3冊目。 前作のエピローグで示された謎の巫女の下に集められた一騎らとヒメ。 ここでもまた美少女?が登場し、この前から続くラブコメ調に拍車がかかり更に恥ずかしい感じになった上、これでもかと語られる神話が改竄されるお話は、後になれば大事なことが語られているのが分かるのだけど、多少げんなり。 この本、467頁もあって税込み1,058円もするんだけど、この辺りをもう少し刈り込めばもっとテンポ良く、またお安くなったんじゃない、と思いながら読み進む。 多重人間原理をベースに、神話宇宙とビッグバン宇宙が鬩ぎ合う基本スキームは既にお馴染み。 地上に顕現している唯一の女神たるヒメを倒して地球制圧を企む宇宙人の侵攻に、今回もまた無力な気特対。 神話宇宙を維持するために暗躍する妖怪が申し訳程度に絡むが、作者としては描きたかったという地球怪獣軍団vs宇宙怪獣軍団の総力戦に向けてズイズイ進む。 ストーリーとしてはかなり強引と思うところもあるけれど、時空を切り裂いて宇宙怪獣が登場する場面はそのビジュアルが目に浮かぶおどろおどろしさ。 呪縛を解いたヒメと封印を解かれたゴズとカガミが、宇宙怪獣と繰り広げるバトルは、確かに昔観た東宝映画さながら迫力と楽しさ。 かくして悪い宇宙人から地球を守り、怪獣たちは再びそれぞれの安住の地で深い眠りにつくのでした。めでたし、めでたし(パチパチパチ)。

    1
    投稿日: 2016.06.30
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    侵略を企む宇宙人らしき影も見えてワクワク。宇宙怪獣と地球怪獣の戦いにはドキドキ。一騎が伴野英世作『ヤマトタケルは女だった』を読むくだりは‥‥二度読んでもこんがらかってしまいすいません、流して読んでしまいました。 一騎君は ❛男❜ の子だねぇ うん、よく頑張ったと思います。

    0
    投稿日: 2016.05.26
  • 読んで損なし

    ビッグバン宇宙と神話宇宙の相克の中で登場する怪獣たちが怪獣大戦争を繰り広げる。 円筒状バリヤを持つ怪獣とか、合体するロボット怪獣とか子どもの頃夢中になって見ていたウルトラシリーズを思い出す。 後日、総天然色ウルトラQで初めて「ガラダマ」「ガラモンの逆襲」を見たので、前作MM9(invasion)はウルトラQのガラダマへのオマージュだったことに気付く。ウルトラQはリアルタイムでは見てなかったんだなあ。 そういった過去の怪獣映画、特撮ものへの愛とSF魂にあふれた連作の完結編。

    1
    投稿日: 2015.09.16
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    MM9シリーズの3作目。怪獣大決戦です。いや~、このシリーズ面白かった。読んでいてワクワクしました。ぜひ続編も書いて欲しいなあ。

    0
    投稿日: 2015.07.22
  • 怪獣総進撃!

    地球怪獣軍団VS宇宙怪獣軍団の壮絶な戦い。山本さんの見事な描写力で怪獣が近くで暴れているかのような錯覚に陥る。子供の頃、ガメラなどの怪獣映画が好きだった人間にはたまらないおもしろさ。どなたか実写映画化してくれないかな。

    9
    投稿日: 2015.06.17
  • シリーズ最終巻にして最高潮

    SFファン伝記ファンにとっては贅沢な一冊です。日本の伝奇小説には外せない、日本書紀・古事記の独自解釈が展開されます。アマテラスとは?スサノオとは?神とは何だったのか、伝奇ファン永遠の課題が著者の渾身の解釈で明かされます。他ではあまりお目にかかったことのない神の解釈ですが、神話時代にはそういうこともあったかもな、という新鮮な説得力があります。宇宙怪獣vs地球怪獣という設定で登場する怪獣も3作目にして最大級のインパクトです。ウルトラマン怪獣に加えてゴジラ、モスラ、ガメラに匹敵する超VIP怪獣達を存分に楽しめます。あと2巻から続く主役のヒメに驚きの進化が!3巻の最後まで読むと、完結して納得という感じはありますので是非楽しんでみてください。シリーズ3冊通して読みやすくて楽しい作品ですので、もし迷っているなら試して損はありません。

    7
    投稿日: 2015.02.12
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    MM9シリーズ第3弾。第2弾の続編になっている。巨大怪獣同士の戦いがクライマックス。少年、少女と怪獣(?)の恋愛要素をも入っていて、ちょっと切なくさせる。3作を通じて過去の特撮番組、映画へのオマージュと強い愛情が感じられる。実写化されていたらしいが、ぜひ観てみたい。

    0
    投稿日: 2015.02.08
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    怪獣災害小説で円谷プロのパロディーとして1冊目は物凄く衝撃的だったのに、いきなりラブコメウルトラマンパロディになった。 ハードコアSFとしてはちょっとなぁ~ でも、物語としては面白いから楽しめた。

    0
    投稿日: 2015.01.23
  • 怪獣大戦争!!

    三部作一気読みです。いいオヤジがニヤニヤしちゃうシチュエーション満載。楽しめる~ マンガとか映画とかイロイロなしがらみあるので難しそうだけどどなたか挑戦なさらないですかね♪ 娯楽性満点。ウルトラやゴジ・ガメが好きな人、一度お読みください。 前半の神話の話をなんとかこなせば面白ワールドが広がります。

    0
    投稿日: 2014.12.22
  • 思い込みは出会いを少なくしますよ・・・

     怪獣万歳、小ネタが満載。ナースに恐竜戦車にキングジョー等々・・・のモドキ?がたまらない。怪獣好きの方向けに書くのならば、ストーリー的には平成ガメラシリーズの匂いを強く感じました。 もちろん怪獣マニアでなくても十分楽しめる内容になっているので、安心してお読みください(ただし1巻から読みましょう)。怪獣なんて・・・と思い込まずにハリ○タや指○物語を受け入れるのと同様に接することをお勧めします。  余談ですが、ほんの数行、【日本書紀の「大生部多」】の記述がでてきます。「これって中島らも様の【ガタラの豚】での我らが主人公、大生部教授の事だなぁ」て思いました。たまたまこの本の前にガタラを読んだばかりだったので、本との出会いって不思議です。

    2
    投稿日: 2014.12.16
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    前半のラノベ展開にはちょっと引く。だって怪獣=災害という話なんだからこれ災害小説なんでしょ? ラノベにするなよぉ・・・。書いたの3.11以降なんだし。1巻は災害小説だった気がするだけに。 ただ後半の怪獣大戦争は燃える。これ以降は完全にきぐるみ特撮の映像で読める。特撮からの引用もいっぱい。

    0
    投稿日: 2014.09.12
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    おもしろかった。2冊目の長編からの続きとなる長編になりますが、単純にヒメが戦うだけの話ではないし、いろいろな要素が絡まって、作品世界全体にすごく奥行きが出た印象です。 怪獣と神話を関連づけるアイデアはおもしろいです。そのぶん少々前置きや説明が長くなってしまっているので、そこを嫌う人もいるかもしれませんが、そこも含めて楽しむ本ですね。 MM9本編としてはやりきってしまった感がありますが、この後は続くんでしょうか。

    0
    投稿日: 2014.08.25
  • 来ちゃった

    なにが来たかというと、もちろん宇宙怪獣です。それも、いかにも強そうなやつ。 この3巻は2巻の続きといった感じで、2巻であった戦いの2日後から話が始まっています。 前半は比較的動きが少ない上、書物の引用が多くてちょっと退屈だったのですが、怪獣が襲来してからはめまぐるしい展開に一気に引き込まれました。 戦闘シーンはやや短めに感じられるものの、怪獣愛が凝縮された「濃い」戦いになっています。怪獣マニアでない私はごく一部の元ネタしかわかりませんでしたが、それでも問題なく楽しめます。地球の命運をかけて戦う、「気特対」、自衛隊、高校生、巫女さん、その他もろもろ(読めばわかります)――その誰もが格好よくて、痺れます。 この3巻がシリーズ最終巻ですが、最後まで楽しませてもらいました。満足です。

    6
    投稿日: 2014.08.24
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    怪獣愛フルスロットル作品。 ウルトラマンとかで予習した方が楽しさ倍増。 男子高校生の悶煩も面白くて良いスパイス。

    0
    投稿日: 2014.08.10
  • 山本版「地球最大の決戦」

    MM9、最終巻はゴジラの名作「三大怪獣 地球最大の決戦」が下敷き。とにかく地球怪獣vs宇宙怪獣ということでこれほど燃える設定はないでしょう。宇宙怪獣のゴーキングはセブンのキングジョー、アブソーラーは東宝系怪獣のドラゴ、そして最終決戦はメカモグラ、ガラコブラ、ギガントの三体。特にギガントの空割って現れる登場シーンはエースの超獣のまんま。対する地球側怪獣は、カガミはガメラ、ゴズはゴジラとヒメの三体。J-PARC(大強度陽子加速器施設)を舞台に同時並行での戦闘。前半が神話と怪獣の歴史の考察に割かれているので後半はその鬱憤を晴らすぐらいこれでもかと怪獣同士のアクションシーンが描かれます。 一旦これにて終了ですが、「テールズ」のような番外編や続編書ける設定なのでまた書いて下さい、よろしくお願いします。

    3
    投稿日: 2014.08.08
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    新たなストーリー展開の『MM9』、前作からの「神話は怪獣の物語だ!」のテーマで怪獣の存在を古くから伝えられる世界の神話になぞらえたハッタリの利いたトンデモ設定でノリノリな完結編的展開が楽しかった。そのテーマ故、妙に理屈をこねまわす大人な解釈で話を進めるよりもラノベ調へ振った展開は返って肩がこらずに明るい気分で読めたので正解だろう。 特撮映画や特撮ドラマ好きへの小ネタも満載。しかし、怪獣小説の難しさ故にネタの膨らまし方にも限界が視えてきた感もあり、「ここらが潮時!」っといった≪潔さ≫も気持ちが良く三部作を堪能できた。

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    投稿日: 2014.08.04