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Queen M.さんのレビュー
いいね!された数247
  • 世直し暗黒神の奔走―人間好きすぎて人間に転生した―

    世直し暗黒神の奔走―人間好きすぎて人間に転生した―

    岡沢六十四,瀬菜モナコ

    HJノベルス

    シンプルだけど楽しい

    設定はわりとテキトー。 ネーミングからして、光の神の名前がインフレーションで闇の神がエントロピーとかいうノリだし(水の神がいちばんウケた)。 もっとも、実際にこれらを擬人化したらこんなキャラクターかもしれない。 闇の神といっても、タイトル通り元から人間の味方で悪ではないし、現代の人々には存在すら認知されていないので恐怖の対象というわけでもない。 定番の中世的ファンタジー世界かと思いきや、都会ではエーテリアルなるエネルギーによってけっこう機械文明が発達していたりする。 ストーリーの骨格自体はわりと素直で単純だが、この作者らしいリズム感がいい。 しかも、だんだん調子が出てきて楽しくなる。 最後はやっぱりお尻か(^_^;

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    投稿日: 2017.09.20
  • 異世界迷宮の最深部を目指そう 8

    異世界迷宮の最深部を目指そう 8

    割内タリサ,鵜飼沙樹

    オーバーラップ文庫

    ついに真実が明かされる

    作品情報を読んでもさっぱり意味がわからない感じだが、本編を読んでも分かりやすくは説明し難い。 人を動揺させ状態異常をもたらすのが得意なパリンクロン相手に、カナミたちのこれまでの経験、過去からの経緯、あれやこれやが絡んで、とにかく力の入るすごい展開。 そんな中で、カナミは何者なのか、千年前に何があったのか、妹の陽滝のことや、スキル「???」の正体などが、おおよそ解明。 ほとんど最終巻というか、実際ひとつの物語が終わり、でも次のステージに続いてしまった。

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    投稿日: 2017.09.17
  • 空戦魔導士候補生の教官14

    空戦魔導士候補生の教官14

    諸星悠,甘味みきひろ

    富士見ファンタジア文庫

    最高のエピローグ

    雑誌連載の短編については、よくある番外小ネタ。読めば楽しいが、読まなくても特に損はない。 が、最後の書き下ろしの後日談だけは必読。 本編では正式な小隊戦に直接参加できなかったカナタが、仲間たちと実に楽しそうに空を駆ける様子は、シリーズの締めくくりとして最高に素敵なエピローグ。

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    投稿日: 2017.09.17
  • 魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?【電子特典付き】

    魔力ゼロの俺には、魔法剣姫最強の学園を支配できない……と思った?【電子特典付き】

    刈野ミカタ,あゆま紗由

    MF文庫J

    愛は勝つ、でいいのか

    戦いより愛、というと聞こえがいいが、強い人間をたらし込めば楽に権力を握れる、という発想である。 人の心の動きを読み、それを操ることに長けた主人公。まあ、それだけではないのだが。 あまりに真面目で優しすぎる少女に調子を狂わされたり、先に潜入した妹が一年の間にブラコンをこじらせてたり、余裕があるのかないのかよくわからない感じがちょっと面白い。 正体は亡国の王子だが、目的は復讐なのか再興なのかハッピーならなんでもいいのか、そこらへんもわかるようでわからないあたり、『ミスマルカ興国物語』と似た感じもする。 ありがちな設定を使いつつ、思ったほど単純ではないストーリー。

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    投稿日: 2017.09.11
  • ロクでなし魔術講師と禁忌教典7

    ロクでなし魔術講師と禁忌教典7

    羊太郎,三嶋くろね

    富士見ファンタジア文庫

    特務分室の面々が活躍

    グレンはほとんど戦う場面なしだが、仲間の能力を理解し信頼しているからこその、以心伝心の格好良さがある。 グレン自身の見せ場はダンス。 イヴは失敗フラグ立てまくり。 親切なヒントで展開は読めるが。 あとは、システィーナがアルベルトに認められるあたりもトピックか。

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    投稿日: 2017.09.03
  • うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。6

    うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。6

    CHIROLU,景

    HJノベルス

    エピローグと両親編

    前半は、壮絶だった前巻のエピローグで、結局は元通りになりました(一部、前よりすごくなりました)という程度の話。 勇者と魔王にしては残念気味な、微笑ましい小ネタを楽しむ巻。 後半は、現在と絡めつつ、ラティナの両親の話。 ラティナみたいなお母さんとデイルみたいなお父さん。 あとは何やら、この世界にもリア充への怨念があるらしい話とか(笑) もう娘じゃなく嫁だし、魔王は倒してしまったし、ご両親のことも片付いたし。 これで完結としても不思議はない感じなのだが、シリーズはまだもう少し続くらしい。

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    投稿日: 2017.08.27
  • 空戦魔導士候補生の教官13

    空戦魔導士候補生の教官13

    諸星悠,甘味みきひろ

    富士見ファンタジア文庫

    最終巻

    同時発売の14巻と『EXTRA MISSION』は落穂拾いや後日談の短編集なので、本編はこの13巻で完結。 ほとんど戦いばかりの巻で、登場人物も多くて大変だが、総力戦ならではの見どころもたっぷり。 そんな中、活躍するほど忘れられる運命のカナタとアンネローゼ。 カナタなんて、この歳でなにそこまで達観してるんだと思ってしまうが、それでも予想外の喜びを得て最後の戦いに飛び込む流れがいい。 結局、カナタへの思いが強いヒロインは、ユーリ、ミソラ、クロエか。 それぞれ「らしい」行動をとる。 ゼスの結末がやや陳腐な感じもするが、全体として前向きな明るさに包まれた、気持ちよい読後感。

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    投稿日: 2017.08.24
  • 魔法学園〈エステリオ〉の管理人 2 ~最強勇者だった俺の美少女コーチングライフ~

    魔法学園〈エステリオ〉の管理人 2 ~最強勇者だった俺の美少女コーチングライフ~

    原雷火,米白粕

    ダッシュエックス文庫DIGITAL

    好みの作風

    展開自体はよくある話だが、 周囲にドン引きされる勇者の片鱗が見えて面白い。 ギリアムは予想以上に小者だった。 シアンはこれで退場、ちょっと残念。 あっさりめだが、嫌味のない雰囲気で好み。 第二部も出てくれると嬉しいのだが。

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    投稿日: 2017.08.22
  • 孤高の精霊術士 ―強運無双な王都奪還物語―

    孤高の精霊術士 ―強運無双な王都奪還物語―

    華散里,ryuga

    ダッシュエックス文庫DIGITAL

    いくらなんでも

    ものすごく運が良くて、 実はものすごい能力を持っていて、 ものすごい血筋で、 なんか知らんがモテモテで、 英雄皇子になりました、と。 あっさり。 読みにくくはないので、気軽な暇つぶしにはなるが、なんだかなー。

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    投稿日: 2017.08.16
  • 破妖の剣 外伝 天明の月

    破妖の剣 外伝 天明の月

    前田珠子,小島榊

    集英社コバルト文庫

    月って本文に出てきたっけ?

    新たな女皇となるも、いまいち自覚無しなラエスリール。 相変わらずのノリで、妖貴に注目されたり浮城の面々の話題になったり。 しかし、五闇を従え魅了眼も使いこなして、能力だけは格段にパワーアップしているという・・・ 闇主は出て行ったきり、この巻では帰ってこないので、まだ続くらしい。 まあ、嬉しいけど。

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    投稿日: 2017.08.10
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