にっさんさんのレビュー
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このユーザーのレビュー
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任侠病院
今野敏 / ジョイ・ノベルス
シリーズ第3弾
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「とせい」「任侠学園」に続くシリーズ第3弾。
「とせい」では出版社を、「任侠学園」では高校を、そして今回は病院の建て直しをはかる古き良き正統派ヤクザの活躍を描いた勧善懲悪的ユーモアな小説。
軽いタッチ…で安心して楽しめる作品で、重たいモノを読んだあとは清涼剤のように感じてしまう。
ただ、シリーズ3弾は、前2冊に比べてマンネリというかキレを感じなかった。 続きを読む投稿日:2014.11.20
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猫鳴り
沼田まほかる / 双葉文庫
まほかるワールド
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連作短編集のような三部の構成。
それぞれ単独でもなりたっている話なんだけれども、
一話「誕生」から三話「死」への時間の流れのはかなさがこころにしみいってくる。
もともと猫は好きじゃないんだけれども、
…確かに犬のように媚びたところのなさみたいなところを理解できると
それは、それで魅力はあるのかもしれないと思った。
ただ、二話の少年期の残酷さみたいな話はちょっとしたホラーみたいで
読んでて気持ちの良いモノではなかったが、それも含めて作品としてすばらしい。
続きを読む投稿日:2014.11.20
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アミダサマ
沼田まほかる / 新潮社
まほかるワールド
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この手の作品は賛否両論、多分両極端に分かれるんじゃないかと思う。
ストーリとか登場人物はおいといて、文章に引き込まれるように出張の新幹線のなかで読んだ。
この作品の中だけじゃなく、日常でもまさにボーダ…ーライン上で生活していて、ついラインをまたいでしまうことがいっぱいあるんじゃないかと思う。
浄鑑(僧侶)のような強い精神を持ちたいものだ。 続きを読む投稿日:2014.11.20
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一瞬の光
白石一文 / 角川文庫
何故にそまで・・・
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二度目を読み終えた。
以前読んだ時も今回も似た印象なんだろうと思う反面、読み返して良かった。
人間の価値観は様々だし、それだから世の中は成り立つんだと思うが、主人公のあまりにもかけはなれた思いや行動に…違和感を覚える。だけどなんだか心に残る作品。 続きを読む投稿日:2014.11.18
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どれくらいの愛情
白石一文 / 文春文庫
そんなに短くない話4作の短編集
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どの作品にも共感というか心に響く言葉があり、すごく良い作品だと思う。
この作品は数年前の直木賞の候補作でもあるらしい、結果的には昨年「ほかならぬ人へ」で142回直木賞を受賞している。
特に印象に残った…のが
「自分が幸せになるための結婚は失敗して、相手を幸せにする結婚をすべし。」的な言葉。
お互いがそう思っていたら・・・
作者の出身地でもある福岡・博多が扱った作品が多く、すごく魅力を感じて、また行きたくなった。 続きを読む投稿日:2014.11.18
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アウトサイダー 組織犯罪対策課 八神瑛子III
深町秋生 / 幻冬舎文庫