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トシヒコさんさんのレビュー
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  • トータル・リコール

    トータル・リコール

    フィリップ・K・ディック,大森望

    ハヤカワ文庫SF

    2回映画化されてますが短い短編が映画化されると長くなる。

    表題作のトータルリコールは短い短編ですが・・・何度でも読みたくなるような 不思議な魅力があるので、何でなのかなと思ってたんですが、、、 これって誰しも夢の残像記憶ってありますよね。 最近の出来事はリアルな現実だとはっきり覚えていますが、15年前とか25年前の記憶というと、現実に起きた事 のはずなのにまるで夢の一部のような記憶に思えることがあって、きっと火星に行きたいって願望があって実際に行った ことがあるのに何者かによって記憶が消されている。そして脳内に旅行の思い出を埋め込むヴァーチャル装置で火星旅行を しようとリコール社を訪れると・・・・あらら・・・困ったことになってしまう物語です。 私が書きすぎると小説を楽しめなくなる危険性が非常に高いので、続きは本編でお楽しみください。

    0
    投稿日: 2015.04.05
  • 働かないふたり 1巻

    働かないふたり 1巻

    吉田覚

    くらげバンチ

    どうしても欲しい物があればきっと働けるようになるよ。

    私は高校生時代に母親に「学校の売店でパンを買って食べる」と言って嘘をつき毎日500円貯めるために 昼食を食べずに一日2食で生活してました。毎月のこずかいではLPレコード(古い)を月に4枚も買えないから 食べる事よりもロックのLPレコードを買いたくてお金を貯めてたんです。そういったことを思い出させる楽しい エピソードが満載で、笑えるというよりも「わかるよその気持ち」高い服を買うぐらいだったら、中古ゲームとか買って いっぱい遊べるしね~。きっとこの兄弟は金銭感覚がまともだから、無駄使いせず。将来設計さえしっかり持てば きっと働けるだろうと思いながら読みました。まあいいじゃないですか兄弟仲いいんだし未来はそんなに悪くないですよ。

    0
    投稿日: 2015.04.05
  • 人間の証明

    人間の証明

    森村誠一

    角川文庫

    映画化されテレビドラマ化もされた傑作です。

    この小説は700万部の売り上げを誇る日本最高峰のドラマで、映画もヒットしたし3度テレビドラマ化もされています。 森村誠一先生の大傑作です。読んでいる途中で涙が止まらない場面もあり・・・森村誠一さんがこの小説を書く前に出版社から 「どうか、作家としての証明になるものを書いて欲しい」と言われ書いた小説なのだそうです。 戦後の日本は戦後経済成長を遂げましたが、日本人の心は果たして昔より豊かになったのでしょうか・・・ 読み終えた時にあなたはきっと、最近の小説では味わえなかった深い感動にきっと涙することでしょう。

    4
    投稿日: 2015.04.05
  • 黄昏流星群(6)

    黄昏流星群(6)

    弘兼憲史

    ビッグオリジナル

    今まで読んだ漫画の中ではベスト3です。

    何気なく読み始めたら、あれよあれよと6巻まで読んでしまいました。マンガって子供が読む物と 思ったら大間違いで、大人が読んでも面白い、しっかりとしたストーリをよくもこう毎回毎回 思いつくものだなと感心させられます。中年以降の大人が読めばきっと満足してもらえると思います。

    0
    投稿日: 2015.04.05
  • 八日目の蝉

    八日目の蝉

    角田光代

    中公文庫

    これは、本当に評判どうりで面白かった。

    角田光代さんのこの小説を読む前は、女性の作家が書いた本は ほとんど読んだことがなかったのですが、ふとしたことから映画の「八日目の蝉」 を観たことがきっかけで、どうして主人公の女性はこんなことをするようになったのか 興味がわいて読み始めたら・・・なんと、これが面白くて面白くて2日で全部 読んでしまいました。これを読むと、男ってその場限りの都合のいいことを語りますが、 実際に子供を育てるのは女の役目なんだなぁと実感しました。小説としては異例の犯罪者が主役で被害者は脇役で、 誘拐された娘が大人になってから幸せになろうとする過程も上手に描かれていたと思います。

    2
    投稿日: 2015.04.03
  • これからはあるくのだ

    これからはあるくのだ

    角田光代

    文春文庫

    角田さんらしい短編小説です。

    ちょっとだけ内容を説明すると、角田光代さんは以前は自転車に 乗っていたそうなんですが,ある事件をきっかけに自転車を乗るのを辞めて しまったのだそうです。それで・・・「これからは歩くのだ・・・」となったようです。 想像ですが,これは小説というよりも角田さんの実話なんじゃないかと思いました。 どの短編も長すぎず、短すぎず、ちょうどよい長さでまとめているところがさすがです。 面白い話が多くて楽しんで読ませていただきました。(●^o^●)

    3
    投稿日: 2015.04.03
  • 黄昏流星群(2)

    黄昏流星群(2)

    弘兼憲史

    ビッグオリジナル

    中高年の出会いによるドラマです。

    このマンガは1巻づつ違う話なのですが、それぞれ面白いです。 サンプルを読んで気に入ったので、このシリーズは読む価値があると思いました。 まるで単発のテレビドラマをみているような展開で、この先どういう結末になるのか とても楽しみです。特に中高年の人達には読んで貰いたい内容だと思いました。

    1
    投稿日: 2015.04.02
  • 愛に時間を 1

    愛に時間を 1

    ロバート・A・ハインライン,矢野徹

    ハヤカワ文庫SF

    晩年のハインライン先生の思い出話のような感じです。

    3部作の第一巻目です。どんな内容化と言いますと、今まで作者が書いてきたSF作品の 総集編みたいな感じで、ハインラインさんの分身のような老人が思いで話のうんちくを語る 話なんですね~しかもそのうんちくが長い長い~ひたすら長いので眠れない夜にはピッタリな 小説かもしれません。

    1
    投稿日: 2015.04.01
  • 黄昏流星群(1)

    黄昏流星群(1)

    弘兼憲史

    ビッグオリジナル

    中年男性の出会いのドラマです。

    サンプルを読んで気に入ったので買って読んでみました。第一巻の主人公が自分の年齢に近くて 内容は、よくある中年男性の不倫なのですが、最後までしっかりと良くできたドラマが展開されます。 このマンガは一巻ごとに主人公が変わる物語になってるようです。無駄にダラダラ長いストーリーに なるよりも一巻で完結できる内容のあるマンガだったので、大変面白く読ませて頂きました。

    0
    投稿日: 2015.04.01
  • 男性不信

    男性不信

    池松江美

    太田出版

    モテたくない女性心理が最高に面白いです。

    昔も今も男女の悩みは「いかにしてモテルか!」ということを考えてる人がほとんどでしょうが この本の主人公はモテたくないのに好きでもない男子に思われてしまいます。そこで作者も 読者も考えてしまいます。「男という生き物は・・・いかに女性を勘違いしているのだろうかと・・・」 あんまり本を読んで笑うことがない私がこの本を読んで笑ってしまいました。本命でもない人に思われても 女性にとってそんな男はただ迷惑な存在なんですね~これを読んで思い当たる男性も女性も、ぜひ時間があったら よんでみてください。

    1
    投稿日: 2015.03.31