oikaさんのレビュー
参考にされた数
21
このユーザーのレビュー
-
ユージニア
恩田陸, 松本コウシ / 角川文庫
とても恩田陸的な
6
とても恩田陸的なミステリ(広い意味で)です。
「夏の名残りの薔薇」や「中庭の出来事」などのメタミステリよりは素直に読めますが、やっぱりストレートなミステリではありません。
ホントのところ、何がおきた…のか? があやふやな恩田節といったところです。
ちなみに、素直なミステリが好きな方には「象の耳鳴り」をおすすめしますが、私はこちらの方が好きです。 続きを読む投稿日:2013.10.30
-
放課後はミステリーとともに
東川篤哉 / 実業之日本社文庫
最初の作品で、やられました。
5
短編集ですが、小粒でぴりりとしたロジックの短編集です。特に、最初の「霧ヶ峰涼の屈辱」と「霧ヶ峰涼の逆襲」はしびれました。
最初の屈辱は、やはり*あれ*に尽きるでしょう。特に、東川篤哉氏のこれまでの作…品を読んでいるほど、ひっかかるんじゃないかとおもいます。これは絶対に映像化は無理、とおもいました。(「ハサミ男」の時もそう思ったけれど) でも、コミック版があるんですよね?どゆこと?
そして、逆襲は、推理のひっくり返しに、入りと出の人の使い方、この発想は凄い。
この2作だけでも読む価値あり、その他の作品も(些か小粒ではありますが)、粒ぞろいです。
尚、先頭に注がある通り、この本は *絶対に* 順番によんでください。これ、絶対守るべし。
続きを読む投稿日:2014.11.09
-
十三の呪 死相学探偵1
三津田信三 / 角川ホラー文庫
三津田信三氏の入門書として
3
ホラーとミステリのハイブリット作家、三津田信三氏。特にミステリの部分については通好みというか、とにかく凝っています。ただ、初心者には敷居が高いかも、とも思います。その中で、この死相学探偵シリーズは、比…較的すなおに読めるシリーズでおすすめです。基本ホラーの作品ですが、キャラクタを含め(これはホメコトバではないかもしれないですが)余り怖くない、ライトな感じに仕上がっています。その上、犯人捜しのミステリ要素もあり、なので三津田信三氏の格好の入門書ではないでしょうか。この作品を読んで気にいったなら、ミステリの人は「刀城言耶」のシリーズにいくもよし、ホラーの人は「怪奇作家」のシリーズにいくもよし。 続きを読む
投稿日:2014.01.07
-
夜は短し歩けよ乙女
森見登美彦 / 角川文庫
多分、同じ世界の中で
2
有頂天家族や四畳半神話大系等と同じような世界で、男の子視線(年齢的には成人男子ですけれど)のお話です。
学生時代を思い出したりしながら楽しみました。
男(の子)はあーゆーものです、的なとこはありますが…、女性から見たらどうなんでしょう? 続きを読む投稿日:2013.09.28
-
身代わり
西澤保彦 / 幻冬舎文庫
内容にはふれませんけど
2
ミステリの掟により、内容にはふれませんけど、人間関係と状況が把握できていれば楽しめるとおもいます。(前の作品と比べると重苦しくないですし)
そのためには、「スコッチゲーム」と「依存」(できれば、「黒の…貴婦人」も)事前に読んでおくべきです、後書きにもかかれていますけど。
続きを読む投稿日:2013.09.28
-
テスタメントシュピーゲル1
冲方丁, 島田フミカネ / 角川スニーカー文庫
続きを待っています
1
紙の初版もってます。冬の京都でよみました。あれから幾年月。。。。
2シリーズの合流編+総決算、ですよね。早く続きが読みたいです。
続き出ますよね.......
投稿日:2013.09.28