
神様長屋、空いてます。 新大江戸もののけ横町顛末記
高橋由太
幻冬舎文庫
癖のある神様たちと「人の子」の物語
ちょっと頼りない福の神「福助」とやはり頼りない青年が引き起こすエピソード。最後に恋の成就でほっとします。疲れず軽く、スルスルと読むことができます。
2投稿日: 2015.02.23
掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南
輪渡颯介
講談社文庫
怪談とサスペンスのコラボレーション
輪渡颯介お得意の怪談小説のようですが、ところがどっこい、最後はダイナミックなどんでん返し。物語の最初からのエピソードや小さな出来事の伏線が最後の結末に集約してたどりつくカタルシスを感じることができる本です。ライトノベルといってもいいほどの軽いノリのようですが、文体は軽すぎず、心から満足できます。
0投稿日: 2015.02.21
猫除け 古道具屋 皆塵堂
輪渡颯介
講談社文庫
シリーズ1作目に続き、面白さ倍増
またまた、ひょんなことから皆塵堂に居候することになった庄三郎、店主をはじめ、周りのほのぼのとした人々に囲まれ、心が回復していく。。私の一番のお気に入りは こましゃくれた峰吉です。第1章の丑の刻参りのセットを庄三郎に売りつけようとする掛け合いは 落語の1節を見ているようでほんとに楽しいです。シリーズ第3作が出るのが楽しみです。
2投稿日: 2015.02.16
古道具屋 皆塵堂
輪渡颯介
講談社文庫
江戸小咄のような軽さと面白さです
文体の軽さや展開の面白さで するすると読めました。古くから語り継がれてきた落語のような軽妙洒脱さと、よくできたストーリーの組み立てで楽しく、時にほろっとさせられます。このシリーズを読破したいです。
3投稿日: 2015.02.13
新編 日本の面影
ラフカディオ・ハーン,池田雅之
角川ソフィア文庫
消えていく日本の風情と哀しみが描かれています
明治の初期、日本を訪れたハーンの手記です。歴史のはざまで消えていく日本人の姿や風景が抒情的に描かれています。あくまでハーンの印象を描いていますが、日本人の微笑みに関する考察など深く考えさせられました。
3投稿日: 2015.02.11
雪猫
大山淳子
講談社文庫
人は誰も知らない恋の物語です
猫弁で知って以来、大山淳子さんの本の追っかけをしていますが、これはちょっぴり哀しい猫さんのお話。 猫好きの私には、心にずしんと来ました。
1投稿日: 2015.01.25
だから日本は世界から尊敬される(小学館新書)
マンリオ・カデロ
小学館新書
改めて自分の国について思いました
日本の国について、遠い国から来た人が、こんなに深く理解し、愛してくれることをうれしく思いました。 また歴史的なことについても、日本人より造詣深く理解していることに感動でした。一挙に読み終えました。
2投稿日: 2015.01.23
猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
大山淳子
講談社文庫
物語の組み立てに 懐の深さが感じられる本でした。
久しぶりに夢中で読める本を見つけました。主人公の百瀬太郎をはじめ、登場人物一人一人の魅力が満載で、ストーリーの縦糸と個人のエピソードの横糸がとても 心地よく織りなされています。第一巻を読んだ後、次次、最後の第五巻まで、夢中で一期に読んでしまいました。
3投稿日: 2015.01.20
