トシヒコさんさんのレビュー
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この人と結婚していいの?
石井希尚 / 新潮文庫
☆これから結婚を考えてる人に読んでもらいたい。
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結婚する前にこの本を一読すれば、離婚は避けられる。欧米では結婚式を挙げる前に
二人のカウンセリングをするのが一般的になっているようです。
結婚式と結婚生活とはまったく違うことであり、結婚式は人に見せる…ためのものですが、
結婚生活というのはいったい誰の為の結婚なのか?ということが良く分からないまま
結婚式を挙げるカップルもいます。「愛さえあれば大丈夫」では済まされないのが結婚です。
結婚してから後悔するよりもこの本を読んでおけば悲劇は避けられます。
日本の離婚率は現在40%を超えています。結婚式をあげれば何とかなるというものではありません。
結婚生活というのは大変なものなのです。結婚すれば男性は会社から帰ってきてパンツ一丁でテレビを観て
ビールでも飲みたいでしょうが、妻は夫が帰ってきたらアレも話そう、コレも話そうとたっぷり
1時間は妻の話を聞かされるというのが現実なのです。男性の場合は仕事が終わって家に帰ると
妻という名の残業が待っているので、それを面倒くさいと思って妻の話をしっかり聞かないと・・・
いずれは「離婚」という終着駅にたどり着きます。
結婚後の男女の心のすれ違いを避けるためにも
是非これを読んでおけば役に立ちますよ。とっくに結婚対象外な年齢になっている私は
10冊ぐらいは結婚関係の本を読みましたが、これがベストでした。
続きを読む投稿日:2015.12.17
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宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕
アーサー・C・クラーク, 南山宏 / ハヤカワ文庫SF
これはアーサー・C・クラークの名作です。
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西暦2130年、宇宙監視計画で宇宙をただよう物体を発見する。
ラーマと名付けられた物体は当初小惑星だと思われていたが、
あまりにも巨大な円筒型をした疑いようもない人工の建造物だった。
ラーマの内部…は空洞になっており、暗く静まり返っていた。
更に太陽へ近づきつつあるラーマの最後の探検として、
都市状構造物内部への侵入を試みるが、そこで彼らは、
ホログラムで記録された〇〇〇〇を発見する。
彼らはいったい何の目的で太陽系を訪れたのか・・・・
ラーマが太陽系から離脱する前にその答えを見つけなければならない。
アーサー・C・クラークらしい作品です。私が詳しく書きすぎると
本を読む楽しみが半減するといけないのでこのぐらいの宣伝でやめておきます。
若い時に文庫版で読んだときよりもこの新訳のほうが良かったです。
続きを読む投稿日:2015.09.25
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結婚しない男たち 増え続ける未婚男性「ソロ男」のリアル
荒川和久 / ディスカヴァー・トゥエンティワン
結婚なんてしても、しなくてもいいんです。大事なのはあなたが幸せになることです。
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結婚なんてしても、しなくてもいいんです。大事なのはあなたが幸せになることです。
独身でいることがカッコイイとは思いませんが、不幸な結婚生活を送るんだったら
独身の方が幸せかな。投稿日:2016.02.20
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山口百恵 赤と青とイミテイション・ゴールドと
中川右介 / 朝日文庫
芸能界なんて素晴らしい場所じゃなくてタレントや歌手を食い物にして儲けようとする奴らの集まりなのかもしれません。
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中学3年生までは山口百恵は好きでしたが、段々と映画やテレビドラマで三浦友和とばかり
共演しているドラマを見ている内に百恵友和には飽きてしまいました。
彼女が引退すると宣言した時にきっと彼女も芸能界とい…う場所に疲れ、
別な人生を歩みたいと思ったのだろう。私がこの本を読もうと思ったのは
彼女がいた頃の芸能界の裏側に興味があったからです。読んでみて実感しました。
こんな腐れ切った芸能界なんて辞めてやる!と彼女が思ったとしても
無理はないのかもしれない。
私はこの本を読んだだけでも嫌になったのだから
実際に芸能界に在籍していたらすぐにでも辞めたいと思いますね。 続きを読む投稿日:2015.09.15
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風の歌を聴け
村上春樹 / 講談社文庫
村上春樹さんの作品の中ではこれが一番好きです。
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村上春樹さんのデビュー作で、自分が落ち込んでいる時に読めば励みになる内容でした。
ジャズ喫茶を経営し夜中まで働いてても、精神的にも肉体的にも疲れてしまった自分が
文章を書くことで救われていく、完全な文…章も、求めている幸せもつかめない主人公が
不完全でありながらも恐る恐る小説を書いていきます。自分の思いを文章にして書き出すことによって
もしかしたら将来には自分は救済されて幸せになれるかもしれない。という思いが伝わってきます。
この作品は読者によっては受け取る内容にかなり違いがあるかもしれませんが、
内向的で内気な性格の方ならきっと村上さんが伝えたいメッセージは伝わると私は思います。
続きを読む投稿日:2016.07.12
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これからはあるくのだ
角田光代 / 文春文庫
角田さんらしい短編小説です。
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ちょっとだけ内容を説明すると、角田光代さんは以前は自転車に
乗っていたそうなんですが,ある事件をきっかけに自転車を乗るのを辞めて
しまったのだそうです。それで・・・「これからは歩くのだ・・・」となった…ようです。
想像ですが,これは小説というよりも角田さんの実話なんじゃないかと思いました。
どの短編も長すぎず、短すぎず、ちょうどよい長さでまとめているところがさすがです。
面白い話が多くて楽しんで読ませていただきました。(●^o^●)
続きを読む投稿日:2015.04.03