【感想】月光

誉田哲也 / 中公文庫
(168件のレビュー)

総合評価:

平均 3.1
13
43
62
31
10
  • 誉田氏作品、初級編?

    事故死したとされる女子高生の妹、同級生、先生と
    3人の視点で物語は進みます。
    謎解きを楽しむタイプの小説ではなく、
    登場人物の心情や人間の善と悪の部分に焦点を当てた作品です。
    どれが善でどれが悪かは置いといて。。。
    【月光】が効果的に使われ、作品内のコントラストを際立たせています。

    誉田氏の作品にしては描写がそれほどきつくなく、
    多くの方に読んでもらえると思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.06.06

  • 万人向けではない、誉田哲也による作品

    青春ミステリの体裁をとっているが、どちらかというと人間ドラマに近いか。
    主人公・結花が姉・涼子の死の真実を求める気持ちはわからなくはない。しかし、その真実はかなり痛く、残酷だった。
    妹を思う姉、弟を思う姉、姉を思う妹など、それぞれがそれぞれの思いを胸に行動するのだが、これがどうにもしっくり来ない。涼子が関係を持つ人物にどんな思いを持っていたのか、なぜ惹かれたのか、猿と呼ばれる少年はそんなに魅力的な容姿をしているのか、その少年の姉はなぜそんなにも弟に協力的なのか、など、どうにも納得できないことも多くて、ただでさえモヤモヤするストーリーなのにより一層モヤモヤしてしまう。
    残酷な描写もあり、かなり気が滅入る作品だが、読みにくくはない。ただし、当然ながら読後感はかなり良くない。万人にはお勧めできない作品。
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    投稿日:2015.05.02

  • 余韻が凄いです。

    別の人がコメントしてたとおり、切なくて「しんどい」から途中から斜め読みに切り替えて逃避しつつ最後まで結末が気になり結局一気に読み切りました。
    お話は複雑ではないが作家の国語力というか状況が浮かぶ文章なので内容との相乗効果で読み終わったときの余韻は波紋のようにどんどん広がっていきます。多分、この余韻がベートーベンのピアノソナタ「月光」とリンクしているのかも知れません。続きを読む

    投稿日:2015.01.02

  • 切なくて、ある意味考えさせられる作品です

    自分は、こんな人生にはならないと思いながら、読み進んでしまう作品ですね。
    誉田さんの作品は、魅力的な女性がでてきますが、この作品もそうでした。
    ただ、その女性がどんどんと・・・・
    また、誉田さんの作品は映画、ドラマ化されますが、さすがに、この作品はキツイかもしれません。
    読み終わったあとは、悪い印象という方もいますが、確かに考えされられる作品です。
    読者への問いかけでしょうか?
    続きを読む

    投稿日:2014.07.03

  • モヤモヤ感が…

    ハッピーエンドが嫌いで
    読後のモヤモヤ感が残る作品が
    好みなので、僕的にはとても
    好きな作品でした。
    半分くらい読んだところで、
    あまりにモヤモヤし過ぎて
    読むのを躊躇うくらいでしたが、
    後半からはスピード上がる感じ。
    モヤモヤ嫌いな方には合わない
    かもしれません。
    続きを読む

    投稿日:2013.11.02

  • サクサク読めますが・・・

    読みやすく一気に読めました。
    面白かったけど読んだ後の気分は最悪です。そんな感じに描写がきつく重い話です。
    視点と時間が交差しながら進んで行くので謎解きもなく真相もすぐ分かります。
    妹が姉の真実を知れば知るほど報われないと思いました。

    続きを読む

    投稿日:2013.09.26

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ブクログレビュー

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  • みみ

    みみ

    このレビューはネタバレを含みます

    同僚から借りて読んだ一冊。
    ちょっとグロいよと言われて借りた。てっきり殺人方法がグロいのかと思って読み進めたら、殺人ではなく性的描写が生々しくて、グロかったし酷かった。

    中盤まではそういったシーンも多くてちょっと引いちゃう部分もあったけど、これは最後、一体どう展開して終わるのだろうと思って、読み進めるスピードはどんどん進んだかなあ。さくさく読める重たい話も珍しいなと思った。

    もう少しキヨの背景は知りたかった。突然両親自殺なんて。あと、涼子がなんでそんなに羽田先生を愛せるのかも分からなかったな。好意のある人にああいった性暴力の事実を知られたくないのは分かる。

    とりあえず男性登場人物のクズ率が高すぎてひどいね。そんなに性欲って抑えられないものなのかな、、。
    これで終わりってしても、心の傷は絶対一生消えないよね。

    真実が知りたくて妹は前へ前へと突き進んだけど、真実はとても酷かった。知らない方が幸せなことってあるよね。でも、知ったうえでその人に向き合いたいと思う気持ちもあるし、難しい。

    私は人にはおすすめはできない一冊でした。
    でも、自分1人で読む分にはストーリー性が面白い。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.19

  • anri0912

    anri0912

    贖罪のような。
    胸糞だとは思ったが、そこは「小説だしな」 で
    折り合いを付けられる。
    音楽教師が典型的なお花畑な人で
    おえーっと言った感じ

    投稿日:2024.01.10

  • 小夏

    小夏

    読みやすいし、話もわかりやすい。
    過激な18禁表現があるので、苦手な人は読むべきではない。
    個人的にはストーリーは好きだったけれど、内容がかなり過激なので賛否が分かれるのが納得。
    重要人物である菅井くんが結局いい人風だったのは良いけれど、最初の印象と変わりすぎて別人のように思えた。続きを読む

    投稿日:2023.12.28

  • きじお

    きじお

    これは無しです。
    R18ミステリーと書かれていたので、そういう描写があるのだろうとある程度予想はしていたが…

    誰も救われず、希望も見えず。
    誰かに紹介することもないので捨てます。

    投稿日:2023.12.23

  • kazshin

    kazshin

    1日で読みました。重いテーマと、月光。どの登場人物も、何か悲しいものを持って生きてました。
    他の作品と少し違う感じがしてましたが、ラストまで読んだ今、やはり誉田哲也さんの作品だなって思います。おすすめ続きを読む

    投稿日:2023.12.19

  • avec toto

    avec toto

    悲惨なお話だった。読んだ自分も、書いた作者も、出版した人達も、良くないな、と感じた。

    実際にこの物語に出てくるほど酷い犯罪が過去にあったと目にする事があるし、この本だけが悪だとは言えないけれど…もう人の目に触れないようにした方が良い一冊なのではないだろうか。

    自身の若き日の恋愛の思い出も、何だか全部汚いものに感じられてしまった。

    将来ある若者が、特に女性が、この本を目にしませんように…
    続きを読む

    投稿日:2023.11.08

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