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しおりさんのレビュー
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  • 進撃の巨人 Before the fall2

    進撃の巨人 Before the fall2

    諫山創,涼風涼,THORES柴本

    講談社ラノベ文庫

    主人公が変わるけど

    1巻目とは違う新たな主人公が据えられて物語はスタートしますが、世界観は1とつながっていて約15年後くらいの設定です。 巨人の吐瀉物から生まれた子キュクロが周囲から忌み嫌われながらも仲間を得ながら自分の忌まわしいルーツを断ち切るために巨人と対峙するというのが大まかなストーリーとなっています。 この巻では見世物として売り買いされ悲惨な牢獄暮らしをするキュクロが不憫になるけど、徐々に仲間を得ていく姿に希望が持てる。

    0
    投稿日: 2014.03.25
  • トーチソング・エコロジー (2)

    トーチソング・エコロジー (2)

    いくえみ綾

    comicスピカ

    深まってきた

    1巻目より話が深まってきました。 主人公と高校時代のクラスメートだった男女二人の関係、 謎の子供、それらがだんだんどういうものであるか分かってきます。 本当に怖いものって実はこちら側の人間だったりする・・・。 「ホラー」って何だろう。 ずっとずっと優しかった主人公がキレるところ、妙にはっとさせられました。 案外これは人間の業というか奥深いものがテーマな作品なのかも。 3巻に期待。

    0
    投稿日: 2014.02.06
  • トーチソング・エコロジー (1)

    トーチソング・エコロジー (1)

    いくえみ綾

    comicスピカ

    表紙に魅かれたのでしたら

    BLっぽい表紙、昔観た映画「トーチソング・トリロジー」に似たタイトル、に反応して 一か八かで買ってみましたが、いい意味で予想とはちょっと違う内容。 イマドキの少女漫画を読みなれていないので、こういうジャンル分け しにくい、つかみどころのないお話にも翻弄されつつ読む。 他人に見えない子供が見えてしまう主人公。 ホラーにしては不気味さが足りず、シリアスかと思えばコメディ調でもある。 でもなぜか胸がずきずきする。 主人公のぼさっとした感じが良くも悪くも全体の雰囲気をまとめている。 絵は綺麗だし、人物がよく描かれているので表紙の雰囲気で 気になった方にはおすすめです。

    1
    投稿日: 2014.02.06
  • 月魚

    月魚

    三浦しをん

    角川文庫

    宝物箱にしまっておきたいような物語

    取り返しの付かない罪を共有しそれによって縛られた二人の男が解放されていくお話とも言える。 古本業を生業とした二人なのでその世界のからくりも面白く読め、また「罪」の部分も絡んでくる驚きもある。しかし、この物語の本当の輝きは一瞬の情景の描写だったり、それに映された二人の秘めた思いだったり・・・。「嗚呼!」と叫びたくなるような場面が幾つも出てきます。 ひっそりと誰にも教えずにそっとしまっておきたくなるようなお話でした。

    11
    投稿日: 2014.01.08
  • 中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

    中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

    波野好江

    集英社文芸単行本

    闘病記はつらいけど

    後半、思ったより詳細な闘病記録が載っているので非常に読むのがつらく涙が止まりませんでした。 食道がんの前から「うつ」と診断されていたことや、術後の病状の変遷、転院の顛末、家族の決断、最後の瞬間など報道だけではうかがい知れない壮絶な戦いがあったことがこれを読むとよく分かります。 第二章の二人の出会いや勘三郎さんの恋の話を妻側から書いた部分は面白く読めて、全体的にもこういうものを期待していたので、読後はかなり落ち込んでしまいました。でも、職業は「十八代目中村勘三郎の妻」というくらいの強い意思を持たれた好江さんだから、今後は中村屋を支える「おかみさん」として活躍されることでしょう。 勘三郎さんの親友だった大竹しのぶさんや野田秀樹さんの登場も多く、巻末にはお二人の手記、また主治医へのインタビューも掲載されています。元気だった頃や闘病中の写真も数枚載っています。

    2
    投稿日: 2014.01.08
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #8

    NO.6〔ナンバーシックス〕 #8

    あさのあつこ

    講談社文庫

    再会

    ようやく沙布との再会を果たす紫苑。しかし沙布の様子がおかしいことに気付くネズミ。 絶体絶命の二人はNo.6の破壊を果たせるのか。全体的にスローな展開でしたが、ここからあと一巻で終結させるとなるとずいぶん駆け足になるような気もしますが・・・。電子化を待ちましょう。(毎度のことですが本当にいいところで終わってる)

    1
    投稿日: 2013.12.09
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

    NO.6〔ナンバーシックス〕 #7

    あさのあつこ

    講談社文庫

    アクション

    アクション・シーンが加わって緊張感が増します。ぼろぼろの紫苑とネズミ、いよいよ矯正施設の核となる部分へ迫れるのか。やはり次を読む手が止められない。

    0
    投稿日: 2013.12.09
  • 進撃の巨人(12)

    進撃の巨人(12)

    諫山創

    別冊少年マガジン

    壮絶、地獄絵図、泣きそう

    巨人に関する重要な謎が少しだけ明かされたか、と思えば、壮絶なバトルが繰り広げられ、心拍数が上がりっぱなしでした。 104期たちの会話が織り交ぜられると泣きそうな心地にもなります。まさに地獄かといった戦場で憎しみ、怒り、悲しみ、裏切り、失望、悔恨、慈愛、希望、様々な人間の感情が交差します。圧巻。

    6
    投稿日: 2013.12.09
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #6

    NO.6〔ナンバーシックス〕 #6

    あさのあつこ

    講談社文庫

    わずかに明かされるネズミの過去

    矯正施設内でついにヒトに出会う紫苑とネズミ。 ネズミが過去にここにいたことの証し、そしてそれ以前のネズミの過去がほんの少し明かされネズミ・ファンには嬉しい巻。サソリ、「老」という謎の男も魅力的なキャラです。 次から一気に終盤へと向かうのか、もうここまで来たら一気読みしたくなります。

    1
    投稿日: 2013.12.07
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

    NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

    あさのあつこ

    講談社文庫

    矯正施設潜入

    ようやく紫苑とネズミが矯正施設に潜入。ネズミにとっては「戻ってきた」わけだけど、一体どうしてネズミが矯正施設にいたかはまだ分からない。 施設内は不気味で少しグロい。紫苑、しっかりネズミについていくのよ! クライマックスへの序盤ということで読み応えがありました。ダークな雰囲気が好きな人には待ってましたといった巻でしょう。

    0
    投稿日: 2013.12.07