【感想】放課後はミステリーとともに

東川篤哉 / 実業之日本社文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
7
6
17
3
1
  • 爆笑!人の死なないミステリー。

    ユーモア・ミステリーのパイオニア東川篤哉さんの作品です。
    さすが東川ワールドといいますか、主人公のネーミングセンスがGJ部!
    とある有名家電ですから・・・。

    事件が起きて解決する探偵ものですけど、主人公はホームズみたいなスーパーな存在じゃなく、
    推理をことごとく外して迷宮入りを誘発する毛利小五郎(名探偵コナンに出てきます)みたいな高校生です。
    そして野球部の鬼コーチで広島ファン、ベーコンが大好きとこれでもかというくらいキャラが濃いです。

    ここまで書くとちゃんとしたミステリーになっているか不安になりますが、そこは安心を!
    特に2話目の「霧ヶ峰涼の逆襲」は天下一品。
    関係ない事件と思いきや最後に“ここでそれを持ってくるのか!”と驚かされました!
    ちなみに、短編集ですけど必ず1話目から読んでいってください。
    先に1話目以外から読むと1話目のサプライズ感がなくなりますから!

    友人の高林奈緒子は烏賊川市シリーズに登場した高林警部と苗字が同じだけど親戚なのかなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2016.09.27

  • 笑える軽快ミステリー

    「霧ヶ峰涼」という探偵気取りの主人公を狂言回しに、学園内に起こる様々な(しょーもない?)事件を解決していく短編集。変なキャラクターが続々登場して変な主人公とハチャメチャな会話が繰り広げられ、大笑い。しかし、短編ミステリーとしてもしっかりしていて、二転三転のトリックや意外な伏線に「なるほど!」と膝を叩くこと請け合いです。とりあえず予備知識なしに読んで、第一話で驚いてください。続きを読む

    投稿日:2016.02.15

  • 東川篤哉による鯉が窪学園シリーズ番外編!

    自分のことを「僕」と呼ぶ探偵部副部長・霧ヶ峰涼が主人公の連作短編で、涼は各話の中でおおよそ探偵部とは思えないようなトンチンカンな推理を展開する。周りにいる登場人物の方がまっとうな推理を展開するあたりは東川篤哉作品らしいといえばらしい。
    軽快でユーモア溢れる文体の中にしっかり本格推理を忍ばせるいつもの特徴はそのままに、短編ならではのコンパクトな物語で飽きさせない工夫も。ただ、トリックはやはり東川篤哉らしいひねくれたものもあり、論理的には納得できてもそりゃないよという気になるものもないわけではない。
    続きを読む

    投稿日:2015.05.26

  • 最初の作品で、やられました。

     短編集ですが、小粒でぴりりとしたロジックの短編集です。特に、最初の「霧ヶ峰涼の屈辱」と「霧ヶ峰涼の逆襲」はしびれました。
    最初の屈辱は、やはり*あれ*に尽きるでしょう。特に、東川篤哉氏のこれまでの作品を読んでいるほど、ひっかかるんじゃないかとおもいます。これは絶対に映像化は無理、とおもいました。(「ハサミ男」の時もそう思ったけれど) でも、コミック版があるんですよね?どゆこと?
    そして、逆襲は、推理のひっくり返しに、入りと出の人の使い方、この発想は凄い。
      この2作だけでも読む価値あり、その他の作品も(些か小粒ではありますが)、粒ぞろいです。

      尚、先頭に注がある通り、この本は *絶対に* 順番によんでください。これ、絶対守るべし。

     
    続きを読む

    投稿日:2014.11.09

  • 殺人事件の無いほのぼのした学園推理もの

    東川さんのユーモア溢れる作品のファンの方には読んで頂きたいです。
    主人公の探偵部副部長の「僕」と学園生活の中で出会う謎を、随所に織り込まれた笑いとともに楽しめますよ。
    学園も探偵部顧問の先生も同じですが、学園シリーズのあの探偵部の3人よりは本作の「僕」は先輩のようですね。続きを読む

    投稿日:2014.03.19

ブクログレビュー

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  • りーり

    りーり

    鯉ヶ窪学園シリーズの番外編、一応本編は読んでおいてからがいいです(今作においては特に深い関連性はない)。
    烏賊川市シリーズ同様ユーモア要素が全面に押し出し、キャラクター同士の掛け合いが楽しい作品となってます。肝心のミステリーの方も短編でありながら非常にレベルの高いものになってると思います。 ただ野球を知らないと面白み3割減ですね、うん。続きを読む

    投稿日:2023.06.04

  • マメム

    マメム

    大好物の『高校生探偵モノ』として手にとってみたが、ちょっと『僕』の抵抗感が否めない。けど、それなりに楽しめたかなという読後感でした。

    2011年刊行という現在から考えて、青崎有吾さんの裏染天馬シリーズを先に読んでしまった私としては、ちょっと物足りなさを感じる作品でした。

    ただ探偵部副部長のキャラクターや所々で笑わそうとする作者のセンスあるギャグが映えていて、読みやすい探偵モノでした。

    積読本がなくなってきたら、続編や長編の方も読んでみようかなと思います。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.18

  • ss512(試)

    ss512(試)

    このレビューはネタバレを含みます

    実はドラマ化もされた本作。鯉ヶ窪学園探偵部副部長霧ヶ峰涼が学園内で起きた奇怪な事件?に挑む。主にワトソンとして(『学ばない~』の三馬鹿は登場しない)。「屋上密室」や砂場の事件は印象に残ってて好き。全てはトリックのために。軽~く読める短編集です。

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    投稿日:2023.01.16

  • Bフォレスト

    Bフォレスト

    このレビューはネタバレを含みます

    読んでいて途中で食傷気味になってきた。
    真相は論理的なものもあればやや偶然に引っ張られたものがさも計画的のように書かれている。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.25

  • ほんむら

    ほんむら

    このレビューはネタバレを含みます

    買ってから数年間置いたままにしていたが、やっと読むに至った。読了までも時間がかかったが、期待以上に面白かった。一話目の後半で霧ケ峰涼が女だと明かされたのには驚いたが、その後は女子高生だと思って読むとなかなかいいキャラだった。思わず声を出して笑う場面もいくつかあり笑いながらも陳腐なトリックではなく東川篤哉のよさを改めて感じた。

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    投稿日:2022.08.22

  • しをり

    しをり

    探偵部副部長でエアコンみたいな名前の主人公の周りで起こるドタバタミステリー。
    一話完結だけど、第1話から読んだほうがいいって書いてある本に初めて出会った。読んで納得。第1話から読んだらよりミステリを楽しめる。
    愛嬌があり、少し抜けてる主人公に愛着が湧く。
    特に第2話の逆襲の話が好きだった。

    この本はサイドストーリーの話っぽいから本編の探偵部部長の話のほうも読みたい。
    続きを読む

    投稿日:2021.12.17

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