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ホウトーさんのレビュー
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  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者4

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    「虚構の自分」と「真実の自分」の在り方

    高校ドロップアウト,ラノベ作家とエロゲー原画師を両親に持つサラブレッド級おたくが、いきなりファンタジーの世界そのままの異世界へ。日本政府の代表伝道師として封建社会そのものの異世界へおたく文化を流行らせる話。 4巻では前巻でのサッカーの動画が日本に流出しちゃったので、映画のメイキングの一部ってことにして有耶無耶にしようとする話。しかし、本質的には、趣味に生きる自分と本職を生きる自分、周りの期待に答えようとする自分と、自分が在りたいと思う自分、それぞれ「虚構」と「真実」を考えさせるところに焦点が当たっているように思えます。 2時間位で読み終わりました。 往々にして、「虚構の自分」を持っている方が、人生が豊かになりますが、自分にとっては「虚構」と「真実」は上手くいっているかを考えてみるとより考えさせると思います。 「何かを流行らせる」というのが作品名通りでひとつのテーマではあるが、マーケティングに寄っているわけではなく、あくまでライトノベルの面白さが前面に出ているので、ライトノベル好きにおすすめです。

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    投稿日: 2014.09.15
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者3

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    商材のひとり歩きと理解の手順

    高校ドロップアウト,ラノベ作家とエロゲー原画師を両親に持つサラブレッド級おたくが、いきなりファンタジーの世界そのままの異世界へ。日本政府の代表伝道師として封建社会そのものの異世界へおたく文化を流行らせる話。 3巻では商材のひとり歩きと異種族同士の理解のために必要な要素、というのが描かれています。商材のひとり歩きについては、サッカーを輸入しようとしたらどうなるか?異種族同士の理解については、リザードマン達を理解するための要素とは何か?この2つに焦点が当たっているように思えます。 2時間位で読み終わりました。 サッカーがどのようにひとり歩きしていくのか?これを想像しながら読むとより楽しめると思います。 予想通りのカオス具合にはなりますが、終わり方と的場の立ち回りは気づけませんでした。 「何かを流行らせる」というのが作品名通りでひとつのテーマではあるが、マーケティングに寄っているわけではなく、あくまでライトノベルの面白さが前面に出ているので、ライトノベル好きにおすすめです。

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    投稿日: 2014.09.09
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者2

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者2

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    流行らせると流行るの違い

    高校ドロップアウト,ラノベ作家とエロゲー原画師を両親に持つサラブレッド級おたくが、いきなりファンタジーの世界そのままの異世界へ。日本政府の代表伝道師として封建社会そのものの異世界へおたく文化を流行らせる話。 2巻は流行を創ることの負の部分に焦点が当たります。封建社会にとっての娯楽のマイナス面とプラス面についても描かれており、新鮮でした。 2時間位で読み終わりました。 何かを流行らせ、文化侵略者から、相手のための娯楽の伝道師になるには、どうすればいいか、これを考えながら読むとより楽しめると思います。奇抜なことでは無いですが、私は思いつけませんでした。。。 「何かを流行らせる」というのが作品名通り、ひとつのテーマではあるが、マーケティングに寄っているわけではなく、あくまでライトノベルの面白さが前面に出ているので、ライトノベル好きにおすすめです。

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    投稿日: 2014.09.09
  • アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1

    アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者1

    榊一郎,ゆーげん

    講談社ラノベ文庫

    流行と価値観の関係

    高校ドロップアウト,ラノベ作家とエロゲー原画師を両親に持つサラブレッド級おたくが、いきなりファンタジーの世界そのままの異世界へ。日本政府の代表伝道師として封建社会そのものの異世界へおたく文化を流行らせる話。 1巻は世界観の紹介とそこに棲む住人の価値観の紹介がメイン。新規商品を流行らせる時の、様々な立場の住人の様々な意見や考え方が描かれていて、面白い。 2時間位で読み終わりました。 自分ならこのような異世界にどのように流行を創るのだろうかと考えながら読むとより楽しめると思います。 「何かを流行らせる」というのが作品名通りでひとつのテーマではあるが、マーケティングに寄っているわけではなく、あくまでライトノベルの面白さが前面に出ているので、ライトノベル好きにおすすめです。

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    投稿日: 2014.09.09
  • ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです

    ノーゲーム・ノーライフ 6 ゲーマー夫嫁は世界に挑んだそうです

    榎宮祐

    MF文庫J

    ノーゲーム・ノーライフ(ゲームが無いと、命が無い)

    ・「ゲーム」と呼ばれる全てのものに異常に強いが、社会不適合な兄妹が、「ゲームが全て」な異世界へ飛ばされてしまい、飛ばされた世界で人類の国土を取り戻し、神へゲームで挑もうとする話。 ・6巻は番外編。ゲームが全てとなる前の話。人間の種族力は、あまりに低く、ガチンコで戦うことはありません。 あくまで世界観が広がる話と捉えるほうがいいかと思います。(空白が見せるようなどんでん返しは出てこないです。) ・2時間くらいの読書時間でした。 ・今までの話の中で、伏線が出てきています。たまたま、それがわかったため、より楽しめました。もしわかると、人類のこの時代における戦い方に予想がつきます。 ・どんでん返しは無くとも、これもゲームと呼べるであろう戦法です。ゲームやギャンブルが好きな人には大変楽しめる作品だと思います。

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    投稿日: 2014.09.07
  • ノーゲーム・ノーライフ 5 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです

    ノーゲーム・ノーライフ 5 ゲーマー兄妹は強くてニューゲームがお嫌いなようです

    榎宮祐

    MF文庫J

    弱者の戦術

    ・「ゲーム」と呼ばれる全てのものに異常に強いが、社会不適合な兄妹が、「ゲームが全て」な異世界へ飛ばされてしまい、飛ばされた世界で人類の国土を取り戻し、神へゲームで挑もうとする話。 ・5巻では知識・失敗・学習などの考え方や在り方にひとつの焦点が当たります。また、ゲームにおける究極の勝ち方として、前作では「不戦勝」が挙げられていましたが、それもひとつの伏線となるような、弱者の戦術が最後に示されています。 ・テンポよく話が展開され、2時間くらいの読書時間でした。 ・天翼種の求める「答え」と吸血種の狙いと伏せていること、これらを予測しながら読むとより楽しめると思います。 ・ゲームやギャンブルが好きな人には大変楽しめる作品だと思います。

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    投稿日: 2014.08.30
  • ノーゲーム・ノーライフ 4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

    ノーゲーム・ノーライフ 4 ゲーマー兄妹はリアル恋愛ゲームから逃げ出しました

    榎宮祐

    MF文庫J

    登場人物たちの利害関係

    ・「ゲーム」と呼ばれる全てのものに異常に強いが、社会不適合な兄妹が、「ゲームが全て」な異世界へ飛ばされてしまい、飛ばされた世界で人類の国土を取り戻し、神へゲームで挑もうとする話。 ・4巻で、初めて主人公たちは頼られる側(表向きは見下されていない側)に回る。今回の話の肝は、立場の違う複数人でのゲームが行われるという点。現実でも往々にしてあるが、利害関係を正確に捉えるのは難しい。それが良く分かる話であると感じました。 ・テンポよく話が展開され、1時間半くらいの読書時間でした。 ・海棲種・吸血種が出てくるが、それぞれの思惑はどういったことなのか?これを予測しながら読むとより楽しめると思います。 ・ゲームやギャンブルが好きな人には大変楽しめる作品だと思います。

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    投稿日: 2014.08.30
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8

    渡航,ぽんかん8

    ガガガ文庫

    八幡の葛藤

    ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡(※ただし、残念ゆえの、一人ぼっちの信念が半端ない)が、「奉仕部」に入り、学園一の美少女(かつ才女)・雪乃(※ただし、突出しているがゆえの、一人ぼっちの信念が揺るぎない)と出会い、様々な人の問題を導いていく話。 8巻は修学旅行の後にある気まずい空気のさなかにある、生徒会選挙での話です。 今回八幡は、自分が動く理由(問題を問題として定義すること)を探し葛藤します。また、優先順位を考える会でもあります。 八幡の解決策は基本的に全員が救われる形ではなく、誰か(特に八幡)が傷を負いながら、問題を解消したり、別の問題にすげ替えてしまうような形をとることが多いです。今回は、八幡自身が傷を負うことを周りの気遣いなどから避けます。では、何に傷を負わせるのか?それがひとつの肝になっているかと思います。 2時間くらいで読み終えることが出来ました。 本編中示された課題に、自分ならどう手助けするだろうか?と考えながら読むと、より楽しめるかもしれないです。私自身、本巻の解決策は逸脱と感じます。

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    投稿日: 2014.08.26
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7.5

    渡航,ぽんかん8

    ガガガ文庫

    夏休み前から修学旅行までの幕間

    ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡(※ただし、残念ゆえの、一人ぼっちの信念が半端ない)が、「奉仕部」に入り、学園一の美少女(かつ才女)・雪乃(※ただし、突出しているがゆえの、一人ぼっちの信念が揺るぎない)と出会い、様々な人の問題を導いていく話。 7.5巻は夏休み前から7巻で描かれる修学旅行の幕間の短篇集です。八幡流の解決方法が描かれるのは、柔道部のお話のみ。ただし、他の短編についても、世界観をより深く楽しむための一助となるものです。 柔道部の話では、ある事実をどのように解釈するのかがひとつの肝になっているかと思います。シリーズ通して、問題を正確に定義する、現状を多角的に観る、解決策を複数考える、というような仕事に通づる考え方を、仕事しない事を心に決めている八幡が、一番を実行しているという皮肉を見ているような気がします。 2時間くらいで読み終えることが出来ました。 本編中示された課題に、自分ならどう手助けするだろうか?と考えながら読むと、より楽しめるかもしれないです。

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    投稿日: 2014.08.26
  • やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7(イラスト簡略版)

    やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7(イラスト簡略版)

    渡航,ぽんかん8

    ガガガ文庫

    八幡だけは傷つくが、完璧な解決法

    ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡(※ただし、残念ゆえの、一人ぼっちの信念が半端ない)が、「奉仕部」に入り、学園一の美少女(かつ才女)・雪乃(※ただし、突出しているがゆえの、一人ぼっちの信念が揺るぎない)と出会い、様々な人の問題を導いていく話。 7巻は修学旅行での恋愛と人間関係に関する問題が描かれています。八幡流の問題の「解決」が描かれています。奉仕部としては戸部から依頼があるが、八幡個人に対しては、戸部の周辺の様々なメンバーから間接的に依頼がある。今回の解決の仕方はちょうど全員の依頼の妥当な落とし所を突く見事な解決結果となり、面白かったです。 だんだん、八幡がいいやつに見えてしまうところが、本当に不思議です。普通の人がやると自己犠牲になるが、八幡的にはきっと自己満足なのでしょう。 2時間くらいで読み終えることが出来ました。 本編中示された課題に、自分ならどう手助けするだろうか?と考えながら読むと、より楽しめるかもしれないです。ちなみに、私なら関わらない事を選びます。そういう意味では八幡は超人的です。

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    投稿日: 2014.08.24