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トシヒコさんさんのレビュー
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  • 3001年終局への旅

    3001年終局への旅

    アーサー・C・クラーク,伊藤典夫

    ハヤカワ文庫SF

    アーサー・C・クラークさんのモノリスに対する回答ですね。

    2001年宇宙の旅は映画が有名でその謎を知りたくて読んだ方も多いと思います。 でも3001年となると映画化もされてないし、今ひとつあの謎だったモノリスがその後 どうなったかまでは関心が行かないのかもしれません。そういう私も2001年を始めて読んでから この3001年を読むまでには30年の月日が流れてしまった。そのうち読もうとして後回しに していた結果ようやくモノリスに対する謎が解明され。人類は300万年前に仕掛けられた罠を 回避できるところまで進化したのかもしれない。クラークさんが亡くなったことにより このシリーズはここで完結します。人類とあなたに素晴らしい未来が訪れることを祈ろう。

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    投稿日: 2015.07.12
  • 紙の月

    紙の月

    角田光代

    ハルキ文庫

    これは犯罪小説というよりも、女性は人生に何を求めるのかというお話かもしれない。

    この小説が角田光代さんが書いたものだと知った時。 私の心を揺さぶったのは、ただの犯罪小説 ではないと思い読み始めました。このような事件が 起こると世間のニュースでは銀行員がお金を横領して 海外逃亡したけしからん女だ!というイメージはすぐ抱けますが、 果たして彼女は本当に大金が欲しかったのだろうか?ひょつとすると 今の現実から離れて別な世界を垣間見ようとしたのではないのか? とは考えないものです。昔の犯罪小説は犯人を追いつめ逮捕するまでの 経緯が読者の好奇心を刺激しましたが、現代では、管理社会、ネットにスマホ、 自分の事には興味があっても他人にはあまり興味を抱かなくなっている社会において、 人々は愛を求めていても何か物足りない日々を送っています。 年上の女性が年下の男の為に、あんなこともして、こんなこともしてあげたのに、 結局最後はこうなるのね・・・・と言った女性の心の虚しさが伝わってきて・・・ けして犯人を捕まえてどうこうしようとする、刑事ドラマじゃなくて、 中盤は少し、中だるみになりましたけど、前半と後半がとても面白かったです。

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    投稿日: 2015.07.12
  • 黒革の手帖(下)

    黒革の手帖(下)

    松本清張

    新潮社

    前半は物語の背景にすぎなかった。これからが本番かな?

    お金の力で女を抱こうと考える男達と体を提供して、まとまったお金を手に入れようとする女達の 下心が見えてくる展開になります。元子は架空名義の預金者達の弱みにつけこみ銀座で 生きて行こうとしますが、悪巧みに関しては巧妙で一癖二癖もある男達を相手に果たして どんな戦いを挑み、どんな結末になるのかとても気になりますね。

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    投稿日: 2015.04.29
  • シャイニング(上)

    シャイニング(上)

    スティーヴン・キング,深町眞理子

    文春文庫

    キングの小説でこれが一番好きです。

    この作品は映画監督のスタンリー・キューブリックさんも気に行って 映画化されたのですが、著者のスティーヴン・キングさんが余りにも的外れで原作を理解 していない映画だと言って腹を立て10年ぐらい前に自分が監督になって3時間半ぐらいの長編映画で 撮り直しして発表したぐらいですから、その思い入れは相当なものです。彼自身が幼い頃に 父親を亡くしているし、アルコール依存症だったようなので、小説は自伝を元にした フィクションなのかもしれませんが、作家自身の作品を生み出すときの苦悩から別人格の悪魔が 自分に取り憑いてしまい、やがて妻や子供を・・・・・してしまっていく恐怖が上手く描かれていると思います。 前半は、ある作家が人里離れたホテルに家族と一緒に冬の間だけ管理を任されますが、そのホテルでは過去において 様々な怖い出来事が起きたホテルだったのです・・・ということでキャリーで有名になったスティーヴンキングさんの 出世作であるこの作品を是非お楽しみください。

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    投稿日: 2015.04.27
  • 3万人を治療した肥満外来医が教える! 痩せるための「睡眠」と「食事」25の秘訣

    3万人を治療した肥満外来医が教える! 痩せるための「睡眠」と「食事」25の秘訣

    佐藤桂子

    impress QuickBooks

    太る原因は夜更かしだと思う。

    夜の10時から深夜の2時の時間帯に睡眠を取れば痩せるためのホルモンがでる そうなのですが、私の場合も夜遅くまで起きてるとどうしても間食したくなりますから それが太る原因だと自分でも自覚しています。体が重いと心臓に負担がかかって つい先日にも健康診断で心臓が膨張してると言われて精密検査を受けるはめになった のですが、父にその話をしたら、それは「太ったからだ!」と言われてしまいました。 夜中に起きてると食べたい誘惑に負けるので、早寝早起きを心がけます。睡眠不足が 太る原因と知りつつも、なかなか夜10時に寝るってのは簡単に思えて結構難しいですよね。

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    投稿日: 2015.04.10
  • 終のすみか 4

    終のすみか 4

    村生ミオ

    漫画ゴラク

    今まで読んだ漫画の中で3番目に面白かった。

    電子書籍を買ってから約1か月なんだけど、本屋に行かなくてもいい手軽さから 30冊ぐらい買ってしまったのだけど、買いすぎて全部読む暇がなくて困って るのですが、漫画はスラスラ読めるからいいですね。この漫画は面白い、 おもしろすぎて、12345678巻まで買ってしまいました。 お金のある人もない人も、ためらわず読みましょう。

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    投稿日: 2015.04.09
  • 早子先生、結婚はまだですか?

    早子先生、結婚はまだですか?

    立木早子

    イースト・プレス

    独身女性に読んでもらいたい内容でした。

    周りからは性格も良し、人柄もよし、見かけもよし、なのに何故か結婚 しないのか、できないのか、結婚願望が薄いのか・・・・独身者は多いですよね。 ちなみに私は女性に近寄っていかないし、女性を避けまくってるので独身です。 このマンガの女性教師はいい人が現れたらすぐに結婚できそうな女性なんだけど、縁がないのか いつまでも独身なんです。婚活に一生懸命な二人の女性と一緒に婚活を始めたのですが、やっぱり 上手くいかないようです。まあそういったところが面白かったんだけどね。

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    投稿日: 2015.04.09
  • 眠れないほどおもしろい「聖書」の謎

    眠れないほどおもしろい「聖書」の謎

    並木伸一郎

    王様文庫

    サンプルだけ読んだので感想を書きます。

    基本的に・・・キリスト教も聖書も嘘が多いと思います。何故かと言うと神様が聖書をかいたのではなく あくまでも神の名を語る人々が書いているからです。一番嘘くさいのはマリア様が処女でイエス・キリストを 産んだという話は嘘です。SF的に書けば「マリアは異星人に誘拐され神様の精子とマリアの卵子を 人工授精してから、マリアが眠っているうちに受精卵を体内に戻した。」もちろん2000年以上前の人々にとっては 体外受精は神の技(異星人または地球外知的生命体)による「精霊によって身ごもった」と伝えたほうがその当時の 人々にとっては信じやすかったことでしょう。神様にもメンツとプライドがありますから、人間に知られてはいけないことは 隠蔽します。現代でいえば政治家・マスコミ・メディア・教育者・医者・警察などがそのいい例です。彼らは自分たちに 都合の悪い事実は隠します。ですから聖書も決して真実が書かれているとは限りません。

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    投稿日: 2015.04.09
  • ブッダ(4)

    ブッダ(4)

    手塚治虫

    手塚プロダクション

    手塚作品で一番好きなのがこれです。

    以前に仕事で怪我して1ヶ月休んでいた時に本屋さんで見つけて試しに1巻だけ読んだら 病みつきになって3日ぐらいで全巻読破したことがあります。手塚治虫さんの作品といえばブラックジャツク も好きでしたが。なんといっても私はブッダが好きです。今回電子書籍版でまた30年ぶりに全部読もうと思っています。 お釈迦さまの生涯をこんなにドラマチックに書けた手塚治虫先生は偉大なひとだったのではないでしょうか。 ゴータマ・シッダルタは何故に妻と子供を捨てて出家したのでしょうか、「人は生まれ、やがて歳を取り、病に倒れ、いつか死んでいきます。」 幼きシッダルタ王子は、この全ての人々にやがて襲ってくる「寿命の謎」を解明すべく。生・老・病・死 という4つの謎を解き明かすべく旅に出るのです。 この「ブッダ」を読み始めると、あなたの心は、あなたの体から離れ・・・・この不思議な世界へと入って行くことでしょう。 他のマンガは読まなくてもいいですが、このマンガを読むとあなたの人生感が変わって、恋人や妻をすて悟りの道に進むことになっても 私は責任を持てません。人生に起こる出来事は全て自分に責任があるのですから。

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    投稿日: 2015.04.08
  • 悪徳なんかこわくない 上

    悪徳なんかこわくない 上

    ロバート・A・ハインライン,矢野徹

    ハヤカワ文庫SF

    ハインラインの晩年の傑作と言われてます。

    年老いた老人が自分の脳を移植して女になってしまうお話が前篇です。 ハインラインさんの女になりたい願望がSFになって発表されてしまったようです。 でもエロ小説ではないので、読んでいても興奮することはあまりないのですが、 晩年のハインラインさんなので、短く説明すればいい話を 長く気を持たせて後半に続くように書いてしまうあたりはさすがです。 宇宙の話はでてこないけど、面白かったです。

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    投稿日: 2015.04.06