夜の床屋

沢村浩輔 / 東京創元社
(150件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
16
49
52
17
0
  • 素敵な短編集

     新しい作家さんは出だしの数行がいつも不安なんですけど、この一冊は心配無用でした。
    一つひとつが独立していると思いきや、途中で「あら?ここでもそれが出てくるの……」
    ラスト近く「ここでそれと絡めるの!」と新鮮な驚き。
    どの話も好きでした、騙され方が楽しい。大人メルヘン。
    「葡萄荘のミラージュⅠ」からは発想の奇抜さに唖然とさせられ、まさにmirage!


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    投稿日:2015.03.24

  • 他の作品も読みたくなります

    普段どうしても好きな作家さんの本ばかりを中心に読むのですが、
    たまに本屋さんで、題名と表紙に惹かれて作品を購入することがあります。
    この作品もその中の一冊ですが、久しぶりに他の作品も読みたくなる作者に出会いました。
    6本の短編からなるこの作品ですが、一本一本が素晴らしいミステリー作品に
    なっていて、しかも読み終えた時にはちょっと感動すら覚えます。
    今後、注目していきたい作者です。
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    投稿日:2014.10.21

  • 意外すぎる!?着地点

    男子大学生・佐倉が語り手を務める連作短編集(全7編)。タイトルやあらすじから、いわゆる「日常の謎」系ミステリなんだろうなー、と思って読みました。実際、前半3編(「夜の床屋」「空飛ぶ絨毯」「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」)はそんな感じで、深夜に突然営業を始める床屋の謎、住人が寝ているあいだに盗まれた絨毯の謎、廃工場に住むドッペルゲンガーの謎を解き明かしていきます。1編1編を取っても、ミステリとして綺麗にまとまっているように感じました。
    印象が変わってきたのは、4編め(「葡萄荘のミラージュⅠ」)からです。そこからラストの「エピローグ」まで一気に読んで、その着地の仕方に驚きました。なんかいろんな意味で「やられた!」というか……。賛否両論あるとは思いますが、個人的には歓迎できる離れ業でした。
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    投稿日:2015.01.13

  • 結末は予想外、というかもはや予測不可能!

    日常系ミステリーの短編集、、
    で、いいだよね。。

    前半は日常の謎を解いていくストーリーなんだが、
    後半になると、だんだん壮大なファンタジーっぽくなっていきます。
    入口ミステリー出口ファンタジーな、連作短篇集。

    それぞれの短編が繋がっていくんですけど、最後はビックリします。
    え、えぇ!?って。そこにオチるの?って。
    僕は、好き。

    キャラクターも嫌いじゃないなぁ!
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    投稿日:2014.10.28

  • 短編集です。でも、ただの短編集ではありません。

    表題作を含む著者の代表作が〇編収められています。とか、同じ主人公が活躍する連作短編集です。と言うのは、よくあるスタイルですよね。しかし、この一冊は、いずれの表現も当たってはいますが、それだけでは的を射ているとは言いがたいという、摩訶不思議な、ジャンル不明の一冊であります。
     読み始め当初は、ちょっと面白い、ありそうでなさそうなミステリー短編かなと思いました。それがいつしか、ファンタジーになり、怪奇ロマンぽくなっていきます。しかも、解説を読むと、それぞれの短編が発表された順番で並んでいるのではないらしいのです。よくぞ、こんなカタチの一冊にまとめたものだと思います。その本としての構成に、☆5つといっても良いでしょう。
     とりあえずこれは、是非読んでみて下さいとしか、言いようがありません。どんな人に向くかは、正直良くわからないなぁ。なんせジャンル不明ですからね。読書好きには、こんな本はどうでしょうかと、オススメしたくはなる一冊ではあります。
     なお、物語の中に「眠り姫」が登場いたします。私のペンネームは、「くっちゃね村のねむり姫」ですが、私は仮死状態で眠っている人魚ではないので、あしからず。
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    投稿日:2016.03.28

  • 連作短編集全7編

    短編集ではありますが、長編集っぽくもあります。
    いままで読んだことのないタイプのおはなしでした。
    他の方もレビューされてますが、日常系ミステリーなのかファンタジーなのかジャンルはよくわかんないです。面白いとは思いますので、読んでみて下さい。続きを読む

    投稿日:2016.09.16

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ブクログレビュー

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  • あいら

    あいら

    前半3つはよくありそうな学生ミステリーって感じでしたが、後半「葡萄荘のミラージュ」から一気に持ってかれました。読み易いのもあったのか
    どんどん引き込まれた感じ。
    そして最後まで読めばわかりますがつながってた〜ってなる一冊。現代の子供には読み易いのかなって。
    普通によかったと思います。
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    投稿日:2021.01.13

  • たば

    たば

    風変わりな日常の謎を解き明かす連作短編集。謎めいた発端と一見無関係に思える断片から導かれる意想外の解決。ロジックというより、発想の跳躍によって全体像ががらりと変わるのが楽しい。ただし、ラストの締めくくりは賛否が分かれそう。個人的には表題作が好きでした。続きを読む

    投稿日:2020.12.17

  • shuwacho

    shuwacho

    このレビューはネタバレを含みます

    無人駅の商店街で夜中に営業する理髪店の秘密
    同級生の寝室から消えた絨毯の謎
    小学生男子に依頼されたドッペルゲンガーの正体とは
    猫が集まる古い洋館の秘宝の行方は

    無人駅前の商店街、真夜中に煌々と営業する理髪店。
    海から霧が立ちのぼる街。
    閑散とした廃工場。
    凍てつく古い洋館。
    不思議な空間に迷い込んだような、それでいてミステリー?なのに,ラストはこれ!?
    パーカーに担がれてるかもと思いつつ、クイン氏の登場に温度が一気に下がるような。
    強引なんじゃ、と感じるところもあったけど、本を閉じた時の感想は、ダンゼン楽しかった!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.11.19

  • yyy333

    yyy333

    単なる短編かと思ったら連作ということで、話はつながっていた(らしい)。推理というか種明かしがつまらなかった。

    投稿日:2020.11.16

  • 枝乃

    枝乃

    このレビューはネタバレを含みます

    男子大学生・佐倉が、友人と旅先でちょっとした事件に遭遇する軽めの短篇ミステリーかと思いきや、先を読み進めるごとに怪奇幻想の要素が顔を出し、エピローグまで読むと印象がすっかり変貌する小説。けっきょく真実はどうだったのか。少し余韻を残すような終わり方が好みです。あと猫の存在。他愛ないワンシーンですが、植田くんに降りかかった猫好きならではのプチ災難に、いたく心をくすぐられました。その後どうしたのやら。

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    投稿日:2020.09.18

  • おじょー

    おじょー

    深夜に開く床屋の謎。寝ているうちに部屋はそのままで絨毯だけが消えた謎。と前半は大学生佐倉の周りで起きた日常の謎を解く短篇集と思わせておいて後半「葡萄荘のミラージュ」からはファンタジーな曖昧さに謎が溶け込んでいく。雰囲気は魅力充分だが各短編の謎の解明が唐突でそれ何を根拠にした?と感じてしまいもやもや。それは最終的に皆霧の中から仄かに浮かんで来る形を取るのが醍醐味だと思うんだけど上手く繋がっていない印象。あとタイトル、文庫化で変わったそうだけどマイナスになっている気がする。続きを読む

    投稿日:2020.09.05

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