ニシノユキヒコの恋と冒険(新潮文庫)
川上弘美
新潮文庫
奥が深いなあ…
基本的に、いわゆる、スケコマシの男性の話なのだけど、スケコマシ、としての名言がたくさん描かれています。 西野さんは、○○(女性の名)のどこがいいの?と聞かれ、 ああ、僕もそれを誰かにおしえてほしいんだよ、との返答。 そんなこと言われたら、聞いた方が困ってしまう。 決して、ギラギラとしたスケコマシ、ではありません。 自然な、流れるような、爽やかなスケコマシです。 さらに、自分が恋愛相手を振る側には、決してならない。 ならない、のか、なれない、のか、も微妙。 女が放っておかない男、っていうのは、こういう人のことをいうのでしょうか? 自分の周りにいないか考えてみたけれど、何度も何度も考えてみたけれど…いないよなぁ。 でも、いそうな気にさせてしまう作者がすごいと思いました。
4投稿日: 2014.09.10スープ・オペラ
阿川佐和子
新潮社
そういう終わり方なら…
途中で挫折したりせずに一気に読めました。 でも、終わり方がパッとしないなぁ、と思いました。 特に大きな変化なく終わる、という形なのですが、ならば、もうちょっと途中で変化が欲しかったかも。 小説というより、日記みたいな感じでした。
0投稿日: 2014.08.15明日の空
貫井徳郎
創元推理文庫
切ないお話でした。
あぁ、なるほど、そういうことか… と。 自分も知らず知らずのうちに、誰かを傷つけているのかもしれないな、と考えさせられました。
1投稿日: 2014.08.15キネマの神様
原田マハ
文春文庫
読後の気分がいい!!
面白かったし、読み終わった後の気分が良かったのがよかった。 何かに夢中になれるってすごいですね。 私も夢中になれるものが欲しいです。
4投稿日: 2014.08.15あまからカルテット
柚木麻子
文春文庫
20歳女性の日常が描かれてます。
サラッと読めました。 自分が年を取ったせいだと思うんですが、少し物足りないかな?と思いました。 20代女性の日常、が普通に書いてあります。 他には、特にない、という感じかな? 自分の感性が鈍っている(若くない)んでしょうね。
2投稿日: 2014.08.15まほろ駅前多田便利軒
三浦しをん
文春文庫
なんだかちょっと暗かった。
ほっこりするお話かな?と思って手に取ったらハード、ワイルドなお話でした。 途中で止まらずに読んだので、苦痛ではなかったです。 便利屋さんを営む二人組の男性のお話です。 1人にどんなに慣れている人でも、1人は寂しい、ということ、 幸福は自分で作るもの、いつでも作り直せること、 を、暴力だったり風俗だったりが出てくるお話の中に描かれています。
1投稿日: 2014.08.15探偵はバーにいる
東直己
早川書房
ススキノ行きたいです。
そこそこ面白かったです。 ただ、文体がダラダラしていて、読みにくい、というか、 イメージがわきにくい、というか、そういう気はしました。 バーにかかってきた電話の方が好きかな、と思いました。
1投稿日: 2014.08.09バーにかかってきた電話
東直己
早川書房
文体がちょっと変わってます。
そこそこ面白かったです。 死んだはずの謎の女から電話がかかってくるのですが、 謎の女は○○なんじゃないかしら? って、割と早い段階から目論めてしまいました。 でも、つじつまが合わないところとかはなくて、スッキリ読めました。
1投稿日: 2014.08.09星間商事株式会社社史編纂室
三浦しをん
ちくま文庫
こっそり発表します。
おもしろくてグイグイ読めました。 仕事よりも趣味が大切、という主人公が会社の過去の暗い闇をこっそり照らす、というお話です。 告発!というような大々的なやり方ではありません。 その「照らし方」が普通の人がやれる範囲内、なのが面白いです。 これが本当の落としどころ、というのだと思います。 同棲相手との日常も、本当に普通で面白いです。
6投稿日: 2014.08.08人のセックスを笑うな
山崎ナオコーラ
河出文庫
文藝賞作品ですが…
あっという間に読めた。学生の作文みたいな文章で、内容もあるようなないような… 40近いおばさんと、弱冠二十歳の男の子の恋愛が描いてあるけど、純愛、っていう訳じゃないし、おばさんの(しかも教師が生徒を)つまみ食いの話?って思ってしまった。 40過ぎのおばさんの私からすると、若い男の子がこんな風に40才の女に夢中になる、ってあり得ない、って思う。 映画のように永作博美のような40女ならありえるだろうけど、この本の中にはそんな美女であるようには描いてない。 何が伝えたいのか分からなかった。
4投稿日: 2014.07.31