
週末冒険者 2
るうせん,りりんら
カドカワBOOKS
アルバの伝説、その1
都市の名前の元となった英雄アルバにまつわる、「アルバの大蛇」とも呼ばれる「流星の川」の話。 その中で、師匠との関係、ミラの母親リラとの関係などが明らかに。 師匠が凄すぎて、能力のわりに地味に見えるサートだが、やっぱり大物。 今回、転生に至るまでの事情もだいぶ説明してくれるが、かなりぶっとんでる。 アシャットこと朝斗以外には積極的に正体を明かすことはしていないが、普通じゃないことを特に隠そうともしていない。 日本の食べ物やら道具やらどんどん持ち込んでるし。表紙でも懐中電灯使ってる・・・ 師匠のユーザスは規格外。 ミラの母親リラはもっとすごい。 もっとも、熱意を向ける方向性が違うだけで、みんな似たものかもしれない。 朝斗も思った以上に大物 今後は残りの伝説をひとつずつ取り上げていくのだろうか?
0投稿日: 2019.04.11
オーディンの遺産 (3) ラグナロク
村田栞,鈴木康士
ウィングス・ノヴェル
ストーリーはよくできているけど
北欧神話をネタにしつつも現代的な、よくできた話だが、ややあっさり。ストーリーを追うだけになった感じ。 流星と隕石が同時に降るのはべつに不思議ではないのだが・・・ それ以外は、かなり科学的・現実的な筋の通った話。 それにしても、ロキが殊勝過ぎる。 お馴染みの矛盾した言動の底には、きっとこういう感情もあっただろうが、それを素直に周囲に漏らすのは似合わない。
0投稿日: 2019.02.17
いや、つれさる相手間違ってるから!
大滝タクミ,F島
Mノベルス
不条理劇
不思議の国のアリス姫が、魔王を殴りに旅立つ物語。 一方で、可憐すぎる兄王子と魔王様は、なにか別の世界を作っている。 本家の『アリス』に出てくるその他の様々なキャラクターも、本家とは違った姿で登場。いま気がついたけど、「ハッタ」は帽子屋(ハッター)か。 とんでもなくマイペースで無敵なアリスや、一人で魔王にも勝てるらしいスーパー執事セバスが、いったい何者なのか、気にしても無駄。 素直に不条理劇として楽しもう。
0投稿日: 2019.02.17
金星特急(2)
嬉野君,高山しのぶ
ウィングス・ノヴェル
急展開
いろんな土地に降りていろんな不思議な経験をして・・・ という話でしばらく行くかと思いきや、第三話の最後で急展開。 第四話は列車とは別行動、話もやや重い。 ま、いろいろ新展開がある方が面白い。 砂鉄とユースタスの正体もだいぶわかってきたかな。 ファンタジーというよりはSF的だと思う。
0投稿日: 2019.02.11
自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ? 5【電子特典付き】
三河ごーすと,ねこめたる
MF文庫J
桃花がメイン
序列が一気に入れ替わった遊戯の後。 故郷の命運を担う桃花は、紅蓮の庇護に甘んじるのではなく、対等になれるだけの力を得るべく、特訓を始める。 そこに可能性を見出したのは・・・ というわけで、紅蓮に勝負を挑むメインヒロインは、なんと桃花。 体力バカは、それ自体が才能であった。 一方、他の面々も、それぞれに新しい立場や関係を模索。 特に、御嶽原姉妹に可憐が思うこととは。 没落した人たちも、けっこう良いところが見えてきたりして、案外ほのぼの。 安っぽい海の家や屋台につられる紅蓮なんかも楽しい。 まあ、不穏な気配もちらちら見えるが。
0投稿日: 2018.12.26
デュシア・クロニクル 十二騎士団の反逆軍師〈リヴェンジャー〉
大黒尚人,ゆらん
富士見ファンタジア文庫
わりと好み
内容は定番に近いが、面白い。 優秀な従者がいるけど一人二役が大変だったり。 お姫様は意外に野心家。 オリジナル作品は初らしいが、『フルメタル・パニック アナザー』を書いていた人なので、新人というほどでもないはず。 そのわりに、やや説明が多く、にもかかわらず判りにくい。 自然に状況を理解できる書き方になってくれると嬉しい。
0投稿日: 2018.12.26
ロクでなし魔術講師と禁忌教典12
羊太郎,三嶋くろね
富士見ファンタジア文庫
セリカのハイテンションの理由は・・・
メルガリウスの物語と現実との関連など、設定の核心に迫りつつあるし。 最後の戦いは非常に盛り上がる(「愚者の世界」も久々に)。 が、全体的にはだいぶ大雑把な感じで。 メインがセリカだと、いい話ではあっても、この作品の面白さはそこじゃないんだよなと思ってしまう。
0投稿日: 2018.12.26
アーマードール・アライブ Ⅳ ~いつか終わりゆく安息の日々~
FunnyCreative
ボイジャー
やっと人間になれたのに
前半は普通にラノベっぽく、ラブコメ、友情、etc. 「人間」として生きることに慣れてきたところで、その生き方が断たれる。 落ち着いて考えれば他にも選択肢がありそうな気がするが。 吟詞くん、自意識過剰の坊ちゃんかと思ったら、意外に・・・
0投稿日: 2018.12.15
破妖の剣外伝 天明の月3
前田珠子,小島榊
集英社コバルト文庫
えーと、終わったのか?
ラスが皇となって落ち着いたはずの世界が、まだ危機に。 2年ぶりに戻った闇主の先導で、世界の安定を目指す。 という話。 ラスもすっかり立派になったなあ。 シリーズ再開後の話運びはかなりまどろっこしかったが、よくぞ完結した。 ・・・完結だよね? 全部出し切った!という完結感にはいまいち欠けるのだが、そもそも「外伝」だし。 一応みんなハッピーエンド。
0投稿日: 2018.12.15
百錬の覇王と聖約の戦乙女15
鷹山誠一,ゆきさん
HJ文庫
いよいよ信長が相手
帝都を押さえた勇斗。 いよいよ織田信長率いる「炎」との直接対決へ。 前巻はリーファの死で終わったが、今度は・・・ まあ、リーファほど不憫ではない充実した一生だったとは言える。
0投稿日: 2018.12.15
