らくださんのレビュー
参考にされた数
490
このユーザーのレビュー
-
ちょんまげぷりん
荒木源 / 小学館文庫
映画もオススメです。
6
映画を観てあったので、コレを読まずに先に2を読んでしまい、
でもやっぱり、読んでおこう。
と、コチラも読むことにしました。
安兵衛さんが江戸時代に帰るところ以外は、ほぼ、本の通りにつくられていたんで…すね。
でも、この本の終わり方だと、モヤモヤがのこりますよね、映画の終わり方の方が分かりやすさでは、よかったのかもしれません。
でも、本には2があるので、その部分を2で解決してくれています。
安兵衛さんが、現代の生活に溶け込んでいく姿が、映画の錦戸君とオーバーラップして、でも、それがとても楽しかった。
安兵衛さんが有名人になってしまう前の生活のあたり、とても好きでした。 続きを読む投稿日:2015.08.22
-
いちばん長い夜に
乃南アサ / 新潮文庫
罪についてよくよく考えてみると、、、
6
これまでのストーリーから比べると、ずいぶんと激しい流れになったと感じました。
当然かもしれませんが、前科のある二人がほのぼのと過ごす日常、を描くだけでは終わりませんでした。
芭子と綾香とでは、犯した罪…の大きさが根本的に違うということ、そして、やはり、自分にとって大切な人には、自分のこと(罪)を隠しては生きていけない、と書かれていました。
罪の違いなんて、殺人だったら刑務所に入る時間が長いんだろうな、程度にしか考えたことがなかったので、奥が深いと思いました。
震災と絡めて書いてあるので、より重みが加わりましたね。 続きを読む投稿日:2015.08.20
-
儚い羊たちの祝宴
米澤穂信 / 新潮文庫
世にも奇妙な、、、的なお話かな?
6
同じ作家さんの短編集でも、私は満願の方が好きかな?
文章は読み易かったけれど、最後のオチが全て、ふーん、そういうことか、、、
の一言に尽きた気がします。
最後のお話が、それまでの短編のお話を総括してい…るんだと思うのですが、それもなんだか現実味がないというか、よく分からないというか。
私は通勤途中に読んだので、切れぎれになってしまったのもよくなかったのかもしれません。
できれば一気に読んだ方が、話が繋がっていることがよくわかってよかったのな?と思いました。 続きを読む投稿日:2015.12.17
-
ラストナイト
薬丸岳 / 実業之日本社
読み終わって思わず涙がこぼれました。
6
面白かった。
事前になにも情報を持っていなかったので、
あ、テーマはこういうことなのか…と途中で気づきました。
確かに、題名は???でしたけど。
薬丸岳さんは、つらい境遇を受け入れて生きる男の人を描く…のが上手ですね。
続きを読む投稿日:2017.01.05
-
あなたが愛した記憶
誉田哲也 / 集英社文庫
え?そっちの方向のお話ですか???
6
新しいのかそうでないのか分からないけれど、今まで読んだ誉田作品とは違うような、違わないような、不思議な感覚でした。
面白いといえば面白いけど、なんだろ、こういう非科学的な話はテリトリー外、と思っていた…私にとっては、あ?そっちの方向行っちゃいます??
というのが、正直な感想。
でも、さすが、あぁ、それでそうなのか、と最後に思えるから、やはり、誉田作品なんだな、って思いました。
続きを読む投稿日:2016.06.14
-
星間商事株式会社社史編纂室
三浦しをん / ちくま文庫
こっそり発表します。
6
おもしろくてグイグイ読めました。
仕事よりも趣味が大切、という主人公が会社の過去の暗い闇をこっそり照らす、というお話です。
告発!というような大々的なやり方ではありません。
その「照らし方」が普通の人…がやれる範囲内、なのが面白いです。
これが本当の落としどころ、というのだと思います。
同棲相手との日常も、本当に普通で面白いです。 続きを読む投稿日:2014.08.08