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上橋菜穂子, 佐竹美保 / 偕成社 (40件のレビュー)
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総合評価:
yakitori
8
次巻が早く読みたくなります。
守り人シリーズはどの巻も面白い。ですが敢えて一番好きな巻は?と問われると本巻を押したい。シリーズをここまで読まれた方は気付かれている事ですが本巻「蒼路の旅人」と第4巻の「虚空の旅人」は題名に旅人が付い…ており、この二巻だけは主人公はバルサではなくチャグム皇太子になっています。その為、各国の宮廷内の内幕や思惑が話の中心となり王族視点で話が展開するので、市井のバルサの視点とは違った政治や軍事など世界全体に影響を与えるターニングポイントとなる出来事が描かれています。 この作者の凄いところはバルサとチャグムという立場の異なる登場人物を配し、国が動き歴史が動く時はチャグム皇太子という普段とは違った皇族という高い視点から物語を語れる構造を創り上げている事にあります。国家という無慈悲なシステムに翻弄さる彼ら権力者達もまた運命に縛られた人々であり、普通の人間であることをチャグムの側から語っていくのですが、本巻ではいよいよ歴史の大きなうねりがチャグム本人にも打ち寄せます。 本作、最後の最後にチャグム本人が下した厳しい決断に驚嘆すると共に感動すると思いますが、過酷な旅の旅人となった彼の行き着く先はどうなるのでしょうか…。私は初読の時は次巻がすぐ読めないもどかしさと苦しさに苛まれました。次はラスト三部作、シリーズはクライマックスへ。 続きを読む
投稿日:2016.04.02
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ココすけのままりん
6
最後のイラスト。『チャグムは水の精霊に手をふり・・・』 万感の思いが込み上げてきました。
幼い少年期の「歌語り」にもなるような、非日常の経験や、生きる為の知恵を学ぶ事ができたゆえに、無事ことを成し遂げたチャグム。 そして今、チャグムの激しい感情のままを抑えられずに、しかも理性では分かってい…ながら、シュガの恐れていた結果に。これもまたチャグム。 「手を引いて、助けてくれる人はいない。」そんなギリギリの中でも、皇子としての最善の方法を探そうと悩むチャグム。えらいなあ、もう大人ですね。 最後は圧巻!お見事チャグム!手に汗握るとはこの事。 早く来てくださ~い!『天と地の守り人』3部作続きを読む
投稿日:2016.05.11
わらぶる
4
チャグムが成長していく
あのかわいかったチャグムが、すっかりいい若者になって、自ら困難に立ち向かっていく。海賊の少女との出会いや、タルシュ帝国の人々との駆け引きが、チャグムを更に大きく育て上げていく。国々の思惑に翻弄されなが…らも、出会った人々に救われるのは、チャグムの人徳か。終局に向かって大きく動きだす巻。続きを読む
投稿日:2016.03.26
読書好き(親)
2
チャグムー(泣)
チャグムの成長、思いに泣いた一冊でした。 最後まで、ただただ無事を祈るのみ。
投稿日:2016.07.18
みっちゃん
次回作、天と地の守り人、電子版はまだか・・・
チャグムが主人公の二作目。 今回も、チャグムの五感を通して感じる大きな世界の動きが、生き生きと描かれています。 この作品があればこそ、次回作でのバルサたちの活躍や成長、心の動きが際立たされます。 明ら…かになった大きな世界の動きと、新ヨゴ国の危機に、バルサとその仲間はどのように立ち向かい チャグムの未来はどうなるのか、この先の展開への期待感が噴火する直前の火山の様に 膨れ上がったところで、次回作へ続く、と・・・ 大きな期待感。 しかし、次回作、天と地の守り人、はまだ電子版が出ていません。 心が変になりそうです。 早く、次回作を電子版で出してください。続きを読む
投稿日:2016.07.30
ゆきおんな
チャグムの奮闘
え~っここで終わりなの~?というラストです。上橋先生もあとがきでそのように書かれていて、うーんどうしてくれるのよ~という感じです。 チャグムがどんどん立派な若者に成長していくのがうれしくも切ない展開…になってきました。次は番外編を読んでから天と地の守人へ行きたいと思います。続きを読む
投稿日:2017.06.14
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URIKO
このレビューはネタバレを含みます
シリーズ7作目。 いやぁ、おもしろい。ぐんぐん物語に引き込まれてしまう。 チャグムがサンガル王国へ儀式のために出向いた頃にまかれていた火種(タルシュ王国のサンガル王国への侵略 )が一気に燃え上がっていて、新ヨゴ皇国も大きな波にのまれていく。 なんと、サンガルがどうにも持ちこたえそうにない、どころか、タルシュ王国の手に落ちていた・・・!あの快活な海の民が・・・! サンガルがタルシュの手に落ちたということは、新ヨゴ皇国にとっては南の城壁が崩れ去ったことになる。 と、物語の序盤ばかりを思い返してしまったけれど、本書はなんといってもチャグムの成長が素晴らしい。 父である帝から命を狙われ、タルシュのラウル王子(こいつがまた、憎らしい!)からは帝の命を狙い、チャグムが帝位につき、タルシュの枝国になるよう進言され・・・ なんとも難しい立場にいながら、民を守ることを第一に考え、ひとりで悩み抜くチャグム(今回はシュガもバルサもそばにいない)。そして、大きな賭けともいえる決断をする。 バルサに守られ、帝になどなりたくないと泣いていた少年がこんなにも成長したのか、と、シリーズを初めから読んできている読者にとっては胸熱必至!(←これって正しい日本語?) 佐藤多佳子さんの解説にあったように、これまでのファンタジー色強めから、歴史色強めに少し舵取りが変わった本書だからか、物語でありながら、どこかの国の史実をたどっているような気さえした。 また、新しい登場人物の、ヒュウゴやセナという脇役もとてもよかった。 さぁ、これからシリーズ終盤だー。
投稿日:2022.07.12
コロネ
今回はチャグムのお話。幼かったチャグムはもう青年になり、国の運命を背負っている。彼が帝に楯突いた時はせいせいしたけど、その結果ハルスアン閣下を亡くし、タルシュに捉えられてしまうことになった。それでも炎のような激しさを持つチャグムが大好きだ。ジンは、バルサに縋って帝になりたくないと泣いていたチャグムをずっと覚えていると言ったけど、きっと今回見た一人暗い海を一縷の望みをかけて泳いでいく姿もきっと忘れないだろう。その真っ直ぐさと激しさを抱えたチャグムがこれからどんな運命を辿っていくのだろか。
投稿日:2022.06.05
炙り鯛
チャグムの未完全な考え方に若さと力を感じた。 ジンの「神縋るものより、己から行動するものに期待を持ってしまう」というセリフに共感した。 このセリフを 誰かから何かしてもらうのを待つ姿勢で過ごすより…、 自分が望むことを軽く挑戦したり、わからないなら助けてもらいながらでも、行う姿勢。 と解釈した。続きを読む
投稿日:2021.09.13
manamilk
いよいよクライマックスに近づいてきた感じがしてワクワクする。 バルサが登場してなくても、しっかりバルサの存在がある不思議。 次は長編なので、一気読みだろうけど、終わっちゃう寂しさもあり、なかなか手を出…せずにいる続きを読む
投稿日:2021.03.26
ねこぱんだ
2021.02.23.読了 とてもよかった。 解説で佐藤多佳子さんが書いていたが、 バルサが全く登場してこなくても バルサの存在を感じられる 素晴らしい物語りでした。 そしてチャグムが成長していく姿を見られる私たちはなんて幸せなのか と思える巻でした。 これからのことが気になって気になってしかたありません!
投稿日:2021.02.23
こじゃいあん
旅人シリーズは前の虚空の旅人のときもそうだったが、完全解決できないシチュエーションでどうやって切り抜けるかというところが描かれていて、とても人間味があるというか、大人向けな物語だと思う。 今回はこれま…で以上に、というか最終的に解決していないのは初めてじゃないかと思う展開で、チャグムの苦悩にこちらも悩まされた。 しかしこういった壮大なハイファンタージというのは、最初のほうは不思議な体験や経験を通して主人公自身の成長が描かれていくのだが、物語が進んでいくにつれて、他国との争いなど、国と国との政治力学みたいな話が出てくるものが多い気がする。漫画だが、「マギ」や「ワールドトリガー」などを思い出した。それだけ壮大な世界が描ける作家さんはすごいなと思う。続きを読む
投稿日:2020.01.09
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