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らくださんのレビュー
いいね!された数490
  • 家日和

    家日和

    奥田英朗

    集英社文庫

    どの家にもありそうな、、、、、いや、ないな、な、お話です。

    あっという間に読めちゃいました。 家庭を持つ人がテーマで、ちまちまっとしたお話が詰まっている短編集です。 基本、読みながら感じたことは、ふーん、とか、ほほ~っ!とか、なるほどなるほど、とかで、 決して、へ~っ!!、とか、すごい!!、ではないのです。 それが、いいのか悪いのかよくわかないけど、通勤時間が楽しく過ごせました。 最後のお話し、ロハス生活をイジッた小説がどんなだったか読みたいなぁ、と、強く思いました。

    4
    投稿日: 2016.06.30
  • コーヒーが冷めないうちに

    コーヒーが冷めないうちに

    川口俊和

    サンマーク出版

    時間を行き来するお話です。

    タイムスリップできるお話で、4つのお話があります。 始め、別れ話をひっくり返したくて、とか、記憶を失う前に戻りたい、とか、割とありがちなお話かな?と思っていたけど、最終話で思わず涙。 最終話も、ありがちといえばありがちな話なんですが、、。 この本の筆者は、劇団の脚本家兼演出家なのなそうで、確かに読んでいるとお店の雰囲気や、登場人物の様子とかが、映像のように頭に浮かんで、不思議な感覚でした。

    9
    投稿日: 2016.06.24
  • 神去なあなあ夜話

    神去なあなあ夜話

    三浦しをん

    徳間文庫

    たくさんの愛がありますね。

    愛にあふれていました。 自分が死んだ後も、そのひとが幸せに暮らせますようにと願うこと… 深いなぁ、と思いました。 主人公の男の子の恋愛がどうなるのかが気になって読み進めたけれど、思ったよりも進展がのんびりしていて、この後どうなったのかなぁ??って気になりました。 しをんさんの作品は、なんだかジンワリ温かくなって幸せな気持ちになりますね。

    8
    投稿日: 2016.06.22
  • あなたが愛した記憶

    あなたが愛した記憶

    誉田哲也

    集英社文庫

    え?そっちの方向のお話ですか???

    新しいのかそうでないのか分からないけれど、今まで読んだ誉田作品とは違うような、違わないような、不思議な感覚でした。 面白いといえば面白いけど、なんだろ、こういう非科学的な話はテリトリー外、と思っていた私にとっては、あ?そっちの方向行っちゃいます?? というのが、正直な感想。 でも、さすが、あぁ、それでそうなのか、と最後に思えるから、やはり、誉田作品なんだな、って思いました。

    6
    投稿日: 2016.06.14
  • ジヴェルニーの食卓

    ジヴェルニーの食卓

    原田マハ

    集英社文庫

    知識がないと、難しいかも・・・

    短編集です。 著名な画家のお話を当時の知り合いに教えてもらっている気持ちにさせられます。 でも、私に絵の知識がなくて、多分、お話の半分くらいも理解できていないかもしれません。 そういう意味では、楽園のカンヴァスのほうが読みやすかったと思います。

    3
    投稿日: 2016.06.05
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

    侠飯2 ホット&スパイシー篇

    福澤徹三

    文春文庫

    何者かはわかっているので…

    ヤクザのような2人の正体は始めから分かっているので、途中をどんな風なお話にするのかな? と思っていたけど、いわゆる「やめさせ部屋」の話でした。 でも、やめさせ部屋という制度を導入しているから逮捕、というのではなかったので、スカッとした終わり方ではなかったかな? でも、商売のノウハウやら料理のレシピやら情報満載で面白かった。 新たなテーマでの続きを期待します。

    4
    投稿日: 2016.05.28
  • 掟上今日子の推薦文(単行本版)

    掟上今日子の推薦文(単行本版)

    西尾維新,VOFAN

    講談社

    顧客は一人だけじゃなかったんだ。

    シリーズ第2作。 今回は長編でした。 今度は、警備員をクビになった親切さんのお話です。 あ、今日子さんのお客さんは、一人だけじゃなかったんですね。 ストーリーは面白かった。 このシリーズは1日で解決、が信条なのだけど、 全然間延びしてなくてスゴイなぁ、と思いました。 ただ、結末は割とあっさりしていて、もうちょっとひねってあったほうがいいかな? でも、ひねったら1日、っていうのに対してボリュームがありすぎなのかな? どうして、推薦状なのかは、ほう、そういうことか、と、思いました。

    4
    投稿日: 2016.05.28
  • 追憶の夜想曲

    追憶の夜想曲

    中山七里

    講談社文庫

    これからどうなるのだろう??

    「贖罪の奏鳴曲」の続編です。 「贖罪…」を読んでからこの本を読むことをお奨めします。 自分の犯した罪を受け入れるというのは、こういうことなのかな?と思いました。 悪徳弁護士 御子柴の信念を見た気がします。 それにしても、大きな秘密が暴露されてしまったわけですが、これからどうなるのだろう?? 今回の、御子柴の対戦相手の検事は「さよならドビュッシー」の岬先生のお父さんで、岬先生の話題もチョコっと登場…そういうリンクも面白いです。 続きができるのを期待してしまいます。

    6
    投稿日: 2016.04.16
  • 去年の冬、きみと別れ

    去年の冬、きみと別れ

    中村文則

    幻冬舎文庫

    あれ?恋愛小説じゃなかったの??

    恋愛小説かと手にとったらミステリーというか、サスペンスというか、猟奇的なタイプのやつでした。 読んだ後の気分はあまりよろしくないかも。 辻褄の合わないところなどはないので、よくできた作品、なのでしょうが、殺人の方法やら、性描写やら、男性向きですね、あまりいい気分ではありませんでした。 ただ、誰が一番悪人か?と考えた時、すぐには思い浮かばないかな?と思うので、そういう意味では面白かったと思います。

    4
    投稿日: 2016.04.14
  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

    マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

    古内一絵

    中央公論新社

    ドラァグクイーン???

    割とよくある話のような気がします。 それでも面白かった。 世の中には理不尽なことが多くて、それを憂いていても仕方がないし、前を向いていきましょう! というようなことを、カリスマ性のあるドラァグクイーンが悩み多き客人に伝えます。 ドラァグクイーンについては、女装をする男性とだけ、さらっと書かれています、 恋愛対象が男性なのかどうかとかなど、詳しいことはほとんど書いてありません。 昼は女装用の洋服を手作りし、夜は皆に賄いを振る舞います。 この主人公が重い病気を抱えていることが少し心配。 だれかモデルになる人がいるのかな? 続きがあるといいな、と思いました。

    5
    投稿日: 2016.03.23