にっさんさんのレビュー
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30
このユーザーのレビュー
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天地明察 下
冲方丁 / 角川文庫
2010年の本屋さん大賞受賞作品
7
時代小説でありながら、時代小説っぽくないというか・・・恋愛あり、数学いや和算、囲碁、天体観測、師弟関係、神道、武家社会、様々な内容があり、和暦を作るという目標に向けて20数年間努力していく主人公(渋川… 春海)の生き生きとした姿に心打たれる。何度かの失敗を糧に大きく成長していく姿は頼もしくもあり、物語にどんどんひきこまれる。
また、今の時代とは違った時間の中で、学ぶということにかける時間がどれだけとれるのかわからないが、その時代にあったモノとか情報だけで、太陽や月他の星の関係を推理、証明していくのだからすごいと思う。
多少、囲碁とかの表現で違和感はあったもの、特に物語に影響するものでもないし、この作品は大賞にふさわしく、出来るだけ多くの人に読んでもらいたいと思う。 続きを読む投稿日:2013.10.01
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廃墟に乞う
佐々木譲 / 文春文庫
直木賞受賞作
3
直木賞受賞前に読んで、面白いとおもった作品の受賞が決まってうれしかった。
休暇中の刑事がその経験と感を働かせて事件を解決していく連作短編モノ。
素直に面白くて、サスペンスドラマを見てるように読める。投稿日:2014.11.20
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凶悪―ある死刑囚の告発―
「新潮45」編集部 / 新潮社
最近読んだモノでは一番のおすすめ
2
サスペンスや警察小説じゃない、これが事実だとしたら本当に恐ろしい。
読み応えのある驚きのノンフィクション。
記者魂に共感して作品にのめり込むこと請け合い。
この事件をその時リアルに情報としてキャッチし…ていない、自分のにぶさが情けない。 続きを読む投稿日:2013.10.01
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悪果
黒川博行 / 角川文庫
大阪府警
2
警察といえば、警視庁的な感じで小説を読んでいた。流れで大阪府警とか神奈川県警はでてくるんだけど、(でも神奈川県警は結構登場してるなぁ。)
ドラマもそんな感じかな(昔大阪の刑事ドラマはあった気がする。)…
どっこい大阪府警のしかもマル暴刑事。仕事は仕事でちゃんとシノギで稼いでいる。
しかし、見事に悪人だらけの登場人物。
ただあまり嫌な感じもなく一気に読み切った。小説だけじゃなく大阪府警にはこんな刑事がいっぱいいるような気がして怖い。
初めて読んだ「黒川 博行」、今後もアリだな。 続きを読む投稿日:2014.11.20
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珍妃の井戸
浅田次郎 / 講談社文庫
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ユリゴコロ
沼田まほかる / 双葉文庫
オススメです!
2
殺人鬼の手記は本物か?
しかもその殺人鬼が自分の親かもしれない?
読み始めると止めることができなくなってどんどん話に引き込まれてしまう。
そして、何?
このさわやかさえ残る読後感。投稿日:2014.11.20